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【白糸台SS】虎姫の休み時間【ほのぼの】
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113 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/21(木) 17:57:06.29 ID:sQkdY2k90
>>111
訂正
照「淡とはどういう関係なの?」
京太郎「え?……あっ」
照「京ちゃんもしかして……浮気?」
京太郎「えっと、いや、その……」
照「まさか、この中の誰かが寝取ったの?」
誠子「間違いなくそうでしょうね」
尭深「……京くん?」
京太郎「え、あの、そのなんていうか、えっと」
淡「えっ?きょーたろー、浮気してたの……?」
京太郎「ま、まあその、なんていうんだ?」
淡「……だよね!きょーたろーが浮気するわけないよね!」
京太郎「えっ?」
淡「きょーたろーは優しいから、このアラサーのババァ共に騙されたんだよね!」ゴゴゴ
照「やっぱり淡が寝取ったんだね……」ゴゴゴ
誠子「私達の楽しい時間を邪魔したのはこの人達か……!」ゴゴゴ
尭深「大丈夫だよ京くん……あなたを殺して私も死ぬからっ!」ゴゴゴ
京太郎「お、おい、ちょっと待ってくれ!」
尭深「じゃあね京くんっ、また天国で会おうねっ!」
誠子「おっと尭深、京太郎は殺させないよ」ガッ
尭深「やだっ、離して!」
淡「きょーたろー見ててね?今からこの女殺すから!」
照「寝取ることしかできない雌豚に殺される筋合いは、ない」
淡「そもそもきょーたろーが二つ上のババァに靡くわけないんだもん!消えろ!」
照「性欲の塊が京ちゃんに近付かないで!消えて!」
尭深「……うぅ」
誠子「勝手に潰し合ってろって感じだよね。自分のものみたいに威張っちゃってさ」
尭深「……んね」
誠子「ん?なんか言ったか泥棒猫」
尭深「ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね」
誠子「うわっ、こいつメンヘラかよ……」
尭深「私に魅力がないから京くんは浮気したんだよね?こんな女死ねばいいよね?」
誠子「気持ち悪っ、京太郎に纏わり付く悪い虫が減るのは大歓迎だわ」
淡「きょーたろー、淡が一番好きって言ってくれたよね?こんな貧乳共に興味ないって言ってたよね?」
照「アンタだって似たようなもんでしょ」
誠子「大星も潰されたいみたいだな?」
尭深「……そうだよ、京くん。私にはおっぱいあるよ?ほら、見て?」ヌギッ
照「あんな死亡の塊、意味ないから」
誠子「魚の餌にでもしてやりたいね」
淡「まだ魚とか言ってんの?きょーたろーは魚臭い女とか嫌いだもんね〜」
誠子「……うるさい!」
照「それは淡の言うとおり」
114 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/21(木) 17:58:18.25 ID:sQkdY2k90
>>112
より
菫「つ、次からは気を付けろ」
京太郎「え?」
菫「それと、他の女で性欲を枯らすことがないように、な」
京太郎(あ、おれもうヒモでいいや)
???「京ちゃん、迎えに来たよ!」
照「……誰?」
誠子「他にも虫がいるとは」
淡「またきょーたろーのこと騙したんだね!」
尭深「……私達の愛の邪魔しにきたの?」
京太郎「お、おいお前、その手の……」
???「拳銃だよ?本物の」
京太郎「そんなもの、なんでお前が……」
???「え?だって……」
???「京ちゃんを守るのは、幼馴染の役目だよね?」スチャッ
パーンパーンパーンパーンパーン
――――――――
京太郎「うわあああああああああああ!?」ガバッ
京太郎「……な、何だ夢か」
京太郎「しっかし恐ろしい夢だったけど、一体誰だったんだ?あの人達」
京太郎「……っといけね、東京に着いたばっかりだった」
京太郎「部長に『王者白糸台の偵察に行け』と言われたはいいが、上手くいくのか……?」
京太郎「あっ、あの制服は白糸台!とりあえず正直に偵察だって話すか……」
スミマセーン
〜白糸台高校麻雀部室〜
淡「あいや〜、すごい夢だった!」
菫「まさか五人全員が同じ夢を見るとは……」
尭深「しかもかなりリアルな夢……」ズズズ
淡「予知夢だったりして〜……」
誠子「あんな未来なんて願い下げだよ……」
照「尭深の本性も見ることができた」
誠子「そういやカラオケでトリセツ歌ってたな……」
菫「ドッキリではなかったというのか……?」
淡「でもみんなも本性剥き出しだったよ?」
誠子「大星は結構キツかったな」
淡「まあ可愛いから許せちゃうよね?」
菫「今は高校生だからまだいいが、な」
115 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/21(木) 17:58:44.85 ID:sQkdY2k90
淡「テルも独占欲強いね〜!びっくりした!」
照「頑固なだけだと思う」
菫「それは一理ある」
淡「亦野先輩は……フツー?」
誠子「えっ、もっと他に何かないの?」
菫「いや、普通であることを喜べ」
誠子「あ、そうですね」
尭深「……そういえば、あの男の人は誰だったんだろう」
淡「見たことない男だったね!」
誠子「っていうかあんな男、中々いないんじゃ……」
照「なのにみんな知らない人」
菫「いよいよ奇妙だな……」
コンコンコン
モブ「失礼します!」
菫「ん、どうした」
モブ「ウチの麻雀部の偵察に来た、という男の人が……」
淡「テーサツ!?まさか淡ちゃんがそこまで注目されているとは……!」
誠子「いや、麻雀部の偵察って言ってただろ」
尭深「……プロのスカウト?」ズズズ
照「いや、多分他の高校の麻雀部とかだと思う」
菫「ほう。自ら偵察を名乗るとはいい度胸だ……いいだろう、入れろ」
モブ「分かりました!どうぞ、こちらです……」
京太郎「えっと、長野から来ました。須賀京太郎で……す?」
淡「き、金髪高身長のイケメンじゃん!」
誠子「本当に存在したのか……」
尭深「……でもなんか既視感」ズズズ
照「どっかで見たことがあるような……」
照淡誠尭京「「「「「……あっ」」」」」
菫「……ほう」ジュルリ
カンッ
116 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/21(木) 17:59:47.80 ID:sQkdY2k90
そういえば今まで平和な虎姫だったのでsaga付け忘れてました、すみません
明日はリクエストされてたお泊まり会を投下しようと思います
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/21(木) 18:37:59.05 ID:1rWbRGV6o
おつ!
本性剥き出し虎姫怖ひ
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/22(金) 00:19:59.42 ID:klQAPM0DO
六股とか…タコ足回線じゃん
119 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 18:06:47.64 ID:a6QxyPkG0
おはようございます
今日は21:00くらいに一本投下しますね
120 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 20:58:27.54 ID:a6QxyPkG0
お泊まり会編投下します
テンションに身を任せて書いてたら超長くなったので、今回は前編ということで
121 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 20:59:10.81 ID:a6QxyPkG0
【虎姫のお泊まり会・前編】
〜平日、白糸台高校〜
淡「う〜ん、今日部活休みか〜」トテトテ
誠子「よっ、大星」
淡「こんにちは〜」
誠子「大星も移動教室か?」
淡「そうで〜す」
誠子「ん、なんか元気ないな」
淡「今日部活ないから、なんか物足りない……」
誠子「ああ、そういうことか」
淡「今日の淡ちゃんは麻雀打ちたいのに〜!」
誠子「ははは、随分珍しいじゃないか」
淡「私だってやる気のときくらいあるもん!」
誠子「まあその気持ちは分かるよ。いくら学校の予定とはいえ、打っておかないとソワソワするよな〜」
淡「……あ!そうだ!今日誰かの家に集まればいいじゃん!」
誠子「誰かの家って、例えば誰?」
淡「菫先輩でしょ」
誠子「人の家を集合場所に使うな!」
***
ヴーッヴヴッ
菫「ん、LINEか?」
照「私のスマホにも通知が来た」
菫「ということは、クラスか部活か……」
照「あるいは虎姫のグループかな」
菫「かもな。どれどれ……?」
淡
<今日の放課後、菫先輩の家に行っていい?
淡
<なんか麻雀打ちたいし!
菫「麻雀を打ちたい淡……ついにおかしくなってしまったのか?」
照「私も用事がなければ行きたい」
122 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:00:17.42 ID:a6QxyPkG0
菫「いや、まあ来るのは構わないが……」
淡
<ちな泊まりで!
菫「……は?」
照「……」
照
<菫が「おっけー♪」だって
菫「おい照!これは何だ!?」
照「私も菫の家に泊まりたい」ビシッ
菫「ドヤ顔で親指を立てるな!」
***
誠子「あ、返信きてる」
誠子「でもさすがに麻雀打って泊まり、だと普通すぎるな……」
淡
<もちろん麻雀以外にもなんかしようね!
菫
<なんか、とはなんだ。というかそもそも私はOKしていn
照
<菫はお泊まり大歓迎だって
淡
<でも何しようかなぁ
誠子「ありゃ、大星も同じこと考えてるみたいだな」
誠子「こういう時にとんでもない案を出すのって……」
――――――――
尭深『1番と3番がキス』
誠子『!?』
淡『1ば……って私じゃん!』
照『やっとディープになってきたね』
誠子『まだ二回目ですよ!?』
淡『でもキスだけでしょ?だったらお互いおでこに軽くやっちゃえば』
尭深『勿論舌を入れてください』ズズズ
――――――――
誠子「尭深だ!まずい!尭深がこの会話を見る前に返信しないと……」ヴーッヴヴッ
123 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:01:01.47 ID:a6QxyPkG0
尭深
<闇鍋。
誠子「やりやがったあああああああ!」
教師「うるさいぞ、亦野」
誠子「あ、すみません……」
淡
<んじゃ、各自泊まるための道具と好きな食材三つ持って、放課後菫先輩の家ね!
菫
<待て、勝手に話を進めr
照
<わかった
尭深
<了解です。
誠子(既に胃が痛い……)
〜放課後、弘世宅〜
ピンポーン
菫「はい」ガチャッ
淡「えへへ、来ちゃった♪」
菫「だと思った……もはや何も言うまい。上がれ」
誠子「心広すぎますよ弘世先輩……」
菫「もう手遅れだからな。それに……」
照「……」ワクワク
尭深「……」ソワソワ
菫「……二名ほど、淡より楽しみにしてる奴がいるから」
誠子「あんな宮永先輩と尭深、初めて見ましたよ……」
淡「あっ、みんなちゃんと食材持ってきた〜?」
照「もちろん」
尭深「言い出しっぺが忘れるわけがない……」
誠子「なーんて言ってますけど、絶対鍋に入れないようなもの持ってきてますよ」
菫「あの微妙なドヤ顔を見る限り、そうなんだろうな……」
124 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:01:50.21 ID:a6QxyPkG0
〜菫の部屋〜
淡「あれっ、この部屋入ってもいいの?」
菫「ああ、問題ない」
菫(幻夢コーポレーションが持ってたガシャット収納ケースが手に入ったからな)
照「あれれ〜、おかしいぞ〜。このケース見たことある〜」
菫「照だけ泊まらない、ということでいいな?」
照「ごめんなさい」
誠子「宮永先輩を手懐けてる!?」
淡「お、雀卓雀卓〜!早く打とうよ!」
照「うん」
尭深「打ちましょう……」ズズズ
誠子「着席早いな!」
菫「えっと、先に亦野が打つか?」
誠子「ああいや、私は後でいいですよ」
菫「そうか。じゃあラスが抜けるということにしよう」
淡「負け抜けだね!」
照「絶対に負けないから」
尭深「いっぱい稼ぎます……」
菫「やたら気合い入ってるな……」
誠子「じゃあ晩ご飯まで打ちまくりますか〜」
淡「おっけー!じゃあ対局スタート!」
ロン ロン ローン!
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
誠子「結局私と弘世先輩だけ負け続けるという……」
菫「やる気が対局結果に思い切り出てしまった……」
淡「いや〜勝った勝った!」
照「ありがとうございました」
菫「淡と照の二人はいつも勝っているとして……」
尭深「……ふぅ」ズズズ
誠子「オーラス以外であんなにいきいきと打てるんですね……」
菫「勝つまで打とうと思ったが、日も暮れたしお腹も空いた……」
照「菫、今お腹空いたって言ったよね?」
菫「え?ま、まぁ言ったが」
尭深「お腹が空いたということはつまり……」
淡「お鍋の時間!!」
125 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:02:47.60 ID:a6QxyPkG0
菫「はぁ……わかった。カセットコンロと鍋を持ってくるからちょっと待っててくれ」
誠子「あっ、手伝いますね」
菫「すまない……」
淡「菫も食材持ってきてね〜」
菫「わかっている!」
誠子(ちょっと楽しそうなんだよなぁ……)
***
菫「ほら、持ってきたぞ」
淡「おお〜!鍋だ〜!」
照「じゃあ早速やろう」
尭深「……楽しみ」
誠子「えっと、調味料は弘世先輩の家にあるものをお借りしました」
淡「へ?調味料?」
菫「鍋をするのだから、当たり前だろう」
淡「だって闇鍋だよ?」
誠子「闇鍋っていうのは、普通鍋に入れる食材を持ち寄って、暗い所でそれを入れるんだぞ?」
淡「え、普段鍋にして食べてるやつってこと?」
菫「逆に鍋に入れないものを鍋にしてどうする……」
照「えっ、ウソ」
尭深「……きっと大丈夫」
淡「ま、まあとりあえず電気落とそう!」
誠子「いや、その前にスープをだな」
照「スープがあるの……?」
菫「鍋なんだから当たり前だろう」
誠子「多分、この醤油ベースのやつで大丈夫ですよね?」
尭深「しょ、醤油ベースなの……?」
菫「問題ないだろう」
照&尭深「「問題ないの……?」」
誠子「……よし、準備完了。じゃあ電気消しますよ〜」パチッ
淡「うわっ、真っ暗だ!」
照「じゃあ今回は年下から入れていこう」
126 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:03:19.67 ID:a6QxyPkG0
淡「私からだ!よぉ〜し、入れるぞ〜!」
淡(まずは普通に美味しそうなやつから……)
大星淡、一投目:水餃子
誠子「次は私ですね」
誠子(正直このテンションだと、弘世先輩も何を入れるかわからない……)
誠子(私が良心にならなければ!)
亦野誠子、一投目:豆腐
尭深「次は私……」
尭深(さすがに最初は普通の食材を入れる……)
渋谷尭深、一投目:ねぎ
照「次は私だね」
照(きっとみんな無難なものから入れてるはず……私も合わせよう)
宮永照、一投目:チョコレート
菫「そして私か……」
菫(いたずらしてみたい気もするが、まだ早いな……)
弘世菫、一投目:白菜
淡「一周目終わり〜。まだみんな変なもの入れてないよね?」
照「全然大丈夫」
淡「じゃあ二週目いっちゃうか!」
誠子「変なもの入れるにしても、程々にしておけよ〜」
127 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:04:04.22 ID:a6QxyPkG0
淡「大丈夫だって!」
淡(とは言ったものの……もうやばいのしかない!まぁでもしょうがないか!)
大星淡、二投目:ポテトチップス(コンソメ味)
誠子「よ〜し、じゃあ入れますね」
誠子(大星の方からガサガサ聞こえたし、スナック菓子でも入れたかな?)
亦野誠子、二投目:白滝
尭深「そろそろ、やっちゃっていいかな……」
尭深(でもやっぱりこういうのは渋みがあった方が美味しい、はず……)
渋谷尭深、二投目:粉末状の茶葉
照「種明かしすると、私は普通のものしか持ってきてない」
照(おしることかに入れると美味しいから全く問題ない)
宮永照、二投目:いちご大福
菫「いよいよ二週目も終わりか」
菫(まだだ、こらえるんだ……!こういうのは最後に台無しにしてこそ意味がある!)
弘世菫、二投目:えのき茸
淡「いよいよトドメの三投目!」
菫「やはり皆考えることは一緒か……」
誠子「トドメって言うな!ってか多分もうトドメ刺されてます、早い段階で!」
128 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:04:55.40 ID:a6QxyPkG0
淡「まあまあ、ウルトラミラクルスーパーノヴァ淡ちゃんに任せて!」
淡(とはいえ、これは合わない気がする……けどもう引き下がれない!)
大星淡、三投目:からあげ
誠子「最後の私の番か……」
誠子(多分これ、普通の鍋に入れたら美味しかったんだけどな……)
亦野誠子、三投目:ブリの切り身
尭深「ここまで無事美味しく進んできた……」
尭深(もう入れちゃっていいかな、パーティー感もあるし……)
渋谷尭深、三投目:ショートケーキ
照「さあ、お待ちかねのラスト」
照(これは絶対に美味しい、美味しくない訳がない)
宮永照、三投目:レアチーズケーキ
菫「これで終わってしまうのか……」
菫(だが悪くない、むしろ完璧すぎるのではないだろうか?)
弘世菫、三投目:デスソース
誠子「いや、もうやばい!臭いが、が、やば、い……!」
淡「何このピリピリする感じ!ムリムリ!」
尭深「……でもここで食い下がったら闇鍋の意味が、ない」
菫「さあ、食べようじゃないか!私達の闇鍋を!」
129 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:05:27.96 ID:a6QxyPkG0
照「いただきます」パクッ
菫「照、最初は何を食べた?」
照「これは……豆腐かな。美味しい」モキュモキュ
誠子(お、美味しい……?)
菫「そうか、では私もいただこう」パクッ
誠子「今何食べました?」
菫「これは鶏肉だな……っ!?」
淡「鶏肉ってことは私のからあげかな?」
誠子「あれ、大星意外とまともなもの入れたな」パクッ
淡「でしょでしょ?」
誠子「……おえっ、これ生クリームとスポンジケーキだ」
尭深「私のショートケーキ」
誠子「なんつうもん入れてんだよ!」
照「えっ」
菫「から、い、いや、甘味が……じゃない、渋い味がする……!」
尭深「お茶の粉末も入れました」
誠子「もはや鍋じゃねえよ!」
淡「とりあえず私もたーべよっ」パクッ
誠子「……何食べた?」
淡「ん〜、多分魚」
誠子「私が入れたブリだ」
淡「でもスープのせいで味覚壊れそう……」
照「これも美味しい」モキュモキュ
菫「これは餃子に……白滝か」モキュモキュ
誠子「なんであの味付けで平然と食べられるんだろう……」
淡「私ね、ポテチのコンソメはあれだけど、他は餃子とからあげ入れたんだよ?」
誠子「意外とまともじゃないか……今回は大星が常識人枠で助かったよ」
尭深「……これ、もちもちしてる」モキュモキュ
照「あっ、私のいちご大福」
菫「これは……チーズか?」
照「あっ、私のレアチーズケーキ」
誠子「それ食後のデザートで良かったんじゃないですかね!?」
淡「私も食べなきゃなくならないよね……」パクッ
菫「そうだ、遠慮せずにドンドン食べろ!」
淡「……これ、きのこかな?」
菫「私が入れたえのき茸だな」
誠子「一応まともなものも入れたんだ……」パクッ
淡「亦野先輩それ何?」
誠子「なんか歯ざわり悪いな……多分大星のポテチ」
淡「そっか。なんか、ごめんなさい」
130 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:06:11.14 ID:a6QxyPkG0
尭深「これは白菜かな……美味しい」モキュモキュ
菫「ねぎに味がしみているな……これはいい」モキュモキュ
モキュモキュ モキュモキュ モキュモキュ カイワガヘッタ… ミンナコワイヨ!
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
淡「うう……もう食べたくない」
菫「なんだ淡、情けないな」
尭深「……美味しかったね、淡ちゃん」
誠子「大星に同情するよ……うぷっ。電気付けますね」パチッ
菫「……」プルプル
尭深「……」プルプル
誠子「見栄張ってたのかよ!?」
照「ふぅ……お腹いっぱい」ケロッ
誠子「宮永先輩は本当に大丈夫なんですね!」
淡「亦野先輩……いつもツッコミに回ってくれてありがとう」
誠子「いや、それはいいから無理して動くなよ?」
淡「私、今度からあまりボケないようにするね……」
誠子「ボケてる自覚あったのか……まあいいや。とりあえず鍋片付けてくる」
照「私は何をすればいい?」
誠子「えっとですね、この部屋を全力で換気しつつ三人の介護を……」
照「わかった。換気だね」ギュルルル
誠子「右手の竜巻で換気できるの!?」
To be continued...
131 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/22(金) 21:08:09.73 ID:a6QxyPkG0
前編、投下しました
後編は多分お風呂とピロートークやります
明日投下できるかな……?厳しそうだったら短編安価取ってその場で書きます
闇鍋やってみたい
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 02:31:56.25 ID:6/Aai4CPo
おつおつ
咲SS……闇鍋……淡……うっ頭が
133 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 19:23:12.79 ID:DJB5nuYw0
おはようございます
今日はちょっと投下厳しそうなので、安価で2,3レスくらいのやつを二個くらい書こうと思います
ってことでまず一つ目
内容は 安価+3 で
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 19:23:37.06 ID:PzstF9f6o
菫のコレクション消失
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 19:31:29.21 ID:bbBMoICDO
あわあわダイエット
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 19:44:06.98 ID:ij5lgATBo
虎姫幼少期
137 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 19:46:27.53 ID:DJB5nuYw0
虎姫の幼少期を書きます
>>134
>>135
に関してはいずれ絶対書くので!
138 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 20:11:36.35 ID:DJB5nuYw0
番外編【虎姫の幼少期】
〜宮永照の幼少期〜
界「さて、今年も家族麻雀を行うわけだが……咲」
咲「わかってるよぅ、負けたらお年玉でしょ?」
界「話が早くて助かる。照も負けたらお年玉没収な」
照「全然いいよ」
界「なに?あまりダメージないか……」
咲「お姉ちゃんはお年玉よりお菓子のほうが効果あるよ〜」
照「さ、咲!」
界「そうか、じゃあ照は負けたらいちご大福無し!」
照「絶対負けない……」ゴゴゴ
―――その時チャンピオンの片鱗が見え隠れしたとか何とか。
〜弘世菫の幼少期〜
菫「プリキュア可愛いなぁ」
菫「私もプリキュアになりたい!」
菫「……っと、まだプリキュア始まるまで時間かかるよ〜」ピッ
『オレァクサムヲムッコロス!』
菫「相川さん、カリス……かっこいい!」
菫「武器もズバーンって!かっこいい!」
菫「王子様みたい……!」
―――シャープシュートと仮面ライダー好きが始まる瞬間であった。
〜渋谷尭深の幼少期〜
尭深「喉乾いたなぁ……」
祖母「そうかい、じゃあお茶を淹れてあげるよ」
尭深「お茶?ジュースがいいなぁ」
祖母「まあまあそう言わずに、ほら」
尭深「……ありがとう」ズズズ
尭深「……おいしい!」
祖母「そうかい、それはよかった」
尭深「おばあちゃん、おかわり!」
祖母「はいはい。じゃあ羊羹もあげるよ」
尭深「羊羹……?」パクッ
祖母「どうだい?」
尭深「おいしい!羊羹もお茶も、すっごくおいしい!」
祖母「いつでも淹れてあげるからね」
―――この頃から毎日お茶を飲んでいるようだ。
139 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 20:12:04.97 ID:DJB5nuYw0
〜亦野誠子の幼少期〜
誠子「夏休みだからお父さんと川に釣りに来たけど……」
誠子「初めてだしわかんない!サッカーしたい!」
父「まあそう言わずに、言われたとおりにやってみな」
誠子「餌を付けて……ってミミズなんだ」
父「お前がアウトドアな人間でよかったよ」
誠子「ミミズくらい誰でも触れるよ……よし」
誠子「これを川に、投げる!」ヒュンッ
誠子「次はどうすればいいの?」
父「後は魚がかかるまで待つだけだ」
誠子「えぇ〜めんどくさいよって、あれ。なんか竿が重い」
父「かかってるんじゃないか?リール回して引っ張ってみろ」
誠子「分かった……こう、かな」
誠子「あっ、釣れた!なんか釣れたよ!」
父「鮎か……よし、あとで塩焼きにでもして食うか」
誠子「釣りって楽しいね!」
―――結局宿題がギリギリになって母親に叱られた。
〜大星淡の幼少期〜
淡「お母さ〜ん、友達とお出かけしてくる」
母「わかったけど、気を付けなさいよ」
淡「わかってるよ!行ってきま〜す!」ガチャッ
母「……はぁ、最近の女の子って活発ね……」
***
淡「おまたせ〜!」
モブ男1「遅いぞ淡〜」
モブ男2「俺達もそんなに待ってないけど」
淡「ごめんごめん、何する?」
モブ男1「向こうの公園でサッカーやろうぜ!」
淡「いいよ!早く行こっ?」
モブ男1(可愛いなぁ、淡)
モブ男2(一緒にいるだけで癒やされるわ……)
―――無自覚で男共を翻弄していたらしい。
カンッ
140 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 20:14:04.26 ID:DJB5nuYw0
なんかすごく勢いで書きました
菫の特撮好き設定なんてこのSSだけの話なのに思いっきり書いてしまった……
時間的にもう一本書けそうな余裕があるので、安価取ります
安価+3 虎姫以外でいってみましょうか
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 20:15:33.94 ID:BZIgnMfe0
穏乃
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 20:31:49.12 ID:ij5lgATBo
しず
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:18:53.58 ID:bbBMoICDO
ノンケ和
144 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 21:25:17.25 ID:DJB5nuYw0
ノンケ和か……京太郎召喚するか
ガツガツいく系か純愛か、ですかね
いわゆる淫ピかそうでないか
どっちがいいか下3まで多数決取ろうかな
1.ガツガツ誘う淫乱系
2.恋する乙女の純愛系
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:34:54.17 ID:6/Aai4CPo
2
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:35:04.04 ID:BZIgnMfe0
2
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 21:35:06.11 ID:anAs3cENo
2
148 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 21:36:01.30 ID:DJB5nuYw0
了解しました〜
では書いてきます
地の文入るかも
149 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:52:06.44 ID:DJB5nuYw0
純愛書くの難しすぎてめっちゃ手間取った……
パパっと投下します
150 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:52:42.38 ID:DJB5nuYw0
番外編【恋する乙女、原村和】
私、原村和は恋をしています。
出会いは、高校で入った麻雀部でした。
「おはよう、和ちゃん」
「おはようございます、咲さん」
朝、いつもの道を歩いていると、後ろから私を呼ぶ声がしました。
そういえば、この人を麻雀部に引き入れたのも彼でしたっけ。
「今日は須賀君と一緒じゃないんですね」
「さっき京ちゃんから電話があってね。風邪引いちゃって休むんだって」
「そう、ですか」
入部したての頃の私であれば、さほど興味を示さない報告だったと思います。
しかしその報告に、私は意図せず不機嫌になってしまいました。
「どうしたの、和ちゃん。なんか嫌なことでもあった?」
更にはそれが表情に出てしまっていたようで、咲さんに心配を掛けてしまいました。
「なっ、なんでもありません!」
自分でも訳が分からなくなってしまい、動揺を隠せなくなった私はその場を早足で去りました。
確かに、私は咲さんほど、須賀君と仲が良いとは言えません。
それでもお互い連絡先は知っていますし、連絡するなと忠告したことなど勿論ありません。
―――どうして、私には教えてくれないのでしょう。
***
「いやぁ、ご迷惑をおかけしました!」
「ようやく戻ってきたわね」
凡そ反省しているとは思えない、ふやけた謝罪を重ねる須賀君を、部長は叱りません。
麻雀部の全員が、雑用などを一気に引き受けてくれる彼に助けられていることを知っているからです。
ですがそれでも、須賀君のいないたった一日を我慢できなかった人がいて。
「まったく、犬のくせに風邪とは情けないじぇ!泣いて詫びながらタコス作れ!」
「犬でも病気にはなるだろ!ったく仕方ねえな……」
病み上がりの彼に、優希は早速駄々をこねました。
そんな優希に呆れた様子で、彼は渋々、部室の台所へ歩を進めます。
「あの、須賀君?折角復帰したのに、優希の我儘に付き合う必要はないんですよ?」
「別に強制されてるわけじゃないし、後でこいつが騒がしくなる方が面倒だろ」
「なにを〜!私を悪く言った罰として、タコス三つ作れ〜!」
「あぁもう、はいはい。分かりましたよっと」
相も変わらずめちゃくちゃで筋の通らない優希の注文を、二つ返事で引き受ける須賀君。
恐らく優希も、彼がこの部活を支えてくれていることは承知しているはずです。
だというのに次から次へと欲求不満を垂れ流し、彼は嫌な顔ひとつせずに聞いてくれる。
彼の負担になるのは分かっています。それでも。
「ちょっぴり、羨ましい……」
「ん、なんか言ったか?和」
「い、いえ!何も言ってません!」
「そうか、なんかその、すまん」
照れ隠しにしては騒々しい返答をしてしまい、須賀君は申し訳無さそうな顔をします。
きっとこういうことが積もり積もって、彼の中での私の評価が下がってしまうのでしょう。
咲さんや優希は、あんなに裏のない態度で彼と接しているのに。
―――私も素直になって、この気持ちを伝えたいのに。
151 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:53:23.02 ID:DJB5nuYw0
***
「じゃあお疲れ様でした。帰るぞ、咲」
「待ってよ、京ちゃん!」
とっぷり日も暮れて、今日の部活動も終わりました。
そそくさと帰る須賀君の後を、まるでペットのようにくっついて帰る咲さん。
私も同行しようと思ったのですが、その前に一つ、確認したいことがありました。
「部長、ちょっと聞きたいことがあるのですが」
「あら?何かしら」
私を待ってくれていた優希も送り出して、いよいよ部長と二人だけの空間になった部室。
ずっと胸につっかえていたある疑問を、私は恐る恐る口にします。
「……最近、ある男子と他の女子が一緒にいるのを見ると、苦しいくらいに胸が痛んでしまいます」
「あら、その大きな胸が?」
「ま、真面目に聞いてください!」
私の真剣な表情を見て、部長は軽い冗談を言います。今思えば、きっと私の緊張を解そうとしてくれたのでしょう。
「それで、その……」
「その?」
「……この痛みって、何でしょう?」
「まさか和から、そんな質問が飛び出るとはね」
私が質問を言い終えると、部長はクスクスと笑って、それから、待ってましたと言わんばかりのしたり顔で、こう答えてくれました。
「それはズバリ、恋よ」
「恋、ですか」
「そういうのを解決するには、直接本人に気持ちを伝えるのが一番!」
部長は親指を立てて、それからおもむろに携帯を取り出し、誰かに電話をかけます。
きっと、私がこの話を持ちかける前から、部長は全部お見通しだったのでしょう。
それから部長は立ち上がり、部室を後にします。
「じゃ、後は和次第よ。あ、鍵閉めておいてね。じゃっ」
途端に静まってしまった部室に、私は呆然と立ち尽くしてしまいました。
何をするでもなく身動きが取れなくなった私が我に返ったのは、自分の心音を感じたのと同時でした。
今からここに、彼が来るだろう。
それを考えただけで、顔中が熱を帯びていくのが分かりました。
152 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:54:25.88 ID:DJB5nuYw0
ちょうどその時です。
「す、すみません部長!……って、和?」
部屋に飛び込んできた須賀君は、ただ一人取り残された私を見て首を傾げます。
その視線はチラチラと私の胸を向いていて、少しいやらしいです。
でも今は、そんなことはどうでもいい。
「あの、須賀君。言いたいことが……」
「どうした?なんか悪いことしたか?」
「いえ、そういうのではなく……」
いざ彼を目の前にすると、思うように言葉が出てこなくなりました。
言いたいことが喉元で引っかかっては、落ちていく。そんなことを幾度となく繰り返し、やっと言えた言葉は。
「私、須賀君のことが―――」
―――好きです。たった四文字、並べるだけなのに。誰だってできるような、簡単なことなのに。
今の私には、それが途轍もなく難しいことのように思えてしまいました。
「俺が?よくわからないけど、早く帰ろうぜ。もう暗いし、家の前まで送ってくよ」
押し黙った私を見るに見かねて、彼は気を利かせてくれます。
折角用意した告白も最後まで言えず、頭に上っていた血がすっと引いていきました。
でも今は彼の優しさが、ただただ嬉しくて。
私が恋した王子様。
ちょっぴりスケベで、気が利いて、
鈍感すぎる人でした。
カンッ
153 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/23(土) 22:55:14.39 ID:DJB5nuYw0
明日はお泊まり会後編を投下します
遅くなってすみませんでした
154 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/24(日) 16:54:05.36 ID:7I+P8agX0
すみません
今日ちょっと急用入ったので投下できません
明日こそは投下します……
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/24(日) 17:56:37.82 ID:JzFurGMDO
イブに急用か…
156 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/25(月) 16:44:01.46 ID:Uu2kAsH20
今日は21:00くらいに投下できそうです!お待たせしました……
ちなみに急用って言っても人と関わる用事じゃないから、ね
大都会のイブを一人で歩くのほんと怖かった
157 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/25(月) 20:33:46.32 ID:Uu2kAsH20
先輩に呼び出し食らうとかそんなん考慮しとらんよ……
ちょっと外出しますが、日付変わる前に投下したい
訂正箇所を直すだけなので多分大丈夫、ほんと申し訳ないです
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 20:45:16.38 ID:VaBOSs5xo
まっとるで
159 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/26(火) 21:48:57.51 ID:laRSizz10
昨日、終電を逃す
本日、クリスマス終わったっつ―のに男から呼び出し
何なのこれ……
ここ数日更新できなくてごめんなさい……
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:15:41.43 ID:DUy8WoFeo
お前の終電事情だの男から呼び出しだの死ぬほどどうでもいい
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:30:54.76 ID:8J3QzJoDO
生存報告は大事
ただし「パソコンが壊れた」「ちょっと書き直す」「風呂入ってくる」は要注意
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 22:43:51.71 ID:pmyvOGvwo
うい
163 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:00:37.53 ID:cvRa9zr70
ようやく投下できる状況になったので投下しますね
164 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:01:18.09 ID:cvRa9zr70
【虎姫のお泊まり会・後編】
〜弘世宅、菫の部屋〜
誠子「鍋の片付け、終わりましたー」
照「こっちもちゃんと換気できたよ」
誠子「本当に右手で空気回したんですね……」
淡「淡ちゃんもふっかーつ!」
尭深「口直しのお茶、飲む?」
淡「いいの!?飲む飲む!」
誠子「あの、弘世先輩は……?」
尭深「お風呂に行った……」ズズズ
淡「なんかでっかいお風呂あるらしくて、みんなで入れるかどうか確認しに行ったの!」
誠子「スケールがでかいな……」
照「んー、これかな」ガサゴソ
淡「あれ、テル何やってるの?」
照「このケースをご覧下さい」
誠子「なんのハードケースですか?」
照「この中には……」ガチャッ
尭深「……花家先生のガシャット」
淡「へ?なにこれ」
誠子「まさか弘世先輩がこの前自室に招き入れてくれなかった原因って……」
照「もちろんこれです」
淡「ねえ尭深先輩、これなに?」
尭深「これは仮面ライダーの変身アイテム……」
淡「えっ、あっ、ニチアサって、あぁ……」
誠子「まあそれはわかりましたけど、これがどうかしたんですか?」
照「今からこっそり隠そうと思う」
誠子「えっ!?それやばいんじゃないですか!?」
淡「菫先輩に怒られるよぅ〜」
尭深「泊まりは中止になったりするかも……」
照「でもよく考えてほしい」
淡「ん?」
照「お泊まり会なんだから、こういうイベントはあるべきだと思う」
誠子「いや、闇鍋やりましたよね!?」
照「あれは普通の鍋。面白みがなかった」
淡「そんなこと言ってるのテルだけだよ!」
照「でもやってみたくない?」
尭深「……ちょっと面白そう」
誠子「尭深ァ!!」
165 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:01:58.30 ID:cvRa9zr70
照「決まりだね。じゃあまず淡はこれを持ってて」
淡「この黄色いやつでいいの?」
照「ちなみにそれは、紛失したら一番菫が怒るやつ」
淡「なんで私に押し付けたの!?」
照「誠子はこれ」
誠子「このオレンジのやつですか」
照「私がドラゴナイトハンターを持って、尭深はこれ」
尭深「二つ目のギアデュアルβ……」
照「各自カバンに隠して菫の反応を楽しもう」
誠子「嫌な予感しかしない……」
***
菫「待たせた。風呂の準備ができたぞ」
淡「ほんと!?入ろう入ろう!」
照「準備万端」キリッ
尭深「むしろこの時を待ってた」キリッ
誠子「なんか二人とも目が怖いんですけど……」
菫「よし、じゃあ案内するからついてきてくれ」
淡「おっふろー、おっふろー!」
誠子「最近シャワーとかばっかりだったし、久々にゆっくりするか〜」
照「尭深、作戦はわかってるよね」ヒソヒソ
尭深「はい、勿論です。どさくさに紛れて……」ヒソヒソ
照「菫を揉みしだく」ヒソヒソ
尭深「淡ちゃんを揉みしだく」ヒソヒソ
照&尭深「……あれ?」
誠子「やっぱりさっさと上がるか……」
〜脱衣所〜
菫「まあとりあえず服を脱いで、そこら辺にまとめておいてくれ」
照「分かった」ヌギッ
淡「おっ、テルの下着可愛い!」
照「淡のも似合ってる。勝負下着?」
淡「へ?あ、えっと、しょ、勝負下着じゃないよ!///」
尭深「照れてる淡ちゃんも可愛い……」
淡「なっ、た、尭深先輩のだって可愛いし!」
尭深「私は勝負下着だから……」
淡「えっ」
誠子(こういう会話には入りづらい……)
菫「そ、その……私のは、どうだ?」
淡「んー、ちょっとダサいかな」
菫「なっ……!」
166 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:02:33.97 ID:cvRa9zr70
淡「とにかく、早くお風呂入ろーよ!」トテトテ
照「そうだね」テクテク
尭深「あ、私も行きます」テクテク
菫「……私は泣いてなんかないぞ」
誠子「はいはい分かりましたから、弘世先輩も風呂に入りましょうね」
〜浴場〜
淡「すっご―い!めっちゃ広い!」
誠子「下手したら温泉の大浴場サイズですよ……!」
淡「テルー!髪と体洗ってあげる〜!」
照「ほんと?じゃあお願いしようかな」
尭深「じゃあ淡ちゃんを私が洗ってあげる」
菫「では私は尭深を」
誠子「……」
淡「……」ジー
照「……」ジー
尭深「……」ジー
菫「……」ジー
誠子「……いや、乗らないですよ?」
淡「まあ、予想してたけどね」フフッ
誠子「なんか腹立つな!」
ワイワイガヤガヤ
誠子「ふぅ……髪が短いから洗うの楽なんだよね」
誠子「にしても、騒がしいなぁ。何やってんだろ」
***
淡「じゃあテルの体洗うね!まずは〜、胸!」
照「いやーん、えっち」
淡(あれ、思ってた以上に……ない)
照「淡どうしたの?いきなり固まっちゃって」
淡「い、いやぁなんでもな……」
尭深「すきありっ」
淡「ひゃうっ!?」
尭深「なるほどこれは……やっぱり成長期」モミュモミュ
淡「ふぁ、た、たかみせんぱぁい、や、やめぇ……」
尭深「悶える淡ちゃんが可愛すぎる……」モミュモミュ
菫「こっちもすきあり!」
尭深「……?」モミュモミュ
菫「なっ、なぜ動揺しない!」モミュモミュ
尭深「もう、慣れてますから……」モミュモミュ
菫「えっ」モミュモミュ
167 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:03:13.98 ID:cvRa9zr70
淡「ちょっと尭深先輩!触りすぎ!」
尭深「あっ、ごめんね?」
菫「私はもう少しこうしているぞ」モミュモミュ
淡「なんで?」
菫「なんでってそれは羨ま……けしからんものだからだ!」
淡「よくわかんないけど私もやる!」
照「あの……」
尭深「淡ちゃん。私の胸に飛び込んでおいで」
淡「尭深せんぱ〜い!」
菫「なっ、淡!そこをどけ!」
照「体を……」
淡「菫先輩はダメ〜!ここ私の特等席だもん!」
菫「何だと!?そんなはずはない!なぁ尭深?」
尭深「え?え、えぇ、まぁ……」
菫「何だその微妙な反応は!」
照「あの……」
淡「ほら!尭深先輩もそう言ってることだし!」
尭深「可愛いなぁ淡ちゃん」
菫「頼む!少しでいいからそこを譲ってくれ!」
照「……」ギュルルル
淡&菫&尭深「「「ご、ごめんなさい!」」」
ギャータスケテー
誠子「……楽しそうで何より」
誠子「……胸、欲しいな」ボソッ
〜菫の部屋〜
照「えー、菫の部屋でございます(鼻声)」
淡「それは色々とアウトだよ!」
誠子「いやー、それにしてもお風呂気持ちよかったですね!」
尭深「途中で宮永先輩が無差別に人の胸を触り始めたのはびっくりしたけど……」
照「だって誰も私の胸を揉んでくれなかったから」
淡「そういえばおっきくしたいって言ってたもんね」
誠子「尭深もどさくさに紛れて似たようなことしてたけどな」
168 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:03:41.04 ID:cvRa9zr70
菫「すまない、待たせた」ガチャッ
淡「あれ、何してたの?」
菫「ふふふ、知りたいか?」
誠子「勿体ぶらないでくださいよ〜」
菫「風呂上がりと言えばアイス!つまり!」
照「ガリガリ君!」
菫「フレーバーも後種類用意したぞ!」
誠子「ソーダに巨峰、梨とコーラに……温泉まんじゅう味?」
尭深「明らかに地雷……」
淡「つまり、じゃんけんだね!」
菫「よく分かってるじゃないか!最近の淡はいい子だなぁ」ナデナデ
誠子「弘世先輩のテンションがおかしい……」
照「じゃあ勝った人から選べる、ということで」
淡「よっしいくぞー!じゃんけん」
全員「「「「「ぽん!」」」」」
淡「あっ……」チョキ
菫「なに……?」チョキ
尭深「そんな……」チョキ
誠子「やっちゃった……」チョキ
照「あいあむちゃんぴおん」グー
淡「えぇ〜ずるいよ!」
誠子「まあじゃんけんの結果だし」
尭深「次は勝てばいい……」
菫「さあ照、選べ」
照「勿論これ」ヒョイッ
菫「そ、それは……!」
169 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:04:06.14 ID:cvRa9zr70
尭深「温泉まんじゅう味……」
誠子「的確に地雷を踏み抜いた!?」
淡「ねぇなんでそれなの?」
照「温泉まんじゅうが甘くないわけがない」パクッ
誠子「えっと、お味は……?」
照「おいしい。これにはつぶあん派の私もびっくり」
尭深「ということは中にはこしあん……」
菫「アイスに入れるもんじゃないだろ……」
淡「さ、仕切り直して次やろう!」
誠子「そ、そうだな!よし!じゃんけん」
淡&菫&尭深&誠子「「「「ぽん!」」」」
淡「ふっふっふ……」パー
菫「完璧だな……」パー
尭深「ごめんね、誠子ちゃん」パー
誠子「いや、まあ地雷消えたんでいいですけど」グー
淡「じゃあ私ソーダ!」ヒョイッ
尭深「コーラで……」ヒョイッ
菫「こ、こういうのは年功序列だろう!まあ私は巨峰が残ってるからいいが……」
誠子「あ、じゃあ残り頂きますね!」
尭深「誠子ちゃん、なんか嬉しそう……」
誠子「実は梨が一番のお気に入りだからな〜」
菫「食べたら向こうで歯を磨いて、寝るか」
淡「はーい!」
***
淡「いやー、お風呂上がりのアイスはやっぱり最高だね!」
誠子「そういや大星、本当にソーダでよかったのか?」
淡「なんで?」
誠子「なんか最初、梨ばっかり見てたから」
淡「んー、亦野先輩、今日一日大変そうだったし」
誠子「なんだかんだで優しいんだな」
淡「でしょでしょ!」
誠子「それを言わなければ完璧だったのにな……ふぁあ」
尭深「そろそろ眠くなってきた?」
菫「布団は敷いておいた」
照「ひろびろ、ふかふか」
誠子「五人分の布団を敷ける部屋の広さにびっくりですよ……」
淡「枕投げする?」
菫「人の部屋で枕を投げるな!」
尭深「おやすみなさい……」
誠子「早いな!?」
菫「ほら、電気消すぞ」
淡「ほーい」
170 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:04:33.33 ID:cvRa9zr70
パチッ
淡「……菫先輩」ボソッ
菫「なんだ」ボソッ
淡「この前菫先輩に告白してた男子、どうしたんですか?」ボソボソ
菫「なっ、なぜ知っている?」ボソボソ
淡「実はこっそり見てた!」ボソボソ
照「その件なら、菫は振ったよ」ボソボソ
菫「照!?」
淡「しーっ!声大きいよ」ボソボソ
菫「す、すまない」ボソボソ
淡「でもあの人、成績優秀、運動神経抜群のイケメンってことで有名だよね?」ボソボソ
照「淡、菫のシュミを思い出して」ボソボソ
淡「シュミ、あー、うん」ボソボソ
菫「そっ、そういう照こそ、この前のアレはどうしたんだ?」ボソボソ
淡「えっ、テルもモテ期!?」
菫「声がでかい!」ボソボソ
淡「あうっ、ごめんなさい」ボソボソ
照「アレは二年生の子で、私に告白したんじゃないよ」ボソボソ
淡「ふむふむ」ボソボソ
照「尭深のことが好きらしかったからアドバイスしてただけ」ボソボソ
淡&菫「「えっ!?」」
尭深「そうなんですよ……」
淡「たた、尭深先輩も起きてたの!?」
菫「ど、どこから聞いてた?」
尭深「さ、最初から……」
淡「菫先輩の恋愛事情筒抜け〜」
菫「お前のせいだろ!」
171 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:05:13.25 ID:cvRa9zr70
照「なんかみんな起きてるし、声量も気にすることないね」
誠子(わ、忘れられてる……?)
淡「それでそれで、尭深先輩は告られたの?」
尭深「えっと、まあ……」
菫「で、答えは……」
尭深「とりあえずお茶を飲みました」
誠子(とりあえず!?)
照「ってことは、振ったんだ」
尭深「……はい」
誠子(伝わるの!?)
菫「照がアドバイスしたんじゃないのか?」
照「『お菓子を食べれば大丈夫』って言った」
菫「全然アドバイスになってないじゃないか!」
尭深「淡ちゃんはそういう話、ないの?」
淡「へ?ぜ、全然ないよ〜」
淡(この前男に襲われそうになったのを助けてくれた人がいる、なんて言えない……!)
誠子「本当はあるんじゃないのか?例の執事さんの件とか」
淡「え?ま、亦野先輩!それ言わないでって……」
菫「ほう……」
尭深「執事さん……」
照「詳しく聞きたい」
菫「……ん?待て、亦野はどこから起きていた?」
誠子「えっと、大星の『この前菫先輩に告白してた男子』のところからです」
菫「最初じゃないか!」
照「ねえ淡、その執事さんって?」
淡「なんかわかんないけど、金髪の人と一緒にいた!」
尭深「それって淡ちゃんのこと?」
淡「違う違う!なんか五人組?のうちの一人に畏まってた」
菫「執事なんて本当に存在するのか……」
照「淡はそれにときめいちゃったんだね」
172 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:05:53.28 ID:cvRa9zr70
淡「そ、そんなことないもん!ときめきで言ったら、亦野先輩の方がときめいてるもん!」
誠子「なっ、大星お前」
尭深「詳しくっ」
淡「最近は彼氏さんとラブラブなんですよね〜」
誠子「大星!」
菫「前にも言ったと思うが……リア充は即刻退部だ!」
誠子「違いますって!仲のいい男友達と釣りに行ってるだけです!」
照「つまりデート、ということ」
誠子「宮永先輩!」
菫「ようし、退部は先送りにしてやろう。その代わり……」
尭深「明日の部活で……」
照「こってり絞ってあげる……」
誠子「ちょ、え?やめ、やめてください!」
淡「亦野せーんぱいっ」
誠子「なんだよっ!もとはと言えば大星のせいで……」
淡「ごめんねっ♪」テヘペロ
誠子「お、大星いいいいいいいいい!!!!!!」
カンッ
173 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2017/12/27(水) 21:09:01.40 ID:cvRa9zr70
間空いてしまってすみませんでした
明日から年明けまで帰省するので、投下がかなり遅いor投下できない可能性があります
何卒ご了承ください
投下できる際は可能な限りアナウンス入れます
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/31(日) 07:32:59.25 ID:n1uvwcUxo
おつおつ
175 :
◆DbWk4vc3J.
:2018/01/19(金) 05:12:25.59 ID:3AtY5fzE0
周辺事情が落ち着いてきたので、再開します
今日の夜には一本投下できると思います
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/19(金) 08:03:50.33 ID:mo3sERNrO
お疲れ様です
待ってましたー
177 :
◆DbWk4vc3J.
:2018/01/19(金) 17:59:52.46 ID:3AtY5fzE0
本日夜9時くらいに一本投下しますね〜
178 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:49:43.74 ID:WVaSJ95G0
すみません、寝落ちしてました……
昨日上げる予定だったものを今から投下します
179 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:50:35.61 ID:WVaSJ95G0
【虎姫の海水浴・前編】
〜白糸台高校、麻雀部室〜
淡「海に行こう!」
誠子「何だよ急に!?」
尭深「水着、買わないと……」ズズズ
誠子「もう行く気じゃん!」
菫「では次の土曜の午後に買い出しして、日曜に行くか」
誠子「確定事項なんですね!?」
照「体が水に浮かないからちょっと苦手」
誠子「それ言ったら私の方が沈みますよ!」
淡「亦野先輩忙しいね」
誠子「ツッコミの仕事量が多すぎるんだよね……」ゼーハー
照「この際だから新しい水着を買う」
淡「じゃあ私も買う!」
菫「そのための買い出しだからな」
尭深「楽しみ……」ズズズ
誠子(たまには女子っぽい水着でも買ってみるか……)
180 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:51:03.32 ID:WVaSJ95G0
〜土曜、大型ショッピングモール〜
照「さて、やってきました」
淡「何色のやつにしようかな〜」
尭深「あっちにお茶のコーナーが……」
菫「あっちに特撮のおもちゃコーナーが……」
照「そっちはあとにしようね」
誠子「あとで行くんですか……」
淡「とにかく、まずは水着でしょ!」
照「このお店です」
菫「ん?ヴィレッジヴァンガードと書いてあるが」
照「あれ、案内板の通りに来たはず……」
尭深「多分逆方向じゃ……」
照「えっ」
誠子「おい大星、耳貸して」
淡「ん?なんですかー?」
誠子「なんで宮永先輩に道案内を頼んだんだよ!」ヒソヒソ
淡「しょうがないじゃん!なんかテルのやる気がすごくて!」ヒソヒソ
誠子「そうか、じゃあしょうがないな……よし!」
照「どうしたの誠子」
誠子「とりあえずお店まで行きましょう」
菫「場所は知ってるのか?」
誠子「このショッピングモールはよく来ますし、案内板はさっき見た時に大体覚えたので」
淡「マジで!?亦野先輩かっこいい!」
尭深「暗記科目、得意だもんね」
菫「やはり私の自慢の後輩だな」
照「仕方ないからついていく」
誠子「あれ、麻雀打ってる時より褒められてる……?」
181 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:51:29.94 ID:WVaSJ95G0
〜やっとこさお店に到着〜
淡「わ〜!すごい数ある!」
照「これはすごい」
尭深「目移りしちゃいますね……」
菫「さて、どれにしようか」
誠子「多分これ時間かかるやつですね」
照「一人ずつ決めた方が効率良かったりする?」
淡「たしかに、みんなに見てもらって一番似合うやつ着たいなー」
誠子「あ、じゃあ私最後でいいです。多分他の人ほど時間かからないので」
菫「最後ということは、一番期待されるやつだぞ?」
誠子「じゃあ四番目で」
尭深「なら団体戦の順番でいいんじゃ……」
淡「それだ!」
182 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:52:02.61 ID:WVaSJ95G0
〜先鋒・宮永照〜
淡「テルにはどんなのが似合うかなー?」
照「やっぱりセクシーなビキニが」
菫「似合わんだろうな」
淡「却下」
誠子「みんな冷たいな……」
尭深「宮永先輩は、ワンピースタイプが似合いそう……」
淡「それだ!」
菫「色は?」
誠子「普通に白とかじゃないですか?」
照「待って、私はセクシーなビキニが」
淡「はい!じゃあテルはこれに着替えてね!」
照「えっ、ちょ」
菫「淡、カーテンを閉めろ」
淡「あいあいさー!」シャッ
誠子「強引だな……」
尭深「淡ちゃん、どんなの選んだの?」
淡「普通の白のワンピース系のやつで、スカートっぽいのが付いてた!」
誠子「無難だけど宮永先輩にはすごく似合いそう……」
照「……着替えたんだけど」
菫「淡、カーテンを開けろ」
淡「あいあいさー!」シャッ
照「……似合う?」
尭深「最高ですね……ふふっ」
照「……そっか」
誠子「宮永先輩、ひょっとして怒ってます?」
照「……別に」
淡「これならストローハット付けてもいい感じじゃない?」
菫「確かにぴったりだな」
照「……セクシーなビキニ」ボソッ
誠子「諦めましょうよ……」
183 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:52:39.60 ID:WVaSJ95G0
〜次鋒・弘世菫〜
菫「あまり露出が多くないものにしたい」
淡「無難に黒のビキニじゃない?」
菫「お前は日本語がわからないのか?」
誠子「でも似合うと思いますよ、黒のビキニ」
照「露出反対!破廉恥だ!」
誠子「かなり恨んでるんですね、さっきの件……」
淡「じゃあ黒のえっちいやつで!」
菫「やめろと言っているだろ!」
尭深「ちょっと待ってほしい」
誠子「ん、なんかいい案でもあるの?」
尭深「弘世先輩は黒のモノキニ、これは譲れない」
淡「……なるほど」
照「……ほう」
菫「……悪くないな」
誠子「何この四天王会議みたいな空気」
尭深「もちろんとびっきりセクシーなやつで」
菫「待て、それはおかしい」
照「尭深の意見なら仕方ない」
淡「ヤムヲエナイネー」
誠子「弘世先輩も諦めましょう」
照「淡、菫とこのモノキニを試着室に押し込めて」
淡「あいあいさー!」グイッ シャッ
184 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:53:08.55 ID:WVaSJ95G0
誠子「思ってたよりサクサク決まっていきますね」
照「みんな我が強いからね」
尭深「外側からの圧力の賜物かな」
淡「確かに着る本人の意見が尊重されてない……」
照「そうだよ、気付いた?」ゴゴゴ
誠子「お、落ち着きましょう!宮永先輩のやつかなり可愛いですよ!」
照「……ホント?」
誠子「ええ!きっと男達にナンパされますよ〜」
照「……これから来るであろう尭深のセクシー水着とどっちがナンパされる?」
誠子「あ、えっと、それは……」
照「ごめん、私が悪かったよ」
菫「着替え終わったぞ」
照「淡、オープン」
淡「あいあいさー!」シャッ
菫「ど、どうだ……?」
淡「ひゃー、これはエロいですわ」
照「尭深グッジョブ」
尭深「計画通り」
菫「そ、そんなに似合ってるか?」
尭深「ええ、それはとても」
照「これで男を釣れるね」
淡「えっ、菫先輩そんなこと考えてたの!?」
菫「そんなわけないだろう!」
誠子(満更でもない顔してるなぁ……)
185 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:53:39.60 ID:WVaSJ95G0
〜中堅・渋谷尭深〜
誠子「尭深はどんなのが欲しいの?」
尭深「えっと、お茶の色の水着」
淡「お茶の色、お茶色……茶色?」
菫「普通に緑でいいんじゃないか?」
照「エメラルドグリーンとか合いそう」
淡「パレオも欲しくない?」
誠子「なるほど、それは似合いそうだなぁ」
照「あのピンクのやつは?」
菫「あの青のパレオの方がよくないか」
尭深「多分あの、白にオレンジで花が描いてあるやつがいいと思います……」
淡「それだ!よーし取ってくるね!」タッタッタッ
誠子「一番平和に決まったな」
照「ここで揉めたら帰ってたよ、私」
誠子「えぇ……」
淡「取ってきたよ!例のパレオとエメラルドグリーンのビキニ!白い花柄がついてるやつ!」
尭深「じゃあ着替えてくるね……」シャッ
186 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:54:10.26 ID:WVaSJ95G0
淡「絶対男寄ってくる感じになるよね、あれ」
誠子「まあ尭深もそれくらいは覚悟してるでしょ」
菫「何?私のモノキニより魅力的だというのか?」
淡「張り合ってる……」
誠子「ってか海に行く目的それなんですか……?」
照「うう、私なんかどうせ……」
淡「いや、テルのは逆に男寄ってきそう」
誠子「清純派的なやつですね」
照「私、可愛い?」
淡「可愛いけど、顔怖いからねー」
照「じゃあ笑ってればいいのかな」ニパー
誠子「ギャップすごいですね……」
尭深「着替えました……」シャッ
淡「……これは」
誠子「……これ女子高生だよね?」
照「……何そのおっぱい」
菫「……性的なのはいかんな」
淡「それ菫先輩が言う?」
尭深「ダメ、かな」
誠子「いや、多分私と大星はいいんだ」
淡「そうそう!そうなんだけど、嫉妬深いお二人が……」
照「明日はサラシ巻くんだよね?」
尭深「え?」
菫「どうした、当たり前のことを聞いたまでだが」
誠子「あー、尭深。無視していいよ」
淡「はい、じゃあ尭深先輩はこれで決定ね!」
187 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:54:47.27 ID:WVaSJ95G0
〜副将・亦野誠子〜
淡「亦野先輩って競泳水着とか着てそうだよね」
誠子「いや、普段はそんな感じだけど、今日は普通の水着を買おうかなと思って」
淡「なんで色気づいてるんですかー?もしかして、男……!?」
尭深「やっぱりあの時の彼はそうだったんだ……」
誠子「男じゃないよ!あの時の彼って誰だよ!」
菫「だが、なんだって急に普通の水着など」
誠子「一応女子高生の海水浴なんで、いつも通りなのもつまらないじゃないですか」
照「変わり種が欲しい、と」
誠子「なんか嫌ですねその言い方」
尭深「誠子ちゃんはタンキニとか似合うんじゃないかな……」
淡「あー分かる気がする!やわっこい黄色とか可愛いんじゃない?」
誠子「そこら辺のセンスはないから任せるよ」
菫「任せてくれるか」
照「ならお言葉に甘えて」
誠子「あっ、お二人はいいです」
淡「んー、じゃあこれとかどうかな」
尭深「うん、これは合いそう」
淡「はい決定!じゃあこれ着てみて」
誠子「わかった」シャッ
188 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:55:15.03 ID:WVaSJ95G0
照「淡と尭深も意地が悪いね」
淡「へ?」
菫「どうせ普通のものを渡したように見せかけて変なのを渡したのだろう?」
尭深「いや、そんな……」
誠子「あのー、全部聞こえてますけどー」
淡「亦野先輩助けて」
尭深「先輩方が妄言を……」
菫「尭深はちょくちょく毒舌だよな」
照「菫のライフはもうゼロよ」
誠子「あのー、着替えましたよ」シャッ
淡「うん、似合ってるね!」
菫「上は白が多くて下は完全に黄色のタンキニか」
照「上のさざなみみたいな柄が綺麗」
尭深「完璧だよ誠子ちゃん」
誠子「なんかようやく女子高生になった気がする……」
189 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:55:49.46 ID:WVaSJ95G0
〜大将・大星淡〜
淡「さてさて、とうとう淡ちゃんの番だ!」
菫「もう何を買うかは決めてあるのか?」
淡「もちろん!黒のマイクロビキニ」
照「却下」
菫「却下」
尭深「却下」
誠子「まあそうなるわな」
淡「えー、なんで?」
照「これ以上の露出は許さない」
菫「右に同じ」
尭深「もっと似合うのがある」
誠子「まあ女子高生が着るものではないんじゃないかな」
淡「二年生の言い分はよぉくわかった」
照「露出」
菫「反対」
尭深「淡ちゃんはどんなのが似合うかな」
誠子「上級生を平気でスルーするその精神が怖いよ」
淡「どうせだったら可愛いのがいいな!」
尭深「あそこにある白いフリル付きのホルターネックとかは……」
淡「おお、あれ可愛い!」
誠子「だったら、下は青い柄の入ったあのスカート系のやつが合いそうだな」
淡「上下別な感じか〜、でも亦野先輩のセンスを信じよう!」
尭深「じゃあ着てみて」
淡「あいあいさー!」シャッ
190 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:56:16.59 ID:WVaSJ95G0
誠子「ふぅ、なんとか買い物も終わりそうだな〜」
尭深「多分まだ終わらないと思う……」
誠子「え?」
照「菫、次は浮き輪だよ」
菫「もちろんだ、イルカを買うぞイルカを」
照「でっかいやつがいい」
菫「目指すは五人乗りのイルカだ!」
誠子「会話の内容聞く限りめっちゃ恥ずかしいんですけど」
尭深「私は基本パラソルの下だから……」
誠子「大星のためにビーチボールくらいは買ってやるか」
淡「着替えたよー!」シャッ
誠子「おお、これはすごく可愛い!」
尭深「モテること間違いなしだね」
淡「ホント!?困ったなー!」
照「菫、覚悟はできてるよね」ボソボソ
菫「ああ、海で恥をかかせてやる」ボソボソ
誠子「これじゃ大星と一緒にいるこっちが参っちゃうな」
尭深「きっとみんなの視線の的になる……」
淡「そっか、照れちゃうな〜!」
照「まずアレをアレして……」ボソボソ
菫「アレをアレする、だな?」ボソボソ
誠子「……あの、ガッツリ聞こえてるんですけど」
尭深「どうなる海水浴」
淡「次回もお楽しみに!」
誠子「まさかの次回予告!?」
連荘一本場!(つづく)
191 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/20(土) 11:57:15.71 ID:WVaSJ95G0
ということで、次回は日曜日の海水浴編です
今日は予定があるので、投下は明日の夜になるかも
それまで咲阿知賀編の映画観てください(ダイマ)
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/20(土) 12:58:27.72 ID:T2FWtZAZo
おつー
193 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/21(日) 20:35:34.56 ID:KkSbqTQq0
あああすみません、ちょっと今日急用入ってたので遅くなります
もしかしたら日付またぐかもです……
194 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 16:56:27.52 ID:UBKdXgPf0
すみません、また寝落ちしてました……
とりあえず昨晩投下する予定だったものを投下します
195 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 16:58:38.21 ID:UBKdXgPf0
【虎姫の海水浴・後編】
〜日曜日、海水浴場〜
淡「夏だ!海だ!」
照「麻雀だー」
淡「やだよそんなのー!」
誠子「いやいや、麻雀は打たないから」
淡「じゃあ何するの?」
尭深「お茶を淹れる……」
誠子「暑いな!」
菫「女子高生らしく持ち帰りされて」
誠子「それ以上言わないでください!」
淡「じゃあ亦野先輩は何するのー?」
誠子「……釣りとか?」
淡「よし、まずは泳ごう!」
誠子「ごめん、癖なんだって。無視しないで」
淡「冗談だよー。ささ!とうとう私達の水着をお披露目するときが来たね!」
誠子「これ、普通に恥ずかしいんだよな……」
照「私なんて、露出が……」
菫「どうせ尭深の方が……」
誠子「寝たら忘れましょうよ!」
淡「ではではー、御開帳〜!!」ファサッ
照「そもそもタオルをまとっている必要があったのか」ファサッ
菫「さあ、私達を見よ!」ファサッ
尭深「どうせパレオがある」ファサッ
誠子「なんか、やっぱ、照れるな」ファサッ
196 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 16:59:20.97 ID:UBKdXgPf0
淡「では公開記念の大水泳大会!」
尭深「私はあっちの方で見てるね……」
誠子「よし、じゃあ私も泳ぐか〜」
照「絶対に負けない」
菫「照があの二人に勝つのは難しいんじゃないか……?」
照「やってみなきゃわからない」
淡「じゃああの岩場まで競争だ!ヨーイドン!」
誠子「あ、待て!」
照「私も……」
菫「おい、照は私と一緒に泳ぐぞ」
照「なんで?」
菫「いや、お前泳げないだろう」
照「……わかった」
尭深「平和だなぁ……」
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
尭深「みんな元気……」ズズズ
モブ男1「お、ねーちゃん一人?」
モブ男2「よかったら俺達と遊ぼうぜ」
尭深「遊ぶ……お茶ってことですか?」
モブ男1「お茶?ま、まあそんなとこだな」
尭深「分かりました」コポコポ
モブ男2「え?」
尭深「はい、どうぞ。お茶です」
モブ男1「お、おうありがとう。ところでねーちゃんさ」
尭深「私語は慎んでください……」ズズズ
モブ男2「え、ちょ、ちょっと」
尭深「静かにお茶も飲めないんですか……」ズズズ
モブ男ズ「「えぇ……」」
尭深「ふぅ……」ズズズ
197 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:00:04.91 ID:UBKdXgPf0
淡「ふいー、疲れたー」
誠子「ごめんね尭深、待たせちゃって……ってなんでそんなにお茶淹れてんの」
尭深「さっき金髪の男の人が来て……」
淡「な、ナンパ!?」
誠子「それで、どうしたんだ!?」
尭深「遊ぼうって言われたからお茶を淹れたら、帰っていった……」ズズズ
誠子「度胸あるな……」
モブ男1「そこのパツキンのねーちゃん、俺らと遊ぼうや」
淡「っと思ったら私にも来た!」
モブ男2「え〜、俺となりのショートカットの娘の方が好み〜」
誠子「なっ!?こ、この、好みって、こっ」
モブ男2「照れてんじゃん!可愛い〜」
淡「そ、そーゆーのは受け付けてないから!」
モブ男1「君たち何歳?もしかしてJKとか?」
淡「そ、そうだけど!悪い!?」
モブ男1「なーんだ、そうなのか。じゃあ仕方ねぇ」
淡「へ?何が?」
モブ男1「別に、JKに手ぇ出すなんて野暮なことはしねぇよ」
淡「……え?」
モブ男1「目一杯、楽しむんだぞ」ドヤッ
淡「はぅぅっ」
淡(か、かっこいい!!!)
モブ男1(チョロいな)
モブ男2「ホントに高校生なの〜?」
誠子「そう、です、けど!」
モブ男2「大人の女性って感じで綺麗だし、色気もあってそんな風には見えないな〜」
誠子「はぅぅっ」
誠子(くそっ、こんな男に、惚れるなんてぇ……!)
モブ男2(チョロいぜ)
尭深「またお茶しに来てくれたんですか……?」ズズズ
モブ男ズ「「ヒエッ」」
尭深「淹れたてもありますよ」コポコポ
モブ男ズ「「し、失礼しました〜!」」
198 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:00:48.06 ID:UBKdXgPf0
淡「……行っちゃった」ショボーン
誠子「大人……色気……ふふっ」
尭深「お茶、冷めちゃうよ……?」ズズズ
菫「すまない、待たせたな」
照「海があんなに恐ろしいものだとは思わなかった」
淡「テル、なんかげっそりしてない?」
菫「4回ほど足がつったらしい」
誠子「それ運動不足じゃ……」
照「そんなはずはない。麻雀は打ってるよ」
誠子「それを運動だと思ってるのは宮永先輩くらいですよ」
菫「……ふむ」
照「どうしたの、菫」
菫「淡と亦野の表情を見ろ」
淡「ん?どうかした?」ニパーッ
誠子「そんな変な顔してます?」ニパーッ
菫「……リア充の臭いがする」
照「ビーチバレーで制裁を加えよう」
淡「せ、制裁!?やだなー、JKがやることじゃないでしょ!」
誠子「そうですよ!女性はもっと女性らしく!」
菫「……いくぞ、照」
照「準備はできてる」
尭深「では私が審判をやります……」
菫「サーブ権はやる」
淡「えっ、ホント!?じゃあいくよ!えーい!」ポーン
菫「ぬるいな。レシーブ!」ポンッ
照「トス」ゴスッ
菫「アタックだああああ!」ズドーンッ
誠子「きゃっ!」
照「……菫、今の聞いた?」
菫「あの悲鳴は亦野のものではない。ということは」
照「アレは誠子になりすました物の怪」
誠子「先輩!ちょっと怖いですよ!」
淡「もー、こんなのでムキになるとかありえない!」
199 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:01:37.89 ID:UBKdXgPf0
菫「照、サーブだ。潰せ」
照「了解」ズドーンッ
淡「きゃあっ」コテンッ
誠子「だ、大丈夫か大星!」
淡「いったーい!マジありえない!」
菫「なんてこった、淡の口調がパリピ女子のように……」
照「惑わされちゃダメだよ、菫」
尭深「宮永先輩、サーブです」
照「やぁっ」ドグシャーンッ
淡「いたっ」バンッ
誠子「ひゃっ」ポスッ
淡「え、えーい!」バーンッ
照「余裕、レシーブ」ドボッ
菫「よし、トス!」ポンッ
尭深「はい、ホイッスル……」ピピーッ
菫「ま、待て尭深!私が何をしたっていうんだ!」
尭深「今のトスはダブルコンタクトでした……」
菫「えっ、厳しすぎないか?」
尭深「本気で勝ちたいんじゃないんですか……?」
菫「……照」
照「しょうがない、やむを得ない」
尭深「じゃあ次は誠子ちゃんのサーブだけど……」
淡「選手交代!交代交代こーたーい!」
菫「誰とだ!」
誠子「助っ人呼んできました!」
200 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:02:36.78 ID:UBKdXgPf0
モブ男1「淡ちゃんの頼みと聞いたら」
モブ男2「誠子ちゃんが困ってると聞いたら」
モブ男ズ「「黙ってらんねーよな!」」
照「……へぇ」
菫「こいつらか……」
淡「そりゃもう、やっちゃって!」
誠子「お願いしますね!」
尭深「ではモブ男2さんのサーブです」
モブ男1「君、名前は?」
菫「ひ、弘世菫だ」
モブ男1「へぇ、色っぽくて魅力的だな!」
菫「なっ、魅力的、だと!?」
モブ男1「ああ、超魅力的!一目惚れだぜ!」
菫「はぅぅっ」
菫(ふざけるな!こいつはさっきまで淡を!し、しかし……!)
モブ男1(えっ、チョロすぎない?)
照「ごめんなさい、私はナンパなど受け付けない」
モブ男2「なんで〜?」
照「私は運命の王子様と結ばれるから」
モブ男2「分かってねえな〜」
照「え?」
モブ男2「俺がお前の運命の王子様だよ」
照「はぅぅっ」
照(まさか、こんなところで王子様と出会うなんて……!)
モブ男2(今のでナンパ成功なの?)
淡「ちょ、菫先輩!取らないでよ!」
菫「ははは!残念だったな!彼は私を選んだ!それだけだ!」
淡「むぅぅ!」
誠子「ちょっといくら宮永先輩でも、これは許されませんよ」
照「彼は私の王子様。この出会いは運命」
誠子「そんなわけないじゃないですか、大丈夫ですか?」
モブ男ズ((女にちやほやされるのたまらねえわ!))
201 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:03:10.62 ID:UBKdXgPf0
尭深「あの、またお茶を……?」
モブ男ズ「「ちげえよ!って、あ……」」
尭深「じゃあ、遊ぼうっていうのは……」
モブ男1「な、ナンパだよ……」
モブ男2「君みたいないい女を見ると、つい……」
尭深「最初からそう言ってくれればいいのに」ズイッ
菫「ま、待て!何の真似だ尭深!」
淡「ちょっと、近すぎるよ尭深先輩!」
尭深「だったら私の事、死ぬまで愛して……ね?」ガッ
誠子「なんで腕組んでるんだよ!」
照「おもちを押し付けてる!犯罪!」
モブ男1「あ、当たり前だぜ!」
モブ男2「二人でずっとかわいがってやるよ〜!」
尭深「ふふふ……じゃあいきましょう」ザッザッザッ
淡「……行っちゃった」
誠子「……はは、何だったんだろうな」
淡「ホント、あんな男に釣られるとか!」
菫「イケメン、ノガシタ……」
照「ワタシノ、オウジサマ……」
誠子「いや、欲が深すぎますよ!」
淡「しかもそんなイケメンじゃなかったし!」
菫「は?」
照「てめーらになにがわかる」
誠子「り、理不尽すぎる……」
淡「とりあえず!お腹空いたから海の家でご飯食べよ!焼きそば!塩焼きそば!」
誠子「おお、それいいな!はい、先輩方も行きますよ〜」
菫「イケメン……」
照「オウジサマ……」
誠子「大星、引っ張るの手伝って」グイグイ
淡「あいあいさー!」グイグイ
202 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:03:54.43 ID:UBKdXgPf0
〜海の家〜
淡「んー!焼きそば美味しー!」
誠子「釣りもいいけど、海水浴びるのも悪くないな〜!」
照「……美味しい、美味しい塩焼きそばには美味しいお菓子」
淡「あ、テルが戻った」
菫「イケメン……」
誠子「治ってない……」
照「大丈夫、菫は多分、帰ってから龍我君の録画を見れば治る」
淡「りゅーが?」
照「菫のボーイフレンド的な」
誠子「あっ」
淡「えー!?菫にボーイフレンド!?」
照「バレると私が殺されるから言わないでね」
淡「わ、分かった!」
誠子「それにしても尭深のやつ、大丈夫ですかね?」
尭深「こんなところにいた……」ズズズ
淡「噂をすれば、だね!」
誠子「あの男共、どうしたんだよ?」
尭深「本当の愛なんて無かった」
誠子「えっ」
尭深「貴方の血をちょうだいって言ったの」
淡「えっ」
尭深「私の血をあげるから、ちょうだいって」
照「えっ」
尭深「空になるまで飲み干してって」
尭深「私も全部飲んであげるから」
尭深「貴方達の全部をちょうだいって」
尭深「じゃなきゃ、一緒にいられないから」
尭深「私の全部を受け入れてもらいたいから」
203 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:04:30.11 ID:UBKdXgPf0
誠子「ストップ!ストーーーーーップ!」
尭深「そうして私達は一つに……え?」
淡「尭深先輩、お茶飲んで」
尭深「はぁ……」
照「尭深はカラオケの辺りから極まってる感じがあるよね」
誠子「一番敵に回したくない女ですよ……」
淡「なーんかもう疲れちゃった!」
照「まあそろそろ夕方だからね」
誠子「帰る時間ですけど手段が……」
尭深「タクシー……」ズズズ
淡「え!でもお金かかっちゃうよ!」
尭深「お金ならある……」
淡「えー!?ホント!?いいの!?」
誠子「でも申し訳ない気が」
尭深「大丈夫……」
照「さすがにそれは」
尭深「大丈夫、です」
誠子「そ、そこまで言うならお言葉に甘えて」
照「菫も搬送できるから」
誠子「その言い方やめましょう!?」
淡「尭深先輩ちょーかっこいい!ありがとー!」
尭深「いいの、大丈夫……」
尭深「彼らの全部を」
尭深「私が」
尭深「一滴残らず」
尭深「飲み干してあげたから」
(カツアゲです)
カンッ
204 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 17:08:51.24 ID:UBKdXgPf0
とりあえず投下完了です
明日の夜はまず間違いなく投下できませんので、今日のうちに小ネタを一つ投下します
本筋で照・菫・尭深のキャラを壊しすぎたので、小ネタは割と原作っぽくやりたい
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/22(月) 18:09:56.23 ID:z+fPcZ0DO
おつ
そりゃ夏の海でお茶を入れてる女はフルスロットルでやばいよな
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/22(月) 19:46:34.29 ID:Q8hmGLhSo
おつー
207 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:54:16.59 ID:UBKdXgPf0
小ネタを書き終わったので投下します
できるだけ原作のキャラをイメージして書いたつもりだけど、違ったら許してください
208 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:54:51.10 ID:UBKdXgPf0
番外編【虎姫の愛の告白】
〜先鋒・宮永照〜
照「えっと、ね」
照「私、すごく口下手」
照「前はあんなに麻雀を避けてたのに、今じゃそれしかできない」
照「女の子らしい魅力もない」
照「でも、あなたはそんな私を笑顔で受け入れてくれた」
照「いつでも私のことを気にかけてくれたのが、嬉しかった」
照「だから」
照「えっと」
照「私も、あなたと同じように」
照「ずっとあなたを想っていたい」
照「あなたの隣で、幸せになりたい」
照「……ダメかな」
〜次鋒・弘世菫〜
菫「えー、なんだ、その」
菫「君は今、好きな人とか、いるのか?」
菫「……いや、そんなことはどうでもいいか」
菫「すまない、こっちの気持ちの問題だ」
菫「その、私は頭が固い」
菫「気の利いたことは中々言えないし」
菫「女子らしいとは言えない」
菫「きっと君も、そう感じることはあると思う」
菫「だが、この想いは本物だ」
菫「え?ああ、いや、だから、その……」
菫「……私は、君が好きだ」
菫「だから……付き合って、くれないか?」
209 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:55:20.10 ID:UBKdXgPf0
〜中堅・渋谷尭深〜
尭深「お茶、淹れるね……」
尭深「……あのね、伝えたい事があって」
尭深「私ね」
尭深「……貴方が、好き」
尭深「突然でごめんなさい」
尭深「私、地味だし、面白くないけど……」
尭深「それでも、自分の気持ちに嘘はつけなくて」
尭深「……初めて会った時から、ずっと」
尭深「一目惚れ、だった……」
尭深「もっと可愛くて、明るい子はいっぱいいて」
尭深「でも、好きって気持ちだけは、負けたくなかった」
尭深「……だから、その」
尭深「私を、恋人にしてください」
〜副将・亦野誠子〜
誠子「なんかごめんね、急に呼び出しちゃって」
誠子「……ふぅ、なんか緊張するな」
誠子「えっと、君って彼氏とかいるんだっけ?」
誠子「……いない、か。よかった」
誠子「ああいや、よかったっていうのはね!」
誠子「……ここでくよくよしても仕方ないか」
誠子「あの、私、君のことが好きです!」
誠子「なんか、私恋とかしたことないし」
誠子「今まで喋った男子って、みんな友達って感じだったから」
誠子「でも君と話してると、今までと違って」
誠子「すごく楽しくて」
誠子「自然と、笑顔になれて」
誠子「幸せだなって、思うんだ」
誠子「もしよかったら、君が良かったらでいいんだけど」
誠子「私と、付き合ってください!」
210 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:55:55.32 ID:UBKdXgPf0
〜大将・大星淡〜
淡「ねね、君って好きな人いるの?」
淡「……へー、じゃあ彼氏もいないんだ?」
淡「そっか、ふふっ」
淡「えっ、嬉しそう?そっかそっかー!」
淡「なんで嬉しそうにしてるか教えてほしい?」
淡「……えーなにそれ!いいもん、勝手に言うから!」
淡「実はね、淡ちゃんは勇気をもらったのだ!」
淡「なんのって、そりゃ」
淡「……告白する、勇気」
淡「ずっと君のことが好きでね?それで、いつか言いたいなって」
淡「なんか、初めて『二人きり』って感じがする」
淡「……なんか、恥ずかしいなぁ。えへへ」
淡「そ、それでね!今日は首をくくって告白ってわけ!」
淡「……くくるのは腹?もー!そーゆーのはいいの!」
淡「なんかムードぶち壊しだよー」
淡「……ねぇ」
淡「私が好きって言ったら、恋人にしてくれる?」
淡「なーんて聞くのも良くないかも」
淡「ホントは、答えなんかどっちでもいいよ」
淡「だって、淡ちゃんは一途だから!」
淡「まあでも、振り向いてくれたら嬉しいなー」
淡「……なんてね!」
カンッ
211 :
◆DbWk4vc3J.
[saga]:2018/01/22(月) 20:57:24.33 ID:UBKdXgPf0
なんて感じで、思いついた告白シチュを書いてみました
淡だけほんのちょっと分量が多いのは、完全に私の趣味です
可愛く書けなかったのが唯一の心残り
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/22(月) 21:15:55.84 ID:z+fPcZ0DO
こうなると告白失敗編も見てみたい
あっさり引き下がるのか未練タラタラか、強がるのか泣き落としにかかるか
あるいは一服盛るか…
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