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【安価コンマ】箱庭系萌えソシャゲの世界へ異世界転移Part2【オリジナル】
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761 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 12:41:00.22 ID:Dvur/7zpo
おつー
762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 16:52:17.44 ID:dcnvSqClo
>>760
なにその凄いシャレオツな酒は
763 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 17:09:39.04 ID:LDZknHQMo
キルシュヴァッサーは名産地の地名からしてシュヴァルツヴァルトとかいうオサレ振り。
主な用途としてもケーキの材料になってシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテとかいうオサレスイーツになる。
姉妹品としてキルシュガイストとかいう二号機も存在。
ドイツ語ってすごい。
穀物御三家は能力的な差異を無くしているので、高Lvになるとコムギはビールになれます。
正確には白ビールですね。
大麦ちゃんが居ないのは私的なミスです。
(最初は大麦小麦まとめてコムギちゃん管轄だったのを分割して、その後追加を忘れてた)
今日は8時からで。
764 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 17:24:21.24 ID:q5fA3WheO
大麦ちゃんはアップデートで追加されますか?
765 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 17:25:33.66 ID:Z6NI7vqdo
つまり信濃枠だな!
766 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 19:13:20.12 ID:37Gb6S3X0
(普通にこのゲームあったらプレイしたい)
767 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 19:59:50.20 ID:LDZknHQMo
(大麦ちゃんはノーマルに追加しておきました)
768 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 20:03:20.76 ID:LDZknHQMo
あなたは再び領主の館を訪れました。
前回の訪問より一週間置き。
これならば既に女神様の啓示を受けている可能性も高いでしょう。
正直、エラがどのような言葉を受けたかは気になっていたのです。
「確かに、私も同感です。
母様が人間に言葉を授けるというのはそう聞く話ではないですから」
ルシュもまた、あなたに同意します。
冷静沈着という言葉を擬人化させたような彼女といえど好奇心は人並みに持ち合わせているようです。
メガネの奥の瞳には、珍しくわくわくとした光が垣間見えた気がします。
あなたは今回、ルシュを同行させました。
何故かといえば敏腕秘書属性がその理由です。
前回、あなたは館にて随分と胃を痛めました。
主に決死の覚悟で演奏に挑む楽師達のために。
同じ展開を繰り返すような事があってはなりません。
何とか誤魔化して回避する手段を用意する必要があったのです。
そこでルシュでした。
彼女ならばどうとても言いくるめてくれるでしょう。
実際、出発前に事情を説明すると「任せて下さい」と胸を張っていた程です。
頼もしさに、あなたは力を抜いて馬車に揺られる事ができました。
769 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 20:17:10.49 ID:LDZknHQMo
ところが、それは杞憂となってくれたようです。
館の正面にてあなたを出迎えたのはエラと、十人ずつの使用人と騎士のみでした。
少なく見積もってこの三倍は居た二週間前とは余りに違います。
意外な事態でした。
「ようこそお出でくださいました、御使い様、精霊様」
自然な動作で腰を折るエラの姿もまた、様相を異にしています。
明らかに最上の正装であった美麗なドレスであった前回とは異なり、どちらかといえば普段着にも近いような大人しいドレスです。
色使いは控え目で装飾も殆ど無く、どことなくほっと息をつけるような雰囲気でした。
あなたとしては嬉しい事でした。
しかし同時に、何故こうなってくれているかが分かりません。
思わずぽかんと口を開くあなたでした。
そんなあなたを先導して向かった先も、室内ではなく中庭。
なんと護衛も無し。
近くに控えた使用人が居るだけで、驚くべき手薄さです。
770 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 20:31:56.65 ID:LDZknHQMo
茶を飲みながら、まずあなたはこの疑問を解消する事としました。
意味を違って取られないように留意しつつ、あなたはエラに問いかけます。
何故体勢が変わったのか。
願っても無いのですが、ちょっと原因が分かりません。
嬉しい事ではあるけれど、はて何故なのか。
そう聞くと、途端にエラは恥じ入るようにほんの少し俯きました。
特に、「嬉しい事ではある」との下りに反応したように見えます。
それは、エラの返答によって事実だったと確認できました。
「やはり、そうだったのですね。
……夢の中で受けた、女神様よりの啓示の一つにございます。
御使い様は我らの忠誠には喜べども、服従までは望んでおられない、とお教え頂いたのです。
何が不敬かを只人如きが決め付けて罪咎を問うなど、それこそが最大の不敬である、とも」
中庭に用意された丸いガーデンテーブルを挟んで、エラは身を震わせました。
表面上はいつも通りの表情ですが、そこには硬さが見られます。
あなたはそこに、エラ自身への怒りと悔恨を読み取りました。
一度椅子から降り、跪くべきかどうか。
しばし迷った様子の彼女は結局座ったまま、あなたへと懺悔しました。
「これまでのこの身の不敬、言い訳のしようもございません。
御身の裁きに、全てを委ねたく思います」
771 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 20:55:26.67 ID:LDZknHQMo
それを勿論、あなたは笑って許しました。
罪とさえ思える訳がありません。
どちらかといえばあなたが常識から外れていただけなのです。
確かに気疲れはさせられましたが、エラには何の非も無いとあなたは断じます。
赦しに、エラは僅かに唇を噛み締めました。
彼女の性格上、何の咎めも無しに許されてしまう事に抵抗を感じるのでしょう。
ですが、あなたは我がままを通します。
だって本当に、エラは何一つ悪くないのですから。
エラはただ必死に頑張っていただけです。
己の出来る事に、もてる全ての力を注いで。
それを責めるようであれば男を名乗ってなどいられません。
そんなあなたを、隣に寄り添うルシュも助けます。
安堵を誘う笑みを湛えて、口を開きました。
「自分が許せないというなら、こう考えてはどうでしょう。
あなたへの罰は、私達の前で信仰に蓋をする事です。
跪かず、過剰に敬わず、同じ「人」としての目線で語り合うのは、特に信仰篤いエラさんにとっては難しいはずです。
この苦痛をもってあなたの罪は濯がれる、という事で」
二つの言葉に、エラは静かに頭を垂れました。
膝に置かれた手は強く握られ、こみ上げる何かを堪えているように思えます。
その様に、あなたは自分を責めました。
こんな事ならばもっと早くに自分の考えを押し通しておけば良かった、と。
772 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 21:10:18.17 ID:LDZknHQMo
暗くなりかけた空気を払うように、続けてルシュが聞きました。
ところで、と。
「話が出たので丁度良いのですが。
母様からの他の啓示とは何だったんですか?
あぁ、もし言い難い事であれば構いませんよ」
それにあなたも乗っかりました。
先程、エラは「啓示の一つ」と言いました。
ならば勿論、この件以外にもあるはずです。
エラは自分を落ち着けるように深い呼吸を一つ挟んで、答えます。
残る啓示は二つ。
内一つについてはあなた達にはそう関わりの無さそうです。
貴族としてのとある予定を少なくとも一年以上は延期する事となったと、表面だけを撫でて終わります。
しかし、最後の一つはあなたにしか解決できない事でした。
エラが手を上げると、待機していた使用人が一つの箱を運んできました。
青地を金の装飾で彩った、見事な宝石箱です。
ゲームやアニメでしか見た事の無いような素晴らしい品でした。
下手な宝石を入れてしまえば、箱に対して失礼と思える程の。
おぉ、と感嘆したあなたの前で、ゆっくりと宝石箱は開かれます。
中から現れたのは……白色の光でした。
773 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 21:21:19.41 ID:LDZknHQMo
「夢の内にて賜りました。
御使い様にお渡しするようにとの仰せです。
目覚めた時には掌の中にあり、以来決して何者も触れられぬよう厳重に管理して参りました。
どうぞ、お納め下さい」
言葉に従い、あなたは手を伸ばします。
それは、種を象ったような形の水晶でした。
透明な身の内には小さな光を内包し、きらきらと輝いています。
あなたはこれが何かを知っていました。
運命の種。
ランダムに精霊を召喚する通常の種とは異なり、特定の誰かを確実に呼び出すためのアイテムです。
かつてゲームの中で、イベント報酬や書籍購入特典で配布されるキャラクターを召喚するために使われていました。
見た目にもそっくりですし、手に取った瞬間に「そうである」と読み取れもしたのです。
まず間違いは無いでしょう。
ただ、残念な事にこの種で誰が呼ばれるかまでは分かりません。
ゲームにおいてはアイテム名に精霊の名前も付記されていたのですが、現実にはそこまで親切では無いようです。
■ アイテム獲得
『運命の種』
特定の精霊を確定召喚するアイテム。
この種による召喚は、人数上限を無視して行える。
774 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 21:29:19.42 ID:LDZknHQMo
あなたはつい、はて、と首を傾げました。
運命の種をあなたに渡すならば、直接でも良いはずです。
何故一度エラを経由する必要があったのか。
そこが何となく引っかかりました。
ですが、表に出す事は無く引っ込めます。
そんな事を聞かれてもエラも困るでしょう。
女神様の意思は女神様に聞くしか無いのです。
尋ねる相手はエラではありません。
さて、これで啓示については解決しました。
気になっていた事は分かりました。
女神様のお陰で今後はエラとの付き合いがやりやすくなりそうな点も含め、あなたはすっきりした気持ちです。
一段落し、あなたは少し思考を回します。
他に、エラに伝えておく事や聞いておく事。
あるいは要望しておきたい事などは無かったでしょうか。
>>下1 何かあればどうぞ (何も無ければ無いで、問題なく進行します)
775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 21:30:41.46 ID:mct2uc2iO
無理にしなくても少しずつ自然に慣れていけばいいよと
776 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 22:05:56.11 ID:LDZknHQMo
茶を啜り、一息ついて。
あなたは静かに口を開きました。
先程の、信仰に蓋をする話の続きです。
「何も、無理にしなくてもいいんだ。
少しずつ自然に慣れていけばいいよ」
そう、あなたはエラを気遣いました。
なにせ女神様の啓示なのです。
放っておいたならば無理に無理を重ねて自分を曲げるのは目に見えていました。
過剰な服従が無くなるのは良い事ですが、それでエラが自分を追い詰めるような事になってはいけません。
そんなあなたの言葉に、エラは深く頷きました。
「承知いたしました。
未だ完全な理解は叶いませんが、御使い様がそうお求めになられるならば。
至らぬ我が身をお許しくだ……いえ、これも不敬ですね」
むむむ、とエラは困った様子です。
まさにあなたの心配通りでした。
そういう所をまだ無理に曲げなくて良いという事だよ。
あなたはそう助言し、エラは申し訳ありませんと頭を下げます。
改善はあくまで「徐々に」という所に留まりそうでした。
でもまぁそれで良いのだと、あなたは納得します。
あなた自身の言葉通り、無理をさせたい訳ではないのですから。
777 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 22:21:42.24 ID:LDZknHQMo
「ところで話は変わるんですが。
折角の庭園です。
少し見て回りたいと思うのですが、構いませんか?」
と、そこでルシュが控え目に手を上げました。
彼女の視線は周囲をゆっくりと巡り、瞳には興味が宿っています。
それに釣られて、あなたも同じく見渡しました。
館の中庭……というよりも庭園は、まさしく「庭園」でした。
あいにくこういった方面に造詣が深い訳でも無いあなたには様式の名は分かりません。
ただ、絵画のようだと思うのが精一杯。
キャンバスとして一面を覆う緑。
規則性に従って文様を描くように植えられた花。
単調になりかけた風景に変化を加える、緩く弧を描く細い水路と石橋も見事の一言。
確かに、歩いて回りたいと思える物でした。
是非にとあなたも希望し、当然それは受け入れられます。
あなた達は三人で庭園を回る事となりました。
778 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 22:34:11.45 ID:LDZknHQMo
散歩しつつ、あなたはエラの案内に耳を傾けました。
聞けたのは少々意外な事情です。
あなたは以前、エラに文化の復元を希望した事を覚えているでしょうか?
その際には失われかけていた彫金技術が見事に掘り起こされました。
この庭園は、それに大きく関わっているというのです。
「ここからの眺めが分かりやすいかと。
どうぞ、後ろをご覧下さい」
アーチ状の橋の上。
最も高い位置に辿り着くと、エラは振り向くようにと促しました。
そこにあったのは、微かに見覚えのある形です。
「……あぁ、これは。
あのサンプルはこれをモデルにしたんですね?」
その通りです、とエラは頷きました。
庭園の作りは、彫金技術のサンプルとして見せられたアクセサリーと殆ど同一だったのです。
明らかに似せて作ったのは間違いありません。
779 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:03:43.27 ID:LDZknHQMo
「この庭園を開いたのは、私から見て七代前の祖母に当たる方だったようです。
遺失文化の手掛かりを求めて文献を探っていた所、当時を記録した日記に行き当たりました。
そこには、庭園の設計を庭師ではなく、彫金職人に依頼したとあったのです。
彼女は若い時分に彫金に入れ込んでいたらしく、特にこの幾何学模様に魅せられていたようです」
その職人は領主による手厚い保護を受けたとの事でした。
領主の専属、いわゆるお抱えとなったそうです。
それも、特別な職人として。
一族に子が生まれる度に、その子の象徴となる花をモチーフにしたアクセサリを作らせたといいます。
また、目出度い事を記録した絵画を飾る額のデザインも任されたと。
貴族に仕える職人としては、恐らく最上級の扱いでしょう。
しかしながら魔王の呪いにより飢餓が広がると、当然のようにそんな余裕など消え去りました。
技術を継ぎながらも腕を揮う機会は無く、職人の子孫はただの一使用人として屋敷に仕えていたようです。
失われたと思っていた物は、驚く事に初めからエラの手の内にあったのです。
まさに女神様の思し召しと確信したと、エラは言います。
780 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:13:23.76 ID:LDZknHQMo
「なるほど……。
つまり、この庭園と彫金はその方からの遠い贈り物という事になるんですね」
ルシュは実に嬉しそうに言いました。
ならば彫金の事業が失敗する理由は全てが消えたと、全く満足げに。
「世において最も強いものは、愛に他なりません。
それも、親が子に残す愛こそが何より尊いのだと、母様は説いています。
七代を越えて残ったとなると、これはもう太刀打ち出来るものなんてありませんね」
あなたもまた、感嘆に溜め息を吐く他ありません。
七代という世代と年月に圧倒されるようでした。
ごく普通の……いえ、普通と呼ぶには貧しすぎる家に生まれたあなたは自身のルーツなど知りもしません。
自分の祖先が何をして生き、何を残したか。
それを探る機会は既にどこにもありません。
きっと、語り継ぐ程の特別は無かっただろうと、そう推測するに留まります。
あなたはこの時、初めてエラが貴族である事を強く意識したかも知れません。
その背に負った七代の……いえ、それよりもずっとずっと長いだろう歴史と共に。
781 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:28:34.13 ID:LDZknHQMo
ルシュの評に、エラは恐縮したようです。
しかし同時にほんの少し、微笑んだようにも見えました。
その後、あなた達は庭園にて穏やかなひと時を過ごしました。
庭を飾る花の名と、その由来。
聞いた事もなかった雅な知識にあなたは多くの感心を抱きましたし、供される茶の香りには心を癒されました。
未だエラは硬く、どう言い繕っても打ち解けたなどとはとても言えません。
けれど焦る事はありません。
既に世は救われ、急ぐ理由などどこにも無いのです。
一歩一歩。
あなた達のペースで進んでいけば良いでしょう。
少なくとも、七代とまではかかりはしないはずですから。
782 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:29:10.17 ID:LDZknHQMo
◆ サブクエスト 『鋼の少女』
「領主の館」への外出回数が2回以上(2/2)
「?????」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。
783 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:38:42.27 ID:LDZknHQMo
■ 11月 4週目
その日、礼拝堂には二人分の影がありました。
すらりとした細身の二人。
スピナとショコラです。
何やら立ち話をしているようでした。
主に話しているのはどうやらスピナ。
ショコラの方はというと、真剣な様子で頷いたり質問をしたりと興味津々です。
あなたはそれが少々気になりました。
というのも、スピナはそう長々と話をするタイプではないのです。
そんなスピナがショコラに何を語り聞かせているのか。
あなたは早速突撃してみる事としました。
「えぇ、ですのでそこは……あら、主様?」
丁度良くあなたに気付いたスピナに片手を上げ、あなたは二人に近寄ります。
784 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:49:34.22 ID:LDZknHQMo
さて、聞きたかった事ですが。
あなたが何かを言うまでもなく、相手の側から教えてくれました。
「今ちょうど、主様の事を話していたんですよ」
「申し訳有りません。
本来はご主人様に直接確かめるべきかとも思ったのですが」
ふわりと微笑むスピナと、申し訳なさそうに眉を下げるショコラ。
二人へと、あなたは全然問題無いと手を振りました。
本人に面と向かっては聞きにくい。
そんな事だってあるでしょう。
……それに、あなたは自分の自覚していなかった暗部を、先日さくらとちえりに暴かれたばかりです。
自分自身を正確に把握できているかというと、ちょっと自信が持てませんでした。
あなたを良く見ているだろうスピナに聞くのは正しい選択に違い有りません。
「……♪」
と。
スピナがぽんと手を叩きました。
何か良い事を思いついた、という風に。
それに嫌な予感を覚えると同時に、スピナはするりとあなたの懐に飛び込みました。
あ、いつものパターン。
そう気付けたのは勿論、あなたの唇が濃厚に奪われてからの事でした。
785 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:01:50.01 ID:4MYqH5PKo
呼吸を完全に読んだ動き。
どうすれば良いかを理解し尽くした熟達の舌は、何の抵抗も無くあなたの口内を侵略しました。
存分に慣れ親しんだそれに、あなたも殆ど無意識で応えます。
全てを与えて、代償に全てを貰う。
そんな風情のスピナのキスは、いつも通りに激しく深い物でした。
あなたの情欲を最短で燃え上がらせる動きでスピナはあなたを捕らえます。
やがて、スピナがようやくあなたを解放した頃。
あなたの体はすっかり熱を帯びていました。
まだ日の早い時分ですが、スピナの手を引いて自室に向かいたいと思う程に。
しかし、スピナはその気はまるで無いようです。
ケロリとした顔でショコラへと向き直り、言いました。
「私はこういった風にしています。
主様は求めれば求めるだけ、応えて下さいますから。
……参考になれましたか?」
786 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:09:10.28 ID:4MYqH5PKo
修道服の少女は、それにキラキラと顔を輝かせました。
「はい、とても。
何と素晴らしい愛の交歓でしょう……。
母の愛はまさにここに、お二人の間に体現されていたのですね」
うっとりとショコラは両頬に手を当てています。
まるで恋する乙女のようでした。
幸福と歓喜に包まれた姿は、あらゆる男を魅了する愛らしさに満ちていました。
……眼前で行われたディープなキスをじっくり観察しての感想でさえなければ、の話ですが。
「ご主人様。
私もスピナさんのようにしていただいても宜しいでしょうか?」
にこにこ顔で、ショコラはあなたに催促します。
スピナは酷い教材であり、酷い感染源でした。
このままでは色々と汚染されかねません。
あなたは何とかショコラの説得を試みます。
人それぞれ、好みの口付けは違うのです。
マトの例を出すまでもなく、スピナのそれは上級者向け過ぎました。
いきなり頂からは避け、もっと無難な所から攻めるべきです。
色々と試してみて、それでも不足ならば、という時まで待つのが良いでしょう。
787 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:16:17.10 ID:4MYqH5PKo
その説得に、二人はしょんぼりとしてしまいました。
ショコラは分かります。
しかし何故スピナまで落ち込んでいるのか。
あなたにはちょっと理解が困難で、そっと頭を抱えました。
「ご主人様がそう仰るなら致し方有りません。
ですが、今日は少しだけ深くお願いできますか?」
それでも何とかショコラは納得してくれたようです。
あなたはほっと胸を撫で下ろしました。
幾ら慣れたとはいえ、それはスピナとの間での事。
貞淑を纏うショコラ相手に舌まで差し込むのは僅かにですが抵抗もあったのです。
妥協してくれたショコラへと、あなたは頷きを返しました。
柔らかな頬に手を当て、そっと顔を近づけます。
あなたの接近に合わせて、ショコラは目を閉じてくれました。
神前、女神像のすぐ近くでのあなた達のキスは。
普段よりも少しばかり深く長く、ショコラが満足するまで続けられたのでした。
788 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:17:38.69 ID:4MYqH5PKo
■ 好感度自動上昇
『ロコ』
81 + 3 = 84
『ショコラ』
22 + 3 = 25
『さくら&ちえり』
63 + 3 = 66
『コムギ』
13 + 3 = 16
■ 忘れてた外出分
『ルシュ』
>>下1 コンマ一桁分を好感度に加算
789 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 00:18:14.79 ID:lNqauiiXo
あ
790 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:19:36.19 ID:4MYqH5PKo
『ルシュ』
48 + 9 = 57/60 (上限間近)
791 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 00:19:54.07 ID:07qLoTyk0
あれ?今はさくちえじゃなくてツバキじゃなかった?
792 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:24:03.64 ID:4MYqH5PKo
あ、マジだ
失礼しました
『ツバキ』
19 + 3 = 22
◆ 作物レベル上昇
お茶Lv2 健康+2 嗜好+2 65金貨/週
793 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:25:10.39 ID:4MYqH5PKo
■ ログインボーナス
あなた達のキスが終わると、スピナはもう居ませんでした。
きっとまたふらふらと、感性にまかせてうろついているのでしょう。
ま、それはともかく。
ショコラと二言三言交わし、あなたは女神像に向き直りました。
今日の祈りはまだだったのです。
やや上気した様子のショコラもまた、あなたに並んで手を組みました。
目の前での情事、申し訳ありません。
それと啓示の種の事、ありがとうございました。
そんな意思をあなたは真摯に女神像へと送ります。
>>下1 コンマ判定
794 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 00:25:30.03 ID:DbGUgiilo
ほいさ
795 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:27:25.30 ID:4MYqH5PKo
■ 対象選択
『ロコ』 N+ トウモロコシの精霊 好感度 84/100
『スピナ』 R+ ホウレンソウの精霊 好感度 100/100
『さくら&ちえり』 R+ サクランボの精霊 好感度 63/100
『ルシュ』 N キャベツの精霊 好感度 57/60
『マト』 R+ トマトの精霊 好感度 60/100
『ラスペル』 R アスパラガスの精霊 好感度 10/60
『ショコラ』 SSR カカオの精霊 好感度 25/60
『ツバキ』 SR お茶の精霊 好感度 22/60
『コムギ』 N 小麦の精霊 好感度 16/60
>>下1 精霊を一人選んで下さい
796 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 00:27:46.16 ID:07qLoTyk0
ツバキ
797 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 00:28:09.81 ID:ZiXhoEaDO
まさかまた奴らか
798 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:42:20.41 ID:4MYqH5PKo
絹を裂くような悲鳴。
それが礼拝堂に届いた瞬間、咄嗟にあなたは駆け出していました。
この暮らしの中、悲鳴が聞こえる事は稀にあります。
ですがそれは精々が家の中に侵入した大型の虫による物。
決して今のような、明確な身の危険を思わせる物ではありません。
何かあったに違いない。
そう判断したあなたは懸命に脚を動かしました。
居間を駆け抜け、玄関を力任せに開き、表に飛び出して。
そこにあった光景は、あなたの肝を冷やすに十分な物でした。
「ぃ、いやぁっ!
こっちに、こなっ、来ないで下さいっ!!」
畑の周囲をウリボーが走り回り、ツバキが逃げ惑っていたのです。
ウリボーは完全に頭に血が上った様子で、どう見ても酷い興奮状態です。
地を蹴る足も全身全霊。
ウリボーには猪のような牙はありませんが、その勢いでの体当たりはどんなに運が良くとも怪我は免れないでしょう。
幸いツバキを積極的に狙う様子は無いようです。
むしろ離れようとしているようにも見えるのですが、ツバキが走り回るせいかウリボーもどんどん混乱しているようでした。
799 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:50:03.46 ID:4MYqH5PKo
それを見て、あなたは即決しました。
ともかく即座にツバキを保護し、落ち着かせなければなりません。
今のままではとにかく危険すぎるのです。
ツバキの名を呼び、あなたは必死に駆け寄りました。
恐慌状態の耳にも何とか届いたのでしょう。
ツバキもまたあなたの方向へ、着物の裾を振り乱して走ります。
そうして何とか、あなたはツバキの保護に成功しました。
恐怖からか腰を抜かしかける彼女の背と膝裏に手を回し抱き上げて、さっさと危険区域に背を向けます。
が、ウリボーの混乱は未だ続いています。
同じ場所をぐるぐるぐるぐる走り回り、もう時分が何をしているかも分からないようです。
その軌道はやがて乱れ始め……倉庫の壁へと向かいました。
あなたはそれをウンザリした心地で見守るしかありません。
またも壁は破壊され、修理に時間と金貨を取られるのでしょう。
でもまぁツバキを守れたのだからそのぐらいは構わない、とあなたは自身を納得させました。
800 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:54:46.12 ID:4MYqH5PKo
衝突まで後数メートル。
最早回避の術は無く、無慈悲な破壊音にあなたは備えました。
……と、その時。
「――チェストォォォ!!」
裂帛の気合と共に、それは現れました。
ドバン、と盛大に土を巻き上げる踏み込み。
それによって生まれた力の全てを推進力に換えて、彼女は跳びました。
構えるのは細身の剣。
レイピアと呼ばれるそれを、本来の突きとは違う掬い上げに用いて。
「ぷぎぃ!?」
ウリボーを見事に宙に浮かせ、弾き飛ばしたのです。
801 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 00:58:52.11 ID:DbGUgiilo
示現流だったのか
802 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:00:15.83 ID:4MYqH5PKo
あなたとツバキは、それをポカンと眺めました。
高く吹き飛ばされたウリボーは哀れな悲鳴を上げて、地面を二度三度と跳ね転がり。
そしてピクリとも動かなくなりました。
死んではいないようですが、完全にノビてしまっています。
「こんなものか、何と手ごたえの無い。
……ふふ、敗北を知りたい」
それを成した者。
得意げに髪をかき上げるのは……ラスペルでした。
何故か曲がりも歪みもしていないレイピアをぷらぷら揺らし、胸を張っています。
■ 隠しスキル発動 ラスペル
『きす☆ゆあのセイバー Lv1』
ウリボーによる被害を打ち消す。
803 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:04:38.92 ID:4MYqH5PKo
軽く勝利に浸った後、ラスペルはあなた達に振り向きました。
「大丈夫でしたか?
お怪我は……おっと、これはお邪魔でしたね」
あなた達を気遣い、しかしすぐに引っ込めました。
邪魔者はこれで、などと嘯き、そそくさとどこかへ消えていきます。
はて、邪魔者とは何の事か。
……などとは、流石にあなたも言いません。
何せ、胸元を強く掴む手の感触をしっかりと感じているもので。
「あ、あの……ご、ごめんなさい。
まだ、ちょっと、その……」
立てそうにはない、という事でしょう。
ツバキはお姫様抱っこをされながら、ぷるぷるとあなたにしがみついておりました。
804 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:08:56.15 ID:4MYqH5PKo
「いや、仕方ないよ。
あんなの俺だって腰抜かすと思う」
「は、はい……。
あの、どこか座れるところに、降ろしてもらえれば……」
あなたはツバキを慰めつつ、家の中に向かいました。
ウリボーに追われた直後に屋外も無いでしょう。
安心感も得られるソファが最善の選択であるはずです。
勿論、一人置いて畑仕事へ、などという事もありえません。
あなたはツバキが元通りに落ち着けるまで。
一緒にソファに座り寄り添って、その日の朝を過ごしたのでした。
■ 好感度上昇
『ツバキ』
22 + 2 = 24
805 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:14:36.34 ID:4MYqH5PKo
■ 精霊召喚 / 種
さて、その日の夕刻。
あなたは種を掌に乗せ、考えていました。
運命の種。
それは特定の誰かを呼び寄せるためのアイテムです。
わざわざ女神様が送り届けたという事は、きっと何か意味のある事です。
今、あなたの家に空き部屋はありませんが、この種のために一室程度の増築はしても良いでしょう。
ですが、別に今呼ばなければならないとも決まっていません。
すぐに呼べ、という啓示は下されていないのです。
あなたが家族を増やさずもう少し現状を維持したいと考えるならば、それも構いません。
※ 「運命の種」 による召喚は人数上限を無視できます。
806 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:15:19.42 ID:4MYqH5PKo
『選択肢』
◆ 精霊を召喚する
◆ 今回はやめておく
◆ ○週間保留する (2〜4週間の自由指定 保留中はこの選択が発生しません)
>>下1
807 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 01:17:20.77 ID:ZiXhoEaDO
気になるし召喚する
808 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:23:58.29 ID:4MYqH5PKo
(よし、召喚しよう)
あなたは即決しました。
気になって仕方ないのです。
女神様が直々に送り出した精霊とは、一体何者なのか。
これを確かめない事には夜しか眠れ無さそうです。
そうと決まれば早速地下へ。
あなたがそう考えた、その時です。
「……えっ?」
ぱぁっ、と。
握った水晶、運命の種が眩い光を放ちました。
何事かと考える暇もありません。
光はあっという間に膨張し、世界を真っ白に染めて、はじけました。
思わず目を閉じたあなたには何も分かりません。
ただ何か、小さな羽音が耳に届くのを知覚するのが精一杯でした。
809 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:32:05.60 ID:4MYqH5PKo
ようやくあなたが目を開く事に成功した時、種は消えていました。
では召喚はもう終わったのだろうか。
そう思い周囲を見回しても、何の変化もありません。
失敗……とは考えたくはありませんでした。
女神様がまさかそんな不良品を寄越したとは考え難い事です。
ともかく、あなたは家の中を確かめてみようと自室を後にします。
……そこに早速、明らかな異常がありました。
「あっ、おにいさまっ!」
「やだー! たすけておにいさま!」
廊下の向こうから走ってくる双子です。
さくらとちえりを追いかけるのは、数匹のヤモリでした。
大人の掌よりも大きな個体です。
それが、何やら邪悪な「げっげっげ」などという鳴き声を上げて爆走しているのです。
子供にはちょっと厳しい相手。
ともすれば大人でも悲鳴を上げる者も居そうでした。
今日は動物に追われる日なのでしょうか。
あなたは何が何だか分からないまま、双子を背にかばいつつヤモリを追い払いました。
810 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:43:14.71 ID:4MYqH5PKo
助けた双子はあなたに情報をもたらします。
なんとおかしな動物はヤモリだけではないと言うのです。
ロコは猫の頭をした大きなバッタに。
マトはセミのようにミンミンと鳴く巨大トンボに。
ツバキとコムギはタップダンスを踊る二足歩行の大ネズミに。
それぞれ追いかけられて逃げ回っているとの事。
もうどうしようも無いぐらいハッキリとした異常です。
こうしてはいられないと、あなたは慌てて家中を駆け回りました。
全ての動物を家から追い出す事に成功したのは、もうすっかり日が暮れてから。
もう何が何だか分かりません。
あなた達は皆でソファに集まり、ぐったりとしていました。
なお、双子の話に出なかった精霊は自力で何とかしていました。
ラスペルとルシュが上手い事追い払っていたのは、まぁ分かります。
問題はスピナとショコラ。
七本の小さな人の足を生やした蛇を「愛嬌がある」などと頭を撫でていたのはまるで理解できませんでした。
蛇自身も、どこか困惑したような表情だったのはきっと気のせいではありません。
811 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:48:10.56 ID:4MYqH5PKo
「もー、何が起こってるの、これ?
……ダンナサマは、何か知らない?」
疲れきった様子のロコはあなたに聞きます。
心当たりなんて一つしかありません。
あの運命の種でしょう。
あなたは勿論、それを皆に説明しました。
不用意な召喚のせいで何か変になったのかも知れない。
俺のせいだったら本当にごめんと、頭を下げて。
「ダンナサマのせい……じゃないと思うなー。
どっちかっていうとこれ、呼び出された子の――」
悪戯なんじゃ、というロコの言葉に。
「――正解」
と、誰のものでもない声が返りました。
812 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 01:56:47.72 ID:4MYqH5PKo
羽音。
それと同時に、部屋の隅から湧き出したコウモリが、光源に。
燭台の火に殺到し、あらゆる灯りを覆い隠しました。
あっという間に部屋の中は真っ暗闇。
自分の手さえ見えない世界にあなた達は叩き落され。
そんな中で、あなたの耳元で声が囁かれます。
「Trick」
次の瞬間には、両頬を覆う掌の感触。
それに驚く間も無く。
「or Treat?」
ふわりと、あなたの唇は何者かに奪われました。
聖なる力が流れる、いつもの感覚。
それであなたは、相手が精霊であると確信します。
……放たれた言葉から、何の精霊であるかもまた理解できました。
813 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 01:58:03.18 ID:DbGUgiilo
蕪だな!
814 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 02:00:05.97 ID:4MYqH5PKo
コウモリ達は盛大な羽音を立てながら部屋の中央に集いました。
そこには、人影が一つ。
青い炎を眼窩に灯すジャック・オー・ランタンに腰掛ける、魔女の扮装をした――。
『選択肢』
◆ いたいけな幼女
◆ 瑞々しい年頃の少女
◆ 妖艶な大人の女
>>下1
815 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/29(水) 02:01:18.72 ID:NlYNC6y9O
幼女
816 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 02:08:32.39 ID:4MYqH5PKo
青い炎を眼窩に灯すジャック・オー・ランタンに腰掛ける、魔女の扮装をした、いたいけな幼女が一人。
年の頃は双子と同じぐらいでしょうか。
どこを見ているのか分からない、ぼんやりとした瞳がやけに印象的でした。
ぺろりと舌を出し、唇を舐める彼女は茫洋とした無表情で。
「……トリート、ごちそうさま。
トリックは……おしまい」
ぼそぼそとした声で言いました。
大きなつばの三角帽子と魔女のローブはぶかぶかです。
どういう原理なのか横に浮かせた大きな木の杖も、体とまるでサイズが合っていません。
そんな彼女は自分自身の顔を指差し、続けます。
断片的で聞き取りにくいそれは、自己紹介のようでした。
817 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 02:11:52.12 ID:4MYqH5PKo
「……カボチャ。
シトルイユ……っていう。
…………よろしく。
これ、お近付きの……アレ」
どささささっ。
鈍い音を立てて降り注ぐジャック・オー・ランタンの群れと共に。
どうやらやたらと癖の強そうな精霊が、あなたの家族に加わる事となったのです。
818 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 02:20:09.05 ID:4MYqH5PKo
◆ 待機作物リスト
キャベツLv4 健康+2 55金貨/週
アスパラガスLv1 健康+2 50金貨/週
トマトLv6 健康+3 文化+2 75金貨/週
サクランボLv6 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
SSカボチャLv3 健康+3 嗜好+1 文化+2 65金貨/週
◆ 精霊リスト(10/10) 拡張費用 『2000金貨』
『ロコ』 N+ トウモロコシの精霊 好感度 84/100
『スピナ』 R+ ホウレンソウの精霊 好感度 100/100
『さくら&ちえり』 R+ サクランボの精霊 好感度 63/100
『ルシュ』 N キャベツの精霊 好感度 57/60
『マト』 R+ トマトの精霊 好感度 60/100
『ラスペル』 R アスパラガスの精霊 好感度 10/60
『ショコラ』 SSR カカオの精霊 好感度 25/60
『ツバキ』 SR お茶の精霊 好感度 24/60
『コムギ』 N 小麦の精霊 好感度 16/60
『シトルイユ』 SSR カボチャの精霊 好感度 30/60
◆ サブクエスト 『鋼の少女』
「領主の館」への外出回数が2回以上(2/2)
「シトルイユ」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。
◆ キャラクタークエスト 『ジャック・オー・ランタン』
「シトルイユ」の好感度が40以上。
『生活』が☆☆☆☆以上。
『健康』が☆☆☆☆以上。
町に「劇場」が建設済み。
819 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 02:22:26.00 ID:4MYqH5PKo
ここまでで。
おやすみなさい。
820 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 02:24:25.64 ID:DbGUgiilo
乙〜
SSカボチャってことは他の食物もレアリティとキャラがちがうのがある可能性が?
821 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 02:44:43.28 ID:qV/eau/oo
カボチャちゃんステータス頭1つ抜けててビビる
無課金テンプレ入ってそう
822 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 03:26:21.55 ID:QFgHmvtZo
もしやと思ったがやはりサブクエ関連だったか
823 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 03:32:37.20 ID:Y0r40fnMo
これはSSRのときに引いてたらどうなったんだろう
824 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 08:51:25.56 ID:242UDkIDO
並みのソシャゲなら並列運用可能
ちょっと気を遣うソシャゲならバージョン違いじゃ編成出来ないこともある
でもこのゲームなら、先んじて本体がいるなら衣装だけが召喚されるまでありそう
825 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/29(水) 19:41:30.79 ID:4MYqH5PKo
今日はちょっと休ませてください。
申し訳ないです。
826 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 20:48:38.94 ID:aG7XCLWW0
ゆっくり休んでね。
僕らはいつまでも待ってるから。
827 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 21:07:37.55 ID:3S9pT9xMo
??????@
828 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/30(木) 18:25:19.69 ID:DuL9K92Wo
今日はやります
9時から
829 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/30(木) 21:09:51.40 ID:DuL9K92Wo
で、その後。
「……足、しびれてるんだけど」
シトルイユは見事にお仕置きと相成りました。
床に正座して、こってりとお絞りです。
「そりゃそうですー。
ちゃんと反省できるように座らせてるんだもの」
主導したのはコムギでした。
彼女はタップダンスを踊る大ネズミから逃げ回らされた口です。
といっても、本人が怖がった訳ではありません。
「あ、あの、コムギさん。
私は、もう大丈夫ですから……」
ツバキがおろおろとしながらも、シトルイユのフォローに回りました。
コムギは、悲鳴を上げて逃げ回るツバキを庇って一緒に逃げていたのです。
悪戯で仲間を怖がらせるとは何事か、と、そういう趣旨のお叱りでした。
830 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga sage]:2017/11/30(木) 21:23:41.61 ID:DuL9K92Wo
「だーめ。
悪戯はまぁ良しとしても、内容が悪いよ。
ヘビとかクモとかはちょっと流石に見過ごせないもの」
「……かわいいのに?」
「普通はそう思わないの!」
きょとんと首を傾げるシトルイユの額を、コムギは「めっ」と指で押さえます。
そのままグリグリとされ、あぅおぅ、などと妙てけれんな声を上げました。
コムギの意見には精霊達の大半も同感の模様です。
特に大蜘蛛に追いかけられたロコなどは、あなたの腕にぎゅっとしがみついて離れません。
話に出たせいで思い出してしまったのでしょう。
しきりに部屋の壁や天井に視線をやり、何か居ないかと警戒しているように見えます。
他もおおよそ似たようなもの。
勇ましく撃退に成功したラスペルとルシュだって、どこか落ち着かない様子。
……のほほんとした例外が二名ほどおりますが、感性が少々独特らしい二人なのでノーカンです。
831 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/30(木) 21:35:09.97 ID:DuL9K92Wo
そんな皆を示して、コムギは言いました。
「ほら、反応見たら分かるでしょ?」
「ん……ほんとだ。
……えっと、ごめんなさい?」
よろしい、とコムギは頷きます。
シトルイユは素直に自分の非を認め、ぺこりと頭を下げました。
その言葉が言えたなら十分。
口々にお許しの言葉が投げられて、シトルイユの悪戯は一先ず水に流されました。
その様を見て、あなたはほっとします。
シトルイユはどうやらあなたが知るカボチャの精霊達と同じく、やりすぎたと思ったらちゃんと謝れる子のようでした。
832 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/30(木) 21:53:31.08 ID:DuL9K92Wo
カボチャの精霊。
それは「きす☆ゆあ」においては珍しく、複数の個体が存在する精霊でした。
レアの三女。
Sレアの次女。
SSレアの長女。
ハロウィンの度に一人ずつ増え、秋のイベントを彩っていたのです。
三姉妹そろって悪戯好きで何かしらを企んで、だけれど結局見事に失敗。
御使い率いる精霊達に捕まって反省のお手伝いまでがテンプレでした。
ではシトルイユはその内の誰かというと……実は誰にも該当しません。
ここに来て初めての、あなたが全く知らない精霊でした。
真っ黒な魔女のローブと三角帽子の幼女、なんてカボチャの精霊はゲームには居なかったのです。
いや、あるいは、とあなたは記憶を思い返します。
そういえば三年目のハロウィンイベントの最後に、三姉妹はこっそり集まって来年の悪巧みをしていました。
その時に「次は姐御にも協力を」などという一文があったのです。
四年目をプレイする前に命を落としたために、あなたはその姐御の正体を知りません。
もしや彼女が?
あなたは思わずまじまじとシトルイユを見つめ……。
「……あの、ほんとに足痺れてきた。
立っていい?」
無表情で手を上げて許しを求める姿に、姐御ってキャラじゃないなぁ、と苦笑しました。
ともあれ、悪い子ではなさそうです。
見知らぬ精霊であるためにほんの少し心配しましたが、どうやら考えすぎでした。
833 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/30(木) 22:33:26.71 ID:DuL9K92Wo
それから、痺れでぷるぷると震えるシトルイユを支えながらあなた達は食卓に向かいました。
前回の召喚時と同じく歓迎会です。
といっても、ちょっと控え目とならざるを得ません。
今回は準備を整える前、意図しないタイミングで召喚が成されてしまったためです。
まだパンさえ焼いていない所からの即席パーティーでは、さほどのご馳走は用意できませんでした。
それでも、明日の朝に残り物でお腹一杯になるぐらいの量はありますが。
その事実にシトルイユは大変にがっかりした様子でした。
こんな事なら正規の召喚を待っていれば良かったと、帽子の縁を掴んで唸ります。
ですが言っていても仕方ありません。
あなた達は彼女の小さな失敗を慰め、食前の祈りを捧げてからフォークを取りました。
食事が始まると、シトルイユは俄然元気になりました。
さくらやちえりと余り変わらない年頃ですが、食欲はしっかり旺盛のようです。
一体小さな体のどこに入っているのか。
大の男であるあなたに負けない勢いでシトルイユは料理を平らげます。
隣に座っていたマトちゃんは、思わずお口あんぐりです。
シトルイユのお腹を撫でて、何で膨らんでいないのかと実に不思議そうでした。
「ふぅ。
ごちそうさま」
お行儀良く口元を拭き拭き。
そのお口から数人前の料理が飲み込まれたなどとても信じられません。
澄ました顔を誰もが覗き込み、ぽかんとした表情です。
それに対し、見つめられる側のシトルイユはしばし首を傾げた後、言いました。
「大丈夫……あったから食べただけ。
いつもこんなに、なんて言わない……」
そこも心配ではあったけど、皆が言いたいのはそこじゃない。
そんな空気に食卓は包まれました。
834 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/30(木) 22:51:43.40 ID:DuL9K92Wo
さて、そんなパーティーも終わり。
あなた達はいつも通り、後は露天風呂を楽しんで寝るだけとなりました。
「広くて温かくて、すっごい気持ちいいお風呂なんだよー♪」
「ほうほう……なるほど、詳しく」
と、ロコがシトルイユを誘います。
クモに怯えていたのはもうすっかり落ち着きました。
元凶を前にしても余裕があります。
誘われたカボチャっ子も、ぼんやりした無表情ながらもどこかわくわくした様子。
ロコの話に興味深げに耳を傾けました。
「入ってる間もだけど、上がってからもずっとポカポカでね?
そのままベッドに入ったら……ぁ、ダンナサマ、ダンナサマ! 大事な事忘れてるよー!」
そこでようやく気付きました。
騒動でころりと抜け落ちていたのでしょう。
シトルイユの部屋がまだ無いのです。
これはいけません。
お風呂に入っている間に妖精を呼んで早急に増築して貰うべきでしょう。
「……待って」
ですが、それを止める者がありました。
当の本人であるシトルイユです。
部屋が無くて困るのは彼女自身。
なのに何故制止するのかと訝るあなたに、シトルイユは真っ直ぐに右手を上げて発言しました。
「部屋、自分で作る」
835 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/30(木) 23:10:45.34 ID:OpEYiQdCO
作っちゃうのか……
836 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/30(木) 23:49:54.11 ID:DuL9K92Wo
シトルイユに言われるままに、あなた達は屋外に出ました。
家の周囲を一回り。
ここは日当たりがダメ、あそこは景観の邪魔。
そんな風にうんうんと頭を巡らせた様子のシトルイユは、やがて一所に狙いを定めました。
家と風車小屋の間。
ちょうど何も無いスペースが大きく開いているそこに立ち、体躯に見合わない大きな杖を振りかざします。
そして。
「 "さぁさぁここでクイズを一つ。
素敵なあの子のお名前なあに?" 」
ぼそぼそとしたダウナーな口調から一転。
軽快に、踊るような言葉がその口から漏れ出します。
「 "煮ても焼いても美味しくて。
種まで食えるにくいヤツ。
ちょっと頭は固いけど。
中身はとろとろ甘いヤツ" 」
シトルイユの歌は、朗々と続き。
「 "黄色いドレス? 緑のドレス?
それはあなたのお好み次第。
だけれど私のオススメは。" 」
今日は黄色でおっきくて、目鼻が開いたこの子の気分" 」
その言葉に結実すると共に。
杖の先から光が放たれました。
宙を目指し走ったそれは、唐突に弾け――。
837 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/30(木) 23:50:23.09 ID:DuL9K92Wo
ズドォォン、と。
轟音と共に大きな振動があなた達を襲いました。
土煙が盛大に巻き起こり、視界を覆い隠します。
あなたはもつれそうになる足を動かし、慌てて走りました。
音と振動は前方、シトルイユの立っていた位置から。
何が起こったかは分かりませんが、まずは彼女の無事を確認しなければなりません。
と、そんなあなたの耳に、安堵をもたらす声が届きました。
「ん、正解は……勿論かぼちゃ」
同時に、ぶわりと風が吹いて土煙を吹き飛ばします。
地面からは幻想的な燐光が立ち上り、その光景を露にし、彩りました。
「改めて、自己紹介、する」
あなたはぽかんと、またも大口を開けました。
本日何度目でしょう。
ですが、それも致し方の無い事。
838 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/30(木) 23:51:22.87 ID:DuL9K92Wo
「私は、シトルイユ。
カボチャの精霊、で……」
再び茫洋としたか細い声に戻り、語るシトルイユ。
彼女の背後には一軒家程もある巨大すぎるカボチャが、どどんと鎮座しておりました。
黄色い品種のそれは中身が綺麗にくりぬかれ、目鼻と口がぽっかりと開いています。
良く良く見ればそれはどうやら窓であり、低い位置には頑丈そうなドアまでついていました。
これはまさしく一軒家。
カボチャの見た目をした、全く素敵な新居です。
真っ黒いローブ。
大きな三角帽子。
長大な木製の杖。
それらはどうやら、ただの仮装ではありません。
御使いの力でさえ説明のつかないこんな現象を見せ付けられては納得する他無いでしょう。
「……魔法使いも、やってる。
これからよろしく」
シトルイユはまっ平らな胸を張り、帽子を脱いで言いました。
橙色の左右非対称な髪がはらりとそよぎ、同じ色の瞳は真っ直ぐにあなたを見つめます。
839 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/30(木) 23:51:52.00 ID:DuL9K92Wo
癖が強い?
それどころではありません。
もっとずっと、それこそ本当の意味で。
物凄い女の子が、今日からあなた達の仲間となった日の事でした。
840 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/30(木) 23:52:59.17 ID:DuL9K92Wo
(最後の一文で誤字る始末)
× 物凄い女の子が、今日からあなた達の仲間となった日の事でした。
○ 物凄い女の子が、今日からあなた達の仲間となったのでした。
841 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:00:05.20 ID:6kGEFuNQo
■ 11月 3週目
◆ 領地状況
『生活』 ☆☆☆☆
『健康』 ☆☆☆☆☆
『嗜好』 ☆☆
『文化』 ☆☆☆
◆ 作付状況(5/5) 拡張費用 『3000金貨』
『畑@』 トウモロコシLv8 生活+4 嗜好+1 文化+1 75金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑A』 ホウレンソウLv10 健康+7 文化+1 85金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑B』 カカオLv2 健康+1 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
『畑C』 お茶Lv2 健康+2 嗜好+2 65金貨/週
『畑D』 小麦Lv1 生活+1 50金貨/週
◆ 待機作物リスト
キャベツLv4 健康+2 55金貨/週
アスパラガスLv1 健康+2 50金貨/週
トマトLv6 健康+3 文化+2 75金貨/週
サクランボLv6 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
SSカボチャLv3 健康+3 嗜好+1 文化+2 65金貨/週
◆ 精霊リスト(10/10) 拡張費用 『2000金貨』
『ロコ』 N+ トウモロコシの精霊 好感度 84/100
『スピナ』 R+ ホウレンソウの精霊 好感度 100/100
『さくら&ちえり』 R+ サクランボの精霊 好感度 63/100
『ルシュ』 N キャベツの精霊 好感度 57/60
『マト』 R+ トマトの精霊 好感度 60/100
『ラスペル』 R アスパラガスの精霊 好感度 10/60
『ショコラ』 SSR カカオの精霊 好感度 25/60
『ツバキ』 SR お茶の精霊 好感度 24/60
『コムギ』 N 小麦の精霊 好感度 16/60
『シトルイユ』 SSR カボチャの精霊 好感度 30/60
◆ フレンドリスト
『南方の御使い ユーリ』 欧風文化 友好度37
『草原の御使い フィオ』 遊牧文化 友好度49
『山岳の御使い レーヴェ』 ??文化 友好度19
『離島の御使い イブキ』 和風文化 友好度33
◆ 倉庫
『770金貨』
◆ 家具
『三人がけソファセット』
『源泉掛け流し露天風呂』 ※ 混浴解禁 ※
『ひろびろダイニングテーブル』 ※ パーティー解禁 ※
『精霊をダメにするクッション』
『アロマディフューザー』
『快適ダブルベッド』 ※ ピロートーク&朝チュン解禁 ※
『大容量本棚』
842 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:01:39.29 ID:6kGEFuNQo
■ 今週の領地変動 / 詳細
◆ 領地状況
『生活』 僅かに減少しました……。
『健康』 現状を維持しています。
『嗜好』 成長しました。
『文化』 成長しました。
◆ 嗜好品(自領)
『トウモロコシ』を用いた酒が流通しています。
『サクランボ』の栽培が行われています。
『麦』を用いた酒造りの研究が進んでいます。
『チョコレート』が少し流通しています。
◆ 嗜好品(流入)
『砂糖菓子』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『サトウキビ』の栽培研究が行われています。
『チーズ』が贅沢品として一部で取引されています。
『醤油』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『味噌』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『大豆』の栽培研究が行われています。
『コーヒー』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
◆ 文化(自領)
『運動場』が整備されています。
『猫の居る広場』が整備されています。
『彫金細工』が流通しています。
『学校』の建設計画が順調に進んでいます。
『図書館』の建設計画が議論され始めています。
『愛の泉』の建設計画が議論され始めています。
『屋台通り』が人気を博しています。
『飲食店』が人気を博しています。
◆ 文化(流入)
『楽団』が小規模な活動を行っています。
『劇場』の建設計画が議論され始めています。
『牧場』の建設が開始されました。
『創作活動』が一部で始まっています。
『羊毛』が少し流通しています。
『農耕馬』が少し利用されています。
843 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:02:05.69 ID:6kGEFuNQo
■ 待機イベント一覧
◆ メインクエスト 『聖域は愛に満つ』
『生活』が☆☆☆以上
『健康』が☆☆☆以上。
『嗜好』と『文化』の合計が☆☆☆☆☆☆以上。
精霊の好感度の合計が500以上。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。
◆ サブクエスト 『南方の御使い-2』
「南方の御使い ユーリ」の友好度が60以上。
上記の条件を満たした状態で週を跨ぐ。
◆ サブクエスト 『鋼の少女』
「領主の館」への外出回数が2回以上(2/2)
「シトルイユ」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。
◆ サブクエスト 『愛の日、その顛末』
「ショコラ」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で、2月2週目を迎える。
◆ キャラクタークエスト 『褐色の誘い』
「ロコ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』
「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『きょういくしたけっかがこれだよ?』
「さくら&ちえり」の好感度が80以上。
「大容量本棚」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』
「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
◆ キャラクタークエスト 『トマトが赤くなると?』
「マト」の好感度が80以上。
家にバルコニーが存在する。
◆ キャラクタークエスト 『泰然自若』
「ラスペル」の好感度が40以上。
過去にウリボーの被害が発生した事がある。
◆ キャラクタークエスト 『罪深き者』
「ショコラ」の好感度が40以上。
カカオを過去に作付した事がある。
町に「牧場」が建設済み。
町に「羊毛」が流通している。
◆ キャラクタークエスト 『こんな私にも出来る事』
「ツバキ」の好感度が40以上。
ツバキ「以外」の精霊の好感度が、全員20以上。
精霊の総数が「5人」以上。
「ひろびろダイニングテーブル」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『いつだって、どこだって、きっとあなたのすぐ傍に』
「コムギ」の好感度が40以上。
メインクエスト「救いの日」を閲覧済み。
◆ キャラクタークエスト 『ジャック・オー・ランタン』
「シトルイユ」の好感度が40以上。
『生活』が☆☆☆☆以上。
『健康』が☆☆☆☆以上。
町に「劇場」が建設済み。
844 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:02:40.48 ID:6kGEFuNQo
■ 条件達成済みイベント一覧
◆ キャラクタークエスト 『褐色の誘い』
「ロコ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』
「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』
「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
■ 時節イベント
◆ サブクエスト 『メリークリスマス!』
12月4週目を迎える。
イベント発生までにどんな準備をしたかで内容が変化します。
845 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:03:54.33 ID:6kGEFuNQo
■ 行動選択 / 雑事
『選択肢』
◆ 作付変更
◆ 施設拡張
◆ 妖精のお店
◆ 何もしない
>>下1
846 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 00:04:22.24 ID:I3M8dhUDO
妖精のお店
847 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 00:04:26.49 ID:Pjw/JEujo
何もしない
848 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 00:04:29.88 ID:XJc/uO4V0
妖精のお店
849 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:12:07.02 ID:6kGEFuNQo
「はー、ほれぼれしますな」
「みごとなわざまえ」
「あれぐらいのしごと、できるようになりたいですなぁ」
あなたが呼び出すと、妖精達は口々に言いました。
勿論カボチャハウスの事でしょう。
何も無い所に一瞬で家を一軒建てたのです。
彼らの感心も当然です。
あなただって、一夜明けても未だに信じ切れません。
起きてすぐに家を出て、カボチャが鎮座しているかを確認に行った程です。
まぁ、今はそれは置いておきましょう。
妖精達を呼び出したのは理由あっての事です。
魔法はとんでもない代物ですが、妖精の仕事とて負けてはいません。
その腕前を発揮して家具を作ってもらいたいと、あなたは彼らに依頼しました。
850 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:12:36.27 ID:6kGEFuNQo
◆ どっしりバーキャビネット
重厚感ただよう木製キャビネット、大人の夜のお付き合いに是非おひとつ。
なお、お酒は付属しておりませんので各自ご用意ください。
『飲酒』が解禁されます。
◆ 大きなのっぽの柱時計
ちゃんと動きますし鳩も出ます。
家族の時間を共に刻む、素敵なおじいちゃん時計。
◆ 不思議な絵画
その日の気分によって自分を描き変えるちょっと変な絵画。
時々リアルな裸婦画になって気まずい雰囲気を漂わせる以外は全く無害です。
◆ お洒落な出窓
居間の窓を出窓に改造。
お花なんか並べてちょっと気取ってみませんか?
◆ ロッキングチェアwithウッドデッキ
ちょっとお洒落な空間をトトンと増築。
素敵な昼下がりのお昼寝にオススメ。
◆ その他 (自由記述)
妖精さんはとっても器用。
欲しい家具があれば特注しちゃえば良いのです。
851 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:13:15.00 ID:6kGEFuNQo
■ 家具は一つ 『200金貨』 で購入できます。
◆ 所持金
『770金貨』
>>下2
購入する家具を選択して下さい。
家具は一度に 「三つ」 まで購入可能です。
何も買わずに終わらせる事もできます。
852 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 00:13:59.75 ID:I3M8dhUDO
今クエに必要な家具ないのか
安価とってたら↓
853 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 00:17:37.92 ID:cNJtMXCio
買わない
854 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 00:18:00.41 ID:PjRJTcAyo
ウッドデッキ、炬燵
855 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:22:39.40 ID:6kGEFuNQo
が、あなたは心変わりを起こしました。
現状、特に不足している物はありません。
やっぱり家具の追加は見送ります。
妖精達は不満そうにぶーぶーと抗議しましたが、それもすぐに収まります。
素晴らしきは嗜好品。
自家製ホットチョコレートをご馳走すると、あっという間に幸せ心地です。
「うひ、うひひ……おいし、あま、うまぁー……」
何やら変なトリップをしている個体もおりましたが、おおむね問題は無いはずです。
……多分。
856 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:33:55.78 ID:6kGEFuNQo
■ 行動選択 / メイン
シトルイユの登場で、畑仕事はぐんと楽になりました。
何故かといえば、勿論魔法です。
あなたは今、椅子を大きな犬にして座っていました。
誤字でも何でもありません。
本当に、椅子が犬になったのです。
座面はそのまま、四本の椅子の脚は犬の脚に。
頭はどこにもありませんがあなたの指示は聞こえるらしく、言った通りに動いてくれます。
それに座ったままでトウモロコシをもぎ、カブト虫の脚を生やした大きなカゴに放り込むだけ。
一杯になったカゴは自分で判断して空のカゴと場所を交代するのです。
ちょっとファンタジーすぎて慣れるまでに時間がかかりそうな光景でした。
ですがこれでも軽い方。
さくらとちえりなど、巨大クワガタムシの群れを率いてホウレン草の収穫です。
双子の号令に合わせて鋭いハサミが根元をバツリと切り、空飛ぶ絵本達が鳥の足をページの間から伸ばして持ち去っていきます。
異世界情緒溢れすぎじゃないだろうかと、あなたは頬を引きつらせました。
857 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:36:45.18 ID:6kGEFuNQo
ですがまぁ、仕事の負担が減るのは良い事です。
おかげで考え事をする暇もたんとありました。
何に思考を費やすかといえば、勿論日々のこと。
差し当たっては今週はどう過ごそうかと、あなたは椅子犬に揺られながらつらつら考えました。
『選択肢』
◆ 精霊との交流
◆ キャラクタークエスト
◆ 精霊召喚(選択不可)
◆ 文通
◆ 外出
>>下1
858 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 00:38:10.52 ID:cNJtMXCio
キャラクタークエスト
859 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/01(金) 00:38:33.27 ID:YYr/E7gDO
交流
860 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/12/01(金) 00:41:05.93 ID:6kGEFuNQo
■ キャラクタークエスト
『選択肢』
◆ ロコ
◆ スピナ
◆ ルシュ
>>下1
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