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【白糸台SS】虎姫の休み時間【ほのぼの】
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74 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/19(火) 20:15:24.55 ID:x2KvJRcY0
>>73
をパパっと書いちゃうの巻
【授業中の虎姫】
〜大星淡の場合〜
淡「も〜、英語わかんない!」
モブ「えっと、大星さん。ペア学習なんだけど」
淡「ほんと!?じゃあ分からないとこ聞いていい!?」
―――意外と真面目だった。
〜亦野誠子の場合〜
数学教師「じゃあこの問題を……亦野!」
誠子「はい」カキカキ
数学教師「よし、式も計算も答えも完璧だな!」
誠子(ちゃんと予習しておいてよかった)
―――手堅くこなしてた。
〜渋谷尭深の場合〜
国語教師「じゃあ、この時の男の心情はどんな感じかな。じゃあ渋谷さん」
尭深「手の届かない高翌嶺の花であるにも関わらず故意をしてしまった彼は―――」クドクド
モブ達(ロマンチックだ……!)
―――感性で解くタイプだった。
〜弘世菫の場合〜
菫「さて、先週の小テストが戻ってきたわけだが……」
テスト「やあ」99点
理科教師「弘世は未だ100点を取らないなぁ」
菫「何故だ、あんなに勉強したのに……」
―――ツメが甘かった。
〜宮永照の場合〜
照「むにゃむにゃ……」スピー
日本史教師「宮永〜、起きてこの問題を答えろ〜」
照「ん……大東亜共栄圏……」
日本史教師「お、起きたか。そうだな、これを大東亜共栄圏と言う」
照「んん……お菓子……」スピー
日本史教師「……えっ、寝言?」
―――やはりポンコツチャンピオンだった。
カンッ
75 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/19(火) 20:16:35.91 ID:x2KvJRcY0
この後もやることがあるので今日はこれだけということで。
明日は一本投下します〜
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/19(火) 20:21:11.24 ID:/xPrFgI9o
おつー
77 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 18:16:11.60 ID:eJRciBZZ0
今日は19:00くらいに一本投下します
今度実験的に虎姫で安価的なのをやろうとも思ってます
その時が来ましたらどうかよろしくですのだ
78 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 18:54:50.21 ID:eJRciBZZ0
【虎姫のカラオケ】
〜ある土曜日の午前、麻雀部室〜
照「る〜る〜るる〜♪」
照「る〜る〜るる〜♪」
誠子「なんか宮永先輩、機嫌いいですね」ヒソヒソ
菫「たしかに機嫌は良さそうだが……」ヒソヒソ
照「る〜る〜るる〜♪」
菫「……なぜ『夜明けのスキャット』なんだ?」ヒソヒソ
誠子「いや知りませんよ」ヒソヒソ
淡「テルー!なに歌ってるのー?」
照「……お菓子の歌」
誠子「嘘つかないでくださいよ!」
照「えっ」
菫「まさか曲名も知らないのに歌っていたのか?」
照「テレビで聞いたのをそのまま……」
淡「な〜んだ」
尭深「……カラオケに行きたい」ズズズ
誠子「尭深!?」
淡「お、いいじゃんカラオケ!みんなで行こうよ!」
菫「別に嫌とは言わないが、いつ行くんだ?」
照「どうせ今日の午後は部活もないし、行こう」
誠子「え、この後ですか!?」
尭深「……なにか予定あるの?」ズズズ
誠子「あーいや、そうじゃないんだけどお金が……」
誠子(奮発して高いルアー買っちゃったとか言えない)
菫「仕方ない、私が出してやろう」
誠子「そ、それはなんか申し訳ないので!」
淡「いいじゃんいいじゃん、菫先輩ノリノリだし」
菫「な、ノリノリなどではない!」
照「大丈夫。歌ってストレス発散したい時は誰にでもある」
菫「まあお前と淡のせいなんだがな」
淡「えぇっ!?ひどいよ〜」
誠子「ではお言葉に甘えて……すみません」
菫「気にするな、大方奮発して高い釣り具を買ったりしたのだろう」
誠子「ふぇっ!?」
尭深(乙女な誠子ちゃんかわいい)ズズズ
淡「そうと決まれば早速しゅっぱ〜つ!」
菫「まだ部活中だが……?」ゴゴゴ
照「部活が終わってからね」
淡「ご、ごめんなさ〜い……」
79 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 18:55:27.11 ID:eJRciBZZ0
〜某有名カラオケ店〜
淡「やってきました、カラオケ歌公園〜!」
照「※一部表現に変更を加えています。」
尭深「SSで実名は出せない……」
誠子「メタ発言すな!」
店員「何名様でしょうか?」
菫「えっと、五人です」
テツヅキチュー
店員「それでは72番のお部屋へどうぞ」
菫「ありがとうございます」
淡「菫せんぱーい、どこの部屋?」トテトテ
菫「72番だそうだ」
照「くっ」
尭深「くっ」
誠子「熱い風評被害ですし尭深に関してはふざけんなゴルァ!」
尭深「誠子ちゃんがキレた……」グスン
誠子「もうやだ……」
***
淡「早速ドリンクバー!」
菫「どうせ人が飲めないような代物を作るんだろうな」
淡「淡ちゃんは残念ながらそんなことしないのだ〜!」
尭深「私は、お茶でいいかな」ピッ
誠子「いつも通りだな。私はコーラで」ピッ
菫「紅茶でいいか」ピッ
淡「私はメロンソーダにバニラアイス〜♪」ピッ
誠子「なんか女子高生みたいなチョイスだな」
淡「なぬっ!?私はかわかわJKだもん!」
照「オレンジジュースとココアを1:3の割合で混ぜて、ガムシロを4つ……」
菫「あ、こいつだったか……」
誠子「見た目が既にグロテスクですよ……」
80 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 18:56:09.58 ID:eJRciBZZ0
***
菫「さて、誰から歌う?」
誠子「あ、じゃあ私いきますね」ピッ
淡「なに歌うのかな〜」ワクワク
『シュガーソングとピターステップ / UNISON SQUARE GARDEN』
照「開幕ユニゾンは素晴らしい」パチパチ
尭深「さすが誠子ちゃん」パチパチ
菫「惜しみない拍手を送ろう」パチパチ
誠子「いや、なんか恥ずかしいですよ……っと。超天変地異みたいな〜♪」
淡「しかも普通に上手い!さすが亦野先輩!」パチパチ
照「これは盛り上がる」パチパチ
尭深「カラオケの極意を心得てる」パチパチ
菫「やはり虎姫の一員ということか」パチパチ
誠子(麻雀打ってる時より褒められてる……あれ、涙が……)
フレーズアンドメロディーズ!
淡「いいねぇ〜、盛り上がってきたよ〜!」
81 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 18:56:48.23 ID:eJRciBZZ0
照「じゃあ次は私が歌う」ピッ
尭深「宮永先輩の歌、楽しみです……」チュー
誠子「ストローのせいで効果音が違う……」
菫「まさか夜明けのスキャットではあるまいな?」
照「大丈夫、安心して」
『津軽海峡・冬景色 / 石川さゆり』
淡「渋っ!」
誠子「まさかの選曲だった……」
照「上野発の夜行列車 おりた時から〜♪」
尭深「こぶし効かせようとして外しまくり……ふふっ」
菫「普通に歌えば上手いのに、くくくっ、駄目だ、笑ってしまう……!」
誠子「これ年末の笑ってはいけない企画なら死にますよ……くぅふっ!」
淡「テルの歌演歌っぽい!すごい!」
尭深「淡ちゃん……ふふっ」
菫「アイツは大物だな……ぷっ」
誠子「純粋ですね……くくっ」
ツガルゥ^ーカィ^ーキョーォ フゥゥーユゲッヘェ^ーシキィィ^ー
尭深「……!」プルプル
菫「……お、お疲れ、様……!」プルプル
誠子「ひぃっ、ひぃっ、笑い、すぎ、で、お腹がっ……!」プルプル
照「初手で笑わせるために密かに特訓してた」
淡「テルー!最高だったよ!」
照「ありがとう」
照(淡だけ笑わなかったの、ちょっと悔しい……)
82 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 18:57:22.33 ID:eJRciBZZ0
淡「じゃぁ次私が歌う!見てろよ〜!」ピッ
菫「ま、待て淡!変な曲を入れるなよ?」
淡「ダイジョーブ!アニソンだから!」
誠子「アニソンか……なぜ大丈夫だと言い切ったんだ?」
尭深「淡ちゃんのアニソン、楽しみ……」チュー
『Naked Romance / 小日向美穂(CV:津田美波)』
尭深「!?」ガタッ
誠子「わっ!いきなり立ち上がってどうした?」
尭深「これは覚悟しないと……」ガタガタ
菫「ん?どうしたんだ尭深……と、照も?」
照「これは、脳みそが、溶ける……!」ガタガタ
誠子「脳みそが溶けるって、可愛いものを見た時に使う表現ですよね?」
淡「スキスキスキ あなたがスキ♪」
菫「っ!?」ズッキューン
淡「だって運命感じたんだもの♪」
誠子「っ!?」ズッキューン
淡「ドキドキドキ 胸が鳴るの♪」
尭深「あぁぁ……!」
淡「この想い 絶対伝えたい♪」
照「て、天使様じゃあ……!」
淡「チュ チュ チュ チュワ♪せーのっ!」
照&菫&誠子&尭深「「「「恋してるっ!」」」」
デッデデンッ!
淡「ふぁ〜楽しかった!ってあれ?みんなどったの?」
菫「へ?い、いや、可愛いぞ///」
誠子「中々にいい感じだった///」
照「ワシは幸せもんじゃあ……!!!」
淡「なんかみんな、怖いよ?」
尭深「……ここまで録画した私なのであった」ピピッ
菫「何ィ!?」
誠子「欲しい、それは欲しい!」
照「抜け駆け、ダメ絶対」
尭深「私はこの幸福を皆に平等に振り撒くのです……」チュー
照&菫&誠子「「「聖母マリア様ぁ……!」」」
淡「いや、だから怖いって!」
83 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 18:57:55.55 ID:eJRciBZZ0
尭深「次は私が歌う……」ピッ
誠子「なんか尭深が歌ってるのって想像できないな……」
淡「ねぇねぇ、何歌うの?」
尭深「ん、これだよ」
『トリセツ / 西野カナ』
誠子「えっ」
尭深「すごく共感できるから」
菫「えっ」
尭深「愛するあの人の為に歌うの」
照「えっ」
尭深「重くなんてないよ?好きなんだもの」
淡「えっ」
尭深「この度はこんな私を選んでくれてどうもありがとう♪」
淡「いや普通に重い」
照「尭深、彼氏いたんだ」
菫「尭深はメンヘラだったのか……?」
誠子「ツッコミどころ多すぎませんかね。てか滅茶苦茶歌上手いし」
エーイーキューウーホーショーオーノーワーターシダーカーラー
尭深「ふぅ。ちなみに全部嘘です……」チュー
照「ドッキリ大成功〜」
尭深「てってれ〜」
誠子「その流れまだ続いてたの!?」
淡「んもぉ〜、びっくりしたよ〜」
84 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 18:58:46.65 ID:eJRciBZZ0
菫「っとまあみんながほっと一息ついたところで、ついに私の番か」
照「とは言っても、どうせ歌う曲は決まってる」
淡「えっ、ホント!?何歌うの!」
菫「まあ見てれば分かるさ」
誠子「盛大なオチ要員の予感……」
尭深(まさか……)
『EXCITE / 三浦大知』
85 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 18:59:16.01 ID:eJRciBZZ0
淡「へ?なにこれ」
ピロロロロロ…
菫「アイガッタビリィー」
照「宝生永夢ゥ!」
誠子「うぇっ!?」
照「何故君が適合手術を受けずにエグゼイドに変身できたのか」
照「何故ガシャットを生み出せたのか」
菫「アロワナノー」
淡「え?え?何が始まってるの?」
照「何故変身後に頭が痛むのくわァ!」
尭深「それ以上言うな!」
誠子「た、尭深まで!?」
菫「ワイワイワイワーイ」
照「その答えはただ一つ……」
尭深「やめろー!」
誠子「何この寸劇チックな展開」
照「アハァ……」
淡「ひっ!?」
照「宝生永夢ゥ!君が世界で初めて……バグスターウイルスに感染した男だからだぁぁぁぁ!!」
菫「ターニッオン」
照「アーハハハハハハハハハアーハハハハ」
菫「ソウトウエキサーイエキサーイ」
照「ハハハハハ!!!」
尭深「僕が……ゲーム病……?」
照&尭深「ッヘーイ(煽り)」
淡「……あっ、そういうことか!!」
菫「ふぅ……どうした、淡もニチアサキッズか?」
淡「きっと3人で盛り上げようと台本作ってき、て……え?」
誠子「ニチアサ、キッズ?」
菫「なっ……照!尭深!」
照「ドリンク美味しい」
尭深「彼氏が恋しい」
菫「ちょ、おま、無視するな!」
照「尭深の彼氏はどんな人なの?」
尭深「世界で一番のドクターになる人です」
照「心が躍るね」
菫「お前らぁ……!」
86 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:00:04.39 ID:eJRciBZZ0
淡「あ!ニチアサキッズ分かるよ!菫先輩、プリキュア見てるの?」
菫「へ?……ああ、そうだ、そうだな」
淡「私も見てるよ!可愛いよね!」
誠子「いや、明らかにプリキュアじゃなくて仮面ライダーとかの曲じゃ」
菫「覚悟は良いか、亦野」
誠子「訂正しただけですよ!?」
照「さあ、ここまで皆さんに歌っていただいたわけですが」
誠子「突然の司会口調!?」
照「実は採点をしていたシーンを描写しませんでした」
淡「せんせー、なんでですか?」
誠子「せんせー!?」
照「そこで、さっき歌った曲の点数でランキングを作ります」
菫「待て、聞いてないぞ!」
照「そしてそのランキングで一位を取った人はなんと」
尭深「なんと……?」
照「今日一日、なんでも命令できる権が与えられます」
淡「わ〜!私それ欲しい!」
照「そして最下位だった人はなんと」
誠子「な、なんと?」
照「なんでも言うことを聞かなければいけません」
菫「指示が適当だな……」
87 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:00:39.98 ID:eJRciBZZ0
照「ではランキングを発表します」
淡「どぅるるるるるるるるる」
尭深「どぅるるるるるるるるる」
誠子「ドラムロールが多いな!」
淡&尭深「ばんっ」
照「まずは四位。宮永照、81点」
淡&尭深「お〜」パチパチ
菫「待て!何故あれで四位なんだ!」
照「音程は厳しかったものの、加点が多かったのが勝因でしょう」
誠子「なんですか、その『最下位じゃなければ勝利』みたいな考え方……」
照「続いて第三位」
淡「どぅるるるるるるるるる」
尭深「どぅるるるるるるるるる」
淡&尭深「ばんっ」
照「大星淡、84点」
尭深「お〜」パチパチ
淡「え〜、一位が良かった〜」
誠子「まあでも下手じゃなかったしいいじゃん」
淡「私はみんなに命令したかったの!」
照「大丈夫、最下位の人には命令できるから」
淡「そっか」
誠子「それでいいのか……」
照「続いて第二位」
淡「どぅるるるるるるるるる」
尭深「どぅるるるるるるるるる」
淡&尭深「ばんっ」
照「亦野誠子、92点」
淡&尭深「お〜」
誠子「やったぁ!」
淡「だって亦野先輩上手かったもん」
尭深「すごく上手だった……」チュー
照「……と、このように高評価ですが、亦野選手は手応えありましたか?」
誠子「それ結果出てからするインタビューじゃないですよね!?」
88 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:01:14.03 ID:eJRciBZZ0
照「それでは、第一位の発表です」
菫「その前に聞きたいことがあるのだが」
照「質問を受け付けましょう」
菫「私が歌っていた時、照と尭深はマイクを使っていたか?」
尭深「ええ」
照「勿論」
菫「なんかもう結果がわかった気がする……」
照「それではいよいよ、第一位の発表です」
淡「どぅるるるるるるるるる」
尭深「どぅるるるるるるるるる」
菫「どぅるるるるるるるるる」
誠子「弘世先輩!?」
淡&尭深&菫「ばんっ」
照「だいいちい。渋谷尭深、98点」
淡「おめでと〜!」
尭深「ありがとね、淡ちゃん」ナデナデ
淡「んふふ〜」
誠子「尭深の歌声、超綺麗だったからね」
照「選曲が問題だったけどね」
誠子「はっきり言っちゃった!?」
尭深「次はヘビメタを……」
誠子「振り幅でかいな!」
照「ちなみに五位は菫、69点でした」
菫「完全に妨害入ってただろ……」
照「それでは一位の尭深にはオペレーター権限が付与されます」
淡「命令ならなんでもどうぞ!」
尭深「えっと、じゃあ宮永先輩」
誠子「いきなり宮永先輩指名かよ!」
照「何?」
尭深「『リンちゃんなう!』の歌詞を淡ちゃんに替えて一緒に歌いませんか?」
照「その話、乗った」
89 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:02:13.38 ID:eJRciBZZ0
『リンちゃんなう! / オワタP feat.初音ミク、巡音ルカ』
照&尭深「淡ちゃんなう!淡ちゃんなう!淡ちゃん淡ちゃん淡ちゃんなう!」
誠子「失礼だけど超気持ち悪い!!」
淡「あわわわわ……」
尭深「(^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ」
照「淡ちゃんをぎゅーぎゅーしたいな じたじたするのを押さえ込んでぎゅーってしたいな」
照「腕噛まれるのもアリだよ 噛んでいいよ淡ちゃん」
淡「ま、亦野先輩、これどうすれば」アワワワ
誠子「心を無にするんだ、できるだけスルーするんだ……!」
尭深「インターハイ会場では淡ちゃんにはやりコスしてもらいたい」
尭深「しかし、強烈な違和感を発するぺったんこな胸に無意識に目がいってしまい」
淡「も、もう着替えるっ」
尭深「と逃げ出そうとする淡ちゃんを必死にフォローしたい」
淡「うわぁぁん、怖いよぉ〜」
誠子「とか言いつつ大星もちょっとノリノリだったけどな」
アワイチャンナウ! アワイ、チャンッ
照「なるほど、これは素晴らしい」
尭深「はやりコス、うちにありますよ」チュー
淡「やだ!私やらないもん!そういうのはアラフォーの人がやるんだもん!」
???(アラサーだよ!)
誠子(こいつ、直接脳内に!?)
菫「と、とりあえず私はどうすればいい?」
照「今の会話の流れでコスプレ」
尭深「定番はメイド服ですかね……」
菫「メイド服だと!?くっ、仕方ない……」
90 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:02:58.17 ID:eJRciBZZ0
淡「でもメイド服だと普通じゃない?菫先輩の私服のことも考えると」
誠子「アラサーで思い出したんですけど、スク水ネコ耳とかどうですか?」
照(こっ……)
尭深(こいつ……)
誠子「へ?ダメですかね?」
淡(人畜無害そうな顔して……)
菫(人を平気で苦しめやがるっ……!)
照「まあその意見には賛成」
尭深「ここにお着替え用セットがあります」
菫「何故あるんだ、ってここで着替えるのか!?」
照「家に帰ってからじゃ意味がない」
尭深「一位の命令です、淡ちゃん、誠子ちゃん」
淡「ほいさ!」
誠子「ん?」
尭深「部長が逃げないように取り押さえてください」
淡&誠子「ラジャー!」
菫「なっ、離せお前ら!」
尭深「さあ行きましょう、宮永先輩」
照「ここから始まる」
照&尭深「二人の愛の共同作業」
菫「やめろおおおおお!!!!!」
照&尭深「……セリフ間違えた気がする」
ハナセー! ヌガスナー!
菫「うぅ……これでいいのか……?」
91 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:03:47.70 ID:eJRciBZZ0
照「これは……!」
尭深「可愛い……!」
淡「めっちゃかわいいよ菫先輩!」
菫「ほ、本当、か……?」
誠子「え、ええ!やっぱりこういうのは新鮮ですね!」
誠子(似合う似合わないの服装じゃないと思うんだけど)
照「よし、じゃあポーズを取って」
菫「こ、こうか?」ニャンッ
尭深「……」パシャパシャパシャパシャ
照「ハイ次のポーズ」
菫「こ、こうだな?」ニャンニャンッ
尭深「……はぁ、はぁ」パシャパシャパシャパシャ
誠子(なんで、なんで乗り気なんだ……!)
淡「亦野先輩?両手で顔押さえちゃって、どうしたの?」
誠子「いや、なんでもない……」
淡「ふーん。まぁいっか。よーし!次は淡ちゃんが歌っちゃうぞ!」
照「合いの手頑張るね」
尭深「幸せだなぁ」チュー
菫「で、では私が踊ってあげようじゃないか!」
誠子(……ついていけない)
アイウォンチュー! アワイカワイイ ニャンニャンニャーン ブチョウカワイイ
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
92 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:04:17.28 ID:eJRciBZZ0
〜カラオケ店前〜
淡「いやぁ、歌った歌った!」
照「結構スッキリしたね」
菫「こう、体を動かすというのも、いいものだな!」
尭深「取れ高充分です……」
誠子「……」
菫「それじゃ明日も部活だし、ここで解散とするか」
淡「お疲れ様でした〜!みんなばいば〜い!」フリフリ
菫「照、尭深。王様ゲームの時みたいなことはするなよ……?」
照「大丈夫。安心して。また明日」
尭深「この五人だけの秘密です。お疲れ様でした」
菫「ったく……。亦野も帰るぞ」
誠子「……お疲れ様でした」
〜翌日、白糸台高校〜
ザワザワ ガヤガヤ
淡「私じゃない」
誠子「私じゃないです」
尭深「宮永先輩に渡しただけです」
照「私がやりました」
菫「照うううううううう!!!!!!!!」
カンッ
93 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:06:26.58 ID:eJRciBZZ0
こんな感じでした
明日は虎姫投下できるかわからんので、とりあえず短めのやつ書こうと思います
安価やってみたかった
安価+2 虎姫以外でもアリ
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 19:09:36.07 ID:BkoMZwWDO
夢オチ上等のアラサー白糸台同窓会
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 19:10:04.31 ID:OZbHEg/Io
う
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 19:11:06.15 ID:BkoMZwWDO
よし、浮気修羅場の「う」だな
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 19:15:39.48 ID:OZbHEg/Io
うえのつもりだったが
>>96
が面白いチクショウ
どうすっかは
>>1
にお任せしますすみません
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 19:21:27.35 ID:BkoMZwWDO
>>97
両方という手もある
アラサー同窓会で浮気発覚&修羅場
99 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:24:14.00 ID:eJRciBZZ0
よっしゃあ両方やっちゃうか(ゲス顔)
修羅場の渦中に放り込む男、京ちゃんでいいかな?
ほら、耐性ない人もいるから
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 19:26:01.10 ID:OZbHEg/Io
オッケーです
ありがとうございます
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 19:27:10.00 ID:BkoMZwWDO
大丈夫っす
102 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/20(水) 19:30:38.35 ID:eJRciBZZ0
了解しました!
今パパッと書いて〜とか思ったけどネタが秀逸なんで、読み応えたっぷりになるようにガッツリ書いておきます
明日の18:00に一斉投下するのでお楽しみに!遅筆でごめんなさい……
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 19:35:13.06 ID:BkoMZwWDO
すっごく楽しみ(ゲス顔)
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 21:47:47.00 ID:lxkr0r6yo
虎姫(う)
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 23:20:00.07 ID:2xa2mzY0o
(ゲス顔)とか言われても正直寒いよ
106 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/21(木) 17:51:53.99 ID:sQkdY2k90
ちょっと早めに時間取れたので投下します
107 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/21(木) 17:52:31.51 ID:sQkdY2k90
番外編【アラサー虎姫の浮気修羅場】
〜同窓会会場〜
淡「あいや〜、懐かしい面々!」
誠子「大星はあまり変わんないな」
淡「変わったよ〜!髪型とか!」
照「ツインテールはちょっときついんじゃないかな」
淡「いいもん!だって私、高校121年生だし!」
菫「うわきつ」
淡「スミレうるさい!」
菫「はぁ、菫先輩と呼ばれてた頃が懐かしくなるな……」
尭深「淡ちゃんは高校卒業してすぐ『もう部活違うから先輩じゃない』って言ってたもんね……」ズズズ
誠子「私ももうセーコって呼ばれるの慣れちゃいましたよ……」
照「私だけ?呼ばれ方変わってないの私だけ?」
菫「だ、大丈夫だぞ照。行き遅れてなんかない」
照「でももう29になるんだよ」
菫「ぐふうっ!」
誠子「弘世先輩が後方に吹き飛んだ!?」
淡「そういえば照と私はプロとして打ってるけど、みんな今何してるんだっけ?」
誠子「私は教師だってこの前言っただろ?」
尭深「まさか釣り好きが転じて海洋生態系の方面で博士号取るとは思わなかった……」ズズズ
誠子「まあ私も、尭深が保育士になるとは思わなかったけどね」
照「尭深の保育士は癒やし要素マシマシだよね」
淡「マシマシとか言うからラーメン食べたくなってきた!」
菫「こ、この歳にそれは太るだろう……」
淡「あーたしかに。高校の時のノリでいくのはやばいね」
照「私は太らない」
菫「えっ」
尭深「私はどちらかと言うと胸の方に」
照「は?」
誠子「……ええっと、弘世先輩は今何してるんでしたっけ?」
菫「私か?私は……」
菫(まさか家の金が余り過ぎててほぼ何もせずに暮らしてるなど言えん……!)
菫「ウェ」
淡「うぇ?」
菫「……Webデザイナーだ」
淡「うぇぶでざいなー!?なにそれかっこいい!!!」
菫「だ、だろ?かっこいいだろ?」
照「菫、なんで嘘ついたの?」
菫「えっ」
108 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/21(木) 17:52:58.73 ID:sQkdY2k90
誠子「てかWebデザイナーってそれ同窓会の仕事言い訳あるあるじゃないですか」
尭深「まさか実家の貯蓄に縋ってるとか」
菫「……し、仕方ないだろ!父親が何かと成功してしまったんだ!」
照「でも菫、それ手伝ってるんだから仕事って言っちゃえばいいのに」
菫「あ、そっか」
淡「スミレもおばさんになって物忘れが激しくなってきましたな〜」
菫「シャープシュート(物理)」
淡「あらよっと」ヒラッ
菫「なに!?」
淡「残念ながら、和服を纏ったかわかわプロ雀士淡ちゃんには通用しないのだ!」
誠子「あー、それで思ったんだけど、なぜ部活の同窓会で和服?」
淡「うちの師匠が私服でもこれ着ろって言ってたの」
尭深「淡ちゃんの先生、三尋木プロだもんね……」ズズズ
淡「そだよ!この着物も選んでもらった!」
照「夜空と星みたいで綺麗な着物だね」
淡「でしょでしょ!」
照「きっとそんな淡は生き遅れないんだろうね……」
誠子「宮永先輩の師匠って誰でしたっけ?」ヒソヒソ
菫「小鍛冶プロだ」ヒソヒソ
誠子「ああ、どうりで……」ヒソヒソ
淡「いや〜でも、私達ももうすぐアラフォーか〜」
照「アラサーだよ!」
淡「……」
照「何言わせるの!」
淡「ごめんごめん」
尭深「なんか三尋木プロっていうより福与アナみたい……」ズズズ
淡「まあでもテルは大変だよね〜」
照「生き遅れてる?」
淡「だって私恋人いるし」
誠子「ウソッ!?」
照「実は私もいます」
菫「なんだと!?」
尭深「……ふふっ」
菫「亦野はいるのか!?」
誠子「えっと、その……はい///」
菫「乙女か……」
淡「え〜スミレもしかして、その歳で恋人いないの〜?」
菫「ふふふ、そう見えるか?」
照「えっ、まさか妄想が具現化した……?」
菫「そんなわけないだろう!いるさ!恋人くらい!」
照&尭深&誠子「な、なんだってー!?」
淡「マ?」
菫「……ん、前者のネタは分かるが『マ?』とはなんだ?」
109 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/21(木) 17:53:28.67 ID:sQkdY2k90
淡「えっ、知らないの??イマドキのJKはみんな使ってるよ?」
誠子「……大星って絶対に付く師匠間違えましたよね」
照「瑞原プロ感がすごい」
菫「うわキツ」
尭深「その瑞原プロは今年で39歳」
菫「うわもうキツいとかそういうレベルじゃないだろ!」
淡「ねーねー、テルの恋人ってどんな人?」
照「高校の時に言った、幼馴染みたいな人だよ」
淡「いいな〜!理想の彼氏じゃん!」
誠子「私も一緒にいて苦にならない、フランクな感じの人と出会えたよ」
尭深「私も、お茶淹れられる人と……」ズズズ
淡「えーなにそれ!みんな理想のリア充生活してるじゃん!」ニヤニヤ
照「そう言う割には淡も嬉しそうだけど」
淡「まぁ私も理想の男性見つけたからね!」
誠子「それって、地毛金髪で180センチ以上のイケボスポーツマン?」
淡「まあね〜!」
誠子「へぇ、あの条件に合う人間って複数人いるもんなんだな」
淡「へ?」
誠子「あぁいや、実は私の彼氏もそんな感じなんだよ」
尭深「偶然、私も」
照「私もなんだけど」
照&淡&誠子&尭深「「「「……」」」」
淡「……あっ、そーだスミレ!」
菫「ん、どうした?」
淡「菫の彼氏はどんな人なのかなーって」
菫「どんなも何も、高校の時に話した理想の彼氏そのままだ。残念ながら年上ではなかったが」
照「あっ、あれか……」
菫「しかし奇遇だな。私の彼氏も金髪で180センチほどあってな」
誠子「弘世先輩の男のタイプってたしか……」
尭深「複数の女に引っかかる、ヒモ……」
淡「……いや、まさかね?そんなわけないよね?」
110 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/21(木) 17:54:00.23 ID:sQkdY2k90
prrrrrr
照「あ、電話だ」ピッ
誠子「彼氏さんかな……?」
照「もしもし、京ちゃん?」
淡「えっ……」
尭深「京……ちゃん?」
照「うん、そうだよ……うん、わかった。じゃあまた後でね」ピッ
誠子「京ちゃん、ですか。奇遇ですね、私の彼氏もそんな感じの名前なんですよ」
尭深「偶然、私も。私は京くんって呼んでる」
淡「へ、へぇ〜。私は普通にきょーたろーかな」
照「……京太郎?」
誠子「今、京太郎って言ったよな?」
尭深「……なんで私の彼氏の名前、知ってるの?」
淡「へ?どういうこと?」
prrrrrr
菫「もしもし、京太郎か?私だ」
照「菫、今彼氏と電話してるの?」
菫「ん?ああそうだが」
照「呼んで」
菫「……は?」
照「ここに呼んで!」
〜20分後〜
京太郎「お待たせしました〜」
淡「あっ、きょーたろー!」トテトテ
京太郎「わわっ、淡?いきなり抱きついてくるなよ」
照「ねえ京ちゃん」
京太郎「ん?」
111 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/21(木) 17:54:34.32 ID:sQkdY2k90
照「淡とはどういう関係なの?」
京太郎「え?……あっ」
照「京ちゃんもしかして……浮気?」
京太郎「えっと、いや、その……」
照「まさか、この中の誰かが寝取ったの?」
誠子「間違いなくそうでしょうね」
尭深「……京くん?」
京太郎「え、あの、そのなんていうか、えっと」
淡「えっ?きょーたろー、浮気してたの……?」
京太郎「ま、まあその、なんていうんだ?」
淡「……だよね!きょーたろーが浮気するわけないよね!」
京太郎「えっ?」
淡「きょーたろーは優しいから、このアラサーのババァ共に騙されたんだよね!」ゴゴゴ
照「やっぱり淡が寝取ったんだね……」ゴゴゴ
誠子「私達の楽しい時間を邪魔したのはこの人達か……!」ゴゴゴ
尭深「大丈夫だよ京くん……あなたを殺して私も死ぬからっ!」ゴゴゴ
京太郎「お、おい、ちょっと待ってくれ!」
尭深「じゃあね京くんっ、また天国で会おうねっ!」
誠子「おっと尭深、京太郎は殺させないよ」ガッ
尭深「やだっ、離して!」
淡「きょーたろー見ててね?今からこの女[
ピーーー
]から!」
照「寝取ることしかできない雌豚に殺される筋合いは、ない」
淡「そもそもきょーたろーが二つ上のババァに靡くわけないんだもん!消えろ!」
照「性欲の塊が京ちゃんに近付かないで!消えて!」
尭深「……うぅ」
誠子「勝手に潰し合ってろって感じだよね。自分のものみたいに威張っちゃってさ」
尭深「……んね」
誠子「ん?なんか言ったか泥棒猫」
尭深「ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね」
誠子「うわっ、こいつメンヘラかよ……」
尭深「私に魅力がないから京くんは浮気したんだよね?こんな女[
ピーーー
]ばいいよね?」
誠子「気持ち悪っ、京太郎に纏わり付く悪い虫が減るのは大歓迎だわ」
淡「きょーたろー、淡が一番好きって言ってくれたよね?こんな貧乳共に興味ないって言ってたよね?」
照「アンタだって似たようなもんでしょ」
誠子「大星も潰されたいみたいだな?」
尭深「……そうだよ、京くん。私にはおっぱいあるよ?ほら、見て?」ヌギッ
照「あんな死亡の塊、意味ないから」
誠子「魚の餌にでもしてやりたいね」
淡「まだ魚とか言ってんの?きょーたろーは魚臭い女とか嫌いだもんね〜」
誠子「……うるさい!」
照「それは淡の言うとおり」
112 :
◆DbWk4vc3J.
:2017/12/21(木) 17:55:08.44 ID:sQkdY2k90
誠子「……宮永先輩に直接手を下すのは良心が痛むんですけどね?」
照「茶渋と魚に塗れるより、私と一緒にいたほうが幸せに決まってる」
淡「きょーたろー、あのまな板とんがり女コワ〜イ」ダキッ
京太郎「えっ」
照「離れろ小娘ぇっ!」ガッ
京太郎「ほほほ、包丁!?」
淡「あらよっと!」
照「チッ」
淡「包丁振り回すとか野蛮だわ〜ドンビキ」
誠子「うわっ、キツいキツいキツい。自分が何歳だか分かってるの?」
淡「性別もわからん女に言われたかないね!」
尭深「……ほら、京くん。脱いだよ?私だけ見て?」
誠子「京太郎に触んな!」パァン
京太郎「平手打ち!?」
尭深「……なんで」
誠子「お前の男じゃねえんだよ!」
尭深「……なんでみんな私の邪魔するのぉ!私のっ、私の京くんなのにぃ!」
淡「あちゃ〜、ヒステリックにキレるアラサーはやだね」
照「淡だっていい歳したババァでしょ?」
淡「私はみんなと違って怒らないもん。大人の余裕ってやつ?」
誠子「老けて感情枯れてるだけだろ」
照「感情が枯れてて性欲だけとか、生き急ぎすぎ。キツすぎ」
淡「ぅ、うるさい!きょーたろーは私を選んだの!」
照「それはカラダで誘っただけでしょ?」
淡「誘うカラダもないくせに」
誠子「カラダカラダってうるさいな。それしか言えないの?」
照「誠子なんかどうせ『仲のいい友達』くらいにしか思われてない」
誠子「そっちだってどうせ『幼馴染の姉』くらいの立場でしょ!」
尭深「……京くんはずっと私と一緒なの」
誠子「京太郎がメンヘラに振り向くわけないじゃん」
尭深「死ぬまで、ううん。死んでも一緒なの。みんながそれを邪魔してるだけ」
淡「邪魔してるのはどっちだ!」
京太郎「あわわわわわ、とんでもないことになってしまった……」
菫「……京太郎」ゴゴゴ
京太郎「はっ、はひぃっ!?」
菫「……お前はかっこいいからすぐモテてしまう」
京太郎「……はぁ」
菫「だから、その……」
京太郎「はい?」
113 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/21(木) 17:57:06.29 ID:sQkdY2k90
>>111
訂正
照「淡とはどういう関係なの?」
京太郎「え?……あっ」
照「京ちゃんもしかして……浮気?」
京太郎「えっと、いや、その……」
照「まさか、この中の誰かが寝取ったの?」
誠子「間違いなくそうでしょうね」
尭深「……京くん?」
京太郎「え、あの、そのなんていうか、えっと」
淡「えっ?きょーたろー、浮気してたの……?」
京太郎「ま、まあその、なんていうんだ?」
淡「……だよね!きょーたろーが浮気するわけないよね!」
京太郎「えっ?」
淡「きょーたろーは優しいから、このアラサーのババァ共に騙されたんだよね!」ゴゴゴ
照「やっぱり淡が寝取ったんだね……」ゴゴゴ
誠子「私達の楽しい時間を邪魔したのはこの人達か……!」ゴゴゴ
尭深「大丈夫だよ京くん……あなたを殺して私も死ぬからっ!」ゴゴゴ
京太郎「お、おい、ちょっと待ってくれ!」
尭深「じゃあね京くんっ、また天国で会おうねっ!」
誠子「おっと尭深、京太郎は殺させないよ」ガッ
尭深「やだっ、離して!」
淡「きょーたろー見ててね?今からこの女殺すから!」
照「寝取ることしかできない雌豚に殺される筋合いは、ない」
淡「そもそもきょーたろーが二つ上のババァに靡くわけないんだもん!消えろ!」
照「性欲の塊が京ちゃんに近付かないで!消えて!」
尭深「……うぅ」
誠子「勝手に潰し合ってろって感じだよね。自分のものみたいに威張っちゃってさ」
尭深「……んね」
誠子「ん?なんか言ったか泥棒猫」
尭深「ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね」
誠子「うわっ、こいつメンヘラかよ……」
尭深「私に魅力がないから京くんは浮気したんだよね?こんな女死ねばいいよね?」
誠子「気持ち悪っ、京太郎に纏わり付く悪い虫が減るのは大歓迎だわ」
淡「きょーたろー、淡が一番好きって言ってくれたよね?こんな貧乳共に興味ないって言ってたよね?」
照「アンタだって似たようなもんでしょ」
誠子「大星も潰されたいみたいだな?」
尭深「……そうだよ、京くん。私にはおっぱいあるよ?ほら、見て?」ヌギッ
照「あんな死亡の塊、意味ないから」
誠子「魚の餌にでもしてやりたいね」
淡「まだ魚とか言ってんの?きょーたろーは魚臭い女とか嫌いだもんね〜」
誠子「……うるさい!」
照「それは淡の言うとおり」
114 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/21(木) 17:58:18.25 ID:sQkdY2k90
>>112
より
菫「つ、次からは気を付けろ」
京太郎「え?」
菫「それと、他の女で性欲を枯らすことがないように、な」
京太郎(あ、おれもうヒモでいいや)
???「京ちゃん、迎えに来たよ!」
照「……誰?」
誠子「他にも虫がいるとは」
淡「またきょーたろーのこと騙したんだね!」
尭深「……私達の愛の邪魔しにきたの?」
京太郎「お、おいお前、その手の……」
???「拳銃だよ?本物の」
京太郎「そんなもの、なんでお前が……」
???「え?だって……」
???「京ちゃんを守るのは、幼馴染の役目だよね?」スチャッ
パーンパーンパーンパーンパーン
――――――――
京太郎「うわあああああああああああ!?」ガバッ
京太郎「……な、何だ夢か」
京太郎「しっかし恐ろしい夢だったけど、一体誰だったんだ?あの人達」
京太郎「……っといけね、東京に着いたばっかりだった」
京太郎「部長に『王者白糸台の偵察に行け』と言われたはいいが、上手くいくのか……?」
京太郎「あっ、あの制服は白糸台!とりあえず正直に偵察だって話すか……」
スミマセーン
〜白糸台高校麻雀部室〜
淡「あいや〜、すごい夢だった!」
菫「まさか五人全員が同じ夢を見るとは……」
尭深「しかもかなりリアルな夢……」ズズズ
淡「予知夢だったりして〜……」
誠子「あんな未来なんて願い下げだよ……」
照「尭深の本性も見ることができた」
誠子「そういやカラオケでトリセツ歌ってたな……」
菫「ドッキリではなかったというのか……?」
淡「でもみんなも本性剥き出しだったよ?」
誠子「大星は結構キツかったな」
淡「まあ可愛いから許せちゃうよね?」
菫「今は高校生だからまだいいが、な」
115 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/21(木) 17:58:44.85 ID:sQkdY2k90
淡「テルも独占欲強いね〜!びっくりした!」
照「頑固なだけだと思う」
菫「それは一理ある」
淡「亦野先輩は……フツー?」
誠子「えっ、もっと他に何かないの?」
菫「いや、普通であることを喜べ」
誠子「あ、そうですね」
尭深「……そういえば、あの男の人は誰だったんだろう」
淡「見たことない男だったね!」
誠子「っていうかあんな男、中々いないんじゃ……」
照「なのにみんな知らない人」
菫「いよいよ奇妙だな……」
コンコンコン
モブ「失礼します!」
菫「ん、どうした」
モブ「ウチの麻雀部の偵察に来た、という男の人が……」
淡「テーサツ!?まさか淡ちゃんがそこまで注目されているとは……!」
誠子「いや、麻雀部の偵察って言ってただろ」
尭深「……プロのスカウト?」ズズズ
照「いや、多分他の高校の麻雀部とかだと思う」
菫「ほう。自ら偵察を名乗るとはいい度胸だ……いいだろう、入れろ」
モブ「分かりました!どうぞ、こちらです……」
京太郎「えっと、長野から来ました。須賀京太郎で……す?」
淡「き、金髪高身長のイケメンじゃん!」
誠子「本当に存在したのか……」
尭深「……でもなんか既視感」ズズズ
照「どっかで見たことがあるような……」
照淡誠尭京「「「「「……あっ」」」」」
菫「……ほう」ジュルリ
カンッ
116 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/21(木) 17:59:47.80 ID:sQkdY2k90
そういえば今まで平和な虎姫だったのでsaga付け忘れてました、すみません
明日はリクエストされてたお泊まり会を投下しようと思います
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/21(木) 18:37:59.05 ID:1rWbRGV6o
おつ!
本性剥き出し虎姫怖ひ
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/22(金) 00:19:59.42 ID:klQAPM0DO
六股とか…タコ足回線じゃん
119 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 18:06:47.64 ID:a6QxyPkG0
おはようございます
今日は21:00くらいに一本投下しますね
120 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 20:58:27.54 ID:a6QxyPkG0
お泊まり会編投下します
テンションに身を任せて書いてたら超長くなったので、今回は前編ということで
121 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 20:59:10.81 ID:a6QxyPkG0
【虎姫のお泊まり会・前編】
〜平日、白糸台高校〜
淡「う〜ん、今日部活休みか〜」トテトテ
誠子「よっ、大星」
淡「こんにちは〜」
誠子「大星も移動教室か?」
淡「そうで〜す」
誠子「ん、なんか元気ないな」
淡「今日部活ないから、なんか物足りない……」
誠子「ああ、そういうことか」
淡「今日の淡ちゃんは麻雀打ちたいのに〜!」
誠子「ははは、随分珍しいじゃないか」
淡「私だってやる気のときくらいあるもん!」
誠子「まあその気持ちは分かるよ。いくら学校の予定とはいえ、打っておかないとソワソワするよな〜」
淡「……あ!そうだ!今日誰かの家に集まればいいじゃん!」
誠子「誰かの家って、例えば誰?」
淡「菫先輩でしょ」
誠子「人の家を集合場所に使うな!」
***
ヴーッヴヴッ
菫「ん、LINEか?」
照「私のスマホにも通知が来た」
菫「ということは、クラスか部活か……」
照「あるいは虎姫のグループかな」
菫「かもな。どれどれ……?」
淡
<今日の放課後、菫先輩の家に行っていい?
淡
<なんか麻雀打ちたいし!
菫「麻雀を打ちたい淡……ついにおかしくなってしまったのか?」
照「私も用事がなければ行きたい」
122 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:00:17.42 ID:a6QxyPkG0
菫「いや、まあ来るのは構わないが……」
淡
<ちな泊まりで!
菫「……は?」
照「……」
照
<菫が「おっけー♪」だって
菫「おい照!これは何だ!?」
照「私も菫の家に泊まりたい」ビシッ
菫「ドヤ顔で親指を立てるな!」
***
誠子「あ、返信きてる」
誠子「でもさすがに麻雀打って泊まり、だと普通すぎるな……」
淡
<もちろん麻雀以外にもなんかしようね!
菫
<なんか、とはなんだ。というかそもそも私はOKしていn
照
<菫はお泊まり大歓迎だって
淡
<でも何しようかなぁ
誠子「ありゃ、大星も同じこと考えてるみたいだな」
誠子「こういう時にとんでもない案を出すのって……」
――――――――
尭深『1番と3番がキス』
誠子『!?』
淡『1ば……って私じゃん!』
照『やっとディープになってきたね』
誠子『まだ二回目ですよ!?』
淡『でもキスだけでしょ?だったらお互いおでこに軽くやっちゃえば』
尭深『勿論舌を入れてください』ズズズ
――――――――
誠子「尭深だ!まずい!尭深がこの会話を見る前に返信しないと……」ヴーッヴヴッ
123 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:01:01.47 ID:a6QxyPkG0
尭深
<闇鍋。
誠子「やりやがったあああああああ!」
教師「うるさいぞ、亦野」
誠子「あ、すみません……」
淡
<んじゃ、各自泊まるための道具と好きな食材三つ持って、放課後菫先輩の家ね!
菫
<待て、勝手に話を進めr
照
<わかった
尭深
<了解です。
誠子(既に胃が痛い……)
〜放課後、弘世宅〜
ピンポーン
菫「はい」ガチャッ
淡「えへへ、来ちゃった♪」
菫「だと思った……もはや何も言うまい。上がれ」
誠子「心広すぎますよ弘世先輩……」
菫「もう手遅れだからな。それに……」
照「……」ワクワク
尭深「……」ソワソワ
菫「……二名ほど、淡より楽しみにしてる奴がいるから」
誠子「あんな宮永先輩と尭深、初めて見ましたよ……」
淡「あっ、みんなちゃんと食材持ってきた〜?」
照「もちろん」
尭深「言い出しっぺが忘れるわけがない……」
誠子「なーんて言ってますけど、絶対鍋に入れないようなもの持ってきてますよ」
菫「あの微妙なドヤ顔を見る限り、そうなんだろうな……」
124 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:01:50.21 ID:a6QxyPkG0
〜菫の部屋〜
淡「あれっ、この部屋入ってもいいの?」
菫「ああ、問題ない」
菫(幻夢コーポレーションが持ってたガシャット収納ケースが手に入ったからな)
照「あれれ〜、おかしいぞ〜。このケース見たことある〜」
菫「照だけ泊まらない、ということでいいな?」
照「ごめんなさい」
誠子「宮永先輩を手懐けてる!?」
淡「お、雀卓雀卓〜!早く打とうよ!」
照「うん」
尭深「打ちましょう……」ズズズ
誠子「着席早いな!」
菫「えっと、先に亦野が打つか?」
誠子「ああいや、私は後でいいですよ」
菫「そうか。じゃあラスが抜けるということにしよう」
淡「負け抜けだね!」
照「絶対に負けないから」
尭深「いっぱい稼ぎます……」
菫「やたら気合い入ってるな……」
誠子「じゃあ晩ご飯まで打ちまくりますか〜」
淡「おっけー!じゃあ対局スタート!」
ロン ロン ローン!
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
誠子「結局私と弘世先輩だけ負け続けるという……」
菫「やる気が対局結果に思い切り出てしまった……」
淡「いや〜勝った勝った!」
照「ありがとうございました」
菫「淡と照の二人はいつも勝っているとして……」
尭深「……ふぅ」ズズズ
誠子「オーラス以外であんなにいきいきと打てるんですね……」
菫「勝つまで打とうと思ったが、日も暮れたしお腹も空いた……」
照「菫、今お腹空いたって言ったよね?」
菫「え?ま、まぁ言ったが」
尭深「お腹が空いたということはつまり……」
淡「お鍋の時間!!」
125 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:02:47.60 ID:a6QxyPkG0
菫「はぁ……わかった。カセットコンロと鍋を持ってくるからちょっと待っててくれ」
誠子「あっ、手伝いますね」
菫「すまない……」
淡「菫も食材持ってきてね〜」
菫「わかっている!」
誠子(ちょっと楽しそうなんだよなぁ……)
***
菫「ほら、持ってきたぞ」
淡「おお〜!鍋だ〜!」
照「じゃあ早速やろう」
尭深「……楽しみ」
誠子「えっと、調味料は弘世先輩の家にあるものをお借りしました」
淡「へ?調味料?」
菫「鍋をするのだから、当たり前だろう」
淡「だって闇鍋だよ?」
誠子「闇鍋っていうのは、普通鍋に入れる食材を持ち寄って、暗い所でそれを入れるんだぞ?」
淡「え、普段鍋にして食べてるやつってこと?」
菫「逆に鍋に入れないものを鍋にしてどうする……」
照「えっ、ウソ」
尭深「……きっと大丈夫」
淡「ま、まあとりあえず電気落とそう!」
誠子「いや、その前にスープをだな」
照「スープがあるの……?」
菫「鍋なんだから当たり前だろう」
誠子「多分、この醤油ベースのやつで大丈夫ですよね?」
尭深「しょ、醤油ベースなの……?」
菫「問題ないだろう」
照&尭深「「問題ないの……?」」
誠子「……よし、準備完了。じゃあ電気消しますよ〜」パチッ
淡「うわっ、真っ暗だ!」
照「じゃあ今回は年下から入れていこう」
126 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:03:19.67 ID:a6QxyPkG0
淡「私からだ!よぉ〜し、入れるぞ〜!」
淡(まずは普通に美味しそうなやつから……)
大星淡、一投目:水餃子
誠子「次は私ですね」
誠子(正直このテンションだと、弘世先輩も何を入れるかわからない……)
誠子(私が良心にならなければ!)
亦野誠子、一投目:豆腐
尭深「次は私……」
尭深(さすがに最初は普通の食材を入れる……)
渋谷尭深、一投目:ねぎ
照「次は私だね」
照(きっとみんな無難なものから入れてるはず……私も合わせよう)
宮永照、一投目:チョコレート
菫「そして私か……」
菫(いたずらしてみたい気もするが、まだ早いな……)
弘世菫、一投目:白菜
淡「一周目終わり〜。まだみんな変なもの入れてないよね?」
照「全然大丈夫」
淡「じゃあ二週目いっちゃうか!」
誠子「変なもの入れるにしても、程々にしておけよ〜」
127 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:04:04.22 ID:a6QxyPkG0
淡「大丈夫だって!」
淡(とは言ったものの……もうやばいのしかない!まぁでもしょうがないか!)
大星淡、二投目:ポテトチップス(コンソメ味)
誠子「よ〜し、じゃあ入れますね」
誠子(大星の方からガサガサ聞こえたし、スナック菓子でも入れたかな?)
亦野誠子、二投目:白滝
尭深「そろそろ、やっちゃっていいかな……」
尭深(でもやっぱりこういうのは渋みがあった方が美味しい、はず……)
渋谷尭深、二投目:粉末状の茶葉
照「種明かしすると、私は普通のものしか持ってきてない」
照(おしることかに入れると美味しいから全く問題ない)
宮永照、二投目:いちご大福
菫「いよいよ二週目も終わりか」
菫(まだだ、こらえるんだ……!こういうのは最後に台無しにしてこそ意味がある!)
弘世菫、二投目:えのき茸
淡「いよいよトドメの三投目!」
菫「やはり皆考えることは一緒か……」
誠子「トドメって言うな!ってか多分もうトドメ刺されてます、早い段階で!」
128 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:04:55.40 ID:a6QxyPkG0
淡「まあまあ、ウルトラミラクルスーパーノヴァ淡ちゃんに任せて!」
淡(とはいえ、これは合わない気がする……けどもう引き下がれない!)
大星淡、三投目:からあげ
誠子「最後の私の番か……」
誠子(多分これ、普通の鍋に入れたら美味しかったんだけどな……)
亦野誠子、三投目:ブリの切り身
尭深「ここまで無事美味しく進んできた……」
尭深(もう入れちゃっていいかな、パーティー感もあるし……)
渋谷尭深、三投目:ショートケーキ
照「さあ、お待ちかねのラスト」
照(これは絶対に美味しい、美味しくない訳がない)
宮永照、三投目:レアチーズケーキ
菫「これで終わってしまうのか……」
菫(だが悪くない、むしろ完璧すぎるのではないだろうか?)
弘世菫、三投目:デスソース
誠子「いや、もうやばい!臭いが、が、やば、い……!」
淡「何このピリピリする感じ!ムリムリ!」
尭深「……でもここで食い下がったら闇鍋の意味が、ない」
菫「さあ、食べようじゃないか!私達の闇鍋を!」
129 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:05:27.96 ID:a6QxyPkG0
照「いただきます」パクッ
菫「照、最初は何を食べた?」
照「これは……豆腐かな。美味しい」モキュモキュ
誠子(お、美味しい……?)
菫「そうか、では私もいただこう」パクッ
誠子「今何食べました?」
菫「これは鶏肉だな……っ!?」
淡「鶏肉ってことは私のからあげかな?」
誠子「あれ、大星意外とまともなもの入れたな」パクッ
淡「でしょでしょ?」
誠子「……おえっ、これ生クリームとスポンジケーキだ」
尭深「私のショートケーキ」
誠子「なんつうもん入れてんだよ!」
照「えっ」
菫「から、い、いや、甘味が……じゃない、渋い味がする……!」
尭深「お茶の粉末も入れました」
誠子「もはや鍋じゃねえよ!」
淡「とりあえず私もたーべよっ」パクッ
誠子「……何食べた?」
淡「ん〜、多分魚」
誠子「私が入れたブリだ」
淡「でもスープのせいで味覚壊れそう……」
照「これも美味しい」モキュモキュ
菫「これは餃子に……白滝か」モキュモキュ
誠子「なんであの味付けで平然と食べられるんだろう……」
淡「私ね、ポテチのコンソメはあれだけど、他は餃子とからあげ入れたんだよ?」
誠子「意外とまともじゃないか……今回は大星が常識人枠で助かったよ」
尭深「……これ、もちもちしてる」モキュモキュ
照「あっ、私のいちご大福」
菫「これは……チーズか?」
照「あっ、私のレアチーズケーキ」
誠子「それ食後のデザートで良かったんじゃないですかね!?」
淡「私も食べなきゃなくならないよね……」パクッ
菫「そうだ、遠慮せずにドンドン食べろ!」
淡「……これ、きのこかな?」
菫「私が入れたえのき茸だな」
誠子「一応まともなものも入れたんだ……」パクッ
淡「亦野先輩それ何?」
誠子「なんか歯ざわり悪いな……多分大星のポテチ」
淡「そっか。なんか、ごめんなさい」
130 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:06:11.14 ID:a6QxyPkG0
尭深「これは白菜かな……美味しい」モキュモキュ
菫「ねぎに味がしみているな……これはいい」モキュモキュ
モキュモキュ モキュモキュ モキュモキュ カイワガヘッタ… ミンナコワイヨ!
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
淡「うう……もう食べたくない」
菫「なんだ淡、情けないな」
尭深「……美味しかったね、淡ちゃん」
誠子「大星に同情するよ……うぷっ。電気付けますね」パチッ
菫「……」プルプル
尭深「……」プルプル
誠子「見栄張ってたのかよ!?」
照「ふぅ……お腹いっぱい」ケロッ
誠子「宮永先輩は本当に大丈夫なんですね!」
淡「亦野先輩……いつもツッコミに回ってくれてありがとう」
誠子「いや、それはいいから無理して動くなよ?」
淡「私、今度からあまりボケないようにするね……」
誠子「ボケてる自覚あったのか……まあいいや。とりあえず鍋片付けてくる」
照「私は何をすればいい?」
誠子「えっとですね、この部屋を全力で換気しつつ三人の介護を……」
照「わかった。換気だね」ギュルルル
誠子「右手の竜巻で換気できるの!?」
To be continued...
131 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:08:09.73 ID:a6QxyPkG0
前編、投下しました
後編は多分お風呂とピロートークやります
明日投下できるかな……?厳しそうだったら短編安価取ってその場で書きます
闇鍋やってみたい
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 02:31:56.25 ID:6/Aai4CPo
おつおつ
咲SS……闇鍋……淡……うっ頭が
133 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 19:23:12.79 ID:DJB5nuYw0
おはようございます
今日はちょっと投下厳しそうなので、安価で2,3レスくらいのやつを二個くらい書こうと思います
ってことでまず一つ目
内容は 安価+3 で
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 19:23:37.06 ID:PzstF9f6o
菫のコレクション消失
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 19:31:29.21 ID:bbBMoICDO
あわあわダイエット
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 19:44:06.98 ID:ij5lgATBo
虎姫幼少期
137 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 19:46:27.53 ID:DJB5nuYw0
虎姫の幼少期を書きます
>>134
>>135
に関してはいずれ絶対書くので!
138 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 20:11:36.35 ID:DJB5nuYw0
番外編【虎姫の幼少期】
〜宮永照の幼少期〜
界「さて、今年も家族麻雀を行うわけだが……咲」
咲「わかってるよぅ、負けたらお年玉でしょ?」
界「話が早くて助かる。照も負けたらお年玉没収な」
照「全然いいよ」
界「なに?あまりダメージないか……」
咲「お姉ちゃんはお年玉よりお菓子のほうが効果あるよ〜」
照「さ、咲!」
界「そうか、じゃあ照は負けたらいちご大福無し!」
照「絶対負けない……」ゴゴゴ
―――その時チャンピオンの片鱗が見え隠れしたとか何とか。
〜弘世菫の幼少期〜
菫「プリキュア可愛いなぁ」
菫「私もプリキュアになりたい!」
菫「……っと、まだプリキュア始まるまで時間かかるよ〜」ピッ
『オレァクサムヲムッコロス!』
菫「相川さん、カリス……かっこいい!」
菫「武器もズバーンって!かっこいい!」
菫「王子様みたい……!」
―――シャープシュートと仮面ライダー好きが始まる瞬間であった。
〜渋谷尭深の幼少期〜
尭深「喉乾いたなぁ……」
祖母「そうかい、じゃあお茶を淹れてあげるよ」
尭深「お茶?ジュースがいいなぁ」
祖母「まあまあそう言わずに、ほら」
尭深「……ありがとう」ズズズ
尭深「……おいしい!」
祖母「そうかい、それはよかった」
尭深「おばあちゃん、おかわり!」
祖母「はいはい。じゃあ羊羹もあげるよ」
尭深「羊羹……?」パクッ
祖母「どうだい?」
尭深「おいしい!羊羹もお茶も、すっごくおいしい!」
祖母「いつでも淹れてあげるからね」
―――この頃から毎日お茶を飲んでいるようだ。
139 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 20:12:04.97 ID:DJB5nuYw0
〜亦野誠子の幼少期〜
誠子「夏休みだからお父さんと川に釣りに来たけど……」
誠子「初めてだしわかんない!サッカーしたい!」
父「まあそう言わずに、言われたとおりにやってみな」
誠子「餌を付けて……ってミミズなんだ」
父「お前がアウトドアな人間でよかったよ」
誠子「ミミズくらい誰でも触れるよ……よし」
誠子「これを川に、投げる!」ヒュンッ
誠子「次はどうすればいいの?」
父「後は魚がかかるまで待つだけだ」
誠子「えぇ〜めんどくさいよって、あれ。なんか竿が重い」
父「かかってるんじゃないか?リール回して引っ張ってみろ」
誠子「分かった……こう、かな」
誠子「あっ、釣れた!なんか釣れたよ!」
父「鮎か……よし、あとで塩焼きにでもして食うか」
誠子「釣りって楽しいね!」
―――結局宿題がギリギリになって母親に叱られた。
〜大星淡の幼少期〜
淡「お母さ〜ん、友達とお出かけしてくる」
母「わかったけど、気を付けなさいよ」
淡「わかってるよ!行ってきま〜す!」ガチャッ
母「……はぁ、最近の女の子って活発ね……」
***
淡「おまたせ〜!」
モブ男1「遅いぞ淡〜」
モブ男2「俺達もそんなに待ってないけど」
淡「ごめんごめん、何する?」
モブ男1「向こうの公園でサッカーやろうぜ!」
淡「いいよ!早く行こっ?」
モブ男1(可愛いなぁ、淡)
モブ男2(一緒にいるだけで癒やされるわ……)
―――無自覚で男共を翻弄していたらしい。
カンッ
140 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 20:14:04.26 ID:DJB5nuYw0
なんかすごく勢いで書きました
菫の特撮好き設定なんてこのSSだけの話なのに思いっきり書いてしまった……
時間的にもう一本書けそうな余裕があるので、安価取ります
安価+3 虎姫以外でいってみましょうか
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 20:15:33.94 ID:BZIgnMfe0
穏乃
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 20:31:49.12 ID:ij5lgATBo
しず
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:18:53.58 ID:bbBMoICDO
ノンケ和
144 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 21:25:17.25 ID:DJB5nuYw0
ノンケ和か……京太郎召喚するか
ガツガツいく系か純愛か、ですかね
いわゆる淫ピかそうでないか
どっちがいいか下3まで多数決取ろうかな
1.ガツガツ誘う淫乱系
2.恋する乙女の純愛系
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:34:54.17 ID:6/Aai4CPo
2
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:35:04.04 ID:BZIgnMfe0
2
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:35:06.11 ID:anAs3cENo
2
148 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 21:36:01.30 ID:DJB5nuYw0
了解しました〜
では書いてきます
地の文入るかも
149 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:52:06.44 ID:DJB5nuYw0
純愛書くの難しすぎてめっちゃ手間取った……
パパっと投下します
150 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:52:42.38 ID:DJB5nuYw0
番外編【恋する乙女、原村和】
私、原村和は恋をしています。
出会いは、高校で入った麻雀部でした。
「おはよう、和ちゃん」
「おはようございます、咲さん」
朝、いつもの道を歩いていると、後ろから私を呼ぶ声がしました。
そういえば、この人を麻雀部に引き入れたのも彼でしたっけ。
「今日は須賀君と一緒じゃないんですね」
「さっき京ちゃんから電話があってね。風邪引いちゃって休むんだって」
「そう、ですか」
入部したての頃の私であれば、さほど興味を示さない報告だったと思います。
しかしその報告に、私は意図せず不機嫌になってしまいました。
「どうしたの、和ちゃん。なんか嫌なことでもあった?」
更にはそれが表情に出てしまっていたようで、咲さんに心配を掛けてしまいました。
「なっ、なんでもありません!」
自分でも訳が分からなくなってしまい、動揺を隠せなくなった私はその場を早足で去りました。
確かに、私は咲さんほど、須賀君と仲が良いとは言えません。
それでもお互い連絡先は知っていますし、連絡するなと忠告したことなど勿論ありません。
―――どうして、私には教えてくれないのでしょう。
***
「いやぁ、ご迷惑をおかけしました!」
「ようやく戻ってきたわね」
凡そ反省しているとは思えない、ふやけた謝罪を重ねる須賀君を、部長は叱りません。
麻雀部の全員が、雑用などを一気に引き受けてくれる彼に助けられていることを知っているからです。
ですがそれでも、須賀君のいないたった一日を我慢できなかった人がいて。
「まったく、犬のくせに風邪とは情けないじぇ!泣いて詫びながらタコス作れ!」
「犬でも病気にはなるだろ!ったく仕方ねえな……」
病み上がりの彼に、優希は早速駄々をこねました。
そんな優希に呆れた様子で、彼は渋々、部室の台所へ歩を進めます。
「あの、須賀君?折角復帰したのに、優希の我儘に付き合う必要はないんですよ?」
「別に強制されてるわけじゃないし、後でこいつが騒がしくなる方が面倒だろ」
「なにを〜!私を悪く言った罰として、タコス三つ作れ〜!」
「あぁもう、はいはい。分かりましたよっと」
相も変わらずめちゃくちゃで筋の通らない優希の注文を、二つ返事で引き受ける須賀君。
恐らく優希も、彼がこの部活を支えてくれていることは承知しているはずです。
だというのに次から次へと欲求不満を垂れ流し、彼は嫌な顔ひとつせずに聞いてくれる。
彼の負担になるのは分かっています。それでも。
「ちょっぴり、羨ましい……」
「ん、なんか言ったか?和」
「い、いえ!何も言ってません!」
「そうか、なんかその、すまん」
照れ隠しにしては騒々しい返答をしてしまい、須賀君は申し訳無さそうな顔をします。
きっとこういうことが積もり積もって、彼の中での私の評価が下がってしまうのでしょう。
咲さんや優希は、あんなに裏のない態度で彼と接しているのに。
―――私も素直になって、この気持ちを伝えたいのに。
151 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:53:23.02 ID:DJB5nuYw0
***
「じゃあお疲れ様でした。帰るぞ、咲」
「待ってよ、京ちゃん!」
とっぷり日も暮れて、今日の部活動も終わりました。
そそくさと帰る須賀君の後を、まるでペットのようにくっついて帰る咲さん。
私も同行しようと思ったのですが、その前に一つ、確認したいことがありました。
「部長、ちょっと聞きたいことがあるのですが」
「あら?何かしら」
私を待ってくれていた優希も送り出して、いよいよ部長と二人だけの空間になった部室。
ずっと胸につっかえていたある疑問を、私は恐る恐る口にします。
「……最近、ある男子と他の女子が一緒にいるのを見ると、苦しいくらいに胸が痛んでしまいます」
「あら、その大きな胸が?」
「ま、真面目に聞いてください!」
私の真剣な表情を見て、部長は軽い冗談を言います。今思えば、きっと私の緊張を解そうとしてくれたのでしょう。
「それで、その……」
「その?」
「……この痛みって、何でしょう?」
「まさか和から、そんな質問が飛び出るとはね」
私が質問を言い終えると、部長はクスクスと笑って、それから、待ってましたと言わんばかりのしたり顔で、こう答えてくれました。
「それはズバリ、恋よ」
「恋、ですか」
「そういうのを解決するには、直接本人に気持ちを伝えるのが一番!」
部長は親指を立てて、それからおもむろに携帯を取り出し、誰かに電話をかけます。
きっと、私がこの話を持ちかける前から、部長は全部お見通しだったのでしょう。
それから部長は立ち上がり、部室を後にします。
「じゃ、後は和次第よ。あ、鍵閉めておいてね。じゃっ」
途端に静まってしまった部室に、私は呆然と立ち尽くしてしまいました。
何をするでもなく身動きが取れなくなった私が我に返ったのは、自分の心音を感じたのと同時でした。
今からここに、彼が来るだろう。
それを考えただけで、顔中が熱を帯びていくのが分かりました。
152 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:54:25.88 ID:DJB5nuYw0
ちょうどその時です。
「す、すみません部長!……って、和?」
部屋に飛び込んできた須賀君は、ただ一人取り残された私を見て首を傾げます。
その視線はチラチラと私の胸を向いていて、少しいやらしいです。
でも今は、そんなことはどうでもいい。
「あの、須賀君。言いたいことが……」
「どうした?なんか悪いことしたか?」
「いえ、そういうのではなく……」
いざ彼を目の前にすると、思うように言葉が出てこなくなりました。
言いたいことが喉元で引っかかっては、落ちていく。そんなことを幾度となく繰り返し、やっと言えた言葉は。
「私、須賀君のことが―――」
―――好きです。たった四文字、並べるだけなのに。誰だってできるような、簡単なことなのに。
今の私には、それが途轍もなく難しいことのように思えてしまいました。
「俺が?よくわからないけど、早く帰ろうぜ。もう暗いし、家の前まで送ってくよ」
押し黙った私を見るに見かねて、彼は気を利かせてくれます。
折角用意した告白も最後まで言えず、頭に上っていた血がすっと引いていきました。
でも今は彼の優しさが、ただただ嬉しくて。
私が恋した王子様。
ちょっぴりスケベで、気が利いて、
鈍感すぎる人でした。
カンッ
153 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:55:14.39 ID:DJB5nuYw0
明日はお泊まり会後編を投下します
遅くなってすみませんでした
154 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/24(日) 16:54:05.36 ID:7I+P8agX0
すみません
今日ちょっと急用入ったので投下できません
明日こそは投下します……
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/24(日) 17:56:37.82 ID:JzFurGMDO
イブに急用か…
156 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/25(月) 16:44:01.46 ID:Uu2kAsH20
今日は21:00くらいに投下できそうです!お待たせしました……
ちなみに急用って言っても人と関わる用事じゃないから、ね
大都会のイブを一人で歩くのほんと怖かった
157 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/25(月) 20:33:46.32 ID:Uu2kAsH20
先輩に呼び出し食らうとかそんなん考慮しとらんよ……
ちょっと外出しますが、日付変わる前に投下したい
訂正箇所を直すだけなので多分大丈夫、ほんと申し訳ないです
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 20:45:16.38 ID:VaBOSs5xo
まっとるで
159 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/26(火) 21:48:57.51 ID:laRSizz10
昨日、終電を逃す
本日、クリスマス終わったっつ―のに男から呼び出し
何なのこれ……
ここ数日更新できなくてごめんなさい……
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:15:41.43 ID:DUy8WoFeo
お前の終電事情だの男から呼び出しだの死ぬほどどうでもいい
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:30:54.76 ID:8J3QzJoDO
生存報告は大事
ただし「パソコンが壊れた」「ちょっと書き直す」「風呂入ってくる」は要注意
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:43:51.71 ID:pmyvOGvwo
うい
163 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:00:37.53 ID:cvRa9zr70
ようやく投下できる状況になったので投下しますね
164 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:01:18.09 ID:cvRa9zr70
【虎姫のお泊まり会・後編】
〜弘世宅、菫の部屋〜
誠子「鍋の片付け、終わりましたー」
照「こっちもちゃんと換気できたよ」
誠子「本当に右手で空気回したんですね……」
淡「淡ちゃんもふっかーつ!」
尭深「口直しのお茶、飲む?」
淡「いいの!?飲む飲む!」
誠子「あの、弘世先輩は……?」
尭深「お風呂に行った……」ズズズ
淡「なんかでっかいお風呂あるらしくて、みんなで入れるかどうか確認しに行ったの!」
誠子「スケールがでかいな……」
照「んー、これかな」ガサゴソ
淡「あれ、テル何やってるの?」
照「このケースをご覧下さい」
誠子「なんのハードケースですか?」
照「この中には……」ガチャッ
尭深「……花家先生のガシャット」
淡「へ?なにこれ」
誠子「まさか弘世先輩がこの前自室に招き入れてくれなかった原因って……」
照「もちろんこれです」
淡「ねえ尭深先輩、これなに?」
尭深「これは仮面ライダーの変身アイテム……」
淡「えっ、あっ、ニチアサって、あぁ……」
誠子「まあそれはわかりましたけど、これがどうかしたんですか?」
照「今からこっそり隠そうと思う」
誠子「えっ!?それやばいんじゃないですか!?」
淡「菫先輩に怒られるよぅ〜」
尭深「泊まりは中止になったりするかも……」
照「でもよく考えてほしい」
淡「ん?」
照「お泊まり会なんだから、こういうイベントはあるべきだと思う」
誠子「いや、闇鍋やりましたよね!?」
照「あれは普通の鍋。面白みがなかった」
淡「そんなこと言ってるのテルだけだよ!」
照「でもやってみたくない?」
尭深「……ちょっと面白そう」
誠子「尭深ァ!!」
165 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:01:58.30 ID:cvRa9zr70
照「決まりだね。じゃあまず淡はこれを持ってて」
淡「この黄色いやつでいいの?」
照「ちなみにそれは、紛失したら一番菫が怒るやつ」
淡「なんで私に押し付けたの!?」
照「誠子はこれ」
誠子「このオレンジのやつですか」
照「私がドラゴナイトハンターを持って、尭深はこれ」
尭深「二つ目のギアデュアルβ……」
照「各自カバンに隠して菫の反応を楽しもう」
誠子「嫌な予感しかしない……」
***
菫「待たせた。風呂の準備ができたぞ」
淡「ほんと!?入ろう入ろう!」
照「準備万端」キリッ
尭深「むしろこの時を待ってた」キリッ
誠子「なんか二人とも目が怖いんですけど……」
菫「よし、じゃあ案内するからついてきてくれ」
淡「おっふろー、おっふろー!」
誠子「最近シャワーとかばっかりだったし、久々にゆっくりするか〜」
照「尭深、作戦はわかってるよね」ヒソヒソ
尭深「はい、勿論です。どさくさに紛れて……」ヒソヒソ
照「菫を揉みしだく」ヒソヒソ
尭深「淡ちゃんを揉みしだく」ヒソヒソ
照&尭深「……あれ?」
誠子「やっぱりさっさと上がるか……」
〜脱衣所〜
菫「まあとりあえず服を脱いで、そこら辺にまとめておいてくれ」
照「分かった」ヌギッ
淡「おっ、テルの下着可愛い!」
照「淡のも似合ってる。勝負下着?」
淡「へ?あ、えっと、しょ、勝負下着じゃないよ!///」
尭深「照れてる淡ちゃんも可愛い……」
淡「なっ、た、尭深先輩のだって可愛いし!」
尭深「私は勝負下着だから……」
淡「えっ」
誠子(こういう会話には入りづらい……)
菫「そ、その……私のは、どうだ?」
淡「んー、ちょっとダサいかな」
菫「なっ……!」
166 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:02:33.97 ID:cvRa9zr70
淡「とにかく、早くお風呂入ろーよ!」トテトテ
照「そうだね」テクテク
尭深「あ、私も行きます」テクテク
菫「……私は泣いてなんかないぞ」
誠子「はいはい分かりましたから、弘世先輩も風呂に入りましょうね」
〜浴場〜
淡「すっご―い!めっちゃ広い!」
誠子「下手したら温泉の大浴場サイズですよ……!」
淡「テルー!髪と体洗ってあげる〜!」
照「ほんと?じゃあお願いしようかな」
尭深「じゃあ淡ちゃんを私が洗ってあげる」
菫「では私は尭深を」
誠子「……」
淡「……」ジー
照「……」ジー
尭深「……」ジー
菫「……」ジー
誠子「……いや、乗らないですよ?」
淡「まあ、予想してたけどね」フフッ
誠子「なんか腹立つな!」
ワイワイガヤガヤ
誠子「ふぅ……髪が短いから洗うの楽なんだよね」
誠子「にしても、騒がしいなぁ。何やってんだろ」
***
淡「じゃあテルの体洗うね!まずは〜、胸!」
照「いやーん、えっち」
淡(あれ、思ってた以上に……ない)
照「淡どうしたの?いきなり固まっちゃって」
淡「い、いやぁなんでもな……」
尭深「すきありっ」
淡「ひゃうっ!?」
尭深「なるほどこれは……やっぱり成長期」モミュモミュ
淡「ふぁ、た、たかみせんぱぁい、や、やめぇ……」
尭深「悶える淡ちゃんが可愛すぎる……」モミュモミュ
菫「こっちもすきあり!」
尭深「……?」モミュモミュ
菫「なっ、なぜ動揺しない!」モミュモミュ
尭深「もう、慣れてますから……」モミュモミュ
菫「えっ」モミュモミュ
167 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:03:13.98 ID:cvRa9zr70
淡「ちょっと尭深先輩!触りすぎ!」
尭深「あっ、ごめんね?」
菫「私はもう少しこうしているぞ」モミュモミュ
淡「なんで?」
菫「なんでってそれは羨ま……けしからんものだからだ!」
淡「よくわかんないけど私もやる!」
照「あの……」
尭深「淡ちゃん。私の胸に飛び込んでおいで」
淡「尭深せんぱ〜い!」
菫「なっ、淡!そこをどけ!」
照「体を……」
淡「菫先輩はダメ〜!ここ私の特等席だもん!」
菫「何だと!?そんなはずはない!なぁ尭深?」
尭深「え?え、えぇ、まぁ……」
菫「何だその微妙な反応は!」
照「あの……」
淡「ほら!尭深先輩もそう言ってることだし!」
尭深「可愛いなぁ淡ちゃん」
菫「頼む!少しでいいからそこを譲ってくれ!」
照「……」ギュルルル
淡&菫&尭深「「「ご、ごめんなさい!」」」
ギャータスケテー
誠子「……楽しそうで何より」
誠子「……胸、欲しいな」ボソッ
〜菫の部屋〜
照「えー、菫の部屋でございます(鼻声)」
淡「それは色々とアウトだよ!」
誠子「いやー、それにしてもお風呂気持ちよかったですね!」
尭深「途中で宮永先輩が無差別に人の胸を触り始めたのはびっくりしたけど……」
照「だって誰も私の胸を揉んでくれなかったから」
淡「そういえばおっきくしたいって言ってたもんね」
誠子「尭深もどさくさに紛れて似たようなことしてたけどな」
168 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:03:41.04 ID:cvRa9zr70
菫「すまない、待たせた」ガチャッ
淡「あれ、何してたの?」
菫「ふふふ、知りたいか?」
誠子「勿体ぶらないでくださいよ〜」
菫「風呂上がりと言えばアイス!つまり!」
照「ガリガリ君!」
菫「フレーバーも後種類用意したぞ!」
誠子「ソーダに巨峰、梨とコーラに……温泉まんじゅう味?」
尭深「明らかに地雷……」
淡「つまり、じゃんけんだね!」
菫「よく分かってるじゃないか!最近の淡はいい子だなぁ」ナデナデ
誠子「弘世先輩のテンションがおかしい……」
照「じゃあ勝った人から選べる、ということで」
淡「よっしいくぞー!じゃんけん」
全員「「「「「ぽん!」」」」」
淡「あっ……」チョキ
菫「なに……?」チョキ
尭深「そんな……」チョキ
誠子「やっちゃった……」チョキ
照「あいあむちゃんぴおん」グー
淡「えぇ〜ずるいよ!」
誠子「まあじゃんけんの結果だし」
尭深「次は勝てばいい……」
菫「さあ照、選べ」
照「勿論これ」ヒョイッ
菫「そ、それは……!」
169 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:04:06.14 ID:cvRa9zr70
尭深「温泉まんじゅう味……」
誠子「的確に地雷を踏み抜いた!?」
淡「ねぇなんでそれなの?」
照「温泉まんじゅうが甘くないわけがない」パクッ
誠子「えっと、お味は……?」
照「おいしい。これにはつぶあん派の私もびっくり」
尭深「ということは中にはこしあん……」
菫「アイスに入れるもんじゃないだろ……」
淡「さ、仕切り直して次やろう!」
誠子「そ、そうだな!よし!じゃんけん」
淡&菫&尭深&誠子「「「「ぽん!」」」」
淡「ふっふっふ……」パー
菫「完璧だな……」パー
尭深「ごめんね、誠子ちゃん」パー
誠子「いや、まあ地雷消えたんでいいですけど」グー
淡「じゃあ私ソーダ!」ヒョイッ
尭深「コーラで……」ヒョイッ
菫「こ、こういうのは年功序列だろう!まあ私は巨峰が残ってるからいいが……」
誠子「あ、じゃあ残り頂きますね!」
尭深「誠子ちゃん、なんか嬉しそう……」
誠子「実は梨が一番のお気に入りだからな〜」
菫「食べたら向こうで歯を磨いて、寝るか」
淡「はーい!」
***
淡「いやー、お風呂上がりのアイスはやっぱり最高だね!」
誠子「そういや大星、本当にソーダでよかったのか?」
淡「なんで?」
誠子「なんか最初、梨ばっかり見てたから」
淡「んー、亦野先輩、今日一日大変そうだったし」
誠子「なんだかんだで優しいんだな」
淡「でしょでしょ!」
誠子「それを言わなければ完璧だったのにな……ふぁあ」
尭深「そろそろ眠くなってきた?」
菫「布団は敷いておいた」
照「ひろびろ、ふかふか」
誠子「五人分の布団を敷ける部屋の広さにびっくりですよ……」
淡「枕投げする?」
菫「人の部屋で枕を投げるな!」
尭深「おやすみなさい……」
誠子「早いな!?」
菫「ほら、電気消すぞ」
淡「ほーい」
170 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:04:33.33 ID:cvRa9zr70
パチッ
淡「……菫先輩」ボソッ
菫「なんだ」ボソッ
淡「この前菫先輩に告白してた男子、どうしたんですか?」ボソボソ
菫「なっ、なぜ知っている?」ボソボソ
淡「実はこっそり見てた!」ボソボソ
照「その件なら、菫は振ったよ」ボソボソ
菫「照!?」
淡「しーっ!声大きいよ」ボソボソ
菫「す、すまない」ボソボソ
淡「でもあの人、成績優秀、運動神経抜群のイケメンってことで有名だよね?」ボソボソ
照「淡、菫のシュミを思い出して」ボソボソ
淡「シュミ、あー、うん」ボソボソ
菫「そっ、そういう照こそ、この前のアレはどうしたんだ?」ボソボソ
淡「えっ、テルもモテ期!?」
菫「声がでかい!」ボソボソ
淡「あうっ、ごめんなさい」ボソボソ
照「アレは二年生の子で、私に告白したんじゃないよ」ボソボソ
淡「ふむふむ」ボソボソ
照「尭深のことが好きらしかったからアドバイスしてただけ」ボソボソ
淡&菫「「えっ!?」」
尭深「そうなんですよ……」
淡「たた、尭深先輩も起きてたの!?」
菫「ど、どこから聞いてた?」
尭深「さ、最初から……」
淡「菫先輩の恋愛事情筒抜け〜」
菫「お前のせいだろ!」
171 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:05:13.25 ID:cvRa9zr70
照「なんかみんな起きてるし、声量も気にすることないね」
誠子(わ、忘れられてる……?)
淡「それでそれで、尭深先輩は告られたの?」
尭深「えっと、まあ……」
菫「で、答えは……」
尭深「とりあえずお茶を飲みました」
誠子(とりあえず!?)
照「ってことは、振ったんだ」
尭深「……はい」
誠子(伝わるの!?)
菫「照がアドバイスしたんじゃないのか?」
照「『お菓子を食べれば大丈夫』って言った」
菫「全然アドバイスになってないじゃないか!」
尭深「淡ちゃんはそういう話、ないの?」
淡「へ?ぜ、全然ないよ〜」
淡(この前男に襲われそうになったのを助けてくれた人がいる、なんて言えない……!)
誠子「本当はあるんじゃないのか?例の執事さんの件とか」
淡「え?ま、亦野先輩!それ言わないでって……」
菫「ほう……」
尭深「執事さん……」
照「詳しく聞きたい」
菫「……ん?待て、亦野はどこから起きていた?」
誠子「えっと、大星の『この前菫先輩に告白してた男子』のところからです」
菫「最初じゃないか!」
照「ねえ淡、その執事さんって?」
淡「なんかわかんないけど、金髪の人と一緒にいた!」
尭深「それって淡ちゃんのこと?」
淡「違う違う!なんか五人組?のうちの一人に畏まってた」
菫「執事なんて本当に存在するのか……」
照「淡はそれにときめいちゃったんだね」
172 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:05:53.28 ID:cvRa9zr70
淡「そ、そんなことないもん!ときめきで言ったら、亦野先輩の方がときめいてるもん!」
誠子「なっ、大星お前」
尭深「詳しくっ」
淡「最近は彼氏さんとラブラブなんですよね〜」
誠子「大星!」
菫「前にも言ったと思うが……リア充は即刻退部だ!」
誠子「違いますって!仲のいい男友達と釣りに行ってるだけです!」
照「つまりデート、ということ」
誠子「宮永先輩!」
菫「ようし、退部は先送りにしてやろう。その代わり……」
尭深「明日の部活で……」
照「こってり絞ってあげる……」
誠子「ちょ、え?やめ、やめてください!」
淡「亦野せーんぱいっ」
誠子「なんだよっ!もとはと言えば大星のせいで……」
淡「ごめんねっ♪」テヘペロ
誠子「お、大星いいいいいいいいい!!!!!!」
カンッ
173 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:09:01.40 ID:cvRa9zr70
間空いてしまってすみませんでした
明日から年明けまで帰省するので、投下がかなり遅いor投下できない可能性があります
何卒ご了承ください
投下できる際は可能な限りアナウンス入れます
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