ギャルゲーMasque:Rade 李衣菜√

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202 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:51:16.65 ID:SnoaWM920


李衣菜「……うん、普通じゃないよ。だって……」

照れたように、顔を染めて。

それを夕陽のせいにしようともせずに。

李衣菜「私にとって……特別な人だから」

笑って、そう言ってくれた。

P「……やっと、言ってくれたな」

李衣菜「何?知ってて告白したの?だったら本気で失望するけど」

P「な訳ねぇだろ……前、まゆと昇降口で言い合ってた時あったろ?」

李衣菜「……あー……聞かれちゃってたんだ……」

P「その前の美穂との会話もな」

李衣菜「じゃあ……ちゃんと、謝らないとね」

ふーっと大きく息を吸って。

李衣菜「……ごめんね、P。ずっと、迷惑ばっかりかけて」

P「……迷惑だなんて思った事は……無いよ」

李衣菜「一瞬何か言おうとしなかった?」

P「李衣菜はいつも、誰かの為に行動してたから……きっと俺が迷惑だと思った事があったとして、それは絶対誰かの為だった筈だ」

李衣菜「お、良く分かってるじゃん」

P「そこ乗るのか」

李衣菜「まぁ安心と信頼の多田李衣菜ですし?基本は誰かの為に……うん、空回りしちゃう時もあったけど……」

少し、表情が翳る李衣菜。

……どう言えば良いんだろうなぁ。

P「……最近さ、全然喋れなかっただろ?色々理由はあったとは言え……すっごく、しんどかった」

李衣菜と会話するのが、当たり前になっていたから。

李衣菜が側で笑ってくれているのが、当然だったから。

だから絶対失いたく無いと思ってたし。

実際そうなっちゃった時は、想像以上に辛かった。

李衣菜「……最後くらい、私の邪魔無しで……楽しく、って……」

P「……邪魔なんかじゃない」

李衣菜「……うん、Pなら絶対そう言ってくれるって信じてた。正直私も、自分で言ってて辛かったかな」

P「だったら……言うなよ」

李衣菜「でもさ、ほら……恋人になれたとして、もうすぐにお別れじゃん?」
203 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:52:02.87 ID:SnoaWM920


……それでも。

やっぱり俺は……ほんの短い時間でも。

李衣菜「あとやっぱり、美穂ちゃんにも、智絵里ちゃんにも、加蓮ちゃんにも、まゆちゃんにも……負い目を感じる部分があったからさ」

李衣菜「応援するよって言っといて……それは別としても、美穂ちゃんに通話で『わたしはきちんと向き合ったから、李衣菜ちゃんも……ね?これからも三人で、一緒に居たいから』って言わせちゃって……」

李衣菜「智絵里ちゃんだって、私が早くにちゃんと向き合えば……あんなに思い詰めずに済んだかもしれないし」

李衣菜「加蓮ちゃんもさ、本気で私達と過ごす日々が大切だって思っててくれて……私がPに保留でも良いんじゃない?なんて言ったせいで余計に辛い思いさせちゃったりさ」

李衣菜「まゆちゃんは……一番、辛かったと思う。一番辛い役目を引き受けてくれて……それなのに笑って、優しくて……強引にでも、向き合おうとしてくれた」

李衣菜「……私が居なければ、もっと良い関係だったかもしれない、って……そう思っちゃうの、分かるでしょ?」

……やっぱり、色々悩んでたんだ。

一人一人とちゃんと向き合おうとして。

結局、自分が居ないのが一番だなんて結論に至るだなんて……

P「……いや分かんねぇわ」

李衣菜「……物分かりが悪いね」

P「俺の気持ちは?」

李衣菜「対象外です」

P「嘘付け」

そんな訳が無い。

自惚れだって思われても良い。

李衣菜は昔からずっと……俺を支え続けてきてくれたんだから。

P「残念な事に、俺は李衣菜の気持ちを考えてやれるほど大人じゃない。諦めも悪い。物分かりの良くない子供だ」

李衣菜「……ばーか。Pはもう……子供なんかじゃないよ」

笑いながら、寂しそうに。

ぽつりと、李衣菜は言葉を漏らした。
204 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:52:29.74 ID:SnoaWM920



李衣菜「……ねぇ、P。私の気持ちは、ずっと昔から決まってたんだ」

李衣菜「きっとその頃のPにとって、私は腐れ縁みたいな感じだったんでしょ?好意を向けられてるなんて、思った事も考えた事も無かったんじゃない?」

李衣菜「もっと早くに気付いて貰えれば、なんて逆ギレするつもりは無いけど……全くそういう風に見て貰えなかったのは、辛いな……」

李衣菜「……意識し始めたのは、中学入ってすぐくらいだったんだ」

李衣菜「当たり前みたいにずっと一緒に居たから、最初は意識してなかったけど……背が伸びて、私よりおっきくなった頃から」

李衣菜「アホなとことか、会話してて楽しいとことか、多分友達の延長線上みたいな感じだった。最初はね?」

李衣菜「一緒に居る時の居心地の良さとか……他の男子じゃそんな事思わないのに、Pと居る時間が楽しくて」

李衣菜「ずっとこのまま続けばいいなーって思ってたし、ずっとそのまま続くと思ってた」

李衣菜「Pには私しかいなかったから、誰かに取られるなんて思いもしなかったし」

李衣菜「……それが恋だなんて、思いもしなかったな」

李衣菜「高校生になって、美穂ちゃんと出会って……三人で遊ぶようになったじゃない?」

李衣菜「しばらくして、美穂ちゃんからPの事好きって話された時……すっごく、モヤモヤした気持ちになったんだ」

李衣菜「それでも、応援するよって言った時に……なんだか泣きそうになっちゃって。あぁ、きっと私はPの事が好きだったんだな、って」

李衣菜「まぁでも美穂ちゃんを応援するって言っちゃったし、きっとPも美穂ちゃんみたいな可愛い子が好きだろうからって……諦めたんだ」

P「……諦めたんだな」

李衣菜「うん、諦めた。美穂ちゃんとPが付き合っても、二人とも私との距離感が変わる訳じゃ無いだろうし良いかな、ってね」

李衣菜「何回も何回も自分に言い聞かせた。きっと変わらないから大丈夫、って……」

李衣菜「……変わらない訳なんて無いよね……でも私は、Pに変わって欲しくなかった。もちろんそんな事を言える訳も無いし、想いを閉じ込めて黙ってたけど……」

李衣菜「…………うん、諦められなかったんだ……二人きりだった頃に戻りたくなった。Pに私しかいなければなんて、そんな酷い事を考えた時もあったな」

李衣菜「……私も、Pに想って貰いたかった……結ばれたかったよ!誰よりも側で過ごしたかったよ!誰よりも側で、頼って欲しかったよ!!」

目に涙を浮かべて、心を吐き出す李衣菜。

思っていた以上に、李衣菜の想いは大きかった。
205 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:52:56.02 ID:SnoaWM920


李衣菜「結局、Pは私の事を選んでくれたけど……それまでに、Pは色んな思いを抱え過ぎたんだよ」

李衣菜「だから、子供でいたい、変わりたくないって言ってくれた時は嬉しかったけど……変わっちゃったからこそ、そんな事を言ってきた訳だし……」

李衣菜「……Pだけ勝手に大人になって……まるで、私が置いてけぼりにされちゃったみたいだったのが……すっごく不安だった」

李衣菜「もう、私の知ってるPはいないんだろうな、って。そんな訳無いのにね……一人で不安になってさ」

李衣菜「……私は……歳を取ってもまだ心が子供のままなんだよね、きっと。諦められないクセに、後悔だけ積み重ねてる」

李衣菜「……ねぇ、知ってた?Pが告白されたって相談してきた時……私、泣きそうになるくらい辛かったんだよ?」

李衣菜「智絵里ちゃんの想いを断ったって聞いた時、泣きそうになるくらい安心しちゃったんだよ?」

李衣菜「それでも、それを全部隠さなきゃいけないって……何も知らない子供でいるって決めたから……」

李衣菜「変わって欲しく無かったから……せめて私だけでも、って……」

P「……一緒に、変わってみようよ。それで大切な物が……大切だった日々が失くなっちゃう訳じゃないんだし」

李衣菜「……うん。子供でい続けるのも、終わりにしないとね」

俺にとって、李衣菜と出会ってからの日々が大切な宝物である様に。

李衣菜にとっても、俺と出会ってからの日々は大切なものだった。

不安もあっただろう。

言いたい事も沢山あっただろう。

それを、全部抱え込んで。

それでもようやく、吐き出してくれて。

それを全部知れて、俺はとても嬉しかった。

……だから。
206 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:53:55.96 ID:SnoaWM920


李衣菜「……ねぇ、P」

P「……李衣菜」

李衣菜「……私は、あなたの事が……誰よりも大好きでした」

P「……俺も、誰よりも……李衣菜の事が大好きだ」

李衣菜「今からでも、私と……付き合ってくれませんか……?」

P「…………あぁ。俺と……付き合ってくれ」

やっと、言えた。

やっと、言って貰えた。

まるで子供みたいに、言い訳も捻った言い回しも無しに。

ただひたすら真っ直ぐ。

想いを、願いを。

李衣菜「…………遅いよ……バカ……っ!」

涙を流しながらも。

それでも笑顔なのは、本当に色んな気持ちが混ざり合っているんだろう。

……あぁ、やっぱり凄く綺麗だ。

その顔は、子供の頃とは全然違って。

俺は李衣菜に、また何度目かの恋に落ちた。
207 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:54:26.83 ID:SnoaWM920


P「ごめん、色々……でもやっと、追い付けたから」

李衣菜「……鬼ごっこ、続ける?」

P「いや、今日も俺の負けだ。また次も、俺が鬼をやるよ」

さっき俺が転んだ時点で、もう勝負は付いている。

鬼ごっこ自体は俺の負けだ。

でも、李衣菜の気持ちを聞けたから。

全体から見れば、俺の勝ちだろう。

李衣菜「潔い事で」

P「だから……だから!李衣菜が例えどんな遠くに行っても……必ず!追い掛けて……会いに行くから!!」

どんな場所に居たって。

次は必ず、鬼ごっこも俺が勝つ。

勝ってみせる。

李衣菜「……ふふっ……Pが遠くに行くんでしょ?」

P「……えっ?李衣菜が引っ越すんじゃないのか?」

李衣菜「え?」

P「え?」

P・李衣菜「……………………」

沈黙が流れた。

非常に居心地がよろしくない。

えっと、つまり……

P「李衣菜、引っ越すんだろ?」

李衣菜「Pが引っ越すんでしょ?」

P・李衣菜「……………………」

……はぁ?!
208 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:54:54.01 ID:SnoaWM920


加蓮「あっ、気付いたみたい!」

まゆ「ばっっか加蓮ちゃん!バレちゃうバレちゃう、バレちゃいますって!せめてキスまでは静かに見届けようって計画だったじゃないですかぁ!!」

美穂「二人とも!声が大きい!!」

智絵里「み、美穂ちゃんも……」

美穂「わたしに逆らう気?!」

智絵里「く、クーデターの時間です……っ!」

橋の上から、何やら聞き慣れた声が聞こえてきた。

あとついでに、橋の手摺の上に見慣れた顔が四つほど見える。

P「……あー」

李衣菜「……ねぇ、P……これって、まさか……」

……うん、多分。

なんとなーく、理解出来た。

P・李衣菜「……騙されたぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

P「くそっ!何でここまで気付けなかったんだよ!!」

李衣菜「もっとPが早くに言ってくれれば良かったじゃん!」

P「お前着信拒否してやがっただろ!」

李衣菜「してたけども!」

P「ってかえ?!千川先生……いやあの人李衣菜が引っ越すとは一切言ってねぇ……」

李衣菜「私文香さんに言われたんだけど……!」

P「……全員グルかよ……おい全員そこに居ろ!逃げんなよ!!」

加蓮「鷺沢はさっさと帰って休んだらー?!」

まゆ「待って下さいよぉみなさぁん!キスまでは見届けたいじゃないですかぁぁぁっ!」

美穂「計画したのがわたしってバレたら一番怒られちゃうもん……っ!」

智絵里「い、言わなきゃバレなかったんじゃないかな……っ?」

まゆ「Pさぁぁぁんっ!さぁ早く誓いのキスを!はりーあーっぷ!!」

加蓮「はいはい邪魔者はさっさと消えるよ!ほら手摺にしがみつかない!!」

美穂「李衣菜ちゃーん!Pくーん!長続きすると良いですねーーっ!!」

なんて奴等だ。

……まぁ、結果オーライだけど。

李衣菜「……はぁー……」

P「……はぁー……」

この空気どうすんだよ。

P「……キスする?」

李衣菜「……あ、P」

P「ん……?」

李衣菜「体調悪いでしょ?風邪うつして欲しくないから今はキスしないよ?」

P「あんまりだこんちくしょう!!」


209 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:55:48.27 ID:SnoaWM920


結局、引っ越しや転校なんて話は元々無かったらしい。

原案、企画、戦犯は小日向美穂。

彼女曰く『さっさとくっついて欲しかったから焦らせた』だそうで。

協力者はその他愉快な仲間達と文香姉さん。

あとは一応千川先生。

まゆが千川先生に『良い感じにはぐらかしてそれっぽく匂わせておいて下さい』と頼んだらしい。

等々、この辺りはラインで聞いた話。

なんで乗ったし。

一体どんな闇の取引があったんだろう。

……深くは聞かないでおこう、怖いし。

あの創立記念日の夕方、色々限界だったのか俺の身体は鉛のように重くなって。

李衣菜に肩を組んで貰いつつ、家に帰って熱を測ればあら不思議。

あっ文香姉さん怒らないでほんとごめんなさい。

おかげでゴールデンウィーク前半の金〜月、まるまるベッドと仲良くしていた。

その間誰も見舞いに来やしない。

まぁそうだよな、ただの風邪だし。

って思ってたらみんなで遊園地に行ったりカラオケに行ったりと、連休をエンジョイしてたらしい。

楽しそうに遊ぶ画像が沢山送られてきて、とてもつらかったです。

とはいえ今はもう良い感じに元気だし、明日からは遊びに行ける。

まぁ学校あるんだけど。

そして……

210 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:56:39.10 ID:SnoaWM920



既に五月に入って、最初の登校日、火曜日の朝。

ピピピピッ、ピピピピッ

P「うぅーん……朝か……」

朝が来てしまった。

……何故朝は来るんだろう。

勝手に夜から朝に変わるな、もう少し朝が辛い学生の事も考えて欲しい。

そもそも、朝が来たら起きなきゃいけないと誰が決めたんだろう。

そうだ、別に朝が来たからって起きなきゃいけないわけじゃない。

もう一眠りしよう。

起きるのは、何故朝が来るのか解明され起きなければならない理由が証明されてからでも遅くはない筈だ。

李衣菜「おはよー」

……もう一眠りしよう。

李衣菜「P、寝てるの?」

P「いや、起きてるけど。ちょっと感動で泣きそうになってるから布団に潜ってたいだけ」

……朝、李衣菜が家に来て居る。

当たり前だった、変わらない日常がようやく帰って来て。

けれど、俺達の関係は以前と違って……

P「……李衣菜。そのゼリー俺の」

感動が消し飛んだ。

感動のシーンがゼロカロリーだ。

李衣菜「冷蔵庫にあったから」

P「……これからは、自分のものには名前書いておくか……」

李衣菜「へー……あ、もうみんな来てるからね。あと私朝ご飯要らないよ」

P「……は?」

李衣菜「いやだって私、弱いから朝ご飯食べないんだよね」

P「嘘付けお前いつもたかりに来てただろ」

李衣菜「好きな人に会いに行く為の理由作ってただけだよ」

P「……おっ、おう……すまん……」

李衣菜「……照れてる?」

P「お前も顔割と赤いぞ」

李衣菜「……へへっ……それじゃ、こないだ出来なかった事もしてあげる」

こないだ、出来なかった事?

李衣菜「ねぇ、P……目、瞑って?」

言われた通りに目を瞑る。

心臓がばくばく跳ね上がる。

これは……まさか……!
211 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:57:10.68 ID:SnoaWM920


頬の辺りで何かが動いている感触がする。

……うん、間違い無くキスでは無いな。

P「っておい!」

目を開ければ、目の前にはクレヨン。

わぁ鮮やかなんてパステル。

ってそうじゃない、だからなんでお前はクレヨン持ってるんだ。

P「何落書きしてんだよ……ガキかお前は」

李衣菜「Pが言ってたんだよ?ちゃんと書いておかないと、って」

P「……?」

李衣菜「じゃ、私は下に行ってるから。早く降りて来てねー!」

P「……おう」

李衣菜が部屋から出て行った。

なんだったんだ……

……いや、でもまぁ。

嬉しいし、良いか。

バタンッ!

李衣菜「ごめん、P!忘れ物!」

P「今度はなんだー?」

勢い良く走り込んで来た李衣菜が。

そのまま勢いを落とさず、ベッドに腰掛けてた俺の目の前まで来て。
212 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:59:17.76 ID:SnoaWM920


李衣菜「大好きって気持ち……ちゃんと、届けないとね」

ちゅ、っと。

唇が触れるだけの、軽いキスをされた。

李衣菜「……じゃ、リビングで待ってるから」

……このままリビングに行ける訳ねぇだろ。

絶対人に見せられない顔してると思う。

着替えて、洗面所に行って顔を洗おうとして……

P「……書いといた、って……そういう事かよ……」

俺の頬に、クレヨンで。

俺の彼女の名前が書いてあった。

P「……これ落ちんのか……?」

落としたくないけど、落とさないと色々言われそうだし……

李衣菜「Pー!早くー!」

まゆ「Pさぁん!一緒にお料理のお時間ですよぉ!」

加蓮「塩と砂糖間違えて掛けたバカは誰?!」

美穂「両方掛ければ半分は当たるって言って、自分で掛けてたよね……?」

智絵里「……もう少し、静かな方が良かったかも……」

……もう、何言われても良いか。

今更隠したり取り繕ったりする必要なんて無いんだ。

きっとみんな、笑ってくれるだろう。

遠慮なんて無いし、割と辛辣な言葉も飛び交うけど。

みんなで一緒に、って思いはみんな同じ筈で。
213 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 13:59:50.01 ID:SnoaWM920



P「……はーい!すぐ行くから待ってろー!」

騒がしいみんなの元へと、俺も向かう。

彼女達と過ごしてきた今迄と、これから過ごす未来は。

一言で言うなら……そうだな。

窓から外を見上げ、大きく息を吸って。

……ぴったりな言葉があるじゃないか。

五月の風は暖かい。

雲一つ無い空はひたすらに青くて。

遅れて来た春は、これからもずっと続く。

あぁ……俺たちの日々は。

きっと、青春だ。





ギャルゲーMasque:Rade 〜Fin〜

214 : ◆x8ozAX/AOWSO [saga]:2018/04/21(土) 14:02:43.38 ID:SnoaWM920

以上です
時間が掛かってしまい申し訳ありません
お付き合い、ありがとうございました

私事(?)ですが、ギャルゲーMasque:Radeのギャルゲーを作る事になりました
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 14:32:35.55 ID:gCrof4Two
大作乙でした
李衣菜ルートだけ修学旅行や夏祭りでいちゃつくところが無しとは殺生な話
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 17:46:48.18 ID:czfb9nE30
本当に作るのか…楽しみにしてる
今回のこっひとちえりんの関係結構好き
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 18:37:03.51 ID:Tdf72LUi0
ガチで作るのか……!?
おつ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/21(土) 23:03:16.89 ID:hZkcJRgh0
ありがとう...ありがとう...(´;ω;`)
このシリーズ好きすぎです。
どこに行けば作者様の進捗が見られるのか教えて欲しい



219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 23:07:59.46 ID:TkJJGLVh0
面白かった!
乙です。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 23:20:24.52 ID:VGfEC1sPO
全編楽しませてもらいました
乙です
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 23:55:19.23 ID:dPwc3Juj0
ちょっと待って!サブヒロインの文香ルートが入ってないやん!
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/22(日) 00:09:55.57 ID:0NIGmALY0
乙です!!ゲーム化ってマジか……楽しみにしてます!!

>>218
ギャルゲーMasque:Radeでググれば作者さんのpixivとtwitterのリンクあるで〜
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 01:40:41.34 ID:jaqbV/t10

泣いた
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/22(日) 01:41:10.15 ID:4po5WA+f0
ほんとに面白かった!乙です!
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/22(日) 04:01:35.75 ID:B5HU9IWsO
乙。ハーレムルートと李衣菜とのいちゃこらはよう
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/22(日) 09:38:28.53 ID:w8V/JnsaO
>>214
ゲーム制作において資金が必要な時はいつでも言ってくれ
喜んで投資しよう
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 05:29:42.15 ID:4yLXF9wJO
ふみふみルートはないのか
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