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凛「行くわよセイバー!」アーチャー(言えない…!実はアーチャーとか言えない…!)
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270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:03:42.81 ID:NNMTobBF0
切嗣「アヅヅッツ!!?あれ?熱くないかも?いややっぱ熱い!!!」
舞弥「どうしました切嗣!!…おのれ魔術師!」
切嗣「ぐぁあああああ!!!痛い痛い!彫刻刀でガッツリ手を彫っちゃった時みたいな痛みが!」
舞弥「よかった大丈夫そうですね!」
切嗣「君の目と耳は節穴かい!?ごぁあああ!!」ゴロゴロゴロ!
舞弥「!」
舞弥「切嗣!右手に!」
切嗣「え?」
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:04:40.31 ID:NNMTobBF0
〜数時間後、冬木市の入口〜
ざっざっざっ。
「…ここが、冬木。」
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:05:52.93 ID:NNMTobBF0
イリヤ「…」
イリヤ「…ここで聖杯戦争を…」
イリヤ「それから…」
イリヤ「…ここにキリツグが居るのね…」
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:10:41.38 ID:NNMTobBF0
─────
────────
─────────────
セラ『イリヤ様。本当に御一人でよろしいのですか』
イリヤ『何?私一人じゃすぐに敗退するって言いたいの?』
セラ『いえ…ですが』
イリヤ『所詮は私のバックアップ役が私に意見しないでくれる?』
セラ『…出過ぎた真似を致しました』
イリヤ『わかればいいのよ』
イリヤ『あなたなんか付いてきてもすぐ死んじゃうじゃない』
イリヤ『私が何してるかとか全部お爺さまにチクッちゃうし』
セラ『ですがそれは』
イリヤ『あーもう。いいから。アインツベルンの城であなた達は待機。冬木のアインツベルン城にも私1人で行くから』
リズ『イリヤ、一人暮らし、できる?』
セラ『リズ不敬ですよ!?』
イリヤ『あのね…私ももう19なんだよ?』
セラ『…そうだね。失礼だった』
イリヤ『ご飯とかも大丈夫だから私だって出前くらいとれるから毎日寿司パーリィするから大丈夫』
リズ『…』
セラ『…』
イリヤ『洗濯だって大丈夫よ!毎日服を買えば洗わなくて済むもの!』
リズ『』
セラ『』
イリヤ『じゃ!ちゃんと留守番してるように』
セラ『ちょまっ、お待ちください!やっぱりイリヤ様お一人では!!…ああもう見えない!!!』
『イリヤ様ァァァ!!!』
イリヤ様ァァァ…イリヤ様ァァ…イリヤ様ァ…
──────────────────
────────────
───────
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:11:10.54 ID:NNMTobBF0
イリヤ「…」
イリヤ「お爺様はキリツグを『裏切り者』って言ってた」
イリヤ「私も聖杯から聞いた。キリツグは私とお母様を捨てたって」
イリヤ「…でも、腑に落ちない」
イリヤ「だって。キリツグはあんなに優しかった」
イリヤ「一緒に胡桃の新芽探しだってした。」
イリヤ「私とお母様を愛してたのはよくわかってた。」
イリヤ「よく『正義の味方になりたい』『世界に恒久的平和を』って言ってたキリツグがその願いを叶えるために必要不可欠な聖杯を壊す理由もわからない」
イリヤ「…」
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:12:30.83 ID:NNMTobBF0
イリヤ「…それにアインツベルンの城には強力な結界が張られていたもの」
イリヤ「第四次聖杯戦争で聖杯を獲得出来なかったキリツグにお爺様が会わせるとも思えないし」
イリヤ「──だから」
イリヤ「私は自分の目で確かめる。」
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:14:04.02 ID:NNMTobBF0
イリヤ「ちゃんとキリツグに会って。『どうして会いに来てくれなかったの?』って」スタスタスタ
イリヤ「『寂しかった』って。文句言ってやるの」スタスタスタ
イリヤ「それから…」トコトコトコトコ
イリヤ「…ううん、この先は会った時に」フルフル
イリヤ「…ところで」
イリヤ「ここ、どこ…?」グスッグスッ←迷子になった
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:15:44.34 ID:NNMTobBF0
イリヤ「だって、だって!!この街には初めて来たし!」
イリヤ「スマホはいつの間にか落としたか盗まれたかしたし!!」
イリヤ「セラとリーゼリットにはあんな啖呵切って出てきたから…っ!」
イリヤ「う、うわーん!!どうしよ!…アレ!?財布も落としてる!?」
イリヤ「うわぁぁん!!うわぁぁん!!」
警察官「ん?君、どうしたの?」
イリヤ(やった!!助け船だわ!ラッキー!)
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:16:53.43 ID:NNMTobBF0
イリヤ「えっく、ひっく。え、えと…迷子に!迷子になったの!」
警察官「ははぁ。それは大変だ。君、お父さんかお母さんの携帯の番号とか言える?」
イリヤ「お母様は居ない…キリツグとは連絡つかない。」
イリヤ「というかキリツグに会いに来たんだもん。何年も音信不通の!」グスッ
警察官「そ、そっか…複雑なんだね。じゃあ…お父さんの事を知ってる限り教えてくれるかい?」
警察官「この街はそんなに広くはないからね。職業が分かればその職場だけを虱潰しに探せるしね」
警察官「君のお父さんのお仕事は?」
イリヤ「え?…えーっと、」
イリヤ「殺し屋」
警察官「…」
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:18:08.29 ID:NNMTobBF0
イリヤ「あのね、”魔術師殺し”のキリツグと言えば当時、業界じゃかなり恐れられてて」
警察官「(^ν^)」
イリヤ「えっと、死んだ魚の目してて、タバコと甘い物が好きで、子供舌で」
警察官「あ、えーと落ち着いて落ち着いて。苗字は?お父さんの苗字」
イリヤ「エミヤ。エミヤキリツグだよ」
警察官「エミヤ…?エミヤ、エミヤ……ああ!」
警察官「知ってる知ってる!最近ノースリーブのシャツに短パン姿で夕方頃にこの近所を毎日走ってる人だ!」
イリヤ「ノースリーブ!?」ガーン
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:19:10.02 ID:NNMTobBF0
イリヤ「待って!?今冬だよ!?コート無しじゃ外なんて歩けないのに!」
警察官「まぁあの人は近所でも有名な小学生系男子で有名な人だからね…」
イリヤ「何その新しい属性!?」
警察官「ともかく。その人の家なら案内してあげられるよ」
イリヤ「あ、ありがとうございます」ペコ
警察官「そっかー…お嬢ちゃんあの人の、…ん?」
イリヤ「?」
警察官「いや、でもあそこって高校生の男の子と君と同じくらいの女の子がいたよな?」
イリヤ「…え?」
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:21:33.01 ID:NNMTobBF0
〜衛宮邸前〜
イリヤ「…」
イリヤ「寒い…」ブルブル
イリヤ(案内してくれたはいいけど、『その内帰ってくると思うから』ってお巡りさん帰っちゃった)
イリヤ(全く!なんて職務怠慢なのジャパニーズポリスオフィサーは!)
イリヤ「…早く帰ってこないかな。キリツグ。」プルプル
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:22:16.86 ID:NNMTobBF0
「やぁ、やっと我が家に帰ってこれた」
イリヤ「!」バッ
イリヤ「キリツ────────」
切嗣「まさか普通に僕が選出されるとはね…それに残るクラスが”アサシン”なら勝ったも同然だな…フフ」
美遊「もう。今日は遅くなるんじゃなかったの?」
舞弥「ごめんなさい。予想以上に早く片がついたの」
士郎「それにしても皆帰りが一緒になるなんて珍しいな」
イリヤ「…」ピタッ…
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:22:46.47 ID:NNMTobBF0
セイバー「ほほう…買い物袋の中身から察するに…今日は鍋ですか?胸が高鳴ります!」
舞弥「フフ…楽しみにしていてください」
美遊「お母さん、私も手伝うね」
切嗣「美遊はいい子だな」ナデナデ
美遊「えへ…//」
イリヤ「…」
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:23:46.96 ID:NNMTobBF0
切嗣「鍋か…旬の野菜もたくさん買ったし楽しみだな」ニコニコ
セイバー「キリツグは鍋も好きなのですか?どちらかと言うと洋食派かと思っていました」
切嗣「…」
セイバー「…ええ、ええ。わかってます。わかってましたとも。ちょっと慣れてきましたから全然ダメージとかないですから」
セイバー「せめて理由を教えてほしいです…」クスン
セイバー「私だって大人です。自分に落ち度や改めるべき点があるなら直す努力をします。怒らせてしまった事案があるなら謝罪と贖罪も…」
切嗣「…」
セイバー「ぐぅう!取り付く島もないですシロウ!!」ガシッ
士郎「よしよし」ナデナデ
イリヤ「…」
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:24:26.37 ID:NNMTobBF0
セイバー「!…ああ、士郎…やはり私は貴方が好きだ//」
士郎「な、え、ええっ!?えっと///」
セイバー「あなたはいつも私の荒んだ心に癒しをくれる。この優しさが心地よいのです///」スリスリ
士郎「おぅ、うん…//べ、別にこんなの…普通だし」
美遊「む。お兄ちゃん。デレデレしすぎ」ツネリ
士郎「あだだだだだ!?取れる!耳が取れる!ゴッホになる!」
イリヤ「………」
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:24:53.14 ID:NNMTobBF0
切嗣「ところで士郎。知っているかい?サーヴァントは別に食事をとる必要はないんだ」ニヤ
セイバー「ちょっ!キリツグ!?まさかあなた!」
士郎「じいさん?それ以上意地悪するならオレも怒るぞ。セイバーもちゃんと衛宮家の一員だ!食卓にはちゃんとつかせるからな!」
セイバー「シロウゥウウウ!!///」ギュッ!
切嗣「まさか。ただ後学のために豆知識を教えたかっただけさ」シレッ
セイバー「嘘です!絶対嘘です!私をハブる気だったのでしょう!」
イリヤ「…」
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:25:58.12 ID:NNMTobBF0
切嗣「士郎、お風呂は僕が沸かしておく。舞弥を手伝って腕によりをかけて料理を…頼む」
士郎「ハイハイ」
舞弥「切嗣。たまには休ませるべきだと思いますよ」
切嗣「…」ショボン
士郎「いいよじいさん。そんなに楽しみにしてくれてるならオレ喜んで作るよ」
切嗣「!」パァッ…!
舞弥「フフ…本当に子供みたいな人ですね」
「「「「「ただいまー」」」」」
イリヤ「…」
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:26:33.89 ID:NNMTobBF0
イリヤ「…へー…………」
イリヤ「そうなんだ。」
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:27:57.10 ID:NNMTobBF0
イリヤ「お爺様の言ってた通りだったんだね。」
イリヤ「キリツグは…」
イリヤ「お母様と、…私を…捨てたんだね」
イリヤ「会いに来てくれなくなったのは。約束を破ったのは」
イリヤ「バケモノじゃない普通の人間と普通の幸せを手に入れたからかな?」
イリヤ「へー。そうなんだ。へぇ…」
イリヤ「私はずっとあのお城で待ってたのに。」
イリヤ「いい子にして。辛い事も痛い事も恐い事も寂しい事も我慢してたのに」
イリヤ「ずっと。ずっとずっとずっとずっと。長い間キリツグの事待ってたのに。」
イリヤ「…キリツグは私なんて要らないって。私の代わりを見つけて、お母様の代わりを見つけて。」
イリヤ「キリツグは自分1人だけ幸せになろうとしてる」
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:28:40.51 ID:NNMTobBF0
イリヤ「…何それ?」
イリヤ「─────────ふざけるな。」
イリヤ「ふざけるな。ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな!!!!!!!!!!!!!!!」
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:29:15.60 ID:NNMTobBF0
イリヤ「…」ハァッ…ハァッ…!
イリヤ「…フクシュウしよう。」
イリヤ「うん。そうしよう。」
イリヤ「どうしようかな。どうしてやろうかな。」
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:29:50.25 ID:NNMTobBF0
イリヤ「とりあえずキリツグの新しい家族は殺しちゃおう」
イリヤ「みんなみんな殺しちゃおう」
イリヤ「キリツグも1人になればいいんだ」
イリヤ「キリツグもひとりぼっちになれば私の辛さがわかるよ」
イリヤ「ゆるさない」
イリヤ「ゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない」
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:31:07.02 ID:NNMTobBF0
イリヤ「それに…セイバー。今回もまた、セイバー枠はあなたなんだね。」
イリヤ「ふふ…ふふふっ。あなたが聖杯をちゃんとキリツグに渡せていればキリツグはここに留まらずにアインツベルンに帰れたのに」
イリヤ「セイバーもね。セイバーもゆるしてあげない」
イリヤ「痛くしてあげる。特別とってもとんでもなく痛くしてあげるね?」
イリヤ「私のバーサーカー相手にあなた程度が勝てるとも思えないもの」
イリヤ「いたぶってあげるね?たくさんたくさんいたぶって私にごめんなさいさせてあげる。」
イリヤ「ゆるしてあげないけどね?でもたくさん痛くしたらきっと私もあなたも素直になれるわ」
イリヤ「そしたらまた仲良くなれるよね?」
イリヤ「そうだよね?そしたらきっとキリツグも観念して私の元に帰ってきてくれるよね?」
イリヤ「私以外に選択肢がなくなれば。頼みの綱のセイバーも私に屈服したら。キリツグは私に縋るしかなくなるよね?」
イリヤ「楽しみだなぁ」ニコニコ。
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:31:34.09 ID:NNMTobBF0
イリヤ「どうやって殺そう?あのマスターもすぐに死なせちゃまずいよね?」
イリヤ「どうしよっかな。どの拷問がいいかな?」
イリヤ「ふふふっ♪ふふふふふふははははあははははははははははハハハハハハハハハははははははひひひひひはははあハハハはハハははっ!!!!」
バーサーカー「…」スゥッ…
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:32:15.89 ID:NNMTobBF0
イリヤ「あははっ!ふふふふふふふふっ!くっふふふふっ♪」
バーサーカー「■■■■■■…」ソッ
イリヤ「ふひひひひっ…あはははははっ♪」
バーサーカー「■■■」ギュ
イリヤ「あはは…?…あは♪なぁに?慰めてくれるの?バーサーカーは優しいね♪」
バーサーカー「■■■■■」
イリヤ「別に泣いてないよ。泣く理由なんてないもの」
バーサーカー「■■■■■■■」
イリヤ「……」
バーサーカー「…」
イリヤ「…………ありがとう」ソッ
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 05:32:57.96 ID:NNMTobBF0
イリヤ「私に優しくしてくれるのはバーサーカーだけだよ」
バーサーカー「■■■■■■■■■■」
イリヤ「…」ギュ
イリヤ「う、ふぇ、…うぅ…!」グスッ、グスッ…
バーサーカー「…」
バーサーカー「…」ヨシヨシ
297 :
◆3rfPz4lVbmKs
:2018/01/23(火) 05:33:57.13 ID:NNMTobBF0
今回はここまでの試練
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 05:34:13.94 ID:s3mo5PHto
乙
一人でシリアスしようと頑張ってるイリヤかわいい
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 07:30:03.29 ID:mrbC+14s0
衛宮家のアットホームなやり取りをまざまざと見せつけられるイリヤが可哀想すぎる。
慎二の可哀想はギャグっぽかったのにイリヤの可哀想はガチとか……。
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 10:17:39.64 ID:e0Obqtx+o
まあこっちが幸せだとどうしてもこうなるよね
どんな理由があろうと二股になるのは間違いないし
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/23(火) 10:19:56.62 ID:JXjS6UuuO
イリヤにシリアスは似合わないから
さっさとブルマ履かせよう
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 11:54:44.91 ID:XNYAk9ei0
1人だけ悲惨すぎるだろ…
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 13:13:58.74 ID:tCdkO4xGO
家族が増えてたよ!やったねイリヤちゃん!
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 14:00:05.16 ID:K9VUgDG0o
ほらやっぱりダメだったじゃないか!
あれだな、最低でもやっぱり4次の時点で両方連れ出さないとどうにもならなくなるんだな
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 17:24:20.16 ID:nH0rplyVo
1人だけ虚淵監修されてない?
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 18:51:53.76 ID:FXZP5adJO
…いやこれ舞弥しっぽり孕ませてたケリィの自業自得も大きいんじゃ
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/23(火) 21:27:06.11 ID:SWSDfSBJO
途中までは残念なギャグ属性イリヤちゃんだったのにシリアスイリヤちゃんになってしまわれた
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/24(水) 06:19:37.36 ID:qgPRDzMj0
これで何故か愉悦を感じているのは自分だけ…?
309 :
◆3rfPz4lVbmKs
:2018/01/26(金) 02:15:18.33 ID:5JqXcNoF0
イリヤ「ひどい。…ひどいよ…キリツグのこと信じてたのに…」グスッグスッ
バーサーカー「■■■■■■」ソッ…
イリヤ「こんなのってないよ…!」
イリヤ「そうよ…このまま…バーサーカーを突撃させて…私が欲しかった幸せなんて壊して…」
バーサーカー「…」ジッ
イリヤ「…」
イリヤ「…だって…、だって…」エグッエグッ
イリヤ「ずるいよ…」
バーサーカー「…」
イリヤ「だってさぁ…っアレってさぁっ…!本当ならあの女の子が私だったじゃんっ…!」
バーサーカー「■■■■■■■」
イリヤ「…」グスッ…ズルフルルル!
イリヤ「へぅっ…んっ…ぐずっ」ヨロヨロ
バーサーカー「■■■■■■■■■」
イリヤ「もう帰る…冬木のアインツベルンの城に帰る…」
バーサーカー「…」
イリヤ「もう…何もしたくない…」
バーサーカー「■■■■■…」
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/26(金) 02:15:55.97 ID:5JqXcNoF0
イリヤ「…」
イリヤ「…あは…そっか。スマホもお金も…この辺知ってる人ももう無いんだっけ…」
イリヤ「…」
イリヤ「…」クルルルルー
イリヤ「…おなか。すいたなー…」
イリヤ「…」
イリヤ「……」パタッ
イリヤ「…いいな…」
イリヤ「キリツグいいな…みんなでおなべ、いいな…」
バーサーカー「…」
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/26(金) 02:16:38.40 ID:5JqXcNoF0
イリヤ「…」
イリヤ「ちゃんと家族と…あったかくて、美味しいごはん食べれて…いいな…」
イリヤ「私もキリツグとごはん、食べたかったな…」
イリヤ「約束、守って欲しかったな…」ポロポロ…
バーサーカー「…」
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 02:18:27.70 ID:qoXG9867O
やめてくれ、このシリアスは俺に効く
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/26(金) 02:20:53.80 ID:5JqXcNoF0
イリヤ「キリツグとね、とりとめのないおはなししてねね、ごはん美味しいねって…」
イリヤ「…しょうがないよね…」
バーサーカー「■■■■■■!!!■■■!!!■■■■■■■■■■■■■■■■!!」
イリヤ「…いいの…」
イリヤ「キリツグは私なんて…要らないんだもんね…」ポロポロ
バーサーカー「■■■!■■■■!!■■■■■■!!■■■■■■■■■■■■■■■■!」
イリヤ「…すんっすんっ…」
バーサーカー「■■■■■■■■■■■■■■■■■ーッ!!!」
バーサーカー「■■■■■■■!!■■■■■■!!!」
バーサーカー「■■■■■■■■─────ッ!!!」
バーサーカー「■■■…!■■■■■■■■■■■■■■■■!!」
バーサーカー「!」
バーサーカー(霊体化)「…」スゥッ…
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/26(金) 02:24:24.04 ID:5JqXcNoF0
「えっ、ちょっと大丈夫!?」
藤村「何!何行き倒れ!?この飽食の時代の現代二ポーンで行き倒れ!?どしたのこの子!?」
イリヤ「ひぐっ…ひぐっ…」
315 :
◆3rfPz4lVbmKs
:2018/01/26(金) 02:30:09.75 ID:5JqXcNoF0
>>273
×セラ『…そうだね。失礼だった』
○リズ『…そうだね。失礼だった』
短けーけど今回はここまでにゃ。百重塔のランサー枠でジャガーマン(藤ねえ)が全体宝具のサブ枠として割と使えました。育てといて良かった。
自分勝手に戦う自己強化藤ねえは強いぞ。
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 02:33:39.53 ID:kb1a1bKYo
おつ
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 05:53:13.58 ID:VvdblfBX0
虎に拾われたイリヤ、ひとまず不幸からは脱出できそうかな。
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 08:52:00.98 ID:CsIsbjkqo
使ってみると案外強いからね、たいg…ジャガーマン
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 09:13:05.02 ID:qNhry1y9O
藤村は同レベル、同スキル帯、同宝具レベルで計算した場合、殴りも宝具も槍頼光に勝ってるレアリティ詐欺だから……
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 19:03:50.09 ID:03GUd1oA0
虎聖杯が降臨するのか…
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/26(金) 23:42:15.57 ID:dhac9LIvo
鬱フラグブレイカーだわ
結婚してほしいわ
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/27(土) 11:07:57.21 ID:Ra1xQt8EO
>>321
タイガー、自演やめなさい
323 :
◆3rfPz4lVbmKs
:2018/01/31(水) 02:06:30.94 ID:PCiHIqIM0
×イリヤ「キリツグとね、とりとめのないおはなししてねね、ごはん美味しいねって…」
○イリヤ「キリツグとね、とりとめのないおはなししてね、ごはん美味しいねって…」
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:07:20.28 ID:PCiHIqIM0
藤村「どうしたの?どこか痛いの?」
イリヤ「ふぇ…?」グスッグスッ
藤村「あーほら、とりあえず起きなさい?」
イリヤ「ん…」グスッグスッ
藤村「ん!あらら、服泥だらけじゃない!」
イリヤ「…」グスッグスッ
藤村「高そうな服なんだから大事にしなきゃダメよー?」
イリヤ「…あなたは?」グスッ
藤村「私?私は近所に住む美人なおねーさんさ!」ドヤッ
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:09:45.18 ID:PCiHIqIM0
イリヤ「…そんな美人じゃないじゃん」
藤村「ごふぁっ!!!?」
イリヤ「中の上くらいでしょ」
藤村「そ、そそそそんなことねーしゅっ!それなりには美人だもん!」
イリヤ「私のお母様のが綺麗だもん」
藤村「あー…まぁお人形さんみたいなガチ美少女のあなたのお母さんならそりゃ美人そうですけども」
イリヤ「…もういいでしょ。私の事はほっといて」プイ
藤村「ヤダ」
イリヤ「…」
藤村「…」
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[ saga]:2018/01/31(水) 02:12:00.60 ID:PCiHIqIM0
イリヤ「…何か用でもあるの?」
藤村「用はないわね!」(*′ω′)b
イリヤ「…だったらさっさと消えて。」
イリヤ「私、今はすごく…誰とも何も話したくないの」
藤村「…じゃあ会話はしなくてもいいから私に一方的に話ししてみない?」
イリヤ「ねぇ」
藤村「」ゾッ
イリヤ「あんまりしつこいと…」ニジリ
イリヤ「殺すよ?」
藤村「…」
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:13:40.02 ID:PCiHIqIM0
藤村「…随分恐い事言うのね。それにそれ、本気で言ってるでしょ」
イリヤ「ええ。私は一般人を機嫌しだいで殺しても何も問題なんて起きないようにできるの」
藤村「…そう。じゃあ、コレだけ言わせて。」
イリヤ「…」
藤村「用はないんだけどね、」
イリヤ「…」
藤村「なんだかほっとけないのよ」ニコッ
イリヤ「…そう。遺言はそれでいいのね?じゃ、死になさ──」
藤村「昔ね、私があなたぐらいの年の時、不思議な場所であなたにそっくりな…」
藤村「私にとっての”正義の味方”と出会ったの」
イリヤ「…」ピクッ
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:14:47.66 ID:PCiHIqIM0
藤村「すっごい綺麗な女の人で…それこそ『この子のお母さんです』ってあなたとセットで紹介されたら信じちゃうくらいには」
イリヤ「…」
藤村「その人とお別れをする時。最後に約束してきたの」
イリヤ「…」
藤村「───『どれだけ皮肉な運命でも、どれだけ危険な選択で命を落としても』」
イリヤ「…」
藤村「『ぜんぶを乗り越えて幸福に辿り着くための道しるべにアタシはなってみせます』」
イリヤ「…」
藤村「ってね」
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:15:36.63 ID:PCiHIqIM0
藤村「たぶん違うとは思うんだけどね、あなたはあまりにも彼女にそっくりなのよ」
イリヤ「…」
藤村「彼女からも…アイリ師匠からも『娘に会ったら仲良くしてあげてね』って言われたしね」
イリヤ「…!」
藤村「なんだか懐かしくって。ほっとけないのよ」
イリヤ(お母様…だ…)
─────────
────────────
────────────────
アイリ『…』ニコッ
───────────────
──────
──
イリヤ「…」ポロッ…
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:16:19.29 ID:PCiHIqIM0
藤村「…良かったらウチでちょっとお茶でもしていかない?」ニコッ
イリヤ「…」ポロポロ
イリヤ「…ぐっ、ううっ…グスッ、」
藤村「…」
イリヤ「…おじゃま、シマス…」
藤村「ん!」ニコッ
331 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:17:58.56 ID:PCiHIqIM0
・・・・・。
〜藤ねえ邸〜
藤村「んー…」
イリヤ「?」泥まみれ。
藤村「んー…」チラッ
洗濯籠に山盛りの藤ねえ服(使用済み)
藤村(…まぁアレを提供するのはさすがにね。他に何か無かったかしら)
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:20:41.09 ID:PCiHIqIM0
藤村「あ、そういえば。えーとあなた名前は?」
イリヤ「…イリヤスフィール。」
イリヤ「私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。」ペコリ
藤村「名前なっが!?何それひょっとして貴族?!」
イリヤ「そーよ。高貴でお金持ちで尊い血筋のお嬢様なんだから」フフン?
藤村「ハイハイ。そんじゃーイリヤちゃんって呼ぶわねー」
イリヤ「あ、信じてないでしょ」
藤村「イリヤちゃん早速だけど我が藤村組の掟で『泥だらけになったら風呂入れ』ってのがあるんだけど」
イリヤ「聞いてる?」
藤村「お風呂入って来てちょーだいっ」
イリヤ「…でも私着替えが」
藤村「ダイジョーブ大丈夫。イリヤちゃんに合うやつ探しといてあげっから!」b
藤村「あとで下着類とタオルも持ってってあげるから。入っといで」ニコッ
イリヤ「…わかった」
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:21:23.37 ID:PCiHIqIM0
藤村「風呂場の床で転んじゃダメよー」
イリヤ「私、そんなに間抜けじゃないから!」トコトコ
バタン。
藤村「…さて、と!」
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:22:32.84 ID:PCiHIqIM0
〜藤ねえ自室〜
藤村「んー…私の子供の頃の服とか下着とかなんてあったかな…」ガサゴソ
藤村「んーアレでもないコレでもない」ガサゴソ
藤村「!」
藤村「そーいえば…随分前に美遊ちゃんがウチに忘れてった服があったっけ!」
藤村「洗濯済だし。ちょっと借りるくらいいいわよね?」
ドンガラガッシャーン!!!!
藤村「!?」バッ
< イリヤ「アイッダァァアアアッ!!!」
藤村「ほーれ言わんこっちゃないっ!」ダッ
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:24:12.34 ID:PCiHIqIM0
・・・・。
〜居間〜
藤村「あーららら。でっかいタンコブできちゃってまぁ」
イリヤ「…ふんっ//」ぶすーっ
藤村「はい。冷やしてあげるからじっとしてなさーい?」
イリヤ「ところでちょっと聞きたいんだけど。」
藤村「はいはい?」
イリヤ「あなたさっき『似合うやつを用意する』って言ったわよね?」
藤村「そーね。ピッタリでしょ?サイズとか」
イリヤ「うん…なんかビックリするほど色々ジャストフィットしてて腹立つ」
336 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:25:25.65 ID:PCiHIqIM0
イリヤ「でね、聞きたいのはね?」
藤村「うんうん」
イリヤ(E:ブルマ)「なんでその似合う服が体操服なの?」
藤村「いやぁ、もうコレを見た瞬間、『もうこれ以外ねぇだろ!!』って神様が私に囁くもんで」
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:32:14.79 ID:PCiHIqIM0
イリヤ「いや…うん…なんて言うか…」ミョーン
イリヤ「…うん…落ち着く…今までの人生で1回も袖を通したことない服なのに何度も何度も着てきた相棒とか戦友のような…」
イリヤ「…なんだかよくわからないけど妙にしっくりくる…何コレ」ぐにー
ソウル・クロ-ズ
藤村「人には”私の魂に似合う服”ってのがあるからね!」
イリヤ「いや聞いたことないし」ナイナイ
藤村「───”体はブルマで出来ている”─」
イリヤ「気持ち悪いよ」
藤村「まま。そんじゃ身も清めたことだし。」
イリヤ「…」
藤村「ブレイクタイムしよっ♪」
イリヤ「…ふんっ。」
338 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:36:21.65 ID:PCiHIqIM0
藤村「ほらオレオよ!オレオもあるわよ!オレオ美味しいわよねっ私好きっ!」
イリヤ「いや私も好きだけど…そんなテンションあがるほどでは」
藤村「あと…かりんとうとか麩菓子とかお煎餅とか」
イリヤ「急にチョイスがおじいちゃんに!?」
藤村「あと緑茶…って、オレオに緑茶とか合わないわよね。じゃあヤクルトとか」
イリヤ「いやヤクルトも合わないでしょ」
藤村「あとポテチうす塩味にポッキー、バームロール、プチシュークリームね」
イリヤ「お母さん!?なんか急に『友達が家に遊びに来た時に出すお母さんのチョイス』になったんだけど!?」
藤村「別にいいじゃない?さ、好きなのを好きなだけ食べていいわよ?」ニッコリ
イリヤ「…」
339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:37:39.25 ID:PCiHIqIM0
イリヤ「…」オズオズ
イリヤ「…いただきます。」
藤村「召し上がれー」ニコッ
340 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/01/31(水) 02:40:15.21 ID:PCiHIqIM0
イリヤ「はぐ。はぐはぐ。」モキュモキュ。
藤村「…あ、そういやまだ名乗ってなかったわね」
藤村「私は藤村大河。別名”冬木の虎”、”ジャガーマン”、”弟子ゼロ号ことゼッちゃん”、”タイガー”、”藤ねえ”、”師匠”、”藤村先生”etc…」
藤村「好きにお呼びなさい!」
イリヤ「いっぱい呼び名があるんだね…」
イリヤ「…じゃあ普通に藤村さんで」
藤村「え〜つまんなーい!」(づ ̄ 3 ̄)づブーブー
イリヤ「つまんないって。好きに呼べって言ったクセに」
藤村「…じゃあせめて師匠と呼んで!」
イリヤ「ええ…なにゆえ?」コンワク
341 :
◆3rfPz4lVbmKs
:2018/01/31(水) 02:47:01.59 ID:PCiHIqIM0
ア イ オ ニ オ ン ヘ タ イ ロ イ
”今回の 王の軍勢 はここまで”
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/31(水) 03:12:26.80 ID:0OP4bJ4A0
エクスかリバー乙
予想通りのブルマ装着とタイガー道場開幕に胸が熱くなるぜ
イリヤの胸はまな板だけどな!
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/31(水) 08:20:54.55 ID:+IiXczPt0
よかった、イリヤがひとまずどん底から脱出できて本当によかった……。
虎と衛宮家の関係が現状どうなってるのか気になるけど今は安心できるかな。
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/31(水) 09:06:34.77 ID:SjTIcw/AO
アイリと接触があった≒ケリィとも接触があった≒衛宮家と接触がある≒未だ地雷原
じゃね?少なくとも士郎達の学校の教師でご近所さんである事は変わらないだろうし
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/03(土) 17:51:27.73 ID:1yox+uHa0
意図的に聞いたわけじゃなくて、昔のアイリ(母親)の言葉を未だに尊守して自分を助けてくれた人=タイガーて状態だし、タイガーには牙向けないと思いたい
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/05(月) 09:49:03.25 ID:JRBJNL7t0
改めてイリヤが幸せになる√がいかに難しいか思い知らされるな
更新乙
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/24(土) 17:53:43.54 ID:SPkr3vIOO
続きまだですかい?
348 :
◆3rfPz4lVbmKs
:2018/03/26(月) 01:59:34.16 ID:AcFoCLa20
・・・・。
藤村「あ、そうだ」
イリヤ「?」
藤村「コレ!ウチの庭でとれたミカン!」ドヤッ
イリヤ「どっから出したのそれ…」
藤村「んでもって〜はいっ!1番美味しそうなのをあなたにプレゼントフォーユー!」つ
イリヤ「…どうも」
藤村「たくさん採れたのよねぇ〜あ、そうだ」
藤村「私!お隣さんにもお裾分けしてくるわね!」
イリヤ「…」
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:00:35.82 ID:AcFoCLa20
イリヤ「…」
イリヤ「…おとなりさん」ポソッ
藤村「?」
イリヤ「…」
藤村「どうかした?」
イリヤ「…」
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:01:23.47 ID:AcFoCLa20
イリヤ「…」
藤村「どうしたの?一緒に行く?」
イリヤ「いかないッッ!!!」
藤村「うぉ!?」ビクッ
イリヤ「ぜったいっ!絶対いかない!」
イリヤ「お隣さんの顔なんか!二度と見たくない!」
藤村「…」
イリヤ「フーッ…!フーッ…!」
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:03:20.96 ID:AcFoCLa20
藤村「…お隣さんと何かあったのね?」
イリヤ「知らないっ!」
イリヤ「お隣さんは皆嫌い!大ッ嫌い!」
藤村「…そう」
イリヤ「ええ!そのミカンに呪いとか毒とか蟲とかバーサーカーの陰毛でも仕込んでおきたいくらいよッ!」
バーサーカー(霊体)『!?』
藤村「そっか…嫌な事聞いたわね。ごめんね?」
イリヤ「…べつに」プイッ
352 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:07:11.72 ID:AcFoCLa20
・・・・。
藤村「…じゃ、ちょっとヤボ用済ませてくるわね」
ガラガラガラ…バタン。
イリヤ「…」
353 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:14:07.14 ID:AcFoCLa20
イリヤ「…きらいだもん。キリツグなんて…きらいだもん…」
イリヤ「あの人たちも嫌い…!私からキリツグ盗っちゃったやつら…!みんな、みんなみんな大ッ嫌いッ!」
イリヤ「…」
イリヤ「…ぐすっ、ひぐっ。」
イリヤ「…」グスグス…
イリヤ「…」
イリヤ「…」
イリヤ「…」
イリヤ(…ヤボ用だなんて言ってたけど…ミカンこっそり持ってってた)
イリヤ(私に気を使ったつもりなんだろうけど、バレバレじゃない)
イリヤ(…気軽そうにお裾分けなんてするぐらいだから、きっとお隣さんと仲良いんだろうな)
イリヤ「…」
イリヤ(ちょっと感情的になり過ぎた…よね)
イリヤ(とっても子供っぽい理由で。)
イリヤ「…」コテン
イリヤ(思春期なんてとっくに終わったと思ってたんだけどな)
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:22:20.94 ID:AcFoCLa20
イリヤ(…ああ…そういえば私、さっき咄嗟に『お隣さんの顔なんか二度と見たくない』って言ったけど)
イリヤ(聖杯戦争の参戦者だから…イヤでも顔見なきゃいけないんだったね)
イリヤ「…」コロリ。
イリヤ(…きっとキリツグは何らかの形で関与してくる)
イリヤ(あんなに仲良さそうだったんだもの。口や手を出さないわけがない)
イリヤ「…」
イリヤ(…落ち着こう。)
イリヤ(感情的になって本来の成すべき事を忘れちゃダメだわ)
イリヤ(…殺さなきゃ。そう、お隣さんは全員。)
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:35:13.79 ID:AcFoCLa20
イリヤ(セイバーが既に召喚されてる以上、キリツグ達に既に先手を打たれてると見るべきね)
ア ヴァ ロ ン
イリヤ(気になるのはセイバーの”全ては遠き理想郷”の在り処。)
イリヤ(あの”鞘”は誰の体内に入ってるのか)
イリヤ(普通に考えればセイバーのマスター…けどキリツグがそんな単純な手を打つかどうか)
イリヤ(もしかしたらキリツグは自身の体に入れて己を捨て身のコマとしてマスターの盾や剣となる気かも)
イリヤ(死ぬ事を恐れない不死身に近いベテランの暗殺者…)
イリヤ(そうだとしたら私は私で何かコマを用意するべきね)
イリヤ(…リズ達連れてこれば良かったな)
イリヤ「…」
イリヤ(そういえば)
イリヤ(私、居場所も行く所もお金も無いけど)
イリヤ(いつまでここに居てもいいんだろ)
イリヤ(早く出てかなきゃな…)ウトウト
イリヤ「…」
イリヤ「すー…すー…」
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:37:56.92 ID:AcFoCLa20
・・・・・。
357 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:38:50.34 ID:AcFoCLa20
〜衛宮家〜
藤村「どうぞ!ウチで採れたんですけど、良かったら」
舞弥「いつも御丁寧にありがとうございます」ニコニコ
藤村「いえ…ところであの、切嗣さんは?///」
藤村「挨拶をs」
舞弥「寝てます」ニコッ
藤村「…」
舞弥「…」
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:39:46.79 ID:AcFoCLa20
藤村「…じゃああそこの部屋の奥でめっちゃ腹筋してる人は」
切嗣「シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!」フンフン!
切嗣「お腹を…!空かせ…!汗をシャワーで流し…!士郎の…!ご飯を…!いただく!」
切嗣「239!240!」フンフンフンフン!
舞弥「…」
藤村「…」
舞弥「切嗣…妙な寝言と寝相をするようになりましたね…?」
藤村「いやそれは無理あるでしょ」
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:41:24.89 ID:AcFoCLa20
藤村「切嗣さーん!切嗣さーん!私来たよ!?タイガちゃん来たよ!?」ブンブン
舞弥「あーあー!そういえばお湯を沸かしてたのでしたー!!切嗣ー!早く筋トレ終わってお風呂入って下さーい!」
切嗣「?」
藤村「こンのぉお!!」グイグイグイ
舞弥「い・か・せ・ま・せ・ん!!」グギギギギギ
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:43:15.78 ID:AcFoCLa20
藤村「いい加減ちょっとお話するだけですら邪魔するのはっ!やめてもらえませんかね舞弥さんんん!?」グギギギギ
舞弥「あなたはいつもそのまま切嗣にベッタリ甘えるでしょう!?」グギギギギ
藤村「好きな人が『僕に甘えてくれていいよ』って言ってるんで!甘えて何が!悪い!!」グギギギギ
舞弥「人の夫を誑かすのは悪い事で、しょう、が!」グギギギギ
藤村「つーかそもそもあなただって切嗣さん誑かして切嗣さんの本妻から寝取ったんでしょ、うがっ!私知ってんだかんな!?」グギギギギ
舞弥「寝とってません〜切嗣から迫られたんですぅ〜」グギギギギ
藤村「嘘つけ!絶対切嗣さんが精神的に弱ってる時に”女”を使ったんでしょ!?」グギギギギ
舞弥「違いますぅ〜私が魅力的過ぎたのがいけなかったんですぅ〜舞弥たんが愛らしすぎたのがいけなかったんですぅ〜アイリスフィール、サーセン!だったんですぅ〜」グギギギギ
藤村「そのムカつく蛸クチ顔と喋り方やめてもらえませ、んかね!?」グギギギギ
舞弥「なんのことですかぁ〜私は元々こんな感じですけどぉ〜」グギギギギ
361 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/26(月) 02:46:18.33 ID:M9IyyWli0
まあいいやww
362 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:48:03.08 ID:AcFoCLa20
藤村「まぁババァの過去と真実はどうでもいいんでぇ〜今は私の方が若いんでぇ〜切嗣さんも若くてピチピチ(死語)のがいいに決まってるんでぇ〜」
舞弥「でも残念〜あなたが切嗣に可愛がられてるのは切嗣の幼馴染のシャーレイって人に貴女がなんとなく似ているからってだけですからぁ〜」
舞弥「切嗣が甘えさせてるのは貴女に重なるシャーレイさんであって貴女じゃないですぅ〜女として見られてません〜残念ですた〜ぷぷぷ〜」
藤村「別に大丈夫ですぅ〜むしろシャーレイと誤認させてのめり込ませる切っ掛けを作り、その後でゆっくり堕していくんでぇ〜」
舞弥「というかミカン渡しに来ただけでしょう貴方は!?ミカン置いても・う・か・え・れぇ〜!」グギギギギ
壁|セイバー「…」ジー
セイバー(…女性の争いというのは…やはりいつの時代も醜いですね…)ハフゥ
セイバー(いえ、私が言うことではなかったですね。ミカンが無事に置いていって貰えることを祈りましょうか)
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:50:57.51 ID:AcFoCLa20
藤村「このっ、切嗣さーん!切嗣さーん!」
舞弥「あー!あー!急に発声テストしたくなりましたね!ラララララーイッッ!」
切嗣「さっきからうるさいよ舞弥…あれ?大河ちゃんどうしたんだい」
藤村「切嗣さん!コレっ!ミカン!ウチでとれたんで!」
切嗣「やぁ、わざわざ悪いね。ありがとう、美味しくいただくよ」ニコッ
藤村「えへ…//」
切嗣「…よかったら夕飯も食べてくかい?」
藤村「えっ//」
舞弥「ぐっ、」
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:53:55.07 ID:AcFoCLa20
切嗣「その後でミカンを皆で食べよう」ニコッ…
舞弥「チッ」
藤村「わー!ホントですか!?それじゃ、お邪魔し──」
イリヤ『…』グスッ
藤村「…」
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 02:55:29.86 ID:AcFoCLa20
藤村「…」
舞弥「? あがらないのですか?」
切嗣「?」
藤村「…」
やたらアメリカンなイリヤ『I'm hungry…』グーキュルルル…
藤村「いえ…やっぱり…今日は遠慮しときます」ハハ
切嗣「そうかい?」
舞弥「…?」
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 03:00:11.39 ID:AcFoCLa20
藤村「…じゃ、私はこれで!」
たたた…
ガラッ、ガラララララ…カタン。
舞弥「…」
切嗣「…」
舞弥「…珍しい」
切嗣「そうだね?」
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 03:11:57.39 ID:AcFoCLa20
セイバー「あの」オズオズ
舞弥「どうしました、セイバー」
セイバー「…彼女、みかん置いていってくれたのですか?」
切嗣「…」ササッ
舞弥「…切嗣、ミカンの入った袋を隠さないで下さい」
士郎「みんなーご飯もうすぐできるぞーっ」
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 03:14:10.93 ID:AcFoCLa20
・・・。
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/03/26(月) 03:26:58.04 ID:AcFoCLa20
切嗣(さて…”アサシン”の召喚だが)
切嗣(正直めちゃくちゃ急すぎて触媒は何も用意していない)ドーン
切嗣「そんなわけで」コホン
切嗣「お父さん令呪を持って命ずる!」
切嗣「衛宮家総出で召喚に使えそうな物を何か家中から探してきてくれるかい?」
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