凛「行くわよセイバー!」アーチャー(言えない…!実はアーチャーとか言えない…!)

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1 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/12/26(火) 18:52:32.59 ID:YsXR7hfZ0



・何でも許せる人向け。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514281952
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:55:56.13 ID:YsXR7hfZ0


深夜じゃない2時。



「──”素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ”」


「”降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ”」


 ミ タ セ。ミ タ セ。ミ タ セ。ミ タ セ。ミ タ セ
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。 閉じよ。 閉じよ。」




凛「”繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。”」

凛「…」

凛「なんたらかんたらホニャラララ!!!」


ぴきゃーん!!!



3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:56:25.17 ID:YsXR7hfZ0

シュゥウウ…


凛「!?嘘!失敗!?」


ドーンッッ!!!


凛「…!あっちね!」ダッ


ダダダダ…!


凛「来てくれてありがとうセイバー!!」ガチャッ!




アーチャー「…」ゴボゴボゴボ

凛「やだ便器に頭から刺さってるわ」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:57:01.79 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー「ぶぁ!?」バシャッ

アーチャー「うぇほ!うぇほ!!!」

凛「ごめんマジ失敗したわ」

アーチャー「一気に君の事が嫌いになったよマスター…!」

凛「ごめんなさい!!」



────────

────────────

─────────────────


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:57:33.19 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー「全く…」フキフキ

凛「ホントに悪かったわよ…で、早速で悪いんだけど」

凛「アンタの真名は?真名がわからないと作戦も立てられないし!」

アーチャー「…すまないが思い出せない。」

凛「は!?」

アーチャー「思い出そうとすると頭にモヤがかかったようになってな」

アーチャー「だがクラスはわかる。私のクラスは」

凛「あ!待って!当てさせて!」

アーチャー「ふむ?了解した」




凛「セイバー!!あなたセイバーでしょ!」キラキラキラキラ…!

アーチャー「…」



6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:58:04.74 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー「違」

凛「よね〜!あのね、私ね?ずっとずっと…セイバーを召喚したかったのよ!」キラキラキラキラ

アーチャー「いや残念ながら」

凛「もうね、9年も前から!ずっとセイバーを召喚するためだけに一生懸命一生懸命努力してきたのよ!」

アーチャー「あの」

凛「辛かったわ…!皆は遊んでるのに1人勉強と鍛錬で!」

アーチャー「言いづらいんだがね、」

凛「触媒の宝石もね?この時のために大事に貯めといた綺礼からのお年玉貯金も全額はたいて」

アーチャー「話をk」

凛「ほんと…無事に引けて良かったわ…!」グス

アーチャー「…」

凛「もうね、もしセイバーが来てくれなかったら私自殺もんだったもの!」ニコッ

アーチャー「」ガタガタ

凛「ふふ、真名もゆっくり思い出したらいいわ?辛い記憶かもしれないものね…」

アーチャー「い、いや…うむ…」

凛「これからよろしくね?一緒に勝ち残りましょ!」ニコッ

アーチャー「あ、ああ…!」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:58:46.79 ID:YsXR7hfZ0








凛「ふふっ!期待してるわよ?セイバー!」ニコッ

アーチャー「ああ!大船に乗ったつもりでいろ!私は最優のサーヴァント、”セイバー”クラスだからな!!」


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 18:59:42.08 ID:YsXR7hfZ0


────

────────

─────────────




アーチャー(ああ…すっごい嘘ついてしまった…!)ズーン




アーチャー(なぜオレはこんなすぐバレる嘘を、というかなぜ気が付かないんだ…!)

アーチャー(優秀な魔術師はクラスやスキルなんてサーヴァントを見れば分かるはずだろう!)

アーチャー(ぐ、心苦しいがどうせいつかはバレる嘘、傷は浅い方がいい!)

アーチャー(伝えなければ…!)


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:00:22.76 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー「…マスター、ちょっといいか?実は」

凛「あらなぁに?セイバー?」ニコッ

アーチャー「その、実はだな」ユビクルクル

凛「ひょっとしてもう真名を思い出したの!?さすがセイバーね!」

アーチャー「あ、いや、」

凛「いいのよ謙遜しなくても!さすがセイバーね!想定外のトラブルにも強いわ!」

アーチャー「その…クラスのことなんだが」

凛「あらなぁに?」

アーチャー「実は…」

凛「あ、そういえば」

アーチャー「?」

凛「えーっとね?」ガサゴソ

凛「…コレ!」



アーチャー「…ケーキ…?」ヒ、ヒクッ

凛「いちおー手作りよ?」フフン

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:00:52.06 ID:YsXR7hfZ0

凛「セイバーが来てくれたらお祝いしようと思って!」

凛「見て?ちょっと失敗しちゃったけどこれチョコに『セイバー来てくれてありがとう!』って書いてあって」

アーチャー「」カタカタ

凛「あっ、何か言いかけてたわよね?ごめんなさい。何だった?」

アーチャー「えっ?ああいや、」

凛「クラス…の事よね?何か問題があった?」

アーチャー「い、いや…」

凛「そう?」

凛「ケーキ食べる?」

アーチャー「しかし…私にはこのケーキを食べる資格が」

凛「もう!なぁに?遠慮しちゃって!」プンスコ

凛「私のケーキが食べられないって言うの?」

アーチャー「そうではないんだが、その、」

凛「紅茶淹れるけど飲む?」

アーチャー「…私が用意しよう」

凛「?」

アーチャー「…こういう事は得意でね」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:01:25.86 ID:YsXR7hfZ0


ブレイクタイム。



凛「美味しい…!」

アーチャー「それは良かった」

凛「…ケーキ、口に合うかしら?」

アーチャー「ああ。美味い」

凛「そ。良かった!」ニコッ

アーチャー(実際は罪悪感の味しかしなかったが)

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/26(火) 19:02:51.34 ID:YsXR7hfZ0

アーチャー(よし、もう言おう!そろそろ言おう!傷つけるかもしれないがオレだってもう楽になりたい!)

アーチャー「マスター、ちょっといいか…?」

凛「なに?セイバー?」

アーチャー「実は」

凛「何よーもー」クスクス

凛「何?まさか『実はセイバーじゃないんです』とか?」ケラケラ

アーチャー「」ドッキーン

凛「もう!悪い冗談はやめてよね!もしそんなの言われたら私泣くわよ?」

アーチャー「あ、ああ…」ドキドキドキドキ

凛「それで?」ニコッ

アーチャー「…」

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