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歌織「プロデューサーさん、私、ドッキリに興味があるんです」【ミリマスSS】
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71 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/21(土) 22:22:27.22 ID:jufvbvU10
このみ「……ところでプロデューサー?」
P「はい」
このみ「事務所の仲間にドッキリを仕掛けたお詫びはあるのかしら?」
P「ええっと……」
歌織「環ちゃんにはデザートを買ってあげる予定でしたけど……」
P「このみさんは今度……飲みに行きましょうか」
このみ「いいわね。……当然二人きりよね?」
P「えっ?」
歌織「!?」
このみ「それじゃあ、そういうことで決まりね♪」
P「は、はぁ……」
歌織「……」
このみ「歌織ちゃん」
歌織「はい」
このみ「だいぶ楽しんでいるみたいだし……私にも、これくらいの役得はあってもいいわよね?」ボソッ
歌織「……ええ、そうですね。ふふっ……」ボソッ
72 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/21(土) 22:24:21.05 ID:jufvbvU10
結構駆け足気味に一晩共にした編はおしまい
次回はなんだろうね……「左薬指に指輪が光ってる編」かな……?
一応まだ続くということで次回もよろしくです
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/04/21(土) 22:25:12.66 ID:NtotMlwA0
乙。指輪・・・・あっ(白目)
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/21(土) 22:30:56.24 ID:enPRUiwC0
育さんを怒らせてはいけない
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/21(土) 22:33:03.72 ID:qrNbFOC7o
今度こそ血の海を見そう
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/21(土) 22:41:34.14 ID:90PxZKQ+o
このみさんで良かったね…流石大人の女ですよこれは…
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/21(土) 22:54:43.31 ID:td89kgs5o
莉緒ちゃんだったらたぶんドッキリが成立しなかった
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/21(土) 23:09:14.22 ID:fJyyX6q+O
指輪…歌織さん…蒼…うっ頭が
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/22(日) 13:02:39.89 ID:DgQ9rH8z0
指輪、だと…あずささんや風花さんあたりもやばい予感。
そして蒼が危険すぎる
80 :
◆j0rAA45egQ
[saga]:2018/04/22(日) 19:21:57.54 ID:/C4qYFiY0
***
【それからまたしばらくして】
莉緒「二人とも、話はこのみ姉さんから聞いたわよ〜」
歌織「莉緒ちゃん」
P「莉緒? 急にどうしたんだ?」
莉緒「ふっふっふ……私をのけ者にしようだなんてプロデューサー君も歌織ちゃんも人が悪いんだから」
歌織「莉緒ちゃん? 言っている意味が……」
莉緒「二人とも、ドッキリをやってるんでしょう?」
P「正確にはやってたが正しいけどな」
歌織「このみさんには、怒られてしまいましたしね」
歌織「……同時に挑発もされてしまいましたけど」ボソッ
莉緒「歌織ちゃん、何か言った?」
81 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 19:27:50.02 ID:/C4qYFiY0
歌織「ううん、なんでも」
莉緒「そーお? ならいいんだけど……」
莉緒「ていうかドッキリよドッキリ! 私にはしてくれないの?」
歌織「り、莉緒ちゃん……ドッキリを期待してたらドッキリの意味がないと思うのだけど……」
莉緒「えー? セクシーな寸劇が見れるって聞いて期待してたのにぃ」
P「寸劇って……」
歌織「セクシーって……」
莉緒「ねえねえ、せっかくだし見せてちょうだいよ。ね? 歌織ちゃん!」
P「いや莉緒、それじゃもう完全にドッキリの趣旨から外れてるから」
82 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 19:33:57.67 ID:/C4qYFiY0
莉緒「でも、アダルトな雰囲気のドッキリだったってこのみ姉さんが言ってたし」
莉緒「歌織ちゃんもそういうのが得意だということは、セクシーアイドルとして強力なライバルが登場したってことじゃない?」
莉緒「ライバルの実力はぜひこの目で見ておかなくちゃ!」
P「いやそもそも莉緒はセクシーアイドルじゃなくない……?」
莉緒「またそうやってイジワル言うんだから。本当は私の色気にクラクラ来てるくせにぃ」ツンツン
P「来てない来てない。あと指ツンツンしないで」
歌織「……」
莉緒「ふっふっふ……どう歌織ちゃん? やる気になった?」
歌織「……わかったわ、莉緒ちゃん。私の負けね」
P「歌織さん?」
歌織「プロデューサーさん、私、莉緒ちゃんの期待に応えます」
P「あ、はい」
83 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 19:40:07.67 ID:/C4qYFiY0
莉緒「ふぅん……そのお題箱にドッキリのお題が入ってるんだ」
歌織「そうなの。一般的なお題とは少し外れてるけれど……」
P「でもこれドッキリの内容見られてたらドッキリじゃないよな?」
莉緒「いいのいいの、私が見たいのは歌織ちゃんのセクシー演技なんだから!」
歌織「セクシーなお題になるかはわからないけど……頑張るわね」
P(かおりお……いいよね……)
莉緒「プロデューサーくん? なんだか邪心を感じるわよ〜?」
P「いや、なんでもないぞ」
歌織「……? それじゃあ引きますね」
莉緒「はーい」
ガサゴソ
84 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 19:47:21.81 ID:/C4qYFiY0
歌織「えいっ」
莉緒「どれどれ?」
【お題:プロデューサーにエンゲージリングをプレゼントされた】
P「」
歌織「指輪……」
莉緒「あらあら……ご丁寧に指輪までついてるわよこのお題」
P「……これ、ウェディング雑誌の仕事でサンプルにもらったやつだ……」
P「小鳥さん、あなたって人は……」
莉緒「さてさて、お題も決まったし。二人の演技見せてくれるのよね、歌織ちゃん、プロデューサーくん?」
P「……歌織さん」
歌織「わ、私は、いつでも準備万端ですっ!」
85 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 19:58:23.35 ID:/C4qYFiY0
P「……ていうか、ここでプレゼントするのか?」
莉緒「まあ……そこは仕方がないわよね」
莉緒「本当だったらもっとムードがある場所とかのほうがいいんでしょうけど」
歌織「いいえ……場所なんて関係ありません」
歌織「あなたに贈られたものにはすべて、確かな想いがちゃんと詰まっているって……」
歌織「歌織は、信じていますから……」
P「か、歌織さん……」
莉緒「くっ……いきなりやるわね……歌織ちゃん!」
歌織「……ごめんね莉緒ちゃん、これ結構恥ずかしい……」カァァ
P(そりゃそうだろうな……)
莉緒「でもいい感じね。歌織ちゃんの一言でムード高まってきたわよ〜!」
P「そうか?」
莉緒「水を差さない!」
P「はい」
86 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:06:49.06 ID:/C4qYFiY0
莉緒「じゃあ……場所は仕事終わりの事務所」
莉緒「みんなが帰って静まり返った事務所に残るよう言って、プロデューサー君が歌織ちゃんを呼び出したところからね!」
P「莉緒は監督か何かなのか?」
莉緒「つべこべ言わない。この百瀬莉緒プロデュースに任せなさい!」
P「はい」
歌織「えっと……それじゃあ私、ここら辺に立ってたほうがいいかしら」
莉緒「いいわね。歌織ちゃんは静寂が満ちる事務所の中、窓の外をぼんやり見つめている……」
莉緒「煌めくネオンライトの光が照らす街並みの中に、愛しいプロデューサー君の姿を探しては一つため息……」
莉緒「『プロデューサーさん……私を呼び出したりなんかして一体どうしたのかしら』……ハイ復唱!」
P「ノリノリだなこの子」
87 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:08:18.52 ID:/C4qYFiY0
歌織「Pさん……私を呼び出したりなんかして一体どうしたのかしら……」
歌織「最近は二人の時間もあまりとれていないし……」
歌織「も、もしかして、別れを切り出されたり、なんて……」
歌織「……そんなの、いや……」ジワッ
莉緒「きゃ〜! やるわね歌織ちゃん!!! あの切なげな瞳を見た!? プロデューサー君!」
P「見てる見てる。でも興奮する莉緒で全部台無しだよ」
莉緒「こほん……そうね、落ち着かなくちゃ」
莉緒「と、歌織ちゃんの独白が入った後にプロデューサー君の登場ね。あとは流れでやっちゃって!」
P「雑だな!?」
莉緒「いいからいいから」
88 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:11:31.78 ID:/C4qYFiY0
P「――歌織さん」
歌織「あっ……」ゴシゴシ
歌織「Pさん。お待ちしてました」クルッ
P「すみません、俺が呼んでおきながら待たせてしまって」
歌織「いえ、いいんです。ちゃんと来てくれましたし……」
P「それはそうですよ。歌織さんとの約束なんだから、すっぽかしたりなんかしません」
P「雨が降ろうと雪が降ろうと……槍が降ったって必ずあなたのもとに行きますから」
歌織「Pさん……。……ふふっ」
P「歌織さん?」
歌織「あ、ごめんなさい……。少し、自分の馬鹿さ加減にあきれてしまったんです」
P「?」
89 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:17:13.87 ID:/C4qYFiY0
歌織「私、さっきまで少し不安を抱えていたんです」
P「不安、ですか?」
歌織「……最近、Pさんの頑張りのおかげで、アイドルとしてとても充実した時間を過ごさせてもらっていますよね」
P「いやいや、俺なんて。むしろ歌織さんの頑張りあってのことですよ」
歌織「ありがとうございます。……でも、その、とても濃密なお仕事をさせて頂いているのに反比例するように……」
歌織「Pさんとの時間は、あんまりとれていなかったじゃないですか……」
P「それは……はい。……俺としても申し訳なく思ってます」
歌織「あ、謝らないでください! これは、私のわがままですし……」
歌織「ただ、それで……少し、不安になってしまって……」
歌織「もしかして今呼び出されたのは、別れを切り出されるんじゃないか……なんて」
P「歌織さん……」
歌織「ごめんなさい……Pさんからの愛を、疑うようなことを言ってしまって……」
90 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:22:58.56 ID:/C4qYFiY0
P「いいんです……不安にさせたのは間違いなく俺の落ち度だ」
P「すまない……歌織」
歌織「……!」
P「……俺も、歌織に会える時間が……」
P「いや……歌織を感じられる時間が少なくて……つらかった」
歌織「Pさん……!」
P「……でも、もうそんな不安は二度と感じさせたりしない。誓うよ」
歌織「えっ……?」
P「歌織、聞いてほしいことがあるんだ」
歌織「は、はい……」
91 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:32:56.84 ID:/C4qYFiY0
P「初めてあなたを見たとき……俺はどうしてもあなたをこの手で輝かせたいと思った……」
P「誰もが憧れ、誰もが魅了されてしまうような、そんなアイドルにしたいと……」
P「……だけど、やっぱり一番すぐそばにいた俺は……どうしようもなくあなたの美しさに囚われて」
P「いつしか歌織を……俺一人だけのものにしたいと願うようになってしまった」
歌織「Pさん……」
P「結局……俺たちは結ばれたけど……」
P「だけど、俺はもう、それですら満足できなくなってしまった」
P「……俺は歌織のすべてが欲しい」
P「俺のすべても、歌織に捧げるから」
P「だから……俺と結婚してほしい。歌織」パカッ
歌織「――――!」
92 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:36:44.09 ID:/C4qYFiY0
歌織「P……さ、ん……わ、私……」ジワッ
歌織「そ、そんな……う、嘘じゃないですよね……?」
P「嘘なんかじゃない」
歌織「ほ、本当に……私なんかで……」
P「歌織じゃなくちゃだめだ」
歌織「ぁ……わ、わたし……わたしっ……!」
P「歌織」
歌織「Pさん……Pさん……!」ギュッ
P「!?」
莉緒「!?」
93 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:40:04.49 ID:/C4qYFiY0
歌織「わ、私……うれしいです……!」
歌織「Pさん……不束者ですが……よろしくお願いします……!」ギューッ
P「あ、うん、わかりました……」
莉緒「ふわぁ……ふわぁ〜!」バタバタ
P「莉緒たすけて」
莉緒「す、すごいじゃない……素面でプロデューサー君に抱き着いちゃうなんて、歌織ちゃんやるわね……」ドキドキ
P「聞いてない」
歌織「……Pさん」
P「はい」
歌織「指輪……嵌めていただけますか……?」
P「えっ」
歌織「最後まで……演じきってこそですよね……?」
P「はい」
94 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:43:43.60 ID:/C4qYFiY0
歌織「……」ドキドキ
P「えっと、それじゃあ嵌めますけど……」
歌織「はいっ……」
P(左手はやめておこう)
歌織「……」ズイッ
P「……」
歌織「こっち、です♪」ニコッ
P「……」
P(左手を……笑顔で差し出してくる……ッ!)
歌織「Pさん?」
P「……あの、歌織さん……」
歌織「私に全てを捧げて下さるんですよね? ふふっ」
P「……はい」
P(自分の言動を思い返すと恥ずかしいってレベルじゃないぞ!)
95 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:49:06.72 ID:/C4qYFiY0
P「……」
P(無心……無心で……)
P(あー……手がすべすべだよ……。抱き着かれた時も柔らかかったなぁいろいろとなあ!)
P(いや無心無心……これは演技演技……)スッ
歌織「あっ……」キラリ
歌織「……ありがとうございます、プロデューサーさん♪」
P「いえ……最後まで演じきってこそですもんね……はい」
歌織「ふふっ、殿方に手を取ってもらって指輪を嵌めてもらうなんて……」
ガチャッ
琴葉「おはようございま……」
歌織「……私、プロデューサーさんに指輪をもらえて、とっても幸せです♪」キラッ
琴葉「…………え?」
歌織「あ」
莉緒「あ」
P「あ」
96 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:51:25.56 ID:/C4qYFiY0
今晩はここでおしまいですよ! おしまい!
ドッキリじゃなくてただのシチュエーションだし展開もセリフ回しもなんかいろいろ雑だけど許してほしいの!
ところでクール系美少女ユニットもいいけど重力系美少女ユニットはないのかなーって! うっうー!
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/04/22(日) 20:51:57.16 ID:mNdAJo1n0
\(^o^)/オワタ
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/22(日) 21:14:03.48 ID:0TfXy9+1o
重力系美少女ユニットか
重い琴葉
重くなる美奈子
軽い千早
だな
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/22(日) 23:39:50.95 ID:Ph+uw5wg0
まずい!ヒーローズを呼べ!
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/23(月) 00:33:11.74 ID:WRzUZT230
やべえよ…やべえよ…
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/23(月) 03:07:39.12 ID:9PhYcEiyo
不戦の約定解かれ申した!!
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/23(月) 04:05:08.26 ID:e9X/Kg9hO
危険で最もヤバイのが来ちゃったー!
これはキサラギを喚ぶしか!
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/26(木) 08:41:21.54 ID:hn4la8LO0
続きはよ
志保はよ
104 :
◆j0rAA45egQ
[saga]:2018/04/26(木) 21:02:40.51 ID:Pp2RPcwn0
琴葉「……」スタスタ
歌織「……」
琴葉「……歌織さん。その指輪」
歌織「プロデューサーさんに頂いたの」キラッ
琴葉「へぇ……。そうですか」
莉緒「……あ、あ〜……私、用事があったのを思い出したからちょっと出てくるわね♪」
P「逃がすか!」ガシッ
莉緒「ちょ、ちょっとプロデューサー君! 離して〜!」
P「お前だけは逃がさん!!」
莉緒「私何にもしてないじゃないの!」
P「どの口が言うか!」
105 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:12:22.92 ID:Pp2RPcwn0
琴葉「……でも、よくないと思いますね」
歌織「あら、なにが?」
琴葉「左手の薬指に指輪をつけて……歌織さんが意味をご存じでないわけはないでしょう?」
歌織「ええ、そうね。もちろん私も、この指にこのリングを嵌める意味はよくわかっているつもり」
琴葉「私たちは……アイドルですよ?」
歌織「うん、琴葉ちゃんの言う通り。私たちはアイドルね」
琴葉「……よくないですよね。指輪」
歌織「……彼から嵌めてくれたのに?」
琴葉「……誰に嵌めてもらったかどうか、は、今の主題ではないはずですよ」
歌織「ふふ、そうかも。でも、気になっていたんでしょう?」
琴葉「いえ、別に……。指輪なら、私もあの人から貰いましたし……」
歌織「……あら、そうなのね」
106 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:18:51.70 ID:Pp2RPcwn0
琴葉「そもそもその指輪……質感からして本物ではないんじゃないでしょうか?」
歌織「本物か偽物か……より、指輪を嵌めてもらったという事実のほうが重要じゃないかしら?」
琴葉「そうですか? もしそうだとするなら、歌織さんって意外と低燃費なんですね」
歌織「何が言いたいのかな、琴葉ちゃん?」
琴葉「いえ……『特に何の意味もない日』に、『偽物の指輪』を貰って、喜色満面ですから。喜びのハードルが低いのかな、って」
歌織「……ふぅん?」
琴葉「まあ、『誕生日』の『プレゼント』に指輪を貰った私がとやかく言うことじゃありませんね。すみません」
歌織「あ、そうなのね……誕生日にリングを送られた後、特に何もないんだ……ふふっ」
琴葉「……はい?」
歌織「あら? どうかしたかしら、琴葉ちゃん?」
琴葉「いえ、何でもありませんけど……」
107 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:24:44.27 ID:Pp2RPcwn0
P「おい莉緒! どうにかしてくれこの空気!」ボソッ
莉緒「無茶言わないでよ! 大体プロデューサー君、琴葉ちゃんに指輪渡してたわけ!?」ボソッ
P「いや、まあ、それは誕生日プレゼントで……いや今の主題はそこじゃないだろ!?」ボソッ
莉緒「まあ、そうかもだけど……! どうしてこんな空気に……!」ボソッ
琴葉「ふふっ……。レプリカで喜べるほど安くありたくはないなって……それだけです」
歌織「あらあら……。私も、自分の気持ちに素直になれないほど子供でいたくないな」
琴葉「……」
歌織「……」
琴葉「面白い視点ですね、歌織さん」
歌織「私もそう思うわ、琴葉ちゃん」
108 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:32:55.70 ID:Pp2RPcwn0
琴葉「でも実際、その指輪は偽物なわけですよね?」
歌織「……そうね」
琴葉「事務所のみんなも勘違いするから、外したほうがいいと思いますよ。……あと、歌織さんも『勘違い』したままじゃ不憫です」
歌織「そう、勘違いね……」
琴葉「……?」
歌織「……」カチッ
P『……俺は歌織のすべてが欲しい』
P『俺のすべても、歌織に捧げるから』
歌織「……『抱きしめられながら』こんなこと言われてしまっては、『勘違い』するのも無理ないわよね」
琴葉「……」
P「なんで録音してるの。ねえなんで録音してるの。そもそもこのセリフの時抱きしめてなくない!?」
莉緒「女同士の戦いの中……少しの嘘は許されるということね……!」
P「何の話だ」
109 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:34:40.67 ID:Pp2RPcwn0
琴葉「……」
歌織「……」
琴葉「……」
歌織「……」
琴葉「……」
歌織「……」
琴葉「……あの、歌織さん」
歌織「……そうね、琴葉ちゃん。そろそろやめましょうか」
P「……え?」
莉緒「……え?」
110 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:38:57.79 ID:Pp2RPcwn0
琴葉「と、いうわけで」
歌織「……即興ではありましたが、琴葉ちゃんとの修羅場ドッキリ。いかがでしたか?」
P「え?」
莉緒「ええ!? なによそれ!?」
琴葉「何って、そのままですよ、莉緒さん。ちょっと修羅場っぽく演じてみました」
歌織「目と目で通じ合えたわね、琴葉ちゃん」ニッコリ
琴葉「はい。事務所に来た瞬間にわかりましたから」ニッコリ
P「そ、そうか……」
莉緒「も〜! 心臓に悪いわよ!」
琴葉「そもそも、莉緒さんもいるのにプロデューサーが指輪を渡すシチュエーションがおかしいじゃないですか」
莉緒「た、確かに……」
歌織「ふふっ、琴葉ちゃんとのやり取り、とても面白かったです♪」
111 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:44:19.45 ID:Pp2RPcwn0
P「ま、まあ……二人が険悪になったのでないのならよかったよ……」
莉緒「ほんとよもう……。どうしたらいいのか本気で困っちゃったわよ」
琴葉「ふふ、ごめんなさい」
歌織「反省しています。だからどうか、許してくださいね。プロデューサーさん、莉緒ちゃん」
P「いえ……まあ悪ノリした俺にも責任がありますし……」
琴葉「さっきの録音……プロデューサーもやっぱり一枚噛んでいるんですか?」
莉緒「そう、そうなのよ琴葉ちゃん! ここにVがあるから見てみましょ」
歌織「恥ずかしいわ……」
P「恥ずかしい……」
琴葉「録画までしてたんですか……?」
112 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:49:33.15 ID:Pp2RPcwn0
【琴葉視聴中…】
琴葉「えっ、なんですかこれは」
琴葉「こんな羨まし……セリフをプロデューサーから……!?」
琴葉「だ、抱きっ……!?」
琴葉「――歌織さんっっ!」キッ
歌織「……」ニッコリ
113 :
◆j0rAA45egQ
[saga]:2018/04/26(木) 21:51:42.92 ID:Pp2RPcwn0
琴葉「……プロデューサー、私もこのドッキリ、やります」
歌織「ううん、琴葉ちゃんには少し早いと思うわ。……少し、大人向けですもの」
琴葉「……私にだってできますよ。きっと、歌織さんよりもうまくね」
歌織「あら、そう……ふふっ」
琴葉「ふふっ……」
P「……あ、あれぇ?」
莉緒「ねえプロデューサー君……ドッキリだったのよね、二人の修羅場。ねえねえ……」
P「俺に聞かないで……」
114 :
◆j0rAA45egQ
[saga]:2018/04/26(木) 21:52:19.62 ID:Pp2RPcwn0
歌織「――プロデューサーさん」
琴葉「――プロデューサー」
歌織・琴葉「「どっちのドッキリが見たいですか?」」ニッコリ
歌織「プロデューサーさん、私、ドッキリに興味があるんです」 おしまい
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:53:23.26 ID:hC2HQfch0
乙
116 :
◆j0rAA45egQ
[sage saga]:2018/04/26(木) 21:53:56.98 ID:Pp2RPcwn0
というわけでちょっと駆け足気味ながらおしまいです
お付き合いいただいた皆々様ありがとうございました
歌織さん、莉緒ちゃん、琴葉が出せて僕は満足です……
多分次もかおりおスレを立てるでしょう。その時までさらば
117 :
◆NdBxVzEDf6
[sage]:2018/04/26(木) 22:03:38.73 ID:JeYfD9nF0
琴葉の演技はここでもガチだな
乙です
>>1
桜守歌織(23) An
http://i.imgur.com/9bBTslk.png
http://i.imgur.com/p8Qz8dc.png
>>25
大神環(12) Da/An
http://i.imgur.com/kz0cmln.jpg
http://i.imgur.com/AfjhE99.png
>>56
馬場このみ(24) Da/An
http://i.imgur.com/MYMlnKS.jpg
http://i.imgur.com/xqCmW34.png
>>80
百瀬莉緒(23) Da/Fa
http://i.imgur.com/K6xrSvf.jpg
http://i.imgur.com/ME7L1hW.png
>>95
田中琴葉(18) Vo/Pr
https://i.imgur.com/QRyBVJZ.png
https://i.imgur.com/nWx3NuB.jpg
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/26(木) 22:04:01.85 ID:y23/SsbP0
見ててハラハラしたけど面白かった。乙
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/26(木) 23:50:06.42 ID:MmzgkunSO
このドッキリは琴葉にやるよりボックス作った本人にやってオチつけてもよかった気がする
張本人にはちゃんとわからせないと
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/28(土) 06:17:36.43 ID:BUahiOJzo
乙
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