【ガルパン】『代役の隊長と本物の隊長が戦ったらどっちが勝つの?』

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2 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/19(木) 23:42:26.24 ID:iMKSCRnd0


― 月刊 戦車道 編集部


編集部員「編集長ぉ〜、この前の特集のアンケートでーす」

編集長「お、代役のヤツか?どうだった」

編集部員「まぁ、色々と反響はありましたよ…良くも悪くも」

編集長「反響があるのは良い事!!どれどれ…どんな感想が来てるのかな〜」ヒョイ


編集長「……」


編集部員「編集長?」


編集長「これだ!!」

編集部員「へ?」



ハガキ『戦車道の人達は仲が良いから実現しないと思うけど、代役の隊長と本物の隊長が戦ったらどっちが勝つの?』


3 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/19(木) 23:46:33.66 ID:iMKSCRnd0


― 某所


みほ「真の隊長決定戦?」

柚子「ええ、そうよ」

まほ「そ、そんな事の為に私達は呼ばれたのか?」

柚子「ええ、そうよ」

ダージリン「何故、このような事を?」

柚子「実は、月刊 戦車道 からね…」


………



編集長『小山ちゃーん、次の企画はコレでお願いしたいんだけど』

柚子『この内容ですか…』

編集長『大洗女学園の掲載広告も一年間サービスするからさ〜』

柚子『わかりました、引き受けましょう』キリッ



………


柚子「というわけよ」

みほ「新聞の勧誘のオマケみたいなノリで決めないでください…」

カチューシャ「何よ!ミホーシャの学校の為にカチューシャ達がダシにされるって事じゃないのよ!」

西「まぁまぁ、これはこれで面白いのではありませんか?」

アンチョビ「こういうノリ、ウチは大歓迎だぞ」

ケイ「イエース!面白そうじゃない!!私も賛成よ!」

ミカ「この企画がどんな風を吹かせるのかわからないけど、私自身は流されるままさ」ポロン


4 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/19(木) 23:50:07.00 ID:iMKSCRnd0


柚子「それじゃ、皆の了解も得られたという事で」

まほ「い、いや…その私はだな…」

ダージリン「あ、あの…対戦相手の代役というのは…」

みほ「まさか、あの時のDVDの…」


柚子「ええ!!彼女達よ!!」



???「待たせたな!!」×8


5 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/19(木) 23:54:54.23 ID:iMKSCRnd0


柚子「まず登場するのは、星条旗に愛されたナイスバディ!!」

柚子「“サソダーヌ大学付属高校”より ケビ隊長!!」


あけび「ハーイ!正々堂々とファイトしましょうネ!!」グッ!

ケイ「オッケーイ!望むところよ!!」グッ! 



柚子「続いては、アンコウの国から参戦の我らが会ちょ…ではなく総帥!!」

柚子「“カンチィオ高校”より ドューチェ カドチョビ!!」


杏「アンコウ茹でちゃうよ〜」

アンチョビ「パスタだ!!パスタを茹でろ!!」


6 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/19(木) 23:59:11.06 ID:iMKSCRnd0


柚子「吹きすさぶ北風に乗って、ちょっと小さな暴君がやって来た!!」

柚子「“バレエダ高校”より ノリーシャ隊長!! ピンナ副隊長の肩車で登場です!!」


典子「根性よ、根性!!だらしないヤツは容赦しないんだから!!」

ぴよたん「ハイ、ノリーシャ」

カチューシャ「ちょっと!!私より高いなんて許さないんだから!ノンナ!私達も肩車よ!!」

ノンナ「ハイ、カチューシャ」



柚子「歴史が物を語る!古豪“王都ゲロリアーナ女学院”より 綺麗な方 ニャージリン隊長!!」

ねこにゃー「こんな格言を御存じ?“スコーンは勝手に割れても、腹筋は努力でしか割れない” 」

ダージリン「き、聞いた事ありません…それより、その綺麗な方と言う区別の仕方はお止めになって!!」


7 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/20(金) 00:01:44.38 ID:eNOnL/gB0


柚子「風に吹かれて流れてきたのは“存続高校”より アリカ隊長!!」

愛里寿「プップー♪!!」

ミカ「フフン、その意気やよしだね」ポロロン♪



柚子「三度の飯の次に突撃が大好き!!“知破綻高校”より 西華代隊長!!」

華「腹が減っては戦は出来ぬ!!硝煙の前に湯気を上げろ!!」

西「おお!!何と勇ましい!!」


8 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/20(金) 00:04:41.73 ID:eNOnL/gB0


柚子「そして強豪、“白桃峰女学院”より 西住もほ隊長!! もほちゃん、頑張ってね!!」

桃「もほちゃんと呼ぶな!!もほちゃんと!!」クワッ

まほ「……」



柚子「そして最後は、この隊長達を束ねる大隊長!!“大笑女学園”より 西住あほ隊長!!」

梓「よ、よろしくおねがいします!!」

みほ「……」


柚子「以上、八名の隊長同士の熾烈なバトルを司会、小山柚子がお送りします!!」

みほ「ちょ、ちょっと、まってください!」


9 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/20(金) 00:09:11.47 ID:eNOnL/gB0


柚子「どうしたの、本物の西住さん?」

みほ「あ、あのもっとマシな名前を…」チラッ


梓「に、西住隊長、怒ってる…やっぱり、“あほ”はダメですって!!」

桃「だけど“ずほ”だと、よくわからんがジオンのMSみたいだって西住のお母さんがだな…」


まほ「おい待て、お母様が来てるのか!?」


柚子「ええ、今回の対決の為に審査員として、西住さんのお母さん達、三人を呼んだわ!!」



しほ「審査員の西住流家元、西住しほ です」キリッ

千代「同じく、島田流家元、島田千代 です」キリッ

エリカ「どうして私が…く、黒森峰女学院…、逸見エリカです…」ダラダラ


みほ「お母さん…なんで、また…」

しほ「みほやまほと触れ合えると思いましたので来ちゃいました」キリッ

まほ「エリカ…お前まで…」

エリカ「家元から、審査員の数が足りないから手伝えと…」シクシク

しほ「審査員として公平に努めるので、みほもまほも頑張りなさい」

みほ・まほ「「……」」

千代「ありすー、がんばってねー!!」オテテフリフリ

愛里寿「♪プップー!」


10 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/20(金) 00:11:56.94 ID:eNOnL/gB0

今回はここまでとなります

続きは不定期になりますが投下させてもらいます

よろしくお願いします
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 04:00:16.64 ID:iU5md2VJO
乙。期待
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 06:01:53.87 ID:CvlwSLqA0
乙。偽住姉妹の名前が酷くて草
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 09:18:07.77 ID:+7VXI8hvo
ゴールドマンとシルバーマンの悲劇を繰り返す気か
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/20(金) 18:10:47.69 ID:aYI7ct7D0
期待が膨らんできた
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 09:27:45.87 ID:xZNV52Ht0
ちょっと前から(個人的お気に入りのとか)ガルパンの続編SSが未完で終わるのがあるので不定期でも完結してほしい
とにかくこの時点で楽しい
梓頑張れ
16 : ◆u4BqTnPhoo [sage]:2018/04/26(木) 23:50:32.66 ID:VlifR8/O0
いつもありがとうございます

続きを投下させていただきます
17 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/26(木) 23:53:57.69 ID:VlifR8/O0


柚子「では対決ルールを説明するわね」

みほ「あ、あの…」

柚子「私が学校と対決方法を箱から選んで、その内容で対決してもらうわよ」

まほ「みほ、諦めろ、もうやるしかないようだ…」

柚子「じゃあ早速、第一勝負を…」ゴソゴソ


柚子「一番手はサンダース!!」


ケイ「イエース!やるからには負けないわよ!!」

あけび「正々堂々戦いましょうね!!」


柚子「対決方法は… 砲弾しばき合い対決!!」


18 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/26(木) 23:55:38.98 ID:VlifR8/O0


ケイ「ワッツ?」

あけび「ど、どういう対決なんですか?」


柚子「えーと… 向かい合った戦車の砲塔に跨ってスポンジの砲弾で叩きあいをして下のプールに落ちた方が負け って内容ね」

まほ「せ、戦車道とは、まったく関係ない方法だぞ…」

柚子「戦車には跨って乗ってます」キッパリ

西「なるほど!」

ダージリン「納得しないでちょうだい…」


ケイ「ねぇ?どーせ落ちたら濡れるんだし水着でバトルしましょうよ!」

あけび「えっ」


19 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/26(木) 23:59:30.15 ID:VlifR8/O0


― 第一勝負  砲弾しばき合い対決


柚子「さぁ!始まりました砲身の上に跨る二人の勝敗はいかに!!」

エリカ「アンタ、大人しい見た目のくせにノリノリね…」


 ガシッ! バスッ!!


ケイ(星条旗ビキニ)「オウ!やるわね!アケビ!!」

あけび(星条旗ビキニ)「ま、負けませんっ!!」


千代「あらあら、この太陽の下であんなに素肌を晒して」

しほ「羨ましいのですか?島田さん、お肌弱そうですものね」

千代「ほっといてください、この白い肌が私の自慢ですから」

しほ「ふふっ、まぁ彼女達の服装はともかく、若い力がぶつかり合うのは見ていて気持ちいい物ですね」

エリカ「い、家元…」

柚子「審査員のお三方には、解説の方も宜しくお願いします」

千代「こちらこそ、宜しくお願いします」


20 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/27(金) 00:04:19.41 ID:HJazg7Le0


ケイ「くっ…流石にボディのサイズが大きいだけの事はあるわね」

あけび「えいっ!!えいっ!!」


柚子「あぁーっと!ケビ選手が一気に攻めたてるぅーっ!!」


しほ「一昔前のバラエティ番組思い出すわね」

千代「あー、芸能人水着大会ね」

しほ「そうそう、こういうバトルの下でワイプの清純派アイドルが歌ってるのよねー」

千代「あった、あった!」

エリカ(ふ、二人の話題についていけない…)

千代「それで、バトルしてるお色気担当の子が…」


ケイ「負けないわよ!!」グイッ!

あけび「わわっ!?け、ケイさん、そんなに近づいたら!!」


  するっ するっ


柚子「あ」

エリカ「あ」


千代「水着が脱げちゃうって展開がお約束だったわよねー」

しほ「懐かしいわねー」


21 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/27(金) 00:08:57.48 ID:HJazg7Le0


あけび「き、きゃあっ!!み、水着が!!」ムネカクシー

ケイ「隙ありよ!!」

あけび「え?」

 バシャーーン!!

ケイ「イエッース!!私の勝ちね!!」

あけび「ふぇぇ…水着が脱げるし…負けるし…最悪ぅ…」


柚子「勝者、ケイ選手!!本物チームがまず一勝です!!」

エリカ「ちょっと…流石にその…乙女の柔肌が見えそうだったけど…」

柚子「あとで編集しますから大丈夫です」

エリカ「そ、そう…」


ケイ「さぁ!私に続いて皆も頑張るのよ!!」ボイーン


まほ「いいから!!隠せ!!」

エリカ「ここも、編集が必要ね…」


 第一勝負終了  ○本物(1勝) ●代役


22 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/27(金) 00:13:40.44 ID:HJazg7Le0


ケイ「何よー、これくらいノープロブレムでしょ」

みほ「大問題ですって…」

ダージリン「私達は淑女なんですよ、一緒にされては困ります」

西「は、破廉恥です!!////」


あけび「ふぇぇ…キャプテン〜」

典子「よーしよし、あれは仕方ない」


柚子「続いて、第二勝負行くわよ… アンツィオです!」


アンチョビ「よーしケイに続いて勝つぞー!」

杏「そーはいかないよー!!」


柚子「対戦方法は… 熱湯風呂我慢対決!!」


アンチョビ「…」

杏「…」


23 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/27(金) 00:23:11.36 ID:HJazg7Le0


しほ「今回の勝負はいたってシンプル!」

千代「アツアツの熱湯風呂により長く入っていた方が勝ち!」

エリカ「あ、あの…」

しほ「さぁ!本家アンツィオ高校からは…」


アンチョビ(スクール水着)「フハハ!我慢なら自信あるぞ!!」

カルパッチョ(スクール水着)「色々と耐えて来ましたからね…貧しさとか…オヤツの量とか…」

ペパロニ(スクール水着)「アンチョビ姐さん、そのウィッグ邪魔ッスから外してくださいよー」

アンチョビ「これは地毛だ!!」

カルパッチョ「とにかく邪魔になりますから、この手ぬぐいでまとめて下さい」


アンチョビ(スクール水着・ほっかむり)「こ、こうか?」


ペパロニ「最高じゃないッスかwww!!アンチョビ姐さんwww」


千代「およそ女子高生がする格好じゃないわね」

エリカ「あ、あの、何故お二人が進行を…大洗のは?」

しほ「それはね…」


杏(スクール水着)「カドチョビだよー!」

柚子(スクール水着)「ユズロニッスよ!!」

桃(スクール水着)「か、カワシマッチョだ…」


千代「司会役の小山さんが代役チームの方の手伝いに行ったからよ」

エリカ「ええ…」


24 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/27(金) 00:31:29.08 ID:HJazg7Le0


― 第二勝負  熱湯風呂我慢対決


 グツグツグツ…


アンチョビ「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁっ!!」

杏「煮゛た゛っ゛て゛る゛そ゛ぉぉっ!!」


アンチョビ「い、いいか!私のタイミングで入るからな!!」プルプル

杏「いいって言うまで、お、押しちゃだめだかんね!!」プルプル


ペパロニ「わかってますってー」ニヤニヤ

カルパッチョ「私達を信じてー」ニヤニヤ

柚子「ほらほら、しっかりー」ニヤニヤ

桃「え、え〜と…」


アンチョビ・杏「「 絶対だぞ!! 絶対!! 」」



カルパッチョ「 ていッwww!! 」ドーン

ペパロニ「 落ちろッスwww!! 」ドーン

柚子「 よいしょッwww!! 」ドーン

桃「 も、申し訳ありません!!」ドーン


 ざばーん ざばーん


しほ「さぁ!両者同時のスタートとなりました!!」

エリカ「もうお約束ね…」


25 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/27(金) 00:39:23.45 ID:HJazg7Le0


 バシャ!!バシャ!!



アンチョビ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛つ゛い゛ぃぃっ!!」ジタバタ

杏「ん゛き゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!」ジタバタ


千代「両者とも必死の形相で耐えております!!」


アンチョビ「ダメだ!ダメダメ!!出して!出してぇっ!!」ジタバタ

ペパロニ「我慢ッスよーwwwアンチョビ姐さんーwww」ガシッ

カルパッチョ「耐えて下さい、私達も…プフッ、つ、辛いんですwwwドゥーチェが好きだからwww」ガシッ

アンチョビ「き゛さ゛ま゛ら゛ぁぁぁ!!」


エリカ「まるで血の池地獄ね…」

しほ「さぁ、苦しむ本物トリオに対し代役トリオの方は!!」


26 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/27(金) 00:43:17.25 ID:HJazg7Le0


杏「ひ゛き゛ぃぃぃっ!!」ジタバタ

柚子「ほらー、杏ぅー暴れないのーwww」ガシッ

桃「あぁ…か、会長…」オロオロ

杏「た゛じ゛で゛ぇ゛ほ゛し゛い゛も゛ぉぉぉ…!!」


エリカ「こっちも酷い有様ね…」

千代「さぁ!どちらの精神力が勝るのか!!目が離せません!!」





杏「あ゛し゛い゛い゛ぃぃっ!!」ジタバタ

桃「駄目だ!!私には耐えられない!!」ガバッ!!

柚子「え?桃ちゃん!?」


27 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/27(金) 00:51:37.74 ID:HJazg7Le0


 ズルッ!!


しほ「おぉぉっと!!代役のカワシマッチョさんがカドチョビさんを引き揚げたことにより!!」

千代「本物チームの勝利となります!!」



杏「あぁ…かーしま…なんで…」

桃「だって、私、会長が苦しんでるのなんて見てられないよぉ!!」

杏「もぉ…しょうがないなぁ…あと、こやまー、そっちは許さないかんねー」

柚子「会長ー、私は気持ちを押し殺して抑えていただけですからー」






アンチョビ「あ゛っ゛ち゛は出゛ているぞぉぉ!!もう終わっただろ!!早ぐ出゛しでぇぇ!!」ジタバタ


ペパロニ「アンチョビ姐さん!!パスタだってちゃんと火が通るまでは鍋から出さないッス!!」

カルパッチョ「茹で上がるまで、もう後数分です!!アンツィオが料理で手を抜く訳にはいきません!!」

アンチョビ「私は食材じゃないぃぃぃ…!!」ブクブク…


 第二勝負終了 ○本物(2勝) ●代役 


28 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/04/27(金) 00:53:33.21 ID:HJazg7Le0

今回はここまでとなります

続きは不定期になりますが投下させてもらいます

よろしくお願いします
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/27(金) 01:01:23.08 ID:63N4VnqPo
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/27(金) 08:36:27.50 ID:cetbvLoA0
乙。会長サイドだけぬるま湯ってオチかと思ったら両方茹でられてびっくり。
良心の呵責に耐え兼ねた桃ちゃんの優しさよ。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/27(金) 11:23:29.29 ID:VEZB07kSO
柚子ちゃんに押さえつけられて熱湯我慢させられたい
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/27(金) 11:23:33.54 ID:Me8xitFk0
乙。第一勝負は(大洗バレー部の)戦闘力的にあけび有利と思ったけどポ〇リは仕方ない
というかケイさん最高だぜ!

第二勝負はペパロニ・カルパッチョの恐ろしさよ
33 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/07(月) 23:36:42.00 ID:M2rHqjpW0
いつもありがとうございます

続きを投下させていただきます
34 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/07(月) 23:37:42.97 ID:M2rHqjpW0


アンチョビ「……」チーーン


みほ「うわぁ…茹で上がってる…」

ダージリン「ほんのりと赤い色に染まりましたわね」

西「これはまさに、ゆでチョビ ですな!!」

カチューシャ「いーえ、これは アカチョビ よ!」

アンチョビ「アン…チョビ…だ」ピクピク…

まほ「安斎…大丈夫か?」

アンチョビ「あ…アンチョ…ビだ…」

ケイ「イエス!とりあえずは生きてるわネ!」


柚子「それじゃ冷めない内に、第三勝負は…継続高校!」

ミカ「おや、もう出番なのかい、もう少しゆっくりしたかったよ」ポロロン

愛里寿「プップー♪」(がんばる…)


柚子「勝負方法は… 楽器演奏対決 よ」


35 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/07(月) 23:40:09.60 ID:M2rHqjpW0


柚子「お二人にはお好きな曲をそれぞれ奏でてもらいます」

柚子「そのどちらが良かったかを審査員の三人に選んでもらう勝負となります」

エリカ「やっと、審査員らしい仕事ってわけね」

千代「愛里寿ー、がんばってねー!」

愛里寿「プゥァ〜…」(お母様…恥ずかしい///)

エリカ「……」(とりあえず、愛里寿には一票は入りそうね…)

しほ「私情を挟まずに純粋に審査したいと思います」


ミカ「はたして、この対決に意味なんてあるのか解らないけど、やるだけはやるさ」ポロロン

愛里寿「プップー!!」(お姉ちゃんが見てるなら頑張らなきゃ)


36 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/07(月) 23:45:30.20 ID:M2rHqjpW0


― 第三勝負 楽器演奏対決


ミカ「それじゃ、先にやらせてもらうよ」

ミカ「曲は…まぁ民謡かな」


 ♪ズンチャ ♪ズンチャ


ミカ「♪〜〜」ジャカジャカ



……

ミカ「〜♪…トゥータ!」ジャン!


エリカ「す、凄いわね」

千代「ふむ…」

しほ「お見事」パチパチ


ミカ「お粗末様です」ドヤァ

愛里寿「プップー」(凄い…でも負けない)


37 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/07(月) 23:49:03.06 ID:M2rHqjpW0


愛里寿「えっと…私は、きらきら星 を演奏します」

千代「きたわ!!愛里寿と私の思い出の曲!!」

しほ「千代ちゃん、少し黙って」

エリカ「……」


愛里寿「♪〜」プップー



 ♪ 〜プッ… ♪〜

愛里寿「…!!」

エリカ「……」

……

愛里寿「〜♪ 以上です…」


エリカ「懐かしいわねこの曲、良かったわよ」

千代「最高よ!!愛里寿!!お母さん聞き惚れて膝がガクガクよ!!」パチパチ!!

しほ「千代ちゃん、落ち着きなさい」


愛里寿「……」


柚子「さぁ、両者の曲の審査を順番にお願いします!!」


38 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/07(月) 23:53:14.11 ID:M2rHqjpW0


柚子「まず逸見さんからお願いします!」


エリカ「……」

愛里寿「……」

エリカ(仕方ないわよね…)


エリカ「 本物 の方に一票よ」


愛里寿「そ、そんなぁ…」

愛里寿「やっぱり継続の方が難しい曲だったからなの!?理由を聞かせて、おね…エリカさん!」

エリカ「愛里寿…少し黙りなさい」

愛里寿「う…」


39 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/07(月) 23:57:42.28 ID:M2rHqjpW0


エリカ「理由は…貴女途中でミスをしたわね」

愛里寿「…」ビクッ

エリカ「そのミスを私に悟られた…曲の難度、良し悪しではなくその一点だけを私は評価したわ」

愛里寿「……」フルフル

エリカ「一瞬のミス…戦車道においてもそれは重要になるわ」

愛里寿「……」ジワァ

エリカ「だから、それだけを判断基準にした…これが理由よ、わかった?」

愛里寿「はい…」ウルウル



エリカ「……」

エリカ(愛里寿…ああっ!!泣いてるじゃないのよぉ!!、うう…こうなるのわかっていたのに…)



千代「何、私の可愛い一人娘を泣かせているのよ」ゴゴゴゴ…

エリカ「……」(ひいぃ〜っ!!やっぱり怒るわよねぇ!!)

しほ「千代ちゃん、落ち着きなさいって、エリカ、良く審査しました」


40 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:01:07.20 ID:K/ogoOJP0


柚子「では次は、島田さんのお母さん、審査をお願いします」


千代「もちろん 愛里寿(代役) に一票よ!!」


柚子「はい、ありがとうございました!!では最後の…」

千代「ちょっと!!おまちなさぁい!!」

千代「私と愛里寿との思い出が詰まったこの曲のお話をさせなさぁい!!」

柚子「そ、そうですか」(話長くなりそう気がするのよね…)


千代「ええ、この曲は小学校での課題で上手く出来ずに愛里寿が夜に私の前で練習したのよ…」

千代「あの時の愛里寿の可愛らしさといったら…ええ!あの時のパジャマの色まで覚えているわ、あれは…」



……

千代「…というわけよ!」


柚子「ありがとうございます」(ここは編集でカットと)


41 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:04:43.05 ID:K/ogoOJP0


柚子「さぁ!!最後の一票を 西住さんのお母さん、お願いします!!」


しほ「はい、私が選んだのは…」


愛里寿「……」

ミカ「……」


しほ「 代役 の方です」


愛里寿「えっ!?」

ミカ「なっ!?」


柚子「確か本物の方には賞賛の拍手を送っていましたけど…理由を聞かせて頂いてもよろしいですか?」


42 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:10:50.79 ID:K/ogoOJP0


しほ「理由は…本物のドヤ顔が私の良く知る人に似ていて気にくわなかったからです」キッパリ


ミカ「そ、そんな理由で…」

しほ「逆に代役の失敗した時のやっちまったって顔は、千代ちゃんが昔私に負けた時に似ていて良かったですね」

愛里寿「……」

ミカ「さ、さっきは私情を挟まないと言っていたのに…審査基準がこんなのって…」


しほ「黙らんか、継続ー!!」


ミカ「!!」ビクッ!

しほ「隊長というものはあまりしゃべるものではありません…両の眼で静かに結果だけを見ていればよいのです」

ミカ「ええ〜…」

エリカ「……」(これはひどい…)

千代「しほちゃん…」(すごく文句言いたい!!…けど、愛里寿に入れてくれたし…)


柚子「第三勝負は代役チームの勝利です!!」


愛里寿「プゥ〜…」(勝ったけど納得いかない…)

ミカ「この勝負に意味なんてあったのかな…」ポロロン


  第三勝負終了 ●本物(2勝) ○代役(1勝) 


43 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:15:07.49 ID:K/ogoOJP0


梓「愛里寿!お疲れ様!!」

愛里寿「試合には勝ちましたが勝負では負けた気がする…」

杏「そんなに気にしなくていーよ」

ねこにゃー「そうだよ、三連敗してたらもう後がなくなりそうだったんだし」



ミカ「すまない」ポロロン…

まほ「いや…こちらこそ、母が失礼を…」

ミカ「いいんだよ…そう…私のこんな顔と性格が気に入られなかったってだけだからさ…」ポロン…

みほ「その…ミカさん、元気出してください」(うわぁ…凹んでるよぉ)



柚子「はい、気を取り直して次の勝負行きますよ …プラウダです!!」ガサゴソ


典子「よーし!!根性で連勝だ!!」

カチューシャ「フン!ミカの敵討ちじゃないけど、ちゃっちゃと勝って実力の差ってのを教えてあげるわよ!!」


柚子「そんな、お二組の勝負方法は!!」


典子「ん?」

カチューシャ「組ぃ?」


柚子「 ヘルメット騎馬戦対決 です!!」


44 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:18:59.76 ID:K/ogoOJP0


柚子「勝負方法は副隊長に肩車された状態で…」

柚子「“ヘルメットを取られる”か“騎馬が崩れる”どちらかになった方が負けという内容です!!」


典子「いいじゃないの、こういうのは得意よ!!行くわよ、ピンナ!!」

ぴよたん「はいはい」


カチューシャ「ノンナ、私達も行くわよ」

西「か、カチューシャ殿大丈夫ですか?」

カチューシャ「なによ」

西「相手はあのアヒル殿です、まして勝負内容が運動となると」

みほ「磯辺さんもぴよたん先輩も運動神経と筋力はずば抜けてますし…」

カチューシャ「アンタ達はカチューシャがチビっこいから勝てないって思ってるんでしょ!」

西「い、いえ、そういうわけでは…」

カチューシャ「いい、見てなさい!キヌーシャにミホーシャも!」

ダージリン「頼みますよ、カチューシャ」

ケイ「期待してるわよ!」

みほ「……」

まほ「みほ、不安か?」

みほ「う、うん…」

まほ「まぁ、見ていろ」


45 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:22:08.88 ID:K/ogoOJP0


― 第四勝負 ヘルメット騎馬戦対決


カチューシャ「えい!この!!」

典子「うぉっ…こ、根性!!」


みほ「うそ…すごい…」

西「なんと…」


柚子「第四勝負!!始まって見れば、なんとカチューシャ選手の猛攻に代役のノリーシャ選手は防戦一方です!!」


まほ「みほや西はカチューシャとは学年が違うから良くは知らないだろうが」

ケイ「カチューシャはね、ミニマムだけど、とってもパワフルなのよ!!」

ダージリン「彼女は強いわよ、特に誰かの為に戦うときは」


カチューシャ「たしかに私は普通の人より小さいわよ…でも!!」

カチューシャ「戦車とノンナの上では私はいくらでも強くなれるのよ!!」


46 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:25:35.62 ID:K/ogoOJP0


典子「くっ…まさか、ここまでとは…」


あけび「キャプテーン!!」

梓「がんばってください!!」

桃「しっかりせんか!!根性なし!!」


典子「!!誰が根性なしだとー!!」クワッ!


カチューシャ「隙あり!!よそ見するなんて間抜けのすることよ!!ノンナ、突撃!!」

ノンナ「はい」ダッ


柚子「一瞬の隙をついて、本物組のタックルが代役組に炸裂ゥ!!」

西「おぉ!見事な突撃です!!」


 ドシンッ!!


典子「の、のわっ…」グラッ…


柚子「あぁーっと!!ノリーシャ選手が大きく揺れて…これは倒れてしまうかぁーっ!!」


ぴよたん「ぴぃよぉっ!!」ガシッ

 グッ… ザシャァッ!!


柚子「だが、馬役のピンナ選手が堪えてノリーシャ選手を抑えて体制を立て直したぁぁ!!」


ねこにゃー「おお!ぴよたん、流石だにゃー」


エリカ「すごい攻防ね…」


47 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:29:11.45 ID:K/ogoOJP0


エリカ「私も一度、カチューシャを肩車をしたことがあったわ」

エリカ「彼女、軽いけど人の上で激しく動くから肩車しづらい事この上なかったのよね」

エリカ「でも、今あの馬になっているお互いのチームの二人はふらつく事無く安定してるわね…」

柚子「なるほど、まさに人馬一体!この勝負、副隊長がカギとなるのか!!」

しほ「う〜ん、馬っていうよりは…」

千代「牛よねぇ、あの二人」


ノンナ「カチューシャ、どうします?」ボヨン

カチューシャ「攻めて攻めて攻めまくるだけよ!」


ぴよたん「ノリーシャ、相手に集中するっちゃ」ボヨン

典子「わかってる、でもこのままじゃ…そうだ!!」


48 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:32:10.55 ID:K/ogoOJP0


典子「で…こうするの…」ヒソヒソ

ぴよたん「なるほど…」ヒソヒソ


カチューシャ「何をコソコソ話しているのよ!アンタ達はもう御終いなんだから!」


典子「ふん!その根性は認めてあげるわ!でも、私達がこの時の為に編み出したノリーシャ戦術を見せてあげるんだから!」


柚子「おおっと!ここで代役チームに秘策宣言!!ベールに包まれた内容が今明かされるぅ!」

エリカ「…絶対、その場での思い付いた内容な気がするんだけど」


49 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:35:46.52 ID:K/ogoOJP0


典子「よっと…」スタッ


柚子「な、なんと!?ノリーシャ選手が肩車から立ち上がってぇ!?」


典子「根性ぉぉーっ!!」バッ


 ピョンッ!!


柚子「肩車を離れて跳びかかったぁぁ!?」

エリカ「これルールとしてはどうなの?」

柚子「上の隊長が地面に着いたらアウトですから、今はセーフです」

しほ「相手の上部から強襲するのですね」

千代「高さも充分、これはいけるわね」


50 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:39:06.60 ID:K/ogoOJP0


カチューシャ「うえぇ!?」

典子「いただきよ!!」ガシッ


 ガシッ…スポッ!


カチューシャ「きゃあっ!」


柚子「ノリーシャ選手!カチューシャ選手のヘルメットの奪取に成功!!」

エリカ「でも、このままだと代役の方も馬から離れているから地面に着いて両者失格よ?」


典子「根…性ぉぉぉ!!」グルン

 ゲシィッ!!

ノンナ「ぐっ」


柚子「なんと、ノリーシャ選手ノンナ選手を踏み台にして再び空へと舞いあがるぅ!!」


51 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:45:27.96 ID:K/ogoOJP0


典子「ピンナ!!合体よ!!」

ぴよたん「おお!!」ダッ!


典子「根性!!」 ぴよたん「合体!!」


  ガッシーン!!


柚子「なんと!代役チーム!肩車から跳びかかりヘルメットを奪った上!!」

柚子「さらに相手の馬を踏み台にして飛んでいる間に自分の馬と再合体という離れ業!!」

しほ「おお、凄いわね」

千代「アクロバティックね、ウチのテーマパークのアクターに欲しいくらいだわ」

柚子「これにより、代役チームの勝利となります!!」

エリカ「人間離れにも程があるわよ…」


典子「これぞ、秘技“ヘルメット取ってノンナさん崩し”よ!!」


カチューシャ「くぅ〜!!こんなのって!!」


  第四勝負終了 ●本物(2勝) ○代役(2勝)


52 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/08(火) 00:47:39.74 ID:K/ogoOJP0
今回はここまでとなります

続きは不定期になりますが投下させてもらいます

ありがとうございました
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 10:01:30.34 ID:fz2TCF4Bo
乙ー
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/10(木) 08:33:12.35 ID:3DYGRaOc0
乙です

サメさんチーム「ヘルメット取ってノンナさん崩しは変態に弱い!」
55 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 13:48:18.11 ID:oiEIUPx+0
いつもありがとうございます

続きの第五勝負を投下させていただきます
56 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 13:50:19.22 ID:oiEIUPx+0


カチューシャ「ごめんなさい…負けちゃったわ…偉そうなこと言ってこの有様よ…」

みほ「そ、そんな謝らないでください、それより怪我とかなかったですか?」

ダージリン「残念だったわねカチューシャ、でも勝負は時の運よ、貴女なら次回こそやってくれると信じてるわ」

まほ「いや…こんな勝負は二度とすることないだろ」


典子「根性の勝利です!」ブイッ

梓「ちょっと、やり過ぎだったのでは…」

ねこにゃー「もう少し手加減してあげてもよかったんじゃないかな?」

ぴよたん「そんな余裕なかったぴよ」


柚子「はーい!中盤折り返しの第五勝負は… 知波単!!」


西「おお!私の出番ですな!」

華「ここは外せない一番です」


カチューシャ「頼むわよキヌーシャ、勝ったらプラウダ特製のボルシチを御馳走するから!」

西「はい!私、先ほどのカチューシャ殿の勇戦に心が震え上がりました!見ていてください、我が知波単魂を!」


柚子「そして勝負方法は… 白米大食い対決 です!」

みほ「え」


57 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 13:53:35.47 ID:oiEIUPx+0


柚子「文字通り、制限時間内でどっちがより多く白飯を食べられるかという勝負になります」


西「おお、米をたらふくいただけるのですか」

華「私、こんな勝負始めてです…自信を持って臨まなくてわ」キリッ


桃「うおぉ!!これは勝ったも同然だな!」

杏「悪いねー、西住ちゃん達この勝負は貰ったよー」


ケイ「ワォ!アンジー達、盛り上がっているわね」

みほ「この勝負…駄目かもしれない…」ドヨーン

まほ「始まる前から諦めるなんてみほらしくないぞ」

プラウダ「そうよ!キヌーシャはやってくれるわよ!」

アンチョビ「いやぁ…知波単がどれくらいかは解らんが、大洗の彼女は特別なんだよ」

ミカ「おや、アンチョビ、お目覚めかい」

ダージリン「特別?どのようにですか」


58 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 13:56:23.88 ID:oiEIUPx+0


アンチョビ「知っての通り、ウチは試合後に食事を振る舞うのが流儀なんだが…」

みほ「前に大洗とアンツィオで試合した時なんですけど」

アンチョビ「持ってきた食材が足りなくなったんだ…宴会はじめて一時間半程で」

ダージリン「まぁ」

アンチョビ「大きく盛り付けられた料理がすぐには消えて行き…目線を追うとそこにいたのが…五十鈴華だ」

カチューシャ「う、嘘でしょ…」

みほ「残念ですけど本当です」

アンチョビ「それ以降、大洗と試合する時は彼女の分で多く用意するようにしているんだよなぁ」


みほ「加えて、華さんは白いご飯が大好物で…」

みほ「以前、レストランでそれぞれのおススメは?って事があったんですけど…」

みほ「華さん…イチ推しメニューに、大ライスを挙げていたんです…」

ケイ「クレイジー!とんだライスジャンキーね!」

まほ「これは、西に分が悪いな」

カチューシャ「キヌーシャ…」


59 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 13:57:41.12 ID:oiEIUPx+0


― 第五勝負  白米大食い対決


 ほか…ほか…


華「まぁ、これは」

西「おお!輝くような美しいどんぶり飯ですな!」


柚子「この勝負の為に用意した茨城産の新米です!では 第五勝負… はじめ!!」


華・西「「 いただきます 」」


60 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 13:59:29.77 ID:oiEIUPx+0


華「うん…美味しいですわ」パクパク…


柚子「さぁ、始まりました!うら若き乙女が白い粒を体に取り入れるは、何のためか!!」

柚子「命を!!身体を育むためであるからです!!」

エリカ「何よ、その変なテンションは…」

しほ「白米よりも米で造る液体の方が欲しいわね…」

千代「だったら、この撮影が終わったら、どう?」クイッ

しほ「受けて立ちます、西住流の名にかけて」キリッ

エリカ「(この二人は…)それにしても、両者とも良い食べっぷりね」


華「……」パクパク


みほ「あれ?」

アンチョビ「うん?」


61 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:02:00.32 ID:oiEIUPx+0


まほ「たしかに、淡々としているがよく食べているな」

みほ「違う…」

アンチョビ「ああ」

ミカ「違うって何がだい?」

みほ「あきらかに、いつもの華さんのペースじゃないんです」

アンチョビ「あれくらいの量、彼女なら秒単位で平らげるはずだよな…」

みほ「ええ、それにほら、相手側のチームを見てください」


杏「あ、あれ?、五十鈴ちゃんどったの?」

桃「どうした!!いつものように食わんか!!」


ダージリン「あの反応…いつもはどれだけ食べているのよ」


梓「やっぱり…五十鈴先輩、あの時の…」

桃「な、なんだ!澤、何かあったのか!?」

梓「ええ、実は…」


62 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:06:43.93 ID:oiEIUPx+0


………



― 撮影前


梓「五十鈴先輩、もうすぐ出番ですよ」

華「腹が減っては戦はできませんからね、この白米をいただいてから行きますわ」モグモグ

梓「ほどほどにしてくださいね」




………


梓「…という事があって」

桃「何をしているんだ!アイツは!!」


あけび「ちょっと待って!私が見たときは…」


63 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:08:55.21 ID:oiEIUPx+0


………



― 撮影前


あけび「五十鈴先輩、何を食べているんですか?」

華「私の燃えるような闘志をご飯に叩きつけた焼きおにぎりですわ!!」モグモグ

あけび「醤油の匂いが強烈ですね…」

華「この匂い…好き、ふふっ」




………


あけび「…こうでした」

杏「あちゃー」


愛里寿「あの…私も見たんですけど…」

桃「まだ、あるのか…」


64 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:10:44.67 ID:oiEIUPx+0


………



― 撮影前


愛里寿「本番だ…急がなくっちゃ」トコトコ


小梅「世界レベルの隊長達に挑むなら、これを食べて下さい!」ジャッ!ジャッ!

小梅「私、特製の本格炒飯です!!」ドーン!

華「この叉焼の迫力…止まらない!止まりませんわ!!」モグモグ

小梅「これが、五十鈴さんの新なルーティーンです!!」

華「最高!!…ふふっ」


愛里寿「あの二人、何をしているんだろ?」




………


愛里寿「…こんな感じ」

桃「梅ちゃん〜!」

典子「つまり、この勝負の前に…」

ねこにゃー「ご飯と焼きおにぎりと炒飯を食べていたってことなんだね…」


華「……」モグモグ(白米が被ってしまいましたわ…)


柚子「さぁ!この勝負いったいどうなるのでしょうか!!」

柚子(赤星さんに仕込みをお願いしたけど、予想以上に五十鈴さんのペースが落ちてるわね)


65 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:12:33.97 ID:oiEIUPx+0


みほ「よくわかりませんが、華さんが本調子じゃないならつけ入る隙はあります」

アンチョビ「そうだな、西、チャンスだ!一気に食って差をつけてやれ!!」


西「……はい?」パクパク


まほ「凄く綺麗に食べているな…」

ダージリン「ええ、大食い勝負とは思えないほどに優雅ね…」

ケイ「オゥ!キヌヨ、もっとダイナミックに食べなくちゃ!」


西「い、いや、これほどの米ですから、一粒ずつ味わわないと…」

西「それに人前で飯をかきこむのは…その、些か恥ずかしいので…///」


ダージリン「変なところで、お嬢様学校っぽさを出てるわね」

カチューシャ「キヌーシャ!!」

西「はい!」

カチューシャ「命令よ!その目の前のご飯に突撃しなさい!!」

西「突撃?」ピクッ

カチューシャ「そうよ!!と!・つ!・げ!・き!、その白い米粒を殲滅しちゃいなさい!」

西「!! かしこまりました!!」ビシッ!


66 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:15:21.96 ID:oiEIUPx+0


 ガツ!ガツ!!


西「吶喊!!うおお!!はぐ!…はむ!」ワッシャワッシャ


柚子「おおっーと!ここへ来て本物チームの西選手がスパート!!一気にかきこんでいきます!!」


まほ「これは凄い勢いだな」

アンチョビ「いいぞ!その調子だ!」


エリカ「それでも代役の方がリードしているわね、追いつけるかしら」


華「ふぅ…少しばかり、胃に溜まってきてますね…仕方ありません」

 …コトッ


柚子「代役チームがどんぶり置いて手が止まった!?ここにきて限界かぁーっ!」


みほ「チャンスです!一気に詰めて下さい!」

ケイ「ファイトよ!キヌヨ!」


西「うぉぉ!!」ガッツガッツ

華「…すぅ…はぁ…」


カチューシャ「キヌーシャぁぁ!!」


西「うおぉぉぉぉぉ!!」ガッツガッツ


 …ズゥン

華「!!」

華「幽門が開きましたわ!!」カッ!



柚子「はい!終了ぉーッ!!」

華「ええっ!?ここで終わりだなんて」

西「うっぷ…」


67 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:19:29.11 ID:oiEIUPx+0


柚子「集計いたします!本物チームは…1…2…7杯です!!」

西「ぐぷっ…もう動くのも厳しいです…」ピクピク


柚子「そして代役チームは…同じく、どんぶり7杯!」

華「くっ、胃に空きが出来ましたので時間さえあれば、まだいけましたのに」


エリカ「ホント、どんな胃袋してんのよ…」

しほ「ということはこの勝負は引き分けね」

千代「いや待って、本物の方の手にまだどんぶりがありますね」

柚子「あっ!これは失礼しました、本物チームの8杯目のどんぶりは…」

西「うう…」

柚子「食べてます!一口か二口ですが箸を付けています!!」


柚子「これにより、本物チームが7杯とちょこっとで勝利です!!」


  第五勝負終了 ○本物(3勝) ●代役(2勝)


68 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:23:10.80 ID:oiEIUPx+0


カチューシャ「ハラショー!キヌーシャ!流石だわ!!」

ダージリン「五十鈴華さんに鼻差で勝利…後でアッサムに言ってあげましょう」

西「うっぷ…皆さん、今の自分に触れないでください…とんでもないことになってしまいます…」プルプル

みほ「うわぁ…」

ケイ「オゥ!勝利のハグはお預けなの?」

カチューシャ「それより約束通り、ボルシチを御馳走するわよ!!」

西「!?…その申し出は嬉しいのですが…後日という事にしていただければありがた…うっぷ!」

まほ「お、おい」

アンチョビ「ああ!ホントにやばいなら裏にバケツ用意しておいたから行って来い!」

西「大丈夫…大丈夫であります…」


華「まさか、私が負けるとは…」パクパク

梓「五十鈴先輩、まだ食べるんですか…」

華「せっかく胃に余裕もできたので残すのはもったいないと思いまして」パクパク

桃「食っとる場合か!!」

杏「ここでの敗戦は痛いねぇ〜」


69 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:30:41.08 ID:oiEIUPx+0


柚子「残りもわずかとなってまいりました、第六勝負は… 聖グロリアーナ です!」


ダージリン「いよいよ私の出番というわけですね」

ねこにゃー「ううっ、こんな大事な場面でボクが…自信ないよぉ…」


柚子「お二人の勝負方法は…」ガサゴソ…


ダージリン「そろそろ、インテリジェンスを競う対決が来て欲しい物ね」

ダージリン「利き紅茶、格言クイズといった聖グロに相応しい対決を所望いたしますわ」

ねこにゃー「ゲーム対決とかなら…ボクにでも勝機が…」


柚子「 腕相撲対決 です!!」


ダージリン「……」パリーン


70 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/19(土) 14:32:25.22 ID:oiEIUPx+0
今回はここまでとなります

続きは不定期になりますが投下させてもらいます

ありがとうございました
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 14:41:16.77 ID:t8tH5Wew0
ダージリンの腕、折れるな
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 16:57:09.75 ID:kfC0Md1qO
砲弾を軽々と片手で投げたり受けとるようなのと腕相撲とか絶対にヤだな
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 18:11:43.13 ID:7dbE1J8h0

やっぱりダージリン枠はこうでなくっちゃ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 18:13:50.15 ID:3pBnjE0iO
バリツを使えれば何とかなるかも
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/20(日) 17:45:48.69 ID:6EXxxFjM0
滝壺用意しなきゃ
76 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/26(土) 23:53:54.18 ID:QGV8vmO30
いつもありがとうございます

続きの第六勝負を投下させていただきます
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 23:54:36.01 ID:vczxF4Wvo
まってた
78 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/26(土) 23:55:59.82 ID:QGV8vmO30


ダージリン「何故…どうして…こんな勝負に…」

柚子「くじの結果です」キリッ

ケイ「アームレスリングっていっても同じ女子高生よ、イけるって!」

ダージリン「ううっ…みほさん、相手の…ねこにゃーさんの情報を教えて下さい…」

みほ「…えっと」チラ


ねこにゃー「気が高まるぅ…溢れるにゃぁ…」ゴゴゴゴゴ…

ねこにゃー「ヘアッ!!」バリバリーン!


 ビリビリビリィーッ!!



エリカ「う、腕の筋肉が盛り上がって戦車服の袖が破けた…」

しほ「聖グロの戦車服でノースリーブだと、まんまクワトロ大尉ね」

千代「あー、たしかに」


梓「が、頑張ってくださいね…」

桃「あわわ…」ガクガクブルブル

杏「できたら、手加減してねー」

ねこにゃー「やってみるにゃ」ギュピギュピ


みほ「…あんな感じです」

アンチョビ「これは逝けそうだな…」

ケイ「グッドラック!骨は拾ってあげるわ!」

ダージリン「いやぁぁ!!」


79 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:00:46.04 ID:7NExdH6N0


ダージリン「あんな足音の人に勝てるわけないわよぉ!!」

まほ「あきらめるな!」

ダージリン「!ま、まほさん?」ビクッ

まほ「グデーリアンは言った“厚い皮膚より早い脚”と」

まほ「確かに純粋なパワーなら勝ち目はない…だが勝負の始まる刹那を突くことが出来れば勝機はある!!」

ダージリン「まほさん…」

アンチョビ「そうだそうだ、戦車道も戦車の火力だけで優劣が決まるわけじゃないんだしな!」

カチューシャ「それにダージリン言ってたじゃない、“イギリス人は戦争と恋愛は手段を選ばない”って」

ダージリン「腕相撲でどんな手段があるのよ…」

ミカ「口に含み針をして相手の目に撃つとかかな」ポロロン

ケイ「家族や友人を人質にして負けるように指示するなんてのもアリね!」

西「全身の筋肉を右腕に大移動させるというのはいかがでしょうか?」

ダージリン「どれも三流悪役のパターンじゃない!!あと西さん、そんなのできるのは変態くらいですわ!」

ダージリン「でも確かに勝つために知恵を振り絞る…私はダージリン、高校戦車道一の知将…」

ダージリン「そうよ、あふれる知性で返り討ちにするだけですわ」

まほ「それでこそ、ダージリンだ」

みほ「……」(なんだろう猛烈にいやな予感がするなぁ…)

ダージリン「仕方ありません、勝つためです…ちょっと準備をしてきます」


80 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:05:28.25 ID:7NExdH6N0


ねこにゃー「ハァァァ…」ゴゴゴゴ…


蝶野「凄い闘気ね!ヒリヒリと伝わってくるわ!」

しほ「あら、蝶野さん」


柚子「この勝負の為に蝶野教官にはレフェリーとして参加していただきます」

千代「まぁ、手の込んだ事ですわね」


蝶野「じゃあ!そろそろ始めるわよ、両者…あら?」

柚子「おや?対戦相手のダージリン選手がおりません!このままでは不戦敗になってしまいますが」

エリカ「さっきの筋肉を見て逃げ出したとかじゃないわよね」


みほ「ダージリンさん…やっぱり怖くなって…」

カチューシャ「いいえ!ダージリンは来るわよ!」

アンチョビ「そうだな!あの腹グロの事だ、きっと汚ったない手を考えて来るに決まってる!!」

まほ「ああ、姑息さでアイツの右に出る者はいないからな」

ケイ「サプライズを期待しましょ!」


ダージリン「皆さん、好き勝手言うわね…」ヌッ

西「おお!ダージリン殿…ぬっ!?」


81 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:12:40.30 ID:7NExdH6N0


ダージリン「お待たせしましたわ」もわ〜〜ん


みほ「だ、ダージリンさん?」

まほ「その…、何だか匂いがだな…」

カチューシャ「ちょっと!変な匂いさせてなんのつもりよ!!」


ダージリン「これは聖グロ秘蔵のセラピー用の香水…」

ダージリン「この醸し出すリラクゼーションの香りで相手の闘争心を削いであげますわ!!」


みほ「そ、そうですか」(言えないよなぁ、匂いがキツいだなんて)

まほ「き、気合入っているな」(こ、これは…お父様が帰ってくる時のお母様の化粧の匂いより酷いな)


西「うっ…その、些か香りが強烈過ぎて、先ほどの勝負の残留物が…うぉっぷぅ!!」プルプル

ケイ「キヌヨ!ジャックポットするならココよ!!」バケツダシー

西「か、かしこま…うっ!!」キラキラキラ…


 オロロロロロ…


アンチョビ「うわあああ!!西ィィィッ!!」

ミカ「これはひどい」

ダージリン「くっ、西さん…この犠牲は無駄にはしませんわ」


82 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:17:41.98 ID:7NExdH6N0


― 第六勝負  腕相撲対決


柚子「力こそがパワー!技を超えた純粋な強さが勝敗を決するのか!?」

エリカ「まぁ、どうみても力勝負でしかないわよね」


ダージリン「そうはいきませんわ、さぁ、この匂いでマタタビを嗅いだ猫のように大人しくなるといいわ」

ねこにゃー「ハァァ…」ゴゴゴゴゴ…

ねこにゃー「ヘァッ!!」


 ムアァッ!!


ダージリン「きゃっ!」

ダージリン「うっ!何この私に向かってくる熱量と匂い…あ、汗の匂い!?」


柚子「勝負前までコンセントレーションを高めていたのか、ニャージリン選手!!」

柚子「熱気と汗の匂いがこちらにまで伝わってきそうです!!」

エリカ「ね、ねぇ、汗が蒸発して体から…け、煙が上がってない?」

しほ「あれは!」

千代「まさか!」

柚子「御存じなのですか!?お二人とも」


83 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:21:09.93 ID:7NExdH6N0


しほ「隊長クラスが本気で戦う時に体から蒸気を発するといわれる…」

千代「その名を…勝身煙!!まさか実際に見れるとは」

エリカ「え?戦車道で、そんな現象見たことないんですけど…」


カチューシャ「勝身煙…そういえば、さっきのアンチョビ達の試合の時も体から煙が上がっていたわね」

アンチョビ「あれは湯気だ」


まほ「体から立ち上る熱と汗の香りでダージリンの策も潰されてしまったようだな…」

みほ「もう駄目かもしれないね」


ダージリン「くっ…でも私はまだあきらめません!」

蝶野「さぁ、勝負を始めるわよ!!」(ぐっ、汗と香水の臭いが混ざって…)


84 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:24:13.48 ID:7NExdH6N0


蝶野「それじゃ構えて…」


ねこにゃー「……」

ダージリン「……」(勝負は一瞬)

蝶野「レディー…」

蝶野「ゴッ…」

ダージリン「(今よ!!)…ふん!!」グイッ


桃「おい!フライングじゃないのか!!」


柚子「代役チーム側からはフライングの指摘が挙がっていますが…」

蝶野「……」フルフル

柚子「レフェリーからは指摘なし!!このままスタートです!!」


ダージリン(よし!このままの勢いで一気に倒すだけですわ!!)

 
 ググッ… ピタッ


ダージリン「ピタ?」


85 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:30:03.07 ID:7NExdH6N0


 ゴゴゴゴゴ…


ねこにゃー「にゃんにゃんだぁ、今のはぁ?」

ダージリン「ああ…」


柚子「ああっーと!代役チームのニャージリン選手、まったくビクともしてません!」

エリカ「解っていたけど、やっぱりだったわね」


ねこにゃー「流石はダージリンさん、よく頑張ったと褒めてやりたいところだにゃあ」

ダージリン「もうダメよぉ…御終いですわぁ…」ガクガクブルブル


みほ「ダージリンさん!あきらめたらここで終わりです!」


ダージリン「み、みほさん…そんなこと言っても、勝てっこない〜」

ねこにゃー「ダージリンさんが戦う意思を見せなければ、ボクはその腕を破壊しつくすだけにゃあ」

ダージリン「ああ…殺されるぅ…」


アンチョビ「パニックで声が届いてないぞ」

まほ「くっ、ダージリン…、そうだ!!みほ!それに他の皆も私が指定する位置に座ってくれ!」

みほ「お、お姉ちゃん?」

ケイ「よくわからないけど、ここはマホに従うしかないようね!」


 ガチャ…ガチャ…


千代「あれは!」

しほ「まさか!」


86 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:35:35.46 ID:7NExdH6N0


  カチュ

  チョビ

  おケイ

  ミカ 西 みほ まほ 


ダージリン「あ、あれは…」


みほ「お、お姉ちゃん…こんな風に座ってどうするの?」

ケイ「そうよ、このフォーメーションはなんなの?」

まほ「以前、お母様が仲間に応援の声が届かない時はやってみろと言われた…」


千代「 Lの陣形!! 」

しほ「まほ…私が教えたの覚えていてくれてたのね」


まほ「ダージリン、私達の思いを受け取ってくれ!!」


87 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:40:50.96 ID:7NExdH6N0


みほ「あ、あの…お姉ちゃん…」

まほ「なんだ」

みほ「このメッセージの意味って?私は知らないんだけど…」

ケイ「私も知らないわよ、他の皆は知ってる?」

本物チーム『『……』』フルフル

まほ「え…みんな知らないのか…という事はダージリンも…」


ダージリン「なんなの?あれはなんなんですか?」ガクガク


まほ「そ、そんなバカな…」


柚子「ああ!!無情にも渾身のメッセージ、ダージリン選手には届いてなーい!!」

柚子「…ちなみに、あの陣形の意味は?」

千代「“最後まで望みを捨てずに戦え!”って意味です」

エリカ「それ、半ばもう駄目だって感じにも受け取れるのですが…」

しほ「戦車道の合間に冗談で教えた事だったけど…まさか本当にするとは」


88 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:46:50.24 ID:7NExdH6N0


ねこにゃー「にゃんにゃんだぁ、さっきのはぁ?」

ダージリン「ひ、ひぃぃ!私にもわからないわよ!」

ねこにゃー「ダージリンさん、よく頑張ったがとうとう終わりの時がきたようだにゃあ」ググググ…

ダージリン「ひ、ひいぃ!ううっ…、皆がイけるって持ち上げたり、そそのかしたりするから…」シクシク

ねこにゃー「…いけないにゃア、仲間の事を悪く言っては」ググッ…

ダージリン「うわー!動かさないでー!!」


ねこにゃー「今、楽にしてやる…ヘアッ!!」グオッ!

ダージリン「ふぉあっ!い、いやぁぁぁぁ!!」グルンッ


 グイィッ!! グシャァァッツ!!  \デデーン/


ダージリン「あ…、ああ…」ピクピク

ねこにゃー「…終わったにゃ、所詮、お嬢様はお嬢様なのにゃあ」ギュピギュピ


蝶野「本物チーム、ダージリン戦闘不能!代役チームの勝利です!!」



  第六勝負終了 ●本物(3勝) ○代役(3勝)


89 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:52:36.28 ID:7NExdH6N0


柚子「代役チームの腕力が一閃!見事に勝利となりました!!」

エリカ「腕相撲で人間が一回転するなんて見たことないわよ…」

しほ「もう合気道の世界ね…」

千代「台座のテーブルまで砕けてるわよ…」


ねこにゃー「ハァハァ…」

梓「お、おつかれ様です…」

桃「よ、よ、よ、よくやったな」ガタガタ

ねこにゃー「なんとか、紙一重で勝てました…」

杏「もう紙って言える厚さじゃないと思うんだけど」


ダージリン「あ、ああ…」ピクピク

アンチョビ「何が知性だ!完膚なきまでに叩き潰されたじゃないか」

ダージリン「あ、当り前よね…腕相撲で腕より頭使うことなんてないのに…情けないですわ」ピクピク…

みほ「そんなことないです!ダージリンさんボコみたいで素敵でした!!」

ダージリン「ふふっ、そう…私ってほんと…バカ」ガクッ

まほ「ダージリン!!」


90 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:57:20.86 ID:7NExdH6N0


柚子「戦いに犠牲は付き物…それでも勝負は続きます!」


ダージリン「し、死んでないわよ」ムクッ


柚子「ラスト前の一番… 黒森峰です!!」


桃「よ、よし!!続けて私が決めてやる、か、完膚なきまでに叩きのめしてやるぞ!!」

杏「がんばれ、かーしま!!」


まほ「!?、続けて叩きのめすだと?」ピクッ!


桃「ん?」


まほ「叩きのめされた敗者…それはダージリンのことか…」ゴゴゴゴ…


桃「え?さっき負けたのは確かに聖グロのダージリンだが…」


まほ「ダージリンのことかーーーーっ!!」クワッ!


桃「ひぃぃっ!!なんか怒ってる〜!!」ビクッ!


ダージリン「まほさん…私が負けたのを強調しないでちょうだい…」


91 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/05/27(日) 00:58:27.33 ID:7NExdH6N0
今回はここまでとなります

続きは不定期になりますが投下させてもらいます

ありがとうございました
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 01:05:25.05 ID:XCBKB1nwo
乙ー
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 01:22:33.81 ID:SJQF35ZDO

おじさんにはキン肉マンネタどストライクで良かですよ〜
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 10:20:21.33 ID:QZHnoUFL0
乙、忍空も懐かしいしシリアスな笑いの流れで爆笑した
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 10:33:10.83 ID:wnp9Q8vSO
さやかちゃん!
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 22:16:54.42 ID:ztZJy0Om0

伝説のスーパーガルパン人はねこにゃーだったのか
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/30(水) 13:26:38.60 ID:tYiHthm70
筋肉大移動とかおっさんにもほどがある
98 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/06/06(水) 23:50:05.20 ID:mJRR/89Z0
いつもありがとうございます

続きの第七勝負、途中までになりますが投下させていただきます
99 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/06/06(水) 23:51:38.93 ID:mJRR/89Z0


柚子「さぁ怒りに燃える、本物チームの西住まほ選手!!」


まほ「ここが正念場だな、西住の名に懸けて前進あるのみ」キリッ

桃「ううっ…西住のお姉さんのプレッシャーが…で、でも私だってやれるというのを見せてやる!」


柚子「そして、弱虫のくせに強がる代役チームのもほちゃん選手!!こちらも燃えてます!」


桃「コラ!柚子!その言いようはなんだ!あと、もほちゃんと呼ぶな!!」


柚子「そんな、燃えに燃えているお二人の対決は…」


みほ「どんな対決なんでしょうね…」

アンチョビ「まぁどんな内容でもアイツなら安心だろ」

ケイ「マホならなんでもオールオーライって感じだしね!」


梓(射撃対決とかじゃないように…)

あけび(当てる系はこないで〜)

杏「射撃とかだったら絶望的だよね〜」


柚子「“萌え萌えメイドご奉仕対決”です!!」


まほ「…え?」

桃「…え?」


100 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/06/06(水) 23:54:38.56 ID:mJRR/89Z0


柚子「お二人にはメイドになっていただき、お客様をご奉仕して審査員の評価が多かった方が勝利です!」


まほ「…なんだと」

桃「よ、よくわからんが接客しろって事か?」


柚子「そういうことよ、もほちゃん」


エリカ「た、隊長が、メイド服でご奉仕?…想像もつかないわね」

しほ「審査という事は再び私達の出番ですね」

千代「では、行きましょうか」


柚子「まったぁー!!(まほ真似)」

まほ「……」


101 : ◆u4BqTnPhoo [saga]:2018/06/06(水) 23:59:32.30 ID:mJRR/89Z0


柚子「審査員のお三方申し訳ありません、今回の勝負は女性目線よりも男性目線での判定を重視しまして…」


役人「西住さんも島田さんも世界大会まで時間も無いのに、こんなとこで何をしているのですか…」

理事長「呼ばれて来てみれば、何やら楽しそうな事をおるようだね」

役人「児玉さん…何をのほほんと…」


柚子「この二人のオッサン方と…」


新三郎「あ、あの…なんであっし…じゃなくて自分が?」

華「まぁ、新三郎」


柚子「五十鈴さんの付添いで来ていて、その辺にいた新三郎さんの…」

柚子「以上三名の男性審査員にがんばってもらいます!」

柚子「と言う訳で、家元さん達は解説の方を引き続きお願いします」


千代「わかりました、女性目線から男性の喜ぶポイントを解説してみます」

しほ「まったく…こんな媚びるような対決、西住ではありえません」

エリカ「そ、そうですね…」(隊長のメイド服…コメントしづらいわよ!!)


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