藍子「生存本能ヴァルキュリア」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:08:08.04 ID:NuGDob0f0
藍子ちゃんのお話です
ドラクエのようなファンタジーな世界観です
(ロボではない)
そのため藍子ちゃんのPa成分強めです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512140887
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:09:08.78 ID:NuGDob0f0


藍子「よいしょ、よいしょ、っと……」

藍子「ふぅ、これで今日の分は終わりっと」




藍子「ただいまー!」

藍子母「おかえり、藍子」

藍子母「ごめんね、私たちの分まで畑作業してもらって……」

藍子「ううん、大丈夫だよ。それよりお父さんは大丈夫?」

藍子母「ええ、バッチリよ。朝は熱が高くて心配だったけど今はぐっすり寝てるわ」

藍子「大丈夫そうでよかった……」

藍子母「疲れたでしょう?ご飯出来てるから食べなさい」

藍子「うん!ありがとうお母さん」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:10:01.26 ID:NuGDob0f0
次の日

藍子「おはようー」

藍子母「おはよう藍子。今日もで申し訳ないんだけど畑には一人で行ってもらえないかしら」

藍子母「お父さんの熱がぶり返しちゃってね……看病しないといけないのよ」

藍子「ううん、大丈夫だよ」

藍子「それじゃ、行ってくるね」

藍子母「いってらっしゃい。最近魔物がよくでるみたいだからしっかり気をつけてね」

藍子「うん、それに何かあってもお父さんとお母さんに鍛えてもらってるから大丈夫!」

藍子母「本当に気をつけてね……」

藍子「うん、それじゃいってきます!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:10:28.25 ID:NuGDob0f0
藍子「〜♪〜♪」テクテク

男「ちょっといいかい?」

藍子「どうしました?」

男「この村にいる◯◯って人を知っているかい?」

藍子「それなら私の父ですけど……」

男「本当かい?君があの人の娘か……」

藍子「あのどなたですか?」

男「おっとすまない。俺はP、東の王国で騎士をしている」

藍子「騎士さんですか……ということは父の昔の友達ですか?」

P「友達というより師匠かな?昔は厳しく指導されたよ。もしよかったら案内してくれないかい?」

藍子「もちろんです!こっちですよ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:11:02.34 ID:NuGDob0f0
藍子「ただいまー」

藍子母「おかえり、早かったわね」

藍子「お父さんにお客さんだって」

P「こんにちは。東の王国で騎士をしています。藍子父さんに用があって来ました」

藍子母「あらそうなんですか。主人の熱もちょうど下がって来たところです。こちらへどうぞ」

P「おじゃまします」

藍子(なんの話だろう……)

藍子(長いな〜何話してるんだろう……)

村民「魔物だー!魔物が出たぞー!」

藍子「魔物!」

藍子父「いくぞ!P!」

P「はい!」

藍子母「私もいくわ!」

藍子「私もいく!」

藍子母「ダメよ!藍子は早く避難しなさい!」

藍子「私だってお父さんとお母さんと訓練したんだもん!戦えるよ!」

藍子母「……危なくなったらすぐ逃げるのよ」

藍子「うん!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:11:43.02 ID:NuGDob0f0
藍子父「状況は!?」

村兵「南から多数の魔物がこの村にやってきています!今までとは比べものにならないほどの数でどれだけもつか……といったところです!」

藍子父「わかった!村の皆が避難できるまでは時間を稼ぐ!」

藍子父「いくぞ!」

藍子P母「はい!」

藍子父「うおおおお!」ザシュザシュ!

P「フッ!」ズバッ!

藍子「二人ともすごい……魔物達を圧倒してる……」

藍子母「藍子!後ろ!」

魔物「ガルルルル!」バッ!

藍子「きゃ!」

藍子母「大丈夫!?」

藍子「うん!」

藍子(なんとか避けれた……)

藍子(犬型の魔物は確か飛び掛ってくるから……)

魔物「ワゥ!」バッ

藍子(避けてから……)スッ

藍子(攻撃!)ザシュ!

藍子「やった!」

藍子母「その調子よ!」

藍子(私でも戦える……戦えるんだ……!)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:12:19.88 ID:NuGDob0f0
数十分後

魔物「……」ズンッズンッ

藍子父「あれはまさか……トロルか!?」

P「トロル!?なんでそんな魔物がここに!?」

藍子母「このままじゃ全滅しちゃう……」

藍子父「そろそろ避難も終わったころか……」

藍子父「俺と母さんが時間を稼ぐ!Pは藍子を連れて逃げてくれ!」

P「俺も戦います!皆で戦えばきっと勝てるはずです!」

藍子父「ダメだ!藍子を危険な目に合わせるわけにはいかない!藍子を連れて逃げろ!」

P「くっ……わかりました!師匠達も必ず帰ってきてくださいね!」

藍子父「ああ」

藍子母「藍子、これから先何があっても強く生きるのよ」

藍子「そんな……最後の別れみたいなこと……」

藍子母「大丈夫。藍子達が逃げる時間を稼いだらちゃんと逃げるわ」

藍子母「Pさん!藍子のことよろしくお願いします!」

P「もちろんです!いこう!」

藍子「私、待ってるから!絶対帰ってきてね!」

藍子父「ああ」

藍子母「ええ」

タタタタタッ

藍子父「行ったか……」

藍子父「藍子が逃げる時間は……」

父母「「俺(私)が稼ぐ!」」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:12:46.93 ID:NuGDob0f0
藍子「ハァハァハァ」タタタタタッ

藍子「人型の魔物!」

P「俺が気を引く!藍子は隙を見て攻撃してくれ!」

藍子「はい!」

P「フッ!せいっ!」カキン!カキン!

P「せいやぁー!」カキン!

藍子(体制が崩れた!)

藍子(人型の急所は心臓!)

藍子「えいっ!」

P「よしっ!完璧だ!いくぞ!」

藍子「はい!」タタタタタッ
 
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:13:18.92 ID:NuGDob0f0
藍子「魔物の大群!?」

P「あとちょっとで東の王国なのに……!」

P「すぐに王国から援護も来るはずだ!ここが正念場だ!」

藍子「はいっ!」

藍子「犬型……」

藍子「かわして……」

藍子「えい!」ザシュ!

P「うおおお!」ザシュ!ズバッ!

藍子(魔物の数が多い……!このままじゃ……)

藍子(お父さんにはあんまり使うなって言われてたけど使うしかない!?)

藍子「ゆるふわタイム!」

魔物「!」

P「魔物の動きがゆっくりに……!時間系の魔法が使えるのか!」

藍子「今のうちに一気に駆け抜けましょう!」

P「ああ!」

P(時間系の魔法はかなりの高位呪文のはず……なぜあの子が……?)
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:14:25.20 ID:NuGDob0f0
簡単な地図


中央の王国 藍子の村 東の王国




南の王国
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:15:59.02 ID:NuGDob0f0
地図わかりにくいですね……

東の王国と中央の王国の間に藍子の村があるということです
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:16:42.91 ID:NuGDob0f0
藍子「ここは……?」

P「病院だよ」

P「かなりの体力と魔翌力を使ったから相当疲れたみたいだ。3日も眠ってたよ」

藍子「そうだ……私王国に着いたら倒れて……」

藍子「!お父さんとお母さんは!?」

P「あのあと王国の兵士達が向かってトロルの死体が発見されたんだって」

藍子「それじゃお父さんたちは!」

P「それが行方不明なんだ……生きているかどうかもわからない……」

藍子「そんな……」ポロポロ

P「3日もたって見つからないということはもう……」ウツムキ

藍子「そんな……帰ってくるって言ったのに」ポロポロ

藍子「お父さん……お母さん……」ポロポロ

第1部完
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 00:17:39.39 ID:NuGDob0f0
今回はここまでです

設定や内容についてわからないことなどがあれば質問してください
可能な限り答えます
14 : ◆wCar1qW7kY [sage]:2017/12/02(土) 00:19:14.60 ID:NuGDob0f0
一応トリ付けときますね
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 09:29:36.27 ID:mUwWWuneO
ヴァルキュリアオースって中世の服飾技術で作れるレベルじゃなさそう
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 20:20:16.42 ID:e93Rc30Y0
ドラクエ(自律型戦闘ロボやサイボーグが存在)のような世界だから多分問題ない
17 : ◆wCar1qW7kY :2017/12/02(土) 21:24:40.35 ID:NuGDob0f0
今回の分投下します
ヴァルキュリア衣装についてはあとあと本編で説明する予定です
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 21:25:32.18 ID:NuGDob0f0
P「落ち着いたか?」

藍子「はい……すいません」

藍子「私、これからどうしたら……」

P「そのことなんだが話がある」

藍子「なんですか?」

P「どこから話したらいいものか……」ウ-ン
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 21:26:48.26 ID:NuGDob0f0
P「まあ初めからでいいか」

P「まず俺が師匠の元に訪れたのは師匠に旅についてきてもらえないか頼みにいったからだ」

藍子「旅……ですか?」

P「ああ、最近魔物の数が増えているのは知ってるか?」

藍子「はい」

P「それは北の孤島で魔王が復活したからだ」

藍子「魔王……昔ヴァルキュリア達に倒されたはずですよね?」

P「ああ、だか本当はトドメを刺すことはできずに封印してたんだ」

P「そこで東の王国の王は少数精鋭の部隊で魔王討伐を命じた」

藍子「なんで少数精鋭なんですか?兵隊さんみんなでいけば……」

P「国の守りを薄くしすぎるわけにはいかないだろ?」

藍子「たしかにそうですね」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 21:27:26.76 ID:NuGDob0f0
P「それで選ばれたのが俺ともう一人だったってわけだ」

藍子「へぇ……」

P「2人だけじゃさすがに厳しいから師匠についてきてもらえないかなぁって思ったんだ」

藍子「そうだったんですか……」

P「あともう一つ目的があってヴァルキュリア達の生まれ変わりを探すことだ」

P「彼女達の力は魔王に対して有利だからね」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 21:27:58.97 ID:NuGDob0f0
P「それでヴァルキュリアには首筋にアザがあるんだけど……」

藍子「私、あります……」

P「やっぱりそうか……」

藍子「知っていたんですか?」

P「いや、藍子は時間系の魔法を使っただろ?」

藍子「はい。お父さんには魔翌力の消費が激しいからあんまり使うなって言われてたんですけど」

P「本来時間系の魔法は相当高位な魔法なんだ」

P「歴史書に乗るような魔法使いが何年もかけて習得するような魔法だ」

P「昔のヴァルキュリアにも若い頃から時間系の魔法を使う人がいたからもしかしたらその人の生まれ変わりなのかなって思った」

藍子「そうだったんですか……」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 21:28:46.26 ID:NuGDob0f0
P「それでここからが本命なんだが……」

P「藍子、旅についてきてくれないか」

藍子「私その……ヴァルキュリア?なんですよね?」

P「ああ」

藍子「ついていかないと困りますよね?」

P「そうだな」

藍子「よし!ヴァルキュリアとして、そして何よりもお父さんとお母さんの仇を討つためにもついていきます!」

P「ありがとう、藍子」

藍子「これからあらためてよろしくおねがいします」

P「よろしく!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 21:29:15.98 ID:NuGDob0f0
P「それで早速だが1週間後には旅たとうと思ってる」

P「そのころには藍子も回復しきっているだろうし俺たちの準備もそれぐらいの時間がかかる」

P「それまでの間しっかり休んで置いてくれ」

藍子「わかりました!」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 21:29:46.58 ID:NuGDob0f0
1週間後

P「おはよう、藍子」

藍子「おはようございます、Pさん」

藍子「もう一人の方はいらっしゃらないんですか?」

P「昨日ギリギリまで支度してたからな……もう少しでくると思うんだが……」

女「すいませーん!」タタタタタッ  

女「お待たせしました!」ハァハァ

P「おっ、きたか」

女「ヴァルキュリアの1人、新田美波です!よろしくおねがいします!」

藍子「高森藍子です。よろしくおねがいします」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 21:30:20.53 ID:NuGDob0f0
美波「あの〜Pさん?この人がお師匠さんですか?あまりにも若すぎるような……」

P「違うって、いろいろあって師匠は旅について来れなくてな。この子は師匠の娘さんだ」

美波「へぇ〜そうなんですか!」

P「そしてヴァルキュリアの1人でもある」

美波「本当ですか!?」

藍子「あっ、はい。一応ヴァルキュリアの1人みたいです」

美波「もう見つけたなんて幸先いいですね!もしかしたら結構すぐ5人揃うかも」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 21:31:12.07 ID:NuGDob0f0
P「自己紹介はこれぐらいでいいだろ?これからのことについて話していく」

P「まず今いるところが東の王国だ」

P「俺たちはこれから中央の王国に向かおうと思う」

P「中央の王国は人や情報が集まるところだから魔王やヴァルキュリアについての情報が集まるかもしれない」

美波「わかりました!」

藍子「あの……途中私の村によってもらってもいいですか?ちょっと用事があって……」

P「ああ、構わない。それじゃいこっか」

美波藍子「「おー!」」
27 : ◆wCar1qW7kY :2017/12/02(土) 21:32:25.19 ID:NuGDob0f0
今回の分はここまでになります
設定について質問等あればなんでもどうぞ
感想をいただけると飛んで喜びます
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 18:47:20.62 ID:E8cZYz5nO
おつおつ
まだ設定とかはなんとも言えぬ
29 : ◆wCar1qW7kY :2017/12/04(月) 19:59:43.13 ID:3ZmIPiU30
今回の分投下します
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:00:28.82 ID:3ZmIPiU30
道中

P「魔物だ!」

美波「一体だけなら私が!」

藍子(美波さんの武器は槍……どうやって戦うんだろう……)

魔物「ガウッ!」バッ

美波「ここっ!」ザシュ

藍子(間合いに入ったところを一突き……!)

藍子「美波さん、凄いです!」

美波「えへへ、そうかな」

P「美波は王国でも1番の槍使いだったからな」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:00:57.85 ID:3ZmIPiU30
ガサガサ

藍子「また来ました!」

美波「今度は二体!」

P「俺と藍子で一体やる!もう一体は美波に任せた!」

美波「了解です!」

P「前みたいに俺が惹きつける!」

藍子「はい!」

P「フッ!」パリィ

藍子「ここっ!」ザシュ  

P「よくやった!」

美波「こっちも片付きました!」

藍子「ふう……」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:01:47.56 ID:3ZmIPiU30
P「藍子、俺の動きをしっかり覚えるとんだ」

藍子「……?どうしてですか?」

P「美波は一流の槍使いだが槍という武器の特性上どうしても懐に入られると弱いんだ」

美波「突けなくなっちゃうからね。薙ぎ払うくらいならできるけど……」

P「だから藍子が近距離で戦えるようになるんだ」

藍子「でもPさんがいるからわざわざ私じゃなくても……」

P「これから先、何があるかわからないんだ。できることは多い方がいい」

P「それに俺と同じ剣を使ってるし同じ師匠だろ?すぐに俺より強くなるさ」

藍子「そうですね……!頑張ります!」

美波「お互いにカバーしながら頑張ろうね!」

藍子「はい!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:02:18.27 ID:3ZmIPiU30
藍子の村

P「着いたか……」

美波「結構復興してるんですね」

P「ああ、住民は殆ど無事だし魔物は食い止められてたからな」

藍子「家の方に用事があるんでいって来ますね!」タタタタッ

P「ちょ、走るなって」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:02:50.61 ID:3ZmIPiU30
藍子の家

??「う〜ん、ここじゃないかぁ」

藍子「……どなたですか?」

藍子(綺麗な白い髪……あれは狐の尻尾?)

??「あっ、やべ」

藍子「何してるんですか?」

??「いやぁ〜ちょっと用事があってね。てもここじゃないみたいだからすぐ帰るよ」

藍子「はぁ」

??「ん、その首筋のアザは……」

??「ふ〜ん、そっか……」

??「また、会うことになると思うよ」

??「それじゃあね〜」パシュン  

藍子(消えた!?)キョロキョロ
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:03:19.75 ID:3ZmIPiU30
P「おーい藍子ー!」タタタタッ

美波「いきなり走るからびっくりしちゃった」

P「藍子は道になれてるかもしれないけど俺たちはまだなんだからもう少しゆっくり……」

美波「そんなにボ〜としてどうしたの?」

藍子「いやさっきまでそこに人が居たんですけど急に消えて……」

P「移動魔法か?なかなか使える人は居ないはずだが……」

藍子「何か探し物をしてたみたいです」

美波「空き巣かな?移動魔法が使えるなら真っ当に働いても十分な収入は得られるはずだけど……」

藍子「まぁ、何も盗まれてないみたいなのでいいです」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:03:54.23 ID:3ZmIPiU30
P「それで用事は済んだのか?」

藍子「いえ、確かここの引き出しに……」

美波「それは?」

藍子「父が自分に何かあったときに開けてくれって言っていた箱です」カパッ

藍子「手紙……」

藍子「……」ヨミヨミ

藍子「……」ウルウル

藍子「読み終わりました……」

P「大丈夫か?」

藍子「はい、畑になにか埋めてあるみたいなのでいってみましょう」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:04:39.96 ID:3ZmIPiU30


藍子「手紙によるとこのあたりに……」

藍子「あった!」

P「これは……」

美波「ヴァルキュリアオーブ!」

藍子「ヴァルキュリアオーブ?」

P「え、知らないの?」

藍子「はい」

美波「これはヴァルキュリアが持つ宝石だよ」

美波「5つ集まると女神様の助けが得られるとか……」

美波「私も持ってるよ」

美波「普通は肌身放さず持ち歩くものなんだけど……」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:05:06.21 ID:3ZmIPiU30
P「たぶんご両親はヴァルキュリアだと知らせずに育てたかったんじゃないかな。ヴァルキュリアだと知られるといろいろ大変だし……」

美波「たしかにそうかもしれませんね」

藍子「さっきの人はこれを探してたのかも……」

藍子「でもなんでこんなところに……」

P「たぶん藍子が一人前になるまで隠していたんだろう」

P「なくしたりしたら大変だからな」

P「用事はこれだけか?」

藍子「はい」

P「今日はもう夕方だしこの村で止まって行くか」

藍子「それなら私の家にどうぞ。父の部屋と母の部屋を自由に使ってもらって構わないので」

P「じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 20:05:51.88 ID:3ZmIPiU30
就寝前 藍子の部屋

藍子(手紙読んでこの家に帰ってきてお父さんとお母さんのこと思い出しちゃった……)

藍子(もう会えないんだなぁ)ウルウル
 
藍子(だめだめ、泣いてる場合じゃない!)

藍子(これからはヴァルキュリアの一員として頑張っていかないと!)

藍子(お父さんとお母さんの仇を討つため……なにより平和な世界のためにも)

藍子(しばらくここには帰ってこれそうにもないけどお父さん、お母さん、見守っていてください)

藍子「Zzz……」
40 : ◆wCar1qW7kY :2017/12/04(月) 20:06:55.59 ID:3ZmIPiU30
胸が張り裂けそうな夜でした
今回はここまでです
感想や質問等あればなんでもどうぞ
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