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美玲「最強銀河ッ!」 レイ「シンデレラ・ゼロ!」
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45 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 14:57:53.19 ID:cmwV1Vwl0
レイ「マジカル、船のデータは分かるんだよな?」
咲「うん。宇宙GPSで、大体の座標も特定できるよ」
レイ「一番星号に今すぐ送ってくれ! 発進するぞ、リクト! ライラ!」
リクト「うん!」
ライラ「まっかせて!」
輝子「お、お願いして、良いのか…?」
レイ「なーに言ってんだ、SOS出したのはお前らじゃねえか」
乃々「そう、ですけど…」
リクト「レイなら大丈夫!」
レイ「ああ。だから待ってな、必ず連れて帰る!」
輝子「……フヒ」
beep! beep! beep!
46 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 14:58:20.12 ID:cmwV1Vwl0
レイ「…ったく、なんだよまた救難信号か? 今手一杯なんだっつーの」
リクト「ち、違うよレイ! これ…」
ライラ「ソルトからの、無線通話だ!」
pi!
レイ「もしも……
『レェェーーーイィィィーーーー!!!』キーーーーン
47 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 14:59:11.96 ID:cmwV1Vwl0
乃々「ふゃッ…」
レイ「っだぁうるっせえ!」
『レーイー! 聞こえてるか?! おーい!!』キーーン
レイ「聞こえてンだよボリューム落とせ!!」
『オット、ソーリー! 音下ゲヨオーット!』
『おうレイ! …あん? なんだなんだ、なんか増えてないか?』
輝子「あ……あの、赤いドラゴンくんは…?」
リクト「ムゲンだよ! レイの相棒! モニターを映してるのは、ソルトっていう調理ロボット!」
ライラ「今ちょっと別行動してて……って、なんか、画面の背景ヤバくない? ジェットコースターみたいなんだけど」
レイ「お前ら、どこにいるんだ?」
『そう、そうなんだよ! 大変なんだ聞いてくれ!』
48 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 14:59:59.19 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン『今空飛んでんだ! ソルトのジェットモードでな!』
リクト「空!?」
ソルト『飛ンデマス、飛ンデマス!』
輝子「じぇっと…?」
乃々「……お料理ロボ、なんですよね…?」
ライラ「あはは……ま、色々と機能あるのよね」
ムゲン『オレたちさっきまで、マジカルのライブ入場列で並んでたんだ! でも、急に会場が爆発してさぁ!』
輝子「さ、さっきの爆発だ…」
ムゲン『なんかざわざわ騒ぎだすわ、変な船は飛んでくるわで、ヤバい感じになったわけ』
ムゲン『そしたらさ! 変な奴が、マジカルたんを抱えて船に乗り込んでくの見たんだよ!」
乃々「美玲ちゃん…っ」
リクト「遠目だと、やっぱり似てるんだ…」
49 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:00:31.04 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン『よくわかんねーけど、これって誘拐だろ?! ゆ・う・か・い!!』
ソルト『コレ誘拐ッテ言ウノカイ? 全ク、ソルトハ不愉快デース!』
ライラ「ま、待ってよ、それで飛んでるって、まさか…っ」
ムゲン『そう! 慌てて船を追っかけてるんだ!!』
リクト・ライラ「「やっぱり!」」
ムゲン『マジカルのピンチとなれば、このオレが駆け付けてやらなきゃな♪』
ソルト『……デモ、スピードガ足リナクテ、ソルト息切レ気味ナノデス…』
ムゲン『そういうことなんだ、頼むよレイ! 一番星号で来てくれないか?!』
レイ「…ッ!」
50 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:01:14.28 ID:cmwV1Vwl0
レイ「でかしたぜ、ムゲン! ソルト!! やっぱお前ら、最高だっ!」
ムゲン『…はぇ? 何だ急に』
レイ「今から俺もそっちに向かう! それまでに、なんとか船に追いついてくれ!」
ソルト『追イツク?! オウ! ソレまじデ言ッテマスカー!??』
レイ「細けえことは省くが、今捕まってるのはマジカルじゃない! 別人だ!」
ムゲン『ええぇーっ!!』
ソルト『ウッソー!?』
リクト「似てる子が攫われちゃったんだよ!」
ライラ「……そんなに似てるかなぁ」
ムゲン『…お、おい! マジカルは!? オレのマジカルたんは無事なんだろうなっ?!』
51 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:01:50.67 ID:cmwV1Vwl0
咲「はーい! 無事ですっ」
ソルト『ソ、ソノ声ハッ?!』
ムゲン『っきゃーーっ!☆! マジカルたーーん!♪!?』
咲「ソルトさんムゲンさん、久しぶり。私は大丈夫だよ!」
ムゲン『そっかそっかぁ! 良かったよぉ、マジカルたん…!!』
ソルト『オーマイゴーッド! 映像ヲ映シテルノデ、ソルトニハ姿ガ見エマセーン?!』
咲「心配かけてごめんね…」
ムゲン『そんなこと気にしなくて良いっすよぉーー♪ いやー良かった良かった!』
ソルト『ヒト安心デスネ!』
52 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:02:29.31 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン『……マジカルが無事なら、帰ろっかな』
レイ「おいコラァ!!」
ムゲン『だってよぉ……なあ?』
ソルト『安心シタラ、出力パワーダウンデース…』
ムゲン『ほら』
レイ「助けてやらなきゃいけない奴が、その船に乗ってる! マジダチを待ってる奴らがいるんだよ!」
輝子「…あぅ」
乃々「……」
ムゲン『ほーん…?』
ソルト『ホホウ…』
レイ「今はお前らだけが頼りなんだ! 頼むソルト!」
リクト「ムゲン!」
53 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:02:59.31 ID:cmwV1Vwl0
咲「お願いソルトさん!」
ムゲン『えっ』
ソルト『ファッツ?!』
咲「その子は私のマジダチ、大切な人でもあるの…!」
輝子「さ、咲さん…」
咲「ミレイさんを、助けてあげて!」
ソルト『フ、フォ…』
ムゲン『ちょっ…』
ソルト『フオオオオオーーーー!!!』
54 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:03:43.11 ID:cmwV1Vwl0
ソルト『マジカルたんニソウ言ワレタラ、元気100倍・システム全快! フルパワーノ、タフネスリカバリーデース!!』グオッ
咲「きゃー♪ ソルトさんすごーい!」
ムゲン『な、なあマジカルたん! オレには!? オレにはそういうのなんかないの?!』
咲「がんばってね! ソルトさん!」
ソルト『ソルト、行ッキマーーース!!!』ゴオオ
ムゲン『オーレーにぃーはぁぁぁ……、』
ぷっ
55 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:04:49.72 ID:cmwV1Vwl0
レイ「……よし!」
ライラ「なんとかなりそうね!」
レイ「あいつらなら、きっと大丈夫だ!」
リクト「宇宙GPS、表示できたよ、レイ!」
レイ「ああ! それを辿って、追いかける!」
咲「私は一度事務所に戻って、宇宙警察に報告をしてくるね」
ライラ「よろしく!」
レイ「さぁ行くぜ…」
乃々「あの…っ!」
レイ「…っとぉ?」
56 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:05:49.72 ID:cmwV1Vwl0
輝子「の、乃々ちゃん…?」
乃々「も、もり……もりくぼ…」
レイ「?」
乃々「もりくぼも…! つ、連れ……、連れてって、ほしいんですけど…!」
リクト「えぇ?!」
ライラ「あ、危ないわよ!?」
乃々「分かってます…! 私、バトルもできないし、さっきも何もできなくて……美玲ちゃんに、また引っ張ってもらって…」
リクト「そ、それはしかたないよ…」
乃々「さっきだけじゃないです…。いつも美玲ちゃんには、助けてもらってばかり…」
乃々「だっ、だから…っ、今度は私が、美玲ちゃんを助けたいんです…!」
レイ「…お前」
57 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:06:52.27 ID:cmwV1Vwl0
輝子「…なら、私も行く…っ」
乃々「輝子ちゃん…」
輝子「いつも、引っ張ってもらってるからな……フヒ」
輝子「デッキも無いし、全然、力にはなれないかもしれないけど……私も、美玲ちゃんを、助けに行きたい…!」
リクト「…うんっ」
ライラ「どうするの、レイ…?」
レイ「良いんだな?」
乃々「…っ」コクコク
輝子「頼む……連れてってくれ…!」
レイ「…最初は気弱なヤツらかと思ったのに。さっきから見てりゃ、なかなかどうして、根性ありそうじゃねえか」
58 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:07:24.66 ID:cmwV1Vwl0
レイ「おっしゃ! みんなまとめて、乗りやがれ!」
乃々「…はいっ」
リクト「行こう!」
輝子「あ、ありがとう…!」
ライラ「しっかり掴まってないと、振り落とされちゃうよ♪」
レイ「エンジン全開! 一番星号、全速前進だぁーーッ!!」
―――
――
―
59 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 15:09:30.52 ID:cmwV1Vwl0
ちょっと休憩
ここまでAパートということで
ムゲンはどこかな?
60 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:17:09.71 ID:cmwV1Vwl0
オレはここだぜ! いぇいっ
という訳で後半
61 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:17:50.71 ID:cmwV1Vwl0
――
―
「…はっはっは! よくやったぞ、お前たち」
「はっ」
「誘拐計画、まさかこんなに上手くいくとはなぁ。がはは」
「いよっ、大統領!」
「おう! 銀河大監獄から脱獄して数年…。宇宙警察やギルドから逃げながら今日までなんとか生き延びてきたが、今こそ再び、俺様の名前を銀河に轟かせる時!」
「その足掛かりとして、まずマジカルには不足コストになってもらう!」
「あいつの身代金で大金持ちになってギルドを潰し、ゆくゆくは宇宙を俺様の物とするのだ!」
「そう! 俺様は天下無双のバトラー、爆裂のガルゴル! この宇宙に戻ってきたぜー! わっはっはーっ!」
「ヒューヒューっ」
62 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:18:22.03 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「おい、金はまだ振り込まれないのかっ!」
「まだみたいですね…」
ガルゴル「爆弾3つの製作費に加えて、地球への滞在費でもう金がカツカツだというのに、全く…」
ガルゴル「まあいい。どうせ明日には大金持ちだ! ぐわっはっは」
「…ガルゴル様!」
63 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:19:02.25 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「なんだ、人が気分よく笑ってる時に」
「後方から猛スピードで、こちらに向かってくる飛行物体を確認!」
ガルゴル「なにぃ? 振込じゃなく、手渡しに来たか! ははは」
「いえ……普通に考えたら、追いかけてきた宇宙警察ではないかと」
ガルゴル「ふぬぅ、随分対応が早かったな…。よし、お前ら様子を見て来い!」
「えぇ…」
ガルゴル「金なら、そのまま俺様の船まで通せ! 持ち逃げなんかするなよ? もし追手だった場合は…」
「しかし、この船に1人になってしまいますが…」
ガルゴル「俺様を誰だと思ってやがる? ギルドもビビる、爆裂のガルゴル様だぞ!」
64 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:19:35.37 ID:cmwV1Vwl0
「ビビるって、それ昔の話じゃん…」ヒソ
「ていうか前のギルドだって別にビビってなかったし」ヒソヒソ
「そもそも覚えてるやつなんているのか、この人のこと…」ボソ
「何年前のアニメだと思ってるんだよ」ボソボソ
ガルゴル「良いからとっとと行けぇい!」
「「「へーい」」」
ガルゴル「ったく…」
――
―
65 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:20:06.39 ID:cmwV1Vwl0
――
―
ムゲン「……行ったか?」
ソルト「行キマシタ…」
ムゲン「よっしゃ侵入だっ」
ソルト「オウ! 侵入、潜入、船ニ参入デース」
ムゲン「さて、どこに捕まってるんだぁ? おーい! マジカルに似たやつー!」
ソルト「アワワ、ムゲン! 見ツカッチャイマスヨ?!」
ムゲン「大丈夫だって! さっき飛んでったんだから、人なんか残っちゃいねーよっ。 おーいっ!!」
66 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:20:58.76 ID:cmwV1Vwl0
ソルト「…ムゲン、張リ切ッテマス」
ムゲン「マジカルの頼みだからな! さっさと助けて、今度こそオレが褒めてもらうんだっ」
ソルト「反面、ソルトハオ疲レ。サッキノフライトデ、目ノ前モ暗イト…」
ムゲン「くふふ。ここまで運んでくれてごくろーさん! 後はオレ1人でやるからよ!」
ソルト「マ、待ッテムゲン! バトルニナッタラ、ドウスルツモリデスカ?」
ムゲン「あん?」
ソルト「イザトナッタラ、ソルトガ戦イマス! ダカラ、一緒ニ…」
ムゲン「おいおい、オレは銀河最強のアルティメット・ムゲン様だぜ? 悪党なんか、けちょんけちょんのぷっぷっぷーだ!」ぷっ
ソルト「デモ…」
ムゲン「まぁ良いから良いから。ここはオレに任せて、ソルトはちょっと休んでろよ! 良いなッ!」ぴゅーん
ソルト「ムゲーン!」
67 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:21:41.80 ID:cmwV1Vwl0
ソルト「相変ワラズ、口ガ悪イノデース…」
ソルト「デハアリガタク、ソルトハシバシ休憩…。オヤスミ、タコスミ、次ニ焼クノハ、イカスミピッツァ…」
ソルト「…オヤ?」
ソルト「ナナ・ナントッ!コンナ場所デ、 コンセントノ差込口発見デース!」
ソルト「早速、充電サセテモライマース! アリガタヤー、アナスタシヤー」
――
―
68 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:22:59.09 ID:cmwV1Vwl0
【一番星号】
輝子「は、はやいな…」
乃々「町が、あっという間に見えなく…」
レイ「言ったろ? 一番星号は、宇宙一速いって!」
輝子「フヒ……こんなエネルギー、どこから…?」
ライラ「このスピード差なら、追いつけそうね!」
リクト「でもレイ、このルートだと…」
レイ「ああ、大気圏を出ちまう。一旦離れて、別の星に降りるつもりなのかもしれねえ」
ライラ「もし第2階層に逃げられたら…」
レイ「別階層は、こっちのGPSの範囲外だ。見失っちまうかもな…」
乃々「そんな…」
レイ「そうなる前に、追いついてみせる!」
ライラ「ムゲンとソルトも、うまくやってくれると良いんだけど…」
レイ「…ん?」
69 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:23:31.93 ID:cmwV1Vwl0
blink!
乃々「ひゃっ…! デッキケースが、光って…」
レイ「な、なんだぁ? ターゲットされたぞ?」
ライラ「どこから?!」
リクト「レ、レイ! 前から、何かが近付いてるよ?」
輝子「レーダーに、点が3つ…」
ライラ「別の宇宙船かしら。でも、3つも?」
レイ「そうか…。小型の飛空船だなこりゃ」
乃々「犯人でしょうか…」
レイ「ああ。こっちが追いかけてるのに気付いて、時間稼ぎってところか…」
70 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:24:01.10 ID:cmwV1Vwl0
レイ「はっ、おもしれえじゃねえか!」
乃々「どうするんですか…?」
レイ「ここは銀河バトスピ法が支配する、宇宙という名の大海原だぜ? 売られた喧嘩は、買うまでだ!」
輝子「でも、3機もいるぞ…。か、勝てるのか…?」
ライラ「だーいじょうぶっ♪」
リクト「たった3人なら、レイがこてんぱんにやっつけてくれるよ!」
レイ「まかせとけ! 勝って、ボスへの道を開けてもらう! ムゲンっ!」
71 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:24:54.70 ID:cmwV1Vwl0
しーん…。
レイ「…あ、そっか」
リクト「レイ……ムゲンは今…」
レイ「いっけね、つい癖で」
乃々「…?」
ライラ「わかるわ…。私も癖で、ついスタートステップ飛ばしちゃったりするもん…」
リクト「ぼ、僕もたまに…」
レイ「じゃあ改めて! お前らの悪事、白き正義が撃ち抜くぜ!!」
輝子「白…っ」
レイ「ゲートオープン! 界放!!」
――
―
72 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:25:32.55 ID:cmwV1Vwl0
――
―
ムゲン「…おーい、どこだー?」
ムゲン「意外と広いんだなぁ。迷っちまいそうだぜ……おん?」
美玲「……」
ムゲン「見つけた!」
ムゲン「はっはーん、こいつだな? マジカルに似てるってのは!」
ムゲン「……言う程似てるか? 髪とツメくらいじゃんか……まぁ良いケド」
73 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:26:29.55 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「おい、起きろ!」ペチ
美玲「…」
ムゲン「起きろっての、偽マジカル!」ペチペチ
美玲「……んぅ、」
ムゲン「かぁーっ、寝付きの良いこった! こうなったら…」
ムゲン「…おりゃ、起きろ!」
ぷーっ
もくもく…
74 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:27:12.41 ID:cmwV1Vwl0
美玲「ふにゃぁあ?! なんだなん……っげほ、げほ…!? なんだこれ、げっほごほ……うぇ」
ムゲン「ふぃー。目覚めの一発は、やっぱこれに限るぜ!」
美玲「げほ……な、何なんだ、一体…」
美玲「…あえ? ウチ、縛られて……なんで? ここは…?」
ムゲン「やっと起きたか、この寝ぼすけコピペマジカル!」
美玲「うわ…!? なんだよ、誰だオマエッ、こっち来んな!」
ムゲン「こんな固いベッドで寝てたら、若いのに腰やっちゃうぜ?」
美玲「そんな、どっかのウサミン星人みたいなこと…」
ムゲン「おっ? なんだお前、ウサミン星のこと知ってるのか、良い趣味してるじゃねえか!」
美玲「…は?」
ムゲン「前に寄り道したことあるぜ? 惑星ウサミン。名物は温泉とか団子とか……いやぁ、なかなかの観光星だった…」ホワンホワン
美玲「え? …えっ?」
ムゲン「ナナちゃんって女将さんがかわいくってなぁ…。あれはいつの話だったか。…忘れちった、てへ」
75 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:27:54.74 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「まあいいや、そんな話はどうでも良いんだ」ポイッ
美玲「……いやいやちょっと待て! 今、ウチにとってはどうでも良くないワードがッ」
ムゲン「黙らっしゃい!」ペチーン
美玲「ふぎゃっ」
ムゲン「このオレがせっかく助けにきてやったってのに、ぐーすかお寝んねとはいい度胸じゃねーの、おうおう?」
美玲「助けに…?」
美玲「……あッ、そうだ! ウチ、あの時眠らされて…」
ムゲン「お前、船で連れ去られたんだぜ?」
美玲「そうだったのか…。それで、ロープ…」
ムゲン「たまたま見かけて、わざわざ追いかけてきてやったんだ。オレに感謝しろよな♪」
美玲「あ、ありがと…?」
76 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:29:02.68 ID:cmwV1Vwl0
美玲「…ていうか、オマエは誰なんだよ」
ムゲン「オレはムゲンってんだ。よろしくな、マジカルの2番煎じ!」
美玲「に、2番煎じぃ!?」
ムゲン「だってよぉ。遠目で見たら、お前マジカルにそっくりだったぜ」
美玲「似てない! 人をパクリみたいに言うなッ」
ムゲン「その通り! マジカル一筋のオレに言わせりゃ、まだまだだな! 近くだとぜんっぜん似てない、マジカルたんの方が、お前より100倍かわいい!」
美玲「いちいちムカつくヤツだなオマエ…ッ」
ムゲン「まぁ? その眼帯外して、ちょちょーっと毛先いじれば、少しはマジカルたんに近付けるかもな、偽マジカル!」
美玲「さっきから聞いてれば…ッ! ウチは偽マジカルなんかじゃない!」
ムゲン「へえー? じゃあなんだってんだよ」
美玲「早坂美玲っていう、ちゃんとした名前があるんだウチにはッ」
ムゲン「はいはいミレイさんね、みれ……い…、」
美玲「それに、眼帯は外さない! これは、ウチのトレードマークなんだからな!」
ムゲン「……美玲?」
77 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:29:38.08 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「…驚いた」
美玲「やいッ! 聞いてるのか、このちびトカゲ! くっそぉ、縛られてさえなければ…ッ」ジタバタ
ムゲン「そうか……お前、インディヴィのミレイだな? 今日、マジカルとライブやる筈だった!」
美玲「んぇ、あ、おぅ…。そうだけど」
ムゲン「会場の中にいたのも、控え室に居たとかそんなんだろ? 出演する側だから!」
美玲「そ、そうだよッ、それがどうかしたか!」
ムゲン「なるほど、納得! それでマジカルたんが…」
美玲「??」
ムゲン「よーし分かったぜマジカル! キミのライブにかけるその願い、このムゲン様が手伝うよ…!」
78 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:30:06.41 ID:cmwV1Vwl0
美玲「…あ、あのさ…」
ムゲン「ん? なんだよ今良いとこなのに」
美玲「勝手に納得されても…。ウチ、ただでさえ状況が掴めてないんだ、分かるように教えてくれよ…」
ムゲン「しゃあねえなぁ……じゃあよ、その縄ほどきながら、オレが説明してやる!」
美玲「…一体、何がどうなってるんだ…ッ」
79 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:31:03.18 ID:cmwV1Vwl0
――
―
白銀「……白銀の第8ターン。《ウィングソルジャー》、もう1体出撃! バグ・レシアを撃ち墜とせ!」
「しまった…」
白銀「エネルギー充填、出力レベル5にアップ! 往くぞ、アルティメット・オーディーン!! 殲滅せよ!」
「あ、アルティメット使いがいるなんて、聞いてない…!」
白銀「【Uトリガー】! ロック・オン!」
「ひぎっ…」
白銀「宣言せよ。コストは?」
「よ、4…、フォレストオーラ…」
白銀「ヒット…!」バシュ
「ブ、ブロックできない…。ライフだっ」
<ライフ 3→2>
80 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:31:50.14 ID:cmwV1Vwl0
リクト「相手のライフ、残り2! いっけえ、ゼロー!」
乃々「白のカード…」
輝子「し、しかも、アルティメット…。レベル5なんて、初めて見た…!」
ライラ「ふふっ。ゼロはとーっても強いから、安心して見ててね♪」
乃々「心なしか、さっきまでと雰囲気違うんですけど…?!」
輝子「それに、ぜろ…? あの人、名前はレイって言わなかったか…?」
白銀「全軍、戦闘態勢! 飛べ! ウィングソルジャー!」
「ぶ、ブロック…!」
白銀「さらにウィングソルジャー、続け!」
「ライフで受ける…」
白銀「これで終わりだ! ディフェンザード、最後のライフを破壊せよ!」
「うわぁ…っ!」
<2→1→0>
Win!
白銀「白く輝け一番星! 轟け、勝利の凱歌!!」
81 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:32:40.71 ID:cmwV1Vwl0
リクト「やった!」
輝子「か、勝った…っ」
白銀「任務完了…」
「つ、次は俺が相手だ…!」
白銀「フ、いくらでもかかって来るが良い。我が軍が、全て薙ぎ払ってくれよう!」
――
―
82 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:33:20.84 ID:cmwV1Vwl0
美玲「……おい」
ムゲン「ふぎぎぎ…!」
美玲「大丈夫かよオマエ…」
ムゲン「ほどけねえ! つぁぁああ!!」
美玲「あんま無理すんなよ?」
ムゲン「ふんぬぉぉおおあああ!!」ぷ
美玲「おいィ!!? 今なんか音したぞッ!?」
ムゲン「気のせいだ! 気合入れてんだよ、話しかけるな!」
美玲「ちゃんと蓋しろバカ! バカちび!」
ムゲン「うるせえええぇ……ッ」グググ
83 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:34:00.68 ID:cmwV1Vwl0
美玲「大体さ、大人の男が結んだロープを、お前みたいなちびすけにほどけるワケないんだよ」
ムゲン「はー、はーっ……それも、そうかもな……はーっ…」
美玲「ドラゴンなんだろ? ツメとかないのか?」
ムゲン「ある!」
美玲「ならそれで、」
ムゲン「でも今朝切った」
美玲「はぁッ?!」
ムゲン「ライブ後のマジカルたんと、握手できるかもしれないだろ!? 手に怪我でもさせたら大変だ!」
美玲「ら、LIVE会場に夢見すぎだろ…」
ムゲン「うるせー! アイドルに夢見て何が悪いんだーッ」ウガー
84 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:34:31.51 ID:cmwV1Vwl0
美玲「…なあ」
ムゲン「なんだよっ?!」
美玲「とりあえずさ、もういいよ。お疲れ」
ムゲン「よくねえ!」
美玲「レイってヤツが、今向かってくれてるんだろ?」
ムゲン「ああ! お前のためにな!」
美玲「だったら、ソイツが来た時にほどいてもらうよ…」
ムゲン「そんなことしたら、オレが助けたことにならねーじゃんかッ」
美玲「いや、もう十分だって…」
ムゲン「やだやだ! ちゃんと助けたってお前の口から言ってもらって、マジカルたんに認めてもらうんだぃ!」
美玲「わがままだな…」
85 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:35:39.93 ID:cmwV1Vwl0
美玲「……ンなこと言ったら、さっきのことも全部喋っちゃうぞ?」
ムゲン「…へ?」
美玲「良いのか? オマエのお尻からのアタック、2回も喰らったって咲に言っちゃっても」
ムゲン「……あ、ああ…」
美玲「にひひ。とびっきりの喰らって、ウチのライフも尽きちゃうかと思った。…って、言っちゃおーッと」
ムゲン「や、やめ……それは、そんな……、」
咲『ムゲンさん、女の子にそんなことするなんて! サイッテー!! サイッテー! サイッテー! サイッテー…(エコー)
86 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:36:16.72 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「それだけはやめてぇー!!」
美玲「あっははは♪」
ムゲン「お願い頼む、それだけはっ」
美玲「だったら、ウチの言うこともちょっとは聞いてもらおうかッ♪」
ムゲン「…ちぇ、わかったよ」
美玲「ありがとなッ、少し休めよ」
ムゲン「そうする…。はぁー、休憩だ……ちょっと腹貸してくれ…」
美玲「おい、返事する前に勝手に乗るな!」
ムゲン「良いだろ減るもんじゃねえし。仰向けになってるお前が悪い」
美玲「縛られてて、他にどうしろって言うんだよッ…」
美玲「……ハァ」
87 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:36:51.44 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「…なんだよ辛気くせえ、やっぱりほどいてやろうか?」
美玲「いや、もう良いって…。ていうか、オマエにだけはくさいとか絶対言われたくないぞ…」
ムゲン「んだとォ?!」ぷ
美玲「だから漏れてるんだよッ! 休んでる時ぐらい栓しとけ、アホドラゴン!!」
ムゲン「あ、あほどらごん…っ!? 聞き捨てならねえな! バカは良いけどアホは許せねえ!」
美玲「どっちも同じだッ! このアホッ!」
ムゲン「やるかぁ!?」
美玲「やりたきゃとっくにやってるよッ!」
ムゲン「へんっ! 縛られてても、それだけ騒げりゃ問題ないみたいだな!」
美玲「余計なお世話だよッ、ベーッ!」
ムゲン「……」
美玲「……ぷふっ」
ムゲン「…くふふ」
あははは……っ
88 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:37:35.74 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「はーおっかし…。お前、ほんとに捕まってる自覚あるのか?」
美玲「そっちこそ! 助けに来たーとか言って、全然役に立たないじゃんか」
ムゲン「良いんだよ! 今にレイが来てくれて、縄なんかちゃちゃーっとほどいてくれっから!」
美玲「……なぁなぁ」
ムゲン「んー?」
美玲「さっきからそのレイってヤツだけどさッ」
ムゲン「おう」
美玲「どんなヤツなんだ?」
ムゲン「どんなって…、えーっと」
美玲「やっぱり、ドラゴン? どんな色してるんだ?」
ムゲン「……は」
美玲「こっちに向かってて、助けてくれるってことはさ! オマエより、デカくて強いドラゴンが飛んでくるのか? なあ!」
89 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:38:05.87 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「…ふはっ、はははっ!」
美玲「な、なんだよ…」
ムゲン「ドラゴン! レイがドラゴンだって! こりゃ傑作だ! あっははは!!」
美玲「……え。違うの?」
ムゲン「ひー、ひーっ…。……違うぜ、レイは人間。飛んでっていうのは、船で来るってことだよ」
美玲「そ、そっか、そうなのか…」
ムゲン「レイがドラゴン…。くふふっ! これでしばらく、笑いのタネは尽きねえな♪」
美玲「う、うるさいなッ! そんなに笑わなくても良いだろ、知らなかったんだからッ!」
ムゲン「そうだな……しししっ」
美玲「うぅぅ〜〜ッ」
90 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:38:52.74 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「あー笑った笑った!」
美玲「ふんッ」
ムゲン「でもよぉ、レイが強いってとこだけは、正解だぜ?」
美玲「…ふーん?」
ムゲン「あいつの強さは、宇宙で1番! 誰にも負けねえ!」
美玲「そ、そんなにか」
ムゲン「宇宙にいる、どんなドラゴンよりも強いぞ! なんたって、宇宙一だからな」
美玲「…さ、流石にそれは言い過ぎじゃないのか?」
ムゲン「そんなことない! このオレが付いてるんだから、言い過ぎなんてことはない!」
美玲「オマエが?」
ムゲン「おうよ! オレだってつえーんだ! 宇宙一のドラゴン……人呼んで、アルティメット・ムゲン様だ!」
91 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:39:32.57 ID:cmwV1Vwl0
美玲「……」
ムゲン「あっ! 信じらんねーって顔してやがる! 本当なんだぞ?!」
美玲「…縄もほどけない、オマエが?」
ムゲン「うっ…。それは、アレだよ。タイミングが悪かったっつーか」
美玲「お尻からぷっぷかぷっぷか漏らしてるような、オマエがか?」
ムゲン「あれだって手加減してやったんだぞ? マジの本気、見せてやろうか」
美玲「いや、いい! 止めろ! 別の機会にしてくれッ」
ムゲン「オレが本気になれば、ケツから炎だって出せるんだかんな!」
美玲「それはフツーにすごいなッ!? なんかこう、穴とか大丈夫なのか?!」
美玲「……いや、火なら口から出せよ!! そっちのがフツーだろッ??!」
92 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:40:05.04 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「…お前、ツッコミ気質だなぁ」
美玲「放っとけ!」
ムゲン「良い反応してるぜ!」
美玲「嬉しくない…」
ムゲン「まぁとにかく、オレもレイも超強いってこと! 分かったか?」
美玲「わ、分かったよ…」
ムゲン「へへーん、参ったかっ」
美玲「…羨ましいな」
ムゲン「……あん?」
93 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:40:57.12 ID:cmwV1Vwl0
――
―
紫電「……それでは、冥界よりお出まし頂きましょう! アロケインの【スピリットソウル】も使い、召喚! 《アルティメット・ベルゼビート》!!」
「ま、またアルティメット…!」
紫電「参りましょう、ベルゼビート。【Uトリガー】ロック・オンでございます」
「ダーク・カリブー、コストは2!」
紫電「【クリティカルヒット】…!」パシュ
「あっ…」
紫電「さあ、墓場よりお目覚めでございます。《ダークヴルム・ノヴァ・レムナント》!!」
リクト「紫のトラッシュ戦術だ! 大型スピリットを、ノーコスト召喚!」
乃々「さ、さっきと色が違うんですけど…」
輝子「性格も衣装も、また変わった…。あんなだったか…?」
94 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:41:49.30 ID:cmwV1Vwl0
紫電「さらにクリティカル・ヒットの効果発揮。貴方のナインテイル・ダークのコア、全てトラッシュへ送らせて頂きます」
「ブ、ブロッカーが…! しかたない、ライフで……くぅっ」
<ライフ 3→2>
紫電「ベルゼビートの追加効果。其方で疲労しているダーク・ウラヌスも、破壊させて頂きましょう」
「あ、あぁ…」
紫電「では、レムナント。ダブルシンボルで、トドメをお願いします」
「ダブル……ライフで受けるぅぅ…」
<2→0>
Win!
紫電「フフ……ではまた。素敵な地獄で、お会いしましょう…!」
95 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:42:31.68 ID:cmwV1Vwl0
ライラ「やったぁ! ライフ2個削って、一気に勝利!」
「く、くそぉ…」
「てめえ、余裕ぶって紅茶なんか飲みやがって!」
紫電「あっという間に、あと1人。まだ、やりますか?」
「当前だ! こっちだって、金がかかってんだよ!」
紫電「…やれやれ、仕方がありませんね」
紫電「貴方で最後です。ギッタギッタのボコボコに、叩きのめしてさしあげましょう♪」ニコ
リクト「うわぁ、出た…」
ライラ「ドSのゼロ…」
乃々「か、かっこいい……かも」
輝子「…えっ」
――
―
96 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:44:16.75 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「……ふんふん。いわゆる温度差ってやつ?」
美玲「…うん。まあ、そんなトコ」
ムゲン「嫌だったら、さっさと辞めちまえば良いじゃねーか」
美玲「いや…、ウチは別に、温度差があることが嫌なワケじゃないんだ」
ムゲン「ほーん」
美玲「人それぞれなのは当然だし。2人だって、やる時はしっかりキメるから。そういうの、"コセイ"っていうんだろ?」
ムゲン「良く言えばなー」
美玲「良く言えばって……オマエなぁ」
ムゲン「"ホーコーセーの違い"って言葉も、この宇宙にはあるらしいぜ?」
美玲「んぐっ…」
ムゲン「そんで? 続けろよ」
97 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:45:18.98 ID:cmwV1Vwl0
美玲「……ショーコは、すごいヤツだ。普段は大人しすぎるくらいの癖に、歌は上手いし、ステージ観てても横で歌ってても、今にも叫びたくてしょうがないってのが、ビリビリ伝わる。どんどん周りを巻き込んでく」
美玲「ノノもすごいよ。ちょっとだけビビりだけど、だからこそ自分のことも周りのこともよく見えてる。自分の限界の引き出し方も、ノノ自身がちゃんと分かってる。あれは、ウチには真似できないや」
ムゲン「…」
美玲「でもウチだって負けてないッ! ツメとかファッションだけじゃない…! 歌とか衣装とか、ステージもバトルも、全部!」
美玲「戦うための武器、ようやく全部手に入れたんだ! 好きなこととか、自分らしさとか、そういう主張は、絶ッ対にやめたりしない! やめるもんかッ」
美玲「ウチら3人が揃えば無敵なんだ、どんなヤツにも絶対負けないッ!」
美玲「…って、ウチは思ってるんだけど」
ムゲン「そいつらは思ってない?」
美玲「どーだろ…。分かんないや…」
98 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:46:11.11 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「おいおい…」
美玲「だってアイツら、そういう主張全然しないんだモン…」
ムゲン「…ま、そうだよな。してりゃこんなことで悩まないよな」
美玲「今日のLIVEだって、なんかウチだけ盛り上がってたっていうか? ウチは気合入れようとしてんのに、2人はいつも通りな感じだったっていうか」
ムゲン「いつも通りなのは良いことじゃねーか」
美玲「だ、だって! 咲とのLIVEだぞ? 全宇宙に向けて歌えるんだぞッ? 気合も入るだろッ」
ムゲン「そういうのよくわかんねー。オレ、アイドルじゃないし」
美玲「……闘争心、みたいなのがさ。あの2人からイマイチ見えてこないんだよ」
美玲「LIVEもバトルも、どっちも」
ムゲン「そいつらにとっちゃ特別なことでもなかった、ってことなんじゃねーの?」
99 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:47:48.36 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「…おいコラ待てよ、マジカルとのライブが特別じゃないってどういうことだ? あァン!?」
美玲「じ、自分で言ってキレんなよ、めんどくさいなッ…」
ムゲン「へんっ、オレなんかにぐちぐちいじけてるお前もなー」
美玲「……だよな」
ムゲン「ちょ、おいおい冗談だよ、間に受けんなって」
美玲「3人なら最強だって、ウチは思ってる。…でも、2人は、そうじゃないかもしれない」
美玲「そしたらウチも、もしかしたらそうじゃないのかもって過っちゃうんだ」
美玲「だって……ウチ、1人だけじゃちっぽけで弱いヤツだから。自信なんか、あったもんじゃない」
美玲「だからさ。レイってヤツがこの場にいないのに、『オレたちは強いッ!』…って自信満々に言えるオマエが、ちょっと羨ましくって」
ムゲン「なるほどなぁ」
美玲「ウチ、間違ってるのかなぁ…」
100 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:48:18.19 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「…オレはその2人を知らないから、あんまバシっと言ってやれねーけどよぉ」
美玲「え?」
ムゲン「直接聞いた方が早いんじゃねーの?」
美玲「それは…」
ムゲン「"インディヴィズアルズ"っていうチームを強いと思うか、それとも違うのか。直接2人にさ」
101 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:49:44.68 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「オレが思うに、お前は多分間違ってねーよ。っていうか、こういうのに合ってるも間違ってるもねえ」
美玲「そ、そうなのか?」
ムゲン「ああ。自分が強いって心から言える自信なんてのは、後から付いてくるもんだぜ? オレらみたいになっ」
美玲「え…。オマエらは、最初から強かったんじゃないのか?」
ムゲン「そりゃーオレは昔っから強かったさ! 同級生の軟弱なドラゴンたちよりも、ずーーーっとな!」
美玲「同級生いたのかよ…」
ムゲン「…でも同じくらい強いヤツが、宇宙にはいっぱいいた。オレより強かったヤツも」
美玲「…」
ムゲン「そういうのに会う度、何度も負けたり、鼻折られたりしたもんだ」
美玲「そうだったのか…」
ムゲン「でな? 負ける度に思うんだ! 次は負けねー、アイツよりもっと強く!…ってよ!」
102 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:50:35.30 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「オレはレイと出会って、一緒に何度も戦った。色んなヤツと戦って、勝って負けてを繰り返した。喧嘩もたっくさんしたんだぜ?」
美玲「ケンカ…」
ムゲン「でもだからこそ、その度に一緒に強くなれたんだ。オレたちは、本当に強くなった! 宇宙で1番だ!」
美玲「……もし、もしまた負けたら、その時は?」
ムゲン「同じことだよ。今度会う時までにもっと強くなる、それだけ」
美玲「そ、そっか」
ムゲン「今つえーって自信をもって言えるのは、そういうこった! 気付いたら、こんなところまで来ちまった」
103 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:51:36.63 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「結局のところ、『強い』とか『宇宙一』なんて言葉、言ったモン勝ちの、勝ったモン勝ちなんだよな」
美玲「…」
ムゲン「大海を知らずとか、威勢が良いだなんてよく言われたモンだけどさ。当ったり前じゃん! だって宇宙は、こんなに広いんだぜ?」
美玲「……ウチはまだ、宇宙を知らない」
ムゲン「知らなくたって良いじゃねえか! ハッタリだって思い込みだって、何だって構わねえよ!」
ムゲン「でもそれがハッタリじゃなくなる時が、いつか来る。オレたちで言えば、それが今!」
104 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:52:27.48 ID:cmwV1Vwl0
美玲「…強いんだな、本当に」
ムゲン「ヘヘッ、だろぉ? オレらに比べたら、お前らはまだまだってことよ!」
美玲「なれるかな? オマエたちみたいに」
ムゲン「だーかーらー、それを聞くのはオレじゃねーだろ?」
美玲「…そっか」
ムゲン「少なくともお前は、強さだけじゃなく、3人の弱いとこまでちゃんと分かってる。それって結構、大事なことだと思うぜ?」
美玲「なんで?」
ムゲン「負けなくして勝ちはなし。弱さを認めて、強くなれる。誰かが言ってた!」
美玲「そっか…。そっかッ」
ムゲン「だからよ。お前らは、きっとまだまだ強くなれる。オレが保証する!」
ムゲン「以上、ムゲン先生のバトスピ……じゃなくて、最強講座だ! 分かったか?」
美玲「うんッ」
105 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:52:55.95 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「へへ、ちったぁ良い顔になったじゃねえか」
美玲「そうかな…? ならきっと、オマエのおかげだよッ! ありがとなッ」
ムゲン「おうよっ」
美玲「ウチ……ウチら、やらなきゃいけないこと、まだいっぱいあるッ」
ムゲン「そうだな!」
美玲「じゃあさ、こんなところでのんびりしてらんない! よな!」
ムゲン「っしゃあ! 休憩終わりだぜっ」
106 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:54:24.03 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「…あぁそうだ、最後に1つ忠告!」
美玲「?」
ムゲン「しし。お前ら、喧嘩なんてしたことあるか? レイの野郎、喧嘩もバカみてーにつえーんだよなっ」
美玲「や、そういうパンチとかのは、ちょっと…」
ムゲン「やめとけやめとけ。あんなの、ただ痛いだけで何も解決しねーから」
美玲「はぁ」
ムゲン「別に喧嘩しろだなんて言わねーけど。でも、何かを確かめなくちゃいけない時は、いつか来るかもしれねーぜ?」
美玲「…うん」
ムゲン「いざとなったら、取っ組み合いなんかじゃなく、バトスピで決着付けると良い!」
美玲「おうッ」
ムゲン「ま、お前みたいなガキには、喧嘩になってもへなちょこパンチしか打てねえだろうけどな! はっはは!」
美玲「……言ったなぁ?」
ムゲン「おう、言ったぜ?」
美玲「こンの……チビのくせにッ」
107 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:54:54.80 ID:cmwV1Vwl0
美玲「ひっかいてやるッ」グッ
ムゲン「はんっ! 手足使えない奴が、なーにイキってんだか」
美玲「そ、そうだな…。じゃあ、噛み付くッ! がーッ」ガブ
ムゲン「うおっと危ねっ!」ヒョイ
美玲「逃げるな!」
ムゲン「そう簡単にやられてたまるか!」
美玲「オマエだけ飛んで卑怯だぞッ! 降りてこい! さっさとほどいて、フェアにしろ!」ジタバタ
ムゲン「ほどくのはさっき目一杯やったろうが! オレには無理だってば…」
美玲「全く、こんなヤツのどこが強いんだか…」
108 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:55:20.96 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「…待てよ? 噛み付く?」
美玲「なんだよ?」
ムゲン「……くひひ」ニヤ
美玲「…あ」
109 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:56:31.46 ID:cmwV1Vwl0
――
―
「……フルアタックが通れば、お前の負けだ! 行け、ミーアバット!」
疾風「そう簡単に、風は止まないさ!」
「なに?」
疾風「ここでフラッシュタイミング! ぶわっと神速、《ヴァルト・イエーガー》!」
「ふん、神速召喚でブロッカーを出したか」
疾風「効果でコアをもらう!」
「だがブロックしても無駄だ! ミーアバットがやられても、【不死】のスピリットがトラッシュから蘇る…!」
疾風「そのアタックは、ライフで受けるぜぇ!」
「なっ…、ブロックしない、だと」
<ライフ 3→2>
疾風「…っと! はは、なかなか良い風じゃあないか…」
「舐めやがって…」
疾風「舐めてなんかいないさ。 俺のバトルは、いつでもヒュバっと全力だっ!」
「その効果音言うのやめろ! ターン終了だ!」
110 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 17:58:44.57 ID:cmwV1Vwl0
輝子「白に、紫、今度は緑…」
乃々「も、もしかして、レイさんって…」
リクト「うん! レイは、6色のカード全部使えるんだ!」
乃々「はぇぇ…」
ライラ「使うデッキによって、人格がバラバラなのよね…」
輝子「だから、名前を呼び分けてたのか…」
ライラ「そういうこと♪ 今は疾風のゼロ!」
乃々(バトル中に性格が変わる……なんだか、輝子さんみたいなんですけど…)
リクト「6つのデッキを使いこなす、銀河最強のアルティメット使い! それがゼロ!」
輝子「す、すごいバトラーが助けに来てくれた、ってことなのかな…」
ライラ「実力は折り紙つきなんだから!」
疾風「このフィールドに、俺が嵐を巻き起こすッ! 疾風のターン!」
111 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:00:51.82 ID:cmwV1Vwl0
疾風「王者の威厳! 大地の息吹! 緑の風で命を育め!! 召喚! ≪アルティメット・キングタウロス≫!! びゅぅぉぉおおお!!」
「な、なんて強風だ…っ!」
疾風「アタックだ!【Uトリガー】、ロック・オン!」
「…コスト3、闇騎士マリス!」
疾風「【クリティカルヒット】ぉ!」ビシ
「うおっ」
疾風「スピリットを2体、選びな! まとめてヒュオっと疲労させるぜ!」
「くそぅ……俺の場には、グラシャハウンドとジャイナガン…! 破壊されなきゃ、【不死】が発揮できねえのに…!」
疾風「さらにクリティカル・ヒットの効果! ライフを1個もらう!」
「いってえ!?」
<2→1>
112 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:06:10.87 ID:cmwV1Vwl0
「疲労してちゃブロックもできねえよ…! フラッシュ、≪ポイズンシュート≫! お前のアルティメットを…」
疾風「残念! そんなそよ風、アルティメットは受け付けないのさ!」
「な…、くっ、くそっ…、ライフだ…っ!」
疾風「楽しいバトルだったぜ?」
「…なんだと?」
疾風「だが、俺の風の方がゴキゲンだったみたいだ! 今度やる時は、もっと綺麗な追い風に乗って来るんだなっ」
「お、おまえーーっ!!」
疾風「ゴゴっと吹き荒れろ、キングタウロス!」
<1→0>
Win!
疾風「順風、満帆! 追い風だぁッ!」
――
―
113 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:06:52.58 ID:cmwV1Vwl0
――
―
ガルゴル「…ええい遅い! なぜ戻ってこないっ」
ガルゴル「まさか金を持ち逃げしたわけじゃないだろうな…」
ガルゴル「うーむ、やることが無い。人質の様子でも見てくるか」
ガルゴル「しかし、さっきから妙に静かだな…。それでいて、時々声が聞こえてくるような…」
ガルゴル「船にネズミでもいるのか?」
114 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:07:42.65 ID:cmwV1Vwl0
――
―
美玲「お……おいッ、早くしろ、まだかよ…ッ」
ムゲン「まふぁふぁっへば…」ガジ
美玲「早くしてくれよぉ…!」
ムゲン「へかふな…!」ガジガジ
美玲「歯で噛み切るのはナイスアイディアだけど! 何も、足の方からやらなくたって…ッ!」
ムゲン「あーもう! 注文の多い奴だな!」
美玲「っにゃーーッ??! こっち見るなぁッ!!」ゲシ!
ムゲン「あいだぁーっ?!」
美玲「このバカッ!! ヘンタイ!!」
ムゲン「っでで……この…っ」
115 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:08:54.56 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「なにすんだ!」
美玲「うるさいッ! うるさいッ!! ウチはスカートなんだぞッ!!?」
ムゲン「お前のパンツなんか興味ねーんだよばーか! マジカルのパンツでも履いてから出直してこい!」
美玲「履くわけないだろバカ! アホ! このスケベドラゴン!」
ムゲン「ア、アホだけじゃなくすけべだとぉ…」ワナワナ
美玲「なんで足からなんだ! こっち先にやってくれよ、そしたら足は自分でほどくからッ!」
ムゲン「バッカヤロー、いざという時に動けねーだろ! 足が先だ!」
美玲「そう言って、ウチのスカートの中覗きたいだけなんだろッ!! えっち!!」
ムゲン「らから、ひょーみへえっへいっへるあろー!!」ガジガジガジ
美玲「もう嫌だぁ…!」
116 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:09:37.94 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「…おい! 騒がしいと思ったら、何してやがる!」
美玲「ッ! ヤ、ヤバい、見つかった…」
ガルゴル「そこのチビドラゴン! 一体、どこから入った!?」
ムゲン「うるへー、おひえへやんへーよ!」ガジガジガジガジ
ガルゴル「見張りはどうしたんだ! なぜ1人もいない?」
美玲「は、はやく、早く…ッ」
ガルゴル「そうか、全員で追手に向かったのか! あの役立たずどもめ、全く!」
ムゲン「あ、あとひょっと…」ガジガジガジガジガ
ガルゴル「お前に逃げられたら、身代金が振り込まれないだろう! 大人しくしてろ!」
美玲「早くぅ……ッ!!」
117 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:10:20.28 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「…切れたっ!」ハラリ
美玲「! おりゃっ」ゲシ
ガルゴル「いでえ!?」
美玲「に、逃げろッ!」
ムゲン「ひとまず、退散っ!」ぷっ
ガルゴル「脛が…! ま、待て…」
――
―
118 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:11:18.87 ID:cmwV1Vwl0
美玲「……ハッ、はあっ…!」
ムゲン「ナイスキック! やればできるんだなっ」
美玲「ああ、そうかよッ! はぁ、はぁ…っ!」
ムゲン「へへん、足から切って正解だったろ?」
美玲「…かもなッ! ふんッ」
ムゲン「素直じゃねーの…」
美玲「と、とにかく……隠れなきゃ…」
ムゲン「無駄に広いからな。隠れる場所には困らないぜ」
美玲「見つからないところは…」
119 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:12:01.66 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「待てー!」
美玲「ひっ…」
ムゲン「来やがった…! おい、もっと早く走れねーのか?!」
美玲「ムチャ言うな! 縛られてんだよウチは…!」
ムゲン「こうなったら、オレが!」
美玲「あ、おいッ、オマエ!」
ムゲン「あちょー! ムゲン・キーック!」
ガルゴル「ふんっ」ぺち
ムゲン「あやー…」
美玲「弱ッ!」
ムゲン「うぅー…、体重が足りなかったか…。朝からピザも食ってないし…」
120 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:12:40.36 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「追い詰めたぞ…」
美玲「そ、そんな、壁…!」
ガルゴル「散々逃げやがって…! 大人しくしろ!」
美玲「や、ヤダッ…」
ガルゴル「やだじゃない! こっちに来るんだ!」
美玲「誰か…ッ!!」
がくんっ
121 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:13:16.52 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「むおーっ」ゴロゴロ
美玲「うぁっ、なんだ…」
ガルゴル「船のスピードが落ちた、だと?」
ムゲン「な、なんだか分かんねーけど、ラッキー…!」
ガルゴル「燃料だけは大量に積んでいるはず! なぜだ!」
122 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:13:43.43 ID:cmwV1Vwl0
〜その頃〜
ソルト「フゥー、充電完了デース!」
ソルト「タクサン飛ンダノデ、ソノ分大量ニエネルギーヲ使ッテシマイシタ…」
ソルト「ソルト復活、早速ムゲンニ合流スルノデス!」
ソルト「ムゲンドコー? ココー? ソコー? ソーコースル内、視界ハリョーコー、声ハエコー!」
ソルト「オーイ、ムゲーン…」
――
―
123 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:14:15.33 ID:cmwV1Vwl0
美玲「チャンスだ…!」
ガルゴル「逃がすか……くっ、船が揺れる…」
ムゲン「ここはオレが食い止める! 早く逃げろ!」
美玲「オマエさっきも役立たなかったろッ! オマエも一緒に来るんだよ!」
ムゲン「さっきのオレとは一味違うぜ? オレの必殺、ムゲン・パンチ…!」
美玲「ダメだッ!」ガバ
ムゲン「ぐえっ」
…pi!
124 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:14:45.30 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「お? 今度は船の無線システムが」
ムゲン「…ぐるじい」
美玲「もう良い! オマエ、またやられちゃうッ…!」
ムゲン「これからが良いとこだったのに……ぎゅぅ」
ガルゴル「だ、誰だ誰だ、勝手に無線なんか繋ぎやがって!」
「俺だぁーーーー!!!」
125 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:15:13.68 ID:cmwV1Vwl0
ライラ『追いついた!』
レイ『やいやいやいッ! 見たか、追いついてやったぜ!!』
ガルゴル「ま、まさかさっきの追手か…? あれだけ人をやって、なぜまだ生きている?!」
レイ『全員ブッ倒した! 文句あっか!』
ガルゴル「なにぃ!?」
リクト『あれだけって、3人だけだったけど…』
ライラ『あれで全員だったのかしら。しょぼいメンバーね』
レイ『おいお前!」
ガルゴル「あぁん?」
レイ『ミレイってやつぁどこにいる!』
ガルゴル「みれい? はん、誰のことだ? 俺様が攫ったのはマジカル…」
126 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:16:23.34 ID:cmwV1Vwl0
美玲「お、おーいッ」
ガルゴル「…あ?」
美玲「ここだ! ウチはここ!」
ライラ「ミレイちゃん!」
レイ『お前がミレイ! 大丈夫か?』
美玲「うん…」
ガルゴル「どういうことだ…」
美玲「た、助けにきてくれたのかッ?」
レイ『ああ、無事なら何よりだぜ! ムゲンとソルト、あいつらは?』
美玲「そる…? 誰だそれ? ムゲンっ、アイツなら…」
127 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:16:57.15 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「お、オレはここだぜぇ…」
レイ『ムゲン!? やられたのかっ?!』
美玲「う、動いちゃダメだ! 傷口が…ッ」
ムゲン「半分はお前のせいだけどな…」
レイ『…そうか。お前、ムゲンを守って!』
ムゲン「そう見えるか…? 良い目してるんだなレイ…」
レイ『相棒が世話になったみてえだな! 恩に着る!』
美玲「あ、うん…。ど、どうってことないぞ…」
ムゲン「オレの話も聞いてくれよ…」がくっ
レイ『今そっち行くから、ちょっと待ってろよ?』
美玲「来るって…、ど、どうやって?」
レイ『《ターゲット》!!』
blink!
128 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:17:50.51 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「むっ」
美玲「デッキが…!」
レイ『お前、覚悟はできてんだろうな…ッ?』
ガルゴル「ふんっ、覚悟もなしに天下無双でいられるか!」
レイ『俺は一番星のレイ! 宇宙バトスピ法に乗っ取って、お前に正式にバトルを申し込む! 俺が勝ったら、そこにいるミレイを返してもらおうか!!』
美玲「…ッ」
ガルゴル「ターゲットされたならしかたねえ。なら、俺様が勝ったら、俺様の望むこと何でもしてもらおうか」
レイ「構わねえぜ!」
ガルゴル「手始めに、有り金もカードも、全部置いていくってのはどうだ?」
レイ『成立! 俺のマジダチにも手をかけやがって、絶対に許さねえからな!』
ガルゴル「返り討ちにしてやるわ! がーっはっはっは!」
129 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:18:23.13 ID:cmwV1Vwl0
――
―
…ヴンッ
美玲「フィールドに、転送された…」
輝子「み、美玲ちゃん…!」
乃々「美玲ちゃん! 良かった…!」
美玲「なッ? オマエら、どうして…!」
130 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:19:06.19 ID:cmwV1Vwl0
リクト「助けに行きたいって、2人が言ったんだ!」
ライラ「あなたのためにね♪」
輝子「お、オイ……縛られてるぞ…。大丈夫か…?」
美玲「あぁ、これくらい大丈夫…。それより2人とも、なんでこんなところにいるんだ! 危ないだろッ」
乃々「な、なんでって…」
輝子「当たり前だろ…っ。わ、私たち、仲間じゃないか…っ!」
乃々「黙って待ってるなんて、できなかったんですけどぉ…」
美玲「オマエら……ウチのために…ッ」
131 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:20:24.87 ID:cmwV1Vwl0
ムゲン「……なんだなんだ? お前んとこの2人、聞いてたよりよっぽど行動力あるじゃんか」
美玲「…うんッ…!」
ムゲン「お? なーに泣いてんだぁ、うりうり」
美玲「泣い゛でない……ッ!」
ムゲン「ほんっと、素直じゃねーの」
美玲「うる゛ざい゛…ッ! ひぐ…っ」
ムゲン「……ちぇ。泣いてるとこ見ちまったら、マジカルよりかわいくないだなんて言えなくなっちまうじゃねーか…」
美玲「…? 今なんて…」
ムゲン「なんでもねーよ! そいじゃ、ちょっくら行ってくらぁ!」ぱたぱた
美玲「あ、おい! ……グス、どこ行くんだよ!?」
132 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:20:57.53 ID:cmwV1Vwl0
レイ「ムゲン!」
ムゲン「おせーんだよ、レイ!」げし
レイ「すまねえ、これでもトップスピードで来たんだ。…ソルトは?」
ムゲン「あいつなら休憩中! どっかで居眠りこいてるだろーよ!」
レイ「そうか…。なら、後で起こしに行かなきゃな」
ムゲン「ふんっ! もう少し遅かったら、オレだけでアイツ助けちまうとこだったぜ」
レイ「そうかい、そいつは良かった……な!」グリ
ムゲン「あいててて!!」
レイ「あんまムチャすんな? このままじゃ、お前ちっこいんだからよ」
ムゲン「へーへー」
美玲「飛んでっちゃった…。そうか、こっち来るって、こういう意味か…。確かに、バトルフィールドでなら…!」
133 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:21:31.30 ID:cmwV1Vwl0
レイ「ミレイ!」
美玲「は、はいッ!」
レイ「何度でも言うぜ! 相棒が世話になったな!」
美玲「いや、ウチこそ…」
ムゲン「オレが世話したんですよーだ」
レイ「すぐに自由にしてやるから、もうちょっとだけそこで待っててくれ!」
美玲「…うんッ」
美玲「アイツが、レイ…」
134 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:22:30.12 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「話は済んだか?」
レイ「ああ、待たせたな」
ガルゴル「ふん! マジカルだと思ってみれば、人違いだったとなは。使えねえ部下共だぜ」
レイ「ボスに似たんじゃないのか? お前も相当マヌケそうだぜ」
ガルゴル「ほざけ! 一番星とか言ったな? お前が誰かなんか知らねえが、俺様はいずれ宇宙の天下を獲る男。冥土の土産に、俺様の名前を教えてやろう」
ムゲン「あーはいはい、そういうの良いから」
レイ「早くお前をぶっ飛ばしたくて、うずうずしてんだこっちは!」
ガルゴル「うるさい名乗らせろ! どいつもこいつも嘗めやがって…」
ガルゴル「いいか! ギルドもビビる天下無双のカードバトラー! それが俺様、爆裂のガルゴル様だぁ! うわーはっはっは!」
135 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:23:44.55 ID:cmwV1Vwl0
レイ「天下無双だぁ? バトルも無しに爆弾なんかで実力行使、みみっちい人攫いが聞いて呆れるぜ」
ガルゴル「はっ、どうせ全て俺様の物となるのだ! どう奪おうが俺様の勝手よ!」
レイ「お前みたいなバトラーの風上にも置けない野郎は、例えギルドが許してもこの俺が許さねえ!」
ムゲン「やっちゃうか、レイ?」ぷ
レイ「ああ! ムゲンっ!!」
ムゲン「ほいきた!!」
ぽんっ!
136 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:24:21.14 ID:cmwV1Vwl0
美玲「ッ!? アイツ…!」
輝子「えっ…。あれ、あのドラゴンくん…」
乃々「カードになっちゃったんですけど…?」
輝子「ど、どういうことだ…?」
リクト「すぐに分かるよ!」
ライラ「負けるな、レイ―!!」
レイ「さあいくぜッ! この怒り、真っ赤な炎に変えて焼き尽くす!!」
レイ「ゲートオープンッ!! 界放ッ!!!」
――
―
137 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:31:10.61 ID:cmwV1Vwl0
――
―
ライラ「……ここまでお互い、アタックはなし」
輝子「スピリットは……に、2体ずつ…。互角…」
リクト「でもあいつ、ネクサスの効果でコアを増やしてる。異合デッキの必勝パターンだよ…」
ライラ「きっと、大型の召喚に備えてるのね」
輝子「あ、赤になったレイさんも、やっぱりアルティメット待ちなのか…?」
ライラ「うん、多分…」
リクト「赤も青も、スピリットの破壊が得意な色。どっちが先に動くんだろう…」
乃々「…な、なるほど」←よくわかってない
138 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:32:08.86 ID:cmwV1Vwl0
灼熱「灼熱の第5ターン! 《アイゼンドラゴン》召喚、アタックだ!」
ライラ「っ! ゼロが動いた!」
灼熱「バトル時効果発揮! お前のミゴーを破壊するぜ!」
ガルゴル「ちっ…」
リクト「1体倒したよ!」
ガルゴル「ならばそのアタック、ライフで受ける!」
<ライフ 5→4>
乃々「やった…!」
輝子「1つ、削った…っ」
灼熱「っらあ! ターンエンドだ!」
139 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:33:25.44 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「爆裂のターン!」
ガルゴル「ふん。ライフを1つ奪った程度で、何をよろこんでやがる」
灼熱「ああ、あと4つだなぁ?」
ガルゴル「ほざけ! ≪戦竜エルギニアス≫を召喚、これで準備は整った!」
ガルゴル「5コストを支払い、召喚! 深海の支配者、≪異海神ディスト・ルクシオン≫!!」
輝子「! で、でかいのが、きた…!」
ガルゴル「こいつが俺様のキースピリットよ! さあいけ!」
美玲「BPは……9000!」
ガルゴル「アタック時効果発揮! こいつは、相手のコスト5以下のスピリットを1体破壊できるのだ!」
灼熱「ンだとぉ…」
ガルゴル「エッジ・ウルフ、破壊!」
乃々「あぁ……ブロッカーが…」
ガルゴル「ぐふふ、さっきのお返しだ」
≪異海神ディスト・ルクシオン≫ 8(4)青/異合
〈1〉Lv1 6000 〈2〉Lv2 9000 〈5〉Lv3 14000 青シンボル×2
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
コスト5以下の相手のスピリット1体を破壊する。
【連鎖《赤/紫》】
(自分の赤/紫シンボルがあるとき、下の同じ色の効果を続けて発揮する)
赤:【強化】を持つ相手のスピリット1体を破壊する。
紫:疲労状態の相手の合体スピリット1体を破壊する。
Lv2・Lv3
相手のブレイヴ/ブレイヴカードすべての合体条件をコスト7以上にする。
140 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:34:25.44 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「さらにさらに! こいつはダブルシンボル持ち!」
輝子「フヒャ?! あいつも、だぶる…っ」
ガルゴル「このアタック、どう受ける?」
美玲「ファイザードのBPじゃ、どうやったって勝てない…!」
灼熱「オラ来いやッ! ライフ持っていきな!」
〈ライフ 5→3〉
灼熱「ぐぁ…っ」
ガルゴル「がはは、どうだ! 痛いか? 苦しいか?」
灼熱「…あぁ、いてぇな」
ガルゴル「ふふん、そうだろうそうだろう」
灼熱「たまらねえ、この胸にクるダメージ! 生きてるって気がするぜェ…ッ!」
ガルゴル「あぁ?」
灼熱「これだからバトスピはやめられねえんだ!! オラオラ、次はどうする!?」
ガルゴル「な、なんだぁこいつ? 色が変わったかと思ったら、妙に暑苦しくなりやがって…」
美玲「…だ、大丈夫か、アイツ」
141 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:35:00.79 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「と、とにかく!ミノタ・コルスも続けてアタックだ!」
リクト「2体目が来る!」
ガルゴル「効果でワンドロー! そぉら残りライフ2だ!」
灼熱「…フラッシュタイミング!」
ガルゴル「むっ」
灼熱「マジック、≪フレイムスパーク≫! ミノタ・コルスを破壊するぜ!」
美玲「連続アタックを防いだッ」
灼熱「もう1つの効果で、破壊されたエッジ・ウルフを手札に戻す!」
ガルゴル「…ちっ、まあ良い。ターン終了だ」
≪フレイムスパーク≫ 5(3)赤 マジック
○フラッシュ
BP合計5000まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。
この効果でスピリットを破壊したとき、自分のトラッシュにあるスピリットカード1枚を手札に戻す。
142 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:36:28.33 ID:cmwV1Vwl0
灼熱「灼熱のターン! ≪エッジ・ウルフ≫! もっかい来い!」
灼熱「ここでバーストをセット!」
乃々「ばーすと…?」
リクト「場に1枚だけ伏せられる、カウンターカードだよ!」
輝子「何を、仕込んだんだ…?」
灼熱「アイゼンドラゴン! もう一度ぶちかませぇ!」
灼熱「バトル時効果! 次はエルギニアスだ!」
美玲「また破壊!」
ガルゴル「それがどうした! ライフをくれてやる! …むおっ」
<4→3>
美玲「ライフが並んだぞッ!」
灼熱「これでターン終了だ! オラかかってこいやぁ!!」
ガルゴル「ふん。威勢の良さは立派だが、所詮は1点止まりよ」
143 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:37:05.24 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「爆裂の第8ターン、ドロー!」
ガルゴル「まずは≪ダーク・スクアーロ≫を召喚。そして…、」
ガルゴル「バーストにビビッてアタックできないとでも思ったか? 甘い!」
ガルゴル「俺様は手札より、ネクサス≪海魔巣食う海域≫をレベル2で配置!」
リクト「あ、あのカードはっ」
ガルゴル「こいつの効果で、お前は赤のバーストを発動できなくなるのだ!」
乃々「そんな…」
≪海魔巣食う海域≫ 5(青2/赤1) 青/赤
〈0〉Lv1 〈1〉Lv2
Lv1・Lv2『自分のアタックステップ』
【連鎖】を持つ自分のスピリットがアタックしたとき、そのスピリットのLvを1つ上のものとして扱う。
Lv2『お互いのアタックステップ』
相手は赤/緑/白のバーストを発動できない。
144 :
◆uMEAzbBMSc
[saga]:2018/04/08(日) 18:37:40.33 ID:cmwV1Vwl0
ガルゴル「お前のデッキは赤、つまり伏せてるバーストも赤! カード1枚無駄にしたなぁ?」
灼熱「ヘッ、なかなかテクいことしてくれるじゃねえか!」
ガルゴル「その余裕な顔、すぐに歪ませてやる! やれ、ディスト・ルクシオン!」
輝子「また、ダブルシンボルだ…っ」
ガルゴル「そしてアタック時効果、再びエッジ・ウルフを破壊!」
灼熱「くっ、すまねえ…!」
ガルゴル「さあ、今度はBP14000! ダブルシンボルを喰らえっ!」
灼熱「…ッ!!」
美玲「ヤバい…! レイッ!」
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