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アイアンマン「この魔法の世界に鉄人を!」【このすば×アイアンマン】
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2 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 22:48:20.07 ID:pI4b4Wzg0
「僕には見える、世界を守るアーマーが・・・」
「平和の道はただ一つ・・・アベンジャーズの全滅だ」
「君が作ったんだよな?我々には何も言わずに・・・」
「仲間が死ぬを見た・・・それよりひどいことがあると思うか?」
「うまく行っても僕らは・・・ここで消えるかもしれないが・・・」
「ありったけかき集めろ・・・一発で決める!」
3 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 22:52:46.35 ID:pI4b4Wzg0
......
....
..
.
トニー「う・・・ここは・・・」
トニー(真っ白な・・・神殿・・・?)
?「トニー・スタークさん、ようこそ死後の世界へ。あなたはつい先ほど、不幸にも亡くなりました。44年という短い人生でしたが、あなたの生は終わってしまったのです」
トニー「何・・・?僕が・・・死んだ?」
?「はい、なぜ亡くなったか覚えていませんか?」
トニー「ウルトロンと戦って・・・空から落ちるソコヴィアを撃墜して・・・それから・・・」
トニー「それから・・・僕はどうなったんだ?」
?「あなたは落ちるソコヴィアを、地球に激突する前に見事破壊しました」
?「ですが・・・あなたは降ってきた大量の瓦礫に飲み込まれて・・・」
トニー「なるほど、さすがにヴィブラニウム入りの瓦礫に潰されるのは耐えられなかったか」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/16(土) 22:53:28.83 ID:8mQuVzF20
いつもの人か
5 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 22:54:23.76 ID:pI4b4Wzg0
?「・・・ずいぶんと落ち着いていますね?」
トニー「あー・・・まぁ、死を覚悟でやった訳だしな?」
トニー「それよりも気になるのは、あの後地球はどうなったかだ。守れたのか?」
?「えぇ、ウルトロンはヴィジョンさんによって破壊されました。地球も無事です」
トニー「そうか、めでたいね。ハッピーエンドだ」
?「本当にそうでしょうか・・・?あなたが亡くなったことによって多くの人が悲しんでいますよ?」
トニー「・・・ま、悔いはないさ・・・」
トニー(ペッパー・・・)
トニー「それで、僕はどうなるんだ?この神殿と言い、羽衣纏った君と言い・・・」
トニー「昔鼻で笑った聖書見たく、天国か地獄かってやつ?正直、今目の前にいる君という知的生命体に興味と懐疑心を抱いているところなんだけど」
6 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 22:55:37.76 ID:pI4b4Wzg0
?「フフッ、絶好調ですね」
トニー「死んだ人間に対して“絶好調ですね”か、面白い皮肉だ」
?「あっ、い、いえ・・・そんなつもりじゃぁ・・・」
トニー「天使のコスプレした女性をからかうのはこのくらいにしておいて・・・まぁ、今の僕もコスプレ云々言える見た目じゃないんだが・・・本題はなんだ?」
?「天使じゃなくて女神なんですけどね・・・私・・・」
トニー「僕の知り合いの神様もどきを思い出すな。良かったら名前を聞かせてほしいんだが」
?「私は、あなたに新たな道を案内す-----」
トニー「あー、ちょっといいか?スーツのバイザーを閉めたままだった。名前を聞くっていうのに顔を見せてないなんて失礼だよな」カシャンッ…
?「・・・続けてよろしいでしょうか?」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/16(土) 22:55:50.11 ID:4DzWw+t+0
ハーレム築きそう
8 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 22:56:35.19 ID:pI4b4Wzg0
トニー「どうぞ、悪いね」
トニー(ちょっと不機嫌そうだ・・・女神っぽく名乗りたかったんだろうか?)
エリス「では・・・コホンッ・・・私は、あなたに新たな道を案内する女神、エリス」
トニー「・・・新たな道?」
エリス「私は、本来はあなたの世界の担当ではないのです。別の女神があなたの案内をするはずだったのですが・・・」
エリス「訳あって・・・私があなたの案内をすることになりました」
トニー「・・・その訳とは?」
エリス「救っていただきたい・・・世界があるんです」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/16(土) 22:57:23.35 ID:8mQuVzF20
酒好きで女好きだからアクアと気が合いそう
10 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 22:57:57.09 ID:pI4b4Wzg0
......
....
..
.
トニー「あー・・・要するに・・・ここではない異世界で魔王が暴れていて・・・その世界では魔法があってモンスターもいて・・・って?」
エリス「はい・・・それで、亡くなってしまった人たちも魔王軍に殺されてしまったものですから・・・同じ世界で生まれ変わることも拒否してしまって・・・」
エリス「このままでは・・・世界が滅んでしまいます」
トニー「そこで別世界からの移民政策って訳か。送られる方はたまったもんじゃないな」
エリス「はい、存じています。なので、私たちは何か一つだけ。異世界へ向かう者へ好きなものを一つ持っていける権利を与えています。それは強力な特殊能力だったり、凄まじい力を秘めた道具だったり・・・」
トニー「ちょっと待て。僕だけじゃないのか?こういう状況になった人間は」
エリス「はい、本来なら・・・日本で若くして亡くなった方が送られています」
トニー「なるほど・・・若者ならそういうの喜ぶだろうしな・・・で、僕が特別に呼ばれた理由は?」
エリス「・・・あなたが、アイアンマンだからです」
トニー「・・・」
エリス「す、すいません。このセリフ、一度言ってみたかったもので・・・」ポリポリ…
トニー「・・・サインあげるから、元の世界に返してって言ったら駄目かな?」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/16(土) 22:58:53.68 ID:8mQuVzF20
アーマーはマーク45か
12 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 22:59:10.31 ID:pI4b4Wzg0
エリス「すいません、それは・・・天界規定で出来ないんです・・・」
トニー「神様の世界とやらも規定にがんじがらめで動けないのか・・・」ハァ…
エリス「はい、申し訳ありません・・・」
トニー「まぁ、慣れてるからいいさ。破ることが多かったが・・・」
トニー「で、その口ぶりからすると・・・僕が特別に選ばれた理由は、あまり現状が改善されていないからだな?」
エリス「はい・・・最近になってようやく魔王軍の幹部が何人か倒されてきたのですが・・・」
トニー「君としては、一刻も早くその魔法の世界を平和にしたいって訳か」
エリス「はい、そういうことなんです・・・これ以上、モンスターや魔王軍に殺された人間がここに来るのを・・・私は見たくありません・・・」
エリス「誰もが平和に暮らせる世界に・・・なってほしいのです」
トニー「・・・」
エリス「トニー・スタークさん、どうかお願いします。身勝手なことを言っているのは十分わかっています!それでも・・・どうか、この世界を救っていただけないでしょうか・・・?」
13 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:00:08.57 ID:pI4b4Wzg0
トニー「魔法の世界を科学者のヒーローが救う・・・なんとも皮肉が効いているな」
トニー「・・・わかった」
エリス「!」
トニー「どうせ断ったって元の世界には帰れないんだ。なら・・・できることをやってやるさ」
エリス「本当に、感謝いたします・・・!」
トニー「僕に向かって祈るのはやめろ」
トニー「ところで、異世界の言語とかはどうなるんだ?」
エリス「私達神々が一時的に脳に負荷をかけることによって習得できます。ですが・・・その・・・」
トニー「?」
エリス「運が悪いと、脳がおかしくなる可能性が・・・」
14 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:01:12.55 ID:pI4b4Wzg0
トニー「冗談じゃないぞ!もし僕の脳みそが駄目になったら一体どうなると・・・」
エリス「大丈夫です!そうなる確率は非常に低いです!それに、自慢じゃないですが・・・」
エリス「私は・・・幸運をつかさどる女神なのです。そんなことは絶対に起こらないと断言します」
トニー「・・・」
トニー(異世界にとはいえ、生き返してもらうんだ・・・あれこれ言うのも野暮か・・・)
トニー「・・・異世界に持っていけるものは一つなんだよな?」
エリス「は、はい!時間をかけて考えてくださっても構いませんよ?あ、カタログをお持ちしますね」スッ…
トニー「いや、実はもうさっき話を聞いた時点で決めておいた」
エリス「カタログを見なくてもいいのですか?ここにあるもの以外だと・・・」
トニー「いいんだ。僕はすでに誰にも負けない力を持っているんでね」
トニー「君もさっき言っただろう?僕が“アイアンマン”だって」
エリス「・・・はい!それではお伺いしますね!」
トニー「僕が持っていきたいもの・・・それは・・・」
15 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:03:04.76 ID:pI4b4Wzg0
......
....
..
.
エリス「・・・決まりましたね。実にトニー・スタークさんらしいチョイスです♪」
トニー「さぁ、準備はできた。送ってくれるか?」
エリス「はい、それでは・・・この魔方陣の中央から出ないようにお願いします」スッ…
ポゥッ…
エリス「トニー・スタークさん。あなたをこれから、異世界へと送ります」
エリス「魔王討伐のための勇者候補の一人として。魔王を倒した暁には、神々からの贈り物を授けましょう」
トニー「・・・贈り物?」
エリス「世界を救った勇者に見合った贈り物。・・・たとえどんな願いでも、1つだけ叶えて差し上げます」
トニー「へぇ、それは楽しみだな。どんな願いでも・・・か」
トニー「君の話を聞く限りじゃ、その異世界はレンガの家々が立ち並び、道路には馬車が走るような中世レベルの時代なんだろ?」
エリス「は、はい・・・ですが・・・魔法を侮ってはいけませんよ?」
エリス「中には、本当にその無敵のスーツでさえ歯が立たないような魔法も-----」
トニー「エリス。僕の世界にはこんな言葉がある」
トニー「“僕の科学技術は、魔法と見分けがつかない”」カンッ!
16 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:04:55.60 ID:pI4b4Wzg0
エリス「・・・・・」
トニー「・・・・・」
エリス「・・・・・」
トニー「・・・・・なぁ、転送はまだなのか?」
トニー「ちょうど送られるタイミングでスーツのバイザーを閉じたらかっこいいと思って閉じたんだが・・・」
トニー「これじゃコントだ」
エリス「あ、すいません!良い言葉があったものだなと思い・・・」
トニー(・・・さっきの仕返しのつもりなんだろうか・・・?)
エリス「それではトニー・スタークさん。改めて、あなたを異世界へお送りします」スッ…
エリス「願わくば、あなたが魔王を打ち倒し、勇者となることを祈っています!」
エリス「あなたに祝福があらんことを!」
カッッッ!
17 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:06:57.20 ID:pI4b4Wzg0
......
....
..
.
駆け出し冒険者の街 アクセル
馬車「」ガラガラ...
トニー「・・・Wow」
トニー「どうやら・・・本当に・・・異世界のようだ・・・」キョロキョロ…
トニー「さて・・・まず最初にやることは・・・」チラッ…
冒険者A「・・・」スタスタ…
トニー「なぁ・・・ちょっと聞きたいことがあるんだが・・・」スッ…
冒険者A「う、うわああああ!?新手のゴーレムの類か!?」ジャキッ
トニー「おい、落ち着け。話がしたいだけだ」
18 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:07:38.03 ID:pI4b4Wzg0
冒険者A「へっ・・・?しゃべるゴーレム・・・?」
トニー(まさか今着てるアーマーごと異世界へ送られるとは思っていなかったな。傷も綺麗に治っている・・・)
トニー「ほら、これは・・・鎧だ。中身は人間だろ?」カシャンッ
冒険者A「な、なんだよ!鎧かよ!ビックリさせやがって!・・・にしてもあんた今、手も使わずに兜を開かなかったか?」
トニー「気のせいだ」
冒険者A「いや、でも・・・」
トニー「気のせいだ」
トニー「そんなことより聞きたいことがある。魔王城はどこだ?」
冒険者A「ま、魔王城!?その凄そうな鎧といい、腕利き冒険者か!?・・・の、割には魔王城を知らないなんて変だな・・・」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/16(土) 23:08:19.53 ID:0XPLCa+m0
日本のダサいジャパンの一種とクールアメリカの一角が共演するわけか
20 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:09:10.68 ID:pI4b4Wzg0
トニー「今から魔王城に殴り込みに行くんだ。できるだけ早く教えてくれると助かるんだが」
冒険者A「魔王城なら・・・こっから北西の方角にある・・・バカでかい城だ。でもあんた、一人で行くのか?パーティは?武器は?」
トニー「パーティ?パーティならこれから起こるさ。武器もある。10分もしないうちにまたエリスに会うことになりそうだ」カンッ!
冒険者A「なっ・・・やっぱりあんたその兜・・・」
トニー「それじゃ、情報提供感謝する。向かうとするよ」
冒険者A「おい、一体どれだけここから離れていると-----」
シュゴゴゴゴゴゴ…
ドシュゥゥゥゥゥッ!
冒険者A(鎧が・・・飛んで行った・・・?)
冒険者A「帰って寝よう。自称女神の変なアクシズ教徒としゃべったのがいけなかったんだ」
21 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:11:36.50 ID:pI4b4Wzg0
......
....
..
.
魔王城 付近 上空
トニー(それっぽいのが見えてきたな)キィィィイイン…
トニー「いかにもファンタジーに出てきそうな城って感じだ」
トニー「さて、魔王になんてなろうとするやつはきっと頂上付近にいるに違いない」
トニー「一気に室内に突っ込んで殲滅と行こうか」ドシュゥゥゥウウ!!
キィィイイイ…
トニー「ピザのお届けになりま-----」
ガィィイイインッ!!
トニー「ぐぉぁあっ!!??」ヒュルルルル…
ズガァアアン…
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/16(土) 23:12:02.48 ID:8mQuVzF20
弾かれたみたいだな
23 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:14:13.51 ID:pI4b4Wzg0
......
....
..
.
地上 魔王城前
トニー「ぐ・・・」ヨロッ…
トニー「なんだ・・・バリアが張ってあるのか・・・!?」
トニー「はぁ、まずはスキャンしてバリアの動力源を見つけ出さないとな・・・」ピピピッ…
《動力源:無し》
トニー「なんだと・・・」
《未知のエネルギー元を確認。供給元の場所は不明》
トニー「・・・」
トニー「よし、スーツの火力を集中させて穴を開けてやるか」ジャキッ
トニー「knock-knock」キュィィィィイイ…
ズドォォオオオンッ!!
24 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:15:29.48 ID:pI4b4Wzg0
......
....
..
.
駆け出し冒険者の街 アクセル ギルド酒場
トニー「・・・」グッタリ…
トニー(あり得ないだろ・・・あれだけの火力を打ち込んでも傷一つつかないなんて・・・)
ウェイター「あの、なにかご注文は・・・」
トニー「あー・・・水を頼む・・・」
ウェイター「は、はい・・・あの、それと・・・酒場の中で頭部全体が隠れる兜を付けるのはやめていただけると助かるのですが・・・」
トニー「あぁ、それもそうだな。今脱ぐ」ガシャッ
ゴトンッ…
トニー「テーブルの上に置いといても問題ないよな?」
25 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:18:07.54 ID:pI4b4Wzg0
ウェイター「はい。た、助かります・・・では、お水をお持ちいたしますね」
ウェイター(すごく変な兜・・・)スタスタ…
トニー「はぁ・・・」
トニー(まいった・・・中世レベル時代だと思って完全に油断していた・・・)
トニー(この先どうするか・・・とりあえず、この世界に持ってきたあの場所にいったん籠ろう)
「見てください!あの鎧!!めちゃくちゃかっこよくないですか!?」
トニー(魔術について学ぶ必要があるな。近くの図書館なりにきっと知識になる本が置いて・・・)
「ほら、早く来てください!あの鎧は、紅魔族の琴線に触れまくりですよ!」
「そんなに急かすなよ・・・って、おお、マジでかっこいいな」
「でしょう!あれはどういった鎧なのでしょうか!」
トニー(うるさいな、世界を救う為に頭を張り巡らせているというのに。一体何なんだ?)クルッ…
26 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:20:28.89 ID:pI4b4Wzg0
?「おや、中々ダンディなおじさんですね。この街にはどういった用で来たのですか?」
トニー(黒いマントに黒いローブ、黒いブーツに杖、そしてとんがり帽子・・・まさに魔法使いって感じだな。しかし・・・)
トニー「お子様に話すようなことじゃない。世界の命運がかかっている事なんだ」
?「ほう、この私をいきなりお子様呼ばわりとは中々いい度胸じゃないか」スッ…
?「だーっ!やめろ!魔法を唱えようとすんな!超高レベルの冒険者だったらどうすんだ!」
トニー「本当に、一体何なんだ?」
カズマ「俺の名前はカズマっていうんだ。この街で冒険者をやっている。まぁ、魔王軍の幹部を何人も倒しているんだ。知っているとは思うけど、一応名前を名乗っておくよ」フッ
トニー「日本人チックな名前だな」
カズマ(んん!?)
27 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:22:46.79 ID:pI4b4Wzg0
トニー「だが・・・知らないな。何せこの世界に・・・いや、あー・・・まだ冒険者にもなっていない駆け出しなんでね」
カズマ(神器の雰囲気すらする鎧なのに冒険者にすらなっていない・・・そして、日本人を知っている・・・転生者か?でも、若い日本人の顔じゃないしなぁ・・・)
トニー「・・・で、そっちのお子さ・・・お嬢さんの名前は?」
?「ふふふ・・・」スッ…
トニー「?」
バサァッ!
めぐみん「我が名はめぐみん!!アーク・ウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操----」
トニー「・・・」クルッ…
めぐみん「ああっ!なんで後ろ向くんですか!まだ終わっていませんよ!?」
カズマ「頭がアレなウチの仲間が迷惑かけたな。ほら、よかったら俺が案内するよ。ギルドの登録の仕方とかもよくわからないんだろ?」キリッ
めぐみん「カズマまでなんですか!ベテラン冒険者ぶって!さっき私がかっこいい鎧を着てる人がいたから見せたいって言ったら、“俺は家に引きこもっていたいんだよ、なんでギルドなんかに行かなきゃならないんだ、鎧ごときではしゃぐなよ、子供かロリ枠”って言い放ったじゃないですか!!」
28 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:23:30.28 ID:pI4b4Wzg0
カズマ「めんどくせぇからもう流せよ!それにな、ちょっとこっち来て耳を貸せ」スッ…
めぐみん「?」
カズマ「いいか?まだ冒険者でも無いのにあんな凄い鎧着てるなんておかしいだろ?」ヒソ…
めぐみん「そこは・・・確かに、私も気になりました・・・」ヒソヒソ…
カズマ「俺はああいうのには心当たりがあってな・・・ちょっと話が聞きたいだけだ」ヒソヒソ…
めぐみん「なるほど・・・冒険者になる前からあれだけの装備・・・きっと貴族か王族・・・ダクネスやアイリスだけじゃ飽き足らず、さらに権力者にコネを作ろうというのですね?さすが、狡すっからい欲の亡者は考えることが違いますね」ヒソヒソ…
カズマ(・・・ちょうどいいや、そういうことにしておこう)
カズマ「まぁ・・・そんなところだ。いや、ちょっと待て。お前今最後なんつった?」
めぐみん「そういうことなら私も協力します。力があるに越したことはありませんからね」スタスタ…
めぐみん「そこのかっこいい鎧を着たあなたに、親切な紅魔族である私が力を貸しましょう」
トニー「まだ続いていたのか?」
29 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:24:21.77 ID:pI4b4Wzg0
めぐみん「・・・」イラッ…
カズマ「下がれめぐみん。お前じゃ不信感が増すだけだ」
カズマ「なぁ、俺たちは怪しい者じゃ無いんだ。本当力になろうとしてるんだ」
カズマ「あとな・・・」コソッ…
トニー「・・・?」
カズマ「あんた、異世界からの転生者だろ?」ボソボソ…
トニー「!・・・その日本人チックな名前と、転生者の事・・・君がエリスの言っていた・・・」
カズマ「ええ、数多の魔王軍幹部を倒してきたイケメンベテラン冒険-----」
トニー「い、いや・・・君の事はまったく話してなかった」
30 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:25:37.23 ID:pI4b4Wzg0
......
....
..
.
ギルド 受付
カズマ「おっさん・・・じゃない、トニー?で良いんだよな?」
トニー「ああ」
カズマ「冒険者登録はここでするんだ。あとは、俺がさっき説明した通りだ」
トニー「あの髪にウェーブがかかったおっとりとした感じの美人さん?」
カズマ「そうだ。いいか、名前はルナって名前で・・・すごく美人でスタイルもいいが、行き遅れていることを気にしているって噂が流れている・・・その手の話題に触れちゃ駄目だぞ?」
トニー「それは気の毒だな。わかった、気を付けるよ」
ルナ「聞こえていますよサトウさん。出禁にされたいですか?」
トニー「あー・・・行き遅れることを気にする必要はない。僕だって40後半に差し掛かろうとしているが、いまだ結婚できていないしな?」
ルナ「2人まとめて出禁にしますよ!?登録するなら早くしてください!」
31 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:26:38.11 ID:pI4b4Wzg0
トニー「悪かった。それじゃ頼むよ」
ルナ「まず、登録手数料として1000エリスが必要となります」
トニー「登録・・・手数料・・・」
ルナ「は、はい・・・登録手数料です・・・」
カズマ「トニー・・・ひょっとして、あんたも転生するときにお金渡されなかったのか?」
トニー「そういえば・・・何も渡されなかったな・・・特典はあるんだが・・・」
カズマ「あぁ、その鎧か?」
トニー「いや、これは自ま・・・」チャリ…
トニー「ん?ポケットに違和感を感じるな・・・」
トニー(脱いでみるか)
ヴィーンッ… ガシャンッ ガコガコガコ…
32 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:27:45.78 ID:pI4b4Wzg0
「「「!?」」」
トニー「よっと」スタッ
ガチャガチャガチャ… カチチッ… カンッ
トニー「待機モード」
Mk.45「」ヴゥン…
めぐみん「うおおおおお!?そ、その鎧、変形するんですか!?」キラキラ
カズマ「すっげぇ!良い神器じゃねぇか!」
トニー「あとでいくらでも見せてやるからはしゃがないでくれ。それより・・・」ゴソゴソ…
トニー「お、どうやらエリス様は僕のポッケにお恵みを入れてくれてたようだ。次彼女に会ったら礼を言っておかないとな」チャリ…
トニー「こんなもんでいいか?」チャリンチャリンッ
33 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:28:33.93 ID:pI4b4Wzg0
ルナ「はい・・・そ、それにしても・・・すごい鎧ですね・・・」
トニー「まぁね」
ルナ「では、このカードに触れてください。それで、あなたのステ・・・」
トニー「ステータスがわかって、職業だとかが決められるんだろ?さっきカズマから聞いたよ」
ルナ「なら、説明はいらないですね。はい、どうぞ」スッ…
トニー「僕のステータスねぇ・・・なんてでるやら」ペタッ…
ルナ「はい、ありがとうございます。確認いたしますね」
ルナ「あら・・・魔力がほぼ0ですね・・・」
34 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:30:06.61 ID:pI4b4Wzg0
めぐみん「ふっ・・・」ニヤッ
カズマ「やめろ」
ルナ「ですが、筋力に生命力、敏捷性共に平均より高く・・・あ!運と器用度が平均より大幅に高いですね!かなりの値です」
ルナ「あとは・・・知力・・・って、はっ!?はあああああっ!?」
カズマ「あれ?なんかデジャブ・・・」
ルナ「なんですかこの数値!?こ、こんな高い知力は見たことがないです・・・紅魔族でもこれほどの者は・・・人類史上最高かもしれません・・・!」
めぐみん「むっ・・・!」チラッ
トニー「へぇ、“この世界の基準じゃ僕は馬鹿”なんてことになってなくてよかったよ」
ルナ「この世界?」
トニー「いや、なんでもない。それで、これだと僕はどんな職が向いているんだ?」
35 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:38:57.80 ID:pI4b4Wzg0
ルナ「そうですね・・・魔力が無いので、魔法が使える職にはなれませんが・・・」
ルナ「前衛系の職ならどれでもなれると思います。いきなり上位職は無理ですが、レベルを上げれば十分なることも可能ですよ。器用度が非常に高いので、盗賊職なんかもいいかもしれません」
ルナ「ですが・・・その・・・」
ルナ「これだけ高い知力をお持ちでしたら、学者や研究者になったほうが人類に貢献できると思います」
トニー「まさかいきなり冒険者人生を否定されるとは思っていなかった」
ルナ「す、すいません・・・・ですが、魔王軍と戦う手段は、冒険者になって魔物を駆逐するだけではないということは、覚えておいてくださいね」
トニー「頭にとめておくよ・・・で、職業についてなんだが・・・とりあえず保留ってことにはできないかな?ゆっくり考えたい」
ルナ「できますよ。選択肢が多いですもんね。決まったらまた来てください」
36 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:39:43.22 ID:pI4b4Wzg0
カズマ「お、終わったか。この後はどうするつもりなんだ?」
トニー「まずは、僕がここに持ってきた特典に引きこもる」
めぐみん「冒険者になっていきなり引きこもりですか・・・カズマと気が合いそうですね」
カズマ「うるせぇ!俺は働く必要がなくなったから引きこもるんだよ!!」
カズマ「でも、このまま引きこもってるのも暇だしな。良かったらトニーが持ってきた特典ってのを見てもいいか?」
トニー「別に構わない。僕も君達から聞きたい情報もあるしな」
トニー「この世界の情報、魔法について・・・そこの魔法使いさんも色々聞きたいことがあるんだが・・・いいかな?」
めぐみん「つまり我々の武勇伝を聞きたいと!良いでしょう良いでしょう!」
トニー「決まりだな。それじゃ、行くとしようか」
めぐみん「あ、まってください。どうせなら・・・」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/16(土) 23:40:02.87 ID:8mQuVzF20
元兵器会社の社長で発明家でもある
38 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:41:47.63 ID:pI4b4Wzg0
とりあえず今回はここまでです
不定期更新になると思いますが、見て頂ければ幸いです
トニーの雰囲気だけじゃなく、このすばのノリも再現出来たらなと思っています
ここからはアイアンマンについての説明など、少しおまけが続きます
39 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/16(土) 23:48:24.64 ID:pI4b4Wzg0
アイアンマン
本名 トニー・スターク
性格 典型的ナルシスト。切羽詰った状況でもジョークを飛ばすような男だが、決して精神が強い訳では無い。精神が追い詰められた時は自暴自棄になってしまうこともある
天才的頭脳を持ち、4才で回路基盤を組み立て、6才でエンジンを制作、17才でマサチューセッツ工科大学を首席で卒業した。
卒業後しばらくして両親が他界した為、莫大な遺産と経営権を継承しスターク・インダストリーズのCEO兼エンジニアとして就任した。
就任後は辣腕を振るい、次々と破壊兵器を作り軍に提供。会社は最盛を迎え、トニーは酒や女、欲しいものはなんでも手に入った。
ある時、テロ組織に拉致され命辛々生還した経験から過去を振り返り改心。軍事産業から撤退してアイアンマンスーツをきて平和の為に戦うスーパーヒーローとなった。
3分でわかるアイアンマン
https://m.youtube.com/watch?v=yyjIxHgwJGI
アイアンマンの戦闘シーン集
https://youtu.be/gfgwt54aMOM
アイアンマンのスーツ装着シーン集
https://youtu.be/HpX1mDEw1gk
この動画で戦闘シーンの時にイメージが少しでも付きやすくなれば幸いです
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/16(土) 23:49:45.86 ID:8mQuVzF20
3分でわかるアイアンマン
http://m.youtube.com/watch?v=yyjIxHgwJGI
アイアンマンの戦闘シーン集
http://youtu.be/gfgwt54aMOM
アイアンマンのスーツ装着シーン集
http://youtu.be/HpX1mDEw1gk
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/17(日) 00:51:57.41 ID:Nh0TkAw6o
マーク50カッコ良すぎる
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/17(日) 01:22:19.21 ID:6fe/MCAC0
乙
本編は普通に面白いんだけど…このSSは1人で2つのID使い分けて書いてるの?
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/17(日) 01:47:46.10 ID:MCx2435u0
トニー、ートニ、ニート……
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/17(日) 17:48:46.43 ID:4V1588H+0
乙
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/17(日) 19:00:55.37 ID:g6P1UrqV0
ひろし?
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/18(月) 13:42:42.31 ID:p4xqscInO
マーク50は微々たる軽傷とは言えあのサノスにダメージを与えた程だしあのナノテクを使った自在な形態変化は魔法と遜色ないだろうからこのすばでもマーク50がもし出来たらこのすばでも結構強い分類に入るんでね?
…このすば名前くらいしか知らんけど
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/18(月) 19:12:37.95 ID:EWjkJ/sF0
マーク50装着シーン
http://www.youtube.com/watch?v=ryT7Y1SJtmo
48 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:35:30.98 ID:d4Dvmii30
......
....
..
.
アクセル 郊外
トニー「・・・」
?「おお、面白い鎧を着ているじゃないか!なんという名の職人が作った物だ!?」
?「私達以降の転生者がいるって聞いてみれば、おっさんじゃないの」
トニー「・・・なぁ、確かに話が聞きたいとは言ったが・・・」
めぐみん「情報は多いほうが良いじゃないですか」
トニー「パジャマパーティーでも始めるつもりか?」
めぐみん「パジャマパーティー?なんですかそれは」
カズマ「男の夢の一つだ。まぁ、お前らがやっても夢の欠片もなさそうだけどな」
めぐみん「なんだかわかりませんが、とりあえず馬鹿にしてるってことはわかりました。あとで覚えておいてくださいね」
カズマ「おっ、爆裂魔法しか能のないお前が俺に勝て・・・ち、ちょっ・・・やめろ!杖で殴りかかるな!お前魔法使いだろうが!!」
49 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:37:07.32 ID:d4Dvmii30
トニー「君らから話を聞くべきではない気がしてきた。本当に冒険者なのか?女子供で構成されたメンバーで戦っているのか?」
カズマ「この世界じゃ別に普通だよ。言っておくけどな、元居た世界の常識がここで通用すると思うなよ?サンマが畑から採れて、野菜が空を飛んで、猫が火を噴く世界だ」
トニー「・・・冗談だろ?」
カズマ「今言ったのはほんの一部だ。まだまだ常識外れなことはたくさんあるから、後でこの世界の事を色々教えてやるよ」
トニー「それは楽しみだ。こっちの世界には地球を侵略しようとするエイリアンやら、雷の神様やら、人類を滅ぼそうとする人工知能がいなければいいが」
カズマ「えっ、何ソレ怖い。お前の世界どうなってんの?」
カズマ(この男、俺と同じ世界から来たんじゃないのか・・・?)
トニー「ところで、新しく連れてきたそこの美人二人は誰だ?」
「「?」」キョロキョロ…
トニー「なんでキョロキョロしているんだ?ここには他に人がいないだろ」
カズマ(あぁ・・・こいつらどんな人間か知れ渡ってて、普段から美人だなんていわれないから・・・)ホロリ…
50 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:37:55.67 ID:d4Dvmii30
?「え、今あんた私の事美人って言った?ねぇ、カズマ!この人よくわかってるじゃない!」
?「ふふ、今のを聞いて今度から少しは素直になったらどうだ?カズマ」
カズマ「いいかお前ら、トニーが美人って言ったのはあくまでお前らの外見だけで、つまりは第一印象だからな?化けの皮の印象だからな?」
?「この男!私達の見た目を化けの皮とか言い出したぞ!ぶっ殺してやる!」
めぐみん「あきらめましょうダクネス、あの男はああいう人間です。パンツ脱がせ魔だったり、セクハラ男だったりニートだったり、第一印象すらも最悪なあの男よりはマシですよ」
ダクネス「確かにそうだな・・・」
カズマ「おい、お前が言うその第一印象とやらをもう一度お前らに叩き込んでやってもいいんだからな」
トニー「・・・なぁ、僕がいることを忘れていないか?」
51 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:38:41.44 ID:d4Dvmii30
ダクネス「あっ、すまない、説明が遅れたな。私はダクネス、このパーティーでクルセイダー・・・つまり、前衛職を担当としている。よろしく頼む」
トニー「なるほど、君みたいな女性が前衛で戦うとは・・・怖くないのか?敵の攻撃を最前線で受け止めるなんて」
ダクネス「いいやっ!むしろ最高だ!」ハァハァ…
トニー「・・・えっ?」
ダクネス「敵の攻撃が激しければ激しいほど、興奮す・・・後ろの仲間を守るという意志がより強くなる!」ハァハァ…
トニー「今興奮するって・・・」
ダクネス「聞き間違いだ」
トニー「いや、でも顔が・・・」
ダクネス「聞き間違いだ」
トニー「・・・」
カズマ「トニー、こういう所だ。さっき言ったのは」
52 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:39:39.75 ID:d4Dvmii30
?「もう、ダクネスったら駄目ね。自分の欲望を押さえられない駄目な子なんだから」
カズマ(一番欲望に忠実なお前が言うか駄女神・・・って言いたいが、面倒くさそうだから黙っておこう)
アクア「ふふっ、美人と言ってくれたお礼に教えてあげる!私の名はアクア!アクシズ教が崇める御神体そのもの!水の女神アクアよ!」
トニー「水の神様ねぇ・・・僕の知り合いと気が合うかもしれないな」
アクア「あれ・・・?信じてくれるの?」
トニー「言ってることはぶっ飛んでいるとは思うが・・・幸い、自分を神だと名乗る奴を見るのは君で四人目なんでね。いい加減慣れた」
アクア「カ、カズマさん!私、この世界で初めて女神を名乗っても変な目で見られなかったかも!」
カズマ「いや、十分変な目で見てたと思うぞ。ていうか、今サラッとすごいことを言ったような・・・」
トニー「さて、君たちの自己紹介も終わったことだし・・・改めて、僕からも名乗っておこうか」
トニー「僕はトニー・スターク。ここに来る前は、世界を守るヒーローをしたりしていた。よろしく頼む」
53 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:41:26.60 ID:d4Dvmii30
「「「「・・・」」」」
アクア「ねぇ、ちょっとカズマ。あの人大丈夫なの?いきなり自分はヒーローとか名乗っているけど、本当に転生者なの?ただの痛い人じゃないの?」ヒソヒソ…
カズマ「お、おい、よせよ・・・確かに変な事口走っているが・・・転生者の事知っていただろ?」ヒソヒソ…
ダクネス「ヒーロー?彼は一体なんの話をしているのだ?」ヒソヒソ…
めぐみん「さぁ・・・でも、初対面で、尚且つ駆け出し冒険者でいきなり世界を守るヒーローとか名乗るなんて・・・」ヒソヒソ…
トニー「あぁ・・・この世界が嫌いになりそうだ・・・」
カズマ「わ、悪かったよ。謝るから・・・なぁトニー。話は変わるけど、あんたは一体何をもらったんだ?」
トニー「“貰った”じゃなくて“持って来た”だ。そして、僕が持ってきたのは物じゃなくて場所だ。さっきも特典にこもるって言っただろ?」
カズマ「あぁ、そうだったな。で、それはどこにあるんだ?」
カズマ(うっかり忘れてた。暇つぶしに俺達以降に転生したってていう転生者の特典を見るためにここに来たんだった)
トニー「アーマーにインプットされた情報だとここのはずなんだが・・・」
54 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:43:14.83 ID:d4Dvmii30
小さい小屋「」ポツン…
トニー「・・・あれなわけないよな・・・いや・・・看板に何か・・・」
【You know Who I am】
トニー「・・・間違いない、あれだ」
アクア「え、あんな物置みたいな小屋が特典なの?さすがにもっといいものをもらって来なさいな」
トニー「だから持って来たといっているだろ?持って来た・・・はずだが・・・」
アクア「異世界に持って来たものが物置小屋って!超ウケるんですけど!プークスクス!」
トニー「・・・」イラッ…
トニー「・・・こんなのはおかしい、きっと何かが隠されているはずだ」
めぐみん「あの文字・・・一体なんて書いてあるのでしょう・・・なんだか、私たちが使っている文字と形が似ている気がしますが、読めませんね・・・古代メッセージの暗号とかでしょうか!?」
55 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:44:22.97 ID:d4Dvmii30
>>54
You know Who I am
アイアンマン3の序盤、スイスのパーティーに訪れていたトニースタークが、パーティーで知り合った植物学者のマヤ・ハンセンと彼女の部屋で生物遺伝子の未使用領域とその活用について話し合い、一夜を共にする
その翌朝、ハンセンが起きる前にトニーが彼女の実験の手助けとなる化学式を、紙の裏面に書いて枕元に置き、立ち去るシーンがある。
その紙の表面にトニーが書いた文章がこれである
若いころのトニーの天才っぷりとクールさが出てるシーン
56 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:45:07.99 ID:d4Dvmii30
カズマ(いや、普通にただの英語だが・・・やっぱりトニーは謎が多いな・・・転生者の割には特徴に合っていないことが多すぎる。関わらないほうが良い気がしてきた)
トニー「とりあえず小屋に入ってみるか・・・だれか付いてくるか?」
めぐみん「暗号が記された小屋に入るなんて面白そうではないですか!・・・ですが、中に封印されし魔物とかがいたら怖いので・・・ダクネス、先にどうぞ」
ダクネス「え、えぇっ!?だ、だが・・・その魔物は・・・飢えた獣だったりするのだろうか・・・開けた瞬間に押し倒されたり・・・」
トニー「君たちに話題をふると永遠に話が進まなさそうだ。いつもこうなのか?コントしなきゃ気が済まないのか?僕が持って来た物に魔物なんて入っていない」
カズマ「・・・なんかすいません」
57 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:46:41.60 ID:d4Dvmii30
......
....
..
.
小屋
ギィ…
カズマ「敵感知スキルに反応は無い。だからドアからそんな離れて見てんじゃねーよ!」
アクア「なによ、別に怪我しても治してあげるんだからいじゃない」スタスタ…
トニー「小屋の中には・・・特に何も置いていないな・・・どうなっている?」
めぐみん「いやいや、紅魔族の勘が言っています。何かがあると・・・!」
トニー「勘うんぬんは別として、確かに壁に何か貼ってあるな・・・封筒と・・・紫色の・・・花?」
ダクネス「うん?その花は・・・クリスの花だな。花言葉は“諦めない心”だ。この花と同じ名前をした、私の親友が好きな花だ」
カズマ「お前からそんな花言葉の知識が出て来るとか、なんの冗談だよ。各筋肉の部位の役割とか知ってる方が似合っ・・・あああああああ!!頭が!!頭が割れるううう!!!」メキメキ…
アクア「馬鹿ねカズマ。ダクネスは結構可愛いものが好きなのよ!洋服とか人形とか!でも自分のイメージに合わないからって・・・痛い!ダクネス!痛い!!なんで私までアイアンクローを食らわなきゃならないの!?」
トニー「はぁ・・・この封筒の中身は・・・手紙?」
58 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:48:34.96 ID:d4Dvmii30
【要望通りだと世界の景観が崩れるので、少しだけ見た目と造りを変えさせていただきました。でも、これはこれでかっこいいと思いますよ?この手紙を読んだら、紫色の花の中央を押してください。】
トニー「ふっ、なるほどねぇ・・・どうやらエリスはあんな出で立ちで案外、演出が好きらしい。僕と趣味が合いそうだな」ポチッ
バタンッ… ガチャッ
カズマ「うおおおっ!?なんだ!?ドアが急に閉じたぞ!?鍵まで掛かってやがる!!」ガチャガチャ.,.
めぐみん「へ、部屋が真っ暗です!カズマ、周囲を確認できますか!?」
カズマ「ああ、暗視スキルで一応周りを見てはいるが・・・」
ズズズ…
アクア「ね、ねぇ・・・なんか揺れていない?」
ダクネス「全員私のそばに・・・おい!トニー・スターク!私達を罠にはめたんじゃないだろうな!?」
トニー「そんなつもりは無い!これは・・・部屋自体が地下に下がっているな」
ズズンッ…
めぐみん「とまった・・・みたいですね」
59 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:49:37.88 ID:d4Dvmii30
ガチャンッ
カズマ「・・・鍵も開いた・・・のか?」
めぐみん「カ、カズマ、ちょっと開けてみてもらえませんか?男の子でしょう?こういう時は先に・・・」
カズマ「ふざけんな!俺はな、こういう時に“男なんだから”とか都合のいいこと言うやつが許せねぇんだよ!」
トニー「騒ぐなお子様達。僕が開ける」スタスタ…
めぐみん「あ、あの・・・言っておいてなんですが・・・何も不気味に思わないんですか?」
トニー「これは僕が頼んでここに送ってもらったものだと今確信した。危険はない」ガチャッ…
カズマ「おいおい・・・!どうなってんだよこの部屋は・・・!!」
めぐみん「見たことないものばかり・・・」
トニー「出迎えてくれるものはいないのか?」
『おかえりなさい、ボス』
トニー「ただいま、フライデー。長い一日だった」
トニー「さて諸君、紹介しよう!」
トニー「僕のラボだ」
60 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/19(火) 22:59:20.15 ID:d4Dvmii30
今回はここまでです。ちょっとこのすば陣営のやり取りを入れ過ぎてテンポが悪くなっていないか心配です
次回か次々回、もしかしたら戦闘シーンが入るかもしれません。見にくくなったら申し訳ないです
ブラックパンサーのDVD,BDは7月4日に発売予定! 実はこのすばの14巻も7月1日に発売予定です!みんな買おうね!
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/19(火) 23:06:59.73 ID:RbgRdwnP0
乙
しかしなぜこの二つを合わせようと思ったのか
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/19(火) 23:08:29.63 ID:SBXNKtw80
やり取りが多いと面白く好きだよ
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/19(火) 23:08:58.00 ID:SBXNKtw80
やり取りが多い方が面白くて好きだな
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/20(水) 00:34:06.90 ID:UdBcyJM90
乙
サクサク進めたいトニーとひたすらボケ倒すこのすば組のミスマッチ感よ
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/21(木) 17:58:16.06 ID:Pliir3Ha0
次回戦闘ということはパフォーマンスで誰かと戦うのか
66 :
◆Ua1M3q7gGI
[sage]:2018/06/22(金) 21:48:21.57 ID:0yiaLof80
続きは明日の夜ごろになります。お楽しみに!
事前に書いておくべきでしたが、このすば世界の時系列は八巻の序盤、クリスがカズマに聖鎧アイギス回収の依頼をした直後です
ルークケイジのシーズン2がネットフリックスで今日から公開! MARVEL作品はドラマも面白いですよ!
67 :
◆Ua1M3q7gGI
[sage]:2018/06/22(金) 21:49:46.50 ID:0yiaLof80
オマケ このSSで登場するアイアンマンスーツ、Mk45の見た目
https://imgur.com/a/uHV9XGr
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/22(金) 22:25:55.10 ID:zxXacD5j0
http://imgur.com/a/uHV9XGr
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/22(金) 22:28:13.64 ID:zxXacD5j0
トニー・スターク「過去へ行こう!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436543731/
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/22(金) 22:40:00.12 ID:CrQN8SVOO
MCUはどうしてもドラマだけはDCに負けてる感ある
71 :
◆Ua1M3q7gGI
[sage]:2018/06/22(金) 22:52:18.59 ID:0yiaLof80
>>70
アローにフラッシュ・・・面白いですよね
>>68
もしかして画像が表示されませんでしたか?ご迷惑おかけします
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2018/06/23(土) 06:37:37.76 ID:T7EnCl0t0
フラッシュ面白いですよね
アローは何回おんなじことすんねん感があって悪くは無いんだけれど正直フラッシュの方が好きです
ところで乙
73 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:04:45.86 ID:w4u2SFO+0
カズマ「す、すげぇ・・・・」
めぐみん「ほ・・・本当になんなんですか!?この部屋は・・・!ここにあるものは一体・・・」
トニー「大体は僕が作った。これも、そこにあるのも」
ダクネス「作った・・・?どれもこれも・・・?魔道具・・・なのか?それすらもわからん・・・」
トニー「魔道具なんて胡散臭い物じゃない。科学技術の産物だ」
アクア「みてみて!このよくわからない装置、小っちゃくなっちゃった!!」
トニー「それも僕が・・・何してるんだお前!?」
カズマ「おま・・・・バカ野郎!!なに恐ろしい迷惑かけてんだ!!!」
トニー「フライデー、どうなっている!?僕は幻覚でも見ているのか!?」
74 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:06:39.00 ID:w4u2SFO+0
フライデー『その・・・私にもさっぱり分かりません・・・マジックとかではなく、物理的に小さくなっています』
トニー「なぁ、元に戻せるんだよな?これはホログラム発生装置だ、これがないと何か作るときの設計に支障が」
アクア「戻せるわけないじゃない」
トニー「・・・」
カズマ「ウチの駄女神が・・・ほんっとうにすいません・・・」
トニー「・・・・・」
トニー(うん・・・?この装置・・・)ヒョイッ
カズマ「お、おい!アクア!!お前も謝れ!!言葉も出ないくらい怒っているだろ!!!」
アクア「ち、ちょっと手品を披露しただけじゃない!女神はね、そう簡単に頭を下げたりなんて・・・カズマさん!やめて!!謝るから離して!!髪の毛抜けちゃう!!」
カズマ「ほら、アホ女神もこの通り謝っているので、どうかひとつ・・・」
75 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:07:12.78 ID:w4u2SFO+0
トニー「いや、違う・・・フライデー、小さくなったこの装置・・・」
フライデー『スキャン中・・・完了。ボス、小さくなっただけで機能はそのままです。問題なく使用できます』
トニー「一体どういう技術なんだ・・・」
カズマ「あれ・・・怒ってない・・・?」
アクア「謝って!!私の頭を無理やり下げさせようとしたこと謝って!!」
トニー「いいや怒っている。次勝手に僕の装置に手を出したらここからたたき出すからな!」
アクア「なんでよー!!!」
カズマ「当たり前だろが!!!被害が出なくても人様の物をお前の変な手品の道具にするんじゃねぇ!!」
アクア「ステレオで説教しないでよ!!悪気があった訳じゃないのに!」グスッ…
76 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:09:05.22 ID:w4u2SFO+0
ダクネス「なぁ、おい・・・みっともないからその辺にしておけ・・・」
トニー「はぁ・・・同じ神でも、ソーとは大違いだ・・・あっちはあっちで気に食わないが・・・」
アクア「・・・ねぇ、あんた今・・・ソーって言った?あの雷神ソー?」
トニー「なんだ?ソーを知っているのか?」
アクア「知ってるもなにも・・・ソーは私達神々の間じゃとても有名よ?雷を司り、ムニョムニョハンマーで豪快に敵を打ち砕く・・・まぁ・・・そこそこ凄い神なんじゃないかしら」
カズマ「武器の名前はともかく、話を聞くだけでも凄いな。スナック菓子を食いながら偉そうに椅子にふんぞり返っているくせに、宴会芸しか取り柄のないどこかの駄女神にも見習ってほしいもんだ」
アクア「それ私に言ってるの?まるで本当の能無しみたいな言い方だけど」
カズマ「うん、だからそう言っているんだよ。能無し駄女神」
アクア「佐藤和真さん。そろそろ本当に天罰を与えますよ?トイレの水が流れなくなる天罰とか与えますよ?」
77 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:10:40.46 ID:w4u2SFO+0
>>76
ソー
マイティ・ソーの事
北欧神話に登場する本気もんの神様。
ソーという名前はThorを英語読みにしたもの。日本ではトールの方が伝わるかもしれない。
ムジョルニアという天候を操るハンマーで戦う。このハンマーは真に高潔な精神を持つものでないと待ちあげることすら敵わない。(原作ならキャプテンも持ち上げることが出来たが、実写版ではほんの少し動かした程度だった)
神々の世界アスガルドで最強と言われるまでに恐れられていたソー。しかし、とある事件をきっかけにソーは独断で敵地にカチコミを仕掛け、それが原因で戦争が起こりそうになってしまう。
この行為によってオーディン(ソーの父親)はブチ切れ、ソーは力を奪われ傲慢な心を更生させるために人間世界であるミッドガルド(地球)に堕とされてしまう。
その地球で愛する女性や友人ができ、それらを守るために自分の身を顧みずに地球に侵攻してきた化け物に立ち向かったその時、ソーは本来の神の力を取り戻し、敵を粉砕した。
ちなみに、ムジョルニアをムニョムニョと呼んでしまう可愛い女の子もいる
マイティソー 予告編
https://m.youtube.com/watch?v=1WBKiQ3I8HE
78 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:11:12.65 ID:w4u2SFO+0
トニー「ソーを知ってる奴がいるとは・・・僕が元居た世界とほんの少しだがつながりがあった訳か。世界は狭いな」
めぐみん「ダクネス、彼らは一体何の話をしているのでしょう・・・雷神とか、世界がどうのこうのとか・・・」
ダクネス「私にもわからん・・・だが、アクアはともかく、トニーはいたって真面目に言っているようにしか見えないな・・・」
トニー「そこで首絞めあってるヘンテコ女神とカズマ。そろそろ話を始めないか?もちろん、君たちのコントじゃなくてちゃんとした情報共有だ」
カズマ「おっと、そうだったな。面白いものを見せてもらった礼だ、知らないことはなんでも教えてやるよ」
トニー「それはありがたいね。何か飲むか?あいにく酒しか置いていないが・・・君たちは飲める年齢か?」
ダクネス「めぐみん以外ならみんな飲めるぞ」
めぐみん「ちょっと!!私はもうお酒が飲める歳でだと言っているでしょう!いつまで子供扱いなのですか!?」
カズマ「見た目がな・・・」
トニー「確かに、君がお酒を飲んでいる絵面はいただけないな。小さいころからお酒を飲むと、頭がおかしくなるんだぞ?ジュースが置いてないか探してきてやるから、それで我慢しとけ」
カズマ「あっ、頭に関しては手遅れなんで・・・」
めぐみん「二人共表に出てもらおうじゃないか。紅魔族は、売られた喧嘩は買うものです」
79 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:13:00.98 ID:w4u2SFO+0
......
....
..
.
2時間後...
トニー「それで、僕は獲物をかっさらっていった雷神にタックルで吹き飛ばしてこう言ったんだ “引っ込んでろ、観光客”」
アクア「あはははははは!あはははは!観光客!観光客って!噂のソーも案外大したことないのね!!」
トニー「言っとくが、僕のスーツが凄いんだからな?それで、サーファー君は雷を放つも、僕のスーツに吸われて吹き飛ばされたのさ!」
アクア「あははははは!!!サーファー君なんて呼ばれているの!?あはははははは!!トニーったらセンスあるわね!!」
トニー「だろ?君の話も面白かった!さっきのエリスの話・・・」
アクア「ああ、アレね!」
アクア・トニー「「エリスの胸はパッド入り!」」
80 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:14:17.19 ID:w4u2SFO+0
トニー「HAHAHAHAHAHA!!!そう、それだ!!なんか胸に違和感があると思ったんだ!!パッドが入ってたのか!女神がパッドって・・・HAHAHAHAHAHA!!!」
ダクネス「この酔っ払い共・・・そうやってエリス様を貶めるようなことを言っていると、本当に罰が当たるぞ!!」
トニー「僕のアーマーは罰だって跳ね返すさ。ところで、君たちの話はさっきので終わりか?ダクネスを悪徳貴族との結婚式から救い出す話で・・・」
ダクネス「そ、その話はもういい・・・///」
トニー「もう話が無いなら、僕の自慢話をさせてもらおうかな」
カズマ「俺達の話を聞くとどんな自慢話も霞んでしまうからやめといたほうが良い。話はここからが本番だ、何から聞きたい?」
カズマ「圧倒的な剣技を誇り、どんな強敵でも死の宣告で呪い殺せる暗黒騎士。人の身に化け、触れただけで即死する猛毒を持ち、あらゆるものを食らいつくすデッドリーポイズンスライム。無尽蔵に進化するキメラ・・・話せば長くなるさ。まぁ、全部倒したんだけどな?」
トニー「Wow、宇宙人が空に穴を開けて襲ってきたり、鉄を飴細工みたいに溶かしたりできて、尚且つ手足がもげても再生する高熱人間が束になって殺しにかかって来たり、自我を持った人工知能が体を得て、街を空に飛ばして落として人類を滅ぼそうとする僕の話といい勝負だ。まぁ、全部倒したんだけどな?」
81 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:14:48.35 ID:w4u2SFO+0
カズマ「・・・他にも、存在自体反則な公爵級の悪魔を倒したりもしたなぁ・・・」
トニー「・・・僕だって、雷の神様を吹き飛ばしたり、街一つを滅ぼせる緑の巨人をタイマンで殴り倒したりもした」
カズマ「・・・俺達の方が凄い」
トニー「・・・どうかな?」
めぐみん「どれも私の爆裂魔法があってこその手柄ではないですか!その武勇伝は私が話すべきです!!」
カズマ「待てめぐみん・・・今は俺達とトニー・・・どちらが優れた冒険者かの話に変わったんだ・・・!」
めぐみん「そんなの、冒険を長く続けてきた私達に決まっているではありませんか!!大体、トニーが言っている話はまったくもって意味が分かりませんよ!うちゅうじんがどうのとか・・・」
トニー「お互いの話を証明するのに最も向いている事・・・それは、お互いの力を見せ合うことだ。簡単だろ?」
めぐみん「・・・決闘を挑んでいるようにも聞こえますが」
82 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:16:05.65 ID:w4u2SFO+0
トニー「まぁ、早い話がそんなところだ。と言っても、本気で戦おうだなんて思っていない」
トニー「この世界で、君たちがどう戦うのか見たいだけだ。同時に、僕の戦い方も見せてあげよう。百聞は一見に如かずって言うだろ?」
ダクネス「とはいえ、どうするつもりだ?何かクエストを受けようにも、もう夜も近いんだ。ここからギルドまで歩いたら、つく頃にはギルドは閉まっているだろう」
カズマ「いい考えがあるぞトニー、お互いに何か一つ持つ。そして、相手が持っているものを奪った方が勝利だ。どうだ?」
めぐみん「え?それって・・・」
カズマ「静かにめぐみん。今は男と男の大事な話だ」キリッ
ダクネス「この男最低だな・・・」
トニー「僕としてはそれでもかまわないが・・・それじゃ君が怪我をすることになると思うが?」
カズマ「問題ないよ。こっちにはどんなケガも治せるヒーラーがいるんだ」
トニー「なるほど、良い自信じゃないか。未知の敵と戦うことも恐れていない・・・」
めぐみん(勝利を確信しているからだと思う)
トニー「それじゃ・・・酔い覚ましの一勝負と行こうか?」
83 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/23(土) 22:21:38.21 ID:w4u2SFO+0
短いですが今回はここまで。次回、クズマVSトニー
>>1
は内ゲバ大好き
ソーの扱いがぞんざいですが、
>>1
はソー大好きです
3は本当に面白かったし、IWのあの場面は涙が出るかと思うほどカッコよかったです
でもロキの方が好き
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/24(日) 00:36:51.51 ID:BDFb8RKR0
カズマに有利すぎるなこのルール
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/24(日) 21:00:10.85 ID:lZA9ZyV8o
相手の口車に乗ってしまったその瞬間に勝敗は既に決してしまっていたのだ……
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/25(月) 19:59:36.00 ID:Qmxg1uN50
2秒で決着がつくな
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 20:30:25.45 ID:xeOFI5hG0
なんでアニメ版って年齢変えたんだろう
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/25(月) 23:20:03.61 ID:d2y6sKQM0
間違えてトニーの下着取ったりしてw誰得ww
>>87
確かにね。Webだと二十歳で酒飲んで大丈夫な歳なのにわざわざ若返らせてるのに疑問。
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/26(火) 01:46:38.05 ID:iH4HM6cDO
ビルドの葛城巧で同じ事やろうとしてたけどキャラ的にコンセプトがモロ被りですね……
90 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:34:42.37 ID:BBxQUyiC0
......
....
..
.
アクセル郊外 平原
トニー「よし、この辺なら戦ったとしても大丈夫だろう」
カズマ「トニー、トイレは行っておかなくてよかったのか?激しい戦いになるかもしれないんだぞ?」
めぐみん「ほんっとうに最低ですこの男・・・」
トニー「トイレだって?大丈夫。見てろ、このスーツはな・・・」
トニー「・・・」ブルブル…
めぐみん「えっ」
トニー「・・・ふぅ、この通りなんともない」
めぐみん「・・・えっ」
カズマ「まじかよ!ぶはははははは!!!」バンバン
ダクネス「こ、この男も最低だ・・・」
トニー「飲めるくらいには浄化されているぞ」
めぐみん「知りたくなかったです。そんな情報」
91 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:35:21.29 ID:BBxQUyiC0
>>90
トニーのスーツジョーク?
アイアンマン2で自分が余命僅かと知ったトニーが自暴自棄になってパーティー会場で披露した下品なパフォーマンス。
酔っぱらっていたので本当にスーツの中でトイレしたのか、ろ過機能があるのかも不明
92 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:35:56.46 ID:BBxQUyiC0
アクア「それにしても、さっすがカズマさんね!普段は戦いに首突っ込まないクセに、なんで勝負を引き受けるのかと思ったら、まさか物を奪った方が勝ちにするルールにして、スティ----」
カズマ「よーしアクア!黙ろうか!!あとでお酒奢ってやるからな!!!」
カズマ「とっとと始めようぜ!!お互いターゲットは持ったよな!」
トニー「ああ、僕はコインをスーツに張り付けてある。君はポケットだろ?」
トニー(さて、冒険者たちは空からの攻撃に対してどこまで対応できるのか・・・見せてもらおうか)
《飛行システム:オンライン》
トニー(汚いかもしれないが・・・悪く思うなよ?)キュィィィイ…
カズマ(さて、トニーにもこの世界の理不尽さを叩き込んでやるぜ・・・一瞬で勝負がついて、あっけにとられるトニーの顔が兜のせいで見れないのが残念だ)クックックッ…
カズマ(汚いかもしれないが・・・悪く思うなよ?)ワキワキ…
めぐみん「その手の動きやめてもらえますか?色々思い出します」ハァ…
ダクネス「私としては・・・ゾクゾクするな・・・///」クネクネ…
93 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:36:45.98 ID:BBxQUyiC0
めぐみん「・・・さて、両者位置に付きましたね?」
トニー「・・・」キュィイッ… ヴゥン…
カズマ「・・・」ジリッ…
トニー・カズマ(・・・この勝負、僕(俺)が勝つ!!)
めぐみん「それでは、いきますよ?よーい・・・」
カズマ「・・・」スッ…
めぐみん「ドン!!」
カズマ「『スティール』ッッ!!!」
ブツンッ!
トニー「!?」
トニー(なんだ!?目の前が真っ暗に・・・!)
94 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:38:01.03 ID:BBxQUyiC0
トニー「フライデー、どうなっている!?」アタフタ…
カズマ「ふっ・・・これが、駆け出しと一流のちが・・・」ジュウウウ…
カズマ「なんだ?手から香ばしい匂いが・・・」チラッ…
アークリアクター「」ジュゥゥゥ…
カズマ「あああああああづああああ!!」
カズマ「アクア!アクアーッ!!助けてくれーッッ!!手が焼き上がるうううう!!」ゴロゴロ…
アクア「『ヒール』!『ヒール』!さっき賢い作戦だと思った私の気持ちを返して欲しいわ。カズマってやっぱりバカなんじゃない?」
トニー「ぐっ・・・なぁ・・・誰か手を貸してくれないか?補助機能なしでスーツを着るのはキツい・・・」ヨロヨロ…
ダクネス「手を貸すのはいいが・・・お前はついさっきその鎧の中で・・・」
トニー「あんなの冗談に決まっているだろ!だから早く・・・」
めぐみん「・・・なんですか、この混沌極まりない状況は」
トニー「・・・勝負はお互い戦闘不能って事で引き分けにしようか。なぁ?カズマ。それでいいよな?」
カズマ「い・・・良いです・・・」プルプル…
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/28(木) 00:38:06.67 ID:7UrLkyDnO
あっ…
アークリアクターさん…?
96 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:38:39.40 ID:BBxQUyiC0
......
....
..
.
スタークラボ
トニー「ったく、スーツを脱ぐのにものすごい手間がかかった・・・さっきのは一体なんだ?アークリアクターだけを抜き取るなんて・・・」
カズマ「あれは俺の・・・必殺技さ」
ダクネス「手を氷で冷やしながらじゃなければ、そのセリフも決まっているんだがな・・・」
アクア「あたしのヒールじゃまだ足りないっていうの?」
カズマ「うるさいな!火傷した後はこうしていると落ち着くんだよ!・・・で、あの魔法はスティールって魔法で、対象の持ち物をなんでも一つ奪い取るスキルだ。使い勝手いいだろ?」
トニー「ランダムなのか?」
カズマ「あぁ、ランダムだ。・・・おい、お前らなんでこっち見るんだよ。ランダムだって言ってんだろ!?」
97 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:39:45.99 ID:BBxQUyiC0
めぐみん「確かに、使い勝手の良い魔法ですが、レベル差があると何も取れない事だってありますし、石ころとかいらないものを大量に持たれるとそれだけで対策になってしまいます。おまけに、幸運値依存なので過信できません」
めぐみん「カズマは幸運の値が極端に高いので、だいぶ凶悪なスキルになっていますが・・・」
カズマ「実はゴーレムとかみたいな機械系の相手にコレを使うと即死攻撃になるんだ」
トニー(もし僕の胸にまだアークリアクターがあったらと思うと・・・ゾッとするな)
ダクネス「なぁ、それで思ったんだが・・・お前の鎧は一体どうなっているのだ?光っていたし、まるでゴーレムだったぞ。カズマがスティールで盗ったあの光る三角形の物体も謎だ」
トニー「・・・まだ僕の詳しい話を君たちにしていなかったな。夜遅くなると思うが、聞いていくか?」
ダクネス「あぁ、興味が湧いた。是非聞かせてくれ」
めぐみん「この国の人間にしては、魔法について全く知らなかったり、あんな鎧着てるのに駆け出しだったり・・・謎が多いですね」
トニー「さて・・・どこから話そうか・・・まず一つ言うと、僕はこの世界の・・・いや、この国の人間じゃない」
98 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:40:44.14 ID:BBxQUyiC0
......
....
..
.
トニー「とまぁ、こんな感じだ。だから魔術などについては知らないし、この国の常識なんかについても良く知らない。ちゃんと調べるけどな」
めぐみん「魔術の代わりに、かがく・・・とやらが発達した国、あめりかですか・・・聞いたこともないですね」
ダクネス「確かに、私も聞いたことのない国だ。だが、この国の支援に来たのだろう?なら、全面的に協力しよう」
カズマ(ところどころ、俺とアクア以外の人が聞いても変に思われないように言葉を変えていたが・・・要するに、トニーはただ単に特典を与えて送られた俺みたいな転生者とは違って、この世界を救うべく選ばれて送られた特別な人間ってことか・・・)
カズマ(・・・何という主人公感。なんかムカつく)
カズマ(だが、一つはっきりしたことがある。それは・・・)スクッ…
ダクネス「・・・?どうした、カズマ。急に立ち上がったりして」
カズマ「話ももう終わったことだし、そろそろ帰ろうと思ってな。ほら、いつまでも遅くまでいると迷惑だろ?」
カズマ(それは、この男とは今後一切関わるべきではないということだ)
99 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:41:50.87 ID:BBxQUyiC0
アクア「そうね、カズマ。いつまでも居ちゃ悪いものね。ほら、めぐみんとダクネスも、早く帰る準備をしましょう?急がないと深夜どころか朝になっちゃうわよ」
カズマ(アクアもなんとなく感じ取ったみたいだな。そう、この男は今まであった中でもトップクラスにヤバい)
カズマ(この世界を救う為に選ばれ、送られた存在であるこの男は、知識を得て戦う準備ができたらすぐさま魔王に正面から喧嘩を吹っ掛けるだろう)
カズマ(そして、こいつと初めて喋ったときに、“魔王軍の幹部を何人も倒している”と自己紹介してしまった。つまり・・・)
カズマ(実力を見込まれて、協力してくれとか言われて、魔王軍との全面戦争に巻き込まれる可能性が非常に高い!)
カズマ(仕方なくとか、成り行きでとかならまだしも、こっちから魔王に挑むなんて御免だ!!)
トニー「ああ、わかった。夜遅くまで引き留めて悪かったな。ところで・・・なぁ、カズマ。君は今まで魔王軍幹部を何人か倒してきたんだろ?もし良かっ」
カズマ「お邪魔しました!!今夜は楽しかったよ、トニー!今度またいつかそのうち縁があったら会おうな!!」
100 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:43:05.17 ID:BBxQUyiC0
トニー「え?おい、まってくれ。まだ君たちの家の住所も聞いてな」
アクア「ほら、めぐみんもダクネスも帰りましょう!ほら!ほら!!」グイグイ
めぐみん「あっ、ちょっ・・・痛いです!なんでそんな急に引っ張るのですか!!トニーが何か言いかけていましたよ!?」
ダクネス「お、おい!まだ話は終わっていないぞ!?そして、どうせ引っ張られるならカズマに・・・」
アクア「お邪魔しました!!」
ガチャッ
バタンッ!
トニー「・・・」
トニー「・・・フライデー、僕なにかやらかしたかな?」
フライデー『わかりません。急に態度が変わったように見えましたが・・・』
101 :
◆Ua1M3q7gGI
[saga]:2018/06/28(木) 00:44:31.32 ID:BBxQUyiC0
......
....
..
.
カズマの屋敷
カズマ「ふぅ・・・いやー、やっぱ我が家が一番だなー」
ダクネス「カズマ、アクア。さっきは一体どうしたんだ?あんな急に、まるで逃げ出すように家を出ていくなんて・・・」
めぐみん「そうですよ、トニーに教えられることはまだ他にもあったでしょう?」
カズマ「いいかダクネス、めぐみん。あのままだと何て言われていたと思う?魔王を倒すのを手伝ってくれなんて言い出してたに決まっているぞ。逃げて正解だったろ?危うく巻き込まれれる所だった」
ダクネス「は・・・?貴様は何を言っているのだ・・・?」
めぐみん「我々は魔王を倒すべく結成されたパーティーではなかったのですか!?当初はカズマがそう言っていたのですよ!?」
カズマ「覚えてねぇなーっ!!」ゴロッ…
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