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唯「てんくうのはなよめ!」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:18:41.76 ID:R45CinyK0
じょしょう!
唯「じゃじゃーん!!」
律「あ!唯、それ3DSじゃん!」
唯「えへへ〜、昨日ゲームセンターで憂が取ってくれましたぁ」
紬「ピンク色でかわいいわね♪」
律「よく譲ってくれたな」
唯「うん、だって二つ取ってたから」
梓「えぇ!?」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1522034321
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:20:43.49 ID:R45CinyK0
澪「憂ちゃんってクレーンゲームとか得意なのか?」
唯「ううん、なんかね、‘あ、お姉ちゃん今取れるよ’って、
見てたらわかったんだって」
梓(憂って一体何者なの……)
律「で、ソフトは何か買ったのか?」
唯「それがまだなんだよねぇ〜、りっちゃんって3DS持ってるの?」
律「うーん、持ってたんだけど、やらなくなって聡にあげちゃったな」
唯「ええ!りっちゃん太っ腹!」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:22:31.23 ID:R45CinyK0
澪「意外と聡に甘いんだよな律は」
律「い、良いだろ別に!」
紬「やっぱり優しいのね、りっちゃんって♪」
律「やめろお!茶化すなあ!」
紬(え、本気だったのに……)
梓「でもソフトがないと宝の持ち腐れですね」
唯「えー?このままでも可愛いけどなー」
澪「いや、それゲーム機の意味ないから……」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:26:59.71 ID:R45CinyK0
律「明日、もうやらなくなったソフト持ってきてやろうか?」
唯「え?悪いよそんなの!」
律「良いんだって、私はどうせもうやらないし、
せっかく憂ちゃんがプレゼントしてくれたんだろ?何かやってみろよ」
唯「わあ、ありがとう、りっちゃん!」
紬「やっぱり優しいわね、りっちゃんは♪」
梓(でも、唯先輩に携帯ゲーム機なんて与えたらますます練習しなくなっちゃうんじゃ……)
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:29:13.72 ID:R45CinyK0
その夜、律の部屋
律「あれー?おっかしいなー」ゴソゴソ
聡「ねえちゃんご飯出来たって……あれ、なにしてんの?」
律「いや、もうやらなくなった3DSのソフトさ、唯にあげようと思ったんだけど、
どこに片付けたのか見付からないんだよなー」
聡「え?ねえちゃん中古屋に売ってたじゃん」
律「ん?そうだっけ?」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:31:47.37 ID:R45CinyK0
聡「俺にくれたソフトもあるけど、興味ないって言ったのは確か売ってたよ」
律「むむ……言われてみたらそんな気がしてきた……」
聡「俺も結構人に貸しちゃったりして今あんまりソフトないんだよな……」
律「まあ聡の好きなジャンルは唯向きじゃないだろうけどな……って、あ、一個裸のソフト見っけ!」
聡「お、良かったじゃん!」
律「ケースも何もないんじゃ仕方ないと思って売らなかったやつだなー多分」
聡「ってねえちゃんそのソフト……」
律「え?」
聡「唯さんって人のことよく知らないけど、そのゲームで大丈夫なのか?」
律「…………うーーーーん……」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:33:00.30 ID:R45CinyK0
次の日、部室
律「ってな訳でごめん、唯、これしかなかった!!!」
唯「そんなそんな、謝ることなんてないよぉ〜」
律「いやーでも、いらないの持ってきてやるって言った手前さ……」
唯「ちゃんと持ってきてくれたじゃん〜」
澪「うーん、でもこれ……」
梓「ドラクエですね」
紬「どらくえ?」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:34:27.66 ID:R45CinyK0
澪「ムギ、ドラクエ知らないのか?」
紬「私、ゲームってやったことがなかったから……」
唯「私、ドラクエってやったことないかも」
澪「私もFF派だからないな」
梓(ああ、それっぽい……)
紬「どんな物なのかしら?」
律「まあRPGってジャンルでな、簡単に言うと敵を倒しながら冒険するゲームだよ」
紬「まあ!なんだか楽しそうね!」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:36:46.63 ID:R45CinyK0
唯「りっちゃんはやったの?」
律「いや、実はやってないんだよな〜、っていうか、どうして持ってるのかもよくわからん」
澪「確か福袋買ったらゲームがたくさん入ってたとか前に言ってなかったっけ」
律「あー、じゃあその中にあったのかもな」
唯「でもせっかくりっちゃんがくれたゲームだし、私やってみようかな」
紬「私も見てみたいわ、唯ちゃん!」
律「でもさ、持ってきておいて何だけど、これドラクエの5だぞ?最初の方のやってなくて楽しめるのか?」
澪「大丈夫なんじゃないか?RPGはよっぽどのことがなきゃどこからやっても楽しめるように出来てるし」
唯「おお!澪ちゃん詳しいね!」
澪「ま、まあドラクエはやったことないけどな……」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:38:16.64 ID:R45CinyK0
唯「あずにゃんはドラクエとかわかったりする?」
梓「お父さんがやってるのを見たことがあるような気がしますけど……私はないですね」
唯「うーん、みんなドラクエはよく知らないんだねえ」
紬「でも、それはそれで楽しいかも♪」
唯「そお?」
紬「だってみんな知らないゲームなら、おんなじように盛り上がったりできると思うの!」
梓「ていうかみんなでやる前提なんですね」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:39:45.25 ID:R45CinyK0
澪「RPGは、言ってみたら物語だから、みんなでやる楽しみもあるかもしれないな」
唯「じゃあ、早速やってみる?」
梓「ここでですか!?」
紬「あ、じゃあ私お茶とお菓子もっと用意するわね!」
梓「れ、練習は……」
律「大丈夫だよ、梓。唯の事だから、操作が難しい〜、とか言ってすぐ飽きるだろうからさ」
梓「むぅ〜……」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:41:21.43 ID:R45CinyK0
澪「まあ、少しだけなら良いんじゃないか?」
梓「澪先輩まで……」
紬「梓ちゃん、お茶、冷めちゃうわよ♪」
梓「も、もう、本当にちょっとだけなんですからね!すぐに練習しますから!!!」
唯「それじゃあ、大変長らくお待たせ致しました!やっとやっと、てんくうのはなよめの始まりです!」
律「誰に言ってんだよ……」
紬「わくわく……!」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:42:52.66 ID:R45CinyK0
ぷろろーぐ!
唯「すごい!なんかお城が出てきた!」
澪「これはタイトル画面だな、この曲くらいはみんな聞いたことがあるんじゃないか?」
梓「はい、CMとかでも流れてますよね」
律「まあ、ドラクエと言えば、ってやつだな」
紬「あ、ドラゴンクエストXってタイトルが浮かんできたわ、なんだか映画みたいね」
唯「ねえりっちゃん、どうしたらいいの?」
律「この、冒険の書をつくるっていうのから始めるんじゃないか?なあ澪?」
澪「そうだな」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:43:59.58 ID:R45CinyK0
梓「あ、なんか名前を決めるみたいですよ、唯先輩」
唯「えぇ、名前?決まってるんじゃないんだ」
紬「唯ちゃんどうする?」
唯「うーん、せっかくだし唯にしようかなあ」
澪「でも、これ主人公は男なんじゃないのか?」
唯「え?そうなの?」
澪「いや、なんとなくだけど……」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:47:06.46 ID:R45CinyK0
梓「サブタイトルが《天空の花嫁》だから、主人公は女の人だと思ってました……」
唯「うん、私も……」
律「ソフトのパッケージにはタイトルしか載ってなかったし、箱も説明書もないしな」
澪「でも、もし性別に合わない名前をつけちゃったら感情移入出来なくなるしな……」
紬「RPGゲームって難しいのね……」
五人「う〜〜〜〜〜〜〜〜ん……」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:49:06.21 ID:R45CinyK0
五分後
唯「じゃあもうホウカゴでいいや」
澪「ホウカゴ!?」
唯「うん、だってみんなでやってるし、男の子でも女の子でもどっちでも行けそうだし」
梓「そもそも人名ですらない気がするんですけど……」
律「ま、まあまだ始まってすらない所で躓いてる訳にもいかないからな、良いんじゃないのか?」
紬「私は、私達!って感じがして良いと思うな、ホウカゴ!」
唯「うん!じゃあ、ホウカゴでけってーい!」ピッ
澪・梓(決まってしまった……)
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:52:32.30 ID:R45CinyK0
コッチッコッチッコッチッコッチッ
紬「あら?これ秒針の音ね」
律「なんかオッサンがいるな」
唯「ええ?まさかこのオジサンが主人公……?」
梓「最初に出てきましたし、その可能性大ですね……」
唯「えぇ〜?なんだかやる気がなくなってきたよ……」
澪「ま、まあとにかく続けてみようよ」
紬「そ、そうね!」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:54:44.47 ID:R45CinyK0
大臣『パパス王…お気持ちはわかりますが……すこし落ち着いて お座りになってはいかがですかな?』
律「あ、このオッサンは主人公じゃないみたいだぞ、良かったな唯」
澪「っていうか王様か」
梓「王様って顔じゃないような気がしますね」
唯「ていうかパパスって……なんだかパッとしない名前だねぇ」
梓「気の抜けた感じがしますね」
サンチョ『パパスさま!パパスさま!お産まれになりました!』
パパス『そ、そうか!』
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:57:39.23 ID:R45CinyK0
唯「あははは!サンチョだって!」
律「もっと気の抜けた名前が出てきたな……」
澪「なんだかこの感じだと、ホウカゴって名前もそんなに悪くないような気がしてくるよ……」
紬「ねえ、産まれたって、もしかして赤ちゃんかしら?」
梓「そうですね、なんかソワソワしてると思ったらそういうことだったんですね」
紬「もしかして、産まれた子が主人公なんじゃないかしら?」
唯「おお!ムギちゃん鋭い!」
律「さすがの推理力だな、ムギ!」
紬「も、もう、唯ちゃんに、りっちゃんったら……」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 12:59:39.44 ID:R45CinyK0
パパス『よくやったな!おうおう、このように元気に泣いて……。さっそくだが、この子に名前をつけないといけないな』
唯「あれ?でもパパスが名前つけるみたいだよ?」
律「本当だ、じゃあ主人公は一体いつになったら出てくるんだろうな?」
パパス『よし、うかんだぞ!トンヌラというのはどうだろうかっ!?』
梓「……」
澪「……」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 13:02:09.83 ID:R45CinyK0
唯「ね、ねえ、この世界って、変な名前の人しかいないのかな……?」
マーサ『まあ、ステキな名前!いさましくてかしこそうで……』
梓「なんか奥さんもこんなこと言ってますよ」
唯「うーん、私たちがおかしいのかなぁ?でも、お母さんの名前は普通だよね?」
マーサ『でもね、わたしも考えていたのです。ホウカゴというのはどうかしら?』
澪「あ、でもやっぱりこの赤ちゃんが主人公みたいだぞ」
律「ムギの予想が当たったな」
紬「やったっ♪」
唯「パパスのばか!私達のホウカゴにトンヌラなんて変な名前つけようとするなんて!!」
澪「ホウカゴも充分変だと思うけどな……」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 13:03:40.95 ID:R45CinyK0
パパス『ホウカゴか…… どうもパッとしない名だな』
唯「な、なんですと!?じぶんだってへんななまえのくせに!!」
紬「ま、まあまあ唯ちゃん落ち着いて」
唯「うぅ、まさかこんな変な名前で、しかもトンヌラなんて名前を付けちゃう人にパッとしないなんて言われると思わなかったよ……」
澪(個人的には唯のネーミングセンスと近いような気もするんだけどな)
梓「もしかして、主人公のお父さんだからパパスなんですかね」
唯「お?それなら良い名前のような気がしてきたよぉ〜」
澪(やっぱり……)
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 13:05:09.64 ID:R45CinyK0
パパス『神にさずかった われらの息子よ!今日からおまえの名はホウカゴだ!』
律「まあなんだかんだで話が始まりそうだな」
紬「これからどうなっていくのかしら……」
マーサ『まあ、あなたったら……うっ……ごほんごほん……』
パパス『おい!どうした?大丈夫か!?』
唯「えぇ、なんだかお母さん体調悪そうだよ……?」
澪「こ、子供産んだ後だからじゃないか……?」
梓(ドキドキ)
オギャア、オギャア……
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 13:06:17.32 ID:R45CinyK0
紬「赤ちゃんの鳴き声、暗転、テーマソングにタイトル……」
律「凄いな、本当に映画みたいだ」
梓「な、なんだか惹き込まれますね、ゲームなのに……」
唯「このタイトルのやつさっき見たし飛ばしていいよねー?」ポチッ
澪「ああっ!なんてことするんだ!唯!」
梓「唯先輩!!!」
唯「えぇっ!?」
澪「せっかく物語に浸ってたのに……」
梓「遺憾ですよ!」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/26(月) 14:25:43.26 ID:pfMPCWB90
これでVだったら朝になって起こされる放課後とか言う謎展開だった
期待
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/26(月) 17:10:44.31 ID:gx1ujgqA0
これは当分練習できそうにないな
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/26(月) 17:17:01.93 ID:0SOaX4kGo
ずーっと昔に唯憂が喧嘩しながらXやるSSがあったな
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/26(月) 17:33:49.13 ID:67BaoQQc0
続きはよ
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:16:46.85 ID:R45CinyK0
たびのはじまり!
唯「ご、ごめんね、澪ちゃんあずにゃん……」
律(澪はともかく、梓のやつもなんだかんだめちゃくちゃ楽しんでるじゃん)
紬「ねえ唯ちゃん、早く続きが見たいわ♪」
唯「そ、そうだねムギちゃん」
梓「あれ?今度はなんか違う所にいますね」
紬「パパスさんがいるわ、ベッドで寝てるのは誰なのかしら」
律「唯、とりあえず何かボタン押してみろよ」
唯「ほいっ」ポチッ
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:19:12.83 ID:R45CinyK0
パパス『おうホウカゴ!目がさめたようだな。なに?夢を見た?赤ん坊のときの夢で、どこかのお城みたいだったと?わっはっは!ねぼけているな。眠気ざましに外へでもいって 風にあたってきたらどうだ』
唯「あ、この子がホウカゴなんだね」
紬「パパスさんの言ってることがなんだか変ね」
澪「この、夢っていうのは私達がさっき見ていたプロローグのことだよな」
梓「唯先輩、パパスさんもああ言ってますし外に行ってみましょうよ」
律「ここからは操作出来るみたいだしな」
唯「あ、本当だ、あはは、ホウカゴが歩いてる、かわいい〜、パパスと全然似てないねぇ〜」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:20:58.11 ID:R45CinyK0
澪「あ、唯ちょっと待って」
唯「澪ちゃんどうしたの?」
澪「ちょっとさ、この樽とかタンスとかの前でボタンを押してみてくれないか?」
唯「?よくわからないけど、やってみるね」
なんと!やくそうを見つけた!
唯「なんと!やくそうを見つけた!」
梓「読み上げなくても良いんですよ唯先輩」
澪「やっぱりな」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:23:27.28 ID:R45CinyK0
紬「澪ちゃんどういうこと?」
澪「RPGだから、今後敵と戦ったり、ちょっとした謎解きをしたりすると思うんだけど、そういう時にアイテムが必要になる場面が度々来るんだよ」
唯「ふむふむ」
澪「お店で買ったりとか、色々入手する方法はあるんだけど、こうしてタンスや樽に入ってたり、道に落ちてたりすることもあるんだ」
紬「とりあえずこれからそういう物を見つけたら今みたいに調べれば良いってことね」
澪「そうだな」
唯「りょうかいしました!」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:25:53.97 ID:R45CinyK0
律「って、うわぁ、タンスは普通に開けてるけど、樽は思いっきり壊してるな」
唯「名前、りっちゃんにしといた方が良かったかなあ」
律「どういうことかな?」
梓「子供なのにやることが過激ですね」
唯「これ、怒られないのかなあ?パパスに……」
梓「近くで息子が樽を壊して回ってるのにノータッチですね」
澪(しかしこれだけRPG初心者が集まると全然話が進まないな)
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:27:23.23 ID:R45CinyK0
唯「よし、樽も全部壊したし、外にしゅっぱつだよ!」
梓「ここはどこなんでしょうかね」
紬「うーん、パパスさんの言うとおりなら、お城ではないはずよね」
唯「おお、外に出たよ!」
律「これは船か?」
梓「船ですね」
紬「まあ、もう冒険は始まっていたのね……!」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:29:38.87 ID:R45CinyK0
唯「とりあえずどうしたらいいのかなあ?」
澪「まずは色んな人に話し掛けて回ると良いよ、タンスとかと同じように、近くでボタンを押せば話せると思う。あ、調べられそうなものがあったらちゃんと調べるんだぞ」
唯「ほーい」
『おっ坊や!おなかがすいたのかな?おじさんの料理はうまいだろ、坊やのお父さんとどっちが上手だろうね』
唯「パパスって料理とかするんだ」
梓「うーんあんまり想像出来ないですね」
唯「あんまり美味しくなさそうだよね」
律(ひでぇ言われようだな、パパス……)
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:32:58.44 ID:R45CinyK0
『坊やのお父さんは何かを探して世界中を旅してるんだってな』
澪「やっぱりもう冒険は始まってるんだな」
紬「そういえば、お母さんはどうしたのかしら?」
律「家で待ってるんじゃないのか?戦いもあるだろうし、女の人は無理だろ」
紬「パパスさんは夢だって言ってたけど、なんだか王妃様って感じだったものね、きっと戦ったり出来ないわ」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:34:47.82 ID:R45CinyK0
唯「うわあ!宝箱いっぱい!!!」
律「おぉ〜、取ろうぜ唯!」
唯「おっ宝おっ宝〜って、あれ?開かない……」
梓「これ見よがしに置いてあるのに変ですね」
律「さっき澪が言ってた謎解きじゃないのか?」
紬「それとも、誰かが鍵を持っているとか?」
澪「このタイミングいきなり謎解きはないだろうし、ムギが言うように誰かが持ってるのかもな」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:37:09.60 ID:R45CinyK0
唯「えー?でも他の場所は全部調べたし、ここにいるオジサンたち以外もみんな話しかけたよー?」
紬「とりあえず外に出てみない?」
梓「そうですね、調べ忘れた所があるのかもしれません」
唯「うう、目の前にお宝があるのにぃ〜……」
律「あ、どこかに着いたみたいだな」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:38:38.80 ID:R45CinyK0
澪「港だな、物語が進むんだ」
律「パパスを呼んでこいって言ってるぜ」
唯「えぇ!?でもお宝は!?」
澪「うーん」
唯「わかる?澪ちゃん」
澪「もしかしたら、鍵はもっと後で手に入るのかもしれない」
唯「後って?」
澪「それはわからないけど、RPGは特殊な鍵が必要な場面が所々で出てくるんだよ、あの宝箱も、鍵が手に入ってからまた来いってことなのかも」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:39:53.35 ID:R45CinyK0
唯「う〜ん、でも諦めきれないよぉ……」
律「まあ、RPG経験者の澪がそう言うんなら、とりあえず信じてみようぜ」
紬「そうね、早く続きが見たいわ、唯ちゃん」
唯「うぅ〜……後ろ髪を引かれる思いだよぉ……」
パパス『そうか、港に着いたか!村にもどるのは、ほぼ2年ぶりだ……ホウカゴはまだ小さかったから 村のことをおぼえていまい。ではいくかっ!ホウカゴ。忘れ物をしないように じゅんびするんだぞ』
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:42:22.09 ID:R45CinyK0
唯「村ってなんだろね?」
澪「戻るって言ってるし、最初に出てきた所なんじゃないのか?」
唯「ええー?でも、あそこなんだかお城っぽかったよ?」
澪「私もそこは気になるけど……」
紬「パパスさん、村に‘戻る’って言ったわ、故郷なんだとしたら、‘帰る’って言うんじゃないかしら」
梓「なるほど」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:55:10.12 ID:R45CinyK0
律「まあ、進めればだんだんわかってくるっしょ!唯、ガンガンいこうぜー」
唯「うん、そうだねりっちゃん!とりあえずパパス追いかけるよー」
梓「唯先輩、お父さんなんだから名前呼び捨てやめましょうよ!」
唯「えー?でもパパスじゃん」
梓「お父さんです!」
唯「だからパパスじゃん」
梓「お父さん!」
律「否定的だった梓の方が完全にのめり込んでるな」
唯「あれ、なんかまた船にオジサンが来たね」
紬「小さい子も二人いるわ」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 18:59:59.57 ID:R45CinyK0
紬「ルドマンさんっていうのね、さっき船長さんが言ってた、この船のオーナーさんじゃないかしら」
唯「おおー、ぷっくらしてるからてっきり立派になったサンチョかと思ったよー」
…………
唯「このフローラって子かわいいね」
澪「なんだか緊張してるみたいだな、船は初めてなのかな?」
律「パパス手を貸してあげてんじゃん、見た目の割に良いところあるのな」
唯「りっちゃんみたいだね」
律「どういう意味だ?」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 19:16:18.28 ID:R45CinyK0
デボラ『おじさん、ジャマよ!』
紬「あら、この子は元気いっぱいね」
澪「これ、元気とはなんか違うと思うけどな」
紬「そうかしら?」
唯「デボラだって、ゴジラと戦ってそうなお名前だね」
律「フローラは良い感じだったんだけどなあ」
澪「この子もルドマンの娘なのか」
律「姉妹で正反対だなー」
唯「姉妹なのにこんなに違うものなんだねえ」
律「いやそれお前が言うか?」
唯「え?なんで?」
律「うん、いい、ごめん、続けろ」
唯「ほい!」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 19:18:08.00 ID:R45CinyK0
梓「港に出ましたね」
律「なんか寂れてんな〜」
パパス『ホウカゴ、父さんはこの人と話があるので、そのへんで遊んでいなさい。あまり遠くへ行かないようにな』
唯「こう言ってます澪先生」
澪「良いんじゃないか?ほら、樽もあるぞ」
唯「よし!ばこんばこん!」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 19:34:06.92 ID:R45CinyK0
紬「この物置小屋にも入ってみましょう」
唯「これおうちじゃないのかな?」
紬「え?けど、狭いし汚いわ」
律「おばちゃんがいるな」
梓「ベッドもありますね」
澪「家だな」
唯「家だね」
紬「…………」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 19:36:45.02 ID:R45CinyK0
澪「あ、唯、タンスと本棚も調べるんだぞ」
唯「えぇ?人の家なのに?」
梓「そんな律先輩みたいなことを澪先輩が……」
律「オイ」
澪「ち、ちがうよ、RPGはそれでいいの!」
唯「捕まったりしない……?」
澪「しない!」
唯「ほんとに……?」
澪「しーなーい!」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/26(月) 20:49:22.03 ID:vIwOXM0ao
ガーデンブルグ「しーなーい!」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:10:58.10 ID:R45CinyK0
…………
紬「唯ちゃん、パパスさんに話し掛けるのこれで三回目よ」
唯「パパス長話だよねえ」
澪「そうじゃないだろ、何かやり残したことがあるから物語が進まないんだよ」
律「でも大体話し掛けたし、調べ物もしたし、他に何かやることあるのか?」
梓「唯先輩、ひょっとしたらここから外に出れるんじゃないですか?」
唯「えー?でもパパスが遠くに行くなって言ってたよ?」
澪「でも、他に思い付かないしな、とりあえず出てみよう」
唯「うぅ、なんか怖い気がするよ……」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:12:27.47 ID:R45CinyK0
紬「あら、BGMが変わったわ」
律「外だな」
澪「唯、気を付けろ、多分……」
唯「え!?なんか画面が変わった!?」
律「スライムたちがあらわれただってさ」
唯「なんか可愛くない!?可愛いよね!?ね!?ね!?」
澪「戦闘だな、唯、とりあえずたたかうを押して」
唯「えー!?」
梓「どうしたんですか」
唯「こんな可愛い子達に攻撃出来ない……」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:13:25.10 ID:R45CinyK0
澪「ちょっとわかるけど、戦わないと話が進まないぞ」
唯「うう、これが戦争なんだね……」
律「って、こいつら結構強いな」
唯「この、HPっていうのが0になっちゃうとゲームオーバーなんだよね?」
紬「一匹ならなんとかなりそうだけど、三匹だと辛いわね」
澪「まずいな、セーブしてないから負けたらまたプロローグからだぞ」
梓「振り出しですか……」
唯「それは勘弁だよ……」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:36:15.08 ID:R45CinyK0
紬「あら?パパスさんが来てくれたわよ?」
唯「ええ!?怒られる!?」
澪「いや、戦ってくれるみたいだ!」
梓「え!?パパスHP410ですよ!?」
唯「つよ!!!」
律「パパスつよ!!!」
パパス のこうげき! スライムに 74のダメージ!
五人「つよ!!!!」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:41:17.66 ID:R45CinyK0
唯「お、おとうさん……」
梓(あ、はじめておとうさんって呼んだ)
パパス『大丈夫か?ホウカゴ』
唯「うん、うん!助かったよおとうさん!」
律「一気に態度が変わったな」
澪「躾がされた犬みたいになってるな」
パパスはホイミをとなえた!
唯「おお!?なんかされたよあずにゃん!」
梓「ホイミ……なんでしょうね?」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:42:28.65 ID:R45CinyK0
澪「多分回復をする魔法か何かじゃないかな」
唯「え?回復ってやくそうじゃないの?」
澪「やくそうでももちろん回復出来るけど、こういうゲームは大抵魔法でも代用出来るんだ。っていうか、途中からそっちがメインになる」
唯「へぇ〜」
澪「まあまた戦闘になれば回復したかどうかわかるよ」
律「お、言った矢先に戦闘だな」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:44:23.75 ID:R45CinyK0
プリズニャン があらわれた!
マッドプラント があらわれた!
ホイミスライム があらわれた!
梓「回復はしてますけど、なんだかたくさん出てきましたよ」
紬「さっきの子達よりみんな強そうだわ」
律「でもパパスなら余裕だろ、唯、はやく……唯「なにこれ!!!!かわいい!かわいい!!!!!!」
澪「ちょ、唯?」
唯「プリズニャン!かわいいよプリズニャン!!」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:45:22.46 ID:R45CinyK0
律「ええ?か、かわいいか?これ」
梓「唯先輩、いいから早く戦って下さいよ」
唯「アズニャンはかわいいと思わないの!?」
梓「思いません。あとプリズニャンに被せて私までカタカナで呼ばないで下さい」
唯「ばれた?」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:48:44.77 ID:R45CinyK0
唯「うう、アズニャンと同じくらいかわいいこの子とも戦わないといけないなんて……」
梓(私と同じくらい!?この囚人服みたいな模様にラリった目をして舌を垂れ流した猫が!?)ガビーン
…………
律「まあパパスが余裕で倒してくれたな」
唯「うう、アズニャン……じゃなかったプリズニャン……」
梓「わざとですよね今の絶対にわざとですね唯先輩」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:50:12.76 ID:R45CinyK0
澪「二回攻撃までするとは恐れ入ったな」
紬「レベルが上がったって表示されたけど、なんなのかしら?」
澪「強くなった、とだけ考えておけばいいよ、戦えば戦うほどレベルが上がって、強い敵と戦えるようになるんだ」
律「パパスのレベルは27か〜、強い訳だよな」
唯「さすがっすお父さん!」
梓「あ、村に着きましたよ」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 21:52:11.53 ID:R45CinyK0
唯「なんかおとうさん人気者じゃない?」
律「ああ、めちゃくちゃ歓迎されてるな」
紬「でも、やっぱりここはプロローグに出てきた場所ではないみたいだわ」
澪「そうだな」
唯「あれ?でもサンチョがいるよ?」
梓「本当ですね」
律「うーん?やっぱりただの夢だったのかな?知ってる人が出てきても、全く知らない場所にいる夢ってたまに見るじゃん?」
紬「けど、これは物語なんだし、そういうあまり意味のないことするかしら」
律「そうだよなあ……」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/26(月) 22:05:03.89 ID:dhsJasjX0
平沢姉妹がDQ5やるSS思い出した
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 22:15:27.83 ID:R45CinyK0
ビアンカ『おじさま おかえりなさい』
紬「あら、かわいい女の子が来たわ」
唯「誰だろう?」
律「ビアンカか、この子はまともな名前だな……」
ビアンカ『わたしは8さいだから あなたより2つもおねえさんなのよ。ねっ!ご本をよんであげようか?ちょっとまってね』
紬「うふふ、なんだか頑張ってお姉さんしている感じがかわいいわね」
澪「ホウカゴはまだ6歳だったんだな」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 22:55:41.82 ID:R45CinyK0
『ビアンカ、そろそろ宿に戻りますよ』
ビアンカ『は〜い、ママ!』
唯「あ、ビアンカちゃん帰っちゃった」
律「おっまた自由に動き回れるみたいだぞ!村を探検しようぜ〜!」
唯「そだね!行こう行こう〜!」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 22:56:16.48 ID:R45CinyK0
パパス『さて……と 父さんはちょっと出かけるが、いい子にしてるんだよ』
唯「あれ、お父さんどっか行っちゃった」
澪「父親だし、仕事に行ったんじゃないか?」
紬「でも、旅から戻ってきたばかりで大変ね」
唯「実は旅行だったとか?」
梓「一気に冒険っぽくなくなりましたね」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 23:04:33.62 ID:R45CinyK0
サンチョ『ホウカゴ坊ちゃん、今日はおつかれでしょう。お休みになりますか?』
唯「ホウカゴは休ませてくれるみたい」
澪「なるほど、しばらくはここが宿代わりになる訳だな」
紬「宿って?」
澪「さっきみたいに、戦うとHPを消費するだろ?魔法やアイテムでも回復は出来るけど、宿に泊まると一気に全回復するんだ」
唯「よし!じゃあやすんでみようー!」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 23:17:35.22 ID:R45CinyK0
梓「ほんとだ、このMPっていうのが回復してますね」
律「これは魔法の数値だっけ?」
澪「そうだな、HPと違って、回復するアイテムに貴重な物が多いはずだから残量を常に気にした方がいい」
唯「うーんなんだか難しいねえ」
澪「でも基本はそれだけだよ」
紬「パパスさんが戻って来てるわよ」
唯「ほんとだ!おとうさーん」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 23:18:16.49 ID:R45CinyK0
パパス『さて……と 父さんはちょっと出かけるが、いい子にしてるんだよ』
梓「またどっか行っちゃいましたね」
澪「忙しいんだろ、唯、私達も村を見学しよう」
唯「へい!」
…………
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 23:19:14.41 ID:R45CinyK0
唯「んーと、ゴールドに装備に、アイテムに……」
律「これで最低限の基本は大丈夫なのか?澪」
澪「そうだな、後はゴールドと経験者を稼ぎたいんだけど……」
唯「門番のおじさんが通してくれないんだよね」
梓「まあ、モンスターがいる世界ですし、さすがに6歳児を外には出さないですよ」
紬「そういえばさっき話した人、洞窟に行って誰かが帰ってこないなんて言ってなかったかしら」
律「あぁ、確か薬がどうとか……」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 00:36:04.13 ID:gfTFJXeL0
梓「洞窟って、村の左上の方にあった穴のことでしょうか?」
唯「そういえばそんなのあったね!行ってみよう!」
…………
唯「澪ちゃん、そろそろ先に進んでもいい……?」
澪「レベル4か、うん、ホイミも覚えたし、ボスがいたとしても平気だろ、多分」
梓「ボスってそんなに強いんですか?」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 00:36:48.90 ID:gfTFJXeL0
澪「それはわからないけど、私達みんなドラクエは初心者なんだし、用心するにこしたことはないだろ?」
紬「もう少しレベルを上げた方が安心な気もするけど、時間かかっちゃうし、仕方がないわね」
唯「あれ?なんかおじさんが寝てる」
梓「上に乗ってるのは、い、岩じゃないですか?」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 00:55:42.09 ID:gfTFJXeL0
紬「大変!助けてあげないと!」
律「よし!行くぞ唯!……って、なにしてんだよ、おい」
唯「え?おじさんの周りをぐるぐるしてるんだよ?」
梓「そんなことしてないで早く助けてあげましょうよ!」
唯「ういっす、せんぱい〜」
…………
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 00:56:25.35 ID:gfTFJXeL0
パパス『起きてきたか、ホウカゴ!薬が手に入ったので、おかみさんとビアンカは今日帰ってしまうらしい。しかし、女ふたりではなにかとあぶない。ふたりをアルカパまでおくっていこうと思うのだが お前もついてくるか?』
はい
いいえ
律「なるほど、こうして事件を解決していくことで、話がどんどん進んで行くんだな」
紬「だんだん要領が掴めてきたわね」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 01:15:19.65 ID:gfTFJXeL0
梓「ここは当然‘はい’です!唯先輩!」
ガチャ
さわ子「あなたたちどうしたの?今日は随分遅くまでいるじゃないの」
五人「」ビクウッ
唯「さ、さわちゃん、ごきげんよう……」
さわ子「なあに?何か様子が変ねあなた達」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 01:15:56.30 ID:gfTFJXeL0
梓「そ、そそそそそんなことないですよ」
澪「さ、さーてみんな!今日はもう遅いし、そろそろ帰るぞ!」
紬「そ、そうね!」
律「帰って勉強だー!!」
さわ子「やぁね白々しい」
唯「さ、さわちゃんも早く帰らないと!」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 01:17:01.79 ID:gfTFJXeL0
律「そうですわよ?ほら、お化粧が浮いて来ちゃいますわよ?」
さわ子「むわーだそんな歳じゃないわー!!!!!」
五人「ひいいいーーー!!」
ゆいたちは にげだした!
さわ子「ちょっと待てぇ!」
しかし まわりこまれてしまった!
澪「ひぃっ!」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 01:18:07.44 ID:gfTFJXeL0
さわ子「ちゃんとティーセット片付けてから帰りなさい?そんなに急がなくてもいいから」
五人「はーい……」
…………
律「ふぃ〜、びっくりしたなぁ〜」
澪「さすがのさわ子先生も、学校でゲームなんてしてるの見たらきっと怒るだろうからな」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 01:18:47.71 ID:gfTFJXeL0
紬「うふふ、でも、なんだか楽しいな、こういうのも」
唯「気が付いたらもう暗くなってるね〜」
律「ゲームやってると時間が過ぎるの早いんだよなぁ〜」
唯「でも、みんなのお陰でだいぶやり方がわかったよ〜、これならおうちで一人でも出来……」
澪「ええっ!?」
梓「一人でやるつもりなんですか!?」
唯「え、え?」
紬「そんな、ずるいわ唯ちゃん!」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 01:26:21.66 ID:gfTFJXeL0
唯「で、でもでも、続きが気になるし、今日もこれからやろうかなって……」
梓「ダメです!」
唯「え!?ダ、ダメ!?」ガビーン
梓「みんな揃ってる時にやらないとダメです!」
唯「で、でもでもでも、明日明後日お休みだし、部活もないよね?そうすると月曜日までお預けになっちゃうよ……」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/27(火) 01:27:01.39 ID:gfTFJXeL0
律「あー、じゃあ明日明後日唯の家に集まってみんなでやるか?」
唯「私は別に構わないy梓「ダメです!」
唯「またダメ!?」
梓「唯先輩のことだから、明日まで待ちきれずに今夜勝手にやっちゃいます!」
澪「確かにそうだな」
唯「み、澪ちゃんまで!?」
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