バットマン「グランド……オーダー?」 マシュ「その2です」

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25 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:41:00.71 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……」

ドクター「……最近、あんまりマシュと、話せてない?」

ブルース「……」

ドクター「……なんて、分かり切ってる質問だったよね。すまない」

ブルース「……」


26 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:41:28.48 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……私は」

ドクター「……」

ブルース「私は、世界を良くしているつもりだった。マシュを助けたのも、その計算の内だった」

ドクター「……うん」

ブルース「……だが、世界は……」

ドクター「……うん」


(((アンタのやり方、嫌いよ。大嫌い)))


ブルース「……思ったように、ならないものだな」

ドクター「そりゃあ、ね。僕たちって、人間だし」

ブルース「……」


27 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:42:02.46 ID:dv7Fg3X90

ドクター「……そうだな。キミの行動も、理解できるんだ。確かに理屈は通ってるし、間違っていない。それどころか、取り得る最高の行動だったとさえ言える。まるで機械みたいな精確さだ」

ブルース「……」

ドクター「……だけど、考えて欲しいんだ。人理を救う者が、人じゃなくなった時……救う事に、どんな意味がある?」

ブルース「……」

ドクター「……」

28 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:42:58.56 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……私には、理解ができない」

ドクター「うん。言ってる僕も、多分あまり理解できてない。ごめんよ。でも……でも、きっと大切な事だ」

ブルース「……そうか」

ドクター「うん」

ブルース「…………考えてみる」

ドクター「……うん。それと、言い忘れてたけど」

ブルース「ああ」

ドクター「おかえり、ブルースくん」

ブルース「……まだ少し、時間はかかる」

ドクター「待ってるさ。僕はドクターで、ロマンチストだからね」

ブルース「……すまないが、私はリアリストだ」

ドクター「あ、何だよ。今僕の事ちょっと馬鹿にした?」

ブルース「まさか。尊敬している」

29 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:43:33.98 ID:dv7Fg3X90


………………

ブルース「ブーディカ」

ブーディカ「あ、ブルース。こんばんは……どうしたの、戦いに赴く前の戦士みたいな顔つきだけど」

ブルース「昼間の礼を欠いた行為を詫びる。すまなかった」

ブーディカ「え……いや、良いよ良いよ。気にしてないって、色々大変だったんでしょ?」

ブルース「その『色々』で相談がある」

ブーディカ「え、ちょっと……どうしたの? 相談?」


30 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:44:00.98 ID:dv7Fg3X90

………………

ブーディカ「……はあはあ、成程ね……カルデアの面々に迷惑をかけた、と……」

ブルース「ああ。どうにかしたい」

ブーディカ「ふむ……どうしたいのさ?」

ブルース「分からない」

ブーディカ「えぇ〜……そこ即答なんだ……」


31 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:44:28.16 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……分からない。どうすれば、人理修復へ最も有利に働くのか」

ブーディカ「……はあ?」

ブルース「……いや、すまない。失言だった」

ブーディカ「……う〜ん……」

ブルース「……」


32 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:44:55.63 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……」

ブーディカ「……全部、計算を頭から取っ払ってみなよ。残ったものが、今やるべき事でしょ」

ブルース「……計算を……全て?」

ブーディカ「そう。忘れるんだ、全部。キミはどうしたい?」

ブルース「……」


33 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:45:25.52 ID:dv7Fg3X90


ブルース「……」


ブルース(世界の救済を全て忘れ、カルデアの安全を考えず、自己の保身を無視した時……最後に残るのは何だ?)

ブルース(……マシュ、ドクター、レオナルド、オルガマリー所長、職員達、フォウ……全員の行動パターンを頭から取り去り、後に残るものは何だ?)

ブルース(私には何が残る? 私は……どうしたらいい?)



ブーディカ(これそんなに悩むところ……?)


34 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:45:54.22 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……」

ブーディカ「……あのさ、今にも人を殺しそうな顔になってるけど。もうちょっと気楽に構えなよ」

ブルース「キラク……」

ブーディカ「そうそう、気楽に。キミの決断で人類が滅ぶ、なんて局面でも無いんだしさ」

ブルース「だが、それは……その場面には、直結しうる」

ブーディカ「だったら、尚更だよ。最初から全部分かってる奴なんて居ないんだし、肩の力を抜いて……今の状況をジョークで笑い飛ばすとかさ」

ブルース「……四面楚歌だ」

ブーディカ「……それジョークじゃないし、笑い飛ばせてもないよね?」

ブルース「……」


35 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:46:37.61 ID:dv7Fg3X90

ブーディカ「ま、最初からうまくいくなんて思ってないけど……」

ブルース「……すまない。ジョークはあまり得意な方では無い。ふざけたプレイボーイを演じる時は、アルフレッドと共に台本を用意していたりした」

ブーディカ「よく分かんないけど、諦めちゃ駄目だって。ちょっとずつうまくなるもんだから」

ブルース「……努力はする」

ブーディカ「そうそう、それが大事。……で、どうしたいのさ?」

ブルース「……ジョークを飛ばせる空気を作る」


36 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:47:06.64 ID:dv7Fg3X90

………………

職員B「……うーん、つっかれた……」

職員C「気ィ抜くな、時代特定はまだ終わってないぞ」

職員B「うん……肩がこるな〜」

職員A「……照明を少し強くするぞ」パッ


電灯「」パッ

ブルース「……」パッ

職員達「「「!!?!??」」」ビックゥゥゥゥゥ


37 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:47:34.76 ID:dv7Fg3X90

職員B「ぶゅっ、ぶほっ、ブルースさん!? いつからそこに!?」

ブルース「……かなり前から居た」

職員C「かか、かなり前!? 全然気づかなかったんですが!?」

ブルース「部屋が暗かったからだ」

職員A「そっ、それにしては……アサシンみたいな気配の殺し方でしたけど……」

ブルース「……私の癖だ。謝る」


38 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:48:01.14 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……謝らなければならないのは、それだけではない。前の特異点では、迷惑をかけた」

職員C「……! そんな事……無いっすよ! 全然、なあ!?」チラ

職員B「そ、そうです! サポートが私達の仕事ですし!」ブンブン

職員A「はい。気にする事はないですよ」コクリ

ブルース「……だが、少しでも君達に頼るべきだった。私は少し、結論を逸った」

職員C「そ……それは……」


39 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:49:06.54 ID:dv7Fg3X90

職員A「……まだ、そう思ってくれてるんだったら。次は俺達を頼って下さい、ブルースさん」

職員B「そ、そうです! 非力で、前線にも出て行けない私達ですけど……でも、私達はひとつです! ひとりで分からない事も、皆で考えたら解決できます!」

ブルース「……ありがとう。すまない」

職員C「謝らないで下さい! 次は俺達、ブルースさんにも切られないような強力な通信を用意します!」

ブルース「それは……」


(((肩の力を抜いて。ジョーク)))


ブルース「……耳が痛い話だ」


職員C「……は、はは」

職員B「う、うふふ……」

職員A「……ぷっ……」プルプル


ブルース(よし)


職員A(あの黒いスーツの耳って、何処なんだろうな……)プルプル


………………


ブーディカ(あ〜……ブルースのジョーク作戦上手く行ってるのかな……すっごい不安……)


40 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:49:40.05 ID:dv7Fg3X90


………………

レオナルド「……」カチッ、キュィィィィィィィン

レオナルド「……ふむ、断熱的な観点から見たら悪くないな。けど、防御力は……」

レオナルド「……う〜ん、強化したブレーサーも壊されるくらい激しい戦いだしなぁ……いっそ魔法コーティングの素材で、重くとも断熱と防御に割り振って……」


ブルース「……多少の寒さなら我慢できるが」

レオナルド「ん……そうだね。キミはやせ我慢が大好きなようだから」

ブルース「それに対しては、反論のパターンがいくつかある」

レオナルド「客観的な事実さ。工房へようこそ、ブルース」


41 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:50:12.44 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……昼間は、悪かった」

レオナルド「別に、いいさ。気にしていないからね」

ブルース「それでも」

レオナルド「……はあ、キミも思い込みの激しい……まあ良いか。頑固なのは知ってたし……良いよ、分かった。許すよ」

ブルース「……ありがとう」


42 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:50:46.62 ID:dv7Fg3X90

レオナルド「で、どうしたのさ? 急に来たけど」

ブルース「……」

レオナルド「……?」

ブルース「謝りたかった。前回の特異点での行動を」

レオナルド「……ああ、その事か。まあ、エンジニアとしては言う事はないさ。キミは無事で帰って来たし、スーツもボロボロだけど大方無事。さあ次の仕事にとりかかろう、ってなもんだ」

ブルース「……」

レオナルド「……エンジニアとしては、ね。私個人なら話は別だ」

43 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:51:15.19 ID:dv7Fg3X90

レオナルド「まったく、聖杯持ちサーヴァントの前に立ちはだかるわ、マシュを庇って崩壊に巻き込まれるわ、時流の中から帰って来たと思ったら死ぬほど落ち込んでるわ……」

ブルース「……」

レオナルド「……挙句の果てに、こちらには何の説明もないと来た。別に説明をしろとは言わないが、こちらの気持ちだって考えて欲しいものだ」

ブルース「……すまない」

レオナルド「……いいよ、責めてもどうにもならないからね。元々レイシフトは危険極まりないものだ。まかり間違えば死ぬ、それも理解してた」

ブルース「……」

レオナルド「……でもね、ブルース。犠牲の上に立つのだって、辛いものだよ」

ブルース「……肝に銘じておく」


44 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:51:42.84 ID:dv7Fg3X90

レオナルド「うん。……あーあ、そうは言ってもこれからも死線続きなんだろうなぁ」

ブルース「こちらもやわではない」

レオナルド「だから心配なんだって」

ブルース「……頼りにしているぞ、エンジニア」

レオナルド「私の胃痛が倍増するからやめてくれないかなー!」


45 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:52:13.63 ID:dv7Fg3X90


………………

所長「……」

ブルース「……」

所長「……」

ブルース「……」

所長「……」

ブルース「……」

所長「な に か ? 」

ブルース「……」


ブルース(……かなり怒っている)


46 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:52:52.95 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……昼間は、悪かった」

所長「……」

ブルース「……前の特異点でも」

所長「……」

ブルース「……冬木でも。誰の気持ちも考えない行動をとっていた」

所長「……はぁ……」


47 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:53:20.06 ID:dv7Fg3X90

所長「……こっちこそ、悪かったわね。色々、空気を悪くして……私も、まだまだ甘かったわ」

ブルース「……」

所長「計算と慎重さ。確かにそれは重要ね、ブルース。アンタに言われた事、ずっと考えて……それで、割り切ろうとしてた」

ブルース「……」

所長「……でもね、ブルース。やっぱり無理。私が所長の器じゃないっていうのもあるだろうけど、アンタが……アンタ達が死ぬの、耐えられないわ」

ブルース「……」


48 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:53:58.94 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……必ず、皆を生きたまま連れて帰る。約束する」

所長「……アンタはそう言ったら、絶対にするものね。でも……アンタも、生きて帰って来ないと駄目なのよ?」

ブルース「……ああ、勿論だ。誓う」

所長「…………そう。なら、良いわ」

ブルース「……」

所長「……ブルース」

ブルース「……」

所長「……ごめんなさい」


49 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:54:34.40 ID:dv7Fg3X90

………………


ブルース「マシュ」

マシュ「……すみません、今忙しくて……」タッタッ

ブルース「……」


【キッチン】

ブルース「マシュ」

マシュ「すみません、後で……今忙しくて」タッタッ

ブルース「……」


ブルース(なら、マシュの分の仕事を事前に全て終える)ピッピッ

プルルル、プルルル


ブーディカ『はーい、もしもし?』

ブルース「手伝いが欲しい」



50 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:55:25.19 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……」ズダダダダダダダダダダ……

ブーディカ「うーん……文面が難しいなぁ」サッサッサッ


ブルース(この書類はこちらの棚。このハンコはここへ。あれの関連書類はE-0121の引き出しの赤いフォルダーに挟まっていたハズ。あの事象の参考文献はこの棚)ズダダダダダダダダダダ……


職員A「あの、TP現象についての書類を……」

ブルース「これだ」

職員B「機材の稼働に関しての許可書を……」

ブルース「これを」

職員C「シバのレンズ……」

ブルース「レンズの角度調整は既に終わっている。焦点の調整を」

職員C「あっ、はい」

ブーディカ「うーん……このハンコどこだっけ?」キョロキョロ

ブルース「これだ」

ズダダダダダダダダダダ……


ドクター「……ぶ、ブルースくん、今日はやけに気合が入ってるね?」

レオナルド「やる気があるのは良い事だ。よしよし、これで次のレイシフト先の特定も進みそうだね」

ブルース「……」ズダダダダダダダダダダ……


マシュ「おはようございます」ウィーン

ブルース「……」ズダダダダダダダダダダ……‼

AI『特異点の特定を完了。モニターに表示します』

マシュ「え……」

ドクター「うっそ、はやすぎない……?」

レオナルド「う〜ん、三日分の仕事だったはずだが……」

51 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:56:10.64 ID:dv7Fg3X90

所長「……お、終わったみたいね」

ブルース「……」シュゥゥゥゥゥゥ……

所長「ちょ、丁度良いからここでミーティングを開きましょう。全員、居るかしら?」


職員達「「「はい!!」」」

ブーディカ「はいはいっ」

ドクター「はい!」

レオナルド「はいな」

マシュ「……はい」


52 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:57:13.07 ID:dv7Fg3X90


ガガガガガガガガ……ピラッ


所長「……解析結果によると、今回のレイシフト先は16世紀後半。座標は……ヨーロッパ、大西洋辺りの海洋です」ペラッ

ブルース「……」

ブルース(……これで、マシュと少しは落ち着いて話が出来るか?)


マシュ「……」


53 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:58:05.75 ID:dv7Fg3X90

所長「観測結果によると、恐らく今回のレイシフトも過酷なものになります。ロマニ、レイシフト組の健康状態は?」

ドクター「両名ともに良好です。ただ、今回のレイシフト先は……海洋だという事で、湿気と潮風によるブルースくんへの健康状態への影響が懸念されます」

所長「……レオナルド、どうにかできる?」

レオナルド「対策済みだ。スーツの素材は断熱性と保温性に優れたものを採用し、乾燥機能もバッチリ。スーツの構造に圧縮した空気の層を作った事により、海水に浮く事も可能になった」

所長「流石ね。ではレイシフト組は解散とします。十分休んで頂戴」


マシュ「……」スクッ


ブルース(……)


ブルース「……」スクッ

ブーディカ「あっ、ちょっ」スクッ

54 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:58:31.89 ID:dv7Fg3X90


………………

マシュ「……」スタスタ

ブルース「……マシュ、待ってくれ。話がしたい」

マシュ「……」ピタッ……クルッ

マシュ「……はい、なんでしょう?」ニコリ


55 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:59:01.27 ID:dv7Fg3X90

ブルース「……前回の特異点での事を……」

マシュ「はい。大丈夫です」

ブルース「……いや、大丈夫ではなく……」


ブーディカ「やっと追いついた……あ、取込み中だった?」


マシュ「いいえ、話なら終わったところです。失礼しますね、『ブルースさん』」スタスタ


ブルース「……!」


56 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:59:27.86 ID:dv7Fg3X90


ブーディカ「……あちゃあ、アレは相当……」

ブルース「…………」

ブーディカ「……ごめんね、アタシのタイミングも悪かったよね」

ブルース「……いや……責任は、私にある」


57 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/01(木) 23:59:54.22 ID:dv7Fg3X90

ブルース(……私の安易な自己犠牲が、彼女を追い詰めたのか……)


(((貴方をお守りするべきだったのに、私は死んでいた。私はきっと地獄へ堕ちるでしょうな)))


ブルース(……私は、考えられてすらいなかったのか。誰かを守りたいと願う者の、気持ちさえ……)


ブーディカ「……あのさ。仕方ないとは、言えないけど……」


58 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:00:22.93 ID:HOl6uqCb0

ブーディカ「……アンタの気持ち、アタシは分かるよ。守ろうとして、事態が悪くなるってのも理解できる。でも」

ブルース「……」

ブーディカ「でもアンタも、分かるでしょ? 記憶っていうのは、人の心をえぐり続ける一番むごいシロモノなんだ。だから、やっぱりアタシ達、やり方を変えないと駄目なんだ。生きてる人間として……これから先、ずっとあの子の記憶に残る命として」

ブルース「……そうか。いや……そうだな」


ブルース「……命として……」


ブルース(……やはり、計算づくでは……うまく、いかないか)


59 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:02:15.43 ID:HOl6uqCb0


………………


(((まさか。尊敬している)))

(((頼りにしている、エンジニア)))

(((必ず、皆を生きて連れて帰る。約束する)))


ブルース「……」


ブルース(……全て、計算から発した言葉だ。何も反省など出来ていない。何も変われてはいない。人間を計算し尽くし、その結果から出て来た言葉たちだ)


(((お前は怪物だ)))


ブルース(マシュには、計算から出た言葉が通用しない。彼女は……恐らく、私を見抜いている。私の言葉の底を見通している)


(((これは、私が私になるための……必要な、時間だ)))


ブルース(……そして、どうなった? 結果がこれだ。マシュの心はズタズタになり、私の言葉は届かない……)

ブルース(……計算と、理屈から出て来た言葉など……)

ブルース(……怪物には、相応しい末路なのかもしれないな……)


60 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:03:04.08 ID:HOl6uqCb0

ピピピピ‼ ピピピピ‼


ブルース「……」ムクリ

時計『07:00』

ブルース「……」

モゾ。モゾモゾ

フォウ「フォウ」

ブルース「……おはよう」スクッ


ピーンポーンパーンポーン

所長『おはよう、朝の七時よ。これより30分後から、第三回レイシフト前、最後のミーティングを開始します。遅れないように。良いわね』


61 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:04:00.94 ID:HOl6uqCb0

ブルース「……」スタスタ

フォウ「……」テクテク


マシュ「……」スタスタ……ピタッ

ブルース「……おはよう、マシュ」

フォウ「フォウ、フォーウ!」ピコピコ

マシュ「……」スタスタ

ブルース「……」

フォウ「フォウ……」シュン


ブーディカ「おっはよう! ……ってあれ?」

ブルース「……おはよう、ブーディカ」スタスタ

ブーディカ「ちょっと、なんで朝からそんな険しい顔……ちょっと」


62 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:04:34.50 ID:HOl6uqCb0

………………

所長「……以上が、今回のレイシフトにおける概要となります! 何か質問は?」

ブルース「……」

マシュ「……」

ブーディカ「……」ダラダラ


ブーディカ(この二人の間に座るの、キツイなぁ……)ダラダラ

所長「……あの、ブーディカ、大丈夫? 顔色が酷いけど」

ブーディカ「あ、うん……ヘーキ……」


マシュ「……」

ブルース「……」


ドクター(……二人とも、いつもはあんな感じじゃないよね?)ボソボソ

レオナルド(やっぱりうまくいってないみたいだね、これ……)ボソボソ

ドクター(どうしよ……)

レオナルド(私達はどうにも出来ない……けど、せめて見守らなきゃ)


63 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:05:25.75 ID:HOl6uqCb0

所長「それでは、レイシフト要員は九時までに準備を終わらせ、コフィンにスタンバイする事! 良いわね、以上!」


マシュ「……」スクッ、スタスタ……ガチャッ

ブルース「……」ジッ

ブーディカ「さ、さーて! アタシも準備しなきゃなー!」スタスタ

ブルース「……」スクッ


ドクター「……ごほん」カタカタ……

レオナルド「……ふぅ……」カタカタ……


カタカタ、カタ。カタカタ……
64 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:05:55.65 ID:HOl6uqCb0

ブルース「……」ガチャッ、ガチッ。ガキリ

ブルース「……」シュルッ、シュッ。シュバッ


マスク「」

ブルース「……」スッ

バットマン「……」


65 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:06:37.88 ID:HOl6uqCb0

………………

ドクター「時刻、08:58。ブルース・ウェイン、マシュ・キリエライト、ブーディカの三名がコフィンにスタンバイ完了」

職員A「存在証明式始動! 観測は順調!」

職員B「電子機器類に異常は認められません! AIによるウィルス検査もクリア!」

職員C「シバによる時代特定、良好! 16世紀後半の特異点をロック!」


所長「では……海洋へのレイシフト、カウントダウン開始!」

職員達「「「了解、カウントダウン開始!」」」


ドクター「……ああ、不安だ……二人の仲が」

レオナルド「そこはそれさ。割り切る部分はきっちりしなよ、私達はあくまでサポートなんだからね」

ドクター「うん、分かってるけど……うん、そうだね……」

レオナルド「……へたれるなよ、きっとうまくいくさ」

ドクター「……うん。よし、やらなきゃな」


66 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:07:03.15 ID:HOl6uqCb0


(((記憶ってのは、人の心をえぐり続ける、一番むごいシロモノなんだ)))

(((失礼しますね、『ブルースさん』)))


バットマン(……拒絶か)


ドクター『レイシフト10秒前! 9! 8! 7! 6! ……』

バットマン(……いや、諦めるわけにはいかない)

ドクター『3! 2! 1!』

バットマン「……」グッ

『0』


67 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:07:52.96 ID:HOl6uqCb0

………………

ザザァン……ザザァン……


???「ん〜、あのBBAめ何処へ行ったのやら……」キョロキョロ

???2「キミがあそこで邪魔しなければ仕留められたんだけど?」

???3「メアリー、無理ですわ。虫には言葉なんて通じませんの」

メアリー「……キミは優し過ぎるよ、アン。銃で撃つとかしても良いのに」

アン「嫌です。銃が汚れます」

???「仮にもキャプテンなのにこの言われよう……でももっと言ってくだちい」デレデレ

メアリー&アン「……」サササ

???「うーん見事なドン引き! むしろ好きですぞ!」


68 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:08:19.05 ID:HOl6uqCb0

???「っとと、風が出て来たな。帆を張れェ、野郎どもォー!!!」

海賊たち「「「ウッス!!!」」」ザッ、ザッ


???「うんうん、やっぱり海の上と海賊が一番! あ、でもチミ達も一番だからね、デュフフフ……」

アン「……見ちゃ駄目ですわよ、目が腐ります」

メアリー「そうだね。早く船の中に戻ろう」

???「ちぇー、つれねえでやんの。……おーい、そこのデカいのも、いつまでも寝てねえで起きろよぅ」


???2「……グルルルル……」


69 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:09:16.11 ID:HOl6uqCb0

???2「……匂い」スンスン

???「あ? 匂いがどうしたってんだよ」

???2「匂いだ。知ってる匂いが来た……あっちだ」

???「……あっち? ほんとにござるかぁ?」

???2「オレを……疑うのか!」ドォッ‼

???「あっいえ、この黒髭の名誉にかけて疑ったりしませんとも。野郎ども、あっちだあっち。あっちに舵を取れ」

???2「……グルルル……」

黒髭「……にしても、疑ってるワケじゃねーけどよぅ。匂いで分かるってホント?」

???2「……嗅ぎ慣れた匂いだ。下水の中にも、散々漂ってきた匂いだ……」


70 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:10:16.14 ID:HOl6uqCb0

黒髭「下水……いよいよ人間離れしてやがるぜ、その見た目も生活も……」

???2「……オレはもう一度、寝る……」ノッシノッシ

黒髭「あ、おい。胸元のペンダント、外して行かねえのか? 潰れっちまうかもよ?」

???2「これは離さない。絶対に離さない」

黒髭「あ、そう……好きにしてちょ。えーと、きら……きらー……キラークラッシュさん?」

キラークロック「……オレは、キラークロックだ」



71 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/02(金) 00:10:45.43 ID:HOl6uqCb0

第三章

封鎖終局四海 オケアノス
72 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/02/02(金) 00:12:39.37 ID:HOl6uqCb0
今回の更新はここまでです。
全然関係ないですけどローガン良かったです。涙腺爆発しました(クソ報告)
Way down we go好きな人もっと増えろ……
73 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/02/02(金) 00:17:50.40 ID:HOl6uqCb0
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF

今回の悪役の参考資料です。

https://www20.atwiki.jp/nijiame/

以前どなたか紹介して下さったこちらのサイトもとても良い感じです。【DC】の【キャラクターBios】のカ行に紹介が収納されているかと思いますので、読んでいただけるともっと楽しめると思います。
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 00:53:34.85 ID:GHta5GONo
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 01:07:43.34 ID:3rh10afs0
おつだで
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 01:16:17.32 ID:XVplaI7fo
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/02/02(金) 07:39:59.94 ID:evXSxeU3O

マシュとの関係改善は骨が折れそうだな。
なあランスロット?(憐れみの視線
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 13:09:04.14 ID:zVP3AkCH0

キラークロックきたか!

どこまでバットマンの精神を忠実に再現しているところが素晴らしい
今後も期待してる

ジョーカー ヴェイン デスストロークあたりはでそうだが楽しみだ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 22:28:21.58 ID:7ShlcTAoO
ハーレイクイン…
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/02(金) 22:41:45.13 ID:QgxzRyMfo
ポイズンアイビーとか7章に出そうではあるんだけどね

もう今から5章が楽しみで仕方ない
ほぼ絶対にあの対決が見れるし
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 09:45:39.55 ID:QDETvzd2o
地味に事務処理で頼りにならないブーディカ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/04(日) 20:31:22.81 ID:GS/WizNOo
動画でしか見たことないから分からんのだが
アーカムナイトのバットマン普通に飛んでるけどあれどうなってんの
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 16:12:36.92 ID:Qjt7lcENo
>>1が第三章を書くのが先か、ゴッサムバイガスライトの円盤が発売されるのが先か。楽しみだ

ガスライトのコスチュームかっこいいよね
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 16:13:59.76 ID:Qjt7lcENo
あ、三章じゃなくて四章か
85 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 20:56:46.02 ID:TnYdpgrB0

海賊「ふんふんふふ〜ん♪ 海の上にゃならず者が似合う〜……」

女海賊「うるさいよ、ボンベ! 歌ってる暇があったら舵取りに集中しな、さっきから向かってる先がブレブレじゃないのさ!」

ボンベ「うへぇ……でもいい歌でしょ、ドレイクの姉御ォ? こう、海賊の哀愁が漂ってるっつーか……」

ドレイク「フン、陸の詩人にアテられっちまったのかい? 哀愁なんて二の次で良いじゃないのさ、島に戻りゃあ逃げきれた祝いに酒宴だよ!」

ボンベ「アイアイサー! おっしゃあ、向かう先を定めて……おやぁ?」

ドレイク「……今度は何だい?」

ボンベ「いや、姉御。アレ、アレ」

ドレイク「あン?」ジッ……


86 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 20:57:43.75 ID:TnYdpgrB0

ギュ……ギュイ……ギュイィィィィィ……

ボンベ「なんだありゃあ、甲板の上の空気が歪んでるみてえに見えますが」

ドレイク「……総員戦闘態勢! こないだ戦った髭みたいなのが来るかもしれないよ、注意しな!」


海賊達「「「ウッス!!!!」」」ザザザッ


ボンベ「え、ええぇ!? 舵取りはどうします!?」

ドレイク「離すんじゃないよ、アタシ達で片付ける!」

ボンベ「んな無茶な!」


87 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 20:58:24.03 ID:TnYdpgrB0

………………

ギュォォォォォォォォォォッ‼


バットマン「ぐっ」ドサッ

マシュ「うっ」ドササッ

ブーディカ「おっとと……ってアレ? 陸?」スタッ


バットマン(……どういう事だ? 陸? 今回のレイシフトは海洋上に発生する可能性が高かったはず……いや、ここは)ムクリ


海賊達「「「……」」」ズラララララッ


バットマン(……甲板の、上……)

バットマン「……ドクター」

ドクター『……ごめん』

バットマン「構えろ! 海賊船の上にレイシフトしたぞ!」

マシュ「くっ……」スッ

ブーディカ「ええ〜……いっつもこんな感じなの……?」スッ


88 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 20:59:02.82 ID:TnYdpgrB0

マシュ「はあっ!」シュドッ‼

海賊A「うぎゃ!?」ドサッ

バットマン「ふっ!」シュッ

海賊B「いっ……うお!?」グルンッ、ドッサァ‼

ブーディカ「そぉらっ!」ガギィィン‼

海賊C「おお! おっぱいでか……」

ブーディカ「フンッ!」ドッシャア‼

海賊C「ひぃ!?」ドサッ


海賊D「な、なんだこいつら!?」

海賊E「ま、またバケモンだ……こんなの勝てねえよ!」

89 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 20:59:49.31 ID:TnYdpgrB0

バットマン(このまま制圧できるか……?)


女海賊「フッ!」シュタッ

バットマン「!!」ズザッ

女海賊「……いきなり乗り込んできて派手に暴れてくれるじゃないのさ。何が目的だい?」

バットマン「……お前達のような小悪党に話す目的など持ち合わせていない」ジリッ

女海賊「へえ! 面白いじゃないか、このフランシス・ドレイクに向かって……小悪党だって?」ギロリ


バットマン(フランシス・ドレイク。世界一周を達成した初のイングランド人であり、スペインの無敵艦隊を破った軍略家でもある……だがその実態は、国家公認の私掠船船長。海賊の頭だ)

バットマン「……」

ブーディカ「……ちょっとブルース、煽ったのは不味かったんじゃない……?」

ドレイク「それじゃあ一発ぶちかましてやるよ! 小悪党の力を思い知りなァ!」カチャッ


90 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:00:40.26 ID:TnYdpgrB0

ドレイク「オラッ!」パァン‼

バットマン「くっ……」バッ


海賊D「ヒャッハー!」ブゥン‼

海賊E「姐さんが戦うなら怖えモンはねえぜ!!」ブォン‼

ブーディカ「ほっ」ガギィィン‼


マシュ「はっ!」ドシュッ

海賊F「んげぇっ!?」ドサッ


ボンベ「とったりぃぃぃぃぃぃ!!」ヒュンッ‼

マシュ「!? しまっ……」


ガギィィィィィィィ‼


バットマン「……無事か、マシュ!」ギリギリギリギリ

マシュ「……!!」


(((さらばだ。マシュ)))


91 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:01:10.50 ID:TnYdpgrB0

マシュ「……やめてくださいっ!!!」バッ

バットマン「っ」ドサッ


ボンベ「……え? あれ?」オロオロ

海賊G「へっ……?」

ドレイク「オラぼさっとすんな! チャンスだよ!」

海賊達「「「お、おお……?」」」


ブーディカ「ちょっと! 仲間割れしてる場合じゃないでしょ!?」ヒュンッ

ドレイク「チィッ、アンタは特別厄介だねえ!」パァンパァン‼

ブーディカ「っ」ギャギィン‼


92 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:01:43.50 ID:TnYdpgrB0

ドレイク「あとボンベェ! アンタ舵から手ェ離すなって言ったのに何やってんだい!!」

ボンベ「すんません! でも我慢できませんっした!」

ドレイク「後で船底掃除だよ! 隅から隅まで掃除しとけ!」

ボンベ「ええ〜!? そりゃないっすよぉ!?」

海賊達「「「はははははは!!!」」」


バットマン(……あちら側の戦意、雰囲気は最高に近い。こちらは……)スクッ

マシュ「……」

ブーディカ「……やるよ、反撃する」

バットマン「……ああ」


バットマン(……前の特異点のツケが回ってきたか……)


93 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:02:14.97 ID:TnYdpgrB0

バットマン「ドクター。フランシス・ドレイクと遭遇、交戦中だ。彼女はサーヴァントなのか?」

ドクター『ちょっと待って、解析中……アレ、おかしいな? センサーが故障してる……?』

バットマン「……?」

ドクター『ご、ごめん! 解析が正常にできそうにない、センサーの異常としか思えない……』

バットマン「……了解した」

ドレイク「なんだい、敵を前によそみかい!?」パァン‼

バットマン「フッ!」シュポッガシッ、ギュルギュルギュルギュルッ


94 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:02:43.30 ID:TnYdpgrB0

ドレイク「チッ、マストの上に……任せるよ、アンタ達!」

海賊達「「「ウッス!!」」」ヨジヨジ


バットマン(……跳躍で追って来ないところを見ると、彼女はサーヴァントではない可能性が高い)


ザザァン……ザザァン……


バットマン「……? アレは……」


95 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:03:18.27 ID:TnYdpgrB0


マシュ「やあっ!!」ギャァン‼

海賊J「うぐ……!?」ドシャッ


ドレイク「ったく何なんだい、アンタ達ってのはいきなり出て来て襲い掛かってくるねえ! 髭の奴等と言い、そこらの海賊よりタチが悪いよ!」パァン‼

ブーディカ「くっ……髭のヤツラ?」ギャァン‼

ドレイク「? アンタ達、アイツらの仲間じゃ……」


バットマン「注意しろ! 別の海賊船が来るぞ!」

ドレイク「ああん!?」

海賊K「あ、姉御! マジです、向こうから……『黒髭』の旗が来ます!」

マシュ「……?」


96 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:03:54.17 ID:TnYdpgrB0

ドレイク「ったくこのクソ忙しい時に……ホントじゃないか! ボンベ、面舵一杯! 全速でこの海域から離れるよ!」

ボンベ「アイアイサー!」ガシッ


グラグラッ

ボンベ「……!? あ、姉御、舵がききやせん! そ、それに進められてません!」

ドレイク「なんだって!? なんでまた……」


バットマン「……?」

バットマン(この揺れ……船の下に、何か居る……巨大な力を持つ、何かが)

97 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:04:29.97 ID:TnYdpgrB0

ザザァン……ザザァン……

黒髭「フッフーンwwwwwwキラークロック殿の鼻に間違いは無かったですな、とうとうBBAを追い詰めましたぞwwwww」

???「どうする、俺も出るかい?」

黒髭「あっいえ、先生が出るまでもないですぞ。オラァ野郎ども、全砲門開け! 砲火準備ィ!!」

海賊達「「「ヒャッハー!!」」」ガパリ、ガパパパパパパパ……


98 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:05:10.72 ID:TnYdpgrB0

ドタドタ、ギャリィン‼ ヤベエゾ‼ ヨウイシロー‼


マシュ「フッ!」シュドッ‼

海賊L「おぐっ!?」ドッシャア‼


ドレイク「チッ……手の空いてる奴等は大砲に回りな! 来るよ!」パァン‼

ブーディカ「ブルース! どうすんのさ!?」ギャガァン‼


バットマン「待て……フッ!」ドガッ

海賊K「おわあああああああ!?」ヒュゥゥゥゥ……ドサッ

バットマン「ドクター、センサーはどうだ」

ドクター『……よし、解析完了! あちらの船からはサーヴァント反応が複数!』


バットマン(……という事は、あちらが人理を乱す側なのか?)


ドクター『……ブルースくん、センサーの故障かと思ったが、これも報告する!』

バットマン「何だ」

ドクター『キミ達が乗っている船の下にも、サーヴァント反応がある!! それが船の進行を止めている!!』

バットマン「船を……止めている……?」


99 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:05:53.15 ID:TnYdpgrB0


ドドドォン……


ドッガァァァァァァァ‼


ボンベ「ちくしょう、撃ってきやがった!!」

ドレイク「負けてられるかい、撃ち返しな!」


ドドォン‼‼

ゴン、ボシャァ……


ボンベ「駄目です! 砲弾が装甲に弾かれて海に落ちちまいます!」

ドレイク「チィッ、やっぱり相手にならないねえ! まだ逃げられないのかい!?」

ボンベ「やっぱり駄目です、進めません!」

ドレイク「カーッ、なんてこったい!」


バッ、バサササササササ……スタッ

バットマン「……」ムクリ

ドレイク「……」


100 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:06:41.27 ID:TnYdpgrB0


ドドドドォン……ドッガァァァァァァァ‼ ドッガァァァァァァァ‼


バットマン「今は争っている場合ではない。手を貸せ」

ドレイク「へえ、言うねえ。さっきまで大喧嘩してた相手に手を貸すって?」

バットマン「……我々の間での争いは利にならないぞ」

ドレイク「…………どうだか。少なくともその眉間を撃ち抜きゃ、こっちはちょっとスッキリするかもね」チャキッ

バットマン「……」

ブーディカ「ブルース」

マシュ「…………」


バットマン「……」


(((逃げろマーサ、ブルース)))


バットマン「撃てばいい。それで解決するなら、そうしろ」

マシュ「……!」

ドレイク「……」カチャリ


バッシャァァァァァァァァァァ‼


???「グルルルルルルオアアアア!!」ドドッ‼

ドレイク「ちぃっ!?」ババッ

バットマン「!!」ジリリッ


バットマン(身体を覆う緑のウロコ、ワニじみた鋭い牙、2Mを超える巨体……!)


キラークロック「ヴォォォォォォォォアアアアアアア!! 見つけたぞ、バットマン!!!」ギラギラ


101 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:07:38.41 ID:TnYdpgrB0

バットマン「……船を止めていたのもお前か!」

キラークロック「軽い仕事だ……お前を半分に食い千切るのと同じくらいな!」ブォンッ‼

バットマン「っっ」バッ

シュッ

バットマン「っぐ……!?」ビュォッ、ドガァァァァ‼

バットマン(馬鹿な、掠っただけで……!)ドサッ、ゴロゴロ


マシュ「っ、ます……」

ブーディカ「ブルース!」バッ


ドレイク「ワケが分からないけど、あっちで争う分には勝手にさせとくんだ! それより逃げるんだよ!」

ボンベ「駄目です、もう船が接舷寸前です! じきに乗り込んで来やすぜ!」

ドレイク「……余計なモンは全部船から落とせ! ちょっとでも速力を上げるよ! それと、火薬のタルを全部持ってきな!」

ボンベ「アイアイサー!!」

102 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:09:11.69 ID:TnYdpgrB0

………………

黒髭「デュフフ、必死必死。野郎ども、休まず撃てぇい!」

メアリー「そろそろ乗り込みかい?」

黒髭「ん〜……見た事ない猫コスプレのゴツイ男が居るから却下で。キラークロック殿にお任せして一旦様子見、それでも駄目なら我々の出番ですぞ」

アン「随分慎重ですわね?」

黒髭「グフフフ、キミ達を傷付けたくないからねwwwww」

メアリー「……」

黒髭「……それに、キラークロック氏って死なないし。オラ休むな! 撃て撃て撃てェい!!」


ドドォン‼ ドドォン‼


…………………

ブーディカ「っく!?」

キラークロック「退け、邪魔だ!」ドゴォン‼

ブーディカ「あぐっ……!?」ドッサァァァァァ

キラークロック「ウヴォォォォォォォォォォォオ!!! バットマン!!!」ドスドス

バットマン「……!」グ……プルプル、ドサッ

マシュ「……こっちです!」シュドッ

キラークロック「アァァァァァァァグゥゥゥゥゥゥ……」イライラ



海賊L「よっこらせ、よっこらせ……ありったけの火薬ダルですぜ!」ゴロゴロ

ドレイク「よし、左舷後方、下部に吊り下げなァ! いいかい、合図したら一斉に左舷後方の大砲を撃て! ボンベは舵につけ!」

ボンベ「左舷……つって、黒髭の船は右舷ですぜ!? どうするつもりですかい!?」

ドレイク「……イチかバチかだよ!」

ボンベ「……よっしゃあ! よく分かんねえ賭けは大好きだぜェ!」


103 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:10:18.20 ID:TnYdpgrB0

キラークロック「……邪魔だ!」ガガァッ

マシュ「……!」ゴン‼ ゴォン‼

キラークロック「ヴォオオオオオオオオ!」ブォンッ‼

マシュ「っきゃあ……!?」ガガッ、ヨロッ

キラークロック「捕まえたぞ、このまま握り潰してやる……!」ガシ、ギリギリギリギリ

マシュ「あ……あぐ……」ジタバタ

キラークロック「……グルルルルル……」ギリギリギリギリ

マシュ「あ……」ジタ……

キラークロック「……グルルルルゥ……」ギリギリギリギリ……


バットマン「ジョーンズ……やめろ!」ムク……

キラークロック「……! オレをその名で呼ぶな……!」

バットマン「彼女を放せ、ジョーンズ!」スチャッ‼

キラークロック「オレは! キラークロックだ!」

104 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:11:04.15 ID:TnYdpgrB0


マシュ(! 力が弱まって……! これなら!)ググッ‼

バットマン「シッ!」ヒュォンッ‼


バットラング「」ヒュォォォォォンッ

キラークロック「チィッ!」バッ


マシュ「っ」ドサッ

バットマン「無事か!」

マシュ「げほっ、ごほっ……」

キラークロック「……バットマン……!」


105 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:11:43.98 ID:TnYdpgrB0


黒髭「ん〜? ……向こうの船の動きが奇妙ですなぁ。オイ、キラークロックは避けて撃てよ?」

海賊達「「「ウッス!!!」」」

黒髭「むむぅ、何か妙な雰囲気ですなぁ……いや〜な予感。さっさとケリ付けちゃうか。乗り込み準備を整えろ!」

??「どうする? おじさんも出ようか?」

黒髭「いえいえ、まさか。お手を煩わせるまでもないでござるぞ」


106 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:12:23.63 ID:TnYdpgrB0

ドレイク「今だ! 取り舵いっぱァァァァァァいィ!!!」

ボンベ「アイアイサー!」ガラガラガラガラッ

グォォォォォォォォォォン……!


ドレイク「左舷後方の砲、撃てーーーー!!」

ドドドドォォォォン‼


グラグラッ、グォォォォッ‼


ドレイク「……ここだ!」パァン‼

火薬樽「」ドゴォォォォォォォォォォン‼


グィィィィィィィッ、ザザザザザザァァァァン‼

ドレイク「左舷のイカリ降ろせー!! ターンだ!」

ガギギギギギギギギギ‼


グォンッ

バットマン「うぐっ……!?」ゴロゴロッ

キラークロック「!?」ヨロッ


ドドォン……


ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ‼


マシュ「!!」


マシュ(砲弾が……駄目、直撃してくる)


バットマン(マシュが……!)


キラークロック(……!)


107 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:13:16.01 ID:TnYdpgrB0


バッ、ドゴォォォォォォォォッ‼


キラークロック「ガァァァァァァァァァっ……」ボッシャァァァァァン

マシュ「きゃ……!?」バシャァァァァァァン……

バットマン「っ、マシュ!」バッ


バットマン(しまった、マシュが落ちた……いや、キラークロックが砲弾から庇った……!? どういう事だ……!?)

バットマン(……混乱せず、落ち着け。切り替えろ。今すべき事は何だ……!)

バットマン「……」ガバッ


バットマン(……マシュの姿は見えない。海面だけ……飛び込むか? いや、それは……駄目だ、しかし……)


(((怪物め)))

(((お前は怪物だ)))


バットマン「……!!」ギリィ


ブーディカ「ブルース! ブルースってば!」


108 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:14:10.12 ID:TnYdpgrB0

バットマン「……」クル

ブーディカ「ちょっと、不味いよ……」ジリジリ


海賊達「「「……」」」ジリジリジリッ


ドレイク「……さあ、さあ。もう逃亡完遂は目前だけど、アンタ達はどうしてやろうかねえ」

バットマン「……」

ブーディカ「……」

109 : ◆GmHi5G5d.E [saga]:2018/02/06(火) 21:14:50.36 ID:TnYdpgrB0

………………

黒髭「ちぇー、完全に勝ったつもりで居たのになァ。あんだけ近寄った状態で強引にUターンとか、ちょっと予想できねーし……」

黒髭「……それに、キラークロック殿には悪い事したでござるなぁ。あの砲弾が当たるとは……」


黒髭(……いや、当たる軌道じゃねえよなァ、アレは。明らかに、キラークロックは庇った……あの少女を)

黒髭「……ちぇー、分かんねえなーもー」

???「……こりゃ、参ったねえ。俺も出るべきだったよなぁ、すまんすまん」ポリポリ

黒髭「あーいえ、先生に出るな出るなっつってたのは拙者ですし。次は確実に仕留める、それだけですぞ」

???「……それ、何度か聞いたけど……」

黒髭「そうでしたかな? ふひひ、なら次こそ本当ですぞ」

???「……ま、次は俺に任せてね」スタスタ

黒髭「デュフフフフ……」


黒髭(……ち、やっぱ誤魔化すのにも限度があるよなァ。流石はギリシャの大英雄、ヘクトール様だぜ)

黒髭「……ふんふふんふふ〜んっと」

110 : ◆GmHi5G5d.E [saga sage]:2018/02/06(火) 21:16:06.02 ID:TnYdpgrB0
今回の更新はここまでです。ガスライトのスーツ、探偵感マシマシで良いですよね……
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 21:19:22.19 ID:8KWg9OoSO
DCならスーパーマンかグリーンランタン辺り読んだ方がよかった

あるいはアヴェンジャーズ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 21:23:05.03 ID:r0S7YB9zO

バッツだからこそ良いんだよ分かるだろ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 21:48:44.69 ID:Fy731sP0o


ガスライトは肩掛け襟立ちマントがくっそかっくいい

どうせだからこのssでも各時代に合わせたコスチュームで読んでみたいけど難しいっぽいですね……
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 21:56:46.23 ID:Fy731sP0o
https://i.imgur.com/zMtpQ3j.jpg
試しにこの時代はどうだと思って探したら普通に居ましたね、パイレーツオブバットマン

やっぱ75年以上生きてるとコスチュームの数半端ねぇわ

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 22:41:19.38 ID:PawV3bGno

キラークロックがこんだけ強いとデスストロークとかベインはどうなってしまうのか
超人連中に劣る戦闘能力を機転と覚悟で覆してくのがバットマンらしくてカッコいい
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/06(火) 23:34:57.23 ID:BZA+ShhzO
乙です
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 19:32:45.73 ID:GAF8eJh40
>>82
あれはマントがグライダーに変形して滑空してる
だから厳密には空を飛んでるわけじゃない。落ちてるんだよ、カッコつけて
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 20:09:34.76 ID:/JQj7FsWO
>>117
そうなの?
でも落ちたあと浮いてるけどグライダーってあんなん出来るのか?
素人だから浴わからんが
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 20:44:37.61 ID:XQaWrCdDO
翼の角度を変えることで、落下の勢いを揚力に変換することは可能だ
とはいえ機体(この場合はブルースさん)重量、風力、抵抗、諸々の要素を鑑みる必要はあるが
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 21:24:03.56 ID:lEWSfAwuo
Fateと同じでこまけぇことはいいんだよ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 21:29:06.75 ID:uI/yV37V0
エミヤは過去の(正義の味方に憧れていた)自分に理想を抱いて溺死しろとか言ってた
ブルースは今現在自分の理想に悩み溺れているのだろうか...?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/07(水) 21:30:45.59 ID:apW3ftFG0
よくわからんがスーファミのマリオで、マントのマリオが滑空した後、後ろキーで浮くようなもんか
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/08(木) 01:34:39.62 ID:2mXFMPj/o
鳥人間コンテストみたいな物だ
スタート直後は降下してスピードつける事で水面スレスレで落ちずに飛び続けられる
それか紐の無い凧とか思い浮かべると分かりやすいかもしれん
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/08(木) 07:36:16.04 ID:5WWoW2hm0
わかりやすく言うと凧上げとパラグライダーの要領で飛んでる。因みに実際にやるには途方も無いくらいのスタミナと筋力がいる
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