スイレン「真実はいつもひとつ!」

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1 : ◆Ez3p1fHo8k [saga !orz]:2018/02/11(日) 18:00:27.02 ID:haEiC20FO
ポケモンスクール

ワイワイ ガヤガヤ

サトシ「う〜ん、おっかしーなぁ」ゴソゴソ

ピカチュウ「ピッカー」ゴソゴソ

カキ「どうしたんだサトシ?」

サトシ「それがさぁ……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518339627
2 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 18:11:46.36 ID:haEiC20FO
カキ「なに?ポケモンの笛が無い?」

サトシ「そうなんだよ…今日笛のテストなのに参ったなぁ」

マーマネ「サトシの事だからどうせ家に忘れてきたんじゃないの?」

サトシ「……いや、確かずっとスクールに置きっぱなしにしてたハズなんだけど…」

マオ「えぇ…ずっと置きっぱなしって……」

リーリエ「と、とにかくみんなで探しましょう!」

サトシ「悪い…」

ロトム図鑑「これは事件の臭いがするロト…こんな時こそアローラ探偵のボクが…」

マオ「いや、事件って……」

リーリエ「ただ単にサトシがだらしがないだけではないですか?」

サトシ「うっ」グサッ

「待って!」

全員「!!」
3 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 18:29:48.27 ID:haEiC20FO
スイレン「………………」

マオ「スイレン!」

マーマネ「待てってどういう事?」

スイレン「…………ロトムの言うとおり…」スクッ

スイレン「これは……事件だよ…」

全員「!!!」

リーリエ「じ、事件……?」

スイレン「…………私、昨日サトシのポケモンの笛がロッカーの中にあるのを確認してる…」

サトシ「マジかよスイレン!」

ピカチュウ「ピカー!」

カキ「ならスイレンはサトシの笛がどこにあるのか知ってるのか?」

スイレン「……………」

スイレン「…………この中に…サトシの笛を盗んだ人がいる…」ボソッ

マオ「えぇ!?」

カキ「いや、サトシの笛を盗んでどうするんだ?」

リーリエ「もしや……サトシの笛を盗む事で今日の笛のテストの妨害を……」フーム

サトシ「……え?俺って嫌われてんの?」ガクッ

リーリエ「あぁ…ご、ごめんなさい!じょ、冗談ですよ!」

マーマネ「そ、そうだよ!みんなサトシの事大好きだから!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「リーリエ……マーマネ…」ウルウル

マオ「あのさスイレン?この中にそんな事する人はいないよ」

カキ「そうだぞ、くだらない事言ってないで早く笛探しを……」

スイレン「…………マオちゃんとカキ、怪しい…」ジドー

カキ「は?」

マオ「ど、どういう意味?」

アママイコ「アマー!」プンプン

スイレン「………………」

スイレン「みんな、昨日の放課後何をやってたか教えて」

アシマリ「アウ!」
4 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 18:45:30.48 ID:haEiC20FO
カキ「おいスイレン!それはどういう意味だ?」

マオ「まさか私達を疑ってるの?」

スイレン「……………」

リーリエ「み、みなさん!落ち着いてください!」

マーマネ「そ、そうだよ!盗んだとかじゃなくて…サトシの笛がどこにいったかの参考にもなるし!ね?」

マオ、カキ「……………」

サトシ「マオ、カキ……その……悪いんだけどさ…?」

カキ「……俺は昨日の放課後はホシとマオと一緒にアイスを食べにいってた」

マオ「そうだよ!家に帰ってからすぐ!疑うんならホシちゃんに聞いてみて!」

スイレン「………リーリエとマーマネは?」
5 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 19:20:12.58 ID:haEiC20FO
リーリエ「わ、私は昨日…ジェイムズさんに車で迎えにきてもらってそのまま帰りました…」

マーマネ「僕も乗せてもらったから間違いないよ!」

マオ「………そういうスイレンは昨日の放課後なにやってたの?」

スイレン「私は昨日、教室に残って今日の笛のテストの練習」

サトシ「練習熱心なんだな!スイレン!」

ピカチュウ「ピッカー!」

ロトム図鑑「サトシも少しは見習うロト!」

スイレン「………なるほど、みんなアリバイは完璧…」フーム

ロトム図鑑「これは難事件ロト…」

マオ「アリバイって…もういいでしょ、スイレン?」

リーリエ「ですね、どうせサトシがどこかに置きっぱなしにして忘れてるだけです」

カキ「くだらない事やってないで笛探しを再開するぞー」

サトシ「悪いみんな……」

マーマネ「気にしないでよサトシ!」

スイレン「………………」

スイレン「………謎は全て解けた…」ボソッ

全員「!!?」
6 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 19:52:05.78 ID:haEiC20FO
マーマネ「えぇ!?今ので?」

スイレン「うん」ニッコリ

リーリエ「と、いう事はやはり私達の中にサトシの笛を盗んだ犯人が…」ゴクリ

マオ「そんな……」

カキ「だいたいなんでサトシの笛を盗む必要があるんだ?」

サトシ「……やっぱ俺…嫌われてんのかな?」ガックリ

ピカチュウ「ぴ、ピカピー!」ポンッ

スイレン「その前にみんなに謝らせて」

全員「?」

スイレン「サトシの笛は盗まれたんじゃない、みんなを疑ってごめんなさい」ペコリ

アシマリ「アウ」ペコリ

カキ「お、おいスイレン……」アセアセ

マオ「あ、謝んないでよ!気にしてないからさ?」アセアセ

サトシ(俺嫌われてた訳じゃないのか、良かった)ホッ

ピカチュウ「ピカピカ」ニコッ

ロトム図鑑「スイレンー!サトシの笛が盗まれたんじゃないとすると、何がわかったロトー?」

スイレン「………正確に言うと、わかったのは……」

スイレン「サトシの笛のある場所!」ニッ

全員「!!!!」
7 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 20:18:42.13 ID:haEiC20FO
サトシ「マジかよスイレン!」

スイレン「うん!」ニコッ

マオ「笛がある場所って……今までの会話でなんかヒントあった?」

カキ「いや、まったく思いあたらん」

リーリエ「……まさか……今までの会話の中にスイレンしかわからないヒントが…」ゴクリ

マーマネ「で、サトシの笛はどこにあるの?」

スイレン「………それは…」クルッ


ゴソゴソ


カキ「!」

マオ「そ、そこって!」


ゴソゴソ


スイレン「………ほら…」スッ

スイレン「あった」ニッ

全員「!!!」

サトシ「あーっ!そ、それ!俺の笛だ!」

ピカチュウ「ピカー!」

リーリエ「ほ、本当です…笛に"サトシ"って書いてありますね!」

スイレン「どうぞ、サトシ」スッ

サトシ「サンキュー!スイレン!」ヒョイッ

スイレン「ううん、気にしないで」ニコッ

カキ「ま、まさか本当に笛を見つけるとは…」ウーム

マーマネ「すごいよスイレン!」キラキラ

ロトム図鑑「ロロー!スイレンはまさに名探偵ロトー!」

スイレン「えへへ///」テレッ

マオ「いやいや、何でスイレンのカバンの中からサトシの笛が出てくるの?」
8 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 20:36:05.35 ID:haEiC20FO
スイレン「マオちゃん、それは……」

リーリエ「わ、私………わかってしまいました…」

スイレン「リーリエ……」

リーリエ「………サトシは……ポケモンの笛を自分の机にしまったと思い込んでいたけれど、実はうっかり間違ってスイレンのカバンにしまっていた……」

リーリエ「つまり、そういう事ではないですか?スイレン」

スイレン「うん、そういう事。説明ありがとうリーリエ」ニッコリ

マオ「え?」

マーマネ「な、なるほど……」

カキ「たくっ、お前は何やってんだ?」

サトシ「へへへ」

ロトム図鑑「サトシはおっちょこちょいロト!」

ピカチュウ「ピッカー」

マオ「でもスイレン、昨日サトシのロッカーでサトシのポケモンの笛を見たって…」

スイレン「そんな事言ってない」

マオ「う、うん…そうだね」

リーリエ「サトシ!笛を見つけてくれたスイレンに感謝してくださいよ?」

サトシ「そ、そうだな」

サトシ「スイレン、笛を見つけてくれて本当にありがとな?」

スイレン「気にしないで!私達、友達でしょ?」ニコッ

サトシ「おう!」ニッ

ピカチュウ「ピッカー!」
9 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 20:49:53.64 ID:haEiC20FO
サトシ「へへへ!よーし!笛も見つかった事だし、テストに向けて練習だ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「サトシ!頑張って!」

マーマネ「それにしても……まさかあれだけのヒントでサトシの笛を見つけちゃうなんて…」

カキ「ああ、まったくたいした奴だよスイレンは」

リーリエ「スイレンの名推理……私、尊敬してしまいます!」キラキラ

シロン「コーン!」

マオ「………………」

ロトム図鑑「アローラ探偵スイレンの誕生ロトー!」

スイレン「た、探偵って…大袈裟!////」テレッ

アシマリ「アウー////」テレッ

ワイワイ

サトシ「……………」ピュロロロロー♪

サトシ(なんかくっせーなこの笛……)ピュロロロロー♪

ピカチュウ「ピー……」オエッ
10 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 21:40:22.48 ID:haEiC20FO
翌日

ワイワイ ガヤガヤ

カキ「次はプールの授業かー」

マーマネ「サトシー!早く着替えにいこうよー」

サトシ「おーう」ゴソゴソ

ピカチュウ「ピー」

サトシ「……ん?」ゴソ


アー!!!

カキ、マーマネ、マオ、リーリエ「」ビクッ

マオ「ちょ、ちょっとサトシ!いきなり大声でどうしたの!?」

リーリエ「びっくリーリエです…」キーン

カキ「なにかあったのか!?サトシ!」ダッ

サトシ「そ、それが……無いんだよ……」

マーマネ「無い?何が?」

サトシ「お、俺の海パンが無いんだ……」

ピカチュウ「アッチャー」

カキ、マーマネ、マオ、リーリエ「!?」
11 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/11(日) 22:01:47.92 ID:haEiC20FO
カキ「なんだサトシ…またか…」ハァ

マオ「どうせ忘れてきたんでしょ?」

リーリエ「どれだけ物を無くせば気が済むんですかサトシ…もう少し物の管理をですね……」クドクド

サトシ「ち、違うよ!昨日は帰ってからスイレンに一緒に海で泳ごうって誘われて…」

マーマネ「そうなのスイレン?」

スイレン「うん、なんか泳ぎたい気分だったから」

アシマリ「アウ」

サトシ「んで、泳いだ後、バッグの中にそのまま海パンを入れてたから忘れたなんて事ないよ!」

マオ「え!?海パンを入れてそのままって……」

カキ「サトシ……お前、昨日海で濡れてそのままの海パンを今日も使うつもりだったのか?」

サトシ「え?だってどうせ濡れるんだし同じだろ?」

マオ「げぇ……」

リーリエ「サトシ、私達に近づかないでくださいね」

サトシ「え!?」ガーン

ピカチュウ「ピッカー」

マーマネ「………えーと、て事は昨日海で泳ぎ終わった時点では海パンはあったんだよね?」

サトシ「ああ!な?スイレン?」

スイレン「うん、私、サトシが海パンをバッグにしまってるの見てた」

サトシ「ほらな?」

マーマネ「………じゃあどっかに落としたんじゃないの?」

サトシ「そっかなぁ?」

カキ「おいおい、そんなもんをどうやって落とすんだよ…」

ロトム図鑑「………これは……事件の臭いがするロト…」ゴクリ
12 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/12(月) 00:23:12.13 ID:yPonJrVmO
マーマネ「とにかくサトシ、海パンが無いなら今日のプールの授業休む?」

サトシ「えー?楽しみにしてたのにー」ブーブー

ピカチュウ「ピーカー」

カキ「だったら博士に事情を話して海パンを借りるか?」

サトシ「んー……」

マオ「えぇ……男子って誰が使ったかもわからない水着を使えるの?」

リーリエ「私は嫌ですね」

カキ「い、いや!俺の話じゃなくてサトシがだな?」アセアセ

サトシ「ま、いっか!」

サトシ「海パンが無いなら裸で泳ぐかな!な?ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカ!」

スイレン「!」

マーマネ「はぁ?」

マオ「ちょ、ちょっとやめてよ!」

カキ「サトシ!お前正気か!?」

リーリエ「サトシ、今日はもうお家に帰って安静にしてた方がいいですよ?」ニコッ

シロン「コーン!」

サトシ「じょ、冗談だよ冗談……そんなに怒んなよ〜」ハハハ

ピカチュウ「ピッカー」

ロトム図鑑「スイレン、スイレンは確か昨日サトシと一緒に海で泳いでたロトね?」

スイレン「………………」

ロトム図鑑「………名探偵のキミなら……この"サトシの海パン紛失事件"をどう見るロト…?」

スイレン「…………………」
13 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/12(月) 00:36:53.22 ID:yPonJrVmO
サトシ「そういやそうだったな!スイレン!なんか昨日の事で思い当たる事はないか?」

スイレン「………………」

アシマリ「アウー」

カキ「? どうしたんだスイレン?」

マオ「スイレン!少しでもいいから思い出してあげて!このままだとサトシが全裸で泳ぐ事になっちゃうよ!」

アママイコ「アマー」

スイレン「……………」

マオ「………スイレン?」

マーマネ「ど、どうしたの?黙っちゃって……」

リーリエ「……待ってくださいみなさん……」

全員「?」

リーリエ「論理的結論から言いますとスイレンは……」

リーリエ「この"サトシの海パン紛失事件"を推理しているのでは……?」ゴクリ

全員「!?」

スイレン「…………………」スッ

スイレン「謎は………」ボソッ

スイレン「全て解けた!!!」キッ

全員「!!!!」

アシマリ「アウー」
14 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/12(月) 19:50:09.96 ID:6rnl3z1AO
マーマネ「えぇ!?」

サトシ「本当か!?スイレン!」

スイレン「うん!」

リーリエ「さすがスイレンです!」キラキラ

マオ「え?謎?どういう事??」

スイレン「サトシの海パンが何処にあるかわかったって事だよマオちゃん!」

アシマリ「アウ!」

マオ「え……で、でも…」

カキ「まぁ、ここはスイレンの推理を聞いてみようぜ?マオ」ポン

マオ(いや、推理って………)

サトシ「なぁスイレン!スイレンの推理によると俺の海パンは何処にあるんだ?」

ピカチュウ「ピーカー」

スイレン「サトシ、慌てない慌てない」ドードー

スイレン「……私の推理によるとサトシの海パンは……」クルッ

サトシ「」ワクワク


ゴソゴソ


マーマネ「え!?」

リーリエ「そ、そこは……」


ゴソゴソ


スイレン「ほら……」スッ

サトシの海パン「」ベチャッ

スイレン「あった!」ニッ
15 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/12(月) 20:00:31.79 ID:6rnl3z1AO
サトシ「あーっ!俺の海パンだ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシの海パン「」ベチョッ

リーリエ「本当です……海パンに"サトシ"って書いてありますね…オエッキッタネ」

マーマネ「普通物をなくさないように名前を書くのになんでなくすかなサトシは」

サトシ「サンキュー!スイレン!これでプールの授業に出られるぜ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「ううん、気にしないでサトシ!」ニコッ

カキ「サトシの海パンを本当に見つけるとは…まったく、たいした奴だよスイレンは」フッ

マオ「いやいやいや、なんでサトシの海パンがスイレンのカバンの中から出てくるの?」
16 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/12(月) 20:09:59.03 ID:6rnl3z1AO
スイレン「それはね、マオちゃん……」

リーリエ「わ、私……わかってしまいました……」

スイレン「リーリエ………」

リーリエ「論理的結論から言いますと……サトシは昨日、海で泳ぎ終わった後に自分のバッグと間違ってスイレンのバッグに海パンを入れてしまった…」

リーリエ「つまり、こういう事ですよね?スイレン」

スイレン「うん、そういう事!」ニッ

カキ「なるほどな…」

マーマネ「サトシ……何やってるのさ?」ヤレヤレ

サトシ「へへへ、疲れてたのかな?」

ピカチュウ「ピッカー」

マオ「あのさスイレン…」

スイレン「なに?マオちゃん」

マオ「その……スイレンはさ?サトシが海パンを間違ってスイレンのバッグに入れた事に気づかなかったの?」

スイレン「うん、昨日の出来事から推理するまで気づかなかったよ」ニコッ

マオ「で、でも……スイレンさっき、サトシが自分のバッグに海パンを入れるとこ見てたって…」

スイレン「そんな事言ってない」

マオ「そ、そう…ならいいよ…」
17 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/12(月) 20:38:45.54 ID:6rnl3z1AO
ロトム図鑑「またまたスイレンの名推理が炸裂したロトー!」

マーマネ「スイレンすごいよ!」

カキ「ああ!たいしたもんだ!」

リーリエ「私……スイレンの事を心から尊敬しています!」キラキラ

スイレン「そ、そんな!た、たいした事ないよ////」テレッ

アシマリ「アウ!」

サトシ「本当にすげーよスイレン!サンキューな!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「サトシ……」

サトシ「よーし!んじゃ、早速着替えてプールで遊ぼうぜー!」

ピカチュウ「ピッカー!」

カキ「やれやれ、サトシは」フッ

スイレン「ふふっ、サトシらしい」クスッ

マーマネ「僕達も早く着替えてプールに行こうよ!」

スイレン「ねぇ、サトシ!アシマリのバルーン、プールの中で二人ぐらいなら割れないようになったよ!」

アシマリ「アウ!」グッ

サトシ「マジ?後で入れてくれよスイレン!アシマリ!」

スイレン「う、うん!一緒に入ろ!///」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「……にしても、さすがに海で濡れたままの海パンはベチャベチャだな〜ツメテッ」

スイレン「ふふっ」クスッ


ワイワイ


マオ、リーリエ「……………」

リーリエ「私……今日のプール授業休みますね……」

マオ「私も………」
18 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/12(月) 21:35:21.40 ID:6rnl3z1AO
一週間後

ワイワイ ガヤガヤ

女の子「スイレンちゃーん!パパから誕生日に貰ったラブラブボールが行方不明なの!」エーン

スイレン「ふむふむ…」

リーリエ「スイレン先生がその時の状況を教えてくださいと仰ってますよ?」ニコッ

女の子「えーっとね?」

ワイワイ

サトシ「へぇ?スイレン大人気だなぁ」

ピカチュウ「ピッカー」

ロトム図鑑「スイレンは今やスクールに名が轟く名探偵ロトー!」

ロトム図鑑「毎日毎日依頼者が後を経たない状況ロト!」

サトシ「すっげー……」

マーマネ「そういえば、昨日も"サトシの帽子紛失事件"をスイレンの名推理で解決しちゃったもんねー?」

カキ「ああ、あれは名推理だった!」

マオ「サトシの帽子がスイレンのロッカーから出てきた時はびっくりしたよね」

カキ「だな!スイレンの推理がズバリ当たったからな!」

マオ「あーうん、そうだね」

マーマネ「てゆーかさ、物をなくしすぎだよサトシー」ジドー

サトシ「面目ない…」ヘヘッ

ピカチュウ「ピッカー」
19 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/12(月) 22:04:50.37 ID:6rnl3z1AO
女の子「………って状況でね?」クズッ

スイレン「うんうん、なるほど」フムフム

アシマリ「アウ」フムフム

スイレン「リーリエ」チラッ

リーリエ「はい!僭越ながらスイレン先生に代わり、私がお答え致します」コホン

リーリエ「論理的結論から言いますと…………」



カキ「おっ!スイレンの推理が始まったみたいだぞ!」

サトシ「スイレンすっげー……カッコいいなぁ……」

ピカチュウ「ピッカー」

マーマネ「サトシィ、それスイレンに直接言ってあげなよぉ?喜ぶよきっと」ニヤニヤ

サトシ「え?」

マオ「てか、推理してるのスイレンじゃなくてリーリエだよね?」

アママイコ「アマー」
20 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/12(月) 22:19:15.67 ID:6rnl3z1AO
女の子「そこ探してみるね!ありがとうスイレンちゃん!」

スイレン「いえいえ」ニコッ

アシマリ「アウ!」ニコッ

ワイワイ

スイレン「ふぅ、今日の依頼はこれで終わりかな?」

リーリエ「お疲れ様です、スイレン先生」

スイレン「うん、リーリエも!ありがと!」

スイレーン

スイレン「!」

サトシ「スイレン!今日も推理が冴えてたな!カッコよかったぜ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「サトシ///」キュン

カキ「スイレン!見事な推理だったぞ!」

マーマネ「僕、スイレンの事尊敬しちゃうよ!」

スイレン「そ、そんな大した事じゃない」テレッ

アシマリ「アウ」テレッ

マオ「リーリエもお疲れ!大変でしょ?毎回毎回スイレンの代わりに推理するの?」

リーリエ「いえ、そんな事ありませんよ?私はスイレンの事を尊敬して好きで助手をやっているだけですから」ニコッ

リーリエ「それに……私のは推理ではなく、スイレンが言いたい事を目で見て理解し、それを代弁しているにすぎません!」フンス

マオ「そ、そう…凄いね……」

リーリエ「ふぅ、それにしても少し疲れましたね?汗でも拭……」ゴソゴソ

リーリエ「…………え…?」ゴソゴソ

シロン「コン?」


アーッ!!!


全員「!!!!」
21 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/13(火) 01:05:51.99 ID:OdtvGT1fO
スイレン「!」

サトシ「どうしたリーリエ!」ダッ

カキ「なにがあったんだ!」ダッ

リーリエ「そ、それが無いんです…」

マオ「無いって…なにが?」

リーリエ「ハンカチです……今汗を拭こうと思ったら見当たらなくて……」

カキ「なんだ、そんな事か…」ホッ

サトシ「リーリエー、物をなくしそうな時はさ?名前を……」

カキ「お前はそれでもなくしてるだろ」

サトシ「へへへ…」

リーリエ「"そんな事"ではありませんよ!あれはお母様から誕生日プレゼントに頂いた大切なハンカチなんです!」

カキ「え?そ、その……すまん……」

リーリエ「それに……私はちゃんといつも大切にバッグの中にしまってあります!サトシと一緒にしないでください!」

シロン「コン!」

サトシ「えーと……ごめん…」

リーリエ「うぅ……!!」フーフー

マオ「り、リーリエ!落ち着いて!」

リーリエ「す、すみません……」

マオ「ねぇリーリエ?よーく思い出して?何処かに置き忘れたって事はない?」

リーリエ「………先程、スイレンの助手をする前には確かにハンカチはありましたから………」

スイレン「………リーリエ、それってどんなハンカチ?」

リーリエ「!」

マオ「スイレン……」

スイレン「………事件の臭いがする…」ゴクリ

スイレン「マオちゃん!みんなを集めて!」キッ

全員「!!!!」

マオ「もうみんな集まってるよ」
22 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/13(火) 01:25:36.83 ID:OdtvGT1fO
スイレン「まず状況を整理……」

スイレン「なくなったのはリーリエのハンカチ……そして、それは私とリーリエが依頼者の対応をする前、つまり休み時間が始まった頃にはあったって事」

リーリエ「は、はい……」

スイレン「………これは…疑いたくはないけど、誰かが盗った可能性が高い…」

マオ「盗るって……私達そんな事しないよ!」

サトシ「そうだぜスイレン!だいたい盗る理由がないだろ!」

マーマネ「そ、そうだよ!サトシの言う通りだよ!」

スイレン「……そうかな?」

全員「?」

サトシ「……だいたい、リーリエに嫌がらせする奴なんかいないよ」

カキ「……他に考えられる理由としては…リーリエのハンカチだし高そうだったからとかか……?」

スイレン「カキ、サイテーだね」ジドー

カキ「なんでだよ!」

マーマネ「み、みんなの言う通りだよ!リーリエのハンカチを盗るなんて誰もしないよ!理由がないもん!」

スイレン「………………」

スイレン「まだ一つ……考えられる理由がある……」

全員「?」

スイレン「犯人は、リーリエの事が好きで……ハンカチを通してリーリエを感じたかったから……」ボソッ

全員「!!!!」

カキ「アホか」

リーリエ「……気持ちわリーリエ…」ブルブル

スイレン「え!?」

サトシ「うわぁ…変態じゃん…俺だったら絶対に嫌だな……」ブルブル

ピカチュウ「ピッカー…」

スイレン「サトシィ」

マオ(スイレン……)グスッ
23 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/13(火) 20:10:20.47 ID:L2mwNHe7O
マオ「え!?持ち物検査!?」

マーマネ「な、なんでそんな事するの!?」

スイレン「リーリエのハンカチ捜索のため。協力して!」

アシマリ「アウ!」

マオ「い、いや……」

マーマネ「でも……」

スイレン「………マオちゃんとマーマネ、怪しい……」ジドー

マオ、マーマネ「」ビクッ

スイレン「別に疚しい事がないなら協力できるよね?それとも……」

スイレン「何か持ち物を見せたくない理由でもあるの?」ジトッ

マーマネ「そ、そんな訳ないでしょ!」アセアセ

マオ「そ、そうだよ!スイレンじゃあるまいし!」

スイレン「どういう意味?」

カキ「マオ、マーマネ、少しくらい付き合ってやろうぜ?」

サトシ「そうだよ、ひょっとしたらスイレンの推理の役に立つかもしんないしさ?」

ピカチュウ「ピッカー」

リーリエ「マオ、マーマネ、お願いします」ペコリ

マーマネ「う、うん……」

マオ「わかったよ…」ハァ
24 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/13(火) 20:24:25.63 ID:L2mwNHe7O
スイレン「まずはカキから」

カキ「ああ、存分に見てくれ」

ズラッ

スイレン「ふむふむ」ジーッ

カキ「どうだ?別に変な物なんて無いだろ?」

スイレン「……ん?これ……」ヒョイ

カキ「ん?ああ、それか」

サトシ「ホシちゃんの写真か?」

カキ「そうだ!いつもお守り代わりに持ち歩いてるんだ!」

リーリエ「肌身離さずにホシちゃんの写真を持ち歩くなんてカキ……シスコ……とても妹思いなんですね?」ニコッ

カキ「ま、まぁな?」テレッ

カキ「さ、スイレン!もういいだろ?早く可愛いホシの写真を返してくれ」

スイレン「カキ!」

カキ「?」

スイレン「ホシちゃんの写真をオカ……お守りにしてるなんて……」

サトシ「オカ?」

マーマネ「サトシは知らなくてもいいよ」

スイレン「気持ちわるっ(とっても優しいんだね)!」ニコッ

カキ「」ガーン

マオ(心の声漏れてるよスイレン…)
25 : ◆Ez3p1fHo8k [saga]:2018/02/13(火) 20:38:32.03 ID:L2mwNHe7O
スイレン「次はマオちゃんだね」

ズラッ

マオ「ほ、ほら!私も怪しいものはないよ!」ササッ

スイレン「………ん?」

マオ「な、なに?」アセアセ

スイレン「マオちゃん、今なにか隠した」ジドー

マオ「な、何も隠してないよ!」ビクッ

アママイコ「アマアマ!」

スイレン「怪しい……リーリエ」

リーリエ「はい先生」ガシッ

マオ「ちょ、ちょっと!何するのよリーリエ!離して!」ジタバタ

アママイコ「アマアマ!」

リーリエ「マオ!暴れないでください!これも捜索ですから!先生!今の内に!」ググ

スイレン「リーリエ、ご苦労」フフフ

マオ「や〜め〜て〜!!」ジタバタ

サトシ、カキ、マーマネ(あいつら…何か楽しんでないか?)

スイレン「さてさて、マオちゃんは何を隠してるのかな?」ヒョイ

スイレン「!」

スイレン「こ、これは……!?」

アシマリ「アウ!」

リーリエ「ど、どうしたんですか先生!」グググ

マオ「いやーー!!」ジタバタ
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