両津「優勝しろ、榊遊勝。これは命令だ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:33:41.44 ID:q//yMN+WO



遊勝「いや、しかし……」

両津「しかしもヘチマもあるか。わしがやれと言ったら、お前はやるしかないんだ」

遊勝「だが、新葛飾署の署長の代わりに、署長同士のデュエル大会に出て優勝しろというのは……」

両津「問題は無い。さっきも言っただろ? まずは、デュエルディスクに内蔵された麻酔針で署長を眠らせるんだ」

両津「その後、お前がディスクを遠隔操作して、透明なリアルソリッドビジョンの糸を発生させ、署長をマリオネットにする」

両津「それで署長を通して、お前が大会でデュエルするんだ」

両津「相手はプロでも何でもない、ただの中年親父の警察官だ。プロのお前なら優勝間違い無し。何の問題も無い」





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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:36:33.69 ID:q//yMN+WO



遊勝「だから、そんな真似はできないと言っている」

両津「なんでだ? 何の問題がある」

遊勝「問題だらけだ」

遊勝「……そもそも、デュエルとはデュエリスト同士のコミュニケーションなんだ。相手は自分に対し、常に真剣に向かい合ってくれているんだ」

遊勝「なのに、そんな風に相手の誠意を踏みにじるような真似、できるわけがないだろう」



3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:37:25.43 ID:q//yMN+WO



両津「なぁに〜〜? 貴様、よくもそんなことをヌケヌケとーーー」


両津「ーーーいや、いい。わしが話をしにきたのはそんなことじゃない」

遊勝「まだ諦めるつもりは無いのか?」

両津「当たり前だ! 署長が優勝しないと、わしがクビになるんだぞ!」

両津「くっそ〜、部長め! 新葛飾署の発言権を高めるためだか何だか知らんが、署長を必ず優勝させろなんて無茶振りしやがって!」



4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 20:37:51.21 ID:BKTGBGir0
さすがの遊勝も両さん相手には無理だなwwwww
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:38:35.60 ID:q//yMN+WO



遊勝「……どんな理由があろうと、不正に手を染めるわけにはいかない」

両津「このわしに逆らうのか、遊勝!」

遊勝「そうなる」

両津「わかっているのか! わしは一度、お前に大損害を負わされたこともあるんだぞ!」

遊勝「それは、両さんが勝手に、私と石島のデュエルで博打していただけの話だろう。私には何の責任もない」

遊勝「……そもそも、君とは一度居酒屋で意気投合しただけの仲じゃないか」

遊勝「しかも、君は私に借金もあったはずだ。ならば従う義務は無い」

両津「……そんなこと言って良いのかー?」

遊勝「? どう意味かね?」

両津「自分の家庭を崩壊させたいのか?って言ってんだよ」



6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:40:11.98 ID:q//yMN+WO



遊勝「!?」

両津「遊勝、お前が女子高生を松葉杖代わりにして、身体の感触を楽しんでいたことはわかっている」

両津「それをバラしても良いのかな? んん〜〜?」

遊勝「……な、なんのことだ? 何を根拠にそんなデタラメをーーー」

両津「お前が融合次元で生徒にしていた連中から聞いた。まったく、世界最高のエンターテイナーが聞いて呆れる」

遊勝「ち、ちがう! あれは当時まだ足が治ってなくて、仕方なくーーー」

両津「ふん、足なんざ、とっくに治ってたんだろ」

両津「その証拠にユーリとかいうガキとのデュエルではぴょんぴょんジャンプしてたそうじゃねえか」

遊勝「そ、それはーーー」

両津「このことを奥さんや子供にバラされたくなければーーーーわかってるな?」

遊勝「う、うううっ、!!」



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:41:31.47 ID:q//yMN+WO






両津「遊勝、何がお前をそうさせたかは知らん」












両津「だが、家族を投げた時点で、お前の負けだ!」






8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:43:39.18 ID:q//yMN+WO



遊勝「……ほ、ほんの出来心だったんだ!」

遊勝「3年も妻と息子と離れ離れになって、人肌恋しくて、つい……!」

両津「この期に及んで言い訳か。見苦しいぞ」

遊勝「仕方が無かったんだ! あの時は、プログラムもスタンダード次元に置きっ放しで、発散できなくて、それでーーー」

両津「プログラム?」

遊勝「あ、いや、それは、その」



両津(……これは、におう、におうぞ! 金の成るにおいが!)



両津「……詳しく聞かせて貰おうじゃないか」ニヤリ


遊勝「うっ、うう……実はーーーーーー」




9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:45:10.03 ID:q//yMN+WO




部長「おお、両津!」

両津「あっ、部長」

部長「よくやったな、両津。まさか本当に署長を優勝させるとはーーー」

両津「なあに、私にかかれば、そのくらいお茶の子さいさいですよ!」

部長「しかし、眠ったようにデュエルし、そのまま勝つとは……不思議なこともあるものだ」

両津「なに言ってんですか、榊遊矢なんてペンデュラムを創造したんですよ?」

両津「だったら、眠りながらデュエルするくらい、普通にあり得ますって」



10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:46:31.29 ID:q//yMN+WO



部長「ふむ、それもそうだ。とにかく、ご苦労だった。次のデュエルも期待しているぞ」

両津「あれ、デュエル大会はもう終わったんじゃないんですか?」

部長「ああ、今度は、榊遊矢とのデュエルだ。大会ではない」

両津「そりゃまた何で、そんなことに?」

部長「専門家の話によると、署長のデュエルはプロの世界でも通用するらしい。だから榊遊矢とデュエルする許可が降りた」

部長「そのデュエルを他の署に見せつければ、葛飾署の発言権はさらに増すことになるだろう」

両津「ふーん、そうですか」



両津(また遊勝にでも頼むか……あー、面倒くせー)



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