少女「学校のヒキコさん」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/21(木) 19:04:47.70 ID:zLTil8yE0
窓から外を覗くと、庭に彼女が立っていた。

即座にカーテンを閉めて布団にもぐりこむ。

まるで子供みたいに、呟き続ける。


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」


ああ、けど、こんな謝罪はもう間に合わない。

間に合いはしないのだ。

一緒に彼女をいじめていた友達二人は、居なくなってしまった。

あの小さな個室に「引きずり込まれて」以来、一度も見ていない。


次は。

次は、私の番だ。


恐怖に打ち震える私の耳に、ペタリという音が聞こえた。

見なくても判る。

誰かが、誰かが窓に張り付いて、部屋の中の様子を伺っているのだ。

気づかれてはならない。

私が布団の中にいることを。

決して気づかれてはならない。

もし。

もし気づかれたら。

きっと二人の友達と同じように。

同じように。


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