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神「異能力者七人のバトルロワイヤルが見たいな・・・」【安価】
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1 :
◆mMuVgEBA.s
:2018/04/06(金) 01:03:00.50 ID:RINCFvch0
天界
天使「どうしました神様」
神「暇じゃん」
天使「そうすか」
神「という訳で異能力者七人のバトルロワイヤルを企画したよ。これがルールだよ」パサッ
【ルール】
・参加者は七人。全員、異能力を一つだけ持っている。
・参加者の持ち物は普段の衣服と、特殊レーダー(後述)のみ。
・フィールドは参加者以外の人間が存在しない無人の街。武器の調達などは可能とする。
・毎日午前六時に、死んでいる参加者は生き返る。
・毎日午前七時に二つの宝石が、参加者七人の内二人に、ランダムに配布される。
・特殊レーダーには、宝石の位置、登録した参加者の位置が表示される。また、登録された参加者との通話も可能。
・特殊レーダーと宝石は、どんな能力を用いても、破壊、消失させる事はできない。
・午後七時に宝石を持っていた参加者は、宝石と引き換えに同じ個数のポイントを得る。
・最初に2ポイント獲得した参加者が勝者。願い事を一つ叶えられる。
天使「何故、これを私に?」
神「後は頼んだ」
天使「うっわめんどくせ」
・・・・・・
天使「ふぅ・・・フィールド、小道具、諸々の準備が終わったな。後は参加者とそいつの能力だけど・・・」
天使「こいつら(下1〜下7)でいっか」
【キャラシート】
名前:
能力:
説明:
性別:
年齢:
誕生日:/
職業:
性格:
外見:
身体能力:
一人称と口調:
好きな物:
嫌いな物:
願い事
その他:(生い立ち、特技など)
キャラクターを安価してくださる時は上記のキャラシートを使っていただけると助かります。
また、【ルール】で分からない所があれば、いつでも質問してくださって構いません。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1522944180
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/06(金) 01:13:20.33 ID:2kdyTBiMO
名前:サキ
能力:絶対防御
説明:破壊する事のできないシールドを展開できる。(オートでも発動する)攻撃能力は全くない
性別:女の子
年齢:8
誕生日:8/23
職業:小学生
性格:臆病
外見:制服を着たお嬢様
身体能力:足が速い
一人称と口調:わたし、穏やかな口調
好きな物:チョコ
嫌いな物:お化け
願い事:引っ越した友達とまた同じ学校に通いたい
その他:(生い立ち、特技)
裕福な家庭で育った女の子。かくれんぼが得意で足も速い
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 01:20:06.57 ID:pkDmQl/J0
【キャラシート】
名前: 久遠寺 七香 (くおんじ ななか)
能力: 気配遮断
説明: 5分間だけだが、能力発動中は他人にいかなる手段を持っても存在を感知されなくなる。ただしクールタイムは2時間必要
性別: 女
年齢: 17
誕生日:/ 11月19日
職業: 高校生
性格: 普段は優しいがこのバトルの間は非常に徹するつもり
外見: 制服でポニーテール
身体能力: 一般的な女子高生に比べれば優れている程度
一人称と口調: 私 年上以外にはタメ口
好きな物: メロンソーダ
嫌いな物: 死
願い事 :不死になること
その他:(生い立ち過去に大きな事故にあい死にかけそれ以来死ぬことを極度に怖がる
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 01:40:08.92 ID:yjpBsCdx0
【キャラシート】
名前: 六東 秋――ろくとう しゅう――
能力:十文字変〈クロスワード〉
説明: ペンで書いた文字を実現させる能力。
刀と書けばその周囲から刀が出現し、炎と書けばその付近が燃える。
但し文字が消えれば能力も消え、文字を書いた場所から一メートル離れれば能力が消える。
一日に十文字しか書けず、最後の一文字を書いた瞬間から二十四時間立たなければ発動する事が出来ない。
性別: 男性
年齢: 18
誕生日:9/6
職業: 学生
性格: 状況によって、あるいは人物を変えて性格を変える。
厄介なのはその性格全てが彼の本心であり、まるで多重人格の様にも見えるが、あくまでも性格が変わるだけである。
外見: 赤に近い茶髪をした外見とは裏腹に筋肉質な男。ブレザー服の下に白色のパーカーを着込んでいる。
身体能力: 運動能力は高いが持久力は無い。
一人称と口調: 基本的な口調は「〜だ」「〜だと思う」で一人称は「俺」
好きな物: 石(珍しい形をした石をコレクションしている)
嫌いな物: ゴキブリ(足の毛みたいな所が苦手)
願い事:無い。もしくは願い事を探している。
その他:彼に経歴は無い、と言うか記憶が無い。
自分自身がどんな人間であるのかすら分からず、気が付けばこのバトルロワイヤルに選ばれていた。
なので自分の記憶を探す為に神が作り上げたこの舞台に参加する事を決意する。
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/06(金) 01:41:19.21 ID:5dWbSiL4O
名前 無し
能力 無し
ただ鍛えた体のみ
男
年齢 不明 男自身もわからない
誕生日わからない
性格陽気
外見 筋肉
身体能力 もはや魔法の域
おら腹減っちまった
好きなもの 戦い 強い奴 飯 修行
嫌いなもの 空腹
願い事特に無し
生い立ち なんか丸いカプセルから出てきた 山でおじいさんに育てられた
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 01:45:44.22 ID:5dWbSiL4O
名前無しに追加
外見に猿の尻尾が生えている
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 01:46:10.23 ID:IwITltdwo
名前:山谷 ゆたか
能力:一球入魂
説明:視認出来る物に投げた物を確実に当てられる
性別:女
年齢:15
誕生日:08/01
職業:学生
性格:ノリがいいお調子者
外見:短い茶髪の日焼けロリ爆乳 服装は野球部のユニフォーム
身体能力:力はあるが胸のせいで足が遅い
一人称と口調:ウチ/エセ関西弁
好きな物:牛乳とお笑い
嫌いな物:色恋沙汰が苦手
願い事:年齢に見合った体型になりたい
その他:部活の女子野球では名ピッチャー
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 01:46:44.55 ID:EMYXbkcD0
名前:荒衣鉄雄
能力:硬度調整
説明:自分の体の硬さを変える
性別:男
年齢:37
誕生日:4月7日
職業:格闘家
性格:戦闘狂
外見:傷だらけのおっさん
身体能力:タフで拳は強いが足は遅い
一人称と口調:俺
喧嘩腰な話し方
好きな物:殴りあい
嫌いな物:逃亡
願い事:不死身になっていろいろな人間と勝負したい
その他:ギリギリの勝負を続けているため、いつかくる体の限界を恐れている
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 02:00:40.49 ID:IQi62xRDO
名前 クラモト
能力 鮮血の弾丸
説明 血液を射出する
性別 男
年齢 36
誕生日 8月5日
職業 元警官
性格 冷酷無比
外見 一般的なチンピラのような格好
身体能力 割と高い
一人称と口調 俺 気怠げ
好きな物
嫌いな物 タバコ
願い事 仇の情報
その他 数年前に妻と娘を殺されてる
10 :
◆mMuVgEBA.s
:2018/04/06(金) 04:14:06.71 ID:RINCFvch0
一番主人公っぽい設定してるので『六東 秋』の視点から物語を始めます。
・・・
天使「どうも天使です。『六東 秋』お前は選ばれた」
秋「・・・は?」
秋(気が付くと、俺はビル(?)の一室で座っていた)
秋「どっ、どこだよここ」
天使「お前。いや、お前達には今から殺し合いをしてもらう」
秋「は?殺し合いって、何・・・」
天使「これがルールの紙、お前の能力について書かれた紙。そして特殊レーダーだ」
秋「話聞けよお前っ!」
天使「ぎゃあぎゃあうるさいなぁ・・・もっと静かな奴の担当になりたかったよ」
秋「・・・さっきから、何言ってんだ、お前」
天使「あーあー、分かったから。お前は特別頭が悪そうだから念入りに説明してやる」スイッ
秋「あっ・・・!?」
秋(目の前の天使(?)が指を振った途端、体が動かなくなった)
秋(口を動かす事すらできない。なんだこれ、超能力・・・!?)
天使「黙ってよく聞け・・・とある天界に、暇を持て余した一柱の神が居た」
秋(なんだそのモンスターエンジンのコントに出てきそうな神様は)
天使「そしてあんまりに暇だったもんで、こんな催しを企画なされたのさ」
秋(そこで天使が、さっき俺に手渡そうとしていた紙を俺に見せた。『異能力者七人のバトルロワイヤル』・・・などと書かれている)
天使「これの『参加者』にお前は選ばれたのさ。六東秋。そしてここは『参加者』と案内役の私しかいない無人の街だ」
天使「つまりお前はコロッセオの中の剣闘士。リングの中のプロレスラー。切り株の上の昆虫って事だ」
秋(虫扱いかよ)
天使「ここまでに何か質問は?」スイッ
秋「異能力者。・・・って、俺はお前みたいな超能力は持ってないぞ」
天使「ああ、『それ』はこっちで用意した。剣士には剣が、レスラーには覆面が、昆虫にはワックスが必要だからな」ピラッ
秋「『十文字変』・・・?」
天使「それがお前の命運を握る『能力』だ。よーく読んどけ。じゃあ私は寝るから。何か質問があれば・・・」
秋「あ、ちょっと待て!」
天使「・・・なんだよ」
秋「『俺の記憶が無い』・・・のも、お前の仕業なのか?」
天使「・・・はぁ?知らないよ。これに選ばれる前に頭ぶつけたんじゃねーの?」
天使「・・・いや、でもどうだろう。あの人も悪ふざけで色々やるからなぁ・・・そのせいかもしれん」
秋「あ、あの人、って神様の事か!?じゃあそいつに会わせてくれよ!何か・・・」
天使「ダメだ。それは天使の私でもできん・・・でも向こうは今こっちを見てるから、面白い事すりゃあ、会うぐらいはできるかもな」
11 :
◆mMuVgEBA.s
:2018/04/06(金) 04:14:35.80 ID:RINCFvch0
秋(そして天使が説明を終えて姿を消してから、四十分が過ぎた。今の時間は六時四十分。ルールに書いてあった『宝石配り』まで後二十分)
秋(俺はとりあえず、ビル内を探索して『文字を書ける物』を探していた)
秋「鉛筆、シャーペン、ボールペン・・・こんなもんかな」
秋(初期位置がビルの中っていうのはラッキーだったな。俺の能力、『十文字変』は筆記用具がないと使えないからな)
秋(さて・・・こっからどうするかな。ビルを出て街を探索するか、宝石配りの時間まで待機するか・・・)
秋「はぁ・・・バトルロワイヤルかぁ・・・。ルールによると、最終的に死人は出ないようになってるけど・・・人を[
ピーーー
]なんて気が乗らないな・・・」
秋(それに、『勝者は願い事を叶えてもらえる』っていうルール。神様が言うんなら、世界平和だって可能なんだろうな)
秋(俺みたいなよく分かんない奴よりも、他にここに立つべき人間が居ると思うんだけどなぁ)
秋(俺は願い事なんてないし・・・)
天使『面白い事すりゃあ、会うぐらいはできるかもな』
秋「・・・よし、決めた。とりあえず大活躍しよう。そんで願い事は別の誰かに譲ろう。立派で、優しい奴に」
秋「そうと決まれば、ずっとビルの中っていうのは『つまんねぇ』よな。外に出てみるか」
秋「うおー・・・本当に無人の街だ。何か気味悪いな」
秋「今からここで、異能力で殺し合いなんて、現実感ねぇな・・・」
秋「そういや、他の参加者は今頃何を・・・お。噂をすれば」
秋「おーい!」ブンブン
下1「・・・」
1.ロリお嬢様『サキ』
2.メロンソーダ大好きJK『久遠寺七香』
3.オッスオラ『名無』
4.名は体を表す(物理)『山谷ゆたか』
5.二人目の戦闘狂『荒衣鉄雄』
6.復讐に燃える元警官『クラモト』
六東秋が出会ったのは誰!?1〜6番の中から選んでね!下1だよ!
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 04:21:16.93 ID:dc/2YABgo
2
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/06(金) 10:57:26.51 ID:5dWbSiL4O
はよ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 11:27:25.52 ID:R8jd/w0LO
無茶苦茶てきとうなキャラ作った奴が急かしてて笑う
15 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 13:56:34.42 ID:RINCFvch0
秋「おーい!」ブンブン
七香「!」バッ
七香(私以外の・・・『参加者』!)
七香(どうしよう・・・?逃げるか、近付くか、交戦か・・・)
七香(交戦はまずい。私の能力『気配遮断』は、一度使用すると二時間のクールタイムが必要になる)
七香(もうすぐ宝石配りの時間・・・能力の使用権は残しておかないと)
七香(それに、相手の能力が分かっていない以上、私の能力で勝てるかどうかも分からない。とにかく、今戦うのは得策じゃない)
七香(じゃあ逃げる・・・?駄目、見たところ、相手も私と歳の変わらない男子。多分逃げ切れない)
七香(かと言って、無策で近寄るのもリスキー・・・)
秋(なんだか随分警戒してるな・・・まぁそりゃそうか。あいつも殺し合いの説明を受けてきた所なんだから)
秋(何か制服着てるし、女子高生かな?よし、ここは『僕』で行くか)
秋「おーい!こっちに来て、僕とお話しませんかーっ!」
七香(とりあえず・・・あいつの言う通りにしてみましょう)
七香(もし私を殺すつもりなら・・・返り討ちにして殺す)
16 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 13:57:00.73 ID:RINCFvch0
秋「どうも!僕、六東秋って言います!よろしく!」
七香「久遠寺七香・・・十七歳です。歳は、おいくつですか?」
秋「えっと多分・・・十八です」
七香「多分?」
秋「あはは。何か記憶ないんですよね。僕」
七香「じゃあ・・・願い事は『記憶を取り戻す』・・・ですか?」
秋「それも考えたんだけど・・・何かそれは願い事って感じじゃないなぁーって思って」
秋「そこで提案なんだけど、七香さん。僕と手を組みませんか?」
七香「・・・?」
秋「僕の目的は、神様に注目してもらう事だから・・・宝石とかポイントとかはあんまり要らないんだ」
秋「僕がもし宝石をゲットしたら、君にあげる。だから、君は僕の・・・サポート役?みたいな奴になってくれないか」
七香「・・・」
秋(そりゃ、まぁ、信用できないよま。何か俺の誠意を証明する物があればいいんだけど・・・)
秋「あ、証拠にほら」ゴソゴソピラッ
七香「能力が書かれた紙・・・」
秋「これをタダで君に見せよう。仲間になるかどうかは、これを見てから決めてくれ」
七香「天使さん。この紙は本物?」
天使「・・・ん、ああ、本物だよ。私が書いたものだ」
七香「そう・・・」
秋(天使に聞く・・・そういう確かめ方もあるのか。っていうかまだ疑ってやがったなこのアマ)
七香「分かりました。手を組みましょう、六東さん。私の紙もどうぞ」
七香(能力の良し悪しはそこまで問題じゃない。問題は従順であるかどうか。そうであれば、例え無能力だったとしても、宝石配りの当選確率を上げる事ができる)
七香(そして無償で能力の紙を私に渡した事を考えると、彼は信用するに値する)
七香(これで私が宝石配りで宝石をゲットする確率は2/7・・・他の参加者の二倍!)
七香「頑張りましょう。六東さん」
秋「うん!頑張ろう!」
17 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 13:57:48.45 ID:RINCFvch0
現状
1.サキ
特になし。
2.久遠寺七香
登録:『六東秋』
情報:『六東秋』の存在。『六東秋』の能力『十文字変』の詳細。
現在『六東秋』と行動を共にしている。
3.六東秋
登録:『久遠寺七香』
持ち物:筆記用具色々
情報:『久遠寺七香』の存在。『久遠寺七香』の能力『気配遮断』の詳細。
現在『久遠寺七香』と行動を共にしている。
4.名無
特になし。
5.山谷ゆたか
特になし。
6.荒衣鉄雄
特になし。
7.クラモト
特になし。
一方その頃、『下1』と『下2』が出会っていた!
誰と誰が出会った!?1番、もしくは4〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、誰も出会わなかった事にするよ!)
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 14:18:31.00 ID:pkDmQl/J0
6
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 14:23:55.29 ID:IQi62xRDO
4
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2018/04/06(金) 15:02:35.12 ID:mgll6wMu0
倉本は草
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/06(金) 15:09:06.92 ID:5dWbSiL4O
倉本さんだけシリアスやな
22 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 16:05:04.55 ID:RINCFvch0
鉄雄「で・・・ここが交差点か」
鉄雄(天使の説明が終わってから五十分。探索は順調。おそらく、この街を一番把握しているのは俺だな)
鉄雄「しかし・・・どこか実在する街がモデルになってると思っていたんだが・・・見覚えのねぇ道や建物ばっかりだ」
鉄雄「やっぱ歩き回るしかねぇな。それが今、俺にできる唯一の事だ」
鉄雄「こーしてりゃ、その内他の奴とも当たるだろ・・・」
名無「でぇりゃあっ!」ビュンッ
鉄雄「うおっ!?」ガキインッ
名無(んなっ!?おらのキックが!)
名無「て、鉄みてぇな腕に防がれたっ!いでぇ!なんだおめぇ!」
鉄雄「なんだおめぇ。って、そりゃこっちの台詞よ。いきなり蹴りかかってくるなんて随分ご機嫌じゃねーのよ・・・!」
鉄雄「ま、丁度俺も退屈してたところだ。今度はこっちから行くぜぇ!クソガキ!」グオッ
鉄雄(『硬度調整』!右腕をガチガチに固めてぇ・・・っ!)ガチガチ
鉄雄「右ストレートォ!」バゴンッ
名無「ほっ」ピョンッ
鉄雄(!?こんなチビが俺の拳を避けただと!?なんつー身のこなしだ!)
名無「だぁっ!」ゴインッ
鉄雄「ぐっ」ズサァッ
名無「や、やっぱいでぇ!けど、さっきより柔らかかったぞ!」
鉄雄(くそ・・・右腕に能力を集中させすぎて、頭部を硬くするのが遅れた・・・!)
名無「分かったぞ!おめぇ、体のどっかを硬くできるんだろ!」ビシッ
鉄雄「何か別の意味に聞こえるが・・・まぁ、半分正解だ」
鉄雄(そんでこいつの能力は、さっきの超人的なバネとパワーを見る限り、『身体能力強化』・・・って所か?)
鉄雄「お前も脳筋戦闘狂なのかよ・・・キャラ被りすぎだろ」
名無「?」
23 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 16:05:37.29 ID:RINCFvch0
現状
1.サキ
特になし。
2.久遠寺七香
登録:『六東秋』
情報:『六東秋』の存在。『六東秋』の能力『十文字変』の詳細。
現在『六東秋』と行動を共にしている。
3.六東秋
登録:『久遠寺七香』
持ち物:筆記用具色々
情報:『久遠寺七香』の存在。『久遠寺七香』の能力『気配遮断』の詳細。
現在『久遠寺七香』と行動を共にしている。
4.名無
情報:『荒衣鉄雄』の能力を『体の一部を硬くする』だと解釈。
現在『荒衣鉄雄』と交戦中。
5.山谷ゆたか
特になし。
6.荒衣鉄雄
情報:『名無』の能力を『身体能力強化』だと解釈。
現在『名無』と交戦中。
7.クラモト
特になし。
そんなこんなでついに午前七時!『宝石配り』の時間に!宝石を受け取ったのは『下1』と『下2』だった!
誰と誰だった!?1〜7番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、一人が二つの宝石を受け取った事にするよ!)
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 16:07:53.31 ID:D5mPi4tDO
1
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/06(金) 16:07:55.92 ID:5dWbSiL4O
倉本
26 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 17:25:05.43 ID:RINCFvch0
公園
天使「サキちゃーん。・・・って、まだ公園じゃん。ここから動かなかったの?」
サキ「うん・・・だって怖いし・・・」
天使「いや、君の能力なら・・・まぁ、好きにすればいいけどさ」
サキ「それより天使さん。どうしたの?」
天使「いや、七時でしょ」
サキ「あ、そっか。もう『宝石配り』の時間なんだ・・・ってことは」
天使「はい、どうぞ。今日の初期保持者はサキちゃんだよ」スッ
サキ「やったぁ・・・!これを、後十二時間持ってればいいんだよね?」
天使「うん。そうすれば、1ポイント。優勝にリーチがかかる・・・持っていられるならね」
サキ「そうだ・・・もう一つの宝石は、誰が・・・あっ」レーダーパカッ
天使「もう一つの宝石がこっちに来てるね」
サキ「これって・・・誰かが私の宝石を、取りに来てるって事だよね・・・」ブルブル
天使「そう見るのが妥当だろうね」
サキ「ああっ、じゃあ逃げなきゃ。でも宝石持ってるから見つかっちゃう・・・この公園に隠れるとか・・・でもそれでも見つかっちゃったらどうしよう・・・」ブルブル
天使「あの・・・ちゃんと能力の紙読んだ?」
27 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 17:25:47.22 ID:RINCFvch0
秋「午前七時になっても、何もないって事は・・・」
七香「天使?」
天使「うん。今日の初期保持者は、君達のどちらでもない。運が悪かったな」
七香「・・・ちっ」
秋「レーダーには動かない宝石が一つ。そこに向かってる宝石が一つ。どうしようか。僕としては、戦禍の渦中へ突撃したいなって思ってるけど」
秋「あ、いや、武器調達の方が先かな」
七香「いえ、武器なら調達済みです」シャキーン
秋「包丁・・・」
七香「初期位置が家屋でして。そこから拝借してきたんです。六東さんにも一丁貸します」
秋「おお、ありがとう」
七香「それから、六東さんに賛成です。そこに行きましょう」
七香「私の『気配遮断』は五分のタイムリミットがありますから・・・一度の発動で、多くの敵を殺しておきたい所です」
秋「・・・物騒だねぇ。まぁとりあえず、行くとしますか!」スタスタ
28 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 17:26:20.34 ID:RINCFvch0
交差点
名無「だぁっ!とぉっ!だりゃりゃりゃっ!」
鉄雄「ふっ、ほっ、おらぁっ!」
鉄雄(時計塔・・・七時を指している・・・!)チラッ
鉄雄(けど、何もねぇって事は、俺達二人共ハズレたって事か・・・?)
鉄雄(レーダーを確認したいところだが・・・)
名無「はぁっ!」ボゴッ
鉄雄「うぐぅっ!」
名無「よそ見してんじゃねぇ!」シュタッ
鉄雄「ま・・・どっちか倒れるまでやめれんわなぁ・・・!」ザッ
29 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 17:26:50.98 ID:RINCFvch0
商店街
ゆたか「えーと、投げたら痛い物・・・やっぱりナイフかな!それとおやつのバナナとー・・・」ガサゴソ
ゆたか「後、目潰し用にペイントボールとかも欲しいなぁ。どこに売ってるんだろ?」
ゆたか「あっ!そういえばもう七時じゃない!?天使さーん!」
天使「お前はハズレだったよ」
ゆたか「えー?運悪いなぁ。えっと、レーダーは・・・」
ゆたか「おっ、丁度二つ共集まろうとしてるじゃーん!」
ゆたか「とりあえず動かない方の宝石の所に行って、二つごっそり頂いちゃいますか!」テッテコテッテコ
30 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 17:28:01.67 ID:RINCFvch0
駅前
倉本「・・・天使。宝石は」
天使「良かったね。おめでとう。一つは君の物だ」ポイッ
倉本「ふーん・・・まぁいいけどな。どうせ全員殺すつもりだったし」パシッ
倉本「もう一つは・・・あっちか。武器調達もさっき済ませたし、行くか」スタスタ
倉本(悪いな、神様。ルールを読む限り、あんたはこのゲームを何日かかけて楽しもうとしてるみたいだが・・・)
倉本(俺が全員殺して、今日一日で終わらせる・・・!)
31 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 17:28:38.23 ID:RINCFvch0
現状
1.サキ
持ち物:宝石一つ
現在、公園で隠れる場所を探している。
2.久遠寺七香
登録:『六東秋』
持ち物:包丁数丁
情報:『六東秋』の存在。『六東秋』の能力『十文字変』の詳細。
現在『六東秋』と共に、『サキ』が所持する宝石へ移動中。
3.六東秋
登録:『久遠寺七香』
持ち物:筆記用具色々・包丁一丁
情報:『久遠寺七香』の存在。『久遠寺七香』の能力『気配遮断』の詳細。
現在『久遠寺七香』と共に、『サキ』が所持する宝石へ移動中。
4.名無
情報:『荒衣鉄雄』の能力を『体の一部を硬くする』だと解釈。
現在『荒衣鉄雄』と交戦中。
5.山谷ゆたか
持ち物:ナイフ数丁・バナナ数本・ペイントボール数個
現在『サキ』が所持する宝石へ移動中。
6.荒衣鉄雄
情報:『名無』の能力を『身体能力強化』だと解釈。
現在『名無』と交戦中。
7.クラモト
持ち物:宝石一つ・ナイフ一丁
現在『サキ』が所持する宝石へ移動中。
そして『サキ』が居る公園に真っ先に辿り着いたのは『下1』だった!
1.主人公っぽいコンビ『秋・七香』
2.商店街で盗人『山谷ゆたか』
3.危ない奴『クラモト』
誰が辿り着いた!?1〜3番から選んでね!下1だよ!
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/06(金) 17:29:36.44 ID:4frwv4Yw0
1
33 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 23:56:32.36 ID:RINCFvch0
公園
秋「反応はあそこの公園だけど・・・」
秋(人影は見えない。どこかに隠れてるのか?それか、七香ちゃんみたいな能力で、俺達には視認できないのか・・・)
秋「何か不気味だね・・・どうする?七香さん」
七香「六東さんが先に行ってください。私はここで見ています」
秋(ようは捨て駒んなれってこったなぁ?)
秋「・・・ピンチになったらちゃんと助けてくれる?」
七香「もちろん。私の能力は横槍を入れるのに向いてますから。それでこの役割分担です」
秋「・・・まぁ、僕の目的は注目してもらう事だし、それでいいけどね」スッ
秋(一応『盾』が書かれた紙を用意して・・・と)スタスタ
秋「おーい!誰かー!」
秋(ここら辺に居るのは間違いないんだが・・・)
七香『とりあえず、その公園内を探し回ってください』
秋(やっぱ俺の事捨て駒だと思ってるよなこいつ)
34 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 23:57:08.49 ID:RINCFvch0
交差点
名無「ふぅ・・・ふぅ・・・強えな、おめえ」
鉄雄「ああ・・・お前もな・・・」
鉄雄「けど、悪いがお前一人に時間をかけてらんねえんだ。ここいらで本気を出して、ぶっとばさせてもらうぜ!」グォッ
名無「なんだと!返り討ちだぁ!」シュバッ
名無(完璧に避けたっ!さらに脇腹ががら空きだぁ!)
名無「だぁ・・・っ!?」
鉄雄(『硬度調整』!)グニュウッ
名無「ごふっ・・・」ドゴォッ
名無(何だこいつ、体がすげぇ曲がっておらのキックが当たらねぇ!しかも避けたパンチも伸びて曲がって、おらの顔に!)
鉄雄「言っただろ?『体の一部を硬くする』じゃあ『半分正解』だってな」
鉄雄「満点解答は『体の一部を硬くしたり軟らかくしたりできる』だ!」
鉄雄「柔よく剛を制し、剛よく柔を絶つ!その両立!それが俺のぉっ!」バッゴーンッ
名無「がはっ・・・」ドサッ
鉄雄「能力『硬度調整』なのさ」
名無:死亡
35 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/06(金) 23:57:44.67 ID:RINCFvch0
ゆたか「おー。今のすごいなぁ。おじさん」
鉄雄「お、なんだ嬢ちゃん。お前が次の挑戦者かぁ?」
ゆたか「んーん。ウチ、宝石取りに行く所やから。別におじさんと戦うつもりはあらへんで」
鉄雄「そおかい・・・」ユラァッ
ゆたか「?」
鉄雄(肩肘ぷるんっ!拳ガッチィン!)
鉄雄「鉄塊遠心力パンチィ!」バクォッ
ゆたか「うわわわぁっ!?」シュッ
鉄雄「お。いい反応だねぇ、嬢ちゃん」
ゆたか「野球やってるから・・・じゃなくて!何すんねんおじさん!ウチまだ宝石持っとらんで!?」
鉄雄「能力を知られたからにゃあ生かしておけねぇ!」
鉄雄「安心しな。おじさんは男女平等主義だから、お前がおれよりぷるぷるしてるからって、加減はしねえよ」
ゆたか「ぷっ、ぷるぷる・・・!?人が気にしてる事をー!」プルン
ゆたか「もう許せへん!けちょんけちょんにしたるぅ!」ジャラッ
鉄雄(!ナイフ!?)
ゆたか「『一球入魂』!」ビュビュビュン
鉄雄「・・・なんだぁ?肩はいいが、狙いがてんで駄目だな・・・?」
ゆたか「当たれっ!」
鉄雄(!ナイフが急に、俺の方に!)
鉄雄「くっ」バババシッ
鉄雄(ちっ!一本掠った!あいつの能力・・・、名前からして、『投げた物を当てる』か?)
ゆたか「なっ、今のを防ぐんかいな!?ほんならしゃーない、第二投目や!」
ゆたか「『一球入魂』!」ババババッ
鉄雄(次はペイントボールか・・・!っていうかさっきから全然一球じゃねぇ!)
鉄雄(目潰しはまずい!なんとか目には飛ばないように・・・)ズルッ
鉄雄「・・・ずるっ?」
鉄雄(あ、足元にバナナの皮が!いつの間に!)
ゆたか「バナナ隠すならナイフの中作戦成功や!加えてペイントボールに気ぃ取られて気付かんかったやろ!」
ゆたか「そんで後はズルってなった足をガシッと持ってぇ!」ガシッ
鉄雄「ヘッドスライディング!?」
ゆたか「ポイっとするだけやぁ!」ポイッ
鉄雄「うおおっ!?」グワン
鉄雄(投げた物を当てる能力!それで一体、俺をどこに・・・!?)
鉄雄「・・・はっ!この機動、影の位置!・・・『太陽』か!」
ゆたか「・・・場外ホームラン」ビシッ
鉄雄「お前ピッチャーじゃねぇのかよおおおお・・・」キラーン
ゆたか「ふうっ。決まった!」
ゆたか「ああ・・・せやけど、今のでペイントボールがいくつか割れてもーた。また商店街から貰わんと・・・」テッテコテッテコ
鉄雄:太陽へ吸い込まれる
36 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/07(土) 01:37:40.99 ID:SSKsXVOT0
公園
秋「・・・全然見つかんない・・・」
秋「七香さん。これ何かの能力だよ。そうじゃなきゃこうも・・・」
七香『六東さんの捜索が甘いんです。もっと真剣に探してください』
秋(様子見に俺を使いやがって・・・!)
七香『!・・・六東さん、気を付けてください。もう一つの宝石が、すぐ近くまで来てます』
秋「!」
秋(捜索に時間をかけ過ぎたか・・・!)
七香『私が居るのがばれたらまずいので通話切りますね』
秋「んなっ・・・」
秋(くそ・・・いよいよ、バトルの時間か・・・)
37 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/07(土) 01:38:09.24 ID:SSKsXVOT0
倉本「・・・お前が、宝石の保持者か」ザッ
秋(来た!)
秋「いや・・・違うけど」
秋(そうか・・・後から来る奴からはそう見えるのか。そうやって無駄に争わせるのが目的だったりするのか?だったら賢いな)
サキ(早くどこかに行って・・・!)ブルブル
倉本「まぁいいや・・・どうせ、全員殺すんだからな」
秋(・・・なんだ?指先が赤く・・・?)
倉本「『鮮血の弾丸』」ドンッ
秋「うおっ!?」
秋(危ねえ・・・。赤い弾丸・・・『血を弾丸にして飛ばす能力』か・・・?)
倉本「・・・ちっ。避け・・・」
バキィン!
倉本「ばきぃん?」
秋(後ろから音が・・・さっきの弾丸が当たったのか?・・・何に?)
サキ「きゃっ、きゃああああっ!」ガサガサッ
秋「なっ!」
秋(あの子が・・・)
七香(保持者!)ダッ
秋「あっ、七香さん!?」
七香『あの子を追いかけます!六東さんは時間を稼いで!』ダダダッ
秋「また適当な事を・・・!」
38 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/07(土) 01:38:53.54 ID:SSKsXVOT0
倉本「・・・」ドンッ
秋「うわぁっ!あんたはあの子追いかけなくていいのかよ!レーダー見たら分かるだろ!宝石持ってんのは俺じゃなくてあの子!」
倉本「どうせ全員殺すつもりだしな・・・レーダーで居場所が分かる奴より、目の前のお前を今ここで殺した方が効率的だろう?」
秋「・・・そうかよ!」
秋(ならこっちだって・・・『十文字変』!)
秋「『盾』!」ズギャン
倉本「!?」
倉本(何もない所から盾が!)
秋「おおおっ!」ダッ
倉本「おらっ!」ドンッドンッ
秋「ぐぅっ!」バギッバギッ
秋(すげえ威力・・・盾が壊れそうだ!けど、後二三発は持つ!それだけ耐えれば、距離を詰められる!)
秋(相手の能力は弾丸!距離を詰めればこっちが有利なはず!)
倉本「ちっ・・・いきなり『奥の手』を使う事になるとはな・・・まぁ、誰も見てないしいいか」
秋(なんだ・・・?何か、企んでいる・・・?)
倉本「『鮮血の弾丸』!」グワッ
秋「なぁ・・・っ!?」ズバシュッ
秋(俺の指が・・・『弾け飛んだ』!)
秋(まさか!『相手の血も弾丸にできる』のか!?)ズササッ
39 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/07(土) 01:39:28.21 ID:SSKsXVOT0
倉本「くそ・・・指一本か・・・対人間に使うのは初めてだからな・・・」
秋(後一歩踏み出していたら、全身が弾け飛んでたんじゃねーか・・・?)
秋(遠い敵には弾丸。近付く奴は消し飛んで相手の弾薬になる・・・なんだこいつ!強すぎるだろ!)
秋(ここは逃げるしかない・・・!)ダッ
倉本「・・・逃がすかよ」ドンッ
秋「がっ・・・」ズサァッ
秋(足が・・・!)
倉本「お前、さっき走ってった女の仲間だろ。あいつの能力を教えろ。そしたら生かしてやる」
秋(絶対嘘だな・・・)
秋「なぁ・・・『画竜点睛』って言葉、知ってるか・・・?」
倉本「・・・それがどうした」
秋「はは・・俺が何もせず、ただダラダラと公園を捜索していたと思うか・・・?」
倉本(・・・何だ?あいつが転んで足元にできた線が、何か別の物に繋がっている)
倉本(そうだ。大きな文字で『高層』という単語が俺の足元まで来ている)
倉本(後ろに振り返ると、今度は『ビル』という単語が、これまた大きな文字で続いている)
倉本(俺は今、『高層ビル』の真上に居た)
倉本「おいお前、この文字は・・・」
秋「そして今!『画竜点睛』!最後の一画は記されたっ!」シュバッ
秋「『十文字変』!『高層ビル』!」ズギャン
倉本「うっ、うおおっ!?」ゴゴゴゴ
倉本(急に、足元から高層ビルが出てきた・・・!今上空何メートルだここ・・・!)
倉本「あいつの能力・・・『単語を具現化する能力』・・・か?」
倉本(何にしろ、結局ただの時間稼ぎだ・・・さっさと降りて・・・)フッ
倉本(・・・・・・消えた・・・?)
秋「文字から一メートル離れると、具現化した物体は消える・・・」
倉本(ちょ・・・高・・・落ち・・・死・・・)
ベシャアッ
秋「宝石を回収して・・・と。さぁ、あの二人の所へ行こう」スッ
秋「・・・足いてえ」ズッズッ
クラモト:死亡
40 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/07(土) 19:24:48.15 ID:SSKsXVOT0
路地裏
秋「・・・お、居た。おーい」
七香「・・・って・・・でしょ・・・っ!」
サキ「・・・っ!・・・っ!」
秋(何か、様子が変だな)
七香「宝石を渡しなさいって言ってるでしょ!」ゲシッ
サキ「うっ!」ズサァッ
秋「お、おい!」
秋(七香があの子を『蹴り飛ばした』。それが何度繰り返されたのか、女の子はすっかり怯えて体を丸めている)
七香「ああ・・・六東さん。宝石持ってるって事は、勝ったんですね」
秋「うん・・・じゃなくて、やりすぎだよ!七香さん!こんな小さい子相手に・・・」
秋「大丈夫?怪我はない?」ギュッ
秋(女の子を抱きかかえる。女の子は震えながらも、小さく頷いた)
七香「何言ってるんですか・・・。殺し合いですよ、これは」
秋「そりゃっ・・・まぁ、そうだけどさぁ」
秋「平和的に行ける時は平和的に行こうよ・・・特にこんな小さい子相手は。えっと、君、名前は?」
サキ「サキ・・・です」
秋「そっかぁ。サキちゃんか。サキちゃんは・・・どんな願い事を叶えて欲しいの?」
サキ「お友達が引っ越して・・・また一緒に、同じ学校に行きたいの・・・」
秋「・・・そっか」
七香「くだらない・・・!」ギリッ
秋「なっ・・・さっきから酷いよ七香さん!サキちゃん、本当に大丈夫だった?本当に怪我無い?」
七香「・・・それは心配ないですよ。その子の能力、多分『絶対防御』ですから」
秋「絶対防御?」
七香「ほら」カラン
秋(七香が包丁を一丁、地面に捨てた。その包丁は、歪に刃がこぼれていて)
秋「それを向けたのか・・・この子に・・・!」
秋「君の願い事は、何だ。何が君をそうさせる!」
七香「・・・『死にたくない』」
七香「『不老不死』それが私の願い・・・死にたくない・・・死にたくないっ!」
41 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/07(土) 19:25:49.52 ID:SSKsXVOT0
ドゴオォンッ!
秋「!?」
秋(七香が台詞を言い終えた瞬間、一人の男が降ってきた)
鉄雄「あいつが投げたのが『ズボン』で良かった・・・俺の能力が『硬度調整』で良かった・・・」
鉄雄「そうでなければ、あの状態からの生還はなかったっ!」
秋(何だこのズボン履いてないムキムキの変態は!?)
鉄雄「ところでお嬢ちゃん・・・願い事が『不老不死』だって?俺とキャラ被ってる奴多すぎじゃねぇ?」
鉄雄「なんとなく気に食わねぇし、お嬢ちゃんからぶっ飛ばそうかぁ!」ギュオッ
七香「・・・っ『気配遮断』!」スウゥッ
鉄雄「!?消えた・・・!?」
鉄雄(瞬間移動・・・いや、透明化か?・・・どちらにせよ、俺にダメージを与える事はできんだろう)
鉄雄「計画変更っ!見えてる奴からぶっ飛ばぁす!」グルンッ
秋「どわぁっ!」ゴロォンッ
サキ「きゃあっ」
秋(『高層ビル』・・・駄目だな。この距離だと俺もビルに乗っちまう。それに、こいつは高い所から落ちても平気みたいだし・・・)
サキ「わっ、腕が勝手に・・・」グイッ
サキ(宝石が・・・)
秋「なっ、くそっ!」グイッ
秋「サキちゃん!大丈夫!?」ダダッ
サキ「う、うん。取られなかった」
七香(・・・惜しい)
秋(危ない・・・『気配遮断』は『絶対防御』をすり抜けるのか・・・!)
秋(っていうかあいつ迷わずサキちゃん攻撃しやがって!あのおっさんが先だろ!)
秋(ムキムキのおっさん・『気配遮断』を同時に相手取るのは、『残り五文字』じゃきつい!)
秋「逃げるしかないっ!」ダダダッ
鉄雄「待てぇい!」
42 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/07(土) 19:26:30.06 ID:SSKsXVOT0
秋「はぁっ・・・おいおっさん。キャラ被ってるって言ってたな・・・あんたの願い事も『不老不死』なのか?」
鉄雄「ん?あぁ・・・そうだよ。不死になって、永遠に戦場に立つのが俺の夢なのさ」
秋「このっ、あーもう!」ピタッ
鉄雄「?」
秋「お前らなぁ!贅沢なんだよ!死ぬのなんてまだまだ先だろうが!」
秋「その時が来てもない癖に!怖えだのなんだの!ぐだぐだ言ってる暇があるなら精一杯生きろ!」
秋「おい!七香!見えねえけど、どうせどっかで聞いてんだろ!お前とのコンビは解消だ!」
秋「『俺』は!お前らみたいな贅沢じゃなくて、『友達と一緒に居るために』、『失った物を取り戻す』ために立つ女の子に協力する!」
鉄雄「はん!協力する、だぁ!?あんなに逃げ回っておいて、俺に勝つつもりかぁ!?」ダッ
秋「いや、勝てない・・・だから『逃げる』」
鉄雄「そんなのさっきから・・・っ!?」
秋「残り五文字全消費!『東京タワー』!」ズギャンッ
鉄雄「うおおおっ!?」
鉄雄(目の前に東京タワーが!?)ズドドド
サキ「わぁ・・・すごい・・・高い」
秋「へへ、流石にここまでは来れないだろ。サキちゃん、これどうぞ」スッ
サキ「宝石・・・!いいの?」
秋「うん。これで君の手に宝石が二つ。後はここに座ってるだけで、君の勝ちだ、サキちゃん」
サキ「あ、ありがとう・・・えっと」
秋「六東秋」
サキ「ありがとう。秋さん」
秋「・・・どういたしまして」
秋(これで十文字全部消費した・・・もう明日のこの時間まで丸腰だ。けど、このままバトルは終わりだし、大丈夫だよな?)
43 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/07(土) 19:27:05.61 ID:SSKsXVOT0
七香「・・・まずい」スウゥッ
鉄雄「東京タワーの次は・・・何だ、さっきの嬢ちゃんか」
七香「あの二人はおそらく天辺に居るはず・・・あなた、これ登れますか」
鉄雄「ん?おっさんを舐めるなよ?今午前八時だろ?残り十一時間もあれば、登り切れるさ」
七香「・・・東京タワー、全長333メートルの内、全部が階段で繋がってる訳ではないんですよ」
鉄雄「・・・だったらちょいと厳しいかも・・・ん?いや、あいつの能力なら・・・」
七香「登る方法に心当たりがあるんですか!?なら、私も連れて行くべきです」
鉄雄「は?」
七香「天辺に居る、二人・・・宝石を持っているのはその内の一人、小さい女の子方です」
鉄雄「あの抱えられてたちびっ子か」
七香「さらに、その子の能力はおそらく『絶対防御』。いかなる攻撃も通用しません」
七香「ですが、私の能力ならば宝石を奪う事ができます。このままではあの女の子の勝利でゲームセット。それはあなたも嫌でしょう?もし可能なら、私を連れて行くべきです」
鉄雄「ふぅん・・・確かにその通りだな」
鉄雄「あんたの言っている事が本当なら、な。適当言って、ただ乗りしてぇだけじゃねぇの?」
七香「・・・!」
鉄雄(さて・・・どうしたもんか)
鉄雄が取った行動は『下1』だった!
1.『久遠寺七香』を信じる!一緒に『あいつ』の下へ!
2.『久遠寺七香』を信じない!危険因子は今すぐ殺す!
どっちだった!?1、2番のどっちか答えてね!下1だよ!
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/07(土) 19:31:02.63 ID:gTadVJrDO
2
45 :
◆mMuVgEBA.s
[saga]:2018/04/08(日) 04:07:25.32 ID:D14AXJWo0
鉄雄「ふん・・・いいだろうとりあえずは嬢ちゃんを信用してやる」
七香「・・・ありがとうございます」
鉄雄「そうと決まればレーダー登録だ」スッ
七香「はい・・・っ?」
鉄雄「どおらぁっ!」ズゴッ
七香「かはっ・・・!」
七香(こいつ・・・騙し・・・)ドサッ
鉄雄「まぁ、殺せる奴は殺しておかねーとな。さて・・・行くか」
七香:死亡
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