【ガルパン 】まほ「許してくれ...」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 20:54:29.57 ID:J+FHOIAN0
?映画とは全く関係ありません
?時系列は全国大会の数年後(適当)
?オリキャラ&シリアス注意

エリカ「隊長、お疲れ様でした」

まほ「あぁ、お疲れ様」

エリカ「そういえば、今日で隊長が国際強化選手に選ばれてもう2年ですね...」

まほ「もうそんなに経ったのか。と言うことは、お前がここに来てもうすぐ1年なのか」

エリカ「早いものですね...」

エリカ「みほは戦車道の推薦でドイツに行っちゃったし、隊長も結婚しちゃうし...。この数年で周りの環境変わりすぎですよ!」

まほ「そうだな...」

エリカ「そういえば、旦那さんとは上手くいってるんですか?何かしら縁のある許嫁だったとは聞いてますけど」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514289269
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 20:55:25.49 ID:J+FHOIAN0
まほ「...」

エリカ「隊長?」

まほ「ん?いや、どうと言うことはないぞ。普通だ」

エリカ「初めて見た時はあんな気の弱そうな奴が隊長と結婚なんて!と思いましたけど、最近はなんだかんだガッシリしてて男らしいし、隊長が羨ましく思えてきたんですよね」

まほ「まぁ、整備士だからな」

まほ「ん?すまないエリカ。電話がかかってきた」

エリカ「噂をすれば!旦那さんからですか!?」

まほ「あぁ。悪いが先に帰っていてくれ」

エリカ「はい!お先に失礼します」

まほ「...何の用だ?」

まほ「帰る時間?知るか。そのくらい自分で考えられないのか?切るぞ」ピッ

まほ「役立たずめ」チッ

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3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 20:59:07.75 ID:J+FHOIAN0
まほ「帰ったぞ」

まほ「食事がまだできていないだと?早くしろ」

まほ「帰る時間が分からないから間に合わなかっただと?君、私のせいにしているのか?」

まほ「違う?なら余計なことは言わないことだな。もういい。先に風呂に入る」

まほ「は?風呂もくめてない?君は本当に役立たずだな...」

まほ「どけ、自分でくむ」

まほ「これだから島田流の犬は...」

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まほ「上がったぞ。はやく食事を用意してくれ」

まほ「はぁ、やっと食事にありつける」

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まほ「ご馳走さま」

まほ「は?君に言った訳じゃないぞ。食材に対して言ったんだ。つけあがるな」

まほ「あぁそうだ、今日も寝る前にベッドに来てくれ」ニヤッ

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4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:01:07.99 ID:J+FHOIAN0
まほ「きたか。早速舐めろ」

まほ「早くしろ。どうせ島田流家元のも毎日していただろ?」

まほ「千代さんはこんな事させない?どうだかな。御託はいいから早くしろ」グイッ

まほ「んっ...はぁ、その舌使い...君の唯一の特技だな...」

まほ「クリ周りはゆっくりだ...そう...あっ!ふぅ!?そこだ!もっと舐めろ!」ビクビク

まほ「指も使え...ッ!そうだ!次は直接クリを舐めてッ!んぁ!」

まほ「そこっ!そこもっと弄ってぇ!」

まほ「イク!イクぞ!もっと激しく舐めろ!イク!イク!」グイッ

まほ「〜〜〜!」プシャァァァ

まほ「ッ!溢さず飲めよッ!」ガクガク

まほ「くッ!うう...」パタッ

まほ「...zzz」スゥ

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5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:01:51.25 ID:J+FHOIAN0
まほ「ん...」パチッ

まほ「(気絶して寝てたのか。ん?)」

まほ「おい、起きろ。なんでお前も寝てるんだ?」

まほ「休みの日だから寝坊した?私の朝食はどうなる?」

まほ「毎日毎日失敗するやつがごめんで済むと思うな」パンッ

まほ「フフ、痛いか?」

まほ「君の事で唯一好きなのはその表情だ」

まほ「脱げ」

まほ「えじゃない。全部脱げ」

まほ「フフ、いい眺めだな。おい、脚を舐めろ」

まほ「はぁん!君の舌技はどこにでも効くな...!」

まほ「それも島田流に仕込まれたのか?」フッ

まほ「島田流を悪く言うな?フン、流石は島田流で専属の整備士をしていただけの事はあって、よく調教されてるな」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:02:42.98 ID:J+FHOIAN0
まほ「君との結婚なんて、お母様が君を引き抜かなければ絶対にしたくなかったものだ」

まほ「それにしても、なんで君はそんなに島田流の肩を持つのにこっちへ来たんだ?所詮は金か?」

まほ「ほぅ、君の親とうちの親がそんなとこで繋がってたとはな。お互い親の意向には逆らえないと言うことか」

まほ「もういい、舐めるのをやめろ」

まほ「君にすら望まない結婚だと言われるのは非常に不愉快だ。歯を食いしばれ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:04:23.04 ID:J+FHOIAN0
まほ「このッ!」バキッ

まほ「誰のおかげでッ!」バキッ

まほ「生きていられると思うんだッ!」バキッ

まほ「フフ、反抗的な目だな。殴り返してみたらどうだ?」

まほ「...フフ、君にそんなこと出来るわけないな。君が問題を起こせば君の両親に非常に迷惑がかかる。君は耐えるしかないんだ」

まほ「シーツは今日中に取り替えておけ。床に垂れたその汚い鼻血も完璧に拭いておけよ」

まほ「外で食事を済ませてくる。コンビニの弁当の方が君が作った料理なんかよりよっぽど美味しいだろうな」ハハハ


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8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:05:38.56 ID:J+FHOIAN0
まほ「ん?電話か」

まほ「もしもし、お母様ですか」

しほ「おはようまほ。家にかけても誰も出なかったからこっちにかけたの」

まほ「誰も?」

しほ「えぇ。それよりまほ、結婚生活は上手くいってるの?あなたも時期家元なんですから、そろそろ子供を作らないと」

まほ「またその話ですか?定期的に試してはいるんですが...」

しほ「せっかく無理を言って島田流から移籍してもらったんだから...」

まほ「彼にそんな価値があるとは思えませんが」

しほ「何言ってるの。あの人は常夫さんが最も見込んでる若手整備士よ。今後国際試合で活躍するには、重要なのは戦車と選手だけじゃないの。必ず優秀な整備士が必要になるわ」

まほ「はぁ」

しほ「常夫さんだって今後何十年も現役でいられるわけじゃない。そうなると後継者は必須だし、整備指導員としても西住流で活躍してもらうことを期待してるわ」

まほ「(お母様、彼の話になると長いんだよなぁ)」

まほ「お母様、よく分かりましたのでこの辺で失礼します」ピッ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:10:28.48 ID:J+FHOIAN0
まほ「(あんな舌技しか能のない島田流の犬をお父様が見込んでる?冗談もほどほどにして欲しいものだな)」

まほ「...そういえば」

まほ「(彼の笑顔を見なくなったのはいつからだろうか?結婚したばかりの頃は、意外と楽しかったんだよな)」

まほ「(私が彼に辛く当たり始めたのは何故だろう?)」

まほ「(そういえば...)」

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10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:18:05.16 ID:J+FHOIAN0
回想

まほ「ただいま...」

まほ「いや、ちょっとばかり演習で手間取ってな」

まほ「まほらしくない?落ち込むなって?」イラッ

まほ「私だって散々苦労しているんだ!君に西住流家元の長女として生まれ、国際強化選手に指定された私のプレッシャーが分かるかのか!?」

まほ「君は働かなくても食っていけるんだからいいな!金のためじゃなくても毎日毎日戦車道に追われる私とは大違いだ!」

まほ「あっ...いやなんでもない」

まほ「そ、そんなに落ち込まなくてもいいじゃないか!元はと言えば君が...!」イライラ

まほ「クソッ!」ドンッ

まほ「フフ、押しただけだから痛くはないだろう?」

まほ「そう怯えた目をしないでくれ。ただ飼い犬に躾をするだけなんだから」ゾクゾク

まほ「ッ!」バキッ

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11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:19:27.75 ID:J+FHOIAN0
まほ「ケーキでも買っていってやるか...」

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まほ「帰ったぞ」

まほ「おーい。また家事をサボって...!」

まほ「おい!どうしたんだ!しっかりしろ!」

まほ「(きゅ、救急車!)」

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病院

まほ「...」ボーッ

まほ「あっ...お義父様、お義母様」ペコリ

まほ「まだ原因が分からなくて...お義父様とお義母様が来られたらお医者様が説明すると...」

医者「あぁ、丁度お揃いですね」

まほ「あの!彼はどうしたんですか!?」

医者「まぁまぁ落ち着いて。まず、直接的な原因と考えられる身体的な異常は確認できませんでした」

まほ「よかった...」

医者「ただ、奥さん、今まで彼をどんな扱いしてたんですか?」

まほ「え?」

医者「旦那さん、全身の至る所に痣がありましたよ。目が醒めるなりあなたの名前を叫んで震えてましたし」

まほ「そ、それは...」

医者「身体的な異常はないと言いましたが、精神的な異常は大ありです。恐らく膨大なストレスからなる自律神経失調症だと思いますが、念のため心療内科の受診もお勧めします。それでは」

まほ「...」

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12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:20:32.79 ID:J+FHOIAN0
しほ「まほ、説明しなさい」

しほ「幸い先方のご両親も、被害届は出さないと言ってくれているわ。それでも何があったのかは説明するのが義理よ」

千代「その話、私にも聞かせてもらえるかしら?」

しほ「千代!あなたなんでここに!?」

千代「私の大切な人が倒れたのにほっとくわけないでしょ?ね?まほさん」ギロッ

まほ「ヒッ...」

アリス「私も聞きたい...」

千代「あらアリス、もういいの?」

アリス「うん、お兄ちゃん眠ってるから...」

しほ「お兄ちゃん?」

アリス「うん。私のことほんとの妹みたいに接してくれたから。だからお兄ちゃん」

千代「それで、どういう訳があって彼を全身痣だらけで倒れるまで追い詰めたのか説明してもらえる?」

まほ「それは...」

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13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:21:03.21 ID:J+FHOIAN0
しほ「...呆れました」

千代「最低ね」

アリス「グスッ」

千代「あなたあの子がどんな思いで西住流に移籍したのか分かってるの?自分は島田流を裏切りたくない。それでも親には逆らえない自分が情けないって、泣きながら土下座してきたのよ?」ポロポロ

アリス「お兄ちゃんは裏切り者じゃないし、誰もそんなこと思ってない!」

千代「なのにあなたは一方的に彼を私の犬だって見下して!ストレスの捌け口にしてたのね!」

千代「しほ、彼は返してもらうわ。慰謝料でもなんでも代わりに払ってあげるわよ」

まほ「ま、待ってください!私は彼と別れたくありません...」

しほ「まほ...」

千代「ちょっと、この期に及んで冗談はやめてくれないかしら?」

まほ「冗談じゃありません」キッ

千代「彼をこのまま西住流に置いておけば命がないわ。彼に離婚するよう交渉してくる」

アリス「わ、私もいく!」

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14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 21:21:39.98 ID:J+FHOIAN0
病室

千代「おはよう。目が覚めた?」

千代「あらあら、泣かないで!大丈夫よ!実は話があってきたの」

まほ「...」

千代「あのね、島田流に戻らない?」

千代「そうよ。西住流から抜けるってこと。あの女と離婚しないか?ってことよ」

まほ「君...話を聞いて欲しい。私は今まで君に甘えていた。君は結婚した時からずっと優しくて、国際強化選手になってからずっと押しつぶされそうになっていた私の心を唯一癒してくれる存在だった」

まほ「そんな君に甘えるうちに、君に八つ当たりすることが当たり前になってしまった。そうするうちに私もやめられなくなって...」

千代「ねぇ、もう言い訳の時間は終わってくれないかしら?彼、あなたが話し始めてから震えが止まらないのよ」

まほ「ッ!」

アリス「お兄ちゃん.,.」ギュッ

千代「ねぇ、もう一度言うわ。うちへ戻って欲しいの。今更しほだって反対しないわ。あなたが了承すればあなたは自由になれるのよ?」

アリス「お兄ちゃん、戻ってきて?」

まほ「許してくれ...」

まほ「君がいないとダメなんだッ!」

千代「ほんと...?別れるのね!?」

アリス「お兄ちゃん!」ギュッ

まほ「嘘だ...」

まほ「嘘だと言ってくれ...」

千代「部外者は出て行ってくれるかしら?しほにはこっちから伝えておくわ。離婚手続きに関してはうちの顧問弁護士から連絡がいくから、話はそこを通してちょうだい」

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