GT悟空たちが幻想入り(ドラゴンボールGT×東方Project)

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 12:15:57.38 ID:b0F9sj1E0
もともとここで書いていてハーメルンに移ってサブ垢がバレて消されたのでもう一度ここで書こうと思います

注意点として悟空は瞬間移動が使える設定でお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526613357
2 : ◆37K26PBUng [sage]:2018/05/18(金) 12:40:03.45 ID:b0F9sj1E0

第1話「悟空敗北!?落ちた世界は幻想郷!」


悟空「ぐあぁぁっ!ち、ちくしょう...ベビーのやつ、ここまで力を上げてくっとはなぁ...」


ベジータの肉体に寄生しているベビーの攻撃を受け、倒れている悟空。すべての力を使い果たした彼にはもう立つ気力すら残っていない

 
ベジータ(ベビー)「くっくっくっ!これで終わりにしてやろう!」

 
そんな悟空にベビーはトドメを刺そうとサイヤ人への恨みの力で特大のエネルギー弾を作り上げる。まともにこれをくらえば悟空の身体など一瞬で消滅するだろう

 
悟空「ま、まずい...このまま...じゃ...」


身体を起こそうとする悟空。だが、その身体は言うことをきかずただ死の瞬間を待つことしかできない。そして...


ベジータ(ベビー)「消えろ...!リベンジデスボールっ!」


力を限界まで貯めたベビーの一撃が孫悟空に放たれた!
 

悟空「くっ...くそっ...!...オラ、死んじまうんか...うっ、ああああっ!」
 

サイヤ人への恨みの一撃は唸りを上げ、孫悟空を消滅させるべく近づいてくる。力を全て出し切った孫悟空が死を悟り、あきらめかけたその時...


???「悟空さん、つかまってください!!瞬間移動です!」
 

突如、瞬間移動で悟空の目の前に現れた者、彼は悟空の師である界王の上に立つ界王神とその付き人であるキビトがポタラで合体したキビト界王神だ


悟空「...か、界王神さま...?す、すまねえ!」

キビト神「カイカイっ!」
 

悟空は言われるがまま、手に掴まる。その瞬間、悟空とキビト界王神の身体はその場から消えた
3 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 12:42:48.69 ID:b0F9sj1E0

 

異空間



迫り来るリベンジデスボールをキビト界王神によって助け出された悟空。界王神は自らの世界である界王神界へと悟空を連れて行くべく、前へ進む。しかし...


キビト神「くっ...技の直撃こそ避けましたが...時空を超えてここまでの衝撃を与えてくるとは...!!」
 

ベビーの攻撃で異空間は激しく揺れ、衝撃が悟空とキビト界王神に伝わる。それにより、悟空を担いでいたキビト界王神の身体のバランスが崩れてしまう!


キビト神「くっ...あっ!?しまった...ご、悟空さんっ!」
悟空「...っ!う、うわぁぁぁぁっ!!」
 

身体のバランスを崩した界王神は悟空の手を離してしまった。悟空の身体は落下し、異空間の中にあった裂け目に入り込んでしまう!


キビト神「悟空さんっ!!...悟空さんが落ちたあの時空はっ...まさかっ」


悟空が入り込んだ穴を見て、血相を変える界王神。すぐに追いかけるもその異空間の穴は閉じてしまった

 
キビト神「...くっ...悟空さん、どうかご無事で...!」

 
異空間に1人残されたキビト界王神はただただ悟空の安否を気遣うことしか出来なかった
4 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 14:55:28.06 ID:lmfRi4500



どこかの森



悟空「...いちちっ...オラ、助かったんか...けど、ここはどこなんだ?」


気を失い、その場で倒れていた孫悟空。目を覚ました悟空は身体を起こし、周りを見渡す。辺りは謎の植物が生い茂っている森林のようだ


悟空「見たことねえ場所だなぁ...それにベビーの気も感じられねえ」


場所がわからないので、気を読むことにした悟空。だがあれだけ暴れ回っていたベビーの気は感じ取ることが出来なかった。それだけではなく...


悟空「それどころかみんなの気も...!?いってえ、ここはどこなんだ?」


パンやブウにサタン、寄生されたみんなの気すら感じられないことに違和感を覚える悟空。パンやブウは気が消せるとしてもサタンや他の地球人の気が感じられないのはおかしい


悟空「見たところ、どっかの森みてえだけどよぉ...ん...?なんか、近くに気を感じんぞ。そんなに大きくはねえ気だな...」


近くから気を感じた悟空は辺りを見渡す。この気は明らかに敵意を持っている。しばらくして、茂みの中から何かが飛び出してきた!


???「...ガブッ!」

悟空「うわっ!?あぶねえな、何すんだよ」


金髪で赤いリボンを付けた少女が悟空に向かっていきなり噛みついてくる!悟空は素早く避け、構えをとる


ルーミア「おいしそうな人間だったから、ついね」
5 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 15:01:33.05 ID:lmfRi4500
なんと、この赤リボンの少女は悟空を食べるべく襲ってきたのだ!見たところパンより小さいくらいの女の子が襲ってくる時代だなんて今の世の中物騒だなぁと悟空は思いつつ、警戒する

 
悟空「オラ、食べてもあんまりうまくねえとおもうぞ?」
ルーミア「そう?とってもおいしそう!...それに私、ちょっとイライラしてるんだぁ」


赤リボンの少女をよく見ると、服がボロボロで戦闘した後であることが伺える。おそらく他の人にも同じように攻撃したが、返り討ちにでもあったのだろう

 
ルーミア「だからね...大人しく食べられなよ!」
 

赤リボンの少女が言い終わると同時に少女はエネルギー弾を放つ。悟空はそれを弾き返すが、次々とエネルギー弾を撃ってくる

 
悟空「ちょっと懲らしめる必要があるみてえだなっ!」


悟空は放たれてくる弾幕の間を素早く駆け、赤リボンの少女に近付く!少女は悟空の行動が予想外だったようで驚愕していた


ルーミア「は、速いっ!?」


とっさに身を守った少女であったが悟空にはその行動は読まれている!

 
悟空「背中ががら空きだぞっ」
ルーミア「きゅ!?」
 

後ろに回った悟空は赤リボンの少女の首もとに軽く手刀を打つ。その衝撃で少女は目を回して倒れた。起き上がってこないところを見ると気絶したようだ


悟空「ふうっ...こんなもんか...こいつはこの辺に置いといて...」

 
ルーミアを木の陰で寝かせた悟空は改めて状況を確認してみる。助かったのは事実だが、地球とは別の場所に飛ばされたと考えた


悟空「界王神さまの手違いで別の星に飛ばされたとかか?ま、なんにしてもそのうち界王神さまの迎えが来るはずだな」

 
悟空がどこかに飛ばされたのは界王神も知っているはず...おそらく助けにくるだろうと考えるがあの神さまは抜けているところがある。ただ待っているだけも退屈であるため、悟空も帰るための手段を探しに行くことにした

 
6 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 15:06:29.28 ID:lmfRi4500
 


霧の湖 ほとり

 

辺りを警戒しながらあてもなく舞空術で飛んでいた悟空は2つの気がぶつかりあっているのを感じた。とりあえずその場所に向かって飛んでいく!


魔理沙「こいつで最後だ!スターダストレヴァリエ!」


箒に乗っている少女の手から星形の弾幕が放たれる。気とは違う見慣れない力だ。色とりどりの星形弾幕を氷を使って防ぐ羽根の生えた幼女。しかし、連続で放たれる弾幕に氷の盾が耐えきれず割れてしまう


チルノ「ひぎゃあっ!おっ、覚えてろぉ〜!!」


被弾し、羽根の生えた幼女は捨て台詞を吐いてフラフラと飛び去っていった。箒の少女は魔法使いが被っていそうな帽子のズレを直す


魔理沙「ふうっ...こんなもんかな」
悟空「おめえ、今のどうやったんだぁ?すっげえなぁ!」


悟空が近づくと、箒に乗った少女は瞬時に距離をとる。その様子から驚きが読み取れた


魔理沙「っ!増援かっ!?(こいつ...気配をほとんど感じなかったぞ...)」
悟空「増援?いや、オラは...」
魔理沙「動くと撃つ!間違えた。撃つと動くだ。今すぐ動く!!」

 
言い終えるのと同時に力を貯め、先ほどと同じ星形の弾幕を撃ってきた!先ほどの少女とは比べものにならない威力と密度である。連続でエネルギー弾のようなものを撃つその技はベジータの技に近い!

 
悟空「ちょっ、ちょっと話を聞けって...!」
魔理沙「問答無用!だだだだだっ!!」


星形の弾幕を紙一重でかわす悟空。それなりの威力のようで当たればダメージは免れないだろう

 
悟空「くっ!よけっきれねえっ!!」

 
避けるのにも限界はくる。何発か被弾してしまう悟空。この状態では少し分が悪いと見た悟空は...
7 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 15:10:41.88 ID:lmfRi4500


悟空「仕方ねえな...はあぁっ!!」


気を放出させ、放たれてくる弾幕をかき消した。悟空から膨大なエネルギーが溢れ出る!髪が逆立ち、黄金色に変わり、碧眼へと姿が変化させた。周りには金色のオーラが迸っている。超サイヤ人へと悟空は変身した!


魔理沙「っ!?金色の...輝き?そんな変身で...!」
 

連続して撃つエネルギー弾では効かないと見た少女は力を貯めて、ミサイルを形成して撃ってくる。それを悟空は避けもせずに気を入れ、飛んできたミサイルをかき消した!


魔理沙「わ、私のマジックミサイルを気合いだけでっ!?な、なら!レーザーでっ!」
悟空「かめはめ波っ!!」


すぐさま力を貯め、魔閃光のようなモーションでレーザーを放つ少女。悟空はとっさに出したかめはめ波で相殺する!


魔理沙「簡単に返しやがって...少しへこむぜ...!」
悟空「面白くなってきた!今度はこっちからいくぞっ!」
 

悟空は超スピードで接近し、肉弾戦に持ち込む。この手の戦い方をする者は接近戦に弱いというのが悟空の考えだ


魔理沙「わっ、たっ、たっ!何かの武術の使い手かっ!な、なかなかやるなっ!!」
悟空「おめえこそ、やるじゃねえか!この超サイヤ人についてこれるなんてよ!」


箒と気のようなものを手に纏い、悟空の攻撃を防ぐ少女だが、隙をついた悟空の蹴りが少女の腹に入る!少女は吹き飛び、受け身をとるが悟空を見るその表情は少し苦しげだ

魔理沙「ぐっ...!うぐっ...!ちょ、ちょっと分が悪いか...?こういう時は...!」


少女はスカートの中から瓶のようなものを取り出すと、それをこちらに投げてきた!瓶は破裂し、中から煙が溢れてくる。その煙を吸った悟空は咳き込んだ


魔理沙「逃げるが勝ちだぜっ!!あばよ!」
悟空「ごほっ!げほっ!ま、待てよっ!!」
 

悟空が怯んだその隙に少女は一目散に逃げていった。悟空は煙を気で吹き飛ばし、すぐさま先ほどの少女の気を探る。やがて、少女の気を捉えた悟空は一瞬でこの場から姿を消した
8 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 15:13:57.90 ID:lmfRi4500

 

霧の湖 上空



魔理沙「いてて...あいつ、結構やりやがるな...まさか、ここまでやられるなんて...」
 

超スピードで湖を駆け抜けていく先ほどの少女。追いかけてこない所を見て、逃げ切ったと思っているようだ
 

魔理沙「しかも...まだ余裕があったように見えるぜ...!あんな奴がいるとはなぁ」
悟空「見つけたぞ!」


少女の目の前に悟空が現れる。悟空は少女の気を探り、瞬間移動で現れたのだ!


魔理沙「なっ、お前...!逃げ切ったはずだぞ?」
悟空「瞬間移動だ。オラは一度、会ったやつの気を探ってそこに瞬間移動することができる」


もっとも、会ったことのない人物や気が感じられない場所には瞬間移動では行くことができないが
 

魔理沙「ちっ、霊夢みたいな事が出来るんだな...お前...ん?あの館は...?」
悟空「なんだ、どこ見てるんだ?」


何かに気づいた少女。悟空のことは見ていないようだ。どうやら、後ろにある赤い館が気になっている様子である


魔理沙「異変のもとを見つけたぜ...!今回は私の方が早かったか?霊夢...とは言っても、この館から漂う魔力...尋常じゃないな。私、一人で解決できるか...?」
悟空「おいっ!おめえっ!どうしたんだ?早くやろうぜ」

 
悟空がそう言うと少女は良いことを思いついたと言わんばかりに笑みを浮かべた

9 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 15:17:24.15 ID:lmfRi4500

悟空「何だよ?急に笑い出して...オラの顔になんかついてんのかぁ?」
魔理沙「なあお前、外の世界からきたんだろ?」


少女は外の世界という言葉を口にした。そのキーワードに悟空が反応を示す


悟空「外の世界?まあ、多分ここの人間じゃねえなぁ」
魔理沙「お前のもといた世界に帰りたいか?」
悟空「ああ、早いうちに帰りてえ...あいつを放っておくことはできねえからな」


ベビーの存在が脳裏に浮かぶ。あいつは放ってはおけない。今の悟空では勝つことはできないが、だからといって放っておくわけにはいかない
 

魔理沙「元の世界に戻る方法を私は知っている。教えてやってもいいぜ!」
悟空「っ!教えてくれんのか?おめえ、いいやつだな!」


いずれ界王神が助けにくるとは思うが、帰れる手段が多いことに越したことはない。少女は悟空の言葉を聞いて、キョトンとした後何やら笑いを堪えている


魔理沙「そのかわり、少し手伝ってほしいことがあるんだ。感じるか?あの館から感じるいやな気配」


少女が指を指すのは悟空の後ろにある赤い館。湖に浮かぶ小島にポツンとあるその館からは確かに嫌な気を感じる


魔理沙「最近、幻想郷...この世界のことな。幻想郷が紅い霧で覆われたんだ。それで、その霧は私たち人間にはあまり良くないわけ」


悟空が今いる世界は幻想郷と言うらしい。幻想郷という所は確かに悟空がもといた世界では聞いたことがなかった
10 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 15:19:38.81 ID:lmfRi4500

魔理沙「そこで、霊夢の仕事を奪うべく...っと違うな。この異変を解決すべく、私はこうして動いてるわけなんだ!」
悟空「...おめえ、すげえいいやつじゃねえか!」
魔理沙「ああ、ありがとよ!ここまできたら言いたいことわかるよな?」


まとめると、この世界は今異変が起きている。あの館から人体に影響するものであり、放っておくと危険。その為、この少女が異変を解決するために動いているというわけだ

 
悟空「つまり、オラにその異変ちゅうやつを解決すんのを手伝ってほしいんだな!そういうことなら全然オッケーだぞ!」
魔理沙「助かるぜ!私の名前は霧雨魔理沙、魔法使いだ。よろしく!」
 

霧雨魔理沙と名乗った少女が手を出してくる。悟空も自己紹介をして握手をした


悟空「オラは孫悟空、地球育ちのサイヤ人だ。よろしくな!」
魔理沙「サイヤ人?」


フリーザによって滅ぼされた戦闘民族サイヤ人、悟空はその一族の数少ない生き残りである


悟空「その辺は話すと長くなるんだけどよ...ん?」
魔理沙「ん、どうした?」


何かを感じ取った悟空。今、あの館から気を感じる。どうやら、戦闘が始まろうとしているようだ!


悟空「あの館の門の前に二つ大きな気があるみてえだ。多分、戦い始める前だな」
魔理沙「便利な能力だなぁ...どれどれ、ちょっと様子見に行くか」

11 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 15:26:56.47 ID:lmfRi4500
 
 

紅魔館 門前



2人は館から少し離れた所に降り立ち、そこで門のの様子を見る。門には仁王立ちをした中華風の女性と白と赤の巫女装束を着た少女がにらみ合っていた

 
悟空「さっき感じたのは、あの緑の服着てるやつと赤と白の服着た変な奴の気だな」
魔理沙「げっ、霊夢がいるじゃないか...先を越されてたみたいだな...」

 
魔理沙は苦い顔をしている。門にいるどちらかの心当たりがあるようだ


魔理沙「何だ、知り合いがいんのか?」
悟空「ああ、腐れ縁ってやつかな。さて、どうやってあの館に侵入するかな...門の前にはあいつらがいるしな...」


魔理沙はどう侵入するかを考えている様子。悟空も考えてみるが正直に突っ込むきちしか思い浮かばない


悟空「正面から行くんはダメなんか?」
魔理沙「まあ、それしかないか...悟空、私の後ろに乗れ!」
 

そう言われて悟空は魔理沙の箒の後ろに乗る。この箒で魔理沙は飛んでいる?


悟空「...?乗ったぞ!どうすんだ?」
魔理沙「いくぜっ!しっかりつかまってろ!!」


悟空が乗ったことを確認して、力を込め門へと思いっきり加速し、突撃していく!


悟空「うわっ!わぁぁぁっ!!」

 
12 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 15:30:34.31 ID:lmfRi4500
 


紅魔館 門

 
 

「…」


門番なのであろう、チャイナドレスを着ている女性が門の前で仁王立ちをしている。ここから先は彼女を倒さないと進めないようだ


霊夢(...隙がない...なかなかできるわね)


そして、対するは巫女装束を着た少女...この少女は博麗霊夢。こういった幻想郷の異変を解決するスペシャリストである


美鈴「どうかした?こないのならこちらからいくわよ!」
 

門番は力を込め、今にも飛びかかってきそうだ。霊夢もいつでも動けるように身体から白いオーラを放出し、美鈴の動きに警戒する


霊夢「やれやれ...肉弾戦は得意じゃないのだけど...っ!?「どけどけぇっ!!」」
美鈴「っ!?ぐっ!!」


後ろから魔理沙がこちらをめがけて突撃してくる!霊夢はすんでのところでかわしたものの門番の女性は突撃で門の壁へと吹っ飛んでいった!


霊夢「ま、魔理沙!?突っ込んでくるなんて危ないじゃないのよ!」
魔理沙「どけって言ったぜ?避けられたんだからいいじゃないか」


箒からひょこっと悟空も出てくる。先ほど吹き飛んでいった門番を警戒していた

 
悟空「魔理沙、おめえも...気を抜くなっ!あいつ、全然気が減ってねえぞ!」

13 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 15:35:06.05 ID:lmfRi4500

そして、衝撃で崩れ落ちた壁の瓦礫から先ほどの門番が飛び出してきた!やはり、ダメージは無かったようで笑みを浮かべこちらを見ている


美鈴「...いきなり吹っ飛んでくるなんてね。面白いじゃない」


魔理沙と悟空を睨む門番。悟空は門番を見てワクワクしている様子である。そんな悟空を霊夢が指差し、魔理沙に問いかけた


霊夢「魔理沙、いろいろとツッコミたいんだけど...あの子供は?」
魔理沙「お前の質問はあとでまとめて聞いてやるよ。今は...」


魔理沙はくいっと門番を指差す。霊夢は言いたいことはあったがすぐさま切り替えた。悟空も臨戦態勢に入っている


美鈴「...3対1か...久しぶりに、楽しめそうねっ!!」


門番が気を発すると大気が揺れ、肌にピリピリと衝撃が伝わる。悟空はそれを感じると笑みを浮かべ、一人門番に近づいていく

 
悟空「...魔理沙、それとそこの赤いやつ!ここはオラにやらせてくれねえか?」
魔理沙「ん?別にいいけどよ...」
霊夢「赤いやつって何よ!...勝手にすれば。妖怪相手に戦いを挑むなんてどうなっても知らないけどね」
悟空「サンキュー!よっしぁっ!オラが相手だ!」


二人からの了解が得られた悟空は門番の女性の前へ歩み寄る。そんな悟空を門番は不機嫌な様子で見下ろしていた


美鈴「...子供一人が相手だなんて、私もずいぶんと舐められたものね。どうなっても、知らないわよ!」
14 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 16:19:08.68 ID:lmfRi4500

美鈴の気を込めた拳の一撃が悟空の身体にヒットする。その攻撃に大きく吹き飛ばされた悟空、さらに美鈴が追撃していく!


悟空「ぐっ!だりゃあ!!」
美鈴「甘いっ!たあっ!」


悟空の繰り出す攻撃をはねのけ、腹部に拳底を叩き込む!そして、その攻撃で門の壁に激突した悟空に美鈴は間髪入れず連続でエネルギー弾を放っていく!


悟空「うぐっ!...おぉ〜いちちっ...!」
美鈴「終わりよ!」


立ち上がったのを確認した門番はトドメを刺そうと悟空に駆け寄ってくる!そして、気を込めた拳が顔面に叩き込まれた...と思われたが、その攻撃は悟空の手によって受け止められていた


悟空「様子見は終わりにすっぞ...」
美鈴「っ!?この子供っ!ぐうっ!?」
悟空「今度はこっちの番だ!だりゃあ!」


悟空が門番の腹に蹴りを入れた!そして、今度は悟空が攻め立てていく!美鈴は防御に回り、形勢は逆転することとなった


悟空「あの子...なかなかやるじゃない。外見で判断してはいけないっていうのはこのことかしら」
魔理沙「ああ、私も実際にあいつと戦って驚いた。ついでに悟空はまだ、全然本気じゃないぜ」


霊夢は腕を組み、悟空を観察する。あの動きはそう簡単に身につくものではない。おそらく幾多の戦いを経験し、勝ち抜いてきているのであろう


「孫悟空...か...」


15 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 18:10:27.91 ID:lmfRi4500

悟空の拳が門番を捉える。美鈴は防御したものの、その衝撃に後ずさりし、口元の血を拭いながら悟空を睨みつけている

 
悟空「こいよ。本気で...」
美鈴「...私は、紅魔館の門を守る門番、紅美鈴。あなたは?」

 
門番は紅美鈴と名乗った。この館は紅魔館というらしい...悪趣味な名前だ。まるでピッコロの技の名前のようである


悟空「オラは孫悟空だ」
美鈴「孫悟空、あなたにも能力があるように私にも一つ、能力がある」


能力?聞き覚えのない言葉に悟空はぽかんとしている。霊夢と魔理沙は顔をしかめていた


美鈴「普通の戦いで使うのはあまりにも危険な能力。だから、これまでは抑えて戦ってきた」


美鈴は全身から赤いオーラを放ち、辺り一面を吹き飛ばした。衝撃は少し離れた霊夢と魔理沙にも伝わる


悟空(...気が高まってる!これがあいつの本気ってやつか...)
美鈴「あなたには加減の必要はないみたい。気を開放するわっ!!」


言い終わると同時に赤い気を身体に纏わりつかせた美鈴。先ほどの美鈴の何倍もの気を感じる!それを見て、悟空はこれからの戦いにワクワクしているのか笑みを浮かべた


魔理沙「...!おびただしいほどのオーラね。あれがあいつの能力...!」
霊夢「気を使う程度の能力、か...」
 
16 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 20:37:55.95 ID:edbGB6tp0
 

美鈴の本気の力を見た霊夢は目を細めている。悟空の実力を知っている魔理沙も苦い顔で様子を見ていた。美鈴から感じられる力は今の孫悟空の力を遥かに越えているのだ


悟空「それがおめえの全力か。こいっ!」
美鈴「...こうなってしまったからにはあなたとは...」

 
悟空は構えて相手の出方を見ていた。しかし、美鈴は悟空がとらえきれないスピードで後ろに回り、拳を振り上げる!

 
美鈴「力の差がありすぎる!」


悟空は気配を察知し、後ろに蹴りを放つがそれを身を翻してかわし、美鈴は悟空の顔に強烈な裏拳を放つ。そこから、掌底、回し蹴り、手刀と次々、悟空に叩き込んでいく!


悟空「がっ!?くっ!」

 
吹き飛ばされた悟空はすぐさま受け身をとり、エネルギー弾を美鈴に放つが片手で弾かれる!そして、お返しと言わんばかりに赤い気を纏わせた拳から煌びやかな気弾を放ち、悟空を襲う!


霊夢「かなりのスピードよ。あれは大丈夫なの?あの子、このままじゃ...」
魔理沙「ああ〜...悟空の性格がわかってきたぜ...あいつ、楽しんでやがるな」
 

悟空と戦っている魔理沙は悟空にはあの変身があることを知っている。それを使わないということは悟空は相手に合わせて戦っているのだろうと魔理沙は考えた


魔理沙「まあ見てろ。悟空の戦いをな」

 
17 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 20:47:18.17 ID:lmfRi4500


美鈴(手ごたえがなさすぎる。攻撃は確実に当たっているはずなのに...)


ラッシュの合間にそう考える美鈴。トドメを刺そうと握った拳に力を込め、悟空に本気の一撃を叩き込む!しかし、その攻撃はまたしても悟空の小さな手で受け止められていた


美鈴「...はあっ!なっ!受け止められた!?」
悟空「にっ...おめえの強さはよくわかった。おめえじゃオラには勝てねえ」


拳を受け止めた手からエネルギー波が放たれた。その勢いに美鈴は後ろに押される!


美鈴「くっ、図に乗るな!!」


突撃し、連続でパンチをする美鈴だが、先ほどと違い攻撃が全て防がれている。それどころか、美鈴の攻撃の隙から悟空は反撃を加えていく!


悟空「おめえの動きはすべて見切ったぞ!」
 

蹴りを放つ美鈴の足をつかみ、悟空が回転して振り回す。そして、瓦礫に向かって投げた!


美鈴「こ、この打ち合いで私の動きを見切ったというの!?」
悟空「気を使うことはおめえだけができることじゃねえっ!はっ!!」


起きあがろうとする美鈴に悟空は衝撃波を放った!ガードした美鈴だが、身体を覆っていた赤い気はほとんど消えている


美鈴「...ふっ、ふふっ!なるほど、同じ能力ということね...!はあっ!!」


美鈴を覆っていた赤い気が全て拳に集まっている。おそらく必殺技を放つつもりなのだろう。同時に悟空も気を高めていく!


美鈴「この一撃で決めるっ!極彩颱風!!」


溢れ出る赤い気を悟空に向けて放つ!生半可な攻撃では相殺することも出来ないし、防ぐことも難しい。そう考えたのか悟空は超サイヤ人になり、全身から金色の光を放つ!


魔理沙「きた!あの黄金の輝き...!」
霊夢「っ!なんてでたらめなパワーアップなの!?」


見た目の変化もそうだが、悟空から感じられる力が膨れ上がったのだ!霊夢は悟空の変わりように驚愕していた

18 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 23:00:11.46 ID:Htwr2HiP0
undefined
19 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 23:08:04.90 ID:Htwr2HiP0

悟空は腰に手を当て、金色の気をその手に乗せる!そして、その光を迫り来る赤のビームに向けて放った!

 
悟空「かめはめ波ーーーっ!!」


極限まで高められた一撃が美鈴の攻撃を貫いてそれをかき消していく!美鈴は近づいてくる強大な力に目をつむり、俯いていたが悟空はかめはめ波を空に向けて曲げる


美鈴「っ!...完敗ね」
 

力を全て使い切ったのか美鈴はその場で座り込み、悟空の方を見る。戦意はもうないようだ


悟空「最後の攻撃はなかなかだったな!」
美鈴「まさか、そんなものを隠してたなんて...完全に私の、負けね...」
悟空「こんなわくわくした戦いは久しぶりだったぞ!今度また戦おうな!」
美鈴「ふっ、ふふっ...そうね...!」


変身を解き、美鈴に歩み寄る悟空。悟空が手を出すと美鈴は立ち上がってその手をとり、互いに賞賛しあう。美鈴は負けたというのにその顔は実に晴れやかであった

 
魔理沙「いやぁ、いい戦いだったぜ!じゃあ、先にいこうか」


その様子を見ていた魔理沙が拍手しながら近寄ってくる。遅れて霊夢が駆け足で悟空の所へやってきた


霊夢「い、いや!ちょっと待ってよ!まず、ツッコませて。まずこの子は何なの!?」
20 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 23:09:56.13 ID:Htwr2HiP0

魔理沙「ん?こいつは孫悟空、外来人らしい。あっ、外来人っていうのはお前みたいに外から来た人間な」


聞き慣れない言葉に悟空が首を傾げていると魔理沙が説明をする。外の世界から幻想郷に来た人間は外来人というらしい。霊夢もそれを聞いて納得した様子だ


霊夢「外来人...まあ、そうとは思ったけど...次!魔理沙、あんたは何でここにいるのよ」
悟空「魔理沙は里の人間が苦しんでんのを見て、助けようと思ったんだろ?」


悟空がそう言うと霊夢は訝しんだ目で魔理沙を見た。魔理沙は一瞬、固まったがすぐに霊夢に説明する


魔理沙「えっ?...ああ〜そうだぜ!決して、お前の仕事を奪ってやろうとか考えていたわけじゃあないぜ!!」
霊夢「...まあ、いいけど...この異変は異変解決のスペシャリストのこの博麗霊夢が解決するわ。いい?くれぐれも邪魔だけはしないでよね」


霊夢は悟空と魔理沙に向かって指を指す。魔理沙はそれを軽く受け流し、悟空に至っては聞いてすらいなかった
 

魔理沙「へえへえ...んじゃ、いくとするかっ!」
悟空「おうっ!へへっ、オラ、わくわくしてきたぞ!」


そして、真紅の洋館に招かれざる3人の人間が進入していった。それを見ていた蝙蝠が一つの部屋の中へ入る。その蝙蝠は小さな影の中へ消えていった...
21 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/18(金) 23:10:29.58 ID:Htwr2HiP0
次回予告

紅魔館っちゅうところに入ったオラたちは中でいきなりすげえ数のナイフに襲われた!
ナイフを投げてきた敵と戦うけんどそいつは何か能力で妙な動きをしやがる...
そんな敵に霊夢はあることを閃いた!
次回「突撃紅魔館!つええやつとの大激戦!」
ぜってえ見てくれよな!
22 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/19(土) 10:04:35.48 ID:x1dcy/MZ0

第2話「突撃紅魔館!つええやつとの大激戦!」



紅魔館 ロビー
 


紅魔館という洋館に入った悟空と白黒の魔法使い魔理沙、博麗の巫女霊夢。辺りを警戒し、敵襲に備える
 

霊夢「...中は結構広いわね。しかも暗いし...」


エントランスホールの中心に足を踏み入れた一行は改めて辺りを見渡してみる。霊夢の言うとおり、館の外観に比べて中はかなり広く見える。中の装飾は赤、朱、紅、どこを見ても赤色だ
 

悟空「この中じゃ気も感じられねえな...」
 

悟空は館の中にいる者の気を探ろうとしてみたがうまくいかない。霊夢も気配を探るがダメだったようだ
 

霊夢「異変を起こした奴の本拠地だし、何か結界でも貼られているのかもね。魔理沙、辺りを照らして」
魔理沙「こりゃあ探索するのも一苦労だなぁ...ほれっ灯りを...」
 

魔理沙は手に光の玉を作り出す。それにより辺りは明るく照らされた。しかし、その直後に何かが魔理沙の光の玉をかき消し、再び闇が広がっていった
 

魔理沙「な、何だ?今のは...?」
悟空「っ!?おめえら、散らばれ!」
 

悟空の声により3人は急いでその場から離れると、先ほどまで3人がいた場所にどこからかナイフが飛んできた!
 

霊夢「ナイフが飛んでくる!!」
魔理沙「くっ!どこからだっ!?」
 

次々と3人目掛けてナイフが飛んでくる!飛んでくる場所から敵の位置を探るが四方八方から飛ばされるナイフからは何も読みとることはできない。反撃しようと魔理沙が足に力を入れ、踏み出そうとしたその時!
 

魔理沙「うわっ!!お、落とし穴!?」
 

突如、床が開かれて魔理沙が下に落ちていく!魔理沙は飛んで元の場所に戻ろうとするが床はすぐさま閉じられる。悟空が床を壊そうと渾身の一撃を放つがびくともしない
 

悟空「か、固え...!魔理沙!」
霊夢「あいつなら心配はいらないわ。しぶとく生き残るでしょ...そこ!」
 

相手の行動を読んだ霊夢は闇に向かって陰陽玉を投げつける。しかし、それは襲撃者には当たらず壁にぶつかり、陰陽玉は消えた
 
23 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/19(土) 11:55:14.26 ID:x1dcy/MZ0


???「ふふっ...ここよ」
霊夢「孫くん!後ろっ!!」


ナイフをもったメイド服の女性がいつの間にやら悟空の後ろにいた!その紅の瞳は悟空を見据えている
 

悟空「っ!いつの間に...!」
???「遅い。まず一人!」
 

後ろを振り返った悟空だが、ナイフを持った手はすでに振り上げられていた!ダメージを覚悟して手で防ごうとしたその時、結界のような物がメイドのナイフを弾いた。これは霊夢の技のようだ
 

霊夢「ふん、世話がかかるわね」
悟空「サンキュー、霊夢!助かったぞ」
 

メイドから距離をとり、霊夢の所へ行く悟空。メイドは少し驚いた様子で霊夢を見ている


???「その結界にその服...そう、あなたが博麗の巫女か」
 

向こうは霊夢の事を知っているようだ。霊夢は有名人なのだろうか?そんな事を悟空は考えている


霊夢「あんたは...見たところメイド?みたいだけど...」
咲夜「私は十六夜咲夜、この紅魔館のメイド長よ。それで、この紅魔館に何のようかしら?」
 

言い終わると同時に咲夜はナイフを霊夢の頭めがけて投げる。霊夢は首を斜めに傾けてそれを避けた
 
24 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/19(土) 11:58:59.04 ID:x1dcy/MZ0


霊夢「ふん、ここら辺一帯に霧を出しているのあんたたちでしょ?迷惑なのよ、何が目的?」
咲夜「...ここのお嬢様は日の光が苦手なの。それが理由ね」
悟空「ずいぶんと変わったやつだなぁ、太陽の光が苦手だなんてよ」
霊夢「そんなこと私達には関係ないわ。霧出すの、止めてくれる?」


ビシッと咲夜に向けて指を指す霊夢。咲夜はそれを鼻で笑う


咲夜「ふっ、それはお嬢様に言ってもらえるかしら。まあ、もっともそれは不可能だけどね」
悟空「なんでだ?」


悟空の問いに笑みを浮かべながら咲夜は答えた

 
咲夜「死人に口なし、よ」


突然、咲夜の姿が消えてまたしても四方八方から悟空と霊夢目掛けてナイフが飛んでくる!


悟空「別に死んでても口はあるけどなぁ?オラ、あったし」
 

死後の世界を知っている悟空は先ほどの言葉が気になった様子でそんな事を呟きながら迫り来るナイフを避けている
 

霊夢「えっ、そうなの?まるで経験したかのような口振りね...じゃなくて、そんなことはどうでもいいわ!くるわよ!!」
 

ナイフを避ける悟空と霊夢の上から咲夜が現れ、手に持ったナイフで切り裂こうと悟空の頭めがけて両断する!それを紙一重でかわした悟空は咲夜に向けて回し蹴りを繰り出す


咲夜「あなたたちの時間は私のもの...あなたたちじゃ私に勝ち目はない」
 

それを瞬間移動のようなものでかわした咲夜は数十メートル離れた場所からナイフを二人に向けて放つ!それをジャンプでかわした二人は瞬時に距離をとった咲夜の動作に違和感を覚えていた
 
25 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/19(土) 17:56:11.56 ID:x1dcy/MZ0


悟空「あいつの動き、どうなってんだぁ?瞬間移動を繰り返してんのか?」
霊夢「いや、それなら空間に歪みが出来る。瞬間移動ではないみたい...」
 

ナイフを弾きながら悟空は咲夜に向かってエネルギー弾を放つ。しかし、またもや咲夜は先ほどいた場所とは大きく離れた場所に現れる!
 

霊夢「...これはあいつの能力なのかもしれないわ...!試してみましょう!」
 

霊夢はそう言うと、咲夜の元へ駆け寄っていった。あの顔は何か考えがある様だ


咲夜「向かってくるなんてね...串刺しにしてあげるわ」
 

咲夜は青い目を細めて近づいてくる霊夢に向かって次々とナイフを投げる。まともに受ければ悟空でも致命傷は免れない!
 

悟空「霊夢にすげえ数のナイフがっ!あぶねえっ!!」
霊夢「私を舐めないで。二重結界!」
 

霊夢の周囲に二重の結界が張られ、その結界がナイフを防いでいく!ナイフを防ぎ、駆け寄る霊夢はもう咲夜の目と鼻の先まで来ていた
 

咲夜「防いだ...!?くっ!」
霊夢「そこよっ!」
 

咲夜に向けて、サマーソルトを放つ霊夢。それは命中するかに思われたが身体に当たる直後、咲夜は消え、霊夢は虚空に向けて蹴りを放った

 
咲夜「ふっ、遅いわね」


霊夢の横から咲夜が現れ、ナイフで腕を切り裂く!霊夢は一瞬、苦悶の表情を浮かべたがすぐさま咲夜に向けて接近戦を仕掛ける
 

咲夜「ふふっ...あなたの動きなんて止まっているみたいに見えるわ」
 

攻撃を全てかわす咲夜、その顔からは余裕が伺える。霊夢の攻撃は見切られているようだ
 

霊夢(すべて軽くいなされている...!でも...)

26 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/19(土) 18:00:54.74 ID:x1dcy/MZ0


悟空「これならどうだっ!はぁっ!!」


霊夢の後ろ、すなわち咲夜の死角となる所から悟空がエネルギー波を放つ!霊夢はそれをすぐさま瞬間移動でそれを回避する。咲夜は悟空の攻撃は予想外であったようで青い目を見開き硬直していた
 

霊夢「死角からの攻撃...これなら...があっ!?」


霊夢は館の壁へ叩きつけられた。後ろには赤い目をした咲夜が立っている。先ほどの攻撃はノーダメージのようであった
 

悟空「霊夢!?いつの間に霊夢の後ろに...!」
咲夜「残念、あなたたちの動きなんてすべてお見通しなのよ」


咲夜がダメ押しと言わんばかりにナイフを一本、霊夢の方へ投げる。顔に迫り来るナイフをすんでのところでかわすがそのナイフは霊夢の頬を薄く切り裂いていた
 

霊夢(今の攻撃を避けたのはおそらく奴の能力...死角からの攻撃をいとも簡単にかわしたうえ、私の背後に回り込み、攻撃するなんて...)
 

霊夢は考える、咲夜の能力について...そう言えば先ほどから違和感を感じていた
 

霊夢(目の色、青いときと赤いときがある...これは恐らく能力が関係しているわ。きっと能力を使用している時が赤、していない時が青。これでタイミングは読めるようにはなった)
悟空「オラも力入れていくぞ!」
 

悟空もこのままでは危ういと考えたのか超サイヤ人に変身する。その金色の光は館の闇を照らしていく
 

咲夜「それはさっき美鈴との戦いでしたパワーアップね。それでも私には敵わない...」
悟空「やってみなきゃ、わかんねえぞ!!」
 

悟空は一気に距離を詰め、咲夜に蹴りを入れる。しかし、それはジャンプでかわされ、反撃にナイフを投げられた
 

霊夢(後は能力の解析...奴は能力に絶対の自信を持っている。それは何故?)
 

霊夢の頬から流れ出る血が床へ落ちる。それを気にせず超サイヤ人となった孫悟空と十六夜咲夜の戦いを観戦し続けた
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/19(土) 18:24:32.95 ID:JeFSKxWY0
咲夜は純粋な人間なのに超サイヤ人と互角に戦うとかやばいな
28 : ◆37K26PBUng [sage saga]:2018/05/19(土) 18:59:48.47 ID:x1dcy/MZ0
 

悟空「だだだだっ、だありゃっ!!」
咲夜「結構なスピードね...でも...」
 

悟空の攻撃は全て回避され、そのたびにナイフによる反撃で的確に悟空にダメージを与えていく!
 

悟空「あ、当たらねえ!どうなってるんだ!!くっ...はあぁぁぁっ!!」
 

気を解放し、悟空は自分の周りを爆発させる。しかし、これもいつの間にか大きく距離を取られ、回避されていた
 

霊夢(あの孫くんの攻撃ですら当たらない...しっかりと赤の瞳で見据えすべてを完璧にかわし、青の瞳の時にナイフで的確に反撃している...!)
 

今の孫悟空の攻撃を全てかわし、そこから反撃に繋げていくことなど並大抵の者では出来ないと考える。この霊夢ですら何発かはもらってしまうであろう
 

霊夢(それにあの移動方法...途中まではとらえられるのに、いつの間にか別の場所へ一瞬で移動してる...)


瞬間移動であるならば霊夢は空間の揺らぎが読める為、形跡はわかる。となれば...
 

霊夢「…」
 

霊夢は自らに投げられたナイフを見る。それは霊夢の頬を切り裂いた為、血が付着している
 

咲夜「ふっ、遅いわね」


悟空のラッシュを避け続けていた咲夜が突然、目の前から消える。悟空はどこから来てもいいように構えるが...
 

悟空「...!どこだ...うっ!?」
咲夜「ここよ。力の差がわかったかしら?」
 

頭上からのかかと落としが悟空を襲う。何とかガードしたもののその手は痺れていた。咲夜のナイフによる連続攻撃が効いているのだ!もうそろそろ本気で咲夜を倒しにかかろうかと悟空が考えたその時、霊夢が悟空の前に現れる
 

霊夢「ええ、わかったわよ。あんたの倒し方がね!」
95.47 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)