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エレン「結婚しよう!」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:39:18.72 ID:6MQO8edp0
進撃の巨人ss
エレクリ、エレヒスです
ネタバレ注意
進撃の巨人100話おめ!
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1513373958
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:40:18.44 ID:6MQO8edp0
入団式
エレン(いよいよだ。今日からオレは兵士になる。まだ訓練兵だけど、これから技術を身につけて調査兵団に入る! そして一匹残らず巨人どもを……)
キース「貴様は何者だ!」
クリスタ「はっ、クリスタ・レンズです!」
エレン「!」
ドクンッ
エレン(なんだあの子……)
エレン「か、かわいい……!」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:40:48.44 ID:6MQO8edp0
キース「――!」
クリスタ「――!」
エレン(綺麗なブロンド、大きな目、女の子らしい体つき、透き通るような声、どれをとっても完璧だ……)
エレン(ああもう我慢できない!)
エレン「結婚したい!!」
シーン
ミカサ「エレン……?」
キース「ほう……先程の女といい……今期の訓練兵はよほど走りたいらしいな……」
エレン「」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:41:35.34 ID:6MQO8edp0
夜
エレン「や、やっと終わった……」
サシャ「し、死ぬう……」
エレン「まさかほんとに死ぬ直前まで走らされるとはな……おい、サシャっていったか? しっかりしろよ」
サシャ「お腹すきましたぁ……」
エレン「そればっかりだな……あ、ミカサ、アルミン」
アルミン「やあエレン」
ミカサ「エレン……」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:42:35.67 ID:6MQO8edp0
サシャ「パアアアン!」
ミカサ「……」サッ
サシャ「あう」ドサッ
エレン「な、何なんだ……」
ミカサ「エレン、お腹空いてるだろうと思ってパンを持ってきた」
エレン「いや、それお前の分だろ。オレはいいよ」
サシャ「なら私にください!」
ミカサ「だめ。これはエレンの」
エレン「だからいらないって。入団して早々に罰則だ。その罰則までやぶりたくねえよ……」
アルミン「そっか。ここはエレンの意見を尊重してあげよう。ミカサ」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:43:16.58 ID:6MQO8edp0
ミカサ「うん……」モグモグ
サシャ「ああ……」ガク
アルミン「君、大丈夫?」
サシャ「大丈夫じゃないです……あんなに走らされて、しかも食事抜きだなんて。ひどいです……」
エレン「いや、入団式の真っただ中で芋食いだすんだから当然だろ……」
サシャ「なっ、そんなこと言ったらエレンだっていきなり結婚したいとか言いだしたじゃないですか! 私だけおかしいみたいに言わないでください!」
エレン「あ、それもそうだな……」
アルミン「そのことなんだけどエレン。あのとき、結婚したいとか言ったのは何だったの?」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:43:58.87 ID:6MQO8edp0
エレン「ああ、それなんだけど……」
ミカサ「言わなくてもわかる」
エレン「え?」
ミカサ「エレンは私と結婚したくて我慢できなかった」
エレン「ぜんぜん違うぞ」
ミカサ「」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:44:47.91 ID:6MQO8edp0
エレン「オレが結婚したいって言ったのはミカサに対してじゃなくて……なんだっけ、名前忘れちゃったな」
アルミン「え、ていうことはエレン。何かの冗談とかで言ったわけでも、頭をぶつけたわけでも、言い間違いでもなく、本当に結婚したいって思って言ったの?」
エレン「ああ」
アルミン「その……名前もわからない相手に?」
エレン「ああ、そうだな」
アルミン「それは……」
ミカサ「エレンはおかしくなってる。ここに来るべきじゃなかった。さあ帰ろう」グイグイ
エレン「何でだよ! オレはおかしくないだろ。なあ、アルミン」
アルミン「そりゃあまあ……一目惚れっていうのはないわけじゃないだろうけど……」
ミカサ「……」ギロッ
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:46:00.26 ID:6MQO8edp0
アルミン「ひぃっ、で、でもやっぱりいきなり結婚なんて言うのはおかしいと思うよ……」
ミカサ「その通り。きっとその女に何かされた」
エレン「あの状況でどうやって?」
ミカサ「それは……わからないけど」
エレン「オレはなにもされてねえよ。あの子を一目見たときから、なんかこう……いてもたってもいられなくなって……」
ミカサ「……」ギリッ
アルミン「お、落ち着きなよミカサ。でも、珍しいね。エレンがそういうことに興味持つなんて意外だ」
エレン「そうか? いや……そうだな。オレもなんでかわからないんだ。けど一瞬で好きになった」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:46:49.97 ID:6MQO8edp0
ミカサ「……」
アルミン「うーん。どんな子なの」
エレン「そうだな……一言で表すなら」
クリスタ「あの……」
エレン「かわいい!」
サシャ「パァン!」
クリスタ「きゃあ!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:47:39.65 ID:6MQO8edp0
エレン「かわいいなあもう! 結婚しよう!」
サシャ「神様ですか! あなたが神〜!」
アルミン「ちょ、ちょっと落ち着いてよ二人とも!」
ミカサ「削ぐ……」
アルミン「ミカサも!」
クリスタ「あ、あの、えっと、とにかく先に水飲んだほうが!」
エレン「しかも優しい!」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:48:14.99 ID:6MQO8edp0
ミカサ「この女? この女でしょエレンを誑かしたのは」
サシャ「ありがたやーありがたやー」
エレン「オレはエレン・イェーガー! 結婚しよう!」
ミカサ「削ぐ! 削ぐ!」
アルミン「ふ、二人とも!」
サシャ「パン美味しぃ〜ありがとうございます!」
クリスタ「あわわわわ」
ユミル「何やってんだお前ら……」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:49:06.46 ID:6MQO8edp0
――
お姉ちゃん。何してるの?
本を読んでるんだよ。いっしょに読む?
でも私……
大丈夫。読みかた、教えてあげるね
本当に? ありがとう!
――
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:49:48.16 ID:6MQO8edp0
数日後 食堂
ミカサ「エレンはおかしい」
エレン「は?」
ミカサ「エレンはおかしい」
エレン「聞こえなかったわけじゃなくて、意味がわからないんだ」
ミカサ「意味はそのまま。そうでしょアルミン」
アルミン「うん。そうだね」
エレン「なんだよアルミンまで……」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:51:38.50 ID:6MQO8edp0
アルミン「エレン。僕たちがここに来て、エレンが無事に姿勢制御も終えて、まだ数日しかたってない」
エレン「ああ、そうだな。まだ訓練兵になったばかりのペーペーだ」
アルミン「そう。その数日で、君がなんて呼ばれるようになったか知ってるだろ?」
エレン「…………」
ジャン「おっ、プロポーズ野郎。今は暴走してねぇみたいだな」
エレン「ん? なんだジャン。喧嘩なら買うぞ」
ジャン「ハンッ、喧嘩なら巨人にでも売ってな」ヒラヒラ
ミカサ「……」
エレン「……」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:52:31.63 ID:6MQO8edp0
アルミン「プロポーズ野郎……このあだ名はもうみんなに浸透してる」
エレン「何が悪いんだよ。ただのあだ名だろ」
アルミン「そのあだ名をつけられる理由がだめだって言ってるんだ!」
エレン「何だよそれ」
ミーナ「あ、エレン。おはよう。さっきもクリスタに告白してたけど、次はいつ告白するの?」
エレン「おはようミーナ。訓練中にチャンスがあればするよ」
ミーナ「がんばってね! あれだけアタックしてるんだもん、絶対成功するよ!」
エレン「ああ。ありがとな」
アルミン「だからこれだよ! どう考えても異常だよ! 一日に何回も告白するなんて!」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:53:28.06 ID:6MQO8edp0
エレン「正確には告白ってよりプロポーズだな」
アルミン「余計にだめだよ!」
ミカサ「エレンいい加減にして。私はもう限界。せめて医者に診てもらうべき」
エレン「なんでだよ、どこも悪くないだろ!」
アルミン「君の主観ではそうかもしれないけど……僕らにとってはそうじゃないんだ」
エレン「…………」
アルミン「だから頼むよ」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:54:07.47 ID:6MQO8edp0
エレン「オレ、一度怪我したとき診てもらったけど、何にも言われなかったぞ」
アルミン「それは……いやでもそうか……こんな症状、少し診察したところで何かわかるとも思えない……」ブツブツ
ミカサ「アルミン?」
アルミン「よし。実験しよう」
エレン「実験? なんだよアルミン。不穏だな」
アルミン「こうなったら手探りでやっていくしかないよ。エレン、協力してくれるよね」
エレン「ああ……」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:55:20.86 ID:6MQO8edp0
広場
エレン「とはいったもののこれはないだろ」
アルミン「エレン。目隠しとらないでね」
エレン「協力するって言った手前、勝手にとったりしないけどよ……せめて何か説明があってもいいんじゃないか? こんな訓練場の広場の真ん中で何するつもりだよ」
アルミン「それを言ったら実験にならないよ……とにかく、まずは僕の質問に答えてくれ」
エレン「質問? おいおい、本当に目隠し意味あるのか?」
アルミン「ちゃんと考えてるさ。じゃあいくよ。正直に答えてね」
エレン「わかった」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:56:45.12 ID:6MQO8edp0
アルミン「エレンは誰に特別な感情を持ってるの?」
エレン「決まってるだろ。クリスタだ」
アルミン「クリスタを好きになったのはいつ?」
エレン「入団式のときにはじめて見たときからだな」
アルミン「どんなところが好き?」
エレン「全部だ」
アルミン「毎日のようにプロポーズするのはおかしいことだと思わない?」
エレン「そりゃ、するやつは少ないだろうが、でもオレの正直な気持ちだし、言わなきゃ伝わらないだろ」
アルミン「クリスタの前にいるときといないときで自分に何か変化があると思う?」
エレン「あるな。やっぱり目の前にいると舞い上がっちまう。でも好きな人が目の前にいたら普通のことなんじゃないのか?」
アルミン「クリスタのことは1から100に換算するとどのくらい好き?」
エレン「100だ。100」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:57:36.80 ID:6MQO8edp0
アルミン「うーん……」
エレン「終わりか? これで何がわかったんだ?」
アルミン「とりあえずエレンはクリスタが好きなんだってことかな……」
エレン「なんだそりゃ。そんなのあたりまえだろ」
アルミン「それじゃあもう一度質問するよ」
エレン「まだあるのか……」
アルミン「今度は目隠しをとってだ」
エレン「ん……」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:58:18.16 ID:6MQO8edp0
アルミン「ほら、あっちの方を見てくれ。遠くに人影が見える?」
エレン「ん? あ、おーい! クリスター!」
アルミン「動いちゃだめだよエレン! 質問に答えて! 1から100に換算すると――」
エレン「ばかやろう!」
アルミン「え?」
エレン「そんなのでオレの気持ち測れるわけないだろ! クリスター!」
アルミン「これは……」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 06:59:22.52 ID:6MQO8edp0
エレン「クリス――うごっ!」
ミカサ「エレン。落ち着いて」
エレン「離せよミカサ。襟が伸びちゃうだろうが!」バタバタ
クリスタ「だ、大丈夫? 苦しくない?」
エレン「心配してくれるのか? このくらい全然平気だ! そんなことより――」
アルミン「そんなことよりわかったことがある」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:01:52.98 ID:6MQO8edp0
エレン「なんだよアルミン。今からクリスタに結婚を申し込もうとしてたのに……」
クリスタ「エレン。アルミンはエレンのためにがんばってくれてるんだよ。そんな風に言っちゃだめだよ」
エレン「悪かったなアルミン」
ミカサ「さっさと言ってアルミン」
アルミン「あはは……これまででわかったことは、エレンはどうも視覚でクリスタを認識することで気持ちが高まるらしいということだ。距離は関係ないみたいで、目隠しをつけていたときにクリスタに近づいたり離れたりしてもらったけど、エレンに違いは見られなかった。でもいざ目隠しをとってクリスタを認識したとたんにこれだ。先程の質問の答えにも齟齬がみられ、気持ちを数字に置き換えた場合、目隠し状態では100、そのあとはそれすらできないほどだった。視界での認識による効果はあきらかだ。けれど目隠し状態のときもクリスタのことを想ってないわけじゃない。その時エレンは暴走してないだけでいわゆる――」
エレン「クリスタ、今日も綺麗な髪だな。毎日その髪を抱きしめて眠りたい。結婚してくれ!」
クリスタ「そ、その……」
ミカサ「アルミン、もっと簡潔に言って。エレンは隙あらばプロポーズする」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:02:45.55 ID:6MQO8edp0
アルミン「ご、ごめん……簡単に言うと、エレンはクリスタが好きで、視界に入るとより好きになるってことだよ」
ミカサ「……それだけ?」
アルミン「そうだね。今わかることはこれだけだ」
ミカサ「それでは意味がない。エレンを元に戻す方法はないの?」
アルミン「根本的な解決はできないだろうけど……とりあえずは目を塞いでみるとかかな。色々試すしかないよ」
ミカサ「なるほど」ファサッ
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:03:18.38 ID:6MQO8edp0
エレン「うわ、なんだよこれ! クリスタが見えないだろ!」
ミカサ「私のマフラー。どう、落ち着いた? エレン」
エレン「落ち着かねえよ……」
ミカサ「でもプロポーズはやめた。効果はあるのかも」
エレン「もう外すぞ。あ……」
クリスタ「エレン?」
エレン「結婚しよう!」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:04:23.10 ID:6MQO8edp0
アルミン「多少は効果があったみたいだね……」
ミカサ「エレン。これからは目隠しをして過ごそう」
エレン「一目見たときからオレの人生はお前を中心に――ぐえっ」
ミカサ「話を聞いてエレン」メキメキ
エレン「痛い痛い! 顔を掴むなよ!」
クリスタ「か、かわいそうだよミカサ」
ミカサ「クリスタもいい加減にしてほしい」
クリスタ「え?」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:05:18.36 ID:6MQO8edp0
ミカサ「何度もエレンに言い寄られて、その度に曖昧な返事をしてる。エレンに何か特別な感情でもあるの?」
エレン「そうなのか!?」
ミカサ「エレン、黙って。どうなの、クリスタ」
クリスタ「い、嫌な気持ちはしてないよ。そんなふうに思ってくれるのは嬉しいし。でも結婚となると……」
ミカサ「ならはっきり断るべき。エレンがふられるのは癪だけど、仕方ない」
アルミン「そうだね。曖昧なままはよくないだろうし……一度はっきり言ったほうがいいかもしれない」
クリスタ「じゃあ…………ごめんなさい、エレン」
エレン「何度断られたってオレの愛は変わらないぞ!」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:06:07.41 ID:6MQO8edp0
ミカサ「弱い! もっと全力で拒否してクリスタ! エレンを凹ませるくらいに! そこを私が慰める!」
クリスタ「ええっ、どうすればいいの……?」
ミカサ「嫌いって言えばいいだけ」
クリスタ「私、嫌いとまでは……」
ミカサ「はやく!」
クリスタ「き、嫌い……」
ミカサ「もっと!」
クリスタ「嫌いっ」
ミカサ「もっと強く!」
クリスタ「嫌い!」
ミカサ「あと一息!」
クリスタ「大嫌い!」
ミカサ「すばらしい。クリスタ、あなたはよくやった」
アルミン(なんだこれ……)
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:07:17.48 ID:6MQO8edp0
ミカサ「エレン、これに懲りたら…………エレン?」
クリスタ「あれ、エレン……なんか雰囲気変わった?」
エレン「ん? あれ、確かに、なんか冷静かもな」
ミカサ「……! やった! エレンが元に戻った!」
アルミン「ほ、本当に? エレン、クリスタのこと1から100に換算するとどのくらい好き?」
エレン「は? 何言ってんだよアルミン」
ミカサ「エレン……!」
エレン「100に決まってるだろ」
ミカサ「」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:08:33.28 ID:6MQO8edp0
アルミン「戻ったというより、目隠しした時と同じ状態になったのかな……でもいったいどういう条件で……」ブツブツ
クリスタ「へえー、それがいつものエレンなの?」
エレン「おかしいか? お前が好きなことは変わりないんだけどな」
クリスタ「ありがと。でもおかしくなんかないよ。なんか新鮮だなって思っただけ。私はもっとこう……情熱的なエレンしか見たことなかったから」
エレン「確かにクリスタに会うときはいつも舞い上がってたもんな……嫌だったか?」
クリスタ「全然。でも、エレンとこうやって普通におしゃべりできるのは楽しいな」ニコッ
エレン「かわいい!!」
クリスタ「きゃあっ!」
ミカサ「」
アルミン「ああ、もう!」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:09:53.18 ID:6MQO8edp0
食堂
ミカサ「エレンはおかしい」
エレン「またかよ」
ミカサ「エレンはおかしい」
エレン「なんでだよ。もうむやみやたらにプロポーズしてないだろ」
ミカサ「前ほどじゃないけどたまにしてる」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:10:45.33 ID:6MQO8edp0
エレン「それは……あ、クリスタ! 結婚――」
クリスタ「嫌!」
エレン「…………おはようクリスタ。今日もかわいいな」
クリスタ「おはようエレン。ありがとうね」
ユミル「おいクリスタ。そんな頭ピンク色の失恋野郎に挨拶しなくていいだろ。行くぞ」
クリスタ「もう、ユミルったら……」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/16(土) 07:12:19.26 ID:6MQO8edp0
エレン「ほら、今もプロポーズしてなかっただろ」
ミカサ「ほとんどしてたし納得いかない」
アルミン「拒否されることで冷静になれることはわかったし、それにクリスタが協力してくれてるけど……」
ジャン「お、プロポーズ……じゃなかった、失恋野郎。今日も元気にふられてるみたいだな」
エレン「なんだよジャン……言いたいことがあるなら普通に言え」
ジャン「別にねえよ。哀れに思ったから声をかけてやっただけだ」ヒラヒラ
ミーナ「エレンおはよう」
エレン「おはようミーナ」
ミーナ「エレン、さっきのはだめだよ。もっとバリエーション増やさなきゃ! ますます失恋野郎になっちゃうよ。女の子は繊細なんだから!」
エレン「そ、そうなのか? 気をつけるよ」
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