【アマガミ】橘「七咲、許してくれるかな」

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202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:10:45.43 ID:/jkNf6yh0
七咲「……」

橘「ごめんって、機嫌直してくれよ」

橘「結果的には覗きになってしまったかもしれないけど、そういうつもりじゃなかったんだ」

橘「僕はただ、七咲がちょっと心配だったから」

七咲「心配?」

橘「うん、一回目に見たときはなんだか顔が赤かったからさ」

七咲「……」

橘「見たっていっても背中だけだし、部活の時はいつも見せてたじゃないか」

七咲「あれは見せるためじゃありません」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:11:19.14 ID:/jkNf6yh0
七咲「…まあいいですよ」

七咲「元々は用意できてなかった私が悪いですから」

橘「よかった〜」

橘「ん?待てよ」

橘「着替え分がなくて乾かしてたのなら、さっきまでの七咲って…」

七咲「な、なんですか…」

橘「というより昨日お風呂に入ってからか」

橘「そこからずっと…」

七咲「な、なに想像してるんですか!」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:11:49.08 ID:/jkNf6yh0


七咲「もうこんな時間…」

七咲「私そろそろ帰ります」

橘「駅まで送るよ」

橘「ついでにコンビニにも行きたいし」

七咲「はい、じゃあお願いしますね」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:12:26.37 ID:/jkNf6yh0
橘「やっぱりこの時間はかなり寒いな」

七咲「そうですね」

七咲「寒いからってこたつに入ったまま寝ちゃだめですよ」

橘「それは七咲のことじゃないか」

七咲「そうでしたっけ、忘れました」

橘「僕は七咲の普段の生活が心配だよ」

七咲「先輩に心配されるなんてちょっとショックです」

橘「ええっどういう意味だよ」

七咲「冗談ですよ、ありがとうございます」

七咲「やっぱり先輩はやさしいですね」

橘「それはまあ…心配するぐらい当たり前だから」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:13:00.49 ID:/jkNf6yh0
七咲「もう駅に着いちゃいましたね」

橘「ん?ああ、そうだね」

七咲「不思議ですね、楽しい時間ほど短く感じてしまうなんて」

橘「そうだな、僕はもっと七咲と話していたいもん」

七咲「はい、私もです」

七咲「来週もまた来ていいですか?」

橘「もちろんだよ」

橘「次は着替えを忘れずにな」

七咲「また泊まりですか?」

橘「あれ、嫌だった?」

七咲「先輩がエッチなことをしようとしなければ問題ないんですがね」

橘「僕は何もしてないよ」

七咲「ふふっ」

七咲「それじゃあ失礼します」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:13:27.75 ID:/jkNf6yh0
3日後

プルルルルル

橘「はい、橘です」

七咲「もしもし七咲です」

橘「おお、七咲か、ちょうどよかった」

七咲「ちょうどいい?」

橘「うん、僕も七咲に電話しようと思ってたところなんだ」

七咲「そうだったんですか」

橘「あ、七咲から話してよ、かけてきたのはそっちだし」

七咲「はい、いいですよ」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:14:19.11 ID:/jkNf6yh0
七咲「あまり大したことじゃないですけど、私が今度会社のプロジェクトのリーダーに任されまして」

橘「おお、すごいじゃないか」

七咲「その…先輩に一番に伝えておきたいと思って」

橘「僕に…?」

七咲「はい」

橘「そっか…」

橘「……」

七咲「先輩?」

橘「よし」

橘「そういうことならお祝いしないとな」

七咲「お祝いですか!?」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:14:57.24 ID:/jkNf6yh0
七咲「で、でもまだやったわけでもなく、決まっただけですよ」

七咲「それに言いましたけど、大したことじゃないですし…」

橘「でもそれで電話してきたんでしょ?」

七咲「まあ…はい…その、先輩に褒めてほしくて…」

七咲「もう、そんなこと言わせないでください」

橘「直接会って話もしたいってのもあるんだけどね」

七咲「そういうことでしたら、はい、お願いします」

橘「日付は、そうだな…」

橘「今週の木曜日なんてどうだろ、平日だけどさ」

七咲「今週の木曜日ですか…」

橘「うん、無理…かな?」

七咲「いえ、ではその日で」

橘「詳しいことはまたメールするから」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:15:37.42 ID:/jkNf6yh0
七咲「それで先輩の用は何なんですか?」

橘「え、僕?」

七咲「ちょうど電話をしようと思ってたって言ったじゃないですか」

橘「ああ、そうだった」

橘「いやー、なんていうか七咲と話したいなと思ってて」

七咲「?」

七咲「どうしたんですか、なんか変ですよ」

橘「変ってそんなことないよ、僕はいつも通りだよ」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:16:35.23 ID:/jkNf6yh0
木曜日

七咲「先輩!」

七咲「すみません、お待たせしました」

橘「いやいや、全然待ってないよ」

橘「まだ時間にも余裕があるし」

七咲「あの、ここいつもの場所と違いますよね」

橘「うん、そうだね」

七咲「そうだねって…」

橘「まあ僕に任せてよ」

七咲「はい…」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:17:17.24 ID:/jkNf6yh0
店員「いらっしゃいませ」

橘「予約してた橘です」

店員「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」

七咲「……」

七咲「ちょっと先輩、ここ高そうですけど、大丈夫なんですか」ひそひそ

橘「たしかに僕は高い所はちょっと苦手だけど…」

七咲「それは高所ですよね、私が言ってるのはお金のことです」

橘「ああ、僕だってちゃんと考えてるから」

七咲「それならいいですけど…」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:18:00.23 ID:/jkNf6yh0
―――――――

橘「どうだった?」

七咲「とてもおいしかったです」

七咲「でもちょっと意外です、先輩にこういったところに連れて来ていただけるなんて」

七咲「静かで、先輩とだけとの空間で…橘先輩にしてはおしゃれですね」

橘「だって今日は特別な日だろ」

七咲「特別…?な、何かありましたっけ」

店員「失礼します」

店員「どうぞ」

七咲「ケーキ…」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:19:04.61 ID:/jkNf6yh0
七咲「あの、先輩もしかして…」

橘「僕こういう経験ないからさ、上手く言えないけど…」

橘「でも七咲の誕生日はお祝いしたいなと思って」

七咲「知ってたんですか、私の誕生日」

橘「うん、おせっかいな妹が教えてくれたよ」

七咲「美也ちゃんが、そうですか」

橘「それとこれも、開けてみて」

七咲「あ…きれい…」

七咲「いいんですか、こんなものもらっちゃって」

橘「七咲のために買ったんだから」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:20:03.10 ID:/jkNf6yh0
橘「誕生日おめでとう七咲」

七咲「ありがとうございます、大事にしますね」

橘「それと…その…」

橘「これは七咲さえよければ…なんだけど…」

橘「えっと…」

橘(ここでハッキリ言わないと…!)

七咲「?」

橘「来年もこうやって七咲の隣で一緒に祝わせてくれないか」

七咲「橘先輩…」

橘「……」

七咲「来年だけ…ですか?」

橘「そ、その…とりあえず」

七咲「私は来年も再来年もその先もずっと先輩といたいです」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:20:55.28 ID:/jkNf6yh0
七咲「先輩…私はずっと…あの時から…」

橘「……」

七咲「大好きです、だから私の彼氏になってください」

橘「あっ…その…」

七咲「……」

橘「まさか七咲から言われるなんて…」

橘「ほんとは今日僕から言おうと思ったのに」

七咲「先輩がハッキリしないからですよ」

七咲「でも私はそんな先輩が好きなんです」

橘「ははっ…そうか…」

橘「僕も七咲のことが一番好きだ、偽りないよ」

橘「僕を七咲の彼氏にしてほしい」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:21:45.98 ID:/jkNf6yh0
橘「本当は高校生のうちに言っておきたかったんだけど…」

橘「バカだな僕は…あんなことして」

七咲「あの時は約束破りましたよね、今度は信じてますからね」

橘「うん」

橘「七咲」

七咲「はい」

橘「……」ぐいっ

橘「……」

七咲「あっ…」

七咲「先輩…」

橘「これからもよろしくな」

七咲「はいっ」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:22:36.21 ID:/jkNf6yh0
数年後

橘「……」

ガチャ

逢「純一さん、朝ですよ、起きてください」

逢「今日は遊園地に行く日でしょ」

橘「うーん…逢がおはようのキスしてくれたら起きるかも」

逢「もう、しょうがない人ですね」

逢「……」チュッ

橘「……」もぞもぞ

橘「……」がしっ ぐいっ

逢「えっ!?きゃっ」

逢「やっ、ちょっ…じゅんいちさ…あんっ」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:23:16.84 ID:/jkNf6yh0
女の子「パパおっきろー!」

男の子「おきろー」

逢「!?」

橘「!」

男の子「あれ?ママもねてるのー?」

逢「お、起きてるよ、パパももうすぐ起きるからあっち行ってなさい」

女の子「はーい」

男の子「はーい」

逢「もうっ」ペシッ

橘「いたっ」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/16(土) 04:24:13.42 ID:/jkNf6yh0
逢「あなたはほんとに変わらないんだから」

橘「逢だって変わってないじゃないか」

逢「純一さんに合わせてるんです」

逢「さぁ、早く準備しましょ、子どもたちが待ってますよ」

橘「うん」

逢「……」

逢「ねえ純一さん」

橘「なに?」

逢「大きな子どもが一人に小さな子どもが二人」

逢「毎日が大変ですけど、私とっても幸せですよ」

終わり
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/16(土) 04:37:49.35 ID:xzZFwraxo

案外あっさり終わったね
アマガミSSまた増えないかな
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 04:54:38.86 ID:xJ4nI9NEO
良かった
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 05:17:42.91 ID:KqgGR3VCo
ラブリーと絢辻さんが出てこなかったからどっちかがスキbadになった原因かな?
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/16(土) 07:19:08.45 ID:KrOzI2HS0
久々にアマガミがやりたくなったん
ありがとう
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 09:17:28.81 ID:aBp91MJr0
おつおつ
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 11:16:16.77 ID:Ryvhdgcb0
乙!
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 12:32:10.62 ID:/jkNf6yh0
書き忘れてた
先男1はストーカーにするつもりだったけど書き方がわかんなかった
ちょっと中途半端なキャラになってしまいました
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 15:44:38.76 ID:tQNJAsNio
なるほど
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 16:57:18.57 ID:LjBByLsSO
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