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【ガルパン】まほ「アンツィオ高校で幻の戦車道を撃破する」
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1 :
◆Bkxeh6JCZU
[saga]:2018/03/30(金) 16:05:13.27 ID:Q7JtTmqY0
・ガルパンSSです。まほチョビの可能性をどうでしょう。
・独自設定キャラ崩壊注意。
・モブに意味もなく名前がついてますが栄冠ナインの転生OBみたいなものです。
・適宜スカートを着脱して下さい。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1522393512
2 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:05:51.81 ID:Q7JtTmqY0
<中学2年の6月・名古屋市桜ケ丘中学校>
名古屋人1「千代美! 最後のベニヤ板持ってきたぞ!!」
安斎「よーし! それじゃ一気に仕上げちゃおうか! 翠はそっち持って!」
名古屋人2「はい!」
安斎「この秘密兵器と私の作戦さえあれば私達は絶対に勝てる!」
名古屋人1「そうだ! あの天下の黒森峰ユース相手に私達のフラッグ車で囮して時間稼いでる間に他のみんなでハリボテ陣地を展開して!」
名古屋人1「森の前で立ち往生させて持久戦に持ち込めば! 私達フツーの中学の戦車実習チームでも黒森峰に勝てる!」
名古屋人2「勝てます!」
安斎「その通りだ! さあ作業を進めよう!」
名古屋人1「…いやそんなコントじゃないんだから。ここまで付き合っといてなんだけどさぁ」
名古屋人1「そもそも最初の囮の時点で撃たれて試合終了じゃない?」
安斎「いやそこはこう、渚のドリブル走行でスイスイッとさ?」
名古屋人1「5人抜きなんてバスケの試合でも無理だっての」
安斎「いけるいける! ほら、球技やってる奴は戦車も上手いってよく言うだろ?」
安斎「まあぶっちゃけちゃうと、開始5分で即終了でも構わないっちゃ構わないんだけどな」
名古屋人1「はあ!?」
安斎「それはそれで美味しいだろ? こんな9時過ぎまで教室残って、せこせこ作業しといてさ」
安斎「その成果を試す場すらなく、はい終了ーってなったら」
名古屋人1「帰っていい?」
安斎「ダメ」
名古屋人1「ったく、こっちはバスケ抜けて来てるってのに」
名古屋人2「でも私、少し楽しいです。こうやってみんなで、夜の教室で一緒のことしてるって」
安斎「へへっ、だろう? この後は、ラーメン屋で祝勝会だ!」
名古屋人2「ラーメン!」
名古屋人1「祝勝会って」
安斎「祝勝会だ。何せ私達はもう勝ってるんだからな!」
安斎「だってそうだろう? ただの学校の授業で、ここまで楽しめてるんだ」
安斎「絶対に黒森峰の奴らより、私達の方が楽しんでる!」
安斎「それはもう、私達の勝ちと言ってもいいじゃないか! なあ!?」
名古屋人2「はい!」
名古屋人1「千代美って、ホントに独特だよなぁ」
安斎「よっし! 準備完了!」
安斎「そんじゃラーメン行くぞー!!」
3 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:07:10.81 ID:Q7JtTmqY0
<中学2年の6月・名古屋市桜ケ丘中学校戦車実習場>
<黒森峰ユース・フラッグ車車中>
まほ(おかしい…どうしてこうなった?)
まほ(これが本当に黒森峰の戦場だというのか…?)
まほ(一体どこで歯車が狂った…?)
まほ(…初手。敵フラッグ車の単身突撃。そこで撃破できていれば5分で終わる試合のはずだった)
まほ(疾かった。こちらの5輌の砲撃を掻い潜り、隊列を乱し、あまつさえこちらの1輌の履帯を切っていった)
まほ(一般中学の実習チーム相手に落伍車を出すわけには行かない。履帯の修理に時間を取られた)
まほ(その間に視界の悪い森を要塞化された。20輌近い戦車の防御陣形)
まほ(無論敵も実数は5輌。正体は戦車の写真を張り付けたベニヤ板)
まほ(ならば正面から打ち破るまでと進出した結果)
まほ(ベニヤ板の背後に隠れた本物の戦車の砲撃で、1輌を撃破されてしまった)
まほ(同時に茂みに偽装していた戦車に退路を断たれ、更に1輌失った)
まほ(辛うじて突破し森から脱出したものの…)
まほ(ベニヤ板の戦車。本物の戦車。ベニヤ板の戦車の背後に隠れた戦車。そして埋伏の戦車)
まほ(森に攻め入ることもできず、攻略の糸口も見いだせないまま、対峙を続けてしまっている)
まほ(3対5という、劣勢に立たされたままで…)
まほ(……)
まほ(初手の突撃に対処できなかったのは、疲労のためだろう)
まほ(2軍の練度を高めるために行われる、伝統の列島縦断遠征)
まほ(通過するすべての県で戦車道の試合を行う過酷な遠征…時には1日に2度や3度の試合すらこなす)
まほ(…試合ではないな。動く的を相手に数をこなすことだけを目的とした演習だ)
まほ(リトルのチームではなく戦車実習のある中学を相手に行うのは)
まほ(2軍とはいえ伝統ある黒森峰ユースが万に一つも敗れることがあってはならないからだ)
まほ(……)
まほ(例えここから逆転したとしても、監督からの叱責は免れない。チームの士気は最低だな)
まほ(叱責だけではない。黒森峰ユースの選手としてのプライドだってボロボロだろう)
まほ(……)
まほ(雑念を捨てろ、西住まほ。この状況を打開することだけを考えるんだ)
まほ(このまま対峙を続けていれば、先に倒れるのは間違いなくこちらだ)
まほ(考えろ。敵の思考を読み取れ。敵も強者。戦線を膠着させただけで満足している筈はない)
まほ(勝つための一手を必ず打ってくる筈。考えろ。次の一手を)
まほ(敵は今度は、何をしてくる…!?)
4 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:09:35.26 ID:Q7JtTmqY0
<桜ヶ丘中・フラッグ車車中>
安斎「なっ、なあ渚!? 翠!? こっ、これってかなりいい勝負だよな!? いい勝負してるよな私達!?」
名古屋人2「してます! してますよ千代美さん! あの黒森峰ユース相手に!」
名古屋人1「間違いなくいい勝負だ千代美! というかコレ、全部計算してやってたの!?」
安斎「ばっ、馬鹿言うな! 全部偶然だよ偶然! ただ私はこうなったらいいなぁ、とかこういう偶然が起きたらいけるなぁ、とかそんな感じでふんわりとさぁ!」
安斎「そっ、それが何だよこれ!? もうビッシビッシ決まっちゃって…うあ”あああああ”!? どうしよう!? どうしようこれ!?」
名古屋人1「どうしようってそりゃ、勝つしかないでしょ!! 次はどうする!? どうすれば勝てる!? 私今、かなり本気になってるよッ!!」
安斎「どうすれば勝てるって、そんなんわかるわけないだろ!? 私の予定じゃ開始5分で撃たれて終了ーっ、だったんだから!」
安斎「何なら昨日みんなでラーメン食べに行った時点で、もう満足しちゃってたんだものーぉ! 作戦なんて何もないぞ!?」
名古屋人1「はあ!? ホントに怒るよ千代美!!」
名古屋人2「考えましょう千代美さん! 千代美さんなら出来ます!」
安斎「いや無理だって! こっちはそんな、諸葛孔明じゃないんだぞぉ!?」
名古屋人2「いいえできます! 千代美さんの土壇場の作戦で、こっちは2台も落とせてるんですから!」
名古屋人1「そうだやれるよ千代美! 流れはこっちに来てるんだ!!」
安斎「そっ、そうか!? よしじゃあちょっと考えてみる!! 双眼鏡貸せ!」
安斎「……」
名古屋人1「どうだ? 千代美? 向こうはどうしてる?」
安斎「全員こっち向いてるな…でもってやっぱり」
名古屋人1「やっぱり?」
安斎「向こうの隊長、めっちゃかっこいい」
名古屋人1「……」バシッ
安斎「痛い! 今叩いたな!? 渚今叩いたな!?」
名古屋人1「本気になってるって言ったでしょ千代美!? ちゃんと考えてって!!」
安斎「考えたって出るわけないって! 無理だって!! 見ただろお前達も!? 5人で囲んでたのに突破されたんだぞ!?」
5 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:10:40.49 ID:Q7JtTmqY0
安斎「あんな、王子様みたいなの相手にして勝てるわけないって!!」
名古屋人1「王子様って!」
名古屋人2「千代美さんは恋愛小説の読み過ぎです! 確かに、凛とした美しさのある方だとは思いますが!」
安斎「だろ!? 翠もそう思うだろ!?」
名古屋人1「じゃあもう後で握手でもしてくればいいでしょ!? いい勝負だったなって!!」
安斎「握手!?」
名古屋人1「いい千代美!? 何でもとにかく楽しむって千代美の考え、千代美のそういうとこ、私も大好きだよ!?」
名古屋人1「でもね、試合に勝つってのもすごく楽しいんだ! 私は千代美にそれもわかってほしいッ!」
安斎「渚…」
名古屋人1「あんだけ遅くまでみんなで頑張ったんだ! せっかくここまで来たんだから! 絶対勝とうよ千代美!」
名古屋人1「もし勝ったらサイゼでホントの祝勝会だ! パスタ奢ってあげるよッ!!」
安斎「パスタ!!」
名古屋人2「パスタ!!」
名古屋人1「昼だったらスタミナ太郎でもいいよッ! だから勝とうッ!! 黒森峰ユースに!!」
安斎「よしわかった! じゃあ私達だけ後ろに回ろう! 射程ギリギリからあっちのフラッグ車を撃ち抜くんだ!!」
安斎「向こうはこっちの数も把握できてないと思うから、気づかれさえしなければそれで勝てる!!」
安斎「最後の作戦は立てたぞ! 私の仕事は終わりだ!! もう知らないぞ! 後は二人が頑張れ!!」
名古屋人1「よーしわかったッ! シュートポイントまでは私が引き受けた! そっから先は翠の責任だねッ!!」
安斎「外したら残念会は翠の奢りだな!」
名古屋人2「あ、酷い! 私だって戦車は素人なんですよ!?」
安斎「大丈夫大丈夫! 弓道とか華道とかやってる子は戦車道も上手いってよく言うだろう!?」
名古屋人1「ちゃんと狙える場所まで連れてってあげるから! そっから先は弓道と一緒だよッ!!」
名古屋人2「…わかりました! 覚悟を決めます! 絶対に、射抜いて見せます!!」
安斎「よーし! 最終作戦、発動だァーーーーっ!! デケデンっ! あったらっしっいーい! あさがいつものよーに、って痛い痛い! 叩くな渚!」
名古屋人1「本気だって言ってるでしょ!! 茶化すのはやめてって!!」
安斎「しょうがないだろぉ!? そんな、私、こんな緊張耐えられないんだって!! 素で無理なんだって!!」
6 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:12:34.45 ID:Q7JtTmqY0
<黒森峰ユース戦車隊の後背らへん>
名古屋人1「この辺りでどう? 翠」
名古屋人2「…まだです、あと100mお願いします」
安斎「だ、大丈夫か? 気づかれるんじゃないか?」
名古屋人2「あと100mです。それで間違いなく、100%、射抜けます!!」
名古屋人1「よしわかった! 近づこう!」
安斎「…なあ、渚」
名古屋人1「何? 千代美? アホなこと言ったらホントに叩くよ?」
安斎「いや、その…戦車道って楽しいな?」
名古屋人1「いっ、今更アンタがそれを言うの!?」
安斎「いや! なんというか、私はこう戦車の中でアレコレわいわいやるのが好きだったんだけど…こういう緊迫感も、なんかいいなぁってさ?」
名古屋人1「…あははっ! それは千代美、それが勝負の楽しさだよッ!」
名古屋人2「千代美さん、矢をお願いします」
安斎「おっ、ポイントに着いたんだな…よし、装填完了だ!」
名古屋人2「……」
名古屋人1「決めろよ、翠ッ…!!」
安斎「ちょ、ちょっとキューポラから出るぞ! 勝つんだったら生で見たい! 二の矢は要らないだろ!?」
名古屋人2「当然です…!」
安斎「ん…? ちょっと待て翠、渚…う、うわぁ!!?」ガタッ
名古屋人1「千代美!?」
名古屋人2「千代美さん!?」
まほ「……」
安斎「こっ…こっち見てるってぇえ”えええええええっ!!!」
まほ「撃てっ!!」
審判「フラッグ車走行不能! 黒森峰ユースの勝利!!」
7 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:13:32.92 ID:Q7JtTmqY0
<戦車実習場・黒森峰ベンチ>
カン督「何をやっとるんだ貴様らは!」バンッ
まほ「すみません、監督」
カン督「西住ィ! 貴様ァ、この遠征何のためにやっているかわかってるのか!?」
まほ「私達2軍の練度を高めるため…」
カン督「違うだろう!?」バンッ
カン督「この遠征はなァ! 黒森峰ユース、ひいては西住流の威名を全国に知らしめるためにやってるんだッ!!」
カン督「戦車やるなら西住流! 全国の中学生がそう思うような戦いを貴様らはせにゃならんのだッ!!」
カン督「それを何だあのザマは!? 素人の計略にまんまと乗せられやがって!!」
カン督「これじゃあ何のためにやってるのかわからんだろうがっ!!」バンッバンッ
まほ「すみません」
カン督「本当にわかってるのか!? 貴様の為にやってるようなモンなんだぞこの遠征はッ!!」
カン督「西住流の宣伝の為にこうやって毎日毎日車・試合・車・試合で…もうケツが痛いんだ俺は! もう車内で寝れないんだぁ、俺はァ!!」バンッバンッバンッ
まほ「……」
カン督「…なんだその目は?」
まほ「は…?」
カン督「なんだその目はと言ってるんだ! 貴様本当に反省してるのか!?」
まほ「すみません」
カン督「すまないならもう少しすまなそうな顔をしろッ!!」パンッ!
まほ「っ…!!」
カン督「フン! 少しはすまなそうな顔になったな西住! 俺は何考えてるかわからんような面をしてるヤツが大嫌いなんだ!!」
安斎「オラァッ!!」ドゴォ!
カン督「ぬおおっ!?」
まほ「!?」
名古屋人2「千代美さん!?」
名古屋人1「アンタいきなり何してんのさっ!?」
カン督「な、なんだ貴様は!? 背後からいきなり飛び蹴りだとォ!?」
安斎「うるさいっ! アンタこそ今何をした!? 女の子の顔にビンタだと!? 体罰だぞそれは!」
カン督「なっ!? 俺はただ不甲斐ない戦いをしたコイツの性根を叩きなおしてだなァ!!」
安斎「アンタ人間のクズか!? 何を叩きなおすっていうんだ!? ソイツはちゃんと戦って勝ったじゃないか!!」
まほ「え…?」
名古屋人1「落ち着いて千代美! こんなの運動部じゃ普通のコトなんだって!!」
安斎「普通なワケないだろうこんなこと!! ちゃんと勝ったのに! 何で褒めてやらないんだ!?」
まほ「ま、待って」
安斎「謝れよアンタ!! 隊長に謝れッ!! 土下座して謝れッ!!」
カン督「貴様ァ! 言わせておけば!!」ガタッ
まほ「待って、監督、待って」
名古屋人2「先生! 先生ーっ!!」
教師「どうした!? 何をしてる安斎!! やめなさい!!」
安斎「っ、先生だって! アイツが!!」
教師「いいからやめなさい!!」
8 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:14:36.78 ID:Q7JtTmqY0
教師「本当に、申し訳ございませんでした」
カン督「まったく、生徒の躾くらいしっかりして欲しいものですなァ?」
カン督「蹴られた腰がまだ痛みますよ? えぇ? 先生?」
教師「いや本当に、返す言葉もございません。普段はあんな子じゃないのですが」
カン督「まあ、パンツァーハイということにしておいてあげましょう。アンタの顔に免じてだ」
教師「本当に、申し訳ございません…ですが監督さん。どうか子供達の頑張りも認めてやってはくれませんか?」
教師「うちの子達も、夜遅くまで一所懸命に頑張って、今日の試合を迎えたんです」
教師「それは、おたくの子らも一緒の筈でしょう?」
カン督「フン、そんなこたぁわかってる。だがそんな甘ったれは黒森峰ユースじゃ」
カン督「黒森峰じゃあ許されんのだ。特に、西住の奴にはな。奴は徹底的に鍛えてやらにゃならん」
カン督「坊主の説教なら死んでからにして貰おう」
9 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:16:18.00 ID:Q7JtTmqY0
<戦車実習場・出口>
安斎「うぅ…先生にめっちゃ怒られた…」
名古屋人1「とーぜんだよ! 飛び蹴りはないって!」
名古屋人2「矢的先生、まだ謝ってますよ?」
安斎「けど私は間違ってない…だってビンタはやりすぎだろう!?」
名古屋人2「それは、確かに私もそう思いますけど」
名古屋人1「だから二人とも、そんくらい普通なんだって。あの隊長だって心の中じゃうるさいなぁくらいにしか思ってないよ」
安斎「うー、納得いかん…」
名古屋人1「それより、残念会千代美の奢りだかんね?」
安斎「ええ”っ!? な、なんで!?」
名古屋人1「作戦読まれて負けたワケだからね。じゃあ千代美の責任だ」
安斎「うぅ、泣きっ面に蜂だぁー…」
名古屋人2「渚さん」
名古屋人1「冗談だよ千代美! なんか美味しい物食べて、今日の事はさっぱり忘れよっ!」
名古屋人1「いつまでもズルズル引きずってたって、しょうがないでしょっ!」
安斎「…そうだな! よーし、行くぞーっ!!」
まほ「あのっ!」
10 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:16:59.36 ID:Q7JtTmqY0
安斎「ん?」
まほ「安斎、さん?」
安斎「おお! アンタはさっきの! 大丈夫か? ほっぺた、まだ痛むか?」
まほ「あ、ああ。大丈夫。このくらい、なんでもないから」
安斎「ホントか? ダメだぞ、嫌なことは嫌ってちゃんと言わないと! くっそ、あのヒゲめ。思い出したらまたムカムカしてきたぞ!」
まほ「大丈夫。大丈夫だから。その…ごめんなさい」
安斎「ん? 何がだ?」
まほ「私のせいで、怒られて」
安斎「ああ、いいっていいって! 全部あのヒゲが悪いんだから!」
まほ「次は!!」
まほ「次はちゃんと、あっさり勝つから!!」
安斎「…はぁっ!?」
まほ「……」
安斎「…えーと、西住さん、だったか? ひょっとして私にケンカ売ってらっしゃる?」
まほ「えっ? 違うよ。私がちゃんと勝ってれば、安斎さんも怒られずに済んだから」
安斎「ぷっ…」
まほ「…?」
安斎「あっはっはっはっは!!」
まほ「安斎、さん?」
安斎「いや、あのな西住さん? 私はいいんだ。けど、そういうこと他の子に言っちゃダメだからな?」
まほ「えっ?」
安斎「他の子も、曲がりなりにも勝つために頑張ってきてるんだからさ、そんな勝つのが当然みたいなこと言っちゃ失礼だろ」
安斎「うん、渚辺りが聞いたら絶対怒ってたな。二人とも先行っちゃったけど」
まほ「ご、ごめん」
安斎「…ふふっ! 戦車に乗ってた時は、あんなにかっこよかったのにな!」
まほ「えっ?」
安斎「いいよ、わかった! それじゃあ来年、もう一回勝負だ! けど、あっさりなんて勝たせてやらないから覚悟しとけよ!」
まほ「来年…わかった。来年、必ずまたここに来よう。その時、もう一度勝負だな?」
安斎「ああ、約束だぞ、西住!」
11 :
◆Bkxeh6JCZU
[sage saga]:2018/03/30(金) 16:18:50.51 ID:Q7JtTmqY0
とりあえず、今日はここまでです。続きます。
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