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北上「我々は猫である」
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242 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:09:06.95 ID:StvkU8fQ0
家具売り場の木製のゆったりとした椅子に2人で腰掛ける。
北上「おーいいなあこれ。買っちゃおうかな」
大井「買っても何処に置くんですか」
北上「図書室ならいけるっしょ」
大井「そうやって何でもかんでも放り込んでいくといつの間にか収拾がつかなくなりますよ」
北上「む〜」
痛いところをつかれた。
足を突き出し思い切り伸びをしながら誤魔化してみる。
北上「こうして足を伸ばせるのは意外と貴重だね」
大井「毎日スカートというのも考えものです」
北上「ぶっちゃけ私は気にしてないけど」
大井「そこは気にしてください…」
243 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:09:39.22 ID:StvkU8fQ0
北上「私ゃなんだか眠くなってきたよ」
大井「疲れましたか?」
北上「みたいだね、思ったよりも。慣れないことすると後から来るみたいだよ」
大井「眠ってもいいですよ。私はここないますから」
北上「そりゃ悪いよ。それにせっかくのお出かけなのに昼寝に使うなんて…ふぁ…ぁ」
大井「無理してもしょうがないですよ。もう来れないわけでもないですし、北上さんがそうしたいならそうすればいいんです」
北上「むー、それに、あれだ、スマホケース買わなきゃだ」
大井「ケースですか?なぜまた急に」
北上「ちょっとね。別に今すぐ絶対欲しいってこともないんだけどね。ついでついで」
大井「でしたら、あ、いや…急ぎでないならまたの機会でもいいでしょう」
北上「…そうしますかね〜」
瞼がまるで錨のように重く垂れ下がってきた。
深く深く、意識の底まで。
244 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:10:13.02 ID:StvkU8fQ0
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
パシャッ
北上「ん?」
聞きなれない音で目が覚めた。
大井「あら、ごめんなさい。起こしちゃいました?」
スマホを持った大井っちが視界に映る。また写真を撮っていたようだ。
球磨「丁度いい。そろそろ戻る時間だ」
多摩「満喫したにゃ」
木曾「上姉も、まあ満喫したみたいだな」
北上「うん…たっぷり寝た」
まだ意識が浮上しきっていない。
みんな揃ってる?今戻ると言っていたが。
大井「もう帰る時間ですよ。北上さん」
北上「マジか」
大井「マジです」
北上「寝過ごした」
大井「それはもうぐっすりと」
北上「おぅ…」
245 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:10:56.62 ID:StvkU8fQ0
でもなんだかすごくスッキリした。
色々あったけど、楽しかったというのは間違いない。
球磨「それじゃさっさと地下駐車場に戻」
球磨姉は最後までそれを言い切ることができなかった。
木曾「うわ揺れ」
北上「なにこれ」
大井「北上さん!」
多摩「全員店の外にでるにゃ!」
それは揺れだった。
海の上とは少し違う、うねる様な揺れではなく割れるような揺れだった。
246 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:11:28.78 ID:StvkU8fQ0
木曾「地震か」
北上「地震、これが」
走るのが困難というわけでもなくとりあえずは周りに何も無いふきぬけ近くまで避難した。
大井「長いですね」
周りにも開けた場所に慌てて移動する人々がいくらかいた。
北上「!」
少し先で小さな女の子が転んだ。
しかし思わず乗り出した身体は多摩姉の手に遮られた。
多摩「関わる必要はないにゃ」
北上「いや、でも」
多摩「最悪ふきぬけから飛び降りるにゃ。4階程度ならなんとかなるにゃ。そしたら」
木曾「…」
大井「収まりましたね」
247 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:12:07.48 ID:StvkU8fQ0
多摩「木曾は地震の震源と大きさを調べろにゃ。大井は津波。多摩は鎮守府と連絡取るにゃ」
木曾「おう」
大井「はい」
多摩姉がテキパキと指示を出す。流石。
ちなみに肝心の長女は、
球磨「」プルプル
丸まって震えていた。今こそ長女としての行動をすべきなのでは。
北上「…」
ちなみに私もスマホを使いこなせないのでこの場では役立たずである。
248 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:12:34.11 ID:StvkU8fQ0
木曾「震源は隣の県だな。マグニチュード4。ここの震度は3か4だろう」
大井「津波の心配もないそうです」
多摩「吹雪からも特に招集はなしだそうにゃ」
北上「結構揺れたのに何も無いんだね」
木曾「高いところにいるとよく揺れるからな。さっき食べてる途中に来てたらもっと揺れてたろうよ」
大井「そういえば北上さん地震は初めてでしたね」
北上「うん。ビックリした」
球磨「球磨もビックリした」
木曾「球磨姉はいい加減慣れろよ…」
大井「地震大国ですからねえ」
北上「やなとこだぁ」
249 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:13:24.36 ID:StvkU8fQ0
多摩「地震とかの大きな災害があると艦娘も色々と忙しいのにゃ」
北上「なんでさ」
木曾「人と同じ形で力はあるからな。救助に復興にと色々便利なんだよ」
多摩「本当にやばい時は上から指示が飛んでくるのにゃ。その場合は急いで戻らなきゃなのにゃ」
北上「人助け、か」
大井「そうなりますね」
北上「ならさっきなんで止めたの」
木曾「さっき?」
木曾と球磨姉がハテナマークを浮かべている。見ていなかったようだ。
多摩「緊急時、多摩達は国のために動く必要があるにゃ。個人のために割く余裕はないにゃ」
なるほど。理は通っている。大局的にということか。
私達はあくまで船の力を持つ人なのではなく人の形をした船という話。
少しだけ寂しい話。
250 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:13:53.46 ID:StvkU8fQ0
球磨「1度揺れたらまた揺れる可能性も大きい!さっさと戻ろう!」ドヤァ
木曾「うおビックリした」
大井「急に元気になりましたね」
多摩「まあ球磨の言う通りにゃ。さっさと戻るにゃ」ヤレヤレ
確かに何度もあの揺れを体験するのはゴメンだ。
北上「やっぱ生き物は地に足つけていなきゃねえ」
木曾「船だけどな」
球磨「津波に巻き込まれるのも中々恐怖だ」
北上「さもありなん」
大井「鎮守府って耐震工事とかしてましたっけ?」
多摩「ぶっちゃけ半分くらいしかされてないにゃ」
木曾「ええ!?マジかよ」
球磨「艦娘は丈夫だしとかいって予算ケチられてると聞いたことがある」
木曾「ひでえ話だな」
251 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:14:29.07 ID:StvkU8fQ0
北上「今日は初体験が多いや」
大井「あまりいいものじゃないですけどね」
多摩「いずれは体験するんだし早いに越したことはないにゃ」
北上「そりゃそうかもだけど」
さっきの光景思い返す。
突然の振動。揺れる家具。空気がいっぺんに不安と恐怖に染まる感覚。隙間で縮こまり震える。
可能ならば二度と遭いたくはない。
北上「縮こまる?」
思わず足を止めてしまった。
大井「北上さん?」
狭いところ。そうだ。確かあれはソファの下だ。わけのわからない現象に戸惑い、外敵から身を守るのに最も適した場所に避難したんだ。
私は。
猫は。
252 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:20:18.99 ID:StvkU8fQ0
北上「ねえ!ここ数年で海外で大きな地震とか起きてない?」
球磨「ど、どうした?いきなり海外だなんて」
北上「場所は、えっと、殆ど地震とかのない大きな国、とかでさ」
木曾「海外って言われてもなあ。でもニュースになるような地震とかって最近見た覚えはないな」
大井「ありましたよ」
北上「ホント!?」
大井「これとか」
スマホの画面を目の前にかかげる。
そこにはある地震の記事があった。
場所も心当たりがある。そして日付は、
北上「2年前…」
多摩「よくそんなもの知ってたにゃ」
大井「たまたまですよ」
球磨「…タマ」
多摩「にゃっ」キッ
球磨「い、言わないクマ!睨むなクマ!」
253 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:21:28.30 ID:StvkU8fQ0
球磨「歩きスマホは危ない」
北上「待ってもう少しだから」
木曾「どうしたよさっきから。地震がそんなに気になるのか?」
大井っちに貸してもらったスマホで記事を見る。
なんでもその地域では数十年ぶりの大揺れだったらしい。
この地震が私の記憶のモノと同じである可能性は高い。
つまり、
私が生まれ変わるまでの期間は短い。
飼い主が生きている可能性は高い。
北上「よし」
大井「もう、急にどうしたんですか?」
北上「色々とね」
色々とあった。
だが終わりよければすべてよしだ。
254 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:22:02.69 ID:StvkU8fQ0
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
球磨「皆シートベルトはしめた?」
多摩「バッチリにゃ」
大井「はい」
北上「あーい」
球磨「よぉっしそれでは!」
球磨「反応がないクマ」
木曾「皆疲れてんだよ」
球磨「球磨も疲れたクマ」
木曾「頼むから事故るなよ」
255 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:22:32.30 ID:StvkU8fQ0
夜だというのに街は明かりで溢れている。
灯台いらずだ。
所々何やらイルミネーションみたいなのが飾られているが、お祭りでもあるのだろうか?
大井「北上さん。眠かったら着くまで寝ててもいいんですよ」
北上「もう十分寝たよ。それに景色が見たいから」
多摩「行きもずっと外見てたにゃ」
北上「こうして景色が変わるのってやっぱいいなあって」
木曾「確かになあ。沖に出りゃ見渡す限り海だし」
球磨「あれは確かに飽きるクマ」
多摩「語尾、はもういいかにゃ」
大井「その癖しっかり目を凝らして敵影を探さなきゃですからね」
256 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:23:29.00 ID:StvkU8fQ0
多摩「多摩はちょっと寝るにゃ」
大井「私も少し眠くなってきました」
球磨「球磨もクマー」
木曾「運転手はダメだ」
球磨「無理クマ寝るクマみんなずるいクマ」
木曾「俺が話しててやるから耐えてくれ。曲でもかけるか?」
球磨「頼むクマ」
木曾「何かリクエストは?」
球磨「太陽にほえろ」
木曾「なんでいつも選曲が古いんだよ」
257 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/05/31(木) 14:26:02.57 ID:StvkU8fQ0
イチャラブ書きたいな
休日にまとめてできない分収集の方が辛いのでは…?
報酬がカタパルトなので取り逃しが痛くないのが救い
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/31(木) 19:43:40.10 ID:9aktAEpj0
おつ
サービスタイムあるしコツコツでもいけるいける
一気に終わらせて暇になってしまった
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/01(金) 04:55:11.36 ID:kYC6lUH1o
おつおつ
260 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:16:00.82 ID:qHHMg8wg0
次第に灯りが減っていく。
街を離れ周りを建物や街頭ではなく木が囲んでゆく。
もう少しで鎮守府だ。
景色が私に教えてくれる。
目印となるものがあるというのはいいものだ。
次に何処へ行けばいいのか、何をすればいいのか。
…
昔、北上に乗っていたという人達も船から見える景色に退屈さを感じていたりしたのだろうか。
北上「へへ」
顔がにやける。
確証はない。が確信があった。
飼い主が生きている。
きっとまた会える。
261 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:17:02.05 ID:qHHMg8wg0
木曾「何にやけてんだ?」
北上「色々あったけど最終的にいい事があったんだ〜」
球磨「大丈夫か?さっきの地震の後からなんか変だ」
木曾「結局あの質問は何だったんだよ」
北上「内緒〜」
木曾「…どう思う球磨姉?」
球磨「落ち込んでいるならともかくその逆なら深くつっこまなくてもいいんじゃないか?」
木曾「そりゃあ、そうかもだけど」
北上「あれ?」
鎮守府が見えてきた。
見えてきたのだが、
その他に見えるはずがないものも見えてきた。
262 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:17:32.29 ID:qHHMg8wg0
木曾「どうした?」
北上「…あー、ん?」
球磨「お、鎮守府が見えてきたクマ」
北上「なんか煙出てない?」
木曾「煙!?」
球磨「煙ー?暗くてよく見えんクマ」
北上「いや絶対煙だよあれ」
木曾「あれかな、秋刀魚用のやつ試してんのかな」
北上「秋刀魚?前にも聞いたことがあるような」
球磨「七輪とか試運転してるクマ?」
北上「もう夜なのに?」
木曾「それもそうだな」
北上「後なんか黒いよあれ」
球磨「黒か。そりゃ見えんクマ」
木曾「まさか地震で火事が!?」
多摩「そんな緊急事態なら連絡がくるはずにゃ」
北上「うぉう多摩姉いつのまに」
263 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:18:15.98 ID:qHHMg8wg0
球磨「帰ればわかるクマ」
木曾「そりゃそうだが。ん?あれ提督か?」
北上「どれどれ?」
多摩「北上、あんまり身体を乗り出しちゃだめにゃ」
北上「ホントだ。わざわざお出迎え?」
球磨「一旦止めるクマ」
鎮守府の門の前。そこで車を止め窓を開ける。
提督「よお。無事おかえりみたいだな」
球磨「当たり前だクマ。球磨がいるんだからクマ」
木曾「提督はここで何やってんだ」
提督「いやぁお前らが少し心配でなー」
北上「あの煙何?」
提督「んー。それよりちょっと車乗せてくれないか?」
球磨「どっか行くクマ?」
提督「ちょっと隠れるのにな」
木曾「はあ?」
264 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:18:49.40 ID:qHHMg8wg0
多摩「今メッセージが回ってきたにゃ」
大井「どうしたんですか?」
北上「おっはー大井っち」
大井「おはようございます」
木曾「なんて?」
多摩「…提督が指名手配されてるにゃ」
木曾「は?」
球磨「何したクマ…」
提督「ちゃうねん…ちゃうねん…」
多摩「賞金は間宮だにゃ」
球磨「行くぞ木曾ぉ!」
木曾「おう!」
提督「待って!後生だから!!後生だから!!」
球磨「来世では間宮に負ける提督にならないように祈ることだクマ」
提督「おのれ間宮ぁ!」
265 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:19:24.90 ID:qHHMg8wg0
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
提督「地震の少し前にね、磯風が俺の部屋に七輪持ってきたのよ。ガスの」
北上「大丈夫?オチが確定したけど大丈夫?」
先程と同じ車内。なのだが場所が変わった。
鎮守府の駐車場。そこに止めた車の中で私と大井っちは提督の話を聞いていた。
提督「秋刀魚焼く道具が足りなくてさ。お前らにもおつかいたのんだろ?」
北上「そういやあったね」
提督「それで事足りるなって思ってたら磯風が倉庫から引っ張り出してきたんだよ。すっげえ古いの」
大井「それで」
あの後提督の首を狙う球磨姉達を何とかなだめ私と大井っちはとりあえず事情を聞くことにした。
提督が車を駐車場に戻し、今は運転席に提督。後部座席に私と大井っちだ。
球磨姉達は状況確認のために鎮守府に戻った。
266 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:19:59.36 ID:qHHMg8wg0
提督「地震がさ、来たじゃん。慌てて俺は自分の机の下に隠れてさ、磯風にも早く身を隠せって叫んだのよ」
北上「正しい判断、だよね?」
大井「一応は」
提督「そしたらアイツこの七輪は!?とか聞いてきてさ。お前ら頑丈なせいか危険意識薄すぎだろ」
大井「そこは否定出来ないですね」
提督「それでさ、んなもんどっかにほおってはよ隠れろや!って言ったのよ」
北上「何その言い方」
提督「いやもっと緊迫した感じに言ったけどさ、ともかくアイツも言われた通りにしたわけよ」
北上「つまり」
提督「マジに放り投げやがった」
大井「それで」
提督「ああなった」
北上「どうしてこうなった」
提督「見事にボカンといったよ」
大井「どんな七輪よそれ」
提督「俺が知りたい」
267 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:20:31.66 ID:qHHMg8wg0
結局提督室はそこそこ焼けちゃったらしい。
大事なものとかは特に被害がなかったらしいがそれでも火事は火事。
机とかソファーとかは全滅だとか。床や天井も貼り直さなきゃならない。
大井「磯風は?」
提督「流石は艦娘だよ。地震が来たから艤装で最低限の防御はできるようにしてたみたいでな、髪の毛がギャグマンガみたいになる程度ですんだ」
北上「提督は?」
提督「机が守ってくれた。その後真っ先に磯風を風呂に突っ込んで消化活動」
大井「そして?」
提督「磯風が吹雪にこってり絞られてるすきに逃げてきた」
北上「でも提督は悪くなくない?」
提督「俺の言い方が悪かったっちゃ悪かったし、監督責任ってやつもあるしな。俺に怒るのは仕方ない」
大井「でも、怒られるのはいやなんですね」
提督「だって俺悪くないし」イジイジ
北上「どっちやねん」
268 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:21:18.81 ID:qHHMg8wg0
提督「被害は大した事ないって言ったけど、道具とか結構焼けちまってんだよな」
北上「あのホワイトボードとか?」
提督「そうそう。また買い直さなきゃなあ」
大井「もう少し早く燃えてれば私達が買ってこれたんですけどね」
提督「もしもの話をするなら家事を防ぐ方向でいきたい」
北上「なんなら明日また私らでかいにいこっか?」
提督「明日からは仕事だろお前ら」
北上「むむむ」
提督「俺はそうだなあ…ここで一晩過ごしちまおうかな。どうせ寝室も使えないし」
北上「燃えたの?」
提督「いや。でも復旧作業があるから今日明日は無理だろ」
北上「あれま」
269 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:21:46.35 ID:qHHMg8wg0
大井「…」
北上「大井っち?」
球磨「ただいまクマァ」
提督「おーどうだったよ」
多摩「吹雪はそんなに怒ってなかったにゃ」
提督「マジで!?」
木曾「不幸な事故って話だしな。ただ謎の七輪については要調査だと」
北上「そりゃそうだ」
球磨「ただ」
提督「ただ?」
球磨「机の引き出しにあったいくつかの写真について話があると言っていたクマ」
提督「」
北上「写真って?」
木曾「なにかは教えてくれなかったよ。ろくなもんじゃなさそうだが」
270 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:26:49.07 ID:qHHMg8wg0
提督「やっぱしばらくここで過ごしますはい」
北上「何隠してたのさ」
提督「黙秘権!黙秘権を行使する!」
球磨「ここに留まってると皆にバレるしさっさと戻るクマ」
木曾「だな。上姉もおい姉も戻ろうぜ」
北上「ほーい。んじゃね提督」
提督「おう」
大井「あ、私は少し残ってますね」
多摩「にゃあ?逢引ですかにゃあ?」
提督「ちげーよ!で何のようだよ?」
大井「秘密です秘密!ほら、バレたらまずいですし戻っていてください」
北上「はーい」
271 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:27:15.75 ID:qHHMg8wg0
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・
【食堂】
北上「で、さっき提督と何話してたのさ」
大井「黙秘権を行使します」
木曾「やっぱここも少し騒がしいな」
多摩「火災事故だからにゃ、仕方ないにゃ」
阿武隈「北上さーん!」
北上「おーおーどったの」
阿武隈「聞きました!?見ました!?火事!」
北上「聞いた聞いた、見てはないけど」
阿武隈「もう凄かったんですから、私ちょうど外から見てたんですけど」
木曾「それ俺も聞きたい」
272 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:27:55.48 ID:qHHMg8wg0
あーなるほど。
食堂を見渡すとどうやらこの騒がしさは事件の事を話す側と聞く側で成り立っているようだ。
各テーブルで遠征や出撃で鎮守府にいなかった組が一部始終をここで聞いているようだった。
当然話題は晩御飯だけに収まるわけもなく。
【風呂】
神風「びっくりしましたよ。火事っていうからてっきり工廠で夕張さん達がやらかしたんだと」
北上「至極真っ当な推理だけどなんかヒドイよね」
神風「工廠は以前爆発事故で半壊とかしてますからね」
北上「うそん」
神風「ホントですって。原因は、確か宇宙の方のヤマト砲をどうとかこうとかって」
北上「波動砲かよ」
何してんだあの二人。
273 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:28:28.28 ID:qHHMg8wg0
北上「しかし相変わらずというかなんというか、騒がしくわあるけど緊迫感はゼロだよね」
神風「日本でいう地震と同じ感じですよ」
北上「希によくあるって感じか」
神風「そんな感じですね。結局のところみんな慣れちゃってるんでしょうね」
北上「それはそれでどうなんだろうか」
神風「言ってみれば私達歩く兵器ですからね。ちょっとした事でとんでもない事故に繋がる訳ですし」
北上「本物の船もそういう事故は多かったらしいよね」
神風「艦娘の宿命って事なんでしょうね。なまじ普段から戦火に身を晒してる分この程度の事故じゃ特に危機感は抱きませんし」
北上「神風はなんか事故に遭ったりした事ある?」
神風「私はとくになにも。あーでも旗風が電ちゃんとぶつかった事があったかしら」
274 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:29:28.19 ID:qHHMg8wg0
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
【提督室前】
北上「立ち入り禁止テープってホントに貼るもんなんだ」
推理小説なんかで見る黄色いテープが入口にはられていた。
ドアは開けっ放しで中が見えるようになっている。今は暗くて見えないけど。
興味本位で来てみたが見えないんじゃしょうがない。
吹雪「気になりますか?北上さん」
北上「吹雪、どったの?」
吹雪「まだいくつか書類がここに残ってたんで回収に。せっかくだし中見ていきます?」
北上「そりゃありがたいね」
275 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:30:02.62 ID:qHHMg8wg0
吹雪「よっと」カチッ
北上「え?」
テープを潜り中に入ると吹雪がスイッチを入れた。
すると部屋の明かりがついた。
当たり前だ。当たり前、だが
北上「電気つくの!?」
吹雪「そりゃまあ」
北上「火事だったんでしょ?」
吹雪「あー、火事って言ってもホントにしょぼいもんですよ。ボヤですボヤ」
北上「ボヤって、でもソファーとか」
部屋のソファーを見る。
背もたれにいくらか焦げた後があった。しかし半分以上は特に被害がなくちょっとした修理で使えそうに見える。
北上「机とか色々と」
提督の机を見る。
爆発で飛んできたのか銃痕のようにいくつかの黒い跡が残っていた。でもそれだけだ。
北上「ダメになって、ない?」
276 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:30:44.99 ID:qHHMg8wg0
吹雪「ね?火事自体は大したもんじゃないんですよ」
北上「ならなんでこんなに大げさに」
吹雪「ソファー触ってみたらわかります」
北上「ソファー?」
なんだろうか。言われた通り手をソファーに押し込む。
北上「うえぇ」グチャ
濡れていた。それも尋常じゃない濡れ方で。
吹雪「ボヤで済んだのはこうしてスプリンクラーや消火作業で辺り一面水浸しにしたからですよ。部屋が使えなくなったのもそれです」
北上「なるほど、そっちは考えてなかったや」
吹雪「火で全部燃えることを考えたら必要な犠牲って感じですけどね。水はなんとか抜いたんで後は床の張替えですねえ」
北上「大変そうだね」
吹雪「そこら辺は夕張さん達の頑張り次第ですかね。でも明日中には終わると思いますよ?」
北上「意外と早い」
277 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:31:16.44 ID:qHHMg8wg0
吹雪「腕は確かですから。あったあった」
探し物は見つかったらしい。
何にせよ部屋の被害はたいしたことなさそうだ。
北上「ん」
扉を見つめる。
この先は確かに提督の部屋になっていたはずだ。こっちは無事なのかな?
あれ、というか今更だがこの部屋入った事ないや。
吹雪「そこは、普段から立ち入り禁止ですよ」
北上「…後に目でも付いてるの?」
吹雪「そんなもの使わなくてもだいたい分かりますよ」
北上「付いてるのは否定しないんかい」
吹雪「基本的にそこは提督の許可無しでは立ち入り禁止です。鍵もかかってますし」
北上「基本的に?」
吹雪「例外的に私が合鍵使う時もあります」
278 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:32:52.64 ID:qHHMg8wg0
吹雪「さ、行きましょう」
北上「はいはーい」
テープを潜り部屋をあとにする。
北上「てーとくどこ行ったのかね」
吹雪「知りませんよ」
少しムスッとした表情で答える吹雪。
北上「怒ってる?」
吹雪「火事の件に関しては特になにも。事故ですからね。それにまず何よりも磯風の事を優先してますし」
今度は、なんだろうか、安心というか信頼というか、言葉に表せない表情をする。
北上「そーいや写真が見つかったんだって?」
吹雪「あーアレですか。しっかり回収してやったんで安心してください。それじゃ、おやすみなさい」
北上「おやす〜」ノシ
安心して?どういう意味だ?あ、大井っちの写真だったのかな。
さもありなん。
279 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:33:35.86 ID:qHHMg8wg0
【屋上】
谷風「いやぁ大変だったよ。磯風のやつ責任取って腹を切るとか言い出す始末でね」
北上「吹雪にこってりしぼられたんだって?」
谷風「まあ事故だしね、そんなにこってりってわけじゃあないよ。ただ反応が面白いから色々といじってたら段々おかしくなってきちまってし」
北上「それ笑い事なの?」
愉快犯め。姉妹に対しても容赦がない。
谷風「そういや君は今日姉妹でデートだったんだってね。いいねぇ熱々だねぇ」
北上「まあね」
谷風「どうだった?外の世界は」
北上「楽しかったよ。相容れないなとも思ったけど」
谷風「ま、そんなもんさね。だからこそたまに行くくらいで楽しいのさ」
280 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:34:06.01 ID:qHHMg8wg0
北上「後初めてまともにスマホに触った」
谷風「そこはもう少し努力してみてもいいと思うけどねえ。この谷風さんだってこいつはそれなりに使いこなしてるんだぜい」
北上「使いこなすねぇ」
ポケットからスマホを出す。新品同様のピカピカのそれは外の世界と同じかそれ以上に相容れない気がする。
谷風「おや?メッセージが来てるみたいだね」
北上「そうなの?」
谷風「ホントに使ってないんだね…ほらこれこれ」
北上「おー凄い。これは、提督から?」
谷風「何かあったのかね?」
北上「さあ。えー、今から会ってくれって」
谷風「ほほぉう」ニヤニヤ
うわすっごい悪い顔してる。
281 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:34:33.83 ID:qHHMg8wg0
やれ逢引だの密会だの散々囃し立てる谷風を何とか振り切って駐車場に向かう。
そういうのは大井っち相手にして欲しいもんだ。
しかしそうなると一体全体私にどういった要件だというのか。
少しづつ駆け足になる。
気になるからだ。
それだけだ。
282 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/13(水) 04:35:30.54 ID:qHHMg8wg0
最後のお茶を求めて
無理だこれ
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/13(水) 05:10:01.83 ID:S8287FqX0
リランカあたりが良い
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/13(水) 08:30:16.93 ID:qOcsD8Nf0
お茶はカレーの外れマス、EOまだなら6-5がでやすい
後は2-3ボスでろ号平行、オリョール外れマスが梅干出るから其なりに美味しい
更新乙です
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/14(木) 03:27:19.97 ID:PTLyOwo4o
おつなのさー
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/14(木) 08:43:28.10 ID:GGCB3TSDO
おつおつ
287 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/16(土) 04:16:07.18 ID:HAi9OBWH0
63匹目:A cat may look at a king
私は言わばなり損ないみたいなものかもしれない。
人でも船でも猫でもない。
でも、そんな私でも、ちょっとばかし夢を見るくらいの権利はあると思う。
少しくらい、いい目にあってもいいと思う。
288 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/16(土) 04:17:21.62 ID:HAi9OBWH0
提督「…」
北上「やほー、さっきぶりだね」
提督「だな」
北上「で、何のよう?」
車内には辛うじて運転席に座る提督の顔が認識できる程度の薄い明かりだけが灯っている。
提督「あーっと、そのだなあ」
何やら歯切れの悪い提督。
提督「…ッシ、実はその、お前にお願いがあってな」
意を決したというふうにそう会話を切り出す提督。
北上「お願いって、まあ提督の頼みなら早々断ることもないけど。でなにさ?」
289 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/16(土) 04:18:06.14 ID:HAi9OBWH0
お使いかなにかだろうか。まさか自分の寝巻きを持ってこいとかか?
確かにここで一晩過ごすなら必要かもしれないがよりによってそれを私にという事もあるま「パンツを見せてくれ」
ん?
北上「え?今なんて?」
提督「パンツを見せてくれ」
はい?
提督「いや、待て、間違えた。今のはなしだ。もう一度言い直す」
北上「う、うん、だよね。もう一度聞き直すね」
提督「下着を見せてくれ」
北上「変わってねぇよ」
290 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/06/16(土) 04:19:43.26 ID:HAi9OBWH0
ロスタイムに落ちた奇跡のお茶
毎度のアドバイスに感謝の気持ちしかないのです
だから頑張って書くのです
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/16(土) 10:22:45.65 ID:/IAsxAkbo
え…えぇ…
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/16(土) 21:20:59.46 ID:NyIqIKAy0
おお、おめでとう 届いたのね
もっと早く聞いてくれw毎度心配でならぬ
293 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/05(木) 03:01:57.53 ID:HtUfy3Xf0
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
北上「つまり、大井っちへのプレゼントとして下着を買いたいから手伝ってくれと」
提督「ハイ」
蚊の泣くような声で答える提督。
北上「はぁ…」
提督のあまりのぶっとんだ発言に逆に冷静になれたので一つ一つ問い詰めていくとつまりはそういうことだった。
北上「それにしてももうちっと言い方があるでしょうに…」
仮にも私達の命を預かる立場なのだ。言動に少しは気を使ってほしい…
提督「ゴメンなんかテンパった」
北上「別にパンツくらいいいんだけどね」ペラ
提督「ちょぉお!?…お?」チラ
北上「この時期は少し寒いのでスパッツを履いてみたり」
提督「くっ!」
294 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/05(木) 03:02:38.67 ID:HtUfy3Xf0
提督「いやでもほら!普段からパンツなんて見慣れてるしな!」
北上「その通りなんだけどそれはそれでどうなのよ」
艦娘なんて半数くらいがパンツ丸見えみたいな服装だしそこは仕方ない。
というか見慣れてるとか言いつつチラ見してきたじゃんか…
北上「でもなんだって今このタイミングでプレゼント?」
提督「あいつがここに来て丁度2年くらいなんだよ。それで」
北上「へぇ」
それは知らなかった。
295 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/05(木) 03:03:17.92 ID:HtUfy3Xf0
北上「まあ手伝うのはいいけど、私でいいの?というか私じゃない方がいいと思うけど」
提督「なんで?」
北上「私オシャレとかさっぱりだし」
提督「そりゃーほら、大井といつも一緒だし好みとかそういうの詳しいかなって」
北上「それなら球磨姉や多摩姉でいいじゃん。いや球磨姉は微妙か…でも私よりはマシでしょ」
提督「お前そんなにセンスないのか?」
北上「センスというか、興味が無い。そもそも大井っちと違って私ブラしてないし」
提督「へー、え!?してないの!?」
北上「そんなに大きくないしさ」
提督「へ、へぇ〜」チラ
北上「…いや、あれだよ?ブラしてないだけでスポブラみたいな、カップ付きみたいな下着はしてるからね?」
提督「アーナルホドネー」
ブラ1つでこんなに心動かされるとは男って楽しそうだな。
296 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/05(木) 03:03:44.39 ID:HtUfy3Xf0
北上「まあともかくそんなわけで私以外にした方がいい」
提督「ぐっ…いや待て!」
北上「なにさ」
提督「ひとつ決定的な理由がある」
北上「その心は」
提督「お前以外にこんな事頼めるやついない」
私以外に?
提督ラブな人達なら…いやそれはそれで色々問題がありそうだ。
他は大抵参考にならなそうだったり参考になり過ぎて逆に危なげだったり…
アレ?他誰がいる?
北上「引き受けた」
提督「感謝」
297 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/05(木) 03:04:22.46 ID:HtUfy3Xf0
北上「で、私はどうすればいいの?」
ネット通販とかだろうか。
提督「明日、一緒に買いに行こう」
北上「え?買いに行くの?」
提督「そりゃそうだろ」
北上「でもいいの?提督外に出て」
提督「燃えちまったもの買い足さにゃならんしな。それにほら!俺いなくてもなんとかなるしな!」
北上「嬉嬉として言うことじゃないでしょそれは」
それに大井っちのためとはいえ私達二人で出かけるというのはあまり知られてはいけないと思うが。
298 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/05(木) 03:04:51.47 ID:HtUfy3Xf0
提督「安心しろ。皆には内緒でいく」
北上「それこそまずいのでは?」
提督「そこら辺は任せろって。策はある」
北上「不安しかないけど…まあいっか、任せるよ」
提督「よし。じゃあ集合時間は明日の11時な。ここなら球磨型はお前以外遠征か出撃だ」
既に計画済みだったらしい。
北上「で、こっそり出てこいと」
提督「そゆこと」
北上「提督はどうすんのさ」
提督「燃えた書類関係で隣の鎮守府行ってくると言っときゃ大丈夫だろ」
北上「ホントかよ」
提督「あたぼーよ。もう吹雪の協力は取り付けた」
北上「マジか」
299 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/05(木) 03:05:25.75 ID:HtUfy3Xf0
提督「燃えたもの新調しなきゃ行けないのはホントだしな。お土産を要求されたけど」
北上「意外だなぁ吹雪がOKだすなんて」
提督「アイツは意外とそういうやつだぜ」
北上「覚えとくよ」
提督「じゃ明日、鎮守府前のバス停って事で」
北上「りょーかい」
提督「んじゃおやすみ」
北上「おや…提督マジにここで寝るの?」
提督「ここで寝た方が明日スムーズに外でれるし」
北上「そこまでせんでも…まあいいや、おやすみ」
300 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/05(木) 03:06:21.05 ID:HtUfy3Xf0
やれやれ妙な事に巻き込まれた気がする。
車から部屋への帰り際に掲示板に貼られていた明日の予定表を見る。
ならほど確かに球磨姉多摩姉木曾は出撃のようだ。
あれ?大井っちはいるのか。でも1人くらいなら問題なかろう。
廊下から外を見る。
真っ黒な窓には私の顔だけが映る。
北上「何ニヤけてんだ私」
301 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/05(木) 03:09:39.75 ID:HtUfy3Xf0
イチャイチャさせよう
試合時間もう少し早くできないですかね…
度重なる夜更かしに耐えられる歳ではもうないのです。
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 09:25:52.02 ID:NiyEDUz/0
更新乙です
日頃の感謝を示すのになぜいきなり下着などというハードルの高いものを…
もうね、これをつけて貰って薄い本の展開をって意図が下心まるだしの提督…
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 09:50:12.03 ID:vaDXSN6tO
おつ!
なぜ下着なんだw
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/05(木) 14:45:00.38 ID:6ScrR7Ls0
普段使えるものをプレゼントしよう!
あ、普段は規定で制服じゃん はわわ
そうだパンツ!パンツです!(錯乱)
こうだなw
305 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:10:35.91 ID:nQsWyKb10
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
時刻。きっかり11時。
もちろん私が時間に正確というのではなく、慌てて準備した結果なんとか時間丁度には間に合ったという、つまり私の性格がルーズなだけである。
提督「おう、おまたー…せ?」
北上「はよーてーとく」
提督「おはよう。北上?」
北上「ん?どったの提督」
提督「髪型」
北上「あーこれね。結ぶの面倒だったからそのままにした」
提督「一瞬誰かと思ったぞ」
北上「いっつも髪は大井っちに任せてたからさ、自分でやるのはめんどくさい」
提督「それくらいはやれよ」
北上「毎日毎日やってる飽きるものだよ」
提督「そういうものか。ってやってるのは大井なんだろうが」
北上「てへ」
実は別の鎮守府の北上に感化されてたり、とは言わなくてもいいか。
306 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:12:43.89 ID:nQsWyKb10
北上「どーかなこれ?私的には楽でいいんだけど」
提督「あーうん、いい、と思うぞ。凄く」
北上「なんか煮え切らない反応だね」
提督「だってここでその髪型褒めたらいつものは微妙みたいな感じになりそうじゃん」
北上「言っちゃうんだ。提督にしては珍しい気遣いだね」
提督「女性の容姿を褒める時は慎重にってよく言われてるから…」
北上「ほー」
大井っちにかな。案外吹雪とか?
北上「別に私ゃオシャレとか興味ないし見たまんまの感想でいいよ」
307 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:13:51.60 ID:nQsWyKb10
提督「そうか?じゃーあれだ、慣れない」
北上「風呂上がりとかも髪ほどいてるし何回か見たことあるじゃん」
提督「服装までちゃんとしてると全然違うよ。普通にロングの美少女」
北上「それは重畳。これなら変装効果もあるしね」
提督「なんつーか照れくさいな」
北上「見た目変わっただけでそんなに?」
提督「うん」
北上「どーてー」
提督「うるせー」
本気で不満そうな顔をされた。
308 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:14:52.36 ID:nQsWyKb10
北上「…」ジー
提督「んだよ?」
北上「むしろ提督の服装の方が珍しいと思うけどね」
提督「確かにな、俺もこれ着たのすげぇ久々だ」
北上「いっつも制服かシャツだもんね」
提督「この生活じゃどうしたって機能性利便性重視になるからな」
仕事場とはいえ年がら年中同じ施設に閉じこもってるのだから服装なんて誰も気にしないのだ。
北上「こうしてみると金髪が映えるね」
提督「カッコイイか?」
北上「いやチャラい」
提督「ダメかな」
北上「金髪にしなきゃいいのに、染めてるんでしょ?」
提督「ここは譲れん」
北上「こだわるのね」
309 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:15:23.73 ID:nQsWyKb10
提督「お、バスが来たな」
北上「ホントだ」
あれ?そういや提督の服って部屋から持ってきたってことだよね。
取りに帰ったってことは無さそうだしこれも吹雪の協力なのだろうか。
提督「バスってのも久々だ」
北上「今日は車じゃなくてよかったの?」
提督「車だしたら目立つじゃん」
北上「あーね」
310 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:16:09.05 ID:nQsWyKb10
「おー嬢ちゃん。その人が前に言ってた兄ちゃんか」
提督「兄?」
北上「げっ」
まさか同じ運転手とは…
提督「兄ちゃんってのは?」
くそう全く対策してなかったい。
北上「そうなんですよー今日久々の休日でしてー」ギュゥ
提督「ッァタ!そ、そうなんすよー」
「そいつはよかったな」
北上「あはは」
提督「わはは」
311 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:17:27.02 ID:nQsWyKb10
提督「で?どういう事だよ」
北上「前に咄嗟の嘘で鎮守府の兄に会いに来たって言っちゃって」
提督「なるほどね」
北上「完全に忘れてたよ…」
提督「ところで捻られたケツが地味に痛い」
北上「ゴメン、マジゴメン」
バスの一番後ろ。運転手から可能な限り離れた場所に座る。
北上「窓側は譲らないよ〜」
提督「なんだよ、車酔いでもするのか?」
北上「窓際と関係あるのそれ?」
提督「外眺めてると酔いにくいんだと」
北上「へ〜、私は単に景色を見たいだけ」
312 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:18:01.96 ID:nQsWyKb10
北上「昨日皆とも話してたけどさ、私達って長時間海上にいる事が多いじゃん?景色がどこを見ても同じようなものだから退屈でさ」
提督「あー、あー!確かに、そりゃ考えた事無かったな」
北上「まあそれはいいんだけどさ」
提督「いいのかよ」
北上「それはそれだよ。でさ、提督もいっつも机で書類とか画面とかと睨めっこじゃん?退屈じゃないのかなって」
提督「俺はよくゲームの画面みてたりするけどな」
北上「これはひどい」
313 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:21:05.09 ID:nQsWyKb10
提督「でも、そうだなぁあんまし退屈はしないかな」
北上「そうなの?」
提督「1番目に映るのはお前らだしな、退屈しないよ」
北上「おー提督っぽい事言った」
提督「どーよ少しは尊敬したか」
北上「これが普段からならなぁと」
提督「バッカおめえこういうのはここぞという時に言ってこそなんだよ」
北上「今がその時ぃ?」
提督「違ったかな」
北上「いいけどね、私はちょっと嬉しかったよ?」
事実だ。なんというか、つい顔が綻んでしまうような嬉しさがあった。
提督「…」
北上「え、何その沈黙は」
提督「なんでもないっす」
北上「うっそだーなんだなんだ何を考えてたコノヤロウ」
提督「うわ揺らすな揺らすな」
314 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:22:32.36 ID:nQsWyKb10
北上「…」
提督「…今度はそっちが沈黙かよ」
北上「大井っちってさ、最近変わったよね」
提督「あ、アイツが?んなことないだろー」
棒読みくさい。
北上「前はこんな風に私が引っ付くと反応が凄かったんだ」
提督「例えば」
北上「んー一言で言えばトロけてたね」
提督「あーうん分かるわ想像つくわ」
北上「なのに最近全然そういうのなくなってさ」
提督「寂しいのか?」
北上「どっちかって言うと嬉しい」
提督「あ、そこは普通なのね」
北上「私はノーマルだよ」
315 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:23:52.62 ID:nQsWyKb10
提督「別にアイツもアブノーマルなんてことはないと思うんだがな」
北上「それには同意するけどね。ぽさはあるけど」
提督「何やかんやで常識はしっかり持ち合わせてるからなアイツ」
北上「だよねぇ。いつから変わったのかなあ大井っち」
提督「改ニ辺りからじゃねえか?」
北上「やっぱ変わってんじゃん」
提督「げっ」
北上「正直者だなぁ提督は」
提督「うっせ」
北上「褒めてるんだよ?」
提督「はいはい。でもさ、俺もなんで急にアイツが変わったのかよくわかんねぇんだよ」
北上「そうなの?」
これは本当っぽい。カンだけど。
316 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:24:44.14 ID:nQsWyKb10
提督「ま、きっかけなんて些細な事だったりするからな。俺らが話しててもわからないだろうさ」
北上「そりゃそうだ」
きっかけ、きっかけねぇ…
北上「えい」スッ
提督「…あんまり寄りかかると危ないぞ」
北上「私にもきっかけがあったのだよ」
提督「きっかけ?」
北上「もう一人の私が囁いたのだ」
提督「なんだそりゃ」
317 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:26:11.13 ID:nQsWyKb10
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
北上「一日ぶりだ」
提督「俺は、どれだけぶりだろうな。覚えてねぇや」
お馴染みのでっかいデパート。あれだけ新鮮だったこいつも僅か二回でお馴染みと思えるようになるんだから面白い。
提督「丁度お昼だしなんか先に食べちまうか」
北上「さんせー」
提督「何かご注文は?」
北上「タバスコ入りピッツァ以外ならなんでも」
提督「は?」
318 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:26:52.79 ID:nQsWyKb10
北上「エスカレーターは、あれか。いやあっちかな?」
提督「覚えてないのかよ」
北上「あんまり使わなかったからさ」
提督「あと多分北上が探してんのはエレベーターだ」
北上「え?えーっと、箱の方がエレベーター?」
提督「エレベーター。階段の方がエスカレーター」
北上「移動手段としては車と電車くらいに違いがあるのになんでこんなに名前がややこしいんだ」
提督「気持ちはわかる」
北上「そしてやっぱ場所がわからない」
提督「なら丁度いいや。エスカレーター使おうぜ」
丁度いいって何がだ?
319 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:27:22.45 ID:nQsWyKb10
北上「エ、スカレーターは噴水の横だったよ」
提督「噴水。あー写真撮ってたやつか」
北上「見たの?」
提督「おうよ」
昨日大井っちに見せてもらってたのかな。
北上「どうだった?」
お洒落した大井っちなんて提督もあまり見ることはないだろう。
提督「そりゃあ、うん、凄く良かったと思う」
北上「良かったって、具体的には?」
提督「か、可愛かったよ」
何赤くなってんだこの野郎。なんかイラッとする。
こういうのをちゃんと大井っち本人に言ってあげてるのかねぇ。
320 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:27:49.86 ID:nQsWyKb10
北上「あ」
提督「どした?」
北上「あのお店」
提督「お店、アレか」
北上「大井っちが気にしてたんだよね」
提督「噴水横のお店、なるほど。よっしあそこ行こうぜ」
流石の食いつきだ。大井っちの名前出せば月でも行くんじゃなかろうか。
北上「で何の店だろ」
提督「喫茶店じゃないか?」
北上「あ、Cafeって書いてある」
提督「じゃカフェか」
321 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:29:08.71 ID:nQsWyKb10
北上「Cafeと喫茶店って何か違うっけ?」
提督「カフェはカフェが出てくるんじゃね?」
北上「いやCafeくらい何処でもあるんじゃないかな」
提督「そうなのか」
北上「というかCafeってコーヒーって事じゃん」
提督「マジか。知らなんだ」
北上「今は普通に飲食店って意味で使われてると思うけど。やっぱ喫茶店と同じか」
提督「言葉ってめんどくさいな」
北上「外来語って大抵意味と響きのどっちかが置いてかれて伝わるからね」
提督「世界で統一してくれりゃいいのにな」
北上「ヤード・ポンド法とかね」
提督「何それ」
北上「夕張と明石がよく呪ってた」
提督「何それ…」
322 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:30:34.55 ID:nQsWyKb10
店内は木の色に近い茶色をメインにしたシックな感じで、
ところでシックな感じってつまりどういう感じなのだろうか。私としてはあーよく小説なんかである感じの落ち着いた喫茶店だーとしか言いようがない。
北上「なんか大井っちを思い出すや」
提督「なんで?」
北上「ほら、髪の色」
提督「あー、確かに似てるな」
北上「茶髪って聞くとなんとなくチャラチャラしたイメージだけど大井っちの髪って凄く落ち着いた雰囲気があるよね」
提督「それはチャっていう響きのせいだろ…それにこの色は俺にとってはやかましいイメージが強いな」
北上「そんなの提督の前だけだよ、多分」
323 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:31:00.28 ID:nQsWyKb10
提督「お前の前じゃ違うのか?」
北上「子犬みたい」
提督「子犬?」
北上「遠くにいると尻尾ブンブン降って物凄い勢いで近づいてくるんだ。で近くまで来ると物凄い落ち着いてゆったりしてくれる」
提督「なるほど、そりゃ子犬だな」
北上「そんな感じ、だった」
提督「今は?」
北上「どこにいても落ち着いてる」
提督「子犬から成長したとか?」
北上「かもね。っと、それよりメニュー決めようメニュー」
324 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:31:54.27 ID:nQsWyKb10
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
提督「俺が知らねぇとこでそんな事になってたのか」
北上「最終的にゴキブリは金剛さんが捕まえて終わり」
提督「え、どうやって」
北上「素手」
提督「やだ怖い」
北上「瑞鶴さんが爆撃機取り出した時はビビったね」
提督「あいつのあの何でも爆撃しようとするクセはどうにかしたい」
「お待たせ致しました」
北上「お、きたきたきましたよ」
提督「グルメかよ」
北上「提督って意外とネタが通じるよね」
提督「俺としては北上がネタを降ってくるのが意外なんだけどな」
北上「そこはほら夕張達が」
提督「あんにゃろ余計なことばかり」
北上「余計でもないよ」
325 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:32:53.41 ID:nQsWyKb10
提督「それにしても…」
北上「まあ、こうなるな」
私の前にはオレンジジュースとフレンチトースト。提督の前にはコーヒーがとスパゲッティ。
北上「提督って舌が結構お子様だよね。カレーも辛いのダメだし」
飲み物を交換する。
提督「舌が若いと言ってくれ。それに普通に考えたら苦いものや辛いものを美味いと思うのってむしろ変じゃないか?」
コーヒーを飲んだ訳でもないのに苦い顔をしながらそういう。
北上「それは、言われてみるとそうかもね」
326 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:34:21.58 ID:nQsWyKb10
提督「それに北上がコーヒーを飲むってのも意外だな」
北上「好きってわけじゃないよ。嫌いじゃないだけ。こんな場所だしなんか飲んだ方がいいかなぁって」
提督「雰囲気の問題かよ」
北上「いつもは牛乳とかお茶とかだよ。ジュースはあんまり飲まないかも」
提督「へぇ、俺もお茶かな。あと炭酸」
北上「お酒か」
提督「俺はそんなに飲まねえよ。吹雪はやたら飲むけどな」
北上「さすふぶ」
提督「うちだと何派が多いんだろうな」
北上「駆逐艦なんかは結構コーヒー紅茶を飲む子が多いよ。コーヒーは阿武隈の影響が強いのかな。紅茶は言わずもがな」
提督「阿武隈ってコーヒー派なのかよ。意外すぎる」
北上「私としては1番以外なのは六駆でコーヒー飲めるのが電だけってとこかな」
提督「全員酒は飲めるくせにな」
北上「ねえ」
327 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:35:33.36 ID:nQsWyKb10
提督「スパゲッティなんて久々に食べたわ」
北上「いつも和食?」
提督「和食、というか米だな。ご飯がなきゃダメだ」
北上「私は結構なんでもかな。朝も和食だったりパンだったり」
提督「気分か?」
北上「そんな感じ。他のみんなは和食だね。多摩姉はキャットフードだけど」
提督「ええ!?嘘だろ!?」
北上「嘘だよ」
提督「おい」
北上「ジョーダンのつもりだったんだけどさ…」
提督「いやぁなんか多摩ならあるいはって思えて…」
気持ちはわかる。
328 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:36:35.25 ID:nQsWyKb10
北上「せっかくだしどう?コーヒー」ハイ
提督「え、それはちょっと」
北上「そんなに嫌い?」
提督「そーゆーんじゃねえけどさ。ええいままよ」ゴクッ
北上「おーいい飲みっぷり」
提督「にっげぇ…」
北上「苦いのは当たり前だよ。それが美味しいかどうか」
提督「俺はきっと生まれる星を間違えたんだな」
北上「そんなにダメか」
提督「…でもちょっと甘い」
北上「え?」
329 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:38:10.97 ID:nQsWyKb10
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・・・・・・
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北上「ごちそうさま」
提督「さて。でこれが今日の買い物内容だ」
北上「んー、ん?少なくない?」
提督「被害は主に床と家具だからな。そういうのは流石に業者に頼むさ」
北上「そりゃそうか」
提督「それにあの部屋あんまり書類とか置いてないしな!」
北上「仕事しろ」
提督「実際今じゃ仕事の殆どはパソコンだし」
北上「それは大丈夫だったの?」
提督「ダメだった。でも新しいのを明石達が組み立てるってさ」
北上「…パソコンって組み立てられるものなの?」
提督「らしいぞ」
北上「流石だね2人とも」
提督「ホンマそれ」
330 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:38:48.54 ID:nQsWyKb10
提督「じゃあ行くか」
北上「あいあいさー」
提督「買い物は少しだしサクッと終わらせちまおう」
北上「そしたらパンツか」
提督「それはもう忘れてくれ」
北上「え〜どうしよっかなぁ。吹雪とか大井っちとかに話したら面白そうじゃない?」
提督「待て、それは待てマジで待って頼むから」
北上「じゃあなんか奢りって事で」
提督「あのなぁ…今自分の上官を脅してるって分かってんのかよ。それに奢られほど金に困っちゃういねぇだろ」
北上「でもさ、だからこそ奢られるって中々ないじゃん?」
提督「なるほど。いやなるほどじゃねえよ」
北上「さあ行こう」
提督「無視かおい」
北上「とっかーんすすめー」
331 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/12(木) 04:43:56.80 ID:nQsWyKb10
北上は髪解くとヤバイ
もうまる1年も経つんですねこれ
これしか書けていない…
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/12(木) 10:05:14.46 ID:aYJaBVL7O
わかるわ
のんびりで続くのが一番嬉しいんですよ?
乙!
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/12(木) 18:47:13.91 ID:31cUbfcxo
乙上さん
334 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/20(金) 02:45:55.24 ID:djwBBFT40
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提督「これ良さそうだな」
北上「ファイルとかなら夕張達がいっぱい持ってるよ。キャラものの」
提督「あの手のを仕事に使うってのはちょっとな」
北上「身内しかいない職場だしいいんじゃない?」
提督「そもそも夕張とかはその手のファイル使ってんのか?」
北上「燃えたり焦げたりの事故が多発してやめたらしいよ」
提督「それは辛い」
335 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/20(金) 02:47:24.42 ID:djwBBFT40
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北上「ペンってやたら種類が多いよね」
提督「正直どれがいいとかわかんねぇよな」
北上「どうすんのさ?」
提督「前使ってたのと同じのでいいだろ」
北上「無難だね」
提督「そもそも今は書くより入力する時代だしなぁ」
北上「秋雲も言ってたよ。今の方が便利で良いけれど唯一性が減ったというか、絵一枚一枚が消費される時代になったって」
提督「つまりどういうことだってばよ」
北上「私も理解したとは言い難いけど、本と電子書籍とかに置き換えてみると分からなくもないかなって」
提督「なんでも電子化ってのも困りものか」
北上「一長一短でしょ。便利になったのは間違いないんだからさ」
336 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/20(金) 02:47:57.20 ID:djwBBFT40
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提督「テレビを新調しようか迷っててさ」
北上「どこの?食堂の?」
提督「俺の部屋の」
北上「部屋にテレビあったんだ」
提督「テレビっつーかモニターだな。ゲーム用だよ」
北上「まさか経費で」
提督「提督権限で」
北上「悪い大人だー。きっとこの後私が食べるアイスも経費で落とすつもりに違いない」
提督「んな細かいのするかよ。つかアイスの奢りをご所望か」
337 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/20(金) 02:48:41.16 ID:djwBBFT40
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北上「てーとくの部屋に入ったことないんだよね」
提督「まあ基本人は入れないようにしてるしな」
北上「なんで?」
提督「秘密の書類とかあるしな。うっかり見ちまうと命を狙われるぜ」
北上「私ら球磨型を甘く見ちゃあいけないよ。並の軍隊なら球磨姉がぶっとばしちゃうからね」
提督「大井は暗殺とか得意そうだよな。ニコニコしながらサクッとやってきそう」
北上「多摩姉はあれかな、ボケっとしてそうに見えて実は裏切り者で、とみせかけて二重スパイみたいな」
提督「北上は、そうだなあ。スナイパーとか似合いそう。バレットとかさ」
北上「対物じゃんそれ。木曾はー、木曾は、真っ先にやられそう」
338 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/20(金) 02:49:20.97 ID:djwBBFT40
提督「何故かそういうイメージになるな」
北上「強いんだけどね。なんか生き残るイメージないよね」
提督「純粋に良い奴なんだけど純粋過ぎて死亡フラグ乱立した挙句やられそう」
北上「世の中を生きていくにはあまりにもバカ正直だからねぇ」
提督「…これは悪口だろうか」
北上「褒めてるという事にしておこう。実際褒めてるし」
提督「そうだな。そうかな」
北上「いい子だよ」
提督「そうだな」
339 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/20(金) 02:50:22.34 ID:lcRkh4d20
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提督「よし。買い物はこれで終わり」
北上「ではアイスを食べよう」
提督「そんなに食べたいのかよ」
北上「ちょうど小腹すいたしちょうどいいじゃんか」
提督「それもそうか。あそこでいいか?」
北上「いいよ。何食べる?」
提督「俺はバニラでいいや」
北上「じゃあ私ゃメロンでお願いしますよー」
提督「あいよお姫様」
340 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/20(金) 02:51:02.60 ID:lcRkh4d20
近くの椅子に座りパツキンの背中を見送る。
周りには随分と人がいるけれど2回目ともなると少しは慣れてきたようだ。
改めて見るとカップルが多いな。
私達もそう見えるのだろうか。
北上「だとしたらやはりパツキンはいただけない」
あれ?そういえば私の飼い主も金髪だったがあれはどうだったっけな。
記憶としてはかなーり微妙な感じだ。
写真の女性は確かに綺麗な金髪だったけど。
北上「ん?」
341 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2018/07/20(金) 02:51:34.11 ID:lcRkh4d20
鳴き声がした。
おっと字が違う。泣き声だ。
見ると店の横のテーブルのひとつで小学校低学年くらいの男の子が泣いていた。
側で膨れっ面になっているのは姉だろうか。
こちらも男の子の方とそう年は離れていないように見える。
「ほら、いったい何があったの」
提督と同じようにアイスを買いに行って戻ってきたらしい母親が必死にとりなす。
「お゛ね゛え゛ぢゃんがぁ!」
「違うもん!私は取り返しただけだもん!」
姉弟喧嘩というやつか。
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