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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」前半
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141 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:34:56.12 ID:5pbsz/on0
絵理「真姫!」ドォッ!
真姫「ナイスパス!」トッ
角間「ま、まさかー!?絢瀬のシュートを囮に使ったぁ!!!!!敵を引きつけ手薄になった西木野にパスがとおったぁ!!!」
凛「いけー!真姫ちゃーん!」
にこ「二点目いただきよ!」
鉈「次は入れさせん」ユラユラユラ
真姫「……?」
希「!!真姫ちゃんあかん!」
142 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:36:16.64 ID:5pbsz/on0
真姫「…………!」
真姫「ふっ!」ダンッ!
グルグルグルグル
真姫「……うっ………?」
真姫「………」キッ
真姫【ファイアトルネード!】
ドキュゥゥゥ!
鉈【歪む空間】ユラユラユラ
シュルルルルルル ポスッ
角間「と、止めたぁ!!!!尾刈斗鉈今度はしっかりボールをキャッチィ!!」
真姫「なっ!?」スタッ
143 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:37:30.07 ID:5pbsz/on0
絵里「そんな…」
花陽「真姫ちゃんのファイアトルネードが…」
希「………やっぱり」
ことり「希ちゃん何か知ってるの?」
希「いや、何か嫌な予感がしただけ」
希「でもあれどこかで……」
にこ「もったいぶらずに教えなさいよ!」
希「いやいやほんまに思い出せんねんって!」
凛「だいじょーぶ!多分まぐれだにゃ!」
にこ「そう、たまたまよ、たまたま」
希「…………」
にこ「……」ハァ
にこ「気ぃ引き締めていくわよ!!」
「「「「おー!」」」」」
絵里【エターナルブリザード!】
ドゴォォォォォォォ!!
鉈【歪む空間】ユラユラ
ヒュルルルル…… ポスッ
絵里「どうして……!」
凛「さっきは決まってたのに……」
にこ「ここからが本番ってわけね……!!」
144 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:38:55.06 ID:5pbsz/on0
地木流「まったく………」バサッ
地木流「調子に乗ってんじゃねえぞザコども!!」
ことり「ヒッ!!」
花陽「きゅ、急に怒鳴らないでくださいぃ……」
地木流「マーレーマーレーマレトマレ、マーレーマーレーマレトマレ…….!」
凛「な、なにあれ?」
真姫「もしかすると………呪いかもね」
絵里「いやぁぁ!!」
希「……?」
穂乃果「みんな来てるよ!」
145 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:40:05.13 ID:5pbsz/on0
角間「これは尾刈斗高校、五人で並んで敵陣へ突っ込んでいく!!ボールを持っているのはセンターの幽谷だぁ!!」
にこ「センター……」ピクッ
ことり「行かせない!」
にこ「止めるわよ!」
ぐにゃぁぁん………
ことり「あ、あれ?」ゴシゴシ
にこ「…!?」ゴシゴシ
角間「これは尾刈斗高校!巧みなフォーメーションチェンジで敵を惑わしていくー!!」
ぐにゃぁぁん……
にこ「いや……これフォーメーションチェンジってレベルじゃ……」
ことり「顔がぐにゃ〜んってなって……誰が誰だか……」
穂乃果「にこちゃんは包帯の子、ことりちゃんは向こうのキャプテンをマークして!!」
にこ「え、ええ!」バッ
ことり「任せて!」バッ
ヒデコ「な……にこ先輩!?」
ミカ「ことりちゃん違う!!」
146 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:41:11.64 ID:5pbsz/on0
にこ「ちょ……!!」ザッ
凛「にゃ!?」ザッ
にこ「なんで……」
ことり「あれ?」ザッ
花陽「ヒィ!!」ザッ
ことり「どういうこと……?」
角間「どうした音の木坂!!仲間同士でマークしあってしまったぁぁ!!」
角間「この隙に尾刈斗高校どんどん上がっていく!!!」
希「……」タッタッタッ
幽谷「これで終わりじゃないぜ」
地木流「マーレーマーレーマレトマレ……見せてやれ!お前たちの力を!!」
幽谷【ゴーストロック!】
147 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:43:47.19 ID:5pbsz/on0
ブワァァァァァァ!!!
凛「……ん!?」グッグッ
絵理「ひぃぃ!!!動かないぃぃ!!!」グッ
海未「そんなバカな……」グッグッ
にこ「ちょっと!離しなさいよ!!」グッグッ
ことり「誰も掴んでないよぉ〜……」
花陽「す、すぴりちゅある……」
穂乃果「ま、まずいよ……」グッグッ
幽谷「あははっ!」ドキュ!!
穂乃果「っく……」
ドシュゥゥゥ!
角間「決まったぁぁ!!音の木坂動かない!!いや、動けない!!!」
角間「これが尾刈斗高校の必殺タクティクス!!」
角間「ゴーストロックだぁ!!」
148 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:44:35.84 ID:5pbsz/on0
花陽「必殺タクティクス……!」
にこ「こんなもので私たちが……」
幽谷【ゴーストロック!】
ドシュゥゥゥ!!
ピーーーーーーー
角間「ここで前半終了のホイッスルゥゥゥゥ!!!!音の木坂まったく動けず二点を失いました!後半は逆転なるかぁ!?」
149 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:45:51.53 ID:5pbsz/on0
部室
ガンッ!!
にこ「なによあれ!イカサマじゃない!!」
真姫「そんなに怒ってもしょうがないじゃない」
にこ「は!?あんたは悔しくないの!?」
真姫「問題はどういうタネなのか…でしょ?」
花陽「まさか、本当に呪いとか…….」
海未「そ、そんなの非常識です!!」
穂乃果「そうだよ!絶対タネがあるよ!」
絵里「そ、そうよ!呪いなんてバカバカし……」
凛「あ!絵理ちゃんの後ろに何かいる!」
絵里「いやぁぁ!!!希ぃぃ!!」ガシッ
希「オブゥ……!!」ポキッ
穂乃果「希ちゃぁぁん!!」
凛「嘘!嘘だから!!落ち着いて!」アワアワ
にこ「凛ンンンン!!」グワッ
凛「ごめんなさいぃ!!」
絵里「だ、大丈夫……?」パッ
希「……………」
絵里「希?」
希「……あ!ごめん、考え事してた………」
絵理「?」
150 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:47:05.66 ID:5pbsz/on0
尾刈斗2-1音の木坂
ピーーーーーーー
角間「さーて、後半開始しました!!音の木坂はこの現状を打開できるのかぁ!?」
地木流「後半も同じだぁ!!」
地木流「マーレーマーレーマレトマレ……」
絵里「もう嫌ぁ!!」パッ
にこ「ちょ、ちょっと絵里!」
角間「これは絢瀬!!耳を塞いでしまったぁぁ!!こんなことで試合はできるのかぁ!?」
幽谷「そんな状態のやつなんかに取られるほどトロくねぇよ!!」ダッ
絵里「あぁ…!」ガクッ
幽谷「いくぞ!」
幽谷【ゴーストロック!】
ブワァァァァァァ!!!
151 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:49:31.33 ID:5pbsz/on0
にこ「う、ごけない……」グッグッ
希「なんで……!!」グッ
花陽「うごいて、動いてぇ……!!」グイグイ
凛「本当にタネなんてあるのかにゃ…?」グッ
ことり「ふぇぇ……今日いいとこなしだよぉ〜……」グッグッ
海未「くっ……!!まだ日頃の鍛錬が足りないと言うのですか……!!」グッグッ
穂乃果「穂乃果が止まっちゃったら本当にまずいよ!!」グイグイ
絵里「隙あり!」ダッ
幽谷「なに!?」
「……………」
「「「「「「え?」」」」」」」
152 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:50:58.19 ID:5pbsz/on0
角間「こ、これはぁ!!絢瀬がゴーストロックの呪縛から逃れていたぁ!!いったいどうしたのでしょうか!!」
真姫「あ、動ける」
ことり「どうして絵里ちゃんだけ無事だったんだろ……」
海未「一番怖がっていたはずでしたけど……」
にこ「そうよ!さっきだって耳塞いで縮こまってたくせに……」チェッ
凛「にこちゃんいいとこ持っていかれて拗ねてるにゃ〜」
花陽「り、凛ちゃん!」アワワ
にこ「拗ねてないわよ!」
希「…………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
地木流「マーレーマーレーマレトマレ……」
角間「これは巧みなフォーメーションチェンジでかわしていく!!」
絵理「もういやあ!!」ガバッ
角間「おーっと!耳を塞いで縮こまってしまったぁ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
!!!
153 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:52:43.89 ID:5pbsz/on0
希「………そうか!!」タッタッタッ
にこ「何かわかったの?」タッタッタッ
希「とりあえず走りながら……」
にこ「……なるほど…」
希「……頼める?」
にこ「あったりまえじゃない、にこを誰だと思ってるの?」
角間「ああーーっと!絢瀬自分で上がっていったがボールを奪われてしまったぁぁ!!」
絵里「だって誰も来てくれないんだもの!!」
幽谷「まぐれは2度は続かない!」
幽谷【ゴーストロック!】
ブワァァァァァァ!!!
花陽「ぬぐぐぐ………」
ことり「え、絵里ちゃんなら……!」チラッ
154 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:56:33.06 ID:5pbsz/on0
絵理「エリチカお家帰るぅぅ………」グスッ
ことり花陽「かかってるんかい!!」ビシッ!
角間「今度は全員がかかってしまったぁ!!このままリードを広げられてしまうのかぁ!?」
幽谷「だからまぐれと言ったろ」スタスタ
穂乃果「ふん!ふん!」グイグイ
幽谷「くらえ!」
幽谷【ファントム………
希「にこっち今や!!」
にこ「………」スゥ
155 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:57:56.51 ID:5pbsz/on0
にこ「にっこにっこぬぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」
ビリビリビリ
幽谷【…………シュート!】
ドキュゥゥゥ!!!
穂乃果「う、動ける!」パッ
穂乃果「とりゃ!」バシィ!
穂乃果「よし!」
角間「と、とぉめたぁぁぁぁ!!!!!なんと高坂、寸前でゴーストロックを破りシュートを受け止めたぁ!!」
156 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 19:59:29.34 ID:5pbsz/on0
花陽「やったね穂乃果ちゃん!」
凛「にこちゃん、いくら目立ちたいからってあれは………」
にこ「な、なによ!にこが破ったんだから!!」
にこ「もっと感謝しなさい!!」
ことり「にこちゃんが破った?」
海未「さっき叫んでいたのがそれですか?」
にこ「そうよ!」
にこ「詳しいことは………希に聞いてちょうだい」
希「にこっち…………」ハァ
希「要するにな、あれは催眠術やったんよ」
真姫「催眠術?」
希「相手の監督がブツブツ言ってるのと敵の巧みなフォーメーションチェンジ」
希「これらが合わさって目と耳がごちゃごちゃになったってわけ」
海未「なるほど」
絵里「だから耳塞いでた時効かなかったのね」
凛「凛は今ので頭ぐちゃぐちゃだにゃ〜……」
花陽「凛ちゃん……」
穂乃果「さすがだね!希ちゃん!」
希「えっへん!」
にこ「ちょっと!破ったのはにこなんだからぁ!!」
穂乃果「うんうんすごいすごい」
にこ「感情を込めなさいよ!!」
希「次も期待してるよ、にこっち」
ことり「タネがわかったからもう怖くないね!」
希「そうやね!」
希「…………でもちょっとおいたが過ぎるかな………」
ことり「え?」
希「なんでもないよ!」
157 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:01:33.45 ID:5pbsz/on0
穂乃果「さあ!反撃開始だよ!」ブン!
ヒデコ「ほっ」トッ
ヒデコ「おねがい!」ドッ
ことり「よっと……」トッ
ことり「絵里ちゃん!」ドッ
絵里「ナイスパスよ」トッ
角間「これは鮮やかなパス回し!尾刈斗高校ボールに触れない!」
絵里「……真姫の分まで……決めてやる!」ダッ
真姫「……絵理!!」タッタッタッ
絵里「なに!!」タッタッタッ
真姫「相手の手を見ちゃダメ!」
絵里「手!?」
真姫「あれも催眠術よ!」
絵里「手の動きが催眠術………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希「…思い出した!!」
にこ「なにが?」
希「あの手の動き!この前本で見た!」
希「たしか……平衡感覚をなくすとかなんとか……」
ことり「それでシュートの威力を半減させて……」
海未「つまりキャッチ自体は普通ということですね」
にこ「というか普段どんな本読んでんのよ……」
希「今すぐエリチに伝えて!」
真姫「わかった!」ダッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
158 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:03:08.56 ID:5pbsz/on0
絵里「手を見ない…手を見ない……」
絵里「吹き荒れろ………」
パキパキパキパキ
鉈「無駄だ」ユラユラユラ
絵里【エターナルブリザード!】
ドキュゥゥゥ!!!!
鉈【歪む空間】ユラユラユラ
鉈「ぐはぁ!!」
ドシュウウウゥゥ………!!!!!
角間「きまったぁぁ!!!鉈の必殺技を破りついに同点へこぎつけたぁ!!!」
尾刈斗2-2音の木坂
ピーーーーーーー
真姫【ファイアトルネード!】
ドゴォォォォォォォ!!!!
鉈【歪む空……
鉈「ぐわぁぁぁ!!!」
ドシュウウウゥゥ!!!!!
角間「先ほど止められた西木野もゴールを決めついに逆転しました!!」
159 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:04:08.88 ID:5pbsz/on0
地木流「そんな………バカな……」
尾刈斗2-3音の木坂
ピーーーーーーー
地木流「マレトマレ!!!」
幽谷「俺たちが…こんな弱小に……」
幽谷「負けられるか!」ダッ
幽谷【ゴーストロック!】
ブワァァァァァァ!!!
穂乃果「いくよみんな!」
穂乃果「せーの!!」
「「「「「にっこにっこにーー!!!」」」」
パァァァァ!!!!
160 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:06:41.09 ID:5pbsz/on0
幽谷「くっ……!!」
幽谷「まだ試合は終わってない!!」ダッ
希「もう終わるよ」
幽谷「チッ……邪魔するな!」ザッ
幽谷【呪い!】
ズズズズ
幽谷「はははは!これでお前は……って……!」
幽谷「なんで俺にかかってるんだ!?」
ズズズズ
幽谷「やめ……やめろ……!!来るんじゃねぇ!!!!」ガタガタ
ズズズズ
幽谷「ひぃぃぃ!!」ドサッ
希「あーあー……」
希「人を呪わば穴二つ」
希「簡単に呪いなんていうもんやないんよ」
希「相手が悪かったね」
幽谷「あ………あぁ……」ガタガタガタ
希「スピリチュアルやん?」
ピッ ピッ ピーーーーーーー!!
角間「ここで試合終了のホイッスル!!!なんと勝利したのは怒涛の追い上げを見せた音の木坂イレブン!!」
161 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:07:32.26 ID:5pbsz/on0
角間「実況は角間でお送りしましたぁ!!!!!」
ありがとうございましたぁぁ!!
地木流「そ、それでは失礼して……」そそくさ
凛「べーーーーーだっ!」
真姫「凛ダメ」
にこ「」シュッ
花陽「にこちゃんその手はまずいよぉ!!」
ことり「そういえば希ちゃん」
希「ん?」
ことり「結局最後ってどうなったの?」
凛「そうそう!なんかよくわかんなかったにゃ!」
希「向こうの人がミスしてくれたんよ、ラッキーってやつやね」
162 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/24(火) 20:08:46.01 ID:5pbsz/on0
絵理「……なんか見てはいけないものを見てしまった気分だわ」
にこ「一番怒らせちゃいけないのはやっぱりあいつだわ……」
花陽「真姫ちゃんよかったね」
穂乃果「よーし!じゃあ今日の試合の打ち上げいこう!」
希「いいねー」
ヒデコ「あ、私たち今日もちょっとやることあるから……」
ミカ「楽しんできてね〜!」
穂乃果「今日もかぁー……」
海未「用があるのなら仕方ありません」
ヒデコ「それじゃあバイバイ!」タッタッ
フミコミカ「バイバーイ!」タッタッ
ことり「バイバーイ!」フリフリ
にこ「で、どこにする?」
凛「じゃあいいとこ知ってるにゃ!!」
にこ「へー、なんてとこ?」
凛「雷雷軒!!」
163 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:25:19.94 ID:LB8pdiL10
雷雷軒
凛「おっちゃーん!きたよー!」ガラガラ
店長「おお、いらっしゃい」
海未「このお店ですか」
ことり「中思ったより広いね〜」
穂乃果「初めてきたよ!」
真姫「そうなの?てっきり何度も来てるかと思ったけど」
穂乃果「これでも穂乃果女子高生だからね!」
穂乃果「学校帰りはクレープなんだ!」
絵里「そんな決まりはないと思うけど……」
にこ「え〜?にこー、こんなおじさんっぽいところ入れなーい」
希「穂乃果ちゃーん!にこっち帰るってさ!」
にこ「ちょっと!!冗談に決まってるでしょ!?」
凛「おっちゃん八人いける?」
にこ「冗談っつってんのよ!!」
164 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:26:36.31 ID:LB8pdiL10
花陽「は……白米が….!!白米がぁぁ!!!」
花陽「食・べ・放・題!!!」
花陽「幸せです〜〜!!!!」ハグハグ
ことり「ブ、ブラックホール……」モニュモニュ
希「おっちゃん替え玉もう一丁!」ズルズル
凛「凛もー!」ズズズズ
海未「二人とも食べ過ぎ注意ですよ!」
希「凛二等兵!食べるのもトレーニングだ!」
希「決して手を抜くんじゃないぞ!」ズゾゾゾ!
凛「はっ!!希隊長!」ズルズル!
海未「二人とも!!」
真姫「見てるだけで胸焼けしてくるわ…」パクッ
絵里「そういえば正式な試合に出るには監督がいるのよね?」ズルズル
穂乃果「そうなんだよねぇ…」ハム
穂乃果「新しい必殺技も練習しなきゃなのに……」モキュモキュ
絵里「【マジン・ザ・ハンド】だけじゃダメなの?」フーフー
穂乃果「そんなに世の中甘くないんだよ絵理ちゃん……」ゴックン
店長「…………」
165 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:30:09.97 ID:LB8pdiL10
店長「……一人で止めるには限界がある」
絵里穂乃果「え……?」バッ
店長「……」ジュー
絵里「……一人で止めるには…」
穂乃果「限界……」
にこ「……ねえ穂乃果……」
穂乃果「なに?」
にこ「……」ゴニョゴニョ
穂乃果「それちょっと穂乃果も思った」
絵里「なにが?」
穂乃果「店長さん!」ガタッ
店長「……」
穂乃果「私たちの監督になってください!」
真姫「……!?」ブフッ
「「「「はぁぁぁぁぁぁ!!!??」」」」
店長「いいぞ」
「「「「ええええええ!!!!???」」」」
店長「ただし」
穂乃果「………」
166 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:31:58.20 ID:LB8pdiL10
店長「俺とのPKで勝ったらだ」
絵里「PKって……」
凛「おっちゃんサッカーできるの!?」
店長「見くびってくれるなよ、凛」
店長「これでも元キーパーだ」
凛「そのお腹ブゥゥ!!」ムググ
花陽「それ以上はいけない」グググ
店長「PKとはいったが俺は蹴るだけだ」
店長「この中でキーパーは誰だ?」
穂乃果「はいはいはい!!!」
店長「やっぱりか」
にこ「ちょっと穂乃果、本当に勝てるの?」
海未「というか、監督はこの方で大丈夫なのですか?」
絵里「多分大丈夫よ」
ことり「何か訳があるの?」
絵里「………勘?」
167 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:33:33.00 ID:LB8pdiL10
ズコーーーー!!!!
真姫「こ、これだけことをおおごとにしておいて……勘って……」
にこ(まあ、あの一瞬でアドバイス出せるぐらいだからかなりの経験者だと思うけど)
店長「で、やるのか?やらないのか?」
穂乃果「やります!」
海未「穂乃果…!」
花陽「ほ、本当にいいの?!」
凛「もしおっちゃんが監督になったら練習終わりにタダでラーメン……」ブツブツ
希「凛ちゃんストップストップ!!」
店長「食い終わったらそこのキーパーだけ残ってくれ、詳しい日時を話す」
穂乃果「はい!」
店長「一対一の真剣勝負だ、観客はいらない」
海未「本当に大丈夫なのでしょうか……」
凛「ラーメン……無料……替え玉一丁……」ブツブツ
花陽「お願い凛ちゃん戻ってきてぇ!!」
168 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:34:39.54 ID:LB8pdiL10
自宅
穂乃果「今日は勝負の日だからね、いつもと違う服で行こう」
雪穂「ん〜アイス美味し♪」テクテク
雪穂「……ん?」チラッ
穂乃果「……うーん?」コレカナ、コレカナ
雪穂「なになに?おねーちゃんデート?」ニヤニヤ
穂乃果「デートよりも大事なことだよ!」
雪穂「……え」ポロっ
ドタドタ!!
オカーサーン!オネーチャンガーー!!!
穂乃果「よし、これで行こう!」
ケッコンスルカモシレナイ!!
アンタナニイッテルノ?
169 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:38:40.54 ID:LB8pdiL10
河川敷コート
店長「…やっときたか」
穂乃果「バッチリ勝負服できました!」
店長「他の奴らには言ってないな?」
穂乃果「はい!みんなは今日普通の練習の日です!」
店長「よし、じゃあまず準備運動だ」
店長「それからPK3本勝負だ」
穂乃果「てことは……」
店長「ああ、二本止めればお前の勝ちだ」
穂乃果「………よーし!負けません!」パンッ
店長(キーパーを見ればチームが見える)
店長(見せてみろ、お前たちの力を)
170 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:40:33.19 ID:LB8pdiL10
海未「穂乃果はまだ家から出ていません」
ことり「ねえ海未ちゃん……これって」
凛「普通に犯罪だにゃー……」
海未「勝負とあればいつもの練習着で行くはず、発信機を取り付けておいて正解でした」
希「海未ちゃん……エグい…」
絵里「愛がなせる技ね」
にこ「病的すぎるわよ!」
店長「いくぞ」ザッ
穂乃果「はい!」グッ
トッ タッタッタッ
ドキュッ!!
ゴォォォォ!!!
171 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:41:34.18 ID:LB8pdiL10
穂乃果「はぁ……!!」バッ
バシィィィ!!!!!
ズズズズ……
穂乃果「す、すごい……」
店長「どうした、もう限界か?」
穂乃果「ま…まだまだ!!」ポイッ
コロコロコロ トッ
店長「………」タッタッタッ
172 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:43:14.89 ID:LB8pdiL10
ドキュゥゥゥ!!!!
ゴォォォォオォォ!!!!!
穂乃果「…これ……!!」
穂乃果(さっきより強い……!)
穂乃果「はぁぁ!!」バッ
バシィィィ!!!
穂乃果「……っぐ……!!」グググ……
ギュルルルルル!!! バチィ!
穂乃果「きゃぁ!!」ドサッ
ドシュルルルルル……!
穂乃果(入っちゃった……)
コロコロ……
穂乃果「………」ドッ
店長「なんだ、もう限界か」トッ
173 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:44:45.84 ID:t7xEe4+YO
穂乃果「まだ……勝負は終わってない!」
店長「……これで一対一だ」
店長「止めてみろ!!」ダッ
ドキュゥゥウウウウ!!!!!
ゴォォォォオォォ!!!!!
穂乃果「今までよりはるかに強い……!」
穂乃果「……でも!」
穂乃果「まだ手はある!」バッ
穂乃果「はぁぁぁ!!!」グッ
穂乃果「………?」
店長(……?)
穂乃果(え、マジンが出ない……)
174 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:46:17.47 ID:t7xEe4+YO
穂乃果「は、はぁぁぁ!!」
ゴォォォォォオ!!!!
店長「あれは……」
穂乃果(よかったぁぁぁ!!!)
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドォォォォォォ………!!!
店長「……それが例の……【マジン・ザ・ハンド】か」
穂乃果「えっへへ!止めたよ二本!」
店長「ああ、約束どうりお前たちの監督になろう」
穂乃果「や………やったぁーー!!」
175 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 17:57:17.21 ID:LB8pdiL10
カァー、カァー、カァー
海未「………穂乃果出てきませんね」
海未「みんなも帰ってしまいました……」
ママーヘンナヒトイルー
シッ!ミチャイケマセン!
海未「……穂乃果ぁ………」ポツン
176 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:18:00.81 ID:t7xEe4+YO
[3、新監督就任!]
店長「今日から監督になった」
監督「よろしく頼む」
「「「「「「お願いしまーす!」」」」」
にこ「よくやったわね穂乃果」
穂乃果「頑張ったよ!」
海未「…いったい……いつのまに…」ブツブツ
ことり「海未ちゃんあれからずっといたんだって………」
花陽「はらしょー……」
凛「海未ちゃんも大概やばいにゃー」
監督「早速だが一回戦目の相手が決まった」
監督「野生高校だ」
にこ「野生高校……」
真姫「知ってるの?」
にこ「一年のとき当たったことがあるわ」
絵理「確か……」
にこ「ええ……もちろん惨敗よ」
ことり「そんなに強いんだ……」
凛「で、でも!こっちには【ファイアトルネード】も【エターナルブリザード】もあるんだよ?」
にこ「まあ最後まで聞きなさい」
にこ「その試合はこっちもそんなに良くなかったのよ」
にこ「チームがあんなんだったからね……」
希「にこっち……」
177 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:21:07.28 ID:t7xEe4+YO
にこ「でもそれ以上に……」
花陽「恐るべきはあの身体能力です」
絵理「身体能力?」
にこ「さすが花陽ね」
花陽「えへへ」
にこ「奴らは大会屈指の身体能力を持ってる」
花陽「特にすごいのが……」
にこ花陽「「空中戦」」
穂乃果「空中戦………」
にこ「あれをどうにかしないと真姫の【ファイアトルネード】も絵理の【エターナルブリザード】も止められてしまう可能性がある」
ことり「そ、そんな………」
真姫「異論はないわ」
絵理「私も」
凛「じゃ、じゃあどうするの!?」
穂乃果「ならやることは一つ!!」
にこ「新必殺技ね」
穂乃果「そのとうり!」
穂乃果「試合は3日後!」
「がんばるぞーー!!!」
「「「「「「おー!」」」」」」」
凛「にこちゃん今回珍しく真面目だったね」
にこ「はっ倒すわよあんた」
178 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:26:23.34 ID:t7xEe4+YO
練習後
穂乃果「ん〜……どうしよっか」
海未「結局それらしい案は出てきませんでしたね……」
ことり「高ーく飛ぶにも限界があるからね……」
穂乃果「あーあ、ゲームみたいに二段ジャンプができたらなぁ……」
ことり「飛んでる亀さんを踏み台にしたりしてね♪」
海未「何馬鹿なこと言って………」
海未ことり「!!」
穂乃果「あ〜!あったねそんなのも!」
穂乃果「……?どうしたの?」
海未「ことり……気づきましたか?」
ことり「……うん」
穂乃果「き、気付いたって何が?」
穂乃果「………もしかして海未ちゃんの分のおやつ食べちゃったこと?」
海未「いえそれではなく……って」
海未「犯人はあなただったんですね!?」
穂乃果「気づいたんじゃないの!?」
穂乃果「騙すなんて最低だよ海未ちゃん!」
海未「なぜ私が怒られなければならないのですか!!」
海未「私が楽しみにしていたほむまんを……」
穂乃果「も、元々は穂乃果の家のお饅頭なんだから!」
海未「いつもあんこは飽きたと言っていたではありませんか!」
穂乃果「お腹すいてたんだからしょうがないじゃん!」
179 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:28:56.37 ID:t7xEe4+YO
海未「だいたいあなたは………」
ことり「海未ちゃんストップストップ!」
海未「……はっ!そうでした」
穂乃果「もー!結局なんだったのさー!」
海未「………なんでしたっけ?」
ことり「海未ちゃぁ〜ん……」
180 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 18:33:23.02 ID:t7xEe4+YO
次の日
絵里「二段ジャンプ?」
海未「そうです」
凛「海未ちゃん遂におかしくなっちゃったかにゃー……?」
海未「それでは説明します」ギリギリギリ
凛「にゃぁぁぁぁああ!!」グイィィ!
ことり「図に書いてみるね」キュポッ
海未「お願いします」パッ
凛「い、痛い………」ヒリヒリ
真姫「自業自得ね」
花陽「今回ばかりは……」
凛「かよちんが冷たい…!!」ガーン
希「はーいしっかり聞くんよ」
ことり「ふふ、じゃあ説明するね」
ことり「まず二人で同時に飛びます」キュッ
海未「次に片方がもう一人を踏み台にしてもう一度ジャンプするんです」キュキュッ
にこ「でも踏まれる方痛くない?」
海未「はい、ですから」キュッキュッ
希「なるほど!」
海未「はい、下の人は足を上にして押し上げる形をとります」
ことり「上の人はその足と自分の足を合わせて飛ぶの!」
絵里花陽「………」
穂乃果「つまりね……」
穂乃果「二人の力が合わさってもっと高く飛べるってことだよ!」フンス
181 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:20:37.02 ID:LB8pdiL10
絵里「いや、それはわかるんだけど……」
花陽「できるのかなぁ……」
にこ「もしできるとすれば………」
真姫「軽い人が適任なんじゃない?」
にこ「にこは無理よそんなの」
凛「じゃ、じゃあ……!」
海未「上は絵理が適任かと」
凛「………!」
絵里「私?」
海未「はい、絵理のフィジカルならばいけると思います」
穂乃果「絵理ちゃんバランス感覚いいもんね!」
花陽「体も柔らかいし……何かやってたの?」
絵里「バレエをちょっとね……」
穂乃果「……おお…!!なんかカッコいい!!」
凛「その時の動画とかってあったりする?」キラキラ
絵里「……残念ながら消しちゃったの」
真姫「………」
182 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:23:52.47 ID:LB8pdiL10
凛「見たかった……」ガクリ
穂乃果「きっと可愛かったんだろうなぁ〜!」
海未「話は最後まで聞いてください」
海未「……で、踏み台になるのは……」
希「エリチが上なら下になるのはうちかな?」
海未「さすがですね、お願いします」
穂乃果「二人とも、頑張ってね!」
絵理「ええ、任せて」
希「プレッシャーやなぁ……」
花陽「………?」
花陽「……どうしたの?凛ちゃん」
凛「なにが……?」
花陽「……いや、なんでもない……」
凛「変なかよちんだにゃ〜」
穂乃果「早速練習だよ!」
183 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:34:21.96 ID:LB8pdiL10
グラウンド
海未「準備はできましたか?」
絵里「ええ」
希「ばっちり!」
海未「ほかのみなさんはトレーニングしていてください」
穂乃果「えー!穂乃果たちも見てたいよぉ〜!!」
海未「だだこねない!」
ことり「穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん」コソッ
穂乃果「なに?ことりちゃん」ソッ
ことり「部室にお菓子置いてあるからトレーニングの後で食べよう♪」
穂乃果「おー!さすがことりちゃん!」
ことり「だからトレーニング頑張ろ?」
穂乃果「……もういっそのこと今から部室行っちゃう?」
ことり「それもいいね〜!」
穂乃果「よーし!それじゃあ……」
にこ「海未〜!!穂乃果がサボろうとしてる〜!!」
穂乃果「ちょ、にこちゃん!?」
花陽「そんなこと言ったら……」
真姫「私しーらない」
海未「全部聞こえてるので大丈夫でーす!!」
穂乃果「ことりちゃんが誘惑するからぁーー!!!!」
ことり「えへ」
凛「確信犯だね」
184 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:36:52.81 ID:LB8pdiL10
海未「いきますよー!」
絵里「ええ!」
希「よっしゃ!」
海未「それ!」ドッ
希「行くよ!」タッタッタッ
絵里「ええ!」タッタッタッ
希「はぁ!」ダッ
絵里「フッ」ダッ
海未「そこで足を合わせて!!」
スカッ
絵里「あら……?」
希「へ?」
ドシャァ!!
絵里「………い……たた」
絵里「希、大丈……」モニュ…
絵里「ぶ…?」
絵理(落ち着くのよ絢瀬絵理、こんなベタな展開あるわけないじゃない、そう、そうよ、この柔らかいものは希のアレじゃなくてきっと……何か……何か別の……あ、マシュマロみたい………)モニュモニュ
絵里「……」チラッ
希「いやん♪えりちのエッチ」
海未「大丈夫ですか!?」タッタッタッ
絵里「ご、ごごごごごめんなさい!!」パッ
海未「絵里?」
絵里「なによ!!」パッ
海未「か、顔が赤いですよ?」
絵里「わ、私水飲んでくるから!」ダッ
海未「?」
希「エリチおもしろいなぁ」クスクス
185 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:37:58.09 ID:LB8pdiL10
花陽「ハァ……ハァ」テクテク
ことり「疲れた〜……」テクテク
凛「あれ?真姫ちゃん髪縛ったの?」テクテク
真姫「ええ、走るのに邪魔だから」
凛「似合ってるにゃ〜!」
真姫「左右を軽く止めただけだけど」
ことり「かわいいよ真姫ちゃん♪」
花陽「うん!すっごくかわいい!」
真姫「……もう!わかったから!」カァァ!
穂乃果「あ、いたいた」ザッ
穂乃果「そろそろ終わりだよー!」
海未「おや、もうそんな時間でしたか」
絵里「私たちはもう少しやっていくわ」
希「本番まで時間もないしね」
穂乃果「そっか!じゃあ先帰ってるね!」
真姫「ほどほどにしておきなさいよ」
海未「あ、あのー……」
ことり「どうしたの?海未ちゃん」
186 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:39:54.39 ID:LB8pdiL10
海未「実は今日この後予定がありまして……」
希「あー……」
絵里「どうしましょう」
花陽「休むことも大事ですよ!」
凛「……」
凛「あ、あの!」
凛「り、凛がお手伝いするにゃ!」
花陽「凛ちゃん!?」
希「ほんまにいいの?」
凛「うん!」
絵里「……じゃあお願いしようかしら!」
真姫「遊んで迷惑かけないようにしなさいよ」
凛「しないよ!!」
ことり「凛ちゃんなに企んでるのかな〜?」
絵里「え、そうなの?凛」
希「うちらを利用する気やったんやね……」
凛「なんでそうなるにゃぁ!!」
凛「凛は純粋にお手伝いしようと思ってたのに………」グスッ
絵里「……冗談よ、ありがとう」なでなで
希「ちょっと意地悪しちゃったかな」なでなで
凛「……えへへ」
花陽「凛ちゃん………」
凛「かよちんごめんね、先に帰ってて」
花陽「う、うん…」
187 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:45:57.83 ID:LB8pdiL10
凛(もう何回目かもわからないほど失敗してるけど二人は全く諦めようとしなかった)
凛「いっくにゃぁー!」ドッ
絵里「今度こそ!!」タッタッタッ
希「うん!」タッタッタッ
凛「…………」ジーー
希「はぁ!」バッ
絵里「ほっ!」グッ
凛「おお……!!」
グラァ
絵里「……っく!」バッ
希「あわぁ!」ドシャ!
希「いつつ……」
凛「大丈夫?希ちゃん」
絵里「ごめんなさい……!」
希「もー!そんな顔せんといて!」
希「ウチがちゃんと着地できんかっただけやん?」
希「ほら、もう一回やろ!
絵里「……いえ、今日は終わりましょう」
希「せっかく良い感じになってきたのに〜…」
絵里「もう暗くてボールもよく見えないし……なにより!」ビシッ
希「……!」ビクッ
188 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:49:14.29 ID:LB8pdiL10
絵里「あなたが怪我したらどうするのよ!」
凛「そうにゃそうにゃ!」
希「ウチが怪我するわけないやん?」
凛「どこからくるにゃ、その自信……」
絵里「いいから、今日は終わりましょ」
希「……そやね、じゃあお言葉に甘えて」
凛「凛が片付けてるから着替えてて良いよ〜!」
絵里「何言ってるのよ、みんなで片付けるのよ」
凛「後片付けは後輩の役目だにゃ!」
希「凛二等兵!先輩禁止令第2条!!」
凛「は、は!!」
凛「部員はいつ如何なる状況下において平等であり、年齢による格差はないものとする!」イエッサー!
絵里「というわけで早くやるわよ」
希「練習に付き合ってくれただけでも嬉しいのに片付けまで押し付けるわけないやん」
凛「絵里ちゃん………希ちゃん……」
帰り道
凛「ばいばーい!」ブンブン
希「フフ」
絵里「どうしたの?希」
希「いや、なんか妹みたいやなって」
絵里「……そうね」
絵里「それもとびっきり可愛い」
絵里「ま、亜里沙には敵わないけどね!」
希「相変わらずやなぁ……」
絵里「でも最近連絡繋がらないのよね…」
希「忙しいんちゃう?」
絵里「だといいんだけど……」
189 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:52:22.93 ID:LB8pdiL10
凛「……ここなら下も柔らかいし……」
ダッ ザザッ ドサッ ザッザッ
凛「……違う」ハァハァ
190 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:54:29.80 ID:LB8pdiL10
次の日練習後
絵里「…….なんでできないのよ…」ハァハァ
希「なんかバランスが崩れるなぁ…」ハァハァ
花陽「何がダメなんだろう?」
海未「……明日はもう試合ですから今日はしっかり休んでください」
絵里「でも……!!まだ完成してないわ!」
ことり「ごめんね絵里ちゃん……」
絵里「ことり…….」
にこ「あんたらが怪我でいなくなったらにこたち試合に出られないんだから」
真姫「素直に心配って言えばいいのに…」クルクル
にこ「あんたに素直にって言われるとは思ってなかったわ」
希「……えりち、明日がんばろ…?」
絵里「……」
191 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:56:17.77 ID:LB8pdiL10
角間「さあーやってまいりました、フットボールフロンティア予選第一回戦!!今日の相手は野生高校だぁぁ!!!」
絵里「……大丈夫かしら………」
希「大丈夫やって!案外普通に勝てるかも知れへんよ?」
絵里「だといいけど……」
海未「……絵里はまだ落ち込んでいるようですね」コソッ
ことり「私たち……間違ってたのかな」
花陽「そ、そんなことないよ!」
花陽「きっと……!絵里ちゃんたちなら完成してくれる!」
真姫「花陽の言うとうりよ」
真姫「じゃないとこの二日間が無駄になるじゃない」
ことり「……うんそうだよね!」
海未「すみません、少し弱気になっていたみたいです」
凛「………」ボー…
にこ「……ちょっと!」バシッ
凛「……っは!」ビクッ
にこ「しっかりしなさいよ、試合始まるのよ?」
凛「ちょっと考え事してて……」アセアセ
にこ「凛が考えることなんてラーメンぐらいでしょ」
凛「たまにはラーメン以外も考えるにゃ!!」
にこ「……たまになのね」
監督「…………」
192 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:57:57.09 ID:LB8pdiL10
ピーーーーーーー
ドッ
角間「はじまりましたぁ!!身体能力で勝る野生高校相手に一体どのような試合を繰り広げるのでしょうかぁ!!」
絵里「………ことり!」タッタッ ドッ
ことり「ほっ!」トッ
にこ「ことり!よこしなさい!」
ことり「……!にこちゃん!」ドッ
にこ「…よし!」トッ
角間「音の木坂、慎重にパスをつないでいく!!ここからどう展開する気だ!?」
にこ「いきなさい!真姫!」ドッ
角間「僅かに会いたスペースを矢澤、見逃しませんでしたぁ!!」
真姫「…ふっ!」ダンッ
グルグルグル
真姫【ファイア………】
鶏井「コケー!」バッ
193 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 22:59:11.96 ID:LB8pdiL10
真姫「っく!」スタッ
鶏井「コケー!」スタッ
角間「これは野生鶏井素晴らしいジャンプ力!!西木野の必殺シュートを完全に封じ込めましたぁ!!」
にこ「……ッチ、やっぱりね」
鶏井「コケー!」ドッ
水前寺「へっ!」トッ
希「止めるよ!ことりちゃん!」バッ
ことり「うん!」バッ
水前寺「遅すぎるぜ!」ダッ
希ことり「そんな……!」
角間「水前寺一瞬で二人を抜き去ったぁ!!はやぁい!!まるで草原を駆け抜けるチーターのようだぁ!!!!」
水前寺「五利!」ドッ
五利「うほー!!」トッ
凛「しまった……!」
花陽「穂乃果ちゃん!」
194 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:00:38.82 ID:LB8pdiL10
五利【ターザンキック!】
ドゴォ!
穂乃果「はぁぁぁ!!」バッ
ゴォォォォォオ!!!
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!!】
ドシュルルルルル………!
角間「止めたぁぁ!!!音の木坂高坂、強力な必殺技で見事止めましたぁ!」
穂乃果「凛ちゃん!」ドッ
凛「よっ…!」トッ
にこ「凛!いけるとこまで持ち込みなさい!」
凛「わかったにゃ!」タッタッ
猿田「ウキー!」バッ
凛【アクロバットキープ!】
バッ!クルッ!ザッザッ
花陽「……うそ…」
海未「そんな……」
195 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:01:39.27 ID:LB8pdiL10
猿田「ウッキー!!!」
バッ!グルッ!ザッザッ
角間「これは猿田!!!星空と寸分違わずついていくー!!とても人間業とは思えません!!」
凛「う、海未ちゃん!」ドッ
海未「ナイスパスです!」トッ
海未「絵里!」ドッ
絵里「……決める!」トッ
絵里「吹き荒れろ………」
パキパキパキパキ
絵里【エターナルブリザード!!】
ドゴォォォォオォォ!!
ウホウホウホ!!
196 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:03:35.00 ID:LB8pdiL10
【ディープジャングル!】
ドォッ!
ドシュゥゥゥ…………!!
真姫「…….やっかいね」
絵里「ええ……」
ドッ!
水前寺「ほっ」トッ
海未「いかせません!」
水前寺「遅い遅い!」ダッ
海未「っく…!速い…!!」
水前寺「大鷲!」ドッ
大鷲「っと」トッ
穂乃果「……くる!」グッ
大鷲【コンドルダイブ!】
ドキュゥゥゥ!!!!
197 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:04:44.59 ID:LB8pdiL10
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドシュルルルルル…………
角間「またもや高坂ガッチリとキャッチ!!これは頼もしい!」
花陽「ナイスセーブ!」
穂乃果「えへへ!ありがと!」
海未「とはいえ、このままだとまずいですね…」
希「…あれしかないか」
真姫「やっぱりやるのね」
絵里「大丈夫、必ず成功させるわ」
海未「試合前と違って随分頼もしいですね」フフ
絵里「だってもうやるしかないじゃない!」
希「頼りにしてるよ!」
希「むっつりスケべなエリチ」ボソッ
絵里「だ……!?だからあれは!!」アセアセ
希「ほらほら!ボールくるで!」
絵里「〜〜〜!!」トッ
角間「前線の絢瀬へボールが渡ったぁ!!エターナルブリザードか!?」
絵里「海未、お願いね」ドッ
海未「任せてください」トッ
絵里「希!」ダッ
希「うん!」ダッ
198 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:06:33.92 ID:LB8pdiL10
海未「はぁ!」ドキュッ!
角間「園田、上空へとボールを蹴り上げたぁ!一体何が起こるのでしょうかぁ!!」
絵里「ふっ!」ジャンプ
希「ほっ!」ジャンプ
角間「二人で同時に飛んだぁ!!これは新必殺技かぁ!?」
鶏井「コケー!」バッ
角間「しかし空中戦にはこの鶏井が立ちはだかります!」
希「このまま……」グッ
絵里「いける……!」グッ
グラァ
希絵里「……!」バッ
絵里「……」スタッ
希「……」スタッ
鶏井「コケー!」バッ
角間「おおーー!?どうやら空中でバランスを崩したようだぁ!!ボールを奪われてしまったぁ!!」
ワーワー!
199 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:08:44.94 ID:LB8pdiL10
ことり「よし!」トッ
角間「南ボールを奪ったぁ!!」
ことり「絵里ちゃん!」ドッ
絵里「ふっ!」ダッ
希「やぁ!」ダッ
鶏井「コケー!」
グラァ
絵里「っく!」スタッ
希「う〜…」スタッ
鶏井「コケー!」バッ
200 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:10:09.76 ID:LB8pdiL10
角間「またも失敗ー!!音の木坂リズムがつかめません!」
蛇丸【スネークショット!】
穂乃果「はぁ!」バシッ!!
大鷲【コンドルダイブ!】
穂乃果「うぐっ……!!」バシィ!
五利【ターザンキック!】
バシィ!
穂乃果「うわぁぁ!!」ドサッ
テンテンテン………
ピッピッピピーーーーーーー
角間「ここで前半終了です!!完全に流れが来ている野生高校が押し切るのか!それとも音の木坂が必殺技を炸裂させるのか!!後半も楽しみです!」
201 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:12:55.03 ID:LB8pdiL10
絵里「どうして……!どうしてできないのよ!!」
希「えりち落ち着い……」
絵里「これでどうやって落ち着けっていうの!!」
絵理「だいたい……!」
希「えりち!!」
花陽「……!」ビクッ
凛「……!」ビクッ
しーん…………
絵里「……希……」
希「落ち着こ、ね?」
絵里「わ、たし……ごめんなさい…」
ことり「穂乃果ちゃんその手……!」
花陽「これ……!」
海未「こんな手でよくゴールを守りましたね」
穂乃果「えへへ……穂乃果はキーパーだからね」
穂乃果「みんなのために、がんばるよ!」グッ
ヒデコ「救急箱持ってきた!」
真姫「ありがとうございます」ガサゴソ
真姫「…氷はないからスプレーね」シューー
穂乃果「冷た!」ビクッ
真姫「我慢しなさい」シューー
にこ「……ね、あんたが取り乱してる暇なんてないのよ」
202 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:14:35.50 ID:LB8pdiL10
絵里「……ええ、そうよね!」パン!パン!
にこ「…!びっくりした……」
にこ「って……あんた……」プルプル
希「あっははは!!えりち顔真っ赤!」
にこ「力強すぎでしょ!」あははは!
絵里「き、気合い入れるにはこれぐらいがいいのよ!」
にこ「あははは………ええ、そうね…」プルプル
希「ふっ……そのとうりやね…ふっ」プルプル
絵里「もう!」
海未「ほらほら後半始まりますよ!」
花陽「もうゴールは打たせないようにしよう!」
凛「うん!一本も通さないにゃ!」
ヒデコ「穂乃果一人に任せらんないからね!」
フミコ「頑張ってね、二人とも」
ミカ「うん!」
凛「……ね、ねえ海未ちゃん」
海未「どうしました?」
凛「えっと……その……」
凛「こ、後半頑張ろうね!」
海未「もちろんですよ」ナデナデ
凛「えへへへ……へへ」
203 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:17:08.24 ID:LB8pdiL10
ピーーーーーーー
角間「後半開始しました!一体勝利の女神はどちらへ微笑むのか!」
水前寺「もっと速えぇやつはいねーのか!!」ダッ
ことり「ああ…….!」
海未「……っく!」
にこ「ああもう……!」
凛「行かせないニャァ!!」ズシャァァァ!
水前寺「っち」
角間「これは星空!!水前寺のスピードに負けてないぞぉ!!見事なスライディングだぁ!!」
テンテンテン……
花陽「海未ちゃん!」ドッ
海未「……いきますよ」トッ
絵里「…ええ!」
希「うん!」
海未「はぁ!」ドキュ!!
絵里「はっ!」ジャンプ
希「んっ!」ジャンプ
角間「音の木坂前半一本も合わなかったシュート、後半は決めてくるかぁ!?」
鶏井「コケー!」
グラァ
絵里「…っまた……!」バッ
希「くっ…!」バッ
スタッ スタッ
204 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:18:55.97 ID:LB8pdiL10
鶏井「コケー!」バッ
角間「またも失敗!!野生高校にボールが移りました!!」
蛇丸「シャー!」トッ
ことり「行っちゃダメです!」バッ
ガッ ガガッ ザッザッ
ドッ
猿田「ウキー!」トッ
にこ「こっちは抜かせないにこ!」バッ
角間「前半とは違い守備が硬くなっているぞ!!これは攻めにくい!」
猿田【モンキーターン!】
にこ「そんなのあり!?」ガクッ
ヒデコ「はぁ!」ガッ!
角間「音の木坂ディフェスかろうじて防いだぁ!!!」
205 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:21:39.67 ID:LB8pdiL10
花陽(とはいえこちらも攻め手がない状況、点を決められないまでも、決めることができない膠着状態が続き、いよいよ試合終盤が近づいてきました)
花陽(それまでに絵理ちゃんと希ちゃんは何度も挑戦し、失敗しました。もうダメなのか、そんな考えが頭をよぎりかけたそんな時でした)
角間「さあ依然ボールは野生高校!いったい勝負はどうなってしまうのでしょうかぁ!!」
にこ「っく……どうすれば……」
海未「もう必殺技は諦めてしまうのも一つの手ですが……」
絵理「……海未」
にこ「いやよそんなの…!」
にこ「にこは認めない」
希「にこっち…….」
ことり「でも……どうすれば」
花陽「………」
真姫「………」
凛「………」
穂乃果「みんな!!まだ試合は終わってないよ!!最後まで諦めちゃダメ!」
絵里「穂乃果……,」
穂乃果(ほかに……なんて声をかければ……)ギュッ
監督「………」ハァ
206 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:23:19.17 ID:LB8pdiL10
監督「凛!!」
凛「は、はい!?」ビクッ
監督「今グラウンドの中で全力で戦っていないのはお前だけだ!!」
監督「やる気がないならグラウンドから出ろ!!」
凛「おっちゃん………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「おーっちゃん!ラーメン全部のせ大盛り!」
店長「お、今日は気前がいいな。何かあったのか?」
凛「凛ね〜、サッカー部に入ったの!!」
店長「……ほー、サッカーか」
凛「まだ初心者なんだけど、絶対上手くなってみんなを助けるにゃ!」
店長「……ならもっと食わないとな」ジュー…
店長「へいおまち!」トン トン
凛「へ?凛餃子なんて頼んでないよ?」
店長「上手くなるんだろ?なら飯を食え」
店長「俺のおごりだ」
凛「おっちゃ〜ん!!」ジーン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
監督「やりたいことがあるならやってみろ」
凛「………」
207 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:24:09.05 ID:LB8pdiL10
花陽「ど、どうしたんだろ……」
希「一体何を……?」
水前寺「なんだかわからねえが抜かせてもらうぜ!」タッタッタッ
花陽「しまった…!」ガクッ
凛「……!」ギリッ
208 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:25:53.00 ID:LB8pdiL10
凛「にゃああああああ!!!!!」バッ
角間「ゴール手前で星空強引に奪い取ったぁ!!時間的にもこれが最後の攻撃!一体どうなる!?」
花陽「凛ちゃん……!」
猿田「ウキー!!」
凛【アクロバットキープ!】
ザッ、クルッ、スタッ!
猿田「ウキッキー!!」
ザッ、クルッ!
角間「またもや猿田完璧についていく!!」
凛「…….んにゃぁ!!」グンッ!
猿田「キ……キキ!?」ガクッ
角間「星空振り切ったぁぁぁぁ!!!」
209 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:26:53.62 ID:LB8pdiL10
にこ「あいつ……」
凛「希ちゃぁん!!」
希「なに!」
凛「凛と一緒に飛んで!」
希「ど、どういう……」
凛「いいから!」ドッ
海未「り、凛!?」トッ
絵里「………!」
凛「いくよ!」ダッ
希「…あ〜〜!!もう!」ダッ
海未「はぁ!」ドキュ!!
凛「はっ!」ジャンプ
希「ほっ!」ジャンプ
角間「こ、これはーー!?先ほどまで絢瀬と飛んでいた東條が今度は星空と飛んだぁ!!」
希「そんな浮気みたいに……」
210 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:28:23.48 ID:LB8pdiL10
鶏井「コケー!」ジャンプ
凛「希ちゃん!」グッ
希「……うん!」グッ
ダン!!
鶏井「コケ!?」
角間「こ……超えたぁぁぁぁ!!!!ついに鶏井の高さを超えました!」
凛「にぁぁぁぁ!!!!!」ドキュッ!!
ゴォォォォォオ!!!!!!!
猪口「ガ……ガァァ……!!」
ドシュゥゥゥ……!!
角間「決まったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!試合終了間際で必殺シュート炸裂ぅぅ!!」
真姫「まるで竜巻が落ちていくようなシュート………」
海未「たつまきおとし……」
ピッピッピーーーーーーーーー
角間「ここで試合終了のホイッスル!!」
角間「初戦を突破したのは音の木坂高校!」
角間「実況は角間、角間でお送りしました!」
ありがとうございましたぁ!!!
211 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:29:33.64 ID:LB8pdiL10
花陽「………」
花陽「凛ちゃんやったね!!」
凛「うん!できたよかよちん!」
絵里「……」
凛「あ……絵理ちゃん……あの、ね…」
凛「ごめんなさい!」ペコッ
絵里「り、凛!?」
凛「凛にこちゃんの次に軽いのに選ばれなかったのが悔しくて……」
凛「一人で練習したり……練習手伝うふりしてタイミングを覚えたり………してました」
希「あの練習の時……」
にこ「なるほどねぇ〜」
凛「あの……本当に、ごめんな…んグゥ!」ンムム
絵里「凛、それ以上謝らないで」パッ
凛「絵里ちゃん……?」プハッ
絵里「私はあなたに感謝してるわ」
凛「ど、どうして!?だって凛…絵里ちゃんの技……」
絵里「実を言うとね、少し感じてたのよ」
絵里「私に向いてないなって」
絵里「もっと軽い人がいいんじゃないかってね」
希「下から蹴り上げる場合、力を込めれば込めるほどバランスが崩れやすくなる」
希「つまり、軽い人が上の方がいいってこと!」
絵里「やっぱり希も気づいてたのね」
212 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:30:26.99 ID:LB8pdiL10
希「気づいたのはついさっきやけどなぁ」
ことり「ついさっき?」
希「凛ちゃん乗っけた時、エリチの時よりスムーズにできたんよ」
希「なんかやりやすいなぁって」
花陽「なるほど……軽い方が」
穂乃果「じゃあにこちゃんがいちばん適任だったってことか!」
にこ「にこは無理よあんな動き」
希「にこっち体おばあちゃんやもんなぁ」
にこ「誰がおばあちゃんよ!!」
凛「………怒って…ないの?」
絵里「怒るわけないじゃない……むしろ」
クシャクシャクシャ
凛「わ!…わわわわ!!?」
絵里「ナイスシュート!」うりゃうりゃ!
穂乃果「うん!ナイスシュートだったよ!」
絵理「……それから」ボソッ
にこ「なに?」
213 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:31:05.72 ID:LB8pdiL10
絵理「技を諦めたく無いって言ってくれてありがとう」
にこ「……!!べ、別ににこはそんな深い意味で言ったんじゃ…!」アセアセ
絵里「ふふ、それでもいいのよ」ナデナデ
にこ「撫でるなぁ!!」
ワイワイガヤガヤ!
214 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:33:20.78 ID:LB8pdiL10
穂乃果「よーし!雷雷軒で打ち上げだー!」
「「「「「おー!」」」」」
監督「金は払ってけよ」
「「「「「「えー……」」」」」
ヒデコ「穂乃果!」
フミコ「私たち今日も……」
ミカ「ちょっと用があるから!」
穂乃果「わかったー!」
ヒフミ 「バイバーイ!」
穂乃果「バイバーイ!!」ブンブン
海未「さて、帰りましょうか」
にこ「もうクッタクタよ……」
希「だ、大丈夫?ほら、手持っててあげるからそこの石に腰掛けて…….」
にこ「い〜つもすまないねぇ〜……って」
にこ「誰がおばあちゃんよ!!」
希「そこまで乗っといてそれはないわにこっち」
にこ「あんたがやらせたんでしょうが!」
凛「………」
絵里「もう、どーしたの?まだ落ち込んでるの?」
凛「……うん」
絵里「あの一点がなきゃ私たち負けてたかもしれないのよ?」
絵里「もっと胸を張りなさい!」バシッ
凛「いた!?」
絵里「今日はラーメンおごってあげるから!」
凛「ほ、本当!?」
絵里「ええ!」
凛「な、何頼もう……片っ端から頼んじゃおうかな……」
絵里「い、一杯だけだからね!?」
凛「もういっそトッピングも全部のせで……」
絵里「りぃーーんーーー!」
215 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:36:38.20 ID:LB8pdiL10
穂乃果(私、リーダーなのに……全然チームを励ませなかった……)
穂乃果(私がリーダーでいいのかな……)
監督「……リーダーはお前じゃないといけない」
穂乃果「へ!?」バッ
監督「お前以外にリーダーをさせる気は無い」
穂乃果「監督……」
穂乃果「……何企んでるんですか?」ジトー…
監督「お前な……」ハァ
216 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/25(水) 23:37:12.88 ID:LB8pdiL10
ヒデコ「……よし、録画転送完了!」
フミコ「毎度のことながらめんどくさいねえ」
ミカ「なんで親つながりでお願いされないといけないの……」
ヒフミ 「西木野パパめ!!」
ビデオ「真姫【ファイアトルネード!】」
真姫父「真姫が、サッカーしてる……!!」ダーー!
217 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:19:36.08 ID:7HhEJzfP0
[4、サッカーサイボーグ]
次の試合まであと1週間
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未パパ「海未、ちょっといいかい?」
海未「…….?」
海未パパ「最近サッカーばかりのようだが剣道の練習はちゃんとしているのか?」
海未「もちろんです」
海未パパ「…….見せてみなさい」
海未「では道場へ…」テクテク
道場
海未「ハッ!ハッ!ハッ!」ザッ ザザッ
海未パパ「………」
海未「………」ハァハァ
海未「どう……でしたか」ハァハァ
海未パパ「………」フム
海未パパ「これなら次の段階に進んでも大丈夫そうだな」
海未「次の段階……ですか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
218 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:21:06.40 ID:7HhEJzfP0
「………ちゃん!」
「……みちゃん!」
「海未ちゃん!!」バッ
海未「はいぃぃいい!?」ビクッ
穂乃果「もー!何ぼーっとしてるの!」
穂乃果「練習行くよ!」
ことり「海未ちゃんがぼーっとするなんて珍しいね」
海未「……少し疲れているだけですよ」
ことり「無理しないで休むときは休んでね」
穂乃果「そうだよ!無理して怪我でもしたら大変だよ!」
海未「……そんなこと言って………私がいない間にサボるつもりですね」ジロッ
穂乃果「へ……!?そ、そそそそんなはずないよ……?」
ことり「穂乃果ちゃん……」
海未「ほら、早く行きますよ!」テクテク
穂乃果「ちょっとまってよ海未ちゃ〜ん!」タッタッタッ
ことり「……フフフ」タッタッタッ
海未「…………」テクテク
219 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:22:18.45 ID:7HhEJzfP0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未「次の段階というのは?」
海未パパ「………真剣を扱ってもらう」
海未「し、真剣はもう少し後だと………」
海未パパ「今のお前ならできるだろう」
海未「しかし……それだとサッカーの時間を削らなければ……」
海未パパ「何か問題があるか?」
海未「……!!」
海未パパ「別にやるなとは言ってない、削るだけだ」
海未「……で、でも!」
海未パパ「話は終わりだ、頑張れよ」
海未「……はい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
220 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:23:50.34 ID:7HhEJzfP0
部室前
穂乃果「とーちゃーく!」ガラッ
海未「皆さん準備……」
にこ「やめっ……離しなさいよ!」
希「にこっちがいたずらするからやん?」ワシワシ!
にこ「ごめん!ごめんって!!」
希「謝るなら最初からせんことやね!」ワシワシ
にこ「いやーーー!!」
絵理「これ……止めた方がいいの?」
花陽「にこちゃん………」
真姫「まあ自業自得ね」
凛「希ちゃんも容赦ないにゃぁ」
にこ「だ、大体!あんなの引っかかる方が悪いのよ!」
希「!!」
ことり「何かあったの?」
花陽「……えっと……その」
海未「大方、にこがまた何かしたのでしょう」
凛「あれは……つい10分前のことだったにゃ…」
真姫「何か始まったわね」
221 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:25:43.01 ID:7HhEJzfP0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヒュー
にこ「あーん」パクッ
希「マシュマロキャッチ上手やね」
絵理「にこ、はしたないわよ」
凛「凛も凛も!」
にこ「いいわよ、ほら!」ポーイ
凛「あーん!」パクッ
花陽「り、凛ちゃん……」
凛「おいしいにゃ〜」ムグムグ
真姫「……くだらない」パクッ
にこ「とかいいつつつまみ食いしてんじゃないわよ!」
希「にこっちー!うちもちょーだい」あー
にこ「………いいわよ」
絵理「全く希まで…」
にこ「ほらっ!」ポーイ
希「あー……ん!?」パクッ
希「………」プルプル
絵理「ど、どうしたの?」
花陽「プルプルしてる……」
凛「にこちゃん何したにゃー!」
希「これ…….キャラメル味……」プルプル
にこ「はーっはっはっは!!この前ワシワシした罰よ!」
絵理「いつの間に……」
にこ「投げる直前にすり替えたの」
花陽「希ちゃん、キャラメルダメなの?」
絵理「ええ、飲み物もダメみたいよ」
希「……」ゴクン
にこ「へ?」
222 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:27:19.38 ID:7HhEJzfP0
花陽「マシュマロを……噛まずに飲み込んだ……」
希「うちの……ペットボトルを…」プルプル
真姫「……これ?」スッ
希「あ、ありがと……」パシッ
希「……」ごくごくごく ぷはぁ
にこ「……の、希?」
希「……….にこっち」ユラァ
にこ「や、やだなぁ〜怖い顔して!ちょっとした冗談でしょ?ほら、笑顔笑顔!にこ!」
希「………」ボソッ
にこ「え……なに?」スッ
希「………」
希「ワシワシMAX!!!」バッ
にこ「いやぁーーー!!!」
凛「へぇ〜、希ちゃんキャラメル苦手なんだ」
花陽「凛ちゃん悪い顔してるよぉ!!」
真姫「……やめときなさいよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
223 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:29:12.65 ID:7HhEJzfP0
海未「やっぱりにこが何かしたんじゃないですか」
絵理「はいはいみんな聞いて!」
にこ「次の対戦相手が決まったわよ」ハァハァ
穂乃果「どこどこ?強いところかなぁ!」
花陽「なんで嬉しそうなのぉ……」
穂乃果「どうせやるなら強い方がいいよ!」
海未「それもそうですね」
穂乃果「だよね!」
ことり「ついていけないその感覚……」
凛「いったいどこの戦闘種族かにゃ?」
穂乃果「カカロットォォォ!!」
凛「ベジータァァ!!」
パシッパシッ!!
にこ「話聞きなさいっつってんのよ!」
穂乃果凛「ご、ごめんなさい……」
絵理「相手は御影専修農業高校よ」
穂乃果「御影……せん?」
希「御影専修農業高校、略して御影専農って言われてる」
花陽「データによるサッカーを武器としている高校です」
穂乃果「なんだか堅そうな学校だね……」
海未「ですが情報を武器にするということはこちらの動きが読まれるということです、侮れませんよ」
真姫「私たちの技も全部知られていると考えてもいいかもね」
ことり「そんな……」
穂乃果「まあそんな堅い話は置いておいて、練習がんばるぞー!」
海未「穂乃果!そんなに楽観的では……」
穂乃果「どのみちデータを上回るには練習しかないよ!」
穂乃果「努力をした人にだけ勝利の女神は微笑むんだから!」
224 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:36:37.80 ID:7HhEJzfP0
希「穂乃果ちゃんのいう通りやね」
凛「話が難しくなりそうだったから切ったんじゃ……」
穂乃果「聞こえているぞカカロットォォォ!!!」
凛「ベジータァァ!!!」
にこ「バカなことやってないでいくわよ」
凛「おお〜!クリリンやる気だなぁ!!」
にこ「なんでにこがクリリンなのよ!!」
にこ「あれがいいわ、あの〜……変身するやつ」
穂乃果「ウーロン!」
にこ「ギャルのパンティおくれ〜!……って何やらせんのよ!!」
にこ「プーアルに決まってんでしょ!」
凛「どっちも一緒にゃ」
にこ「全然違うわよ!」
絵理「ふふ、にこ楽しそうね」
希「何だかんだ嬉しいんやろなぁ」
海未「まったく……」
真姫「……」クルクル
花陽「真姫ちゃんも入りたいの?」
真姫「そ、そんなわけないでしょ!?」
真姫「穂乃果!!早く練習いくわよ!」
穂乃果「はーい!」
花陽「フフフ!」
225 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:37:49.96 ID:7HhEJzfP0
御影専農グラウンド
海未「……」ザザザッ
下鶴「よっ」ザッ
下鶴「はぁぁぁぁ!!」
ドゴォォォ!!
穂乃果「……」バッ
ドシュゥゥゥゥ!!
御影5-0音の木坂
真姫「………」タッタッタッ
真姫「…」ダッ
グルグルグル
真姫【ファイアトルネード】
ドキュゥゥゥ!!!
杉森【シュートポケット!】
フワン……!
パシッ!
ピーーーーーーー
シミュレート完了、試合のデータを転送いたします
杉森「………音の木坂が勝利する確率はほぼ0%だ」
下鶴「ああ」
226 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:39:08.90 ID:7HhEJzfP0
河川敷グラウンド
海未「凛!攻め急ぎすぎです!」
凛「は、はいにゃ!」キキッ!
凛「花陽!もっと圧力をかけてください!」
花陽「わかりました!」ザッ
にこ「……クッ!」ザザッ
希「にこっちいただき!!」バッ
にこ「あぁ……!!」
海未「にこ!むやみに突っ込んでいかない!」
にこ「わかってるわよぉ!」
真姫「はぁぁぁぁ!!」ドオッ!
穂乃果「っく!!」バシィィィ!
穂乃果「もう一本!」
絵理「っふ!!」ドキュ!!
穂乃果「たぁー!」バシィ!!
227 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:40:18.56 ID:7HhEJzfP0
海未「10分間休憩です」
凛「はい、かよちん、真姫ちゃん!お水!」
花陽「ありがと!」
真姫「悪いわね」
絵理「大丈夫?穂乃果」
穂乃果「大丈夫!絵理ちゃんも真姫ちゃんもいい感じだね!」ハァー……
真姫「………試合は5日後」
穂乃果「今の二人ならどんな敵でも大丈夫だよ!」
ザッザッザッ
にこ「ん?誰よあいつら」
花陽「あ、あれは!次の対戦相手、御影専農のキーパー、杉森さんとストライカー下鶴さんです!」
にこ「んん?……あー、たしかに」
海未「私たちに何のご用ですか」
228 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:41:19.74 ID:7HhEJzfP0
杉森「なぜこんなに必死になって練習する」
にこ「は?そんなの勝つために決まってんでしょ、頭おかしいんじゃないの?」
絵理「一体なにが言いたいの?」
下鶴「どれだけ頑張ろうとムダだよ」
杉森「私たちはすでにお前たちに勝っている」
凛「……ムッ」
真姫「聞き捨てならないわね」ザッ
穂乃果「……そこまで言うなら勝負だよ!!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
海未「いけません穂乃果、試合前に敵チームと戦うなど……」
下鶴「いいだろう」
杉森「こちらは一本で十分だ」
花陽「ムゥ……馬鹿にして…….!」
穂乃果「こっちだって一本で十分だよ!!」
凛「穂乃果ちゃーん!そんな人たちに負けちゃダメだよ!」
希「これで相手の実力が少しはわかるかな」
絵理「いったいどんなシュートを打つのかしらね」
229 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:43:04.75 ID:7HhEJzfP0
下鶴「フンッ……」
穂乃果「……こい!」バッ
絵理「さあ、始まるわよ………って、え!?」
真姫「!!」
穂乃果「あれは……!!」
グルグルグル
下鶴【ファイアトルネード!】
ドゴォォォ!!!!
穂乃果「はぁぁぁぁ!!」バッ
バシィィィィ!!!!!
穂乃果「……っく……ググググ…」
ギュルルルルル!!!!
穂乃果「うわぁぁ!!!」ドサッ
ドシュゥゥゥゥ……!!!!
下鶴「口ほどにもないな」
230 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:45:16.38 ID:7HhEJzfP0
花陽「そんな……!」
絵理「威力まで真姫と同じってことね……」
真姫「次は私よ!」ザッ
杉森「ムダなことを」
凛「いっけー真姫ちゃん!」
花陽「偽物は本物にかなわないんだよ!!」
真姫「フッ!」ダンッ
グルグルグル
真姫【ファイアトルネード!】
ドゴォォォ!!!!!
杉森【シュートポケット!】
ブワン………!
パシッ!
杉森「想定内だ」
真姫「……なっ!?」スタッ
ことり「そ、そんな……」
231 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:46:37.26 ID:7HhEJzfP0
海未「コピーされただけでなく……まさか止められるとは」
花陽「真姫ちゃん……」
下鶴「これでわかっただろ、無駄なんだよ」
にこ「このっ……!!」バッ
穂乃果「……….にこちゃん!」ガシッ
にこ「なによ!今こいつに……」
にこ「……!」
穂乃果「…………」
にこ「……なんでもない」スッ
希「どうしたんにこっち、珍しく大人しく引き下がったやん」
にこ「……別に」
絵理「……へぇ」
穂乃果「御影専農の皆さんにお伝えください」
穂乃果「………5日後、よろしくお願いしますと」
花陽凛「!」
下鶴「諦めの悪いヤツめ」
杉森「いくぞアラタ」ザッ
下鶴「ああ」ザッ
232 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 15:47:56.16 ID:7HhEJzfP0
穂乃果「……ッフー」
凛「べーだっ!」
にこ「べー!!」
海未「二人とも……いえ、今回は許します」
絵理「とはいえこのままじゃまずいわね」
希「こうなったら必殺技より根本的に鍛えないとあかんかもなぁ」
真姫「でもそんな場所がどこにあるの?ジムにでも通う?」
花陽「ジ、ジム!?」
凛「それはちょっと……」
穂乃果「じゃあいい方法があるよ!」
ことり「いい方法?」
穂乃果「明日から連休でしょ?」
穂乃果「だから……」
ゴクリ
233 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 16:09:42.31 ID:7HhEJzfP0
絵里「合宿よぉーー!!!」ババン!
穂乃果「穂乃果が言いたかったのにぃ!!」
花陽「で、でもどこでやるの?」
凛「真姫ちゃんのお家別荘とか持ってそうだよね!」
ことり「流石にそれは……」
真姫「あるにはあるけど……」
(((((あるんだ……)))))
真姫「………」ピッピッピ
真姫「無理よ、全部埋まってるわ」
希「今から宿は取れんやろうしなぁ………」
にこ「そもそもお金どうすんのよ、結構かかるわよ?」
絵里「個人での合宿だからね」
海未「それではウチに聞いて見ましょうか?」
絵里「ウチ?」
凛「海未ちゃん家って確か……」
海未「はい、道場をしているので広さは十分ですよ」
海未「連休の間は閉めることになってるので……」ピピピッ
プルルルル
234 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 16:10:48.03 ID:7HhEJzfP0
海未「……海未です、はい……はい、連休の間道場で合宿しても……はい、はいそうです」
凛「海未ちゃんってお家の人も話すときも敬語なんだね…」
花陽「うん、厳しい家庭なのかな…….」
ことり「海未ちゃんちっちゃい時からあの喋り方なんだよ」
凛花陽「はえ〜……」
海未「はい、ありがとうございます!それでは……」ピッ
真姫「いけたみたいね」
海未「はい!」
穂乃果「じゃあ荷物をまとめて海未ちゃん家しゅーごー!」
「「「「「おー!」」」」」
希「バナナはおやつに入るかなぁ」
絵里「合宿に行くんだから……」
凛「花火するにゃー!」
花陽「枕投げも!」
にこ「合宿だっつってんでしょ!」
235 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 16:12:20.52 ID:7HhEJzfP0
「「「「「「うわ〜!!!」」」」」
凛「ひろいにゃ〜!!」
花陽「ザ、日本の家って感じだね」
穂乃果「海未ちゃん家は日舞の家系だからね」
ガラッ
海未「お待ちしてました、どうぞ中へ」
絵里「お、おじゃまします………」
希「気後れするなぁ……」
にこ「に、ににににこはこんなのぜ〜んぜん………」ギギギ……
凛「にこちゃんロボットみたいになってるにゃ……」
真姫「緊張しすぎでしょ」
穂乃果「お邪魔しまーす!」ドタドタ
ことり「おじゃましま〜す!」テクテク
ウミチャンママ!コンニチワ!
アラオオキクナリマシタネ
エ、ヨコニデスカ……
イエイエソウデハナク
モウ、ホノカチャ〜ン!
「「「「「さすが幼馴染……」」」」」
236 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 16:13:31.02 ID:7HhEJzfP0
絵里「で、なにする?」
海未「そうですね……入ってください」
希「?」
スーーッ
海未パパ「……いらっしゃい」
「「「「「お、お邪魔してます!」」」」」
海未パパ「合宿と聞いたんだが……」
海未「はい、なのでどのようにトレーニングしようかと考えていたところです」
絵里「なにかいいトレーニング法はありますか?」
海未パパ「それなら丁度良かった」
凛「……?」
237 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 16:15:17.84 ID:7HhEJzfP0
ガサガサ!
絵里「あったわ!太くて長くていい感じじゃない!?」
希「ほらにこっちも頑張って!暗くなる前に帰らないとやからね」
にこ「なんで………」プルプル
にこ「なんでにこたち、薪拾いしてんのよ!!」
238 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 16:16:57.05 ID:7HhEJzfP0
海未パパ「みんなで薪拾いでもしてもらおうかな」
絵里「薪拾い…….ですか」
凛「えっと……凛たちサッカーの練習を……」
海未パパ「いいからいいから!靴は新しいの買ってるから使っていいよ」
海未パパ「終わったら山で鬼ごっこでもしといで」
海未パパ「じゃあ海未、任せたよ」
海未「は、はい…!」
スーーッ タンッ
にこ「………海未?」
絵理「練習メニューのアドバイスを聞きたかったんだけど……」
花陽「今のって雑用じゃ……」
真姫「しかも鬼ごっこって……」
凛「というか薪拾いなんて昔話でしか聞いたことないにゃ」
海未「うちではお風呂も料理も薪なんです」
花陽「と……ということは、ご飯は……」
海未「はい、釜で炊きます」
花陽「みなさん!頑張りましょう!美味しいご飯のために!!」
にこ「ご飯のこととなると目の色変わるわね……」
凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃー」
239 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 16:18:52.75 ID:7HhEJzfP0
海未「……父は人の思いを裏切るような人ではありません」
海未「きっと……何か意味があるんだと思います!」
「「「………」」」ウーン
穂乃果「よし、やろう!」
ことり「うん!海未ちゃんのパパの言うことなら大丈夫だよ!」
絵里「……そうね、とりあえずやってみましょ、どこにいけばいいの?」
海未「すぐ近くに山がありますからそこへ行きます」
穂乃果「じゃあ三班に別れよう!丁度一学年3人だから3人ずつだね」
にこ「え〜……ほんとにいくの?」
凛「そんなこと言ってにこちゃん山が怖いんだにゃ〜」
にこ「な訳ないでしょ!?」
にこ「いいわ、早く行きましょ!」
花陽「……チョロい」
海未「そういえば父から伝言を授かっていました」
希「伝言?」
海未「落ちてる薪以外拾わず、歩かないこと、だそうです」
海未「それと、穂乃果だけ別メニューです」
穂乃果「穂乃果だけ?」
240 :
◆GVk5EaqDnY
:2018/04/26(木) 16:19:55.02 ID:7HhEJzfP0
凛「座禅とか組まされたりして……」
穂乃果「うへー……それだけは勘弁だよぉ……」
にこ「穂乃果雑念多そうだもんね〜」
凛「人のこと言えないにゃ〜」ボソッ
にこ「何ですってぇ!?」グイィィ!
凛「いはいはい!ほほをひっはらはいへ!!」ムニィーー!
絵里「じゃあ準備して、各班スタートしましょ!」
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