【安価】勇者「勇者になってみっか……」

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50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 12:43:47.53 ID:3u5T1C83O
山賊A
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 13:39:10.50 ID:TsWsieOA0
これは青酸カリ!
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 13:43:10.70 ID:GzXv3L7QO
パクパク。まっず。味付けほとんどないできそこないだ、食べられないよ。明日うちに来い。ちゃんとしたディナーをご馳走してやる
53 : ◆9adxNUF.8s [saga]:2017/11/17(金) 14:05:45.28 ID:0f3ntGS9O
山賊A「パクパク。まっず。味付けほとんどないできそこないだ、食べられないよ。明日うちに来い。ちゃんとしたディナーをご馳走してやる」

エアロスミス「ごめんよ、やっぱり塩胡椒とセロリパクチーじゃ、肉の旨味を十分に引き出せないよね……。しっかりしないと」

冒険者にとって、料理のスキルは必須だった。何しろ唯一の楽しみと言って良いのだ。食べられない料理は、仲間の士気を大きく下げる。山賊は顔をしかめながら唾を飛ばした。

山賊A「お前は本当に料理が下手糞だな。そこだけ直したら完璧なのに。どうだ、うちに来るか? 真のディナーを味あわせてやるよ」

エアロスミス「山賊Aくん、せっかくのお誘いだけど断るよ」

山賊A「そりゃどうして」

エアロスミス「新しい本を仕入れに行かなきゃ。明日の夜に街の広場で、古文書のバーゲンセールがあるんだ」

山賊A「おいやめとけって! お前、街の連中から何て呼ばれてるか知ってるだろ?」

エアロスミス「うん、>>55だよね……」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 14:38:52.89 ID:Uynu0M6FO
kskst
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 14:39:16.35 ID:E2BoGv9b0
改造車暴走野郎のうえに街宣右翼
56 : ◆9adxNUF.8s [saga]:2017/11/17(金) 20:18:03.29 ID:owfSAU/N0
エアロスミス「改造車暴走野郎のうえに街宣右翼、だよね……」

山賊A「そうだ。お前は数年前、ボンネットに巨大メガホンをつけたフェラーリを乗り回し、古臭い軍歌を大音量で流した」

エアロスミス「過去を掘り返すのはやめてくれ。あれは仕方なくやったことなんだ」

山賊A「確かに貴族から強要された、という経緯は知っている。だが、知るのは俺と強要した貴族だけだ。平民はお前をただの迷惑野郎としか見ていない。今街へ行けば……」

エアロスミス「もういい、帰ってくれ。勇者になる。そのためなら、僕はどんな扱いをされようと構わない。魔王を倒せば、全てがチャラなんだ」

山賊A「チャラにはならねーよ。アングラな連中が古代技術『Live Leak』を復活させて、お前の暴走動画をあげてる。もちろん違法だが、腐り切った政府や司法は裁きやしねぇ。貴族も使い物にならない」

エアロスミス「でも、僕は……」

山賊A「俺が何のために隠れ家を用意してやったと思ってんだ。動くのは俺だけでいい。俺がお前を養ってやる」

エアロスミス「ありがとう……」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 21:05:49.95 ID:c64cF+t30
最近の乱立エタ―よりはよほどマシだろうにお前らも要求高いなぁ・・・まぁ無理もないか・・・
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 21:19:42.72 ID:X8VK4F2yO
最近の奴らは潰すことしか考えてないんだよなー。少しでも前科があると掘り返してねちねちねちねち
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 21:23:02.64 ID:YGzOthMeO
これが駄スレだけならともかく上手かっても潰してくるからな
何個も安価取って粘着する奴や展開気に入らないクレームで潰れたスレいくつもある
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 21:32:25.05 ID:h5EDjfHFo
そのもっともそうに聞こえる不満
だいたい全部が自分の事を棚に上げてるだけなんだよなぁ
61 : ◆9adxNUF.8s [saga]:2017/11/18(土) 23:41:32.64 ID:ly/I3ruh0
山賊Aが去った後も、エアロスミスは悶々としていた。まだ自分の暴挙はデータに残っている。
保存され、拡散され、再び保存され。もはや完全に汚点を払拭することはできないだろう。
しかし、エアロスミスにとってそんなことはどうでも良かった。

エアロスミス「山の中にこそこそ隠れて、そのまま朽ち果てる人生なんて絶対に嫌だ」

エアロスミス「昨今の人々は、何でも話し合いで解決できると勘違いしてる。人間と魔族の利害が一致するはずないのに」

エアロスミス「人間か、魔族か。どちらかが滅びるまで闘いは続く。貴族も軍隊も、そのことを少しも理解しちゃいない」

エアロスミス「僕だけだ、正しい目で世界を見ているのは。だから、動かなくちゃいけない。魔族を滅ぼさなくちゃいけない」

少年は立ち上がると、剣を佩いた。街へ行き、仲間を集める。王と掛け合い、魔族を滅ぼす大義名分を得る。
事前にやるべきことをはっきりとさせておけば、全滅エンド・バッドエンドは免れるはずだ。

エアロスミス「ただ、このままで行ったら門前払いされるだろうな。そうだ、>>62に変装しよう」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 23:42:25.88 ID:E/TS8/zrO
シンゴジラ
63 : ◆9adxNUF.8s [saga]:2017/11/19(日) 00:18:05.93 ID:N71AOo7n0
〜翌朝・はじまりの街〜

轟音。砂煙。怒号と悲鳴。
飛び散った城壁の欠片が整然と並んだ民家を次々と破壊してゆく。
曇天の下、姿を現したのは一人の少年……ではなく、山のように巨大な二足歩行の怪物だった。
怪物は歩くだけで何もしないが、それだけで甚大な被害が出ている。

国王「なんじゃ、あれは! 背中から青い電磁波のようなものが出ておる!」

次の瞬間、怪物が蒼白い光線を放った。凄まじい衝撃波が街の家屋を木っ端微塵に撃ち砕く。空へ舞い上がる火災旋風。
地獄絵図を目にした国王は、さっそく大臣らを集め、巨大不明生物特設災害対策会議を開いた。

国王「わずか数分にして、城下町のほとんどが焼き尽くされた。避難すらままならん。将軍、どうすればあの怪物を倒せる」

将軍「そもそも、あれは魔族なのですか? 私は長年、前線基地で軍配を振り続けていましたが、あのような化け物は知りませぬ」

宰相「だが現に街を襲っておるではないか。貴殿も蒼白い光線を見ただろう。数万もの尊き命が失われた。人間に仇なす者は、全て魔族に決まっておろう」

科学者「化学班が調べたところ、体内に熱核反応があるようです。つまり、古代技術との関連性が高いでしょう。古代、核を利用した原子炉や兵器が多数、作られていたと文献には残っていますしね。さらに、先人はあの怪物を破壊の化身『GODZILLA』と呼んでいたそうです」

国王「ゴジラ……」

将軍「私の出る幕はなさそうだな」

国王「将軍、貴様には陽動の任務を与える。ゴジラを引き付け、隙を作るか城下町から追い出すのじゃ」



64 : ◆9adxNUF.8s [saga]:2017/11/19(日) 00:48:02.74 ID:N71AOo7n0
その後、沈黙したゴジラに化学班がバリスタやカタパルト、大砲に中距離弾道ミサイルなどありとあらゆる攻撃をしかけたが、効果はなかった。
ゴジラ自身が超耐久を誇るのもあるが、その前に何やらバリアのようなものを張っており、弾がことごとく跳ね返されてしまうのだ。
再び蒼白い光線が、燃え盛る城下町を薙ぎ払った。

科学者「あのバリア、気になりますね……」

一方、将軍はゴジラを城下町から引き離すため、陽動作戦志願兵を500人ほど集め、100人隊、10人隊と細かく分けていた。
それぞれに隊長がついており、鏑矢を用いて位置を確認し合うのである。

将軍「陽動だからといって、ただ逃げればいいというわけではない。ゴジラを挑発し、おびき寄せねばならん」

500名の決死隊を前に、将軍は語る。

将軍「生き残ることも、死ぬことも考えるな。ただ任務を遂行する、それだけを頭に入れておけ」

将軍「化学班でも手に負えなかったのだ。弓と剣しか扱えぬ我らでは、勝負にすらならないかもしれん。しかし、ここで軍が立ち上がらずして誰が民をゴジラから守る。誰が国家を守る。答えなど、決まっているだろうが」

将軍「皆の者、健闘を祈る」

将軍は馬の背にまたがると、腹を蹴った。辛うじて災厄を免れた東門から、500頭の馬が列をなして駆けてゆく。

将軍「散開せよ!」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 00:55:40.39 ID:ttJu9Ke4o
(あ、これシンじゃねーや)
66 : ◆9adxNUF.8s [saga]:2017/11/19(日) 19:01:38.22 ID:N71AOo7n0
エアロスミス(やめてくれ、僕は国王に会いに来ただけなんだ。街を破壊しようとなんてこれっぽっちも考えていない!)

身体に泥を塗っていたら、ゴジラになってしまった。
人類を魔族から救うつもりが、これはまるっきり逆ではないか。
気を緩めると、ついつい口から荷電粒子砲のようなものが放たれてしまう。

エアロスミス(ダメだ、国王にお目通りを願う状況じゃない。ひとまず洞窟に戻ろう。どうしようもないよ)

エアロスミス(……おや?)

エアロスミスは、瓦礫の間に挟まって身動きの取れない少女を見出した。
両手首に枷が嵌められており、背中には奴隷であることを示す焼き印があった。

エアロスミス(奴隷として連れてこられ、酷い扱いを受け、最期は瓦礫に潰されて死ぬ。なんて可哀想な人生なんだ)

エアロスミス(罪滅ぼしのつもりじゃないけど、ここで彼女を助ければ、ひとつの命が救われるんだ。見殺しには……できない)

エアロスミスは長い尻尾で少女の倒れている地盤ごと持ち上げた。

エアロスミス(この子を山賊のところまで連れて行こう)

ズズーン……
ズズーン……

国王「見よ、ゴジラが去ってゆくぞ! やった……人類は救われたのだ! 将軍よ、貴様に終身独裁官の座を与える!」

宰相「ちょ、ちょっと待ってください。それでは、私の立場がありません」

国王「知るか! 貴様は死刑!」

宰相「え、ええ〜……」
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