【ガルパン】ボラギノールフィンガーみほエリ

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:09:05.28 ID:5MB8nyF1O
以上です。
最後までありがとうございました。お楽しみいただけたのなら幸いです。

このSSはリズと青い鳥に触発されて書きました。
あの二人も痔になればこれくらいはすると思います。
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 20:12:29.74 ID:L7vUcKFmo
乙…だけどここからっしょ!?
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 20:44:49.06 ID:5MB8nyF1O
すみません、まとめようとしてくださるサイト様おりましたら、数時間お待ちください。
電撃的に、つけたすべきプラスアルファを閃きました!!

そもそもまとめないよってか!だったら恥ずかしあ!
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 23:23:03.86 ID:5MB8nyF1O
以下
>>137
好きだったんです……からの直接の続きです。
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/30(土) 23:27:59.09 ID:5MB8nyF1O
みほ「──エリカさんっ!!」

エリカ「──ッ!? いきなり大きな声を出さないでよ!」

みほ(あ、今エリカさんの驚いた吐息が、おしりに……っ、吐息がとどく距離で私のおしりをっ)

みほ「エリカさん、どうか答えてください……」

エリカ「……何よ」

みほ「エリカさんは今、どんな顔をして私のおしりをケアしてくれていたんですか」

エリカ「……っ!?、どんなってべつに……普通よ。どんな顔をしてると思ってたの」




みほ(…………。)




みほ「私、ときどき思うことがあるんです。私って……マザコンなのかなって……」

エリカ「……は?」

みほ「私が小学生のころ、お母さんがよく私のおしりにボラギノールを縫ってくれてました。私はそのころからおしりが弱くて……」

エリカ「……。」

みほ「おしりにボラギノールを縫てくれてるときのお母さん、すごく、まじめで、キリッとしてて恰好よくて……私……エリカさんはお母さんに似てるなって、思うことがありました。」

エリカ「貴方が何を言いたいのか……全然わからないわ」

みほ「私はお母さんの事が苦手です。でも、……エリカさんがお母さんに似てるなって思って……私がエリカさんにだけおしりを見せてたのも、きっと……」

エリカ「…………私は、あんたの子守係じゃないわよ」

みほ「……だったら、教えてください。エリカさんは……どんな顔をしていたんですか……お母さんみたいな顔では、なかったんですか……?」



エリカ「……」


エリカ「……」


エリカ「……っ」


エリカ「っ、普通だって、いってんのよっ……」


みほ(────────────…………。)
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/30(土) 23:38:38.42 ID:5MB8nyF1O

みほ「エリカさん、ごめんなさい……」

エリカ「ごめんごめんって、何がよ! あんたの謝罪はいつもいつもイライラするのよ!!」

みほ「………………テレビ画面を……見てください…………。」

エリカ「はぁ!?」

みほ「テレビ画面に、私は見えますか? ──私がどんな顔をしているか──エリカさんの角度からでも、見えますか」

エリカ「あぁ? ……あぁ、まぁ、たしかに反射して見えてるけどそれが──」



 ────────────…………………あ?、


エリカ「──────────────っ!」

みほ「……。」

エリカ「……っ、……み、ほ…………っ」


みほ(エリカさんの声が、震える──)


みほ「……教えてください……」

エリカ「……、」

みほ「……どんな顔を──」

みほ「エリカさんは──していたんですか」


エリカ「………………………………このっ……!!!」

エリカ「────何なのよあんたはぁ!!!??」


 ずぶっ!!


みほ「あ痛……っ!!??」

みほ(ボラギノールの塗りが浅い──摩擦が強い……!?)


エリカ「いつも何なのよあんたは!! 大会の時も!!!  今日も!!」



 ぐりぃっ──



みほ「あぎっ!?」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/01(日) 00:08:19.88 ID:cxOcuABaO

エリカ「なんであんたは勝手に私のことを見透かすのよ! 私が隠してることを──勝手にのぞき見するよ!!!」

エリカ「私が知らないところで……!!!」

エリカ「────バカにしてんのかぁああああっ!!!!!」



 ぐりゅ! ──────…………プツッ……


みほ「ッ、っ、ひいっ、あっ……!」

みほ(…………っ!!!!)

みほ「……っ、ごめんなさい、だからっ、エリカさんも、見てください……!!」

エリカ「あぁ!? もっとわかるように言いなさいよ!」

みほ「おしりにお薬を塗られてるとき、私がどんな顔をしてるのか──エリカさんも見てください……!」

エリカ「…………!?」

みほ「私の顔のをすぐそばで、見てください──」



 ──おしりには眼なんてついていない────私はどうしてそんな当たり前のことに、今まで気が付かなかったんだろう──



みほ「エリカさんの目で、私の目を、見つめていてください……!!」

エリカ「………………。」



 ──『私はエリカさんがどんな顔をしているか全部わかってる』そんなのは全部……私の思い込みでしかなかった……


みほ「……私もエリカさんの瞳、間近でみていたいです……」

エリカ「……」



 ──黒森峰から逃げ出す、そのずっとずっと前から……私達は偽りの瞳で──見つめあうふりをしていたんだ──



エリカ「……………………。」


 ……ずっ……


みほ(私の足の間にいたエリカさんが、匍匐前進で移動を開始する──)

 
 ずり、ずり、


みほ(私の足元から、私の隣へ──二人、二の字になって隣り合う……)


エリカ「……。」

みほ(あ……エリカさんの顔、赤い。目じりに……涙……?)

みほ(……私もきっと、似たようなものだよね……)

みほ「……エリカ、さん……」

みほ(私の本当の瞳が、エリカさんの瞳を見つめる……肩が触れ合距離で、お互いの虹彩の構造を、確認しあえるほどの距離で……)

みほ「このまま、私のおしりに……ボラギノールをお願いします……」

エリカ「……!!!」
145 :1 [sage]:2018/07/01(日) 00:23:29.79 ID:cxOcuABaO
すみませんどうにも眠いです。
続きは明日か明後日化にさせてください。

>>139さん本当にありがとうございます。
ご指摘のおかげで冷静に考えることができ、結果として、今ようやく一番書きたかったことをかけているような気がします。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 00:31:29.24 ID:JweYIGJt0
共食いで我慢できんかったわ
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/01(日) 04:03:42.63 ID:lTQ0yh2po
こいつ今までエリカの口をケツの穴と同じものだと思ってたんか
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 07:23:49.97 ID:F50zWQcpO

エリカ「鼻っ面を突き合せたままボラギノールを塗れ……って……」

エリカ「はっ……あんたって、どうしようもない変態だったのね」

みほ「……。」

エリカ「そりゃそうよね。でなきゃ、自分のしりを他人に触らせたりはしないわよね」

エリカ「ホント笑っちゃうわよ……あんたのせいで、……あんたに出合ったせいで、私の人生は滅茶苦茶よ……」


みほ(……エリカさんの瞳の奥で、何と何かかが戦ってる。私達が培ってきた普通の当たり前と、私達の中だけでしか生きられない普通じゃない何かと)


エリカ「隊長が知ったら何ていうと思う? こんなこと師範が知ったら? ……私は、きっと、軽蔑される……」

みほ「エリカさん……」


みほ(そっと、ボラギノールの瓶を、エリカさんの鼻先に添える)


 私達を繋いでくれたボラギノール──
 
 ひき肉と玉ねぎとグリーンピースと……いろんな材料を繋ぐように、私達の間の色々なものを、ボラギノールは繋いでくれた。


みほ「私も、ハンバーグが、大好きです」

エリカ「………………っ」



みほ(こめられた気持ちが伝わったのかどうか、相変わらず私はエリカさんの気持ちを推し量りきれない)

みほ(だけど──エリカさんの手が、おずおずとボラギノールを目指していく)


 くり、くり、……かぱっ



みほ(500mg弱のボラギノールの海が、私達の間に横たわる──ちょっぴりお薬くさい潮の香りと──)

みほ(でもそれは私達を隔てるものではなくて、むしろ私達を繋いでくれる海の道)

エリカ「……っ……」

みほ(バルバスバウが海原を割るように、エリカさんの指先が、ボラギノールの海へとわけいっていく)



 ……ぬと……


 
みほ(引き上げられた指、第二関節までたっぷりとボラギノールに覆われて──エリカさんの指先はボラギノールそのもの──)


エリカ「……。」


 エリカさんの瞳にはまだ迷いの色が強いです。でも、エリカさんの腕はゆっくりとではあるけれど、私のおしりへと向かってる。
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 07:24:44.19 ID:F50zWQcpO

みほ「……全部、秘密です。私とエリカさんだけの。絶対に、誰にも、言いません」

エリカ「……っ」


 エリカさんの掌底が私のおしりに添えられる。もう、あとは、その指を振り下ろすだけ──


みほ「エリカさん……」


 両手を伸ばして、お互いの前髪をかきあげる──四つの球体が、何にも遮られずに向かい合う。お互いの姿を教えてくれる不思議な球体……。


みほ「……触って、ほしいです……」

エリカ「……!!!!」

 ──つぷっ

みほ「あ……!」

 待ち焦がれた刺激が、やっと……
 

 ぬり、ぬり……


みほ(……嬉しい……)

 何度となく経験してきた感触だったと思う。今更はじめての刺激ではなかったと思う。

 ──なのに……

みほ(でも、なに、これ、今までと全然ちがう)

みほ(……っ……)

 眉間にしわがよる、口を閉じていられない、喉の奥から変な声が漏れそうになる──頬が熱くなる──それを全部エリカさんに見られてる。

みほ(っ!?)

 ふいに、ものすごい気恥ずかしさに襲われる。自分が今どんな表情をしているのかが全然よくわからない。……それなのに、エリカさんに全部みられてる!

みほ「……待ってっ、エリカさん、待って、ごめんなさい、やっぱり恥ずかしい……」

 思わず両手で表情を隠す。
 その私の手を──エリカさんの手が強引にもぎはがした。

みほ「あ……!?」

エリカ「……みほ……っ」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 07:26:43.09 ID:F50zWQcpO

 ぐりぃっ……!!



 エリカさんがおでこを押し当ててくる。

 視界いっぱいの、エリカさんの瞳。

 誰とも経験したことのない接近戦。頭が一瞬、真っ白になる。

みほ「エリカさっ──」

エリカ「──あんた、ずっとそんな顔をしてたの」

エリカ「私に薬を塗られながら、ずっとそんな顔をしてたの」

みほ「……!?」


 おでこをぐりぐりとこすりつけられながら──鼻先をツンツンと小突き合わせながら──それでもエリカさんの指はおしりに薬を塗り続ける──


みほ「エリカさんこそ……っ」

エリカ「……?」

みほ「私、エリカさんの事お母さんみたいって思ってたのに──今のエリカさんは、全然お母さんには似てないです」

エリカ「……っ」

みほ「自分が今どんな顔をしてるか──エリカさんこそ、わかってるんですか……っ」

エリカ「っ、偉そうにしてんじゃないわよっ、マザコンみほっ」

 ごっ!

みほ「……っ……!?」

 頭突きをされたあと、エリカさんの指先が激しく動いてボラギノールを私のおしりへすりこんくる。 

エリカ「……このっ、このぉ……!」

みほ「うぁっ……あぅっ……!?」

 とってもとっても恥ずかしいけれど、私はもう自分の顔を隠さない。

 エリカさんも自分の表情を隠したりはしない。

 その絶対のルールを私たちは瞳と瞳で示しあう。

みほ(……エリカさん……っ)

エリカ「……はぁぁっ……あぁぁっ……」

みほ(エリカさん、今すごく情けない顔だよ。泣き出しそうな顔だよ。口が半開きになって、鼻の穴まで全部見えてる。──きっと私も今、同じような表情をしてるんだ……!)


 ──どうしよう!?

 私達これからどうしよう!?

 ねぇエリカさん!!!

 私達これからどうしたらいいと思う……!?


 ──お腹がペコペコで今にも倒れそうになりながら、ずっとずっと食べ物を探し求めてさ迷っていたかわいそうなトラさん。

 そのトラさんの目の前に──突然、おいしそうなハンバーグがあらわれて──

 だから本当なら、今すぐにでもかぶりつきたいのに──!


みほ(だけど、できない……)

みほ(私たちはハンバーグじゃないないもん、人間だもん、かぶりついたり、できないよ……)
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 07:29:09.06 ID:F50zWQcpO

 いてもたってもいられずに、どうにもこうにもならなくて、藁の代わりにエリカさんの体にしがみつく。

エリカ「っ、みほ……?」
  
 考えてみると、エリカさんの体に抱き着くのはこれが初めてで──私はもうエリカさんの体の感触に、自分を抑えられなくなった。

みほ「一緒にいく……私、エリカさんと同じ学校にいく……」
 
エリカ「……!?」

みほ「黒森峰の大学へ行きます。また一緒にエリカさんと戦車道がしたいです」

エリカ「──────!!」

 瞬間、私はたしかに見たと思う、エリカさんの瞳孔が、本当のトラさんみたいにぐわっと拡大するのを──

 ぐりぃっ…………!

みほ「あっ……!!?」


 エリカさんの指先が冷静さを欠いた力強さで私のおしりに潜り込む。
 反射的におしりと身をよじって逃げようとする──でも、逃げられなかった。


エリカ「ああもぉおぉぉっ」

 エリカさんが私の体に覆いかぶさって、そのまま万力のような力で身体を締め上げる。おしりの指にもその力の余波が伝わっていてとても痛い。 でも、逃げようにも、どうにもできなかった。

エリカ「みほ! みほ! ……みほ!!」

みほ「……!?」

エリカ「絶対よ! 絶対に一緒の大学に来なさいよ!!!???」

エリカ「約束をやぶったら地の果てまででもおいかけて必ずあんたの直腸を引きずり出してやるから!! みほ、みほ、みほ、みほ! ……みほ、みほ、! みほ……! 一緒にきて!!」

みほ「……はい、っ……はいっ……!!」


 ──裂けちゃうかも……。

 頭の片隅で私が呟く。エリカさんの指先に尋常じゃない力が籠り始めてる……でも、そんなこともうどうでもいい。
 切れたって、裂けたって、私のおしりは絶対にまけない──

みほ「エリカさんっ……エリカさんっ………………………大好き」

エリカ「──────!!!!」




 ──びりぃっ!!






 ──天の岩戸、開く──











 ──────────────────────────────────。



 

 ──────────────────────





 ──────────
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 07:30:51.53 ID:F50zWQcpO






みほ(──ん……)


 ──暗い天井が、私を見下ろしてる──


みほ「……?」



みほ(あ……そっか、私、いつの間にか寝ちゃってたんだ……)



 ち……ち……ち……


みほ(時計の秒針の音……夜中の三時……エリカさんは……?)


みほ「……あ」



エリカ「──────……スゥ、スゥ……スゥ」

みほ(ベッドに横たわる私の手を、エリカさんが握ってる。エリカさんはゆかに腰をおろしたまま、ベッドに腕枕をして……)



 
みほ「……。」

みほ(エリカさん、私の手を、ずっと握っててくれたんだ……)



 ……ズキンっ……

みほ(痛っ……)



 数時間前──エリカさんの指にこじ開けられて、私のおしりは裂けた。

みほ(……痛かったなぁ……)

 私は痛みのあまりに泣きだしてしまって──最初はエリカさんはそれを何か感極まった涙だと思っていたみたいだけど──

エリカ『……あ!? みほ!? みほ……!?』

みほ『うぅ、痛い、痛いよぅ……』

 エリカさんは自分の勘違いに気づいた後、顔を青くしながら私の救護をしてくれた。
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 07:32:29.59 ID:F50zWQcpO

 止血をして消毒をして、痛み止めもちゃんと飲ませてくれて。

 私はベッドに横向きに寝かされて、エリカさんがずっと、私の手を握っていてくれて握っていてくれた。

 おしりはまだまだ痛かったけれど、エリカさんの額にも冷や汗が浮いていたけど──二人で一緒に、けらけらと笑う。

エリカ『私達って、ホントすくいようの無いバカね──仮にも隊長格だなんて、信じられる?』

 エリカさんは私の気を紛らわそうとしてくれたのか──今まで聞いたことのなかったことを、いくつかポツポツと私に話してくれました。

エリカ『……一年のころ私、つらい時にはいつもあんたのおしりの事を考えてた──』
 
エリカ『大きな失敗をした時、すごく悔しい思いをした時、悔しくて泣いてしまいそうになった時、それに、すごく緊張をした時とかも──みほのおしりのことを考える。そうすると、すごく肩の力が抜けた。それに、西住流の貴方でさえあんなに頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃって……』

エリカ『……最初は本当にそれだけだった。でも、時々……あんたのおしりが四六時中頭から離れない日があったりして、……』

エリカ『…………。』

エリカ『私たち、これからたくさん、考えなきゃいけないことがあるわよね。でも……今はまず、目の前のことだけに集中しましょう』

エリカ『大学の話も、いい? いったんは忘れなさいよね? 黒森峰の大学のこと、みんなには黙ってなさいよ。なぜって──あんた、絶対いろいろ顔にでるでしょ』

エリカ『とにかく明日からはぜったいに今まで通りだからね? 大会で私にあっても、気安く話しかけんじゃないわよ!? ……ちょっと、そんな顔しないでよ……』





みほ(──────……。)



 ──熊本を逃げ出したあの日──あの時も、私のおしりは裂けていた。



 おしりが裂けたのと同じように、もう、何もかも取り返しが付かないんだって、一人で思い込んでた。──



みほ(──でも、そんな事なかった。いつか必ずおしりは治る。それに──)

エリカ「────すぅ、すぅ……」

みほ(私は今でも、エリカさんと一緒にいる……)

 ──どうしてこうなってるんだろう──

みほ(……。うん、そんなの、考えるまでもない……みんなの、おかげだよ。今まで出会った、いろんな人たちのおかげ……)

 
 ──私は同じ失敗を何度も何度も繰り返し──結局自分は、同じ場所をグルグル回っているだけなんじゃないかって、恐ろしくなる時もあるけれど──


 そうじゃない、少しづつ、少しづつ……何かが、変わっていく。私たちが、変わりたいと思い続ける限り……


みほ「そうですよね、エリカさん……」


 ──エリカさんの握る手が温かい。その温かい手の中指に、私はそっと口づけをする。


みほ(……少し、お薬臭い……)
 
 エリカさんは手も洗わずに、ずっと私のおしりを見てくれていたんだ。

 またたまらなくなって──私はパクリと、エリカさんの中指をはむ。

みほ(たまらなくなってばかり……だめだなぁ、私……)


 ちゅう、ちゅう……ちゅう、ちゅう

みほ(ん……サルミアッキみたいな味……)


 ちゅうちゅう、ちゅうちゅう。
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 07:33:33.91 ID:F50zWQcpO


みほ(エリカさん、起きちゃうかな。……起きて、ほしいな……)


 ちゅうちゅう、ちゅうちゅう……

エリカ「……すぅー、すぅー……」

みほ(……。)

 ……ちゅぽんっ



みほ「はぁ……不味かった……」

みほ(……ごめんね、エリカさん。朝起きたら、エリカさんの指……私のつばで臭いかも……)

 だけど、明日の事を心配するのは何もかも目が覚めてからにしよう。明日は忙しくなる。病院へいって、エリカさんのお見送りをして──だけど、今だけは、まだ──


みほ「……エリカさん、起きて。エリカさん」

エリカ「……、ん、ぁ……みほ?」

みほ「エリカさんもベッドで寝てください。座ったままだと、おしりに悪いよ」

エリカ「ん……むにゃ……」

 エリカさんがずりずりとベッドに這い上がってくる。私は壁側に寄って、エリカさんのスペースを用意する。

エリカ「んぁ……みほ……おしり、だいじょうぶ……?」

みほ「うん。エリカさんが処置してくれたから、大丈夫だよ」

エリカ「そう……明日の朝、また薬をぬるからね……」

みほ「うん。私も、エリカさんのおしりに塗ってあげるね」

エリカ「よろしく…………、……………くー……くー……」

みほ「……。」


 エリカさんのべたつく中指に、私の人差し指を絡ませる。互いのおしりにもぐりこんだ特別な指。

 指キリげんまんをするみたいに、がっちりと、しっかりと──絶対にほどけてしまわないように──


みほ(一緒のベッドで眠るのは……今日が初めてですね。朝になったら、きっとエリカさんに怒られる。何してんのよ、って)

みほ「……ふふ、おやすみなさい、エリカさん……」







 ────────────……。

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/02(月) 07:35:25.52 ID:F50zWQcpO



エリカ「……すぅ、すぅ……」

みほ「……くぅ、くぅ……」


 
 肩を寄せ合い寝息をたてる二人の少女──その少女たちのかたく結ばれた細い指先を──


ボラギノール「────……」


 テーブルの上の一瓶のボラギノールが、静かに静かに、暗闇の中から見守っている。

 昔も、今も。

 これから先も、ずっと、ずっと……。









ガールズ&パンツァー ボラギノールフィンガー

156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 07:42:07.34 ID:F50zWQcpO
脳内設定では、しほと菊代さんも高校大学と互いのおしりにしょっちゅうボラギノールを塗布しあっていました。
今でも時々。
話の中に盛り込めればなーと思っていましたが、自分の技量では無理でした。

現状でさえ、すでにしっちゃかメッチャかで、読みずらい点が多々あったと思います。
にもかかわらず最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 07:44:38.26 ID:F50zWQcpO
それと>>139にはやっぱり本当にありがとうございます。

見苦しい文章になってしまいましたが、それでもやっぱり、つけたせてより深い満足を得られました。

人の意見って大切だなぁと、心から感謝です。
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 09:58:57.62 ID:gAFdqpuLo

感動した
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 11:14:45.67 ID:I+BYJegnO
悪くなかったけどなんか途中から話がとっちらかってんじゃないんかね
一旦書き上げて、そっからしばらく時間置くなりしたらもっと良い話になってた気がす
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 12:18:30.51 ID:r/+dQmz3o
作者は尻フェチですね、間違いない
乙でした
みんなは安易にこうもんで遊んではいけないぞ!
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 21:55:46.22 ID:teubeud00
いいみほエリだった・・・
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 22:11:18.51 ID:oVPANktbO


残念ながら象さんまとめにはのらんみたいやね
どんなコメつくかちょっと楽しみやったけど下すぎ?
俺はおもしろかったぜ
また書いてくれ
180.44 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)