千歌「どうしようもない私に女神が降りてきた」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:41:48.08 ID:TZKk0gJO0
アニメ1期と2期の間の話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1527518507
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:43:29.60 ID:TZKk0gJO0
千歌「…」

ルビィ「千歌ちゃん元気ないね」

善子「仕方が無いわ。私だって落ち込むわよ」

花丸「地区大会の結果、残念だったずら…」

梨子「そうね。でも、それだけラブライブは厳しいって事なのよ」

曜「それに審査員の人たちもAqoursの事を高く評価してくれてたし、惜しいとこまでいったんじゃないかな?」

善子「でも惜しいとこまでいったかもって思うからこそやっぱり悔しいって思うんじゃない?」

曜「まぁ、確かに…」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:44:36.91 ID:TZKk0gJO0
ダイヤ「悔しい…そう思えるからこそ頑張れるんだと私は想います」

鞠莉「私も悔しいわ。でもこの悔しさをパワーに変えて次にぶつけたい」

曜「ダイヤさん、鞠莉ちゃん…」

果南「私はちょっと嬉しかったな。悔しいと思えた事が」

梨子「え?」

果南「悔しいと思えるほど私はまたスクールアイドルをやる事ができたんだ、打ち込む事ができたんだって思うと嬉しいんだ」

果南「ふふっ、おかしいよね?」

千歌「…ううん、おかしくないよ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:45:54.76 ID:TZKk0gJO0
千歌「悔しいと思う気持ちは頑張った証だもんね。東京の時の『0』があったからここまでやれたと思うし、あの時の経験が無かったら地区大会に来る事さえできなかったかもしれないもん」

梨子「そうね…千歌ちゃんの言うとおり『0』から『1』になったらここまで来れた」

曜「今度はこの悔しさをバネに『1』から『2』にしようよ!」

千歌「うん!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:47:20.83 ID:TZKk0gJO0
果南「そうこなくっちゃ!内浦に帰ったらさっそく反省会と練習をしよう!」

善子「は…反省会?」

花丸「れ…練習?」

果南「そうだよ?みんな体力有り余ってるでしょ?」

善子・花丸「えぇ…」

ルビィ「が、がんばルビィできるかな?」

鞠莉「果南ったら本当にフィジカルモンスターね」

ダイヤ「休憩をするのも成長のために必要な事ですわよ果南さん」

果南「えーバリバリに動けるんだけどなぁ」

千歌「は、反省会はともかく練習は明日からにしようかな…」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:48:30.99 ID:TZKk0gJO0
次の日


千歌「さぁ!次のラブライブ予選に向けて練習頑張っていこう!」

梨子「千歌ちゃんったら昨日あんなにションボリしてたのに元気ね」

曜「見ててこっちまで元気になってくるよ」

善子「私はもう少し休息を望んでいるんだけど…」

花丸「マルも疲れてるけど我慢してるんだよ。善子ちゃんも我慢ずら」

善子「ヨハネよ」

ルビィ「千歌ちゃん元気になって良かったぁ!」

果南「…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:51:49.26 ID:TZKk0gJO0
鞠莉「準備運動のジョギングデース」

ダイヤ「アクアー!」

ルビィ「ファイトー!ファイトー!」

千歌「はぁっ…!はぁっ…!」

梨子「千歌ちゃん!?」

花丸「千歌ちゃん早すぎずら…」

善子「ジョギングのペースじゃないわよ…」

曜「千歌ちゃん!ペースを考えずに走りすぎだよ!」

果南「そんなんじゃ曜と私しか一緒に走る事できないし、千歌も後の練習持たないよ?」

千歌「ご、ごめん…」

ダイヤ(あっさり着いてこれる果南さんと曜さんもおかしいですわ…)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:52:38.65 ID:TZKk0gJO0
ダイヤ「ダンスの練習をしましょ」

果南「1、2、3、4!」

果南「千歌!タイミングが速すぎ!他と全然合ってないよ!」

千歌「ご、ごめん」

果南「…」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:54:37.63 ID:TZKk0gJO0
千歌「ユメを語るこーとばよりー♪」

梨子「千歌ちゃん。歌に力が入りすぎて変な歌声になってるわ」

千歌「ごめん…」

果南「…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:55:34.06 ID:TZKk0gJO0
ダイヤ「そろそろ休憩に入りましょう」

「はーい!」

善子「やっと魔力を蓄えるための休息ができるわ…」

花丸「甘いものも食べたいずら…」

善子「良いわね、それ!」

ダイヤ「水分補給はやるべきですが、10分程度の休憩でお菓子を食べるのはいけません!」

花丸・善子「そんなー!!」

千歌「ハァ…ハァ…」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:56:35.35 ID:TZKk0gJO0
果南「…千歌。今日はもう止めた方が良いよ」

千歌「え?」

果南「気持ちが先走って空回ってる。そんな状態でやったら練習も身に着かない」

千歌「そ、そんな事無いよ」

果南「そんな事ある。頑張ろう頑張ろうって思いすぎて変に力入っておかしな事になってる」

梨子「…千歌ちゃん。ごめんね、私も少し空回ってるように見える」

千歌「梨子ちゃんまで…」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:58:10.49 ID:TZKk0gJO0
梨子「少し落ち着かせるためにも、今日一日とまではいかなくとも少し休んだ方が良いと思うわ」

千歌「だ、大丈夫だよ!ちょっと失敗が続いただけだもん。みんなと同じ休憩時間だけで十分!」

果南「私は今日、ずっと失敗が続く可能性があると思ってるから休んだ方が良いって言ってるの」

千歌「ずっとって…そんなわけないよ!!何言ってるの果南ちゃん!!」

果南「千歌…」

千歌「…ごめん、声を荒げて」

果南「…私の方こそごめん、言いすぎだった」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/28(月) 23:59:05.94 ID:TZKk0gJO0
果南「…もし大丈夫じゃないと判断したら止めるからね」

千歌「大丈夫だよ。心配しすぎ」

梨子「千歌ちゃんが心配しなさすぎなの」

千歌「あははは」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:00:22.13 ID:k+BnkzTo0
梨子(今日の千歌ちゃん気持ちが空回ってるわ)

曜(やっぱり)

梨子(もし何かあったら曜ちゃんもフォローしてあげて)

曜(オーケー)

鞠莉「さあ、ダンスのpracticeをしましょ!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:00:48.00 ID:k+BnkzTo0
果南「ここで回って」

千歌「はい!」

果南「千歌、タイミングがずれてる」

千歌「ご、ごめん」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:01:49.01 ID:k+BnkzTo0
果南(やっぱり今日の千歌は絶不調だな…)

千歌(果南ちゃんがこっち見てる…このままじゃ駄目だ…)

果南(止めた方が良いか…)

千歌「も、もう少しだけ頑張らせて」

果南「…わかった、もう少しだけね」

千歌「うん!」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:02:40.95 ID:k+BnkzTo0
果南「次は千歌、曜、梨子ちゃん三人がジャンプするとこ」

千歌「はい!」

梨子「千歌ちゃん、私たちがフォローするから」

曜「千歌ちゃんは気負わずにやって」

千歌「あ、ありがと…」

千歌(二人に心配かけちゃってる…)

千歌(駄目だ、このままじゃ…)
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:03:14.93 ID:k+BnkzTo0
果南「ここでジャンプ!」

千歌「やー!」曜「とー!」梨子「はい!」

千歌(良かった、タイミングは合ってた…)

千歌「あっ!?」

曜・梨子「千歌ちゃん!?」

ドサッ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:04:04.97 ID:k+BnkzTo0
果南「大丈夫!千歌!?」

千歌(着地する時、バランス崩しちゃった…)

千歌「だ、大丈夫。大した事…いたっ!!」

果南「千歌!?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:05:07.18 ID:k+BnkzTo0
保健室


ダイヤ「千歌さんは軽い捻挫のようです」

千歌「ごめんね。みんな心配かけて…」

曜「大丈夫なの千歌ちゃん?」

千歌「足をひねった程度の軽い捻挫だから湿布をつけて安静にしてるだけで大丈夫だよ」

梨子「軽く考えすぎよ!何かあったらどうするの?」

千歌「梨子ちゃんオーバーだよ」

ダイヤ「千歌さんは物事を軽く考えすぎです」

果南「とりあえず今日は病院に行こう」

鞠莉「私が車を用意するわ」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:05:48.96 ID:k+BnkzTo0
千歌「ごめんなさい…果南ちゃんの言うとおり今日は止めておくべきだった…」

果南「…仕方がないよ。こんな事にまでなるなんて誰にも予想できない事だし」

果南「それに軽い怪我で良かった…そう思っておこう」

千歌「うん…」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:07:37.32 ID:k+BnkzTo0
ダイヤ「千歌さん、大丈夫でしょうか…」

果南「私のせいかもしれない…」

ダイヤ「え!?」

果南「千歌はあきらかに焦ってた。その事が足を怪我する事に繋がったんだと思う」

果南「私がキツイ言い方ばっかりして、千歌をさらに焦らせた…本当は落ち着かせてあげないといけないのに…」

ダイヤ「あなたのせいではありませんよ。考えすぎですわ」

果南「私のせいでなくとも、もう少し千歌に上手く言ってあげる事ができたら良かったんだけどな…」

果南「鞠莉の時といい、私ってこういう時、不器用だなって思うよ」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:09:39.08 ID:k+BnkzTo0
果南「千歌だけでなく私も空回りしてたのかなぁ…」

ダイヤ「…千歌さんだけでなく私たちみんながまだ未熟だという事なのかもしれません」

ダイヤ「少しずつで良いから成長していきましょう」

果南「…うん」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:11:13.01 ID:k+BnkzTo0
千歌(鞠莉ちゃんが用意した車に乗せてもらい病院で見てもらった…)

千歌(保健室の先生が予想していた通り、足を捻った程度の捻挫だったので一安心)

千歌(一週間程度は湿布を貼ったりアイシングしたりして治療を行わなければいけない)

千歌(そこまで大した事にはならなくて良かったけど…)

千歌(スクールアイドルの練習を捻挫の治療中は休まないといけない…)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:12:32.94 ID:k+BnkzTo0
次の日

志満「大丈夫なの千歌ちゃん?今日は学校休んでも良いんじゃない?」

美渡「志満姉ぇは心配性すぎるよ。こんな程度で休んじゃ千歌のためにならないよ。私だったら走って学校行くね」

千歌「流石にそれはどうかと思うよ…」

梨子・曜「おはようございまーす!」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:15:07.16 ID:k+BnkzTo0
志満「あら梨子ちゃん、曜ちゃん」

梨子「千歌ちゃんが怪我をしているので不自由しないように一緒に登校するために来ました」

美渡「いや、梨子ちゃんいつも一緒に千歌と登校してるじゃん…」

志満「曜ちゃんは家が遠いのにわざわざ来てくれるなんて…」

曜「千歌ちゃんのためならどんな距離でも全速前進ヨーソローですよ!」

千歌「二人とも…ありがとう!」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:15:46.88 ID:k+BnkzTo0
花丸「わー!千歌ちゃんずら!奇跡ずら!」

ルビィ「千歌ちゃん良かった…帰ってこれたんだ…」

善子「もう心配したんだからね!」

千歌「三人とも大げさすぎない?」

花丸「だって捻挫ずらよ!大けがだよ!」

ルビィ「もう何年も会えないと思ってた…良かった」

善子「我が堕天使の祈りが効いたようね」

千歌「いや、一週間程度で治る怪我だから」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:16:52.38 ID:k+BnkzTo0
果南「大丈夫だった千歌?」

千歌「うん、一週間安静するだけで治るって」

ダイヤ「本当に軽い怪我で良かったですわ」

鞠莉「果南からすると大怪我よね」

果南「何でさ?」

鞠莉「果南の身体なら1時間で治るでしょ?」

果南「私を何だと思ってんの!!」

鞠莉「キャー!内浦の水の化身が怒ったわ!」

千歌「アハハハ…」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:17:41.65 ID:k+BnkzTo0
千歌「みんな、優しいな…」

梨子「え?」

千歌「私を元気づけようと軽い冗談言おうとしたりしてくれるなんて…」

梨子「そうね、みんな千歌ちゃんの事が大好きだもの」

千歌「…うん」

ルビィ「捻挫って1週間程度で治るものなの!?」

花丸「程度によるずら。何カ月もかかる事もあれば千歌ちゃんみたいにすぐに治るケースもあるずらよ」

ルビィ「へーそうだったんだ…良かった」

曜(冗談じゃなく本気で言ってた子がいる…)

果南「1時間で捻挫が治るなんてどんな化物だよ!私でも一晩寝ないと完治しないよ!」

鞠莉「十分、モンスターよ…」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:19:12.64 ID:k+BnkzTo0
放課後


果南「さあ今日も張り切って練習しよう!目指すは次のラブライブ!」

善子「今日は熱いから休みにしない?」

果南「この程度の熱さで休みにするなんて駄目に決まってるじゃない!むしろ熱い日こそ体を鍛えるのに良い日だよ」

善子「うへぇー」

千歌「熱い日に耐えてこそ得られる忍耐力ってわけだね、うんうん」

果南「うむ、そのとーり…もしかして千歌?」

千歌「なーに?」

果南「練習参加しようとしてないよね?」

千歌「え?駄目なの?」

果南「駄目に決まってるでしょ!!」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:20:16.20 ID:k+BnkzTo0
梨子「お医者さんに1週間は安静にしないと駄目って言われたんでしょ?」

千歌「ちょっとぐらいならダイジョーブ?」

曜「ダイジョーブなわけないよ千歌ちゃん」

ダイヤ「そうですわ!千歌さんは果南さんとは違うのですから絶対に安静にしないといけませんしお医者様から許可を得られるまで生徒会長である私が千歌さんの練習参加を認めません」

千歌「そんなー!」

果南「さらっと私馬鹿にされなかった?」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:20:57.38 ID:k+BnkzTo0
千歌「じゃあ片足だけ、怪我してる方の足は使わないなら。それなら良いでしょ?」

果南「片足だけできる練習って限られてくるでしょ?」

千歌「うぐっ」

果南「それに片足をかばって運動しようとすると、今度は怪我して無い方の足に負担がかかって怪我する事もあるんだよ?そうなったら最悪でしょ?」

千歌「うん…」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:21:49.77 ID:k+BnkzTo0
鞠莉「千歌っちの気持ちはわかるわ…私も足を怪我した事があるし」

鞠莉「焦って無理したら酷い事になるわ。だから焦らずゆっくり足を治しましょ?」

千歌「鞠莉ちゃん…」

梨子「歌だけなら座ってもできるし、歌の練習だけ参加しましょ」

千歌「うん…」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:22:22.32 ID:k+BnkzTo0
ダイヤ「さぁ!練習を始めましょ!」

「は〜い」

果南「まずはジョギングから」

曜「アクアー!」

ルビィ「ファイト!ファイト!」

千歌「…」

千歌(見てるだけなのは寂しいな…)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:24:00.27 ID:k+BnkzTo0
鞠莉「次はダンスの練習デース!」

「はーい!」

善子「今日は我が舞踏を見せる時!」

花丸「善子ちゃんの動きキレキレずら」

千歌(みんな張り切ってるなぁ…)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:24:26.89 ID:k+BnkzTo0
曜「ここはこうしたら良いんじゃない?」

果南「良いアイディアだね」

千歌「…」

千歌(気持ちが落ち込んでるせいかな…何だか寒い気がしてきた)
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:25:22.84 ID:k+BnkzTo0
梨子「ボーっとしてどうしたの千歌ちゃん?次は歌の練習だよ」

千歌「えっ…うん!」

千歌(今、私にできる事はこれしかないんだから頑張らないと)

千歌(でも気合入れすぎて変な声になったりしないように…)
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:26:47.07 ID:k+BnkzTo0
千歌「船が往くよ〜♪ミライへ旅立とう♪」

千歌(良かった…ちゃんと声出てる)

梨子(うん、今日の千歌ちゃんの歌は良い感じ)

千歌「青い空笑って…ゴホッ!ゴホッ!」

梨子「千歌ちゃん!?」

果南「どうしたの千歌!?」

千歌「だ、だいじょ…ゴホッ!」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:28:04.90 ID:k+BnkzTo0
千歌「ごめん…喉をちょっと痛めたみたい…ゴホッ」

曜「大丈夫?休んだ方が良いよ?」

千歌「そ、そんな事…」

果南「今の千歌にはこれしか練習できないから頑張ろうって気持ちはわかる。でも無茶はダメだよ」

千歌「大丈夫だよ…ゴホッ」

ダイヤ「…千歌さんもしかして風邪なんじゃないですか?」

千歌「え!?」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:29:14.95 ID:k+BnkzTo0
ダイヤ「少しおデコを触りますわよ」

千歌「はい…」

ダイヤ「少し熱いですわね…」

千歌「え?朝とかそんな前兆なかったのに…」

花丸「寒気とかしてないずら?」

千歌「寒気?…そういえば少し前に寒くなったような…ゴホッ」

曜「こんな暑い日に寒く感じるなんて!風邪だよ千歌ちゃん」

梨子「保健室で見てもらった方がいいわ」

千歌「また!?」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:31:23.71 ID:k+BnkzTo0
保健室


ダイヤ「38.5度、あきらかに熱が出ていますわ」

千歌「ゴホッ…」

梨子「私が千歌ちゃんの家に送ります」

ダイヤ「お隣さんの梨子さんに任せるのが良いですわね」

千歌「ひ、一人で帰るよ梨子ちゃん」

梨子「駄目よ。迷惑かけちゃうとか心配しなくて良いの」

千歌「でも…」

梨子「私が風邪ひいた時に千歌ちゃんが送ってくれたらそれで良いわ」

千歌「うん…ごめんね」

曜「千歌ちゃん、後でお見舞いにいくからね」

千歌「ありがと曜ちゃん…ゴホッ」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:32:03.63 ID:k+BnkzTo0
千歌「どうして急に風邪なんか…」

梨子「季節の変わり目だからとか?」

梨子「後、気持ちが落ち込んでる時とか風邪ひきやすいって言われてるから…」

千歌「気持ちが落ち込んでる…」

梨子「だからゆっくり休んで元気になろ?」

千歌「うん…」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:34:01.60 ID:k+BnkzTo0
志満「あら?今日は早くないかしら?スクールアイドルの練習は休んだの?」

梨子「千歌ちゃん風邪ひいちゃったみたいで」

志満「あら大変」

千歌「ゴホッ!」

梨子「何か千歌ちゃんのために買ってくるものとかありますか?」

志満「大丈夫よ。私が用意できるわ」

梨子「でも志満さんは旅館のお仕事で忙しいですし」

志満「大丈夫。妹の面倒を見る時間を作れないほど時間が無いわけじゃないわ」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:34:44.47 ID:k+BnkzTo0
梨子「何か千歌ちゃんのためにできる事ってありますか?」

志満「梨子ちゃん」

梨子「はい?」

志満「梨子ちゃんは練習に戻ってあげて」

梨子「え?」

志満(あの子、梨子ちゃんの練習を邪魔してると思ったらまた気持ちが落ち込むと思うの)ヒソヒソ

梨子「あっ…」

志満「だからね?」

梨子「はい…」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:35:26.17 ID:k+BnkzTo0
梨子「それじゃあ、千歌ちゃん。私は学校に戻るから」

千歌「ありがとう梨子ちゃん…」

梨子「早く元気になってね。お大事に」

千歌「うん…みんなにもよろしく…ゴホッ」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:37:11.03 ID:k+BnkzTo0
志満「それじゃあ、氷枕も飲みものも用意したから私は仕事に戻るわね」

千歌「うん…ありがと志満姉ぇ…」

志満「布団に入ってゆっくり身体を休めるのよ。他に何か欲しいものない?」

千歌「ううん、大丈夫…」

志満「わかったわ。何かあったら携帯で呼んで」

千歌「うん。…ごめんね志満姉ぇ」

志満「気にする必要ないわよ。今日はお客さん少なくて暇してたんだから」

千歌「うん…」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:38:14.09 ID:k+BnkzTo0
千歌「はぁ…」

千歌「どうしてこうなるんだろう…」

千歌「足を怪我して…風邪までひいちゃって…」

千歌「みんなに迷惑かけて…」

千歌「これからって時なのに…」

千歌「学校を存続させるためにやらなきゃいけない事はたくさんあるのに…ラブライブの大会に向けて頑張らないといけないのに…」

千歌「私、リーダーなのに…」

千歌「みんな…ごめんね…」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:39:21.32 ID:k+BnkzTo0

千歌(足が痛い…喉が痛い…)

千歌(でも…みんなと練習がしたい…歌が歌いたい…ダンスがしたい…)

千歌(早く学校に戻りたいよ…)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:40:04.37 ID:k+BnkzTo0



千歌「…あれ?」

千歌「ここは私の部屋じゃない!?」

千歌「さっきまで部屋でベッドに入って眠っていたのに…」

千歌「ここどこだろ?」

千歌「うーん…」

千歌「どこかの学校?」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:41:28.82 ID:k+BnkzTo0
千歌「浦の星じゃないよね?」

千歌「どこだろう?でも、どこかで見た事あるような…」

?「遅刻!遅刻!」

?「このままだと練習に遅れちゃう!」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:43:02.92 ID:k+BnkzTo0
千歌「すいません。ここってどこですか?」

?「ここ?急にどうしたの?迷子?ここはね…」

千歌「えっ…!?」

穂乃果「音ノ木坂学院だよ!!」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/05/29(火) 00:43:49.21 ID:k+BnkzTo0
次回に続きます。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 02:52:48.26 ID:b3Dx7C+Ao
なんかみたことある
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 02:58:23.59 ID:Jjf7nJqIo
楽しみ
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/01(金) 23:09:45.25 ID:VPectrzl0
千歌「ほ、穂乃果さん!!」

穂乃果「そうだよ?」

千歌「あのμ'sの!」

穂乃果「うん」

千歌「高坂!」

穂乃果「うん」

千歌「穂乃果さん!!」

穂乃果「うん。そうだよ」

千歌「うわあああああああああああああ!!!!!!!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/01(金) 23:11:01.96 ID:VPectrzl0
穂乃果「急にどうしたの!?大声出して?」

千歌「ご、ごめんなさい!びっくりしちゃって」

穂乃果「私もびっくりしたよ!」

千歌「私!μ'sに憧れてスクールアイドル始めたんです!!」

穂乃果「うわあ!そうなんだ!!嬉しいなぁ」

千歌「私も穂乃果さんに会えて嬉しいです!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/01(金) 23:12:36.05 ID:VPectrzl0
穂乃果「スクールアイドルの輪が広がって欲しい、これからもスクールアイドルがラブライブが続いて欲しいって思ってたから、私たちのおかげでスクールアイドルを始めてくれた子がいるってのはとっても嬉しいよ!!」

千歌「はい!!穂乃果さん達が未来へ繋いだバトンはしっかり受け継がれています!たくんさんの人が穂乃果さん達μ'sに憧れてスクールアイドルを始めたんですよ!!」

穂乃果「本当に?嬉しいなぁ」

千歌「はい!私も嬉しいです!!」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/01(金) 23:13:59.00 ID:VPectrzl0
穂乃果「ところであなたの名前は?」

千歌「高海千歌って言います!」

穂乃果「千歌ちゃんかー可愛い名前だね」

千歌「あ、ありがとうございます///穂乃果さんの名前もすっっっっっごく可愛いです!!」

穂乃果「本当に?嬉しいなぁ」

千歌「はい!私も嬉しいです!」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/01(金) 23:14:59.36 ID:VPectrzl0
千歌(ああん!!どうしよう///穂乃果さんに会えた嬉しさで嬉しい!しか言えないよー!!!)

穂乃果「見ない制服だけど千歌ちゃんはどこの学校なの?」

千歌「はい!浦の星女学院という学校です!」

穂乃果「浦の星女学院?」

千歌「!!」
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