凛「行くわよセイバー!」アーチャー(言えない…!実はアーチャーとか言えない…!)

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370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/26(月) 03:33:30.59 ID:AcFoCLa20



美遊「それじゃ…折角ですし誰が1番早くお父さんのお眼鏡に適う物を用意できるか、競走しませんか?」ワクワク

セイバー「いいですね!負けませんよ?」

士郎「おっ、じゃあオレも!」

舞弥(確か…私の部屋に…いえ、アレはダメか)





371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/26(月) 03:34:29.63 ID:AcFoCLa20



・・・・・。



372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/26(月) 04:00:01.38 ID:AcFoCLa20

切嗣「…それで、皆が持ってきてくれたのが…」




美遊「蔵にあった古そうな兜です」

切嗣「おっ、ありがとう」

美遊「歴史的遺物かどうかはよくわからなかったけど…コレから召喚したら強そうな気がするから」

切嗣「なるほどね」ヨスヨス

373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/26(月) 04:01:09.16 ID:AcFoCLa20

舞弥「私は蔵にあった手裏剣です」

切嗣「さすが舞弥だな」

舞弥「ありがとうございます。コレならジャパニーズアサシン…水破が喚べるかもしれません」

切嗣「そうだね。ありがとう」

374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/26(月) 04:02:34.07 ID:AcFoCLa20

士郎「えーと…よくわからなかったし?そこら辺にあった物干し竿なんだけど」

切嗣「ははぁ、なるほどさっきの勝負で美遊に負けてやろうとしたわけか」

士郎「バレた?」ニヤリ

切嗣「まあね」ニヤリ

375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/26(月) 04:07:25.35 ID:AcFoCLa20


セイバー「蔵の奥にしまいこまれていました、ドクロの仮面の破片です」

切嗣「…」

セイバー「これならば少なくともアサシン、ハサン・サッバーの内の誰かを召喚しうるでしょう」

切嗣「…」

セイバー「…懐かしいですねキリツグ。前回の時、あのアサシン…ハサンは手強かった」

切嗣「…」

セイバー「きっとコレは恐らくあなたが前回のアサシン召喚に使われた触媒を回収し保管していた物だったのでしょう?」

切嗣「…」

セイバー「…キリツグ。あなたが私を嫌っているのはわかります。ですがコレは聖杯戦争」

セイバー「シロウやあなたの生死がかかっています。あなたがようやく掴んだ幸せを壊さないようにするためにも…どうか適切な判断を」


切嗣「よし、物干し竿でいってみようか」クルッ

セイバー「キリツグゥウウアアッ!!!」

376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/26(月) 04:09:19.37 ID:AcFoCLa20

 ザバー・ニーヤ
”今回はここまで”


次回、切嗣「ねぇ舞弥、リセマラってどうやるんだっけ?」!

絶対見てくれよなっ!


377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 04:27:48.53 ID:andk43Wy0
乙ですー
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 07:22:28.74 ID:Thv4UHtn0
久しぶりの更新乙でした!
それにしても切嗣を筆頭に大人たちの大人げなさはホントに凄いですね。
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 15:36:17.24 ID:3RIXFL2EO
あれ?これ虎さんも潜在的にイリヤの敵じゃない?
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 17:20:32.77 ID:dGg7IkJw0
アサ次郎か
当たりかどうかはわからんがトップクラスに凄い人だよね
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 21:59:23.62 ID:I/mTim83O
剣技だけでアーサーを圧倒したアサシン()
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/27(火) 00:51:30.13 ID:enLp1D8N0
小次郎は間違いなく凄い人だけど、鯖としてはぶっちゃけ外れに近い気が。
チャンバラで戦う限りはアーサー王やらクーフーリンやらとも互角以上にやり合えるけど、正真正銘チャンバラしか出来ない。
運用の幅が狭すぎる。
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 01:47:24.96 ID:rN2v+Mhe0
更新乙
ギャグだから面白いけどやっぱり切嗣の無視はこれかなり酷いよな
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 13:52:33.04 ID:teHOvlKfo
正面戦力としては強力なセイバーがいるしアサシンは諜報向けの四次アサシンのほうがいいよな。あれ?これって遠坂時臣と同じ戦略か
385 : ◆3rfPz4lVbmKs :2018/04/05(木) 03:18:59.72 ID:HzRLjymH0
>>375
×セイバー「これならば少なくともアサシン、ハサン・サッバーの内の誰かを召喚しうるでしょう」

○セイバー「これならば少なくともアサシン、ハサン・サッバーハの内の誰かを召喚しうるでしょう」


短いけど更新。
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:19:30.67 ID:HzRLjymH0

セイバー「私の話を聞いていたのですかキリツグ!当てつけにしたって物干し竿はないでしょう!」バッ

切嗣「…」

セイバー「というかそもそもアレで召喚が出来るとは思えませんし、あんな物で召喚に応じる英霊など…って、」

切嗣「…」

セイバー「…あの、何故頬を膨らませてるのです?」

切嗣「…」プクゥ

387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:20:52.45 ID:HzRLjymH0


セイバー「…まさか…家族ではなく、気に食わない私が1番それらしい物を持ってきたから拗ねている…とか…?」ゴクリ

切嗣「…」プクー

セイバー(いい年した中年男性が頬を膨らませてるのはちょっと…)

セイバー(ですが…いえキリツグは可愛い所もあるのですね。ふふっ)

セイバー「…えい」ツン

切嗣「…」ポヒュ

セイバー「ふふっ。膨れっ面のキリツグつんつーん。です♪」ツンツン

切嗣「…」




切嗣「フンッ!」( ' ^'c彡))Д´) セイバーパーン

セイバー「!?」

388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:22:36.85 ID:HzRLjymH0

切嗣「…」スタスタ

セイバー「」ポカーン


セイバー「…えぇ〜…?」




セイバー(や、別に痛くはないですけど…膨らませた頬潰されるのイヤだったなら言ってくれれば…)

セイバー(…いえ、そもそも私とキリツグとはそんな間柄ではなかった。)

セイバー(嫌われているとわかっていたのに馴れ馴れしいコミュニケーションで雪解けを狙った私がいけなかった)

セイバー(私はまた人の事を考えずに…これではまた『王は人の心がわからない』と言われてしまいますね…)ショボン


389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:24:25.09 ID:HzRLjymH0

士郎「大丈夫かセイバー?!」

セイバー「シロウ…!//」パァッ…!

士郎「安心してくれ。じいさんは殴っといた」

セイバー「…っ、」

士郎「ゴメンな?じいさん子供っぽいから…」

セイバー「…」

士郎「セイバー?」

セイバー「…シロウ、私を思ってやってくれたのですね。そうやって私を思いやってくれる事はとても嬉しいです。」ギュ

セイバー「…ですが暴力はやめてください。やるなら自分でやりますし、私はあなたにそういった事は望んでいないのです」

士郎「でも…オレ、許せなくて」

セイバー「ええ。わかります。私のために怒ってくれてありがとうシロウ」

セイバー「ですが…私はあなたには仇敵に拳を振るうのではなく、優しく抱いて慰めてくれる方が嬉しい」

士郎「セイバー…なんか余計な事した。ゴメン」ギュ

セイバー「ふふっいえ。少しスッキリしましたから。ありがとうございます士郎」ニコッ



・・・・。



390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:24:51.20 ID:HzRLjymH0


切嗣「さて、では召喚しようか」ズキーンズキーン

舞弥「切嗣頬が赤いようですがどうしたのですか」

切嗣「ちょっと家庭内暴力がね」

舞弥「はぁ」

切嗣「…」

舞弥「では触媒はこのセイバーが持ってきてくれた仮面の1部で」コト

切嗣「いや物干し竿…」

舞弥「…」キッ

切嗣「…」ぷいっ

391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/04/05(木) 03:25:44.27 ID:HzRLjymH0


切嗣「…では」


切嗣「…」スゥ


切嗣「──”素に銀と鉄。礎に石と契約の大公”」


切嗣「”祖には我が大師シュバインオーグ”」


切嗣「”降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ”」



    ミタセ  ミタセ   ミタセ  ミタセ   ミタセ
切嗣「”閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ”。」




切嗣「”繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する”」


          セット
切嗣「──────”Anfang”。」


切嗣「────”告げる”」



切嗣「”汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に”」


切嗣「”聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ”」


切嗣「”誓いを此処に”」


切嗣「”我は常世総ての善と成る者。我は常世総ての悪を敷く者”。」


切嗣「”汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ”!」



ぴきゃーん!!!




392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:27:39.19 ID:HzRLjymH0




アサシン「…」シュゥウウウウ…!


切嗣「…」





アサシン「───サーヴァント、”アサシン”」



アサシン「影より貴殿の呼び声を聞き届けた」





393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:28:07.69 ID:HzRLjymH0

切嗣「ドクロの仮面…ハサン・サッバーハの1人とお見受けする」

アサシン「いかにも。真名ハサン・サッバーハ。通称名は─────」







アサシン「”呪腕のハサン”なり」



394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:30:12.80 ID:HzRLjymH0


切嗣「…”呪腕”か…」

舞弥「”神性”持ちや心臓がないなどの特定の条件以外の敵ならば一撃必殺の宝具を持つサーヴァントですね」

セイバー「やりましたねキリツグ。いい英霊を召喚出来たようで何よりです」

切嗣「…」

セイバー「…」

セイバー「…士郎!いいサーヴァントが味方になりましたね!」

士郎「ああ!仮面とかすっごいかっこいい!セイバーがいい物持ってきてくれたからだな!」

セイバー「シロウ…!」



切嗣「…」ベー

舞弥「切嗣」ペシ




395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:31:21.02 ID:HzRLjymH0


アサシン「はは、それは買い被りというものですぞ?しかし嬉しいお言葉です。恐悦至極…」

切嗣「舞弥」

舞弥「はい?」




切嗣「サーヴァント召喚のリセマラってどうやるんだっけ」

舞弥士郎セイバー美遊「「「「切嗣?(キリツグ!)(じいさん!)(お父さん!)」」」」




396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:33:33.41 ID:HzRLjymH0

切嗣「いやだって…四次のアサシン召喚時の触媒に使われた仮面の破片だぞ?」

切嗣「理屈からして”百貌のハサン”が来るはず。正直あの分身が欲しかったしもうその頭で作戦考えていた」

切嗣「それに正直諜報能力とか戦闘能力、宝具自体もそんなに…」

セイバー「だとしても!それは礼を失していますキリツグ!貴方は彼に謝るべきだ!」

切嗣「…」

セイバー「…すみませんシロウ、私ではダメなようです。貴方からも言ってはもらえませんか」

士郎「じいさん?」パキポキ

切嗣「…そうだね。すまなかったアサシン」

アサシン「はっはっはっ」



397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/04/05(木) 03:40:55.87 ID:HzRLjymH0

アサシン「いえお気になさらず。魔術師殿が気を落とされるのも無理はない」

アサシン「私は確かに歴代の”ハサン・サッバーハ”の中でもハズレと言えるハサンですからなぁ」

士郎「え、そうなの?」ヒソヒソ

セイバー「そんな事はありません。確かにキリツグが言った部分の事もあり、運用の仕方自体は確かに難しい部分はあるかもしれませんが」

セイバー「考えても見てください。特定の条件を持たない相手ならば力量差があっても”必ず殺せる”のですよ?」

セイバー「シチュエーションは限定されますが下手なサーヴァントよりは能力はあるかと」

切嗣「…やっぱり物干し竿の方が良かったんじゃないか?」

舞弥「いいわけないでしょう」

アサシン「…ふむ」

アサシン「魔術師殿」

切嗣「ん?僕かい?」

アサシン「はい。…申し訳ない魔術師殿。歴代のハサンの中でも、他のアサシンクラスのサーヴァントの中でも確かに私は平々凡々」

アサシン「ですが、…自分で言うのもなんですが忠義にかけては歴代ハサンの中でもトップクラスであると自負しております」

アサシン「任務は必ず遂行致しましょうぞ。なんなりと申しつけ下さい魔術師殿」ニコッ…

切嗣「バカバカしい。サーヴァントが裏切らないのは普通だし、忠義で勝てたら世話ないよ」

アサシン「む、確かに…では最善を尽くし、勝ちましょう」

切嗣「…僕自身を、というよりは僕の期待を裏切らないでくれ」

アサシン「承知。」ニコッ


士郎(い、今ので怒らないだと…!?この人、なんて人間ができた御仁なんだ…!)ゴクリ






398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:51:32.99 ID:HzRLjymH0

舞弥(しかし…何故第四次の”百貌のハサン”ではなかったのでしょうか)

舞弥(キリツグが触媒を回収した時に側に”呪腕のハサン”の仮面もあって間違えて回収してしまった…)

舞弥(あるいはハサンの仮面を触媒に使った場合、本当にランダムで喚ばれるからなのか)

舞弥(…というかそもそもあんなアサシン召喚にお誂向きな触媒があったのに何故切嗣は私達に触媒を探させ、…忘れていたのでしょうか?)

舞弥(自分で回収したのに?ありえるのでしょうか…?)チラッ


切嗣「…」ポヘー

舞弥(…なるほど!忘れていたようですね!)



399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 03:57:40.15 ID:HzRLjymH0



〜言峰教会〜




言峰「…ついに7騎のサーヴァントが揃ったようだ」




言峰「…歴史、伝説、物語、神話に存在する英雄、傑物を召喚し」

言峰「最後の一人になるまで殺し合う」

言峰「最後のマスターとサーヴァントが願いを叶える権利を得る」

言峰「…さて、過去四度も行われているにも関わらず1度も、1人も願いを成就させた者がいない聖杯戦争だが…」



言峰「此度はどうなることやら」ククク…







400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 04:04:21.54 ID:HzRLjymH0


〜セイバー陣営〜


士郎「あ、そういえば明日社会の葛木先生の結婚式出席するんだ」

セイバー「そういえばそうでしたね。新婦がサーヴァントかもしれません用心してくださいシロウ」

士郎「…そういえばセイバーは結婚とかって」

セイバー「え?…まぁ経験はありますが政治の手段だったりとか裏切り、すぐ浮気とか部下と駆け落ちとかされましたね」ギリッ

士郎「…オレだったらそんな事しないけどな」

セイバー「え?」

士郎「…な、なんでもないっ///」

セイバー「…///」


401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 04:11:30.98 ID:HzRLjymH0


〜アーチャー陣営〜


アーチャー「…凛」コト

凛「なぁに?セイバー」コト

アーチャー「凄く久しぶりな気がするが…いや、」コト

凛「何よ?」コト

アーチャー「…なんでもない。それと凛」コト

凛「何よ?」コト

アーチャー「…私達はアレからずっとオセロをやってたが」コト

凛「そうね…やった!5個もとれたわ!」コトコトコトコトコト

アーチャー「君はホントに弱いな」コト

凛「いやー!角取られた上に今私が取ったやつ全部引っくり返されたー!」

アーチャー「君が『本気で来なさい!』と言ったんじゃないか」



アーチャー「別に、倒してしまっても構わんのだろう?」ドヤッ


凛「ぐぬぬぬぬぬ!…もう1回!もう1回!今の無しで!もう1回!」



アーチャー「しかしそろそろ動き出さないと」

凛「令呪を持って命ず。セイバー、私とオセロを」ペカー

アーチャー「わかったわかった!やるからやめろ!」

凛「やった♪じゃ、私今度は黒ね!」コトコト

アーチャー「ハァー…」コトコト




402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 04:14:57.02 ID:HzRLjymH0


〜ランサー陣営〜



ランサー「へっへっへっ」ガッタガッタ

ランサー「夜釣り夜釣り♪」

ランサー「魚屋のバイトでいい釣り場と釣り方教えて貰っちまったからには釣らねぇとな!」

ランサー「待ってろバケツいっぱいの魚ども!」

ランサー「…たくさん連れたらウチのマスターにもお裾分けしてやるかね」

ランサー「フンフンフ〜ン♪」


403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 04:25:40.61 ID:HzRLjymH0


〜ライダー陣営〜


慎二「ひゃはははははっ!!!おらぁっ!オラオラ!」

桜「ひっ、痛い!やめて!そんな、もうやめて!こんなの死んじゃう…!」

慎二「[ピーーー]よ!コレはそーいうゲームだろ?いいから死んじまえ!ひゃーははははは!」




テレビ『ファルコォン!プァンチ!』

テレビ『あわわわわわわ〜…!』

テレビ『キラーン☆』


桜「うう…兄さん強い…」

慎二「ひゃははははは!!弱い!弱すぎるぜ桜ァ!」

慎二「お前には色々と普段勝てないからなァ?!こういう所で存分にイキがってやる!ひゃははははは!」

桜「ふんだ!次は負けませんから!」

慎二「はん!僕のキャプテンに勝てるものか!」


臓硯「ほっほっほっ」

雁夜「はいお茶。」コト

臓硯「すまぬな」ズズズ

ライダー「…では。次は私が」

慎二「はん!けど流石にテレビゲームに騎乗スキルは使えないだろ?」

慎二「あんまり上手そうにも見えないしなぁー?」

ライダー「…」






テレビ『ンッ!やぁ!えいっ!』

テレビ『うぁああああああああ!!!』




慎二「ぐぁああああ!!!ぼっ!僕のキャプテンがァァァァッッ!!」

ライダー「…ふっ。」ニヤリ

404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 04:34:56.44 ID:HzRLjymH0


〜〜キャスター陣営〜


キャスター「ああん宗一郎様ぁ!私マリッジブルーですぅ!」スリスリ

葛木「…どうしたらいい」

キャスター「私が不安にならないように今夜はずっと抱いていてください」キリッ

葛木「…」ギュ

キャスター「♪」

葛木「…」

葛木「…結婚が嫌になったのか」

キャスター「いいえ!!」

葛木「…抱くだけでいいのか」

キャスター「はい…///」

葛木「…」

キャスター「♪」

キャスター「!」

葛木「…」ナデナデ

キャスター「宗一郎様?」

葛木「…こうすると安らぐ…らしい」

キャスター「あら誰から?」

葛木「本で読んだ。…間違っていたか」

キャスター「まさか!合ってます!合ってますわ!」

葛木「…そうか。それなら良かった。私はされた事がなかったからわからなかったが」

キャスター「…」

キャスター「…じゃあ私もお返しにしてあげますわね?」

葛木「…」

キャスター「…」ヨスヨス

葛木「…ああ」

葛木「確かに。…間違っていなかったようだ」

キャスター「でしょう?」フフ





キャスター「明日、楽しみですわね」

葛木「…ああ」



405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/04/05(木) 04:48:57.15 ID:HzRLjymH0


〜アサシン陣営〜


切嗣「アサシン」

アサシン「ハッ」サッ

切嗣「重要な任務を言い渡す」

アサシン「なんなりと」

切嗣「セイバーの額に油性マジックで『肉』と書いてこい」

アサシン「ハッ!」

アサシン「しかし少々よろしいですかな?」

切嗣「…なんだ?やはり忠義だなんだなんて言っていても結局は従わないんじゃないか」

アサシン「いえそうではなく。任務遂行にあたってより良き仕事をするためにも、差し支えなければ目的等をお聞かせいただければと」

切嗣「…」

アサシン「忖度…とでも言いましょうか。目的に沿って行動できた方が何かと都合が良いでしょう」

切嗣「…面倒臭くなった。もういい忘れてくれ」

アサシン「おや?よろしいのですかな?」

切嗣「ああ。余興じみた物だったからね」

アサシン「左様ですか。ではまた何かありましたら…」

切嗣「ああ」

アサシン「ああそれと」ゴソゴソ

切嗣「?」

アサシン「冷蔵庫にてこのような物が見つかりましたがいかかですかな?」

切嗣「!それは!」


アサシン「ええ、蓋に『セイバーの』と書かれたプッチンプリンです」

切嗣「いる。スプーンもくれ」

アサシン「承知しました」つ


切嗣「なんだ、君は結構使えるサーヴァントだったな」モクモクモク

アサシン「恐悦至極」



アサシン(まぁそれ本当は坊っちゃんから私にと頂いたものに私が『セイバーの』と書いただけですが)

アサシン(これで魔術師殿の私への評価と機嫌が良くなるならば安いでしょう)



アサシン(私に不満はあるでしょうが…勝ち残りましょうぞ、魔術師殿)
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/04/05(木) 05:06:07.62 ID:HzRLjymH0


〜バーサーカー陣営〜



イリヤ「…」

イリヤ(キリツグは間違いなく徒党を組む)

イリヤ(舞弥やセイバーとセイバーのマスターにだけ戦わせるとも思えない)

イリヤ(絶対真っ当じゃない手も使ってくるはず)

イリヤ(…いくら私のバーサーカーが強靭でも限界はあるし、私がピンポイントでやられたら終わり)

イリヤ「…」

イリヤ(ひとまず私に必要なのは拠点)

イリヤ(”工房”もそうだし…それと雑用の一切を任せられる召使いがいるわ)

イリヤ(けど財布やら何やらを失くした私じゃ無力過ぎる)

イリヤ(せめてアインツベルンの城に帰れたら)

イリヤ「…」


?藤村『───『どれだけ皮肉な運命でも、どれだけ危険な選択で命を落としても』』

???イリヤ「…」 ???

藤村『『ぜんぶを乗り越えて幸福に辿り着くための道しるべにアタシはなってみせます』』


イリヤ「…」

??藤村『昔ね、私があなたぐらいの年の時、不思議な場所であなたにそっくりな…』??

藤村『私にとっての”正義の味方”と出会ったの』??

イリヤ「…」


イリヤ(そういえば居たわね)

イリヤ(私にとって都合がいい人間が。)クス

イリヤ(昔お母様に何かしてもらったんでしょ?)

イリヤ(じゃあ、お母様はもう居ないから娘の私に恩返ししてもらおうかな)


「ただいまー」


イリヤ(私に今よりももっと都合のいい”傀儡”になる事で)クスッ











藤村「あら?玄関まで御出迎え?ありがとね」

イリヤ「…」ニコッ



バチッ。





407 : ◆3rfPz4lVbmKs :2018/04/05(木) 05:07:19.47 ID:HzRLjymH0
別に今回はここまでにしてしまっても構わんのだろう?
408 : ◆3rfPz4lVbmKs [ saga]:2018/04/05(木) 05:09:43.93 ID:HzRLjymH0

>>403
×慎二「[ピーーー]よ!コレはそーいうゲームだろ?いいから死んじまえ!ひゃーははははは!」

○慎二「死ねよ!コレはそーいうゲームだろ?いいから死んじまえ!ひゃーははははは!」

あと>>406の変なとこに?入ってるのは無視でオナサャス
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 06:50:00.48 ID:bmRoGXhBO
原因である切嗣と裏切られたイリヤのこの差よ…乙
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 07:11:31.47 ID:pQkG7c9V0
切嗣がガキっぽいことしてる間にイリヤがどんどん悪い子に……。
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 09:33:07.72 ID:lWJ94WsV0
キャスター陣営だけは原作の見えないところで近いことやっていたとしても私は驚かない!
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 14:44:40.61 ID:fP0l97xNO
もうアサシンがいい人過ぎて泣けるわ
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 16:40:57.71 ID:MNF8C9PUO
呪腕さんはいい人だよ(ぐだ夫感
414 : ◆3rfPz4lVbmKs :2018/04/08(日) 01:02:27.69 ID:svZc6/vp0



〜翌日衛宮宅〜


切嗣「じゃ、行ってくるよ」

美遊「あれ?お父さん朝早くにどこへ行くの?」

切嗣「ん?美遊のお姉ちゃんを迎えに行くんだ」

美遊「お姉ちゃん?」

切嗣「そう」

美遊「何歳?」

切嗣「…今年で…19…だったかな」

美遊「随分離れてるんだ」



415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:04:08.10 ID:svZc6/vp0


切嗣「まぁね。仲良くしてくれるかい?」

美遊「…いい人、だったら」オズオズ

切嗣「いい子だよ…と言いたいけど、僕も随分会ってないからわからないな」

美遊「…」

切嗣「そんなに心配しなくてもいい。きっと仲良くなれるさ」

舞弥「私も護衛を?」

切嗣「いや舞弥はここに居てくれ」

切嗣「他のマスターが攻めてこないとも限らない。…人質に取ろうとしたりとかね」

舞弥「わかりました。守備はお任せを」

切嗣「よし、じゃあ行ってくる」


切嗣「来い、アサシン」

アサシン「御意に」シュンッ




「「行ってらっしゃい」」



416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:05:24.79 ID:svZc6/vp0



〜冬木のアインツベルン城前の森〜



ざっざっざっ。


切嗣「…寒いな」

アサシン「魔術師殿、よろしかったら」スッ

切嗣「何だコレは」

アサシン「万能布ハッサンです」

アサシン「マントにも毛布にもカーテンにもローブにもなり、スマホも磨けるスグレモノですぞ」

切嗣「…君が普段から着込んでるヤツとかじゃないだろうな」

アサシン「御安心めされい。新品ですぞ」

切嗣「…」フム

切嗣「せっかくだけど後で貰うよ」

アサシン「ふむ?」

切嗣「イリヤを連れて帰る時に被せてやりたい」

アサシン「…」パチクリ

アサシン「…承知致しました」ニコッ


417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:06:34.74 ID:svZc6/vp0


アサシン「魔術師殿は良き父ですな」

切嗣「そうあれたら良かったんだけどね…生憎、僕は良い父親なんかじゃないよ」

アサシン「…そうですか」

切嗣「ああ…」

切嗣「…」

アサシン「…」

切嗣「…あの子がまだ10歳になった頃に…僕は前回の聖杯戦争に参戦した」

アサシン「…経験者でしたか」

切嗣「ああ」


418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:07:33.18 ID:svZc6/vp0


切嗣「仕事が忙しすぎてロクに会う事も出来なかったし、あの子の母…アイリスフィールは戦争中に身体の限界が来て亡くなった」

アサシン「…」

切嗣「随分寂しい思いをさせてしまった」

アサシン「…」

切嗣「…だからかな、あの子は僕の事を『お父さん』とは呼ばない。『キリツグ』と名前で呼ぶ」

アサシン「…家族という認識ではなく、自分に良くしてくれるゲスト扱いだった、と?」

切嗣「ああ…たぶんね」

アサシン「…きっと、これからは『お父さん』呼びに変わりますぞ」

切嗣「だといいんだが」


419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:09:47.26 ID:svZc6/vp0


アサシン「…『恨まれてるかもしれない』と?」

切嗣「まあね。父親が愛人と同棲していて子供まで作っていて養子まで迎えて…」

切嗣「なのに実の娘は9年も放置されていたとあれば間違いなく複雑な気持ちにはさせてしまうだろうからね」

アサシン「しかし19歳という年齢ならばそれなりに理解してくれるのでは?」

切嗣「さぁ…僕は9年前ですらイリヤの好物や趣味、どんな性格をしているかさえ知らなかった。…父親なのにね」

アサシン「…きっと大丈夫でしょう。すぐには無理でも必ず時間と愛情が解決してくれるでしょう」

切嗣「…だといいんだが」

アサシン「このアサシンも微力ながら助力致します」ニコッ

切嗣「…ありがとう、アサシン」


420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:10:25.08 ID:svZc6/vp0


〜アインツベルンの城前〜


切嗣「…」スッ、スッ

切嗣(痕跡からして、この結界は前回からまだ1度も解錠されていない…)

切嗣(イリヤが参戦しない、来ないのは有り得ない…)

切嗣(あのアハト翁がイリヤを死なせるはずが無いし、アインツベルンにイリヤ以上の逸材は居ない…)

切嗣(…言峰は『残るはアサシンのみ』と言っていた)

切嗣(御三家のアインツベルンがマスターに選ばれないというのは有り得ない…)

切嗣(つまりイリヤは向こうで既に召喚済ということ)

切嗣(ならば近日中に必ずここへ来る)

切嗣(もし他に来ない理由があるとしたら…僕が知らないこの城とは別のアインツベルンの隠れ家があるか、)

切嗣(既に冬木の町のどこかへ直接行ったかのどちらかだ)

切嗣(だがその2つはほぼ有り得ない)

421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:13:56.77 ID:svZc6/vp0


切嗣(第一に僕は前回の時にアインツベルンが所有する隠れ家を全て把握していたが)

切嗣(ここ以外に冬木にアインツベルン縁の隠れ家は存在しない)

切嗣(第二に仮に冬木の町に直接行くとしてもアインツベルンが拠点を構えられる場所など何処にも無いし、理由がない)

切嗣(仮にあっても精々買い物かホテルか…観光か、敵情視察か)

切嗣(仮にいずれかに該当する理由があるにせよ何日も彷徨く理由がない)

切嗣(それにこれ程の防御機構や工房に最適な基地を放棄して遠坂や間桐の本拠地がある冬木の町にわざわざ拠点を新しく構える理由も無いだろう)

切嗣(つまり──)

切嗣(僕はイリヤがここに来るまで待てばいい)

切嗣(だが待つのは僕じゃないといけないのは難点だな)

切嗣(仮にアサシンをここへ置いておくと事情を知らないイリヤ達は警戒するし、)

切嗣(他のマスター達が攻めてきたり視察しに来た時にアサシン1人ではすぐに殺される)

切嗣(舞弥も似たような理由だ)

切嗣(それに僕ならイリヤも話ぐらいはしようとするはず)

切嗣(仮に戦わなければならなくなってもサーヴァントが居ればある程度は凌げる)

切嗣(僕とアサシンで待つ…これが最良だろう)


422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:15:08.70 ID:svZc6/vp0

切嗣「…へーっくしゅっ!!!」

切嗣「う…」ズルルルル

アサシン「…魔術師殿、よろしければちり紙を。それから」バフッ

切嗣「すまない。…予想以上に暖かいなこの布…」ヌクヌク

アサシン「ハサン印の特別製品ですからな」ハッハッハッ

切嗣「…」プルプル

アサシン「…ではそろそろコレも出番ですかな」つ

切嗣「これは?」

アサシン「水筒に熱いコーヒーを淹れておきました。ささ、どうぞ温まってください」

切嗣「…気が利くじゃないか…!」キラキラ

アサシン「はっはっはっ。勿体無いお言葉ですな」



423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:16:46.16 ID:svZc6/vp0


切嗣「全く、セイバーとは大違いだな…前回も君と組みたかったよ」

アサシン「それは嬉しいお言葉ですな。…そういえば魔術師殿は何故いつもセイバー殿を無視しておいでなのですかな?」

切嗣「…」

アサシン「…失礼、嫌な事を思い出させてしまったようですな」

切嗣「…気が向いたら話すよ」

アサシン「お待ちしております…む?」

切嗣「どうしたアサシン」

424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:17:35.58 ID:svZc6/vp0



アサシン「…魔術師殿、戦闘態勢を」


アサシン「サーヴァントのようです。…それも───」









バーサーカー「…」グルルルルルルルル…



アサシン「───一等凶悪なヤツです」チャキ





425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:57:33.48 ID:svZc6/vp0

〜柳洞寺からの帰り道〜


士郎「はー…葛木先生幸せそうだったな」テクテク

慎二「…そうだな」ムス

士郎「どうしたんだ慎二。呆れ顔と困惑を足して2で割ったような顔して」

慎二「言い得て妙だね。まさに今そんな心持ちさ」

士郎「ふーん…」

426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:58:12.98 ID:svZc6/vp0


セイバー(霊体)『婚姻の式典は和式だとああなるのですねシロウ』

士郎(それで?セイバーから見てどうだったんだ?あのお嫁さん)

セイバー『ええ、クロでした。彼女は間違いなくサーヴァントです』

士郎(まいったな…マスターは誰なんだろ)

セイバー『恐らくですが…ミスター葛木かと』

士郎(ミスターて。ええ…じゃあ何か?オレはあの幸せ絶頂の最中の葛木先生と殺し合いしなきゃいけないってこと?)

セイバー『…はい。心苦しいとは思いますが』

427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:58:52.41 ID:svZc6/vp0


士郎(なんとか丸く収まらないかな…)

セイバー『どうでしょうね…何か交渉の材料があれば良いのですが』

士郎(オヤジに相談してみるかな…)

セイバー『…それもどうでしょう。キリツグは暗殺、騙し討ち、恐喝詐欺強盗は得意ですが平和的解決となると』

士郎(酷い言われようだな)

慎二「じゃ。僕はここで。」

士郎「んー」

428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 01:59:25.13 ID:svZc6/vp0

慎二「精々夜道に気をつけて帰れよ衛宮。最近物騒だからね」

士郎「?」

慎二「それと」

士郎「なんだよ」




慎二「あの葛木夫妻には気をつけといた方がいいんじゃない」チラッ

セイバー『!』


429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:00:09.92 ID:svZc6/vp0


士郎「え?何にだ?」

慎二「…さあね。さっきこっそりやった間桐占いによるとそうらしいよ」ヒラヒラ

慎二「『葛木夫妻には関わらない方が吉!慎二とは仲良くしておきましょう』だってさ」

士郎「はあ。まぁ言われなくても慎二とは仲良くするけどさ」

慎二「ふ、ふーん?そう?」

士郎「え?おう」

慎二「…ま、なんか困ったら僕を頼れば?じゃ」


すたすたすた…



士郎「…なんだよ間桐占いって」

430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:03:16.88 ID:svZc6/vp0

セイバー『…シロウ、恐らく彼は忠告をしたのでしょう』

士郎「いやそれはわかるけどさ」

セイバー『私にも』

士郎「え?」

セイバー『彼には私が見えていたのでしょう。今まではシロウを襲わない自分だけしかマスターが近くに居なかった』

セイバー『しかし今回で一組発覚しました。だから急にあんな事を言い出したのでしょう』

セイバー『「お前らが参戦者だってわかってる。つまりはそれがわかる僕も参戦者」』

士郎「!」

セイバー『「そしてあの葛木先生も参戦者だぞ」と』

士郎「…なるほど」


431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:04:25.00 ID:svZc6/vp0


セイバー『シロウ、少し彼と話をしてきてもよろしいでしょうか』

士郎「え?」

セイバー『彼ならば信用できそうです。協定が組めないか打診してきます』

士郎「ああ、うん。じゃ、よろしくなセイバー」

セイバー『わかりました』スゥッ…


士郎「…」


士郎(慎二はどんな人を召喚したんだろうな)



432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:08:41.61 ID:svZc6/vp0


士郎(オレも行った方が良かったかな)スタスタ

士郎(でも万が一襲われたりしても嫌だしな…)スタスタ

士郎(あ、セイバー女の子だよな…オレ女の子に危ない事させて、)スタスタ…

士郎(…オレも行くか。)クルッ



「フハハハハハハハッッ!!!」


士郎「?」


「おいそこの雑種ゥッ!」


士郎「は、はぁ(なんだこの人…人をいきなり雑種呼ばわりって)」



433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:09:39.37 ID:svZc6/vp0



        オレ
ギルガメッシュ「我が許す!存分に己の持てる能力を尽くし、我を助ける栄誉をくれてやろう!」

士郎「は、はぁ?」

ギルガメッシュ「どうした?この我が言っているのだ早くしろ」

士郎「…」

ギルガメッシュ「…」

士郎「…」チラッ





小学生A「なんだコイツぅ〜今時オールバックなんて流行らねーよぉ!ダッセェ〜」ゲシゲシ

ギルガメッシュ「黙れ!当時はナウかったのだ!」

小学生B「今時そんな死語使う奴もいねーよ」ゲシゲシ

ギルガメッシュ「クソがァァァ!」




士郎(金ピカの甲冑を着込んだ金髪のイケメンが地面に転がってる所を小学生達にリンチされてる…)
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:10:26.90 ID:svZc6/vp0


ギルガメッシュ(金ピカ鎧)→ギルガメッシュ(黒ジャケ)「おのれ!ならばこれでどうだッ!」シュン


小学生’s「「「「…」」」」

ギルガメッシュ「…」


小学生’s「だからなんだっつーんだよぉ!」ゲシゲシゲシゲシ

ギルガメッシュ「ごぁあああああ!!!ダメか!?ダメだというのか雑種共がァァァ!!」

小学生C「なんかこーいう黒ジャケ着てイキってる勘違い野郎いるよな〜」ゲシゲシゲシゲシ

小学生C「こう、ワックスつけたはいいけど『とりあえず逆立てとけばオシャレになる』とか、オシャレ履き違えちゃってる勘違い君系の可哀想な奴とかさ〜」ゲシゲシ

ギルガメッシュ「がぁああああ!!!やめろぉぉおお!!」

士郎(えっ!?アレはオシャレに該当しないのか!?)



435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/04/08(日) 02:11:34.38 ID:svZc6/vp0

小学生D「顔にラクガキしちゃお」カキカキ

ギルガメッシュ「おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれッッ!!我がもう魔力不足で指一本動かせない状況でなければ貴様らなどッッ!!」

小学生A「そんな瀕死なのに瞬間着替えなんかに力使ってんじゃねーよカス」ゲシゲシ

ギルガメッシュ「おのれおのれおのれおのれェェエ!!」

士郎(なんて色んな意味で可哀想な人なんだ…)ズーン

ギルガメッシュ「オイどうした雑種ゥ!言われた仕事もすぐに取りかかれぬほどボンクラか貴様はぁ!」

小学生A「オメーは子供にイジメられるほど雑魚だろぉが」ゲシゲシ

ギルガメッシュ「ええい!我を足蹴にするのをやめろ貴様ら!」

士郎「おい君らやめなよ…その人可哀想だろ?」

小学生B「はぁ〜?出会い頭に『雑種ゥ!』とか喧嘩売ってくる奴に慈悲なんてねーよ」ゲシゲシゲシゲシ

ギルガメッシュ「ぐああああああああ」


士郎(確かにそれはちょっと思うけど!)



436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2018/04/08(日) 02:14:27.50 ID:svZc6/vp0

士郎「だからと言ってイジメていい理由になんてならいだろ?」

小学生A「イジメていい理由にはならなくても、怒られたり殴られる理由にはなるだろ」ガスガスガスガス

ギルガメッシュ「ぐぉおおおお!!こやつめ!蹴りからリコーダーに変わりよったァァァッッ!!」

士郎「だとしても、人に暴力を奮ったらダメだろ?さ、もう止めて家に帰りな」

ギルガメッシュ「フン!そうだ!帰れ!不敬な薄汚い雑種どもが!」ペッ

小学生「お前はもうちょい『学習』と『謙虚』と『反省』って言葉覚えような」トポポポポ

ギルガメッシュ「ぽがっ!?きさっ、貴様ァ!飲み残した水筒の中のお茶を我の頭にかけっ…ぷぼっ!?目にッッ!?」

小学生「お茶じゃねーよファンタだ」ドポポポポポ

ギルガメッシュ「この不良小学生がァァァッッ!!がごはっ!?きさっ、鼻に!鼻に入ったではな、ごっは!」

小学生A「むしろ鼻にそそぐか」ドポポポポポ

ギルガメッシュ「ほがっ!?ほがががががァァァッッ!!」



士郎(えげつねぇ!)


437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:14:55.74 ID:svZc6/vp0


小学生D「ちなみに最近新発売されたピーマン味やでー」

ギルガメッシュ「ぐぁああああ!!ピーマン!ピーマンの風味が!!文字通り我の鼻を突き抜けていきおるゥウウアア!!!」


士郎(ピーマン味…?!)ゴクリ


438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:15:49.19 ID:svZc6/vp0


士郎「おい!いい加減にしろ!やりすぎだろ!」

小学生A「はぁ?舐めた口聞いてきたコイツが悪いだろ」

士郎「悪口を言われてもそういう事はやっちゃダメだろ!」

小学生A「はー!そーいう日本人の特有の思想がお隣さんの国の人にナメられる原因になってんじゃないのー?」

士郎「え?いやそんなことは」

小学生B「ほら、領土侵犯問題とか。アイツらガチでやってきてる上に『本当は俺達の国の海域なんだから俺たちが漁やって何が悪い!』って理屈で貴重な水産資源パクッたり採りすぎて環境破壊してったりしてんのに、」

小学生B「警告して追い払うだけなんだぜ?どうかしてるよ!」

小学生C「なんかどこぞの大統領は『我が国はそんな感じの事やられた時にミサイル撃って沈めてやったけどなんでそーいうのやらないの?』的なの言ってたよね」

士郎「…オレ世間に疎いからそーいうの知らないなー…」

小学生A「はー!?お前ホントに知らんの!?ダッサ!!」

士郎「ごふっ!!」

439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:17:35.55 ID:svZc6/vp0

士郎「け、けどな!そーいうのはオレたちが知らない色んな事情とか!オレらより万倍頭いい人らが一生懸命考えて出した結論とかあるからそういう事しないだけなんだよ!」

士郎「大体!感情的に攻撃するのは幼稚な証拠だって!あとが大変になるだけじゃないか!」

小学生B「そうやって保留とか、何もしないってやり続けていつかたくさんの人らが死んだりしたら?それがアンタの家族でも同じ事言えんのかよ!」

士郎(いや…っダメだコレ以上小学生相手にムキになるな!負けるが勝ち!オレはまさに今日本国と一緒!安い挑発に乗って暴力したらアウトなんだ…!)

小学生B「ていうかSNS系のとかみとらんの?」

士郎「…いや…ウチ、大学生になるまでスマホ持たして貰えないから…」メソラシ

小学生C「ブフー!ダッサァァァ!!w今時幼稚園児とか小1でも持ってるし小学校の授業でもiPadとか使ってるのに〜w」

小学生D「うちの妹、4才だけどもうタブレット使えるよ?渡したら自分でYouTubeとか色々見とるよ?」

士郎「う、うるさい!カンケーないだろ!いいから!イジメるのはやめろ!」

小学生A「やーいやーい!時代遅れ〜古臭い時代の遺物〜」

士郎「このっ、…いや、殴ったらダメだ殴ったら」

小学生B「うわっ、コイツ小学生相手に本気で殴ろうとしとる〜」

小学生C「あっ、でも殴れないッスよね〜正義の味方が小学生殴ったらダメッスよねぇ〜口で聞かせられないとかマジダッサァァァ」

小学生’s「「「ダッサァァァ〜wwww」」」


士郎「ぐあああああ!!ムカつくゥウ!!!」

士郎「オヤジとか舞弥さんとか藤ねえ達を相手にしてるみたいだ!!」

小学生A「親を?…それはちょっと同情するわー…」


440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:18:49.13 ID:svZc6/vp0

小学生C「てゆーかさー?正義の味方気取りはいいけどさ〜俺らの標的がこのオニーサンからアンタに変わってもいいの?」ニヤニヤ

士郎「え?」

ギルガメッシュ「…」



小学生C「今度はアンタが理不尽に辛い目にあいつづけるんだよ?」

小学生C「どーせコイツもさ、最初は感謝とか何かするかもしれないけど、そのうち恩を忘れて勝手に人生楽しんで幸せになってくんだよ?」

小学生C「アンタは標的にされて辛い目にあい続けるのにね?」

士郎「…」

小学生C「場合によっちゃコイツもいつか一緒になってアンタを苦しめるかもよ?」

ギルガメッシュ「…」


ギルガメッシュ(で、あろうな。それに案外本気でそうなるだろうな。マスターさえ見つかれば我は聖杯戦争に再び参戦できる)

ギルガメッシュ(この小僧、右手に令呪がある。既に契約済みのな)

ギルガメッシュ(なれば…いずれは我に殺されるか、仮に共同戦線を張るにしろコキ使われる下僕にしかならんだろうよ)


士郎「…」


士郎「…だからどうした!そんなの関係ない!」

ギルガメッシュ「…ほう」


441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:19:30.63 ID:svZc6/vp0

小学生A「へーw」

士郎「オレは!それでもほっとかない!」

ギルガメッシュ「…!」



ギルガメッシュ「…フン」



士郎「そのお兄さんを離せ!その人動けないんだろ?すぐに病院に連れていく!」

小学生A「へえ…?オニーサン1人でやれるかな…?」

士郎「待ってろ…!絶対に助ける!」

ギルガメッシュ「フン!さっさとやれ。早くこやつらを追い払え雑種」




小学生A「だからオメーはなんであそこまで言ってもらっといてその態度だこの野郎!!」ゲシゲシゲシゲシ

ギルガメッシュ「ええいやめろ!脇腹につま先はやめろ!不敬であろう!」



442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:22:51.16 ID:svZc6/vp0


・・・・・・。


士郎「ぜぇ…、ぜぇ……危ねぇ、リコーダーで殴り殺される所だった」

ギルガメッシュ「…フン、よくやった。褒めてつかわすぞ雑種」

士郎「じゃ、今からアンタ病院に連れていくけど保健証とか持ってる?」

ギルガメッシュ「…雑種、貴様さっきの我の着替えを見ていなかったのか?」

士郎「手品だろ?」

ギルガメッシュ「…」

443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:31:22.11 ID:svZc6/vp0


ギルガメッシュ「ええいもう良い!血だ!貴様の血を寄越せ!」

士郎「ええ?なんでさ?」

ギルガメッシュ「黙れ!ならば我に接吻するか?!」

士郎「なんでさ!やだよ気持ち悪い!」

ギルガメッシュ「いいから寄越せ!それで回復できる!」

士郎「ええ…?じゃあ頬の擦り傷の血で」つ

ギルガメッシュ「フン」ペロペロペロペロ

士郎「うわぁ気持ち悪い舐め方するなよ!?」

444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:39:23.76 ID:svZc6/vp0


ギルガメッシュ「ぐ…ふぅ…」

ギルガメッシュ「…フン、日常生活が出来るぐらいには回復したな」スック

士郎「うわ本当に元気になった」

ギルガメッシュ「…雑種。貴様聖杯戦争に参戦しているマスターであろう?」

士郎「え?」サッ

ギルガメッシュ「そう構えずとも良い。我と取引をしないか?」

士郎「取引?」

ギルガメッシュ「そうだ」ニヤリ


445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 02:42:24.96 ID:svZc6/vp0


ギルガメッシュ「貴様がどこの雑魚英霊をサーヴァントにしているかは知らぬがな、そいつとの契約など切ってしまえ」

ギルガメッシュ「代わりに我が貴様のサーヴァントとなってやろう!」

士郎「はぁ?!」

ギルガメッシュ「フハハハ!!我が真名は”ギルガメッシュ”!!」

ギルガメッシュ「”英雄王”の名を持つ、最強の英霊よ!!」

士郎「…アンタのマスターはどうしたんだよ?」







ギルガメッシュ「…9年前に…ケンカ別れ…した…」ショボン

士郎(今の今まであんなに居丈高だったのに…9年前に何があったんだ…)ゴクリ







446 : ◆3rfPz4lVbmKs :2018/04/08(日) 02:45:32.65 ID:svZc6/vp0
ゲートオブ今回はここまで。


今更ながら召喚の詠唱、シュバインオーグの下りとかアレ凛ちゃんだけじゃんねアレ唱えるのって。まぁお気になさらず。

では。



447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 02:50:15.72 ID:CXgNklTD0

英雄王をへこませる愉悦
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 04:01:00.51 ID:6n5tSBhDO
小学生に叩きのめされる英雄王
ポケモンバトルでリベンジだ
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 06:35:00.84 ID:NL4LHCuo0
クソガキすぎる小学生どもだったけどきっと美遊の前では大人しくなりそう、可愛いもの。
それにしても英雄王がなかなか出てこないかと思ったら野良サーヴァントに落ちぶれて……言峰はともかく切嗣たちはこのこと知ってるのかな?
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 07:18:56.67 ID:Bed9e5AG0


冬木は聖杯の泥に相当汚染されているようですね(白目)
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 07:52:32.81 ID:t+C/IxrKO

>>1も世界情勢の方を結構気にしてるのかね…
プリヤ詳しくないけどこの小学生達もプリヤ関係だったり?
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 10:13:17.06 ID:GfMlTwFj0
FGOでカリスマ爆上げしてるのに、それでも尚こういう役柄もなんかしっくりくるあたり英雄王のキャラの幅あらためて凄いな。
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 10:36:07.65 ID:8XruEHu90
博識キャラもイケメンキャラも残念キャラもショタも女体化もこなせる英雄王マジ万能
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 12:29:19.55 ID:wMmVnGQpO
女体化までしてるのかよ
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 13:07:02.28 ID:IfSZ4TX30
雑誌の企画だから知名度は高くないが女帝ギル様というのがあってだな
あと姫ギルも公式じゃないが完成度は高いか
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 12:58:25.40 ID:ec5JosaJ0
流石ギル様やでホンマ
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/11(水) 13:19:06.31 ID:ieE6BSnDo
実際あんな腹立つキャラなのにここまで人気あるのも珍しい
458 : ◆3rfPz4lVbmKs :2018/04/13(金) 23:03:45.17 ID:veWIPYeM0


ギルガメッシュ「フハハハハハハ!!!まぁ前のマスターの事は貴様には関係ない!気にするな雑種!」

士郎「ええー…」

ギルガメッシュ「いいか?悪い事は言わん!我と契約しろ!」

士郎「いやでも俺にはセイバーが」

ギルガメッシュ「ハッ!セイバー?フハハハハハハ!!!」

ギルガメッシュ「良いか?どこのセイバーが来たかなど知らぬがな、断言しよう!我の強さには勝てん!!」

士郎「…」

ギルガメッシュ「良いか?もし我に勝とうと思うならそれこそ神話クラスのサーヴァントが山ほど必要になるほどだぞ?」

士郎「えー?それはいくらなんでも慢心し過ぎじゃないか?ほら、よく最弱が最強を打ち負かすとかもあるし」


ギルガメッシュ「ハッ。慢心せずして何が王か!!」


459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 23:07:22.02 ID:veWIPYeM0



ギルガメッシュ「それに我が負けるなど有り得んわ!」

ギルガメッシュ「それこそ、今の弱りに弱りきって宝物庫すら1つも開けられん息も絶え絶えな状態の我でない限りはな!!!」

士郎「へー…」

ギルガメッシュ「ハーハッハッハッハッッ!!!」

士郎「…」





士郎「え、じゃあ倒しとくなら今しかないって事か?」スッ…

ギルガメッシュ「よし、待て待て待て待て。落ち着け雑種。やめろ構えるんじゃない」フルフル



460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 23:11:50.67 ID:veWIPYeM0


士郎「でもチャンスだし…セイバーと契約切りたくないし…いずれ敵になるなら…」ジリ

ギルガメッシュ「フハハハハハハ!!!やめてもらおうか!!正々堂々とお互い万全の時に戦って勝ち取るからこそ勝利には価値があるのだぞ?」

士郎「でも…オヤジからは『手段は選んじゃいけないよ。例えどんな汚い手を使おうとも…生き残った奴のみが勝利者なんだ』って」ジリ

ギルガメッシュ「よし、一旦それは忘れよ!親父殿のその金言はちょっと一旦そこに置いておこうではないか!」

士郎「でもな…あんなに自信あって、ロクに知りもしないのにオレのセイバーに絶対勝てるって言いきれるくらいだし…」ゴソ

ギルガメッシュ「ええい!家の鍵を握りこんでメリケンサック代わりにするでない!」

461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 23:22:31.52 ID:veWIPYeM0


ギルガメッシュ「ええい!もし力が戻っても貴様には手出ししないと約束してやる!だから構えるのはやめろ!」

士郎「セイバーにも、なら」

ギルガメッシュ「ああわかったわかった!約束してやる!だからやめろ!」

士郎「わかった」スッ…

ギルガメッシュ「フー…」

462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 23:30:05.71 ID:veWIPYeM0


士郎「じゃ、オレ今から友達ん家行くから。じゃあな」

ギルガメッシュ「何っ!?」

士郎「もう小学生にいじめられるなよー」スタスタ

ギルガメッシュ「お、おい!待て!」

士郎「なんだよ…まだ何か用か?」

ギルガメッシュ「その用事はいつ終わる」

士郎「ええ?さぁ…」

ギルガメッシュ「では終わるまで貴様についてまわる」

士郎「はぁ!?」

ギルガメッシュ「喜べ雑種!このウルクの王、ギルガメッシュが貴様の用事に付き合ってやろう!」

士郎「いえ…お気づかいなく。そんな栄誉貰えることしてないんで。結構です王様」スタスタ

ギルガメッシュ「……」








463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 23:44:43.31 ID:veWIPYeM0


ギルガメッシュ「フハハハハハハ!!!なんだ遠慮か?日本人は謙虚と遠慮を美徳しておるようだがな、…今はそういうのいい時だぞ?」

士郎「いやアンタこそそういういい時だぞ」スタスタ

ギルガメッシュ「…」

ギルガメッシュ「ところで貴様、名は何という」シャッ

士郎「…士郎。衛宮士郎」スタスタ

ギルガメッシュ「ほう…エミヤ。エミヤ、エミヤ…”衛宮”、なぁ?」

士郎「なんだよ」スタスタ

ギルガメッシュ「いや?少し知り合いを思い出しただけよ」クックックッ

士郎「ほーん」スタスタ

ギルガメッシュ「…」

ギルガメッシュ(…なるほどな。此奴はあの衛宮切嗣の関係者か)クックックッ

ギルガメッシュ(だからマスターとして聖杯に選ばれたのであろう)

ギルガメッシュ(あの時…衛宮切嗣は聖杯の泥に触れていたのだ、恐らくはもうこの世にいまい)

ギルガメッシュ(必然、マスター候補になりうる人間は限られてくる)

ギルガメッシュ(ヤツめ、残り僅かな時間を後継者育成にあてたというわけか)フフン





464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 23:52:31.46 ID:veWIPYeM0


士郎「ん?」ピタ


屋台『美味しいドーナッツ』



士郎「…」

士郎(セイバーは多分慎二ンちに行ったよな?)

士郎(お土産にドーナッツ買っていこうかな)

士郎「すみませーん!」

「あいよー」

ギルガメッシュ「…おい雑種、どれを買うのだ」

士郎「アンタまだ居たのか?早く違うマスターに打診しに行った方がいいんじゃないのかー?」

ギルガメッシュ「我の勝手だ」フン

士郎「はいはい…」


465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/13(金) 23:59:23.94 ID:veWIPYeM0


士郎「えーっと、チョコドーナッツとカスタード挟んでるヤツと…ホイップクリームたっぷりのってるやつ!」

「命令とあらば」

士郎「それから…この抹茶クリームのヤツと、プレーンシュガー」

ギルガメッシュ「シャバドゥビタッチヘンシーン」

士郎「え?」

ギルガメッシュ「何でもない」

士郎「あ、以上でお願いします」

「大盤振る舞い、嬉しいわぁ」

士郎「…」チラッ

ギルガメッシュ「…」





士郎「…アンタも何かいる?」

ギルガメッシュ「…何?」


466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 00:10:54.43 ID:MrODx3wl0

士郎「アンタにも奢ってやるって言ってるんだよ」

ギルガメッシュ「貴様、この我に施しだと?」

士郎「金、無いんだろ?」

ギルガメッシュ「貴様、よりにもよってこの我に『金がない』だと?たわけ!この世全ての財を持つこの我に」

士郎「あー、”今ここで使えるお金は無い”、んだろ?」

ギルガメッシュ「…」

士郎「はー…わかった。じゃあ、ギルガメッシュ王。どうかこのわたくしめに貴方へドーナッツを献上させてください」

ギルガメッシュ「…フフン!なんだ貴様も少しは分かってきたではないか!」



467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 00:12:47.78 ID:MrODx3wl0


ギルガメッシュ「いいだろう、本来ならばこの我の口に入れるのは1級品のみだが」

ギルガメッシュ「貴様の気持ちを汲んで、特別に我の口にする物を献上させてやろう!」

士郎「で、どれがいいんだ?」

ギルガメッシュ「む?そうだな…ではこのチョコレートがたっぷりかかってるヤツをだな、」

士郎「おっけ。すみませーん!これも追加で!」

「よろしおす」




ギルガメッシュ「フッ…フフフフフ…!」ニッコニッコ

士郎(すげー嬉しそうだなー)




468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 00:34:43.05 ID:MrODx3wl0

・・・・・。




士郎「…美味い?」スタスタ

ギルガメッシュ「フン、所詮は庶民共が食すモノ、だな」モグモゴ

ギルガメッシュ「だが…うむ…チョコが…ほほう、中に生クリームとな…おっほぅ」ハグハグ

ギルガメッシュ「うむ…うむ…」ムグムグ

士郎「お気に召したようで何より」ハハ



469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 01:16:01.68 ID:MrODx3wl0


ギルガメッシュ「むぅ…宝物庫が開けられればドーナッツも入れておきたいが…うむ」

士郎(めっちゃ気に入ってる…)


士郎「そういえばさ、」

ギルガメッシュ「なんだ」

士郎「アンタ9年前にマスターと別れたって言ってたよな」

ギルガメッシュ「ああ」

士郎「ということは…アンタは今回よりも前の聖杯戦争に参加してたって事か?」

ギルガメッシュ「…ああ」

士郎「良かったら、でいいんだけどさ」

ギルガメッシュ「…」

士郎「9年待ってでも。そんに弱ってまでも次の聖杯戦争に参加しなきゃいけない理由ってなんなんだ?」

ギルガメッシュ「…」

士郎「…」


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