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【モバマス×餓狼伝説】ビリー・カーン「はァ?アイドル?プロデューサー?」 2
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693 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/16(土) 00:04:41.90 ID:ttr9mHfV0
周子「……」
つかさ「お前らはあの事件の現場で……その、カーンを見たんだろ?現場にいたカーンを……」
忍「……そ、それは……」
智絵里「……ッ!」
ブルッ
694 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/16(土) 00:08:27.38 ID:ttr9mHfV0
『見るな!見るんじゃねえ……!?あれは……!?』
『これは、テメエがやったのか!ビリー、おい!!』
『ひッ……いや……!』
『いや……来ないで……!』
『……あ……ああ……』
『……』
智絵里「……いや……!」
ガクッ
李衣菜「ち、智絵里ちゃん!」
ガシッ
695 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/16(土) 00:12:35.68 ID:ttr9mHfV0
つかさ「……やっぱり見たんだな。アイツの、ビリー・カーンのもう一つの顔を……」
忍「な、なんですか、もう一つの顔って……」
つかさ「……本来なら、カーン本人の口から聞くべきだと思うし、アイツにもそうしてもらいたかったが……アイツはお前らにケジメをつけられなったようだしな」
つかさ「もうアイツは二度とお前らの前に現れないだろうが……それでも何も知らないよりはお前らも区切りが付けられるだろう……アイツは……」
心「ま、待って!」
696 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/16(土) 00:15:54.63 ID:ttr9mHfV0
李衣菜「……心さん?」
心「社長、すみません……それから先ははぁとに話させてほしいって言うか……」
つかさ「……なに?佐藤、お前……」
心「みんな、ゴメン……その、はぁとはついこの前……その、とある情報筋から偶然ビリーさんの話を聞いたの……ホントはすぐに皆にも知らせるべきだと思ったんだけど、その、はぁとも色々整理できなくて」
心「だから……今みんなに聞いてほしいの……又聞きだけど、ビリーさんの事……はぁとが聞いた事を……」
つかさ「……」
697 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/16(土) 00:16:39.05 ID:ttr9mHfV0
今日はここまで
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/16(土) 02:31:40.62 ID:kNqtn3o2o
乙
なにも言わなかったビリーも気になるが事務員の安否が気になる……
699 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 22:52:21.33 ID:+xq2CPsf0
同時刻
事務員宅
事務員「……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーー
1週間前
都内ホテル
事務員「……解雇、ですか……?」
つかさ「……ああ」
700 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 22:56:10.45 ID:+xq2CPsf0
事務員「そんな……!事務所が大変なこの時に……!」
つかさ「さっきも言ったろ。事務所は分割の上で本体は清算、アイドル事業から撤退するって」
事務員「だから……!アイドル事業からは撤退するにしても、完全に廃業する訳じゃないんでしょう!だったら私にだって出来ることが……!」
つかさ「わかってる。お前はデキるヤツだ、お前が居てくれてどれだけ助かってる事か」
事務員「……ッ!だったら……!」
701 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 22:57:24.37 ID:+xq2CPsf0
つかさ「だからこそ、だ。もしお前が何にも出来ないヤツだったら、放り出す事なんてできない。けど、お前は優秀だ。どこにだって行けるし、どこでだって活躍できる」
事務員「……それはっ……就職もしないで、大学にもいかないで、途方に暮れてた私を社長が拾ってくれたから……人よりも覚えの悪い私を、辛抱強く育ててくれたから……ッ」
つかさ「辛抱強かったのはアタシじゃなくてお前だろ?他に事務員で雇ったヤツはみんな半年持たないで辞めてったからな……まっ、口が悪いしな、アタシは」
702 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:00:20.33 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……懐かしいな。お前がこの事務所に来てくれてもう6年……最初は頼りなかったが、立派に成長して、今じゃアタシの右腕だ。お前がいなきゃ、この事務所は成り立たなかったよ」
事務員「……子供の頃……Reppuの……桐生社長のアイドル姿に憧れて……」
事務員「それ以来アイドルになりたかった……中学からは色んな事務所に応募して、養成所にも行って……けど、芽は出なかった……私には、華が無かったから……」
つかさ「……」
事務員「正直、それは自分でも分かってました……事務所や養成所の子……みんな私なんかより可愛くて輝いてる子ばっかりで……私なんて地味だし、ビビリで度胸もないし」
703 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:03:30.34 ID:+xq2CPsf0
事務員「それで気付いた頃には19歳……周りの友達はみんな進学か就職してて……けどそんな時、RUNWAYでアイドル募集してるのを知って」
つかさ「ああ……」
事務員「社長は、私をオーディションまで進めてくれた。社長の前で全力で歌って……そこで社長がはっきり無理だって言ってくれたお陰で、私はアイドルの道を諦めることが出来たんです」
つかさ「……」
事務員「そして社長はアイドルとして、じゃなくて事務員として働かないかって連絡してくれましたよね。……今更ですけど、事務の仕事なんて全くしたことがない私をなんで誘ってくれたんですか?」
704 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:07:40.30 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……オーディションをした結果だよ。あの時点でお前の歌を聴いて、アイドルとして活躍するのは無理でも……お前は努力を続ける事が出来る、根性が座ったヤツだって、わかったからだ」
事務員「……全部、社長のお陰なんですよ。アイドルを目指して努力出来たのもアイドル桐生つかささんに憧れたからだし、事務員にしてもらって頑張ってこられたのも、社長が見捨てないでいてくれたからです」
つかさ「……」
事務員「……お願いです、桐生社長……お給料がなくたって良いです、お休みがなくたって良いです……私も、社長についていかせてください……!」
705 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:11:56.47 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……」
ギュッ
事務員「……!」
つかさ「……ごめんな。お前の気持ちは何より嬉しい……けど、アタシがこれから歩く道は酷いもんだ。そんな道にお前を引き込む訳にはいかない」
事務員「……どうして、ですか」
事務員「……どうして、社長がそんな道を歩まなきゃいけないんですか……」
事務員「悪いのは、こんな状況を持ち込んだプロデューサー……いえ、カーンさんじゃないですか……!」
706 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:14:42.88 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……お前……」
事務員「私は、知ってます……!あの人が初めて事務所に来た時……名刺を預かったのは私だったし、最初からあの人は怖かったから……」
事務員「調べれば調べるほど出てくるのは怖い噂ばっかり……それは社長だって知らないはずはないのに……どうしてこんな人事務所に置いとくんだろうって、私ずっと思ってました……」
つかさ「……だが、奴は……」
707 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:18:03.96 ID:+xq2CPsf0
事務員「確かに……リリィちゃんと話してる時は優しいお兄さんだったかもしれません。佐藤さん達や李衣菜ちゃん達にも慕われてたかもしれません。私が思ってたよりかは悪い人じゃなかったのかもしれません」
事務員「……けど」
事務員「けど、結局はあの人はあんな事件を起こして、苦しむのは周りの人たちじゃないですか……!」
つかさ「……」
708 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:21:10.69 ID:+xq2CPsf0
つかさ「……結局、あいつの素性を知った上であいつを雇うと決めたのはアタシで、アイツを御せなかったのもアタシに力が無かったからだ」
つかさ「退職金は十分に出す。必要なら次の仕事の斡旋もする」
つかさ「だから……アイツを、他人を恨みながら生きていくようなマネはしないでくれ」
つかさ「それが……アタシからの、最後のお願いだ」
事務員「……社長……」
〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
709 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:24:31.82 ID:+xq2CPsf0
事務員(……)
事務員(私は、お金なんかよりも、新しい職場よりも……社長と一緒にお仕事が出来ればそれで良かったのに……)
グ〜
事務員「……」
フラフラ
ガチャ
事務員(あ……もう食べるものない……もう何日も外出てないし……)
事務員「……買い物行かなきゃ」
710 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:27:37.31 ID:+xq2CPsf0
RUNWAY事務所
事務員「……」
フラフラ
マスコミ「……ハァ〜、今日もどうせ誰も来ねえのに事務所張っとかなきゃいけねえのか」
マスコミ2「な、いい加減警戒されて関係者はこの事務所に近づかねえだろうに……上の命令だから仕方がねえけどさ」
事務員(……なんとなく事務所の近くに来てみたけど未だに報道関係の人がいる……)
711 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:30:46.58 ID:+xq2CPsf0
事務員(けど、誰も私がここの事務員だったなんて気づかない……別に気付かれたい訳じゃないけど)
事務員(……帰ろう。いつまでも未練がましくこの場所に来て……こんな所誰かに見られたら……)
スッ
マスコミ「……ったく、何でもいいけどさあ、ヤクザでもチンピラでも良いからさっさと新しい特ネタ出してほしいよな」
事務員(……!?)
712 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:34:19.39 ID:+xq2CPsf0
マスコミ2「全くだぜ。もうなんならでっち上げて勝手に記事書いちまうか?どうせ真っ黒な事務所なんだし案外適当に書いても当たるんじゃねえの?ははは!」
事務員「……!」
スタスタスタ
マスコミ「……ん?」
事務員「あ……あなた達が、この事務所の何を知ってるって言うんですか!」
713 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:36:12.25 ID:+xq2CPsf0
マスコミ「は?」
事務員「こ、この事務所を作っていくのに、社長が……色んな人達が、どんな思いで……!」
マスコミ2「……お姉さん、誰?この事務所の関係者?」
事務員「……!わ、私は……!」
事務員(……もう、今は……)
714 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:39:00.48 ID:+xq2CPsf0
事務員「……違います」
マスコミ「……んだよ、だったらあっち行けよ。こっちゃ仕事なんだよ」
シッシ
マスコミ2「……いや、待てよ。あんた……ちょっと話聞かせてくれる?全くの無関係者が事務所の近くで俺らマスコミに噛みつくってこたぁ無いよね?」
ザッ
事務員「……あ……!」
ジリ
715 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:41:07.82 ID:+xq2CPsf0
事務員「……ッ!」
ダッ
マスコミ「あっ、逃げたぞ!」
マスコミ2「追え追え!絶対関係者だ!」
事務員「……!ハァッ……!」
事務員(最悪……!私なんかが出しゃばって……結局社長たちの足を引っ張っちやう……!)
グスッ
716 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:43:34.34 ID:+xq2CPsf0
事務員「ハァ、ハァ……ハァ……」
マスコミ「ハァ……ハァ……最近走らされてばっかりだな俺ら……」
マスコミ2「ハァ……ハァ……けどまぁ、前は逃げられちまったけど今回は大丈夫だ……真昼間だが人通りもない路地裏……もう逃げられねえ」
事務員「……ッ」
マスコミ「おいおい、泣かないでよ。まるで俺らが犯罪者みたいじゃん」
717 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:46:56.20 ID:+xq2CPsf0
マスコミ2「そうそう、ちょこっと話を聞かせてくれれば……ん?」
ザッザッザッザ
男たち「……」
ザッザッザ
事務員「……!?」
マスコミ「お、おいおい!?なんだアンタら!?」
マスコミ2「ヒッ……な、何だ!な、何人いるんだ!?」
男たち「……」
718 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:48:53.96 ID:+xq2CPsf0
スタスタスタ
男「……」
事務員「……あ……!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
事務員『ど、どどどど、どこのどなた……きゃあっ!』
ドン
男2『……點做?』
男1『劫持人質』
男3『畀邊個?』
男1『唔理係邊個.所有好』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
719 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:51:25.44 ID:+xq2CPsf0
男「……」
事務員(あ、あの人は……!間違いない……前に事務所に襲ってきた怖い人達の……リーダーらしき人……!)
ガタガタ
男「(……ようやく姿を見せてくれたと思ったが、これは中々どうして。想定外と言うべきか、手間が省けたと言うべきか……)」
マスコミ「な、何語だ……?中国語……?」
720 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:55:16.40 ID:+xq2CPsf0
男「(君たちマスコミは我々の期待以上にあの事務所を追い詰めてくれたが……やり過ぎたな。まさか廃業寸前まで追い込むとは思わなかった。それでは困る)」
マスコミ2「な、なんだ……?なんて言ってるんだ……!?」
男「(お前たちの役割は終わった。役目の終わった駒には舞台から消えてもらわねばならない……おい)」
男2「(はい)」
ゾロゾロ
男「(殺しはするなよ。少しばかり痛い目に遭って頂け)」
マスコミ「ひ……や、やめろ……」
マスコミ2「うわ、うわああああああ!!」
721 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/17(日) 23:58:52.78 ID:+xq2CPsf0
男「(……さて、本題だ)」
事務員「あ……あ……」
ガタガタ
男「(どうやら俺の顔を覚えているみたいだな。なら、言葉は通じずとも状況はなんとなくわかるだろう……連れていけ)」
男2「(はい)」
ゾロゾロ
722 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/18(月) 00:01:55.77 ID:4Ikvf85u0
事務員「……!」
事務員(……社長……!ごめんなさ―――)
ヒュッ
スタッ
男たち「……!?」
男「(……お前は)」
事務員「……あ、ああ……」
「……やっぱりこっちに来やがったか。あのクソ野郎の考えそうなこったぜ」
723 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/18(月) 00:03:57.60 ID:4Ikvf85u0
事務員(どうして、あなたが……)
事務員「—————プロデューサー、さん……」
ビリー「……」
ザッ
男「(ビリー・カーン……まさかお前が出てくるとはな……その女の護衛をしていたのか?)」
ビリー「……おい、アイツ何喋ってんだ」
724 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/18(月) 00:06:17.22 ID:4Ikvf85u0
事務員「……えっ!?あ、あのすみません……私もわからなくて……ただ、あの人……以前事務所を襲ってきた人で……美波さんは、たぶん中国語で……」
ビリー「……なに?おい、お前今なんつった」
ピク
事務員「ヒィっ!?み、みみみ、美波さんはたぶんちゅ、中国語で……!」
ビクゥ
ビリー「違ェ!ンな事はどうでもいい、あの野郎が以前事務所を襲った野郎だと……そう言ったのか」
ギロリ
事務員「ヒィィィィ!そ、そそそそそ、そうですぅぅ!!」
ビクビクビクゥ
725 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/18(月) 00:10:04.67 ID:4Ikvf85u0
ビリー「……そうかよ」
スッ
ビリー「へっ……意外な所で運が回ってくるもんだなァ……」
ビリー「おい、地味女。お前は出来るだけ隅っこの方でうずくまってろ」
事務員「あ、あああああ……」
ガタガタ
ビリー「……へっ、そうだ、それで良い……」
男「(……総員、戦闘態勢。銃を持ってる者は抜け)」
726 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/18(月) 00:14:14.98 ID:4Ikvf85u0
男2「(……は?それでは人質が……)」
男「(……わからないか。全力で掛からないとこっちが喰われると言ってるんだ)」
ビリー「俺の妹を危険に晒してくれた礼だ……てめェら全員、生まれた事後悔させてやるぜ……!」
スッ
男2「……!」
男「(総員、構え!良いか、確実に殺しに行け!死にたくなければな!)」
ビリー「全員、ブッ殺してやるぜオラァァァァ!!」
ズバッ
男「(……掛かれ!!)」
727 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/05/18(月) 00:15:37.52 ID:4Ikvf85u0
今日はここまで
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/18(月) 00:19:39.61 ID:6fQwnlJW0
乙
マスゴミざまあw
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/18(月) 00:42:57.78 ID:ewwss+l9o
乙
ビリーお前また暴れて……ちゃんと揉み消せるんだろうな?
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/18(月) 00:45:10.62 ID:uZMg4e2AO
そのおそれが生じない意味も含めたマスコミの粛正っしょ
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/18(月) 08:33:23.76 ID:pK9SJVtnO
マスコミより警察だろ対策必要なのは
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/18(月) 11:38:25.75 ID:kdYPmc1a0
警察は山崎が動いていると分かったら何とかしそうな奴が2人香港にいるからね
クライマックスだし餓狼サイドもオールスターで活躍しそうで楽しみ
733 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/21(木) 20:58:39.43 ID:4t7NR+KZO
このSSでも目立ちまくりの社長、ボイス実装おめでとう!
どんな声がつくのかな
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/23(火) 17:26:52.77 ID:zUPK1qDr0
ギース様、ナイトメアモードあるだろ。何とかフォローしてやれよ、ビリーもつかさも…
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/23(火) 18:05:19.08 ID:nd4hZCAPO
ボヒョー化という最終手段
736 :
◆0OJWmFhdKk
[sage]:2020/06/28(日) 21:59:06.57 ID:pGK0bJfa0
都内
会議室
心「……ここまでが、はぁとが聞いた話……本人に直接聞いた訳じゃないけど……」
李衣菜「そ、そんな……」
智絵里「……うっ、うう……」
忍「プロデューサーさんが……そんな……」
737 :
◆z4l4K/HkZ2
[sage]:2020/06/28(日) 22:00:40.41 ID:pGK0bJfa0
おっと、酉間違えちゃった……
738 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:02:00.34 ID:pGK0bJfa0
都内
会議室
心「……ここまでが、はぁとが聞いた話……本人に直接聞いた訳じゃないけど……」
李衣菜「そ、そんな……」
智絵里「……うっ、うう……」
忍「プロデューサーさんが……そんな……」
739 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:02:55.07 ID:pGK0bJfa0
周子(……なんか訳アリっぽそうな人とは思ってたけど……そっち側の人だったとは……)
つかさ「……佐藤、その話は誰から聞いたんだ?……いつ?」
心「……1週間くらい前です。その……サウスタウンに居た頃のビリーさんを知ってるって女の人から」
つかさ「……」
つかさ「……今佐藤が言っていたことは……事実だ」
740 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:06:55.44 ID:pGK0bJfa0
李衣菜「!」
智絵里「……ッ!」
忍「……プロデューサーさんは……どんな気持ちでアタシたちをプロデュースしてたのかな……」
心「……」
つかさ「……アイツの素性に関しては、アタシは最初から把握していた」
741 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:10:01.37 ID:pGK0bJfa0
忍「……え……?」
つかさ「アイツがどうしてプロデューサーをさせろとやってきたのか……そして先日のあの事件が起こるまでプロデューサーを続けていたのか……それはアタシもわからない」
周子「けど……今までに何度もビリーさんは危ない橋っていうか、問題を起こしてたんでしょ?それをクビにしなかったのは?」
つかさ「……」
つかさ「それは、お前たちを見てたからだ」
周子「……!」
742 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:13:12.89 ID:pGK0bJfa0
つかさ「確かにアイツはガラも悪いし揉め事も起こした……さっさとクビにした方が良かったんだろうが……」
つかさ「それでも……佐藤……多田……緒方……工藤……塩見……」
つかさ「アイツが連れてきたお前たちが頑張ってるのを見る度……アタシはアイツを信じたくなっちまったんだ……」
心「……」
李衣菜「……」
智絵里「……」
忍「……」
743 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:17:11.09 ID:pGK0bJfa0
つかさ「……だが、結果としてアイツは事務所を去り、お前たちは傷付いた。それは他でもない、アタシの責任だ」
李衣菜「な、なんで……そんな事……」
つかさ「この事務所はアタシの事務所……アタシの人事で起こった事はアタシの責任」
つかさ「……みんな、すまなかったな」
スッ
忍「そんな……頭を上げてください桐生社長……」
心(……ビリーさん……)
744 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:19:47.81 ID:pGK0bJfa0
都内
路地裏
パンパンパン
ビリー「ハッ!」
チュンチュン
キン
男3「(ば、バカな!?弾かれた!?)」
男4「(なんだあの棍は……!)」
745 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:24:13.84 ID:pGK0bJfa0
男5「(ええい……!」)
パンパンパン
ビリー「ハァーッ!」
ブン
キンキンキン
ビリー「へッ……!ライフルの弾ならいざ知らず、チャカ程度で俺の棍をブチ貫けると思うな……よッ!」
ダン
男3「(飛んだ!?)」
男4「(げ、迎撃を……!)」
ビリー「遅え!kill you!」
ドガガ
男3「グハッ!」
ドッ
男4「ギャアアア!」
グシャ
746 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:28:26.76 ID:pGK0bJfa0
ビリー「アアァーーーッ!!」
ギュン
男5「ガッ……」
ズド
男「(バラバラに撃っても当たらん、引き付けて、一斉に撃て!弾幕が増えれば奴も捌き切れん!)」
男6〜12「……ッ!」
ザザザザザ
ビリー「ヒァーッハッハッハ!」
ドドドドドド
男6「……ヒ……!」
747 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:31:56.26 ID:pGK0bJfa0
男「(竦むなッ!……撃てーッ!)」
パンパンパンパンパンパン
ビリー「ハァーッ!」
グルグルグルグル
キュンキュンキュン
男「(棍を回転させて、弾いた……!)」
男6「(ひ、ヒィィィィ!)」
男7「(ば、化け物だ!!)」
748 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:35:24.65 ID:pGK0bJfa0
男「(チ……!散開しろ!あらゆる角度から同時に撃ち込めばヤツとて捌き切れん!)」
男6〜12「……!」
ザザッ
ビリー「おっとォ……!バラけるつもりか……!そうは……」
ダッ
男6「……!ヒ……!」
ビリー「いくか、よ!」
パンッ
男6「……!」
ドサ
749 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:39:38.82 ID:pGK0bJfa0
ビリー「次ィッ!」
タン
男7「(うわ、うわああああああ)」
パン パン パン
ビリー「もっと良く、狙えや!」
スッ
ヒュン
バキィ
男7「ガ……ハ……」
ドッ
ビリー「次ィ!」
タン
750 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:42:42.09 ID:pGK0bJfa0
事務員「す、すごい……!」
事務員(こ、この人ただ怖い人じゃなくて、本当にやばい人だったんだ……!ていうか人間じゃない……!)
ブルブル
男8「ぎゃああああ……!」
ドサァ
ビリー「……あと5人。大分少なくなってきたなァ?」
ザッ
751 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:45:49.20 ID:pGK0bJfa0
男12「(な、なんだこの男は……!)」
男11「(け、獣だ……!銃もまるで効かない!)」
男9「(無理だ!いくら銃を持っててもこいつは!)」
ダッ
男10「(あっ……逃げ……!)」
男「……」
スッ
パァン
男9「」
ドサッ
752 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:48:51.57 ID:pGK0bJfa0
男12「(あ……!)」
男10「(な……!)」
ビリー「……!」
事務員「ひ、ひィ〜〜〜〜〜!!」
事務員(う、撃った……!じ、自分の仲間の人の、頭を……!うっ……!)
事務員「うぇぇ……」
ビチャビチャ
753 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:52:07.73 ID:pGK0bJfa0
男10「(ウ、呉!な、何を……!気でも狂ったか!)」
男「(黙れ。逃げる者は撃つ)」
スチャ
男11「(な……!)」
男「(それにどうせここで失敗すれば、全員ボスから追手を差し向けられて殺される。お前らに残された道は、ビリー・カーンをここで仕留めて女を連れて帰るか、死ぬかだ。選べ)」
男12「(く……!)」
ジリ
男「(範は俺に撃たれて幸運だった。脱走して捕まれば、待っているのは拷問による極限の苦痛の後の死だ。お前らも楽に死にたいのなら逃げてみるか?)」
男11「……」
ゾク
754 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 22:58:17.32 ID:pGK0bJfa0
男10「(く……クソが……!殺ってやる……殺ってやらァ!)」
男12「(……!)」
ザッ
ビリー(……チ、このまま総崩れになりゃ楽だったが……何話してたかわかんねえが、全員決死兵の眼になりやがったか……)
ビリー「————だったらよ」
ザッ
ビリー「まとめてぶっ飛んでもらうしかねェな」
スッ
男「(———何を……)」
755 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:03:04.85 ID:pGK0bJfa0
男11「(クソ!死ね!)」
パン
男10、12「!!」
パンパンパン
ビリー「……!」
グルグルグル
キンキンキン
男11「(くっ!また棍を回転させて……!)」
男12「(だが、撃ち続ければヤツはああやって防御に回り続けるしかない!交代で撃って、そのスキに次弾を装填して……)」
男「(……!いや、これは……!)」
事務員(な、なんか暑い……え……これってまさか……)
男10「……火……?」
756 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:07:36.36 ID:pGK0bJfa0
ビリー「……」
グルグルグル
チッ
ボッ
男11「(……火だ!ヤツの棍から、火が、火輪が……!)」
ビリー「トゥルララァーーーーー!」
ズゴゴゴゴ
事務員「……!!」
事務員「ゆ、夢……じゃない……」
男10〜12「(うわ、うわあああああ!!)」
ダッ
ビリー「……FIRE!」
ゴッ
男「……!」
ズドォォォン
757 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:13:29.84 ID:pGK0bJfa0
ビリー「……へっ」
ザッ
事務員「ありえないありえない……」
ブツブツ
男たち「……」
プスプス
ビリー「……」
スタスタ
パン
ビリー「!」
キン
758 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:17:25.18 ID:pGK0bJfa0
男「(……チッ)」
ムクリ
ビリー「へっ、やっぱり死んだふりしてやがったか。手下どもを盾に使ったみてェだがバレバレだぜ。ンな三文芝居で俺の不意を突けると思ってんのか」
男「(……まさかお前が出てくるとは本当に想定外だった。女一人を攫うには大袈裟すぎる人数を動員したにも関わらず、結果的にそれを全員お前に潰されるとはな)」
ビリー「だから何言ってんのかわかんねえんだよ!……だが、てめぇは俺の妹を危険な目に遭わせやがったんだ。無事に帰れると思うなよ……!」
ズチャ
男「(……だが、如何に想定外の事があろうと、俺は俺の役目を果たす……!)」
スチャ
チャッ
事務員「……!ヒッ……!」
事務員(懐からナイフを……!)
759 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:20:59.67 ID:pGK0bJfa0
ビリー「……右手に拳銃、左手に逆手のナイフ……」
ビリー(以前リッパーに聞いたような……軍隊式の近接戦闘術か)
ビリー「ってこたあコイツは軍人崩れか……あの手下どもへの指揮もまぁそれならある程度合点がいく」
ビリー(……ギース様も確か軍人崩れは侮るなと仰ってたな……まぁ手下どもは軍人じゃなくてただのチンピラだったのが幸いってか)
男(……この男の棍はその射程も威力も最早拳銃と遜色ない)
男(ならば……相手が銃を持っている想定、それ相応の方式で制圧し、この男の首を掻き切る……!)
ジリ
760 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:24:34.46 ID:pGK0bJfa0
ビリー「……」
ジリ
事務員(ふ、二人ともほとんど動かない……)
男(本物の拳銃を持っている分、単純な射程は俺の方が勝る……だが正面から撃っても奴の棍に弾かれる……そして装填した弾が無くなれば後はナイフの間合いの外より喉を突かれてジ・エンドだ)
ビリー(……だが、こいつの銃の中に弾が入ってる限り、俺は常にそれの防御を念頭に置いとかなきゃいけねぇ……コイツはまさか他の三下のように銃の照準が下手ってこたァねえだろう)
ビリー(そうなると迂闊に棍を打ち出すことが出来ねえ……一発で仕留められりゃいいが、よく見りゃコイツは俺に対して身体を半身に構えてる。自信がねえとは言わねえが、躱される可能性もゼロじゃねえ)
ビリー(……チッ、如何にもシステマチックで面倒なモンだな、軍隊格闘術ってのは)
761 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:28:41.74 ID:pGK0bJfa0
男(もし奴が先に棍を打ち出せば、これを半身でなんとしても躱し銃の発砲とともに一気に懐に入る……懐に入ってしまえば弾が当たっていようがいまいが、ナイフのワンアクションで確実に殺れる)
ビリー(何にせよ勝負は一瞬……確実に取れる間合いまで詰める)
ジリ……
ビリー「……」
男(こちらからは間合いは詰めない……銃で牽制しながらヤツの攻撃の瞬間を見極め、一撃を躱すことに全神経を集中させる)
ビリー「……」
ジリ
男「……」
パン
762 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:32:20.63 ID:pGK0bJfa0
ビリー「……!」
キン
ビリー(チ……間合いを詰めりゃその分銃弾のスピードも威力も強くなる……集中してなきゃ弾き損なっちまう)
男(奴の棍の間合いまで後一歩……)
男(しかしこの男、如何に弾く自信があるとは言え、こうも躊躇なく銃の前に立っていて近づいてくるとは……)
男(こいつもボスと同じ……肝が据わっているなどという次元じゃない、狂っていやがる)
ビリー「……」
ジリ……
男(……入った!)
763 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:36:59.07 ID:pGK0bJfa0
ビリー「……」
男「……」
ビリー「っらァッ!」
ボッ
男「……ッ!」
ズァッ
ヂッ
ビリー「……!」
事務員(か、躱された……!?)
764 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:40:08.53 ID:pGK0bJfa0
男(なんという突き……!だが、躱したぞ……!)
男(後は身体の伸び切った奴を……何!?)
ビリー「……」
男(馬鹿な……何故ヤツの棍が、手元に……)
ビリー「ヒャアアアア!」
ドドドドドドド
男「ガッ、グッ、ッハァ……ッ!」
ガガガガガ
ドッ
ドサァ
765 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:46:12.70 ID:pGK0bJfa0
男「……」
事務員(な、何……?何が起こったの……?)
ビリー「……集点連破棍。まぁ狙いは悪くなかったが、俺の棍を単発の拳銃程度と見積もったのがテメエの運の尽きだ」
ビリー「アサルトライフル程度に見積もってりゃ、せめて俺と殺り合おうなんて思わずに済んだのかもしれねえのにな」
事務員(……ほ、本当に銃を持ってる大人数の相手を全員やっつけちゃった……こ、この人は……やっぱり―――)
ビリー「……よォ。怪我はねえかよ」
ザッ
事務員「ヒッ!」
ビクビクゥ
766 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/28(日) 23:46:16.86 ID:I9S+lbt+O
ドラゴンフレイムか
ドラゴンバスターかどっちだ
767 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:49:51.20 ID:pGK0bJfa0
ビリー「……」
事務員(う……最低だ私……この人は私を助けてくれたのに……)
事務員(それなのに、怖くて、顔が見れない……!)
キュッ
ビリー「……まぁ良いさ。俺も元々アンタを餌に使ったんだからな」
事務員「……え?」
768 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:53:23.02 ID:pGK0bJfa0
ビリー「致命の一手を打ったつもりだったんだろうが、中々しぶとく事務所は潰れねェ……そんな状況に痺れを切らしたあのクソ野郎が次に打つだろう手を考えりゃ、アンタを狙うであろう事は俺も予想がついた」
事務員「……ちょっと待ってください、それって……」
ビリー「ハッキリ言や、アンタが襲われるであろう事は分かってた。分かってた上で……奴らを釣る為に泳がしてた。影ではアンタをマークしながらな」
事務員「……!」
ビリー「結果は御覧の通りだ。へっ、あの野郎……策士を気取ってやがったようだが、所詮は雑魚の浅知恵だ。こうも俺の狙い通りに動いてくれるたァな。ハハハハ!」
769 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:56:26.18 ID:pGK0bJfa0
事務員(やっぱりこの人……最低だ……!こんな人の為に……つかさ社長の夢は……!)
ギリッ
ビリー「……へっ。そうだ、恨みな。そうじゃねえと、俺の頭がどうにかなっちまう」
ザッザッ
事務員(……?倒れてる人の傍に……?)
ビリー「……オラ、いつまで寝たフリしてんだ。テメエは特別ビビってんのがバレバレだったから、殊更に手ェ抜いて撫でてやったんだぜ?」
ゲシ
男6「ガッ……ヒ、ヒイ……!」
770 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:58:04.46 ID:pGK0bJfa0
事務員(やっぱりこの人……最低だ……!こんな人の為に……つかさ社長の夢は……!)
ギリッ
ビリー「……へっ。そうだ、恨みな。そうじゃねえと、俺の頭がどうにかなっちまう」
ザッザッ
事務員(……?倒れてる人の傍に……?)
ビリー「……オラ、いつまで寝たフリしてんだ。テメエは特別ビビってんのがバレバレだったから、殊更に手ェ抜いて撫でてやったんだぜ?」
ゲシ
男6「ガッ……ヒ、ヒイ……!」
771 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/28(日) 23:59:38.83 ID:pGK0bJfa0
ビリー「よし、思った通り元気そうだな……だったら案内してもらうぜ、テメエのボスのアジトによ」
グイ
男6「……!」
ビリー「おっとォ……何言ってるかわかんねェってのは通用しねえぜ?テメェのその顔色見りゃ、俺が何言ってんのか分かってるハズだ」
男6「唔、唔得……!喺頭領地佢哋會殺咗我嘅……!」
ビリー「何言ってんのかわかんねえよ。グダグダ言うようなら案内したくなるようにしてやろうか……?」
メキ…
772 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:03:21.21 ID:Zu86H3Fa0
男6「好、好囉好囉!佢哋引導你!停下!」
ビリー「だからわかんねーよ何言ってんのか」
メキメキ
男6「哦,哦……!」
ビクビク
事務員「……」
事務員(……何でも暴力で解決して……それが結局新しい暴力を呼び込んで)
事務員(その結果泣くのは本人じゃない……力のない、周りの人じゃないですか……)
ビリー「オラ……そろそろ案内したくなってきただろ?ククク……」
ギリギリ
事務員(この人と私たちは同じ世界の人じゃない……いや、いちゃいけない)
事務員(……逃げよう。あの人の眼には私は映ってないし……)
スッ
773 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:06:41.63 ID:Zu86H3Fa0
男「……」
ピクッ
事務員「……え?」
男「……」
プルプル
チャキッ
事務員「……あ」
事務員(———嘘。なんで―――)
事務員「あ――――」
ビリー「———ッ!」
ビリー(あの野郎、女を――――)
774 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:09:44.80 ID:Zu86H3Fa0
男「————死吧」
パン
パン
事務員(————)
ビリー「……!」
775 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:15:36.26 ID:Zu86H3Fa0
事務員「……」
事務員「……あれ?痛く……」
事務員(私……あ……)
事務員(どこも痛くない事が不思議で、恐る恐る目を開けた私は)
事務員(倒れた態勢のまま何度も引き金を引いて恐らく弾の入っていない銃をカチカチと鳴らす男の人と)
事務員(私の目の前で壁に突き刺さっている真っ赤な棒と)
事務員(苦痛に顔を歪めるプロデューサーさんの、右の脇腹から流れる止めどない赤色を見ました)
776 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:20:35.11 ID:Zu86H3Fa0
ビリー「チッ……!」
ガクッ
男「(ハハ、ハハハ……!やはり、女を庇って棍を手放したな……!)」
ビリー「……この、死にぞこないが」
スタ…スタ…
男「(馬鹿な男だ……!女を無視すれば正面からくる弾丸など、問題ではなかったろうに……!」)
ビリー「……」
ザッザッ
ポタポタ
男「(だが、貴様は他人を守る方を選んだ!フッ、歩く凶器が笑わせる……!いくら貴様が人を守る素振りを見せようと、所詮は貴様も俺も、まともな『人』にはなれん!使い捨ての暗殺者(ヒットマン)に過ぎん!)」
777 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:24:16.35 ID:Zu86H3Fa0
ビリー「……」
ザッ
男「(戦いの中では或いはボスに、山崎竜二に匹敵する狂気の持ち主かとも思ったが、やはり貴様はあの人には及ばん!あの人ならばもし撃たれれば、例え女でも子供でも……いや、もし家族だったとしても、眉一つ動かさずに盾にしただろう!)」
ビリー「……うらァァァァァ!」
ブオン
男「(だからこそ、貴様はあの人には勝てん!例えアジトに乗り込もうとも返り討ち―――)」
グシャ
ビリー「……だから、何言ってんのかわかんねェんだよ、クソが」
778 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:29:33.98 ID:Zu86H3Fa0
事務員「プ、プロデューサーさん……血、血が……きゅ、救急車……」
ビリー「いらねえ。俺が向かうのは病院じゃねえ……オラ、早く案内しな」
男6「ヒ……!」
事務員「……!?な、何言ってるんですか!?じゅ、銃で撃たれたんですよ!?」
ビリー「銃が怖くてこの稼業が務まるかよ。こんなもん……どうってこたねえ」
事務員「……!」
事務員「……」
事務員「……どうして……どうして私を庇ったんですか……?」
779 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:31:37.44 ID:Zu86H3Fa0
ビリー「……」
事務員「どうして、そんな酷いケガを負ったのにまだ進もうとするんですか……?貴方はもう事務所とは関係ない……だったら、山崎って人の事も放っておいていいじゃないですか……!」
ビリー「……チッ」
ビリー「……俺だって元々はそのつもりだった……いや、本来この日本に来た時から、深入りする気なんてこれっぽっちもなかったんだ」
ビリー「……だが、嫌々ながらもあのガキ共と曲がりなりにも一緒に仕事をして……面倒を見て……」
ビリー「……それで、あの事件」
780 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:34:11.82 ID:Zu86H3Fa0
ビリー「別に、関係ねえ。事務所が潰れようが、ガキ共がアイドルじゃ無くなろうが……俺と、妹さえ無事なら、別に」
ビリー「……そう思ってた、ハズだった」
ビリー「アレ以来、ふと目を閉じると浮かびやがる。血に塗れた俺を見るガキ共の怯えた目。桐生のあの何もかも諦めたようで、何も諦めきれねえ悔いに満ちた目……情けねえ話だぜ。寝覚めが悪いってのはこの事だ」
ビリー「だが、俺にはできねえ。事務所を立て直す事も、ガキ共をステージに立たせる事も。俺に出来る事は……今も昔も、他人をブチのめす事だけだ」
ビリー「だったら、その唯一出来ることで何が成せる?どうすりゃ俺は楽になれる?」
ビリー「そう考えた時……ヤツを、山崎をブチのめす事だけが、唯一今の俺に出来る事だった」
781 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:38:50.68 ID:Zu86H3Fa0
事務員「……」
ビリー「だったら俺は、やらなくちゃならねえ。凶器には凶器の……出来る事をやらねえと、俺はいよいよ存在価値のねえ男になっちまう」
スッ
事務員「あ……!」
ビリー「お前はもうしばらくじっとしてろ。もうすぐ事前に連絡していた俺の仲間がここに着く。そうすりゃ保護してもらえる」
事務員「……!」
782 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:40:39.24 ID:Zu86H3Fa0
ビリー「……」
ビリー「……俺が言えた義理じゃねえが……もしガキ共や桐生に会ったら伝えとけ。山崎は必ず俺がブッ殺す。お前らも……どうにかして立て直せってな」
ザッ
事務員「……プロデューサー、さん――――」
ビリー「……オラ、案内してもらおうか」
男6「……」
ビリー「山崎竜二……あのゴキブリ野郎のアジトによ……!」
783 :
◆z4l4K/HkZ2
[saga]:2020/06/29(月) 00:42:59.72 ID:Zu86H3Fa0
今日はここまで
784 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 00:47:50.64 ID:okTMstw40
乙
ようやく追いついた再会を待ってたんでまさかこうして続きが見れてうれしい
次回楽しみにしてます
785 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/29(月) 00:47:54.87 ID:UkWrEU/t0
おつでした
最終決戦か…
秘伝書とかの件も絡んでくるのかな
786 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/30(火) 07:14:18.13 ID:953UkoZ3O
乙
拳銃並ってよくよく考えるとおっかないということを再認識させられた
787 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/21(金) 01:25:05.91 ID:LKXmZ7xM0
昔ビリーの声してた山西淳さんが半沢に出てたね
しかもボコボコにされてたね
788 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/21(金) 01:25:44.02 ID:LKXmZ7xM0
昔ビリーの声してた山西淳さんが半沢に出てたね
しかもボコボコにされてたね
789 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/04(日) 16:59:10.69 ID:u6WxqZJ90
社長声付きおめでとう
すげえイケメン声だった
790 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/12/02(水) 18:27:53.28 ID:a3Pdg+Up0
もう年内更新は無さそうかな
791 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/03/02(火) 16:34:16.07 ID:GAb4Mfde0
ほ
792 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/10/17(日) 16:55:23.75 ID:GwwUCPOF0
こんなご時世だから仕方ないけど楽しみにしてるよ
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