【鬼滅の刃】貴方の刃【あんこ】

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138 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 20:49:33.56 ID:PU8Usa5Oo
>>136


自分もそろそろ、鋼を選んでしまおう。そうじゃなきゃ全てなくなってしまいそうな気さえする。
これが……自分の武器になるはずの元、鋼なのか……。


黒髪「これは特殊な鋼です」

白髪「この鋼から生まれた刀のみ、日輪刀となります」

黒髪「陽の力を内包し、鬼を滅することが出来るのです」

白髪「例外はありますが、この刀でなければ殺せません」

黒髪「さあ、お選びください」


▼選択

おれの刀は───

壱:薄い刃で軽い方がいい、静かに光る鋼にしよう

弐:表面に特殊な凹凸が欲しい、堅そうな鋼にしよう

参:敵を欺ける短刀の方がいい、小振りな鋼にしよう

肆:長い方が威力を出せそうだ、縦長の鋼にしよう

伍:その他

↓三票最速
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:52:43.61 ID:zb7C7gGf0
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:52:47.45 ID:MXtwRQayo
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:54:55.82 ID:CqsEHTv8o
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 20:58:27.31 ID:vZ/CHMpOO
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:06:58.09 ID:UupQThfc0

144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:25:57.99 ID:cTkxI9Ero
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 21:26:26.62 ID:b4jDEMhSO
146 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 21:41:36.11 ID:PU8Usa5Oo
壱かな?ちゅん


おれの刀は、薄く軽い方がいい。氷の呼吸にも良く合っているし、使いやすい。おれ自身そこまで筋力があるわけではないし。

黒髪「分かりました」

黒髪の方が丁寧に頭を下げ、その鋼を見覚えない人物に運ばせている。どこに行くんだあれ。
あのひょっとこみたいな奴が刀を打ってくれるんだろうなあ。

白髪「それではこののち数日戴きましてから、刀を皆様にお届けします」

黒髪「各自、自らの拠点があるでしょう。そちらにいてください」

白髪「もしもそのようなものが無い方。下山ししばらく行きますと、藤の花を家紋にしている家がございます」

黒髪「そこの家の方は、我々鬼殺隊を支えてくれる心強い方々です。そこにしばらくいらしてください」


太陽(あ、おれは家が遠いな。そこにいればいいか……)

※このレスのコンマが奇数だとイツミと坊主、偶数だと金髪と長髪の女性、ゾロで海怜と新免がついてくる


それから体を測ったり、手になにやらこちょこちょされたりして、入隊の準備は終わった。


白髪「これより隊服をお渡しします」

すぐさま渡された隊服は、非常に軽い。雑魚鬼ならば、切り裂けやしないと言う。
火にも燃えず、水も通さない、素晴らしい素材だ。何で出来てるんだろう……?
ついでとばかりに鴉を一匹もらった。なんでも、何か伝えたいことがあるときはこの鴉を通じて連絡が来ると言う。

鴉「カァー!」

太陽「……おお、」

チュン「チュン」

金髪「Oh……これは……クロウではない……」

黒髪「以上で説明は終わります」

白髪「今のうちに疑問があれば伺います」


▼範囲指定
いまんとこ、わかんないことある?って双子に聞かれてる。
聞きたいこと、何か双子でも、双子以外でもあれば
↓3まで
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:12:31.22 ID:zb7C7gGf0
強い鬼の見分け方ってありますか?
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:21:31.38 ID:UupQThfc0
双子じゃなくて>>1

既存キャラがこのスレのオリジナルルートに組み込まれるってことある?
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:29:39.22 ID:tdx1kf7a0
132に同じ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:38:25.80 ID:rUVdvTZv0
そもそもこの組織 誰が統括してるのか
151 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 22:42:49.63 ID:PU8Usa5Oo
>>147

黒髪「強い鬼の見分け方、ですか」

白髪「戦いを積めば雰囲気でも分かるようになります」

黒髪「強い鬼は異形化が進むのと同時に、通常の鬼とは異なる能力を得ます」

白髪「腕を伸ばす、糸を出す、炎を燃やす、などです」

黒髪「そうした鬼は基本的に強力な鬼と言ってもよいでしょう」

白髪「さらに強力な鬼は、邪悪な気配すら隠します」

黒髪「貴方様がそれを嗅ぎつけられるほどに強力な剣士になるようお祈りしています」


>>132

白髪「藤の毒ですか」

白髪は少し困ったように笑った。同じくして黒髪も笑っている。

黒髪「藤の毒は鬼に毒であると同時に、人間にも毒なのです」

白髪「それは我々では取り扱うことが出来ません」

黒髪「毒の使い手か或いは忍の類であれば使いこなすでしょうが」

白髪「貴方様のお仲間の中にそれらがいないか確認ください」

黒髪「また、猩々緋砂鉄はある山でしか採れません」

白髪「無くなりすぎないよう、鬼殺隊公認の刀鍛冶や一部の人間だけが立ち入りを許可されています」

黒髪「傷薬や握り飯でしたらすぐにご用意させますが……」
152 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 22:48:18.92 ID:PU8Usa5Oo
>>150


くすくす。ふたりとも笑っている。何がおかしいのだろうか?

黒髪「その方は、【お館様】と呼ばれています」

白髪「いずれ貴方が選ばれたのならば会うこともありましょう」

黒髪「その方が全体の指揮を執っておいでです」

白髪「我々は彼に従うのみ。理由はひとつ、」

「「鬼を抹殺するため」」

太陽(すごいこわい)





>>148

安価こそこそ裏話

既存キャラは性質や技がハッキリしてるのが今のところ炭治郎達レギュラーと一部鬼だけです。
なので絡むことはありません。……多分。(理由:出ても格闘出来ないから)
会話のなかで彼らの活躍を聞くことはあるかもしれません。或いは、コンマがよければ単独任務中の善逸と会うかも……。

ちなみに水の呼吸はどの時代にも柱にいた、と明言されているので、それだけ使い手が多いのでは?
と言うわけで、鱗滝さん以外の育手がいてもおかしくないので、オリジナルにひとり水使いがいます。理由付け完璧だぜ。
153 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 22:51:54.75 ID:PU8Usa5Oo
白髪「ふふ、良い疑問をたくさんお持ちです」

黒髪「貴方は育手に育てられなかったのですね」

太陽「そだて?」

黒髪「ええ、鬼殺隊の候補を育てるための剣士です」

太陽「おれは独学だからなあ……」

どよっ

太陽「?」


新免「独学でそれとは……主は才にあふれているのでは?」

太陽「……はは、まさか」

海怜「ふぅん……」


黒髪「それでは、何もなければこのまま終了致します」

白髪「皆様、お疲れさまでした」


ある程度会話が終わって、いよいよ解散……と言う感じだ。まだ話は出来そうだけれど……?




壱:双子ともすこし話す

弐:藤の家紋の屋敷に行く

参:その他

↓2
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:53:21.55 ID:CqsEHTv8o
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:55:03.88 ID:tdx1kf7a0
156 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/11(木) 23:08:03.29 ID:PU8Usa5Oo
ありがとうございます。今日はここまでです、チュン
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 23:16:54.61 ID:CqsEHTv8o
おつ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/12(金) 01:02:22.74 ID:cv9CpB8DO
159 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 20:23:12.95 ID:snD5oruzo
>>155


太陽「あの」

黒髪「まだ何か」

太陽「……鬼を全滅させる方法は、わかっていないのですか」

白髪「ええ、まだ誰にも」

黒髪「ええ、依然誰にも」

白髪「しかし、その大元を断てばいずれやその力は減衰しましょう」

黒髪「大元はどこにいるともしれず、姿は見えずですが」

太陽「……」むぅーっ

黒髪「今はまだ指令をお待ちください」

白髪「! ……そうですね、いずれ強い鬼にもつながりましょう」

太陽「……はい」


もう会話できそうにもない。双子にもやることがあるようで、ここを起つらしい。おれもそろそろ行かなくては。

そう言いながら山を下りて、藤の花の家紋がある家に到着したのは、もう次の朝が巡ってくるあたりの時間だった。遠い……遠いなぁー、屋敷が。
160 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 20:35:39.53 ID:snD5oruzo





まず屋敷に着いた時、新免とか言う武士と海怜がいた。ふたりともきっと偽名だろうなあ。
おれもそんなに学がない訳じゃあないが、新免玄信とやらはどこかで聞いたことがある。つまり有名な名前なのだ。
そう言うわけでこのふたりと関わるのはおれにはとっても恐怖でしかなかったのだが、しかしふたりからおれに関わってくるのだから仕方がない。

聞けば新免は総合的な格闘術を持っているらしく、特に得意なのは二刀流なんだとか。へえ……すごいなあ……。
そして海怜は海怜で本名から太刀筋から何も分からない。そう言えばこいつ、前に使っていたのは『幻の呼吸』じゃなかったっけ。
ふたりともくせ者なんだろうなあ。


そうこうしているうち、数日が経過した。家の人はおれ達を長期滞在させ、刀がきたとしてもここを拠点に使いなさいと言ってくれた。なんていい人なんだ。


チリン


そう言うのは本当に予兆なく訪れるもので、おれはいつだか聞いたような音を聞いてはっと顔を上げる。すると、そこにはやっぱりいつだか見たお面の男がいるのだ。
やはり刀鍛冶。しかし鍛冶はみんなこれつけなきゃいけない理由でもあるのかな?


チリン


お面「ここに鬼狩りの剣士はいるか」




壱:とりあえず家に入ってください

弐:お茶入れましょうか

参:か、海怜!話してきて

肆:そのほか

↓2
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:37:25.62 ID:0V+Sqrde0
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:38:20.36 ID:46Y/NayFo
163 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 20:56:17.81 ID:snD5oruzo
>>162


太陽「と、とりあえず家に入ってください」

お面「鬼斬りか?お前は東雲 太陽か?」

太陽「は、……東雲 太陽はおれです。だから」

お面「お前のために特製の刀をこさえた」するする

太陽「あの、ですから」

お面「薄く軽く、それでいて切れ味は落とさず。機動力を殺すこともない」

太陽「家、入りませんか?お召し物が汚れます」

お面「うるさいな!!」

太陽「貴方がうるさいんです!!」

お面「いいから早く見せろ、刀の色が変わるところを!!」

太陽「その前に家に上がってください!家主の方もそう言っています!」

家主「……」コクコク

お面「それから乙津 海怜もここか!?」

太陽「そうですから!!上がって!!話聞いてよ!」

チリン

お面「お前も俺に譲る気持ちを持て!」

太陽「いやですよ!それに貴方何歳なんですか、さっさと上がってください!」

お面「三十七歳だ!!」

太陽「わりと大人だな!!」





海怜「おお……」シュウウウウ


あの後何とか家に上がった刀鍛冶は、刀をそれぞれに渡していた。
海怜には表面に細かな凹凸がある刀を、新免には長い刀と短い刀の二本だ。そして───


お面「日輪刀は別名【色変わりの刀】」

お面「そのものの素質に合わせて、刃の色が変わるんだが───」



直下コンマ
-39 色が僅かに薄青く……
-79 氷のような薄い水色
-98 芯までしっかり青
ぞろ目で黒
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 20:57:37.14 ID:0V+Sqrde0
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:00:41.15 ID:46Y/NayFo
166 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 21:12:59.43 ID:snD5oruzo
>>164


おれが刀を持った途端、その表面がうっすらと氷のような色に変わった。薄青色と言えばいいのか、水色と言うのもおこがましいほどの色だった。


お面「……」

太陽「へえ……」

お面「……」すくっ

太陽「……ん?どうしたんですか?」

お面「俺のわくわくを返せよーーー!!!」ごちーん

太陽「うわっ!?」 

お面「俺はさあ!鮮やかな色に変わるとこを見に来たんだよ!地味、地味すぎるだろお前の刀!!」

海怜「おや、キミはそんな感じか」

新免「……ほう」

ふたりの刀を見る。海怜の方は刀がより鈍色になったようだし、新免の方に至っては色が変わっていないように思える。
ここにいる剣士全員、派手な色変わりがない……嘘だろ……。

お面「あーーー!!!」怒

お面「お前、すぐ死ぬ!お前も!お前も!!」

新免「待たれよ。聞き捨てならんな」

お面「お前のぜんぜん色変わってねえじゃねえか!?」


さ、さわがしいひとだなぁ(棒読み)。
さて、刀も手に入れたし……。




壱:金髪とかに自慢の手紙でも送るか
弐:真剣を使って鍛錬するか
参:指令が下るまで待つか

↓2
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:23:18.10 ID:46Y/NayFo
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:33:12.53 ID:V7xuv/yco
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 21:39:50.63 ID:b9JP00wSO
170 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 22:17:17.29 ID:snD5oruzo
>>168


太陽「……っ」

ふ、振ってみたい……!!
持ってみたらほとんど重さを感じないほどの良質な剣!これは振って見なきゃだめだ。こいつを使って鍛錬したい……!


お面「あーだこーだあーだこーだ」

海怜「あはは……すみません、本当にすみません……すみません」


ぶんぶんぶん

太陽「すごい……!」

改めて振ってみてより分かりやすい。重さが全く手にじゃまではない、むしろどうやってこんなに薄く軽い刃を作ったのか心配になるほどだった。
これなら呼吸の最中に無駄な動きをしなくて済みそうだ。ためらいなく剣を振れるし、なによりもここまで鋭利なら敵を殺せないことはないだろう。

太陽「おれの……剣……!」


それからまもなく、おれに指令がくだった。と言うのも、派遣された鴉がかあかあ鳴くばかりか喋りだしたのだ。


鴉「カァー!太陽、最初ノ任務ダ!」

太陽「うわっ!?」

海怜「……」にこ

鴉「此処ヨリ少シ離レタ街ニ、鬼ノ気配アリ!至急向カエ!」

太陽「えぇー……!?喋るの!?」

鴉「カァー!!」

太陽「喋らないの!?」




壱:急いで行こう
弐:誰か着いてきてよ
参:準備してから行こう
肆:そのほか

↓2
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:18:54.16 ID:0V+Sqrde0
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:20:33.26 ID:b9JP00wSO
肆、まずはお面の人をどうにかしないと……
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 22:28:40.18 ID:1wGfjXUG0
それからまもなくって少し時間経ってないか
お面帰ったとか…
安価したなら2で海怜
174 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/13(土) 23:05:44.08 ID:snD5oruzo
>>172


それよりお面の人……


新免「帰ったぞ」

太陽「えぇーーっ!?」

新免「我らの刃を見て散々怒鳴り散らしたあと……」



お面「他に渡す剣があるからいく!」ぷんすか

新免「いや、しかし……」

お面「うるさい!二本あるのに二本ともぱっとしないし!」ぷんすか



太陽「えぇー……」

新免「なんともまあ、自分勝手な……」

太陽「……」

鴉「カァー!!」

太陽「わ、わかった、行くよ、行く!」

鴉「ススメェ!」

太陽「……乙津、よかったら一緒に来てくれないか」

海怜「僕かい?うん、いいけれども」

海怜「僕のことは冗談だと思っていなかったっけ?」

めんどくさいなこいつ!すごく!


……とりあえず、新免はまだやることがあるらしく、おれと海怜のふたりで向かうことにした。さすがに初戦からひとりはまずいだろう。
さて、その道すがらなんだけど。


海怜「いやあ、いい天気だね」

太陽「……」

海怜「どうしたんだい?そんな顔をして」

こいつと何話したらいいんだよ……。



会話の種とか何かあれば
↓3くらいまで
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:09:20.43 ID:0V+Sqrde0
鬼について
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:26:06.91 ID:1wGfjXUG0
海怜の育手って、どんな人だったの?
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/13(土) 23:36:32.76 ID:fXsWTvAt0
……そういや、あの女の子 階級とか何とか洩らしてたな
178 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 10:33:27.59 ID:cU1018BsO
チュン(ぐっすり行ってました。マイペースにやります)
179 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 12:50:56.00 ID:b7wtZAJgO
太陽「そ、そういやあさ!」

海怜「ん?」

太陽「その……乙津は……」

海怜「僕のことなら気軽に海怜、でいいよ」

太陽「じゃあ、えっと……海怜は育手、って言うのに育てられた剣士だろ?」

海怜「一応そうなるかな」

太陽「一応って……育手ってどんな人だったんだ」

海怜「そうだね。……僕の育手、つまり師匠は風の呼吸の使い手だった。でも、僕に風の素質がないことを一瞬で見抜いたんだ」

太陽「そ、そうなのか?」

海怜「ああ。呼吸にはそれぞれの体質に得手、不得手があるから。僕の場合は風の呼吸は全く合わず、やろうとすると呼吸が乱れるばかりか体調を崩した」

(回想のようなコマで死にかけている海怜)

太陽(めちゃくちゃ合ってない!!)

海怜「本来ならここで他の育手に引き渡したり、剣士そのものをやめさせるんだと思う。だけど、師匠は僕に合う呼吸法を一緒に探ってくれた」

海怜「まあそれでも呼吸が不完全で、やっと出来上がったのは相手を欺き不意打ちをする太刀筋さ。最初は怒ってたよ、師匠」

海怜「普段はもの優しい人なんだけど、命を投げ出したり、自分を無駄にするようなことだけは叱る人だった」

太陽(初対面でおれのこと殺しかけてなかったっけ……けど……)

太陽「どうしてそこまで……」

海怜「鬼を斬らなきゃならない理由があるんだ」

太陽「!」

海怜「君こそすごいよ。独学で自分に合う型を見つけだすなんて、なかなか出来ることじゃない」

太陽「そんなことは……鬼に敵うかどうか、まだ分かんないし」

海怜「山では斬れていただろ、鬼」

太陽「……でも、もっと強い鬼がいるって聞いた」
180 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 12:58:06.97 ID:b7wtZAJgO
海怜「そうだね。鬼の中には、人を食い続けて能力をさらに高めたものがいる」

太陽「……」

海怜「彼らは特殊な【血鬼術】と呼ばれる技を使うことが出来るらしい」

太陽「けっき、じゅつ」

海怜「僕の師匠も、現役最後の戦いで血鬼術に破れ、左目を失っている」

太陽「人間は失った箇所が治らない、でも鬼は瞬間的に回復できる……」

海怜「それでも僕達鬼殺隊がやるしかないんだ。誰に誉められるために戦ってるわけじゃないんだし」

太陽「……そうだな」

太陽(それにもしかしたら海怜も同じなのかもしれない。おれと同じように、家族を鬼に殺されたのかもしれない)

太陽(怒りだけで刀は振れない。けど、怒りがなきゃ立ち向かう力が生まれない)

太陽(……難しいな)

太陽「あ!そうだ!」

海怜「まだ何か?」

太陽「あの双子、階級がどうこう言ってなかったっけ!?」

海怜「ああ、鬼殺隊の階級だね。今の階級は掌に彫られているよ」

太陽「」!?

海怜「やり方はまたあとで。ところで……」

……周りの空気が変わったような気がする。


▼もしかして鬼がいる?
壱:目を凝らして探す
弐:耳を澄ましてみる
参:とにかく走り回ってみる
肆:大声を出しおびき寄せる
伍:そのほか

↓2
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 13:38:29.92 ID:DbRJNXsy0
伍 それとなく海怜に何かがいることを伝え、背後を海怜任せつつ周囲を探る。
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 13:49:04.89 ID:a9gVByNhO
183 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 23:30:21.41 ID:VwshJky9o
>>182


耳を澄ませて良く聞いてみる。周りにおかしな音はしないだろうか。
……!


ざわざわ


音のする方向に目を向けたところ、辺りの草木が不可思議に動いている。これはもしかすると……?

海怜「動物ではなさそうだ」

太陽「だな、不自然すぎる」

海怜「それなら何だろうね」

太陽「追い剥ぎとか盗賊?」

海怜「あるかもしれない。でもこの感じは」

太陽「……やっぱり鬼か!」

海怜「だけど、向こうは多分……数が多いか。このまま囲まれたらまずいよ」

太陽「……!」

海怜「君ならどうする、東雲 太陽?」



壱:おびき寄せて全員斬る
弐:とにかく走る
参:二人で手分けして斬る
肆:屋敷とは距離がないはず、一旦戻る
伍:そのほか

↓2
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 23:31:24.19 ID:HXIyqR3do
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 23:32:49.79 ID:1dQauS390
186 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/14(日) 23:53:52.52 ID:VwshJky9o
>>185


太陽「こっちの策に向こうが乗るとは限らない。だから手っ取り早く、おれ達から向こうに行って一気に斬ろう!」

海怜「なるほど。けど悪くない、確かにその通りだからね」

太陽「おれは向こうを!」

海怜「了解」

ざっ!


一気に距離を詰める。敵は……うん、二体だけだ。他にいないことはすぐにわかった。多分向こうも二体だろう。


鬼阿「へへ……」

鬼吽「お前みたいなひよっこを狩るのが好きでね……」

太陽「人を殺したのか。此処を通った剣士を殺したのか」

鬼吽「まあな!へへへ……」

太陽「……!」

体が熱くなるのを感じる。許せない。許せない。許せない!
こいつらは卑怯だ。自分たちよりも弱い相手を見極め、その上で全力を出すよりも早く狩るのだろう。
おれは負けない。全力でこいつらを倒す!
だけど足場が悪いな……昨晩は雨が降ったんだろうか?ちょっとぬかるんでいる気がする。

……今おれに使えるのは、素早い縦の斬撃『寒声一叫』と、一直線の突き『細雪』。そして……対多数を想定した参ノ型!



壱:各個撃破だ。阿の鬼に壱ノ型
弐:全員まとめて参ノ型
参:まず敵にわざと攻撃させてから壱ノ型
肆:そのほか

↓2
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:06:54.81 ID:EbeMhcKr0
4
わざとこちらから攻撃。一撃目を外させて寒声一叫で音を立てて乙津に鬼がいたと知らせる。
敵の攻撃を距離をとっていなしつつ乙津の足音が近づいたら阿の鬼に壱ノ型。
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 00:11:06.43 ID:drbRqza10
189 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/16(火) 20:09:09.12 ID:b+49gNb6o
>>188


太陽(分が悪いか……各個撃破を狙いたいけど、多分こいつらはおれを倒す策を持ってる)

太陽(それなら少し隙を作ろう、わざとだ)

ざっ

鬼阿「阿呆が!」

鬼の腕がおれの頬をかすめる。回避できてる……今しかない、やるんだ!


ビュウウウウ

鬼阿「ッ!?これは……」

鬼吽「阿呆は貴様だ!動け!」

太陽「遅いぞ!」


氷の呼吸 壱ノ型
寒声一叫


ズバァッ

鬼阿「ぐぅああああ!?」

鬼吽「な……もうやられたのか!?」

太陽「お前も倒す!」

ひゅっ!

鬼吽「ッ! まだまだ!!」

太陽「!」

かわされた!?だけどまだおれにも機会が巡ってくるはず!

鬼吽「ヒヒィッ!俺の攻撃がかわせるか!?」

早い───いや、今なら回避できるはず……!

太陽(すれ違いざまに突きを使えばもしかしたらこいつも……倒せる!?)



壱:回避重点
弐:すれ違いで突き
参:避けるそぶりを見せずまっすぐ壱ノ型
肆:その他

↓2
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:23:41.47 ID:/GYW0R/K0
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:25:10.33 ID:YbyHQtnso
192 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/16(火) 20:53:05.62 ID:b+49gNb6o
>>191
ぞろ目 とても良い


太陽(いや)

ざっ!

鬼吽「!?」

太陽(逃げてどうする、避けてどうする、おれが!今!)

太陽(こういう時に気持ちが負けたら、また負ける)

太陽(倒すぞ、倒すぞ、倒すぞ、倒すぞ)


ビュウウウウ

太陽(お前に負けてやらない)


鬼吽「! こいつ、まさか……」

太陽「ッ!」

鬼吽「いい度胸だ!鬼に人間が敵うと思うなよ!」

太陽(おれは……やれる!)


斬ッ


壱ノ型 寒声一叫


鬼吽「か……!?」

太陽(……ッ、よし……!)


鬼二体……おれひとりで倒せた……。ひとりひとり来てくれてよかった……もし囲まれてたら違ったかもしれない、連携が得意な鬼なら負けてたかもしれない。

太陽(呼吸は……うん、大丈夫……腕は無事、足は無事……体は……)

太陽(……あ、そうだ、海怜は)

太陽(海怜……いや、向こうから変な音はしないな……)



壱:とにかく冷静になる
弐:急いで海怜と合流
参:他に敵がいないか確認
肆:その他

↓2
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:55:42.42 ID:/MaOmeHO0
3
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 20:56:21.81 ID:G2+RHfO90
195 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/17(水) 22:58:53.49 ID:38vUrkOMo
遅くなってすまねえ……(チュン)
196 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/17(水) 23:06:02.06 ID:38vUrkOMo
>>194


太陽(もしも海怜に何かあったら……急いで合流しよう!)

ざっ!


後先考えずに飛び出す。いや、今は海怜の無事を確認することが先だ!


フオォォォォォ


太陽(! 呼吸音がここまで聞こえる!?なんてやつ……)


鬼イ「やっ……やめ……やめろおおおお!」

海怜「───……ッ!」


幻の呼吸 壱ノ型
狩初(カリソメ)


すとん

鬼イ「ひぃ、は……ッ、やっぱり俺が斬られるわけ」


          「な」鬼

 イ「い」



ごろんっ


海怜「……」きんっ

太陽「かいれー!!」

海怜「! 太陽君」

太陽「な、なんだよ、なんだよ今の!」


鬼イ(!? !? !? いつ!?いつ斬られた!?ぐおおお、体が維持できない!)

鬼イ(くそっ、くそっ、くそおおおお……)


海怜「うん、これが僕が……師から受け継いだものだ、戦うための牙だ」

太陽「は……」

海怜「この辺りにもう鬼の気配はない。人の気配もないし、さっさと進もう」



壱:会話を楽しみつつ向かう
弐:さっさと進む
参:まだ敵がいるかも……
肆:その他

↓2
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:14:13.55 ID:Q+XzClqSo
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:41:31.22 ID:AGrKc5U40
199 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/17(水) 23:50:22.14 ID:38vUrkOMo
>>198
良い


太陽(海怜の殺気に押されて声が出なかった)

太陽(けど、うん、そうだ。先に進まなきゃ)

太陽「分かった、行こっか」

海怜「今から急げばまだ日没には間に合うだろうから」

太陽「……」汗だら

こいつ……全力で駆ける気だ……。
いや、勿論いやな訳じゃない。けれど、さすがにちょっと、着いてから疲れるような……。

海怜「行くよ」フォォォォ

太陽「お、おう!」ビュゥゥゥゥ


───それからしばらく。


太陽「はぁ……はぁ……はぁ……」

海怜「なんとか間に合った」

太陽「はひ……はぁ……はぁ……」

海怜は汗一つかいてない。それに比べておれはどうだ、無様だなあ。これで敵を倒そうなんて、気が逸りすぎているんじゃないかと自信を無くしかけた。
とにかく、街には着いた。着いたがやっぱり活気がない。鬼に襲われているからだろうか、あるいは?

海怜「とにかく、まずは鬼を探そうか」

太陽「そ、だな」

海怜「数刻後にそこの茶屋で会おう」すたっ

太陽「ちょっ」

……あまり喋らず、海怜はすぐさま行ってしまった。
……ええっと……おれ、……どうしよう!?



壱:地道に足で稼ぐ
弐:とにかく聞き込みだ
参:茶屋で聞き耳を立てよう
肆:手っ取り早く鬼を呼んでみる
伍:そのほか

↓2
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 23:54:21.23 ID:S4J6Xzlj0
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 00:00:12.63 ID:JtODr+YK0
202 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/18(木) 00:54:45.40 ID:GCosUeR9o
>>201


とにかく聞き込みだ。聞き込むしかない。

おれは足を使い、あるいは口を使い、街のいろんな人に声をかけた。
しかし誰もが顔色が悪い。それに、あまり口を開こうとしない。……なんでだろう?

そのうち、若い男がひとりおそるおそるおれに教えてくれたことがあった。


男「わ、悪いことは言わない、すぐに街を出るんだ」

太陽「? なんでですか?」

男「き、君は知らないだろうが、ここには人を食ってしまうやつがいるんだよ」

太陽(やはり鬼か……!)

男「毎晩毎晩……人が減っている……」

男「そしてそれをやっているのは……人ではないのかもしれないって……ひ、ひい!」

太陽(……かわいそうに。この人からは怖れしか感じない)

太陽(怖がっている。怖れている。……この人をこうしたやつはきっと倒す……!)


しかしそいつがどんなやつか、どの辺りに出るのかは全然聞き込みしても分からない。全く教えてくれない……うーん。そんなに甘くない?

太陽(……それとも、街の人はみんな鬼に脅されているとか?)

太陽(ないとは思うけど……)

その後、海怜とも合流したんだけど、やっぱり海怜も情報を得ていないらしい。でも、鬼がいなければ鴉がここにおれ達を呼ぶわけないだろう。

海怜「……どう思う?太陽」

太陽「うーん……」

まもなく夜か。街が闇に包まれる。



壱:夜になるのを待つよ
弐:諦めずに聞き込む
参:鴉に確認
肆:寝る
伍:その他

↓2

チュン(ここまでです、お疲れさまです)
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 01:29:41.08 ID:kRZn6J++0
これは良いスレを見つけた。応援するぞ
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/18(木) 02:18:21.32 ID:+nUvHyJ7O
205 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 18:26:27.11 ID:dSLZRd1OO
チュン(数日に一回程の更新ペースになります。出来そうな時は連絡雀が来ます。チュン。今日はやります)
206 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 18:35:07.12 ID:dSLZRd1OO
>>204


しかたがない。なにも出来ないので、夜を待つことにした。
海怜が適当に宿を取る。手慣れていたので全て任せてしまった。ひええ……
そう言えば受付のお姉さん、海怜に首っ丈だったようだけど、あいつ何か術でも使えたのだろうか?


ーーーーーーーーーーーーーーー


どさっ

男「」


ひそひそ……

??「その今日来たと言う旅人、この宿にいるのだな?」

男性壱「ああ、間違いない」

??「宜しい。よくやった」

男性壱「……すまねえなあ、旅人さん……」

男性弐「こ、これでうちの嫁は……」

女性壱「あたしの息子……」

??「ふふ、勿論会わせてやるよ」

ざくっ

女性壱「え?」

??「あの世で、だが」


ーーーーーーーーーーーーーーー



がたがたがた……

太陽「外が騒がしい、気がする」

海怜「そうかな?」

もうとっぷり夜も暮れた。そろそろ鬼が動き出す時分に違いない。だと言うのにおれ達は何にも手掛かりがないし、これから外に出て鬼は見つかるのだろうか?

太陽「……」

海怜「町の人の様子、やはりおかしかったね」

太陽「え?」

海怜「人の目を気にしている感じ、と言うのかな。誰かに監視でもされてるんじゃないか、彼らは」

太陽「……」

街の中に……鬼が監視を放っているとか、あるいは本人が紛れているとか?



壱:外をもう一度見に行こう
弐:敵が来ないとも限らない、少し待とう
参:海怜、どうしたらいいかな?
肆:鴉を問いつめる
伍:そのた

↓2
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 18:59:32.62 ID:/CBJly5A0
2
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 19:08:55.68 ID:U5xcasA+0
209 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 20:31:13.50 ID:AVVpCbDxo
>>208
>>207


なぜ鬼が街の人を監視するのか。
色々おれの無い頭を使って考える。もしかして、もしかして?

太陽「もし鬼が、」

海怜「ん?」

太陽「街の人達を、既に掌握してるとしたら」

海怜「………」

太陽「つまり鬼が街の人をもう支配してるかもしれない。それなら分かるんだ」

太陽「それなら街の人が自分に逆らわないように、見張っているのかもしれない。自分の姿を隠すために、自分が退治されないために」

太陽「そしてそうなら、もしかしたらここに鬼が来るかもしれないし……」

そこまで言って、ふと思い出す。

太陽「……でも、もしそうなのだとしたら」

イヤな予感がする。

海怜「その、キミに情報をくれた男の人」


海怜「死んでるね」

太陽「くっ……!」


考えたくはないが、確実にそうだろう。鬼の監視の目が光っていることをもっと理解していなかったおれのせい……

海怜「キミのせいじゃない」

太陽「でも」

海怜「悪いのは鬼だ。鬼だけだ。鬼に支配される人に悪意はない」

太陽「………」
210 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 20:36:31.74 ID:AVVpCbDxo
確かにそうだ。鬼が悪いんだ。人を支配し、街を支配し、我が物顔でここを歩く鬼が悪いんだ!

海怜「と、まあちょうどいいところかな?」

太陽「えっ?」

海怜「シッ」

突然海怜が指を唇の前で立てて小さく息を吐いた。静かにしろ、と言う仕草か。
なぜだろう、と考えるよりも早く、声がした。

海怜「隠れて」

短くそう告げた海怜が、横手でおれを押入の方に押す。

太陽「かい………」

海怜「僕は幻の剣技を使える。少しばかり目を眩ませるのは得意なんだ」

太陽「………ッ」

そこまで聞けばさすがのおれでも分かる。ああ、つまりここに鬼が忍び足で近寄っているのだと言うことだ。
海怜はどうして気付いたのだろう。音かな、気配かな、それとも別の何かだろうか。おれにはちょっとも分かりやしなかった。
あの時と同じか。おれは異変に気付く力にはてんで恵まれていなかったらしい。それでも不幸中の幸いと言うやつか、周りの人がおれの代わりに気付いてくれる。

海怜「絶好の機会なんだ。隠れてくれ」



壱:素直に隠れる
弐:海怜が隠れろ!
参:むしろ自分から出て行く
肆:そのた

↓2
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 20:42:11.80 ID:Q8hmGLhSo
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 21:08:11.92 ID:/DSthNECO
213 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 22:02:01.38 ID:AVVpCbDxo
>>212


太陽「……ッ、でも……」

言葉が続かなかった。海怜がこれから作るであろう絶好の機会、それを逃すわけには行かない。そこで一撃で仕留めるほどの覚悟でなければ。

海怜「頼む」

太陽「……分かった」

素直に隠れることにした。海怜のことだし、簡単に死んだりもしないだろう。だから安心して隠れていいんだ。いいんだよな?






スーッ……


海怜「! ……来たか」

チャキッ

太陽(! 剣の音か?)


鬼「ちっ、なんだ……一人と来た。しかもお前……その風貌、もしや!」

海怜「気付いたかい?」

鬼「なるほど、旅人かと思ったが鬼滅の剣士か!……だが……貴様は弱いな!」

海怜「……」

鬼「くくっ!ははは!貴様程度の剣士になにが出来る!」

太陽(階級の低い鬼とは言え、ここにひとりで入ってきたんだ。しかも街を支配している……侮れないはず……)

鬼「貴様如きに異能を使うまでもない、遊んでやる」

海怜「自信満々だね」

ひゅう

鬼「なに……」


フオォォォォオオ

幻の呼吸 弐ノ型
虚像


鬼(!? 奴が二人に!?)

海怜(虚仮威しだが初見では回避出来まい)


───この時。乙津が使ったのは【虚像】と言う技である
───素早い足捌き、加えて正確な重心移動を行うことにより
───ほんの一瞬だけではあるが、己のうつしみをそこに存在させる
214 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 22:09:40.24 ID:AVVpCbDxo
ずばぁっ!


海怜「!」

鬼「ちぃ……だがまだ足りないな!」


海怜(首を狙ったのだが……回避した?俺の動きを読んだのか……だがどうやって)

鬼(ふん、こいつには俺の能力は分かるまい。故にこいつは負けるのだ、故にこいつは俺に勝てんのだ)

海怜(なら今度は───)


フオォォォォオオ

鬼「まだ何かを……」


参ノ型
迷妄(メイモウ)


───そして繰り出されたのは、【迷妄】だった
───【狩初】は太刀筋を読ませぬ居合い、【虚像】は最速で横に回ってから突き崩し
───【迷妄】は、初速の勢いを殺さぬまま全く別の太刀筋に力業で変える変幻の斬撃である
───本来乙津は居合いが得意であるが、鞘に剣を戻す程の時間が実践にはないと知っていた
───故に彼の呼吸には、居合いはほとんど存在しない


びゅおおっ!

鬼「ふんっ!」

がぎぃっ!

海怜「!?」


太陽(何だ……なにがどうなってるんだ?)

太陽(どうしよう……今でるべきなのか、それとも……)

太陽(だけど、絶好の機会なんていつ……)



壱:ひゃあ、我慢できねえ!襲撃
弐:もう少し我慢
参:隙間から覗いてみよう
肆:その他

↓2
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:14:54.17 ID:Q8hmGLhSo
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:15:38.85 ID:57ySix6Xo
217 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 22:28:29.82 ID:AVVpCbDxo
>>216


太陽(なんとか隙間から……覗いて……)

すーっ


がぎぃっ!

海怜「く……」

ぎぎぎぎぎ……

鬼「なあ、不思議じゃあないのか?俺になぜ斬撃が止められるのか」

海怜「!」

鬼「なぜだと思う?なぁ、なぜだと!」

海怜「……黙れ」

鬼「んー?」

海怜「黙れと言ったんだ」フオォォォォオオ

キィンッ

鬼「無駄ァ!」


幻の呼吸 肆ノ型
泡影(ホウエイ)


太陽(あれは)


───屈伸。
───なんてことはない屈伸を超速で行う、それが泡影の正体
───……と言えば簡単だ

───だが


ズバッ


鬼「ッ……!」

ぼとんっ

太陽(左腕を斬った!)

海怜「……仕留め損なったか」

鬼「ちいいっ……」

海怜「次はないぞ」

鬼「……ああ、それは貴様に、だがな!」ぎろっ

海怜「!?」


太陽(なんだ?海怜が驚いてるみたいだけど……見え……見えな……)
218 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 22:38:22.13 ID:AVVpCbDxo
海怜「異能は使わないのでは?」

鬼「ああ、なにも才の無い貴様にならな。だが俺はまだ死にたくない。故に全力!」

海怜「そうかい……面倒な奴だ!」

しゅっ!!

がきっ!ぎっ……キィンッ!

太陽(すごい……剣がはじかれる音が……!)

鬼「ははは!いいのか?このままだと貴様は死ぬぞ」

海怜「なにを言うのかな。僕の剣を弾くので精一杯だろうに」

鬼「はっ、バカなことを!」


太陽(なんだ?海怜が……押され始めた……)

太陽(太刀筋を全て読まれてるみたいな)

太陽(けどあいつの太刀筋は確か幻の呼吸、敵を惑わせるもののはずなのに、どうして……)


ズバッ


海怜「く……」

海怜(肩を……!)

鬼「貰った!!」




壱:大声で威嚇
弐:背後から首を狙う
参:鬼を蹴り飛ばす
肆:そのた

↓2
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:42:04.59 ID:X5qJIjjSO
肆:海怜を庇うように正面に立って刀で受ける
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:46:11.31 ID:57ySix6Xo
心を読むとか?不意打ちがいいのかな

連取りになるから安価した
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 22:47:23.43 ID:x33DAlmFO
222 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/22(月) 23:07:56.22 ID:AVVpCbDxo
>>220
>>221


しゅっ!

太陽(……だめだ、今しかない!)


ビュウウウウウ


鬼「───!?」


氷の呼吸 壱ノ型
寒声一叫



───この鬼は眼鬼と呼ばれている
───理由はたったひとつ、彼の血鬼術に由来する

───彼の血鬼術は【真眼】
───その能力はあらゆるものの動きを僅かに遅くする
───強力に聞こえるが、複数の攻撃をいなすことは出来ず
───眼が捉えきれなかったものは効果の範囲に含まれない

───それでも半人前な剣士(彼らのようになりたての剣士など)には
───十二分に驚異である


ズバッ


眼鬼「───!」

太陽(しまった、少し甘いか……!頸を切断できていない!)

眼鬼「ぐ……!?」じゅぅ

海怜「腕と頸を回復する気か!」



壱:さらに追撃。逃がすか!
弐:海怜の手伝い
参:その他

↓2
チュン(今日はここまでです。次は数日後、出来るときアナウンスします)
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 07:09:29.11 ID:Ws+oUTOVO
乙乙
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 07:52:00.61 ID:hhVOQsGSO
225 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/25(木) 21:36:13.73 ID:ev9+YBkVo
チュン(開始未定、終了も定めずしばらくだらだらやります。ごめんね)
226 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/25(木) 21:41:46.21 ID:ev9+YBkVo
>>224


太陽「海怜!」

海怜「ああ、君と僕なら!」

眼鬼「遅い!」


太陽(こいつの回復は……早い)

太陽(このままだと海怜がまた攻撃されるだろう)


すたっ


眼鬼「俺の術を受けよ!」

海怜「ち……!」

太陽(常人から見ても見えない海怜の剣術……あの状態でも鈍ってるなんて思えない)

太陽(だけど間違いなく海怜は苦しめられている!)

海怜「……ッ!」

太陽「……そこっ!」


弐ノ型 細雪

ぼっ

太陽(この突きで足を崩す!)


ド……ッ

眼鬼「!?」がくんっ

太陽「今!」

海怜「!」


幻の呼吸 壱ノ型

【 狩初 】


ザンッ
227 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/25(木) 21:47:26.37 ID:ev9+YBkVo
ごろんっ!


海怜「頸をッ……」

眼鬼「がっ……は、俺を倒したくらいで……楽しそうだな、ガキ……」

海怜「お前が……この街を支配していたのか……」

眼鬼「……」


眼鬼「誰が俺一人と言った」


海怜「!」
太陽「!?」


眼鬼「こんなデカい街、俺一人では無理に決まっているだろう……はは、ははは……」

しゅうううう……

太陽「ま、待て!」

海怜「いや、あいつはもう死ぬ……!」

しゅうううう……


太陽「……くそっ!」

海怜「鬼を斬れたはいいが、もう何体かいるかもしれないのか」

海怜「だが、本当だろうか」

太陽「え?」

海怜「鬼は狩りをする雑魚を除けば、群れない生き物だ。自分の取り分が減るからね」

海怜「それに血鬼術を使える鬼だった。ひとりでこの街を支配していてもおかしくない」

太陽「……確かに……そうかもしれない」

太陽(おれ達を動揺させるために嘘を言った?動揺?……何のために動揺させるんだ?)



壱:肩の傷、大丈夫?
弐:とりあえず外に出てみようか?
参:鴉に聞いてみよう
肆:意識を集中して……(要/高コンマ)
伍:そのほか

↓2
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 21:49:10.76 ID:bWVnTv8SO
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/25(木) 22:16:24.90 ID:4LQdMdpC0
参で
230 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/26(金) 23:47:28.73 ID:ir3UaU4Vo
>>229


おれは迷った。敵はおれを驚かし、そして不安にさせたいだけなのかもしれない。その可能性は大いに有り得た。
それに、海怜が言うこともなんとなく理解できたのだ。……あの鬼は今のおれ達から見たって強かったし。


太陽「おい、鴉!鬼を退治したけど、」

鴉「気ヲヌクナ!指令ガ下ッタ!」

太陽「」!?

鴉「近クニ新タナ鬼ノ気配アリ!」

海怜「……なに?」

太陽「もしかして……ほかのところにいたけど、たまたま偶然ここを通りかかった!?」

海怜「いや、あの鬼……何か仕組んでいたのかも」

太陽「! 鬼同士が協力したとでも言うのか!?」

海怜「有り得るが、それならなぜこの眼の鬼は最後に仲間を裏切ったのかと言うことにもなる」

太陽「うーん……」

海怜「……死ならば諸共、もしくはもうひとりの鬼が強いから、俺達では敵わないと知っていて報復のために?」

太陽「海怜、ひとりで話を進めないでくれよ。おれにはぜんぜん分からない……」

とにかく今分かっているのは、まだ鬼が近くにいると言うことだ。海怜の方に視線をやると、利き腕である右の肩を浅く斬られていた。大きな怪我ではないが、致命傷を招きかねない。
おれ自身は怪我らしい怪我はしていないが、不安の中にいた。何も情報が得られないままで、新たな鬼がすぐ近くにいると言われたのだ。
しかもどこにいるのか、まだ鬼切りの戦士として初陣を踏んだばかりのおれでは気配を察知できない。もしかしたら、隣に突然立っているとかそういうことも───

海怜「……もうひとり、いるなら」

太陽「うん」

海怜「僕達のところに来るような真似は、もうしないだろうね」

太陽「この街を解放したいなら、外に出るしかないのか……」



壱:ふたりで外に出よう
弐:海怜、君はここにいてくれ
参:まずは建物をありったけ探すぞ
肆:鬼に対する殺意を高めて……(要コンマ80↑)
伍:そのた

↓2
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/26(金) 23:52:58.76 ID:pjIAonKHo
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/27(土) 00:13:01.02 ID:Y7XKgsMp0
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/28(日) 22:10:15.74 ID:iZ++Zra/0
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234 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/29(月) 13:38:10.50 ID:302qRhh+O
>>232

太陽「ここにふたりでいても駄目だ。外に出よう」

海怜「ああ、その方が良いと僕も思った」

───が。

がたんっ

太陽「? 扉が閉まってる……それに開かない……」

海怜「御免」

斬ッ!

太陽「あーっ、ふすま!」

海怜「先を急ぐんだ。後から弁償するとして、さっさと……ん?」

何か言い掛けた海怜が、外の景色を見て疑問符を浮かべながら瞬きをした。おれも慌てて部屋の外に出た。
……別な部屋に繋がっている。いや、おかしい。この外は確かさっきまで廊下だったはず!

海怜「血鬼術か!」

太陽「もうかかってたのか!?」

……ひょっとすると、この建物自体が血鬼術で作られてるとか、そう言うのあるんじゃないか!?まずいぞ……!
このままじゃ外に出られない、ばかりかすぐそばにいるはずの鬼にたどり着くことも……!



壱:建物内を走り回り中を確認する
弐:建物をあちこち傷つけてみる
参:外から増援が!(コンマ80以上で自動成功)
肆:そのた

↓2
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 14:27:22.70 ID:FMduXHMSO
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/29(月) 17:31:14.57 ID:nXHCOQlw0
参…。
237 : ◆z.6vDABEMI [saga]:2018/01/29(月) 20:59:26.83 ID:cFvOjJ/vo
>>236


太陽(このままじゃあじりじりと追いつめられ───)


??「ふえぇ〜ん」


太陽(……え?)

海怜「泣き声?」


ザンッッッッ!!


海怜「な、なにが……」

太陽「!?」


何者かの声。刀剣で切り裂く音。
そして次の瞬間、おれ達の前には……!


鬼「がああああ!?」

背から血を流す鬼が現れた。

鬼「二人じゃ……なかったのか!油断した……!」

太陽「え、っと……」

海怜「援軍!」


それは分かるの!でもどこにいるのかが……!


??「ぐすん……やっぱりアカリには無理でした……」

太陽「!」

この声、あの時確かに聞いた、ような、いやでもほとんど自信ない!
で、そいつは一体どこに?


ドウゥゥゥゥッ

太陽(呼吸音?!でも、音からでも分かる明確な殺意!なんだ、これ……ッ!?)

ぶわっ

太陽(! 目の前に……これは……血!?)


ずばっ

鬼「ぐぎがああ!?」

海怜「血が刃のように……これって……」
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