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THE 3名様 〜ラブライブ 天使のいる場所〜
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34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 15:58:58.17 ID:i6N654VOO
希「あぁ…そうなん」
穂乃果「そう。いっつも…お小遣いを使っても何も残らない…グスッ…何も形に残らない…うぅ…」
希「変なものばかりにお小遣い使うからなぁ。穂乃果ちゃんは」
凛「希ちゃんが管理してあげれば?」
希「え?何を?」
凛「穂乃果ちゃんのお小遣いだよ」
希「いや…どうしてウチが?」
凛「穂乃果ちゃんの保護者だし」
希「いや…ちゃうよ。友達やって」
凛「友達兼保護者でしょ?」
希「どうして友達の保護者をやらなきゃあかんのや。おかしいやろ」
穂乃果「うぅ…希ちゃぁぁん」
希「いや、知らんて」
穂乃果「うぅ…」
希「いや…もう…とんだ貧乏クジや…」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 17:31:09.51 ID:CvXQozLYO
このシリーズ好き
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 21:01:09.51 ID:GHaRS4HT0
「恋愛漫画」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 21:08:52.03 ID:GHaRS4HT0
男の子「あいつら遅いな」
女の子「そうだね」
男の子「ったく」
女の子「あの…さ」
男の子「ん?」
女の子「こないだ…クラスの子に私とあんた…付き合ってるのかって…聞かれた」
男の子「へ、へぇ」
女の子「うん」
男の子「な、何勘違いしてんだろうな」
女の子「だ、だよね?私達…付き合って…ないよね?」
男の子「あ、当たり前だろ」
女の子「だ、だよね。あっ!なんか…みんなカラオケに行ってるみたい」
男の子「え?」
女の子「ここはあんたの奢りね。早く皆んなの所に行かなきゃ」
男の子「お、おいっ!」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 21:14:41.61 ID:GHaRS4HT0
女の子「…バカ」ぼそっ
男の子「なんだよ…あいつ…はあ…」
穂乃果「…」
希「…」
にこ「…」
穂乃果「追いかけるの遅いよ」
希「友達以上恋人未満…一番楽しい時やろうなぁ」
にこ「でも絶対近々付き合うわよね。あの二人」
穂乃果「甘酸っぱいなぁ」
希「そうやなぁ」
にこ「甘酸っぱいわねぇ」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 21:27:33.09 ID:GHaRS4HT0
希「アカン…もう、穂乃果ちゃんのせいやからね」
穂乃果「そんな事言われたってさ」
希「穂乃果ちゃんがあんな面白い少女漫画持ってくるから敏感になってしまったわ」
穂乃果「そんなの穂乃果だって一緒だよ。最近コンビニに行くだけで何かあるんじゃないかってドキドキしてるんだから」
にこ「仮に何かあっても絶対ダメよ。アイドルなんだから」
穂乃果「そんな事言ってにこちゃんだってどハマりしてたじゃん」
にこ「くっ…だって仕方ないじゃない。面白いんだもの。あんたが部室に持って来なければ良かったのよ」
希「そうや。穂乃果ちゃんのせいで海未ちゃん以外皆んな恋愛漫画脳や。一日中そんな事ばっかり考えてしまうわ」
にこ「やばいのは真姫と絵里よ。もっとどハマりしてるからね」
穂乃果「真姫ちゃん最初全然興味ないって言ってたのにね」
にこ「どうすんのよ。彼氏なんかつくっちゃったら」
穂乃果「羨ましい」
にこ「だからダメだって言ってんじゃない」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 21:38:16.91 ID:GHaRS4HT0
穂乃果「ダメってどう言う事さ。穂乃果が誰を好きになろうがにこちゃんには関係ないでしょ」
にこ「関係あるわよ」
穂乃果「どうして?」
にこ「μ'sを続けられなくなるじゃない」
穂乃果「それだけ?」
にこ「え?」
穂乃果「それだけなの?」
にこ「あんたが居ないのは…嫌なのよ」
穂乃果「にこちゃん…」ドキドキ
にこ「穂乃果…」ドキドキ
穂乃果「…ってもぉぉぉ。なんでにこちゃん相手にドキドキしなきゃいけないのさぁ」
にこ「それはこっちの台詞よ」
希「もう末期やなぁ」
店員「カスタードプリンのお客様」
穂乃果「あっ…」
ほののぞにこ「はいっ!」
穂乃果(あっ、あれ?あの店員さん…あんなにかっこよかったっけ?)
希(あかん…いつもはなんとも思わんのに…)
にこ(どこにでもいる普通の男のなのに)
希「もう…あの漫画禁止にしような」
にこ「そうね。その方がいいわ」
穂乃果「でも最新巻明日発売だよ?」
希「…明日で最後にしような」
にこ「そうね。明日で最後ね」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 21:47:27.17 ID:e/0sPNl6O
ちょっとファミレスで働いてくる
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 22:31:10.40 ID:GmsOsU5dO
えりまきがどうなってるのか気になる
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 22:32:35.94 ID:GHaRS4HT0
「LINE」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 22:36:41.29 ID:GHaRS4HT0
絵里「最近はLINEとか便利よね〜」
希「いきなりどうしたん?」
絵里「だってそう思わない?メールに比べて随分と楽になったと言うか…便利になったわよね。その分何か大切な物がなくなっていく気がするけど」
希「うん。だからいきなりどうしたん?」
絵里「私気づいたのよ」
希「何が?」
絵里「そう言えば私から真姫に連絡する事はあっても真姫から私に連絡が来た事ってないなって」
真姫「え?」
希「そう言えばウチもや。定期的に真姫ちゃんにLINEはするけど真姫ちゃんの方から来た事って一回もないなぁ」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 22:46:03.85 ID:GHaRS4HT0
真姫「そ、そうだっけ?」
希「そうやん。ないやん」
絵里「でしょ?ないでしょ?って言うか定期的にLINE送ってるの?」
希「うん。だって真姫ちゃんの反応可愛いんやもん」
絵里「へぇ。そうなの。ねえ?どうてし真姫から連絡をしてくれないの?」
真姫「別に…用事がないから」
希「用事がなくてもウチは真姫ちゃんにLINEしてるやん」
真姫「希は私をからかいたいだけでしょ!!」
希「まあ…うん。そうやけど」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 22:54:41.59 ID:GHaRS4HT0
絵里「たまには真姫ちゃんの方から連絡欲しいなぁ〜。たわいもない事でもいいのよ?」
真姫「別に必要ないでしょ」
絵里「必要あるわよ。寂しいじゃない。ねえ?」
希「そうやん。マッキーから連絡欲しいなぁ」
真姫「そんな事言われたら余計出来ないわよ」
絵里「あら?どうして?」
真姫「どうしてって…」
絵里「花陽や凛には自分から連絡する事もあるんでしょ?」
真姫「それは…たまにだけど」
絵里「それなのに私達には連絡してくれないの?」
真姫「うっ」
希「寂しいなぁ」
絵里「ねえ?寂しいわよね?おやすみの一言でもいいのよ?」
希「おはようでもええんよ?」
真姫「…」ガタッ
絵里「え?真姫?どこ行くの?」
希「ちょっとからかい過ぎたかな?」
絵里「そうね。やり過ぎたかも。追いかけなきゃ」
ピロリン
絵里「ん?私?」
希「いや、ウチのも」
真姫『ドリンクバーに行ってるだけだから』
絵里「ふふっ。まぁ今日はこれで良しとしましょうか」
希「そうやね。やっぱり真姫ちゃんって可愛いなぁ。コップ忘れてるし」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/26(火) 01:01:09.99 ID:xagGivD4O
まきちゃん
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/26(火) 06:28:02.59 ID:Joveh2Z/O
>>33
このシリーズのスレタイにTHE3名様って付く前は特定出来んかったのよ
前までは開いて読んでみないとわからなかったから
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/26(火) 14:05:09.70 ID:jdyBZO5S0
>>48
それは別にこのシリーズじゃなかっただけでは?
現にこの作者って今でもTHE 3名様ってタイトル以外も書いてるじゃん
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 17:38:53.91 ID:+bZAXbb30
「恋愛漫画」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 17:43:14.51 ID:+bZAXbb30
海未「で、あそこのシーン。主人公の心情をどう読み取るかによってその後の解釈も変わって来るんですよね」
穂乃果「…うん」
凛「…そだね」
海未「今まで漫画と言うものはあまり読んだことがありませんでしたが素晴らしいものですね。穂乃果に感謝ですね」
穂乃果「…うん」
凛「…そだね」
海未「ん?どうしたのです?」
穂乃果「いや…もう穂乃果の中ではブームが去ったと言うか…」
凛「今誰もその話してないよ?」
海未「なぜです?ついこの間まで皆んなハマっていたではないですか」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/26(火) 18:48:30.98 ID:oKYJ797SO
>>48
>>49
これ
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 18:52:29.53 ID:+bZAXbb30
穂乃果「いや…うん。一ヶ月前ね」
海未「そうです。先月の話ですよ。まだ話も続いているのでしょう?」
穂乃果「まあね。まだ読んでるよ?けど…熱が…」
凛「それに海未ちゃんは皆んなと着眼点が違うんだよ」
穂乃果「そう。それね!」
海未「どういう事ですか?」
穂乃果「他の皆んなは恋愛漫画を読んでキュンキュンしたいの」
海未「キュンキュン?」
穂乃果「そう。海未ちゃんはなんか…表現方法がどうとか…そういう所でしょ?気になるの」
海未「」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/26(火) 20:17:33.47 ID:EE1IeOcsO
文学少女っぽい
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 21:00:43.69 ID:+bZAXbb30
海未「分かりますか?」
穂乃果「さっきから言ってるからね。ずっと」
海未「そうですか」
穂乃果「逆にさ、あの漫画読んでてキュンキュンとかしないの?」
海未「キュンキュンですか?あまり…」
穂乃果「って言うなん巻まで読んだの?」
海未「二巻ですが」
凛「二巻までしか読んでないの?」
穂乃果「それってまだ恋に落ちる前の段階じゃん。え?それでこんだけ語っちゃうの?」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 21:09:10.65 ID:+bZAXbb30
海未「二巻まででも充分面白いですよ?」
穂乃果「いや…面白いけどさ」
凛「これからもっと面白いんだよ?あのキスシーンとか凄く良かったよね」
穂乃果「凛ちゃん…それネタバレだよ」
凛「あっ!?ごめっ」
海未「キス…シーン…」
凛「海未ちゃんごめん。そう言うつもりじゃなかったの」
海未「き、キスシーンなんてあるんですか?」
穂乃果「そりゃあ…恋愛漫画なんだから」
海未「だって登場人物は全員高校生じゃないですか」
穂乃果「そうだけど」
海未「そんな…高校生なのにキスなんて」
穂乃果「だから恋愛漫画だって言ってるじゃん」
海未「もっとプラトニックな話だと思ってました」
穂乃果「充分プラトニックだよ。ね?」
凛「プラトニックってどう言う意味?」
穂乃果「…うん。とにかく海未ちゃん大袈裟なんだよ。そんな事言ってるとその後の展開なんてとてもじゃないけど読めないよ?」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 21:12:37.96 ID:+bZAXbb30
海未「えぇ…その後どんな展開が…」
穂乃果「そ、それは…あの…」
凛「それはネタバレにならないの?」
穂乃果「と、とにかく。海未ちゃん大袈裟だって。それにさ海未ちゃん小説とか読むじゃん。小説なってそんな表現いっぱい出てくるでしょ?それはどうしてるのさ?」
海未「……」カァァァ
穂乃果「ちょっと赤くならないでよ。穂乃果がなんか変なこと言ってるみたいじゃん」
海未「だって…」
凛「穂乃果ちゃんは普段から結構変な事言ってるよ?」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/26(火) 21:46:22.95 ID:pKBEwmtZO
このムッツリスケベめ
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 22:06:12.72 ID:+bZAXbb30
「作戦会議」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 22:18:34.03 ID:z+2s3VSJO
穂乃果「杏仁豆腐と豆腐ってぱっと見似てない?」
希「まぁ…そうやな」
穂乃果「どう?絵里ちゃんの杏仁豆腐と普通の豆腐を入れ替えてビックリさせるってのは」
凛「いいね!面白そうにゃ」
希「いや…色々穴だけやろ」
穂乃果「え?そう?」
希「それってえりちが杏仁豆腐を食べる前提やろ?」
穂乃果「ま、まあ…」
希「今まで一回でも見た事あった?えりちが杏仁豆腐持ってきて食べてる所」
穂乃果「ない…かも」
凛「あってもチョコレートばかりだもんね。絵里ちゃんって。鼻血出ちゃうよね」
穂乃果「じゃあさ、絵里ちゃんに杏仁豆腐をあげるって言って…」
希「急にそんな事したら怪しむやろ」
穂乃果「そうかな?」
希「そうやって」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 22:24:36.99 ID:+bZAXbb30
希「えりちを舐めすぎや」
穂乃果「ん〜…でもせっかく思いついたのになぁ」
凛「じゃあ差し入れで貰ったって事にするのは?」
希「そうすると9人分用意しなきゃあかんやん。他の人に当たったらどうするん?例えば海未ちゃんとか」
凛「怒られるかもしれないにゃ」
希「そうやろ?」
穂乃果「じゃあ、他の人はもう食べた事にして」
希「他の人の協力も必要になるやん。海未ちゃんの協力も」
凛「ん〜…でも、これくらいのイタズラなら許してくれないかな?海未ちゃん」
穂乃果「いや…どうだろ」
希「まあ、ドッキリはネタバレした時点で海未ちゃんにはバレるんやけど成功する前にバレるのがダメな訳で」
穂乃果「うん」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 22:34:44.00 ID:+bZAXbb30
希「だからな、やっぱりえりち自身に杏仁豆腐を用意させるのが一番ええと思うんよ」
穂乃果「いや…だからそう都合よく杏仁豆腐持ってこないじゃん。希ちゃんが言ったんでしょ?」
希「いい?一週間くらい掛けてえりちが杏仁豆腐が食べたくなる様に仕向けるんや」
凛「どうやって?」
希「そんなんえりちの前で杏仁豆腐の話をしてればええんよ。そしたら食べたくなって買ってくるやろ。で、ネタバレした後にちゃんと杏仁豆腐を食べさせてあげればアフターフォローも完璧で海未ちゃんにも怒られないやろ。な?」
穂乃果「まあ…それもだいぶ都合のいい話の様な…」
希「大丈夫やって。えりちとは長い付き合いやし」
穂乃果「希ちゃんが一番絵里ちゃんを舐めてるんじゃないの?」
希「ちゃうよ。信頼してるからこそやって」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 22:52:13.72 ID:+bZAXbb30
「髪型」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 22:57:46.38 ID:+bZAXbb30
ことり「ねえ、これ見て〜」
花陽「え?この写真…真姫ちゃん?」
ことり「うん。にこちゃんと二人で真姫ちゃんのヘアアレンジをしたんだ」
花陽「そうなんだ。真姫ちゃん嬉しそうだね」
にこ「そう見えるだけじゃないの?やってる間ずっとブツブツ文句言ってたもの」
花陽「真姫ちゃんのそういう時は内心嬉しいんだよ。多分…」
にこ「どうだか」
花陽「この真姫ちゃん…髪の毛が真っ直ぐになってるね」
ことり「うん。ヘアアイロンで伸ばしたんだ」
花陽「そうなんだ。ストレートヘアの真姫ちゃんも可愛いねぇ」
ことり「でしょ?すっごく可愛いの。お姫様みたいでしょ?」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 23:05:56.64 ID:+bZAXbb30
花陽「だねぇ。よく似合ってるよね」
ことり「この後色々試したんだけどどれも凄い似合うんだ」
花陽「え?他にも写真あるの?」
にこ「ないわよ」
花陽「え?ないの?」
にこ「正確に言うと殆どないのよ」
花陽「殆ど?」
ことり「真姫ちゃんの髪の毛をいじるのに夢中になっちゃったね。写真を撮らなきゃって気づいた時には」
花陽「時には?」
にこ「癖が戻っちゃったのよ」
花陽「え?そんな短時間で?」
にこ「雨が降ってたから。湿気じゃない?」
花陽「癖が強いんだねぇ」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 23:19:26.12 ID:+bZAXbb30
「作り話」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 23:22:55.40 ID:+bZAXbb30
ことり「じゃあ次…私の番かな?」
穂乃果「うん。ことりちゃん!期待してるよ!」
凛「凄いの頼むにゃ〜」
ことり「これは人から聞いた話で…私の話ではないんだけどね」
穂乃果「うん」
ことり「仮にAさんとするね」
穂乃果「Aさん!」
凛「じゃあ、友達はBさんかにゃ〜」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 23:37:10.42 ID:+bZAXbb30
ことり「うん。じゃあAさんと友達のBさん。何人かで集まってBさんの家で怖い話をする事になったの。今の私達みたいにね」
穂乃果「おおっ!親近感わくねぇ」
凛「ね!」
ことり「一人最低でも一つは話そうって皆んなで言ってて順番に話していくんだけど。実はAさんは怖い話なんて一つも用意してなくて…もちろん心霊体験もした事ないし。でも一人一つは話すルールだからその場で即興で作り話をする事にしたの」
穂乃果「うん」
ことり「Aさんの番になって作り話を披露し始めたの。ある日この付近を歩いてたら声を掛けられて。○○ってアパート知ってるかって。知らないって答えようとしたらその女の人の顔が焼き爛れてたんだ。後から聞いた話だけど…昔この付近のアパートで女の人の焼身自殺があったんだって」
穂乃果「え?それって…」
凛「その女の人…」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 23:41:54.02 ID:+bZAXbb30
ことり「もちろんAさんの作り話」
穂乃果「そ、そう言えばそうだった…」
凛「安心したにゃ」
ことり「皆んなも怖がってるしこれは成功だ!即興でも上手くいくものだなって思ってたらBさんが…それって…○○のアパートの話だよね?って」
穂乃果「…」
凛「…」
ことり「いや…作り話なんだけどなぁ。気づいて話を合わせようとしてくれてるのかなぁって」
穂乃果「…」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/26(火) 23:56:46.64 ID:+bZAXbb30
ことり「10年前に○○の交差点を曲がった所にあるアパートの話でしょ?…うん。それそれ。なんだ、Bも知ってたんだ。皆んなも怖がってるしAさんも話を合わせる事にしたの」
穂乃果「つ、作り話なんだよね?」
ことり「…ふふっ。で、一通り皆んな話終わって解散になったんだ。Bさん家から帰る途中…Bさんが言ってた事が気になって。でも、まさかって。だって自分で作った作り話だもん。そんな訳ないなって。そんな事を考えて歩いてたら女の人が前から歩いて来たの」
穂乃果「…」ゴクッ
凛「…」ゴクッ
ことり「すいません…女の人に声を掛けられて。どこどこに行きたいんですけどって。あっ、なんだBのアパートじゃないか。ここを真っ直ぐ行けば着きますよ。ありがとうございます。いえ、それじゃあ。あっ、待ってください。
さっきの話って私の話ですよね?」
穂乃果「うぁぁぁぁぁぁ」
凛「にゃぁぁぁぁぁぁぁ」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 00:00:06.69 ID:rVTR/7nc0
ことり「ふ、二人とも。店内だよ」
穂乃果「だ、だって…マジな奴じゃん。マジで怖い話じゃん」
凛「怖かったにゃ。ことりちゃんの話がこんなに怖いとは思わなかったにゃ。正直舐めてたにゃ」
穂乃果「ちなみに…作り話なんだよね?今の話」
ことり「あっ…ははは…」
穂乃果「え?」
凛「え?」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 00:07:44.45 ID:rVTR/7nc0
「早起き」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 00:11:43.09 ID:rVTR/7nc0
凛「ふぁ〜眠いにゃ〜」
穂乃果「眠いの?昨日夜更かししたとか?」
凛「その逆にゃ。早起きしちゃって」
穂乃果「ふ〜ん」
絵里「早起きするのは感心ね。偉いわよ、凛」
凛「そうかな?」
絵里「そうよ。それに早起きは三文の徳って言うでしょ?その内いい事あるわ」
凛「そっか。じゃあ続けようかな」
穂乃果「それは甘いよ。穂乃果が食べてるパフェより甘いね」
絵里「え?」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 00:22:57.73 ID:rVTR/7nc0
穂乃果「穂乃果も昔言われたよ。早起きは三文の徳だから早起きした方がいいって」
絵里「した方がいいわよ。遅刻もしなくてすむわよ?」
穂乃果「余りにも言われるから小学生の頃の自由研究で実際に検証したんだよ。本当に早起きは三文の徳なのかを」
絵里「え?どう言う事?」
穂乃果「遅く起きた日に比べて早起きした日は三文分得してるのか調べたんだよ」
絵里「夏休みの宿題で?」
穂乃果「うん。三文がどれくらいの価値なのかもちゃんと調べてさ。90円前後らしいね。三文って」
絵里「変な所で熱心ね」
凛「小学生にとって90円って結構大金だから本当だったら毎日早起きしちゃうよね」
穂乃果「でもね。現実は厳しいよ。全然得しないもん」
凛「え〜そうなんだ」
穂乃果「うん」
絵里「あの…穂乃果?その自由研究は学校でなんて言われた?」
穂乃果「褒められたよ?発想が凄いって。グッドアイデア賞貰ったよ」
凛「穂乃果ちゃん凄い」
絵里「まあ、確かに。なかなか思いつかないし。思いついても実行しようとも思わないものね。でもね、穂乃果」
穂乃果「何?」
絵里「早起きしても得はないかもしれないけど寝坊したら損はするでしょ?」
穂乃果「損?」
絵里「そうよ。寝坊して海未に怒られるんだから。損じゃない」
穂乃果「確かに…」
凛「凛は明日もちゃんと早起きしよう」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/27(水) 03:15:09.21 ID:pbRR9S0uO
その自由研究独創的で面白いな
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 22:17:24.28 ID:rVTR/7nc0
「幼馴染」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 22:22:16.84 ID:rVTR/7nc0
穂乃果「あ〜また今日も海未ちゃんに怒られたぁ」
真姫「誰がどう見ても穂乃果が悪いからかばい様がないんだけどね」
凛「でも海未ちゃんって穂乃果ちゃんに厳しいよね」
穂乃果「そうなんだよ。子供の頃はあんなに怒りっぽくなかったのになぁ」
真姫「穂乃果が苦労掛けるからでしょ」
穂乃果「まあそうなんだけど〜」
真姫「…ねえ」
穂乃果「ん、何?」
真姫「穂乃果は海未やことりと小さな頃からずっと一緒だったのよね?」
穂乃果「そうだけど?」
真姫「凛も花陽とずっと一緒よね」
凛「うん。幼稚園の頃から一緒だけど。どうかした?」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 22:43:03.55 ID:rVTR/7nc0
真姫「別に…ただの興味本位だけど。幼馴染がいるってどんな感じなのかなって」
穂乃果「ん〜どんな感じ…あまり考えた事ないなぁ。居るのが当たり前だからなぁ。海未ちゃんもことりちゃんも…」
凛「凛も一緒かなぁ」
真姫「そんなものなの?」
穂乃果「そんなもんだよ。だってずっと一緒なんだもん。当たり前過ぎてさぁ」
真姫「ふ〜ん。そうなんだ。私はその当たり前が…分からないのよね」
穂乃果「ん?そうなの?」
真姫「幼馴染なんて居ないし…長い付き合いの友達も居ないから。だから、私には当たり前って言うのが分からないの。今の私には毎日が新鮮過ぎて…」
穂乃果「真姫ちゃん…」
凛「そうなんだ。でもどうしたの?急に…」
真姫「さあ?どうしたんだろ。でも誰だってあるでしょ?訳もなくセンチメンタルな気分になる時って」
穂乃果「ん〜…」
凛「ある…かな?」
真姫「まっ、そういう事よ」
穂乃果「まあ、よく分からないけどマイペースに行こうよ。先は長いんだし」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 23:06:39.82 ID:obAkUkmpO
「バームクーヘン」
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 23:19:39.88 ID:obAkUkmpO
にこ「あのさぁ、聞いてよ」
絵里「あっ!希の食べてるパフェ美味しそうね。私のと一口交換しない?」
希「え〜どうしようかなぁ。えりちが二口分くれたら分けてあげてもええかなぁ」
にこ「あのさぁ…」
絵里「どうして二口なのよ?」
希「そんなんえりちが言い出しっぺだからに決まってるやん。別にウチは交換せんでもええんよ?」
絵里「え?ちょっ…交換はしましょうよ」
希「じゃあ、えりちは二口頂戴ね?」
絵里「全く。足元見るわね。分かったわ。私のを二口分あげるから一口頂戴?ちゃんとクリームが付いてる所よ?」
希「よっしゃ!交渉成立や。じゃあ、あ〜んして?」
絵里「あ〜ん。ん〜美味しい」
にこ「あのさぁ、こないだ…」
希「ウチにも早く頂戴!もちろんあ〜んしてな」
絵里「仕方ないわね…あ〜んして」
希「あ〜…いや…少な過ぎるやろ!一口少な過ぎるやろ」
絵里「ごめんなさい。私の一口ってこれくらいなのよ。大丈夫!二口分で希の一口と同じ量にはするから」
希「うわ〜屁理屈やぁ」
絵里「お互い様でしょ?」
希「ほんま、えりちはずっこいわぁ」
絵里「ふふっ。賢いって言ってくれない?」
にこ「あのさぁ!!!!」
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 23:27:49.62 ID:obAkUkmpO
絵里「な、何よ?急に大きな声出して…」
希「どうしたん?何があったん?」
にこ「さっきからずっと話し掛けてるのにあんた達が無視するからでしょ!」
希「あっ…そうなん?ごめん。気が付かなかったわ。にこっち小さいから…」
にこ「それ関係ないでしょ!」
絵里「それで?」
にこ「え?」
絵里「大声出してまで何を言いたかったのよ?にこも一口欲しいの?」
にこ「違うわよ。貰えるなら貰うけど」
絵里「ダメよ。交換よ」
希「当たり前やんな。それで?」
にこ「ああ…えっと。こないだ穂乃果と部室でバームクーヘンを食べてたのよ」
絵里「バームクーヘン?」
希「ふ〜ん。ウチ等の分は?」
にこ「ないけど…二つしかなかったのよ」
希「やっぱりパフェあげるのは無しやな」
絵里「そうね」
にこ「はあ?っとまた話がそれる所だったわ」
希「逸れるのはにこっちにも問題があるんやない?」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 23:33:12.02 ID:obAkUkmpO
にこ「…まあいいけど。それでいいわよ。あのね、私が言いたいのは穂乃果のバームクーヘンの食べ方。あの子外側から一枚ずつ剥いて食べるのよ?」
絵里「へ?」
にこ「なんでそんな食べ方をするのか聞いたら一枚ずつ食べると量が増えた気がする〜って言うのよ。アホかっ!そんな訳あるか!」
絵里「もしかして…それで終わり?その為に大きな声を出した訳?」
にこ「そうだけど?」
絵里「はあ…そう」
にこ「何よ?」
絵里「想像よりもくだらなくて」
にこ「はあ?」
希「取り敢えずにこっちが食べてるフルーツポンチを一口ずつ貰うからな」
にこ「なんでよ!」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/27(水) 23:33:42.82 ID:obAkUkmpO
完
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/28(木) 08:22:09.67 ID:R+7wSHFYO
のぞえりは見せつけてくれるねぇ
今回もおつおつ
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/28(木) 12:25:28.18 ID:zuRe+Tzao
おもしろかった!乙!
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