ルビィ「終わった、その後」

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1 : ◆b0Vu8MQV5UgY :2017/12/10(日) 20:25:03.57 ID:tkpAzfiG0
自分が「できない子」なのだと気付いたのはずいぶん昔の事でした。

「黒澤」の次女という立場上、私は・・・ルビィは、ランドセルを背負う前から多くの習い事に励んでいました。

舞踊、茶、琴、習字、また礼儀作法にまで至る色んな事。

先生は誰もが、その道を専門として、誇りを持ち、人生を捧げていた人たち。

そんな人たちの貴重な一日数時間を、どうしてルビィなんかに費やしていたんだろう。今更言っても仕方ないけど。

始めた頃はどれもが新鮮で、舞の動作一つ覚えるだけで物凄い達成感に包まれたし、「くろさわるびぃ」を初めて書けたときは嬉しくてたまらなかった。

でも、ルビィが喜んでも先生方は喜びませんでした。最初に思い浮かぶのは、疲れと呆れの入り混じった、そんな顔ばっかり。

そりゃそうだよね、お姉ちゃんは、見せて、話して、間違いを正して、そしてそれを繰り返して、そんなことする必要無かったんだから。

ルビィは、だって、私と先生しかいなかったから、自分が「できない」子だなんて思わなかった。考えもしなかった。だから怖かった。

会う毎に表情の消えていく顔が。感情の無くなっていく声が。かと思えばふと爆発するその度に、ルビィは自分が小さくなっていくような気がしました。

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