10年後のラブライブ

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155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 00:13:44.59 ID:PvzxIdbLO
絵里「さあ、希。今日中に終わらせるわよ」

希「え〜こんなに仕事溜まってるやん」

絵里「そうよ」

希「明日にしようよ」

絵里「ダメよ」

ガラガラ

にこ「希、絵里。まだ、終わらないわけ」

希「おっ、援軍が来たよ!えりち」

絵里「あら、本当。さあ、にこ。早く終わらせるわよ」

にこ「はあ?何で私が…」

希「だってなあ?」

絵里「だってねぇ?」

にこ「だって何よ」

希「ふふっ。あはは」

絵里「そうよね。あはは。あはははは」

にこ「は?え?何?」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 00:19:43.03 ID:PvzxIdbLO
絵里「本当に色んな事があって…。グスッ…すいません。これ以上思い出すと…泣いちゃいそうで。えっと…そんな、希が結婚する事が心の底から嬉しいです。なので、私達のやり方で○○さんと希を祝福したいと思います」

希「私達?」

ジャーンジャーンジャーンジャーン

真姫「ふふっ」

希「真姫ちゃん?」

穂乃果、海未、ことり「愛してるばんざーい。ここで良かった〜」

希「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん…」

花陽、凛「私達の今がここにある〜」

希「凛ちゃん、花陽ちゃん…」

5人「大好きだばんざーい。始まったばかり。明日もよろしく。まだ、ゴールじゃない」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 00:30:38.53 ID:PvzxIdbLO
希「グスッ…皆んな…もう、化粧が崩れてしまうやん」

絵里「さあ、愛してるばんざーい。ここで良かった」

ガチャ

希「え?」

にこ「私達の今がここにある〜」

絵里、にこ「大好きだばんざーい。始まったばかり〜。明日もよろしくね。まだ、ゴールじゃない」

希「にこっち…どうして…だって…」

9人「ラ〜ラ〜ラ、ラララララ〜ラ〜。ラララ、ラララ、ラララララララ〜ラ」

絵里「ごめんなさい、希。黙ってて。驚かせ様と思って」

にこ「久しぶりね、希」

希「バカ。久しぶりなんてもんやないやろ。もう…」

にこ「そう…かしら。まあ、希。結婚おめでとう」

希「うん、ありがとう」

穂乃果「やっと揃ったね。9人」

真姫「うん、そうね」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 00:57:37.35 ID:PvzxIdbLO
亜里沙「よ〜し。今年は二度目の大役ですね、私」

にこ「ちょっと押さないでくれない」

真姫「仕方ないでしょ。何よ。久しぶりに顔を出したと思ったら」

花陽「け、喧嘩しないで。二人とも」

ことり「久しぶりだね〜二人のやり取り」

海未「そうですね。高校時代に戻った様ですね」

穂乃果「あっ、じゃあ私、久しぶりに髪の毛結っちゃおうかなぁ」

凛「じゃあ、凛もそうしようかな!」

希「ふふっ。皆んな変わらないなぁ」

絵里「そうね。皆んな大人になったけど9人揃うと昔みたいになっちゃうのよね」

亜里沙「雪穂、もうちょっと屈んで?ルビィちゃんが写らない。真姫さんとにこさんはもうちょっとくっついて下さい。いいですか?取りますよ?笑って下さい」

カシャ

159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 01:38:00.12 ID:QNpb0D+fO
良い結婚式だね
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 10:29:45.75 ID:EJNKk34OO
愛ばんは卑怯
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 19:23:19.95 ID:PvzxIdbLO
キーンコーンカーンコーン

志賀「はあ。暇だなぁ。せっかくラブライブに優勝して部室も手に入れたってのに。先輩は今日は来ないって言うし。二人じゃ持て余すなこの部室。」

白木「そうですね。練習しましょうか?」

志賀「二人で?」

白木「そうですよ。来年度はラブライブ連覇を目指して。燃え尽き症候群なんて起こしてる場合じゃないですよ」

志賀「そうだなぁ。やるかぁ…」

コンコン

白木「ん?誰だろ?は〜い」

ガチャ

杉崎「あのぉ…」

白木「あら?生徒会長!?」

杉崎「絢瀬先生来てる?」

白木「今日はまだ。来てないですけど」

杉崎「あっ、そうなんだ。高坂先生も?」

志賀「高坂先生もまだ来てねぇよ。何?何か用事?」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 19:26:24.44 ID:PvzxIdbLO
杉崎「来ていないならいいの。ごめんね」

志賀「待てよ、杉崎。用事があるんだろ?ここで待ってろよ」

杉崎「え?い、いいの?」

志賀「別に構わねぇよ」

杉崎「じゃあ…お邪魔します」

志賀「おう」

白木「ん?」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 19:31:39.47 ID:PvzxIdbLO
志賀「…」

杉崎「…」

白木「あの…お二人は知り合いなんですか?」

志賀「まあな。中学が一緒なんだよ」

白木「そうだったんですね」

志賀「まあな」

白木「えっと…」

志賀「中学の時周りから避けられてたからな。私は」

白木「あ〜…なるほど」

志賀「何がなるほどなんだよ!」

杉崎「志賀さん…変わったね」

志賀「は?別に変わってねぇよ。何も」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 19:41:19.58 ID:PvzxIdbLO
杉崎「ううん。変わったよ。ラブライブも優勝して…アイドル部の部長にもなって。凄いよ」

志賀「ふ〜ん。お前は何も変わらないな、杉崎」

白木「ちょっ、仁美先輩?」

志賀「いつも、周りを気にしてびくびくと自信がなさそうで。生徒会長なんかやってるからてっきり変わったのかと思ったら。なんだよ…昔のままじゃねぇか」

白木「先輩?二人の関係はよく知りませんけど…言い過ぎじゃ」

杉崎「大丈夫。本当の事だから…」

165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 20:04:17.42 ID:PvzxIdbLO
白木「…?」

杉崎「生徒会長に立候補して…私も変われるかなって思ったんだけど。ダメだった…。私はずっと私のままだった…」

志賀「で?先生達に何の用事なんだよ?」

杉崎「あっ、うん。大した事じゃないんだ。卒業式の送辞の事で担任の先生に相談したら絢瀬先生と高坂先生に聞いてみたらって言われて」

白木「絢瀬先生と高坂先生にですか?何でだろう」

杉崎「私も理由は知らないんだけど」

志賀「それで、うちの部室に来たって訳か」

杉崎「うん」

志賀「くだらねぇ。送辞くらい自分で考えろよ」

杉崎「そうだよね。ごめんね。私…帰るね」

ガチャ

白木「え?ちょっ…先輩?」

志賀「いいんだよ。放っておけ」

白木「は、はい」

志賀「ああっ、くそ。ムシャクシャする。私も今日は帰る」

白木「え?」

ガチャ

穂乃果「で、結局四次回までやったんだから」

梨子「元気ですね。絢瀬先生も」

穂乃果「でしょ?ん、あれ?志賀さん?どうしたの?」

志賀「帰るんだよ」

穂乃果「え?」


166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 20:06:35.35 ID:PvzxIdbLO
梨子「で?何があったの?」

穂乃果「まさか、喧嘩したの?」

白木「いえ…私は何も」

梨子「じゃあ、どうして?」

白木「実はかくかくしかじかで」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 20:16:40.83 ID:PvzxIdbLO
穂乃果「なるほど。杉崎さんとねぇ」

白木「はい。なんか…険悪って言うか…仁美先輩が一方的に嫌悪してる様な感じで。生徒会長も凄い遠慮してる風でしたし」

梨子「中学時代に何かあったのかしら?」

白木「多分…そんな感じでした」

穂乃果「ん〜なんだろ。杉崎って…私はあんまり知らないんだけど」

梨子「大人しい感じの子ですよ。生徒会の仕事も真面目に取り組んでいますし。ただ…」

穂乃果「ただ?」

梨子「ちょっと、気が弱くて自分の意見を中々言えない所があるなぁって」

白木「ああ…そう言えば、自分を変えたくて生徒会長に立候補したって言ってました」

穂乃果「自分を変えたくてか…」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 20:31:01.71 ID:PvzxIdbLO
コンコン

杉崎「はい」

穂乃果「やっ!」

杉崎「高坂先生」

穂乃果「なんか私に用事があったんでしょ?」

杉崎「ああ…それでしたら、もういいんです。すいません、わざわざ来て頂いたのに…」

穂乃果「まあまあ、そう言わずに。話してご覧よ」

杉崎「卒業式の送辞のアドバイスを頂きたくて」

穂乃果「あ〜、なるほどね。私も絢瀬先生も元生徒会長だったからかな?山田先生でしょ?言ったの」

杉崎「はい」

穂乃果「やっぱりね」

杉崎「…」

穂乃果「で?」

杉崎「え?」

穂乃果「志賀さんとは何があったのさ?」

杉崎「それは…」

穂乃果「言ってご覧よ。もしかしたら、力になれるかもしれないじゃん。言いたくないなら無理にとは言わないけどさ」

杉崎「どうしてですか?」

穂乃果「ん?」

杉崎「どうして…先生は私なんかに…」

穂乃果「先生だからね。生徒が悩んでたらトコトン付き合うよ」

杉崎「私も高坂先生みたいだったら…」

穂乃果「どう言う事?」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 20:35:09.07 ID:PvzxIdbLO
杉崎「私と志賀さん。幼馴染なんです」

穂乃果「え?そうなの?」

杉崎「はい。幼稚園の頃から一緒でクラスも同じになる事が多かったので仲も良かったんです。けど…」

穂乃果「けど?」

杉崎「中学の時…」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 20:40:30.40 ID:PvzxIdbLO
志賀「おいっ!亜矢!あれ持って来た?」

亜矢「え?あっ、あの…。ごめんね。忘れちゃって」

志賀「え?忘れてたなの?何やってんだよ、バカ」

亜矢「ごめん、仁美ちゃん」

志賀「もう、いいよ。私、先に行ってるからな」

亜矢「ごめんね。仁美ちゃん」


171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 20:49:09.29 ID:PvzxIdbLO
クラスメイト「ねえ、亜矢ちゃん。今、志賀さんに嫌な事言われてなかった?」

杉崎「え?」

クラスメイト「なんかさ、志賀さんって酷くない?言葉遣いも乱暴だし」

クラスメイト「あっ、それ。私も思った。怖いよね〜」

クラスメイト「ね〜、クラスメイトに不良がいると迷惑だよね?」

杉崎「そ…」

クラスメイト「え?何?」

志賀「あ〜、やべぇ、やべぇ。忘れ物しちまった。こりゃ、亜矢の事言えないな〜」

クラスメイト「亜矢ちゃんも迷惑だよね?あんな人がクラスに居ると」

杉崎「…」

ガタッ

杉崎「え?」

クラスメイト「あっ、違うの。その…」

志賀「そうかよ…そんな風に思ってたんかよ」

杉崎「仁美ちゃん…」

志賀「悪かったな、迷惑かけて」

ガチャン

杉崎「仁美ちゃん…」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 21:25:09.71 ID:PvzxIdbLO
穂乃果「そっか。タイミングが悪かったんだね」

杉崎「違うんです。私がいけないんです。あの時…私が…」

穂乃果「まあ、たらればを言い出したらキリがないよ」

杉崎「でも…今日も勇気を出してみたんです。いいキッカケだと思って。でも、ダメでした。きっと、許してくれまぜ。私はそれだけ酷い事をしたんです。」

穂乃果「あのさぁ…」

杉崎「え?」

穂乃果「さっきから、誰に言い訳してんの?」

杉崎「先生?」

穂乃果「話せって言ったのは私だけどさ。言い訳して自分に言い聞かせて。こんな自分だから許して貰えなくても仕方ないって思いたいんじゃないの?このまま、やり過ごす方が楽だもんね。これ以上傷付かなくてすむしね」

杉崎「そんな…」

穂乃果「ん?何?言いたい事があるならハッキリ言いなよ」

杉崎「そんな事ある訳ないじゃないですか」

穂乃果「そんな事あるから何も行動しないんじゃないの?」

杉崎「だから、今日勇気を出して会いに行ったって言ったでしょう」

穂乃果「で?何もせずに帰って来たんでしょ?自分の気持ちを伝えたの?志賀さんの気持ちを聞いたの?」

杉崎「それは…」

穂乃果「ほら、そんなの何もしてないのと一緒じゃん。結局、杉崎さんはさ、これ以上傷付きたくないだけなんだよ」

杉崎「そんな訳ないでしょ。大好きな幼馴染と疎遠になって。このままで良いなんて思ってる訳ないじゃないですか。ただ、どうしていいか分からないから」

穂乃果「自分に言い訳する暇があるんなら、その気持ちを志賀さんにぶつければいいだろ!」

杉崎「…」

穂乃果「思ってる事があるんなら伝えた方がいいよ」

173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 21:33:17.19 ID:PvzxIdbLO
杉崎「高坂先生…怒ってたな。当たり前だよね。こんなウジウジした子なんて…」

コンコン

杉崎「…はい?」

ガチャ

志賀「…」

杉崎「え?ひ…志賀…さん。どうして…」

志賀「高坂先生に呼び戻されたんだよ。校外に居たのによ」

杉崎「高坂先生が?」

志賀「送辞…書くんだろ?」

杉崎「…うん」

志賀「先生達は新学期の準備とかで忙しいから変わりに手伝ってやってくれって言うからよ」

杉崎「そうなんだ」

志賀「…」

杉崎「…」

志賀「やるんだろ?早くしてくれない?」

杉崎「ごめん」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 21:38:23.59 ID:GTzwcHGsO
熱血教師穂乃果ちゃん
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 21:39:08.99 ID:PvzxIdbLO
志賀「…」

杉崎「…」

志賀「あのさぁ、黙ってたら何にも始まらないんだけど。どう言う風に進めていくんだよ」

杉崎「…」

志賀「はあ…もういい。喋りたくねぇんなら」

杉崎「違うの」

志賀「は?」

杉崎「私は…あの時の事を…謝りたくて」

志賀「…」

杉崎「あの時…私に勇気があれば。勇気を出して否定していれば志賀さんは傷付かずに…」

志賀「あのさぁ、私が陰口を言われて怒ってると思ってんの?」

杉崎「え?だって…志賀さんは…」

志賀「それだよ」

杉崎「え?」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 21:50:52.70 ID:PvzxIdbLO
志賀「なんだよ、志賀さんって」

杉崎「だって…」

志賀「お前なんかに庇って貰わなくたってなんて事ないんだよ。私が気に入らねえのはな、お前が勝手に距離を置いた事なんだよ」

杉崎「だって…あんな事しといて…私は…友達だなんて…胸を張って…」

志賀「お前の都合なんかしらねぇんだよ。大好きな幼馴染に距離を置かれる事がどれだけ悲しい事だと思ってるんだよ」

杉崎「仁美ちゃん…」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 21:55:01.22 ID:YGmxYmSSO
(・8・ )

( ・8・)

( ・8・ )はいチュンチュン
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 22:15:31.80 ID:PvzxIdbLO
志賀「ったく。お前が優しい奴だって事は…誰より分かってるつもりだったんだ。あの時の事だってちゃんと分かってたよ」

杉崎「仁美ちゃん…あの…」

志賀「何だよ?」

杉崎「やり直したい。私…仁美ちゃんともう一度…もう一度…友達に…」

志賀「あのさぁ、何言ってんの?」

杉崎「……やっぱり、今更だよね」

志賀「何度も言ったじゃねぇか。距離を置いてたのはそっちだろ?私は…まあ、私の方も意固地になってたけど…私は…いつでも…ほら?なんだ?これ以上言わせんなよ」

杉崎「仁美ちゃん…じゃあ…」

志賀「あれから…随分と時間が経っちまったな」

杉崎「うん」

志賀「まあ、なんだ。これから、取り戻そうぜ。亜矢」

杉崎「仁美ちゃん…うぅ…うぁぁぁぁぁん」

志賀「なんだよ。泣き虫は治ってないのな」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 22:34:34.71 ID:PvzxIdbLO
梨子「良かったですね。仲直りが出来て」

白木「ちょっと、嫉妬ですけどね」

絵里「随分と荒療治をしたらしいじゃない?高坂先生?」

穂乃果「荒療治ってのは大袈裟だよ。ただ、幼馴染と仲悪くなっちゃうのは寂しいなって思っただけ」


志賀「ほら、早く考えちまおうぜ。終わったら…ラーメンでも食べに行こうぜ」

杉崎「うん」


穂乃果「ほんと、良かったよ」

白木「ですね」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 22:38:47.55 ID:/8enr5a5O
男気番長やなぁ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 22:51:30.74 ID:PvzxIdbLO
あおーげーばー とーおーとしー

理事長「皆さん。卒業おめでとうございます」

わがーしのーおんー

杉崎「風薫る3月。希望胸を膨らませて…」

おしーえのにわーにも

絵里「卒業生、起立」

はやーいくーとせー

穂乃果「…」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:01:57.77 ID:PvzxIdbLO
絵里「え〜、今日で皆さんがこの教室に来るのは最後になりますね。思えば…皆さんは私が初めて担任を持った学年で…その分…その分…思入れが…強くて」

生徒「絵里ちゃん…泣かないで…」

生徒「うぅ…グスッ」

絵里「ごめんなさい。もう、大丈夫。色々な事があったけど、あなた達のお陰で私は教師と言う職業に就いて良かったって心から思えました。だから、皆んな…ありがとう。そして、卒業おめでとう。どうか、これから、一生をかけて幸せになって下さい」

生徒「絵里ちゃ〜ん。うわぁぁぁん」

生徒「グスッ…うぁぁぁぁぁん」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:06:16.32 ID:PvzxIdbLO
支倉「ほら、お食べ〜」

アルパカ「め〜」

支倉「ふふっ。美味しい?」

志賀「あっ、居た!」

白木「先輩〜」

支倉「あっ、仁美ちゃん、凪ちゃん」

志賀「こんな所で何してるんだよ」

白木「そう言えば、うちの高校ってアルパカを飼ってたんですよね?それも、三匹も…」

支倉「そうなんだよ。こうして、たまに餌をあげてたんだよ?私は」

志賀「へ〜知らなかったなぁ。先輩そんな事してたの?」

支倉「まあね。二人が入部する前の話だけど」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:15:24.49 ID:PvzxIdbLO
志賀「先輩…どうすんの?」

支倉「え?何が?」

志賀「これからさ」

支倉「進学だよ?大学受かったって言ったじゃん」

志賀「いや、そうじゃなくて」

白木「校舎を見て回ったりしないんですか?」

支倉「ん〜どうしようかなぁ」

白木「え?どうして?」

支倉「だって…どこに行っても思い出の面影があって。せっかく泣かない様にしてたのに泣いちゃうかもしれないじゃん」

志賀「いいじゃねぇか、今日くらい泣いたって。涙は別に悲しいもんじゃないんだぜ」

白木「そうですよ。どんな思い出もいつか懐かしくなる時が来るものですよ。あの時見ておけば良かったって」

支倉「そっか。じゃあ、見ておこうかな」

185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:20:22.01 ID:PvzxIdbLO
支倉「やっぱり、私達の思い出と言えばここだよね。いつもここで練習したもんね。部室もないから着替えるのもここだったし」

志賀「裏庭かぁ。最初は私だけのサボり場所だったんだけどなぁ」

支倉「そうなの?サボってたの?」

志賀「え?あっ、知らなかったんだっけ?」

支倉「知らなかったよ」

白木「まあ、別に驚きはしませんけどね」

志賀「どう言うことだよ」

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:27:20.48 ID:PvzxIdbLO
支倉「音楽室〜。第二の練習場所だね。いやぁ、このピアノには本当にお世話になったよ」

志賀「よくここで唸ってたもんな。作曲上手くいかなくて」

支倉「そうだよ。凄い苦労したんだから」

梨子「最初は全く出来なかったものね」

支倉「桜内先生」

梨子「早いものねぇ。作曲の仕方を教えてくれって頼まれたのが一年前。まさか、私が再びスクールアイドルに携わるとは思わなかったわ」

支倉「そうなんですか?」

梨子「そうよ。支倉さんのお陰ね。ありがとう」

支倉「そんな…お礼を言いたいのは寧ろこっちの方で。所で高坂先生と絢瀬先生は一緒じゃないんですか?」

梨子「絢瀬先生は泣き止むまでちょっと引っ込んでるって」

支倉「結局、号泣してましてもんね。絢瀬先生」

白木「高坂先生は?」

梨子「どこに行ったのかしら?」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:31:12.29 ID:G+Hp1F+BO
梨子「悔しさを紛らわせるために着衣水泳しに行ったらしいよ」

その頃穂乃果は近くの池で、着衣のまま水遊びしていた。
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:31:56.68 ID:G+Hp1F+BO
>>187訂正

支倉「悔しさを紛らわせるために着衣水泳しに行ったらしいよ」

その頃穂乃果は近くの池で、着衣のまま水遊びしていた。
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:33:59.79 ID:PvzxIdbLO
ガチャ

支倉「部室にも居ませんねぇ」

志賀「どこ行っちまったんだろうなぁ」

絵里「誰を探してるの?」

白木「絢瀬先生!?」

支倉「探してたんですよ。絢瀬先生」

絵里「私を?」

支倉「あと、高坂先生を」

絵里「高坂先生は…どこに行ったのかしら?」

支倉「やはり、行方不明ですか」

絵里「すぐどこか行くんだもの、あの子」

支倉「まあ、いいや。絢瀬先生」

絵里「ん?何?改まって」

支倉「絢瀬先生が居てくれたから私はアイドル研究部を続ける事が出来ていました。先生が顧問を引き受けてくれたから。せ先生、ありがとうございました」

絵里「もう…何よ。最近、涙腺緩いんだから…やめてよね」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:38:13.25 ID:PvzxIdbLO
支倉「後は高坂先生だけなんだけど…」

志賀「どうする?探す?」

白木「でも、すれ違いになっちゃいませんかね?」

志賀「あ〜、ありえる」

梨子「ここで待ってれば来るんじゃないかしら?」

絵里「そうね。それがいいわ」

支倉「さて…」

志賀「どこにいくの?先輩」

支倉「高坂先生来ないし。トイレに行こうかと」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:41:23.78 ID:G+Hp1F+BO
支倉「そういえば高坂先生確か、近くの池にいるらしいです」

志賀「どうする?行ってみる?」

白木「もうずぶ濡れになっていませんかね?」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:41:32.76 ID:PvzxIdbLO
支倉「う〜高坂先生どこに行っちゃったのかなぁ」スタスタ

穂乃果「…」

支倉「あっ!」

穂乃果「おっ!支倉さん」

支倉「やっと見つけた」

穂乃果「ん?もしかして、探してた?」

支倉「はい。そりゃあ、もう」

穂乃果「そっか」

支倉「はい」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:43:18.35 ID:G+Hp1F+BO
支倉「もうーこんなずぶ濡れになってー、一体何しでかしてるんですか?」

穂乃果「>>194
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:45:05.44 ID:G+Hp1F+BO
えへへへへ・・・・・
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:45:30.40 ID:PvzxIdbLO
支倉「高坂先生」

穂乃果「ん?」

支倉「私…教師を目指します」

穂乃果「…」

支倉「高坂先生の様な教師に」

穂乃果「うん」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/16(水) 23:54:59.90 ID:PvzxIdbLO
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/17(木) 00:03:30.09 ID:O7bGSi6MO
え?もう終わり?
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 00:05:49.85 ID:9uNQ/tnFO
引き継がれていくエンドか
スクフェスモブの貴重な活躍が見れて良かったぞ乙
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/05/17(木) 00:06:47.18 ID:O7bGSi6MO
でも最後の穂乃果の行動が不可解なのが謎
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 00:08:50.42 ID:xX4fYm/So
>>199
あれ書いたの多分別な人だよ。
前も急に髪をバッサリ切ったとか書き込んでた
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 15:06:02.91 ID:aP5fC4PP0
長編完結乙
青春ドラマって感じで面白かった
ほのえりりこが教師って発想も良かったな
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/17(木) 22:24:34.85 ID:RIDTRBV4O
終わりなのか?
乗っ取りなのか?
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 21:55:20.66 ID:J+cod5HTO
単発ネタかと思ったらこんな壮大な物語になるとは…
約2ヶ月お疲れ様でした
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/06/19(日) 20:31:33.71 ID:Mx3hIyGSO
このSSの4年後に支倉かさねちゃんと志賀仁美ちゃんにまさかラブライブ虹ヶ咲アニメで会えるなんて嬉しい限り
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