両津「優勝しろ、榊遊勝。これは命令だ」

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11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:48:29.30 ID:q//yMN+WO



両津「さて、部長とのよもやま話も終わったことだし、本業に励むとするか」


両津「この時間の客はーーー、ああ、確か、市長候補んところのボンボンだったな」


両津「とりあえず、プログラム送信、っと」ピッ



………………………………………………………………



ピロリーンッ



沢渡「……おおっ、きたきた! プログラム!」


沢渡「くうう〜! こづかい3ヶ月ぶん払った甲斐があったってもんだぜ!」


沢渡「よしよし、このプログラムが起動した状態でモンスターを召喚すればーーーーーー」ニヤリ



12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:52:07.66 ID:q//yMN+WO



沢渡「ーーーそういうわけで、《魔界劇団ープリティ・ヒロイン》召喚!」



ぴょこんっ



プリティ『お呼びですか? ご主人様!』キャピッ


沢渡「頼む! 俺と熱いキッスを……!」


プリティ『かしこまりました! ご主人様!』ンー


沢渡「うっほおお!!」



13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:53:53.50 ID:q//yMN+WO



両津(ぐふふ、それにしても遊勝の奴からは良いオモチャを貰った)


両津(そう、このプログラムがあれば、倫理コードを無視できる! つまり、ソリッドビジョンにどんな不埒な命令だって下せるのだ!)


両津(もっとも、使い捨て品で、あまり量は無かったが、わしの手にかかれば量産など容易いことよ!)


両津(しかし、まさか遊勝の奴が、ハゲの会長からこんなものを貰ってやがったとはな。まったく、それならさっさとわしに言えってんだ)


両津(そして、このプログラムを求めるのは、あのボンボンだけではない! 世界中のデュエリストがこぞって欲しがるシロモノだ!)


両津(このプログラムを売り捌けば、億万長者間違い無し! がーっはっはっはっは!)



両津(はははは………さーて、次の客はーーーー)ニンマリ



14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:59:43.68 ID:q//yMN+WO



月影&日影「「《女忍者ヤエ》召喚!」」



ドロンッ



ヤエ『お前たちが拙者の主でござるか?』


月影「そうでござる! そうなのでござる!」

日影「頼むでござる! 拙者たち兄弟に、忍法お色気の術をかけて欲しいのでござる! イチャイチャスフィンクスしたいのでござる!」


ヤエ『それが主たちの望みとあらば……』シュルシュル


月影&日影「「ぬっはあああ!!」」



15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 20:59:53.17 ID:RQ5YYKrZO
ハゲ並の科学力を持つ両さんヤバスギぃ!
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:09:09.41 ID:q//yMN+WO



グレース&グロリア「「《トマボー》召喚!」」



ボンッ



トマボー『何の用だトマ?』


グレース「キャー、遊矢ーーー!」

グロリア「頼む、遊矢! 私たちにお前と握手をーーー」


トマボー『俺は遊矢じゃないトマがーー、女性に恥をかかせるわけにはいかないトマ』ギュッ


グレース「ああああ! 夢にまでみた遊矢の握手ーーー」

グロリア「もっとだ! もっと私たちの身体のいろんな所に握手をーーー!」


トマボー『お楽しみは、これからトマ』キリッ


グレース&グロリア「「あああーーー!!」」




………………………………………………………………




両津「がはは! これでわしも億万長者だー!!」




17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:11:23.30 ID:q//yMN+WO




両津「ーーーなにぃ!? 赤馬零児がプログラムの存在に気づきかけてるだと!?」

月影「その通りでござる。このままでは拙者たちも両津殿も収容所行きでござる。ヤバイでござる」

両津「ぬううっ、ちとハデにやり過ぎか……?」

月影「拙者たち忍者以外に、これ以上プログラムを渡すのはやめた方が良いでござる。他の連中は口が軽いでござる」

両津「むううっ、もっと儲けたいが、捕まっては元も子もないしな……ここらが引き時か」



両津(だが、せめて、もう一花火……!)



18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:13:30.59 ID:q//yMN+WO




両津(……がーっはっは! できたぞー! 特注デュエルディスクが!)



ドドーンッ!



両津(このディスクに内蔵されたプログラムは使い捨てではない完全品だ! つまり、このディスクさえあれば、いつでもどこでも自由にモンスターとムフフなことができるのだ!)


両津(しかも、従来のものと違って、モンスターに命令を下す必要は無い! モンスターが自動的に動いて、『奉仕』してくれるという寸法よ!)


両津(赤馬零児に気づかれる前に、このディスクを100億くらいで売ってやる! そうなりゃ、わしも金持ちの仲間入りだ! がははは!)



19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:15:17.56 ID:q//yMN+WO



中川「おはようございます」

麗子「おはよう」



両津(……しかし、徹夜でディスクを作ったせいか、眠いったらありゃしない)フワアッー


両津(しゃーない。居眠りでもするか)


両津「……ぐがーっ、」



20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:16:35.51 ID:q//yMN+WO




部長「ーーーーーーこら、両津!!」

両津「……!?」パチリッ


両津「……ひ、ひええ、部長!?」


部長「勤務中に居眠りとは何事だ!」

両津「す、すいません、部長! 寝不足でーーー」

部長「黙れ! どうせ徹夜でプラモでも作ってたんだろう! まったく、お前という奴はーーーー」

両津(ううっ、眠いってのに、説教かよ……くそ、まだ眠い……)ウトウト



21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:18:11.01 ID:q//yMN+WO



部長「ーーーいや、いい。いまは説教は後回しだ」


両津「……へ?」


部長「それよりも両津、お前のディスクを貸してくれ」

両津「……はい? なんでまた?」

部長「署長がディスクにお茶をこぼして壊してしまってな。代わりのディスクが必要になったんだ」

部長「そういうわけで、お前の持ってるディスクを貸してくれ」

両津「……ん? ああ、そういうことですか……はい、どうぞ」スッ

部長「悪いな、後で返す」

両津「……きちんとレンタル料金も払ってくださいよ〜〜? いまなら3万円でーーー」

部長「250円もあれば充分だろう、バカモンが」チャリーンッ



22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:19:11.86 ID:q//yMN+WO



両津「に、250円!?」

部長「そういうわけで、このディスクを署長に渡してくる。ではな」スタスタ



両津(……ったく、何が250円だ! ふざけんねえや! わしのディスクは雑誌の付録じゃねーっつーの!)


両津(……あー、怒ったら余計に眠く……)ウトウト



両津「……とりあえず、もう一度、眠って……ぐごーっ、」



23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:20:26.18 ID:q//yMN+WO



両津「……ふわあっーーっ、」


両津「あー、よく眠った。さて、次はパチンコでも……」



ブーッブーッ



両津「……何の用だ、遊勝?」ピッ

遊勝「大変だ、両さん。ディスクを遠隔操作できないんだ」

両津「ああ? 何を言ってるんだ、お前は?」

遊勝「いや、今日の今の時間は、署長が私の息子とデュエルする予定だろう?」

遊勝「だが、署長のディスクに電源が入ってないみたいなんだ。これでは遠隔操作できない」



24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:21:27.63 ID:q//yMN+WO



両津「電源が入ってない? そりゃ当たり前だ」

遊勝「なぜ?」

両津「なぜもなにも、署長のディスクは壊れてーーー」


両津「ーーーって、ちょっと待て!?」


遊勝「うおっ!? どうした、両さん?」



両津(しまった! 寝ぼけてたせいで、いろいろド忘れしていた!)


両津(そして、さっき部長に渡したディスク、あれはーーーーーー)サアーッ



25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:23:53.58 ID:q//yMN+WO




署長「えっと、その、あの」アセアセ



ニコ「おーっと、これはどうしたことだー!? 屯田署長、デュエル開始から全く動かない!」



署長(いつもなら、急に眠気がきて、いつの間にか勝っているんだが……何で今日に限って眠くならんのだ!?)アセアセ



遊矢「あのー、そろそろ動かないと、失格になりますよ?」



署長「へ?」



遊矢「いや、アクションデュエルには、1分間なにもしないと、失格になるっていうルールがーーー」



26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:26:36.77 ID:q//yMN+WO



署長「そ、そうなのか!?」



遊矢「ええ、なので、いまはとにかく動くことをオススメします」



署長(う、うう〜〜、こうなったら、仕方ない! 何でも良いから、さっさとデュエルを進めなければ!)


署長(とりあえず、モンスターの召喚からーーー)



署長「……え、えーー、まずはーーーー」





署長「……《戦士ダイ・グレファー》召喚!」



27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:27:40.74 ID:q//yMN+WO







部長「両津のバカはどこだ?! どこにいる!?!」






中川「別次元でデュエル塾を開くそうです!」






28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:28:49.66 ID:q//yMN+WO
これにて終了でござる
読んでくれて感謝でござる
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:53:31.66 ID:mXa9sZjrO



部長「ふむ、それもそうだ。とにかく、ご苦労だった。次のデュエルも期待しているぞ」

両津「あれ、デュエル大会はもう終わったんじゃ?」

部長「ああ、今度は、榊遊矢とのデュエルだ。大会ではない」

両津「そりゃまた何で、そんなことに?」

部長「専門家の話によると、署長のデュエルはプロの世界でも通用するらしい。だから榊遊矢とデュエルする許可が降りた」

部長「そのデュエルを他の署に見せつければ、新葛飾署の発言権はさらに増すことになるだろう」

両津「ふーん、そうですか」



両津(また遊勝にでも頼むか……あー、面倒くせー)



30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 21:55:20.83 ID:mXa9sZjrO
>>10>>29に差し替えます。

部長のセリフの新葛飾署のところに、新ってつけ忘れてた
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 22:02:17.91 ID:ZyKI5YNDO
乙。ヲーと合体した部長が見える……
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