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千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」
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343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:51:20.54 ID:GV5A8+va0
次の日 朝−
千歌「フンフンフーン」ブロロロ…
千歌「やっぱり、最高だな〜!オレンジみかん号は」ブロロロ…
千歌「歩きより早いから、家を遅くに出ても間に合うし…♪」ブロロロ…
梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…
千歌「ん…?」ブロロロ…
千歌「前にいるの梨子ちゃんかな?」ブロロロ…
梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…
千歌「あっ、さては遅刻しそうだから走ってるんだな?徒歩登校は大変ですなぁ」ブロロロ…
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:51:52.08 ID:GV5A8+va0
梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…
千歌「………」ブロロロ…
梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…
千歌「………」ブロロロ…
梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…
千歌「あの〜…梨子ちゃん……?」ブロロロ…
梨子「あっ…!ち…千歌ちゃん…!お…おはよう……」タッタッタッ…
梨子「スクーター……さっそく乗ってきたのね……」タッタッタッ…
千歌「おはよう……えっと…その……乗せてあげようか…?」ブロロロ…
梨子「えぇ…!?ダメよ…!二人乗りなんて……!それに、千歌ちゃんヘルメットもしてないし……」タッタッタッ…
千歌「えぇ……でも……」ブロロロ…
梨子「はぁ…はぁ…なに……?」タッタッタッ…
千歌「そのペースだと遅刻するよ…?」ブロロロ…
梨子「なっ…!」タッタッタッ…
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:52:24.43 ID:GV5A8+va0
梨子「しょ…しょうがないでしょ!!私、足遅いんだから!!」タッタッタッ…
千歌「遅すぎるよ……」ブロロロ…
千歌「ていうか、それ走ってるの……?」ブロロロ…
梨子「走ってるの…!!全力なの…!!もう!失礼なんだから!!」タッタッタッ…
千歌「そう……」ブロロロ…
梨子「先行ってていいわよ…!」タッタッタッ…
千歌「………」
千歌「…」スッ…
梨子「千歌ちゃん…!?」タッタッタッ…
千歌「私も走る!」
梨子「えぇ…!?でも、スクーター引いて走るなんて…」タッタッタッ…
千歌「おりゃあああ!!!」タッタッタッ!
梨子「えぇ…!?ちょっと…!!」
千歌「おりゃああああ!!!」タッタッタッ!
梨子「もー!なんで、私より速いのよー!!」
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346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:52:57.00 ID:GV5A8+va0
二年生 教室−
曜「え!?オレンジみかん号、戻ってきたの!?」
千歌「うん…!!昨日ね!美渡姉が運んできてくれたの!」
曜「わぁ〜!良かったね!!千歌ちゃん!」
梨子「前に、千歌ちゃんのスクーターすごいって言ってたけど、どこがすごいの?たしかに、オシャレではあったけど……」
千歌「ふふんっ!教えてあげよう!私のはね、なんとイタリアのベスパって奴なのさ!!」
梨子「ベスパ…?知らないけど……」
千歌「まあ、梨子ちゃんは知らないだろうね。でも、本当にすごい奴なんだよ?値段も高いし、歴史もあって、スクーター乗りの中じゃベスパは憧れだよ」
曜「映画とかでも、使われたからね!ローマの休日とか!」
梨子「へぇ〜、そんなすごいの、よく買えたわね」
千歌「親戚の人がくれたんだよ!さすがに、買えないって…!高すぎて」
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:53:31.48 ID:GV5A8+va0
生徒「ねぇねぇ、高海さん!桜内さん!ちょっといい?」
千歌「え?うん、いいよ!なに?」
梨子「どうかしたの…?」
曜「?」
生徒「昨日、焔ヶ丘に襲われた○○を助けてくれたんだって?さっき、○○がLINEで言ったよ!」
千歌「あっ…う…うん……遅かったけどね……」
生徒「でも、○○感謝してたよ!それを伝えてくれって!」
千歌「そっか……わざわざ、ありがとね!」
生徒「うん!それじゃあね〜」
千歌「………」
千歌「…そっか……○○さん、入院してるのか……」
梨子「ひどい怪我だったからね……本当に…」
曜「………」
曜「…え?二人とも、昨日、なにかあったの?」
千歌「うん……」
千歌「実は、昨日……」
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:54:04.51 ID:GV5A8+va0
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昼休み 屋上−
千歌「…って事があって……」
花陽「えぇ…!?ほ…焔ヶ丘の人を殴っちゃったんですか…!!??」
千歌「は…はい……」
凛「なんにゃそれ!この前まで、あんなに落ち込んでたのに!!」
千歌「うぐっ…」
曜「あはは…でも、まあ、今回は人助けでもあったわけだし…セーフ…
花陽「アウトです…!!」
曜「え…」
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:55:42.27 ID:GV5A8+va0
花陽「千歌先輩!梨子先輩!名前はバレてませんか?」
千歌「え?名前……?」
梨子「ん〜……○○さんが、私達の名前呼んでたわね……あと、たしか、私も千歌ちゃんって言ったわ」
花陽「そんな…!」
花陽「終わりです……」ガックシ…
千歌「いやいや、そんなちょっと呼んだくらいの名前だし、覚えてるわけ…
花陽「覚えてますよ!!特に千歌先輩は!!」
千歌「え…?そ…そうなの……?」
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:56:26.38 ID:GV5A8+va0
花陽「知らないんですか?今、千歌先輩はアキバの不良の中じゃ、ちょっとした有名人なんですよ?」
千歌「ゆ…有名人…!?なんで…!?」
花陽「「アキバの暴れ猫」と「氷の女王」を倒して、水見色を制覇したって噂になってます。もちろん、絵里先輩含む三年生は否定してますが……」
千歌「えぇ…!?せ…制覇ぁ…!?」
凛「凛はやられた覚えは無いにゃ」
曜「不良は、自分達の地域の勢力図には敏感だからね……噂になってもおかしくないね……」
梨子「なんか、凄い事にになってるわね……千歌ちゃん……」
花陽「はい……ですから、その倒した焔ヶ丘の生徒が、千歌先輩の事を知っていた可能性もあります……そうなれば、確実に記憶されてますよ……」
千歌「た…たしかに……」
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:56:57.20 ID:GV5A8+va0
花陽「千歌先輩は、焔ヶ丘に、完全に目をつけられたと思った方がいいですね……」
千歌「うそ……ど…どうしよう……」
凛「全員、ぶっとばせば、万事解決にゃ!」
梨子「ダメに決まってるでしょ…」ビシッ!
凛「いたっ!」
梨子「そうとなったら、とりあえず、千歌ちゃんは一人で行動しない事ね……幸い、私と曜ちゃんが家一緒だから、なるべく一緒にいれるし……」
曜「そうだね……千歌ちゃんは、もう喧嘩しないって決めたわけだし……」
千歌「うん……そうだね…」
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:57:30.71 ID:GV5A8+va0
梨子「あれ?千歌ちゃん、喧嘩しない事にしたの?なんか悩んでたみたいだったけど……」
千歌「いや、今も悩んでるよ……自分の中で答えは見つかってない……だから…」
梨子「……」
千歌「今は、梨子ちゃんに従ってみるよ…!それが、私の中でも一番しっくりくるしね…!」
梨子「千歌ちゃん…」
梨子「ふふっ、ずっとそうしていてくれれば、私も楽なんだけどなぁ〜」
千歌「そうはいかないよ!梨子ちゃんも言ったように、最後は私が決めるから!」
梨子「じゃあ、私はそれまでに頑張って千歌ちゃん説得しなきゃね」
梨子「もちろん、曜ちゃんも…」
曜「え…!?わ…私も…!?」
梨子「むしろ、千歌ちゃんより危険だわ。喧嘩する気満々じゃないの」
曜「うっ……ひ…否定できない……」
花陽「み…みなさん、その…喧嘩しないのは素晴らしい事なんですが……」
梨子「どうしたの?花陽ちゃん」
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:58:13.03 ID:GV5A8+va0
花陽「たぶん…無理です……焔ヶ丘に目を付けられて、無事で済むとは到底思えません……」
曜「そ…そんなにまずいの……?」
花陽「はい…焔ヶ丘と水見色の対立は深いですからね……本当に何をされるか……」
梨子「対立…?焔ヶ丘と水見色が…?」
凛、花陽「…!?」
梨子「え…?ど…どうしたの…?二人とも……」
凛「し…知らないんですか…!?アキバにいて!!」
梨子「え…?そ…そんな有名な話なの……?」
花陽「そうですよ…!!不良じゃなくても、アキバの人間なら全員知ってますよ!!常識です!!」
梨子「そ…そうなんだ……私、関係狭いから知らなかった……」
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 11:58:56.47 ID:GV5A8+va0
曜「私達も、転校してきたばっかりだから、分かんないんだけど……なにかあったの…?」
花陽「………」
凛「………」
花陽「はい……今から、ちょうど一年前になります……焔ヶ丘によって画策され、水見色を巻き込んだ大事件が起きました…通称「焔ヶ丘の変」……」
千歌「焔ヶ丘の…変……」
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:05:22.64 ID:GV5A8+va0
花陽「一年前…当時の秋葉原は、アキバ四天王のうちの二人……焔ヶ丘の松浦果南、小原鞠莉……この二人によって支配されていました……」
曜「アキバ四天王…?そんなのあるの?」
花陽「はい……今言った二人と、我が校の絵里先輩……それから、緑王学園の黒澤ダイヤ……喧嘩で圧倒的強さを誇ったこの四人の事を敬意を込めて、こう呼んでいるんです……」
千歌「ふーん…絵里先輩も、そのアキバ四天王とかいうやつの一人なんだ」
花陽「そうです…だからこそ、絵里先輩を倒した千歌先輩の名前も広まるんです……」
千歌「あはは…」
曜「じゃあ、絵里先輩を倒した千歌ちゃんは、アキバ四天王とやらの一人になれるんじゃない!?やったじゃん!!」
千歌「よ…よくないよ…!?もう、昔とは違うんだから!!」
曜「あっ、そ…そうだったね……あはは…」
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:05:50.62 ID:GV5A8+va0
千歌「で…でも……これで、もし本当に私がアキバ四天王とかになっちゃったら、どうしよう……」
花陽「それはありません」
千歌「え…?そ…そうなの…?」
花陽「なぜなら、今現在、アキバ四天王は既に消滅しているからです……一年前に松浦果南と小原鞠莉が年少に入ってから……」
千歌「ね…年少…!?何したの…!?」
花陽「傷害です。それも、水見色の生徒に対する大規模なもの……その場で大勢の警察官に取り押さえられ、現行犯逮捕されました」
梨子「そ…そんな事が……」
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:06:27.94 ID:GV5A8+va0
曜「危ない人達だね……その松浦果南って人と小原鞠莉って人……」
花陽「それはたしかに、そうです……二人は、大の喧嘩ジャンキーで、誰にでも、なりふり構わず暴力を振るう事で、アキバの人間から恐れられていました……」
花陽「でも……」
千歌「でも…?」
花陽「二人は、警察に捕まるようなヘマは絶対にしませんでした……見つかるような事は、もちろんしませんでしたし、後から訴えられたとしても、小原家の力で抑える事ができました……」
曜「小原家…?」
凛「小原鞠莉の家の事にゃ。アキバじゃ有名な資産家で、警察も頭が上がらないんだにゃ」
梨子「えぇ…!?そ…それで、犯罪も取り消されちゃうの…!?」
凛「まあ、警察なんてそんなもんにゃ」
梨子「そ…そんな……」
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:07:04.77 ID:GV5A8+va0
花陽「凛ちゃんの言う通りで、実際何度も、二人は罪を免れています」
千歌「じゃ…じゃあ、なんで捕まったの!?」
花陽「はめられたんです……」
曜「はめられた……?」
花陽「はい……事件当時、高校一年生だった、現焔ヶ丘番長……高坂穂乃果先輩によって……」
梨子、千歌「…!!??」
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:07:36.55 ID:GV5A8+va0
凛「………」
曜「高坂…穂乃果……」
花陽「はい……今は焔ヶ丘の二年生です……」
梨子「……」
梨子「え…?」
千歌「い…今……なんて…?」
花陽「え?いや、その…だから……今は二年生だって……」
千歌「そ…その前……」
花陽「え…?高坂穂乃果先輩ってところですか…?」
梨子「こ…高坂……穂乃果…?」
凛「そうにゃ…凛たちの中学の時の先輩の穂乃果先輩だにゃ」
千歌「え…」
梨子、千歌「えええええええええええええええええええええええええええええええ!!!???」
曜「ど…どうしたの…!?二人とも……」
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:08:25.81 ID:GV5A8+va0
梨子「う…嘘でしょ……?穂乃果ちゃんが……」
千歌「焔ヶ丘の番長で……焔ヶ丘の変の首謀者だなんて……」
花陽「し…知り合いなんですか…!?」
千歌「知り合いっていうか……」
梨子「友達よ……私も千歌ちゃんも……」
花陽「と…友達…!?穂乃果先輩と!?」
梨子「う…うん……昨日も会ったし……」
花陽「昨日会った…!?ど…どういう事ですか…!?」
千歌「いや…普通に……梨子ちゃんに呼ばれて……」
花陽「よ…よく殺されませんでしたね……」
千歌「こ…殺されるって……そんな大げさな…」
凛「大げさじゃないにゃ」
千歌「え…?」
凛「あの人は……あの人の喧嘩は……そういう喧嘩だにゃ……」
花陽「凛ちゃん……」
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:09:11.71 ID:GV5A8+va0
千歌「ほ…穂乃果ちゃんが……?」
梨子「し…信じられないわ……あんな普通の子なのに……」
曜「普通…なの……?なんか、今の話聞いた限りだと、すごい頭のキレる恐い人っぽいけど……」
梨子「そんな…!穂乃果ちゃんは、そういうのとは正反対にいる人よ…!!」
千歌「うん……少なくとも、頭がキレるタイプじゃないと思う……」
梨子「そうよ!穂乃果ちゃんが、そんな誰かをはめるなんて、できるはずないわ!!性格的にも、能力的にも…!!」
花陽「でも、現に起こった話です……今だって、穂乃果先輩は、松浦果南、小原鞠莉の恐怖からアキバを救った事から「アキバの救世主」と呼ばれていますし……」
曜「アキバの救世主……なんかかっこいいね……」
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:09:43.66 ID:GV5A8+va0
梨子「そんな……ダメよ…本当に信じられない……私は…私は小さい頃から、穂乃果ちゃんを見てきたんだから……」
千歌「わ…私も……まだ一回しか会ってないけど、穂乃果ちゃん、すごい良い子だったし、とても、そんな事するような子には見えなかった……」
凛「それは、昔の穂乃果先輩の事だにゃ」
梨子「え…?む…昔の……?」
凛「うん…凛が憧れた中学の時の穂乃果先輩……」
凛「今は……今は、もう変わっちゃったにゃ……」
梨子「そんな……でも…昨日は……」
凛「隠してたんじゃないかにゃ…?たぶん」
梨子「…!」
梨子「嘘……ヤダよ…そんな……友達なのに……」
千歌「梨子ちゃん……」
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:11:17.61 ID:GV5A8+va0
花陽「でも、穂乃果先輩は、たしかに変わってしまいました……」
花陽「昔は、ただ純粋に強さを求めて、喧嘩してたんです……だから、強い人としか喧嘩しなかったし、その人柄で、沢山の人から慕われてました……」
花陽「でも、今は違います……。自分の高校のためなら、なんでもする……そこには狂気すら感じます……」
曜「一番恐いタイプだね……そういう子は、喧嘩も負けない……」
梨子「違う…!!穂乃果ちゃんはそんなんじゃない……!!」
凛「………」
梨子「私……穂乃果ちゃんに電話してみる…!!」
千歌「え…!?い…今…!?」
梨子「うん…!だって、あっちもお昼休みでしょ?今なら、出るはずだから……」
梨子「………」スッスッスッ…
梨子「………」プルルルルル…
花陽「梨子先輩……」
梨子「………」プルルルルル…
梨子(お願い……!出て……)
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:13:18.11 ID:GV5A8+va0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
穂むら 穂乃果部屋−
スマホ プルルルルル…
穂乃果ママ「あっ!穂乃果ったら、またスマホ忘れて……」
スマホ プルルルルル…
穂乃果ママ「全く…いつになったら、忘れ物しないようになるのかしらね……あの子は…」
スマホ プルルルルル……
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:13:55.11 ID:GV5A8+va0
水見色高校 屋上−
梨子「………」
梨子「出ない……」
千歌「そんな……」
花陽「おそらく…既に、千歌先輩と梨子先輩の事が穂乃果先輩に報告されている可能性があります……」
梨子「報告って……」
花陽「友達といえど、焔ヶ丘の生徒を殴ったとなれば、穂乃果先輩は容赦しません……」
梨子「そんな……」
梨子「嘘よ……そんなの……」
梨子「………」
千歌「…梨子ちゃん……」
梨子「………」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:14:45.01 ID:GV5A8+va0
焔ヶ丘高校 二年生教室−
穂乃果「あれ……おかいしな……」ゴソゴソ…
ことり「穂乃果ちゃん、どうかしたの?」
穂乃果「うーん…スマホが無くって……」ゴソゴソ…
海未「また忘れたのですか?」
穂乃果「いや、今日はちゃんと持ってきたと思ったんだけどなぁ〜……」ゴソゴソ…
海未「全く……どうするんですか…もし、ツバサさんから連絡があったら……」
穂乃果「だよね……今日、会うことになってるし……連絡来ててもおかしくないかも……」ゴソゴソ…
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:15:24.53 ID:GV5A8+va0
穂乃果「ん…?」ゴソ…
穂乃果「あった…!」バッ!
穂乃果「あ…」
穂乃果「ウォークマンだった……」
海未「なんなんですか……あなたは……」
ことり「穂乃果ちゃん、ウォークマンなんて持ってたっけ?」
穂乃果「穂乃果のじゃないよ、これは梨子ちゃんに貸して貰ったの!」
ことり「梨子ちゃん!?会ったの…?」
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:22:06.66 ID:GV5A8+va0
穂乃果「うん!昨日ね!梨子ちゃんが家に来て、曲を作ったから歌詞を書いてくれって言われてね」
ことり「え〜!?じゃあ、二人で一曲作っちゃうんた!すごいね!!」
穂乃果「あー、私と梨子ちゃんだけじゃなくて、梨子ちゃんの友達の千歌ちゃんって子も一緒に作詞やるんだよ!」
海未「千歌…?ですか……?」
穂乃果「うん…!どうしたの?」
海未「いえ……」
海未(千歌……どこかで聞いたような……)
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:23:45.30 ID:GV5A8+va0
ヤンキー「ほ…穂乃果さん…!!」ガララ…!
ことり「あっ…」
穂乃果「どうかしたの?そんなに急いで」
ヤンキー「た…大変なんすよ……昨日、水見色狩りしてたら……高海千歌に襲われたんですよ…!!」
穂乃果「…!?」
海未「高海…千歌……?」
海未「………」
海未「あっ…!ほ…穂乃果!!そうですよ…!高海千歌と言えば、凛と絢瀬絵里を倒して、水見色の番長になったと噂の…」
穂乃果「え…えぇ…!?千歌ちゃんが…!?」
ヤンキー「え…?知り合いなんすか…?」
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:24:28.61 ID:GV5A8+va0
穂乃果「知り合いというか……」
海未「昨日、その高海千歌と一緒に遊んだらしいんですよ……穂乃果は……」
ヤンキー「…!?」
ヤンキー「ほ…本当ですか…!?」
穂乃果「う…うん……昨日、お昼ぐらいに家に来て…それで暗くなるぐらいまで……」
生徒「そ…それじゃあ、ウチらが襲われた時間とも合うじゃないですか……」
穂乃果「ま…待って…!!でも、私には、そんな子には見えなかったよ…!間違いなんじゃ…」
生徒「いえ……高海千歌で間違いないと思います……最初は気づかなかったんですが……確実に千歌と呼ばれていましたし……それになにより、あの強さ……あれはただ者じゃありません……」
穂乃果「…!」
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:26:06.80 ID:GV5A8+va0
海未「穂乃果……残念ですが……」
穂乃果「うん……」
ことり「え…?ほ…穂乃果ちゃん……?」
穂乃果「いい友達になれると思ったんだけどなぁ……」
ことり「…!」
海未「仕方ありません……」
ことり「う…海未ちゃん……!」
ことり「う…嘘だよね…!?だって、一緒に曲を作るんだって、さっき……」
穂乃果「ことりちゃん……それでも、ウチの生徒に手を出した人間は生かしちゃおけないんだよ」
ことり「…!」
海未「分かってください…ことり……私達は、もう引き返せないんです……」
ことり「そんな……」
372 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:27:23.96 ID:GV5A8+va0
ヤンキー「穂乃果さん!じゃあ、高海の野郎、潰しにいきますか!?」
穂乃果「うん……でも、強いんでしょ?喧嘩」
ヤンキー「え…えぇ……だから、次はウチらも人数集めて……」
穂乃果「いいよ、めんどうだし…」
ヤンキー「え…?で…でも……そうでもしないと…」
穂乃果「私が行くよ」
ヤンキー「…!?」
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:31:51.91 ID:GV5A8+va0
ヤンキー「ほ…穂乃果さん直々に…!?」
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「私なら…一人でいいし、すぐ終わる」
ヤンキー「そ…そうですね…!!穂乃果さんなら、楽勝っすもんね…!!」
ヤンキー「す…すげぇ…!穂乃果さんの喧嘩が見れるかもしれないぞ……!」
海未「はぁ……じゃあ、それでいいですけど、今日はダメですからね?もしもの事があって、ツバサさんを待たせるような事になれば大変ですから」
穂乃果「分かってるよ」
穂乃果「やるのは明日……学校が終わってから……」
穂乃果「………」
ことり「そんな……」
ことり「おかしいよ……そんなの……」
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/05(月) 21:32:48.61 ID:GV5A8+va0
海未「………」
キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…
穂乃果「………」
ことり「ほ…穂乃果ちゃん…!!やっぱり、やめようよ…!こんな事…!」
穂乃果「………」
穂乃果「無理だよ……もう……」
ことり「…!」
海未「………」
海未「さ、ことり……もう授業が始まります……席に戻りましょう……」
ことり「………」
ことり「う…うん……」
穂乃果「………」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/05(月) 23:51:55.36 ID:xofhbpHwO
緑王の番長誰かと思ったらダイヤか
エリーチカとの絡みに期待
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/06(火) 11:21:43.08 ID:otSXOVXxo
あと出てないのはにこのぞまきとよしまるびぃかな
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:07:48.36 ID:G6bLkOW+0
焔ヶ丘高校 放課後−
キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…
海未「穂乃果、ちゃんと場所は覚えてますか?」
穂乃果「大丈夫!大丈夫!なんか高そうな中華屋さんでしょ?ちゃんと覚えたよ!」
海未「曖昧じゃないですか……」
穂乃果「まあ、でも、スマホにメモってあるから、それ見れば、大丈夫だよ!」
海未「それならいいですが……」
ことり「穂乃果ちゃん……本当に一人で大丈夫…?」
穂乃果「ん〜……大丈夫だよ…!うん…!それに、一人でって言われちゃったし、従わないわけにもいかないから…」
ことり「私、心配だよ……そんな暴走族の人と一緒にご飯食べに行くなんて……」
海未「ことり……」
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:08:26.24 ID:G6bLkOW+0
穂乃果「あはは……ことりちゃんには、いつも心配かけてばっかりだね……私……」
穂乃果「でも、本当に大丈夫!ツバサさんとは、もう仲良いし、それに、悪い人じゃないから…!」
ことり「本当…?」
穂乃果「うっ…」
穂乃果「うーん……たぶん……」
ことり「穂乃果ちゃん……やっぱり、こんな関係持つの辞めた方が……」
海未「ことり……心配なのは分かります……分かりますが……」
ことり「海未ちゃん……」
穂乃果「うん……」
穂乃果「もう、引き返せないから……」
海未「はい……」
ことり「………」
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:09:04.09 ID:G6bLkOW+0
穂乃果「あはは…ごめんね…!ほんとに……」
穂乃果「でも…もう少し耐えれば、きっと、また昔みたいに戻れると思うから…!」
穂乃果「だから、ちょっとだけ待ってて…!私、頑張るから…!」
ことり「…穂乃果ちゃん……」
海未「………」
穂乃果「じゃあ、私、遅れるとマズイから、もう行くね?」
ことり「うん……気をつけてね…?」
海未「お行儀よくするのですよ?穂乃果はマナーがなってないですか…
穂乃果「あー!分かった!分かった!もう何回も言われたって!ちゃんとやるから!」
海未「はぁ……本当にお願いしますよ…?」
穂乃果「うん…!任せて!」
海未「穂乃果…」
穂乃果「ん?なに?」
海未「………」
海未「いえ……なんでもありません……それより、時間…送れますよ…?」
穂乃果「え…?あっ!本当だ!!急がないと!」
穂乃果「じゃ、私もう行くね!また明日!!」
穂乃果 タッタッタッ…
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:09:47.17 ID:G6bLkOW+0
海未「………」
ことり「海未ちゃん……」
海未「………」
海未「大丈夫です……あと少しの辛抱ですから……」
ことり「………」
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381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:10:13.31 ID:G6bLkOW+0
水見色高校 放課後−
キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…
校門前−
花陽「それじゃあ、くれぐれも単独行動は避けるようにしてくださいよ…!本当に危ないので!」
曜「了解しました!命に代えても、千歌ちゃんを守るでありますっ!!」ビシッ!
千歌「お〜!曜ちゃん心強い!!」
曜「えへへ……///」
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:19:25.22 ID:G6bLkOW+0
梨子「いや、命に代えてもって……」
スマホ ピロリンッ♪
梨子「ん…?」
梨子(誰だろ……?)
梨子「…」スッ…
ことり : 梨子ちゃん、久しぶり!急で申し訳ないんだけど、今からって会えるかな…?もし、来れるなら、AKIBAカフェで待ってるね
梨子「…!」
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:21:17.73 ID:G6bLkOW+0
凛「? 梨子先輩、どうかしたんですか?」
梨子「あ、い…いや……その…ことりちゃんからLINEが来て…今から会えないかって……」
凛、花陽「…!?」
花陽「こ…ことりちゃんって…まさか、南ことり先輩の事ですか…!?」
梨子「あ、やっぱり知ってる…?そうよね、たしか後輩なのよね」
曜「なになに?どしたの?ことりちゃんって誰?」
梨子「あ、えっと、穂乃果ちゃんの友達でね、すっごい可愛くて、女子力の塊みたいな子…
梨子「…って、あれ!?もしかして、私が知らないだけで、ことりちゃんも不良だったりして!?」
凛「いや…それは無いにゃ……」
花陽「ことり先輩は不良とは一番遠い存在ですからね……」
梨子「そ…そうなんだ……良かった……」
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:22:04.06 ID:G6bLkOW+0
梨子「あっ、じゃあ、海未ちゃんは?真面目だし、悪い事はできなそうだけど……」
花陽「安心してください、海未先輩も不良じゃないですよ」
凛「でも、喧嘩はめちゃくちゃ強いにゃ。凛も何回も負けたし……」
梨子「そ…そう……たしか家が武道やってるのよね……海未ちゃんって……」
凛「そうにゃ、海未先輩は小さい頃から、武道全般やってるから、ほぼ無敵にゃ」
千歌「はぁ〜…それは勝てる気がしないな……」
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:26:50.45 ID:G6bLkOW+0
花陽「それで…なんで、ことり先輩が梨子先輩に会いたがってるんですか…?」
梨子「わ…分かんない……理由は書いてないし、最近は会ってなかったから……」
曜「もしかして……千歌ちゃんをおびき寄せるための…罠…?」
梨子「そ…それはないわよ…!ことりちゃんに限って……そんな……」
花陽「それは私も同意ですが……一応、ことり先輩も焔ヶ丘の人間ですからね……行くのは辞めた方が……」
梨子「………」
梨子「いや…私行くわ……」
花陽「…!」
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:28:58.52 ID:G6bLkOW+0
花陽「で…でも…!」
梨子「これ以上、友達を疑うのは嫌なの……」
花陽「…!」
梨子「私は信じるわ……ことりちゃんを…」
花陽「梨子先輩……」
梨子「ごめんね…花陽ちゃん……花陽ちゃんは、私の事、心配してくれて言ってくれてるんだよね……でも……」
梨子「信じたいの……たとえ、それで裏切られたとしても……」
花陽「…!」
花陽「分かりました……梨子先輩がそこまで言うなら、私もことり先輩を信じます…!それに、私だって、ことり先輩の事信じたいですから…!!」
梨子「花陽ちゃん…!」
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:31:42.18 ID:G6bLkOW+0
千歌「それじゃあ、私も行っていい?罠じゃないなら、むしろそっちの方が安全そうだし」
曜「じゃあ、私も行くよ!ことりちゃんって子、会ってみたいし!」
梨子「そうね、みんなで行きましょうか!私も、千歌ちゃんと曜ちゃんをことりちゃんに紹介したいし」
梨子「凛ちゃんもそれでいい?」
凛「えっ…」
凛「り…凛も……?」
梨子「えぇ…!行きましょう!」
凛「え…」
凛(うぅ…ことり先輩苦手なんだけどなぁ……)
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:33:09.72 ID:G6bLkOW+0
花陽「一緒に行こうよ!凛ちゃん!」
凛「うぅ……か…かよちんがそう言うなら……」
千歌「よーし!じゃあ、凛ちゃんも行くって事で決定ね!」
凛「わ…分かったにゃ……」
梨子「じゃあ、ことりちゃんにもそう言っておくわね」
梨子「………」スッスッスッ…
凛(な…なんで、こんな事に……もう、ことり先輩に会う事は無いと思ってたのに……)
千歌「ん?凛ちゃん、どうかしたの?」
凛「………」
凛「なんでもないにゃ……」
千歌「?」
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389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:36:04.19 ID:G6bLkOW+0
数分後 AKIBAカフェ前−
ザワザワ… ガヤガヤ…
千歌「はぁ〜……またオッシャレ〜な所だね……」
曜「うん……さすが東京って感じ……」
凛「田舎者は黙ってるにゃ」
千歌、曜「…!?」
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:38:01.49 ID:G6bLkOW+0
梨子「さ、入りましょう。ことりちゃん、もう着いてるって」
花陽「そうですね、待たせちゃ悪いですから」
凛「うぅ…ことり先輩に会うのは、気が重いにゃ……」
千歌「ちょ…ちょっと…!?今の発言は聞き捨てならないよ!?凛ちゃん!!」
曜「そ…そうだよ…!!それに、私は千歌ちゃんと違って沼津だから、まだ都会だし!」
千歌「あー!曜ちゃん、内浦をバカにした!!沼津だって、東京に比べたら、内浦と大差ないよ!!」
曜「そ…それはないでしょ!!沼津は高速道路通って…
凛「あーはいはい……どっちも田舎なんだから、もう黙るにゃ」
千歌、曜「なっ…!」
梨子「じゃあ、入るわよー」
千歌「ちょ…まだ決着ついてないんだけど!!」
梨子「はぁ……ついたじゃないの……凛ちゃんが言った通り、どっちも田舎よ……」
千歌、曜「…!?」ガーン!
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:39:09.22 ID:G6bLkOW+0
千歌「そんな……」
曜「ひどい……」
梨子「はいはい」カランカラーン…
店員「いらっしゃいませー」
店員「何名様でしょうか?」
梨子「あ、人を待たせてるので…」
店員「では、あちらの席のお客様でしょうか?」
梨子「あ、そうです!ありがとうございます」
店員「それでは、ごゆっくりどうぞ」
梨子「はい、…さ、みんな行くわよ」
千歌「うぅ……」
曜「田舎だっていい所あるもん……」
梨子「もう…いつまでいじけてるのよ……別に田舎が悪いなんて言ってないわよ?」
千歌「言ってなくても、思ってるもん……」
曜「絶対見下してるもん……」
梨子「いや…そんな事ないわよ……」
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:41:41.21 ID:G6bLkOW+0
ことり「?」クルッ…
ことり「あ…!」
ことり「おーい!梨子ちゃーん!」フリフリ
梨子「あ、ことりちゃん!」
千歌「あ…あの子が……ことりちゃん……」
曜「うわぁ〜……すごい可愛い……こういうオシャレなカフェにいそう感がすごい……」
千歌「なんか…絵になるね……」
凛「千歌先輩達と違って、ことり先輩は都会的ですからね〜」
千歌、曜「…!?」
梨子「もう…凛ちゃんも煽らないの…、ほら、行くわよ?」
千歌「は…はい……」
曜「私達……こんなカフェ来ちゃいけなかったのかも……」
花陽「そんな卑屈にならなくても……」
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393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:43:05.23 ID:G6bLkOW+0
着席後−
梨子「あ…あはは……」
曜「なるほど……凛ちゃんが、ことりちゃんに会いたがらなかったのって……」
千歌「こういうわけね……」
花陽「変わってませんね……ことり先輩……」
凛「………」ワシャワシャ
ことり「やっぱり、凛ちゃん可愛い〜♪」ナデナデ
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:44:09.63 ID:G6bLkOW+0
凛「や…やめてほしいにゃ……髪が…」ワシャワシャ
ことり「あっ!ごめんね?久しぶりに会ったら、つい……それにしても、凛ちゃん、また可愛くなったね!!髪は伸ばさないの?」
凛「……邪魔になるにゃ…」
ことり「え〜!?もったいないよ〜!ショートも似合ってるけど、ロングにしても絶対可愛いよ!ねぇねぇ、一回やってみない?伸ばしたら、私がいろいろ髪型教えてあげるから〜」
凛「……遠慮しとくにゃ…」
ことり「え〜!?あ、じゃあ、ショートでもいいから結んでみたら?ほら、ここの横の所で〜」スッスッスッ…
凛「………」スッスッスッ…
ことり「できた…!わ〜!やっぱり可愛いっ!!」
凛「……解いてほしいにゃ…」
ことり「え〜!?でも…
梨子「ことりちゃん…!」
ことり「え?梨子ちゃん?」
梨子「本題に入ってほしいんだけど……」
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:46:29.25 ID:G6bLkOW+0
ことり「あっ…、ごめんごめん……あはは…そうだったね……」
ことり「えっと……そちら、高海千歌ちゃんだったよね?」
千歌「うん…」
ことり「それで……渡辺曜ちゃん…」
曜「そうです…」
ことり「そっか!二人とも、よろしくね!」
千歌「よろしく……」
曜「うん…よろしく……」
ことり「あ…あれ…?二人とも…元気ないの…?」
梨子「あ、気にしないで?この子達、今、田舎者って言われて卑屈になってるの」
千歌「ごめんね…私なんかがいたら、雰囲気壊れるよね……」
曜「田舎臭くなっちゃうよね……」
ことり「え〜!?そんな事ないよ?二人とも、すごい可愛い!!」
千歌「え…?」
曜「わ…私達が…?」
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:47:30.79 ID:G6bLkOW+0
ことり「うん…!モデルさんみたいに可愛い!!」
千歌「モ…」
曜「モデル……」
千歌「私達が……」
凛「………」
ことり「うんうん…!スタイルもいいし、洋服も何着ても似合うんじゃない?」
千歌「そ…そんな……///」
曜「いやぁ〜……でも、洋服あんまり持ってないから……」
ことり「じゃあ、今度ウチにおいでよ!沢山持ってるから、貸してあげるよ!」
千歌「ふ…ふ〜ん……じゃあ…///」
曜「うん…そうだね……ちょっと見せてもらうだけ……///」
ことり「やった〜!二人に似合う服用意して待ってるね!」
凛(二人とも、ことり先輩のおもちゃ行き決定だにゃ……)
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:48:05.22 ID:G6bLkOW+0
梨子「ちょ…ちょっと!ことりちゃん…!」
ことり「あっ…あはは…ごめんごめん……またやっちゃった…」
梨子「全く……急に呼び出すから、何かあったのかと思って、心配してたのよ?その様子なら心配いらなそうだけど……」
ことり「あ…いや……」
梨子「?」
花陽「な…何かあったんですか…?」
ことり「………」
ことり「うん……」
梨子「え…」
花陽「……」
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:49:10.89 ID:G6bLkOW+0
ことり「梨子ちゃん、この前、穂乃果ちゃんに会ったんだよね…?その時……穂乃果ちゃん……何か変わった様子は無かった…?」
梨子「いや……いつも通りの穂乃果ちゃんだったと思うけど……」
ことり「そっか……じゃあ、梨子ちゃんの前では、忘れられたのかも……」
梨子「忘れる……?なにを…」
ことり「………」
ことり「絶対誰にも言わないって約束できる…?」
梨子「うん……言わないわ…」
千歌「私達も言わないよ…」
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:51:12.92 ID:G6bLkOW+0
ことり「………」
ことり「じゃあ…言うね……」
ことり「これは、本当は絶対誰にも言っちゃいけない事なんだけど……」
花陽「……」ゴクリッ…
ことり「穂乃果ちゃん……今、暴走族の人と関わりがあるんだ……」
梨子「…!?」
千歌「…!」ピクッ…
梨子「ぼ…暴走族…!?」ガタッ!
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:51:45.49 ID:G6bLkOW+0
ことり「り…梨子ちゃん…静かに……」
梨子「あ…ご…ごめん……」スッ…
梨子「そ…それで……暴走族って……」
ことり「うん……えっと…焔ヶ丘の変って覚えてる…?もう一年前になるんだけど……」
梨子「え…えぇ……」
梨子(今日、知ったけど……)
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:52:19.99 ID:G6bLkOW+0
ことり「あれね……本当は、穂乃果ちゃんがやった事じゃないの……」
梨子「…!」
花陽「えぇ…!?そ…そうなんですか…!?」
ことり「うん……」
梨子「でも、納得ね……穂乃果ちゃんが、そんな事できるわけないもの……」
花陽「じゃ…じゃあ、誰が……」
ことり「それが、その暴走族の人なの……」
花陽「…!」
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:54:06.28 ID:G6bLkOW+0
凛「……ど…どういう事にゃ……?なんで、暴走族の人がやった事が、穂乃果先輩のやった事になってるにゃ…?」
ことり「………」
ことり「凛ちゃんさ、一年前の秋葉原覚えてる?あの…焔ヶ丘の変が起きる前の……」
凛「え…?そ…そりゃあ、もちろん覚えてるにゃ……鞠莉先輩と果南先輩が暴れ回ってて、みんな酷く怯えてて……なんというか…あの頃のアキバは最悪だったにゃ……」
ことり「そう……あの頃のアキバは、鞠莉先輩と果南先輩に支配されてて、アキバに不良の居場所は無かった……」
花陽「………」
凛「たしかに、そうだったにゃ……凛達は、どっかで鞠莉先輩と果南先輩を恐れながら、不良やってたにゃ……」
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 17:54:51.96 ID:G6bLkOW+0
曜「あれ…?でも、アキバ四天王とかいうのが、あったんだよね?絵里先輩とかは対等だったんじゃなかったの?」
花陽「それは一対一の話です……四天王のうち二人が組んで、それも二人とも喧嘩ジャンキー……絵里先輩は、たしかに強いですが、一人で行って勝てない事は目に見えていました……それに、絵里先輩は、そんなに喧嘩したがりませんし……」
曜「そっか……まあ、二対一は厳しいよね……」
ことり「そう…だから、鞠莉先輩と果南先輩の天下は、誰にも止められないものだと思われた……穂乃果ちゃんが、焔ヶ丘に入学するまでは……」
凛「…? 穂乃果先輩が入学するまで…?」
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 18:01:28.78 ID:G6bLkOW+0
ことり「うん……穂乃果ちゃんね、鞠莉先輩と果南先輩を倒すために、焔ヶ丘に来たの……」
凛「あっ……そ…そういえば、中学の時、穂乃果先輩、そんな事言ってたにゃ……」
花陽「私も覚えてます……「私がアキバを救う」って言ってたような……」
ことり「そう……穂乃果ちゃんは、みんなに言ってた……自分がアキバの救世主になるんだって……みんなを救うって……」
千歌「………」
ことり「だから、沢山の人が、穂乃果ちゃんに期待した……当然、穂乃果ちゃんの周りには人が集まって、穂乃果ちゃんも楽しそうだった……」
千歌「………」
ことり「でも、無理だった……」
ことり「穂乃果ちゃんには、鞠莉先輩と果南先輩を倒す事はできなかった……」
梨子「そんな……」
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 18:02:03.76 ID:G6bLkOW+0
凛「仕方ないといえば、仕方ないにゃ……穂乃果先輩は強いとは言っても、鞠莉先輩と果南先輩より年下だし……勝てなくても無理ないにゃ……」
ことり「うん……だから、穂乃果ちゃんも、そんなにショックは受けてなかった……また挑めばいい……それで、次は勝つんだって……」
千歌「………」
千歌「でも…周りが許さなかったんだね……」
ことり「…!」
曜「千歌ちゃん……」
千歌「分かるよ……私も、期待される立場だったから……」
ことり「そ…そっか……千歌ちゃんは、こっちに来る前は、番長さんだったんだもんね……」
千歌「………」
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 18:02:36.70 ID:G6bLkOW+0
ことり「その通り……穂乃果ちゃんに期待した人達は全員、穂乃果ちゃんから離れていった……」
梨子「ひどい……そんなの勝手すぎる……」
ことり「だよね……でも、事実そうなった……」
梨子「嘘……穂乃果ちゃんが可哀想よ……」
ことり「うん……実際、あの時、穂乃果ちゃんは、すごく落ち込んでた……私達でフォローできないぐらい……」
千歌「期待を裏切るのは辛いからね……」
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 18:04:04.98 ID:G6bLkOW+0
ことり「そんな時だった……あの暴走族の人達が、穂乃果ちゃんに近づいてきたのは……」
花陽「…!」
花陽「ま…まさか、それで……」
ことり「うん……その人達は、焔ヶ丘の変を起こす事に、穂乃果ちゃんを誘った……」
ことり「鞠莉先輩と果南先輩に、水見色を襲わせて、そこを待機していた複数の警察で一気に捕まえる作戦だった……」
梨子「け…警察……」
ことり「普段は、鞠莉先輩の家が抑えちゃうんだけどね……その暴走族の頭の人が、警察を動かして……」
花陽「そんな事まで、できるなんて……」
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 18:04:37.44 ID:G6bLkOW+0
ことり「でも、この作戦は、水見色の生徒を犠牲にして成り立つものだった……」
梨子「穂乃果ちゃんは、反対しなかったの…!?」
ことり「しなかった……ううん…そんな事考えられるような状態じゃなかった……」
梨子「…!」
ことり「それで、作戦通り、鞠莉先輩と果南先輩は捕まった……穂乃果ちゃんを英雄にして……そして、水見色と焔ヶ丘の対立を残して……」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 18:06:14.19 ID:G6bLkOW+0
同じ頃 秋葉原 街中−
ザワザワ… ガヤガヤ…
穂乃果「えっと……ここの角を曲がった所……」トコトコ…
穂乃果「…!」
穂乃果「こ…ここかぁ……」
穂乃果「………」
穂乃果(すっごい高そうなお店……普段だったら、絶対入れないね……)
穂乃果(時間は……)
穂乃果(…ちょっと早いけど、大丈夫かな……)
穂乃果「………」
穂乃果(よし…!入ろう…!)
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 18:07:03.48 ID:G6bLkOW+0
穂乃果「………」ドキドキドキドキ…
穂乃果(うぅ…緊張する……)
穂乃果(どんな顔して入ればいいんだろ……)
穂乃果(制服で来ちゃったし……)
穂乃果(や…やばい……着替えてくれば良かった……)
穂乃果(せ…制服じゃあ、入店できないとかないよね……???)
穂乃果(うぅ…ど…どうしよう……海未ちゃん、ことりちゃん、助けて……)
ツバサ「あら?穂乃果さん?」
穂乃果「…!?」
穂乃果「ツ…ツバサさん…!!」クルッ!
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 18:08:06.72 ID:G6bLkOW+0
英玲奈「なんだ?約束の時間まで、まだ1時間はあるぞ?もう来ていたのか?」
穂乃果「あ…は…はい……遅れちゃいけないと思って……」
穂乃果(ツ…ツバサさん、まだ着いてなかったのかぁ……危なかった……私一人で、こんなお店いれないよ……)
ツバサ「ふふっ、それにしても、1時間前は早すぎよ?」
穂乃果「あはは…ですよね……あれ?でも、ツバサさんも……」
あんじゅ「早く来ちゃマズイ?」
穂乃果「あっ…!い…いえ…!そんな事は……」
ツバサ「脅かさないのよ?あんじゅ…ごめんなさいね?穂乃果さん……私との食事、楽しみにしてくれてたみたいで嬉しいわ」
穂乃果「は…はい…!ありがとうございます…!」
ツバサ「ふふっ、それじゃあ、少し早いけど入りましょうか…」
穂乃果「はい…!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 18:08:35.45 ID:G6bLkOW+0
AKIBAカフェ−
花陽「ま…待ってください…!それじゃあ、焔ヶ丘と水見色の対立って……」
ことり「うん……たしかに、作戦を了承した穂乃果ちゃんも悪いのかもしれない……でも、主犯は穂乃果ちゃんじゃない……悪いのは、その暴走族の人達……」
花陽「そんな……じゃあ、今すぐにでも、その事を伝えて、対立を止めなきゃ…!!」
ことり「……花陽ちゃん……」
花陽「え…?な…なんですか……?」
ことり「無理なの……それは……」
花陽「えっ…な…なんでですか…!?」
ことり「約束なの……穂乃果ちゃんと暴走族の人の……」
花陽「や…約束……?」
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:50:44.29 ID:G6bLkOW+0
ことり「うん…果南先輩と鞠莉先輩を自分の手で倒すまで、暴走族の人の、言いなりになるって約束……」
梨子「い…言いなり…!?穂乃果ちゃんが…!?」
ことり「うん……もう一年になる……」
凛「そ…そんな事が……」
曜「ひどい……そんなのやり方が汚すぎる……」
ことり「でも、それが暴走族……私達とは違う、少し大人の世界……」
千歌「……それで、穂乃果ちゃんは、この事を口止めされてるって事…?」
ことり「うん……他にも、穂乃果ちゃんは話したがらないけど、悪い事もしたんだと思う……」
梨子「…!!」
梨子「そんな……そんなのって……」
梨子「やだよ……穂乃果ちゃんが、そんなに苦しんでたなんて……」
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:51:22.45 ID:G6bLkOW+0
ことり「………」
ことり「…ありがとう…梨子ちゃん……でも、もう大丈夫だよ」
梨子「え…?」
ことり「あれから一年……つまり、鞠莉先輩と果南先輩が年少から出てくるんだよ」
花陽「…!じゃ…じゃあ、それで穂乃果先輩が、二人を倒せれば…!!」
ことり「うん…!穂乃果ちゃんは自由になれる…!!昔みたいに戻れるんだよ…!」
花陽「本当ですか…!?そしたら、水見色と焔ヶ丘の誤解も解けて、対立も無くなりますよね…!」
梨子「そうね…!ちゃんと話せば、みんな分かってくれるわ…!」
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:51:49.18 ID:G6bLkOW+0
ことり「………」
千歌「………」
梨子「え……?こ…ことりちゃん……?」
ことり「う…うん……その…」
千歌「………」
千歌「もう引き返せないんだね……穂乃果ちゃんは……」
梨子「…!」
ことり「あはは……すごいね…千歌ちゃん……なんでも分かっちゃう……」
梨子「え…そ…それって……」
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:52:52.69 ID:G6bLkOW+0
ことり「穂乃果ちゃんがね、焔ヶ丘の変をやった事になって…「アキバの救世主」だなんて呼ばれるようになった時ね……離れていったみんなが、また戻ったきたの……」
ことり「それに、今年は、その穂乃果ちゃんに憧れた沢山の一年生が入ってきた……」
凛「………」
ことり「穂乃果ちゃんは、それで、また期待を背負った……それも、失った時の苦しみを知っちゃってる分、前より重く……」
梨子「そ…そんなの…!!無視すればいいじゃない…!!そんな関係なんて……!」
ことり「梨子ちゃん……」
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:53:56.24 ID:G6bLkOW+0
梨子「だって、そうでしょ…!?そんな人達いなくたって、私達がいる…!!私達なら、どんな事があっても、穂乃果ちゃんを見捨てたりはしないわ…!」
ことり「……ありがとう…梨子ちゃん……でもね…それは、私も、何度も穂乃果ちゃんに言ったの……」
梨子「な…なら…!」
ことり「でも、ダメだって……もう、引き返せないんだって……」
梨子「…!」
曜「…一度手に入れた物を失うのは怖いからね……それも、「アキバの救世主」だなんて、大きくて偉大な物なら……なおさら……」
千歌「………」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:54:29.31 ID:G6bLkOW+0
高級中華料理店−
ワニ ジュー…ジュー…
穂乃果「………」
穂乃果(ワ…ワニさんが……そのまま……)
ツバサ「………」
ツバサ「珍しい?ワニの姿焼きよ」
穂乃果「す…姿焼き…ですか……はは…」
穂乃果(うそ…こ…これ…食べるの……)
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:55:54.77 ID:G6bLkOW+0
穂乃果(あれ…?ていうか、このワニさんって、さっきお店入った時、入り口にいた……)
穂乃果「…」クルッ…
穂乃果「…!」
穂乃果(い…いなくなってる……!そんな…ワニさん……)
穂乃果(お店に入った時は、眠ってて可愛かったのに……)
料理長「焼き上がりました」スッ…
穂乃果「えっ…」
穂乃果(そ…そのまま出すの……!?)
穂乃果(ど…どうやって食べれば……)
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:57:03.89 ID:G6bLkOW+0
ツバサ「美味しそうね、いただくわ」スッ…
ツバサ「……」ツッー…
穂乃果(ナ…ナイフ…!)
ワニ ダラァー…
穂乃果(血…!?)
ツバサ「……」バクリッ
穂乃果(いった…!)
ツバサ「……」モグモグ…
穂乃果(あ…味は……)
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:57:50.48 ID:G6bLkOW+0
ツバサ「……」
穂乃果(………)
ツバサ「うん…変わらないわね!最高の焼き加減よ!」
料理長「ありがとうございます…」
穂乃果(お…美味しいの…!?)
穂乃果「…」チラッ…
ワニ「………」
穂乃果(うっ…目が合っちゃった……)
穂乃果(ワニさん……さっきまで生きてたのに……)
ツバサ「………」
ツバサ「食べないの…?穂乃果さん……」
穂乃果「え…!あ…い…いや……その…」
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:58:27.07 ID:G6bLkOW+0
ツバサ「………」
ツバサ「気に入らなかったかしら……?私の選んだ料理は」
穂乃果「…!」
穂乃果「ち…違いますよ…!!こんな素晴らしいもの、本当に、私なんかが頂いちゃっていいのか悩んでて…!!」
ツバサ「そう……?いいのよ?そんなの気にしないで……」
穂乃果「そ…そうですか…!?じゃあ、い…いっただっきまーす…!!!」
穂乃果「……」ガブッ!!
料理長「…!?」
あんじゅ「そ…そのままいった…!」
英玲奈「か…?み切れるのか……?」
穂乃果「むぐぐ…」ギリギリギリ…
ツバサ「………」
料理長「………」
穂乃果「むんっ…!!」ブチリッ!!
ツバサ「…!」
英玲奈「か…噛み切った……」
穂乃果(うぅ……血の味がするよぉ……)モグモグモグ…
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 19:59:12.44 ID:G6bLkOW+0
料理長「………」
ツバサ「穂乃果さん……」
穂乃果「ふぁい…?なんですか…?」
ツバサ「豪快なのはいいけど、その……はしたないわよ?」
穂乃果「あっ…!す…すみません……!!つい勢いで…」
ツバサ「ごめんなさいね、料理長。今度は、ちゃんと躾けてから来るわ」
穂乃果「…!」
料理長「いえ、いいんですよ、ツバサさん。ここまで豪快に食べられては、私も嫌な気はしません」
ツバサ「そう…?それなら、良かったわ」
穂乃果「す…すみませんでした……」
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:00:00.76 ID:G6bLkOW+0
ツバサ「………」
ツバサ「…ところで、穂乃果さん…」
穂乃果「は…はい…なんですか…?」
ツバサ「あなた…最近、水見色狩りなんていう事してるんだって……?」
穂乃果「…!」ドキッ!
穂乃果「あ…あはは……マズかったでしょうか…」
ツバサ「別にマズくはないわよ?ただ、少し気になってね……なんで、そんな事してるのか」
穂乃果「えっ…」
穂乃果「な…なんで……」
ツバサ「えぇ、理由があるんでしょう?」
穂乃果「そ…それは……えっと…」
穂乃果「ほ…焔ヶ丘と水見色は対立してるから……だと思います……」
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:01:42.64 ID:G6bLkOW+0
ツバサ「………」
穂乃果「………」
ツバサ「…そう……」
穂乃果「……はい…」
ツバサ「じゃあ、何をグズグズしてるのかしら…?たしか、今、水見色は頭がいないんでしょう?いまが好機なんじゃないの…?」
穂乃果「あっ…は…はい……そうなんですが……」
ツバサ「………」
穂乃果「実は、水見色に転校生が来まして…」
ツバサ「転校生…?」
穂乃果「はい……高海千歌っていう子なんですが……」
ツバサ「…!」
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:02:08.46 ID:G6bLkOW+0
穂乃果「え…?ツバサさん、どうかしました?」
ツバサ「………」
英玲奈「ツバサ…」
ツバサ「えぇ……」
穂乃果「…?」
ツバサ「ふふっ……そう…あの子が……」
あんじゅ「………」
穂乃果「え…?ええ…?知ってるんですか…?」
ツバサ「ふふっ…昔、ちょっとね…?それにしても、この街に来てただなんて……」
穂乃果「…?」
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:03:03.06 ID:G6bLkOW+0
ツバサ「穂乃果さん、水見色潰し……私からもお願いするわ」
穂乃果「えっ…!?ツ…ツバサさんが…?」
ツバサ「えぇ…それと、これは命令ね?逆らう事は許さないわよ」
穂乃果「…!」
穂乃果「は…はい……で…でも…なんで……」
ツバサ「あなたが理由を知る必要は無いわ?知った所で、あなたのやる事は変わらないもの……私の言われた通りに動く……それだけでしょ…?」
穂乃果「…!」
穂乃果「は…はい……すみませんでした……」
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:04:17.73 ID:G6bLkOW+0
ツバサ「必要な物があったら、なんでも言ってね。すぐに準備するわ」
穂乃果「あ…ありがとうございます…」
ツバサ「そうね…今はとりあえず……」
穂乃果「え…?」
ツバサ「英玲奈、この子に」
英玲奈「あぁ」
穂乃果「…?」
英玲奈「無くすなよ…?」ゴトッ…
穂乃果「…!!」
拳銃 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
穂乃果「こ…これって……」
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:06:05.90 ID:G6bLkOW+0
ツバサ「本物よ、あると便利だわ。貸してあげる」
穂乃果「そ…そんな…!!ピストルなんて、私…!」
ツバサ「………」
穂乃果「あっ……」
穂乃果「い…いただきます……」スッ…
拳銃 ズシッ…
穂乃果(お…重い……)
ツバサ「ふふっ、触ったのは初めて…?結構重いでしょ」
穂乃果「は…はい……これじゃあ、ちゃんと撃てるか……」
ツバサ「ふふっ、別に撃つ必要は無いのよ?見せるだけ……それだけで、十分だわ」
穂乃果「…!」
ツバサ「さ、この話はこれで終わり。食事を楽しみましょう?せっかくのご馳走なんだから」
穂乃果「………」
穂乃果「は…はい……」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:07:03.92 ID:G6bLkOW+0
AKIBAカフェ−
凛「じゃ…じゃあ、水見色と焔ヶ丘の対立はどうすればいいにゃ…!?こんな誤解で戦うなんて、最悪だにゃ…!!」
ことり「それは、私がなんとかする………私が、穂乃果ちゃんを説得してみせる……!」
花陽「…!」
梨子「ことりちゃん……」
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:07:50.50 ID:G6bLkOW+0
ことり「だから、みんなは待ってて欲しいの……私が説得できるまで……」
千歌「そっか……それで、今日、梨子ちゃんを呼んだんだね……」
ことり「うん……これを伝えたくて……」
千歌「そういう事なら、分かったよ!私は焔ヶ丘とは戦わない…三年生含め、他のみんなにも、そう伝えとくよ!もちろん、事実は伏せてね」
ことり「千歌ちゃん…!」
千歌「凛ちゃんと曜ちゃんも、それでいいよね?」
曜「もちろん!ヨーソロー!」
凛「………」
千歌「凛ちゃん…?」
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:08:27.45 ID:G6bLkOW+0
凛「凛は……凛は、一発、穂乃果先輩を殴らないと気が済まないにゃ……」
千歌「凛ちゃん…!?」
花陽「………」
ことり「凛ちゃん……」
凛「でも……ことり先輩が代わりににやってくれるって言うなら、凛は辞めるにゃ」
ことり「…!」
ことり「うん…!分かったよ…!私が、凛ちゃんの代わりに穂乃果ちゃんの目覚ましてくる…!!」
ことり「バシンッとね!」
凛「にゃはは…ことり先輩のパンチは凛のより、何倍も効きそうだにゃ」
ことり「じゃ…じゃあ…!」
凛「うん…凛も喧嘩しないにゃ!」
ことり「凛ちゃん…!」
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:09:00.26 ID:G6bLkOW+0
ことり「ありがとう…!ありがとう、みんな…!私、頑張るね!絶対、穂乃果ちゃんを説得してみせる…!!」
梨子「うん…!頑張ってね…!!応援してるわ!」
花陽「私も応援します…!ことり先輩、すごいです!」
ことり「えへへ…///」
曜「ところで、その暴走族ってのは、どんなチームなの?結構悪い感じ…?」
ことり「あっ…う…うん……それは…」
ことり「A-RISEってチームなんだけど…」
花陽、凛「…!?」
曜「…!?」
千歌「……!?」
梨子「え…?な…なに…?有名なの…?」
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:10:02.35 ID:G6bLkOW+0
千歌「……」スクッ…
曜「ち…千歌ちゃん…!」
千歌「ごめん…私……帰る……」
梨子「え…!?な…なんで…!?」
千歌「……」スタスタスタ…
曜「千歌ちゃん…!!待って…!!」
千歌「……」スタスタスタ…
曜「っ…!ご…ごめん…!私も帰るね!千歌ちゃんを一人にできない…!!」ダッ!
梨子「よ…曜ちゃんまで…!?ちょ…ちょっと…!」
カランカラーン…
凛「行っちゃったにゃ……」
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:11:03.82 ID:G6bLkOW+0
ことり「あ…あれ……?私、なんかマズイ事言ったかな……?」
花陽「わ…分かりません……確かに、A-RISEは有名なチームですが、その名が静岡まで届いてるとは思えませんし……」
凛「それに…ただ知ってるだけじゃなさそうだにゃ……今の様子からして……」
梨子「な…なんなの……?そのA-RISEっていうのは……」
ことり「………」
花陽「…アキバ最大の暴走族の事です……」
梨子「ア…アキバ最大…!?」
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:11:50.24 ID:G6bLkOW+0
花陽「はい…数年前までは、喧嘩はしない走り専門のチームだったんですが……」
花陽「現三代目総長…綺羅ツバサが頭についてからは、突然、武闘派チームになりまして……」
梨子「綺羅…ツバサ……」
凛「たしか、その綺羅ツバサが、一人でアキバの他のチーム全て潰して、A-RISEを最強集団にしたらいしにゃ」
梨子「ひ…一人で…!?そんなに強いの…」
ことり「うん…強さもたしかにあるんだけど……それよりも怖いのが、頭が誰よりもキレるって事…」
花陽「はい……残忍かつ狡猾なやり方で、アキバ中から恐れられています……」
梨子「…!そ…それで…穂乃果ちゃんも……」
ことり「うん……」
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:12:24.61 ID:G6bLkOW+0
梨子「で…でも、なんで…!?なんで、そんなすごい暴走族が、穂乃果ちゃんを…」
ことり「………」
ことり「たぶん…楽しんでるだけだと思う……」
梨子「…!」
ことり「自分達は、もう倒す敵もいなくなって…他にやる事がないから……」
梨子「そんな……」
梨子「そんなのって……」
ことり「ごめんね…?今日は、こんな重い話ばっかりになっちゃって……」
花陽「いえ…!大事な事ですし……」
ことり「それはそうなんだけどね……今度は、穂乃果ちゃんや海未ちゃんも混ぜて、楽しい話ができたらいいなって……」
梨子「ことりちゃん……」
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:13:13.25 ID:G6bLkOW+0
ことり「梨子ちゃんにも久しぶりに会って、本当はもっと楽しい話したかったんだけどね……」
梨子「………」
凛「全部、終わってから遊べばいいにゃ。今は、問題の解決が先にゃ」
ことり「そうだね…じゃあ、私も行くね?あんまり遅くなると、お母さん心配するし」
梨子「う…うん……それじゃあ、途中まで一緒に行こっか」
ことり「うん…!凛ちゃんと花陽ちゃんも!」
花陽「はい…!ご一緒させていただきます…!」
凛「何かあったら、凛が守らないとだしね!」
ことり「じゃあ、行こっか!」
梨子「えぇ…!」
梨子(………)
ことり「………」
梨子(ことりちゃん……)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:16:51.49 ID:G6bLkOW+0
秋葉原 路地−
千歌「………」ツカツカツカツカ…
曜「ち…千歌ちゃん…!待って…!一旦、落ち着いて…!」タッタッタッ!
千歌「………」ツカツカ…
千歌「………」ピタッ…
曜「千歌ちゃん……」
千歌「………」
千歌「…曜ちゃん……さっき、ことりちゃん…A-RISEって言ったよね……」
曜「う…うん……言った…」
千歌「………」
曜「………」
千歌「そっか……この街にいたんだ……」
千歌「…綺羅…ツバサ……」
曜「…千歌ちゃん……」
千歌「………」
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:17:24.27 ID:G6bLkOW+0
??「あれ?その装束……もしかして、あなた達…闇の組織の一員……?」ザッ…
??「その制服…水見色ずらね?」ザッ
曜「…?」
千歌「………」
曜「だ…誰……?」
善子「くっくっくっ……よくぞ聞いてくれたな…!!我が名はヨハ…
花丸「善子ちゃんと、オラは花丸ずら」
善子「…!?」
善子「ヨハネだってば…!!」
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:18:17.74 ID:G6bLkOW+0
曜「は……はぁ…?ヨ…ヨハ…?」
千歌「曜ちゃん…この子達…たぶん焔ヶ丘…」
曜「あっ…!そ…そっか……それで、私達の制服見て……」
善子「くっくっく…今頃気づいたようね……しかし…!!時すでに遅し…!!このヨハネに出会った時点で、お前達の運命は…
花丸「善子ちゃん……」
善子「ちょ…なによ!ずら丸…!!今、決め台詞言う所だったのに…!!」
花陽「もう、逃げてるずら」
千歌、曜 ピューン!
善子「…って、あっー!!!逃げ足はやっ!!」
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/03/06(火) 20:19:13.31 ID:G6bLkOW+0
善子「コ…コラァー!!!勝手に逃げるな!この腰抜けー!!!」
曜「…」ムカッ…
曜「っ…誰が腰抜け…
千歌「曜ちゃん…!ことりちゃんに言われたでしょ!」タッタッタッ!
曜「む〜……分かってるよ…」タッタッタッ!
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