【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】

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217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:10:47.56 ID:7Z43bkBDO
鉄翼グリフォン
218 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 22:13:22.41 ID:gzFkeLa0o

同コンマなので再判定
偶数で>>215採用、奇数で>>217採用

直下コンマ

219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:13:55.79 ID:g6A4YiwV0
えい
220 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 22:16:33.68 ID:gzFkeLa0o


コンマ判定:奇数 『鉄翼グリフォン』



細かい設定を決めます


性別
1、男
2、女
3、不明

安価↓1
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:20:46.18 ID:P2vTR9CEo
1
222 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 22:22:59.69 ID:gzFkeLa0o

選択:1、男


『鉄翼グリフォン』の容姿
安価↓3までをMIX
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:23:40.80 ID:KB6PtLFz0
黒縁めがね
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:25:18.29 ID:aJpNgMUb0
機会と生身が混じっている
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:25:22.35 ID:g6A4YiwV0
翼以外はモフモフ
226 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 22:30:39.36 ID:gzFkeLa0o

>>223-225採用



【容姿】
黒縁眼鏡をかけた青年。
機械と生身が混ざり合った異形の体を持っている。
人のような形を保っているが、鳥のような羽毛を持つ獣人。
翼は機械仕掛けの鉄の翼であり、それ以外の体毛はもふもふの羽毛で覆われている。



性格や内情。来歴や好き嫌い等
安価↓3までをMIX
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:32:28.75 ID:P2vTR9CEo
クソ真面目
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:32:46.61 ID:KB6PtLFz0
機械の部分を触られる事を激しく嫌う
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:37:22.14 ID:7Z43bkBDO
感情的になりやすい
230 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 22:42:01.02 ID:gzFkeLa0o

>>227-229


【性格・来歴】
クソがつくほど真面目な性格。
機械の肉体をコンプレックスに思っており、触れられることを激しく嫌う。
良くも悪くも感情的になりやすい性格。
はぐれの契約者であり、スラムの住人。
自分が居た世界の事をよく思っていないのか、自らの過去について滅多に話すことは無い。




特殊能力について
機械の肉体が持つ能力の設定

安価↓3まででコンマの最大値を採用
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:44:58.61 ID:KB6PtLFz0
土に触れると硬度が増す
232 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 22:51:40.92 ID:gzFkeLa0o

イマイチ集まりが悪いようなのでコッチで考えときます!!



最後に名前を

安価↓1
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:51:41.93 ID:g6A4YiwV0
雷撃
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:53:02.59 ID:g6A4YiwV0
ごめん>>233は無しで
ロア
235 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 22:55:08.41 ID:gzFkeLa0o


>>234採用


一人目完成


名前:ロア
性別:男

【容姿】
黒縁眼鏡をかけた青年。
機械と生身が混ざり合った異形の体を持っている。
人のような形を保っているが、鳥のような羽毛を持つ獣人。
翼は機械仕掛けの鉄の翼であり、それ以外の体毛はもふもふの羽毛で覆われている。

【性格・来歴】
クソがつくほど真面目な性格。
機械の肉体をコンプレックスに思っており、触れられることを激しく嫌う。
良くも悪くも感情的になりやすい性格。
はぐれの契約者であり、スラムの住人。
自分が居た世界の事をよく思っていないのか、自らの過去について滅多に話すことは無い。
236 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 22:55:59.59 ID:gzFkeLa0o


二人目です

種族安価

1、人間
2、亜人
3、怪物
4、魔法使い
5、悪魔
6、吸血鬼
7、それ以外(自由安価)

安価↓3まででコンマの最大値
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:56:58.61 ID:g6A4YiwV0
4
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 22:57:28.66 ID:7Z43bkBDO
6
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:06:59.57 ID:vJjEUkWxO
6
240 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 23:08:01.88 ID:gzFkeLa0o

選択:6  吸血鬼


性別

1、男
2、女
3、不明

安価↓1
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:09:11.41 ID:g6A4YiwV0
2
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:09:14.61 ID:lA0CJ3/f0
243 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 23:09:56.63 ID:gzFkeLa0o

選択:2



吸血鬼さんの容姿
安価↓3までをMIX
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:10:34.74 ID:P2vTR9CEo
銀髪縦ロール
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:10:54.08 ID:lA0CJ3/f0
常に顔を手で覆っている
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:11:07.42 ID:g6A4YiwV0
小柄で華奢
247 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 23:15:17.35 ID:gzFkeLa0o

>>244-245採用


【容姿】
銀髪縦ロールの吸血鬼の少女。
とても小柄で華奢な体格。
人前で顔を晒すのが苦手で、顔をヴェールなどで覆っていることが多い。ヴェールをめくられると手で隠す。



性格や内情。来歴や好き嫌い等
安価↓3までをMIX
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:15:33.13 ID:7Z43bkBDO
常にオドオドとしていて気弱
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:17:45.31 ID:g6A4YiwV0
元々は吸血鬼の中でも高貴な身分のお嬢様だったが、跡継ぎに相応しくないと勘当された
そのため自分に自信が無くなり、病的なまでに他人に気を遣う
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:22:44.25 ID:icFtyhQC0
良く言えば純粋無垢、悪く言えば世間知らず
251 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 23:26:01.82 ID:gzFkeLa0o

>>248-250



【性格・来歴】
常におどおどしていて気弱な性格。
元々は吸血鬼の中でも高貴な身分のお嬢様だったが、跡継ぎに相応しくないと勘当された。
そのため自分に自信が無くなり、病的なまでに他人に気を遣う。
良く言えば純粋無垢であり、悪く言えば世間知らず。他人を信じやすく、騙されやすい。




瞳の色
安価↓1
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:26:55.60 ID:icFtyhQC0
エメラルドグリーン
253 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 23:28:46.07 ID:gzFkeLa0o

>>252選択:エメラルドグリーン



最後に名前
安価↓1
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:29:24.00 ID:aJpNgMUb0
エマ
255 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 23:32:50.31 ID:gzFkeLa0o


>>254採用



二人目完成


名前:エマ
性別:女性

【容姿】
銀髪縦ロールの吸血鬼の少女。エメラルドグリーンの魔眼を持つ。
とても小柄で華奢な体格。
人前で顔を晒すのが苦手で、顔をヴェールなどで覆っていることが多い。ヴェールをめくられると手で隠す。

【性格・来歴】
常におどおどしていて気弱な性格。
元々は吸血鬼の中でも高貴な身分のお嬢様だったが、跡継ぎに相応しくないと勘当された。
そのため自分に自信が無くなり、病的なまでに他人に気を遣う。
良く言えば純粋無垢であり、悪く言えば世間知らず。他人を信じやすく、騙されやすい。


【特殊能力】

『解放の魔眼』
吸血鬼だけが持つ特殊な力。
視線の先のモノを解き放つ力を持つ。
256 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 23:34:24.03 ID:gzFkeLa0o


3人目はコンマでサクッと決めます



種族判定

1、人間
2、亜人
3、怪物
4、魔法使い
5、人間(特殊)
6、悪魔
7、英雄
8、悪魔(強)
9、0 二桁目のコンマ参照

直下コンマ

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:35:42.32 ID:7Z43bkBDO
258 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 23:43:44.74 ID:gzFkeLa0o


コンマ判定:2 亜人



キャラクターの選択

1、魔を従える怨念  
2、与えられた生命  
3、虹色の少女   
4、記憶を無くした少年
5、戦いに憑りつかれた鬼   
6、罪に染められしエルフ   
7、信念の魔術師


安価↓3まででコンマの最大値採用
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:44:11.90 ID:aJpNgMUb0
3
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:44:41.13 ID:lA0CJ3/f0
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 23:45:38.06 ID:p3WbJo5F0
4
262 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/08(日) 23:57:16.18 ID:gzFkeLa0o

選択:4  記憶をなくした少年



名前:コウラ・キョウジ(香良 恭二)
性別:男


【容姿】
髪の色は赤に近い茶。瞳の色はブルー。
中肉中背で、これといった特徴の無い容姿。

【性格・来歴】
活動的な性格で、人を観察するのが趣味。
自分に関する記憶が殆どなく、名前しか思い出せない。
異世界から来た人間であり、日本という国で暮らしていた。この世界に来る際に、記憶を無くしてしまったと主張する。
時折、人が変わったようになる時がある。


【特殊能力】

『鏡写しの異能』
他人の特殊能力をそっくりそのままコピーする能力
鏡が無ければ使用できない

263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 00:00:08.45 ID:Kmu3qcGq0
異世界転生系の主人公かな?
264 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/09(月) 00:14:06.00 ID:+vnEuu3Do


少女に促されるままに足を踏み入れたその場所には、4人の男女が集まっていた。

一目で普通の人間ではないと分かる、鳥の羽毛のようなモノを蓄えた青年。
錆びれた場所に似合わない、上品なドレスを着て、顔を隠している少女。
この辺りでは見ないような服を着た少年。
溌剌とした雰囲気の金髪の少女。

「おかえりなさい、マスク。……その男の人は?」

「さっき拾った。多分、はぐれ」

「そう、なら敵ではないわね。いいわ、人はいくら居ても足りないくらいだもの」

溌剌とした少女が此方に近づいてくる。
『マスク』というのが、この隣りに居る少女の名前なのだろう。

「スラムへようこそ、私は『メイ』。此処に居るはぐれ達の……そうね、リーダーみたいなものよ」

友好的な態度に戸惑いながらも、貴方はこちらこそと軽く挨拶を交わす。
265 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/09(月) 00:28:58.94 ID:+vnEuu3Do


ちょっと半端ですが、今日の更新はここまでです。


お付き合いいただきありがとうございました。
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 00:31:31.64 ID:MP1VPkqDO
乙です
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 00:41:40.46 ID:7zdeJGRRo
おつう
図書館も何か無条件で信用できねえっしね
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 13:54:55.25 ID:AUPL6WNxO
はぐれとか契約者の設定がサモンナイトを彷彿とさせるな
あれも表面上はファンタジーだけどストーリー的には結構殺伐としてたし
269 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 20:22:48.47 ID:kKzArGMpo

そろそろ再開します。
少々お待ちいただく間に、公開し忘れていたプロフィールを公開します。




名前:リメロン・アスバール
性別:女性
属性:秩序・善
所属:秩序(図書館騎士)



【容姿】
身長は167cm
白いメッシュの入った長めの黒髪をポニーテールにしている
左目が黒、右目が白色のオッドアイ。かなり豊満な胸を持つ


【性格・来歴】
年齢は20歳。
非常に元気で前向きな性格であり、後先考えず行動することが多い。
13歳の時に『ナキ』と契約を結んだ。両親はおらず、血の繋がっている家族もいない。
弱気を助け、悪しきを挫く生粋の善人。
18歳の時、騎士学校を次席で卒業し晴れて図書館騎士となる。
座学こそ主席に一歩及ばなかったが、その実力は折り紙付き。歴代最強の図書館騎士との呼び声高い。

270 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 20:26:41.38 ID:kKzArGMpo

名前:ロイヤル・アルフォード
性別:男性
属性:中立・善
所属:中立(図書館司書)


【容姿】
身長は156cm
艶のある少し長めの黒髪、瞳の色は紫。
よく眉を顰めているため、キツイ性格だと思われがち。


【性格・来歴】
年齢は14歳。
非常に生真面目で、規則に厳しい性格。
だらしのない人間が苦手であり、周りの人のマイペースさに胃を痛めている。
他者と積極的に関わらない事なかれ主義ではあるが、なんだかんだお節介焼きな一面もある。
由緒ある司書家系の出であり、司書としては異例の若さ。
好きなものは紅茶とケーキ
嫌いなものは辛い食べ物


【特殊能力】

『司書権限』
図書館司書としての権能。
森羅万象、あらゆる知識を有している。
271 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 20:29:34.46 ID:kKzArGMpo

名前:キア
性別:女
種族:悪魔
属性:秩序・善



【容姿】
身長は179cm
淡い若草色の髪、美しい金色の瞳が印象的。
表情に乏しく、冷たい機械的な雰囲気を持つ。
契約により肉体の核を懐中時計に縛られているが、実体として姿を現すことも出来る。


【性格・来歴】
理知的で機械的な性格。
情熱を善しとせず、合理を愛する。
道筋を指し示す悪魔。
悪魔の中でも飛びぬけて理性的かつ、人間にも友好的。
秩序を愛し、規律を愛する悪魔の中でも変わり者。


【特殊能力】

『領域:案内』
悪魔特有の能力。
案内の領域を扱い、尋ね人を目的の場所まで送り届ける。
あるいは、最善の道を見つける能力。
272 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 20:50:04.93 ID:kKzArGMpo


「貴方もこのスラムの噂を聞いてここにやってきたの?」

メイの質問に、貴方は首を振る。

「あら、偶然ここに流れ着いたのかしら?なら運が良かったわね。ちょっと汚いかもしれないけど、外よりだいぶ生きやすいわ。貴方みたいな『はぐれ』は特にね」

外よりだいぶ生きやすいとは、どういう事だろうか?

「……その様子だと、あまりこの世界の事を知らないみたいね」

「それ、記憶喪失だって言ってた」

「えっ?そうなの?変な縁もあったモノね。あっちに居るキョウジって奴も、記憶喪失なのよね」

そう言ってメイが指さす先には、これといった特徴の無い茶髪の青年。
貴方と目が合い、にこやかに手を振っている。

「まあ、皆の紹介はおいおいね。先にご飯にしましょう。貴方もお腹空いてるわよね?」

何故か仲間としていつの間にか受け入れられていることに不安を感じ、貴方は弁解をしようと口を開く。

「なにかしら?聞きたい事でもあるの?悪いけど、ご飯作りながら聞くわね」

講堂に口を挟む暇もなく、貴方は朝食の用意をし始めているメイに質問を投げかけた。



質問
安価↓4まで(この投下から10分で質問を締切り)
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 20:57:36.40 ID:tTweblxeo
なぜはぐれが出るのか
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 20:58:22.24 ID:EMK2HtgZ0
君たちも『はぐれ』なのか
275 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 21:13:26.39 ID:kKzArGMpo

>>273
「理由はそれこそ色々ね。だけどパターンは概ね二つね」

「一つは導師が未熟で契約が不完全だったパターン。契約そのものが正しく結ばれてなかったり、導師の適応力不足で異世界から契約者を呼んだ時点で導師が死亡してしまうケースもあるわ」

「もう一つは、契約者が導師を殺してしまうというパターン。これはそのままね。同志との不仲が原因だったり、不服な契約だった場合に起こる」

「貴方達『はぐれ』の契約者は、一人で生きていくのは難しいな。導師とは契約者を縛る枷であると同時に、契約者を守る檻でもあるの。枷も檻も無い未知の力を持つ生き物なんて、どう思われるかは分かるわよね?」


>>274
「ああ〜……そうね。貴方を連れてきたマスクも、さっき紹介したキョウジも、さっきから興味津々で貴方を見てるエマも、さっき火を起こしてくれてたロアも、皆導師を失った契約者『はぐれ』よ」

「他にもたくさんいるんだけど、まともに動ける奴らってなるとこの数名」

「私?私は……まあいいじゃない。此処に居るスラムの住人のリーダー兼保護者って感じね」




ちょっと短かったかなと思ったので、質問延長します。
安価↓2まで(この投下から8分で締切り)
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 21:17:44.81 ID:RPET8sF00
「はぐれ」が経験を積むには
277 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 21:25:10.51 ID:kKzArGMpo

>>276
「経験を積む?ってイマイチ何が言いたいのか分からないわね」

「人を集めて、モノを集めて、情報を集めて、やることはいくらでもあるから、それが経験になるっていうならそうなのかしらね」

「は?RPG的な?敵を倒す?言ってる意味がよく分からないわ。そりゃあ何とかしてほしい敵はいくらでも居るけど、貴方…荒事とか出来るの?全然そうは見えなかったわ」


278 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 21:37:44.46 ID:kKzArGMpo

料理ができたようで、綺麗に手入れされたテーブルの上に食事が並ぶ。
その卓を、貴方を含めて6人で囲む。

「それじゃあ、いただきましょうか。新しい仲間を祝して今日は豪華に…って言いたかったけど、物資にも限りがあってね。大したもてなしも出来なくてごめんなさい」

やはり、自然と仲間として扱われていることに、貴方は異を唱える。
まだここにずっといると決めたわけではない、と。

「……貴方、そうは言っても、ここ以上に安全な場所なんてそうないわよ?この町に居るのは、何も知らない馬鹿な市民と、私腹を肥やすことしか頭にない貴族と、知識欲に狂った研究者共だけよ」

「悪いこと言わないから、此処に居た方が良いわよ。………まあ、どうしてもっていうなら好きにすればいいけど」

怪訝な顔でそう言われたが、貴方は気にせずそうさせてもらう。と返事を返した。


「ああそうだった。まだ自己紹介してもらってなかったわね。」

貴方は『アスラ』と名乗り、それ以外に紹介できることが無いと語った。

「アスラね、改めてよろしく。私はメイ、貴方を連れてきたのがマスク。ちょっと無口だけど、ただ口下手なだけだから許してあげて」

貴方はマスクを一瞥すると、マスクは何も言わずに黙々と食事をとっている。

279 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 21:55:38.93 ID:kKzArGMpo

「それで一度紹介したけど、あの大した特徴も無い男がキョウジ」

「ちょ、その言い方は酷くないか?ああ……改めて、俺はコウラ・キョウジ。アンタと同じ記憶をなくしたはぐれだよ。お互い、仲良くしようぜ」

友好的な態度の少年に、貴方はこちらこそ。と当たり障りのない返事を返す。


「で、そこで顔隠してるお嬢様はエマ」

「あ、その……エマです。えと……こんな時、何て言えばいいのかしら……ごめんなさい…」

「エマはちょっと会話が苦手だけど、とってもいい子よ。程々に優しくしてあげて」

貴方はエマに顔を向けると、エマはサッと手で顔を隠し、下を向く。
貴方は首を傾げながらも、よろしく、と一言だけ返した。


「最後に、そこでむっつりした顔で座ってるのがロア」

「…ロアだ。言いたいことは何となく分かる。だが、あまり気にしないでくれ。俺も、好き好んでこんな姿なわけではない」

ロアと呼ばれた青年は、確かにとても特異な姿をしている。顔は人に見えるが、体は鳥のような羽毛に覆われ、鉄でできた翼をその背中に携えている。
よくよく見て見ると、その体の至る所に、鉄でできたような機械的な部分が見え隠れしている。
先程から食事を取っていないことにも関係しているのだろうか?

「ロアはちょっと気難しいところもあるけど、エマと同じくらいいい子よ。程々の距離感で接してあげて」

貴方は、軽く頭を下げる。
すると、ロアも軽く頭を下げ返してくれた。
なるほど、どうやらメイの言っていたことは本当なようだ、と感心する。


「気のせいか、俺だけいい子だって言われてないような…?」

「だってキョウジはいい子じゃ無いもの」

「ひでぇや……」

何となく、キョウジの役割も伝わってきた。
貴方は和やかな空気の中、有難く朝食を頂いた。
280 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 21:59:30.66 ID:kKzArGMpo


「じゃあ、私はちょっと行って来るわね。」

食事を終えてすぐ、メイは何処かに行ってしまった。

会話を回す役目が居なくなり、途端に静かな空間になってしまう。
特に親しい人が居るわけでもない貴方は、何処となく居心地の悪さを感じる。

これも何かの縁だろう、誰かと話してみようか?


貴方は―――



1、マスクに話しかけた
2、キョウジに話しかけた
3、エマに話しかけた
4、ロアに話しかけた
5、メイの後を追いかけた

安価↓
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 21:59:48.61 ID:RPET8sF00
282 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 22:09:04.60 ID:kKzArGMpo

選択:3


視線の感じる方向に顔を向けると、エマがサッと顔を隠して視線を下げる。
背を向けると、再び視線を感じる。
もう一度顔を向けると、顔を背けられる。その繰り返し。

貴方はエマに近づく。

「あ、えっと…その………」

エマは困ったように言葉を詰まらせている。
貴方はどうしても気になり、彼女の顔を隠すヴェールをめくる。
ヴェールをめくると、彼女の両手が顔を覆っていた。どうにも、人に顔を見せるのが嫌らしいと貴方は悟る。

貴方はヴェールを戻してあげた。


「あの…エマに何かご用向きでしょうか?」

エマが、おどおどとした声色で貴方に話しかける。


会話安価
安価↓1
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 22:10:36.52 ID:EMK2HtgZ0
どうしてこのスラムにいるのか
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 22:12:21.32 ID:kuvGllnDO
ひょっとして怖がらせてしまったのだろうか
285 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 22:27:10.86 ID:kKzArGMpo

>>283選択


エマという少女は、このスラムにおおよそ相応しくない格好に思う。
どちらかといえば上流階級、貴族を連想させるような服装と佇まい。
そのような少女が、何故こんな場所に居るのだろう?

「え、エマは…導師様に呼ばれた契約者でした」

「契約も正しく行われたのですが、エマの力を見せて欲しいと仰られたのでお見せした所、加減を誤って導師様を『解いて(ほどいて)』しまったのです……」

「本来なら導師が死んだ時点でエマは元の世界に送還されるはずだったんですが、契約も『解いて(といて)』しまったみたいで……帰れなくなってしまいまして…」

「途方に暮れていたところを、メイちゃんに拾って頂きました」

「で、ですのでこうして眼を隠しているのは、決して無礼ではなく、皆さまを見ないようにするためなのです!ど、どうか…変に思わないで下さい」

なるほど、と納得する。
奇妙に思っていた行動にも、意味はあったようだ。

貴方自身、自分が何をできるのか分かっていない。
どんな能力なのか分からないが、同じ異世界の住人、彼女の能力というのに少し興味が湧いた。


1、ちょっと見せてくれないかと提案する
2、どんな能力なのか聞く

安価↓1
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 22:28:59.44 ID:kuvGllnDO
287 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 22:45:59.20 ID:kKzArGMpo

選択:2


その能力とは、どんな能力なのだろうか?
貴方は気になって、エマに聞いてみる。

「エマの眼……『解放の魔眼』はその名の通り、見つめたモノを解放することができます」

「閉じた扉を開き、絡み合う糸を解き、繋がり合った手を放す。そのような力です」

「えと…上手く説明するのが難しいですが……『自由』に帰す力、といった方が伝わるかもしれません」

貴方の常識では測れない力であることは確かだが、何となくのイメージは湧いた。
かなり用途の広い能力なのだろうと、貴方は解釈する。

「た、確かアスラ様は…記憶が思い出せないとお聞きしました」

貴方は頷く。

「えと、差し出がましいかもしれませんが、私の魔眼で記憶を思い出すお手伝いができるかもしれません」

どういう事だろうか?

「アスラ様の記憶が、例えば…魔法であったり何らかの外的要因で閉じられていたり、何らかの力で蓋をされているのだとすれば、その蓋を強引に開けるかもしれません」

「……ちょっと危険かもしれませんが、如何でしょう?」


それは、思わぬ提案だった。
今まで解決の糸口すら見えない問題だったが、彼女の力があれば解決するかもしれないという。
危険かもしれないが、これは千載一遇のチャンスなのかもしれない。

貴方は―――


1、お願いした。
2、遠慮することにした

安価↓3まででコンマの最大値採用
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 22:47:57.22 ID:eN6ocatdo
1
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 22:48:11.97 ID:EMK2HtgZ0
1
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 22:51:40.53 ID:gXS+jQOyO
1
291 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 23:01:49.74 ID:kKzArGMpo

選択:1


貴方はお願いしてみることにした。

「分かりました。では、肩の力を抜いて深呼吸してください」

貴方は言われた通りにリラックスし、深呼吸を繰り返す。

「では、落ち着いて…エマの目を見てくださいね。決して、眼を背けないでください。加減を誤るかもしれませんので」

意を決し、貴方は目を開く。
目線の先には、ヴェールをとったエマの顔が露わになっていた。
陶磁器のように白く美しい肌、西洋人形のように整った鼻立ち、そして宝石のようなエメラルドグリーンの瞳。

目が合った瞬間、貴方は何かがこみ上げてくるような奇妙な感覚に襲われる。
まるで何かが自分の体の中で暴れ回っているような、自分の中で何かが膨らんでいるような、体の中で風船が弾けるような………


コンマ判定
5以上で蓋が開く
ゾロ目で???
1で………

直下コンマ

292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 23:07:15.23 ID:kuvGllnDO
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 23:07:28.21 ID:EMK2HtgZ0
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 23:19:13.57 ID:wnJzUfNqO
はよ
295 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 23:20:21.05 ID:kKzArGMpo

コンマ判定:3 失敗


暫くして、奇妙な感覚が治まる。
エマがいそいそとヴェールを被り直しているのを見るあたり、どうやら終わったようだと察する。

貴方は自分の事を思い出そうとしてみるが、やはり何も思い出せない。
どういう事だろうと首を捻っていると、エマが困ったような口調で言う。

「あ、あの…試してみたのですが……どうにもおかしいのです」

おかしい、とは?

「……このようなことを聞くのは不躾かもしれません。ですが、決して無礼が目的ではなく、純粋な疑問とお受け取り下さい」


「アスラ様は、本当に記憶を失っていらっしゃるのですか?」


瞬間、空気がピシリと軋むような感覚があった。


296 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 23:30:26.84 ID:kKzArGMpo

貴方は動揺しながらも、どういう意味か、改めてエマに問う。

「えと…ですね、端的に申しますとアスラ様に魔法による呪縛や、何らかの要因で記憶に蓋がされているような事実はありませんでした」

「ですので、可能性が二つあるのです」

「一つは、記憶喪失というのが嘘の可能性です。ですがこれは…その、アスラ様を信じて違うと…思いたいです」

「もう一つというのが、『記憶そのものが無い』という可能性です」

記憶そのものが無い?

「はい。つまり…ですね、赤子に近い状態といいますか……本当にまっさらなのです。まるで『何も無い』のです」

「これは、確実な結果です。アスラ様は、記憶を思い出せないのではなく、『思い出す記憶がない』。そんな状態でした」

貴方は、ただでさえ曖昧だった自分が、更に希薄なものになっていくような感覚に陥る。
今エマに言われたことを、上手く現実として飲み込めない。

思い出す記憶がない。

それはつまり、どういう意味を差すのだろう?
自分に過去は無いということだろうか?
自分に生まれは無く、過去は無く、家族も無い。そういうことなのだろうか?

では何故?
何故、自分には異世界の常識があるのだろう?
何故、こんな姿なのだろう?
何故、サイコロを持っている?

何故、何故、なぜ…………
297 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 23:39:37.55 ID:kKzArGMpo

「おい。おーい!」

自問自答に飲み込まれそうになっていた時、誰かに肩を揺さぶられ現実に呼び戻される。

「大丈夫かアスラ?」

貴方を現実に呼び戻したのは、同じ記憶喪失の少年…キョウジだった。

「そう考えすぎんなよ。俺も同じだ。俺も……エマに同じことを言われた」

「そう、なのですか?」

「ああ、だから…よくあるバグなのかもしれないだろ?あんまり悪く考え過ぎるなよ」

「そういうモノなのでしょうか?私は……」

上手く消化できていない。
そんな簡単な言葉で、この心の靄を納得していいとは思えなかった。
298 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/10(火) 23:52:16.00 ID:kKzArGMpo


「…俺はさ、この結果に一つの希望を持ってるんだ。……いや、ある種の確信だ」

「確信…ですか?」

「ああ。俺の記憶…アスラの記憶、或いは他の記憶を無くしたはぐれ達。そんな俺たちの、記憶を持ってる奴が居るんじゃないかって事さ」

「俺から、アンタから…記憶を奪った奴が居るっていう確信。俺にはそれがあるぜ」

そう言い切ったキョウジは、決して慰めや励ましでそう言ったのではないと、確かな意思が伝わってきた。

「不意に心がざわつくことがあるんだ。『此処に何かがある』ってさ。アスラさんは無かったか?」

貴方は力なく首を振る。
思い出す限り、そんな事は無かったように思う。

「じゃあまだ出会ってないだけかもな。多分、出会えると思うぜ。そしたらすぐに分かる。『コイツが何か知っている』そんな感覚がさ」

「そういうもの……なのでしょうか?」

「ああ、そういうもんさ。俺も初めてそう言われたときは怖かったよ。自分が何者か分からなくなって、頭がおかしくなりそうだった。だから、今のアスラの気持ちすっげーよく分かる」

キョウジは貴方に同情してくれているのだろう。
まだ、貴方自身納得できないことも多かったが、キョウジと話して多少は冷静になれた。
……同じ境遇の人が居るというのは、とても心強いことなのかもしれない。

貴方はキョウジに感謝を述べる。
キョウジは『いいってことよ』と爽やかな笑みを見せた。

貴方は初めて、ここに来たのは運命だったのかもしれない。そんな事を少しだけ思った。
299 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/11(水) 00:01:15.90 ID:ogTN9gDoo


そうこうしている内に、メイが此方に帰ってくる。
変わらぬ溌剌とした笑顔だったが、髪の毛は掻き毟られたように乱れ、服は皺になり汚れが増えているように見える。

「それじゃ、今日の仕事をみんなに伝えるけど……その前にアスラ。貴方これからどうするの?」

「別に何もしなくても此処に居ていいけど、ただ飯喰らいはちょっと困るから、仕事を探してもらうことになるわよ」

「それとも、私に言ったみたいに、ここに定住するつもりはない?」

「好きにしなさいと言いたいけど……こっちにも事情があってね、もしここを離れてどこかに行くことがあったとして、ここに帰ってくるのなら『必ず夜に来ること』それだけは絶対お願いね」

「それを破るようなら、此方も相応の考えがあるわ。いいわね?」

まるで幼い子供に言いつけるように、しっかりした口調でそう伝えられた。

貴方は―――



1、ここを離れて、まだ行っていない場所に行ってみる
2、ここで仕事を探す
3、自由安価

安価↓3まででコンマの最大値採用


300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 00:07:32.60 ID:XRmOk5sL0
2
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 00:10:49.45 ID:rlRukEJgO
2
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 00:11:36.98 ID:pfWjt7P60
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 00:12:00.84 ID:sf3NnG3DO
304 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/11(水) 00:22:54.62 ID:ogTN9gDoo

選択:2


貴方はここで仕事を探すことにした。
此処にたどり着いたのはただの成り行きだったが、だからこそ運命的な出会いではないだろうかと思ったからだ。

『はぐれ』ではなく漂流者だが、似たような存在であることには変わりない。
それに、キョウジのような同じ境遇の仲間がいることが、貴方にとって励みになるような気がしたから。

「新参者で、何ができるか分かりませんが……どうか、よろしくお願いします」

「うん!働き手はいくらいても足りないくらいよ。とっても助かるわ!此方こそよろしくね、アスラ」

メイは嬉しそうな笑顔で、貴方の背中をバシバシと叩く。
その気安いスキンシップも、貴方にとっては新鮮で、悪い気持ではなかった。

305 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/11(水) 00:33:38.86 ID:ogTN9gDoo

「さて、それじゃあ仕事の話だけど……」

「あの、一つ聞きたいことがあるのですがいいでしょうか?」

「なにかしら?」

貴方はそこで、なんとなく聞いていなかった疑問を投げかける。

「メイさんは私たちのような『はぐれ』を集めているのには、理由があるんですか?」

メイは度々言っていた、人を集めている。人手が必要だ、と。
それはつまり、何かをするという目的があってのことだ。
その目的を訊ねていないことに、ふと気づいたのだ。

「そっか、まだ私たちが何者なのか説明してなかったわね」


「私たちは―――反社会主義『レジスタンス』よ」


「力と知識、あらゆる権力を欲しいがままにする上流階級、貴族階級に刃向かう牙」

「私たちは、『自由に生きる』権利の為に戦っているのよ」


メイは、ニヒルに笑いながら、ハッキリとそう言った。
社会に背く…秩序に背く存在である、と。

貴方はその頬に冷や汗をかく、もしかして自分は、軽はずみな決断を下してしまったのではないだろうかということに。
306 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/11(水) 00:38:33.73 ID:ogTN9gDoo

と言う所で、キリが良いので今回の更新はここまでです。
相変わらず書く速度が遅くて進みが悪いです。ごめんなさい。


しかし、どうしてこう記憶に繋がるコンマでことごとく失敗するのか。コンマ神に問い詰めてやりたいです。


ではでは、お付き合いいただきありがとうございました。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 00:40:04.57 ID:pfWjt7P60
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 00:56:34.91 ID:sf3NnG3DO
乙でした
ゾロ目だったらどうなっていたか
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 01:06:55.78 ID:nFrXaSCUo
おつつ
それぞれのスレのコンマ神っているんだけどここのやつはぜってーダウナー系の子だわ(確信)
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 02:52:05.75 ID:GeNQkK300
ここにモッサリしたジト目で慎ましやかな体型のダウナー系神様がいるって言った?
311 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/12(木) 21:00:35.17 ID:vvm/Vrooo

更新再開します!
ちょっと短いかもしれません。
312 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/12(木) 21:18:46.29 ID:vvm/Vrooo

各人に仕事の説明をしているとき、マスクが突然こめかみを押さえて目を閉じた。
そしてすぐに、普段の平坦な声色と違い、焦ったような声で話し始める。

「今、監視から連絡が入った。蛇を連れた図書館騎士が真っ直ぐこっちに向かってるって…!」

その言葉を聞いた瞬間、明らかに空気が変わる。

「ど、どういうこと?何で今図書館騎士がこんなスラムに!?」

「分からない。でも、まるでこの拠点が分かってるみたいに真っ直ぐこっちに向かって来てる」

「いつどこで情報が……いえ、その事は後にしましょう。一先ず、人命最優先。私はガキ共を連れて地下に身を隠すわ。ロア、貴方も手伝って」

「了解だ」

「マスクとキョウジは出来るだけ時間を稼いで。でも、絶対に正面から戦っちゃ駄目よ。あくまで時間稼ぎ、危なくなったら直ぐに逃げなさい」

「分かった。マスク、準備するぞ。お前の能力を借りる」

マスクは軽く頷き、キョウジと共に何処かへと行ってしまった。

「エマ、貴女は…最後の砦よ。万が一図書館騎士をどうにかできる可能性があるとしたら、貴女しかいないわ。……辛いことを押し付けることになるわね」

「エマは大丈夫です。ですので、皆さんは早く非難を」

313 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/12(木) 21:28:00.11 ID:vvm/Vrooo

緊迫した状況ながら、貴方はその光景に感心してしまう。
唯一異質な力を感じさせていなかったメイが、テキパキと皆に指示を出している。
彼女がリーダーというのは、やはりそれ相応の理由があるらしい。

しかし、図書館騎士というのはそれほど恐ろしい者なのだろうか?
蛇を連れた図書館騎士と聞いて、貴方はあのリメロンの姿が頭に浮かぶ。
あの人懐っこい笑みを浮かべる心優しい騎士と、この周りの緊迫感とどうにも結びつかない。

此処に居る者たちも、決して善人ではないのだろうけど、悪人ではないように思う。
話し合えば、意外と何とかなりそうな気もするが……。


「アスラは……貴方、どんなことができるの?」

貴方は、分からない。と正直に答える。

「そうよね…貴方も私と来なさい。一緒に避難するわよ」

メイは貴方に背を向け、ついて来いと手振りをする。

貴方は―――


1、素直についていく
2、図書館騎士に会いに行く
3、自由安価

安価↓1

314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 21:29:03.19 ID:HxpYulz00
2
315 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/12(木) 21:37:49.82 ID:vvm/Vrooo

選択:2


「私は、少し考えがありますので、避難していてください」

「貴方、何言ってるの?図書館騎士なのよ!?」

「ええ、図書館騎士だからです。安心してください、何とかなると思いますから」

貴方はそう言い切ると、メイに背中を向ける。

「ちょっアスラ!?……ああ…もう!マスク!もしもの時はお願い!!」

「分かった。四肢を?いででも連れ帰る」

貴方の後ろで交わされた恐ろしい約束に、貴方は内心恐怖を覚えるが、それでもその歩みを止めることは無かった。
相手は図書館騎士、それがどんな人物か知っているからこそ、危険はないと確信していたからだ。
316 : ◆7m3grp2dM2 [saga]:2018/07/12(木) 21:53:49.30 ID:vvm/Vrooo

拠点の酒場から離れた場所で、貴方は図書館騎士を待ち構える。
近くの建物の屋上では、マスクが貴方の動向を見守っている。

程なくして、貴方の想像していた通りの図書館騎士、リメロンがその姿を見せた。

「ん?あ、居た!おーいアスラさーん!!」

貴方に向かって手を振るリメロンは、見間違いようも無く、貴方の知るリメロンであった。
貴方もリメロンに向かって手を振り返す。

「もう何してるんだよアスラさん!司書様が心配してたよ!」

その言葉で、貴方は図書館を抜け出して帰れなくなってしまったので此処で一晩過ごすことになったことを思い出す。

「キアさんが居なかったらどうなってたことか……」

なるほど、キアの『案内』の能力のおかげで貴方が何処に居るか判明したらしい。
そしてその口振りから、リメロンの目的は『レジスタンス』ではなく、貴方の捜索であることを確信する。

「まあとにかく、無事でよかったよ。早いとここんな所おさらばしよう。ここは、アスラさんが一人で居ていい場所じゃない」

リメロンは貴方に手を差し伸べる。
恐らく図書館に連れ帰るつもりだろう。

貴方は思考する。
レジスタンスに協力すると言った以上、あまりここで事を荒げるような事はしたくない。素直についていくのが最善であろうと考える。
しかしそうなると、夜までここに帰ってきてはいけないと釘を刺されているが……


1、リメロンについ行く。
2、事情を説明する。

安価↓1
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