【安価】勇者の弱点を探せ!

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1 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 19:13:43.30 ID:vzKaSWid0
魔王「なんとしてでも倒す為」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511950422
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 19:17:42.14 ID:hdvGXkJ0O
"弱点"は無い
3 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 19:22:14.81 ID:vzKaSWid0
私は魔王だ!

...とはいえ、魔王の娘である私が魔王の死に伴って魔王になっただけ

明らかに私の蓄えた魔力では勇者に勝てない

魔王「こうなったら勇者の弱点を探すしかない!」

魔王「ふふふ...」
4 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 19:25:46.07 ID:vzKaSWid0
〜とある町〜

魔王「ここに勇者がいるらしい」


魔王はきっちり変装し、町娘と同化している


魔王「おっ、勇者が歩いてる」

勇者「...」トコトコ

魔王「よし、早速追跡だ」
5 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 19:27:49.09 ID:vzKaSWid0
下2>>勇者の向かった先
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 19:28:34.58 ID:76tNaMUm0
幼馴染の家
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 19:29:40.36 ID:uOJ6vn/Fo
孤児院
8 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 19:37:43.45 ID:vzKaSWid0
〜孤児院〜

勇者「...」

魔王(孤児院か...)

勇者「もしもし」コンコン


勇者はドアをノックする

すると中から声がする


「なんでしょう?」

勇者「届け物です」

「...そうですか、ならきっと住所を間違えましたね」

「ここに物をあげようなんて思う方はいらっしゃいませんから」

勇者「そうですか、しかし僕はやらねばならない」
9 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 19:40:43.31 ID:vzKaSWid0
勇者「もし貴方がドアに手をかけているなら、その手を離して下さい」

勇者「今から魔力を流します」

勇者「3...2....1.....」

勇者「ふん!」ガチャ

勇者「解錠完了」バタン


勇者は孤児院に入って行った
10 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 19:44:05.99 ID:vzKaSWid0
〜しばらくして〜

勇者「失礼しました」ガチャン

魔王「出てきたか」

魔王「孤児を人質に取る。アリかな」

魔王「検討しましょう...ん?」

魔王「げっ、もうあんな所に」


魔王は勇者を追いかけて行った
11 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 19:46:30.46 ID:vzKaSWid0
下2>>次に勇者の向かった先
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 19:46:53.79 ID:76tNaMUm0
教会
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 19:49:49.36 ID:bQKeSgKDO
教会
14 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 20:00:18.74 ID:vzKaSWid0
〜教会〜

勇者「祈りを捧げよう」

勇者「...」パチン


手を叩きあわせる


勇者「...」ナムナム

魔王(退屈)
15 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 20:02:40.52 ID:vzKaSWid0
勇者「ふぅ」

勇者「寄付」ポンッ


勇者は財布を置いて出ていった


魔王「はぁ...?」

魔王「イカれてるよあの人」

魔王「社会性として弱点かも知れないけど使えないわこれ」
16 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 20:03:21.69 ID:vzKaSWid0
下2>>勇者の向かう所
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 20:04:19.43 ID:76tNaMUm0
王の城
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 20:05:17.63 ID:J/5SQ9XwO
19 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 21:14:24.14 ID:vzKaSWid0
〜川〜

勇者「お」

勇者「...」ウロウロ

勇者「...」ピタッ

勇者「よし、野宿ポイントだ」

勇者「寝よう」


気が付くと、もう日が暮れていた


魔王(にしても早寝すぎでしょ)
20 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 21:18:59.68 ID:vzKaSWid0
魔王(待てよ)

魔王(今寝込みを襲えば...)


勇者は川辺で仰向けになって寝ている


魔王「やるしかない...」
21 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 21:21:10.37 ID:vzKaSWid0
下1>>どっちが勝った?
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 21:22:10.51 ID:6xuGRFFPO
勇者
23 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 21:40:59.14 ID:vzKaSWid0
魔王「死ぬが良い!」

勇者「は!?」カッ

魔王「もう遅い!」バリバリバリ

勇者「裁き!!」ガシャーン!!


天を貫き、雷が落ちる


魔王「う...ぐふぅ」ドサッ

勇者「お互い油断したようだね」
24 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 21:46:26.89 ID:vzKaSWid0
〜翌朝〜

魔王「くっ、殺せ!」

勇者「どうしようかな」


魔王は魔法の鎖て縛られている


勇者(この子の処分は決めなきゃならないな)

勇者「うーん...」
25 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/29(水) 21:47:29.28 ID:vzKaSWid0
下2>>勇者は魔王をどうする?
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 21:48:17.82 ID:sdief41bO
監視という名目で同行させる
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 21:48:18.66 ID:6xuGRFFPO
監視という名目で自分が面倒を見る
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/29(水) 21:49:11.83 ID:6xuGRFFPO
すいません。>>26でお願いします
29 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/30(木) 18:22:16.46 ID:+XAzWpqr0
勇者「しかし町娘って感じじゃないよねぇ」

魔王「ああ」

勇者「オーラが滲み出てるよね。何者?」

魔王「私は魔王だ」

勇者「...確かに魔族っぽいが魔王では無いだろう」

魔王「何!?私を愚弄するのか!?」

勇者「迷いがありすぎる。あと雷一発で持ってかれる程弱くないだろう」

魔王「...ッ」

勇者「まあいい、比較的善良な奴みたいだし」

魔王「嘗めてくれる」

勇者「一緒に旅をしよう」

魔王「はぁ!?」
30 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/30(木) 18:53:32.05 ID:+XAzWpqr0
勇者「魔族の価値観についても知っておけば、それは平和につながるだろう?」

魔王「好きにしなさい。でもこの鎖を解いた瞬間私は自害する」

勇者「駄目だ。勝手に自害したらお仕置きする」

魔王「お仕置き?」

勇者「うん。内容はまぁ...そん時に考えればいいか」
31 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/30(木) 19:50:39.31 ID:+XAzWpqr0
魔王「というかどうやって自害を止めるのよ?」

勇者「蘇生する。原子レベルでね」

魔王「何でこんな奴と敵対する定めにあるのか」

勇者「何を言っているの?もう仲間みたいな物でしょ」

勇者「ま、監視対象としてね」

魔王「監視対象としてって何よ」

勇者「まぁまぁ」

勇者「とりあえず、次の目的地について話そうか」
32 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/30(木) 19:51:23.89 ID:+XAzWpqr0
下2>>次の目的地
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 19:51:46.74 ID:6P3fZVrt0
人間と魔物が共同している村
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 19:52:19.28 ID:6g5HqkxY0
毒の沼地
35 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/30(木) 20:03:27.65 ID:+XAzWpqr0
勇者「毒の沼地だ」

魔王「ああ、やっぱり北に進むのね」

勇者「魔王城の方角だからね」

勇者「鎖は外してあげよう」プォン

魔王「わっ」ガシャン

勇者「いざ鎌倉」

魔王「?」

勇者「...ごめん、なんでもない」
36 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/30(木) 21:05:49.17 ID:+XAzWpqr0
〜毒の沼地〜

勇者「うわぁ、毒々しいな」


まるで溶岩の如く焼け焦げるような音がする


魔王「諦めるんですね」

勇者「うーん...あ、ちょっと花を摘んでくる」

魔王「...」
37 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/30(木) 21:13:47.19 ID:+XAzWpqr0
魔王「...」

魔王(今の内に逃げようかな)

魔王(うんそうしよう)

ピカッ-!!

魔王「!?」


一体に光が溢れた

そして光が晴れると____


魔王「嘘でしょ...」


何の変哲もない沼地になっていたのだ
38 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/30(木) 21:18:26.48 ID:+XAzWpqr0
勇者「...ちょっと驚いた」

魔王「これの原因ってもしかして」

勇者「僕は悲しいよ」

勇者「まぁ何にせよこれでこの沼地は突破できる」

魔王「ちぇ」

勇者「さあ行くよ、引っ張ってでもね」
39 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/11/30(木) 21:20:11.95 ID:+XAzWpqr0
下2>>沼地を抜けた先には何があった?
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 21:23:27.72 ID:rAxmhnCfO
魔物たちの村
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 21:23:43.45 ID:VvZNVWpZO
魔物に生贄を捧げるよう脅されている村
42 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 09:49:55.11 ID:QMNgoAi20
〜村〜

勇者「...?」

魔王「静かな村だな」

勇者「空気が澱んでるね」

勇者「とにかく、聞き込みをして回ろう」

魔王「歩くのだるい」

勇者「引きずるしかなくなるね」

魔王「それは嫌」

勇者「じゃあ行こうか」
43 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 09:55:47.54 ID:QMNgoAi20
〜聞き込み完了〜

勇者「魔族はやたら生贄を欲しがるな」

魔王「うるさい」

勇者「...」

勇者「あ、良いこと思い付いた」

魔王「嫌な予感が...」

勇者「魔王を生贄にして、油断した所を叩く」

魔王「的中した」

勇者「アジトの位置も知ってるし、これで行こう」

魔王「...」
44 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 10:00:31.16 ID:QMNgoAi20
〜夜〜

村民「ここに棺があります」

勇者「へぇ」


村の真ん中に大きな棺が置かれている

これに生贄を入れろとの要求だ


魔王「覚えてろよ...」ガコッ

村民「あの方は?」

勇者「魔族の方です。この生贄を使って襲撃します」
45 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 10:04:39.10 ID:QMNgoAi20
その後、魔物がやって来て棺を持っていった

しかし...

〜棺内部〜

魔王「...」

魔王(今抜け出せば逃げられるのでは...?)

魔王「瞬間移動」ピシュン
46 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 10:15:30.74 ID:QMNgoAi20
〜魔物のアジト〜

そこは、洞窟に通じていた

そしてその洞窟の中に魔物のリーダーがいるのだろう


勇者「とりあえず棺は奪い返すか」


勇者は既に棺がもぬけの殻である事には気付いていない
47 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 10:30:09.93 ID:QMNgoAi20
勇者「棺の中身は何処にありますか?」

魔物リーダー「お、俺だって分からねぇよ...」

勇者「そうですか、でももしもという事がありますので...」

勇者「腹かっさばいて調べて見ましょう」グシャッ!!


〜解剖終了〜


勇者「本当にいないぞ?」

勇者「探しに行こう」
48 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 10:44:26.56 ID:QMNgoAi20
魔王「とりあえずここらで魔力回復を...」

勇者「おい」

魔王「...はい」

勇者「棺から逃げたのかな」

魔王「...はい」

勇者「これはお仕置きが必要だね?」

魔王「嫌ああああああああっ!」

勇者「逃がさないよ」ピシャン

魔王「また鎖かよおおおおっ」

魔王「女捕まえて何するつもりだよぉ...」

勇者「逃げなければ捕まえる必要はないよ」

勇者「お仕置きタイムだ」
49 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 10:46:46.12 ID:QMNgoAi20
下2>>お仕置きの内容
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 10:48:23.48 ID:03hjT0bsO
安価↑
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 10:51:31.52 ID:DbDz1vUDO
足つぼマッサージ
52 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 14:22:57.55 ID:QMNgoAi20
勇者「まぁ一回目だし優しくしといてあげます」

魔王「本当?」

勇者「はい、足つぼマッサージです」

魔王「えっ」

勇者「靴脱がせます」グイッ


勇者は慣れた手つきで靴を脱がす


魔王「や、ちょっとそれは」

勇者「えい」グッ

魔王「うわああああああああっ!!!」ビクン
53 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 14:58:51.78 ID:QMNgoAi20
〜翌日〜

魔王「...」パチ

勇者「起きましたか」

魔王「あれ...私...」


魔王の脳裏に昨日の出来事がよぎる


魔王「ひっ」ズザッ


魔王は思わず座ったまま後ずさりしてしまう


勇者「ふふ、怯えすぎですよ」

勇者「さあ、次の目的地を目指しましょう」
54 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 15:00:18.87 ID:QMNgoAi20
下2>>次の目的地
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 15:02:35.30 ID:pBSzlndQo
東の国境
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 15:03:56.58 ID:5qk0BIJTo
57 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 15:55:16.90 ID:QMNgoAi20
勇者「まず、ここから東の国の国境を目指す」

魔王「北じゃないの?」

勇者「うん、船を使うからね」

魔王「爆破してやる」

勇者「じゃあ鎖に繋いで船旅をしてもらう事になる」

魔王「まじ勘弁です」
58 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 16:17:25.80 ID:QMNgoAi20
〜東の国境〜

勇者「ほら、見えてきただろう」


そこには、城壁の様な壁と大きな門がある


魔王「ふん、魔王城に比べればこんな物」

勇者「あ、門番さん。僕は勇者という者ですが通してくれませんか?」

門番「...」

魔王「シカトですか。そうですか」
59 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 16:18:52.81 ID:QMNgoAi20
下2>>門番の発言
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/02(土) 16:27:17.97 ID:03hjT0bsO
お前があの勇者だと!?
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 16:30:58.74 ID:DbDz1vUDO
最近偽勇者が増えてきて困っているから、本当の勇者である証を見せてほしい
62 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/12/02(土) 21:40:03.76 ID:QMNgoAi20
門番「ふむ、勇者か」

門番「とは言え、最近偽勇者が増えてきて困っている」

門番「確認として、本物の勇者である証を見せてほしい」

勇者「証ですか...」

魔王「ほら、早く出しなさいよ。なんか持ってるでしょ?」

勇者「いや、何も持ってない」

勇者「実力で示すしかないんだよね」
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