【鬼滅の刃】貴方の刃【あんこ】

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38 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 18:14:33.05 ID:qwFxvbndO
>>37


太陽「そんな素晴らしい刀鍛冶に打ってもらった刀で、何をするんです」

お面「ああ!?何だと!?」

太陽「今は帯刀は禁止されているはずだし……お侍さんもいなくなりました。刀を使う必要なんてもう……」 

時は大正、激動の時代だ。そこで刀鍛冶が生きていくのは大変だと思える。

お面「───【鬼狩り】だよ」

しかし、帰ってきたのは意外な言葉だった。

太陽「鬼?」

お面「お前、聞いたことはないか?ここいらで人が惨い死に方をしてたことがあるって」

……すぐにピンときた。あの時のことだ。あの時、母がおれに言ってくれたことだ。皆野犬の仕業だと言っていたが、そうではないのか。

お面「あれらは全て鬼の仕業だ」

太陽「鬼……」

それがどんなものかも、やはりハッキリとすぐに分かった。アレだったのだ。母さんを、妹を惨たらしい姿にしたのは。
つまりおれの父さんだったはずのアレは鬼だった!

太陽「……刀鍛冶さんの刀で、鬼を狩るのですか」

お面「まぁそうだな!だが、俺に刀を打たせたいならまずはなってもらわなきゃあ困る」

太陽「えっと、なる?と言うのは……」

お面「決まってるだろう?鬼を討つ剣士にだ」

しかし、お面の刀鍛冶はそれ以上のことは教えてくれなかった。どうも喋りすぎてしまったようだ。
ただひとつ言われたのは、「お前には見込みがありそうだ」ということ。おれが……鬼を倒す剣士に……向いている?


▼問 おれは、鬼を倒す剣士になりたい。なぜなら───
   感情判定00からの派生。また身につける呼吸は我流となるため、その源流ともなる。


壱:鬼を強く恨んでいるからだ
  攻撃力に長けた剣士となる。

弐:鬼は悲しい生き物だからだ
  戦闘力は高くないが、一撃で仕留める。

参:強い鬼と戦いたいからだ
  戦闘で多少の無茶を出来るようになる。

肆:鬼ごっこは得意だからだ
  素早さに長けた剣士となる。

伍:その他(理由付けがあまりに強引でない限り採用)


↓最速3票入ったもの
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:16:35.95 ID:ooVTTc3uo
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:30:08.83 ID:S++JllYt0
おれの父は鬼狩りだったからだ
呼吸法を最初からある程度使える状態になる
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:36:41.35 ID:86TCucei0
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 18:37:44.41 ID:MND1f/rD0
43 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 22:20:28.24 ID:l30sYEZ/o



もしも、向いているのなら。なれると言うなら、戦えるのなら。

太陽「おれは……剣士になりたいです」

お面「……」

なぜなら、おれは鬼を強く恨んでいるからだ。
もしもおれが鬼のことを知っていて、或いは戦う力があったのならば、ああはならなかったかもしれない。
絶対にあいつらを………鬼を根絶やしにする。それが今のおれの望みだ。

お面「……気持ちは分かった。だが、今のままでは無理だろうな」

太陽「え?」

お面「剣士になるには資格を得なければならん。そのために、試験をこなすんだ」

太陽「試験……」

お面「お前にはそこまでの力が備わっているか?」


▼判定
太陽は今どのくらい強いのかな?判定。

01-09 おれに才能はない(隠ルート?)
10-70 ただの子供
71-90 普通の子供よりも強いが要特訓
91-98 あれ?特訓いらなくない?
ゾロ目の場合は今でも余裕で試験クリアできる
00の場合は……?

直下小数点
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 22:25:04.27 ID:deAQbwYT0
はい
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/08(月) 22:25:59.51 ID:tJGiCw9I0
…ッス。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 22:30:06.27 ID:86TCucei0
芳しくないなら鍛冶師にでもなっちまえ
47 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 22:36:30.49 ID:l30sYEZ/o
>>44
判定27→今はまだ普通の子供


太陽「……いえ、おれはまだただの子供です。何も出来ない子供だ」

お面「それなら鍛えるんだ」

太陽「鍛える……」

お面「そう、鍛え方がある。だがそれは俺の領分ではないんでね、黙っとこう」

太陽「……色々と、ありがとうございました」

お面「なぁに、いいことだ。俺の剣が新たな剣士に握られるなら……」

お面「……」

太陽「……どうしました?」

お面「そうだ……!」ゆらぁ

太陽「あっ」


小さく息をこぼす。どうも刀鍛冶にあることを思い出させてしまったようだ。
……自分の刀を折られた。そしてそのことに憤っていた。その事実を。
まずいことをしたなぁ。そう思ったが、すぐに刀鍛冶はどこかに行ってしまった。ああ、街の子供があの殺気に当てられて泣かなきゃあいいんだけれど。

それにしても……剣士か。なれるだろうか、おれが。
いや、なる。ならなければいけない。でなければ、家族の仇は永遠に討てないままだ。


太陽「しかし……」

なにぶん、天涯孤独の身のおれには何もない。誰かが引き取ると言うこともなく、近所のおばさん達が助けてくれてなんとか生きてきたようなものだ。
そんな人に助けられてばかりの俺が、ここに来てまた助けてもらわなければ何もできない……。


▼選択

さて、剣士になるのを志したはいいが、まずは特訓を積まなければ。
しかし今の太陽には何の知識もない。どうしよう?

壱:街の道場にでも教えを乞うべきか?

弐:その剣士とやらを見つけて話を聞いてみよう

参:書物か何かないだろうか

肆:街に知っている人はいないだろうか

伍:こうなったら自己流だ

陸:そのた


↓2
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 22:37:19.32 ID:LW82yXrnO
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 22:50:25.63 ID:tJGiCw9I0
50 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:00:57.80 ID:l30sYEZ/o
>>49


やはり、その剣士を見つけて話を聞くのが一番だろう。まずは行動が大事、早速動くことにした。
おれの住んでいるのは、それなりの都会だ。大都会───浅草のようなところ───と比べてしまうとそうでもないが、それでもまあ都会だろう。
だからいろんな人が行き交うし、おれはそう言う人を探す好機がいくつもあると言うわけだ。

かと言ってそうそう上手くいくことではなかった。そりゃあそうだ、刀を持っていると言うことはとても危険なのだから。
この国では、帯刀を見つかってしまえば逮捕される。そう言う仕組みになってしまったからだ。
だからこそ彼らは隠れている。一番の武器を隠して、一番守りたい者の中に隠れている。

来る日も来る日も街に出ては色々なところに目を配り、危ない事件があったとなればその周辺を見回ってみたりした。


そして───その時はまたしても唐突に訪れた。

街の少し外れた辺りで、鬼に襲われた子供を救うためにそれは現れたのだ。背中に『滅』の文字を背負い、ぎらりと輝く刀を引き抜いて、そいつは鬼をまっぷたつに斬った。


太陽(見つけたッ……!)

いかな鬼斬りとて、鬼を倒している間は他のことをするわけには行かない。だからこそおれは見つけられた。
しかしそれはいいのだが、おれも危険だと思って木陰に隠れているので、どうやってあの剣士に接触しようかと考えているところだった。
変に敵対していると思われたら一巻の終わりだろう。


▼選択

剣士に鬼斬りについて聞きたい!が……

壱:真っ正面からまっすぐ聞く

弐:不意打ち作戦

参:土下座☆

肆:その他、有効そうな方法

↓2
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:07:52.13 ID:2Ii8Emtao
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:10:45.81 ID:LW82yXrnO
53 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:28:27.96 ID:l30sYEZ/o
>>52


……小細工はむしろ悪手か。


ざっ

剣士「……」くるっ

太陽「……あの」

おれは何も考えず、そして何も企まず、剣士の前に姿を現した。一瞬だけ意外そうな顔をしたが、剣士はすぐさま顔色を戻す。

太陽「貴方は噂に聞いた、鬼斬りの剣士さまなのでしょう?」

剣士「……」

問いかけるが、剣士は黙ったままだった。おれに答えることなど何もない、と言わんばかりだ。気持ちは分かる。分かるよ。
だけどさ、おれの気持ちも分かってくれよ。これが最後の機会かもしれないんだ。
祈るようなおれを放置して歩き出そうとした剣士の手をすれ違いざまに握る。

ぎゅ

剣士「」!

太陽「おれに稽古を付けてくれとは言わない、おれの面倒を見てくれとも言わない」

太陽「ただ教えてくれればいい、おれは鬼を倒したいんだ」

剣士「……離せ」

太陽「離さない……離せない!」

剣士「……」

太陽「おれは家族を……目の前で鬼に殺された……そしてそれを見ておれは何も出来なかったんだ」

太陽「だから力が欲しい。おれだけで戦える力が、おれのように悲しい思いをする者を救える力が」

太陽「もうこんなことを止めさせるために!」

剣士「……」

そこで観念したのか、剣士はようやくおれをまっすぐ見つめる。その目は青く、奥まで澄んでいて、なのにとても奥が深くて吸い込まれそうだ。

剣士「今のは本心だな」

太陽「はい」

剣士「お前、名は」

太陽「東雲 太陽です」

剣士「そうか、いい名だ」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:37:12.24 ID:2Ii8Emtao
水柱さん?
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 23:40:55.48 ID:NQ+YObVSO
嫌われてない柱さんかな?

それはそうと、こちらでも37歳さんが相変わらずで安心しました。
56 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:41:06.72 ID:l30sYEZ/o
剣士はそう言って改めておれに手を離すように促す。
もうここから勝手に消えるようなことはなさそうだったので、おれも素直に手を離して剣士に向かい直った。


剣士「鬼を斬る剣士達は、『鬼殺隊』と言う隊の一員だ。俺もそのうちの一人になる」

太陽「きさつたい……」

剣士「政府非公認の隠密組織。隊員は数百人と言われている」

剣士「鬼を狩り、殺すために組織された隊だ」

太陽「……そこに入ることが出来れば、おれは……」

剣士「ああ、お前の望む剣士になることが出来るだろう。だが、剣士になるにはまず」

とんとん

剣士「体を鍛えろ。鍛え、鍛え抜き、そして全身に酸素を回す【呼吸】を覚えろ」

太陽「呼吸……」

剣士「それは必ず必要になる。体中に力を回すために必要なのは、【呼吸】だ。それをまず身につけることだ」

太陽「……」

おれにそれだけ言うと、剣士はくるりと背を向けて行ってしまった。
最後に、「時が来たら【藤襲山】と言う山に行け。そこが最後の選別場だ」と付け足した後は本当に喋らずに、そのまま姿を消した。
呼吸……呼吸かあ……、それでいったい何が出来るようになるのだろうか……?


太陽「そう言えば、あの人」


名乗らず去ってしまったが、誰だったのだろうか。
また会えるだろうか。おれはあの人に会えるのだろうか。


57 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:51:18.62 ID:l30sYEZ/o



それから数日。

おれは悩んだ。悩みに悩んだ。
だって、いきなり【呼吸】だなんて言うのだ。おれにも理解の時間を欲しいよね。
果たしてこんなこと、独学で可能なのか?と言う不安もまた残っている。
それでも、やると言ってしまった以上、やるしかないだろう。……家族の仇を討ちたいのは事実なのだし。

とりあえずまずは近所の小さな山で、何時間かかけて遊……特訓をする事にした。
いわゆる腹筋や背筋、少しの山登り。全身を使った運動やら、筋肉を整えるためのそれや。幸いそう言った本はすぐに手に入り、体を鍛える方法はすぐ分かった。

だが、呼吸だけはだめだった。
どうしたらよいのかさっぱり分からない。
こればかりは天啓に任せるしかないのかもしれない。それとも、あるいは死を覚悟すれば身につくのだろうか。


太陽「……いや、まだだ」


頭を使え。おれに何が出来るか考えろ。おれの体に、力を込めるのだ。
ゆっくりと息を吐き、そうしてひとおもいに空気を吸い込んだ。肺の中に新鮮な空気が巡り、まるで堤防が壊れて氾濫する川のような速度で全身が一気に火照る。
もしかしたら何かを掴めているのか?それとも、いやけれども、これで───


▼範囲選択

太陽の【呼吸】はどんなものでしょう?

なお【呼吸】とは戦闘方やスタイルのこと。【水の呼吸】なら多種多様な型を使い分けてその場に合った戦闘が出来る。【雷の呼吸】は居合いが多い(のかな?)

創作【呼吸】も大歓迎、ただし【火の呼吸】は存在しないのでご注意を。
↓5くらいまでで候補を

※ついでにこのレスのコンマで最終試験に行くまでに修行した期間を判定。
〜39で一年、〜79で二年、〜98で二年半、ぞろ目だと半年とかで。
58 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/08(月) 23:58:23.81 ID:l30sYEZ/o
チュン(寝ます)

>>55
???「俺は嫌われてない」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:00:24.82 ID:/UIj21K4O
月の呼吸 夜の闇の中でも煌めくような太刀筋が特徴
これって技の名前とかは後で>>1が考える感じでおK?それとも書いた方が良いの?
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:12:38.60 ID:No1ig6xr0
氷の呼吸
氷のように滑らかで鋭い動きが多い
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:28:52.12 ID:CRVYMibF0
鉄の呼吸
一時的に体を硬化する事ができる
型の特徴としては、鋭く愚直
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:31:14.77 ID:ouPgRtOm0
錆(さび)の呼吸 
皮膚上の汗腺を開きを開き、直接酸素を送り込む、皮膚呼吸量の強化を主とする呼吸(普通の人間が全呼吸量の0.5%ぐらい)
肺のみに頼らないという点で呼吸の伸びしろを増やすことに成功
ただし過度な使用は血管内に気泡が発生させ、良くて気絶、最悪死に至る(空気注射の原理)
呼吸音はほぼなし。強いて言えば体の周りの空気がほんのり温もる、要するにカイロ
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 01:05:24.24 ID:Y6eItC6SO
影の呼吸

型の特徴:不意討ち系が多い。音も少なく、速さにも優れる。

名前が太陽なので。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 01:18:01.10 ID:ouPgRtOm0
錆の呼吸(肝心の戦闘スタイルを書いていなかった誤字助詞ミス多すぎスイマセン)
型は月並み、剣道スタイル
斬撃関連はパッとしないが、皮膚の呼気によって服に振りかけておいた猩々緋砂鉄(日輪刀の素材)の粉を宙に漂わせる
鬼の傷口に粉が触れると、再生能力を落とすことができる イメージは破傷風
その実嫌がらせ呼吸、補助技にどうぞ
65 : ◆z.6vDABEMI [saga sage]:2018/01/09(火) 08:04:50.32 ID:bnBjTQ/NO
チュン(ワシじゃよ)

>>59
チュン(技名は>>1がない知恵絞って考えます、うーんうーん)

>>62 >>64
チュン(どちゃくそ面白そうなんですが、猩々緋砂鉄は特定の場所からしか採れないと明言されてますので、そこは再現できないかもしれません)
66 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 08:38:08.58 ID:bnBjTQ/NO



全身に空気を回す。一気に心臓が跳ねるがそれを制止してさらに息を続け、体中が熱く高まるのを覚えた。
これか。呼吸というのは?


剣士(並大抵の努力で得られるものではない)

剣士(呼吸とは即ち剣士の流派であり流儀)

剣士(死ぬほどの訓練を経て、そしてやっと掴み取るもの)

剣士(そうだ、東雲。掴み取れ)

剣士(今は腹立たしいだろう、力がなく辛いだろう)

剣士(怒れ。怒りを忘れるな、お前の根底にある感情を忘れるな)

剣士(立ち止まればお前もまた、無念を残して死すだけなのだから)





風が吹き荒んだ。

大正の頃となれば、刀剣の価値は崩れてしまっており、一般人でも簡単に手に入る値段である。だからこそ、真剣を手に入れることは容易かった。
(それでも近所のきぬ江おばさんに止められたのだけれど)
それを何度も振り、山で何度も体をあちこちにぶつけながらも、毎日毎日体を鍛えることだけを考え続けた。
昨日よりも今日、今日よりも明日の方が動けるようになっている、その事実だけがおれの背中を押している。きっと明日は今日よりももっと動けるだろう。

積み重なった時、おれは鬼を斬れるだろうか。


そうしておれは十四になっていた。
背丈も大きくなったし、前よりもずっと体は頑丈になって戦える気がしている。実践を踏んでいないことは少し気にかかるが。
───でも、もうすぐ完成しそうなんだ。おれの、おれだけの戦い方が、【呼吸】が。


▼!重要! 選択
貴方、東雲 太陽の【呼吸】を決定します。

壱:暗闇の中で一筋の月光を輝かせる
弐:陰に潜み一撃確殺を堅く誓う
参:何よりも冷たく強力な刃を振るう
肆:体も心もどんなものより堅くする
伍:鬼に最大の苦痛を与えてから殺す

今後の物語や戦闘に大きく関わるので、ちょっと長いんですが↓5票最速とします。
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 08:43:52.87 ID:Y6eItC6SO
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 08:56:12.44 ID:+va173Mw0
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:04:04.78 ID:bixOm0bQ0
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:05:47.84 ID:h9vSkq9mO
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:13:48.74 ID:sxrAeAe/0
3
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 09:17:07.06 ID:cVYYFayIO
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 10:56:21.82 ID:ULpWkcaDO
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 11:37:46.36 ID:/QmHoH2jO
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 12:35:30.82 ID:XirLEpEpO
76 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 13:46:37.93 ID:bnBjTQ/NO
参進行


刃に真っ直ぐ力を込めなければ、刀は折れてしまう。書物にもそうあった。おれの思いも、力も全て込めて、この剣を振るおう。


ビュゥゥゥゥ


太陽「……ッ!」

息がさらに上がる。その度に独特な音が肺からこみ上げて、体が熱くなったと同時に一気に肺から冷えていくような感覚。
何よりも振るうべき怒りを刃に変えた、冷たい殺意の刃。それをおれは身に付けていた。

……二年かかった。いや、独学で二年なら早い方だったかもしれない。けれど、一刻も早くこの力を試したい。
耳がいいとか、鼻が利くとか、そう言う利点はおれにはないけれど、何よりもこの足捌きと鋭い剣技に自信をつけて行こう。
集中、集中。


───この時、太陽は知らない。
───自分が身に付けたのは、【鬼殺隊の剣士が必ず身に付けている】技術、
───即ち、【全集中】と言う名の強力な呼吸法であることを。


太陽「……ハァッ!」

刃が切り裂いた断面は、何で斬ったらこうなるのかと言わんばかりにつるつるでまるで凍ってしまったようにさえ見える。
おれはこれだけを、これのみを磨いてきた。
凍てつく刃、そう……名付けて【氷の呼吸】!

太陽「これで……いける、のかな」


▼選択
また選択時のレスコンマで戦闘力判定
〜60で基本的な剣士、〜80で一般剣士と同じくらい、〜98で沼鬼くらいなら即死
ぞろ目なら、申し訳ないけど手の目玉気持ち悪い鬼は申し訳ないけど倒せる

壱:藤襲山に行こう
弐:必殺技を考えてから行こう
参:誰かに道案内を頼もう
肆:その他

↓2
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 14:05:21.12 ID:5IpM8Cfb0
あんこって何?安価の誤字
ksk
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 14:06:26.21 ID:Ni9TaEXsO
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 14:21:00.64 ID:vpwUU29j0
>>77
安価コンマ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 17:58:41.17 ID:DuCcKve70
あんこはイッチのコンマで進めるってことだよ
81 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 18:34:35.72 ID:bnBjTQ/NO
>>77
チュン(安価 と コンマ です)
>>80
チュン(コンマを1依存ばかりにすると変に偏るので、たまに別なところでコンマ取ります。戦闘で高いの出して嫌がられるよヒィー)


>>78


行こう。藤襲山。
その山は鬼殺隊に入るための試験をするための場所だと言う。いったいどんな試験があるのか、おれには想像も付かない。
そもそもどんなところなのだろうか?

太陽「ふじ……かさねやま……」

名前からして割合物騒に思えたが。そんなこともないだろうか。
歩けば数日かかる距離だが、そこに汽車が行けるはずもないので歩く他はなかった。しばらく人工の明かりともおさらばかもしれない。そう思いながらおれは支度を始めた。





で、だ。数日後、おれはそこにいた。これ、間違いなく藤襲山だよね?すごいたくさん人がいて、今から何が始まるやらと思えるほどだ。
周りには美しい花が咲いていて、そしてそれが藤の花であると、そこにいた少年?少女?が言う。
彼ら、彼女ら?は試験の進行役だと言った。なるほど、そんな人もいるのか。にしてはあまりにも子供だ。おれよりも子供だ。危険すぎないか!

太陽「………」

そしておれはと言えば、たくさんの人にまみれるのはあまりにも久し振りすぎて、人語を忘れてしまったようにも思えた。
なんと言えばいいやら、或いは、試験が始まるまで黙っていてもいいのか。


黒髪「……」
白髪「……」

案内人のふたりがこちらを見ている。特に何も言わずに。そして周りは騒がしい。訳の分からん隊員候補ばかりのようだ。


▼選択
壱:試験開始まで黙っておく
弐:その辺の剣士に話しかける
参:双子?に話しかける
肆:チュン(その他出来そうな行動)

↓2
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 18:36:52.59 ID:htUQWCiP0
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 18:46:34.84 ID:/QmHoH2jO
84 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 19:21:52.60 ID:bnBjTQ/NO
>>83


少し誰かと言葉を交わした方がよいかもしれない。そう思った俺は、参加者をちらっと見る。やはりそうだ、この期はきっと人数が多いのだ。三十人以上いるではないか。
いったい誰に話しかけたものか……。

ひときわ騒がしい軍団に近づくような余裕はない。なんせ中心にいるのは、求心力高そうな美麗な顔立ちの男だ。
それからそちらには、花占いをずっと続けている女がいる。自分と同じか、あるいはそれよりも上だろうか?
一方で、見たこともない色……金色?の髪色をした男が喋っている。聞いたこともない言語を口にしている………なんだあいつ鬼か?

他にも気になるものがちらほらいる。


▼選択
それぞれ名前とか型とか書かれてたら採用するかもしれないし、しないかもしれない

壱:美麗な顔立ちの男が話しかけてくる
弐:花占いしてる女に話しかける
参:金色?の髪の謎の男に話しかける
肆:その他。見た目、名前指定は必須

↓2
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:24:42.08 ID:DuCcKve70
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:27:36.12 ID:xY7CsIdv0
87 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 19:46:35.06 ID:bnBjTQ/NO
>>86


女「……」ぷち ぷち ぷち

何してるんだ、あの子?
すたすたと近寄ってみる。

太陽「あの」

女「……」ぷちぷち

太陽「……あの、きみ」

女「はっ!?」びくびくっ

太陽「!?」

女「私ですか。私に話しかけてますか」

太陽「え?ああそうだけど……どうしてそんなに驚いてるの?」

女「私のことは放っておいてください」ぷち

太陽「花占いが好きなの?」

女「……」……ぷち

太陽「あの……」

女「イツミ」

太陽「は?」

女「【ミナイ イツミ】。私の名前です」

……みない?どういう字なのだろう?それにとても珍しい名前だ。

イツミ「私に興味があるなんて珍しいですね。まだ話しますか」

太陽「ええと……」まごまご



壱:何か話してみようか……(話題提示あるとうれしいな)
弐:剣の話をしてみようか……
参:他の人にも話しかけてみようか……
肆:その他

↓2
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:47:31.45 ID:xY7CsIdv0
kskst
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 19:49:03.27 ID:htUQWCiP0
1 なに占ってたの?
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 20:12:37.23 ID:/QmHoH2jO
カナヲかと思った…
これ炭治郎達とは試験のタイミング違うのかな?(金髪は善逸かと思ったけど)
91 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 21:30:41.21 ID:bnBjTQ/NO
>>90
あんここそこそ裏話
(試験やってる期間が不明なので年2回くらいやってんのかな、って勝手に設定しました)
(炭治郎達とは同期orひとつ下です)


>>89


太陽「何を占ってたんだ?」

イツミ「はい」

さらっ、と花びらのなくなった花をイツミがなでる。
イツミは妙に青白い顔をして、健康体とはよほど呼べないような色の肌だった。そこそこに伸ばされた髪の毛だって、ほとんど艶がない。
そんな子がどうしてこの試験に?

イツミ「この試験を合格できるかどうか占っていました」

太陽「……きっと大丈夫だよ、イツミは」

イツミ「なぜ」

太陽「?」

イツミ「なぜそんなことを平気で言えるのですか。貴方は」

太陽「……確かに確実なことじゃないけど、それでもなんだかそう思えるんだ」

イツミ「そう」

イツミが手から花を落とす。既に枯れてしまったようにさえ見えた。

イツミ「ちなみに占いが正解なら私は死にます」

すくっ、と彼女が立つ。

太陽「あ、待って……」

しかしその言葉を無視するように彼女はその場を去り、試験開始までは誰とも話したくないような雰囲気を出していたのだった。
ああ、なんか間違えたかな。


太陽(あと少しだけ時間があるだろうか……)



壱:美麗な顔立ちの男と話す
弐:金髪の男に話しかける
参:双子に話しかける
肆:その他

↓2
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 21:34:45.57 ID:xY7CsIdv0
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 21:35:23.10 ID:yKMzatQVo
1
94 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 21:52:32.62 ID:bnBjTQ/NO
>>93


太陽(あっちのやつは……あれ、一人になったのか)

そこにいるのは、おれの目から見ても綺麗な顔をしている男だった。髪を短く切りそろえて自信に満ちあふれた笑顔を浮かべている。

美麗「どうしたのかな?」

太陽「いっ、いや、さっきから笑顔だから、何か楽しいことがあったのかと思ってさ」

美麗「楽しいことは……そうだね、今君と出会えたことが楽しい」

太陽「」

美麗「ありがとう、光みたいな青年。僕は【乙津 海怜(おつ かいれ)】」

太陽「」

呆気にとられたのもつかの間、今度は笑いそうになったのをこらえる。冗談みたいな名前だ……、いやむしろ冗談であって欲しい……、偽名に間違いない……!

海怜「冗談みたいって?ははは、どうだろうね」

太陽「……嘘だろ」

海怜「嘘かもしれない、嘘じゃないかもしれない。君は嘘だと思うんだ」

海怜「嘘かどうか、確かめてみる?」

ぎらっ。

太陽「」!

慌てて飛び退いて事なきを得た。こいつ……笑顔で剣を抜いた……、それもすごい速度で!さらにおれを殺す気で振り抜いてきた!
なんなんだよ……ここまともな奴いないわけ!?


黒髪「……さて、」
95 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 21:58:02.56 ID:bnBjTQ/NO
不意に黒髪の方が喋った。同時にその場が静まり、全員が双子を見る。

黒髪「そろそろ時分となりました」

白髪「これから皆様にはこの藤襲山の中に入っていただきます」

黒髪「藤の花は鬼どもの嫌う花。それらはこの山の中腹ほどまで一年中咲いております」

白髪「しかしここから先は藤の花はありません。そして中には鬼どもが徘徊しております」

黒髪「皆様に課せられた条件はひとつです」

白髪「鬼のいる山の中で、七日間生き延びること」

黒髪「それが出来たなら、晴れて試験合格となります」

白髪「皆様のご武運をお祈りしております」


いよいよ……試験が始まる。
そしておれの初めての鬼斬りも、だ。


黒髪「皆様には鬼どもを打ち倒す剣をお貸しします」

白髪「刀匠が真の刀を打つまでに練習で作った刀ですが、どうぞ受け取ってください」

黒髪「七日間はその刀をお使いになられてかまいません」


一振りの刀を手に、おれは山の中に入っていく。
鬼はおれに配慮しない。鬼はおれを殺す気でくる。初心者も、隊員でないのも関係ない。だからこそ、おれは鬼を全て斬りましょう。



イベント判定↓3まで連続
小数点01〜39でイベント
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:04:20.05 ID:htUQWCiP0
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:15:00.72 ID:xY7CsIdv0
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:20:27.20 ID:DnXPxhyto
99 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/09(火) 22:25:48.93 ID:bnBjTQ/NO
>>96-98
コンマ未達成2回、イベント2回


……それから何日経っただろう?
いや、もしかしたらまだ一日も経っていない。だが、緊迫感が凄まじく、一気に神経が削られていく。

ここに鬼がいるかもしれない。
そう考えただけでも眠ることが恐ろしくなって……。

がさっ。


太陽「!」


子供「う、うわああああ!」

ぼかっ

子供「ぐぅ!?」

鬼「はっ、お前ごときにやられる訳ないだろう!」

子供「げほっ……」びちゃ


太陽「子供が……!!」


その子供も剣士候補だ。弱い訳じゃない、知っているけれど。でも間違いなくあの子供はおれより鬼より弱い。
どうする、どうしたらいい?



行動判定は>>1のルールに準ずる。

壱:子供を庇うように立つ
弐:背後から鬼を襲う
参:別な方におびき寄せる
肆:その他

↓2
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:29:17.80 ID:xY7CsIdv0
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:31:24.77 ID:DuCcKve70
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 22:31:32.79 ID:DnXPxhyto
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 23:05:52.06 ID:Y6eItC6SO
104 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 09:50:06.08 ID:yfLHJtr7O
>>101


ひゅっ!

ごつんっ

鬼「ギャア!」

太陽(よし……これでおびき寄せる!)


───がさささ!

太陽「こっちだッ、鬼!」

鬼「」!

子供「う……」

鬼「てめェ……」


……鬼、だ。
改めて鬼の姿を視界に捉えて、おれの中で血が滾るのが分かった。
鬼の方もおれを見て闘志を燃やしている。それでいい、それでいい。
おれもようやく、本気を出せる。


鬼「てめぇぇぇぇぇ!!」

太陽「……舐めるなよ……!」

呼吸を整える。大きく息を吐く。鬼に、視線を合わせて……。

ビュウウウウウ

鬼「!?」

太陽「ッ……!!」


全集中 氷の呼吸

壱ノ型

寒声一叫


壱ノ型は全ての基礎となる型。そしてこれはおれが最初に考えた剣技。
刀の重みと自分の力を重ね合わせ、刀を上から下に素早く振り抜く、それだけを考えて刃を降ろす。
寒声とは『冷たい水や風の音』、そしてその冷たい刃に触れた敵は……


鬼「ガアアアッ!?冷たい……!?」ぼろっ

断面はつるりと氷が張ったようになり、血が出ることもない。同時に、痛みが冷たさに錯覚されるほどでもある。

太陽(まだ型としては三つしか出来上がってないけど、こいつくらいなら……!)

鬼「貴様こそ舐めるなよ……俺達鬼は腕足の一本くらい再生出来るんだからな!」めきめき

太陽「!」


▼選択
壱:このまま壱ノ型を連発して体を削り取る
弐:速度を重視した弐ノ型を試すか
参:連続攻撃の参ノ型を試すか
肆:その他

↓2
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 09:52:12.36 ID:T+81xaRjo
2
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 11:44:11.38 ID:CTJ9ZrADO

弐の型で足を狙い、体勢を崩したところを壱の型で首を狙う
107 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 14:40:25.96 ID:yfLHJtr7O
>>106


太陽「ッ……!」

このままだとこいつは逃げるだろう。腕をはやして再びおれを襲うだろう。それは良くない。
本や文献をたくさん読んだ。戦うための知識は付けたはずなんだ、だからおれはやれる!
こいつをここで倒す、鬼を殺す!


全集中 氷の呼吸


鬼「ち……ふざけるな、よ!」

ひゅっ

鬼「!?」

太陽(回避して……!)


弐ノ型 細雪


一ノ型が戦闘の基礎なら、弐ノ型はその次に行うことだ。同じように速度を緩めないように気をつけながら、威力を乗せて思い切り腕を伸ばし突き切る!


ぼっ

鬼「! 足に穴がッ」

太陽「ォォォオオオ!」

鬼「!!」


一ノ型 寒声一叫


鬼の弱点は頸。刀で頸を切らなければ、こいつらは死なない……!
今しかない、今ならいける!鬼を!鬼を殺す!

斬ッ


鬼「……、う……ぐお、おおおお」ぼろぼろ

太陽「やった……!」

鬼「くそっ!くそっ!くそっ!くそおおおお……」ぼろぼろぼろ


よ、し……倒した、倒せた……!おれのやってきたことは間違いじゃなかった、おれが磨いてきた技は間違いじゃなかった!


太陽「……ふぅーっ……!」



壱:とりあえずさっきの子供を助ける?
弐:イツミは無事だろうか?
参:海怜は無事だろうか?
肆:他の参加者を探そう
伍:その他

↓2
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 15:59:18.33 ID:LY23ZB/0O
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 16:01:46.39 ID:sW5O6GyJo
110 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 16:31:41.89 ID:yfLHJtr7O
>>109


今更膝ががくがく言い始めた。びっくりしている体をなんとか自分で支えて、刀をしまう。
あの子供は大丈夫だろう、信じている。
他の参加者は無事なのか?問題ないのか?


たったったっ。
走っていくが、特に音がない。誰かが喚いているとか、そう言うこともなさそう……ん?


どさっ!

鬼「くっ……!?」

??「ンー?どうしたんだ、もっと来てくれてもいいんだぞ」


あそこにいるのは……金髪か?


ゴォォォォォ

金髪「……!」

鬼「!!」


一瞬にして鬼が細切れに?!それに今の、何かの呼吸なのだろうか……独特な音がした。と、そちらに目を向けていて油断していると、今度は前から別な男が現れた。……坊主だ。


坊主「無……君は参加者か。怪我はしておらんか?」

太陽「え?あ、ああ……ありがと、無事だ」

ちらっと視線を向けると既に金髪はいなくなっていた。どこに行ってしまったのだろうか。
それにしても……すごい数の鬼だ。本当に危ない……だが、ここを生き残らなければおれは……。


▼範囲判定
再び↓3までの連続コンマ判定
怪我せずいけるかな?〜20で怪我している、それ以上で無事。そして数日経過
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 16:37:55.35 ID:VYJ+FtQso
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 17:28:56.26 ID:5SvnGIDv0
参で…
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 17:29:50.81 ID:LY23ZB/0O
こわ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/10(水) 17:56:23.95 ID:5SvnGIDv0
米112の者だが 此れはあんま気にし過ぎぬ方向で…
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 18:44:32.13 ID:gtipEKdSO
どのみち全部コンマ20↑だからセーフ。
116 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 22:58:49.84 ID:u7vd8n3LO
コンマ判定無事





……それからしばらく。
何日経っただろう?三日?四日?昼と夜を何度も繰り返した。
後何日か考えられないほど神経をすり減らしながら、何度か訪れた鬼との戦いを繰り返して、なんとか無事に生き延びられた。
山の中で数名、既に鬼に食い殺されてしまった候補生もいた。その姿を見るのはとても辛かったし、鬼に怒りを覚えた。

救えなかった、それが何よりも辛い。


太陽(ぐ……さすがに体力が)

太陽(それにしてもイツミは無事か?あの子供はまだ死んでいないだろうな)

太陽(それに乙津とか言う奴、ちゃんと話してないし死んでいなければ……)

太陽(……)


まもなく夜が明ける。ここを耐えきればもう大丈夫なのではないか、と気が緩みそうになる。気をつけなければ。
鬼は昼間のうちはあまり動こうとしない、太陽光が彼らの弱点だからだ。
はは、おれも太陽光のように強い力を持っていればいいんだけれど。



後少し。

壱:生き残ることを中心に考える

弐:なるべく鬼を倒すことを心がける

参:生き残りの戦士がいるか探す

肆:そのほか

↓2
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:04:26.67 ID:a6Ozkoalo
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:05:40.48 ID:c470yVHB0
119 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 23:22:24.94 ID:u7vd8n3LO
>>118


太陽(……そうだ、みんなどうなったのだろう)

薄暗い空の下で浅い息を吐いて思いを巡らせる。
みんな、生きているのか?

太陽(探してみよう……そして、それはまだ怪我をしていないのか……)

太陽(おれと一緒にいてくれれば生き残れるかもしれないし)

太陽(仲間が増えるのはいいことだ……きっとそうだよな……)

太陽(……それに、おれの前で人をもう……殺させない、そう決意したんだ)


ざっ、と地面を蹴る。


太陽(どこだ……大丈夫か、みんな無事か)

太陽(まだ鬼がいるかもしれない……気をつけなきゃ……!!)


▼判定

太陽は生き残れたようだが……、他の剣士は……?イツミは生き残りそうだけど、ほかは……?
直下コンマ

-09 乙津だけ
-29 乙津、金髪
-49 乙津、金髪、もうひとり
-89 乙津、金髪、もうふたり
90- 乙津、金髪、子供、もうふたり
ぞろ目はさらに生き残りが増えるよ
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:25:28.11 ID:TlEUwmKw0
生きねば
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:25:31.39 ID:rt9OzTyr0
それ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:25:49.16 ID:Upbm9Bw5o
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:31:56.72 ID:rt9OzTyr0
この厳しさこそ鬼滅クオリティ
…なんかやばい鬼でもいたのか
124 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 23:40:32.84 ID:u7vd8n3LO
>>120

チュン(ぞろ目11だね)

チュン(正直出ると思ってなかったよ)

チュン(太陽の同期が7人固定。やったね太陽仲間が増えるよ)
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:46:45.11 ID:xfetG3r2o
あー、ゾロ目か。良かったね
126 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/10(水) 23:49:19.73 ID:u7vd8n3LO
太陽(他の仲間は……)


がさがさ……

太陽「!」

がさぁっ!

鬼「らぁっ!!」

太陽「あぶなっ!」ひゅ

鬼「……くそ、かわされたぞ左ィ!」

がさがさ

左鬼「ああ?足が遅いお前が悪いんだろ右」

右鬼「なんだとテメェ」

太陽(鬼!それも連携を取る奴らか!右腕が発達した鬼と、左腕が異様にでかい鬼の二体!)

ざっ

太陽(しかも今のを回避するために移動したら、ここは木陰がある……日が昇ってもこれなら鬼は行動出来るのか!)

左鬼「まあいい。貴様を食えばこれで十人目だ、力になるだろう」

太陽「何……この試験を受けてる候補を、そんなに……!」

右鬼「あァ、ここを出られんのは腹立たしいが、それならここに来るやつを全員殺せばいいだけのことよ!」

左鬼「死んでもらうぞ、弱い奴!!」

太陽「くっ……多数との対決は未経験、おれには不利……!」



ヒュウウウウ

太陽「───!」


水の呼吸 壱ノ型
水面切り


びゅっ!

右鬼「むっ!?」ざくっ

太陽「誰だ!?」

子供「………」かたかたかた

太陽「お前、あのときの……!」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/10(水) 23:54:29.46 ID:rt9OzTyr0
鱗滝にまた新しい弟子が…!
128 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 00:01:08.52 ID:MGkgJf4aO
子供「こ……この山にいる鬼はこいつらだけだ!倒すぞ!」

太陽「言われなくても!」

左鬼「ほざけ小僧共が!鬼殺の剣士でもないものに負けるほど落ちぶれていないわ!」


パァァァァァ
花の呼吸 壱ノ型

ギィィィィィ
鉄の呼吸 壱ノ型

フォォォォォ
幻の呼吸 壱ノ型


右鬼「!!」

左鬼「なに、突然増えて───」


どがあぁぁぁぁぁんっっ


太陽「!」

イツミ「無事ですか」

海怜「キミは生き残ったんだね、すごいや」

金髪「マーーーーヴェラス!ああ、これは誉めているんだ」

太陽(生き残りがこんなに……!)

金髪「ナニを惚けているんだい?さあ、やろうカ」

太陽「……ああ!」


カキィンッッ

右鬼「ちいい、面倒な……」

太陽「……!」


ビュウウウウ

氷の呼吸 壱ノ型


右鬼「……何ッ!?」

太陽「シッ!」


寒声一叫


左鬼「右!」

子供「遅い!」

左鬼「!!」


ざんっ


129 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 00:08:55.71 ID:MGkgJf4aO



ちょうど七日が経過して、おれ達は疲労感と共に山を下った。
あの双子もそのままでにっこりとこちらを見て笑っている。


黒髪「お疲れさまでございました」

白髪「今回は合計で八名の合格者が出ました」

黒髪「こんなに合格することは稀です」

白髪「とても喜ばしいことです」

黒髪「それではこれより、皆様の身体の尺を測らせていただきます」

白髪「そののち、階級を刻ませていただきます」

黒髪「そして、皆様に改めて……専用の刀、【日輪刀】の元となる鋼をお見せします」

黒髪「貴方様がたの身を守るものを自分で選ぶのです」


終わった……。そのことが何よりもうれしかった。そしてさらに、仲間がこんなにたくさんいること、鬼を殺せること、それらもまた限りなくうれしかった。

それにしても……


イツミ「……」

金髪「ヘイ、彼女。オレとこの後茶屋に行かないか?」

海怜「キミはそれが好きなんだね。ふうん」

坊主「何をしているやら……」

子供「よかった……」

長髪の女性「……」おろおろ

どう見ても三十代に見える男「……」


太陽(おれの仲間、濃い!!)


▼選択
壱:誰かに話しかけてみる

弐:さっさと鋼を選ぶ

参:体力が足りない。休憩する

肆:その他

↓2

チュン(また明日)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:10:41.95 ID:NFLjsm2s0
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:11:22.10 ID:IxNveDHwo
1オッサン?
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 00:34:03.47 ID:tdx1kf7a0
肆:白髪と黒髪に隊服・刀以外の鬼狩りに使えそうな道具を斡旋してもらえないか相談
  (原作だと藤の毒・岩漆あたり)
  代金は骨董品の刀を売って工面、足りないなら売り手の下でアルバイトで交渉
  鉄粉くれぇぇぇ
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 07:55:54.13 ID:hPOVuAYDO
カラス足りなそう
134 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 11:54:20.42 ID:MGkgJf4aO
>>133
チュン(そこでチュン太郎の出番ですよ)

>>131


太陽「……」

あの人……どう見てもおっさ……お、大人なのだけれど、そんな人がなぜここに……?いや、確かに鬼殺隊には年齢制限はなかったはずだが……。


太陽「あの」

おっさん「お主は確か、凍えるような型を使う少年か。如何した」

太陽「いや……子供ばかりのところで、どうして大人がいるのかと思って……」

おっさん「腕試し、であろうな」

太陽「え……?」

おっさん「聞けば鬼殺隊、驚くべき速度で隊員が殺されていく修羅の道だそうだ」

おっさん「そこでなら我が剣、試せるものかと思い参じた次第」

太陽「なるほど……?」

いまいちよく分からないが、自分がどれだけ強いか分からないので鬼を斬ってみようと言うことなのだろうなあ。
しかしおっさんだ……みるからにおっさんなんだよなあ……大丈夫かなあ……。

おっさん「我が歳を食っているから不安に思うか?」

太陽「えっ!?い、いや、そんなことは……」

おっさん「案ずるな。その通りであろう、歳を取ればそれだけ不利になる」

おっさん「だが我は歳を不利と思わせぬよう行動するまでだ。その為に鍛錬を積み、修羅の道を自ら選んだのだからな」

太陽「……」

何と言っていいのか分からなくなる……。

おっさん「……我のことはそうさな、【新免 玄信】とでも呼ぶといい」

太陽「あ……し、東雲 太陽です」

おっさん「良い名だな」にっこり

あの時と同じことを言われた。それにしても老けている。見れば見るほど年齢が分からない男だ。


太陽(さて、みんな鋼を選び始めているようだな……)


▼選択
壱:誰かに話しかける
弐:鋼を選ぶ
参:休憩
肆:その他

↓2
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 12:17:20.93 ID:rUVdvTZv0
鶏亜 急ぎ目に弐
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 12:36:36.56 ID:c3SdYKu1o
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 17:11:23.99 ID:UupQThfc0
おっさん二刀流使いそう
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