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【ラブライブ】梨子「ロストソング」
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172 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:51:40.76 ID:8zKlsWQvo
ーーー
鞠莉「さーて、大会は明日、今はまだお昼前♪これからどうする?」
千歌「はいはーい」
鞠莉「はい、千歌っち」
千歌「おと、じゃなくて……えっと……神田明神!」
曜「神田明神?」
ルビィ「確かμ's縁の神社だよね?」
千歌「うんっ、明日の大会のこともお参りしたいし!」
梨子「お昼はどうする?」
善子「途中で適当なところでいいんじゃないの?」
173 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:52:20.21 ID:8zKlsWQvo
花丸「都会だからきっとどこでも美味しいんだろうなぁ……でも高そう……」
鞠莉「じゃあ他に候補もないみたいだしとりあえずそこにいきましょー♪」
梨子「……」
曜「梨子ちゃん大丈夫?」
梨子「え?」
曜「やっぱり、気まずかったりするんじゃない?」
梨子「ありがとう、私は大丈夫だから」
曜「しんどくなったら無理しないでちゃんと言ってね?」
梨子「うん♪」
174 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:52:58.58 ID:8zKlsWQvo
ーーー
善子「ん?どっち?」
鞠莉「逆よ逆」
善子「もう、あっちもこっちもビルばっかりで分かりにくいのよ」
ルビィ「もうすぐで着くと思うけど先にご飯食べちゃう?」
花丸「すまーとほんで地図も見れるなんてルビィちゃん凄いズラ」
ルビィ「そんなに難しいことはしてないんだけど……」
曜「どこに入る?」
175 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:53:27.22 ID:8zKlsWQvo
梨子「……」ピタッ
千歌「あそこのお蕎麦屋さんにする?」
梨子「……」ズキッ
梨子「……?」
ルビィ「……?梨子先輩、ここ和菓子屋さんみたいですよ?」
梨子「えっ?あ、ほんとだ、ちゃんと見なきゃだめだね」アハハ…
ルビィ「……?」
ルビィ「……穂むら……?」
176 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:54:05.26 ID:8zKlsWQvo
ーーー
千歌「着いたー!」
善子「……長い階段しか見えないけど」
鞠莉「この先にあるってことかしら?」
ルビィ「ここはμ'sが普段の練習場所に使ってたらしいんです」
花丸「こんな階段で練習してたの!?」
曜「私達もやってみる?」
善子「やるって何をよ」
千歌「走るっ!」ダッ
曜「だよね!」ダッ
善子「うそでしょー……」
177 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:54:34.91 ID:8zKlsWQvo
ルビィ「ルビィもっ!」ダッ
鞠莉「ほらほら、置いてっちゃうわよー♪」ダッ
善子「もー分かったわよー!」ダッ
花丸「行っちゃった……」
梨子「……」
花丸「オラ達も行ったほうがいいのかな?」
梨子「……」
花丸「桜内先輩?」
梨子「あっ、うんそうだね、せっかくだから行ってみよっか」
花丸「が、頑張るズラっ!」ダッ
梨子「……」ダッ
178 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:55:12.78 ID:8zKlsWQvo
ーーー
千歌「ゼェゼェ……」ベチャァ
曜「くぅぅ……μ's凄いなぁ」ハァハァ
ルビィ「……」チーン
善子「はぁはぁ……食べたばっかりにやる運動じゃないわよこれ……」ヨロヨロ
鞠莉「流石に……伝説のスクールアイドルは格が違うわね……」ハァハァ
花丸「足、あがら……ない……」ヨロヨロ
梨子「はぁはぁ……」
千歌「これくらい……へっちゃらで登れないと……ラブライブで優勝なんて、夢のまた夢なのかな……」
179 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:56:23.32 ID:8zKlsWQvo
曜「でも、多分μ'sも最初から登れたわけじゃないんじゃないかな?」
鞠莉「そうね……μ'sだって元々普通のスクールガールだったんだもの」
ルビィ「……」ベチャァ
善子「お腹痛くなってきた……」
花丸「マルには無理ズラ……」ベチャァ
梨子「……」
千歌「そう、だよね……よしっ!じゃあお参りしよう!」プルプル
曜「千歌ちゃん膝が笑ってるよ……」
千歌「か、肩を貸してください……」
180 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:57:17.95 ID:8zKlsWQvo
ーーー
善子「時間まだあるけどどうする?」
鞠莉「秋葉原まで戻って観光でもする?」
千歌「……」
曜「どこか行きたいところある?」
千歌「うーん、秋葉原でいいんじゃないかな」
ルビィ「次は頑張ろうねマルちゃん」
花丸「うんっ!分かってれば何とかなる!」
梨子「……」
鞠莉「梨子っちもそれでいい?」
梨子「千歌さん」
千歌「ん?」
梨子「私に遠慮しなくていいよ」
千歌「……なんのことかな?」
鞠莉「……?」
181 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:58:13.25 ID:8zKlsWQvo
梨子「見てみたいんじゃない?……音ノ木坂」
千歌「……」
善子「おとのきざかってなに?」ヒソヒソ
曜「μ'sの母校で梨子ちゃんが浦の星に来る前に行ってた学校」ヒソヒソ
梨子「私は近くで待ってるから、見ておいでよ」
鞠莉「梨子っちは行かないの?」
梨子「うん……私の事を知ってる人に会うのはちょっとまだ……」
千歌「……いいの?」
梨子「うん、私のせいで我慢させるのは申し訳ないし」
千歌「私はそんなつもりじゃなかったけど……」
梨子「でも一度見ておきたいんでしょ?」
千歌「……ありがとう!」
182 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:58:48.14 ID:8zKlsWQvo
梨子「みんなはどうする?」
ルビィ「私も、見に行きたいかな」
花丸「ちょっと気になるズラ……」
曜「私も!μ'sが救った学校だし、梨子ちゃんのいた学校でもあるから」
千歌「じゃあちょっと行ってくる!」
梨子「うん♪」
鞠莉「いってらっしゃーい」
善子「どこか適当なお店にでも入って待っておきましょ」
梨子「2人はいいの?」
善子「私は別に、μ'sに憧れてるわけでもないし」
鞠莉「ミートゥー」
梨子「そっか、じゃあみんなが戻って来るまでお茶でもしてよっか」
183 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/05(木) 23:59:43.71 ID:8zKlsWQvo
ーーー
千歌「なんかさ、こういうの合宿みたいでワクワクするね!」
曜「分かる!青春って感じだよね!」
ルビィ「家族以外とお泊まりってあんまりしたことないからなんか緊張しちゃう……」
花丸「オラも……」
鞠莉「さぁ!夜は長いわ!目一杯エンジョイしなきゃ!」
梨子「1日歩いてまだそんな元気あるのね……」
善子「リリーはリリーでおばあさんみたいなこと言うわね……」
千歌「よしっ!何しよっか!」
梨子「明日に備えて早く寝る」
曜「却下!他には?」
梨子「却下って……」ガックリ
184 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/06(金) 00:00:37.80 ID:H7Of4rrxo
鞠莉「女子が集まって夜することなんて一つしかないでしょ♪」
ルビまる「?」
鞠莉「イッツァ!ガールズトークタァァイム!」バーン
善子「えー……」
鞠莉「さぁ♪花も恥じらう年頃ガールなんだから恋バナの一つ二つあるでしょー?」ウキウキ
善子「ない」キッパリ
ルビィ「そ、そういうのはルビィ分かんないかな……」
花丸「本の中の話なら……」
千歌「曜ちゃんなんかある?」
曜「あると思う?」
梨子「記憶にありません」
鞠莉「……oh」
185 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/06(金) 00:01:43.81 ID:H7Of4rrxo
千歌「鞠莉先輩こそ留学先とかでなんかないんですかぁ?」
鞠莉「1日でも早く内浦に帰るために勉強漬けだった私にそんなロマンスがあると思ってるの?」
曜「いや初耳だし……」
善子「なんで恋バナなんてしようとしたのよ……」
鞠莉「じゃあ他に何かあるの?」
善子「正邪が入り乱れるこの魔都の闇深き刻に、ヨハネの導きに従い崇高なる悪魔召喚を行うべきよ」ギランッ
千歌「このお饅頭美味しい」
花丸「この穂むらってお店知ってる、檀家さんがたまに持ってきてくれる有名な老舗ズラ」
善子「聞きなさいよー!」クワッ
ルビィ「穂むら?」
善子「なんでそっちは聞いてるのよ!」
186 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/06(金) 00:02:34.17 ID:H7Of4rrxo
花丸「うん、ルビィちゃんも知ってる?」
ルビィ「ううん、でもどこかで……あ」
鞠莉「ん?」
ルビィ「お昼に神田明神に行く時に通り過ぎた和菓子屋さん、ほら、梨子先輩が見てたお店」
梨子「え?……あぁ、あのお店」
曜「へぇ、東京って新しいものばっかりかと思ってたけど有名な老舗もあるんだねー」
千歌「お土産これにしよーよ♪」
花丸「おばあちゃんここのお饅頭好きだから喜んでくれそう」
ルビィ「お姉ちゃんも喜んでくれるかなぁ」
曜「家の分でしょ?クラスのみんなにもあげなきゃ」
千歌「果南ちゃんにもお裾分けしたいしー……お小遣い大丈夫かな……」
鞠莉「……」
梨子「私達何しに来たか覚えてるのかしら……」
187 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/06(金) 00:03:10.48 ID:H7Of4rrxo
とりあえずここまで
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/06(金) 00:28:31.49 ID:JZ7Db/kSO
でかみかんかわいい
189 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:18:59.83 ID:PoOjYIXJo
ーーー
曜「でかっ!」
善子「これがアキバドームシティーホール、3000人収容だって」
花丸「三千!?Aqoursの最初のライブはえっと……」
鞠莉「146人よ」
曜「えっと……何倍?」
ルビィ「で、あっちがアキバドーム……!」
千歌「あれが……」
ルビィ「ラブライブ本戦の舞台……まさに聖地!」パシャパシャ
梨子「アキバ、ドーム……」
ルビィ「わぁぁ♪あれは九州で今大注目のスクールアイドル!あっ!あっちはν-tralと並ぶと言われる大阪のグループ!」キラキラ
鞠莉「どのグループも私達よりずっと格上ねー」
190 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:20:13.33 ID:PoOjYIXJo
ルビィ「格上なんてものじゃないです……あの3人グループは去年冬の大会で本戦出場してますし、あっちのグループはラブライブ未参加なのに1桁ランクなんです」
曜「サメに囲まれたイワシの気分だね」
花丸「他にもっと例えるものなかったの……」
梨子「……」
千歌「で、なんで会場前にこんなにスクールアイドルいるの?」
善子「さぁ」
?「もしかして貴女達も招待グループですか?」
千歌「ほぇ?」
?「この大会は開場前にファンやグループ同士の野外交流会もやってるんです、もし参加グループなら控え室で衣装に着替えて一緒にどうですか?」
善子「あぁ、そうなのね」
花丸「ご親切にありがとうございます」ペコッ
?「それじゃ、今日はよろしくね」
?「……また会いましょう」チラッ
梨子「……?」
191 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:20:52.17 ID:PoOjYIXJo
ルビィ「……!」パクパク
鞠莉「なんだか見たことある顔ね」
曜「どうしたのルビィちゃん、酸欠?」
ルビィ「にゅにゅにゅ……ν-tralですよ!」
千歌「えっ!?今のが!?」
鞠莉「どうりで……意外と私服だと気付かないものね……」
花丸「普通の親切な人だったズラ……」
ルビィ「気付いてよぅ!昨年の冬の優勝者なんだよっ!」
善子「言ってくれればよかったのに、まぁいいわ、私達も控え室行きましょ」ヤレヤレ
ルビィ「善子ちゃんあっさり過ぎるよー!」アワアワ
梨子「……」
192 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:21:53.34 ID:PoOjYIXJo
ーーー
ルビィ「あわわ……」
鞠莉「ほら、ルビィちゃん♪リラックスリラックス♪」
ルビィ「りり、りらっくしゅ……」アワアワ
善子「流石にこんなに大勢の前で歌うのは勇気いるわね……」
千歌「……みんな始まるよ」
曜「ν-tralからなんだ」
鞠莉「オープニングも兼ねたエキシビションなのね」
ルビィ「わぁぁ……♪」
善子「……」
千歌「これが……1位」ギュッ
鞠莉「……」
善子「こんなのほとんどプロじゃないのよ……」
ルビィ「凄い……生で見れるなんて……」
193 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:22:31.47 ID:PoOjYIXJo
曜「ねぇ千歌ちゃん」
千歌「なーに?」
曜「どんな気持ち?」
千歌「……ドキドキでワクワクで……怖い」
曜「私も」
鞠莉「気軽に目指せチャンピオンなんて言えなくなったわね」
善子「そもそも気軽に言っていいものではないでしょ」
ルビィ「……」
千歌「でも、嫌な気持ちじゃない」
曜「うんっ」
鞠莉「ベリーハードよ?♪」
善子「まぁ分かってたけど」
ルビィ「はいっ」
千歌「まずは今の私達を見てもらおう!それがどんな結果でも!」
194 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:23:32.77 ID:PoOjYIXJo
ーーー
梨子「みんなお疲れ様」
花丸「全然負けてなかったよ」グッ
善子「とは言ってもねー……」
ルビィ「はぅ……」
鞠莉「40組中37位、同率最下位じゃねぇ……」
千歌「覚悟してたとはいえ、マルちゃんと梨子ちゃんの2票しか入ってないってどういう事ー!」
曜「まぁ、スクールアイドル始めて2ヵ月だし……」
善子「呼んでもらえただけでもありがたいと思うしかないわね」
千歌「そうだけどさぁ……」
梨子「まだまだこれからだよ」
花丸「うん、オラ達ももっと頑張るから!」
ルビィ「マルちゃん……」
曜「帰ったら反省会だー!」
鞠莉「それは明日でいいんじゃないの……?」
195 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:24:10.25 ID:PoOjYIXJo
?「Aqoursの皆さん」
ルビィ「はい?……うわわわ!?」
?「今日はお疲れ様でした」
千歌「あっ、ν-tralの……お、お疲れ様でした!」
?「今日は楽しめましたか?」
曜「はいっ!」
善子「結果は惨敗だけどね」ボソッ
?「これから帰られるんですか?」
千歌「はい、そうですけど……」
?「もしお時間があれば少しお茶でもどうですか?」
196 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:25:12.39 ID:PoOjYIXJo
鞠莉「お2人と……?」
?「はい」
ルビィ「行きますっ!」
花丸「ルビィちゃん!?」
ルビィ「あっ……」
?「ふふっ、じゃあ行きましょうか♪」
梨子「……」
曜「前回優勝者に声掛けられるなんてもしかしてもしかする!?」
鞠莉「多分……そっちじゃないわよ」
197 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:25:55.09 ID:PoOjYIXJo
ーーー
?「改めて突然ですみません」
千歌「あ、いえ、ν-tralのお2人に誘ってもらえるなんて光栄です」
ルビィ「……」ドキドキ
?「そんなに畏まらなくていいですよ、同じ高校生なんですから」
曜「そうは言っても……」
?「そう言えば自己紹介がまだですね」
「音ノ木坂学院三年の高坂雪穂です」
「同じく三年の絢瀬亜里沙です」
梨子「……」
198 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:26:26.25 ID:PoOjYIXJo
千歌「う、浦の星女学院二年の高海千歌ですっ」
曜「渡辺曜です」
ルビィ「一年の、くく、黒澤ルビィ……です……」
善子「ヨハーーじゃなくて津島善子」
鞠莉「私は三年の小原鞠莉よ」
花丸「国木田は、花丸です……」
梨子「……」
雪穂「……」
千歌「あ……」
梨子「……二年の桜内梨子です」
亜里沙「……」
善子「……気まずっ」ボソッ
雪穂「……」
曜「……」
199 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:27:15.89 ID:PoOjYIXJo
雪穂「……元気そうでよかった」
梨子「……っ」
鞠莉「まぁ……知ってて当然よね……」
梨子「……覚えて、なくて……ごめんなさい」
亜里沙「梨子……」
雪穂「皆さんは梨子の……桜内さんの事情は?」
千歌「記憶喪失の事なら知ってます」
梨子「……」
雪穂「そっか……」
亜里沙「こんな形でまた梨子と会えるとは思ってなかったね」
善子「どういうこと?」
200 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:27:49.18 ID:PoOjYIXJo
雪穂「……梨子は話した?」
梨子「……」フルフル
雪穂「……話してもいい?」
梨子「……」
千歌「……」
梨子「……はい」
亜里沙「……」
雪穂「……梨子はね、本当は私達と同じ三年でね」
千歌「それも知ってます」
雪穂「私達と一緒にスクールアイドルをしてたの」
千歌「えっ……」
201 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:28:33.86 ID:PoOjYIXJo
鞠莉「……」
ルビィ「……」
善子「マジ?」
曜「初耳……」
梨子「……隠しててごめんなさい」
亜里沙「あんな事が無ければ、今頃梨子もν-tralの1人だったんです」
曜「あんな事?」
善子「リリーが記憶喪失になった原因の事故の事でしょ」
千歌「……」
雪穂「でもよかった」
梨子「……えっ」
雪穂「引っ越したって聞いた時は、もう会えないんじゃないかって思ってたの」
亜里沙「でもこうやってまたスクールアイドルとして会えた、立場は違うけどね」
梨子「……」
雪穂「梨子は何があっても梨子のままなんだって、ホッとしたよ」
202 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:29:20.66 ID:PoOjYIXJo
梨子「……」
雪穂「皆さん、梨子のことよろしくお願いします」
千歌「は、はいっ!」
亜里沙「雪穂、そろそろ」
雪穂「そうだね、今日はお時間取らせてすみませんでした」
曜「あ、いえ」
ルビィ「こちらこそありがとうございました」
雪穂「じゃあね、梨子」
亜里沙「またね」
梨子「……はい」
鞠莉「……」
ルビィ「……」
善子「はぁー、なんか色々あって疲れたわ」
千歌「……さ、私達も帰ろうよ、内浦に」
曜「そうだね」
203 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:30:12.02 ID:PoOjYIXJo
ーーー
曜「さて、さっそく昨日の反省会であります!」
善子「渡辺先輩ってほんと元気ねー……」
千歌「梨子ちゃんとマルちゃんは客席から見てどうだった?」
花丸「うーん……オラ、ダンスとかそういうのよく分からないからなんとも言えないズラ……」
鞠莉「やっぱり技術的な問題じゃないかしら?」
梨子「その点についてはどうしようもないと思います……」
千歌「なんで?」
梨子「……昨日の話聞いてた?」
千歌「梨子ちゃんは元スクールアイドルだった!」
梨子「いや、そうなんだけど……」
鞠莉「つまり、梨子っちが音ノ木坂にいた時からあの2人もスクールアイドルだったわけだから経験値がそもそも違い過ぎるのよね」
梨子「……うん」
204 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:30:55.59 ID:PoOjYIXJo
ルビィ「他のグループも一年生の時からとか、中学生の頃からダンスの練習したりしてた人がほとんどだよね」
善子「あー……中学でダンス部とか流行ってたわね」
曜「なんで?」
ルビィ「一番はμ'sやA‐RISEの存在じゃないかな、ちょうどルビィ達が中学一年生の頃にラブライブが始まったから」
千歌「そだっけ?」
善子「それで憧れた子が高校入る前から練習してたって訳ね」
鞠莉「そうなると他の部分で補うしかないわよね」
曜「歌とか?」
花丸「それならマルがもっとビシバシ鍛えればいいから大丈夫」ニコッ
善子「目が笑ってないわよ……」
ルビィ「他の部分もどうかな……」
梨子「そうだね、歌唱力や知名度も長くやってる方がずっと有利なのには違いないから」
205 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:31:36.99 ID:PoOjYIXJo
曜「じゃあどうしたらいいの!?」
千歌「完全に手詰まりだよー……」
ルビィ「……でもね」
鞠莉「ん?」
ルビィ「そういうのを全部ひっくり返せるのが本当のアイドルなんじゃないかな」
曜「どういう事?」
鞠莉「……μ'sね」
ルビィ「うん、μ'sってね一年しか活動してないんだ」
善子「えっ、いまだに名前聞くくらい有名なのに?」
ルビィ「うん、なのにその頃絶対的人気だったA‐RISEを超えて第2回の優勝者になったの」
206 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:32:18.41 ID:PoOjYIXJo
鞠莉「まさにジーニアスね」
ルビィ「そうかもしれない……でもそれだけじゃないと思うの……多分」
千歌「μ'sかぁ……」
梨子「……」
千歌「あれ?」
花丸「どうしたの?」
千歌「μ'sが活動してたのが私が中二だった頃ってことは……」
曜「……?」
千歌「梨子ちゃんが音ノ木坂に入学した時ってμ'sのほとんどがまだ音ノ木坂にいたんじゃ……」
梨子「……そうなるかな」
207 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:41:23.79 ID:PoOjYIXJo
ーーー
梨子「……」ガサガサ
梨子「……」ピッ
『ーー』
『ーー!』
『ーー♪ーー♪』
何度見たって実感の湧かない練習風景
梨子「……」
あの頃のままだと言われても
私自身がそれを理解出来ない
『ーー?』
『ーー!』
『ーー、ーー♪』
梨子「……」
画面の向こう側にいる『私』はどんな気持ちだったのだろうか
梨子「……」
梨子「……」ピッ
梨子「……はぁ」
梨子「……」
きっとあの頃憧れていたあの人達のことすら思い出せない『私』のどこがあの頃のままなのだろうか……
208 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:42:11.54 ID:PoOjYIXJo
ーーー
志満「大変、のんびりお喋りしてたら遅くなっちゃった、美渡にまた小言言われちゃうわねー」イソイソ
「ーー」
志満「ん?もう閉園の時間よね……誰かいるのかしら」
「ーー」
志満「あれは……確か千歌ちゃんの……」
「無理を言ってーー」
「我々もーーだから、ーーしてるよ」
「ーーにありがとうございます」
「またーー連絡してくださいね」
「はいっ、では失礼します」
志満「……?」
209 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:43:01.32 ID:PoOjYIXJo
ーーー
鞠莉「そう言えば、梨子っちが元スクールアイドルってバレたんだから隠す必要もないのよね?」
千歌「なにが?」
ルビィ「……」
梨子「まぁ……話したところで何も変わらないと思いますけど……」
曜「んー?」
鞠莉「あのね、私達が歌った曲、本当は私じゃなくて梨子っちが作った曲なの」
善子「えっ」
千歌「えええっ!?」ガタッ
花丸「どういう事ズラ?」
梨子「正確には私が記憶を失う前に作ってた曲なの……」
曜「じゃあ梨子ちゃん楽器出来るの?」
梨子「元々ピアノをやってたみたいなんだけど……今は流石に……楽譜も読めないし」
210 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:43:29.32 ID:PoOjYIXJo
千歌「全然知らなかった……」
鞠莉「ふふっ♪ルビィちゃんは気付いてたみたいだけど?」
曜「えっなんで!?」
ルビィ「ぁぅ……」チラッ
梨子「もう全部話しても大丈夫だよ?」
ルビィ「じゃあ……実はこれ」
善子「動画?」
千歌「音ノ木坂学院、アイドル研究部……一年生グループ……絢瀬亜里沙、高坂雪穂……」
曜「……桜内梨子」
ルビィ「二年前、まだ入学して間もない頃……ν-tralとして活動するずっと前の動画です」
千歌「この……ナナっていうもう1人の人は?」
梨子「……分からないの、当時は一緒にスクールアイドルとして活動するつもりだったみたいだけど……」
211 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:44:17.27 ID:PoOjYIXJo
ルビィ「それで下に……」
千歌「作曲、桜内梨子……ほんとだ……」
梨子「その時に作ってた楽譜がいっぱいあってね、読めない私にはどうしようもないから、今は全部鞠莉さんに預けてるの」
鞠莉「まぁ、作りかけのだったり、思い付きで書いただけみたいなのがほとんどだからすこーし手は加えてるけど」
曜「言ってくれれば良かったのに」
梨子「その時はこうして入部までして一緒にやるつもりがなかったから……その後も言い出せなくて……」
ルビィ「先輩……」
千歌「ありがとう梨子ちゃん」
梨子「えっ、いや私は別に……」
千歌「よしっ!」
曜「お?どした?」
千歌「ライブやろう!」
212 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:44:45.64 ID:PoOjYIXJo
善子「えっ、どういう流れでよ」
千歌「梨子ちゃんと鞠莉先輩が作る曲をもっと聴いてもらいたいから!それに、こんなふうに喋ってるだけじゃ何にも解決しないじゃん!」
ルビィ「そうだね、出来ることをどんどんやっていかないと」
花丸「でもどこでやるズラ?」
善子「そりゃ……沼津?」
曜「まぁいつまでも内浦でやってたって仕方ないところはあるよね」
千歌「大丈夫!だって私達東京でだって歌えたんだし!」
曜「それもそうだね!」
213 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:45:31.62 ID:PoOjYIXJo
鞠莉「ねぇ、それについては私に1度預けてくれない?」
千歌「へ?」
善子「アテでもあるの?」
鞠莉「イエース、そんなところ♪もう少しで新曲の用意も出来るからライブをする前提で動いてノープロブレムよ♪」
花丸「小原先輩は手回しが早くてすごいズラ!」
千歌「分かりました!じゃあ鞠莉先輩に任せます!」
鞠莉「ありがと♪」
千歌「よしっ!まずは夏のラブライブに向けて頑張ろー!」
曜「ヨーソロー!」
梨子「ふふっ♪」
214 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/08(日) 00:46:23.61 ID:PoOjYIXJo
今日はここまで
215 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:08:27.16 ID:iKfa8UQeo
ーーー
ガラッ
鞠莉「ハァイ♪みんな♪」
曜「あ、鞠莉先輩、ご機嫌ですね」
鞠莉「ふふっ♪実はね、いいニュースと悪いニュースがあるんだけどどっちから聞きたい?」
ルビィ「映画みたいな台詞!」
花丸「小原先輩が言うと様になりますね」
鞠莉「リアリー?嬉しいわ♪一度言ってみたかったのよね♪」
善子「言ってみたかったって……」
鞠莉「ニュースが二つあるのはほんとよ?」
千歌「じゃあいいニュース!」
鞠莉「ライブが決まったわ♪」
梨子「もう?随分早く決まったんですね」
鞠莉「このマリーにかかればちょちょいのちょいよ♪」
216 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:09:05.71 ID:iKfa8UQeo
曜「どこどこ?沼津?」
鞠莉「なんと!伊豆・三津シーパラダイスよ!」
ルビィ「みとしー!?」
梨子「みとしー?」
花丸「内浦にある水族館ズラ」
善子「小さい頃に行ったきりね」
千歌「なんでみとしー?」
鞠莉「私達らしさを出すにはうってつけじゃない?」
花丸「確かに地元の水族館でライブなんてなかなか出来ない気がするね」
ルビィ「普通のライブとは違う形になるだろうから注目はしてもらえるかも!」
千歌「イルカショーとライブとか!」
曜「なにそれ凄い!」
217 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:10:08.47 ID:iKfa8UQeo
梨子「ちなみに悪いニュースは?」
鞠莉「それは……」
千歌「……?」
鞠莉「……」
ルビィ「鞠莉先輩……?」
鞠莉「……ごめんなさいっ」
曜「急にどうしたの?」
善子「まさか辞めるとか言うんじゃないわよね」
梨子「えっ……」
鞠莉「いいえ、そうじゃないわ……」
花丸「じゃあ一体……」
鞠莉「みんなの……Aqoursの力を貸して欲しいの……」
千歌「ちから?」
鞠莉「……今から話すことはまだ誰にも話さないでくれる?」
善子「……」
218 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:10:42.18 ID:iKfa8UQeo
ルビィ「か、家族にも?」
鞠莉「えぇ、公になったら大変な事になりかねない……だから私達だけの秘密にしておいてほしいの」
梨子「……」
千歌「分かった」
曜「約束するよ!」
ルビィ「うん!」
花丸「オラは口が堅いから安心するズラ」
善子「フフッ……このヨハネと密約を交わそうなんていい覚悟ね」ギランッ
梨子「よっちゃん、茶化さないで」
鞠莉「みんな……ありがとう」
219 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:11:35.23 ID:iKfa8UQeo
ーーー
千歌「じゃあランニングいってきまーす」
花丸「いってらっしゃーい」
梨子「さて、じゃあ歌詞考えよっか」
花丸「はい!」
梨子「それにしても一気に二曲なんて思い切った事するよね、鞠莉さん」
花丸「色々と焦ってるのかもしれないですね……」
梨子「うん……私達がしっかりサポートしてあげなきゃね」
花丸「……」
梨子「マルちゃん?」
花丸「へっ?あっ、すいません、じゃあこっちの曲から考えましょう」
梨子「うん……?」
220 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:12:33.38 ID:iKfa8UQeo
ーーー
梨子「はぁ、一本乗り遅れるだけでこんなに遅くなっちゃうなんて……」
タッタッタッ
梨子「……!」
梨子「……足音……なに……?」
タッタッタッ
梨子「あっ……あれって……」
221 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:13:12.16 ID:iKfa8UQeo
ーーー
「1、2、3、4、1、2、おわっ!?」ドテッ
「いたた……」
花丸「はぁ……みんなよくこんなの出来るズラ……」
花丸「ダメダメ、もう一回!」
花丸「1、2、3、4、1、2、わっとっと!」
花丸「うーん……」
「そこは二歩前のステップをもう少し大きく出せば上手くいくよ♪」
花丸「二歩前ってえっと……って、わわっ!?」ビクッ
梨子「ふふっ♪こんばんは」
花丸「あわわわ……こ、これはそのっ……」
222 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:14:24.99 ID:iKfa8UQeo
梨子「見ててね」
花丸「えっ……」
梨子「1、2、3、4、1、2、3、4、ほらっ♪」
花丸「桜内先輩……」
梨子「マルちゃんは……1人で練習してて寂しくない?」
花丸「……でも、オラどんくさいし……みんなに迷惑が……」
梨子「大丈夫、来て数ヶ月しか経ってない私にもそれくらい分かるよ」
花丸「……」
梨子「それとも、小さい頃からずっと知ってるマルちゃんから見たら、みんなそんな風に見えちゃうの?」
花丸「そんなことない!みんなすっごく優しくてーー」
梨子「なら大丈夫」
花丸「あ……」ウルッ…
223 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:15:28.14 ID:iKfa8UQeo
梨子「きっと千歌さんもルビィちゃんも、みんな待ってるんじゃないかな♪」
花丸「……っ」ゴシゴシ
梨子「ふふっ♪」
花丸「い、今のステップもう少し練習してから帰る!」
梨子「付き合ってあげるよ」
花丸「そんな、悪いズラ」
梨子「いいから、いいから」
花丸「大丈夫だから」
梨子「私こそ大丈夫だから」
花丸「……」
梨子「……」
224 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:16:30.06 ID:iKfa8UQeo
花丸「……桜内先輩、いつからオラの事見てました?」
梨子「えっ……いや……その……ジョギングしてるのを見つけて、ついてきて……」
花丸「……」
梨子「……」
花丸「……帰れないんですか?」
梨子「……っ」ギクッ
花丸「……ふふっ♪」
梨子「し、仕方ないじゃない……ついて行くのに夢中で周りなんか見てなかったんだから……」オロオロ
花丸「分かりました♪ちゃんとオラが案内してあげるズラ♪」
225 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:17:12.80 ID:iKfa8UQeo
ーーー
曜「はい、次背中伸ばすよー」
鞠莉「はーい」
善子「はぁ……そろそろヨハネにとって辛く厳しい季節がやって来るのね」
ルビィ「夏苦手なの?」
善子「だって暑いし」
曜「こらー!だらだら喋りながらだと練習中に怪我するよー」
ルビィ「はいっ!」
千歌「よいしょ……ん?」
鞠莉「どうかした?」
千歌「あれ……」
梨子「遅くなってごめんなさい」
曜「梨子ちゃんとマルちゃん……どうしたのその格好?」
226 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:17:59.19 ID:iKfa8UQeo
花丸「あ、う、えっと……」
梨子「私達も練習に参加していいかな?」
曜「それはいいけど……」
善子「……?」
梨子「ほら、マルちゃん♪」
花丸「うん……その……みんなが頑張ってるのを見てたら……その……オラ運動神経も良くないから……迷惑かけちゃうけど……その……」モジモジ
鞠莉「あらあら?♪」
花丸「お、オラもみんなと一緒に踊りたいから!」
ルビィ「マルちゃん……!」
梨子「私も、今更だけどみんなと一緒にステージに上がりたいと思って」
りこまる「よろしくお願いしますっ!」
千歌「二人共……」
227 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:19:01.93 ID:iKfa8UQeo
鞠莉「反対の人はいるかしら?♪」
曜「ここにはおりませんっ!」ビシッ
善子「まぁ良いんじゃない?」
ルビィ「うんっ!」
千歌「梨子ちゃん、マルちゃん、改めてようこそAqoursへ!」
花丸「……はいっ!」
梨子「改めてよろしくね♪」
曜「ただーし!」キリッ
善子「また始まった……」
曜「トレーニングに関しては一切手心を加えるつもりはないので覚悟するよーに!」クワッ
花丸「が、頑張るズラ!」
梨子「……これがいわゆる体育会系?」
善子「というか軍隊に近いわね……」
曜「ではストレッチから全員やり直しー!」
228 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:20:11.88 ID:iKfa8UQeo
ーーー
鞠莉「ステージの見取り図貰ってきたわよ♪」バーン
千歌「おおっ!って……あれ?ここ、こんなに広かったっけ?」
鞠莉「私達の為に特設ステージとして拡張してくれるそうよ」
曜「そこまでしてくれるの?」
鞠莉「地元で頑張る私達の為に出来ることはやってあげたい、だそうよ♪」
花丸「おお……今から緊張してきたズラ……」
ルビィ「マルちゃん大丈夫、ルビィもいるから」
梨子「ホントは全部踊れたら良かったんだけど……」
鞠莉「それについては仕方ないわ、全曲分のフォーメーションから何から考え直す時間はないもの」
229 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:21:05.64 ID:iKfa8UQeo
千歌「でもその分、新曲でサプライズ出来るし!」
曜「今までの曲だってこれからまだまだ踊る機会はあるんだから気にしないで♪」
梨子「千歌さん、曜さん……ありがとう」
善子「今回チラシは?」
鞠莉「曜っちの用意してくれた原案を先方に渡してあるわ、数日もしない内に完成するんじゃないかしら」
ルビィ「海の上のステージでしょ……落っこちたらどうしよう……」
善子「さすがにそこまで心配する必要はないでしょ……」
千歌「じゃあ、そろそろ歌の練習しよっか」
曜「はーい、マルちゃん先生よろしくであります!」
花丸「任せなさい!」ドヤッ
梨子「ふふっ♪」
230 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:22:36.83 ID:iKfa8UQeo
ーーー
曜「ヨーソロォォオ!」
善子「……なにあれ」
梨子「さぁ……海に向かって吠えてるんだと思うけど」
善子「毎日見てるのになんで……?」
梨子「私に聞かないで……」
千歌「すっごいねー!ほんとに海の上にステージが出来るんだ!」
鞠莉「正確にはイルカショーのスペースなんだけども」
ルビィ「わぁ♪」
イルカ「キュー」ザバンッ
ルビィ「……ぅぁ」ビショビショ
花丸「ルビィちゃん!?」
曜「海バンザーイ!」
231 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:23:40.22 ID:iKfa8UQeo
善子「もしかしてライブ中もイルカいるの?」
鞠莉「ステージにはあがれないようにするみたいだけども、イルカ自体はずっといるそうよ?」
梨子「それイルカ的に色々大丈夫なの?」
千歌「ライブしてる間にも跳ねたりするのかな?」
鞠莉「やってもらう?」
千歌「出来るの?」
鞠莉「さぁ?聞いてみないことには」
梨子「色々と勝手が特殊だからその辺りも含めてしっかり話をしないといけないね」
善子「それ、ライブ決める前にする事だと思うんだけど……」
鞠莉「まぁ何とかなるわよ♪」
曜「おーもかーじいーっぱーい!」
善子「さっきからうるさいわよっ!」
232 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:24:32.55 ID:iKfa8UQeo
ーーー
「失礼しましたー」
千歌「もうこんな時間になっちゃったね、曜ちゃんと善子ちゃんバス大丈夫?」
善子「まだ大丈夫よ」
曜「問題なーし」
鞠莉「じゃあどこか寄ってく?」
千歌「そだねー」
「お待ちなさい」
善子「ん?」
ルビィ「あっ……お姉ちゃん……」
ダイヤ「……」
曜「果南ちゃんまで……どうしたの?」
果南「……鞠莉、どういうつもり」
鞠莉「ワッツ?何の話?」
ダイヤ「とぼけないでください」
233 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:25:41.20 ID:iKfa8UQeo
鞠莉「……みんな、先に帰ってていいわよ、私に話があるみたいだから」
千歌「……」
善子「あ、そう?それじゃ……」
ルビィ「……」ガシッ
花丸「……善子ちゃん」
善子「冗談よ冗談……」
鞠莉「貴女達……」
梨子「大方話の予想はつきますから」
ダイヤ「……」
果南「……千歌達は、何とも思わないの?」
千歌「私達は納得してここにいるから」
果南「まさか何か変わると思ってるの?こんな田舎で」
千歌「思ってる」
ダイヤ「東京のイベントに呼ばれて勘違いでもしたんですか?これはそういう類の話とは違うのですよ」
234 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:27:00.94 ID:iKfa8UQeo
果南「鞠莉は、自分の都合で千歌達を利用してるんだよ!?」
鞠莉「……っ」
千歌「知ってるよ」
果南「……!」
千歌「でも、こんな言い方したら酷いけど、私だって鞠莉先輩を利用してるし」
ダイヤ「どういう……」
曜「部活設立も曲作りも鞠莉先輩がいなきゃ出来なかったんだよ」
梨子「……」
果南「そんな理由で……」
千歌「……そんな理由じゃない!」
果南「っ!?」
ルビィ「千歌ちゃん……」
千歌「私達にとっては大事な事なんだよ!今回のライブだって、そりゃスクールアイドルの活動としては変かもしれないけど……でも私が……私達がやりたい事のためには必要な事なの!」
果南「千歌……」
千歌「……ごめん」
235 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:27:49.06 ID:iKfa8UQeo
梨子「……勝負しませんか?」
花丸「桜内先輩!?」
ダイヤ「貴女……一体何を……」
梨子「私達が何も変えられないのかどうか、このライブで証明してみせます」
鞠莉「ちょっと梨子っち……」
果南「出来なかったら?」
梨子「もう二度とこんな馬鹿げたことしないように……解散します」
曜「ええぇっ!?」
ダイヤ「……正気?」
梨子「その代わり、私達が勝ったら鞠莉さんと話をしてください」
236 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:29:51.36 ID:iKfa8UQeo
鞠莉「な、何を言ってるの!?」
果南「何の為に……」
梨子「誰も後悔しないために」
果南「……」
善子「言ってること無茶苦茶じゃない……」
ダイヤ「……好きにしなさい」
梨子「約束ですよ」
ダイヤ「たった7人の高校生に出来るんですかーー」
ダイヤ「ーー内浦の複合リゾート開発計画を止めるなんて」
梨子「……止めてみせます」
鞠莉「……梨子っち」
千歌「梨子ちゃん……」
237 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 00:30:18.17 ID:iKfa8UQeo
これで半分
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/09(月) 07:04:03.01 ID:O0XPvHVSO
期待
239 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:22:50.50 ID:iKfa8UQeo
ーーー
梨子「……ぅぅ」
千歌「……梨子ちゃん」ナデナデ
善子「いいの?これで」
曜「まぁ……うーん」
梨子「……ぁぁ、ぁああ、あああ!」
ルビィ「ひっ!?」ビクッ
梨子「私なんであんな事言っちゃったのよぉ!?」ウワァァ
花丸「もう後戻りは出来ないズラ……」
鞠莉「……私のせいでごめんなさい」
千歌「いいんです」
曜「うん、やるって言ったのは私達だし」
善子「まぁ……なんかヤバい方向に話が転がってるけど」
梨子「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」ブツブツ
240 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:23:37.43 ID:iKfa8UQeo
千歌「ほーら梨子ちゃん、もう過ぎたことなんだし」
梨子「だって私、ほとんど部外者なのに……解散するとか言っちゃうし……もう……」
花丸「背水の陣でむしろ頑張れるから!」
ルビィ「マルちゃん、手がぷるぷるしてるよ……」
花丸「む、武者震いズラ!」
善子「ま、今更無しになんて出来ないんだし、やるしかないでしょ」
曜「むしろ、梨子ちゃんのお陰だよ」
千歌「うんっ!」
梨子「私の……なんで?」
曜「私達じゃ色々と堪えちゃってうやむやにしちゃったかもしれないから」
梨子「……」
ルビィ「ルビィもどうしたらいいのか分からなくて何も言えなかったから……」
千歌「これが私達が背負う責任なんだよきっと」
花丸「責任……」
梨子「……」
241 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:24:27.77 ID:iKfa8UQeo
千歌「楽しいとかいいことばっかりじゃやっていけない……それでも目をそらしちゃいけない……私達がやってるのはそういうことなんだよ……多分」
善子「多分じゃ締まらないじゃない……」
鞠莉「梨子っち」
梨子「鞠莉さん……」
鞠莉「みんなも、ありがとう」
千歌「へへっ♪」
鞠莉「私、何としても……パパを止めてみせるから」
曜「みんなで、だよ!」
善子「……そういえば、なんで生徒会長はこのこと知ってたの?あれまだ公になってないんでしょ?」
ルビィ「多分、お父さんの話を聞いちゃったんじゃないかな?」
善子「どういう事?」
242 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:25:10.71 ID:iKfa8UQeo
花丸「あー、なるほど、確かにルビィちゃんのところなら話が行っててもおかしくないよね」
善子「いやだからどういう事よ」
曜「ルビィちゃんとダイヤさんの家って昔からここら辺一帯の大地主なんだ」
善子「……は?」
ルビィ「今はもう昔ほど沢山管理してるわけじゃないみたいだけど、はっきりと分からないけど、まだそれなりに息のかかってる所は多いみたいだから……」
善子「アンタ、お金持ちだったの……?」
ルビィ「えっ?いやそういうわけじゃないけど……それなら花丸ちゃんのところの方が……」
花丸「ウチはただのお寺だからそんなことないよ」
善子「寺なんてお金持ちの象徴みたいなもんでしょ……」
曜「影響力って意味じゃマルちゃんのところも古いお寺だから話がいってるかもね」
善子「こんなのほとんど全面戦争じゃない……」
243 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:26:52.57 ID:iKfa8UQeo
ーーー
梨子「……あれ?」
むつ「よろしくお願いしまーす」
よしみ「伊豆・三津シーパラダイスでAqoursのライブやりまーす」
梨子「みんな、それ……」
いつき「あ、桜内さん」
むつ「駅前で会うなんて奇遇だね!沼津で何か用事?」
梨子「今日は検診で……それよりそれは?」
よしみ「ビラ配りだよ」
むつ「さっき千歌からごっそり貰って来ちゃった」
梨子「どうして三人が?」
いつき「桜内さんも国木田さんも踊るんでしょ?練習とか大変だろうしと思って」
よしみ「みとしーじゃ体育館の時よりお客さんも沢山入るから沼津からもしっかり人呼ばなきゃねって事で」
梨子「みんな……」
244 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:27:35.86 ID:iKfa8UQeo
むつ「私達にはこんな事しか出来ないからね」
梨子「ううん、そんなことないよ、ありがとう、私も頑張るね」
いつき「ちなみに私達三人だけじゃないんだよ?」
梨子「えっ?」
いつき「今、アーケードの方でもクラスのみんなが配ってるの」
梨子「いつの間にそんなに……」
むつ「Aqoursのライブをみんな楽しみにしてるんだ」
よしみ「だからライブまでは私達に任せて!」
いつき「本番の事だけに集中して頑張って」
梨子「……うんっ!絶対成功させるね!」
245 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:28:15.36 ID:iKfa8UQeo
むつ「頑張り過ぎて怪我しないでね」
梨子「ありがとう!それじゃ私行くね」
いつき「ばいばーい」
むつ「……」
よしみ「桜内さんなんかすごく柔らかくなったね」
いつき「うん、あとキラキラしてる」
よしみ「さすが都会っ子」
いつき「それは関係ないんじゃ……」
むつ「ほら二人共、今日中に半分は配っちゃうよー」
246 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:29:10.35 ID:iKfa8UQeo
ーーー
花丸「心の準備はしてきたつもりだけど……ほんとにテレビ局まで来てる……」
ルビィ「生中継……なんだよね……」ゴクリ
鞠莉「……」
曜「天気よーし、風よーし!」ビシッ
ルビィ「今日はまだ気温高くなるみたいだから気を付けてね?」
善子「マジ?……ただでさえ辛いのに……」
千歌「そろそろ始まるよー」
花丸「……」ゴクリ
梨子「マルちゃん、リラックスリラックス♪リハーサルはちゃんと出来てたよ♪」
曜「梨子ちゃんは随分落ち着いてるね」
247 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:29:51.69 ID:iKfa8UQeo
梨子「うん、なんでかな、ワクワクしてる」
千歌「分かるよその気持ち」
善子「逆にマリーはいつになく緊張してるみたいね」
曜「鞠莉先輩にとっては正念場だからね……」
千歌「先輩」
鞠莉「ん?」
千歌「私達もいます」
鞠莉「……」
ルビィ「今は目の前のライブをいっぱい楽しみましょう」
鞠莉「……うん」
曜「今日までに出来ることは全部やったんだから、あとは後悔しないライブを、ね?」
鞠莉「……そうね!」
248 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:30:31.38 ID:iKfa8UQeo
マモナクカイエンシマース
梨子「はーい」
千歌「よし、みんな行くよ!1っ!」
曜「2っ!」
ルビィ「3っ!」
鞠莉「4っ♪」
善子「5っ!」
梨子「6!」
花丸「7っ!」
千歌「アクアー!」
7人「サンシャイーン!!」
249 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:31:28.59 ID:iKfa8UQeo
ーーー
花丸「あぁ……もうすぐ出番ズラ……」ソワソワ
梨子「……」
花丸「どうしよぉ……」ソワソワ
梨子「……」
花丸「先輩はなんでそんなに落ち着いてられるんですか?」
梨子「……」
花丸「……桜内先輩?」
梨子「……」ジワッ
花丸「……?」
梨子「……」ポロポロ
花丸「せ、先輩!?どうしたの!?」オロオロ
梨子「……えっ?」ポロポロ
花丸「き、緊張しすぎちゃったズラ?」オロオロ
梨子「分からない……なんで……」ゴシゴシ
250 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:32:12.48 ID:iKfa8UQeo
花丸「先輩……」
梨子「……違う」ゴシゴシ
花丸「……?」
ミナサンアリガトウゴザイマス!
『心の準備は大丈夫?』
梨子「……何も覚えてないのに……」ポロポロ
ジツハミンナニオシラセガアリマス!
『出来ることは全部やった!』
梨子「……何も思い出せないのに……」ゴシゴシ
アクアニアタラシイメンバーガクワワリマシタ!
『目一杯楽しもう!』
梨子「……私……“知ってる”……」ポロポロ
花丸「えっ……」
クニキダハナマルチャント!
『行くよっ!みんなっ!』
梨子「……ごめん」ゴシゴシ
サクラウチリコチャンデスッ!
梨子「……行くよ、マルちゃん!」
花丸「は、はいっ!」
ワァァァァ!
251 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:32:59.31 ID:iKfa8UQeo
ーーー
花丸「お、終わった……練習より疲れた……」プシュー
ルビィ「マルちゃんお疲れ様♪すっごく良かったよ♪」
花丸「ありがとズラぁ……」
鞠莉「……」
千歌「鞠莉先輩、やり切れましたね」
鞠莉「そうね、あとはどう転ぶか……」
曜「おりゃっ」グイッ
鞠莉「ひょわっ!?ひょうっひにゃにひゅりゅの!?」
曜「せっかく楽しいライブだったのにそんなしかめっ面してたらダメですよ」ニシシ
鞠莉「曜っち……ふふっ♪」
善子「あとはこのヨハネが人心掌握の黒魔術を実行すれば……」ギランッ
ルビィ「変なことしちゃダメだよ!? 」
252 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:33:45.37 ID:iKfa8UQeo
花丸「……桜内先輩」
梨子「どうしたの?」
花丸「さっきの……先輩もしかして……」
梨子「……ううん」
花丸「……」
梨子「残念だけど何にも……」
花丸「……そうですか……」
梨子「……実はね」
花丸「……?」
梨子「……実はちょっとだけ不安だったの……何を見ても何にも感じなくて、思い出せなくて……私はからっぽになっちゃったんじゃないかって」
花丸「……」
梨子「でも今日で分かったの、私の心はちゃんと覚えてるって……ただ思い出せないだけだって」
花丸「先輩……」
梨子「だから少し希望が湧いたかな♪」
花丸「……うんっ!」
253 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:34:25.96 ID:iKfa8UQeo
千歌「希望がなーに?」ズイッ
花丸「わっ!?千歌ちゃん!」
梨子「ふふっ♪今回のライブ、上手くいったから希望はあるんじゃないかなぁって♪」
千歌「梨子ちゃん……だよね!鞠莉先輩!梨子ちゃんも希望はあるって!」
鞠莉「梨子っち……ありがと♪」
梨子「まぁ私が蒔いた種だし……」アハハ…
ルビィ「そういえば……いつ分かるんだろう……」
鞠莉「私がパパに直接聞くしかないわね」
曜「その時は私達も一緒に行くよ!」
鞠莉「えっ?」
ルビィ「うんっ!私達にとっても大事な事だから」
鞠莉「……分かったわ♪その時はみんな一緒に」
善子「えっ、私も?」
花丸「当たり前ズラ」
254 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:35:22.09 ID:iKfa8UQeo
ーーー
ルビィ「みんな揃ってますか!?」
千歌「そんなに慌ててどーかしたの?」
善子「どーもこーもないわよ、コレ!」
曜「んー?」
梨子「えっ!?なにこれ……」
鞠莉「ランキング……907位!?」
千歌「なんでこんなに上がってるの!?」
曜「この間やっと2500位越えれたくらいだったよね?」
梨子「うん……」
花丸「この間のみとしーのライブの反響が凄くて……」
千歌「コメントもすごいいっぱい……」
鞠莉「テレビの生中継で見たよ……こんな素敵なライブ初めて見た……新しい二人も凄く可愛い……」
曜「どんどん完成度上がってる……今回もいい曲、毎回新曲が楽しみ……次は現地で見たい……」
255 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:36:15.04 ID:iKfa8UQeo
ルビィ「あと……これも」カチカチッ
千歌「上昇率4位……前は2位じゃなかった?」
ルビィ「ちーがーいーまーすぅ!これ!」ビシッ
梨子「全国上昇率4位……全国!?」
善子「トップページにもでかでかと名前出てるのよ」
花丸「なんかとんでもない事になってきたズラ!」
千歌「これはもしかするともしかするのかな!?」
曜「鞠莉先輩!」
鞠莉「……うん、みんな着いてきてくれる?」
千歌「はいっ!」
256 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:37:03.26 ID:iKfa8UQeo
ーーー
善子「でっか……」
曜「え、ここ家だったの……?」
梨子「庭だけで校庭くらいありそう……」
千歌「ウチのお客さん全員泊めてもまだ部屋余ってそう……」
鞠莉「みんなはゲストルームで待っててくれる?案内するわ」
ルビィ「お、お邪魔しまぁす……」
花丸「げすとるーむって何?」ヒソヒソ
ルビィ「客間の事じゃないかな?」
善子「私の部屋より広い玄関って……」
梨子「あんまりキョロキョロしたら失礼よ……」
曜「わぁ……鹿の頭ってほんとに飾るんだ」
鞠莉「それはトナカイよ、それじゃここで待ってて」
千歌「はぁい」
257 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:37:41.94 ID:iKfa8UQeo
ルビィ「なんて言うか……白い……」
花丸「目がチカチカするズラ……」
曜「ここから海に飛び込めそう」
梨子「鞠莉さん大丈夫かな……」
善子「……」
ルビィ「……」
千歌「……今ランキングどうなってる?」
善子「え?ああ、ちょっと待って」
曜「……」
善子「はい」
梨子「……882位ね」
花丸「また上がってる」
善子「みとしーライブの影響で他に上げたのも再生回数とかかなり増えてるわね」
千歌「これで私達だけじゃなくて内浦に興味を持ってくれたらいいんだけど」
曜「……海が綺麗……夏に絶対行く……景色最高……PVのコメントも増えてるから大丈夫だと思いたいけど……」
258 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:38:50.03 ID:iKfa8UQeo
ーーー
ガチャッ
鞠莉「おまたせ」
千歌「鞠莉先輩!どうでした!?」
善子「……」ゴクリ
鞠莉「……」
梨子「……まさか」
鞠莉「……プロジェクトは中止するつもりはないって……」
ルビィ「そんな……」
花丸「あんなに頑張ったのに……」
鞠莉「……」
千歌「もう一回、私達でお願いしてーー」
鞠莉「でもね」
曜「?」
259 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:39:32.79 ID:iKfa8UQeo
鞠莉「大規模なリゾート開発は一旦取り止めるって!」
梨子「それって……」
鞠莉「再来年度から順次開発開始の予定だったんだけど、それを一旦白紙に戻して今の内浦を残したままで再計画出来ないか検討してみるって!」
曜「じゃあ……!」
ルビィ「やったぁ!」
千歌「私達のやったことは無駄じゃなかった……」
善子「解散にならなくて良かったわね」ニヤリ
梨子「ホントにすみませんでした……」
鞠莉「みんなありがとう……私……」ウルッ
梨子「鞠莉さん……」
鞠莉「私……本当に……グスッ……今までどうしていいか分からなくて……」ポロポロ
ルビィ「……」
鞠莉「みんながいてくれなかったら……私……全部無くしちゃうところだった……」ゴシゴシ
千歌「鞠莉先輩……」
善子「マリー、感傷に浸る前にもう一つ大仕事が待ってるわよ」
梨子「重ね重ね、勝手なことしてすみません……」ガクッ
260 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:40:06.83 ID:iKfa8UQeo
ーーー
善子「……やっぱり帰りたい」ゲンナリ
花丸「善子ちゃん……我慢して」
鞠莉「……」
果南「……」
ダイヤ「……」
曜「かれこれ10分くらいあの状態だけど……」
ルビィ「こっちまで気まずい……」
千歌「あーもう!」ガタッ
ルビィ「ち、千歌ちゃんっ」ガシッ
曜「ちょっと待ってってば、千歌ちゃんっ!」ガシッ
千歌「むぅ……」
梨子「あ、やっと喋りそう」
261 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:41:03.11 ID:iKfa8UQeo
果南「……はっきり言って、私は鞠莉が何をしたいのか分からない」
鞠莉「……」
果南「浦の星で再会したらまるで別の人みたいにやけに明るくなって、廃校を止めるなんて騒ぎ立てたくせに何も言わずにいなくなって……」
ダイヤ「……」
果南「またふらっと帰ってきて、何か言い訳でもするのかと思ったら何も言わずに千歌達に取り入って……」
鞠莉「……」
ダイヤ「鞠莉さん……自分でもクラスの皆から白い目で見られてるのは分かっていますよね、それなのに何故何も言ってくれないんですか」
鞠莉「……私ね……初めてこの町に来た時のこと……今でもはっきり覚えてるの」
果南「何、今更思い出話がしたいの?」
ダイヤ「果南さん、少し落ち着いてください、糾弾しに来たわけではないでしょう」
果南「……」
262 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:41:48.82 ID:iKfa8UQeo
鞠莉「……それまでずっとイギリスで暮らしてたのに、ある日急に日本に来ることになって……ママから教わったとはいえ、カタコトの日本語で最低限の意思疎通くらいしか出来なくて……」
ダイヤ「……」
鞠莉「どうしていいか分からない子供の私には……ただただ怖いって気持ちしかなかった……」
果南「……」
鞠莉「でも……そんな私に一生懸命みんな話しかけてくれて……特に果南とダイヤは……私が何か伝えようとするのをじっと待ってくれたりして……私、嬉しかったの」
果南「……それが何の関係があるの」
鞠莉「だからね……私、本当にこの町が……果南やダイヤ……みんなの事が……大好きなの」
果南「……だったら!」ガタッ
ダイヤ「果南さん」
果南「っ……だったらなんで居なくなったりするのさ……」
263 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:43:12.14 ID:iKfa8UQeo
鞠莉「私ね、昔からパパに『ゆくゆくは後継者としてグループの中心になる存在』なんて言われてきたの」
ダイヤ「……」
鞠莉「いずれは日本での展開をしていく上で必要だからこそ、私を日本で育てたかったみたい……」
果南「……」
鞠莉「二人も知ってるでしょ?……日本に馴染む前からずっと習い事や家庭教師で息苦しい毎日だった……私が沼津の私立中学に行ったのも全部パパの決めたこと」
ダイヤ「それで……」
鞠莉「そうやってパパの言う通りに生きていくんだなって、納得は出来なかったけど理解はしてたつもりだった……でもやっぱり耐えられなかった」
果南「……」
鞠莉「家から見える内浦の町が恋しくて……みんなが恋しくて……浦の星に来る為だけに、パパと喧嘩して酷いことも沢山言って……パパの指定した学校の入試を全部わざと落ちたの」
ダイヤ「そこまでして……浦の星に」
鞠莉「パパは納得しなかったけど、娘が高校にもいけないんじゃメンツが立たないからね……そうやってまたみんなのところに帰ってこれた……」
264 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:44:12.91 ID:iKfa8UQeo
果南「……なんで別人みたいに明るくなったのかわかんないんだけど」
鞠莉「……ただでさえ外から来て上手く馴染めたとは言えなかったんだよ……その上で10代の三年間がどれだけ大事だったか……無理してでも……そうやって輪に入らなきゃ、なくなった三年間を埋められないって思って……」
果南「……」
鞠莉「結局……私は本当の自分なんて上手く言えない臆病者だから……そうするしかないと思ってたの……」
ダイヤ「……留学については?」
鞠莉「それもパパの決めたこと、よっぽど浦の星にいるのが気に食わなかったみたい……びっくりしちゃうよね……ある日帰ったら荷物がまとめられて今からアメリカに行けって、知らない間に周りに手回しして私の事なんかお構い無しで全部決まってたの」
果南「……!」
ダイヤ「そんな……!」
鞠莉「……ううん……結局のところそれでも行かないって言えなかった私が悪いのよね……なんにも言えなくてやっぱりパパのいいなりにしか出来なかった私の弱さが悪いの……」
ダイヤ「そんなこと……ただの高校生に出来るわけありません……」
鞠莉「……」
265 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:45:13.05 ID:iKfa8UQeo
果南「なんで……なんでそんなこと言ってくれなかったの……」
鞠莉「言えるわけないでしょ……あれだけ廃校を止めようなんて言って回ってたのに……全部台無しにしたのは私なのよ!」
果南「だったら……だったらなんで今更戻ってきたの!少なくとも帰って来なかったらそんな思いしなくて済んだじゃん!」
ダイヤ「ちょっと二人共、落ち着いて……」
鞠莉「私だって分かってるわよ!いじめられるんじゃないかって思ったりもしたわよ!それでもここに帰りたい理由があったから死にものぐるいで勉強して1年半で留学を終わらせてきたの!」
果南「一体何の為にさ!」
鞠莉「みんなと卒業したかったから!!」
266 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:46:08.25 ID:iKfa8UQeo
果南「っ……!?」
ダイヤ「鞠莉、さん……」
鞠莉「良く思われてなかったとしても……ぐすっ……最悪いじめられることになっても……あの日私の手を握って受け入れてくれたみんなと……ぐすっ……卒業したかったの……」
果南「そん、な……」
ダイヤ「……私……今まで、なんて事を……」
鞠莉「私っ……わだしだっで……ほんとは……みんなと笑っで過ごしだいの……ぐすっ……でも……ぜんぶ私のぜいだから……ひぐっ……謝っでゆるしてもらえるようなこどじゃないから……だから……だがら……」
果南「ま、り……」
鞠莉「ぜめて……この内浦を……ひぐっ……内浦だけはなくじたぐなくで……私……だがらぁ……うわぁぁぁん!」
267 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:46:45.13 ID:iKfa8UQeo
ーーー
鞠莉「……ぐすっ」
ダイヤ「落ち着きましたか?」
鞠莉「……うん……ごめんなさい……」
ダイヤ「謝るのは……私の方です……ごめんなさい鞠莉さん……事情も知らず責め立てるような事を言って」
鞠莉「……私が話さなかったんだから仕方ないよ」
果南「……」
ダイヤ「果南さん」
果南「……酷いこと言って、ごめん」
鞠莉「ううん……私こそごめんなさい」
果南「……」
鞠莉「……」
268 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:47:21.50 ID:iKfa8UQeo
ダイヤ「……ぷっ」
果南「なんで笑うのさ」
ダイヤ「こんな歳でこんな内容なのに、子供みたいな謝り合いで終わってしまうのがなんだか可笑しくて……」
鞠莉「ふふっ……ほんとね」
果南「でも、そんな簡単な事がずっと出来なかったんだね私達……」
ダイヤ「ええ……」
鞠莉「……あのね二人共」
果南「ん?」
ダイヤ「どうしました?」
鞠莉「私、もう一つ叶えたい夢があるの」
269 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:48:20.06 ID:iKfa8UQeo
ーーー
ガラッ
鞠莉「ちょっとみんな!昨日先に帰ったでしょ!」
花丸「いやぁ……そのぉ……」
善子「あんな重たい話、そう何度も聞けないわよ……」
ルビィ「三人の間に水を差すのも悪いかなって……」
千歌「で、ちゃんと仲直り出来ました?」
鞠莉「うん、それなんだけどね……」
曜「まさか上手くいかなかったの?」
鞠莉「ううん、そうじゃなくてその……」
ガラッ
ダイヤ「誘っておいていつまで待たせるつもりですか?」
果南「ほんと、せっかく復学したのに」
千歌「おぅぇえ!?」ガタッ
梨子「果南さん!?」
ルビィ「お姉ちゃん!?」
270 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:49:51.98 ID:iKfa8UQeo
果南「よっ♪」
曜「よっ♪……じゃないよ!」
鞠莉「その……二人もAqoursに入ってもらうっていうのはダメ……かしら?」
善子「……は?」
花丸「うん?」
梨子「え、ちょっと待って……話の流れが分からない」
ダイヤ「鞠莉さんがどうしても私達とスクールアイドルをしたいって言うんです」
果南「私は千歌との約束もあるからね」
千歌「果南ちゃん……」
梨子「曜さん」ガシッ
曜「がってん!」ガシッ
千歌「果南ちゃーーうぐぇっ」
271 :
◆sHtux8fZAE
[saga]:2018/07/09(月) 23:50:32.41 ID:iKfa8UQeo
鞠莉「これは私のわがままだから……ダメなら……」
ルビィ「ダメじゃないよ♪」
ダイヤ「ルビィ……」
花丸「オラも賛成♪」
善子「なんか随分大所帯になっちゃったわね」
曜「2人がいれば百人力だね♪」
梨子「これからよろしくお願いします♪」
鞠莉「みんな……」
千歌「果南ちゃん、ダイヤさん、ようこそAqoursへ!」
果南「ありがとう、よろしくねみんな」
ダイヤ「見知った顔も多くいますが、不束者ですがよろしくお願いします」
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