【白糸台SS】虎姫の休み時間【ほのぼの】

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11 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:01:05.84 ID:cDqw6jJ30
淡「はぁ……はぁ……、それじゃ、いただきまーす///」

菫「待ってくれあわ、んむっ!」

淡「……んっ、んぁあん……ちゅぱっ///」

菫「んん……んふぅっ……///」

誠子「これは……なんか目覚めそうです……」

照「王様ゲームといえばこれだよね」

尭深「……」●REC

誠子「もうツッコまないぞ!」

菫(チョコの味が、口の中に……なんかボーッとしてきた)

淡「んんっ……っぷはぁ!ごちそーさまでしたっ///」

菫「……」

淡「なんかとろけちゃいそーだねっ///」

菫「……あぅ」

誠子「はいストップストップ、ストーップ!!!」

尭深「よし」ピピッ

照「これで菫の新たな一面を垣間見ることができたね」

誠子「でも大星のやつ……」

淡「zzz」

誠子「寝ちゃってますよ」

照「菫は大丈夫?」

菫「うぅ……あぅ///」

照「淡の口の中に残ってたアルコールのせいでおかしくなってる」

尭深「じゃあ少し時間を潰しましょう」ズズズ

誠子「そうだな。宮永先輩は何かしたいことあります?」

照「気になってる和菓子屋さんがあってね」

誠子「宮永先輩のお墨付きですか!?」

尭深「和菓子、気になります」


オモテサンドウノー オイシソウデスネ! オチャニアイソウ
12 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:01:38.80 ID:cDqw6jJ30
〜一時間後〜


淡「……ん、あれ?」

照「あ、おはよう淡」

菫「うぅ……、頭が痛い」

誠子「弘世先輩も戻りました!」

淡「私、もしかして寝ちゃってた!?ごめんっ!」

菫「何だかさっきまでの記憶がすっぽりと抜け落ちていてな……」

尭深「一時間前の映像なら、ここに……」

菫「……あっ!!!」

誠子「お、思い出したみたいですね」

淡「なになに〜?見せてよ尭深先輩!」

菫「ダメだ、それは!尭深!私にスマホを!」

尭深「さっきまでこんなことしてたんだよ」ポチッ


『はぁ……はぁ……、それじゃ、いただきまーす///』

『待ってくれあわ、んむっ!』

『……んっ、んぁあん……ちゅぱっ///』

『んん……んふぅっ……///』


淡「……え?え?な、なんで?」

誠子「尭深がお菓子のかごに忍び込ませたウイスキーボンボンを、大星が食べたんだよ」

淡「つ、つまり私は?」

照「酔っ払ってた」

菫「も、もうやめだ!王様ゲームは!」

照「ノーコンティニューで?」

菫「クリアして……やる!続きをやるぞ!」

誠子「宮永先輩すごいですね、扱いを分かっているというか」

照「実はとっても簡単なんだよ」
13 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:02:16.87 ID:cDqw6jJ30
〜三回戦〜


照「王様だーれだっ」

淡「キターッ!王様だ―!」

誠子「うげぇ、大星ですか」

尭深「ちょっと楽しみ……」ズズズ

菫「ほら、さっさと命令を下せ」

淡「ん〜そうだなぁ。じゃあ4番の人が自撮りして『可愛かったらRT』ってツイートする!」

誠子「割とえげつないな……まあ1番だからいいけど」

尭深「2番……」ズズズ

照「私は3番……ということは」

菫「ウソだろ!ウソだと言ってくれ!」

淡「王様のゆーことは〜?」

照&尭深「「ぜったーい」」

誠子「私は味方ですよ!弘世先輩!」

菫「むぅ……しかし、自撮りする程度なら「そういえば菫」

照「お気に入りの私服で撮った方が可愛いんじゃないかな?」

菫「バ、バカ!」

尭深「……」ワクワク

淡「それチョーいいね!じゃあ4番の人はお気に入りの私服で自撮りツイート!」

菫(照のやつ、まんまと裏切ったな!すぎのこ村まで用意したというのに!)

誠子「そうだ、その私服をお気に入りって言っちゃえばいいのでは?」ボソボソ

菫「ナイスアイディアだ、亦野!」ボソボソ

淡「早く着替えてよ〜」

菫「ゴホン、残念だが私のお気に入りの私服はこれなんだ」

照「じゃあこの前原宿に行った時『楽しみで一番のお気に入りを着て来た』って言ってたのはウソだったんだ」ウルッ

菫「へ?あーいや、それは」

照「菫は私に嘘をついたんだね?」ウルウルッ

菫「ち、違っ、あれは本当だ!」

照「じゃあこの前のを着てくれるんだよね?」ウルウルウルッ

菫「……あーもう!分かった!着替えてくるから待っていろ!」ガチャッ
14 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:02:50.90 ID:cDqw6jJ30
淡「……んーもういいよ、テル」

照「うん」ケロッ

誠子「嘘泣きだったんですか!?」

尭深「演技力が高いですね」ズズズ

淡「もしかして亦野先輩、部活中にテルがお菓子なくなると泣いてたの、真に受けてた?」

誠子「え、アレも嘘泣きだったんですか!?」

照「そうだよ。いつもお菓子買ってきてくれてありがとう」

誠子「いや、買いに行くのはいいんですけど……」

淡「亦野先輩は優しすぎるんだよ〜。どうせ他にも部員はいるんだし、そっちに買い出し頼めばいいのに」

誠子「それは去年からのクセというか」ガチャッ

尭深「弘世先輩、戻ってきました……」ズズズ

淡「ほんとっ!?」

菫「あ、あんまり見るなっ……!」カァァ

誠子「ほんとにゴスロリ、なんですね」

照「カチューシャ、似合ってるよ」

淡「チョー可愛いじゃん!毎日それで部活来てよ〜!」

菫「な、かわ、かわいいっ、だとっ!?」

尭深「……」パシャッ

菫「だから尭深は記録に残すな!」

淡「よし!じゃあ菫先輩は今日一日それね」

照「可愛いから眼福だね、私達」

菫「かわ、いいか、そうか……仕方ない、今日は我慢してやろう」テレッ

誠子(案外乗り気だ!)

尭深「……」ピロリン


ワイワイガヤガヤ
15 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:03:20.30 ID:cDqw6jJ30
――――――――――


――――――――


――――――


――――


――


〜翌日、白糸台高校〜


菫「ったく、昨日は結局私ばかり指名されて……どっと疲れた」

モブA「おはようございます、部長」

菫「ああ、おはよう」

菫(まあ仕方がない。これから部活なのだからしっかりせねば)

モブB「部長、おはようございます」

菫「おはよう」

モブB「あっ、えっと……部長!」

菫「ん?なんだ」

モブB「その……大星さんとの関係って……」

菫「は?」

モブB「す、すみません!ゴスロリ服、とても可愛らしかったです!」タッタッタッ

モブA「Bちゃんどうだった?大星さんのアレ、聞けた?」

モブB「さすがにあのキスのことを口で言うのは……///」

菫「……なるほどな」
16 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:03:47.71 ID:cDqw6jJ30
〜麻雀部部室〜


淡「それでおっきな川とかあってさ〜」

モブC「いいなぁ淡ちゃん。私も部長のお家に行ってみたい!」

淡「じゃあ私達を倒して虎姫に入ることね!」


ガラガラ


「「「「おはようございます!」」」」

菫「おはよう」ゴゴゴ

モブC「部長、なんか怒ってない……?」ヒソヒソ

淡「私が弘世先輩のお家自慢してたの、バレたのかな……?」ヒソヒソ

菫「淡」

淡「ひゃいっ!?」ビクッ

菫「……ちょっと来い」

淡「な、なんか用事でもあるんですか〜?」

菫「いいから来いっ!」

淡「うひっ!?わ、分かったから!行くから!」

菫「亦野と尭深は?」

淡「亦野先輩はまた備品買い出しに行ってて、尭深先輩はHRが長引いてるとかなんとか」

菫「一年のお前が気を利かせて買い出しに行けばいいだろうに」

淡「私は練習!練習したいから!」

菫(亦野は、まあ大丈夫か。あとは尭深と照……)

淡「げっ、ツッコミがない」

菫「これから虎姫で話し合いをする。誰か代わりに出欠を取って、終わり次第練習開始だ」

「「「「はい!」」」」
17 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:04:35.34 ID:cDqw6jJ30
〜廊下〜


淡「す、菫先輩、どうかしたんですか?」

菫「……」ギロッ

淡「ごご、ごめんなさい!」

尭深「すみません、HRが長引いちゃって……」タッタッタッ

菫「ちょうどよかった。尭深も来い」

尭深「どちらへ行かれるんですか」

菫「虎姫、緊急会議だ」

尭深「……?」


〜資料室〜


菫「よし、誰もいな……!」

照「遅かったね」

菫「なぜ呼んでないのにいるんだ?」

照「なんか呼ばれる気がして」

菫「……そうか」

淡「ここって資料室?もしかして牌譜整理?なら私必要ないよね?」

菫「この中で、昨日の話を知人にした者は手を挙げろ」

淡「うっ」ギクッ


シーン


菫「誰もいない、なんてことはないよな?」

淡(やばい、これ絶対怒られるやつじゃんどうしよ〜!)

菫「私は怒らないから、正直に名乗り出てくれ」

淡「怒らない!?」

菫「ほう?そうか淡、お前だったか」ゴゴゴ

淡「だ、だってぇ……」ウルウル

菫「言い訳する気か!」

淡「だって菫先輩のお家、おっきくて羨ましかったんだもん!うわあああああん!!」

菫「は?」

淡「庭も広くて中も豪華だったから私もお嬢様気分になりたかっただけだもん!うわああああん!!」

尭深「よしよし、泣かないで淡ちゃん」

淡「尭深せんぱあああい!うえええええええん!!」

照「泣かせちゃったね」

菫「ま、待て淡。お前友人にどんなことを話した?」

淡「ひぐっ、川の話とか、えぐっ、食器の話とか」

菫「……何をしたか、とかは?」

淡「あんな恥ずかしいことしちゃって話せるわけないじゃん!」

菫「……そうか、そうだよな。疑ってすまなかった」
18 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:05:25.40 ID:cDqw6jJ30
大星淡、容疑者から外れる


菫「さて、残るはお前ら二人なわけだが……尭深」

尭深「はい……」

菫「昨日撮った動画と写真、あれはどうした?」

尭深「誰にもあげたくなかったので、自宅でパソコンにデータを移しました」ズズズ

淡「ホントだよ!昨日一緒に帰って、私そのまま尭深先輩のお家に寄ったもん!」

尭深「それから一緒にご飯食べて、お話してたら朝になってました……」ズズズ

淡「朝、私の家まで一緒に来てくれてありがとね、尭深せーんぱいっ!」

尭深「いいんだよ、淡ちゃん……」ナデナデ

菫「つまり尭深はシロ、か」

尭深「あっ」

菫「ん?どうかしたか?」

尭深「宮永先輩がどうしても例の動画と写真を欲しがってたので、渋々あげました」

照「渋々だったんだ……ごめんね」

菫「……」


渋谷尭深、容疑者から外れる


菫「あとは照だけだが……照には無理か」

照「えっ」

菫「私以外のすべての部員に情報をばらまくなど、照の機械音痴では無理だろう」

照「えっ」

菫「第一、そんなこと私でもできん」

尭深(ウソだ)

淡(絶対ウソだ)

照「そんなことないよ。誰でもできる」

淡&尭深((ノッちゃった))
19 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:06:22.14 ID:cDqw6jJ30
菫「ほう、それは一体どうやるんだ?」

照「連絡網として使ってるメールリストのアプリの、ここをこうして、こうすればいい」ピッピッ

菫「……」

誠子「只今戻りました!」ガラガラ

淡「遅いよ〜亦野先輩」

誠子「ごめんごめん。あっ、そういえば宮永先輩、昨日のメール」

尭深「あっ」

誠子「なんか受信時にエラー出ちゃったみたいで、画像ファイルと動画ファイル開けなかったんですよ」

菫「亦野、ちょっとその文面を見せてもらってもいいか?」

誠子「いい、ですけど、弘世先輩には届いてないんですか?連絡網で回ってきたんですけど」

菫「どうやら私受信エラーがあったみたいだからな」ゴゴゴ


――――――――――――――――――
From:宮永照
 To :白糸台高校麻雀部
――――――――――――――――――
やっほー照だよ☆
昨日の収穫、どどーんと載せちゃうね!

気持ちの強さは、麻雀の強さに直結する
から、この画像と動画を上手く使って、
しっかり士気を保つように<(`・ω・´)



画像ファイル(0.0KB)
動画ファイル(0.0KB)

――――――――――――――――――


菫「……言い残すことは」

照「……タドルレガシーガシャット、今持ってるけど」

菫「……今後もしっかり練習に励むように」

照「うん」


淡&尭深「「許しちゃうの!?」」


誠子「えっと、何の話だったんですか?」





カンッ
20 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/14(木) 03:07:42.28 ID:cDqw6jJ30
こんな感じで小ネタ上げていきます
リクエストとかあったら書ける範囲で書きます
ちなみに次の予定は「虎姫のTwitter」です
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 04:51:26.34 ID:UANXLeRDO
好きな男のタイプや理想のお嫁さん像の話で盛り上がってほしい
そして菫さんだけ回答がぶっ飛んでて「それはないわ…」と周りからドン引きされてほしい
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 13:13:08.51 ID:REt4HZ1Vo
とりあえず次にスレ立てるんだったらは前書きに淫夢語録使うのはやめた方がいい

リクエストは
虎姫で淡ちゃんの可変胸部についての問答
虎姫でお菓子作りパーティー
23 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 14:16:54.77 ID:jdQLXrG00
>>21 リクエスト頂きました!
>>22 ですよね、普段のクセでやってしまいました……猛省します。リクエストは勿論頂きました!

本日18時頃に、予告していた「虎姫のTwitter」を投下致します
ちなみに王様ゲーム含め、私が思いつきで書いたものにはABと続きができてくる可能性があります!
24 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 17:54:57.98 ID:jdQLXrG00
んん、ちょっと早いか?いや、誤差か
予定通り投下しますね
25 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 17:55:45.87 ID:jdQLXrG00
【虎姫のTwitter】


〜とある日の部活〜


淡「そういえば、最近ツイッターで友達ができたんだ!」

菫「そうか、それはよかった」

淡「むぅ、菫先輩リアクション薄すぎ〜!」

照「パルム美味しい」

誠子「同じクラスの人とかか?」

淡「ううん、知らない人」

誠子「知らないって……名前も性別も?」

淡「そーだよん」

尭深「淡ちゃん……淫行?」ズズズ

淡「ふぇっ!?や、やだなぁそんなことする人じゃないよ!」

菫「言い切れるのか?」

淡「……多分」

誠子「それ本当に大丈夫なのかな」

淡「へ、へーきへーき!みんな優しそうだし」

尭深「みんな?」ズズズ

照「パルムなくなっちゃった」

淡「なんかね、私を含めた5人くらいで仲良くつるんでる感じなの」

菫「それはいつも呟いている『おーほしあわい』ってアカウントか?」

淡「違うよ、誰も知らないヒミツの裏アカなのだ!」

誠子「まあいいけど、あまり危険なことには首突っ込まないようにな」

淡「大丈夫だって!亦野先輩は心配性だなぁ〜」


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――
26 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 17:56:29.66 ID:jdQLXrG00
〜部活終了後〜


淡「そんじゃ、また明日ね〜」

照「じゃあね」

菫「……ったく。『お先に失礼します』くらいは言わんか」

誠子「そういえば大星、裏アカ持ってるって言ってましたね」

尭深「私も持ってる」ズズズ

照「一応私もあるよ」

菫「ま、まあ私もある分にはある」

誠子「結局みんな持ってるんじゃないですか……」


〜帰路〜


淡「今日もスーパーノヴァ淡ちゃんの大勝利だったな〜」

淡「この気持ちをツイートしなきゃ……ってダメダメ表アカじゃ!」

淡「えっと……」



おーほしあわい @supernova_100
今日も充実したいい部活だったな〜



淡「これでオッケー!っと、早速リプライが飛んできた」



弘世菫 @sss_mahjong
@supernova_100 お前全然打ってないだろ



淡「うわっ、菫先輩だ!練習してないことを不特定多数の前で呟くとかひどいよ〜」



亦野誠子 @seiko_fishing0803
@sss_mahjong @supernova_100
まあ実際勝ってますし、いいんじゃないですか?



淡「やっぱり亦野先輩は優しいな〜、すぐフォローしてくれるし!」

淡「で、こういう時に大体絡んでこないのがテルと尭深先輩なんだよね……」



ミヤナガ テル @teruterubouzu
今日はパルムを食べました。甘いものを食べると麻雀も頑張れます。


Takami Shibuya @xHarvestTimex
お茶



淡「テルはまあいつも通りだけど尭深先輩怖いよ〜」

淡「まあでもよく考えたらいつも通りだね」

淡「とりあえず裏アカいこっかな」
27 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 17:57:37.97 ID:jdQLXrG00
金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
長い一日が終わって、現在帰宅チューです!



淡「改まってみると名前恥ずかしいかも……ん?」



とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai
@awawawawawawa
おつかレンコ〜ン!部活大変だねっ(*゚∀゚)


弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot
@I_Need_Oppai @awawawawawawa ボクも部活だったよん



淡「この二人はいつも元気だなぁ」

淡「他の二人は……っと」



釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl
みんな遅くまで部活なのね。あたしも部活だったけど。


和菓子の王子様 @princeofwagashi
俺も部活だったわ、しんどい眠い



淡「いつもの感じでエアリプか〜」

淡「あっ、そうだ!こんなに仲良くなったんだし」
28 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 17:58:28.35 ID:jdQLXrG00
金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
せっかくみんな仲良くなったし、ウチとしてはオフ会とかしたいです!


とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai
オフ会楽しみっ((o(´∀`)o))ワクワク


弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot
ボクも行っていいのかな!わぁいわぁい!


釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl
あたしは別に構わないわ。


和菓子の王子様 @princeofwagashi
もしかして俺含まれてる?


金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
ね、やりましょ!ウチは東京住みだけど…東京の人挙手!


とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai



弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot



釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl



和菓子の王子様 @princeofwagashi




淡「ウソ、みんな東京なの!?」


――――――――――


――――――――


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――
29 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 17:58:58.41 ID:jdQLXrG00
〜日曜日〜


淡「今日は待ちに待ったオフ会!」

淡「虎姫のみんなには内緒にしてた今週一番の楽しみ!」

淡「待ち合わせ場所の東府中駅には着いたけど……」

誠子「あ、大星だ。おはよう」

淡「ん?亦野先輩おはようございまーす」

誠子「休日の朝だってのに、随分元気いいな」

淡「今日はなんと、この前部活で話した人達とオフ会なのです!」

誠子「へぇ〜、偶然ってあるもんだね」

淡「偶然?」

誠子「実は私も裏アカで知り合った人とオフ会なんだ」

淡「亦野先輩も!?」

誠子「内緒にしてたけどね」

淡「へぇ〜」

淡(でも……)

誠子(いや……)

淡&誠子((まさか、なぁ))

淡「それにしても、他の四人はまだかなぁ」キョロキョロ

誠子「ツイッター覗いてみるか」
30 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 17:59:49.11 ID:jdQLXrG00
金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
集合場所に着きました〜、まだ誰もいないですかね?


釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl
あたし着いたけど。もしかして間違えてるかしら。


金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
東府中駅ですよ〜!皆さん近いって言ってたので!



誠子(まあ最寄りは白糸台駅なんだけどな……)

淡「太公望さんは着いてるって言うけど、どこだろ?」

誠子「!?」ビクッ

誠子(金髪で高校一年生、ってまさか大星!?)

淡「どったの?亦野先輩」

誠子「あ、ああいや、何でもない」

淡「変なの」

誠子(まあオフ会に知り合いがいる、なんてきっとよくあることなんだよ)

菫「おはよう。どうした、朝から二人とは」

淡「あ、菫先輩!おはようございまーす!」

誠子「おはようございます!」

淡「むふふ、なんと今日は、ツイッターの友達とオフ会なのだ!」

菫「ほう、奇遇だな」

淡「へ?」

菫「実は私もそんな感じだ。誰にも言っていなかったがな」

淡「へぇ〜、なんか偶然ばっかだね」

誠子「!?」ビクッ

菫「偶然ばっか?」

淡「亦野先輩もオフ会だって〜」

菫「そうなのか」

誠子(待って、なんで弘世先輩が……あっ!)
31 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 18:00:40.10 ID:jdQLXrG00
弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot
ボクも集合場所に着いたよん!みんなどこぉ……



誠子(バンバンシャープシュート……シャープシュート!ってことは)

淡「あれ、もう一人着いたって言ってる」

誠子(このボクっ子は弘世先輩……)

菫「私も待ち人が見つからないな」

誠子「ボク……ぶふっ」

淡「わわっ、どうしたの?いきなり笑いだして」

誠子「いや、なんでも、ふふっ、ボクって、ははは!」

菫「亦野、大丈夫か?体調が悪いのではないのか?」

誠子「くくっ、だ、大丈夫、ですぅっふ!」

淡「どうしたんだろ……?」

尭深「あっ、おはようございます」

淡「尭深先輩?おはようございまーす」

菫「おはよう、どうしたんだ?」

尭深「えっと、か、買い物に……」

誠子(尭深のやつ、なんか挙動不審だな……はっ!?)

尭深「皆さんこそどんな集まりで……?」

菫「ちょっと知人と待ち合わせをしていてな」

淡「実は今日、オフ会なんだ!亦野先輩も!」

尭深「オ、オフ会?」

誠子(ツイッター覗いて……)
32 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 18:01:23.86 ID:jdQLXrG00
和菓子の王子様 @princeofwagashi
俺も着いたんだけど
眠いんだけど何処にいんの?



誠子(和菓子、といえば緑茶……やっぱり)

誠子「くぅっ、くくくっ」

尭深「誠子ちゃん?」

淡「なんか亦野先輩、さっきからずっとこんな感じなの」

菫「体調が悪いのかと思ったが、そうではないらしい」

誠子(ネカマならぬネナベって!尭深が『俺』って!)

誠子「あふぅっ、ふふふっ、くぅ〜っ!」

尭深「大丈夫……?」

誠子「だ、い、じょうぶっふふっ」

尭深「……?」

誠子(まさか全員虎姫だったりして……)

淡「みんなまだかなぁ」

菫「確かに……場所を間違えたか」

尭深「東府中駅ってここであってるよね……」

誠子(もうほぼ全員会ってるんだよな〜……あっ)



とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai
ちょっと家出るの遅れたm(_ _;)m
もうすぐ着くから待ってて〜(^O^;)



誠子(髪型、ツモの時の右手のグルグル……アイニードおっぱい!)

誠子「あい、にーど、おっ、くくく!!!ははははは!!!!!!」

淡「ね、ねぇホントに大丈夫!?」

誠子「大星、いいこと教えてやるよ、ふふふっ」

淡「えっ?」
33 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 18:01:56.94 ID:jdQLXrG00
誠子「もうすぐ来ると思うよ……『とんがりトルネード先生』」

淡「えっ」

菫「えっ」

尭深「えっ」

照「みんなおはよう」

誠子「おはようございます、とんがりトルネード先生」

照「おはよう、釣り師太公望さん」

淡「えっ」

菫「えっ」

尭深「えっ」

誠子「金髪JK1裏アカさんも弓道星人さんも和菓子の王子様も、みんな来てますよ」

淡「えっ」

菫「えっ」

尭深「えっ」

照「じゃあオフ会開始だね」
34 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 18:02:30.35 ID:jdQLXrG00
〜近くのファミレス〜


淡「えぇ〜っ!?じゃあ私の裏アカって」

照「私は知ってた」

誠子「今日最初に大星と会った時、私の裏アカの名前言ってたから気付いたよ」

照「それにしても、誠子は裏アカだと大人のお姉さんなんだね」

誠子「宮永先輩だって、女子力履き違えておっさんみたいになってるじゃないですか」

照「あれはわざとだよ」

菫「……」

尭深「……」

照「淡は裏アカだと敬語使えるんだね」

淡「だってぇ!知らない人だと思ってたもん!」

誠子「いい心がけだと思うよ」

照「ボクっ子よりはずぅっと」

菫「っ!」ビクッ

誠子「ネナベよりは全然」

尭深「っ!」ビクッ

淡「ネナベって何?」

誠子「本当は女だけど、ネット上では男のふりをすることだよ」

淡「あ、あぁ」

尭深「……あぅ」

誠子「あっ、そういえば弘世先輩」

菫「なっ!なんだ?」

誠子「シャープシュートの前に付いてた『バンバン』ってなんですか?」

菫「うっ、それは……」

照「花家先生だよ」

淡「はなやセンセー?」

誠子「……なんですか、それ?」

照「ここから先はちょいと値が張る」

尭深(花家先生……あっ)

菫「そこから先の情報は私が買い取る!」

照「ポッキー一年分」

菫「えぇ……」

尭深「私は世界一のドクターになってほしい……」ズズズ

菫「なっ、尭深はそっちなのか」

淡「何の話だろ……?」

誠子「わからない……」
35 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 18:03:18.22 ID:jdQLXrG00
淡「まーでも、なんかいつも通りになっちゃったね」

誠子「これからどうします?まだお昼になったばかりですけど」

照「府中本町まで行けばラウンドワンがあるね」

菫「はぁ……そうするか」

淡「いいね!チョーイケてるよそれ!」

誠子「あそこって釣り堀あったっけ……」

尭深「ついていきます……」ズズズ

照「っと、その前に……」



とんがりトルネード先生 @I_Need_Oppai
遂にオフ会始動(*^^)v
今からラウンドワンだよ〜( ´∀`)bグッ!


金髪JK1裏アカ @awawawawawawa
サイコーに楽しみです!ボウリング!


弓道星人は仮面ライダーになりたかった @Banx2SharpShoot
ボクも楽しみっ!ゲームしたいゲームゲーム!


釣り師太公望 @TaiKouBou_Girl
ゲームって、ゲーセンのことかしら。釣り堀に行きたいわね。

和菓子の王子様 @princeofwagashi
俺は眺めてるだけでいいわ、疲れるし



照「……よし。ってあれ、フォローリクエスト来てる」

淡「え、そんなにさらっと承認とフォロバしちゃうの?」

照「出会い系の捨てアカウントじゃなかったらきっと大丈夫」



@kankan_sisterがあなたをフォローしました
36 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 18:04:02.53 ID:jdQLXrG00
菫「まあ防犯とか、その辺なら照は大丈夫だろう」

誠子「尭深、本当に眺めてるだけでいいのか?」

尭深「少しだけなら、遊ぶ……」ズズズ

淡「よぉし、じゃあしゅっぱーつ!!」

照「おー」

菫「ここの会計が先だ!」


ワーワーキャーキャー


―――


〜長野県、宮永宅〜


絶対可憐文学少女 @kankan_sister
@I_Need_Oppai フォロバありがとうございます!
オフ会かぁ、楽しそうですね!今度私も混ぜてください!



咲「京ちゃんにツイッター教えてもらってよかった」

咲「ふふっ、待っててね」

咲「お姉ちゃんっ」





カンッ
37 :ハリウッドザコ胃腸 :2017/12/15(金) 18:08:05.06 ID:jdQLXrG00
一気に投下しました、Twitterネタ
つぶやきったーとかいう名スレに影響を受けたのは確かです……
お次は>>21 「虎姫のガールズトーク」を予定しております
その際にまたリクエストを受け付け、>>22 「虎姫のイケナイ女子会」を投下した後、オリジナルを数本挟んで次のリクエストに……といった感じで
ちょっと明日は外せない用事があるので、日曜日の投下になると思います〜
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 18:26:49.03 ID:qNp+5TNAo
コテハンは止めた方がいい
名前欄に書くのはトリップだけにしとけ
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 18:42:40.14 ID:mcKIn4ADO
せっかく面白いSSなんだから、変なのに絡まれる要素は省いておくべき
40 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/15(金) 18:57:28.31 ID:jdQLXrG00
>>38 >>39 ごめんやで……実は2ちゃん覗くのってSSの時くらいだから、ぶっちゃけ使い方とかガバガバやったんや……
面白いってその一言だけで筆が進むんや、ありがとうございます……!
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 19:13:11.77 ID:qNp+5TNAo
とにかくべらべら喋るな
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 20:12:31.50 ID:9lnrqjbyo
おつおつ
これからもきたい
43 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 17:12:18.97 ID:57kWDxGT0
この後19:00くらいに一本投下します
投下後にリクエストを二つくらい取るので、虎姫のあんな姿やこんな姿を想像しておいてください
44 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 17:53:33.87 ID:57kWDxGT0
っと思ったら書いてたものが消えてた
できるだけ早く仕上げます
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 18:38:42.45 ID:waeGulydo
まってる
46 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:03:13.90 ID:57kWDxGT0
執筆、投稿、いずれもマッハ
書き終えたんで一本投下します
47 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:04:02.42 ID:57kWDxGT0
【虎姫のガールズトーク】


〜白糸台高校、麻雀部室〜


淡「亦野先輩っ」タンッ

誠子「ん、どうした」タンッ

淡「亦野先輩って彼氏いる?」

誠子「は?」

尭深「……」タンッ

誠子「いるように見えるか?」

淡「全然」

誠子「そういうこと……っておい!」

菫「こほん、卓を囲んでいる際の私語は慎んでもらいたいのだが」タンッ

誠子「す、すみません!」

淡「菫先輩ったら、そういうこと言ってるから彼氏できないんだよ〜」タンッ

菫「……なんだと?」プチッ

誠子「お、おい大星!今のは失礼だぞ!」タンッ

淡「いいもんね〜!淡ちゃん、勝者の余裕だもん!」

尭深「淡ちゃん、彼氏さんができたの……?」タンッ

菫「何っ!?不純だ!異性交遊は退部だ!」タンッ

淡「いや、いないけど」タンッ

誠子「いないのかよ!」タンッ

淡「あれれ〜?どうしたのかな菫先輩、ムキになっちゃって〜」

菫「なっ……!」

尭深「……」タンッ

菫「ベ、別にカップルが羨ましいとか、そういうわけではない!」タンッ

照「どうしたのモグモグ、なんかモグ面白ムシャそうなムシャモグ話してモグ」モグモグ

淡「菫先輩が彼氏欲しいんだって〜」

菫「そっ、そんなことは言っていない!というか早く次の牌をツモれ!」

淡「あぁ忘れてた。ロン、倍満かな……じゃない、三倍満だ」

誠子「親の三倍満で36000点……」

尭深「トビ終了……」ズズズ

菫「」

淡「ねえねえ、テルはどんな男の人が好きなの?」

照「男の人か……料理ができて」

淡「料理ができて」

誠子(お菓子か……)

照「ナデナデしてくれて」
48 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:04:51.85 ID:57kWDxGT0
淡「ナデナデ!」

尭深(甘えん坊?)

照「いつでも駆けつけてくれる人」

淡「なるほどぉ!」

誠子「なんかお姫様チックな願望ですね」

照「お姫様っていうより、幼馴染みたいな人」

淡「いいなぁ〜幼馴染!憧れるよね!」



――――――――



京太郎「ぶへっくしょん!」

咲「きょ、京ちゃん大丈夫!?」

京太郎「誰かが俺の噂してるかな?」

咲「そ、そんなのダメだよ!」

京太郎「ん、そうなのか?よくわかんねえけど」ナデナデ

咲「ふぁうっ」



――――――――



誠子「じゃあその人と結婚したら、こんなお嫁さんになりたいとかありますか?」

照「んー、お菓子を作ってもらいたい」

淡「いつも通りじゃん!」

照「ご飯も」

尭深「……干物?」ズズズ

照「それを私が食べて、美味しいって言ったら」

淡「ふむふむ」ゴクリ

照「『そっか、よかった』って微笑んでほしい」

淡(かわいい)

誠子(かわいい)

尭深(かわいい)
49 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:05:37.44 ID:57kWDxGT0
照「淡はどんな人が好みなの?」

淡「私はね、英語苦手だから日本人がいい!」

誠子「え、そっから?」

淡「でも私の髪の色が目立っちゃうから、金髪の男の人!」

尭深「地毛金髪は淡ちゃんくらいしかいない……」

淡「いーの!それで、背が高くて〜」

照「具体的には?」

淡「180センチ以上!」

誠子「大星の小ささが目立ちそうだな……」

淡「それで、スポーツやってて、イケボな人!」

尭深「話を聞く限り、優良物件……」

照「でも、そんな人いるかな」



――――――――



京太郎「ぶへっくしょん!」

和「あの、須賀君?体調が優れないのでは?」

京太郎「ああ、心配しないでくれ」

和「しかし先ほどから風邪のような素振りを見せていますが」

京太郎「これでもハンドやってたし体は鍛えてるから大丈夫!」

和「最近は専ら部長の無茶振りに精を出しているようですけど、ね……」



――――――――



誠子「まあいるにしろいないにしろ、大星に彼氏はできませんよ」

淡「な、なんだと〜!」

尭深「淡ちゃん、落ち着いて。一旦、理想の嫁像を語ろう……」ズズズ

淡「理想の嫁像か〜」

誠子(機嫌直すの早っ)

淡「家事全部やりたい!」

照「えっ」

淡「洗濯も掃除も全部やってあげたい!」

誠子「えっ」

淡「旦那さんが料理上手くても、ご飯は作ってあげたい!」

尭深「えっ」

淡「旦那さんが美味いって言ってくれるだけで、頑張れるもん!」

照「素敵だね」

誠子「大星は意外と女の子なんだな」

尭深「かわいい」ズズズ

淡「なんたって淡ちゃんだからね!」

誠子「それがなければもっと良かったんだけどな〜」
50 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:06:16.11 ID:57kWDxGT0
淡「そういう亦野先輩はどうなのさ!」

照「今まで好きな男の人とかいたの?」

誠子「あーいや、いないわけじゃないですけど」

尭深「ちょっと髪伸ばしてた時期?」ズズズ

誠子「あれは色気づいてただけだって!」

淡「ねーねー、亦野先輩の好みも教えてよ〜」

誠子「そんなにハードル高くないけどね」

照「でも気になる」

誠子「えぇ……えっと、一緒にいて苦にならない人、かな」

尭深「大事……」ズズズ

誠子「くだらないことで一緒に笑えて、フランクな感じのがいいな」

淡「おお、意外とまとも!」

誠子「軽くどつきあったりとか、そういうのも楽しめる人がいいです!」

照「素晴らしい。満点です!」

誠子「はぁ」

照「満点の誠子には、このガリガリ君温泉まんじゅう味をあげよう」

誠子「思いっきり責め苦じゃないですか!」



――――――――



京太郎「ぶへっくしょん!」

優希「犬も寿命が近付いたか……」

京太郎「あ、今犬って言ったな?はいもう今日はタコスなし〜」

優希「なんだと〜!許さないじぇ!」ギュッ

京太郎「痛っ、つねるんじゃねえ!くそ、こうなったら仕返しだ!」コチョコチョ

優希「うひゃひゃひゃひゃ、きょうたろ、やめ、ひゃひゃひゃひゃひゃ!!」



――――――――



淡「でも亦野先輩がお嫁さんしてるとこ、想像できない!」

照「それはそう」

尭深「激しく同意」ズズズ

誠子「嫁、かぁ。甘々な空気は嫌ですね」

照「お菓子、嫌い?」

誠子「今空気って言いましたよね?あれ?」

尭深「お友達みたいな空気が良いの?」

誠子「いやなんというか、やるとこはやって、悪いことしたらちゃんと自分で責任取って」

照「支え合ってくタイプだね」

誠子「有り体に言ってしまえばそんな感じですね」

淡「でもこっちが支えた分向こうも支えてくれるって、なんかいいよね〜」

誠子「そう!互いがそれぞれできることをしっかりやるから温かい家庭になるんだよ!」

尭深「意外と計画バッチリ……」ズズズ
51 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:06:47.04 ID:57kWDxGT0
照「そういう尭深はどうなの?」

尭深「私の理想のタイプは、お茶が淹れられる人」

淡「やっぱそこなんだね〜」

尭深「そこを掘り下げていくと、気遣いとか優しさに繋がる」ズズズ

誠子「まあちょっと無理矢理な気もするけど」

尭深「相手のことを思えて、でも本音で話してくれると嬉しい……」

照「心を大切にするんだね、尭深は」

尭深「ただしイケメンに限ります……」ズズズ

誠子「雰囲気ぶち壊しだよ!」



――――――――



京太郎「ぶへっくしょん!」

まこ「わりゃあ帰った方がええわ」

京太郎「風邪じゃありません!あ、お茶淹れました〜」

まこ「おお、いつもすまんのう。わしらは何も言うとらんちゅうのに」

京太郎「まあ半分は気分みたいなもんですよ。落ち着くでしょう?」

まこ「まずわしの前に優希を何とかしてくれんかの……」



――――――――



淡「じゃあ尭深先輩はその人と結婚してどう過ごすの?」

尭深「お茶を淹れて和菓子を食べる」

照「テルポイント高め」

誠子「それはお菓子でしょう……」

尭深「お話も大事だけど、極論必要ないかな……」ズズズ

淡「なんで?お話すると楽しいじゃん」

尭深「うん。でも言葉がなくても幸せにしてあげたい」

照「心が綺麗過ぎる……」

誠子「まあさっきイケメン限定発言で邪な部分が露呈したんですけどね」

淡「でも確かに、一緒にいるだけで幸せってのは分かる!」

尭深「淡ちゃんは幸せのために尽くしてあげるタイプ」

淡「うんうん!」

尭深「私も家事はしてあげたい……」ズズズ

淡「だよね!やっぱりそうだよね!」

照「思ったよりみんなまともでよかった」

誠子「宮永先輩の理想像は干物なんですけどね」

誠子(それにしても、なんか忘れているような……)
52 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:07:29.23 ID:57kWDxGT0
菫「あの……ちょっといいか」

淡「あっ、忘れてた」

菫「だと思ったぞ!まったく、私抜きで話を進めるとは」

照「菫落ち着いて」

菫「何だかお前達が楽しそうだったから私も語りたくなった」

尭深「は、はぁ……」

菫「私の好みのタイプを聞いてくれ!」

誠子「わ、分かりましたから!」

菫「私は男に縋り付いてもらいたい」

淡「えっ」

菫「顔はいいが金銭の余裕もなく、私無しでは生きていけないような」

照「えっ」

菫「だが彼はイケメンであるが故に、複数の女性に言い寄られる」

尭深「えっ」

菫「そんな年上の彼を、私は独占したい」

誠子「それいわゆるヒモってやつじゃ」

菫「うるさい!私の話を聞け!」



――――――――



京太郎「ふう、ようやくくしゃみも止まったか」

久「ねえ須賀君助けて〜」

京太郎「今度はなんですか?」

久「今日男子から五通もラブレター貰っちゃってさ」

京太郎「それで、なんですか」

久「怖くて外に出られないから飲み物買ってほしいの〜、お・ね・が・い?」



――――――――



淡「……はっ!?意識が飛んでた」

菫「私が将来どんな嫁になるか、だな」

淡「いや、誰も聞いてな「私はその年上の彼と結婚し!」

淡「まず菫先輩が人の話を聞かなくなった」

菫「あやしてあげたい」

照「えっ」

菫「おねしょしたっていい、私が全部世話してやる」

尭深「えっ」

菫「しかし、その……夜だけは、その、ケダモノでいてほしい、というか……///」

誠子「えっ」

菫「そういう嫁に、私はなりたい」

淡「……そ、そうなんですかー」
53 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:08:17.21 ID:57kWDxGT0
菫「素晴らしいと思わないか、私の人生設計」

誠子「そそ、そうです、ね!素敵な新婚生活だと、思います、ええ!」

照「年上のヒモはない」

菫「うっ」グサッ

尭深「その口ぶりだと浮気者ですね、勘弁です……」ズズズ

菫「ううっ」グサグサッ

誠子「まあでもさすがに、私もそれはちょっと」

菫「うううっ」グサグサグサッ

淡「やっぱ菫先輩ってさ」



淡「シュミ悪いよね」


――――――――――


――――――――


――――――


――――


――


菫「トシウエノオトコノヒトヲアヤシタイ……」ブツブツ

照「ごめんね菫、素敵だと思うよ」

菫「もういい!どうせ私はシュミが悪いんだ……」

尭深「年上の男性は素敵ですよ……」ズズズ

菫「本当か!?」パァァ

尭深「ただヒモはちょっとやっぱり」

菫「そうか、そうだよな……」

淡「そ、そりゃ人それぞれだから、ね?」

菫「どうせ私に理解者なんていないんだ……」

誠子「あー、これはもうどうしようもないな」

菫「……うぅ」
54 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:08:52.58 ID:57kWDxGT0



――――――――



京太郎「……で、飲み物買ってきましたよ」

久「ありがとう須賀君♪」

京太郎「もう疲れた……」

久「このまま一生須賀君がお世話してくれたらいいのに」

咲「えぇっ!?」

京太郎「いや、仮にそうなってもどうせ他の男に優しくされて靡きますよね?」

久「ん〜どうだろうね」

京太郎「部長」

久「何かしら?」



京太郎「シュミ悪いですよ」



久「……うぅ」







カンッ
55 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/17(日) 19:11:08.03 ID:57kWDxGT0
一本投下完了
この書き込み以降、早かったリクエスト二本を書きます
まあ二本に限らずいいやつがあったら書くかもしれんし、みんなひねり出すんやで(ゲス顔)
明日も投稿できればなーとは思ってます
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 19:17:30.51 ID:waeGulydo
おつおつ
お泊り会とかどっすか
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 21:56:34.80 ID:6ngcmJgDO
菫の男のシュミは屈折しまくってんなー…父親と確執でもあるのかしら?
ヒッサの男のシュミは単純に悪い(断言)
58 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 13:35:04.50 ID:rGNdolzo0
今日の21:00くらいに一本投下します
>>56 女の子だけのドキドキお泊まり会しますか、菫の家で(無断)
59 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:05:07.98 ID:rGNdolzo0
数分ほど遅れてしまった
投下します
60 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:06:05.94 ID:rGNdolzo0
【虎姫のオカシな女子会】



〜白糸台高校、麻雀部室〜


照「おっぱいとお菓子がほしい」

誠子「いきなりどうしたんですか!?」

照「常日頃抱いている願望が出てしまっただけ」

淡「テル、そんなこと考えてたんだ〜」

菫「菓子はいつも通りだとして……」

尭深「私はもうおっぱいいらないです」ズズズ

照「は?」

誠子「は?」

菫「は?」

淡「どしたの?みんな眉間にしわ寄せちゃって。老けちゃうよ〜」

照「そういう淡はどうして怒らないの?」

淡「え、別に怒る要素なかったでしょ」

誠子「そういや大星、胸育ってきたよな……」

淡「お、気付いちゃったか〜!」

菫「いや待て。確かに巨乳だと感じることはあった」

照「でもなんか、その日によって違ったような違わなかったような」

菫「あれって」

照「もしかして」

菫&照「ニセチチ?」

淡「……い、嫌だな〜私がそんなことするわけないじゃん!」

尭深「でも先週の淡ちゃん、ちょっと大きすぎた……」

淡「……」

誠子「バレないようにちょっとづつ盛っていったな?」

淡「……だって」

照「だって?」

淡「だって男の人は大きい方が好きって言うんだもん!」

誠子「もしかして、大きく見せればモテると思ったのか?」

淡「そうだよ!出来心だよ!もぉ〜!」

尭深「淡ちゃんはそんなことしなくても可愛いよ……」ズズズ

淡「え!?ほんと!?」

菫「……つまり、バストサイズを弄っていたことは認めるんだな?」

照「今日のおっぱいもこの前より大きい」

誠子「入部してきたときとは偉い違いですね」

尭深「成長期かな」
61 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:06:41.56 ID:rGNdolzo0
菫「そんなはずがないだろう!今日だって絶対盛っている!」ガッ

淡「ちょ、いきなりどうしたの!?」

菫「今からその可変乳の化けの皮を引剥してやる!」

淡「うわっ、脱がさないでぇ!」

誠子「弘世先輩、完全にスイッチ入ってますね」

尭深「実は宮永先輩より巨乳が憎かったりして……」ズズズ

照「間違いなくここのスレでの菫はキャラを間違えてる」

誠子「え?スレってなんですか?」

菫「さあ、残るはそのブラだけだな……!」

淡「ひぃっ、や、やめて、よぅ……」

菫「さあパッドを見せろ!」

淡「きゃああああああああ!!!!」

照「……え?」

誠子「パッドが出てこない……だと……!?」

尭深「やっぱり成長期」ズズズ

淡「うぅっ、今日は盛ったりしてない、のにぃ……ひぐっ」ウルウル

菫「ほ、本当にこの短期間でサイズアップしたのか……?」

淡「そうだって言ってるでしょこのバカぁ!ブラ返して!」バッ

菫「あ、あぁ……すまん」

照「どうやったらそんなに大きくなったの?」

淡「え、えぇっとそれは……」

誠子「鶏肉とキャベツがいいっては聞くけど」

尭深「他人から揉まれるといいっても言う」ズズズ

淡「え、それって他人からじゃなきゃ駄目なの!?」

菫「つまり自分で揉みしだいていたということか……」

誠子「その表現なんとかなりませんかね?」

照「そうだ、いいことを思いついた」

淡「?」
62 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:07:28.62 ID:rGNdolzo0
照「明日は部活もないし、菫の家でお菓子作りをした後、みんなでおっぱいを揉む」

淡「いいねそれ!」

誠子「それ私も巻き込まれるんですか?」

尭深「おっぱいはもういらない……」

照「あ?」

菫「あ?」

誠子「あ?」

尭深「ごめんなさい……」

淡「じゃあ明日は菫先輩のお家だ〜!」

菫「いや、だから勝手に来るな!」


〜翌日、弘世宅〜


淡「えへへ、来ちゃった♪」

菫「お願いだからアポは取ってくれ……」

誠子「なんか毎度すみません……」

照「大丈夫。お菓子作りの材料は買ってきた」

菫「えっ」

照「えっ」

尭深「部長、こういうところはノリノリ……」

誠子「失念してました……」


〜弘世宅、台所〜


淡「第一回、虎姫のお菓子作り女子会〜!」パチパチ

照&菫&尭深「わ〜」パチパチ

誠子「何この勢い!?」

淡「と、いうわけで。まずは方針を決めちゃいま〜す!」

尭深「それぞれ作りたいものを作るか、合作か……」ズズズ

誠子「既にお茶を淹れてる!?」

菫「いや、集まったのに個々で作るのはおかしいだろう」

照「みんなで一つのものを作る」

淡「じゃーそれで決まり!なに作りたい?」

尭深「和菓子……」

菫「私は洋菓子のほうがいいな」

淡「でも杏仁豆腐とかの中華系も捨てがたい!」
63 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:08:15.61 ID:rGNdolzo0
誠子「だったらいっそのこと全部混ぜちゃえば」

照「おい誠子」

誠子「へ?」

照「てめーはそれでもお菓子を愛してんのか?」

誠子「え、いや、なんかすみません」

照「てめーは何も分かっちゃいねえ」

誠子「普段のトーンでセリフ読み上げる感じやめてもらっていいですか?」

照「お菓子はな、愛なんだよ」ドヤッ

誠子「いやドヤッっていつもの真顔じゃないですか」

淡「テルはなにを作りたいの?」

照「チョコレートチュイール」

淡「……なんて?」

照「チョコレートチュイール」

淡「……なにそれ」

照「みんなには、チョコレートチュイールを4つづつ作ってもらう」

照「そこで、この紙に、自分以外の四人へそれぞれメッセージを書いてもらう」ペラッ

菫「何に使うんだ?」

照「お菓子にぶち込む」

菫「……紙を?」

照「お菓子にぶち込む」

尭深「知らない人は『チョコレートチュイール』でググってね……」ズズズ

誠子「なんかよく分かんないですけど、始めますか」

淡「よーし、じゃあ調理開始!」


〜ステップ1 チョコを溶かそう!〜


照「じゃあまずはチョコを溶かそう」

淡「淡ちゃんに任せて!」フライパーン

照「淡」

淡「ん?」

照「チョコは刻んで湯煎しないと、八連荘(物理)するよ」

淡「ひぃっ!!」


〜ステップ2 バターは勿論、食塩不使用!〜


照「バターをあとで泡立器で泡立てるから、冷蔵してる場合は常温にして柔らかくする」

菫「ちょうど冷蔵庫にバターがあったぞ」ガチャッ

照「菫」

菫「なんだ?」

照「お菓子作りに食塩入りを使うとか、頭シャープシュートされた?」

菫「す、すまない!!」
64 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:09:20.00 ID:rGNdolzo0
〜ステップ3 オーブンの予熱は忘れずに!〜


照「オーブンは170度で予熱しておく」

誠子「別に今から温める必要ありますかね?」

照「誠子」

誠子「なんですか?」

照「誠子は生焼けの鯖をそのまま食べても大丈夫だっていうんだ?」

誠子「アニサキスッ!!」


〜ステップ4 粉類はふるっておかないと大変!〜


照「薄力粉とココアパウダーはダマになるとよくないからふるっておく」

尭深「ダマになってても、混ぜる時にしっかり混ぜればなんとかなるのでは」

照「尭深」

尭深「はい?」

照「今度全局ダマでみっちり打ってあげるから覚悟しておいて?」

尭深「すみません……」


〜ステップ5 オーブンシートはあらかじめ!〜


照「そして、天板にオーブンシートを敷く。これでオッケー」

淡「全部溶けたよ〜」ヘナヘナ

菫「照が食塩不使用を買ってきてくれて助かった……」

誠子「170度でセットしました!」

尭深「……ゴホッ」マッシロ

照「ここまで下準備です」


「「「「えっ」」」」


〜ステップ6 チョコレートチュイールを作ろう!(適当)〜


照「まずバターを泡立器で泡立てる」

菫「わかった」シャカシャカ

照「クリーム状になったら、上白糖を入れて混ぜる。すり混ぜる」

尭深「上白糖、入れます」ザーッ

菫「疲れた」

誠子「私が混ぜます!」

照「卵白を半分入れて」

淡「ベトベトするよ〜」ドローッ

照「泡立て器で混ぜて」

誠子「うおおおおおお」シャカシャカ

照「残りの卵白も入れて」

淡「とうっ」ドローッ

照「混ぜる」

誠子「うおおおおおお」シャカシャカ

照「そこにチョコレートを加えて混ぜる」

誠子「腕が死にました」
65 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:09:54.32 ID:rGNdolzo0
菫「復活したぞ!」

照「そこにふるっておいた薄力粉とココアパウダーを入れて」

尭深「よいしょっと」ザーッ

照「ゴムべらで混ぜる」

菫「この量を混ぜるのはやはり腕にくるな……」

照「さあここから私の仕事」

淡「つまり職人技!」

照「オーブンシートを敷いておいた天板の上に、スプーン一杯ほどの生地を垂らし」

菫「適切な分量で焼くならやはり照が一番上手い」

照「これを丸く薄く伸ばす」

尭深「きれいな円形……」

照「これをとりあえず生地の分全部やる」

誠子「手際が良すぎて参考になりませんね……」

照「これを170度のオーブンで七分から八分ほど焼く」


スコシキンクリッ


照「焼きあがる前にみんなビニール手袋をしよう」ギュッ

誠子「はぁ」ギュッ


チーンッ


照「焼きあがったものを取り出し」スッ

菫「バカ、焼きたてのものに触ったら火傷するぞ!」

照「ここからすごく大事」

尭深「まだ工程が……?」

照「生地の円に内接する正三角形の頂点三つをつまみ合わせるように」キュッ

淡「数学チックでよくわかんない〜」

照「熱いうちにやらないといけないから、みんなもやろう」


コウカナ? ナカナカウマイダロウ? ムズカシイ… テギワイイデスネ
66 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:10:35.36 ID:rGNdolzo0
〜ステップ7 メッセージを書こう!〜


照「あとは冷ますだけなので、メッセージを書きましょう」

淡「これみんなに公開するの?」

照「ううん、その人しか見られないスペシャルメッセージ」

誠子「普段言えないことを書けばいいんですね!」

照「そういうこと」

尭深「何書こうかな……」ズズズ

菫「改まって書くと思うと、なんだか恥ずかしいな」


カリカリカリカリ……


〜ステップ8 想いを伝えよう!〜


照「冷ます工程も終わり、ついに完成しました」パチパチ

淡「疲れたよ〜」

菫「長かったな」

誠子「でも楽しかったですね」

尭深「このメッセージはどうするんですか……?」

照「それを今からお菓子に入れるから、焼きあがったものをそれぞれ4つづつ確保して」

淡「ほいさっ」

照「そしたら、さっき書いたメッセージを細長く折って、頂点の隙間から糸を通す感じで入れてあげる」

菫「なるほど、これでプレゼントするということか」

誠子「なんか女子会っぽいですね!」

淡「最初から女子会だよ!」

照「じゃあ早速みんなで食べよう」
67 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:11:09.49 ID:rGNdolzo0
〜弘世宅、応接室〜


淡「やっぱりパーティーと言えばここだよね!」

尭深「伝説の王様ゲーム回……」

菫「やめろ!やめるんだ!」

誠子「弘世先輩からしたらトラウマですもんね」

照「……よし、準備完了。ではメッセージ入りを配りましょう」

淡「はい、みんなどーぞっ!」

菫「……受け取れ」

尭深「どうぞ」

誠子「大したこと書けませんでしたけど」

照「味わって食べてください」

誠子「メッセージについて言及してほしかったなぁ……」
68 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:11:56.08 ID:rGNdolzo0
―――照へのメッセージ。


『大好きだよっ!いつか絶対倒してやるから!』

『お前のお菓子好きとマイペースには手を焼くが、これからもよろしく頼む。』

『大好きです。今度は和菓子も一緒に食べたいなぁ……』

『私もいつか宮永先輩みたいなかっこいい雀士になります!』

照「……///」カァァ


―――淡へのメッセージ。


『菫はああ言うけど、淡は強くて可愛いから、遠慮しないで抱きついていいよ』

『先輩には少しくらい敬意を払え。もっとも、お前には似合わんだろうが。』

『淡ちゃんにはいつも癒やされてます。またお饅頭あげるね』

『天真爛漫で自由奔放だけど、ちゃんと強いから安心できるよ!』

淡「ん、なんかちょっと、照れるなぁ……///」


―――菫へのメッセージ。


『三年間、菫と一緒に戦えたのが一番嬉しい。ずっと親友』

『怖いから怒るな〜!でもホントは優しいって知ってるもんね〜!大好きっ!』

『楽しい時も辛い時も気を引き締めてくれる、頼れるお姉さんです。かっこいい。』

『弘世先輩が部長としてまとめて、そんな白糸台で麻雀ができて、私は幸せ者です!』

菫「書くのも恥ずかしいが、言われるのはもっと……///」


―――尭深へのメッセージ。


『私は和菓子も好きだから、今度一緒に和菓子食べに行こうね。好き』

『お茶も和菓子もいつもありがとう!ナデナデしてくれる尭深先輩大好きっ!!』

『虎姫にお前がいるだけで、チームが落ち着く。いつも助かっているよ。』

『尭深みたいな、おしとやかな高火力プレーヤー。同い年として誇らしいよ!』

尭深「……茶柱が立った。ふふ///」


―――誠子へのメッセージ。


『細かい気配りとその熱意に、虎姫は支えられてる。いつもありがとう』

『いつもわがまま言って、買い出しとかごめんね?でもチョー優しくて、大好きだよっ!!』

『お前はその真面目さと情熱で、みんなを引っ張っていける。来年の部長はお前かもな。』

『いつもアクティブな感じで、ちょっと羨ましい。同じ学年で本当に嬉しいよ』

誠子「なんか、ほっこりしますね!///」
69 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:12:27.37 ID:rGNdolzo0
「「「「「……」」」」」


淡「あ〜!なんか静かになっちゃった!」

照「……とりあえず、食べよっか」

菫「そ、そうだな!」

尭深「お茶淹れました……」

誠子「なんかさっきよりもお菓子が美味しそうに見えてきましたよ、ははっ」

淡「いただきま〜すっ」パクッ

照「モグモグ……うん、甘くて美味しい」

菫「このサクッとした食感もたまらないな」

誠子「いい感じに苦味も残ってていいですね!」

尭深「いっぱい食べられて、お茶にもよく合う……」


アー!ソレワタシガネラッテタ! ハヤイモンガチ ズールーイー!


――――――――――


――――――――


――――――


――――


――


菫「すっかり日も暮れるな」

淡「調子に乗ってもう一回作るからだよ〜」

尭深「でも、すごく美味しかった」ズズズ

誠子「充実した休日って感じだったなー!」

照「そういえば、おっぱいは揉まないの?」

菫&淡&誠子「「「揉まないよ!!!」」」


尭深(平和だなぁ……)ズズズ





カンッ
70 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/18(月) 21:14:01.89 ID:rGNdolzo0
とりあえず一本
明日は忙しいので、次の更新は明後日になるかな?
次は自分で考えたネタを二連続くらいで投下するのよー
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 09:06:20.41 ID:B6xjxM2no
おつ
尊い……
72 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/19(火) 19:09:33.45 ID:x2KvJRcY0
時間取れた……
次の話を投下する予定でも無かったので、人がいたら一個くらい安価取って1レスくらいのネタ書こうかな
虎姫じゃなくても書きます
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 19:41:39.56 ID:h0ATo3YJo
リクエストいいなら授業中の虎姫
74 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/19(火) 20:15:24.55 ID:x2KvJRcY0
>>73 をパパっと書いちゃうの巻

【授業中の虎姫】


〜大星淡の場合〜


淡「も〜、英語わかんない!」

モブ「えっと、大星さん。ペア学習なんだけど」

淡「ほんと!?じゃあ分からないとこ聞いていい!?」

―――意外と真面目だった。


〜亦野誠子の場合〜


数学教師「じゃあこの問題を……亦野!」

誠子「はい」カキカキ

数学教師「よし、式も計算も答えも完璧だな!」

誠子(ちゃんと予習しておいてよかった)

―――手堅くこなしてた。


〜渋谷尭深の場合〜


国語教師「じゃあ、この時の男の心情はどんな感じかな。じゃあ渋谷さん」

尭深「手の届かない高翌嶺の花であるにも関わらず故意をしてしまった彼は―――」クドクド

モブ達(ロマンチックだ……!)

―――感性で解くタイプだった。


〜弘世菫の場合〜


菫「さて、先週の小テストが戻ってきたわけだが……」

テスト「やあ」99点

理科教師「弘世は未だ100点を取らないなぁ」

菫「何故だ、あんなに勉強したのに……」

―――ツメが甘かった。


〜宮永照の場合〜


照「むにゃむにゃ……」スピー

日本史教師「宮永〜、起きてこの問題を答えろ〜」

照「ん……大東亜共栄圏……」

日本史教師「お、起きたか。そうだな、これを大東亜共栄圏と言う」

照「んん……お菓子……」スピー

日本史教師「……えっ、寝言?」

―――やはりポンコツチャンピオンだった。





カンッ
75 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/19(火) 20:16:35.91 ID:x2KvJRcY0
この後もやることがあるので今日はこれだけということで。
明日は一本投下します〜
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 20:21:11.24 ID:/xPrFgI9o
おつー
77 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 18:16:11.60 ID:eJRciBZZ0
今日は19:00くらいに一本投下します
今度実験的に虎姫で安価的なのをやろうとも思ってます
その時が来ましたらどうかよろしくですのだ
78 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 18:54:50.21 ID:eJRciBZZ0
【虎姫のカラオケ】



〜ある土曜日の午前、麻雀部室〜


照「る〜る〜るる〜♪」

照「る〜る〜るる〜♪」

誠子「なんか宮永先輩、機嫌いいですね」ヒソヒソ

菫「たしかに機嫌は良さそうだが……」ヒソヒソ

照「る〜る〜るる〜♪」

菫「……なぜ『夜明けのスキャット』なんだ?」ヒソヒソ

誠子「いや知りませんよ」ヒソヒソ

淡「テルー!なに歌ってるのー?」

照「……お菓子の歌」

誠子「嘘つかないでくださいよ!」

照「えっ」

菫「まさか曲名も知らないのに歌っていたのか?」

照「テレビで聞いたのをそのまま……」

淡「な〜んだ」

尭深「……カラオケに行きたい」ズズズ

誠子「尭深!?」

淡「お、いいじゃんカラオケ!みんなで行こうよ!」

菫「別に嫌とは言わないが、いつ行くんだ?」

照「どうせ今日の午後は部活もないし、行こう」

誠子「え、この後ですか!?」

尭深「……なにか予定あるの?」ズズズ

誠子「あーいや、そうじゃないんだけどお金が……」

誠子(奮発して高いルアー買っちゃったとか言えない)

菫「仕方ない、私が出してやろう」

誠子「そ、それはなんか申し訳ないので!」

淡「いいじゃんいいじゃん、菫先輩ノリノリだし」

菫「な、ノリノリなどではない!」

照「大丈夫。歌ってストレス発散したい時は誰にでもある」

菫「まあお前と淡のせいなんだがな」

淡「えぇっ!?ひどいよ〜」

誠子「ではお言葉に甘えて……すみません」

菫「気にするな、大方奮発して高い釣り具を買ったりしたのだろう」

誠子「ふぇっ!?」

尭深(乙女な誠子ちゃんかわいい)ズズズ

淡「そうと決まれば早速しゅっぱ〜つ!」

菫「まだ部活中だが……?」ゴゴゴ

照「部活が終わってからね」

淡「ご、ごめんなさ〜い……」
79 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 18:55:27.11 ID:eJRciBZZ0
〜某有名カラオケ店〜


淡「やってきました、カラオケ歌公園〜!」

照「※一部表現に変更を加えています。」

尭深「SSで実名は出せない……」

誠子「メタ発言すな!」

店員「何名様でしょうか?」

菫「えっと、五人です」


テツヅキチュー


店員「それでは72番のお部屋へどうぞ」

菫「ありがとうございます」

淡「菫せんぱーい、どこの部屋?」トテトテ

菫「72番だそうだ」

照「くっ」

尭深「くっ」

誠子「熱い風評被害ですし尭深に関してはふざけんなゴルァ!」

尭深「誠子ちゃんがキレた……」グスン

誠子「もうやだ……」


***


淡「早速ドリンクバー!」

菫「どうせ人が飲めないような代物を作るんだろうな」

淡「淡ちゃんは残念ながらそんなことしないのだ〜!」

尭深「私は、お茶でいいかな」ピッ

誠子「いつも通りだな。私はコーラで」ピッ

菫「紅茶でいいか」ピッ

淡「私はメロンソーダにバニラアイス〜♪」ピッ

誠子「なんか女子高生みたいなチョイスだな」

淡「なぬっ!?私はかわかわJKだもん!」

照「オレンジジュースとココアを1:3の割合で混ぜて、ガムシロを4つ……」

菫「あ、こいつだったか……」

誠子「見た目が既にグロテスクですよ……」
80 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 18:56:09.58 ID:eJRciBZZ0
***


菫「さて、誰から歌う?」

誠子「あ、じゃあ私いきますね」ピッ

淡「なに歌うのかな〜」ワクワク


『シュガーソングとピターステップ / UNISON SQUARE GARDEN』


照「開幕ユニゾンは素晴らしい」パチパチ

尭深「さすが誠子ちゃん」パチパチ

菫「惜しみない拍手を送ろう」パチパチ

誠子「いや、なんか恥ずかしいですよ……っと。超天変地異みたいな〜♪」

淡「しかも普通に上手い!さすが亦野先輩!」パチパチ

照「これは盛り上がる」パチパチ

尭深「カラオケの極意を心得てる」パチパチ

菫「やはり虎姫の一員ということか」パチパチ

誠子(麻雀打ってる時より褒められてる……あれ、涙が……)


フレーズアンドメロディーズ!


淡「いいねぇ〜、盛り上がってきたよ〜!」
81 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 18:56:48.23 ID:eJRciBZZ0
照「じゃあ次は私が歌う」ピッ

尭深「宮永先輩の歌、楽しみです……」チュー

誠子「ストローのせいで効果音が違う……」

菫「まさか夜明けのスキャットではあるまいな?」

照「大丈夫、安心して」


『津軽海峡・冬景色 / 石川さゆり』


淡「渋っ!」

誠子「まさかの選曲だった……」

照「上野発の夜行列車 おりた時から〜♪」

尭深「こぶし効かせようとして外しまくり……ふふっ」

菫「普通に歌えば上手いのに、くくくっ、駄目だ、笑ってしまう……!」

誠子「これ年末の笑ってはいけない企画なら死にますよ……くぅふっ!」

淡「テルの歌演歌っぽい!すごい!」

尭深「淡ちゃん……ふふっ」

菫「アイツは大物だな……ぷっ」

誠子「純粋ですね……くくっ」


ツガルゥ^ーカィ^ーキョーォ フゥゥーユゲッヘェ^ーシキィィ^ー


尭深「……!」プルプル

菫「……お、お疲れ、様……!」プルプル

誠子「ひぃっ、ひぃっ、笑い、すぎ、で、お腹がっ……!」プルプル

照「初手で笑わせるために密かに特訓してた」

淡「テルー!最高だったよ!」

照「ありがとう」

照(淡だけ笑わなかったの、ちょっと悔しい……)
82 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 18:57:22.33 ID:eJRciBZZ0
淡「じゃぁ次私が歌う!見てろよ〜!」ピッ

菫「ま、待て淡!変な曲を入れるなよ?」

淡「ダイジョーブ!アニソンだから!」

誠子「アニソンか……なぜ大丈夫だと言い切ったんだ?」

尭深「淡ちゃんのアニソン、楽しみ……」チュー


『Naked Romance / 小日向美穂(CV:津田美波)』


尭深「!?」ガタッ

誠子「わっ!いきなり立ち上がってどうした?」

尭深「これは覚悟しないと……」ガタガタ

菫「ん?どうしたんだ尭深……と、照も?」

照「これは、脳みそが、溶ける……!」ガタガタ

誠子「脳みそが溶けるって、可愛いものを見た時に使う表現ですよね?」

淡「スキスキスキ あなたがスキ♪」

菫「っ!?」ズッキューン

淡「だって運命感じたんだもの♪」

誠子「っ!?」ズッキューン

淡「ドキドキドキ 胸が鳴るの♪」

尭深「あぁぁ……!」

淡「この想い 絶対伝えたい♪」

照「て、天使様じゃあ……!」

淡「チュ チュ チュ チュワ♪せーのっ!」

照&菫&誠子&尭深「「「「恋してるっ!」」」」


デッデデンッ!


淡「ふぁ〜楽しかった!ってあれ?みんなどったの?」

菫「へ?い、いや、可愛いぞ///」

誠子「中々にいい感じだった///」

照「ワシは幸せもんじゃあ……!!!」

淡「なんかみんな、怖いよ?」

尭深「……ここまで録画した私なのであった」ピピッ

菫「何ィ!?」

誠子「欲しい、それは欲しい!」

照「抜け駆け、ダメ絶対」

尭深「私はこの幸福を皆に平等に振り撒くのです……」チュー

照&菫&誠子「「「聖母マリア様ぁ……!」」」

淡「いや、だから怖いって!」
83 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 18:57:55.55 ID:eJRciBZZ0
尭深「次は私が歌う……」ピッ

誠子「なんか尭深が歌ってるのって想像できないな……」

淡「ねぇねぇ、何歌うの?」

尭深「ん、これだよ」


『トリセツ / 西野カナ』


誠子「えっ」

尭深「すごく共感できるから」

菫「えっ」

尭深「愛するあの人の為に歌うの」

照「えっ」

尭深「重くなんてないよ?好きなんだもの」

淡「えっ」

尭深「この度はこんな私を選んでくれてどうもありがとう♪」

淡「いや普通に重い」

照「尭深、彼氏いたんだ」

菫「尭深はメンヘラだったのか……?」

誠子「ツッコミどころ多すぎませんかね。てか滅茶苦茶歌上手いし」


エーイーキューウーホーショーオーノーワーターシダーカーラー


尭深「ふぅ。ちなみに全部嘘です……」チュー

照「ドッキリ大成功〜」

尭深「てってれ〜」

誠子「その流れまだ続いてたの!?」

淡「んもぉ〜、びっくりしたよ〜」
84 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 18:58:46.65 ID:eJRciBZZ0
菫「っとまあみんながほっと一息ついたところで、ついに私の番か」

照「とは言っても、どうせ歌う曲は決まってる」

淡「えっ、ホント!?何歌うの!」

菫「まあ見てれば分かるさ」

誠子「盛大なオチ要員の予感……」

尭深(まさか……)


『EXCITE / 三浦大知』
85 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 18:59:16.01 ID:eJRciBZZ0

淡「へ?なにこれ」


ピロロロロロ…


菫「アイガッタビリィー」

照「宝生永夢ゥ!」

誠子「うぇっ!?」

照「何故君が適合手術を受けずにエグゼイドに変身できたのか」

照「何故ガシャットを生み出せたのか」

菫「アロワナノー」

淡「え?え?何が始まってるの?」

照「何故変身後に頭が痛むのくわァ!」

尭深「それ以上言うな!」

誠子「た、尭深まで!?」

菫「ワイワイワイワーイ」

照「その答えはただ一つ……」

尭深「やめろー!」

誠子「何この寸劇チックな展開」

照「アハァ……」

淡「ひっ!?」

照「宝生永夢ゥ!君が世界で初めて……バグスターウイルスに感染した男だからだぁぁぁぁ!!」

菫「ターニッオン」

照「アーハハハハハハハハハアーハハハハ」

菫「ソウトウエキサーイエキサーイ」

照「ハハハハハ!!!」

尭深「僕が……ゲーム病……?」

照&尭深「ッヘーイ(煽り)」

淡「……あっ、そういうことか!!」

菫「ふぅ……どうした、淡もニチアサキッズか?」

淡「きっと3人で盛り上げようと台本作ってき、て……え?」

誠子「ニチアサ、キッズ?」

菫「なっ……照!尭深!」

照「ドリンク美味しい」

尭深「彼氏が恋しい」

菫「ちょ、おま、無視するな!」

照「尭深の彼氏はどんな人なの?」

尭深「世界で一番のドクターになる人です」

照「心が躍るね」

菫「お前らぁ……!」
86 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:00:04.39 ID:eJRciBZZ0
淡「あ!ニチアサキッズ分かるよ!菫先輩、プリキュア見てるの?」

菫「へ?……ああ、そうだ、そうだな」

淡「私も見てるよ!可愛いよね!」

誠子「いや、明らかにプリキュアじゃなくて仮面ライダーとかの曲じゃ」

菫「覚悟は良いか、亦野」

誠子「訂正しただけですよ!?」

照「さあ、ここまで皆さんに歌っていただいたわけですが」

誠子「突然の司会口調!?」

照「実は採点をしていたシーンを描写しませんでした」

淡「せんせー、なんでですか?」

誠子「せんせー!?」

照「そこで、さっき歌った曲の点数でランキングを作ります」

菫「待て、聞いてないぞ!」

照「そしてそのランキングで一位を取った人はなんと」

尭深「なんと……?」

照「今日一日、なんでも命令できる権が与えられます」

淡「わ〜!私それ欲しい!」

照「そして最下位だった人はなんと」

誠子「な、なんと?」

照「なんでも言うことを聞かなければいけません」

菫「指示が適当だな……」
87 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:00:39.98 ID:eJRciBZZ0
照「ではランキングを発表します」

淡「どぅるるるるるるるるる」

尭深「どぅるるるるるるるるる」

誠子「ドラムロールが多いな!」

淡&尭深「ばんっ」

照「まずは四位。宮永照、81点」

淡&尭深「お〜」パチパチ

菫「待て!何故あれで四位なんだ!」

照「音程は厳しかったものの、加点が多かったのが勝因でしょう」

誠子「なんですか、その『最下位じゃなければ勝利』みたいな考え方……」

照「続いて第三位」

淡「どぅるるるるるるるるる」

尭深「どぅるるるるるるるるる」

淡&尭深「ばんっ」

照「大星淡、84点」

尭深「お〜」パチパチ

淡「え〜、一位が良かった〜」

誠子「まあでも下手じゃなかったしいいじゃん」

淡「私はみんなに命令したかったの!」

照「大丈夫、最下位の人には命令できるから」

淡「そっか」

誠子「それでいいのか……」

照「続いて第二位」

淡「どぅるるるるるるるるる」

尭深「どぅるるるるるるるるる」

淡&尭深「ばんっ」

照「亦野誠子、92点」

淡&尭深「お〜」

誠子「やったぁ!」

淡「だって亦野先輩上手かったもん」

尭深「すごく上手だった……」チュー

照「……と、このように高評価ですが、亦野選手は手応えありましたか?」

誠子「それ結果出てからするインタビューじゃないですよね!?」
88 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:01:14.03 ID:eJRciBZZ0
照「それでは、第一位の発表です」

菫「その前に聞きたいことがあるのだが」

照「質問を受け付けましょう」

菫「私が歌っていた時、照と尭深はマイクを使っていたか?」

尭深「ええ」

照「勿論」

菫「なんかもう結果がわかった気がする……」

照「それではいよいよ、第一位の発表です」

淡「どぅるるるるるるるるる」

尭深「どぅるるるるるるるるる」

菫「どぅるるるるるるるるる」

誠子「弘世先輩!?」

淡&尭深&菫「ばんっ」

照「だいいちい。渋谷尭深、98点」

淡「おめでと〜!」

尭深「ありがとね、淡ちゃん」ナデナデ

淡「んふふ〜」

誠子「尭深の歌声、超綺麗だったからね」

照「選曲が問題だったけどね」

誠子「はっきり言っちゃった!?」

尭深「次はヘビメタを……」

誠子「振り幅でかいな!」

照「ちなみに五位は菫、69点でした」

菫「完全に妨害入ってただろ……」

照「それでは一位の尭深にはオペレーター権限が付与されます」

淡「命令ならなんでもどうぞ!」

尭深「えっと、じゃあ宮永先輩」

誠子「いきなり宮永先輩指名かよ!」

照「何?」

尭深「『リンちゃんなう!』の歌詞を淡ちゃんに替えて一緒に歌いませんか?」

照「その話、乗った」
89 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:02:13.38 ID:eJRciBZZ0
『リンちゃんなう! / オワタP feat.初音ミク、巡音ルカ』


照&尭深「淡ちゃんなう!淡ちゃんなう!淡ちゃん淡ちゃん淡ちゃんなう!」

誠子「失礼だけど超気持ち悪い!!」

淡「あわわわわ……」

尭深「(^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ」

照「淡ちゃんをぎゅーぎゅーしたいな じたじたするのを押さえ込んでぎゅーってしたいな」

照「腕噛まれるのもアリだよ 噛んでいいよ淡ちゃん」

淡「ま、亦野先輩、これどうすれば」アワワワ

誠子「心を無にするんだ、できるだけスルーするんだ……!」

尭深「インターハイ会場では淡ちゃんにはやりコスしてもらいたい」

尭深「しかし、強烈な違和感を発するぺったんこな胸に無意識に目がいってしまい」

淡「も、もう着替えるっ」

尭深「と逃げ出そうとする淡ちゃんを必死にフォローしたい」

淡「うわぁぁん、怖いよぉ〜」

誠子「とか言いつつ大星もちょっとノリノリだったけどな」


アワイチャンナウ! アワイ、チャンッ


照「なるほど、これは素晴らしい」

尭深「はやりコス、うちにありますよ」チュー

淡「やだ!私やらないもん!そういうのはアラフォーの人がやるんだもん!」

???(アラサーだよ!)

誠子(こいつ、直接脳内に!?)

菫「と、とりあえず私はどうすればいい?」

照「今の会話の流れでコスプレ」

尭深「定番はメイド服ですかね……」

菫「メイド服だと!?くっ、仕方ない……」
90 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:02:58.17 ID:eJRciBZZ0
淡「でもメイド服だと普通じゃない?菫先輩の私服のことも考えると」

誠子「アラサーで思い出したんですけど、スク水ネコ耳とかどうですか?」

照(こっ……)

尭深(こいつ……)

誠子「へ?ダメですかね?」

淡(人畜無害そうな顔して……)

菫(人を平気で苦しめやがるっ……!)

照「まあその意見には賛成」

尭深「ここにお着替え用セットがあります」

菫「何故あるんだ、ってここで着替えるのか!?」

照「家に帰ってからじゃ意味がない」

尭深「一位の命令です、淡ちゃん、誠子ちゃん」

淡「ほいさ!」

誠子「ん?」

尭深「部長が逃げないように取り押さえてください」

淡&誠子「ラジャー!」

菫「なっ、離せお前ら!」

尭深「さあ行きましょう、宮永先輩」

照「ここから始まる」

照&尭深「二人の愛の共同作業」

菫「やめろおおおおお!!!!!」


照&尭深「……セリフ間違えた気がする」


ハナセー! ヌガスナー!


菫「うぅ……これでいいのか……?」
91 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:03:47.70 ID:eJRciBZZ0
照「これは……!」

尭深「可愛い……!」

淡「めっちゃかわいいよ菫先輩!」

菫「ほ、本当、か……?」

誠子「え、ええ!やっぱりこういうのは新鮮ですね!」

誠子(似合う似合わないの服装じゃないと思うんだけど)

照「よし、じゃあポーズを取って」

菫「こ、こうか?」ニャンッ

尭深「……」パシャパシャパシャパシャ

照「ハイ次のポーズ」

菫「こ、こうだな?」ニャンニャンッ

尭深「……はぁ、はぁ」パシャパシャパシャパシャ

誠子(なんで、なんで乗り気なんだ……!)

淡「亦野先輩?両手で顔押さえちゃって、どうしたの?」

誠子「いや、なんでもない……」

淡「ふーん。まぁいっか。よーし!次は淡ちゃんが歌っちゃうぞ!」

照「合いの手頑張るね」

尭深「幸せだなぁ」チュー

菫「で、では私が踊ってあげようじゃないか!」

誠子(……ついていけない)


アイウォンチュー! アワイカワイイ ニャンニャンニャーン ブチョウカワイイ


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――
92 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:04:17.28 ID:eJRciBZZ0
〜カラオケ店前〜


淡「いやぁ、歌った歌った!」

照「結構スッキリしたね」

菫「こう、体を動かすというのも、いいものだな!」

尭深「取れ高充分です……」

誠子「……」

菫「それじゃ明日も部活だし、ここで解散とするか」

淡「お疲れ様でした〜!みんなばいば〜い!」フリフリ

菫「照、尭深。王様ゲームの時みたいなことはするなよ……?」

照「大丈夫。安心して。また明日」

尭深「この五人だけの秘密です。お疲れ様でした」

菫「ったく……。亦野も帰るぞ」

誠子「……お疲れ様でした」


〜翌日、白糸台高校〜


ザワザワ ガヤガヤ


淡「私じゃない」

誠子「私じゃないです」

尭深「宮永先輩に渡しただけです」

照「私がやりました」

菫「照うううううううう!!!!!!!!」





カンッ
93 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:06:26.58 ID:eJRciBZZ0
こんな感じでした
明日は虎姫投下できるかわからんので、とりあえず短めのやつ書こうと思います
安価やってみたかった

安価+2 虎姫以外でもアリ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 19:09:36.07 ID:BkoMZwWDO
夢オチ上等のアラサー白糸台同窓会
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 19:10:04.31 ID:OZbHEg/Io
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 19:11:06.15 ID:BkoMZwWDO
よし、浮気修羅場の「う」だな
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 19:15:39.48 ID:OZbHEg/Io
うえのつもりだったが>>96が面白いチクショウ

どうすっかは>>1にお任せしますすみません
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 19:21:27.35 ID:BkoMZwWDO
>>97
両方という手もある
アラサー同窓会で浮気発覚&修羅場
99 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:24:14.00 ID:eJRciBZZ0
よっしゃあ両方やっちゃうか(ゲス顔)
修羅場の渦中に放り込む男、京ちゃんでいいかな?
ほら、耐性ない人もいるから
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 19:26:01.10 ID:OZbHEg/Io
オッケーです
ありがとうございます
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 19:27:10.00 ID:BkoMZwWDO
大丈夫っす
102 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/20(水) 19:30:38.35 ID:eJRciBZZ0
了解しました!
今パパッと書いて〜とか思ったけどネタが秀逸なんで、読み応えたっぷりになるようにガッツリ書いておきます
明日の18:00に一斉投下するのでお楽しみに!遅筆でごめんなさい……
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 19:35:13.06 ID:BkoMZwWDO
すっごく楽しみ(ゲス顔)
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 21:47:47.00 ID:lxkr0r6yo
虎姫(う)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 23:20:00.07 ID:2xa2mzY0o
(ゲス顔)とか言われても正直寒いよ
106 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/21(木) 17:51:53.99 ID:sQkdY2k90
ちょっと早めに時間取れたので投下します
107 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/21(木) 17:52:31.51 ID:sQkdY2k90
番外編【アラサー虎姫の浮気修羅場】



〜同窓会会場〜


淡「あいや〜、懐かしい面々!」

誠子「大星はあまり変わんないな」

淡「変わったよ〜!髪型とか!」

照「ツインテールはちょっときついんじゃないかな」

淡「いいもん!だって私、高校121年生だし!」

菫「うわきつ」

淡「スミレうるさい!」

菫「はぁ、菫先輩と呼ばれてた頃が懐かしくなるな……」

尭深「淡ちゃんは高校卒業してすぐ『もう部活違うから先輩じゃない』って言ってたもんね……」ズズズ

誠子「私ももうセーコって呼ばれるの慣れちゃいましたよ……」

照「私だけ?呼ばれ方変わってないの私だけ?」

菫「だ、大丈夫だぞ照。行き遅れてなんかない」

照「でももう29になるんだよ」

菫「ぐふうっ!」

誠子「弘世先輩が後方に吹き飛んだ!?」

淡「そういえば照と私はプロとして打ってるけど、みんな今何してるんだっけ?」

誠子「私は教師だってこの前言っただろ?」

尭深「まさか釣り好きが転じて海洋生態系の方面で博士号取るとは思わなかった……」ズズズ

誠子「まあ私も、尭深が保育士になるとは思わなかったけどね」

照「尭深の保育士は癒やし要素マシマシだよね」

淡「マシマシとか言うからラーメン食べたくなってきた!」

菫「こ、この歳にそれは太るだろう……」

淡「あーたしかに。高校の時のノリでいくのはやばいね」

照「私は太らない」

菫「えっ」

尭深「私はどちらかと言うと胸の方に」

照「は?」

誠子「……ええっと、弘世先輩は今何してるんでしたっけ?」

菫「私か?私は……」

菫(まさか家の金が余り過ぎててほぼ何もせずに暮らしてるなど言えん……!)

菫「ウェ」

淡「うぇ?」

菫「……Webデザイナーだ」

淡「うぇぶでざいなー!?なにそれかっこいい!!!」

菫「だ、だろ?かっこいいだろ?」

照「菫、なんで嘘ついたの?」

菫「えっ」
108 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/21(木) 17:52:58.73 ID:sQkdY2k90
誠子「てかWebデザイナーってそれ同窓会の仕事言い訳あるあるじゃないですか」

尭深「まさか実家の貯蓄に縋ってるとか」

菫「……し、仕方ないだろ!父親が何かと成功してしまったんだ!」

照「でも菫、それ手伝ってるんだから仕事って言っちゃえばいいのに」

菫「あ、そっか」

淡「スミレもおばさんになって物忘れが激しくなってきましたな〜」

菫「シャープシュート(物理)」

淡「あらよっと」ヒラッ

菫「なに!?」

淡「残念ながら、和服を纏ったかわかわプロ雀士淡ちゃんには通用しないのだ!」

誠子「あー、それで思ったんだけど、なぜ部活の同窓会で和服?」

淡「うちの師匠が私服でもこれ着ろって言ってたの」

尭深「淡ちゃんの先生、三尋木プロだもんね……」ズズズ

淡「そだよ!この着物も選んでもらった!」

照「夜空と星みたいで綺麗な着物だね」

淡「でしょでしょ!」

照「きっとそんな淡は生き遅れないんだろうね……」

誠子「宮永先輩の師匠って誰でしたっけ?」ヒソヒソ

菫「小鍛冶プロだ」ヒソヒソ

誠子「ああ、どうりで……」ヒソヒソ

淡「いや〜でも、私達ももうすぐアラフォーか〜」

照「アラサーだよ!」

淡「……」

照「何言わせるの!」

淡「ごめんごめん」

尭深「なんか三尋木プロっていうより福与アナみたい……」ズズズ

淡「まあでもテルは大変だよね〜」

照「生き遅れてる?」

淡「だって私恋人いるし」

誠子「ウソッ!?」

照「実は私もいます」

菫「なんだと!?」

尭深「……ふふっ」

菫「亦野はいるのか!?」

誠子「えっと、その……はい///」

菫「乙女か……」

淡「え〜スミレもしかして、その歳で恋人いないの〜?」

菫「ふふふ、そう見えるか?」

照「えっ、まさか妄想が具現化した……?」

菫「そんなわけないだろう!いるさ!恋人くらい!」

照&尭深&誠子「な、なんだってー!?」

淡「マ?」

菫「……ん、前者のネタは分かるが『マ?』とはなんだ?」
109 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/21(木) 17:53:28.67 ID:sQkdY2k90
淡「えっ、知らないの??イマドキのJKはみんな使ってるよ?」

誠子「……大星って絶対に付く師匠間違えましたよね」

照「瑞原プロ感がすごい」

菫「うわキツ」

尭深「その瑞原プロは今年で39歳」

菫「うわもうキツいとかそういうレベルじゃないだろ!」

淡「ねーねー、テルの恋人ってどんな人?」

照「高校の時に言った、幼馴染みたいな人だよ」

淡「いいな〜!理想の彼氏じゃん!」

誠子「私も一緒にいて苦にならない、フランクな感じの人と出会えたよ」

尭深「私も、お茶淹れられる人と……」ズズズ

淡「えーなにそれ!みんな理想のリア充生活してるじゃん!」ニヤニヤ

照「そう言う割には淡も嬉しそうだけど」

淡「まぁ私も理想の男性見つけたからね!」

誠子「それって、地毛金髪で180センチ以上のイケボスポーツマン?」

淡「まあね〜!」

誠子「へぇ、あの条件に合う人間って複数人いるもんなんだな」

淡「へ?」

誠子「あぁいや、実は私の彼氏もそんな感じなんだよ」

尭深「偶然、私も」

照「私もなんだけど」

照&淡&誠子&尭深「「「「……」」」」

淡「……あっ、そーだスミレ!」

菫「ん、どうした?」

淡「菫の彼氏はどんな人なのかなーって」

菫「どんなも何も、高校の時に話した理想の彼氏そのままだ。残念ながら年上ではなかったが」

照「あっ、あれか……」

菫「しかし奇遇だな。私の彼氏も金髪で180センチほどあってな」

誠子「弘世先輩の男のタイプってたしか……」

尭深「複数の女に引っかかる、ヒモ……」

淡「……いや、まさかね?そんなわけないよね?」
110 : ◆DbWk4vc3J. :2017/12/21(木) 17:54:00.23 ID:sQkdY2k90
prrrrrr


照「あ、電話だ」ピッ

誠子「彼氏さんかな……?」

照「もしもし、京ちゃん?」

淡「えっ……」

尭深「京……ちゃん?」

照「うん、そうだよ……うん、わかった。じゃあまた後でね」ピッ

誠子「京ちゃん、ですか。奇遇ですね、私の彼氏もそんな感じの名前なんですよ」

尭深「偶然、私も。私は京くんって呼んでる」

淡「へ、へぇ〜。私は普通にきょーたろーかな」

照「……京太郎?」

誠子「今、京太郎って言ったよな?」

尭深「……なんで私の彼氏の名前、知ってるの?」

淡「へ?どういうこと?」


prrrrrr


菫「もしもし、京太郎か?私だ」

照「菫、今彼氏と電話してるの?」

菫「ん?ああそうだが」

照「呼んで」

菫「……は?」

照「ここに呼んで!」


〜20分後〜


京太郎「お待たせしました〜」

淡「あっ、きょーたろー!」トテトテ

京太郎「わわっ、淡?いきなり抱きついてくるなよ」

照「ねえ京ちゃん」

京太郎「ん?」
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