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九頭竜八一「風呂から上がったら、揉んでやる」夜叉神天衣「……えっ?」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/06/08(金) 00:37:53.05 ID:PCyqDion0
その日、盛大な宴が挙行されていた。
史上最年少の女王の誕生を祝うべく、棋界内外を問わず、様々な客でごった返している。
主催者である清滝一門は大忙しだ。
その中には、プロ棋士であり、竜王の称号を持つ九頭竜八一の姿もあった。
それも当然。今日は彼の二番弟子の晴れ舞台。
新たな女王の座に就いた、夜叉神天衣。
スポットライトを浴びる弟子を温かく見守りつつ、八一は招待客に酒を注ぎ、賛美や冷やかしに応対している。笑みは自然に溢れた。
無理に愛想を振りまく必要などなかった。
弟子の晴れ舞台は師匠の誉れ。
すぐに抜かされてしまうのでは、との声も多数頂いたが、気分を害することはない。
むしろ、その日が来るのが楽しみである。
しかしながら、自分は竜王。
最強を名乗るつもりはないが、頂点の一角だ。
そのくらいの自負は持ち合わせている。
故に、弟子には高みを目指して欲しかった。
八一「天衣、今日は俺の家に泊まりなさい」
天衣「……は?」
縁もたけなわとなった頃合い。
大勢の大人に囲まれて、流石にくたびれた様子の天衣の耳元で囁く。
すると、キョトンとした表情を浮かべて、困惑している様子。
すかさず、すぐ近くにいた一番弟子であり内弟子でもある雛鶴あいが口を挟んできた。
あい「やったー! 天ちゃん、一緒に寝よ!」
八一「いや、あいは今日は桂花さんの家に泊まりなさい」
あい「ふぇっ? どうしてですか?」
八一「どうしても、だ」
有無も言わさぬ口調に、あいは文句を言いたげだったが、師匠の表情を見てやむなく頷く。
あい「はい……わかり、ました……」
八一「良い子にしてるんだぞ? それじゃあ、天衣。ついて来なさい」
天衣「えっ? ちょ、ちょっと……!」
あいを残し、天衣を会場から連れ出す。
状況が理解出来ない二番弟子の手を引くと、意外にも文句を言わずに大人しくついてきた。
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