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幼女幽霊「呪いが勝つのか、幽霊が勝つのか実験だよ実験!!」DQN幽霊「!?」
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21 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:10:59.47 ID:t98hVN5/o
シュンッ
幼女幽霊「はい、これで記憶も消えて、どっか適当な公園に飛んだはず」
幼女幽霊「で、なんで私がいない間に客が来て、お前が相手したの?」
DQN幽霊「いやだって……いつも先輩ばっかり美味しい役やってズルいじゃないっスか。俺もやってみたかったし……」
幼女幽霊「んで、その結果がいざ失神させたところまでは良かったけど、その後の処理が出来なくて、あいつらの目が覚めるたびにまた怖がらせに行っていたと」
DQN幽霊「ウ、ウス……そういうことになるっスね」
幼女幽霊「……」
幼女幽霊「馬っっっ鹿じゃないのぉ!?恐怖ってのは鮮度が大事なんだよ!!!!!何度も同じように連続でビビらせたら怖いもクソもなくなるだろうが!!!!!」
幼女幽霊「どうせ、後半の辺りはそいつらもそんな怖がってなかっただろ!!!!さすがに飽きるわ!!!!こんな廃病院でも慣れちまうわ!!!!!」
22 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:11:56.97 ID:t98hVN5/o
DQN幽霊「そ、そうっスね……もう最後は殴って無理やり気絶させる形になってたスね」
幼女幽霊「オーブちゃんを見てみろや!お前がこき使ったせいでめっちゃ疲れてるじゃん!これじゃあしばらく使いもんにならねぇだろうが!!!」
オーブ「」キューン
幼女幽霊「せっかくここまでまた増えたのに何やらかしとんじゃこのクソガキがぁ!!!!!!」ボコォ
DQN幽霊「グワハァ!?」ズサー
DQN幽霊「ク、クソガキって……俺、実年齢は先輩より上なのに……」
幼女幽霊「いいか、私達幽霊にとってオーブちゃんは大切なパートナーなんだぞ。奴隷じゃないんだ」
幼女幽霊「仕事をさせる時はほどほどに、休憩を挟まないとダメなんだよ。あの子たち敏感だから、ブラックだと分かったらすぐここから出て行っちまうぞ」
DQN幽霊「えぇ……なんスかそのシステム」
23 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:13:45.39 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「まったく、だから私がいない時は客が来ても手を出すなって言っただろ。お前は下級霊なんだから、記憶を消す力も瞬間移動も使えないんだぞ」
幼女幽霊「そんなんで人間に接触してみろ。一瞬のうちあのメスガキみたいなのが来て、祓われちまうぞ」
DQN幽霊「う、うぅ……返す言葉もないッス。ちょっと迂闊過ぎたっス」
幼女幽霊「ほら、オーブちゃんに謝って。いっぱい仕事させてごめんなさいって」
DQN幽霊「い、いっぱい仕事させて、ごめんなさい」
オーブ「」プンプン
幼女幽霊「ふむふむ……」
DQN幽霊「な、なんて言ってるんスか?」
幼女幽霊「これから僕達の奴隷になると約束すれば、許してくれるそうだ」
DQN幽霊「はぁっ!?」
24 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:15:02.71 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「よし、いいよ。オーブちゃん。これからこの病院の支配者は上から順に、私、オーブちゃん、腐れDQNの順番だ。好きなだけこき使っていいよ」
DQN幽霊「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!?俺、オーブより下なんスか!?一応は幽霊っスよ俺も!!!!」
幼女幽霊「うるせぇ!決まったもんは仕方ないだろ!大人しく従え!」
幼女幽霊「元はと言えばお前が悪いんだからな!!」
DQN幽霊「いやそれはそうっスけど!オーブの奴隷ってどういうこっスか!!あいつらただの毛玉みたいなもんじゃないっスか!それに従うなんて無理っスよ!!」
幼女幽霊「あ、お前今のオーブ差別だぞ」
オーブ「」プンプン
幼女幽霊「このレイシストが……これだからDQNは嫌なんだよ。倫理観ってもんがまるでない。ちゃんと道徳の勉強したの?いつまでも精神が成長しないクソガキが」
オーブ「」コクコク
25 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:15:52.16 ID:t98hVN5/o
DQN幽霊「う、うぅ……で、でも……間違ってるっスよ。こんなの……」
幼女幽霊「いいから従えよ。ほら、オーブちゃんが肩揉めって言ってるぞ」
オーブ「」スッ
DQN幽霊「肩ってどこだよっ!?」
幼女幽霊「どうしてもやらないって言うなら、私が強制的に従わせるからな」グッ
DQN幽霊「!?」ビクッ
DQN幽霊「い、いやだああああああああああ!!!!!!誰か助けてエエエエエエエエエエエ!!!!!!!」
26 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:17:17.09 ID:t98hVN5/o
▢▢▢▢ 数日後 ▢▢▢▢
オーブ「」クイクイ
DQN幽霊「こ、ここっスか?」モミモミ
オーブ「」プンプン
DQN幽霊「えっ!?そこは肩じゃなくて太もも!?」
幼女幽霊「なにオーブちゃん相手にセクハラしてんの。キモ」
DQN幽霊「誰も好きでこんなことしてないっスよ!!!!先輩が俺にオーブの命令効かないと成仏する呪いから渋々言うこと聞いてるんスよ!!!!」
DQN幽霊「そもそも、こんなケセランパサランモドキの体の部位とか何がどこにあるのか分からないんスよ!!!!肩も太もももないじゃないっスか!!!!!」
幼女幽霊「は?今のパワハラだぞテメェ」
オーブ「」プンプン
27 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:17:59.32 ID:t98hVN5/o
DQN幽霊「じゃあ先輩!このオーブの首がどこか当ててみてくださいっス!!」
幼女幽霊「え?首?」
幼女幽霊「く、首ね。う、うーん……」
DQN幽霊「ほら!自分だって分かってないじゃないっスか!!」
幼女幽霊「う、うるせぇ!!分かってるよ!」
幼女幽霊「こ、ここだ!ここ!ね?オーブちゃん!!」
オーブ「…………」
オーブ「」コクッ
幼女幽霊「よっしゃ!ほら見ろ!当たってんじゃん!!」
DQN幽霊「なんスか今の間」
28 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:19:03.32 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「ふふん、そりゃこの病院の主である私ならオーブちゃんのことなら何でも知ってるんだよ!見くびってもらっちゃ困るね!」
DQN幽霊「いや、どう見てもそのオーブちょっと考えていたじゃないっスか。悩んでたっスよ」
ピーーーー
幼女幽霊「あ、客だ。アホなことしてないで相手しないと」ササッ
DQN幽霊「逃げやがった」
29 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:20:15.20 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「さーて今日の客は……ん?」
幼女幽霊「あれ、客がどこにもいないぞ。どこのカメラにも映ってない」キョロキョロ
DQN幽霊「装置の誤作動っス?か」
幼女幽霊「いや、そんなはずはないよ。定期的に点検してるし、今まで壊れたことなんて一度もない」
幼女幽霊「一度、病院内に入ってすぐ出たのか?ちょっと録画を巻き戻してみよっか」ピッ
キュルキュル……
スタスタ
幼女幽霊「あ、いた。やっぱり入ってる」
30 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:21:12.45 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「5秒も経たずにすぐ出て行ったのか。何しに来たんだコイツ」
DQN幽霊「ん?先輩、今のところちょっと止めてもらっていいっスか」
幼女幽霊「なに?ここ?」ピッ
DQN幽霊「やっぱり、こいつ何か落として行ってますよ。ほら、さっきまでなかったのに、去る時に箱みたいなのが足元に転がってるっス」
幼女幽霊「あ、ほんとだ。なんだこれ」
幼女幽霊「ちょっと待って、こっちのカメラでも確認してみる」ピッ
幼女幽霊「……あるな。箱みたいなのがロビーに転がってる」
31 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:22:23.94 ID:t98hVN5/o
DQN幽霊「なんスかね。落とし物には見えないっスけど。むしろわざとらしく残したっていうか」
幼女幽霊「ちょっと見に行ってみよっか」フワッ
スタッ
幼女幽霊「確かここら辺だと思ったけど」キョロキョロ
DQN幽霊「あ、そこに転がってるやつじゃないっスか?」
箱『』
幼女幽霊「――ッッッ!?」ビクッ
32 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:23:16.00 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「DQNッ!!私に掴まれッッ!!!!」
DQN幽霊「えっ!?」
幼女幽霊「いいから早く!!ヤバいぞアレ!!」
DQN幽霊「わ、分かったっス!!」ギュッ
シュンッ
箱『』
箱『』ズズズズズッ……
シュンッ
33 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:24:19.01 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「はぁッ……はぁッ……」
DQN幽霊「ど、どうしたんスか?先輩、急に大きな声出して」
幼女幽霊「お前……何も感じなかったのか?」
DQN幽霊「感じるって、何を?」
幼女幽霊「……あの箱だよ。アレ、多分呪いか何かの道具だと思う」
DQN幽霊「の、呪いっスか!?」
幼女幽霊「あぁ……間違いない。アレを直接見た瞬間に……一年前のあの時みたいに、背筋に嫌な気配があった。また別の感触だけど」
幼女幽霊「クソ……何がどうなってんだ。なんでこんなところに呪いなんて」
DQN幽霊「俺にオーブに従う呪いをかけたから、先輩に天罰が下ったのかも――」
ボコッ
34 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:25:49.91 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「冗談言ってる場合じゃないぞ。アレを駆除しないと、この病院を乗っ取られるかもしれないんだから」
DQN幽霊「いてて……ど、どういうことっスか?」
幼女幽霊「呪いにも色々種類があるんだ。憑依型とか怨念型とか、その中でもアレは一番厄介な浸食型だ」
DQN幽霊「し、浸食?」
幼女幽霊「例えるなら、病原菌のイメージが一番近いと思う。宿主の体を蝕み、その命が尽きるまで喰らい尽くす」
幼女幽霊「浸食型の呪いはその性質が一番厄介なんだ。元を絶たないと、呪いが蔓延するまで止まることがない……早く何とかしないと、アイツの呪いが病院内を包むぞ」
DQN幽霊「ど、どうなるんスか?もしそうなったら」
幼女幽霊「……恐らく、ここに人間が踏み入るだけで死ぬ。そんなどこかのホラー映画に出てくるような“業”が溢れた建物になると思う」
幼女幽霊「それに、私達にも影響がないとは限らないしね。現に、私の中の警戒信号が全力で反応したし、即刻対処しないと」
35 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:26:26.71 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「冗談言ってる場合じゃないぞ。アレを駆除しないと、この病院を乗っ取られるかもしれないんだから」
DQN幽霊「いてて……ど、どういうことっスか?」
幼女幽霊「呪いにも色々種類があるんだ。憑依型とか怨念型とか、その中でもアレは一番厄介な浸食型だ」
DQN幽霊「し、浸食?」
幼女幽霊「例えるなら、病原菌のイメージが一番近いと思う。宿主の体を蝕み、その命が尽きるまで喰らい尽くす」
幼女幽霊「浸食型の呪いはその性質が一番厄介なんだ。元を絶たないと、呪いが蔓延するまで止まることがない……早く何とかしないと、アイツの呪いが病院内を包むぞ」
DQN幽霊「ど、どうなるんスか?もしそうなったら」
幼女幽霊「……恐らく、ここに人間が踏み入るだけで死ぬ。そんなどこかのホラー映画に出てくるような“業”が溢れた建物になると思う」
幼女幽霊「それに、私達にも影響がないとは限らないしね。現に、私の中の警戒信号が全力で反応したし、即刻対処しないと」
36 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:28:10.08 ID:t98hVN5/o
DQN幽霊「や、やばいじゃないっスか。それって……あの箱を投げ込んだやつって何者なんスか」
幼女幽霊「さあね。今はそれより、目の前の問題を解決するのが先だよ」
幼女幽霊(一瞬、あのメスガキの顔が過ったけど……多分、これはあいつらのやり方じゃない)
幼女幽霊(あの呪いは人間が容易く扱える代物じゃない。一歩間違えば、何人もの人が犠牲になってもおかしくないくらい。守る立場の人間が使うにはあまりに異質過ぎる)
幼女幽霊(……それになんだ、あの呪いは。今まで他人がかけた呪いは数えるぐらいしか見たことないけど、それらと比べても明らかに根本が違う)
幼女幽霊(呪いの源は他者への怨念、嫉妬、憎悪とかの負の感情だけど……もっと別のエネルギーって言うのかな。そういうのを通り越した力を感じる)
DQN幽霊「それで先輩、どうするんスか?あの呪いの箱を止めるには」
37 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:29:13.63 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「……まあ、一番手っ取り早いのは私のプライベート空間に堕とすことだろうね。あそこなら外部に呪いが漏れる心配もないし、封印って形で抑えられると思う」
幼女幽霊「でも、一筋縄では行かないだろうね。あいつも意思を持っているはずだし、全力で抵抗してくると思う。そうなれば――戦闘は避けられないか」
DQN幽霊「また戦うことになるんスか……霊能力者の次は呪いを相手に……俺なんかじゃ力になりそうにないっスね」
幼女幽霊「いや、お前は元から頼りにしてないから安心しろ」
DQN幽霊「そ、そっスか」
幼女幽霊「――今度は呪いが相手か。これなら、私も手加減することなく、全力でやり合えるな」
幼女幽霊「あの日以来、私もそれなりに次の戦いに備えて密かに特訓してきたんだ。今の私に敗北の二文字は存在しない。これは実験だ。あいつがまた来た時に、私の力が通じるかどうかの……」
38 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:29:48.39 ID:t98hVN5/o
幼女幽霊「呪いが勝つのか、幽霊が勝つのか実験だよ実験!!」
DQN幽霊「!?」
39 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:33:34.77 ID:t98hVN5/o
今日はここまで
作中では一年経過していますがリアルだと前作から二年近くが経ってようやく続き書けました…待たせてしまってごめんなさい
多分自分も含めて色々忘れてる人が大半だと思うのでこれから自分用に書いておいたキャラ設定的なのも一緒に投下していきます
40 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:36:34.95 ID:t98hVN5/o
『幼女幽霊』
廃病院に住んでいる10年前に家族と共に交通事故で亡くなった幼女の幽霊。幼女の姿だが、実年齢は18歳。
人を驚かすことが何よりの楽しみで、日々ありとあらゆる方法で来訪者達を失神させている。
幽霊の中でもより強い力を持つ者の証である"足付き"であり、その力は並の幽霊を凌駕する。
ただ、本人は殺すことに躊躇がある為、戦闘ではその力を完全に引き出す事は出来ない。
使用する力は空間操作、瞬間移動、念力、念波、肉体の具現化など。
霊体だけではなく、生身の肉体を召喚することも出来るが、この身体には特殊な力は何もなく、痛覚も感じるため耐久力は一般的なそれとほぼ変わりない。
奥の手として自らの肉体を分裂、増殖することが可能、しかし魂を分割するために個々の力は通常時より下がる。
霊能少女との一件で回復不能の傷を負い、一時は成仏しかけるが、オーブとの融合により復活。
それ以来、地縛霊から浮遊霊へと"突然変異"を果たすが原因は不明。そしてなぜか以前より力が増したらしい。
低予算ホラー映画が大好き、ただしアイドルが主演だと不機嫌になる。
41 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/03(火) 02:37:42.25 ID:t98hVN5/o
『DQN幽霊』
雑魚、弱い、以上。
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/03(火) 02:43:29.69 ID:zo8Fi5E50
今回は霊能少女出さないんですか、自分は霊能少女がメリーさん、口裂け女、ひきこさん、幼女幽霊などと病院で地獄の連戦を想像してたんですが
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/03(火) 08:35:44.98 ID:J9Sr1Oz10
>>42
お前の想像してた展開とちがうとかどうでもいいしいちいち誰々は出ないんですかとか聞く必要ある?
>>1
が投下する内容をそのまま楽しもうとすることがなぜ出来ないのか
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/03(火) 10:13:59.47 ID:AQiNjnLyo
ちょっとした質問くらいは許してやれよ
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/03(火) 12:44:08.06 ID:rmmmXKvIo
この作者は本当に女の子好きだなぁというのがキャラ紹介だけでわかる
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/04(水) 00:05:20.60 ID:6ZgwYP7io
貞子vsカヤコ面白かったよ
続きも凄く楽しみ
47 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:42:21.13 ID:gLNF7DVBo
フワッ……
幼女幽霊「……」ゴクリ
DQN幽霊『先輩、例の箱に……何か黒っぽい影みたいなのが生えてきてるっス』
DQN幽霊『こ、これ……俺でもカメラ越しに感じるくらい嫌な予感がするっスよ』
幼女幽霊「そうか、多分そいつが呪いの本体だな。もうすぐこっちも目視出来る距離になる」チラッ
ズズズズズズッ……
幼女幽霊「……!!」ビクッ
幼女幽霊(や、やっぱり……ただの呪いじゃないな。まるで世界からはみ出した異物みたいに、本能的な嫌悪感がある)
48 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:43:41.57 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊(あいつ、絶対に人間だけじゃなく幽霊にも影響を与えるぞ。取り込んで一体化してもおかしくない)
幼女幽霊(私がここで止めなきゃ)グッ
幼女幽霊「おい!そこの呪い野郎!!言葉は通じるのか!?」
ズズズズズズッ……
影『』スゥ
幼女幽霊「今すぐここから出て行け!!!!そうすれば見逃してやらんこともない!!!!」
幼女幽霊「でも、これ以上私の領域を犯すっていうなら……容赦はしないぞ!!」
影『』
影『』ズズズズズズッ
幼女幽霊「……そうか、交渉は無駄か」
幼女幽霊「後悔するなよ!!この幼女幽霊様を敵に回すとどうなるか、その身をもって味わえ!!!!」グッ
49 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:44:53.37 ID:gLNF7DVBo
影『』ブンッ
ズズズズズズッ……
幼女幽霊「ッ!?」サッ
幼女幽霊(影をこっちに伸ばしてきたか。あれは当たると不味いな、私達には毒に近い)
幼女幽霊(ベストな形としては、落とし穴の要領で異空間に堕とせればいいけど……絶対すぐに這い上がってくるな)
幼女幽霊(まずは力を弱めないと!)グッ
影『』ズンッ
幼女幽霊(念力での攻撃、どうだ)ピキッ
影『』グオンッ
幼女幽霊(ッ……効果はないか。物理的な攻撃は効かないとみていいな)
50 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:45:49.19 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊(まあそりゃそうか。本質的には人間より、幽霊に近い存在だもん。その手の攻撃は全部無効化されるか)
幼女幽霊(あー……あのメスガキの祓いの力みたいな、生のプラスのエネルギーなら楽に対処出来るんだろうな。私みたいな死者だと、死に近いマイナスエネルギーしか使えないから不利ってことか)
幼女幽霊(なら――これならどうだ)
ズルッ
長髪白装束娘「……」
影『』シュンッ
長髪白装束娘「……」ガチッ
51 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:47:15.05 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「私の肉体を捕らえたな?馬鹿め、そっちは魂も何も入ってないただの抜け殻……罠だよ」
長髪白装束娘「」キュイイ
長髪白装束娘「」ボンッッッ
影『』ズズッ
影『』ヨロッ
幼女幽霊(やっぱり!マイナスエネルギーではあの呪いを祓うことは出来ないけど、相殺することは出来る。同程度の力をぶつければ勢いが落ちるってことだ)
幼女幽霊(完全には消せないけど、今はそれで十分!)グッ
長髪白装束娘「」ズサッ
長髪白装束娘「」バタッ
長髪白装束娘「」ズルッ
52 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:48:11.49 ID:gLNF7DVBo
影『』グググッ
幼女幽霊(よし!増殖体でやつを包囲した!これならっ)
幼女幽霊「押し潰れろオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」ブンッ
影『』ググッ
シュンッ……
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
53 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:49:19.77 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「あぁ、抜け殻と言っても、自分の肉体が吹っ飛ぶ姿を見るのはあまりいい気分じゃないな」
幼女幽霊「でもこれで……」
影『』ピクピクッ
幼女幽霊「よし!成功だ!」
幼女幽霊「後はあいつの真下に異空間を作って……」グイッ
影『』ピクピクッ
影『』シュンッ
幼女幽霊「もう遅い!そのまま堕ちろッ!!!!」ブンッ
ブゥゥン……
影『』グググッ
影『』ガガガッ
影『』グラッ
シュンッ
54 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:50:35.54 ID:gLNF7DVBo
キュインッ
幼女幽霊「……成功だな」
幼女幽霊「これでもう二度と地上に出てくることはないだろ。永遠に異空間を彷徨い続けろ」
DQN幽霊「センパーイ!!やったスね!!」フワッ
幼女幽霊「うん、何とかなって良かったよ。あいつも相手が悪かったね。私じゃない大抵の奴になら、呪いは成功しただろうに」
DQN幽霊「でも改めて考えても不思議っスよねぇ。一体誰がこの病院にあんな物を持ち込んだんスか」
幼女幽霊「さぁ……カメラに映っていたやつは一瞬しか顔が見えなかったし、追跡はもう不可能だろうね」
幼女幽霊「考えられる理由としては、何かのきっかけであの箱を入手したやつが、私達の病院の噂を嗅ぎ付けて呪いを相殺しようとか思ったんじゃないの?知らんけど」
幼女幽霊「目には目を、呪いには幽霊をってね」
55 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:52:00.56 ID:gLNF7DVBo
DQN幽霊「はぁ〜……それはまたはた迷惑な話っスね。こっちは平和に暮らしてんのに、一方的に呪いを押し付けられるなんて」
幼女幽霊「まあもう済んだことだしいいよ。呪いは完全に消えたんだから」
幼女幽霊(――でも、なんだろ。今思うと、あの呪い。どこがで似たような気配を感じたことがあるような……気のせいか)
幼女幽霊「いやぁ〜それにしても焦ったわ。まさかあんな来客が来るとはね。でも逆に考えると明日じゃなくて良かったよ」
DQN幽霊「明日?明日に何かあるんスか?」
幼女幽霊「あれ?言ってなかったっけ?」
幼女幽霊「明日、この病院で女子会するんだよ。みんな集まって」
DQN幽霊「じょ、女子会?」
56 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:54:39.44 ID:gLNF7DVBo
今日はここまで
やっと回収出来ました
57 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:55:37.94 ID:gLNF7DVBo
『オーブ』
心霊写真などによく映り込んでいる謎の光球のような物体。
ぞの正体は不明な点が多く、人間の残留思念、形を保てない動物霊など、諸説は様々ある。
幼女幽霊が住んでいる廃病院にも大量におり、交友的に接してはいるが、実は当の幼女幽霊もどのような存在かあまり分かっていない。
周囲には物を動かす、音を出す程度の影響しか与えられないが、幽霊と同じく魂そのものには変わりないので内包してるエネルギーはそこそこある。
霊能少女との一件で消滅寸前の幼女幽霊と融合し、一時は病院内から姿を消すが、最近はまた新しい個体が病院内に漂うようになった。
58 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 01:57:28.08 ID:gLNF7DVBo
『爺幽霊』
過去に幼女幽霊と共に暮らしていた年配の幽霊。
足がなくDQN幽霊と同じ下級霊だが、二十年以上も現世に留まっていた。
四年前に成仏したらしく、既にこの世には居ないが、幼女幽霊にもたらした影響は多く、廃病院で人をおどかすという行為も元は彼が教えたもの。
幼女幽霊が口裂け女などの他の死者と知り合いなのも彼の交友関係が発端であり、まさに育ての親と言える。
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 02:04:44.85 ID:DYsoecOP0
おお、やった、花子さんや口裂け女、メリーさん、ひきこさん、がとうとう登場するのか楽しみ
明日も楽しみしていますね、 お疲れ様でした
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/04(水) 02:31:05.48 ID:DYxhFobA0
乙、確かひきこさんがその中だと別格に強いらしいね
61 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:19:22.96 ID:gLNF7DVBo
DQN幽霊「えっ!?女子会ってなんスか?聞いてないっスよ」
幼女幽霊「あぁ、そういやお前にだけ伝え忘れてたわ。ごめんごめん」
DQN幽霊「い、いやいや……幽霊の先輩が女子会って。そもそも誰が来るんスか。本当に女子は来るんスか」
幼女幽霊「……お前、それ本人の前で言ったら一瞬で殺されるぞ」
幼女幽霊「そうだ、今のうちに言っておかないとな。一応、あの人達にお前を紹介することになってるから、今のうちにメンバーについて教えておくわ」
幼女幽霊「いいか、明日来るのは全員が私と同格以上の力を持っている人達だ。決して失礼なことをするなよ。でないと本当に殺されるぞ」
DQN幽霊(えっ……先輩の声が急にマジトーンに。そ、そんなにヤバい人達なのか?)
62 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:20:55.12 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「まず一人目が口裂け女さん」
DQN幽霊「えっ!?く、口裂け女ってあの口裂け女っスか!?」
幼女幽霊「“さん”付けろよお前。殺されるぞ」
幼女幽霊「そう、あの都市伝説の張本人だよ。ちなみに実年齢は今年で60だったかな。まあ姿は20代のままで止まってるけど」
DQN幽霊「ろ、ろくじゅうっ!?」
幼女幽霊「そりゃそうだよ。口裂け女の都市伝説って1980年ぐらいだよ?順当にいけばそれぐらいの歳をとるよ」
DQN幽霊「ってことは……もう40年近くもこの世界にいるってことじゃないっスか。と、とんでもなくないっスか?」
63 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:23:20.01 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「まあね。前に話したと思うけど、死者には二つのタイプが存在するんだ」
幼女幽霊「一つは私達のように肉体を持たない幽霊、そしてもう一つは肉体を持つ怪物。口裂け女さんはこの怪物に該当する」
DQN幽霊「怪物……」
幼女幽霊「この人の特徴は身体能力の高さだね。特に足がめちゃくちゃ速い」
幼女幽霊「いやほんとにマジで速いからな。ボルトなんて目じゃないよマジで。怪物の中でもあの人以上に速いやつは存在しないと思う」
幼女幽霊「足が速いってことはそれだけ筋肉もあるってことで、蹴りの威力も壊滅級。まともに食らったらまず間違いなく肉片ひとつ残らない」
幼女幽霊「あと奥の手として、私と同様に分裂と増殖をすることが出来る。口裂け女の噂って全国的にあったでしょ?あれはこの能力が原因だったりする」
DQN幽霊「……ど、どんだけっスか。それ」
64 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:24:31.67 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「そして口裂け女さん一番のチャームポイントと言えばその裂けた口、まあ普段はメイクで隠してるんだけど」
DQN幽霊「え?隠せるんスかそれ」
幼女幽霊「本人の職業がメイクアップアーティストだからね。特殊メイクさながらの神業で上手く隠してるよ」
DQN幽霊「せ、先輩と違って働いてるんスね」
幼女幽霊「そこが怪物と幽霊の違いだよ。怪物は肉体があるから、どうしても栄養を摂らないといけない。だからお金が必要になる」
幼女幽霊「そりゃ、泥棒でも何でもするってなら話は別だけど、今のご時世はどこにでも監視カメラがあるからね。そんなことを続けていたら、いつか必ずバレる」
幼女幽霊「だから、怪物の人は人間の中に混じって働いているパターンが多いよ。黙っていればまず正体を見破られることはないし」
DQN幽霊「大変スねぇ……怪物も」
65 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:26:01.53 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「まあこの人は比較的に人格者だからそんな怒ることもないと思うけどね。性格的にもっとヤバいのは他にいるし、全然序の口だよ」
DQN幽霊(これで序の口か……)
幼女幽霊「次はテケテケちゃん。この子も怪物だね、テケテケの都市伝説は知ってる?」
DQN幽霊「何か電車に轢かれて、上半身だけになった女の子の話じゃなかったスか?噂を見たり聞いたりすると、その人を襲って来るっていう」
幼女幽霊「後半はデマだけど、まあ大体そういう認識でいいよ。見た目は上半身だけの女子高生」
幼女幽霊「でも知能も半分になっちゃって、8歳くらいの女の子みたいな性格なんだけど」
DQN幽霊「どういうことっスか……?」
66 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:27:33.18 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「電車で轢かれて半分になったところまでは合ってるんだよ。でも下半身を失ったのと一緒に、その衝撃で幼児退行しちゃったんだ」
幼女幽霊「肉体だけじゃなく、精神的にも半分になったってわけ」
DQN幽霊「マジっスか……それは初耳っスね」
幼女幽霊「まあ本気を出せば、下半身を召喚することも出来て知能も戻せるんだけどね。私が肉体を出せるのと一緒で」
DQN幽霊「え?じゃあずっと出していればいいんじゃないっスか?」
幼女幽霊「元の姿に戻るにはかなり力を使うんだよ。奥の手ってやつ。その力を使うと丸一日は動けなくなるらしいし」
幼女幽霊「だから普段はテケテケの姿のままってわけ。そっちのほうが落ち着くらしいし」
DQN幽霊「へぇ〜……」
67 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:28:34.39 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「テケテケちゃんの特徴はまあとにかくすばしっこい。例えが悪いけど、ゴキブリみたいに俊敏に動くから捕まえるのがとにかく難しいんだよね」
幼女幽霊「それに加えて、テケテケちゃんは相手に触れるだけでその部位を切断出来る能力があるからね。相手にはしたくないタイプだよ」
DQN幽霊「お、恐ろしいっスね。自分と同じように相手を真っ二つにするんスか」
幼女幽霊「でもテケテケちゃんはこのメンバーの中では一番優しいからね。人懐っこいし、襲われる心配はないから安心していいよ」
幼女幽霊「ちなみに余談だけど、テケテケちゃんの保護者は口裂け女さんだったりする。二人で一緒に暮らしているらしい」
幼女幽霊「本人はよくも悪くも無邪気だからね。もしかしたら何か事件を起こすかもしれないし、姉御肌の口裂け女さんが面倒見ることにしたんだって」
DQN幽霊「話だけ聞いてると、その二人はかなり普通っスね。ちょっと安心したっス」
幼女幽霊「だから言ったでしょ。かなりマシな部類だって」
68 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:30:02.60 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「次は花子さん、さすがにこれは有名だよね。学校の七不思議皆勤賞で日本で一番知られている幽霊」
DQN幽霊「うぉぉ、マジで実在したんスか」
幼女幽霊「この人はもう70年近くも幽霊やってるからな。同じ幽霊でも、私達とは格が違う、生きるレジェンドだよ。死んでるけど」
DQN幽霊「な、ななじゅうっ!?」
幼女幽霊「前に話したことあったじゃん。知り合いに私と同じ足付きのフユウ霊が二人いるって、その一人がこの人」
幼女幽霊「花子さんの能力はまあ私の完全上位互換だと思っていいよ。幽霊として完成形の力を持ってる。それに加えて、水を自由自在に操ることが出来るから、私でもあの人には敵わない」
69 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:30:58.35 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「花子さんの噂って日本中にあるじゃん?あれはあの人が水がある場所にワープ出来る能力を使って、全国を移動した時に出来た名残らしいよ」
DQN幽霊「に、日本中をワープしたって、先輩の瞬間移動の能力でもそこまで出来ないっスよね」
幼女幽霊「うん、私の有効射程は精々数百メートルが限度」
DQN幽霊「そう考えるとマジで格が違うっスね……先輩でも最強クラスだと思っていたのにそんな上がいるんスか」
幼女幽霊(……確かに、花子さんのワープ能力は驚異的。でも――いるんだよね。更にその上を行く、文字通りの化け物が)
70 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:32:03.15 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「花子さんもかなりまともな人だからその点は安心していいよ。見た目は私と一緒で、子供のまま歳とってないけど、実年齢はお婆ちゃんだからね。言葉遣いも若干古臭いし」
幼女幽霊「んで、まともな人達はここまで。ここから先は取り扱い要注意の危ないゾーンだ」
DQN幽霊「えっ……もうまともな人いないんスか」
幼女幽霊「そう、残りの三人は絶対に怒らせちゃダメな人。本音を言うと私でもあんまり関わりたくないくらい」
幼女幽霊「性格が地雷どころか、核弾頭レベルで爆発したら不味いからよく聞いておけよ」
DQN幽霊「……!」ゴクリ
71 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:33:33.85 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「まず一人目、こっくりさん。この人も有名だね。まあ正確に言えば人じゃなくて動物の霊なんだけど」
DQN幽霊「こっくりさんってアレっスよね?10円玉で何でも好きなことを教えてくれるけど、失敗すると祟られる狐の霊ってやつ」
幼女幽霊「うん、こっくりさんはこれまでの人と明確に違う点が一つあって、人間の霊じゃないってことなんだよね」
幼女幽霊「どちらかと言うと、霊よりオーブちゃんに近い」
DQN幽霊「え?オーブが危ないんスか?」
幼女幽霊「これも前に言ったけど、オーブちゃんってただ姿を生前の形に具現化出来ないだけで、単純なエネルギーだけなら姿を現すのに使ってない分、普通の幽霊より強いんだよ」
幼女幽霊「こっくりさんはその強化版みたいな感じだと思っていい。10円玉にしか憑依出来ないけど、その力は足付きのそれに匹敵する」
72 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:34:29.55 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「まあ……一番危ないのはこっくりさんじゃなくて、その後ろにいる人なんだけど」
DQN幽霊「どういうことっスか?」
幼女幽霊「聞いたことあるでしょ。こっくりさんの正体はお稲荷様、狐の神様だって」
幼女幽霊「実はそれって半分は合ってるんだ。こっくりさんって複数いるんだけどさ、それを統率しているのがお稲荷様、幽霊でも怪物でもなく、神の一人だって言われている」
DQN幽霊「か、神って……」
幼女幽霊「……私もさ、半分信じてなかったんだけどね。神なんて存在するわけがないって。でもこっくりさんに初めて会った時に感じたんだ」
73 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:35:19.58 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「その背後に、絶対的な、人の力では絶対に覆すことが出来ない力を持った存在がいるってことに」
幼女幽霊「だから、こっくりさんを怒らせるような行為は絶対にしちゃダメ。お稲荷様に祟られたら、成仏する方がマシってぐらいの状況になるかもしれないからね」
DQN幽霊「ウ、ウス……了解っス」
幼女幽霊「んで次は、ひきこさん。名前は聞いたことはある?」
DQN幽霊「いや……すみません。それだけは聞いたことないっスね。前に先輩から名前だけは聞いたことがあった気がするっスけど」」
幼女幽霊「そう、まあ知らないのも無理はないか。この人は比較的に新しい都市伝説の怪物だからね。ここ10年ぐらいで有名になった、私と同じ新参だし」
74 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:36:43.73 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「ひきこさんの由来は引き籠り。生前はイジメられていて、そのイジメに耐え切れなくて自殺した女の子が怪物化したのがひきこさんって言われている」
幼女幽霊「まあこれだけならよくありそうな話なんだけど……ひきこさんは怪物化した際に、他には類を見ない特別な力を手に入れちゃったんだよね」
DQN幽霊「ど、どんな力なんスか?」
幼女幽霊「怪力だよ。それもとてつもない、怪物の中でも頂点の、物理最強」
幼女幽霊「怪物で身体能力が上がるってのは珍しいことじゃない。むしろ一番オーソドックスな変化なんだけど……あの人の場合はそのレベルが違う」
幼女幽霊「恐らく、単純な力勝負ならあの人に勝てる人は誰もいないと思う。それ程の……超人的、超常的、超越的な怪力を持っている」
幼女幽霊「多分、この病院なら三分で平らに出来るよ。いや、もっと早いかも」
DQN幽霊「え、えぇ……どんだけっスか」
75 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:37:40.28 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「いやはや、あそこまで極めているのを見ると、笑いしか出てこないね。結局、単純な暴力が一番対処が難しくて、強いんだなと思わされるよ」
幼女幽霊「これで性格がマシだったらどれだけ良かったか……」
DQN幽霊「そんなに問題がある人なんスか?」
幼女幽霊「うん、ヤンデレとかメンヘラって言うのかな……とにかく面倒くさい、色々拗らせている感じ」
幼女幽霊「もしあの人に彼氏が出来たら、他の女に合わせないようにその男の四肢をモぐんじゃないかなってくらいのヤベェ性格」
DQN幽霊「お、おう……」
76 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:39:32.78 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「恐らく、この世界で一番怪物になっちゃイケないタイプの一人だと言ってもいい」
幼女幽霊「でも何でか知らないけど、怪物ってそういうのが多いんだよね。幽霊の人はまともな人が多いんだけど、怪物の人は血の気が多いっていうか、闇が深いっていうか……そんな人が多いんだよ」
幼女幽霊「あ、それと、ひきこさんの意味は引き籠りだけだじゃなく、もうひとつの意味があるんだけど、何か分かる?」
DQN幽霊「引き籠りともう一つの意味っスか?引きずり……とかっスかね」
幼女幽霊「惜しいね。“挽子”つまり相手を挽き肉するからひきこさん。ひきこさんを相手にしたら最後、挽き肉になるまで引き摺られ、そこには肉の道しか残らないという逸話がある」
DQN幽霊「……」ゾォー
77 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:40:35.25 ID:gLNF7DVBo
幼女幽霊「さて、これまで五人紹介したけど、次が最後の一人だよ」
DQN幽霊「ど、どの人もヤバい人達ばっかスね……正直会いたくないんスけど」
幼女幽霊「いやまぁ……最後の一人に比べたら、まだこの人達はマシな部類なんだよね……ひきこさんちゃんでさえも」
DQN幽霊「え?まだヤバいのがいるんスか?」
幼女幽霊「うん……その人は今でも人を殺している超危険人物。正確に言うと、一人じゃなくて二人なんだけどさ」
幼女幽霊「その人達の名は――」
幼女幽霊「“メリーさん”」
78 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:41:26.39 ID:gLNF7DVBo
今日はここまで
79 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:43:41.33 ID:gLNF7DVBo
『幽霊』
死者の魂が何かの因果で現世に留まり、肉体を捨て生前の姿の形となり現れた形態。その容姿は個体差があるが、基本的には死の直前の姿となる。
事故や病気などの突然死をした者に多く、平均的には数年で自然消滅する。
肉体を持たない故に、睡眠や食事などの生命活動の維持をする必要がない。
大まかに分類すると、ジバク霊とフユウ霊の二つの種類が存在する。
ジバク霊は土地に縛られた霊、活動領域は生前に自分が亡くなった区域の周辺であり、それ以上の移動は不可能。
一方のフユウ霊は人間と同じく、移動制限がなく自在に行動することが出来る。しかし、幽霊は生気に耐性がない為に力を持たない者は短期間で消滅する。
基本的には殺気を出さない限り、その姿を人間が視認することは出来ない。例外として、力を持っている者や、まだ幼い子供はその気配を感じ取ることが出来る。
一般的な幽霊は足がない。しかし、極少数だが足が付いている通称"足付き"と呼ばれる個体が存在する。
これらの者達の力は強力であり、共通として寿命というものが存在しない。
しかしそれは絶対的な不老不死という意味ではなく、生のエネルギーを直接浴びれば、その魂は消滅する。
80 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/04(水) 21:44:46.14 ID:gLNF7DVBo
『怪物』
死者の魂が何かの因果で現世に留まり、再びその肉体に舞い戻った形態。幽霊とは異なり、自らの肉体を持っている死者。そのため見た目は生きている人間と変わりない。
怪物は殺人、自殺などの死を実感しながら死ぬとなりやすいと言われている。前後関係は不明だが、幽霊と比べ性格に難があるのが多い傾向が目立つ。
怪物の最大の特徴はその身体能力にあり、常人離れした怪力、驚異的な再生能力、化け物じみた肉体の変化などの異常性を発揮する。なぜ死者になるとこれらの力が発現するのかは不明。また、生前の末路にその能力が大きく関連する。
肉体がない幽霊とは違い、怪物は睡眠、食事などが必要であり、普通に暮らして行くためには人間の社会に紛れ込む必要がある。
個人差ではあるが、味覚が変化し人間の肉を好んだり、腐乱臭がする個体も存在する。
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 02:15:00.79 ID:0xWzFgBT0
あら、意外この中で1番やばいのてひきこさんだと思ったけど最強はメリーさんだったか 乙
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 02:16:55.18 ID:/Cv+lc2lo
ひきこさんとか全然知らない。メジャーなの?
あと八尺様はどうした
83 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:00:31.79 ID:0wnovfD1o
>>82
ひきこさん自体の知名度は恐らくこのメンバーの中では一番低いと思われます…歴史的にも2000年前後ぐらいに生まれたものだったので
八尺様はネット怪談としてはとても有名なので出そうかどうか迷ったんですけど…どうしてもこの面子の中だと、ネットの書き込みが初出な八尺様は浮くんじゃないかと思いました
都市伝説の一番面白いところは人から人への口伝で話が広がって行くアナログかつアングラなところだと思うので、個人的にそこにデジタルが関わってくると本当に実在するんじゃないかという不安感より先にもう出来がいい創作話っぽく感じちゃうんですよね
そう考えると本当の意味での都市伝説は洒落怖などのネット怪談黎明期前のひきこさんが最後の世代なんじゃないかなと思ったりしました
84 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:03:38.31 ID:0wnovfD1o
DQN幽霊「メリーさんって……あの電話をかけてくる話っスよね?最後は後ろにいるっていう」
幼女幽霊「そうだよ。この人達が明日来るメンバーの中で一番ヤバい。いや、世界中の幽霊、怪物の中でも最も凶悪だと言ってもいい」
DQN幽霊「ど、どういうことっスか?それに一人じゃなくて、二人って意味もよく分からないんスけど」
幼女幽霊「じゃあまずはそこから話そっか。メリーさんの話ってどこまで知ってる?」
DQN幽霊「えーっと、最初は確か、外国の女の子が人形を捨てるところから始まったんじゃないっスか?それでその人形に、女の子が殺されるって感じだったと思うんスけど」
幼女幽霊「うん、それで合ってるよ。大事なのはメリーさんが“どっち”なのかってこと」
DQN幽霊「えっ……?」
85 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:05:45.85 ID:0wnovfD1o
幼女幽霊「だから、都市伝説で有名なメリーさんはどっちなのかってことだよ。殺された女の子なのか、捨てられた人形なのか」
DQN幽霊「そ、そりゃあ……人形じゃないんスか?女の子は被害者なわけなんですし」
幼女幽霊「じゃあ質問、メリーさんの容姿ってどんなイメージがある?」
DQN幽霊「う、うーん……メリーさんって名前ですし、外国人の……」
DQN幽霊「――!?」
幼女幽霊「そう、気が付いた?」
DQN幽霊「メリーさんの姿は外国人の女の子……でもそれは都市伝説だと殺された女の子の姿のわけで」
DQN幽霊「じゃあ、メリーさんの正体って……」ゾクッ
86 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:07:31.79 ID:0wnovfD1o
幼女幽霊「そう、メリーさんは一人じゃない。二人いる」
幼女幽霊「殺されて怪物化した“リリー”そしてその肉体を手に入れた人形の“メア”」
幼女幽霊「二人合わせて『『メリーさん』』ってわけ」
DQN幽霊「……!?」
DQN幽霊「い、いや!どういうことっスか!?それってつまり、二重人格ってことになるんスか!?」
幼女幽霊「二重人格に近いけど、ちょっと違うかな。メリーさんの肉体には確かに二つの魂が存在している」
幼女幽霊「メアとリリー、二人合わせてメリーさん。ややこしいよね」
DQN幽霊「い、いや……まったくワケが分からないんスけど」
87 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:08:52.99 ID:0wnovfD1o
DQN幽霊「ど、どうして、殺された女の子とその人形が一つになってるんスか?話の流れだと、メアがリリーの体を乗っ取ったところまでは理解出来るんスけど……リリーは怪物になったんスよね?」
DQN幽霊「それだとまるで、幽霊と怪物が共存してる体じゃないっスか……」
幼女幽霊「その通り、メリーさんが他の死者とは違うのはその肉体」
幼女幽霊「普通は怪物の中に幽霊が憑依することなんて出来ない。幽霊が憑依出来るのはあくまで生きた人間だけだからね。死者の体に死者の魂が入ったら、そのマイナスエネルギー同士が反発して肉体が持たないどころか、両者が消滅する可能性もある」
幼女幽霊「でも不思議なことに、メリーさんの肉体はその不可解な現象を体現している。奇跡的なバランスで“メア”と“リリー”の存在を保っている」
幼女幽霊「だから、メリーさんは怪物の力と幽霊の力、この二人分の力を100%使うことが出来るんだ。正直、これだけでもトンデモないんだけど……もうひとつ、メリーさんには固有の能力がある」
DQN幽霊「それってまさか……さっきの話に出てきた、後ろにいるってやつスか?」
88 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:10:56.43 ID:0wnovfD1o
幼女幽霊「そう、話の中だと私の瞬間移動や、花子さんのワープ能力に近い現象だけど、その原理は全く違う」
幼女幽霊「私達が飛ぶ時は、“道”を使って移動しているんだ。この“道”ってのは共通していて、瞬間移動が使えるやつなら誰でも通る世界の隠し通路みたいなモノ」
幼女幽霊「だから、ある程度の力を持った者同士なら、どこに飛ぶか予測できるんだよね。出入りの一瞬は“道”が開くから」
幼女幽霊「でも、メリーさんの瞬間移動は“道”を通らない。普通の瞬間移動が座標の点と点を繋ぐ線を通っているとしたら、メリーさんはその線を通らず移動している」
DQN幽霊「ど、どういう意味っスか」
幼女幽霊「――私にも、どうなってるかまったく分からないんだよ。とにかく、メリーさんの瞬間移動は予備動作がまったくない。だから、突然、気配もなく背後に現れる」
89 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:14:42.11 ID:0wnovfD1o
幼女幽霊「多分、あの人達は“道”ではなく“裏道”を使っているんだと思う。他の誰にも使えない裏道を通って移動しているから察知されることがない」
幼女幽霊「分かる?この恐ろしさが……はっきり言って、メリーさんに勝てる人物は誰もいないよ」
幼女幽霊「口裂け女さんも花子さんも、ひきこさんちゃんも、誰もあの人達に勝つことが出来ない。なぜなら必ず先手を取られるから。回避不可能な位置から即死級の攻撃がね」
幼女幽霊「それに、メリーさんは一人じゃない。もし仮に……奇跡的に倒すことに成功しても、まだメアかリリーのどちらかが残ってる」
幼女幽霊「まさに『最凶』だと言ってもいいよ。以前、お前にも話したことがあっただろ。私が知っている人の中で誰が一番強いかって」
幼女幽霊「それがメリーさんだ」
DQN幽霊「……や、やばいっスね。想像以上にそれは」
90 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:20:27.28 ID:0wnovfD1o
幼女幽霊「これは私の想像だけど、恐らくメリーさんの瞬間移動が発動する条件はその存在を認知している者、またはその関係者だと思う」
幼女幽霊「――メリーさんの都市伝説は日本だけじゃない。海外でも、その一部が伝えられている」
幼女幽霊「それに加えて、メリーさんの別称はありとあらゆるところで有名になっている。『凶刻』『禁忌』『刈人』このどれらの名前を知っているだけで、メリーさんに後ろから襲われる可能性があるんだ」
幼女幽霊「私達の世界でこれらの名前を一つでも知らない者は存在しない。これがメリーさんが最凶たる所以だ」
DQN幽霊「い、いや……なんでそんな人と先輩は付き合ってるんスか。今すぐ縁切った方がいいっスよ」
DQN幽霊「だってメリーさんって今でも人を殺してるんでしょ?ヤ、ヤバいっスよ」
幼女幽霊「人を殺しているのは人形のメアの方だよ。殺されたリリーは普通に大人しくていい子だから」
幼女幽霊「私でもメア本人と会ったことは一度もないし。明日来るのもリリーだけで、メアはいつもその時間は眠ってる」
DQN幽霊「いやそれでも……リリーはメアのことを認識しているんスよね。じゃあなんでメアを止めないんスか?」
DQN幽霊「そもそも、メアの正体ってなんなんスか?元は捨てられた人形らしいっスけど…… 人形に魂はないっスよね」
幼女幽霊「メアの正体に関しては分からない。どこから来たのか、何者なのかさえも」
幼女幽霊「リリーがメアを放っているのは……どうしてだろうね。リリーも自分の中に凶悪な魂があることは知っているはずだし、やろうと思えばどうにか出来るとは思うけど……」
91 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:23:06.27 ID:0wnovfD1o
……………………………………………………………………
………………………………………………
メリー「あぁ……明日は待ちに待った女子会ですわ。皆さんと会うのは何年振りでしょうか」
メリー「心が躍りますわ……皆様、元気でいらしているでしょうか」
『ねぇ、一人くらいは刈ってもいいでしょ?』
メリー「……駄目ですわ。メア、あの方々はわたくし達の大切なご友人です。それに、今日はもう三人も殺したではありませんか。もう満たされたでしょう?」
『それがねェ……何か、最近飽きてきたんだよね。一般人を刈るのも』
メリー「ほう、ではもう殺しはやめたらどうですか?今までに何万、何十万も殺したんです。もう十分でしょう」
92 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:24:20.89 ID:0wnovfD1o
『それは無理だよ。メアは人を殺さないと死んじゃうもん。リリーも、知ってるでしょ?同じ器にいるんだから』
『何ていうか、歯ごたえが欲しいんだよね。一方的に刈るより、ある程度抵抗してくれないと面白くないよォ』
メリー「……それでも、あの方々に手を出すことだけは許しません。これだけは譲れませんわ」
『仕方ないなァ……そうなると、やっぱりあの人しかいないよねェ。私達の“飢え”を満たしてくれるのは』
メリー「本当に実在するのですか?その人物は……手掛かりは何もないのでしょう」
『それだけは間違いないよ。分かるんだ。彼は私達と同じ、命を刈ることだけが生き甲斐で、それ以外に何も興味を持たない』
『あァ……どこにいるの。影の王子様』
93 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/05(木) 20:26:26.18 ID:0wnovfD1o
今日はここまで
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/05(木) 22:14:55.79 ID:mCZeDgYPo
おつおつ
妹の出番とかあるんですかね
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 23:23:42.58 ID:a/49xyuG0
前回活躍した霊能少女だけどこの妖怪達相手だと厳しそうだな
まあでも幼女幽霊と戦った時は道具も体力も消耗した後だったし
準備万全の状態で挑んだらいい勝負するんじゃないだろうか(勝てるとは言ってない)
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 18:11:43.14 ID:TTWakJBA0
乙
外国の女の子なんだから持ってる人形の外見が外国人なのは当たり前では
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 18:20:52.40 ID:922cNI3p0
君ちゃんと文章読んでる?
98 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:21:05.17 ID:d5e0qrtPo
▢▢▢▢ 翌日 ▢▢▢▢
DQN幽霊「……」ソワソワ
幼女幽霊「なにソワソワしてんのお前。キモ」
DQN幽霊「い、いやだって……もうすぐ時間じゃないっスか。女子会の」
幼女幽霊「だからなんでお前が緊張してるんだって聞いてんの」
DQN幽霊「い、いや!そりゃ緊張するっスよ!」
DQN幽霊「ただの女子会ならまだしも、面子が化け物揃いじゃないっスか!!正直俺、会いたくないっスよ!!」
DQN幽霊「というか、なんで女子会なのに俺が出なくちゃいけないんスか!!」
幼女幽霊「仕方ないじゃん。お前のこと話しちゃったんだから」
99 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:22:26.43 ID:d5e0qrtPo
DQN幽霊「あーもう嫌だなぁ……家に帰りたい……」
幼女幽霊「お前の家って実質ここだろ。まあそんな緊張することもないよ」
幼女幽霊「お前、元DQNじゃん。こういう目上の人間にゴマをするの得意だろ」
DQN幽霊「そういう問題じゃなくてぇ……」
ピーーーー
幼女幽霊「あ、誰か来た。ほら、出迎えに行くぞ」フワッ
DQN幽霊「行きたくねぇ……」
100 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:23:34.53 ID:d5e0qrtPo
口裂け女「変わらないわね。ここも……いつ来ても不気味な病院だわ」
テケテケ「そうー?わたしはここの空気好きだよ、だよ!」
口裂け女「というか、何かここ蒸し暑くない?湿気?」パタパタ
テケテケ「んー?というか、この町が何か変な感じするよね、よね」
口裂け女「あぁ、アンタも感じてた?確かにおかしいわよね。前に来た時とはまた違う感じがするわ」
テケテケ「ま、どうでもいいけどねー!ね!」
幼女幽霊「口裂け女さーん!テケテケちゃーん!おひさー!!」フワフワ
101 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:25:13.84 ID:d5e0qrtPo
口裂け女「久しぶりね、幼女幽霊。直接会うのは二年ぶりかしら?」
テケテケ「久しぶりー!会いたかったよー!よー!」ダキッ
幼女幽霊「あーもう!テケテケちゃんは本当に可愛いなぁ!ぎゅー!」
テケテケ「えへへ、ぎゅー!ぎゅー!」
DQN幽霊「」ソロー
DQN幽霊(あ、あれが……口裂け女とテケテケ)
DQN幽霊(口裂け女の方は物凄いスタイルのいい美女だ。さすが本職、男の俺から見てもメイクの技術の高さが分かる。口が裂けているようにはとても見えない)
DQN幽霊(テケテケの方は下半身がない分、アンバランスだがどこか小動物的な可愛さを感じる……ちょっと腸が出てるけど)
口裂け女「ん?そこの奥にいる柄が悪い男が例の新人?」
幼女幽霊「あ、はい。そうです。元ヤンキーの下級霊なんで好きなだけコキ使っていいですよ」
幼女幽霊「なあDQN!!!!お前パシリ大好きだよなぁ!?」
102 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:26:24.59 ID:d5e0qrtPo
DQN幽霊「」ビクッ
DQN幽霊(こ、この野郎……適当なこと言いやがって)
DQN幽霊「ウ、ウス……DQN幽霊です。パ、パシリ大好きです。よろしくお願いします」
口裂け女「へぇ~……」ジロジロ
口裂け女「幼女、アンタ男の趣味悪いわね」
幼女幽霊「はぁっ!?」
口裂け女「話を聞くに、もっといい男かと思ったけど……典型的なモブ顔じゃない。どこが気に入ったの?」
幼女幽霊「い、いや!そんなんじゃないですから!!!!マジでやめてくださいよ気色悪い!!!!」
103 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:29:00.79 ID:d5e0qrtPo
テケテケ「ふー!ふー!照れてるー!てるー!」
幼女幽霊「テケテケちゃんは黙ってて!!!!」
幼女幽霊「こいつは居場所がないって言うんで、仕方なく置いてるだけのオブジェクトですよ!全然そんな関係じゃないですから!!」
幼女幽霊「私のタイプはもっとデカプリオみたいなイケメンだし!こんなクソみたいなセンスの悪いヘアスタイルで、一日中何も考えてなさそうにボケーっとしてるやつなんて論外ですよ!」
DQN幽霊「いや俺も先輩は先輩として尊敬はしてるけど、そういう対象じゃないっスよ。チンチクリンだし、俺ロリコンじゃないっス」
DQN幽霊「それに、実体の方も胸が小さ――」
ボゴォ!!!!!!!!!!!
DQN幽霊「へぶちっ!?」ズサー
幼女幽霊「あ?誰がチンチクリンの貧乳だコラ。もう一度言ってみろ。口とケツの穴縫い合わすぞコラ」
104 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:30:09.05 ID:d5e0qrtPo
口裂け女「全部嘘よ。冗談でそんな本気にならないで」
テケテケ「ひゅー!ひゅー!」
幼女幽霊「と、とにかく!こんなところで立話もなんだし、上がってくださいよ」
口裂け女「じゃあお言葉に甘えて。あのジジイにも線香上げたいしね」
テケテケ「ねえどきゅん!競走しようよ!どっちが速いか競走!競走!」
DQN幽霊「え?競走っスか?別にいいっスけど」
テケテケ「じゃあ、よーいドン!!ドン!」ビューン
DQN幽霊(はやっ!?)
105 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:31:19.39 ID:d5e0qrtPo
口裂け女「もうジジイが成仏してから何年経った?」スタスタ
幼女幽霊「今年で四年目ですね」
口裂け女「そう……もう四年か。しかしまさかあのジジイが先に行くとは思わなかったわ」
口裂け女「アイツ、足がないただの幽霊なのに本当にしぶとかったからねぇ。花子さんより長くいると思ってたわ」
幼女幽霊「はは、私もそう思ってましたよ」
口裂け女「……幼女、良かったわね。新しい同居人が出来て。前に会った時よりも元気そうで安心したわ」
幼女幽霊「えっ、そ、そんなことないですよ!」
口裂け女「照れるなって。アンタと私の仲でしょ」グイッ
幼女幽霊「も、もう!本当にそんなんじゃないですから!」
106 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:32:27.75 ID:d5e0qrtPo
テケテケ「どきゅんおそーい。幽霊なのに、なのに」
DQN幽霊(な、なんだこいつ……ま、まったく追いつけねぇ。こっちは疲れを知らない霊体で、向こうは生身の肉体を持っているのに)
DQN幽霊(というか、すげぇ移動方法だな……腕の力を完全に操って走ってる。テレビかどっかで脚の筋力は自分の体重を支えているから、腕に比べて数倍のパワーがあるってのを聞いたことがあるが……その役目が逆になっているのか)
DQN幽霊(これ、人間相手なら相当手強いんだろうな……動きが変則的で、読みづらい。多分、あの眼帯女が相手にしたら先輩以上に苦戦するんじゃないか)
テケテケ「どきゅんー!早くー!置いていくよ!いくよ!」ダッ
DQN幽霊「あっ、ちょ、待ってくださいっス!」
107 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:33:33.50 ID:d5e0qrtPo
テケテケ「お待たせ―!たせー!」
口裂け女「ずいぶん遅かったわね。病院を一周してきたの?」
テケテケ「うん!いっぱい走って楽しかった!かった!」
口裂け女「それは良かったわね」
DQN幽霊「つ、疲れた……身体的な意味じゃなく、精神的に疲れた気がする」
DQN幽霊(こ、これであと四人も控えてるのか……俺の身は持つのだろうか)
幼女幽霊「それでー!その霊能力者を見事に私が撃退してやったんですよ!!」
幼女幽霊「まあそこそこ手強かったですけどね!でも私に比べたら毛虫レベルでしたわ!」
DQN幽霊「……」
テケテケ「幼女ちゃんすごーい!すごーい!」
口裂け女「へぇ、アンタも奴等と遭遇したんだ。今時珍しい」
108 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:35:24.59 ID:d5e0qrtPo
幼女幽霊「え、く、口裂け女さんも戦ったことあるんですか?」
口裂け女「まあそりゃね。何十年も怪物やってたら何回も会うことはあるわ。私の場合は知名度が凄かったし」
口裂け女「もう10回以上は返り討ちにしてるわよ。もっとも、最後に殺ったのは20年近く前だけどね。そこから私もあんまり目立たないように潜伏することにしたわ」
テケテケ「わたしもやったことあるよー!三回ぐらい?だったかな!かな!」
幼女幽霊「えっ……テ、テケテケちゃんも?」
幼女幽霊「あの、じゃあなんで教えてくれなかったんですか?こっちは危うく死にかけ――てはないですけど、事前に知っていたらもっと対策とか色々出来たんですけど……」
口裂け女「だって、まさかこんな辺境の病院にやってくるとは思わなかったしねぇ。最近はあいつらの数も減っているらしいから、もう廃業したのかと思っていたわ」
テケテケ「聞かれなかったし!し!」
口裂け女「それに、そんな強くなかったでしょう?もし遭遇しても、アンタなら楽に勝つって分かっていたし」
109 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:36:37.83 ID:d5e0qrtPo
幼女幽霊(え?も、もしかして普通の霊能力者ってもっと弱いの?あのメスガキが特段強かったのか?)
幼女幽霊(いや……まあ何かそんな予感は薄々してたけどさぁ……あんな人間がそこら中にウロウロしてたら、幽霊や怪物なんてとっくに絶滅だし)
幼女幽霊(……運悪いな、私も)
口裂け女「多分、今日来るメンバーは全員経験あると思うわよ。名が知れ渡ったらまず間違いなく奴等が襲ってくるし」
幼女幽霊「え、そんなに頻繁に襲ってくるんですか?」
口裂け女「まあね。昔はもっと多かったわよ。私が怪物に成りたての頃なんて、日本中が心霊ブームだったし、それだけ本物の怪物や幽霊も沢山いたわ」
口裂け女「でも、最近は国内だとだいぶ少なくなったらしいわ。海外だとまだ活発らしいけど」
幼女幽霊「へぇ〜……」
110 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:38:13.42 ID:d5e0qrtPo
口裂け女「あ、そうだ。病院についたら呼んでおくように頼まれたんだった」ガサゴソ
幼女幽霊「ん?それって……」
DQN幽霊「10円玉と、紙?」
口裂け女「そう、こっくりさん降臨用の道具。あの子、自分で出てこられないから、こっちから呼ばないと来られないらしいわ」
口裂け女「さぁ、みんな、10円玉に指を置いて。呼ぶわよ」スッ
テケテケ「んー、んー」スッ
DQN幽霊「え、これ俺もやるんスか?」
幼女幽霊「全員参加だっつの。早く指置け」スッ
口裂け女「じゃあ呼ぶわよ。こっくりさん、こっくりさん、おいでください。おいでになさりましたら、はいにお進みください」
111 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/07(土) 00:38:51.26 ID:d5e0qrtPo
今日はここまで
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 00:44:43.80 ID:AP1tXwW30
幼女幽霊ちゃん霊能少女の事話すのはフラグですよフラグ、そんな事言ったら本当に来てしまいますよ
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 01:30:24.23 ID:voT8CqhR0
霊能少女ちゃんこそ、「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ理論」を武器にするために、いっそ彼女らと仲良くなればいいのにねw
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/07(土) 05:36:33.72 ID:sshxcyq9o
仲良くは無理でしょ
人殺しの化け物どもなんだし
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/08(日) 00:31:14.84 ID:7gQZfYrw0
遅いな今日は来ないのかな?
116 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/08(日) 03:34:39.11 ID:NnIL/Ltxo
シーン
DQN幽霊「……う、動かないっスね」
テケテケ「寝てるのかな?かな?」
幼女幽霊「あーありそう。狐って夜行性だし」
口裂け女「……アイツ、時間はちゃんと伝えたのに。いいわ、無理矢理叩き起こしてあげる」
口裂け女「」スゥ
幼女幽霊「あっ!やばい!耳塞げ!」ギュッ
テケテケ「!!」ギュッ
DQN幽霊「えっ、なに?」
117 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/08(日) 03:36:13.99 ID:NnIL/Ltxo
口裂け女「おい!!!!!こっくり!!!!!おい!!!!こっくり!!!!いいからさっさと出てきやがれ!!!!いやがったらはいに進みやがれ!!!!!」
DQN幽霊「!?」ビクッ
DQN幽霊(な、なんだこれ!?耳が潰れそうだ……!なんで幽霊なのにこんな音が聞こえッ……!?)
幼女幽霊「言い忘れたけどさ、口裂け女さんの声ってめちゃくちゃ響くんだよね。文字通り魂にまで」
テケテケ「怒るとめちゃくちゃうるさいんだよー!だからなるべくみんな怒らせたくないのー!のー!」
DQN幽霊「さ、先に言ってくださいよ……」プルプル
スッ……
口裂け女「あら?10円玉が動き始めたわね」
118 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/08(日) 03:37:49.88 ID:NnIL/Ltxo
『う』
『る』
『さ』
『い』
幼女幽霊「うるさい?」
テケテケ「あははー!言えてるー!るー!」
口裂け女「アンタが寝てるから悪いんでしょうか」
『な』
『ん』
『で』
『よ』
『ん』
『だ』
『の』
口裂け女「なんでって、まさか忘れたの?今日はみんなで集まるって約束してたでしょうか」
119 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/08(日) 03:38:55.39 ID:NnIL/Ltxo
『わ』
『す』
『れ』
『て』
『た』
口裂け女「はぁ……そんなことかと思ったわ」
DQN幽霊(……もしかして、10円玉での筆談でしか会話できないのか?テ、テンポ悪いな)
テケテケ「久しぶりー!こっくりさん!ねぇ、いつものあの姿見せてよー!よー!」
DQN幽霊(あの姿?や、やっぱり10円玉が本体じゃなかったんだな。狐の霊らしいが、一体どんなやつなんだ……)
『わ』
『か』
『っ』
『た』
ボンッ
120 :
◆gqUZq6saY8cj
[saga]:2018/07/08(日) 03:40:01.09 ID:NnIL/Ltxo
尻尾『』フリフリ
テケテケ「わー!フサフサー!気持ちいいー!いいー!」モフモフ
DQN幽霊「……」
幼女幽霊「あれがこっくりさんの実体の狐の尻尾だ。めちゃくちゃ毛艶いいから触ったら気持ちいぞ」
DQN幽霊「そ、そっスか」
口裂け女「さて、これであと残り三人ね。花子さんはもうじき来ると思うけど」
「もういるぞ。とっくにな」
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