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ウェイバー「なんだよこいつ…」ガッシュ「ウヌ?」
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167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/20(水) 22:10:06.97 ID:4/uedSdY0
そういや王を決める戦いと第4次聖杯戦争って時期がどれぐらい離れてるんだろ
頑張ればめっちゃ若い頃の母上父上殿とか、子供時代の清麿が見られたり?
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/21(木) 00:56:38.71 ID:j8Qc7GDS0
>>166
ワニも差し入れよう
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 00:40:04.76 ID:6HVZ8yDg0
ウェイバー「…仕方ないなぁ、この僕自ら教えにいってやるか!」
ガッシュ「ウヌ、嘘はよくないからな!」
ウェイバー「別に嘘ついてるわけじゃないし!…それから、特訓もしないとな!アサシンなんかにてこずってたら、この先が思いやられるからな」
ガッシュ「特訓…なんだか懐かしい気分なのだ」
ウェイバー「そうか?僕なんか魔術の研究で、研鑽の毎日だったぞ?」
ガッシュ「ウヌウ、そうでは…」
ウェイバー「よし、飯食べたら出掛けるぞ」
ガッシュ「…分かったのだ」
ウェイバー「…?」
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 00:50:59.04 ID:6HVZ8yDg0
マーサ「何、またどこか出掛けるの二人とも?最近物騒だから…子供だけで出歩くのも危ないと思うけど」
ウェイバー「おばあさん、一緒にしないでよ!いい?僕はこいつの保護者だ!だから問題なし!安心してよ、僕ももう大人なんだし…」
ガッシュ「おぬしは大人と言えるほどには見えぬが…」
ウェイバー「…あのな、こう見えても僕もうすぐ二十歳だからな」
ガッシュ「な!?…本当か?」
ウェイバー「くっ、僕も気にしてるんだからな!くそっ、せめて後もう少し背が高ければ…」
ガッシュ「ウヌウ…信じられぬ」
ウェイバー「…こんにゃろ〜…」
ガッシュ「ハハハ!くすぐったいのだウェイバー!オホホ!オホホホホホ!」
ウェイバー「どうだー、思い知ったか!」
ガッシュ「ヌハハハハハ!」
マーサ「あらあら、元気ねぇ」
ウェイバー「ハハハハハ!…はっ!?…そうだ、だから今日も遅く…」
グレン「ちょいと待てウェイバー」
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 00:55:44.14 ID:6HVZ8yDg0
ウェイバー「おじいさん…どうしたのさ?」
グレン「お前さんに話があってな…なに、すぐに終わる」
ウェイバー「…分かった。大人しく待ってろよガッシュ」
ガッシュ「ウヌ」
グレン「じゃ、悪いけど二人だけにさせてくれ」
グレン「………」
ガッシュ「……!」
ガッシュ(グレン殿、とても恐い顔をしていたのだ…)
ウェイバー(まさか暗示が解けたのか?参ったな…またいちからかけ直さないと…)
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 01:03:06.17 ID:6HVZ8yDg0
ウェイバー「で?話ってなに?」
グレン「…お前さん、ガッシュが来てからずっと帰りが遅いな」
ウェイバー「…それで?いいじゃん、別におじいさんたちに迷惑かけてないし」
グレン「気づいてないと思っておったか?最近お前さんらが傷だらけのまま家に帰ってきたことを」
ウェイバー「…!!」
ウェイバー「…やっぱり、暗示が不十分だったか」
グレン「暗示?ああ、それで家に入り込んでおったのか」
ウェイバー「…僕たちを追い出す?」
グレン「まさか!むしろその逆じゃ。お前さんらにはずっとここにいてほしいぐらいだよ」
ウェイバー「え?」
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 01:15:04.17 ID:6HVZ8yDg0
グレン「お前さんらが来てから、妻の様子も驚くほど明るくなった…それこそ、光が訪れたかのようにな」
ウェイバー「…」
グレン「正直、お前さんらが何をしておるかはさっぱり分からん。ただ、ワシが言いたいのは…」
グレン「暗示とやらはもう要らん。ここはもうお前さんらの家じゃ、家族じゃ。だから、何時だってここに戻ってこい!ワシらは待っておるからな!」
ウェイバー「!」
予想外の答えだった。また暗示をかけようか、新しい寝床を探そうか、と覚悟していた僕を、おじいさんは迎え入れると言ってくれた。
本当の人の暖かさというものを、僕ははじめて知ったかもしれない。
ウェイバー「ありがとう…ありがとうおじいさん」
グレン「…うん、いってらっしゃいウェイバー」
ウェイバー「うん、行ってきます!」
ガッシュ「…話は終わったかの?」
ウェイバー「ガッシュ!お前な、大人しくしてろって…」
ガッシュ「ウヌ?おぬしなぜ泣いておる?」
ウェイバー「な、泣いてなんかない!ほら、行くぞガッシュ!」
ガッシュ「ヌオオ!ムリヤリ鞄に入れないでほしいのだー!」
マーサ「行くのね、いってらっしゃい」
グレン「ガッシュ、ウェイバーを頼んだぞ」
ガッシュ「いってきますなのだー!」
ウェイバー「…はは」
たまには、こういうのもありかな。
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 01:26:44.21 ID:6HVZ8yDg0
教会
ウェイバー「…着いたぞガッシュ、辺りはどうだ?」
ガッシュ「うぬ、今日はアサシンもいないようなのだ」
ウェイバー「オッケー。ま、さすがにここで殺しあうことなんかないか…」
「あら?貴方達は…」
ウェイバー「…うわ、マジかよ」
ガッシュ「! セイバー!」
セイバー「おや、ガッシュではありませんか。元気そうで何より」
アイリ「教会に何しにきたのかしら?もしかして、自分のサーヴァントを手放したいとか?」
ウェイバー「んなわけあるかー!僕たちは…」
ウェイバー(…待てよ、この情報を売るって手もあるな…セイバーを味方につければこちらの)
ガッシュ「実はの、おぬしらが気付かない間に、キャスターはもう敗退しておったのだ!ウェイバーがぜーんぶ突き止めたのだ!」
「「!!」」
ウェイバー「…台無しだバカヤロー」
アイリ「セイバー、この子達やはり…」
セイバー「ええ。…ガッシュとそのマスター、話がある。忍びないですが、付き合って貰います」
ウェイバー「なんだって…?」
ガッシュ「ウヌ?」
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 01:38:41.58 ID:6HVZ8yDg0
ウェイバー「…つまり、アンタたちもルートは違うけどたどり着いたってわけか」
アイリ「正規のキャスターはもういない。そして裏で暗躍しているマスター、さらには姿が全く確認できないサーヴァントもいて…」
ウェイバー(ゼオンのことじゃなさそうだな…ガッシュにそっくりらしいし、姿が視認できないなんてことはないだろ)
セイバー「それとガッシュ。貴方についても聞きたいことがある。貴方は何者だ?そしてどこの英雄なのです?」
ガッシュ「ヌ…すまぬ、答えることは出来ないのだ。私は記憶がない。おぬしに話せるような事は何もないのだ」
アイリ「…何らかの不手際で、記憶の一部が飛んじゃったのかしら」
ウェイバー「なんだよ!僕のせいだって言いたいのか!?」
セイバー「違うのですか?考えられるほぼ全ての要因は、貴方から生じると思うのですが…」
ウェイバー「なっ…」
アイリ「セイバー、直球すぎ」
「…何だ、騒がしいな」
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 01:46:49.31 ID:6HVZ8yDg0
璃正「何故ここに屯している?今はキャスター討伐を最優先にと伝えたはずだが…」
アイリ「神父、その件について報告が」
璃正「何?」
璃正「成る程。では既にキャスターはマスター共々倒されたと」
アイリ「ええ。間違いありません」
璃正「ではこの命も取り下げねばな…令呪の件だが、それならば致し方あるまい。報酬は誰にも与えることはできんな」
ガッシュ「ウヌ?そうなのか?」
ウェイバー「ちぇっ…だから独り占めしたかったんだよな〜…」
璃正「御苦労様。それでは、これからの健闘を祈っている」
セイバー「言われずとも、そのつもりです」
ウェイバー「…はぁ」
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 01:58:37.65 ID:6HVZ8yDg0
ウェイバー「なんだか損した気分だ…」
ガッシュ「ヌウ…」
アイリ「まあまあ、このままじゃらちが明かなかったから…貴方もそう思ったんでしょう?」
ウェイバー「む…それはそうだが…アンタはいいのかよアインツベルン?」
セイバー「アイリスフィールは貴方と違って潔白な方だ。好機を逃したと、その様な浅ましい考えはしていない」
アイリ「ふふ…買いかぶりすぎよ」
ウェイバー「理不尽だぁ…」
ガッシュ「ウェイバー…ちょっと」
ウェイバー「ん?なんだよ」
ガッシュ「もしかしたらゼオンについて知ってるかもしれぬ…何か聞いたほうが良いのではないか?」
ウェイバー「いや、あいつらはシロだね。それに、ここまでギブアンドテイクできてる。ここでギブされたら何をテイクする羽目になるか…」
ガッシュ「ウヌ…」
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 02:06:54.66 ID:6HVZ8yDg0
セイバー「それでは、次こそは誉れある戦いを…」
ガッシュ「ウヌ!またなのだ!」
アイリ「あの子、自分の立場分かってるのかしら…」
ウェイバー「何で楽しそうにしてるんだお前は!」
ガッシュ「ウヌ?また会えることに変わりはないのだ!」
ウェイバー「…お前、段々緊張感ってものが無くなってないか?」
切嗣「お疲れさま…表向きのマスターとはいえ、手間をかけさせたね」
アイリ「ううん…でもあの子、やっぱり不思議な子…まるで敵意を感じないもの」
切嗣「…油断はいけない。あんな子供でも英霊、牙を隠し持っているにちがいない」
セイバー「…確かに、底知れない何かは、あのガッシュからは感じました」
セイバー(直感に過ぎませんが)
切嗣「直に他のマスターにもこの情報は広まる…その時が勝負だ」
切嗣「僕たちの今の標的…それは…」
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 02:11:26.10 ID:6HVZ8yDg0
キャスター「ケイネス・エルメロイ・アーチボルト…貴方には私と協力してもらいますよ」
ケイネス「なっ…貴様、私の魔術工房をいとも容易く破ったというのか…」
キャスター「貴方に拒否権は存在しない…さあ、交渉を始めましょうか」
キャスター「逆らえばどうなるか…流石の貴方もお分かりでしょう?」
ソラウ「…ケイ…ネス…ごめんなさい…」
ケイネス「……」
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 02:22:28.25 ID:6HVZ8yDg0
璃正「…との事」
時臣「策は失敗に終わったか…しかし綺礼、アサシンで確認することは出来なかったのかね?」
綺礼「…そうですね、あのサーヴァント周辺には、あまり注意を向けていなかったもので」
時臣「そうか…君らしくもない」
璃正「気を抜くな、ということだ綺礼」
アーチャー「であれば、どうする時臣。貴様の采配によっては、我が動くのもやぶさかではない」
時臣「…王よ、今度こそは私に…」
綺礼「…」
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 02:33:49.01 ID:6HVZ8yDg0
アーチャー「…何処へ行く?」
綺礼「邪魔者の始末…なに、アサシンが役に立ちそうもないのでな。師の手を煩わせるまでもあるまい」
アーチャー「ふん…貴様の建前というのはそれか?」
綺礼「何を言っている…」
アーチャー「貴様は気づいていたのだろう?隠密行動程度しか得手のないアサシンだ、消えたサーヴァントの行方は把握しているはずであろう?それであえて時臣には告げなかった」
綺礼「…それは貴様の憶測にすぎん」
アーチャー「やはり自ずから気づかせるのが良いか?…綺礼よ、貴様のその奥底に眠っているもの…其が何か、戦いでその霧を払うがいい」
綺礼「…言われるまでもない」
綺礼(衛宮切嗣…貴様は何を得たのか、その答えを私はどこまでも追い続けよう)
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 02:34:38.97 ID:6HVZ8yDg0
ここまで
全く戦わせられずすまぬ…すまぬのだ
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/22(金) 06:53:38.78 ID:yKXYr9uh0
>ここでギブされたら何をテイクする羽目になるか…
「ギブ&テイク」は日本語になおすと「あげる&もらう」なんでちょっとおかしい
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/22(金) 07:51:32.01 ID:6HVZ8yDg0
うわ恥ずかしい
日本語がくそだからこんなミスするんですね
ギブアンドテイクの所は脳内補完してくれるとありがたいです
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/22(金) 08:23:59.92 ID:Mk+zwOu50
誰だ
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/22(金) 18:58:18.16 ID:B0Woofg0O
ガッシュベル懐かしい
キッド…(´;ω;`)
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/22(金) 20:01:46.53 ID:Mk+zwOu50
ダニー
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/22(金) 20:03:09.18 ID:Mk+zwOu50
真のラストシーン
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/23(土) 01:47:36.71 ID:wQEvp40j0
雁夜「……」
綺礼「見つけたぞ、間桐雁夜」
雁夜「…あ…?」
綺礼「バーサーカーの行方…そしてあの夜の行動…お前には問わねばならない事が多々ある。こちらに来て貰うぞ」
雁夜「…う……」
綺礼「……?」
雁夜「あ…ウウウウウ…!」
綺礼「な…」
それは綺礼が感じたことのない魔力、この世の物質では形容しがたいモノだった。間桐雁夜だったモノは、人とは呼べない蟲の様な姿へと変化を遂げた。
綺礼「…ふん!」
容赦なく何度も拳を叩き込む。しかし雁夜だったモノはその度に周りの蟲から元の姿を形成した。
綺礼(思った以上にしぶとい…時臣師なら灰塵としていたところだろうが…)
綺礼「ちっ…アサシン!」
アサシン「はっ!」
綺礼「手を貸してもらうぞ。貴様らならあの程度、造作もあるまい?」
アサシン「承知。我らの力を今一度見直してもらう絶好の機会、逃しはしませぬ」
雁夜「アアアアアアアア!」
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/23(土) 02:13:41.08 ID:wQEvp40j0
時臣「ならば………では?」
アーチャー「却下だ」
時臣「…英雄王、なぜ私の策に賛同なさらないのですか!」
アーチャー「時臣…貴様は退屈な男よな、そのような策を労して、結果無駄になったではないか」
時臣「な…これは我々が勝ち抜くためには必須の…」
アーチャー「そこがつまらんと言っておるのだ!我の力を侮りすぎだ貴様は!その不敬は見のがせるものではないぞ!」
時臣「くっ…出すぎた真似を…どうか慈悲を…英雄王」
時臣(確かにアーチャーは最強と言っても過言ではない…だが慢心故に奇策に出られると敗北する可能性も出てくる…いかん、常に優雅たれ、だ)
アーチャー「我は貴様の臣下の礼は受け取ろう…だがそれは別の事だ!次我を愚弄するような素振りを見せれば、分かっておるだろうな!」
時臣「……」
アーチャー「時間の浪費だ…我は下々の様子を見てくるとしよう」
時臣(何故だ…何故思惑通りにいかない…)
???「…目的は…あれ、を…」
キャスター「ええ、そうですよ。さあ、貴方の心の赴くままに」
???「……」
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/23(土) 02:32:05.90 ID:wQEvp40j0
廃工場
ウェイバー「じゃ、始めるぞ!」
ガッシュ「ウヌ!」
アサシンとの戦闘後、使える呪文もかなり増えた。これからに向けての修行として、適当に目印をつけて、そこに術を放つ。それを日々のトレーニングとした。
ウェイバー「第五の術…ザケルガ!」
ガッシュ「」
ウェイバー「これも電撃か…でもザケルとは少し形状が違うみたいだな」
ガッシュ「どうであったか?」
ウェイバー「まあ悪くない。なら次は…ラウザルク!」
ガッシュ「ぬ…ヌオオオオオ!体が強くなった気がするのだー!」
ウェイバー「肉体強化か…しかも気を失わないときた!よしよし、いいぞ!」
ウェイバー「よーし、このまま新呪文三連発だ!ザグルゼム!」
ガッシュ「」
ウェイバー「お…電気の塊…ジケルドとは違うタイプか。でもなんか勢いないなぁ…」
用意した的には当たったが、ザケルほどの威力は無かった。
ウェイバー「ハズレ呪文か?…いや、また僕が見過ごしているだけかも…」
ウェイバー「ええーい、物は試しだ!ザケル!ザケルガ!ザグルゼム!ラシルドジケルドラウザルクゥ!」
ガッシュ「ウェイバー!そんなに唱えたら…」
「「ウワアアアアアアアア!」」
その後ガッシュ達は、初日から貴重な修行場所を失ってしまった事を死ぬほど後悔した。
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/23(土) 02:33:35.06 ID:wQEvp40j0
ここまで
病み上がりきーつい
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 10:31:02.84 ID:6Lemtl4n0
わかってるとは思うがラウザルクの効果中は他の術使えないぞ
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/23(土) 13:18:29.37 ID:wQEvp40j0
一応把握しているつもりです
術特訓のシーンはラウザルク発動→解除してからザグルゼムということで
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/23(土) 18:26:20.63 ID:o9adqgg60
ガッシュは魔物もパトーナーも成長するからいいよね
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/23(土) 18:27:04.06 ID:o9adqgg60
パートナーだ
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/23(土) 18:44:10.65 ID:o9adqgg60
カサブタ 高音質
http://www.youtube.com/watch?v=fgQHgO1ijx8
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/23(土) 23:21:55.82 ID:q3Fib2KpO
乙
ウェイバーに清麿のような知能面での活躍を期待
魔物は良くも悪くも人を成長させる存在だからな
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/24(日) 01:29:24.94 ID:6sOiBSlm0
いきなり7つ目まで修得しおった
一回付けた筋肉は衰えても鍛え直そうと思ったら最初の頃より付くの早いのと同じ理屈か?
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/24(日) 17:48:12.39 ID:2S2h5fTz0
君にこの声が 届きますように
http://www.youtube.com/watch?v=e7bH3TdAcOs
見えない翼 full
http://www.youtube.com/watch?v=hFBWVSZTOCE
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/24(日) 22:31:44.50 ID:5vhQRfF00
ウェイバー「痛っ…あーくそ!やりすぎだ!」
ガッシュ「…大丈夫かの?」
ウェイバー「最悪だ!新しい呪文のせいで、僕の体はボロボロだ!…まあ、少し調子に乗ったとは思うけどさ」
ガッシュ「ウヌウ…新しい呪文の力も分かったからよいではないか!」
ウェイバー「ああ…でもお前、自分が使ってた術の能力まで忘れてしまったとはな。お前の魔界の記憶ってのはどこまで残ってるわけ?」
ガッシュ「私が思い出せるのは魔界の王だったこと、一度人間界に来て戦ったことがあること、他の魔物のことぐらいかの。だがここに召喚されてから、魔界の記憶も薄れてきおる…」
ウェイバー「はあ!?それを早く言え!…だから段々性格が子供っぽくなって…」
ガッシュ「ウヌ?これは元からなのだ」
ウェイバー「…さいですか」
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/24(日) 22:39:41.83 ID:5vhQRfF00
ウェイバー「もう記憶が戻るのは諦めたほうが良さそうだな…」
ガッシュ「ウヌ!?それは困るのだ!」
ウェイバー「お前がいつ人間界で戦ったか分かるなら何か資料が残ってるかもしれないけど…ここ最近雷の災害とか起きてないしな…」
ガッシュ「ウヌ…しかし私は確かにこの世界で」
ガッシュ(いや…ここが別の世界というのもあり得るのだ。そういえばカマキリジョーの姿もちょっとしぶくなっていたような…)
ウェイバー「しっかしそれにしても、人間でお前と上手くやれる奴なんて、よっぽど頭が良いか、相当なバカなんだろうな」
ガッシュ「ウェイバーはどっちなのだ?」
ウェイバー「前者だ!…疲れたな今日も…」
ガッシュ「ウヌ!今日もご飯が楽しみなのだ!」
ウェイバー「お前そればっかかよ!」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/24(日) 22:52:40.78 ID:5vhQRfF00
雁夜「ぐ…あ……」
アサシン「他愛なし…」
綺礼「よくやったアサシン。見事だったぞ?」
アサシン「光栄です…しかしマスター、何故この者を?」
綺礼「お前も見ていただろう?あの夜の出来事を」
アサシン「はい…ですが、マスターがこの件は内密にと申しつけられましたので」
綺礼「ああ。幻惑の類いではないかと、私も目を疑ったからな」
雁夜「あ…う…あ…」
綺礼「だが、何か聞き出せる様子ではあるまい。始末しろアサシン」
アサシン「宜しいのですか?」
綺礼「構わんさ。別段、我々の脅威に成りうるとは思えん」
綺礼(衛宮切嗣への手がかりにはならなかったか…)
アサシン「では…」
「それは困りますね」
綺礼「!!」
アサシン「貴様…!」
キャスター「フフ…」
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/24(日) 23:09:27.39 ID:5vhQRfF00
キャスター「ここでに見殺しにしたら、ゾウケンとの関係も気まずくなります…それにカリヤにもまだ踊ってもらわないと」
綺礼「丁度いい…貴様に問い質すとしよう!」
キャスター「図に乗るなよゴミが。…さあ来い、こいつらを倒せ!」
ゼオン「……!」
アサシン「なっ…いいだろう!おあつらえ向きな戦いだ、此方も全力でいかせてもらおうではないか!」
アサシンが影より何体もの姿を現す。だがキャスターとゼオンは、静かにその様子を見ていた。
綺礼「では此方も全力でいかせてもらうぞ、悪魔のサーヴァント」
キャスター「フフフ…それが私の通り名ですか?見ればわかるでしょう、私はキャスターですよ」
綺礼「聖杯戦争でのキャスターは既に脱落した!貴様がキャスターだとは断じて認めん!」
キャスター「貴方の目に見える物は紛れもない真実だ、それを証明する必要などはないですが…」
キャスター「ここで消えろ!クソ神父!」
???「ーーー!」
綺礼「な…」
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/24(日) 23:21:54.93 ID:2S2h5fTz0
ゼオンが操られてる?
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/24(日) 23:25:24.50 ID:5vhQRfF00
キャスター「もう終いですか、つまらないですねぇ」
綺礼「…く」
アサシン「う…あ…」
ゼオン「……」
キャスター「では、これで終わりにしましょうか。…やれ」
ゼオンがアサシン共々手を下すその時、周りの空気が変わった。
綺礼(なっ…どうなっている?あのサーヴァントやはり…)
ゼオン「……!」
キャスター「誰だろうと、雷帝に逆らうことはできない…」
アサシン(馬鹿な…我らがたった一人の童子に…)
綺礼「…っ、令呪をもって…」
「ーーー風よ、荒れ狂え!」
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/24(日) 23:37:11.43 ID:8MVj3VnRO
キャスターだからゼオンを召喚してる?
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/24(日) 23:38:12.72 ID:5vhQRfF00
セイバー「風王…鉄槌!」
キャスター「なんだと!?どうしてセイバーがここに…」
キャスター「ぐうううう!!」
綺礼「か…セイバー…だと?」
セイバー「…!貴方はガッシュ!!何故貴方が…」
ゼオン「……」
セイバー「…いや、違うな。誰だ、貴様は」
ゼオン「…ア…」
セイバー「……?」
キャスター「…!不味い、撤退だ!おい、呪文だ!早くしろ!」
???「ーーーーーー!」
キャスターは魔術で砂埃を巻き上げ、視界が良くなるころには消えていた。
セイバー「おのれ…小癪な!」
綺礼「……」
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/24(日) 23:49:40.37 ID:5vhQRfF00
アサシン「…マスター、我らも撤退を」
綺礼(衛宮切嗣への繋がり…それを易々と逃すわけには…)
アサシン「マスター?」
セイバー「貴殿達も、ここで消えてもらおうか」
綺礼「やはり、そうなるか」
セイバー「まさかあの者のように逃げれるとは思っていまい」
アサシン「侮るなよ…我らとてサーヴァント、貴様に一矢報いるぐらいは…」
綺礼(…背に腹は代えられん)
綺礼「令呪をもって命ず。アサシンよ、死力を尽くしてこの場を切り抜けよ」
アサシン「マスター!…承知致しました。このアサシン、必ずやその命を遂げてみせましょう」
セイバー「…そちらも相応の覚悟は出来ているようだな。分かりました、騎士として貴方に向かい合おう」
綺礼「……」
綺礼(念には念を入れておくとするか…)
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 00:20:11.01 ID:V4+WBzRz0
切嗣(…始まったか。あのキャスターには使い魔をつけたが…いつバレてもおかしくない。当分は奴と、あの子供の英霊を…)
切嗣(…全く、聖杯とやらも、どうしてあんな子供を戦場に駆り出すのか。理解に苦しむな)
切嗣(…さて、余計な思考は捨てるか。今の状況のみを思索する。まずセイバーが競り負ける可能性は微塵もない。…が、言峰綺礼…奴が危険要素だ。いい機会だ、ここで始末する…)
ケイネス「見つけたぞ、衛宮切嗣」
切嗣「何!?」
ケイネス「如何にしてここにいると分かったか…とでも言いたげだな。まあ答える義理はないが」
切嗣「…」
即座にコンテンダーを取り出す。切嗣の辺り一帯は結界を張っているとはいえ、数秒もすればケイネスの領域と変わるだろう。相手より先にこの起源弾で勝負をつけるというのが、今考えうる戦略であった。
ケイネス「いざ尋常に…とは言うまい。悪いが死んでもらおうか、魔術師殺し」
切嗣(起源弾を打ち込む…その一点に集中する…)
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 00:26:51.15 ID:V4+WBzRz0
キャスター「ちっ…全く不愉快だ!セイバーが乱入してくるなんて予想できるかよ!」
キャスター「…落ち着け。あくまで第一目標は達成したのですから、焦ることはない」
キャスター「既に計画は始まっている。私がしくじらないようにするだけ…」
雁夜「…あ…う…あ…」
キャスター「安心しなさいカリヤ…貴方の望みも満たされるでしょう。そう…私に従ってさえいればね」
雁夜「…お…い…ふ……」
キャスター「フフフ…ハハハハハハ!」
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 00:28:44.71 ID:V4+WBzRz0
ここまで
ちなみにクリスマスは何もありませんでした…(自分語り)
さすがにssも年越すのはいやだなあ、終わらせたいなあ
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 07:20:02.00 ID:RsBL+CgmO
ゾフィス……にしては……うーん
とりあえず乙
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 17:54:08.61 ID:V4+WBzRz0
アサシン「はあっ!」
暗殺者らしからぬ真っ向勝負を選んだアサシンは、令呪による力か、セイバーを押していた。
セイバー「ふっ!…アサシンにしては悪くない。やはり令呪のブーストのおかげでしょうか?」
アサシン「ほざけ!」
綺礼(端から見ればアサシンが優勢だが…最優のサーヴァント、隙がない)
セイバー「甘い!数だけで私に敵うと思うな!」
アサシン「く…」
綺礼(アサシンには荷が重いか…別に期待はしていなかったが、ここでサーヴァントを失うというのは愚の骨頂だ。後々の戦いにも支障が出てくる)
綺礼「…仕方あるまい。重ねて令呪をもって命ずる!アサシン!」
綺礼「この場を切り抜けられぬならば、全力でセイバーより撤退しろ!無論私を連れてだ!」
アサシン「…御意!」
セイバー「逃がすか!」
綺礼「はっ!」
セイバー「なっ…眩し…」
綺礼「魔術の初歩だが…役に立ったか」
セイバー「ぐぅ…ま、待て!」
綺礼(また不用意にアサシンの数を減らしたか…師に何と言うか…)
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 18:11:43.31 ID:V4+WBzRz0
アイリ「セイバー…」
セイバー「アイリスフィール!出てはいけないとあれほど…」
アイリ「私だけじっとしているなんて出来ないわ…それにほら、私も貴女がいないと何もできないの」
セイバー「む…」
アイリ「状況はあまり良いとは言えないわね…キャスターにも言峰綺礼にも逃げられてしまった」
セイバー「申し訳ありません。私が不甲斐ないからこのような事態を…」
アイリ「当分の標的はあのキャスターと間桐って決まったけど…ねえセイバー、切嗣から何も連絡がないの。貴方は知らない?」
セイバー「いえ、私も何も…まさか、敵マスターからの襲撃を受けたのでは!?」
アイリ「それは無いわ。私もここ一帯に結界を張って警戒していたもの」
セイバー「しかし貴方は疲弊している、隙をついて気づかれずに結界を破る事も可能なのでは…」
アイリ「それほどの魔術師が…あっ…」
セイバー「アイリスフィール!…ここで待っていてください!」
アイリ「…ええ…」
セイバー「切嗣…!頼む、間に合え…!」
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 18:36:18.67 ID:V4+WBzRz0
切嗣「か…は…」
ケイネス「どうした?自慢の名が泣くぞ?魔術師殺しが」
切嗣(何故だ…確かに撃ち込んだはず…)
ケイネス「何やら奇っ怪な銃弾を持ち合わせているようだな…以前の私ならば窮地に陥っていたかもしれんが、今の私に通じると思うなよ!」
ケイネス「Scalp!」
切嗣「ーtime alterー」
切嗣「ーdouble accelー」
ケイネス「それは見飽きたぞ!」
ケイネス(奴の魔術は体内に固有結界を生み出し、身体能力を底上げする…速さで勝てないならば質と量で圧倒するのみ)
ケイネス「ire:sanctio!」
ケイネス「そこだ!」
切嗣「ーtime alterー」
切嗣「ーtriple accelー」
ケイネス「なっ!?まだ速度を上げるというのか!」
切嗣「…チェックメイトだ」
完全に後ろをとり、コンテンダーに装填した起源弾を放つ。その弾丸は、即座に魔術礼装に身を包んだケイネスに確かに命中した。
ケイネス「…ぐっ…やるじゃあないか。一度でなく二度までも、この私に傷をつけるとは…」
切嗣「…化物か、お前は」
切嗣(よりによって対魔術師用の装備が、生粋の魔術師に歯も立たないとは…かくなる上は…)
まだ三画ある令呪に目を向ける。だがそれは奥の手、しかもマスターを相手に使いたくはない、そしてなにより英雄などに助けを求めるものかという奥底の思いが、それを使うのを邪魔した。
「ほう?雑種の戯れにしては面白いではないか」
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 18:48:40.98 ID:V4+WBzRz0
ケイネス「貴様は…あの時の」
切嗣(アーチャーだと…?やれやれ、随分と向こうに戦況が傾いてきたな…)
アーチャー「特に貴様だ。…その魔力、何処より手に入れた?」
ケイネス「……」
アーチャー「どうした?発言を許すと言っておるのだ、下郎」
ケイネス「英雄王…貴様に用はない!消えろ!」
アーチャー「王を前にしてその振舞い…疾く失せよ、不敬であろう!」
切嗣「これは…奴の宝具!」
憤慨したアーチャーは、王の財宝で二人共々葬ろうとしていた。
切嗣「ぐっ…」
切嗣(固有時制御の反動が…ここまでなのか、僕は)
セイバー「……マスターー!」
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 19:02:16.27 ID:V4+WBzRz0
切嗣「な…」
セイバー「並々ならぬ魔力から、ここに来ることが出来ました。マスター、下がって!」
切嗣「…ちっ」
セイバー(舌打ちしましたか今…?)
アーチャー「セイバーか、あの時以来だな」
セイバー「勝負だ!アーチャー!」
アーチャー「ふん、それも良いが、今はこの阿呆を消すほうが先決だ。貴様は後回しだセイバー」
セイバー「何…?…あれは確か、ライダーのマスターではないですか?どうして彼がここにいるのですか切嗣」
切嗣「…」
セイバー「聞こえているはずです!答えなさい切嗣!」
切嗣「…よく喋るな。英雄様はさっさと戦って、己の血を相手の血で洗ったらどうだ?」
セイバー「貴様、私を愚弄するか!」
切嗣「どうだか。さあ、アーチャーの攻撃が来るぞ」
セイバー「…っ…」
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 19:22:36.44 ID:V4+WBzRz0
アーチャー「貴様らには見せるのも惜しい至高の物だ…心して味わい、そして我を散り様で興じさせよ」
ケイネス「ここで倒れるわけにはいかない…誇りのために、そしてなによりソラウのためにな!」
ケイネス「Fervor,mei Sanguis」
切嗣「馬鹿な、あの宝具とまともにやり合う気か!?」
セイバー「耐えられる訳がない…自殺行為だ!」
ケイネス「舐めるなよ、ロードの名は伊達ではない…」
ケイネス(そしてこの力があれば…)
アーチャー「ふはははは!自ら道化となるか!」
ケイネスの礼装の外観が、今までよりどす黒い姿へと変わる。もはや影のようにも見える水銀は、月の光でどうにか視認できるほどだった。
切嗣「あの形態は…あれが奴の本気か?」
アーチャー「ならば潔く散れ、雑種!」
アーチャーの倉より、宝具が打ち出される。しかしケイネスは、その魔術礼装で防御体制をとるだけであった。
ケイネス「…受けてたとう、金色のサーヴァント。私の全身全霊を持ってな!」
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/25(月) 19:23:22.30 ID:V4+WBzRz0
ここまで
切嗣ちょっと優しすぎたかな?
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/25(月) 20:27:34.36 ID:Cr7lAUjl0
嫌いだからって無視するのは大人のやることではない
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 20:41:26.06 ID:HuhaIQHRo
乙〜
ただの子供だな
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 20:45:05.16 ID:ENG88W62O
>>221
でも本編では実際にやってるんだけどね
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/25(月) 21:03:21.25 ID:z75/6IOyO
ゼオンを止める為の抑止力的存在としてガッシュは呼び出されたんだろうか
ウェイバーが使った触媒にもよるけど…
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/26(火) 17:39:31.16 ID:i9Moiw940
バオウ使えるんかな
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 21:25:55.13 ID:BQFAQiAv0
ガッシュ本編のお手軽強化要素と言ったら月の石かゴデュファぐらいか
月の石は純粋な強化というよりは常時MP回復だけど心の力の消費を考えずに最大級の術連発できるから同じようなもんか
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/26(火) 21:40:06.45 ID:i9Moiw940
後は頭のツボ押しだな
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/26(火) 21:46:43.76 ID:3/k+IyS10
強化じゃなくて回復だがファウード汁とか
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/27(水) 00:12:59.83 ID:43SwYFkd0
セイバー「くっ…おおおおお!」
セイバーの意地で、英雄王の宝具を耐えしのぐ。しかし驚くべきなのは、人間でありながら王の財宝であっても敗れないケイネスの礼装の力だった。
切嗣「ありえない…人間がサーヴァントの攻撃を受けきれるだと!?」
ケイネス「…負けて…たまるものか!」
アーチャー「ふはは、魅せるではないか!」
ケイネス「…ぐおおお…!」
アーチャー「だがこれで終幕だ!」
アーチャーの背後に、さらに大量の武具が展開される。
セイバー「まだ余力を残していたというのか!?切嗣!指示を!」
切嗣「…奴の魔力源に秘密があるのか?」
セイバー「切嗣…!!」
アーチャー「ふはははははは!有象無象の雑種共、ここで朽ち果てるがよい!」
ケイネス「…令呪をもって…」
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/27(水) 00:21:38.11 ID:43SwYFkd0
時臣邸
綺礼「…只今、戻りました」
時臣「遅かったね、綺礼」
綺礼「師よ、伝えなければならないことが…」
時臣「すべて把握しているよ」
綺礼「…っ、弁明の余地もありません」
時臣「ふっ…アサシンが何体敗れようが構わないし、許しを請う必要はない」
時臣「計画に余計なことはしてくれたがね」
綺礼「……」
綺礼(この妙な違和感は何だというのだ…?私は確かに時臣師と対話を…)
時臣「だがもういい…なぜなら」
時臣「君たちはここで終わりだからな」
綺礼「……!?」
アサシン「…謀ったか、キャスター!」
時臣「ふふ…くくく…」
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/27(水) 00:32:53.06 ID:43SwYFkd0
キャスター「そういえばカリヤ…貴方に大事な事を伝え忘れていましたね」
雁夜「う…」
キャスター「遠坂時臣は私が始末しました。…これで、貴方の復讐は完了ですね」
雁夜「…あ?お…お…?」
キャスター「よかったですねぇ、今の貴方じゃあ手も足も出ない相手を、私が直々に手を下したのですから」
雁夜「お…」
キャスター「…これじゃあ会話にならねぇな、一方的な独り言に近い」
キャスター「まあいい…ほら、もうすぐ着きますよカリヤ」
キャスター「貴方でも…いいや、貴方にしかできない仕事だ」
キャスター(時臣には暗示をかけた…もう目覚めているはずだ…!そうなれば…フフフ、すべて私の計画通りだ!)
キャスターの目線の先には、マッケンジーの家が建っていた。
キャスター「さあ…ガッシュ、オマエの安息の場所を消し去ってやる」
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/27(水) 00:47:53.80 ID:43SwYFkd0
時臣「く…ははは…」
アサシンと共に時臣を正気に戻そうと試みた綺礼だが、強敵との連戦に加え、時臣の力は圧倒的であった。
綺礼(強い…いや、それは分かりきっていた事だが…それでも尚、私の上を行くというのか!)
アサシン「マスター、このままでは…」
時臣「逃げ切れると思ったのか!」
綺礼「がああああ!」
時臣は、リミッターが外れたようにありったけの宝石魔術で綺礼達を燃やし尽くそうとした。
マスターの危機から、アサシンが時臣に襲いかかる。
アサシン「おおお!」
時臣「…他愛なし、といったところか、な!」
アサシン「がっ…」
冷静に対応し、反撃する。サーヴァントであろうと本気の時臣には敵わないと錯覚させるほど、今の時臣は彼らと互角以上に戦っていた。
時臣「はははは!優雅な結末など要らん!滅びろ!滅びろぉ!」
綺礼「貴様…やはり師では…」
《そこまでです、時臣》
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/27(水) 00:54:26.28 ID:43SwYFkd0
《貴方の役目はクズをいたぶる事ではないでしょう?》
時臣「はっ!申し訳ありません、ロードよ」
綺礼「ロード…?アーチボルトとは別の…?」
アサシン「恐らくあのキャスターでは…」
《分かれば良いのですよ。さあ、頼みますよ時臣》
時臣「仰せのままに!」
綺礼「何をするつもりだ!」
時臣「なぁに、自分のサーヴァントに命令を下すだけだよ!」
綺礼「ギルガメッシュに…?」
アサシン(この魔力…キャスター以外にもどこかで…)
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/27(水) 00:54:54.14 ID:43SwYFkd0
ここまで
短いな
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/27(水) 00:57:32.85 ID:ji5pDOAa0
人を洗脳したりするのはあいつの能力だな
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/27(水) 14:00:09.54 ID:5mu51LYHO
やっぱりあいつか
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/28(木) 10:15:17.73 ID:Oq4rONZm0
ロードって言っちゃってるしモロだな
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/28(木) 10:59:10.03 ID:gBnT9Qmk0
アーチャー「ふははははは!」
アーチャーが数多の宝具をケイネスに向けて放出する。ギルガメッシュを含め、ここにいる誰もが、アーチャーの勝利を確信するほかなかった。
《英雄王…令呪をもって奉る…》
アーチャー「…時臣?貴様の出る幕では…」
《我らが命に従う忠実な僕となれ…!》
アーチャー「な…貴様…!ふん、その程度、我がはね除けてくれるわ!」
ケイネス「くっ…令呪をもって…何だ?何を狼狽えている?」
《重ねて令呪をもって奉る》
《我らが王…ロードの傀儡となれ!》
《さらに重ねて…》
《続けて…》
アーチャー「おのれ貴様、我を正気でなくする気か…!?ぐ…頭が…!」
セイバー「アーチャーの様子がおかしい…」
切嗣「攻撃を止めただけじゃない…奴は何に苦しんでいる?」
アーチャー「おのれ…雑種の分際で…貴様、どこでそれだけの令呪を…!ぐッ…あああああ!おのれおのれおのれおのれ!」
アーチャー「セイバーよ…悪いが貴様との決着はつけれそうもない!…雑種に従うぐらいならここで我は…」
《令呪をもって奉る。傀儡よ、自害は禁ず》
アーチャー「おの…れ…」
アーチャー「……」
切嗣(殺気が完全に消えた…?助かったと思っていいのか…?今、一体何が起こったというんだ…)
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/28(木) 11:19:00.82 ID:gBnT9Qmk0
時臣「ふふ…どうだ英雄王!貴様となれど、令呪には逆らえなかったようだな!滑稽きわまりない!はははははは!」
綺礼「…あれほどの令呪をどこから…まさか」
時臣「そのまさかだよ綺礼。…心配ない、命までは奪っていない。長い付き合いだからね。しかし令呪を強制的に剥ぎ取った上にあの老体…もう長くはないだろう」
綺礼「やはり貴方はもう…私の知っている遠坂時臣ではないようだな」
綺礼「…殺す…確実に殺してやる…!」
師である時臣の裏切り。綺礼にとってそれはあまりにも衝撃的な出来事であったが、その事実よりも敬愛する父親を痛めつけられた怒りが上回っていた。
アサシン「マスター…」
綺礼「うああああ!」
ただ目の前の敵を殺す。綺礼の中の理性はもはやそれのみしか残っていなかった。
時臣「青二才が…」
眼前の仇敵に拳を繰り出す。だが、一時の感情により実力を越えたとしても、現実はそう甘くない。綺礼の渾身の一発も、時臣の魔術の前には無力に等しかった。
時臣「君の力じゃ、私に土をつけることなんかできはしない」
綺礼「…くそっ!くそぉっ!」
アサシン「…これしか手はありませんね」
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/28(木) 11:36:10.03 ID:gBnT9Qmk0
アサシン「マスター…令呪を私に」
綺礼「何…?」
アサシン「倒すまではいかずとも、時間を稼ぐ事は可能です」
影より残り少ないアサシンを呼び出す。何十もの数存在した人格の残りは、今は十人ほどしかいなかった。
アサシン「これより我らの総力を尽くして貴方を守り、ここから逃がします。…どうか、ご武運を」
綺礼「待てアサシン!それではお前が…」
アサシン「構いませぬ。もとよりサーヴァントとして呼ばれた身…覚悟は出来ております。それに、今までの失態を取り返さねばなりません」
綺礼「アサシン…」
アサシン「さあ、どうかこのアサシンに、最後の晴れ舞台を!」
綺礼「…分かった。それがお前…いやお前達の覚悟ならば、それに答えよう」
綺礼「…令呪をもって命ずる」
綺礼「アサシンよ…たとえその身が果てても、私と共に最後まで戦い抜け!負けることは許さぬ!」
アサシン「御意。…貴方のような主をもてて良かった。これで我らは遺憾なく命を全うできる」
綺礼「…っ…!必ず私のもとに戻ってこい!いいな!」
時臣「なっ…待て!君を逃がすわけには…」
アサシン「行かせん」
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/28(木) 11:54:28.60 ID:gBnT9Qmk0
時臣「ちっ…屑サーヴァントが。貧弱な身をすり寄せあって私に歯向かうか。全く、見るに耐えんな」
アサシン「…最後に残す言葉はあるか?」
時臣「何?貴様まさか、私に勝つ可能性が、万のひとつでもあると考えているのか?」
アサシン「確かにこの身はサーヴァントという枠組みでは強いとは言えん。だが貴様が相手ならば話は別だ。…先程までの我らと思うなよ?」
時臣「令呪を使いきってなお、サーヴァント一人も倒せない貴様に何を言われようが…」
アサシン「そうだな…お喋りもここまでだ。では殺すとしよう」
時臣「ほざ……ガッ!?」
アサシンは鮮やかな手際で、時臣の首を切り落とした。その一連の動作は、相手が切られたことに気づかないほどの美しい手捌きであった。
アサシン「隙がありすぎだ…余裕をもってだか知らないが、戦いの間に悠長にもほどがあろうよ」
時臣「馬鹿…な…」
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/28(木) 12:06:20.96 ID:gBnT9Qmk0
アサシン「他愛なし。…マスター、今貴方のもとへ」
時臣「…甘いのはそちらのようだな」
アサシン「え…?…ぐはっ!?」
一瞬だった。理解できない。思考が止まる。
確かに殺した。そう確信し、一瞬でも油断した。その隙を時臣はついてきた。
アサシン「な…ぜ…?」
時臣の首は切り落とされている。しかし発せられた言葉とは別に、その身体は魔術を唱えていたのだ。
時臣「…私の勝ちだ!」
アサシン「何がだ…貴様はもうじき死に絶える。精々痛み分けといったところだろう」
時臣「私の役目はこれで終わりだからな。邪魔なアサシンは排除でき、サーヴァント共も我々の手の中…ロードもさぞお喜びになる」
アサシン「貴様ら…何を企んで…!」
時臣「さらばだ…名も無き暗殺者」
アサシン「…逝ったか。我らも…マスターの元に戻らなくては…戻らなくて…は…」
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/28(木) 12:22:57.34 ID:gBnT9Qmk0
綺礼「……!アサシン…!…考えてもどうしようもない!」
綺礼「ここか…?」
璃正「……」
綺礼「父上!父上!」
璃正「…綺…礼…か」
綺礼「父上!今治療を…」
璃正「…いらん。…それより、よく聞け…我が息子よ」
綺礼「…なんでしょう」
璃正「令呪のストックは時臣君の偽者に奪われたが…万が一の為に、さらに予備を用意しておいた。何しろ、お前にしか分からない詠唱であったからな」
綺礼「…これを、私に?」
璃正「私無き今、お前が、新たな監督役だ。そしてマスター全員に伝えよ」
璃正「今、聖杯を奪い合っている場合ではない。聖杯戦争を完全に停止し、これより全力で、あやつらの手から聖杯を守り抜け、とな。…ごほっ!…以上だ」
綺礼「…我々で聖杯を守る。あの者たちより…」
璃正「お前ならば、きっと出来る。お前は正しい心を持つ者だ。お前ならば…かなら…ず…」
綺礼「……」
綺礼(また、大切な人を失った。だがあの時の…妻の時に感じたモノとは違う…これは…この気持ちは…?)
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/28(木) 12:30:32.44 ID:gBnT9Qmk0
マッケンジー宅
ウェイバー「ああー!?ガッシュ、お前食い過ぎだ!」
ガッシュ「ウヌ!?みんなの分であったか!?ぜんぶ食べてしまったのだー!」
グレン「はは、食べ盛りか。いいじゃないか、なあばあさん」
マーサ「ええ、いっぱい食べなさい二人とも」
ガッシュ「ありがとうなのだー!」
ウェイバー「ガッシュには甘いんだよなあ…まあいいか。…うん、旨い。ガッシュ、それもらうぞ」
ガッシュ「ナアア!自分の分があるではないか!」
ウェイバー「僕だっておなかすいてんだよ!」
マーサ「こらこら、落ち着いて食べなさい」
グレン「ははははは」
キャスター「…さあ、始めましょうか。呪文を唱えなさい」
???「ーーー!」
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/28(木) 12:31:04.27 ID:gBnT9Qmk0
ここまで
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/28(木) 17:18:56.37 ID:umqNPghhO
ええやん
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 13:10:21.39 ID:A0vlNPFt0
ガッシュ「ウヌ…?ウェイバー」
ガッシュが突然箸を止める。何か異変を感じたのだろうか。
ウェイバー「どうしたガッシュ…まさか敵か!?」
ガッシュ「わからぬ。わからぬが、嫌な予感がするのだ…」
マーサ「敵って…嫌ねえ、物騒な」
ウェイバー「まずいな…ふざけてる場合じゃ…!」
本を持ち、外に飛び出す。しかし、その判断は遅かった。
???「ーーー!」
ウェイバー「あ…」
マッケンジーの家に、魔術…いや呪文が放たれた。幸い、もしくはわざとなのか庭に命中したので夫婦に被害はなかった。
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 13:30:17.92 ID:A0vlNPFt0
ウェイバー「…宣戦布告ってことか?やってやろうじゃないか!行くぞガッシュ!」
ガッシュ「ウヌ!!」
ウェイバー「そこの奴!戦ってやるからこっちに…」
キャスター「さて…上手く誘き寄せましたね。奴らを狙う必要はない。私たちは奴らを絶望させに来たのですから」
???「ーーーーーー!」
ウェイバー「おい…どこ狙って…」
ガッシュ「ウェイバー!!ラウザルクなのだ!!」
ウェイバー「あ…ああ、ラウザルク!」
ガッシュ「オオオオオオ!」
キャスター「ほお…」
ガッシュ「ウッ…ヌアアアアアアア!」
ガッシュたちが眼中にないようにマッケンジー宅を狙う攻撃は、ガッシュの体をはった防御でなんとか防がれた。
ウェイバー「ガッシュ!」
キャスター「貴方が本の持ち主ですか…」
ウェイバー「なっ…」
ウェイバー(いつの間に背後に…)
キャスター「そんなものなら…どうやら警戒しなくて良さそうだ。どうです?本をこちらに渡してくれるなら、貴方を見逃してあげてもいいですが」
ウェイバー「じょーだん!こっちがお前を倒してやるよ!ガッシュ!」
キャスター「ふ…ガッシュなら今の攻撃を受けて…」
「ヌオオオオオ!」
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 13:43:01.39 ID:A0vlNPFt0
ガッシュ「ウヌア!!」
キャスター「な…ぐほぉっ!」
気を抜いていたキャスターに、ガッシュの全力の頭突きが決まった。
ウェイバー「これで決めてやる!ザケルガ!」
ガッシュ「」
キャスター「クソが…舐めんじゃねえぞ!おい、呪文だぁ!」
???「ーーーーー!」
ウェイバーに対抗し、キャスターも速さを重視した呪文で、術同士を相殺する。
ウェイバー「呪文!?ってことは、まさかお前がゼオン…?」
キャスター「いいや違いますよ。私の名はロ…」
ガッシュ「…ゾフィス?」
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 13:51:34.82 ID:A0vlNPFt0
ガッシュ「ゾフィス…お主がなぜ…」
キャスター「驚きました…まさかその記憶が残っているとは…」
ゾフィス「そうです…私の名はゾフィス。いや、この世界ではロードで通しましょうかね?」
ガッシュ「お主も魔界からこちらに来たということなのか!?」
ゾフィス「ええまあ…しかし厄介なことになりましたね。これではサプライズもできそうもない…」
ウェイバー「おい!ゾフィスとやら!なんでおじいさんとおばあさんに攻撃しようとした!相手は僕たちのはずじゃないか!」
ゾフィス「フフ…そんなこと決まってるじゃないですか」
ゾフィス「テメェらの絶望した顔が見たかったからだよ!」
ウェイバー「な…」
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 14:04:46.60 ID:A0vlNPFt0
ゾフィス「ガッシュ…テメエやブラゴのせいで、オレがどれだけ惨めな思いで過ごしていたか…テメエには分からねえだろうさ」
ゾフィス「これはテメエに対するのオレの復讐でもある!思う存分叩き潰してから、魔界に帰してやるよ!」
ゾフィス「いくら王様になったからって、本来の力を出せないテメエと、本来の力以上を出せるオレとじゃあただの弱いものいじめになるだろうがな!」
???「ギガノ・ラドム!」
ウェイバー「早い…ラシルド!」
ゾフィス「そんなもんで防げるかよ!」
ゾフィスの呪文はあっさりと盾を貫通し、ウェイバーたちを攻撃する。
ウェイバー「そんな…うわあああ!」
ガッシュ「ウェイバー!ぐぬう…やめるのだゾフィス!」
ゾフィス「まだだ…いたぶっていたぶっていたぶって!オレの受けた屈辱はこんなもんじゃねえぞ!」
???「ディガン・テオラドム!」
ガッシュ「や…やらせぬ…」
ウェイバー「く…ラシルド!」
ゾフィス「無駄だ!」
「「グアアアアアアア!」」
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/29(金) 14:06:31.08 ID:axsnraWd0
やっぱこいつか
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 14:26:04.99 ID:A0vlNPFt0
ガッシュ「ヌ…ア…」
ウェイバー「次元が…違いすぎる…!」
ゾフィス「おや…存外つまらないものですね。やはり私の予想していたよりも、貴方たちは弱すぎたのでしょうか」
ゾフィス「フフ…もう終わらせるとしましょうか」
ウェイバー「ヤバイ…呪文…何か使える呪文を…」
ガッシュ「ゾフィス…私がお主に一体何をしたというのだ!私は分からぬ!悪いことをしたなら謝るのだ!だからもうやめてくれ!」
ゾフィス「…そうですね。それでは…私の奴隷、もとい実験材料になるというのなら、あの本の持ち主は傷つけないでやってもいいでしょう」
ウェイバー「ふざけんな!そんなことさせるかよ!」
ガッシュ「ウェイバー…」
ゾフィス「…交渉決裂と。じゃあ木っ端微塵に消し去ってやるよ!」
???「ディオガ・テオラドム!」
ウェイバー(考えろ…この状況を打開する策を…)
何を出すか考えると同時に、全力で本に心の力を溜める。そしてウェイバーが読めなかったページに、新たな呪文が浮かび出した。
ウェイバー(これは…今の今まで読めなかった呪文…バオウ・ザケルガか!やってやるよ…ここで勝つために、こいつに全てを託す!)
ウェイバー「おおおおおお!」
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 14:33:40.74 ID:A0vlNPFt0
ゾフィス「…!なんだ、あの光は…!」
ガッシュ「今まで見たことないほどに…」
ウェイバー「行くぞ!ガーーーッシュ!!!」
ゾフィス「チッ…悪足掻きしやがって!これで終わりだぁ!」
ウェイバー「バオウ!!!」
視界を覆いつくすようなゾフィスの術が、ガッシュたちに向かってくる。しかしウェイバーは、逃げずに、これに迎え撃とうとしていた。
ガッシュ「お主…!ウヌ!やってやるのだ!!」
ゾフィス「消え失せろ!!」
ウェイバー「ザケルガァァァァァ!」
〔バオオオオオオオオオオオオオ!〕
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 14:49:30.93 ID:A0vlNPFt0
ガッシュから出された雷竜は、けたたましい叫び声と共に、爆炎にも怯まず立ち向かった。
ゾフィス「く…バオウだと!?だが…グオオオオ!」
ゾフィスも跳ね返してやろうと力を込める。力の差は歴然。ならば勝てない道理などない。
ウェイバー「おおおおおお!」
ゾフィス「グッ…アアアアアア!」
ウェイバーの思いとゾフィスの執念はぶつかり合い、結果お互いの呪文は相殺しあった。
ゾフィス「ハァ…ハァ…」
ウェイバー「…そんな…」
ゾフィス「手間をかけさせやがって…貴方のソレがまだ完全なモノでなくて助かりましたよ。どうやら、私の勝ちのようだ」
ウェイバー「…僕を殺すのか」
ゾフィス「パートナーのゴミなどに用はありませんが…驚きました。貴方は戦略で相手と戦う部類と思っていましたからね」
ウェイバー「…普段ならそうしてただろうけどな」
ウェイバー(ほんと…なにやってんだ僕は)
ゾフィス「では、死になさい」
ガッシュ「………」
ウェイバー(ガッシュ…悪い…僕は…)
「AAAALaLaLaLaLaie!!」
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 15:01:27.62 ID:f9IUXHS00
バオウのレベルは引き継いでないのか
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 15:04:04.96 ID:A0vlNPFt0
空から雷が落ちてきたかのように、その王は現れ、ゾフィスに牙をむいた。
ゾフィス「なっ…お前、まだ息があったのか!」
ライダー「詰めが甘いのだ貴様は!」
ゾフィス「確実に仕留めきれていないとは感じていたが…まさかそれほどまで持ち直すとは、な!」
ウェイバー「ラ…イダー…?」
ライダー「おお坊主。時はそれほど過ぎておらんが何故か久しい気分だな。貴様の戦いぶりは少しだが見ておった。…うむ、悪くなかったぞ」
ウェイバー「な…に言ってんだよこのヤロ…」
ライダー「…坊主、そこの子童を連れて逃げよ。余はそう長く持たん」
ウェイバー「お前ならあれぐらい余裕で…」
ライダー「いいからはよう行かんか!」
ウェイバー「うっ…ライダー!」
ライダー「なんだ!」
ウェイバー「一応言ってやる…ありがとな!!」
ライダー「おうとも!さあ行け!!」
ボロボロの体でガッシュをおぶって、その場から急いで逃げる。あの男がそう長くないといったならば、本当なのだろう。
ゾフィス「……」
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 15:13:49.34 ID:A0vlNPFt0
ライダー「追わんのか?執念深そうな貴様が」
ゾフィス「…どれだけオレの計画の邪魔をすれば気がすむんだテメエ!」
ライダー「がはははは!貴様の計画とやらは知るよしもないが…我がマスターに対する侮辱、そしてなにより我ら英霊そのものを辱しめる行為…余が許さぬと思え!!」
ライダー「さあ集え我が同胞達よ!」
ライダー「王の軍勢!!」
辺りがライダーの固有結界に包まれていく。
ゾフィス「フ…いい機会だ。こちらも本気でいかせてもらうとしましょうか…」
ゾフィス「来い!!我が傀儡よ!」
ゼオン「……」
ライダー「貴様…」
ゾフィス「そして…もう一人…」
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 15:27:44.13 ID:A0vlNPFt0
アーチャー「……」
ケイネス(動きを止めた…)
切嗣「…よし。セイバー、奴を殺せ」
セイバー「…なりません!正気を失った敵を討つなど…」
切嗣「お前の目は節穴か?アレを倒す時は正に今しかない」
セイバー「しかし…!」
切嗣「騎士道精神とやらは聞きたくもない。…セイバー。君は聖杯と、戦場で何の役にも立たない騎士道、どちらを選ぶ?」
セイバー「…ッ!どこまで私たち英霊を…」
アーチャー「……!」
「「「!!」」」
切嗣「何をしてくる…」
ケイネス「来るか…!」
アーチャー「……」
セイバー「なっ!?」
警戒していたアーチャーはその場から消えさった。まるであの夜のバーサーカーのように。
セイバー「アーチャーのマスターでしょうか?」
切嗣「…恐らくな」
ケイネス「ちっ…どうなっているんだ全く!」
切嗣「……」
切嗣(まさか…これもあのキャスターの仕業か…?)
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 15:37:32.12 ID:A0vlNPFt0
ゾフィス「叩き潰してやりなさい!」
ゾフィスはまたもその魔方陣から何者かを召喚した。
ライダー「貴様…やりおったな」
アーチャー「……」
ライダー「手に落ちたか…アーチャー」
ゾフィス「ハハハハハハ!これでテメエも終わりだ!」
ライダー「…どうやら、本当にそうなりそうだわい」
ライダー「だが…いざ征かん!彼方にこそ栄えあり!!今、余の前に立ちはだかる最強の敵を、見事打ち崩し勝鬨をあげようぞ!」
「然り!」「然り!」
ライダー「AAAALaLaLaLaLaie!!」
ゾフィス「愚かな。さあ、やりなさいアーチャー」
アーチャー「……」
王の財宝をライダー目掛けて放つ。その宝具の輝きは、たとえどこであろうと失うことはなかった。
ライダー「蹂躙せよ!!」
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 15:42:08.07 ID:A0vlNPFt0
ウェイバー「…ライダー…」
よろめきながらついさっきまで戦っていた場所を振り返る。
ウェイバー「帰る…んだ…僕たちの居場所に…帰…」
意識が遠のく。呪文により、体力を全部もっていかれたようだ。
ウェイバー「ちく…しょ…」
限界で倒れかかっていたその時、僕を誰かが支えてくれた。
綺礼「…」
ウェイバー「あんた…は…」
綺礼「……」
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 15:42:49.12 ID:A0vlNPFt0
ここまで
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/29(金) 21:35:51.67 ID:Jqj8GtOX0
おつ
アーチャーとの絡みがあまりなかったせいか
綺麗な綺礼になりつつあるな
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/29(金) 22:27:10.22 ID:A0vlNPFt0
すみません今日は更新できそうにないです。
本当にいまさらなのですが、この話は元祖zeroとは分岐したルートです。(なんで偉そうな言い方してんだお前は)
なので、多少のキャラ設定崩壊(セイバーと会話する切嗣、言峰綺麗など)があるので不快になるかもしれませんが、ご了承下さい。
ssもどうやら来年を迎えざるをえなくなりそうなので、どうか温かい目で見守ってくれるとありがたいです。
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/30(土) 00:41:33.74 ID:3zCGpjPmo
おつおつ
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/12/30(土) 23:26:28.25 ID:9CpKgkoh0
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