他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。
久「あんたが三年生で良かった」京太郎「……お別れだな」
Check
Tweet
922 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/30(火) 03:30:31.84 ID:Z5c+SN8Ko
大変だったんですね
お体に気をつけて
923 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/11/06(火) 16:34:03.11 ID:jn3IZskWO
おっつおっつ
924 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 21:52:54.58 ID:jNsTiMc50
・もしもの未来、希望と未来
竜華「はーい、じっとしててなー」
「やっ! おちゅうしゃやっ!」
「こ、こんなのなんともねーし……」
「……むーくんプルプルしてる」
「し、してないっ。みーちゃんこそないてるじゃん!」
「ないてないもん!」
竜華「あ、もうこないな時間。そろそろくるんとちゃう?」
「あっ、パパのおむかえ!」
「ないてたらわらわれちゃうぞ」
「だからないてないもん!」
竜華「はいはい。じゃあ二人とも、袖まくって?」
925 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/29(土) 21:55:15.25 ID:YeXuLkcTO
おお、久々の更新
すばらです
926 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 21:55:45.89 ID:jNsTiMc50
「へへっ、ちゅうしゃとかラクショーだな」
「ぜんぜんいたくなかった……りゅーちゃんすごい!」
竜華「ううん。みーちゃんとむーくんが頑張ったからやん」
「えへへ、パパほめてくれるかな?」
「ないてたのはだまっててやるよ」
「もうっ、むーくんのばかぁ!」
「いたっ、た、たたくなよっ」
竜華「こーら、ケンカしたらめっ、やで?」ムギュッ
「うにゅっ」
「うわっ」
竜華「反省するまで離さへんから。わかった?」
「……りゅーちゃんって、ママなの?」
竜華「……違うよ?」
「そうなんだ……」
竜華「二人のママは、パパと一番仲良しさんで、先生とも仲良しさんで――」
竜華(そして、もう帰ってくることはなくて……)
竜華(あれからもう五年……怜)
927 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 21:58:16.63 ID:jNsTiMc50
怜『やっぱええわぁ』
竜華『昼休みの間だけやで?』
怜『そんなっ! 竜華の膝枕やないと毎日八時間しか眠れへんのに!』
竜華『普通に快眠やなぁ』
怜『サービス延長は?』
竜華『ダメ』
怜『しゃあないなぁ。今のうちに堪能しとこ』グリグリ
竜華『や、ちょっ、くすぐった……んんっ』ビクン
怜『ふぅ……これで充填完了』
竜華『お、思わず変な声出た……』
怜『口はともかく体は正直――んっ』
竜華『動いた?』
怜『元気な双子ちゃんやなぁ』
竜華『もう名前決めたん?』
怜『とりあえず、希望的な名前にしようかと』
竜華『希望かぁ……希でのぞみとか、望でのぞむとか?』
怜『うーん……それ採用』
竜華『え、そない簡単に』
怜『や、竜華が考えてくれた名前やし?』
竜華『ちょ、ちょっと待っとって。今もっと良さそうなの考えるからっ』
怜『ええからええから。みーちゃんとむーくんで決定や』
竜華『……須賀くんには相談せぇへんの?』
怜『そもそも京太郎の案とぴったりかぶっとるし。もしかして共謀してた?』
竜華『共謀て』
怜『……竜華』
竜華「なに?」
怜『名前のついでに、もう一個お願いしてもええかな?』
928 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 22:00:56.48 ID:jNsTiMc50
『うちがいなくなったら、京太郎とこの子達のこと――』
竜華「……」
竜華(産んですぐとか……ずるいやん)
京太郎「よう、お疲れか?」
竜華「須賀くん……」
京太郎「あいつらは?」
竜華「おねんね。パパが迎えに来るーって、はしゃいでエネルギー切れや」
京太郎「悪いな、面倒見てもらっちゃって」
竜華「ううん、予防接種のついでやから」
竜華(それに、怜との約束と……ほんの少し――とは言えない程度の未練)
京太郎「お礼に夕食ご馳走するよ。うち、来ないか? 希と望も喜ぶし」
竜華「それは……ごめん、まだ仕事残ってて」
京太郎「そうか。じゃあまた今度な」
竜華「うん……」
京太郎「……やれやれ、またふられちゃったな」
929 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 22:03:07.45 ID:jNsTiMc50
竜華「うち、どないしたいんやろな……」
竜華(考えなかったわけやない)
竜華(あの子達は懐いてくれとるし、須賀くんのことは今でも……)
竜華(せやけど、そこは本来怜のおるべき場所であって)
竜華(うちがそれを奪うだなんて……)
竜華「……奪うもなにも、もうおらへんのにね」
『あかん、充電切れたー。膝枕ー』
竜華(もう五年も経ったのに、まるで昨日のことのようで)
竜華(まだ頭の重さや髪の感触が、ここに残っとるような気がするのに……)サスサス
竜華「やめやめ、もう寝よ……」
竜華(今のうちを怜が見たら、どないな顔するやろか)
竜華(怒る、悲しむ、笑う、呆れる……それとも――)
930 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 22:06:05.75 ID:jNsTiMc50
『――うか、竜華』ペチペチ
竜華「ん……」モゾモゾ
『全然起きへんなぁ』ツンツン
竜華「もう……今日はお休み――」
竜華(あれ、この声……!)
竜華「怜っ!?」ガバッ
『うわっ、寝たふりからのサプライズは勘弁やで』
竜華「ごめん……て、なんかちっちゃい?」
『まぁ、トキちゃんやし?』
竜華「なんでもええよ……うん、夢でも会えて嬉しい」ギュッ
『枕神だけに、夢枕に立ってみましたー的な?』
竜華「……怜、ごめん」
『いきなりなんやねん。驚かせたことならもうええて』
竜華「約束、全然守れてないから」
『十分やない?』
竜華「ううん……うちには怜の代わりなんか――」
『や、そないなことは頼んでへんし』
竜華「え?」
『うちの代わりっちゅーのは、竜華が勝手に付け足したとこやねん』
竜華「せやけど!」
『どないな関わり方かは竜華に丸投げやで?』
竜華「そんな……じゃあ、うちはどないすればええの?」
『好きなようにしたらええやん。それこそ再婚でもなんでも』
竜華「でも、それは……」
931 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 22:08:10.01 ID:jNsTiMc50
竜華(それは、怜の居場所を奪うことで)
竜華(もうおらへん、戻ってこぉへん、怜の居場所を)
竜華(だって、そないしたらもう……)
竜華「……ごめん、やっと気づいた。うち、全然立ち直れてなかったんやわ」
竜華「その穴を埋めてしまったら、もうおらへんって完全に認めてしまうみたいで」
竜華「あはは……まだここにおるような気ぃしてたし」サスサス
『あ、それはうちやねん』
竜華「……まだ残っとったんやな」
『もうほんの搾りカスやけど。未来を教えることなんかできへんし』
竜華「そか……じゃあ、もうこれで本当にお別れなんやな」
『せやせや。もうおらん人より、もっと大事にするものがあるんとちゃう?』
竜華「うん、そうやね」
『ほな、今度は大往生してから会いに来てやー』
竜華「……怜、ありがとう」
『まぁ、うちらズッ友やし?』
竜華「ふふ、それもう死語やん」
932 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 22:12:13.33 ID:jNsTiMc50
京太郎「ただいま」
竜華「あ、おかえりなさい」
京太郎「悪い、遅くなった。あいつらはもう寝ちゃったか?」
竜華「パパを待つって頑張っとったんやけど」
京太郎「そうか……だけど良かったのか? 休みの日だったんだろ?」
竜華「こっちこそいきなりやったし。迷惑やなかったかな?」
京太郎「いや、面倒見てくれて助かった。今日は出なきゃいけない日だったし」
竜華「お父さんは大変やな」
京太郎「医者だって大変だろ」
竜華「うちはまぁ、好きで選んだ道やし」
京太郎「だったら俺も好きでやってるからいいんだよ」
竜華「ふふ、その言い方、高校の時から変わらへんね」
京太郎「ガキっぽいか? いや、童心を忘れていないってことだな、きっと」
竜華「そこは、うん……うちも忘れられへんものがあるし」
竜華「ね、これからもちょいちょいお邪魔してもええかな?」
京太郎「もちろん。あいつらも喜ぶよ」
竜華「須賀くんは?」
京太郎「嬉しいよ。最近は誘っても来てくれなかったし」
竜華「あはは、それで怜に注意されてもうたわ」
京太郎「あいつに?」
竜華「夢枕に立って、もうおらん人間より大事なものがあるやろって」
933 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 22:15:22.05 ID:jNsTiMc50
竜華「……うち、どこかでまだ受け入れられてなかったんやな」
京太郎「当然だろ。簡単に受け入れられてたまるか」
竜華「須賀くんだって、辛かったんは同じなのにね」
京太郎「俺は……考える暇もなかったってのが正しいな。あと、意地とか見栄とかその他諸々」
京太郎「だからさ、清水谷には感謝してるんだ」
京太郎「一番辛い時に傍にいてくれた。お前がいなかったら、意地も見栄も張り通せなかった」
京太郎「……ありがとう、支えてくれて」
京太郎「それと、これ」
竜華「もしかして、この部屋の鍵?」
京太郎「前から用意してたけど、なんとなく渡せなくてさ」
竜華「……これ、返さなくてもええかな?」
京太郎「いや、さすがに引き払うときには回収したい」
竜華「もう、そうやなくて」ギュッ
竜華「これからも、ずっと傍におってもええかなって」
京太郎「……悪い、こっちから言おうと思ってたんだけど」
竜華「じゃあ、もっかい」
京太郎「清水谷――」
竜華「やなくて、名前」
京太郎「……竜華」
竜華「はい、なんでしょうか」
京太郎「結婚、してくれないか?」
竜華「喜んで!」
934 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 22:17:32.66 ID:jNsTiMc50
竜華「みーちゃん、むーくん、こっちこっちー」
「ママー、まってー」
「おまえなぁ、はよしぃや」
竜華(京くんのプロポーズを受けて、苗字が変わってから一年近く経ちました)
竜華(大変なことがそれなりにあって、でもそれ以上に嬉しいこともあって)
竜華(みーちゃんはママって呼んでくれるようになりました)
竜華(りゅーちゃんって呼んでくれなくなったのは残念やけど、お母さんって認めてもらえて素直に嬉しいです)
竜華(むーくんはうちの喋り方がが移ったのか、関西っぽくなまってきました)
竜華(京くんに似て世話焼きさんで、よくみーちゃんを連れ回してます)
竜華(……あの子達には、今ここでこうしとることの意味はまだわからないと思います)
竜華(それでも、本当の母親のことを少しでも覚えていて欲しくて)
竜華(それと、成長していく我が子の姿を見せられたらと)
竜華(そう思って、今あなたの墓前にいます)
『ま、そないなことせんでも草葉の陰から見守っとるんやけど』
竜華「ふふ、せやな」
竜華(それは空耳かうちの妄想か、もしくはまだ残っとったものがあるのか)
竜華(思わず返事をしてしまうほどに、うちにはしっかり聞こえました)
935 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 22:20:07.29 ID:jNsTiMc50
「だれとおはなししてるの?」
竜華「さぁ、誰やと思う?」
「わかった! おれのおとうとや」
「えー? いもうとだよ」
「いもうとはみーちゃんがおるし」
「わたしのほうがおねえちゃんだもん!」
竜華「はいはい、ケンカはめっ、やで?」
「「はーい」」
竜華「二人とも物分りがよくてえらいわぁ。お兄ちゃんとお姉ちゃんになるんやもんな」
「あ、なまえは? おれつけてもいい?」
「ずるーい、わたしも!」
竜華「せやなぁ、まだ決めとらんけど……」
竜華(あと、報告がもう一つ)
竜華(うちにも京くんとの間に子どもが出来ました)
竜華(まだ男の子か女の子かはわからへんけど、名前を付けるとしたら――)
竜華「――未来、みたいな名前がええんやないかな?」
936 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2018/12/29(土) 22:23:01.22 ID:jNsTiMc50
というわけで竜華さんと再婚するもしもでした
くっそ久しぶりの更新ですね
冬は今までより時間が取れるので多少ましな頻度になるとは思いたいです
とは言っても、もう残り少ないとは思いますが
んじゃ去ります
937 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/12/30(日) 01:38:17.10 ID:m2w2Ee5y0
乙でした!良いお年を!
938 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/12/30(日) 09:34:30.38 ID:Qeu798QtO
乙です
グッとくるわねえ
939 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/02(水) 00:16:09.02 ID:8LLXTQDwO
スレに余裕がありそうならば宮守はとこエンドかシロ単体エンド
あるいはそれに準ずるネタが見たい
はやりんのが作られてたしね
940 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/01/02(水) 09:51:59.78 ID:7J3mXDAv0
乙でした
941 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/02/25(月) 06:20:21.11 ID:EnG9Jy5H0
良かった良かった
942 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/02/28(木) 19:51:46.51 ID:VS2TbUUf0
・もしもの未来、妖怪スイーパーKYO――序章
良子「温泉に行きましょう」
京太郎「はぁ」
良子「む、リアクションが薄いですね」
京太郎「こういうの何回目でしたっけ?」
良子「温泉は初めてですね」
京太郎「違う、そうじゃない」
良子「違う? ……もしや、布団に一緒に入れと?」ポッ
京太郎「ちっげーよ! このままついて行ったらまた酷い目に合うって話だよ!」
良子「はて、何の話やら」
京太郎「いやいや、とぼけようたってこっちは全部覚えてるから!」
943 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/02/28(木) 19:54:35.41 ID:VS2TbUUf0
京太郎「いつまでいつまで言ってるでっかい鳥!」
良子「以津真天ですね」
京太郎「なんであんな怪物とかち合わされるんですかね!?」
良子「下手に手を出さなければノープロブレムですよ。いつまでいつまで言ってるだけですから」
京太郎「それだけじゃない……七人の侍とか荒野の七人みたいなやつ!」
良子「七人ミサキですね」
京太郎「あれ本当にやばかったんですけど!」
良子「まさか偶然行き遭うとは……かなりアンラッキーでしたね」
京太郎「夏には海に誘われたかと思ったらバイトさせられて、しかも得体の知れない化物に取りつかれるし!」
良子「おや、リゾートバイトはいやでしたか?」
京太郎「たしかに給料は中々……ってそういう問題じゃない!」
良子「ふむ、そんなに私の水着姿が見たかったと?」
京太郎「もちろん! ……いやいやいや違う違う!」
良子「まぁ、チャンスがあればやぶさかではありませんが」
京太郎「ぐっ……お、俺はもう騙されないからな!」
良子「そういえば、これからむかう温泉には混浴があるそうですね」
京太郎「こ、こんよ……いや、俺は――」
良子「良ければ一緒にどうですか?」
京太郎「……」
944 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/02/28(木) 19:58:21.30 ID:VS2TbUUf0
良子「ふぅ……たまの温泉というのも悪くありませんね」
京太郎「はは……」
京太郎(わかってたさ、わかってたよ。そうそううまい話はないってことは)
京太郎(でも俺も健全な男だし? 裸の付き合いからのあわよくば、とか考えるよ?)
京太郎(だけどさぁ)
京太郎「なんで水着着用かなぁっ!」ダンッ
良子「さすがにネイキッドは恥ずかしいですから」
京太郎「くそっ、くそぉ……」
良子「なるほど。裸の付き合いに慣れすぎて今更水着程度では満足できないと」
京太郎「人聞き悪いなぁっ」
良子「春や姫様たちでエクスペリエンスを積んだのでは?」
京太郎「こんなことが慣れるほど頻繁にあってたまるか」
良子「あったこと自体は否定しないと」
京太郎「それは、まぁ」
良子「ふむ……ところで、似合いませんか?」ピラッ
京太郎「正直、グッときます」
良子「そ、そうですか……」
945 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/02/28(木) 20:01:43.27 ID:VS2TbUUf0
良子「……プライベートな場所でなら、この下を見せてもおっけーです」
京太郎「え、それって……」ゴクッ
良子「イエス、部屋をとってありますから、続きは――」
『河童だーっ! 河童が出たぞー!!』
京太郎「……」
良子「……」
京太郎「またこのパターンかよチクショー!」
946 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/02/28(木) 20:04:55.27 ID:VS2TbUUf0
京太郎「はぁ、はぁ……な、なんとかなった」
良子「バッテリー式のドライヤーがあって助かりましたね……」
京太郎「頭の皿を乾かすのが本当に有効だとは……というかなんだって温泉旅館に」
良子「あまり人の手が入っていないリバーが近くにあります。迷い込んできたんでしょう」
良子「ともあれ、グッジョブです」
京太郎「はいはい、お疲れ様です……んじゃ」
良子「ウェイト、どこに行くつもりですか?」
京太郎「どこって、もう用事が済んだなら俺は帰らせてもらいますよ」
良子「むっ、部屋をとってあると言いませんでしたか」
京太郎「え、あれは俺を巻き込むための方便でしょ?」
良子「ノーウェイノーウェイ。完璧なイレギュラーです」
京太郎「いやいや、そんなこと言ったって前例があるから」
良子「たしかに以津真天の時は、協力してもらうつもりで声をかけましたね」
京太郎「ほらやっぱり」
良子「ですが、七人ミサキの一件はアクシデントです」
京太郎「え、じゃあ海の一件は?」
良子「あれもはじめはお礼のつもりで誘いましたよ」
京太郎「ならなんでバイトをやらせたんですかね」
良子「あそこの旅館からすっげー良くないオーラが漂っていましたからね」
京太郎「急遽情報収集のためにバイトさせたと?」
良子「イエス」
京太郎「つまり、最初の一件以来は偶然と」
良子「むしろ、君に会うたびに今回のようなケースが起きているような」
京太郎「……じゃあ、部屋のくだりは本当に?」
良子「だとしたら、どうします?」
京太郎「……」
947 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/02/28(木) 20:08:30.71 ID:VS2TbUUf0
京太郎(薄らだけど、糸が見える)
京太郎(俺と戒能さんをつなぐ、触れられない糸)
京太郎(じゃあ、これ以上なんでとか言うのは野暮か)
良子「見えましたか?」
京太郎「落ち着いてみれば、まあ」
良子「動じませんね」
京太郎「そこはやっぱり慣れが……いや、やっぱり慣れないな。どうしたらいいのかよくわからない」
良子「ことはシンプル。ヤるかヤらないかです」
京太郎「もうちょっと言葉選ぼうぜ!」
948 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/02/28(木) 20:12:12.60 ID:VS2TbUUf0
良子「ん、んん――」モゾッ
京太郎「zzz……」クカー
良子「……奇妙なものですね。パワーを奪われる感触というのは」
京太郎「んあ……もう朝?」
良子「グッモーニン、よく眠れましたか?」
京太郎「そりゃもう、最高の抱き枕があったし」
良子「ふふ、色々と奪われてしまいましたね」
京太郎「むしろそっちが積極的だったような……まさかあのジンクス気にしてます?」
良子「女性プロの行き遅れですか。私はそれほどでも」
京太郎「そういや、その……大丈夫ですか?」
良子「ノープロブレム、とはいきませんね」
京太郎「やっぱり……厄介だな、この力」
良子「まあ、その件に関しては食事を済ませてから――」
949 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/02/28(木) 20:16:21.60 ID:VS2TbUUf0
『ば、化け物だー!!』
京太郎「……」
良子「……」
京太郎「ええい、なんでこんな世の中になってもポコポコと!」
良子「仕方ありませんね、行きましょう」
京太郎「しゃあないな……ま、サポートは任せてください」
良子「今朝はやる気ですね」
京太郎「近くにいないと、いざって時に守れないでしょ」
良子「そうですか。じゃあ、バトル方面は任せます」
京太郎「任されました――って待て待て、そここっちに丸投げ?」
良子「オフコース。今の私は無力ならぬ無能力ですから」
京太郎「そういえばそうだった……」
良子「守ってくれますか?」
京太郎「もちろん。あ、でもアドバイスだけお願いします」
良子「オッケーです。それと――んっ」チュッ
京太郎「……今のは?」
良子「ちょっとしたおまじないです。その、なんの呪力もこもってはいませんけど」
京太郎「――ははっ、可愛いな戒能さん」
良子「なっ」カァァ
京太郎「いいね、俄然やる気出てきた」
良子「い、行きますよっ」
続きません
950 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/02/28(木) 20:20:57.70 ID:VS2TbUUf0
というわけで戒能さんでした
くっそ久しぶりの(ry
んじゃ、去ります
951 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/02(土) 18:26:45.73 ID:8HDQ6iuK0
乙です。
戒能さんすばら
952 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/03/08(金) 12:10:26.84 ID:5TDA34Y20
乙ですのだ!!
953 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/17(日) 19:02:02.72 ID:9/+hC8lg0
ええぞええぞ
954 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/03/21(木) 21:26:05.55 ID:CtuGq0700
乙〜
やっと追いついた、最初から凄い面白いからサクサクいけた
このままイッチがんばえー
955 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/06(土) 16:14:06.58 ID:pdbmbnXD0
春は桜の咲く季節です
956 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/04/27(土) 22:41:01.43 ID:EFS+04/J0
・宮永姉妹エンド概要
麻雀プロを引退した照と結婚して数年。
京太郎はぬるま湯のような穏やかな日々に浸かっていた。
しかしある日、偶然見つけたアルバムの中に見出した欠落。
インターハイ女子団体戦で優勝を果たした清澄高校麻雀部の集合写真。
最終的に清澄を優勝に導いた彼女――宮永咲の姿だけくり抜かれて消えていた。
それだけでなく、アルバムのどこをめくってもその姿はない。
まるで存在ごと消えてしまったかのように。
奇妙に感じながらも、照にアルバムのことを尋ねるがしかし――
「――私に、妹なんていないよ」
その言葉を裏付けるかのように、咲と親しかったはずの人たちは、一様にその存在を否定した。
世界がおかしくなったのか、自分が狂ってしまったのか。
言い知れぬ焦燥感と激しい頭痛に見舞われながら、京太郎は真実を探し始める。
そして全てが明らかになった時、京太郎が下す決断とは……。
957 :
◆zSdeXZwVBY
[saga]:2019/04/27(土) 22:51:35.43 ID:EFS+04/J0
とかいう宮永咲の消失的な展開の咲照エンド
ミステリーっぽい内容になりそうです
書いてもいないのでなんとも言えないんですが、オカルトの類は活躍しません
真面目に書き始めたらくっそ長くなりそうな予感……
そして間違いなく賛否両論の結末になると思います
エンディングに関しては具体的な展開を決めてるわけじゃないので
あらすじを書けるのはこれぐらいですかね
大抵は安価を取った後にどんな話にするのかを考え始める始末でした
放置しまくりですが、ゴールデンウィーク中にもう一回ぐらい更新する予定です
んじゃ、風呂入って寝ます
958 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 23:56:20.06 ID:5rhM6cWMO
更新乙です
本作では咲ちゃん結局個別エンド達成できなかったし
先にあった和の諦めきれずにNTRエンドみたいな
変化球じみたエンディングの方がむしろしっくりきそう
959 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 00:36:59.97 ID:qJQvbuFI0
妹なんていないと言われちゃう咲ちゃんだから永遠はあるよしても仕方ないよね
960 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/28(日) 07:55:50.90 ID:9+4c7CZp0
乙ッ!
961 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/05/17(金) 21:45:41.07 ID:P2WnMak60
良いですね
962 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/02(日) 16:55:05.59 ID:8isgZOVH0
http://imgur.com/wHA1wrM.jpg
む、麦らァ・・・・・・
963 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/03(月) 01:30:45.84 ID:3+EC2IqC0
更新待ってます!
964 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/06/03(月) 16:17:36.43 ID:85D6h4y00
どのルートも最高に良い
965 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/18(木) 18:28:38.50 ID:LS7xjqyl0
久々に読んだがやっぱり面白い
966 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/21(日) 03:51:30.85 ID:tvb9V4kW0
良かった
967 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/03/12(木) 03:17:16.77 ID:xoCDIhm70
もう完全に終わったのか?とりあえずageておくわ
他意はない
968 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/03/14(土) 19:00:55.96 ID:f0DRy/VA0
乙でした
969 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/05/26(火) 15:56:26.53 ID:2bLIFUrB0
まとめwikiを更新して欲しいな
970 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/05/31(日) 18:24:59.35 ID:AKQkAaca0
このスレの分はまだまとめられてないみたいだな
971 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/06/01(月) 19:12:10.60 ID:JLxde3wM0
はじまっていく
たかまっていく
481.42 KB
Speed:0.3
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)