「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」前半

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442 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:15:21.41 ID:lVGD7lpRO










海未「とりますよ!にこ!ことり!」


にこ「わかってるわよ!」ダッ


ことり「がんばるよぉ!」ダッ


ツバサ「あら?3対1なんて随分エグいことするわね」


海未「勝つためです!」ダッ


ツバサ「まぁ………取れないんだけどね」


スススッ クルッ トントン ククッ ザザッ


ことり「そんな……!」ドサッ


にこ「ありえない……!」ズザザザッ


海未「っく!」ガクッ


角間「さ、3人がかりでもボールを奪えない!!一体どうすればいいんだぁ!?」


ツバサ「高坂さん」


穂乃果「!」


ツバサ「これが……私たちの究極奥義……!」


ツバサ「こうていペンギンとは比べものにならないわよ?」










タッタッタッ


ズシュゥゥゥゥ!!


ゴォォォォォオ!!!!
443 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:16:42.28 ID:lVGD7lpRO








花陽「あれは……馬?」


希「いや、羽が生えてる……!」


凛「ユニコーン?」


海未「ペガサスです!」








ツバサ ダッ

あんじゅ ダッ

エレナ ダッ



ドッドッドッ!

ツバサあんじゅエレナ【トライペガサス!】


ドゴォォォォォォォ!!!!!!








海未「今までとは桁違いの威力です!!」


絵里「穂乃果!!」


穂乃果「…綺麗なシュート……」


雪穂「見とれてる場合じゃないってお姉ちゃん!!」


雪穂【ハンターズ……】


ドゴォォォォォォォ!!


雪穂「きゃぁぁぁ!!」ドサッ
444 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:17:43.70 ID:lVGD7lpRO








穂乃果「雪穂!」


穂乃果「……はぁぁぁぁ!!!!」


ゴォォォォォォォ!!








穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】


ドシュルルルルル!!!


穂乃果「な、なにこれ!?」グググ ッ


穂乃果「だ……だめぇ…!!」ズルズルズル!


バチィ!


穂乃果「うわぁぁぁ!!!!」ブワァ!


ガァン!


穂乃果「いっ…!!」ドサッ


海未「穂乃果!」






ドシュルルルルル……!!


角間「は、はいったぁ!!入ってしまいました!!これは厳しい追加点です……」


角間「音の木坂には辛い一点となってしまいました!」
445 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:19:43.02 ID:lVGD7lpRO
>>>441

花陽(相手の動きに合わせてボールを奪う、柔の技……)

が正解ですごめんなさいm(_ _)m
446 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:21:10.04 ID:lVGD7lpRO









穂乃果「ごめん……」ググッ


海未「いいからじっとしててください」グイッ


穂乃果「いたたたたたた!!!」ビクンッ


穂乃果「痛いよ海未ちゃん!」バッ


海未「骨は大丈夫そうですが、ぶつけた時少し痛めましたね」


穂乃果「大丈夫だよこれくらい」


フミコ「とりあえずスプレーしとくね」シュー


ミカ「テーピング持ってきたよ!」ザッ


穂乃果「あ、ありがと……」


海未「これ以上無理するなら……」


穂乃果「大丈夫だってば!それよりあのシュートの対策どうにかしようよ!」


海未「………たしかにそれも大事ですね……」


にこ「一体いくつシュート持ってんのよ……」


海未「あれを連発されたらまずいです……」


真姫「まずは一点、一つづつ返していきましょ」


穂乃果「そうだね!ディフェンスはいつもよりもっとプレッシャーをかけて!」


海未「普段より体力を使いますが後後半だけです、がんばりましょう!」


「「「「「「おー!」」」」」」
447 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:22:14.23 ID:lVGD7lpRO










UTX高校3-1音の木坂


ピーーーーーーー


真姫「にこちゃん!」ドッ


ツバサ「はぁ!」ガッ


にこ真姫「そんな…!?」


海未「させません!」ザッ


ツバサ「ふふ」クルッ


海未「ただのスピンで……!!」ガクッ


絵理「止めて!」


凛「かよちん!」ザッ


花陽「うん!」ザッ


ツバサ「エレナ!」ドッ


エレナ「まかせ……」


エレナ「!?」


亜里沙「いただきます!」トッ


ツバサ「まちなさい亜里沙!」


亜里沙「…………ごめんなさい」


ツバサ「……!」


ツバサ(あの子まさか……!!)


ツバサ「あんじゅ!!」
448 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:23:46.47 ID:lVGD7lpRO









亜里沙(一回ゴールを決めたぐらいじゃ勝ったなんて言えない)


亜里沙(ましてや向こうは技も使ってなかった…)


亜里沙(たとえ体が壊れたとしても、私の方が強いんだって証明してみせる!!)


亜里沙「いくよお姉ちゃん!」バッ


ミシ……!


亜里沙「っぐ……!」


亜里沙 キッ!













ブワァァァ! ブワァァァ!


ギラン……!


亜里沙【パンサーブリザー……】














シュバッ!


あんじゅ「ダメじゃない、亜里沙」トッ


あんじゅ ドッ


テンテンテン……


ピーーーーーーー


角間「ど、どうした優木!!絢瀬のシュートチャンスを無駄にしてしまったぁ!!」
449 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:24:44.29 ID:lVGD7lpRO










亜里沙「え…….え?」


トンッ


亜里沙「あぅ……」フラッ


エレナ トサッ


エレナ「すまない審判、メンバーチェンジだ」


角間「助っ人の絢瀬亜里沙が体調不良の為交代だ!!大丈夫なのかぁ!?」
450 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:29:41.82 ID:lVGD7lpRO










絵里「亜里沙!」ダッ


ツバサ「大丈夫よ、シュートを打つ前だったから」


絵里「あの、一体……なにが?」


ツバサ「………」


ツバサ「あの技は、連続で打てば強大パワーと引き換えに、使用者に多大な負担を強いることになる……」


ツバサ「身体を破壊するほど」


ガッ!


希「エリチあかん!」バッ


絵里「あなたは……それを知ってて亜里沙を出したの!?」ググッ


ツバサ「……ッ!あなたに……勝ちたい!彼女はそう言ってたわ」グクグッ


絵里「……はい?」グクグッ


希「えりち!!」グイィ!


ツバサ「2年もブランクがあるお姉ちゃんに……負けられないって」グクグッ


絵里「…!」パッ


ツバサ ゴホッゴホッ


絵里「………」


絵里「だから……こんな危険な技を教えたんですか」


ツバサ「この子が自分で編み出したのよ」


ツバサ「血の滲むような練習でね」


絵里「………そう、ですか」


ツバサ「一発だけなら筋肉痛ぐらいですむはず、でも二発目は……」


ツバサ「だから本人には嫌という程釘を刺していた」


ツバサ「だけど……」チラッ


絵里「……」チラッ


亜里沙 スゥ…スゥ…


ツバサ「そうまでしようとした彼女の気持は、わかってあげて欲しいの」
451 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:32:42.27 ID:lVGD7lpRO










雪穂「亜里沙……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨晩


亜里沙「もう、遅いよ雪穂!」


雪穂「ごめんごめん」


雪穂「で、話って?」


亜里沙「そんな大したことじゃないんだけど……」


亜里沙「いよいよだね」


雪穂「……本当に亜里沙と戦わなきゃいけないんだね…」


亜里沙「亜里沙は……明日のためにずっと頑張って来たから」


雪穂「今日絵理さんに亜里沙のこと聞かれたよ、誤魔化したけど」


亜里沙「ありがとう雪穂、頑張ろうね!」グッ


亜里沙「これあげる!じゃあね!」タッタッタッ


雪穂「あっ…」


雪穂「……無理、しないよね?」


亜里沙「………」ピタッ


タッタッタッ


雪穂「………」


雪穂(冷たい……おでん缶)


カシュッ


ズズズ


雪穂「……おねーちゃんにあげよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


雪穂(亜里沙のやりたかったことって……こういうことなの?)
452 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:34:12.18 ID:lVGD7lpRO









ピピピーーーーーーー


角間「あーっとここで音の木坂絢瀬にイエローカードが出されました!」


角間「先ほど胸ぐらを掴んでしまったのが原因でしょうか」


絵里「……」ペコリ


穂乃果「絵理ちゃん……」


絵里「ごめんなさい穂乃果、切り替えるわ」


穂乃果「……逃げちゃダメだよ」


絵里「別に……そういうわけじゃないわ」


絵里「ほら、始まるわよ」タッタッタッ
453 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:35:18.48 ID:lVGD7lpRO









ピーーーーーーー


ブンッ!


凛「よっ!」トッ


角間「少しいざこざがありましたが再びスタートしました!」


角間「ボールは未だ音の木坂ゴール目前…!!」


MF3「はぁっ!」ザッ


凛「き、きてるぅ……!!」






凛【アクロバットキープ!】


ダッ グゥン! シュバッ!




MF3「やるっすね!」


凛「!」


エレナ「前半のお返しだ」ガッ


角間「抜いたかに見えたがすぐさまヘルプにきていた統堂にカットされてしまったぁ!!」


エレナ「……!」
454 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:37:58.51 ID:lVGD7lpRO

花陽「たぁ!」ガッ


角間「すぐさま奪い返したぁ!!」


エレナ「なんてタイミングだ………」


花陽(エレナさんはボールを取った時まず右方向から周囲を確認する)


花陽(その時、左方向はほとんど死角になる、そして………)


花陽(左後ろはほんの一瞬だけ、完全な死角になる…!)


花陽「海未ちゃん!」ドッ


海未「任せ……!?」トッ


MF2「うぉらぁあ!」ザッ


海未「〜〜!!はぁあ!!」クルッ


MF2「っち……!」


海未「絵里!」ドッ
455 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:39:35.25 ID:lVGD7lpRO

絵理(亜里沙……)









にこ「絵理!!」


絵理「あっ……!」ガッ


テンテンテン


シュバッ!


DF1「いっただきー!」トッ


絵理「っく……!」


角間「絢瀬どうした!?珍しいケアレスミスだぁ!!」


DF1「エレナさん!」ドッ


エレナ「ああ」トッ


花陽「通しません!」ザッ


エレナ「また君か」ザッ


エレナ(さっきはやられたが、単純な一対一なら……負けはしない)


花陽(みたいなこと思ってるんだろうなぁ……)


花陽「………」はぁ……


エレナ「いくぞ…!」ダッ


花陽(確かにそうかも……)
456 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:40:16.38 ID:lVGD7lpRO

花陽(凛ちゃんは、この間まで初心者だったのに今ではものすごく活躍してる…)


エレナ タッタッタッ


花陽(真姫ちゃんは、同じ一年生なのにエースって言われるぐらい強い……)


花陽(じゃあ……)










花陽(私は?)


花陽「……….」


エレナ(…?なぜ動かない)タッタッタッ
457 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:41:25.84 ID:lVGD7lpRO










花陽(背も低くて怖がりで、サッカーでは特に苦手なことはないけど得意なこともなくて……)


花陽(一年生で私だけ……何もない)


花陽(ことりちゃんもこんな気持ちだったのかな……)


花陽(このままみんなどんどん上手になって、活躍して、私は腰巾着みたいにみんなの後をついていって……)


花陽「………」ギュッ


花陽(……そんなの)
458 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:42:42.88 ID:lVGD7lpRO












花陽「そんなの嫌だ!!」カッ!


エレナ(!!……くるか?)タッタッタッ


花陽(今まで見てきた映像と今日の試合での誤差を修正……)


花陽(統堂さんの癖、パターン、スピード、反応速度、パワー、瞬発力………)


花陽「……見つけた」


エレナ「……!?」


花陽(私だって、みんなと肩を並べて歩きたい!)ジャリッ








ダッ!
459 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:43:44.33 ID:lVGD7lpRO











ズザザッ!


花陽「……よし!」トッ






エレナ「な、なんだと!?」


凛「かよちん!すっごいにゃー!」


にこ「へぇ、やるじゃない」


海未「まるで方程式を解くかのようなデフェンス……」


海未「【ディフェンス方程式】……!」


海未「………」


海未(いい……!!今自分でもちょっといい感じにできた自覚があります!)ハァハァ!


凛(海未ちゃんのあの顔……めちゃくちゃどうでもいいこと考えてる時の顔だにゃ……)
460 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:47:09.76 ID:lVGD7lpRO







花陽「ことりちゃん!」ドッ


ことり「いくよぉ!」トッ


DF2「止めるで!」ザッ


DF2「っておお……!?」


ことり「ヒッ……!?」


DF2「遠くから見てても思ったけど、なんちゅう身体してんねん……」


ことり「あ、ありがとうございます?」


ことり(か、身体って言った?……)


DF2「ウチもそれぐらい育ってればなぁ……」サワサワ


DF2(まああっちのエセはもっとすごかったけど………)


DF2(…………牛か)


ことり「い、いきます!」ザザザッ


DF2「甘いんよ!」ザザザッ


ことり「ほっ!」クルッ トンッ


DF2「んなぁ!?」ガクッ


ことり「私の勝ち〜!」ダッ


DF2「ぬあー!!悔しいけど許す!」グッ


あんじゅ「許す!……じゃないわよ!」バシッ


DF2「す、すんません……」シュン…


ことり「希ちゃん!」ドッ


希「ほっ!」トッ
461 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:48:39.34 ID:lVGD7lpRO








MF2「こい!ちんちくりん!」


DF1「わかりましたーヤンキーセンパーイ」


MF2「……この前アイス落として泣いて……」


DF1「あーあーあー聞こえませーん」アワワワワワ


希「あのー……通るよー」ダッ


DF1MF2「行かせない!!」クルッ






DF1MF2【ダブルサイクロン!】


ブフォォォォアァァ!





希「ちょ……え……ちょぉ!?」


ブワァァ!


希「いやぁーー!!」ヒューーー……






MF2「アタシの手柄だな」


DF1「私ですぅ〜!」


MF2「アイス」


DF1「もういいですから!!」


テンテンテン
462 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:49:50.12 ID:lVGD7lpRO

絵里(亜里沙は、体が壊れてでも私より強くあろうとした……)


ツバサ「……」トッ


絵里(でもそんなの………)


絵里「………認められないわぁ」ザッ


えり[バレエ衣装](………)
463 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:58:59.13 ID:lVGD7lpRO










絵里(……久しぶりね、元気だった?)


えり(………)


絵里(……つれないわね)


絵里(………)


絵里(あなたのことは嫌いだけど……)


絵里(亜里沙の目を覚まさせるためには、今の亜里沙より強くならないといけなの……)


絵里(……お願い、力を貸して)


えり ニコッ


えり(貸すもなにも……)


えり(あなたは私、私はあなただよ)


えり(やっと受け入れてくれたね)スゥー……


えり(……私も、あなたのことは嫌い)


絵里(………)


えり(でもありさは大好き!)


絵里(………!)


ブワァァァァァァ……!!










ツバサ「……なんだか雰囲気が変わったわね」


絵里「………」


絵里「そうかもしれないですね」スゥ…


ツバサ「?」
464 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 00:59:27.41 ID:lVGD7lpRO








絵理「亜里沙ぁぁ!!!!」


ツバサ「………」ビクッ


希「えりち……!?」


花陽「びっくりしたぁ……」








ベンチ

亜里沙「……んぅ……」モゾモゾ


亜里沙「お姉……ちゃん?」ムクッ
465 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:01:47.01 ID:lVGD7lpRO









絵里「亜里沙……」


絵里「あなたは……誰かに勝つためだけにサッカーを始めたの?」


亜里沙「………!」


絵里「そのためなら体が壊れても構わない……?」


亜里沙「………」


絵里「………そんな」


絵里「……そんなバカみたいな考えを改める気がないのなら」


絵里「私がどんな手を使ってでも引きずり戻す」


ツバサ「……」


絵里「あなたは……」ジャリッ


亜里沙「!!」








絵里「私の大切な妹なんだから!!」


ズァッ!
466 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:03:44.33 ID:lVGD7lpRO











ブワァァ! ブワァァァ! ブワァ!


ダンッ! パキパキパキパキ!


カキーン!









亜里沙「い、今のって……!」ガタッ
467 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:06:09.85 ID:lVGD7lpRO

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バレエコンクール


〜〜〜♪


えり「……あっ…!?」ガッ


ドサッ


えり(……やっちゃった)ウルッ


審査員「………」カキカキ





金賞は…………〜〜です!


ワーー!!!オメデトーー!!





えり「…ぅ……ぅあ……なんで……」ポロポロ


えり「あんなに……頑張ったのにぃ……」ポロポロ


おばあちゃん「エリーチカ、練習ではできてたじゃない」


おばあちゃん「大丈夫、次はできるよ」


えり「もう……もういい……!!」


おばあちゃん「エリーチカ……?」オロオロ


えり「バレエなんてもう嫌!!」


えり「こんなの……!!」


えり「……あ…」ビクッ


おばあちゃん「………」


おばあちゃん「本当に辛かったら……やめてもいいんだよ」ナデナデ


えり「おばあさま……」


タッタッタッ


ありさ「お…おねえちゃん…?」ハァハァ


ありさ「おねえちゃん……やめちゃうの?」


えり「……私は……ここまでみたい」


ありさ「そ、そんな……」ウルウル


えり(……この曲……好きだったんだけどなぁ……)ナデナデ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
468 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:07:40.73 ID:lVGD7lpRO

絵里「確かタイトルは……」


絵里「雪の天使様……だったかしら?」トッ


えり ニコッ


絵里(ありがとう)


角間「こ、これは……新必殺技だぁ!!あの綺羅からボールを奪ったぞぉ!?」


角間「まるで雪原を舞い踊るバレリーナのようだぁ!!」


凛「……綺麗」


穂乃果「あれが………絵里ちゃんの新しいサッカー……」


海未「あれだけ激しい動きをしながら軸が全くブレていませんでした……さすがです」


海未「名付けるなら……そうですね」


希「スノーエンジェル」


海未「!?」クルッ


希「にしし!」


亜里沙(お姉ちゃんは……)
469 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:08:21.52 ID:lVGD7lpRO










ツバサ「……面白くなってきたわね」


絵里「いくわよ!」


亜里沙(何年も目を背け続けてたバレエと……)
470 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:08:59.66 ID:lVGD7lpRO










絵理「吹き荒れろ……」


パキパキパキパキ


亜里沙(完全に向き合ってまで、亜里沙のこと……)
471 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:09:40.34 ID:lVGD7lpRO










絵里【エターナルブリザード!】


ドゴォォォォォォォ!!


亜里沙(………想ってくれてたんだね)
472 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:10:20.34 ID:lVGD7lpRO









GK「………何度やっても同じ」


GK【パワーシールド】ドッ!


ギュルルル! ビシィ!


GK「!」
(パワーが上がってる……!でも……)


GK「この程度じゃ……」ググググッ
473 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:11:40.27 ID:lVGD7lpRO









グルグルグル


真姫「はぁぁぁ!!!」バッ


ドキュゥゥゥ!!!


GK「なっ……!?」









真姫「希が言ってたわね……衝撃波の壁って……」


真姫「つまり!こんな風に押し込んじゃえば……!!」


ミシミシ……ビキィ!


GK「………そんな」ググッ









バリィン!


真姫「突き破れる!」


【ファイアトルネード!】


ドゴォォォォォォォ!!!!







GK「きゃぁぁぁ!!」ドサッ


ドシュゥゥゥゥ……!


角間「き、決めたぁ!!!音の木坂のダブルエースが一点を返しました!」


角間「これで点差は……一点差です!」
474 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:14:16.78 ID:lVGD7lpRO






穂乃果「やったぁ!!」


希「うちのおかげかな?」


真姫「……ええ、希のおかげよ」


希「おお……!真姫ちゃんが素直…」


真姫「な、なによ!人がせっかく……」


絵里「………」


希「想い、伝わってるといいね」


絵里「きっと大丈夫よ、亜里沙だもの」


希「そ、それでなえりち……さっきの………」


絵里「……希?」キョトン


希(亜里沙ちゃんの言ってた氷の女王って……)


希「……」


希「………さっきの……すごい大きい声やったね!」


絵里「え?……え、ええ」


凛「急に叫ぶからびっくりしたにゃー」


にこ「ほんとよ、何があったのかと思ったわ」


絵里「ご、ごめんなさい……」


花陽「つ、次からは、叫ぶ前に叫ぶっていってね!」


ことり「それはそれでよくわからないことになりそうだけど……」


海未「あと2点、手足をもがれても取りますよ」


海未「いいですね?皆さん」ギラッ


みんな「は、はいぃ……」


凛(海未ちゃんの眼力やばいにゃー)


希(あれはすでに何人か殺ってる目やね……)


花陽(そんな……!!)


海未「全部聞こえてます……よ!」バシッ


凛希花陽「あぅ〜〜……!」ジンジン
475 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:14:47.48 ID:lVGD7lpRO











ツバサ「審判、メンバーチェンジよ」





亜里沙 ザッ
476 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:16:16.94 ID:lVGD7lpRO

ツバサ「………確認するまでもないようね」


ツバサ「いい顔になってるわ」


亜里沙「……勝つことより大事なこと……忘れてました」


亜里沙「私がサッカーを始めたわけ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ありさ「おねえちゃんさいきん笑顔がふえたね!」


えり「そ、そう?」


ありさ「なにかあったの?」


えり「ふふ、じつはね、サッカーを始めたの」


ありさ「さっかー?」


えり「チームで一つになってボールを蹴りあうの!」


ありさ「ふーん?」


えり「まだありさには難しかったかしら……」


ありさ「じゃあじゃあ!ありさもやる!さっかー!」


えり「え、ありさも?」


ありさ「うん!」


えり「それじゃあお母様におねがいしにいきましょうか」


ありさ「やったー!」


ありさ(ありさだっておねえちゃんをえがおにできるんだもん!)


ありさ(………さっかーってなにかわからないけど)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
477 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:17:21.36 ID:lVGD7lpRO

亜里沙(あの頃はお姉ちゃんの後をついて行くだけで楽しかった……)


亜里沙「ツバサさん達のこともそう」


亜里沙「私のことを想って止めようとしてくれる人がちゃんといたのに……」


亜里沙「全然見えていませんでした……」


亜里沙「ごめんなさい…」ペコッ


ツバサ「……そう」


亜里沙「だから、お返しはプレーで示したい!」


ツバサ「ふふ、存分に暴れてきなさい」


亜里沙「はい!」


あんじゅ「本当にお願いよ?」


エレナ「人のボールを横取りするのはいけない」


亜里沙「ほ、本当ごめんなさい!!」
478 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:18:48.29 ID:lVGD7lpRO









UTX高校3-2音の木坂


ピーーーーーーー


角間「再び絢瀬を加えてスタートしましたUTX高校!」


角間「このまま勝利を決めるのか……それとも!」


角間「音の木坂が逆転勝利を果たすのかぁ!?」


真姫 ザッ


ツバサ「ふふふ」ザッ ザザザッ


真姫「っく……また……!」ガクッ


ツバサ「頼んだわよ!」ドッ


MF2「はい!」トッ


にこ「行かせないわよ!」


にこ「とりゃあ!!」ブンッ







ズシュゥゥゥ!


ブワァァァァァァ!!!!!






MF2「きゃぁ!!」ドサッ


ツバサ「………!」


DF1「……先輩けっこう悲鳴乙女……」


にこ「…….何、今の……」トッ


真姫「仮にもアイドル目指してるのにとりゃあって……」


にこ「ぅ……うるさい!」
479 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:19:55.96 ID:lVGD7lpRO









希「ええよー!にこっちぃーー!!」


にこ「まあいいわ」


にこ「頼んだわよ海未!」ドッ


海未「さすがにこですね」トッ


MF1「ふふ、またあなたですか」ザッ


海未「そういえば、花陽が言ってました」


海未「あなたとの一対一は分が悪いと」


MF1「それは光栄ですね」


海未「ならば……こうすればいいんです!」ドッ


MF1「なっ!?そっちには誰も……」





ギュルルルルル! ドッ


海未【ひとりワンツー!】トッ


MF1「そんな……!」


角間「なんということだぁ!!たった一人でワンツーを成立させて抜いてしまったぁ!!」


GK「く、来る……!」
480 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:21:20.32 ID:lVGD7lpRO

GK(私に……止められるの?)


海未(今日まで無失点で抑え続けていて今日だけで二失点……)


海未「自信が揺らいでいるようですね」


GK「そんなこと………ない!」バッ


海未「その薄皮一枚で繋がっているあなたの自信………」


海未「私が断ち切ってあげましょう」


フッ……


トン………
481 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:21:48.94 ID:lVGD7lpRO












GK「私は……!」
482 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:22:39.45 ID:lVGD7lpRO









ズバァ!


海未【菊一文字!】


ドゴォォォォォォォ!!!!








GK「………」ギュッ


GK【パワーシールド!】ドッ


ゴォォォォォオ!!
483 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:24:02.39 ID:lVGD7lpRO







海未「………なまくらでは」




バリィン!!


GK「うそ……」







海未「本気の刃は止められませんよ」


ドシュゥゥゥゥ……!!


GK「あぐっ……!!」ドサッ




角間「き、決まったぁぁぁ!!!同点ゴールを決めたのは園田だぁぁ!!」
484 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:25:09.13 ID:lVGD7lpRO










穂乃果「やったぁ!!」


ことり「海未ちゃんさっすが〜!!」


凛「海未ちゃん!」バッ


海未「り、りん!?お、重いです……!」ググッ


凛「すごいね海未ちゃん!」


真姫「もう……そんなに簡単に決められちゃ私たちの立場がないじゃない」


絵里「ねー?」


希「相手の子……」


海未「ええ、自分を見失いかけていますね」


凛「畳み掛けるなら今がチャンスにゃ!」


花陽「で、でも……これ以上失点したら本当に……」


花陽「守備も固めないと……」


にこ「【トライペガサス】……」


穂乃果「……….」ズキズキ


穂乃果「それは任せて」


穂乃果「穂乃果が止めるから!」


海未「穂乃果……」
485 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:26:21.03 ID:lVGD7lpRO

穂乃果「ファイトだよ!」グッ


希「穂乃果ちゃん……」


海未「……」


海未(……左腕が上がっていませんよ、穂乃果)


ことり(いつもはワガママな穂乃果ちゃん、でも肝心なとこではいつも……)


雪穂「ちょっとちょっと!」


穂乃果「雪穂……?」


雪穂「何一人で背負い込む気でいるの?」


花陽「そ、そうだよ!」


凛「凛たちもいるにゃぁ!!」


にこ「みんなで守って、みんなで攻めて、そんでもってみんなで勝つのよ」


穂乃果「……みんな……!」


絵里「だからあなたは安心して守ってなさい!」バシッ!


穂乃果「いったぁ!?」ビクンッ


海未「絵里ぃぃ!!」


絵里「……やっちゃった?」


穂乃果「おぉぉおぉ!!!」ジンジン
486 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:29:35.22 ID:lVGD7lpRO









GK「そんな……私……?」プルプル


ツバサあんじゅエレナ ザッ


GK「あ……ご、ごめんなさい……!」


ツバサ「………はぁ」


GK「ぁ……!」ビクッ


エレナ「……自分の限界を決めつけすぎだ」


GK「……え?」


あんじゅ「あなたにはまだまだ伸び代があるわ」


ツバサ「壁に当たった時はそれをぶち破るチャンス」クシャクシャ


ツバサ「あなたなら超えられる」パッ


GK「……チャンス……」ボサァ……


DF1「そーそー!一年生同士、もっと頼ってくれてもいいんだよ!」ガシッ


GK「……あり、がとう……」


あんじゅ「……あげるわ」スッ


GK「……これ」


GK「いいんですか?」


あんじゅ「ええ、いらなければ使わなくてもいいわ」


GK「………どうも」スッ
487 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:30:39.54 ID:lVGD7lpRO









UTX高校3-3音の木坂


ピーーーーーーー


角間「一体誰が予想したでしょうか!初出場校がここまでの戦いを見せることを!」


ドッ


ツバサ「私たちよ」ドッ


エレナ「だな」トッ


にこ「それは光栄ね!」ダッ


エレナ「………」ザッ ガガッ


にこ「はぁ!」ガガガッ


エレナ「……」ガッ ザザッ


エレナ(……小柄な体を生かしたディフェンスで懐に潜り込んでくる……)

角間「凄まじい鍔迫り合い!矢澤奪えないまでも負けてはいない!」


エレナ「なかなかやる……な!」ドキュッ!


にこ「んなっ!?」


角間「な、なんということだぁ!!あの激しい攻防の最中にもかかわらず正確なロングパスだぁ!!」
488 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:31:43.81 ID:lVGD7lpRO

ツバサ「それがエレナよ」トッ


エレナ「いちいち騒ぐな、ただのパスだ」


にこ花陽「精密機械……」


花陽「頭ではわかってても……実際に見るとここまで……」


にこ「そんな統堂エレナですらナンバーワンを譲らなければいけない存在……」


ツバサ「ふふふっ」クルンッ


ヒデコ「ぬわ!?」


凛「先輩…!!」


にこ花陽「綺羅ツバサ……!」


海未「試合中はそれやめてください!!」


ツバサ「……亜里沙!」ドッ


絵里「!!」
489 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:33:04.53 ID:lVGD7lpRO

亜里沙「はい!」トッ


絵里「亜里沙!」


亜里沙「フフ」


亜里沙「お姉ちゃん……!」チラッ


絵里「!」


亜里沙「これは、お姉ちゃんの足跡を追いかけ続けて……やっと習得した技」


亜里沙(これが……私の答え…!!)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ありさ「わー!おねえちゃんかっこいい!!」


ありさ「ありさも!ありさもやりたい!」


絵里「亜里沙にはまだ早いから、もう少し大きくなったらね」


ありさ「むー……」


ありさ「じゃあもう一回見せて!」


絵里「もう、しょうがないわね……いくわよ?」トトッ


ありさ「うん!」パァァ!









絵里「吹き荒れろ……」


パキパキパキパキパキ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
490 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:33:34.75 ID:lVGD7lpRO










亜里沙「吹き荒れて……」

パキパキパキパキ
491 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:34:08.28 ID:lVGD7lpRO










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

絵里【エターナル……】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
492 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:34:39.35 ID:lVGD7lpRO

















亜里沙【………ブリザード!!!】ドキュッ!!
493 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:35:22.74 ID:lVGD7lpRO







ゴォォォォォォォ!!





絵里「………」ニッ


穂乃果「これが亜里沙ちゃんの……!」


穂乃果「っ………!」ズキッ


海未「穂乃果!」


穂乃果「……うぅ!」
494 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:36:25.27 ID:lVGD7lpRO










【ハンターズネット!】




ドシュルルルルル!!


テンテンテン コロコロ……





雪穂「……いいボールだったよ、亜里沙」


亜里沙「……さすが雪穂だね」


ことり「雪穂ちゃん…!」


真姫「……!」ダッ


雪穂「そぉれ!」ドォッ!


エレナ「これは…」


ツバサ「超ロングパス……」


真姫「ふっ!」ジャンプ


DF1「そんなの!」ジャンプ


DF2「通すわけないやん!」ジャンプ


ガツン!


真姫「きゃぁ!?」ドサッ


DF1 「よし!」トッ


DF2「ごめんな〜」
495 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:37:20.52 ID:lVGD7lpRO









ブワァァ! ブワァァ! ブワァァ!


ドッ!


ビキビキビキ カキーン!


絵理「ごめんなさいね?」トッ


DF2「んなアホな……」







GK「…………」スッ


GK パチッ


エレナ「……やる気だな」


あんじゅ「いい髪留めでしょ」


ツバサ「………」フフ


あんじゅ「………」


あんじゅ「やっぱり綺麗な目してるじゃない……」
496 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:38:11.09 ID:lVGD7lpRO






絵里【エターナルブリザード!】


ドゴォォォォォォォ!!!







GK【パワーシールド!】


ドシュルルルルル!!!


タタタッ






真姫「何度やっても同じ!」バッ


グルグルグル


真姫【ファイアトルネード!】


ドゴォォォォォォォ!!!!
497 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:38:46.83 ID:lVGD7lpRO









ビキビキビキ


にこ「いけ!」


花陽「決まって!」


真姫「はぁぁぁぁ!!」ググググ!


GK「………!」ググググ


ビキキキキキ!!
498 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:39:49.69 ID:lVGD7lpRO










バキィン……!!
499 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:40:49.05 ID:lVGD7lpRO










あんじゅ「……まだ!」


GK(私だって……)ググッ


GK(……変わるんだ…!)グググッ!


ダンッ!


あんじゅ「……!左手……!」


GK【フルパワーシールド!】


ブワァァァァァァ!!!









ググググッ バチィ!


真姫「そんな……!」ドサッ


DF1 「えへへ、さすが!」トッ


GK「……うん!」
500 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:41:45.29 ID:lVGD7lpRO








ことり(穂乃果ちゃんに負担はかけられない!)


ことり「私がいく!」ダッ


DF1「ヤンちゃん先輩!」タタタッ


MF2「……合わせろよ泣き虫小僧!!」


DF1「小僧じゃない!!」


MF2(泣き虫は否定しねーのな……)


ことり「なっ……」ザッ





DF1MF2【ブリタニアクロス!】


ズシュゥゥゥゥ!!!





ことり「うわぁ!?」ドサッ


花陽「ことりちゃん!」ダッ
501 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:43:04.44 ID:lVGD7lpRO

DF1「お任せでーす」ドッ


MF2 トッ


花陽(穂乃果ちゃんのところには行かせない!)


花陽【ディフェンス……】


MF2「ほっ!」ドッ


亜里沙「はい!」ドッ


MF2「やるな!」トッ


花陽「そんな……!」


海未「ディフェンス!御三方を徹底マークです!」


海未(穂乃果を守らなければ…!)


ザザザザッ!


ツバサ「あら?」ザッ


エレナ「これは手厳しいな…」ザッ


あんじゅ「動けないわぁ…」クルクル


角間「これは完全に得点源の3人を押さえ込んだぞぉ!!」


海未「これで……!」


エレナ「………」チラッ


凛 キョロキョロ


エレナ(……まだまだ甘いな)コクッ


MF2「…!」コクッ
502 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:44:18.15 ID:lVGD7lpRO











エレナ「一瞬の隙も見せては駄目だろう?」ダッ


ドッ


エレナ「さすがだ」トッ


MF2「へへへ!」テレテレ


海未「マ、マークを外さないように!」


凛「わ、わかったにゃ!」


花陽「了解です!」


エレナ(……)フフ


エレナ「ツバサ!あんじゅ!作戦Bだ!」


ツバサあんじゅ「!」


海未(さ、作戦B……!?一体なにを……)


海未(いえこれは……私たちを動揺させるための罠!)


エレナ(園田海未、君ならこのハッタリに気づけるだろうが………)


エレナ(他のメンバーには……どうかな?)


凛「う、海未ちゃん……!」タジタジ


花陽「ど、どうすれば!?」アワアワ


ツバサあんじゅ シュバッ!


海未「しまった!」


にこ「っ……!」ダッ


エレナ「ツバサ!」ドキュッ!
503 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:45:00.23 ID:lVGD7lpRO










にこ「読んでんのよ!」タッタッタッ


にこ(シュートは絶対打たせない……!)


角間「一足先にパスを読んでいた矢澤!ファインプレーなるかぁ!?」


海未「にこ……!」


花陽(……にこちゃんなら知ってるよね……)


にこ(あと……少し!)ダッ
504 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:46:38.14 ID:lVGD7lpRO








スカッ


にこ「そ……んな!」ガクッ


エレナ「………すまない、計算通りだ」


花陽(統堂さんのパスをカットできた人は……誰もいないって)


ツバサ「これで終わりよ!」トッ


角間「完全にフリーだぁぁ!!」






ズシュゥゥゥゥ!


ブワァァァァァァ!!!






ことり「穂乃果ちゃん!」



ドッドッドッ


ツバサあんじゅエレナ【トライペガサス!】


ドゴォォォォォォォ!!!!!


角間「こ、これは決まってしまうのかぁ!?」


角間「残り時間も後わずか……ここでの追加点は勝敗を決める一点といっても過言ではないでしょう!!」


海未「穂乃果ぁ!!」


真姫「今の穂乃果じゃ……!」
505 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:49:03.13 ID:lVGD7lpRO









穂乃果「っつ……!」ズキ


穂乃果「………はぁぁぁぁ!!!」


ゴォォォォォオ!!!


穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】







ドシュルルルルル!!


ミシィ……!


穂乃果「っぐぅぅ!!」ズザザザザザ!!!


にこ「穂乃果!」


角間「凄まじいシュートに押され、どんどんゴールへ押しこまれていくぞぉ!!」


ズキィン……!!


穂乃果「ッ…!!あああぁぁぁ!!!!」ズズズズ!


海未「ほ……穂乃果ぁ……」


海未(すみません穂乃果…私の考えが甘かったばかりに……!!)


ことり「穂乃果ちゃん……」


穂乃果「……私じゃ……やっぱり…」


穂乃果「……!」ブンブン


穂乃果(穂乃果は今……何を考えたの?)


穂乃果(……みんなが信じてくれてるんだもん!)


穂乃果(最後の1秒まで、諦めるわけにはいかない……!!)


穂乃果(……んだけど……)
506 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:49:55.51 ID:lVGD7lpRO

穂乃果(なんだろうこの感じ……)


穂乃果「………」グググッ


穂乃果(ああそっか、こういうのを……)


穂乃果(格の違いって言うのかな……)アハハ…


穂乃果「………」グググッ










穂乃果「………勝ちたかったなぁ」ボソッ
507 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:50:50.72 ID:lVGD7lpRO










タッタッタッ!


雪穂「っ……はぁ、はぁ……!」ズザザザ!


雪穂「何……一人であきらめムードになってるの?」


穂乃果「ゆ、雪穂…!?」ググググ


雪穂「家ではいっつもグータラしてるんだから……」


ガシッ


雪穂「試合中ぐらいかっこいいとこ見せてよ!」


ゴォォォォォォ!!!!


穂乃果「!!」


穂乃果「……そうだね雪穂」
508 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:51:27.26 ID:lVGD7lpRO










メキメキメキ……!


角間「おおっとぉ!?高坂のマジンが姿を変えていきます!」


ツバサ「なにあれ……」


エレナ「そんな…」


あんじゅ「こんなことって……!」
509 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:52:00.70 ID:lVGD7lpRO









雪穂「私たちを……」


穂乃果「穂むらの看板娘を……!」


雪穂穂乃果「甘く見ないで!!!」


ドォォォォォォ!!!!
510 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:53:29.56 ID:lVGD7lpRO












シュルルルルルル………!


穂乃果雪穂「……よし!」


海未「【ホムラ・ザ・ハンド】……ですか」


海未「すごすぎですよ、二人とも……!!」グッ


角間「とめたぁ!!!和菓子屋穂むらの看板娘姉妹が【トライペガサス】を止めましたぁ!!」


ツバサ「そんな……」


穂乃果「や……た!」ガクッ


雪穂「おねーちゃん!」バッ


穂乃果「行って……雪穂!」コロコロ


雪穂「……わかった!」トッ


角間「さあ、残り時間もごく僅か!一体どちらが勝利を手にするのでしょうか!」


ツバサ「エレナ、あんじゅ、戻るわよ!」


雪穂「凛さん!」ドッ


凛「穂乃果ちゃんの止めたこのボールは……繋いで見せる!」ダッ


MF1「いかせません」ザッ
511 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:55:24.51 ID:lVGD7lpRO










凛【アクロバットキープ!】


バッ クルッ ダッ!


MF1「いい動きですが私には……」


MF1(相手の動きに合わせて……)スススッ


凛 ニヤッ


凛「ほっ!」クンッ


MF1「あ、あの体勢からフェイントを…!?」ガクッ


MF1「何というボディバランス……」


MF1(相手の力量を見誤るなんて……恥を知りなさい、私!!)


凛「希ちゃん!」ドッ
512 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:56:32.85 ID:lVGD7lpRO









希「ほい!」トッ


エレナ「ッはぁ……間に合った」ザッ


希「……やっぱり映像じゃ細かいところがみえないんですね」


希「でも今日……本物が見れた」


エレナ「……なにが言いたい?」


希「こういう……こと!」





クルッ スタッ!


希【イリュージョンボール】





エレナ「こ、これは……」ガクッ


ツバサ「……」タッタッタッ


あんじゅ「本物と遜色ない……」タッタッタッ


角間「またまた抜いたぁ!!止まらない止まらない!!どんどん攻め上がるぞぉ!?」
513 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 01:58:04.18 ID:lVGD7lpRO









希「真姫ちゃん!」ドッ


真姫「……ええ!」トッ


真姫「凛!来なさい!!」


凛「にゃ……!?嘘……!?」ダダダダッ


花陽「り、凛ちゃん!?」


にこ「あいつなにやってんのよぉ!?」


角間「DFの星空がまたもや前線にあがってきたぁ!!【たつまきおとし】かぁ!?」


GK「あれはもう……決めさせない……」








真姫「今しかないわ、あれをやるのは!」タッタッタッ


凛「あれ……ってまさか!」タッタッタッ


凛「……できないにゃ、練習では一回も……」


真姫「凛!!!」


凛「……!!」ビクッ


真姫「今、私たちが決めないと……負けちゃうかもしれないのよ」


凛「で、でも…!」


真姫「負けたら……」


真姫「みんなとは二度と……一緒に試合することは出来ない」


凛「そ……そんなの……」


凛「……いやだ!!」グッ


真姫「それにね、凛」


凛「にゃ?」


真姫「こういう場面で決めた方がかっこいいと思わない?」スッ


凛「……わっるい顔してるにゃー」スッ


コツン
514 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:05:30.69 ID:lVGD7lpRO










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

凛「ええ〜〜!?」


真姫「しっ!声が大きい!」ヒソッ


凛「ほ、本当にそんなことできるの?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


凛「………できるかどうかじゃない」


真姫凛「やるかやらないか!!」ザッ


GK「………」グッ
515 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:06:24.07 ID:lVGD7lpRO










真姫「行くわよ、凛!」


凛「うん!」


真姫凛 グッ


ダンッ ダンッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真姫「うぐっ……!」ドサッ


凛「いにゃ!?」ドサッ


真姫「もう一回よ!」スクッ


凛「うん!」スクッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




グルグルグル グルグルグル



花陽「………二人とも」
516 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:07:03.43 ID:lVGD7lpRO











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

凛「今日もダメだったにゃ〜…」


真姫「いいところまで行ってたのにね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



真姫凛 バッ


GK「……!!」
517 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:07:44.86 ID:lVGD7lpRO













ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

凛「きっと明日には出来るようになってるにゃ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


花陽「……ぃ……」


花陽「いけーーー!!!」
518 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:08:19.95 ID:lVGD7lpRO











ドキュッ!!!!!


真姫凛【ファイアトルネードDD!】


ゴォォォォォォォォォオオオ!!!!!









にこ「あいつら…いつの間にあんな技……!!」


希「……ふふ!」


ことり「希ちゃん?」


希(……やっと成功したんやね)
519 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:10:51.47 ID:lVGD7lpRO











GK(なんて迫力……!!)ジャリッ!


GK【フルパワーシールド!】


ドォォォォォォ!!!!










ギュルルル!!!


ビキビキビキ……


GK「そんな………!」ググググ


GK「だめ……なの!」ググググ!


ビシィ……!











バリィン!


GK「………」


GK「どうしてぇ……」ウルッ


ドサッ


ゴォォォォォオ!!!


角間「シ、シールドが破れたぁ!!これで勝ったのは……」


「まだ!!」
520 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:16:58.93 ID:lVGD7lpRO











あんじゅツバサ「はぁぁぁぁ!!!」バッ


ドキュルルルルルル!!!


あんじゅ「絶対に……!」ググググ


ツバサ「止める!」ググググ


角間「綺羅と優木がフォローに走っていたぁ!!








真姫「いけ……!」


凛「いけ……!」


真姫凛「いけぇぇぇぇ!!!」









ギュルルルルル!!!


ツバサ「…….っぐ…!」ググッ


あんじゅ「……なんて……威力なの!」ググッ


エレナ「………」
521 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:17:31.84 ID:lVGD7lpRO











あんじゅツバサ「きゃぁぁぁ!!!」ドサッ


ドシュゥゥゥゥ………!!!
522 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:18:01.30 ID:lVGD7lpRO
















ピーーーーーーー


角間「き…………」
523 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:19:03.58 ID:lVGD7lpRO













角間「決まったぁぁぁぁぁ!!!!」


ワァァァァァァァァァァァァ!!!!!!


角間「なんと逆転の一点を入れたのは音の木坂の一年生コンビだぁぁ!!」









ピッピッピッーーーーーーー


角間「ここで試合終了のホイッスル!」


角間「勝ったのは………」










角間「音の木坂だぁぁ!!」


ワァァァァァァァァァァ!!!!!!!


イイシアイダッタゾー!ヨクヤッタァ!!
524 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:20:13.39 ID:lVGD7lpRO











真姫「……」ハァハァ


凛「………」ハァハァ


真姫凛 チラッ


真姫凛「……………?」ハァ ハァ


穂乃果「…………」


穂乃果「……勝った?」


「「「「「……………」」」」」」


凛「ぃ〜〜〜〜!!!」


「「「「ぃやったぁぁぁぁ!!!!」」」」


海未「やった!やったんですよ穂乃果!」ガッ


穂乃果「い、痛い痛い!」


ことり「穂乃果ちゃぁん!」ガッ


穂乃果「ぎゃぁぁぁ!!!」ガクッ


海未「ここまで長い道のりでした!」


花陽「凛ちゃん!真姫ちゃん!」ガシッ!


凛「ウブブブ!……ップハ!かよちん苦しいにゃぁ!」ググッ


真姫「あはは!」ググッ


花陽「やったよぉぉ!!」………


にこ「………!」プルプル


希「にこっち」ギュッ


にこ「うぅ……!」ギュッ


絵里「フフ」
525 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:21:07.89 ID:lVGD7lpRO













ヤッタヨォ!!カッタァ!!



「…………」


ツバサ「……負けた……のね」


あんじゅ「ええ」


エレナ「あまりいい気分ではないな」


GK「わたし……私!」ポロポロ


ツバサ「ごめんなさい、勝たせてあげられなくて」ナデナデ


GK「ごえ……ごめんな、さい…!!」ギュッ


DF1 「う、うぁぁぁぁああ!」ポロポロ


MF2 ナデナデ


MF3「負けたんっすね……」


MF1「……そうですね」


MF3「…………」


MF3「もっとみんなで……ッ」


MF3「ッ……!………ッ」ウルッ


MF3「サッカー………やり、たかったっすね……!」ポロポロ


MF1「………そう、ですね」ポロポロ
526 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:23:28.46 ID:lVGD7lpRO









角間「皆さん!歴史に残る名勝負を果たした両チームに惜しみない拍手を!!」



パチパチパチパチパチ!!!










ひと気のない廊下のベンチ


「…………」


亜里沙「お姉ちゃん…」


絵里「亜里沙……」


亜里沙「その……ごめんなさい…」


亜里沙「亜里沙…その」


ギュッ


絵里「大丈夫、何も言わなくていいわ」


絵里「………私の気持ち、受け取ってくれたじゃない」


絵里「………いいシュートだったわ」


亜里沙「うぅ……ごめんなさい、ごめんなさい……!」ポロポロ


亜里沙「酷いこと…いった、りとか……!他にもいっぱい……!」ポロポロ


絵里「いいの、いいのよ亜里沙」


絵里「それに、もうあんな危険なことはしないでしょう?」


亜里沙「うん……!!絶対にしない!」ゴシゴシ


絵里「ふふ、なら安心ね」ナデナデ


亜里沙「そーだよ……だからもう少し……そのまま……」


絵里「亜里沙は本当に撫でられるのが好きなのね」ナデナデ


亜里沙「もう、また……子供、扱い…して……」ウトウト


亜里沙「亜里、沙……は………」ウトウト


絵里「………」ナデナデ
527 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:23:57.53 ID:lVGD7lpRO













亜里沙「………」スゥ…スゥ…


絵理「おやすみ、私の可愛い妹」チュッ
528 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:28:42.45 ID:lVGD7lpRO










ポタッ


絵里「あら……?」ゴシゴシ


絵里「おかしいわね……」


絵里「………安心、したからかしら」


亜里沙 スゥ……スゥ……


絵里「これで……全て元どおり……」


絵里「………」


絵里「ーーー!!」ブワッ


ポタポタッ


亜里沙「……んぅ……」スゥ……スゥ……










絵里「本当に……よかった……!!」ボロボロ


絵里(亜里沙の体は無事だった……)


絵里(亜里沙に嫌われてもいなかった……)


絵里「う……うぅ…!」ポロポロ


絵里「亜里沙ぁ……!」ギュッ









絵里(私は………)


絵里(あなたが思ってるほど強くないのよ……)
529 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:29:44.33 ID:lVGD7lpRO










パシャッ


MF3(……約束通り一緒に写真撮ろうと思ったのに)


MF3(そんな空気でもなさそうだから勝手に撮ったけど……)


MF3「流石にダメっすよね〜……」トトッ





[削除しますか?]





MF3「………」トッ
530 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:30:58.00 ID:lVGD7lpRO









[お気に入りに保存しました]








MF3(やっぱりこんなレアショット消すのはもったいないっすよねー!!)


MF3(金髪クォーター美人姉妹の妹を膝枕しながら姉涙………色々盛りすぎじゃないっすか?)


MF3(これは早速現像して額縁に……)ルンルン♪


ツバサ「………」


MF3(にへへへ……!もう今からウキウキが止まらないっすね!!)にへへへ


ツバサ「……」


MF3(何色の額縁買いましょうかね〜)クルッ


ツバサ「……」
531 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 11:31:46.73 ID:lVGD7lpRO










MF3「……」


ツバサ「……」


MF3「……」


ツバサ「……」


MF3「……」


ツバサ「……」


MF3「………見てました?」


ツバサ「全部」










MF3は目の前が真っ暗になった


もちろん写真は消えていた
532 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:13:38.02 ID:lVGD7lpRO




[7、前半終了]




控え室廊下

絵里「………」


ツバサ「………」


絵里(き……)


絵里(気まずい!!)













数分前


ゾロゾロ


ツバサ「……絢瀬さんと東條さん少しいいかしら」


絵里「わ、私ですか?」


希「……うちも?」


あんじゅ「東條さんは私の方に」
533 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:16:02.05 ID:lVGD7lpRO








絵里「えっと……私を呼んだのは?」


ツバサ「……」


ツバサ「私たちは、あなたに嫉妬している亜里沙さんにつけ込んであんな危険な目に合わせた」


ツバサ「自分たちが勝ちたいばかりに貴方の妹さんを利用した」


ツバサ「だから、その落とし前をつけさせてもらおうと思って」


絵里(……嫉妬?亜里沙が私に?)


絵里(それはまあ後でいいとして今は……)


ツバサ「本当にごめんなさい」ペコッ


絵里「……正直、あの時はものすごく腹が立ったのは確かです……」


絵里「………」


絵里「一つ聞いてもいいですか?」


ツバサ「なんでも大丈夫よ」


絵里「どうして、亜里沙に【エターナルブリザード】を打たせたんですか?」


ツバサ「………!」


絵里「止められるってわかってるのに……」


ツバサ「それは……」


絵理「綺羅さんがなにを考えているのかはわかりませんが、私からしてみれば……」


絵里「私が知らずに生んでしまった姉妹間の確執を取り除くチャンスをくれた」


絵里「仲直りのチャンスをくれた」


ツバサ「!!」


絵里「姉妹のいざこざに巻き込んでしまって、すいませんでした」ペコッ

絵里「そして、亜里沙を止めてくれて、ありがとう」

ツバサ「……」
534 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:17:00.44 ID:lVGD7lpRO










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

穂乃果「わたしたち、決めたんです」


穂乃果「綺羅さんたちに本当のことを聞くまで、信じようって!」ニコッ


穂乃果「本当のことを言ってくれるまで、待ってますから」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ツバサ「貴方達……」


絵理「でも、最後に一つだけ……」スッ


ツバサ「!!」







パァン!
535 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:17:56.65 ID:lVGD7lpRO






控え室


穂乃果「うぉっ!?」ビクッ


ヒデコ「ちょっと穂乃果!動かない!」


ミカ「アイス固定できないでしょ!」


ヒデコ「すごい音なったね」


花陽「び、びっくりしたぁ……」


ことり「今のって…」


凛「ビンタの音……だよね?」


真姫「一体なにしてるのよ……」


凛「修羅場かにゃ?修羅場かにゃ?」


真姫「ウキウキしない!」チョップ!


凛「おぶち…!!」ベシッ
536 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:19:22.71 ID:lVGD7lpRO








廊下


ツバサ「ッ…!」ヒリヒリ


絵里「………ごめんなさい」


ツバサ「…別に謝ることじゃないわ」


ツバサ「むしろ少しホッとしたわ」ニコッ


絵里「………」スッ


ツバサ「!」


絵里「あなたたちは、亜里沙の暴走を止めてくれたのに、私はあなたの胸ぐらを掴み上げた……」


ツバサ「あれは……!」


絵里「…………」コクッ


ツバサ「…………」ハァ


ツバサ「全く、敵わないわね」スッ


絵里「……」グッ









パァン!
537 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:20:42.54 ID:lVGD7lpRO








控え室


にこ「………」


花陽「二発目……」


穂乃果「修羅場……修羅場だよ!!」


海未「なにちょっと嬉しそうにしてるのですか!!」


穂乃果「だ、だって……ビンタなんて漫画でしか見たことないし……」


海未「まあ、現実でビンタなんて普通はしませんからね」











廊下


ツバサ「……ごめんなさい」


絵里「い……いえ」グワングワン


絵里「一瞬外れたかと思いましたけど」


ツバサ「…身長差のせいで顎に入っちゃったわね」


ツバサ「あなたはもういいの?」スッ


絵里「いえ、もう気は済みましたから」フフ


絵里「……行きましょうか」


ツバサ「ええ」
538 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:21:23.16 ID:lVGD7lpRO









また別の廊下


あんじゅ「……優勝おめでとう」


希「へ……!?あ、ありがとうございます……?」


あんじゅ「それで、えっと……話……なんだけど」


希(………)










希「あーー!!」バッ
539 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:22:29.01 ID:lVGD7lpRO

あんじゅ「へっ!?な、なななに!?」ビクッ


希「聞いてくださいよ優木さん!」


希「この前の練習試合の後家に帰ったら……なんと!」


希「ドアノブに湿布やらなにやらがかかってたんですよ!」


あんじゅ「!!」ギクッ


希「そして中にはごめんなさいって書いた紙が入ってて……」


希「もうウチ頭混乱しちゃって……誰かなーって」


あんじゅ「……」ギクギク!


希「そもそもあの日誰からも謝られるようなことされてないのになって」


あんじゅ「……へ?」


希「だから本当に不思議だなーって……」


あんじゅ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」


あんじゅ「なにもなかったってことないでしょ?」


あんじゅ「あの日は……私が……」


あんじゅ「!」ハッ


希 ニヤニヤ
540 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:23:25.59 ID:lVGD7lpRO

希「やっぱり優木さんやったんですね〜」


あんじゅ「〜〜〜!!そ、そうよ!」バッ


あんじゅ「あの日……貴方を傷つけたこと、謝ろうと思って……」


ペコッ


あんじゅ「ほ、本当にごめんなさい!」


希「じゃあ……ウチからお願い事一つ!いいですか?」


あんじゅ「え、ええ、できる範囲なら……」


希「…実は……初めて見た時から気になってて………」ワキワキ


あんじゅ「と、東條さん?その指の動きは……?」


希「……………ワ」


あんじゅ「………ワ?」


希「ワシワシーーー!!!」ガバッ










きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!


バッチィィィィン!!!!!
541 : ◆GVk5EaqDnY :2018/05/06(日) 12:24:26.81 ID:lVGD7lpRO








ガチャ


穂乃果「あ、お帰……り?」


エレナ「遅かったな」


エレナ「おや?上がりだ」パサッ


花陽「ま、また負けです……」


にこ「や、やるわね……!」


ツバサ「どうしてそんなに馴染んでるのよ」


エレナ「お前たちを探しに来たらいないから少し構ってもらっていたんだ」


ことり「ど、どうしてみんなもみじ型……」


ツバサ「ま、まあ……」モミジガタ


絵里「色々……」モミジガタ


希「ありまして……」モミジガタ


あんじゅ「………」カァァ!
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