大学生、新田美波の一週間

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11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:15:16.08 ID:LH82nBsX0
P「テニスなんて何年ぶりだろうな〜」ポン、ポン

美波「Pさんテニスやってたんですか?」

P「中学生の頃ソフトテニス部だったんだよ。結構良い線行ってたんだぜ?」ニヤリ

美波「そうだったんですか!・・・あ、でもこれ硬式ですよ?」

P「大丈夫、大丈夫! やったことないけど、硬式も軟式も一緒だろ」

美波「そういうものでしょうか・・・?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:15:44.53 ID:LH82nBsX0
P「そうだ、俺は経験者だから何かハンデつけないとな」

美波「あ、いえ・・・私も一応経験は――― P「罰ゲームとかでもいいかもな。何か奢るとか」

美波「!」

P「ん? 何か言ったか?」

美波「いえ、何も」

P「そうか?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:16:13.04 ID:LH82nBsX0
美波「それよりいいんですか? 負けたら罰ゲームだなんて」

P「あぁ、そっちの方が俺も燃えるからな」

美波「・・・じゃあ負けたら私の言うことを何でも聞くっていうのはどうですか?」

P「問題ないね」フフーン

美波「決まりですね」ニコッ


すみませんPさん。ここは絶対に勝たせてもらいます!
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:16:43.33 ID:LH82nBsX0
― 数十分後 ―

美波「Pさんスポーツドリンクです」

P「おう、ありがとな」

P「・・・まさかコートに入りすらしないとは」

美波「軟式の感じで打つと結構飛んじゃいますからね」アハハ・・・

P「それに比べて美波は上手だったな。高校の授業で少しやってた程度なんだろ?」

美波「はい。でも何も言わずに黙っていてすみませんでした」

P「別に謝らなくてもいいって」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:17:29.10 ID:LH82nBsX0
美波「いえ、ご褒美があるのをいいことにズルいことをしてしまったので・・・」

P「最近美波は頑張っているから勝ち負け関係なく何かしらやってやるつもりだったんだ。だから気にするなって」

美波「Pさん・・・」

P「まぁ、でも美波がそこまでして叶えたい事って何だか気になるな・・・で、何をして貰いたいんだ? 欲しいものがあるとか?」

美波「実はPさんにお願いがあるんです」

P「?」


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:18:18.07 ID:LH82nBsX0
― 木曜日 ―
〜美容院〜

カランコロン


美波「こんにちは〜」

美容師「あ、美波ちゃん! お待ちしてました♪」


今日は行きつけの美容院に髪を切りに来ました。
ここは中学生の頃から通っている場所で、ママと私は結構長いお付き合いなんです♪
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:18:55.73 ID:LH82nBsX0
――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――――

美容師「あそこのメーカーは私には合わないわねぇ」チョキチョキ

美波「そうなんですね」ウフフ


アイドルになる前からのお付き合いということもあって、ここではアイドルではなく女子大生の新田美波として接してもらえます。外なのに家にいるような感覚で、とても居心地の良い場所です♪・・・・・が


美容師「美波ちゃんは好きな人とかできたの?」

美波「え、えっと・・・」


距離が近すぎる故の質問が普通に飛んでくることも珍しくはありません。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:19:36.56 ID:LH82nBsX0
美波「アイドルなんで恋愛とかはダメなんですよ」

美容師「あら〜、やっぱそういうものなのね。こんな美人なのにもったいないわ〜」

美波「そういうものなんです!」

美容師「でも芸能界にいるってことはいつかイケメン俳優とかと付き合ったりもできるかもね! 
よく聞くじゃない、元アイドルが俳優さんとかと結婚するニュース」

美波「私には縁がないかなー・・・」アハハ・・・
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:22:54.43 ID:LH82nBsX0
美容師「いやいや、美波ちゃんならいけるわよ! それに俳優だけじゃなくてお笑い芸人とか、
どこかの社長さん、TVのスタッフとかもいるわね!」

美波「どれもあまり想像できないですね・・・」

美容師「他には・・・あ、マネージャーさんとかプロデューサーさんとかは!?」

美波「!」 

美容師「今人気のアイドルグループのプロデューサーも昔自分がプロデュースしていたアイドルと結婚してるのよね。
距離が近くてお互いをよく知ってるしいいのかも!」

美容師「そう思わない!?」

美波「・・・え、えっと・・・私とPさんがですか?///」モジモジ

美容師「あぁ、それは想像できるのね」


こ、これは違うんです!
Pさんはとても近い人なので想像しやすかったといいますか・・・本当にそれだけですよ!?

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:23:27.19 ID:LH82nBsX0
― 金曜日 ―

〜新田宅〜

美波「ただいまー・・・・ん?」

美波「弟の靴と知らない靴が二足・・・お友達かな?」


私には高校生の弟がいます。
とても家族想いの良い子で、私の自慢の弟です♪
でも最近は私が近寄るとすぐどこかに行っちゃいます。
思春期で仕方ないとは思いますが、お姉ちゃん的には少し寂しいかな・・・
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:24:06.97 ID:LH82nBsX0

「―――だよなー!」
「マジかよ!」

ワイワイ! ワハハ!

美波(やっぱお友達が来てたんだ)

美波(挨拶した方が・・・あ、でも)

美波(男の子ってこういうの嫌がるよね?)

美波(やめておこうかな)


パタン・・・
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:24:45.83 ID:LH82nBsX0
〜美波部屋〜

「あの時マジでやばかったわ〜」
「何やってんだよ」アハハ


私と弟の部屋は隣同士で、壁の近くにいると声が漏れて聞こえてくることもあります。

美波(うーん・・・やっぱ私がいるってことを知らせた方がいいかな?)


「今日美波さんいねーの?」


美波「!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:25:45.74 ID:LH82nBsX0
「お、美波さんいるのか!?」
「仕事だからいないよ」

美波(私の話!?)

美波(このままだと尚更出にくくなっちゃいそう・・・! 早く私がいることを教えないと)スクッ


「あんな姉ちゃんいて羨ましいわ〜」
「毎日おっ○い見れるんだろ!?」


美波「!?///」ピタッ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:26:27.45 ID:LH82nBsX0
「うわ、マジかよ! お前ズルいぞ!」
「は、はぁ? 別に見ねーよ」

美波(もうこれ出ていけないよー!)

「家族の見たって何とも思わないだろ」
「美波さんだったら家族とか関係ないから!」
「美波さんの○っぱい見てー!」


美波(ほんと、男の子って・・・!///)ピクピク
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:27:08.41 ID:LH82nBsX0
美波(そっと家から出て、どこかで時間を潰そう)ソーッ・・・


「じゃあ新田は346で誰が好きなんだよ」


美波「・・・」ピクッ



「は? 何だよ突然・・・」


美波(ちょっと気になるかも・・・)
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:27:35.07 ID:LH82nBsX0
「美波さんと一緒に住んでるお前の好きな娘とか気になるじゃん」
「さぞ目が肥えているんでしょうな」
「はぁ?」


美波「・・・」ドキドキ

別に盗み聞きとかではありませんよ・・・?
ただ、壁の近くに座りたい気分なだけですよ?

「・・・アーニャちゃん」



美波(えぇぇぇ!?///)
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:28:04.51 ID:LH82nBsX0
美波(えー!?/// あの子アーニャちゃんの事好きだったの!?///)

「アーニャちゃんだったら姉ちゃんに紹介してもらえるんじゃね?」
「そういうのはズルいだろ」


美波「・・・」

美波(何だか複雑な気分・・・)


弟はもちろんですけど、アーニャちゃんも私にとっては妹のような存在です。
かわいい弟をアーニャちゃんに取られ、かわいいアーニャちゃんを弟に取られたような
何とも言えない複雑な心境です・・・別に付き合っているとかじゃないのに変な話ですね。
息子と娘を持つ親の気持ちってこんな感じなのかな?
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:28:38.03 ID:LH82nBsX0
「へぇー、じゃあ新田はアーニャちゃんで毎晩してるんだな」

美波「!?///」

「なっ・・・! ば、バカじゃねぇの!? 別にそんなん・・・」

「ベッドの下にラブライカのグラビア特集出てきたぞー」
「アーニャちゃんのページだけヨレヨレですねぇ!」
「お前どんだけ見てんだよ」

「や、やめろ! 返せって!」

ギャー! ギャー!

美波「」スッ・・・スタスタ

パタン・・・
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:29:17.54 ID:LH82nBsX0
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―――――――――――――――――
―――――――――――

美波母(以下、母)「ただいまー・・・あら、美波?」

美波「」テクテク・・・

母「おかえり。出かけるの?」

美波「・・・うん、コンビニまで」

母「そう?」

バタン

母「?」


この日は弟の顔を直視できませんでした。
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:29:50.89 ID:LH82nBsX0
― 土曜日 ―

美波「パパ何時頃に帰ってくるの?」

母「午前中にはこっちに着くって言ってたけどね」


海洋学者である私のパパは広島の大学講師として単身赴任中なので、たまにしか会うことができません。
しかも大学の授業や研究のために色々な地に行くので、東京の家に帰って来るのは月に一度あるかどうかなんです。
だからパパが帰ってくる日はちょっと豪華な食事にしたり、外食したり。お祝いの日みたいになるんですよ♪


「ただいまー」


美波「あ、帰って来た」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:30:40.95 ID:LH82nBsX0
――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――――

美波父(以下、父)「―――俺がいない間、何事もなくて安心したよ」

美波「パパ心配しすぎ」

母「唯一の事件と言ったらこの子がテストで赤点取ったってことくらいね」

弟「」ギクッ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:31:30.60 ID:LH82nBsX0
美波「何それ!? 後でお姉ちゃんが教えてあげるから、一緒に復習しようね?」

弟「い、いいって! 自分でやるから!」

父「ところで美波、明日の件なんだが・・・」

美波「ん?・・・・パーティーのこと?」

父「あぁ。別に美波は来なくてもいいんだぞ?」

美波「ううん、大丈夫だよパパ。明日はPさんが一緒に来てくれることになってるから♪」

父「Pさんが?」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:32:23.66 ID:LH82nBsX0
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―――――――――――――――――
―――――――――――

― 三日前 (水曜日) ―

P『パーティーの付き添い・・・? それがお願いなのか?』

美波『はい。今週の日曜に学者の方々が集まるパーティーにパパが出席するんですが、
その出席者の中に私のファンがいらっしゃるんです』

美波『その方は父が若いころからお世話になっている恩師のような方で、今回のパーティーを最後に御隠居されるみたいなんです』

P『なるほどな、美波はお礼も兼ねてご挨拶をしたいってわけか』

美波『はい』
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:33:05.37 ID:LH82nBsX0
P『ん? でも、それって別に俺は必要ないんじゃないか?』

美波『・・・実は私、パーティーの付き添い自体は何回かしたことがあるんです。でも私が大学生になるちょっと前の時に―――』


======================================

ワイワイ  ワイワイ

父『―――、―――!』アハハ
教授『―――』アハハ

美波(うーん・・・私は何をしてればいいのかな?)

『どうも、こんばんは』

美波『?』


男『お一人ですか?』ニコッ!
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:34:02.58 ID:LH82nBsX0
美波『あ、いえ! 父の付き添いで・・・』

男『そうでしたか! えーっと、お名前を伺っても・・・? あぁ、私は○○と申します。△大学で助教をやっているものです』キラーン!

美波『ご、ご丁寧にありがとうございます! 新田美波と申します!』

男『新田・・・あぁ! 新田教授のご息女でしたか! 
いや〜、新田教授とは何度かご一緒させて頂いた事があるのですが、とても素晴らし方ですね。前回のフィールドワークの時も――――』


美波『そうなんですね』アハハ・・・

美波(どう反応すればいいか分からないよ〜! そもそもパパそこにいるのに何で私に話しかけてくるの!?)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:35:33.29 ID:LH82nBsX0
男『おっと失礼。つい熱くなってしまいました・・・もし宜しかったらあちらで座りながらお話でもいかがでしょうか? 
  美波さんのお話も是非お聞きしたいです』ニコッ

美波『えっと・・・』

美波(これは断らない方がいいよね・・・? それに私自身の話だったらできるわけだし)

美波『そうですね。じゃあ座りながら・・・』

男『本当ですか!? では・・・・あっ! あはは・・・えっと、お話はまたの機会ということで!』ピューン!

美波『あ、あれ・・・?』


『美波』


美波『?』クルッ

美波『あ、パパ』
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:36:17.22 ID:LH82nBsX0
父『今の方は?』ニコニコ

美波『えーっと・・・△大学の○○さん? っていう方』

父『そうかそうか・・・・・・相手の方に失礼な事は言ってないか?』

美波『もーっ、そんなこと言わないよ!』

父『ならいいんだ』ニコニコ
==================================

美波『―――という事があって以来、付き添いで行くことがなくなったんです。
   きっと私が変なことを言うんじゃないか心配しているんだと思います』

P(違う理由だと思うなー)
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:36:51.48 ID:LH82nBsX0
美波『なのでPさんが一緒にいてくれればきっとパパも安心すると思うんです!』

P『なるほどな・・・よし、分かった! じゃあ俺も付いていくよ』

美波『本当ですか!?』

P『ファンは大事にしないとな。俺にとって美波のファンは神様のような存在だから!』

美波『Pさん・・・』

P『それに、偉い学者さんが集まるパーティーって事は大きな営業に繋がる可能性もあるだろ?』ニヤニヤ

美波『Pさん・・・』アハハ・・・
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:42:28.18 ID:LH82nBsX0
――――――――――――――――――――
――――――――――――――
―――――――

父「そうか、Pさんが来るのか・・・」

美波「どうしたのパパ?」

母「お父さん、前々からPさんとお話してみたいって言ってたもんね。夢中になってPさんとばかり話してちゃダメよ?」

父「あ、当たり前だろ!」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:43:03.87 ID:LH82nBsX0
― 日曜日 ―
〜パーティー会場〜

父「娘の美波です」

美波「初めまして、新田美波と申します。父が大変お世話になりました」ペコリ

老学者「あら、美波ちゃん!? まさか本物に会えるだなんて光栄だわ!」


老学者「―――♪ ―――!」
美波「―――♪」


P(良かった良かった)ウンウン

――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――
―――――――――――
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:43:47.58 ID:LH82nBsX0
父「ではPさん、すみませんが美波をよろしくお願いします」

P「はい、任せてください」

父「美波、Pさんに迷惑をかけるんじゃないぞ」

美波「もうっ、分かってるよ!」


「新田さーん!」


父「はい!・・・・では失礼します」




美波「パパったら本当に心配性なんだから・・・」

P「良いお父様じゃないか」

美波「過保護なだけです」フフフ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:44:26.13 ID:LH82nBsX0
P「過保護ね・・・」チラッ



「本物の新田美波だ」ヒソヒソ
「隣にいる男邪魔だな」ヒソヒソ
「あの男誰だよ」ヒソヒソ



P(そりゃ過保護にもなるって)

美波「どうかしましたか?」

P「・・・いや、美波のドレス姿が綺麗だなと思ってさ」

美波「えっ!?///・・・ふふっ、ありがとうございます。Pさんにそう言って貰えて嬉しいです♪」


43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:45:35.30 ID:LH82nBsX0
P「さて、これからどうしようか」

美波「せっかくの場ですし、私達も雰囲気に混ざってみませんか?」

P「そうだな、せっかくのパーティーだし」

美波「それではPさん」スッ

P「あぁ」スッ


P・美波「乾杯♪」チーン


こんな素敵なパーティーでPさんと乾杯できるなんて、何だか大人になった気分♪ 
まぁ、二人ともジュースなんですけどね・・・。
でもいつかはPさんと二人でお酒を飲みに行ってみたいです。

―――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――
―――――――――――
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:47:01.98 ID:LH82nBsX0
〜居酒屋〜

父「今日は大変お世話になりました」

P「いえいえ、私の方こそあんな豪華なパーティーにご招待して頂いて、とても貴重な体験ができました」

父「本当は私一人で行くつもりだったのですが、どうやら気を遣われたみたいで」ハハハ・・・

P「美波さんは家族想いの優しい娘さんですね。
 事務所や現場でも気配り上手で、年下のアイドル達からは頼りになるお姉さんとして慕われているんですよ」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:47:37.40 ID:LH82nBsX0
父「昔から面倒見は良い方でしたが、アイドル活動を始めてから更に大人びてきた気がしますね」

P「そうなんですか?」

父「色々な経験を積んで一皮剥けたんでしょう。父親からしたら少し寂しい気もしますが・・・」アハハ・・・

P「・・・」

P「お父様、今日は飲みましょう!」

父「・・・そうですね。美波の話もっと色々と聞かせて下さい」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:49:31.31 ID:LH82nBsX0
〜数時間後〜

P「―――というワケで今年の夏、美波さんにはもっと攻めた衣装を着せてみたいなー。なんて・・・///」チラッ

父「・・・」

父「問題ありませんよ!/// 私は全てPさんにお任せします!///」ヒック!

P「本当ですか!?/// じゃあ、じゃあ! 例えば貝殻のビキニとか――――」

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――――――――――――――――――――
――――――――――――

美波「へくちっ!」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:50:19.42 ID:LH82nBsX0
母「あら、風邪?」

美波「ん、大丈夫だよ」

母「もしかしたら美波の話で盛り上がってるのかもね」フフフ

美波「えぇー・・・まぁ、二人が楽しくお話できてるならいいかな?」フフフ

母「きっと今頃楽しく飲んでるわよ」

美波「うん、そうだね♪」



その後ですか? 私は今年の夏に『海洋学に精通するセクシーなマーメイド』という設定で写真を撮ることになり、
パパは向こう数か月禁酒することになりました。


終り

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:50:46.43 ID:LH82nBsX0

〜おまけ〜

父「・・・」

父(ネット上での美波の評価はどうなんだろうか)カタカタ・・・

父「ん?」

[新田美波  346] [新田美波  美人] 【新田美波  父親】


父(なぜ候補に私が・・・)カチッ

【新田美波の父親はまさかのあの人!?】

父(何だこれは?)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:52:10.64 ID:LH82nBsX0
父(『まさかの』って何だ? ただの海洋学者だぞ)カチッ

父「・・・・・誰だこの男」

父「漫画のキャラみたいだが・・・なるほどこの男も海洋学者なのか」

父「・・・」

父「これが私か」フム・・・

――――――――――――――――――――
―――――――――――――――
―――――――――

母「お父さん、緑茶淹れたわよー」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:53:36.90 ID:LH82nBsX0
父「今はほうじ茶の気分だぜ!」バーーーン!

母「・・・」
美波「・・・」


ゴンッ!

父「」ビクッ

母「はい、緑茶っ!」ニコッ

父「あ、あぁ・・・どうも・・・・」

母「」スタスタ・・・
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:55:05.56 ID:LH82nBsX0
父「」チラッ

美波「・・・」

父「やれやれだぜ!」フフッ

美波「・・・え、なに?」

父「・・・」

父「なんでもない・・・」クピッ

父「あちっ」




弟(何やってんだ親父)

終り
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:56:44.50 ID:LH82nBsX0
以上になります
最後までご覧いただきましてありがとうございました!
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/05/27(日) 16:59:03.11 ID:LH82nBsX0


李衣菜「大人の魅力を身につけたいんだよね!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526642809/

こちら前作になります。よかったら暇な時にでも読んでみて下さい!
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 19:06:51.81 ID:zqMivRFk0
美紗希「化学反応式も女子力よ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527292985/
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 19:42:38.21 ID:IGigl2j50
乙 面白かった。
アーニャちゃん好きだけど姉にお願いするのは卑怯と考える弟君イイネ
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 20:00:08.34 ID:JY3vkRaio
いいね
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 22:14:08.99 ID:ZTQRRZDPO

素晴らしい美波ssをありがとう
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 23:25:20.63 ID:QMJgZ7Oio
前作もすき これもすき
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 00:58:49.92 ID:QGqxAb82o
乙でした
担当アイドルに手を出すPとかそれなんて秋◯康
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 00:20:53.04 ID:0Bj9JvUko
よかった
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