ありす「お願いが、お願いがあるんです!」 奈氏u……」

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35 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 02:11:47.97 ID:r1XZIobz0
――
奈氏u危ない所だった……」
凛「まあ、卯月は周りが見えなくなっちゃう時があるからね」
奈氏uそういう問題かなぁ」
未央「ま、でも良かったじゃん。口外しない約束で済んだんだし」
奈氏u生きてりゃ何でもいいと思うなよ?」
ありす「でもさっきの師匠、必死で可愛かったですよ?」
奈氏u卯月の話を聞く限り、チョップなんか喰らったら文字通り必ず死ぬだろぉ」
ありす「ふふふっ、師匠って、そんな時もツッコミを忘れないんですね」
奈氏u笑ってるけど、あたしと二人が止めなかったらありすも喰らってたんだからな」
ありす「……。……あ、ありがとう、ございます。お三方」
未央「うわぁ、ありすちゃん、表情が凍っちゃったよ」
??「あのー」
凛「仕方ないと思うけどね」
奈氏u仕方なくは無いんだけどな、事故だろあんなの」
36 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 02:14:07.49 ID:r1XZIobz0
>>35 ミスったので再掲


――


奈氏u危ない所だった……」

凛「まあ、卯月は周りが見えなくなっちゃう時があるからね」

奈氏uそういう問題かなぁ」

未央「ま、でも良かったじゃん。口外しない約束で済んだんだし」

奈氏u生きてりゃ何でもいいと思うなよ?」

ありす「でもさっきの師匠、必死で可愛かったですよ?」

奈氏u卯月の話を聞く限り、チョップなんか喰らったら文字通り必ず死ぬだろぉ」

ありす「ふふふっ、師匠って、そんな時もツッコミを忘れないんですね」

奈氏u笑ってるけど、あたしと二人が止めなかったらありすも喰らってたんだからな」

ありす「……。……あ、ありがとう、ございます。お三方」

未央「うわぁ、ありすちゃん、表情が凍っちゃったよ」

??「あのー」

凛「仕方ないと思うけどね」

奈氏u仕方なくは無いんだけどな、事故だろあんなの」
37 : ◆YBm93b2VSc :2018/07/01(日) 02:15:15.43 ID:r1XZIobz0
??「あのー、もう入っていいですか?」

奈氏u……」

凛「どうしたの奈氏B呼ばれてるよ?」

奈氏uいや、呼ばれてるって言うかさ」

未央「次に誰が来るかは分かりきってたじゃん。予想通りの人だし」

奈氏uあの人、外でさっきの静観してたって思ったら少し腹が立つというか……。鍵閉めちゃダメかな」

??「!!」

奈氏uいいよな、ありす?」

ありす「そうですね、仕方ないと思います。これは決して感情的な判断では無く、客観的に見ても問題ありません」

凛「100%感情だね」

未央「思いっきり、『も』って言ってるもんね」

??「い、嫌です!一人だけ耳で聞いてるだけなんて、いやーですー!」
38 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 02:16:33.62 ID:r1XZIobz0
STEP4 高垣楓

楓「まさか閉め出される事になるかも知れないなんて、思いも寄りませんでした」

奈氏uあたしもまさか、閉め出してやろうかと思う事があるとは思わなかったよ」

楓「ただ私は奈獅ソゃんの声を聞いてただけなのに。こえー事しますね」

奈氏u……。なあありす、一つだけアドバイスをするよ」

ありす「は、はい師匠!何でしょうか!」

奈氏u面倒臭い時は、ツッコまなくてもいいんだ」

楓「!」

ありす「な、なるほど!そんな手があったんですね!」

奈氏uおう、だから今のもツッコまないぞ」
39 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 02:17:38.24 ID:r1XZIobz0
楓「ちょっとちょっと、奈獅ソゃん」

奈氏u何ですか、楓さん」

楓「こ、心なしか、冷たくないですか?」

奈氏u自分の胸に聞いてみたらどうですか?」

楓「ううん、こうも冷たいと、胸にくーるものがありますね……」

奈氏uそういうとこですよ」

楓「そんな事言わずに、私ともお話ししましょうよ奈獅ソゃん」

奈氏uいや、いつも通りなら良いんですよ?ただ……」

楓「ただ、何ですか?」

奈氏u楓さん、今ならどれだけギャグを言っても許されると思ってるでしょう」

楓「!!い、いつの間にサイキックを身につけたんですか奈獅ソゃん!」

奈氏uあたしは他人のお株を奪うような事はしないですよ。てか図星かよ」
40 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 02:18:34.29 ID:r1XZIobz0
楓「だってだって、楽しそうだったんですもの」

奈氏u皆が楽しんでる分、あたしが苦労してるんですけど!?」

楓「逆に考えれば、皆が幸せに居られるのは奈獅ソゃんがくろうしてるからっすね、ふふっ」

奈氏uはぁ。何て言うか、そう言われるとあたしも弱いんですけどね」

楓「奈獅ソゃんのお陰で今日もお酒が美味しいですよ!」

奈氏uそれあたしの事馬鹿にしてないか!?」

楓「そんな事ありますよ」

奈氏uあるのかよ!っていうか、楓さん酔ってるでしょ!!」

楓「!!い、いつの間にサイキックを」

奈氏u身につけてないって言ってるでしょ!」
41 : ◆YBm93b2VSc :2018/07/01(日) 02:19:48.48 ID:r1XZIobz0
楓「これ以上キャラ付けをして、どうするつもりなんですか!」

奈氏uあたしが言ってるんじゃ無いですからね!?」

楓「そんな!それじゃあ私は、誰にこの思いをぶつけたらいいんですか!」

奈氏u川島さんか、一升瓶にでもぶつけて下さいよ……」

楓「ひどい……。一生、瓶に話しかけろなんて……」

奈氏uそこまで言ってねえ!無理矢理ギャグにして、あたしを悪くしないで下さい!」

楓「……じゃあ、私に付き合ってくれますか?」

奈氏u……。まあ、たまになら」

楓「もう、奈獅ソゃんったら、すなおじゃないんだから♪」

奈氏u何だろう、もう乾いた笑いしか起きないなぁ」

楓「師匠が失笑、ですね。ふふっ」

奈氏uだああああ、もおおおお!」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 02:32:19.79 ID:XAqvIT1TO
さすが6代目シンデレラガールwwww
楓さんによりいつの間にか奈緒ツッコミ入れてる
これがTHE・カエデ・WORLDってやつか…
43 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 02:47:02.49 ID:r1XZIobz0
――


ありす「師匠、お疲れさまでした」

奈氏uやりたい放題やって、気が済んだら部屋出てったからなあの人」

ありす「参考に……なるんでしょうか、今の会話は」

奈氏uそれが残念な事に、ダメな大人は皆あんな感じなんだよなぁ」

ありす「そ、そうですか」

奈氏u引くなよ。いや、仕方ないと思うけどさ」

ありす「す、すみません師匠!」

奈氏uそれ、定着したらやだなぁ……。結局、楓さんにも呼ばれてたし」

ありす「次は、誰が来ますかね?」

奈氏u分かんないけど、疲れない相手がいいなぁ」
44 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:05:52.05 ID:r1XZIobz0
ありす「あ、流石の師匠もお疲れですか」

奈氏uそりゃなあ。まあそういう事で、次が最後でいいか」

ありす「はい!」

奈氏uその元気、少し分けてくれ……」

加蓮「おはよー。あ、奈獅カゃん」

奈氏u勘弁してくれよ……」

加蓮「え、ちょっと、何?」
45 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:07:26.53 ID:r1XZIobz0
STEP5 北条加蓮

加蓮「ふふふっ、奈氏Aそんな事してたの?」

奈氏u何て言うか、断り切れなくてな」

加蓮「もう、奈獅チてば世話焼きなんだから」

奈氏uべ、べつにそんなんじゃ無いからなぁ!」

加蓮「はいはい、分かってるよ−。でも、さっきのは幾ら何でも酷くない?」

奈氏u幾ら何でもって所に、あたしの言いたい事が全て詰まってるけどな」

加蓮「ふふっ、そう言われちゃうと何も言えないなぁ」

奈氏uはぁ。ええっと、加蓮の予定は確か……」

加蓮「この後撮影〜。ていうか奈獅ヘオフじゃ無かったの?」

奈氏uなんつーか、外に出たい気分だったんだよ」
46 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:08:31.84 ID:r1XZIobz0
加蓮「それで師匠をやってるわけだ」

奈氏uその師匠って呼ぶの、広めてるのは加蓮だって分かってんだからな?」

加蓮「別に、嫌じゃ無いでしょ?」

奈氏u嫌じゃ無いっていうか、恥ずかしいんだよ」

加蓮「それだけ信頼されてる事だよ。これ言われたの、私だけじゃ無いでしょ?」

奈氏u……」

加蓮「あーんもう、照れてる奈獅ェ一番可愛いんだから♪」

奈氏uやめろぉ!ひっつくなぁ!」

加蓮「今日は晴れてるから、髪もふんわりだね〜」

奈氏u人をモフるな!」
47 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:09:10.61 ID:r1XZIobz0
加蓮「こうやってると、あれを思い出すよね」

奈氏uあれ、あれ……。ってあれの事か!?」

加蓮「そ、『神谷奈祉Nリスマスツリー事件』」

奈氏uあれホントびっくりしたんだからな!もうすんなよ!?」

加蓮「え〜、またやったげようよ。人気だったじゃん」

奈氏uそういう問題じゃねえ!」
48 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:09:44.29 ID:r1XZIobz0
――


ありす「今日はありがとうございました!」

奈氏uああ、特に何かしたわけじゃ無いけど」

ありす「いえ、師匠から得られるものは沢山ありましたよ!」

奈氏uだからそれ、褒め言葉じゃ無いからな?」

ありす「これで私も大人の側に立ったと言えるでしょう!」

奈氏u……そうだな。これから頑張ってくれ」

ありす「はい!……あ!プロデューサー!」
49 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:10:31.15 ID:r1XZIobz0
 そう言って、ありすは今部屋に入ってきたばかりのPさんに駆け寄っていく。

その表情は如何にも愛らしい少女であり、嬉しそうに何やら話し込んでいる。

恐らくは、先程学んだであろうツッコミをするべく会話中といった所だ。

あの人も大概、ボケるのが好きな人種だからな……。

あ、Pさんがツッコミ入れてる。おかしいなぁ。あたしはツッコミの師匠だったはずだったんだけどなぁ。
50 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:12:28.64 ID:r1XZIobz0
加蓮「あー、ありすちゃん、そういう事だったんだね」

奈氏uまあ粗方予想はついてたよ、プロデューサーか、アイドルの先輩かってな」

加蓮「でも、ある意味的を射てるのかもね。この事務所なら」

奈氏uそうか?どこでも一緒だと思うぞ。誰かと楽しく話す為に、冗談とそれの受け答えが出来るようになりたいってのはさ」

加蓮「じゃあ、奈獅ヘ楽しく話す天才だ♪」

奈氏u茶化すな。それに……」

加蓮「それに?」

奈氏uあたしは天才でも師匠でも無い、普通の女の子だっての」
51 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:13:08.61 ID:r1XZIobz0
STEP? プロデューサー

 加蓮もありすも、さっきまで見ていた外野も皆、スケジュールに沿って一人ずつ部屋を出て行く。

あたしはと言うと、来た時と変わらず、ソファで本を読んでいた。

唯一つ、Pさんが居るという事だけは違っているけど。
52 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:14:01.30 ID:r1XZIobz0
P「奈氏Aお疲れ様」

奈氏uな、なんだよ急に」

P「いやなに、ありすにツッコミを教えてたんだろ?」

奈氏u……まあ、な」

P「っても、効果があるんだか無いんだか」

奈氏uまあいいじゃんか、楽しく話せればさ」

P「まあそうだけど。でもこれじゃあ、まだ暫くは神谷師匠の独壇場って感じだな」

奈氏uPさんまでその呼び方かよ……」

P「何だ、嫌か?」

奈氏u……少し」

P「あれ、そうなのか?てっきり気に入ってるのかと」

奈氏uそこまで嫌って訳じゃ無いけどさ。やっぱり、いつも通りが一番いいよ」

P「そっか。じゃあ奈氏Aこれからもツッコミよろしくな」
53 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:14:55.17 ID:r1XZIobz0
 全く、この人は鈍いなぁ。っても、これで分かれって方が無理な話か。

この人には、これからも笑ってて欲しい。
あたしと楽しく話して欲しい。
もっとあたしを呼んで欲しい。

なんて、言えるわけも無いから、たった一言だけ。
54 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:15:35.18 ID:r1XZIobz0
奈氏uばーか。へへっ♪」

 きっとこの人の前であたしは、笑顔で楽しそうに話す、ただの女の子になっているのだろうなと思う。
55 : ◆YBm93b2VSc [saga]:2018/07/01(日) 03:23:43.87 ID:r1XZIobz0
こんな所で終わりです。
奈獅ヘ可愛いなぁ。
ブラッシングとかしてあげたい。
次回はまた凛未央を
少し長めに書こうかなと思います。
それでは。
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 04:25:09.02 ID:NsV9bG0XO
奈緒の曲のサビが確か干し犬だっけ?
さすが奈緒師匠だな乙
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 11:00:47.61 ID:mYsu/9Teo
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