「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」前半

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241 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:20:49.87 ID:7HhEJzfP0












グッ、グッ、グッ


凛「ここ地面悪くてめちゃめちゃ疲れるにゃー……」


花陽「あ、薪発見!」ダッ


真姫「この辺の木折っちゃだめかしら」


花陽「だめだよぉ!」
242 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:21:37.25 ID:7HhEJzfP0









ことり「海未ちゃん、これって……」


海未「はい、おそらくファルトレクというトレーニングなんだと思います」


ことり「へ〜、そんな名前がついてるんだ」











にこ「トレーニング?」


希「にこっち落ちてる薪拾う時どんな体勢になる?」


にこ「どんなって……前かがみに…!」


にこ「そう言うことね」


絵里「走って拾うというのも持久力と足腰を飛躍的に鍛えるため」


にこ「この山道で走れるようになれば平地では楽勝ね」


希「まあぶっちゃけトレーニング4、お手伝い6ってところやろうけど」
243 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:23:07.60 ID:7HhEJzfP0










穂乃果「なんで穂乃果だけ薪割りなのぉ!?」


海未パパ「いいからやってみな」


穂乃果「うぅ……こうやって」スッ


穂乃果「こう!」ダン!


グシュッ!


海未パパ「ダメダメそんなんじゃ、もっとヘソの下に力を入れて!」


穂乃果「ヘソの下……」


穂乃果「はぁ!」ブンッ


パッカーン!


海未パパ「そうだ!ただ闇雲に力一杯振るんじゃなく、力の出し方を考えながらやってごらん」


穂乃果「ヘソの下……!」


穂乃果(これ……もしかして……!)


海未パパ「……」ニコッ


穂乃果「よーし!頑張るぞー!」


海未パパ「じゃあ後これだけよろしく!」


ドドーーン


穂乃果「こ、こんなに〜!?」
244 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:24:32.13 ID:7HhEJzfP0








穂乃果「はぁ……はぁ……」


穂乃果「終わったぁぁ……」


穂乃果「みんなどこ行ったんだろ…」キョロキョロ


ゾロゾロ


凛「終わったにゃー!」


花陽「もうクタクタだよぉ〜…」


真姫「わ……たし、は…別に……平気だけ、どね…はぁ……」ゼーゼー


海未「真姫は体力ですね」


ことり「海未ちゃんどうしてそんなに元気なのぉ〜……」


にこ「体力、おばけなんでしょ……こいつら……みたい、に」ゼーゼー


絵里「そんなことないわよ」


希「にこっちが体力不足なだけやん?」


にこ「にこは普通よ!」


穂乃果「よし!じゃあ鬼ごっこしよう!」


凛「やるにゃー!」


真姫「え……」


にこ「あ、明日にしない?」


花陽「た、たしかに…」
245 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:27:14.01 ID:7HhEJzfP0

絵里「死にそうなメンバーが何人かいるわね」


海未「そんなの気持ちでなんとかなります!さあ行きますよ!行きましょう!山で鬼ごっこ!」


海未「あはははは!」


ガシッ


希「まあまあ海未ちゃん」ググググ


希「疲れてるときは怪我もしやすい、まだ初日やしまた明日にしよ?」ググググ


海未「う……それも…そうですね」ググググ


希「うん、わかってくれて……って……」ググググ


希「ちょっと力緩めてくれん!?未練溢れ出してるから!!」


海未「す、すみません……!」スゥ…ハァ…


ことり「あの海未ちゃんを……!」


穂乃果「希ちゃんは猛獣ハンター……」


凛「いや……」


穂乃果凛「珍獣ハンターだったんだ!!」ババン!


ドゴォ!


海未「目は覚めましたか?」


穂乃果「しゅ、手刀はダメだよ……」ガクガク


凛「意識飛んだにゃ……」ピクピク


希「それじゃあ戻ろっか!」
246 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:28:16.73 ID:7HhEJzfP0










「「「「「「終わりましたぁ!!」」」」」


海未ママ「あら、皆さん泥だらけですね」


海未ママ「お風呂沸かしてあるので入ってきてはいかがですか?」


絵里「えっと……誰から入る?」


海未「うちのお風呂は父の弟子の方も入るのでみんなで入れますよ」


穂乃果「よーし!それじゃあ全員で入っちゃおう!」


凛「全員で……か」


にこ「はぁ……」


花陽「?」
247 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:29:24.29 ID:7HhEJzfP0











カッポーン




「「「「はー………」」」」


穂乃果「いやー疲れたね〜……」


絵里「穂乃果はなにをしたの?」


穂乃果「薪割り!」


花陽「薪割り!?」


穂乃果「力の入れ方とか教わったの!」


穂乃果「多分トレーニング……な気がする」


海未「気がするんですか……」


にこ「にこも薪拾いがトレーニングって気づいたけどね!」


絵里「希に言われてやっとね」


にこ「うぐっ……!ほ、ほんとは気づいてたの!」


希「はいはい」


にこ「きーー!!」
248 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:30:38.23 ID:7HhEJzfP0

凛「あれってトレーニングだったんだ…….」


真姫「ま、私も気づいてたけどね」


花陽「気づかなかった……」


ことり「普段の練習より運動量少ないはずなのに疲れるね」


絵里「パワーアップしてる証拠よ、あと4日、頑張りましょう!」


海未「いえ、試合の前日は疲れを取る意味でも軽い練習にしましょう」


絵里「それもそうね、なら……あと3日!頑張るわよ!」


「「「「「おーー!!」」」」」ザパァ!


凛(やっぱり……)


にこ(間違いない!)


花陽 バイーン!


ことり ボイーン!


絵里 ドーン!


希 デデデデーン!


にこ凛「……」ハァ


海未「どうしたのですか二人とも?」


海未「元気がないようですが……」

凛にこ「……」チラッ


海未 ササヤカナフクラミ


凛「海未ちゃんみてたら元気出たにゃ」


にこ「ええ、あなたのおかげよ海未」


海未「……そうですか……って」


海未「どこみて言ってるんですかぁぁぁ!!」バシャァ!


凛にこ「ごめんなさいぃぃ!!」ザバァ!
249 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:31:57.93 ID:7HhEJzfP0









ご飯


凛「おいしーにゃー!」パクパク


花陽「ほんのり香ばしい……おこげの味が……食欲を掻き立てる……」ハグハグハグハグ!


ことり「ブラックホールの再来……」ハムッ


海未ママ「お代わりあるのでたくさん食べてくださいね」ニコニコ










花火


にこ「くらいなさい!ネズミ花火10連発!」バッ


シューーー!!!!パンパンパンパン!!


花陽「ピャァァァ!!!」


真姫「ヴェェェ!?」


にこ「イヤァァァ!!!」


希「あほやん」


海未「にこーーー!!!」
250 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:33:15.80 ID:7HhEJzfP0









海未パパ「海未、少しきてくれ」


海未「なんですか?」


海未パパ「今からこの部屋で真剣の稽古をする」


海未「!!本当にするのですね」


海未パパ「ああ、やり方は知ってるな」


海未「はい」


海未パパ「ならばこれを……」パカッ


海未「こ、この刀は……!」


海未パパ「園田家に代々伝わる刀だ、元を辿れば沖田総司が使っていたものだとか」


海未「こ、これを私に?」


海未パパ「これをしっかりと扱えるようになった時、お前に譲ろうと思う」


海未パパ「さあはじめるぞ!」


海未「は、はい!」
251 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:34:02.01 ID:7HhEJzfP0













就寝前


海未「……」パチッ


海未「……おや?みなさんどうして倒れてるんですか?」


絵里「……もう…海未が寝てる横で……」


にこ「枕投げはしない……」ガクッ


「「「「………」」」」コクリ
252 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:35:00.84 ID:7HhEJzfP0










3日後



凛「みっけ!」ダッ!


凛「この地面にも慣れてきたにゃ!」


真姫「凛も随分薪拾い上達したわね」


花陽「サッカーも上手になってるといいんだけど……」











にこ「ほっ!よっと…」ザッ ダッ


希「初日より疲れにくくなってきたなぁ」


絵里「たった4日だったけど案外変わるものね」
253 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:37:39.59 ID:7HhEJzfP0











ことり「穂乃果ちゃんどうしてるかなぁ」


海未「サボってなければ良いのですが……」








穂乃果「ほい!ほい!ほい!ほい!」パコーンパコーンパコーンパコーン


海未パパ「初日に比べると見違えたなぁ」


穂乃果「えへへ!コツがつかめてきました!」
254 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:38:21.65 ID:7HhEJzfP0










鬼ごっこ



希「この木の陰ならバレへんはず……!」


にこ「あいつ……どこに……!」


にこ「ッチ……見つけたぁぁ!!」ダッ


希「いやぁぁなんでぇ!?」ダッ


にこ「その肉の塊が木からはみ出してんのよ!!」


にこ「あんたわざとでしょ!」


希「えへ」


にこ「まてぇ!!」
255 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:39:17.53 ID:7HhEJzfP0











その夜


海未パパ「やってみろ」


海未「……」フゥ…


海未「……はぁ!」ザン!


ズズズズ………ゴトン


海未パパ「……いい切り口だ」


海未「ありがとうございます」


海未(……今の瞬間の鋭さ………なにか…….)


海未パパ「まあまだまだ未熟だがな」


海未「これからも精進いたします」


海未(きっと気のせいですね)
256 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:40:23.11 ID:7HhEJzfP0











次の日朝



穂乃果「ありがとうございました!」


「「「「「ありがとうございました!」」」」」


海未ママ「またいらしてくださいね」ニコニコ


花陽「ご飯とても美味しかったです!!」


海未ママ「ふふ、ありがとう。試合応援してますからね」


花陽「はい!頑張ります!」


穂乃果「よし、いこう!」ザッ
257 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:41:17.35 ID:7HhEJzfP0









河川敷グラウンド



海未「今日は軽くボールを使った練習をして明日に備えましょう!」


「「「「「はい!」」」」」






花陽「ほっ!」トッ


にこ「いかせない!」バッ


海未「!対応が素早い……!!」










凛 タッタッタッ


希「待てー!凛ちゃん!」ダッ


凛「ボールは取らせないにゃー!」グンッ


希「ちょっ……まだ速くなるの!?」
258 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/26(木) 16:42:36.17 ID:7HhEJzfP0








真姫「はぁ!!」ドキュ!!


穂乃果「ふん!」バシッ


絵理「たぁ!」ドキュ!!


穂乃果 「…………」 クルッ


絵里「?」


穂乃果【ど根性キャッチ!】ドシュルル………


絵理真姫「……」


穂乃果「どう!?穂乃果の新必殺……」


絵理真姫「2度とやらないで」ズバァ


穂乃果「………あい」ショボン






海未(穂乃果……)ハァ


海未(まぁ、みなさんパワーアップできたようですね)


海未(私も……)




ズバァ!




海未(……あの鋭い感覚はなんだったんでしょうか…)


海未(なにかに活かせるかと思ったんですが…….)








絵里「海未ー!もう練習終わるわよ!」


海未「は、はい!今行きます!」ダッ
259 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 21:46:44.18 ID:/6rOV2yZ0












角間「始まりましたフットボールフロンティア予選第2回戦!御影専農グラウンドで行われます!」


角間「前評判ではUTX高校にも匹敵すると言われているその実力、楽しみです!!」


凛「なにここ……アンテナみたいのがいっぱいだにゃ〜」


花陽「ここ……学校だよね?」


にこ「なんかやばいことやってんじゃない?」


希「また縁起でもないことを…」











角間「両者整列完了しました!」


下鶴「無駄だと言ったのに」


穂乃果「勝負はやってみなきゃわからないよ!」


杉森「データでは何度も勝っている」


海未「勝利の女神は最後まで諦めずに戦ったチームに微笑みます」


真姫「別にデータで何度勝ってくれても構わないけど?今日勝つのは私たちだけどね」


杉森「……」
260 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 21:47:38.99 ID:/6rOV2yZ0










角間「両者配置につきました!一体どのような試合を見せてくれるのでしょうかぁ!!」





FW
絵里、真姫


MF
ことり、海未、にこ、希


DF
ヒデコ、ミカ、凛、花陽


GK
穂乃果






ピーーーーーーー


ドッ
261 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 21:48:18.43 ID:/6rOV2yZ0


角間「音の木坂ボールでスタートしました!絢瀬ドリブルで上がっていく!」


下鶴「………」


角間「おーっと!御影専農動かない!!」


絵里「?なんなの?」


真姫「……そのまま持ち込んで!」


絵里「ええ!」タッタッタッ


角間「音の木坂上がって行くー!早速チャンス到来だぁ!!」


杉森「……」


杉森「ディフェンスフォーメーション!γスリー!!」


ササササッ!



絵里「!」


デデーン!
262 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 21:50:13.57 ID:/6rOV2yZ0





角間「絢瀬のいく先にディフェンスが集まっている!」


角間「これでは攻めれない!!まるで絢瀬の動きを読んでいたかのようなディフェンスだぁ!!」


真姫「こっち!」


絵里「ええ!」ドッ


真姫 トッ


ササササッ


真姫「っく!」


角間「早い早い!またもやシュートコースを塞いだぁ!」


真姫「邪魔なの……よ!」ドォッ!!


角間「西木野強引にうったぁ!!」


バシバシバシバシ!


杉森 パシッ


真姫「ッチ……」


角間「ディフェンスに当たって威力が削がれたぁ!!杉森ナイスセーブだぁ!!」


杉森 ドッ!!


藤丸 トッ
263 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 21:51:02.13 ID:/6rOV2yZ0







ことり「たぁー!」ザッ


藤丸「ふっ!」フワッ


ことり「あぁ……!」


希「てりゃあ!」ザザザッ !


藤丸「っく!」ドサッ


データに誤差あり、修正します


テンテンテン……


凛「よし!」トッ


にこ「いいわよ!」


凛「絵理ちゃん!」ドッ


絵理「ええ!」トッ
264 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 21:52:56.99 ID:/6rOV2yZ0

下鶴「いかせねぇよ!」バッ


絵里「海未!」ドッ


海未「はい!」トッ


海未「はぁ!」ダッ


三郷「くっ!」


花岡「くそっ」


角間「園田鋭いドリブル!二人をあっという間に抜き去った!!」


データに誤差あり、修正します


下鶴(こいつら……この間までと動きが違う)


にこ「あいつ……!」


希「すごぉ〜」


室伏 バッ!


海未「しまった!」
265 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 21:54:54.63 ID:/6rOV2yZ0

角間「御影専農室伏、素早いディフェンスでピンチをしのいだぁ!!園田、攻め急ぎ過ぎたかー!?」


室伏「下鶴!」ドッ


下鶴「ああ」トッ


にこ「まちなさいよ!」ザッ


下鶴「はっ!」ザザザッ


にこ「くっ!」ガクッ


角間「ぬいたぁー!鮮やかなドリブルだぁ!!」


絵里「【ファイアトルネード】来るわよ!」


花陽「行かせません!」


凛「とめるにゃぁ!!」









下鶴「はぁぁぁぁ!」ドキュッ!


ヒュゥゥゥゥ………


穂乃果「?蹴り損ねたのかな……」


花陽「穂乃果ちゃん、気をつけて!」


穂乃果「へ?」
266 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 21:56:57.18 ID:/6rOV2yZ0









ボシュゥゥゥ!!!


下鶴【パトリオットシュート!】


ゴォォォォオォォ!!!!!






穂乃果【マ、マジン・ザ……】


海未「間に合いません!」


穂乃果「うっ……」バッ


バシィィィ!!!!


穂乃果「うぐぐぐ…………!!!」ズズズッ










穂乃果「うわぁぁぁ!!!!」


ドシュルルルルル!!!!


角間「入ったぁぁ!!!入ってしまいました、先取点!!!高坂は必殺技を出す間もありませんでした!!」


穂乃果「あんなシュートがあったなんて……!」ダンッ!


花陽「しょ、しょうがないよ今のは!」


海未「油断するからですよ全く……」


にこ「別に大丈夫よ一点ぐらい、でしょ?」


絵里「ええ、まかせて!」


真姫「あの時の借り、まだ返してないからね」


穂乃果「おお……!みんな頼もしいね!」


海未「なのであなたはゴールをしっかり守っていてください」


海未「油断せずに」ギロッ


穂乃果「……は〜い…….」シュン


ことり「海未ちゃ〜ん………ほどほどにね」
267 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 21:59:41.12 ID:/6rOV2yZ0











ピーーーーーーー


御影専農1-0音の木坂


角間「さあ失点直後の音の木坂、どう展開していくつもりだぁ!?」


ドッ


絵里「いくわよ!」トッ


真姫「ちょうだい!」


絵里「真……!」バッ


下鶴 ザッ


絵里「チッ…」ピタッ


ことり「こっち!」


ドッ!


ことり「真姫ちゃん!!」ドッ


真姫「任せなさい!」トッ


角間「音の木坂南、ダイレクトで前線へパスをつないだぁ!!」


杉森「…」


真姫「前とは違うってこと見せてあげる!」
268 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:01:00.87 ID:/6rOV2yZ0








真姫「フッ!」ダンッ!


グルグルグル




真姫【ファイアトルネード!】


ドゴォォォォォォ!!!!!!






杉森【シュートポケット!】


ブワン……!


ボォォオ!


ドシュゥゥ!!!


杉森「…!」バッ


ドシュルルル……!!!






杉森「………」


角間「キーパー杉森とめたぁ!!素晴らしいキャッチだ!」
269 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:02:11.91 ID:/6rOV2yZ0








真姫「……まだまだ!」スタッ


凛「次行けるよー!」




杉森(…パワーが上がっている…)


データに誤差あり、修正します


杉森「藤丸!」ドッ


藤丸 トッ


海未「はぁ!」ダッ


藤丸「…」ドッ


花岡 トッ


ポーン

トッ

ドッ

トッ


角間「おーっとぉ、これは!?ディフェンスにボールを戻して攻めない!!どうした御影専農!!」


海未「どうして攻めないのですか!」


山岸「どうして攻めなせればならない?」


海未「!!」
270 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:04:02.35 ID:/6rOV2yZ0







希「くっ……!」バッ


藤丸 ドッ


花岡 トッ


希「ああもう!」







凛「全然攻めてこないにゃ〜…」


花陽「どうしたんだろ……」


角間「御影専農、自陣でボールを回しなかなか攻め上がらない!!これは時間稼ぎかぁ!?」


響木「……………サッカーサイボーグ、か」




ピーーーーーーー


角間「ここで前半終了ぉーー!!!後半はどの様なプレイを見せてくれるのでしょうかぁ!!」
271 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:05:15.35 ID:/6rOV2yZ0









控え室前


杉森「………」テクテク


ゾロゾロ








希「ちょ、ちょっと落ち着いてって……!」


穂乃果「杉森さん!!」


杉森「……」ピタッ


穂乃果「どうして攻めてこないんですか!」


希「こういうのは戦略としてあるんよ穂乃果ちゃん」


穂乃果「……!でも……!」


杉森「1点でも100点でも勝利は勝利だ」


下鶴「データより少しはパワーアップしたようだが無駄だったな」


穂乃果「本当のサッカーは、もっと……こう、心の底から楽しいものなんです!」


穂乃果「杉森さんたちはどうしてシュートを決めても笑顔にならないんですか!!」


杉森「笑顔……?」


下鶴「そんなものサッカーに必要ないだろ」


杉森「……ああ、後半も同じだ」


スタスタ ガチャ
272 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:06:06.89 ID:/6rOV2yZ0










ことり「……穂乃果ちゃん…」


穂乃果「………」


穂乃果「データが全てじゃないって……思い知らせる!」


凛「めっためたにしてやるにゃ!」


花陽「うん!」


にこ「練習の成果出てるじゃない」


海未「まだまだ足りませんよ」


絵理「あれがまさか全力なんて言わないわよね?真姫」


真姫「この私がそんなわけないじゃない」


真姫「それよりそっちもちゃんとパワーアップしてるんでしょうね」


絵里「当たり前じゃない、かしこいかわいいエリーチカだからね♪」


真姫「かしこいかわいい……何って?」


絵里「な、なな何でもないわ!忘れて!」


真姫「?」
273 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:08:47.80 ID:/6rOV2yZ0









ピーーーーーーー


御影専農1-0音の木坂




角間「さぁ後半が始まりました!音の木坂逆転なるかぁ!?」


下鶴 ドッ


花岡 トッ


角間「またディフェンスにボールを戻したぁ!やはり攻めない!」


穂乃果「……攻めてこないならここにいてもしょうがないよ!」ダッ


ガシッ


穂乃果「ウグッ!?」ドサッ


穂乃果「な、何するのさ!?」


ヒデコ「あんたはキーパーなんだからみんなを頼って守ってなって」


穂乃果「で、でも……!」


ミカ「みんなで特訓……したんでしょ?」


角間「おーっと矢澤!強引に奪い取ったぁ!!」


穂乃果「!」


ミカ「ほらね」
274 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:10:11.63 ID:/6rOV2yZ0

にこ「希!」ドッ


希「任せて!」トッ


山岸【スーパースキャン!】


希「どれが本物のボールかな?」




クルッ スタッ


希【イリュージョンボール】






山岸「なっ!?」


未確認の必殺技確認、記憶します


にこ花陽(あの技……!)


希「お先〜!」タッタッタッ


凛「すごいにゃ〜希ちゃん!」


絵里「いつのまにあんな技……!」


希「真姫ちゃん!」ドッ


真姫「今度こそ……!」トッ
275 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:12:04.91 ID:/6rOV2yZ0







グルグルグル


真姫【ファイアトルネード!】


ドゴォォォ!!!!!





角間「再びゴールを狙う西木野ぉ!!同点ゴールなるかぁ!?」


杉村【シュートポケット!】


ブワン……!


ボファァァア!!


ドシュゥゥゥゥ!!


杉森「っく!」バッ


ドシュルルルルル!!


杉村「!!」バチィ!






テンテンテン……


下鶴「ば、バカな!」
276 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:12:36.66 ID:/6rOV2yZ0

データに再度誤差あり、修正します


角間「は、弾いたぁ!!ルーズボールを拾うのは誰だぁ!?」


絵里「はぁぁ!!」トッ


角間「絢瀬が拾ったぁ!!そのままシュートかぁ!?」


にこ「いきなさい!絵里!」








絵里「吹き荒れろ……」


パキパキパキパキ
277 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:13:36.71 ID:/6rOV2yZ0







絵里【エターナルブリザード!】


ドゴォォォ!!!!





杉森【シュートポケット!】


ブワン……!


パキパキパキ


ドシュゥゥゥゥ!!


杉森「っく!」バッ


ドシュルルルルル!!


バチィ!!


テンテンテン……


データに誤差あり、修正します


角間「またもや弾いたぁ!」


絵里「ッチ……」


穂乃果「惜しいよ二人とも!」


真姫「絵里!」ドッ


絵里「ええ!」トッ


角間「ボールは再び音の木坂!シュートの嵐だぁ!!」






絵里【エターナルブリザード!】


ドゴォォォ!!!


真姫 タッタッタッ


角間「西木野が走り込んでいる!?こ、これは……」
278 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:16:39.36 ID:/6rOV2yZ0










グルグルグル


真姫【ファイアトルネード!】


ドゴォォォォォォォォォ!!!!!!!


角間「シュートチェインだぁ!!これは決まるかぁ!?」






杉森「……」






杉森【ロケットこぶし!】


ドォォォ!!!







角間「ふ、防いだぁぁ!!!完璧なブロックだぁ!!」


真姫「……ハァ」


絵里「そんな……」


海未「まだ技を隠し持っていたのですか……!」


杉森「……不可解だ」


杉森(シュートポケットで対処できると思ったが……)


杉森「……プログラムの故障か?」
279 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:19:06.06 ID:/6rOV2yZ0





ヒュゥゥゥゥ


角間「ブロックしたボールはぁ!?」


藤丸 バッ


花陽「取らせません!」バッ


ガツンッ!!


花陽「きゃぁ!!」ドサッ


藤丸「うぐっ」ドサッ


角間「これは激しいぶつかりあい!!大丈夫かぁ!?」


テンテンテン……


凛「ことりちゃん!」ドッ


凛「かよちん大丈夫?」グイッ


花陽「みんな……強くなってる…!だから私も!」グッ


希「ナイスガッツ!花陽ちゃん!」


にこ「怪我すんじゃないわよ」




ことり「ハァ、ハァ」タッタッタッ


花岡 ザッ


ことり「はぁ!」クルッ ザザ!


花岡「っく!」


データに誤差あり、修正します


角間「南ドリブル突破!!滑らかなスピンだぁ!!」


ことり「海未ちゃん!」ドッ


海未「はい!」トッ


穂乃果「いけー!海未ちゃーん!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ズバァ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未(あの鋭さを……シュートに……!!)


ドキュ!!
280 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:20:13.27 ID:/6rOV2yZ0









杉森【シュートポケット】


ブワン…………!


パシッ


海未「まだ……もっとです!」


真姫「……海未?」


杉森「弘山!」ドッ


弘山「……」ドッ


トッ

ドッ


角間「再び自陣でボールを回していく!!」


にこ「こいつら……!!」


希「さっきより徹底してる…」


下鶴「そのまま試合終了まで指くわえて見てな」


にこ「くっ!」


???「……」タッタッタッ


花岡 トッ
281 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:22:14.96 ID:/6rOV2yZ0











穂乃果「てやぁぁぁ!!!!」ズザザ!


花岡「!?」バッ


ことり「ほ、穂乃果ちゃん!?」


角間「おおっとぉ!?キーパー高坂上がってきていたぁ!!しかぁし!ということは……」


ヒデコ「あー!目を離したすきに!!」


ミカ「早く戻ってきて!」


角間「ゴールはガラ空きだぁ!」


花岡「くっ!」ザザッ


杉森「なんだこいつ……なぜキーパーが…」


穂乃果「ここ!」ドキュッ!


ポーン!


角間「ボールを蹴り出したぁ!均衡を破ったぞ!!」


下鶴「チィ……!!」


海未「ナイスプレーですが早く戻りなさい!おバカ!」トッ


穂乃果「えっへへへ!試合で初めてブロックしちゃった!」タッタッタッ


凛「それでこそ穂乃果ちゃんだにゃ!」


花陽「早く!早く戻ってぇ〜!」


絵里「す、すごいわね……」


真姫「さすがというかなんというか…」
282 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:23:19.60 ID:/6rOV2yZ0

角間「ブロックしたボールは園田へ!一体どうする!?」


海未「………」ザッ


絵里「海未!こっちへ…….」


真姫「そのまま打って!」


絵里「真姫?」


真姫「……多分……」


真姫「何かやろうとしてる……」


絵里「何か……?」


杉森「お前のシュートでは決められん」


海未(……できる!)










海未「………」 フッ


トン……
283 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:24:55.97 ID:/6rOV2yZ0










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
試合前日の夜


海未パパ「というわけで、真剣の修行は今日で終わりだ」


海未「お、終わりですか?」


海未パパ「ああ」


海未「まだ…1週間もたっていませんが」


海未パパ「いいんだ」


海未「……?わ、かりました」


海未パパ「どうだ」


海未「はい?」


海未パパ「サッカーに生かせそうなことはあったか?」


海未「……!」


海未「そのために……?」


海未パパ「さあな」


海未「…….正直わかりません」


海未「…………」


海未「そういえば、この刀の名前はなんというのですか?」


海未パパ「?言ってなかったか?」


海未「はい」


海未パパ「その刀の名前は………」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
284 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:26:36.86 ID:/6rOV2yZ0












ズバァ!!


海未【菊一文字!】


ドゴォォォォォォ!!!!!







真姫「海未の新技……」


ことり「すごい……」


杉森「こ、こいつの必殺技は……データにない……!!」


杉森「データにないぞぉぉぉ!!!」バッ









杉森【シュートポケット!】


ブワン……!


ズバァ!!


ドシュゥゥゥ!!


杉森「っぐ…!」バッ


ギュルルルルル!!!!


杉森「ぐぐぐ……!」
285 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:27:35.83 ID:/6rOV2yZ0










海未「決まってください!」


穂乃果「決まれぇぇぇ!!!」







杉森「ぐ……ぐぁぁぁ!!!」バッ


ドシュルルルルル…………!!!!







角間「き、決まったぁぁぁ!!!同点ゴールは園田です!新必殺技で決めてきましたぁぁ!!」


穂乃果「すごいよ海未ちゃん!!」


ことり「いつのまに覚えたの!?」


海未「父にヒントを教えられまして」


海未「成功して良かったです」


花陽「すごい威力だったよ!」


海未「っ……」


凛「さっすが海未ちゃんだにゃ〜!」


希「……」


希「ちょっとごめんな」グッ
286 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:28:30.42 ID:/6rOV2yZ0

海未「いっ……!」


海未「な、何するんですか希!!」


希「さっきのシュートで痛めたやろ?」


海未「!……気づいていたのですね」


ヒデコ「…交代する?」


海未「いえ、少しテーピングを巻いてきます」


フミコ「救急箱持ってきたよ!」パカッ


海未「ありがとうございます」シュル


フミコ「私たちが巻くからじっとしててね」


海未「いえ、そこまでは……」


ミカ「いいから、任されてなよ!」


海未「……すみません、では」


ココガイタイ?


ハイ、コノスジノトコロガ


オッケー!


シュルルルル マキマキ


凛「そ、それじゃああのシュートは打てないの?」


希「これからのことを考えるとやめておいたほうがいいかもね」


凛「そっか…」
287 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:30:53.89 ID:/6rOV2yZ0

にこ「凛、私たちも油断はできないわ」


にこ「敵はまた点を取ってくる」


凛「にこちゃん油断しちゃダメだよ」


にこ「あんたに言ったのよ!今!!」


海未「穂乃果、頼みましたよ」


穂乃果「うん、もう一点もとらせないよ」


絵里「私たちも………ね、真姫」


真姫「ええ、」


真姫「借りを返さないと気が済まないわ」


希「フフ、頼もしいね」


穂乃果「さあ!あと一点!絶対にとるよ!」


「「「「「おーー!!」」」」」











下鶴「…………」


杉森「どうした?」


下鶴「いや……」


杉森「?」
288 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:33:55.59 ID:/6rOV2yZ0










角間「さあ同点になりました!時間消費を目指していた御影専農は一体どのような攻めを見せるのか!」


御影専農1-1音の木坂


ピーーーーーーー




ドッ


下鶴「はぁ!」ダッ


にこ「きゃあ!」ドサッ


角間「御影専農下鶴!強引にドリブル突破だあ!!」


にこ「あいつ……!」


花陽「私が……!」ザッ


ミカ「行かせないよ!」ザッ


下鶴「ハッ」ドッ


山岸 ドッ


下鶴「よっと!」トッ


花陽ミカ「そんな……!」


角間「これは下鶴鮮やかなワンツー!計算されたチームワークです!」


下鶴「もうデータの修正は済んだ」


穂乃果「こい!」パン!
289 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:35:23.80 ID:/6rOV2yZ0








グルグルグル


下鶴【ファイアトルネード!】



ドゴォォォォ!!!!!








穂乃果「おへその下……おへその下ぁ!!!」バッ


ゴォォォォォオ!!!


穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】


ドシュゥゥゥゥ……………








下鶴「な、なに!?」スタッ


角間「止めたぁぁ!!!高坂、圧巻のキーパー力だぁ!!」








杉森「バカな……シミュレートでは決まっていたはず……」


下鶴「この短期間でどれだけパワーアップをしているというんだ……!」
290 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:37:39.53 ID:/6rOV2yZ0











穂乃果「凛ちゃん!」ドッ


凛 トッ


角間「星空へボールが渡ったぁ!!」


下鶴「素直に行かせるかよ!」ザッ!


角間「が、しかぁし!!すぐさま下鶴が立ちはだかる!!」


凛「遅いよ!」ダッ!


下鶴「……!くそっ……!」


データに誤差あり、修正します


凛「ことりちゃん!」ドッ


ことり「うん!」トッ


花岡「止める」ザッザ


杉森(もうあいつのデータの修正は済んでる)


ことり「はぁ!!」ザザザッ ダッ!


花岡「そんな….!」ガクッ


データに再度誤差あり、修正します


角間「抜いたぁ!!先ほどよりキレが増しているぞ!」


杉森「こいつら……試合の中で強くなっているというのか……!」


弘山 シュバッ!


ことり「あぅ…!」


角間「御影専農弘山、素早いブロックでボールを奪ったぁ!!」
291 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:38:52.94 ID:/6rOV2yZ0

ドッ!


藤丸 トッ


にこ「てやぁ!!」ザザザッ !


ポーン!


データに再度誤差あり、修正します


角間「矢澤思い切ったスライディング!飛んでいったボールは東條へ!」


希「ほっ!」トッ


山岸「先ほどの技はもう記憶した」


希「なら止めてみ?」ニッ







クルッ スタッ!


希【イリュージョンボール!】


山岸【スーパースキャン】




ザザッ! タッタッタッ
292 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:39:37.60 ID:/6rOV2yZ0

山岸「その程度か」タッタッタッ


角間「山岸!東條のイリュージョンボールを破ったぁぁ………?」


希「………」


希「えーと………」


希「君はなにを取ったつもりでいるん?」トッ


山岸「なっ……!ボ、ボールは!?」キョロキョロ


角間「なぁんと!!ボールは東條が持っていたぁぁ!!これぞまさにイリュージョンだぁ!!」


希「君が取ったのは幻やったってことかな」


希「エリチ!」ドッ


絵里「ナイスよ希!」


真姫「絵里!」グッ


ダンッ!
293 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:40:49.28 ID:/6rOV2yZ0









絵里「吹き荒れろ……」


パキパキパキパキ








絵里【エターナルブリザード!】


ドゴォォォォ!!



グルグルグル


真姫【ファイアトルネード!】


ドゴォォォォォォォォォ!!!!!!










ビーーーー ビーーーー ビーーーー


危険度、レッドゾーンです



杉森「バ、バカな……!」


杉森「こんなことが……あってたまるかぁ!」バッ


杉森【ロケットこぶし!】


ドォォォ!!!
294 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:42:57.00 ID:/6rOV2yZ0

杉森「ぐっ……!」ググググッ


絵里真姫「いけぇぇ!!」


杉森「何故だ………何故!」ググググ











ドシュゥゥゥゥゥゥ!!!!!


杉森「ぐわぁ!!」バッ


角間「決まったぁぁぁ!!!決勝点を入れたのは絢瀬と西木野のダブルエースだぁ!」


「「「「「いやったぁ!!!!」」」」」


花陽「信じてたよぉ二人とも!!!!」


穂乃果「ついにやったね!!」


凛「流石だにゃ!!」


にこ「あんたちょっと疑ってたじゃない」


にこ「海未ちゃんがシュート打てないの?やばいにゃ〜って」


凛「なんのことかにゃ?」


にこ「こ…….こいつ…!!」


希「やったね、エリチ、真姫ちゃん!」


絵里「ええ!」スッ


真姫「別に……」クルクル スッ

パンッ!
295 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:44:34.08 ID:/6rOV2yZ0













杉森「なぜだ……完璧なデータを持っているはずなのに……」


下鶴「完璧な……データ……」







御影専農1-2音の木坂


ピーーーーーーー


角間「さあ一点ビハインドの御影専農!どう攻めていく!?」


ドッ


下鶴「データは絶対だ!」ダッ


にこ「さっき突き飛ばしたお返しよ!」


下鶴「もうお前のデータの修正は……」


トッ!


にこ「はっ!案外大したことないわね!」ダッ


角間「音の木坂矢澤、小柄な体型を生かしたディフェンスで下鶴からボールをうばったぁ!!」


下鶴「な、ぜだ……!」ガクッ


データに再度誤差あり、修正します


下鶴「………何回修正するんだ……」


下鶴「………!」ギリィ!


下鶴「……こんなもの!!」ブチィ


ポトッ


杉森「…アラタ!」


下鶴「うぉぉぉ!!!」ダダダダッ!


にこ「きゃぁ……!!」ドサッ


角間「下鶴再度ボールを奪い取ったぁぁ!!恐ろしい執念だ!!」
296 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:45:45.75 ID:/6rOV2yZ0

下鶴「…….」ザザザッ


下鶴「みんな!!いいのかこのまま終わっても!」


御影専農「!」


下鶴「データばかり追いかけてもこいつらには勝てない!」


下鶴「ならするしかないだろ!自分たちのサッカーを……!!」


下鶴「俺たちのサッカーはデータの中にあるんじゃない……」


下鶴「フィールドの中にあるんだ!!」


御影専農「……!」コクリ


ブチィ ブチッ ブチィ ブチィ ブチィブチッ


杉森「………」


杉森「俺は……キャプテン失格だな」


ブチッ


下鶴「藤丸!」ドッ


藤丸 トッ


海未「通しません!」ザッ


ズキィ!


海未「ぐっ……!」ヨロッ


藤丸「はぁ!」ダッ


海未「しまった!」


角間「藤丸園田を抜いたぁ!!」


藤丸 ドッ


下鶴「よし!」トッ
297 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:46:39.64 ID:/6rOV2yZ0














山岸「はぁ!」ドシュ!


穂乃果「たぁ!」パシッ


真姫【ファイアトルネード!】


杉森【シュートポケット!】


真姫「ッチ……」


杉森「フッ……」


藤丸「くっ……!」ザザッ


にこ「やるじゃない…!」ザッ


下鶴【パトリオットシュート!】


穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】


下鶴「次は決める!」


穂乃果「受けて立つよ!」


希【イリュージョンボール!】


山岸【スーパースキャン!】


希「そんな…!?」


山岸「よし……!」








角間「こ、これは壮絶な試合展開……!!一体勝利の女神はどちらへ微笑むのでしょうか!!」
298 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:48:06.27 ID:/6rOV2yZ0






下鶴「……このままじゃ……!」


杉森「アラタァァ!!!」ダダダダ!


下鶴「キャプテン!!」


杉森「あがるぞ!」


角間「な、なな何ということでしょうか!キーパー杉森が下鶴と共に上がっていく!?」


絵理「面白くなってきたじゃない」


にこ「全然面白くないわよ!」


希「ディフェンス!」


凛「任せるにゃあ!!」バッ!


杉森「アラタ!」


下鶴「ああ!」ドッ!


杉森 ドッ


下鶴 トッ


凛「そんな……!」


角間「またまたワンツーだぁ!だが先ほどより隙がなくなっている!!」


花陽「と、止めます!」バッ


下鶴 チラッ


花陽「!させません!」ダッ


下鶴「甘いんだよ!」ダッ!


花陽「あ……!!」


角間「ワンツーと見せかけてそのままぬいたぁ!!前半より攻撃にキレが出ているぞぉ!!」


杉森「いけるか?」


下鶴「………多分」


杉森「ハハ!多分なんて言ったのいつぶりだろうな」


下鶴「これから何度だって言うようになるさ」


杉森「行くぞ!」バッ


下鶴「ああ!」バッ
299 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:49:12.95 ID:/6rOV2yZ0













グッ グッ


ダンッ! ダンッ!
300 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:50:27.16 ID:/6rOV2yZ0











グルグルグル


絵里「あれは……【ファイアトルネード】!」










グルグルグル


花陽「す、杉森さんも!?」


希「【ファイアトルネード】!?」


真姫「いや、回転が逆よ!」


杉森下鶴「はぁぁぁ!!」バッ













杉森下鶴【ダブルトルネード!!】


ドキュゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!


角間「こ、これは!?もう何がなんだかわかりません!」


穂乃果「杉森さんと下鶴さんの熱い思いが、痛いほど伝わってくる……!」ブルッ


穂乃果「でも、穂乃果たちも負けるわけにはい!」バッ


ゴォォォォォオ!!!
301 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:51:08.95 ID:/6rOV2yZ0









穂乃果【マジン・ザ・ハンドォ!!】



ドシュルルルルル!!!


下鶴杉森「いけぇぇ!!」


海未「止まれ!!」











ギュルルルルルル!!!!!!












ドシュゥゥゥゥ………!











穂乃果 ニッ
302 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:52:15.27 ID:/6rOV2yZ0











角間「と、止めたぁ!!御影専農の捨て身のシュートを最後に受け止めましたぉ!!」


ピッピッピーーーーーーー


角間「ここで試合終了のホイッスル!!」


角間「勝ったのは音の木坂だぁぁ!!」


角間「実況は角間、角間でお送りいたしましたぁ!!」


ありがとうございました!!








穂乃果「杉森さん!」


杉森「ああ、データばかりに囚われていたのが馬鹿みたいだ」


海未「気持ちをぶつけ合い、精一杯戦う、それが私たちのサッカーですから」


下鶴「今頃その大切さに気づけた、ありがとう」


下鶴「足を怪我していたようだが大丈夫か?」


海未「はい、軽く痛めただけですから」


杉森「いいシュートだった」


海未「!ありがとうございます!」


杉森「……….」


杉森「音の木坂の皆…」


「「「「「「?」」」」」」」
303 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:53:19.54 ID:/6rOV2yZ0

杉森「数々の非礼、本当にすまなかった、どうか」ペコリ


下鶴 ペコリ


御影専農一同 ペコリ


海未「そ、そんな……顔をあげてください!」


ことり「そ、そうだよぉ〜…」


にこ「いーや、あれは許されることじゃ無いわね」


凛「そうにゃそうにゃ!」


絵里「にこ……!」


花陽「り、凛ちゃん……!」


杉森「なんでも言ってくれ」


にこ「じゃあ……」チラッ


凛「うん!」チラッ


音の木坂一同「………」ゴクリ


にこ「また私たちとサッカーしなさい」


凛「前半みたいなのじゃなくて最後みたいに!」


杉森「ああ……!!もちろんだ!」


下鶴「次会うときはまたよろしく頼む」


穂乃果「うん!またサッカーしようね!」


監督「全てを出し切ってぶつけ合った後にこそ真の友情が芽生えるんだ」
304 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:54:16.67 ID:/6rOV2yZ0











凛「おっちゃん!雷雷軒いこ!」


「「「「「いえー!!」」」」」」


響木「金は払えよ」


「「「「あー……」」」」


海未「当たり前です!」


ヒデコ「今日は私たちも行くね!」


フミコ「今日は休みでいいよね」


ミカ「いいでしょ!」


穂乃果「よーし!じゃあ早速…….レッツゴー!」


「「「「「「おー!」」」」」」」
305 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/27(金) 22:54:51.45 ID:/6rOV2yZ0













真姫パパ「まだ……送られてこない……」


看護師「西木野さん!オペ中にぼーっとしないでください!」


真姫パパ「あ、ああ……」ズブッ


真姫パパ「あ、間違えた」


看護師「西木野さぁぁん!!!」
306 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 09:44:00.20 ID:IscLgnqxO








[5、個性豊かな方々]




カランカラン



「「「「おかえりなさいませ!ご主人様!」」」」」


にこ「………おかしくない?」


にこ「なんで私たちメイド喫茶でバイトしてるのよ!?」


花陽「そ、それは……」
307 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 09:52:56.02 ID:IscLgnqxO









穂乃果「よーし!次の試合まであと3日!」


穂乃果「今日も練習がんばるぞー!」


「「「「「おー!」」」」」


凛「そういえば海未ちゃん、あれって本当なの?」


海未「あれ、とは?」


凛「ほら、次の対戦相手はメイド喫茶に入り浸ってるっていう」


絵里「にわかに信じ難いわね」


にこ「そんなチームが準決勝まで上がってきてるとは思えないけど…」


ことり「あ、あの〜….」


海未「どうしました?ことり」


ことり「ことり今日ちょっと用事が…」


にこ「今日も休むの?」


ことり「う、うん…」


絵理「用事があるならしょうがないわ」


絵里「明日は来れるでしょう?」


ことり「うん…ごめんね?」


タッタッタッ
308 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 09:53:40.60 ID:IscLgnqxO

花陽「用事ってなんなんだろう…?」


希「練習を休み人目につかないところで密会……相手との関係性やいかに!」


凛「真相はCMの後で!」


穂乃果「CM入りまーす」


バシバシバシッ!


にこ「ふざけてる場合じゃないでしょ!」


希凛穂乃果「すみません…」シュン


花陽「そうですよ!チームの危機!一大事ですよ!」


真姫「そんなに心配ならついていけばいいじゃない」
309 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 09:54:30.04 ID:IscLgnqxO











ササササッ


真姫「なんで私もなのよ!!」


穂乃果「真姫ちゃんしー!気づかれちゃうよ!」


真姫「誰によ……ことりはもうどこいったかもわからないじゃない」


絵里「もし近くにいたらバレちゃうじゃない」


真姫「どうして絵理までそんなにノリノリなの……?」


凛「海未ちゃん!今ことりちゃんはどこにいるの?」


ピッピッ


希「もうナチュラルに発信機を使うのすごいね」


絵里「もしかして私たちにも……!」


にこ「ヒッ……!」


海未「それはないので大丈夫です」


希「そこまでバッサリいかれるとそれはそれでショックやなぁ…」


海未「………おや?ここは…」


希「どこなん?」


海未「それが……」
310 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 09:55:11.03 ID:IscLgnqxO

海未「メ、メイド……喫茶、というところです」


「「「「「メイド喫茶!?」」」」」


花陽「ことりちゃん……メイド喫茶にハマってるのかな……」


にこ「だからって練習をサボるのはいただけないわね」


穂乃果「……よし!みんなで突撃だ!!」


にこ「ひっ捕らえて引きずり出すわよ」


花陽「お、お手柔らかにね……」
311 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 09:56:01.15 ID:IscLgnqxO











カランカラン


穂乃果「たのもー!」バンッ!


海未「穂乃果……道場ではないのですからもう少し静かに…」


「おかえりなさいませ!ご主人……さ、ま?」


ことり「……….うそ」


花陽「ことりちゃん……!?」


メイド「ミナリンスキーちゃんどうしたの?」


絵里「ミ、ミナリンスキー……?」


にこ「あ、あんた……」


絵里「そ………」


「「「「「そっち(メイド)!?」」」」」


ことり「あぅ〜〜……」
312 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 09:57:04.87 ID:IscLgnqxO












穂乃果「いつ頃から始めたの?」


ことり「3人で高校でサッカー部作ったあたり……かな」


にこ「結構前ね」


絵里「というかミナリンスキーってなによ!?」


花陽「ミナリンスキーといえば……」


花陽「出てきて数ヶ月でカリスマとまで呼ばれるようになった伝説の!?」


ことり「なんか……いつのまにかそうなっちゃってて……」


凛「きっかけはなんだったの??」


ことり「うん、駅前で呼び止められて……」


ことり「最初は嫌々だったんだけど、だんだん面白くなってきて……」


海未「なぜ…メイド喫茶を?」


ことり「私は……何もないから」


穂乃果「何もない?」


ことり「穂乃果ちゃんや海未ちゃんたちと違って……何も…」


ことり「………」


「「「「………」」」」」ウーン
313 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 09:58:55.37 ID:IscLgnqxO

穂乃果「そうだ!」


海未「何か考え付いたのですか?」


凛「嫌な予感しかしないにゃー…」


絵里「いや、万が一もあるかも」


希「エリチ…….」


穂乃果「私たちもメイドをやろう!」


「「「「「はぁぁぁ!?」」」」」」


にこ「なんでそんなぶっ飛んだ発想になるのよ!」


海未「そ、そそそそうですよ!」


海未「メイドなんて……破廉恥です!」


希「別に破廉恥では無いような……」


真姫「私は反対」


花陽「メイドはちょっと……」


穂乃果「だって次の相手はメイド喫茶大好きなんでしょ?」


絵里「…!わかったわ、情報収集ね!」


穂乃果「その通り!さすが絵里ちゃん!」


海未「くっ…!情報収集のためとあらば……!!」


花陽「そ、そんなぁ〜……」


真姫「じゃ、あとは頑張ってね」トコトコ


ガシッ


真姫「?ぇぇえ!?」


海未「逃がしませんよ……!」ギリギリ


真姫「わ、わかったから痛い痛い!!」


にこ「にこは嫌よ!誰がメイドなんか……」


凛「にこちゃんもうフリにしか聞こえないにゃ……」


ことり「店長〜!大丈夫ですか?」


店長「……」グッ シャクシャク


凛「……スイカ食べてる…」
314 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:00:12.97 ID:IscLgnqxO









カランカラン


にこ「おかえりなさいませ!ご主人様ぁ〜?」


にこ「お二人ですかぁ?にこがご案内いたしまぁ〜す!」


にこ「こちらへどうぞ!にこ!」


凛「やっぱり…」


花陽「昔のバイト先のような安定感……」


絵里「流石にこね!」


希「にこっちやるときはやるからなぁ」


カランカラン


凛「いらっしゃいませ!」


ことり「凛ちゃん、いらっしゃいませじゃなくておかえりなさいませって言わなきゃ!」


ことり「ご主人様だからね」


凛「……ことりちゃんもアニメではいらっしゃいませって……へブチ!」チョップ


凛「痛いよぉ〜!」バッ


真姫「言ってはいけないことを言う気がしてたからつい……」


花陽「あ…ははは」


カランカラン


穂乃果「へいらっしゃい!」


ことり「ほ、穂乃果ちゃん!?」


海未「居酒屋ですか……」


花陽「穂乃果ちゃんらしいね」


穂乃果「そんなこと言うのはこの口か!」プニプニ


花陽「うぅぅ……!ほっぺプニプニしないでぇ!」プニプニ
315 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:02:31.63 ID:IscLgnqxO



「こっち注文お願いしたいんだなぁ〜!」


真姫「…はぁ、はいはいただいま」スタスタ


相戸留「今日は新しい子が多いんだな!みんなアイドルみたいに可愛いんだな〜!」


真姫「……そんなことより注文を……」


仮沢装 ササッ


真姫「なっ…!なにを…!!」


穂乃果「あ!真姫ちゃん猫耳つけてる!」


凛「ノリノリだにゃ!」


仮沢装 スッ


凛「え?凛たちも?」


穂乃果「わぁ!穂乃果は犬耳だ!」


真姫「こんなのいらな……!」


穂乃果「どう?凛ちゃん!」ワンワン!


凛「似合うにゃー!凛は凛は?」ニャーニャー!


穂乃果「似合ってるよぉ〜!」わしゃわしゃ


凛「にゃ〜!!」


仮沢装「グー!」グー!


相戸留「目線、こっちにお願いなんだな!」パシャパシャ


真姫「ちょっ…!やめなさいよ!」


穂乃果凛「いえーい!」


真姫「二人も!」


穂乃果「ほらほら真姫ちゃんも!」グイッ


凛「せっかくだから!ね?」グイッ


真姫「なんで私まで……」


相戸留「じゃあ最後に一枚!」


穂乃果凛「いぇい!」ニャー ワン


真姫「い…いぇーい…」ハァ


パシャッ!
316 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:03:21.12 ID:IscLgnqxO











希「お客さん居なくなったから来てみたらなんか面白いことになってるやん」


絵里「真姫随分ノリノリね」


真姫「ちがっ……!これは!!」


穂乃果「希ちゃん!」


凛「この人アイドル好きなんだって!」


にこ「なんですって!?」


ダッ


にこ「誰!!アイドル好きは!」


相戸留「俺なんだな〜!」


にこ「……ごほん」


にこ「にっこにっこにー!あなたのハートにラブニコ!みんなのアイドル矢澤にこです!今日はにこのことだけでも覚えて帰ってください!にこ!」


音の木坂一同「………」
317 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:05:07.54 ID:IscLgnqxO










凛「寒い……寒いにゃ……」ガクブル


真姫「絵理のエターナルブリザードより寒いわ……」ガタガタ


絵里「真姫………」


にこ「あんたら……覚えてなさいよ……!」


相戸留「可愛いんだな〜!!」パシャパシャ


仮沢装 スッ


にこ「やーん!ありがとうございますぅ!!」スチャッ


希「にこっちの一発芸が受けてる……!」


にこ「一発芸じゃないわよ!!」


花陽「それは……うさぎ?」


仮沢装「グー!」


真姫「頭痛くなって来たわ……」


ことり「あの〜、皆さんにお聞きしたいんですけど…」
318 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:06:21.22 ID:IscLgnqxO

ノベル「なんだい?」


漫画家「僕らが答えられることなら答えるよ」


相戸留「ミナリンスキーの頼みとあればお任せなんだな!」


仮沢装「グー!」


ことり「えっと、メイド喫茶によくお越しになるサッカーチームって知りませんか?」


ノベル「んー、聞いたことないなぁ……」


漫画家「君たちサッカーやってるのかい?」


穂乃果「はい!今大会中なんです!」


凛「次は準決勝だにゃ!」


漫画家「奇遇だなぁ、僕らも今ちょっと大きな大会に出てるんだよ」


穂乃果「サッカーやってるんですか!?」


凛「びっくりだにゃ〜…」


ノベル「僕らも次準決勝なんだ」


真姫「まさか……」


漫画家「なんて大会だっけ……」


相戸留「えーっと……忘れたんだな」


ノベル「フットボールフロンティアだよ」


花陽「…え?」
319 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:07:15.04 ID:IscLgnqxO

漫画家「あぁ〜!確かそんなだった気がするよ!」


真姫「うそ……」


絵里「フ……….」


「「「「フットボールフロンティアァ〜!?」」」」


ことり「じゃ、じゃああなたたちが!?」


希「秋葉名戸学園!?」


漫画家「うん、そうだよ」


海未「メイド喫茶に入り浸るサッカーチーム……」


海未「まさかこの方々だったとは……!!」


穂乃果「とりあえず海未ちゃんは裏方から出てこよっか」


凛「声が遠いにゃ〜」
320 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:08:10.23 ID:IscLgnqxO

絵里「今日は練習休みなんですね」


漫画家「?僕らは練習なんてしないよ?」


海未「それは……一体どういう……」


ノベル「あ、もうこんな時間だ」


ノベル「そろそろ帰ろうか」


相戸留「だな〜」


海未「ちょ、ちょっと待ってください!」


ノベル「3日後、よろしくたのむよ」


漫画家「僕らは……勝たなくちゃいけないんだ」


相戸留「だな〜!」


カランカラン


穂乃果「………行っちゃった……」


ことり「どんな試合になるんだろ……」


カランカラン


「「「!」」」


ことり「おかえりなさいませ……!」


相戸留「さ、さいごに!」ハァハァ


仮沢装 サササッ
321 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:10:17.53 ID:IscLgnqxO

スチャッ スチャッスチャッスチャッスチャッ


凛「こ、これは…!」


希「たぬきさん……」


絵里「きつね……」


花陽「シカさん……」


海未「黒うさぎ……」


ことり「………トサカ」


凛「ブフゥ…!!」


ことり「な、なに!?凛ちゃん!」


凛「だ……だって……!!ト、トサカって……ふふっ……!」プルプル


ことり「わかってるから言わないで!」


ことり「ふん!」プクーッ


凛「ことりちゃんごめんにゃ〜!!」ダキッ


ことり「……ふん!」


凛「なんでもいうこと聞くからぁ!」


希「あ」


真姫「言っちゃった……」
322 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:11:44.35 ID:IscLgnqxO

ことり「……なんでも?」


凛「い、いや……なんでもっていうのは言葉の綾っていうか……ね?」


ことり「なんでもかぁ〜!」


ことり「…….うん!許してあげるね!」


凛「そんなぁ〜……」


海未「自業自得ですよ」


穂乃果「そうだよ!ことりちゃんのトサカが二つになったぐらいで!」


「ブフゥ……!!」


ことり「………」


凛「………」
323 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:12:25.81 ID:IscLgnqxO











ことり「うわーーーん!!!」ダキッ


穂乃果「よしよーし、大丈夫だよ〜」


凛「待って今の絶対穂乃果ちゃんのせいだよね」


相戸留「じゃ、最後に一枚お願いしたいんだな!」


絵理「ハーイみんな並んで〜」


穂乃果「ほらほら凛ちゃん!並んで並んで!」


凛「う〜…!腑に落ちない!」


にこ「ちょっと、センターは私よ!」


相戸留「はい、チーズなんだなぁ!」


パシャ!
324 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:13:35.55 ID:IscLgnqxO









カランカラン


にこ「ふー、今度こそ帰ったわね」


真姫「まったく……誰がこんなもの……!」


凛「ねえことりちゃん、肩もんで欲しくない?」


ことり「え、いいの?ありがとう凛ちゃん!」


ことり「お願いは使わないけど」


凛「うぅぅ……」モミモミ


海未「ことり、恐ろしい子……!」


穂乃果「キャラ崩壊しかけてるよ」


海未「まったくです」


穂乃果「海未ちゃんがね」


海未「え」


にこ「花陽、次の相手……どう見る?」


花陽「はい、前評判では参加校最弱とまで言われてたけど……」


花陽「どうなんだろ……」


にこ「まあ準決勝まで来てるわけだけど…」


にこ「……油断しなければ今までの相手よりマシでしょ」


花陽「そうだね」


にこ「だから油断はダメよ」


花陽「はい!」


絵里「さ、片付け始めるわよ」


ことり「細かいのはことりがやるからみんなは拭き掃除お願い!」


「「「「「はーい!」」」」」
325 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:14:09.36 ID:IscLgnqxO












シャクシャクシャク


凛「え、あの人凛たちが来てからずっとスイカ食べてる………」


真姫「あれがラストの一つね」


花陽「はらしょー……」
326 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:14:58.39 ID:IscLgnqxO












河川敷




にこ「ほら!もっと気合い入れなさい!」ダッ ゼーゼー


凛「はぁい!!」ダッ


花陽「はぁぁ〜……もうだめ……」バタッ


凛「か、かよちん!?」ザッ


にこ「何よ……ハァ、もう、限界なの?」ハァハァ


花陽「凛……ちゃん…」ガクッ


凛「かよちん……?かよちん!!」ユサユサ


にこ「………休憩にするわよ」


花陽「やった!」ガバッ


凛「かよちん!!」パァァ!


にこ「なにこの茶番…」


花陽「えへへ」
327 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:17:36.23 ID:IscLgnqxO









絵里「……」


絵里「ねぇ希、なんだかいつもより練習厳しすぎない?」


希「今回の相手は多分そんなに強敵じゃないから決勝に向けて厳しめにしようって海未ちゃんが」


ことり「にこちゃんいいって?」


希「そういうことやろなぁ」


希「あの様子やと」


絵里「へぇ、あのにこが目の前の試合より先の試合を重視するなんてね」


海未「しかし、今のままではあのUTXに勝つのは厳しいというのも事実…」


海未「悪い選択ではないかと」


ことり「もちろん前日は軽くだよね?」


穂乃果「休んでなんかいられないよ!!前日も練習だぁー!」


ことり「うぅ〜…」


絵里「大丈夫よ、ちゃんと軽くするから」


海未「当たり前です!」


海未「まったく穂乃果は……」


穂乃果「えへへへ、ごめんなさい!」


穂乃果「……ところで真姫ちゃんは?」


海未「先ほどお手洗いに行くと言っていました」


穂乃果「そっか!」


希「よーし!ウチ達も練習練習!」


「「「「「おー!」」」」」


海未(それにしても……個性の強い方々でしたね)







相戸留ノベル漫画家仮沢装「ハックシュン!」


相戸留「ああ……!!フルコン逃したんだなぁぁ!!!!」

328 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:19:32.27 ID:IscLgnqxO










凛「じゃあねー!」


花陽「うん!また明日!」


真姫「……ええ」










凛「ふんふんふーふふんふんふんふんりんりんりんがべー♪」


「凛!!」


凛「にゃ!?」クルッ


真姫「私と……ハァ……やってほしいことがあるの!」


凛「やってほしい……こと?」


真姫(御影専農戦で見たダブルトルネード、あれを応用すれば……)


真姫「今から時間ある?」


凛「あるけど……」


真姫「公園にいくわよ!」グイッ


凛「え…ええ!?」グイッ


タッタッタッ
329 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 10:21:00.47 ID:IscLgnqxO










凛「ええ〜〜!?」


真姫「しっ!声が大きい!」ヒソッ


凛「ほ、本当にそんなことできるの?」


真姫「できるかどうかじゃない」


真姫「やるかやらないかよ」


真姫「やらないの?」


凛「やるにゃ!」


真姫「……厳しいわよ」スッ


凛「望むところだにゃ!」パチンッ!


真姫「………」


凛「?どうしたの?」


真姫「いや……握手のために手、出したんだけど……」


凛「ご、ごめんね真姫ちゃん!!」ガシッ ブンブン!


真姫「………痛い」ブンブン
330 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:03:29.08 ID:IscLgnqxO










秋葉名戸学園


穂乃果「ここ……すごいね……!」


絵理「ええ、アニメのポスターがたくさん貼ってあるわ」


希「音の木坂やったら規制対象やなぁ」


海未「ハ、破廉恥です!!あんな……スカートの短い女の子が……!!」


ことり「なんだか秋葉原って感じだね」


花陽「ここは個性的な生徒が集まる学校らしいからそのせいかも」


にこ「……本当に強いのかしら」


凛「にこちゃん、かよちん、真姫ちゃん」


にこ真姫花陽「なに?」


凛「あれ」










「………」シャクシャクシャク ポロポロポロ


凛「あそこにメイド喫茶の店長がいる……」


にこ「あの人向こうの監督だったの!?」


花陽「なんで泣いてるんだろう……」


「実は……」
331 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:04:59.25 ID:IscLgnqxO

真姫「ヴェェ!?誰よあんたたち!」


マネージャー「私たち、秋葉名戸のマネージャーなんですけど…」


にこ「……なんでメイド服着てるの?」


マネージャー「我がチームと試合するチームのマネージャーにはこの服を着てもらう決まりなんですが…」


真姫「も、もう嫌よ、その服!」


花陽「待って真姫ちゃん!」


花陽「マネージャーってことは……」


マネージャー「はい、そちらにマネージャーがいらっしゃらないので……」


マネージャー「監督落ち込んでるんです」


にこ「何事かと思ったら……」


にこ「すっごくくだらないことじゃない!!」


凛「あ、もうフタ2玉目食べ始めたにゃ」


花陽「お腹チャプチャプにならないのかなぁ」


真姫「スイカは殆どが水だからね」


にこ「あそこにあるの全部食べ切る気かしら……」


絵理「ハラショー……」


希「スピリチュアル……」


にこ「あんたら無理やり入ってくんじゃないわよ!」


絵理「そ、そんなつもりは……!」


希「な、ないよ?」


にこ「目泳ぎまくってんのよ!」


穂乃果「よし!みんな行くよ!」


「「「「おーー!!」」」」







凛「……真姫ちゃん」


真姫「ダメよ」


凛「だよね…」
332 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:05:58.42 ID:IscLgnqxO








ザッ ザザザッ


角間「さぁ……前半も終わりが近づいてきておりますが」


角間「以前得点は動きません…」


角間「ずっと自陣でボールを回す秋葉名戸……!」








海未「………なんだか変な感じですね……」


絵理「御影専農とはまた違う感じがするのよね……」


にこ「勝負する気あるの?」
333 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:06:58.80 ID:IscLgnqxO









希「てやぁー!」ダッ


ロボ「はぁー!」ザッ


ロボ「ガシィーンガシィーン!ハイパーボール!!」


ロボ「発射!」ドッ


希「あっ……」









真姫「いい加減にしなさい!」


ヒーロー「来たな、悪の軍団め!」トッ


ヒーロー「この町の平和は、俺が守る!!」


真姫「はぁ!?」


ピーーーーーーー


角間「ここで前半終了ぉーー!!一体どうした秋葉名戸!!」
334 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:08:11.19 ID:IscLgnqxO








控え室


にこ「なんなのよ!?」


海未「何か意図があるとしか思えませんが……」


ことり「後半は流石に攻めてくるよね……?」


凛「そうじゃなきゃ試合にならないにゃ〜」


花陽「毎回こんな戦い方してるのかな?」


穂乃果「後半攻めてくるならやることは一つ!」


絵理「カウンターよ!」


穂乃果「また穂乃果のセリフとったぁ!!」


希「よーし!後半、油断しないように頑張ろー!」


「「「「おー!」」」」」


海未「特に穂乃果ぁーー!!」


「「「おーー!!」」」


穂乃果「すっごく複雑……」
335 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:09:49.50 ID:IscLgnqxO









ピーーーーーーー


秋葉名戸0-0音の木坂


角間「音の木坂ボールで後半スタートいたしました!」


ザザザッ !


角間「……おおっとぉ!?前半とは違い全員で敵陣へ切り込んで行く秋葉名戸!!」


絵理「前半とは動きが違う!」


にこ「面白いじゃない……!」


ノベル(我々の体力では1試合戦い抜くことは不可能!)


漫画家(後半勝負!)


にこ「むっ……!」タッタッタッ


ヒーロー「フッ……!」





ヒーロー【フェイクボール!】


ヒーロー タッタッタッ



にこ「は?何がフェイクボールよ……」


にこ「全然止めれて………!?」ガッ


にこ「なっ……はぁ!?」


凛「あ、あれは!!」


花陽「スイカァ!?」
336 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:10:52.59 ID:IscLgnqxO

角間「おーっとこれは不運!!フィールド外から乱入したスイカと入れ替わってしまったぁぁ!!」


監督 シャクシャク


希「ずいぶん汚い手使うやん?」ダッ


ヒーロー「とう!」ドッ


ノベル トッ


希「あ……」








ノベル「いくよ!」


穂乃果「こい!」グッ



ドシュ!!


フミコ「なっ!?」


穂乃果「どういうこと!?」
337 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:12:26.65 ID:IscLgnqxO

角間「こ、これはぁ!?ゴールの目の前にいるにもかかわらずゴールとは正反対の方向へシュートを繰り出したぁ!!」


海未「一体何を……」


海未「!!」






シャキーーン!


ゲーマー【ど根性バット!】



ゲーマー「どぉぅらぁぁ!!!!」ブゥン!


カキィン!







穂乃果「そんなっ!!」ダッ


ドシュルルルルル!!


角間「き、きまったぁ!!先制点は秋葉名戸だぁ!!」
338 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:13:16.58 ID:IscLgnqxO










穂乃果「……………」正座


海未「………….」


花陽「う、海未ちゃん……」


海未「………………はぁ」


海未「今回はしかたありません、あれは流石に予想外です」


絵理「それより、やっと攻撃できるわね」


にこ「あのスイカさえなければにこが上がっていけたのに!!」


凛「あのスイカなんだかずるいにゃ〜」


ことり「………」


真姫「こうやって今まで勝ち進んでたのかしらね」


希「やられっぱなしは嫌やしな〜」


穂乃果「よーしみんな!せめて攻めて攻めまくるよ!!」


「「「「「おー!」」」」」」


海未「次は……頼みましたよ…?」ジロッ


穂乃果「……ひゃぃ………!」ガクガク
339 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:14:22.84 ID:IscLgnqxO











秋葉名戸1-0音の木坂


ピーーーーーーー


角間「1点ビハインドの音の木坂!どう攻め上がるのか!?」


クルッ タッタッタッ クルッ タッタッタッ


にこ「!……こいつら…」


絵理「全員で守るつもり!?」


海未「絵理!突っ切ってください!」


絵理「ええ!」ダッ


ノベル ザッ


クルッ ダッ ザザザッ


絵理「ことり!」ドッ


ことり トッ


タッタッタッ


漫画家「はぁ!」


ことり「希ちゃん!」ドッ
340 : ◆GVk5EaqDnY :2018/04/28(土) 19:15:28.12 ID:IscLgnqxO

希「ほっ!」トッ


ヒーロー「行かせないぞ!悪の手先め!」





ヒーロー【フェイクボール!】


希【イリュージョンボール】





タッタッタッ



ヒーロー「な、なにぃ!?」ガッ


ヒーロー「ヘブチッ……!!」ドサッ


希「すり替えられんかったみたいやね!」


凛「さっすが希ちゃん!」


希「真姫ちゃん!」ドッ


真姫「ええ……!」トッ






ゲーマー「いくぞ!」


「五!」「里!」「霧!」「中!」


ズババババババババ!!!!!
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