美琴「私は」

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35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 18:15:55.79 ID:GVkhqFYwO
アニメでも黒子にはバレてなかった?
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 19:21:39.89 ID:VwXDTvtEO
上条は誤魔化すためにクローンについて知らないふりをしたって解釈でいい?
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 20:04:04.26 ID:tTHL/CAYO
時系列がわからんしどう解釈するべきに悩むな
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/13(月) 20:15:11.59 ID:VwXDTvtEO
作者曰く 時系列を気にせず、好きなように解釈していいみたいだよ。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/13(月) 23:42:17.40 ID:qxi/+6m70
作者です。
一応、皆さんの解釈通り、絶対能力者進化計画編よりは後です。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/13(月) 23:57:47.80 ID:qxi/+6m70
上条「御坂と御坂のクローン・・・御坂妹?入れ替わってるのか?」

御坂妹「私がどうかしましたか?とミサカは偶然を装いあなたに尋ねます。」

上条「あ、御坂妹・・・だよな?」

御坂妹「はい、ミサカの検体番号は10032号。あなたが御坂妹と呼称する個体です、とミサカは懇切丁寧に説明します。」コクン

上条「なあ、お前たち妹達は脳内ネットワークで繋がってるんだよな?その中に怪しいことをしている奴はいないか?」

御坂妹「何のことかはわかりかねますが、とミサカは一応、学園都市にいるすべてのミサカに問いかけます。」

御坂妹「19090号がダイエットに励んでいること以外、特に怪しいことをしている個体はいないようです、とミサカは質問に答えます。」

上条「そうか・・・いや、実はな?」


かくかくしかじか



御坂妹「なるほど、それでミサカに聞いたわけですね、とミサカは納得します。」ナルホド

上条「さすがにないよな。お前らと御坂が入れ替わるだなんて。それにどうやら御坂は超電磁砲を撃てるみたいだし。」

御坂妹「妹達の中に超電磁砲を撃てる個体は存在しません。総結集でもしない限り・・・とミサカは自分のスペックを吐露します。」ハァ

上条「だよな。・・・じゃあいったい何が・・・」

御坂妹「・・・一つよろしいでしょうか?とミサカはあなたに秘密を暴露します。」

上条「な、なんだ秘密って。」







御坂妹「実は・・・妹達は死んだ個体を含めて20004体存在しているのです。とミサカは衝撃の事実を告白します。」


上条「・・・え?」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 04:20:36.06 ID:MUaEE/vrO
打ち止めが20001号で○○○○○号(フルチューニング)入れて20002
XXX号(番外個体)を入れたとしても20003人…
あと一人は何だ?
ググっても番外個体までしかわからん
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sagw]:2017/11/14(火) 08:22:06.04 ID:/u8+z/JXO
時系列にもよるけど、まだワーストって製造前じゃないの?
というかシスターズはワーストの存在を認識できるの?
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 09:17:48.57 ID:o+m/zY8CO
上条とワーストの絡みがもっとみたいな。
番外編また出さないかな。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 15:09:25.81 ID:KSvo/94MO
>>42
できるぞ。そもそも一方通行と戦ってるときに打ち止めいたし
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 19:21:37.49 ID:5cPCYF4+O
ミサカワーストは一方通行への怨みなどの負の感情をミサカネットワークを通じて増幅?させてるんだっけ?
だから普通にミサカネットワークにも参加可能だし
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 10:59:03.52 ID:z2+/exg8O
作者です
妹達編以降大覇星祭以前ということでよろしくお願いします。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 12:28:49.29 ID:Q2UA7glX0
普通にドリー(シスターズ・プロトタイプ)じゃね?
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 23:11:42.39 ID:6KvjkOLu0
御坂妹「・・・・・・・」

上条「ど、どういうことだよ・・・妹達は全部で2万人じゃないのか?」

御坂妹「はい、『通常の』ミサカ達は2万体です、とミサカh」

上条「なら残りの四人は何なんだよ!?」

御坂妹「私たち妹達の反乱を防ぐための安全弁としての上位個体 検体番号20001号。通称『打ち止め』とミサカは一体について説明します。」

上条「・・・つまりそのら、打ち止めという妹達には逆らえないってことだな?」

御坂妹「はい、その通りです、とミサカは動かせない現実を吐露します。」

上条「・・・じゃあ残りの3人は・・・」

御坂妹「打ち止めは私たちにとっては末妹ですが、残りの三体は『姉』に当たる個体です。」

御坂妹「・・・0号(プロトタイプ)。通称ドリーとも呼ばれた一組の妹達です。とミサカは(ry」

上条「・・・0号?」

御坂妹「絶対能力者進化計画の記憶をするためのミサカネットワーク確立を目的として作られた二体一組の妹達です。」

御坂妹「・・・一体は、実験の際に死にました。もう一体は、おそらくカプセルの中でしょう、とミサカは(ry」

上条「・・・そうか。お前たちは本当に苦労してきたんだな。」

御坂妹「あなたに助けられたおかげで、こうして今も生きています。とミサカは感謝の意を表明します。」




上条「・・・あれ、ちょっと待てよ。打ち止めが一人、ドリーが二人一組なら・・・まだ一人足りてないぞ?」


御坂妹「それは・・・00000号(フルチューニング)です。妹達の長女・・・いえ、お姉さまを含めれば『次女』になります。私たちも存在しか知りません。」


上条「フルチューニング?」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 23:18:58.80 ID:6KvjkOLu0
御坂妹「ドリーを含めて私たち妹達は『絶対能力者進化計画』の為に造られました。しかし、00000号だけは『量産能力者計画』の為にたった一体だけ作られた個体なのです。」

御坂妹「ミサカネットワークの構築前でしたので、彼女がどんな人物なのかは私にもわかりません。そして今どこで何をしているのかも。」

上条「そんな・・・」



御坂妹「しかし、たった一つだけ言えることがあります。・・・00000号はドリー以降の妹達とは一線を画す存在だということです。」

上条「ど、どういうことだ?」



御坂妹「詳しくはわかりません。ですが、妹達の中で考えられているのは・・・






50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 23:19:55.09 ID:6KvjkOLu0









00000号は唯一の成功個体ではないか?ということです。









51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/15(水) 23:28:59.20 ID:6KvjkOLu0
風紀委員 177支部


初春「・・・これは。」

黒子「『量産能力者計画』、『絶対能力者進化計画』・・・」

佐天「ひどい・・・なんでこんなひどい事が出来るんですか?」

初春「それに『素養格付』・・・これで生徒の伸びしろを測っているなんて・・・」

黒子「・・・先ほども申し上げましたが、今私たちはこの瞬間。学園都市を敵に回したと考えられますの。」

初春「その辺は大丈夫です。痕跡は跡形もなく消しておきました。」

佐天「とりあえず、もうクローンの存在は都市伝説じゃなくて実在するってことだね。」


初春「ええ、現時点で20004人です。」




黒子(お姉さまにとってクローンとは妹も同然の存在・・・だからあの時期は頻繁に寮を抜けていたんですのね。実験を止めるために)



黒子(でも、そんなお姉さまを拉致して入れ替わるだなんて・・・なんて恩知らずな。)






黒子(それとも実験で殺される心配のなかったクローンが?)
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 23:36:51.82 ID:Z/IUdOd00
いやいやいや、いくらなんでも機密ガバガバすぎ!
実験の事だけじゃなく素養格付の事まで分かるなんてやり過ぎだろ。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/15(水) 23:39:59.59 ID:6KvjkOLu0
初春「20004人のうち10032人は実験によって命を落とし、一人は今もカプセルで眠り続けている・・・」

佐天「この、00000号ってどこにいっちゃったの?」

初春「それだけは分からなかったんです。どこを探しても、死んだとも生きているとも・・・」

黒子「そうですわね・・・今日の所はこれくらいにして、明日また、調べなおすとしますの。・・・今日は常盤台の寮に泊まるといいですの」

初春「そ、そんな。悪いですよ。」

佐天「そうですよ!」

黒子「・・・今私たちは学園都市の機密情報を知っているんですのよ?もしかしたら殺し屋が襲ってくるかも・・・」

佐天初春「あっ・・・」

黒子「その点、ウチの寮は警備は万全ですの。寮監に話は通しておきますので、今日はどうか・・・」

佐天「あの・・・御坂さんはどうするんですか?」

黒子「・・・今の『あの』お姉さまも私たちに対して何もできない筈ですわ。」

初春「そうですね・・・ならお泊りしましょう!」

佐天「あっ歯ブラシ買ってかなきゃ」



黒子「手ぶらでかまいませんわよ。来客用のアメニティも用意されてますの。」

佐天「おおーさすがお嬢様学校・・・」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/15(水) 23:43:01.66 ID:6KvjkOLu0
>>52
素養格付の機密レベルは比較的低いです。研究所なら普通に手に入る情報です。警策がそれで入手していました。
それにクローンの情報についても、初春なら痕跡を残さず盗めると思います。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sagw]:2017/11/16(木) 12:01:31.47 ID:Lja8GnKdO
上戸=00000号で確定か。
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/16(木) 15:15:55.81 ID:IvUzZS850
そもそも何で上戸美紗子って名乗ったんだろうな。
作者が適当につくったってことでおk?
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 15:43:53.45 ID:gcXyEq8IO
お、久し振りに面白そうなss見つけた。乙!
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 18:08:32.05 ID:Ei3UgNvEO
>>56
少し読み方を変えてみろ。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 18:17:59.47 ID:nxoHoXXMo
じょうどびしゃし

???
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 18:53:52.04 ID:cMyvMQvQ0
かみとみさこ → みさかみこと だろ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 19:13:08.81 ID:Ei3UgNvEO
>>60
作者に忖度しろよ...
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 01:41:21.33 ID:N81alXIw0
「忖度」?民衆の敵?
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/17(金) 07:59:20.04 ID:HLOg+WGjO
作者としてはあまりそういうことは言って欲しくないだろうってことだろ
ネタバレ禁止ってこと
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 21:31:37.67 ID:78TusuznO
上戸彩のイメージ強すぎてうえとって読んでた
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/18(土) 21:22:27.83 ID:m4e5pjfq0
常盤台寮




佐天「失礼しまーす・・・あれ、御坂さんはいないみたいですね?」

初春「パソコンお借りしていいですか?」

黒子「いいですけど何に使うつもりですの?」

初春「一応、御坂さんの現在地を特定しようと思って・・・防犯カメラ映像にアクセスしたいんです。」

黒子「あまり無理をさせないでくださいまし。支部のものほど高性能ではないので。」

初春「分かってますよー」カタカタ





佐天「あれ?白井さん、これって・・・」

黒子「これは・・・カメラ?」

初春「それはマイクロカメラですね。主に行動記録の把握のために動物によくつけたりするカメラです。」

黒子「何でそんなものがお姉さまのベッドの下に・・・」

初春「その映像も復元しますね。預かっていいですか?」

黒子「お願いしますの。」



佐天(御坂さんはクローンであり偽物・・・でもどうして御坂さんを誘拐して入れ替わったりなんて。)

佐天(クローンの中には御坂さんを恨む人もいる?・・・だったらもうすでに御坂さんは・・・)

佐天(誘拐する事が出来るなら[ピーーー]ことも出来る・・・)
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 21:31:39.29 ID:m4e5pjfq0
上条「その00000号が御坂と入れ替わり・・・ってことか?」

御坂妹「はい・・・最悪の事態を想定しているのですが。もうすでにお姉さまは・・・とミサk

上条「馬鹿な事いってんじゃねえよ!!あいつは絶対生きてる!!お前らのお姉さまはそう簡単に死ぬようなタマじゃないだろ!?」

御坂妹「そうですね・・・申し訳ありませんでした。妹達を総動員してお姉さまの行方を追いたいと思います。とミサカは決意表明します。」

上条「ああ、お前らがいてくれると心強いな。」


上条(御坂はきっと生きてる!!死んでいるはずがない!・・・その00000号は御坂を殺さず生け捕りにするぐらいの力を持っていたってことか?)

上条(殺す以上に難しくないか?それ・・・ま、まさか幻想御手か?いや、ニュースでやってたけどあれは大人数がいないと無理みたいだしな・・・)




























上条(・・・・・・御坂を超える力を持った00000号ってことか?)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 21:39:43.96 ID:m4e5pjfq0
一週間前 廃ビル内 1F


美琴「ね、ねえ・・・こんなところに本当に研究所があるの?」

上戸「そんなわけないでしょう?全て嘘です。何から何までね・・・ああ、寮監に話を通したというのは事実ですが。」

美琴「・・・アンタ、私に何の用?喧嘩なら引き受けるわよ」バチバチ

上戸「いえいえ、私はただあなたと、『御坂美琴』・・・・・・・さんとお話がしたいだけなのですよ。・・・・・・誰にも聞かれず、二人きりでね。」


上戸「ここはスキルアウトも立ち寄らない廃墟ですし、途中の監視カメラも妨害しました。」

美琴「え・・・ま、まさか。」

上戸「そう、あなたが今ここにいることは誰も知りません。あなたと私以外はね。」


美琴「・・・・それで、私と何の話をしたいってのよ?」


上戸「それはもちろん・・・・・・・

























人生について、ですよ。」


美琴「・・・・はぁ?」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 21:49:12.45 ID:y3F5uCT70
すげえ回りくどい下準備からの
お姉ちゃん人生相談に乗ってください
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 21:49:58.42 ID:m4e5pjfq0
・・・人生?何を言っているのこの人。
レベル5である私に人生について話したい?なぜこんな廃墟で話す必要があるの?

そんな事を考えていると察したのか、上戸と名乗る女はあたりを歩き回りながら話し始めた。



上戸「人生とは、誰かの犠牲の上に成り立つもの。そうは思いませんか?御坂・・・さん。人は誰かを踏み台にして生きている。と」

美琴「確かに・・・犠牲はつきものだけど、それは別に悪いことだとは思わないわよ。わざと犠牲にするなら話は別だけど。」

上戸「ふふっ・・・アハハハハハハハハ!!!!!・・・いえ失礼しました。あまりにも、その・・・滑稽だったもので。」


美琴「はあ?」


人間社会で生きていく以上、犠牲はつきもの。でもわざと他人を蹴落としていくことは許されない。
そんな当たり前のことを言っただけなのに、滑稽ってどういうことなの?
この人、いったい何を・・・


上戸「いえ、レベル5だなんてそれこそ他人を踏み台にして生きている存在そのものじゃあないですか?」

美琴「なっ・・・私は元々レベル1だったのをレベル5まで上り詰めたのよ!」

上戸「そうですね・・・それは知ってます。」

美琴「なら何で・・・」





上戸「あなたは別のものを犠牲にして平気で生きてきたからですよ。」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 22:08:11.76 ID:m4e5pjfq0
別のものっていったい何?
友達も家族も犠牲にした覚えはないし・・・

そう思っていると、私はある一つの答えに辿り着いた。
彼女は恐らく『あのこと』を言っているのだろう。


美琴「あんた・・・まさか私の妹たちの事をいってるの?」

上戸「・・・まあ、あなたならその答えに辿り着く、いやそれしかたどり着けないでしょうね。」



上戸(それにしても、アレを妹と言い切るとは・・・まあ、当然と言えば当然か。)



少しの間が空いたところで、上戸は再び語りだす。


上戸「妹達・・・レベル5第3位のDNAマップを用いた体細胞クローン。単価はおよそ18万。」

美琴「・・・人の妹を貶してんじゃないわよ。黒こげにされたいの?」バチバチ

上戸「まあ、私も抵抗しますがね。・・・・電気で。」バチバチ



そういいながら私と同じように電気を迸らせる上戸。
やはり彼女も私と同じ電撃使いだったのか。


美琴「アンタ・・・電撃使いなのね。やっぱり。」

上戸「あなたと似たようなものですよ。勝つ自信もありますしね。」

私に勝てる?この常盤台のエースであり学園都市一の電撃使いである私に電気で?
何かのはったりか、それともキャパシティダウンの一種でも使う気だろうか?


美琴「だったら試してみる?」

上戸「遠慮しておきます。話を戻しますが・・・あなたが言う『妹』・・・いったい何人いると思いますか?」

美琴「生きているのは9969人よ。妹の数を間違えたりしないわ。」

どうあっても間違えたりはしない。
目の前でその死を目撃し、私とあいつが命を懸けて守り抜いた妹。
全部で20000人いて、その中の10031人が一方通行に殺された。
絶対に数え間違えたりなどするものか。
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 22:10:10.87 ID:m4e5pjfq0






















上戸「間違いですね。あなたには、9971人の生きている妹がいるんですよ。」




























美琴「・・・え?」























72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/18(土) 22:14:17.55 ID:m4e5pjfq0
今回はここまで。
まさか、上戸美沙子(かみとみさこ)に気づかれるとはおもっていませんでしたね。
普通うえとみさこと読むので、そうした方には分からなかったんじゃないでしょうか?

今回の更新にもいくつか伏線をはっておきましたが、今回のだけは気づいてもいいですが、内容をレスするのはご遠慮ください。


自分のはった伏線に気づいてほしいけど、気づいたとしてもそれを広めてほしくないというジレンマというか矛盾というか。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/18(土) 22:18:58.22 ID:SHsUNNwDo
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/19(日) 08:22:31.92 ID:WRzeW86c0
サラッと拳で抵抗ネタ混ぜんなwww
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/19(日) 16:25:20.76 ID:w9IFo7mZO
>>64
おまおれ

だからうえとみなこでうえと/みな/こってことで上(姉)と見なって強引に考えてた
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 09:49:04.49 ID:dgMXyhUqO
どう読んでも、『みさこ』だろ。
『うえとみさこ』って普通ならあり得る名前だけど、とある世界ではむしろ異質だよな。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/20(月) 18:40:20.95 ID:jcWUaPWzO
木山せんせの通常さが逆に目立つ
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/20(月) 19:28:08.43 ID:2WrOC0qf0
勿論俺らは抵抗するで?拳でッ!←これ上条さんに言って欲しいわ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 19:30:36.39 ID:szBqKKZJo
その幻想をぶち壊す!拳で!
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/20(月) 20:43:14.87 ID:hIhiPLvNO
上条「もちろん俺はその幻想をぶち壊すぜ?...右手で!!」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 00:20:58.28 ID:h2Ww2d170
ええやん
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/21(火) 16:23:27.00 ID:ANZ3Ov47O
フルチューニングは何でこんな話してんだろ。
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/21(火) 19:18:02.53 ID:E36LUyjLO
>>82
案外>>68じゃないの?
産んだ責任を取れやゴルァみたいな感じで
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/22(水) 12:08:48.87 ID:wlv2QkI+O
フルチュンかわいい
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 15:58:50.71 ID:x1fc9NmZ0
投下
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 16:09:20.66 ID:x1fc9NmZ0
美琴「・・・どういうこと?」

上戸「妹達は全部で20000体というわけではないのですよ。それより少し多い。そもそも・・・いくら理論上可能とはいえ、いきなり作ったクローンを実験に使うわけないでしょう。」

美琴「あ・・・」

樹形図の設計者の演算上可能であっても、さすがにぶっつけ本番のクローンは作らない。
いくつかの試作をしなければならない。
そして緻密な計算のもとに絶対能力者進化計画が行われた。


上戸「まずは打ち止め。これは試作個体ではなく統率者としての妹達。20000体の妹達の反乱を防ぐべく作られた個体。」

美琴「打ち止め・・・」

上戸「あなたにとっては末妹に当たる存在ですね。」




確かにその通りだ。いくら本物である私に劣るとはいえ、普通に食らえば死ぬレベルの電撃を扱う事が出来る。
それも20000人全員が。
何かしらの安全弁を用意しない方がおかしい・・・が。
つまりそれは彼女たちから逃げ道という希望を奪うことにもなる。




美琴「なるほど・・・つくづくあの計画の研究者はクズね。」




上戸「・・・お前が言うか。」ボソ




美琴「・・・・・?  ほかに私の妹はいないの?」

上戸「せっかちな方ですね・・・」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 16:21:58.02 ID:x1fc9NmZ0
少しあきれた様子で上戸は語りだす。
いくら気になるとはいえがっつきすぎだろうか?
しかし夏とはいえ夜は冷えるので早くしてほしい。


上戸「0号・・・彼女らは2体1組で作られたクローンです。目的は・・・ミサカネットワーク構築の為。1体が得た情報をもう1体に送信させるというシステムの確立の為に造られました。」

上戸「・・・1体は実験の末死に、もう1体は、おそらくいまだカプセルの中。」


美琴「・・・・・・・」


気のせいだろうか。上戸の口調がだんだんと震えていくように感じる。
彼女もあの実験に関わっていたのだろうか?


上戸「・・・そして、00000号。妹達の中で最も早く作られたクローン。」

美琴「・・・・・・・」

上戸「0号は絶対能力者進化計画の試作個体なのに対して、00000号は量産能力者計画の試作個体。」

美琴「・・・それっておかしくない?」

上戸「何がですか?」





どう考えてもそれはおかしい。最初から実力で劣る妹達を数で代用する絶対能力者進化計画ならともかく、超電磁砲の量産をするための計画に試作個体などあるはずがない。
樹形図の設計者の演算は絶対だ。それに逆らってまでクローンを作るとは到底思えない。
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 16:30:26.53 ID:x1fc9NmZ0
上戸「・・・なるほど。樹形図の設計者に逆らってクローンを作るとは到底思えないということですか。」

美琴「ええ、そこまで馬鹿な科学者がいるとは思えないわ。」

上戸「簡単な話です。演算結果が出る前にクローンだけ先に造ってしまった。」

美琴「・・・・は?」

上戸「どこにでもせっかちな人はいるものです。・・・天井亜雄。量産能力者計画及び絶対能力者進化計画の責任者。」

美琴「あまい・・・あお・・・!!!!」

上戸「あなたにとっては憎むべき存在ですね。」



上戸(・・・・私にとっても。)
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 16:46:09.45 ID:x1fc9NmZ0
美琴「・・・それで、アンタはいったい何者なのよ?何で私を呼び出して・・・」

上戸「まあまあ、そう焦らず。時間はたっぷりあることですし・・・ほら、どうですか?」


そういいながら上戸はムサシノ牛乳とアンパンを私に差し出す。
張り込みか何かか。

美琴「じゃあ早速いただきm・・・」

袋を開けて食べようとした瞬間に上戸が素早く私のアンパンを奪っていった。
何がしたいんだこの女は。


美琴「な、なにすんのよ!!」

上戸「普通、怒りますよね・・・自分が味わおうとしていたものを奪われたら。」

美琴「・・・・さっきからアンタが何を言ってんのかさっぱりだわ。」

上戸「・・・じきに分かりますよ。ほら、どうぞ。もう奪ったりしませんから」つアンパン

美琴「・・・どうも。」モグモグ


彼女も鞄から牛乳を取り出し話を続ける。


上戸「今の怒りは、冷蔵庫にとっておいたプリンを奪われた気分に似てますかね?」

美琴「まあ、そうね・・・なんであんなこと。」

上戸「ご想像にお任せします。」

美琴「・・・・・・」


さっきからこの女、上戸美沙子は何がしたいんだろうか?
人生の話かと思えば、私の妹について・・・
そして今度はいたずら・・・

そんな事を考えているのを察したのか、彼女は牛乳を飲み干し、投げ捨ててから歩き回り始めた。

上戸「00000号の居場所に関してですが・・・公式には生死不明となっております。ですが・・・


私はその行方を知っているのですよ。」


美琴「なんですって!?」

上戸「・・・といっても、あなたがあって話したいと望んでも、無理な話ですがね。」

美琴「・・・そう。」


やはりそうか。そううまい話があるはずがない。彼女は単に、00000号の死体の場所を知っているというだけの話。
今回呼び出したのもそれだろう。
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 21:16:54.68 ID:32qO1oNx0
敵から貰ったもん食うとか不用心すぎるだろ
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 22:07:29.88 ID:ngzdENav0
>>90
自分がかなり強いっておごりがあるから何回か命かけたとはいえ基本甘いのよね
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:40:24.78 ID:x1fc9NmZ0
上戸「・・・それで、その00000号ですが、ほかの妹達とは一線を画す存在なのです。」

美琴「具体的にどう違うわけ?ただの試作個体ってだけじゃないの?」


上戸「クローンがレベル5に至る確率は1%にも満たない。・・・これをどうみますか?」

美琴「どうって・・・そりゃ不可能だと思うけど。」


1%にも満たない確率の為に費用は割けない。だからこそ量産能力者計画は凍結されたのだ。
それが樹形図の設計者の判断ならまずそうするだろう。

上戸「コピーは本物には勝てない・・・ということですね。」

美琴「酷な言い方だけど、その通りね。」

上戸「しかし・・・ゼロではありませんよね?











試作品として作った00000号が、その1%にも満たない奇跡の存在だったとしたら?」



ありえない。そんなことあるはずがない。何体か作った末の偶然ならともかく、最初の1回でそれが起こるなど、
人生初めて、一枚だけ買った宝くじが一等に当選するよりも難しい。
そんな事が起こるはずがないのだ。



上戸「まさか、天井も思わなかったでしょうね・・・いきなり完全に成功してしまうだなんて。そして、その可能性の低さを樹形図の設計者に証明されてしまうだなんて。」


・・・・『量産』には失敗した・・・しかし『複製』には成功していたんですよ。だからこその『フルチューニング』なのです。」



美琴「つまり・・・その00000号は私に匹敵するぐらいの能力者って事?」

上戸「・・・端的にいえばその通りですね。御坂美琴の完全複製品・・・それが00000号。ゆえにその寿命も通常よりもはるかに長い。」

美琴「・・・寿命が?」

上戸「もともと、クローンとはいえ兵器利用が目的でしたからね。それなりに長生きしてもらわないと困るでしょう?妹達はすぐ死ぬ予定だから寿命も短く設定されていたんです。」


美琴「・・・・・」


上戸「そして、兵器利用が出来なくとも、長期的にモルモットとして使うためにも。・・・仮に死んでも超電磁砲という能力だけは残る。」

美琴「・・・『木原』が関わってるだけの事はあるゲスさね。」

上戸「・・・!・・え、ええ。そうですね・・・」


その狼狽を美琴は見逃さなかった。
木原、と口にした瞬間、上戸は確かに動揺した。
上戸も、もしかしたら木原とかかわったことがあるのかもしれない。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:48:30.61 ID:x1fc9NmZ0
上戸「とにかく・・・00000号は御坂美琴本人の完全複製品ということです。それだけ覚えてくれればいいです・・・今は。」

美琴「・・・今は?」

上戸「・・・・・話は変わりますが、あなたは何か実験中の事故に巻き込まれたことはありませんか?・・・絶対能力者関係ではなく。」

美琴「え・・・・?」


一体彼女はなんのことを言っているのか?
幼いころまで記憶をたどるがそんなことは覚えていなかった。
必死に思い出そうとしている中、美琴は気づいてしまった。



上戸が自分に向ける『殺意』に。




まさか、自分が起こした事故に彼女は巻き込まれて・・・・


上戸「・・・言い方が悪かったですね。研究所の『停電』にまきこまれたことはありませんでしたか?」

美琴「・・・・・・あっ!!!」



そういわれて思い出す。
幼いころにいた研究所。そこで私は能力を暴走させてしまい、停電を起こしてしまったのだ。
幸い10分程度で済んだはずだが・・・・



美琴「そういえば・・・・」

上戸「ようやく、思い出しましたか。」

美琴「ええ・・・ってなんでアンタがそんなこと知ってんのよ?」

上戸「・・・当然ですよ。なぜなら・・・・・・





















私もその場にいましたからね。」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:53:40.76 ID:x1fc9NmZ0
美琴「えっ!?」

上戸「・・・・アレは怖かった。研究所の先生を待っている間、窓のない部屋での待機時間。いきなり起こった停電・・・・永遠にも思える暗闇・・・!!!」


美琴「・・・・ご、ごめんなさい!!あの時の私は、その・・・能力の制御が・・・!!!」

上戸「・・・ええ、それは別にいいんですよ。停電自体は。」

美琴「だったら何が・・・




なんでアンタはそんな目で私を見るのよ!?」






恐怖と怒りに任せて上戸を問い詰める。
原因の分からない冷たい殺意。




もうこれ以上は黙っていられない。




感情任せの質問に対し、彼女は大きくため息をつき――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:54:34.54 ID:x1fc9NmZ0














「その研究所にはね、御坂美琴と00000号がいたんです。」






















96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/22(水) 23:58:31.57 ID:x1fc9NmZ0
美琴「なん・・・ですって・・・・!?」



上戸「万が一のことを考えて、研究者は、00000号の腕に『緑の腕章』をつけていた。」


美琴「・・・・・・」ドクン


上戸「そして・・・御坂美琴には『赤の腕章』をつけていた。」


美琴「・・・・・・・!!!!!」ドクンドクンドクン




上戸「停電から復旧したとき・・・・・『私』の腕章は『赤』から『緑』に変わっていた。」





美琴「ま、待ってよ・・・・それじゃあ、あ、あ、アンタは・・・・・・・・・





















わ、私は・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!」



















97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 00:00:42.79 ID:1PXykqLh0
『あなたは他人の人生を平気で奪って生きてる。』




『あなたと同じような能力ですよ』



『勝つ自信もありますしね。』




『コピーはオリジナルには勝てない。』











『00000号の行方を知っている。』














カチッ・・・・・・・!!!





98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 00:01:44.80 ID:1PXykqLh0






















「私の人生を生きるのは楽しかったか?・・・・・・・・・・・・・・00000号」


















99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 00:02:13.06 ID:1PXykqLh0
今回はここまで。
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 01:26:30.08 ID:6gem8wYnO
おーっふ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 07:11:27.18 ID:Z98fk5LUo
マジかよ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 08:41:30.15 ID:Vmb8UTHGO
昔どっかでこんな感じのネタあったな。みこっちゃんが実は〜ってやつ。エタったかなんだったか忘れたけど
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 10:46:13.50 ID:1PXykqLh0
>>102

御坂「ウサギさん、知らない?」

のことでは?
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 11:55:57.50 ID:Ui3pD1PAO
>>13
>>正真正銘の『御坂美琴』

これも伏線とは
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 22:11:18.68 ID:1PXykqLh0
てす
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 22:43:43.37 ID:1PXykqLh0



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――それは、まごう事なき『御坂美琴』だった。




美琴(真)「驚いたか?・・・・光学化粧機器。一般には出回っていない代物だよ。どんな姿にでもなれる。変声器は安く手に入ったしね。」

美琴「・・・あ、ああ・・・私・・・は・・・・」

美琴(真)「それにしても、まさかあのクローン共を妹といったのは驚きだったけど・・・それもそうだよね。







――――――――――――お前もクローンなんだから。」



美琴「・・・・・・っ!!!・・・いや、私には・・・学園都市に来る前の・・・記憶が・・・」


美琴(真)「言わなかった?00000号は完全複製品。――――――――――――――――――――もちろん、記憶も。」

美琴「え・・・・?」

美琴(真)「それだけじゃない。性格、趣味嗜好、話し方、癖・・・その他ありとあらゆる要素を私――――――――――――――『御坂美琴』を真似て作られたクローン。それがお前だ。」


視界が歪む、今まで自分が積み上げてきた全てが否定される。
私の元となった人物によって。



美琴(真)「それにしても本当に滑稽だったよ。」


やめて


美琴(真)「お前がクローン共を必死に守ろうとしている様はな。」



やめて!



美琴(真)「いっそ、お前が死んで実験が続行すればよかったのになあ。」


もう


美琴「やめてよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 23:17:46.99 ID:1PXykqLh0
バリバリバリバリバリバリ!!!!!!


美琴「ぎゃっ!!」


美琴(真)「うるせえな、実験動物が一丁前に叫んでんじゃねえよ。誰の感情使ってんだテメエは」


美琴「あ・・が・・・」ドサッ


体が痛い。いつも黒子にやっているのとは違う。
正真正銘、『殺意』を帯びた電撃。
耐えきれず、私はその場に倒れた。


美琴(真)「お前が今考えていること、感情、意志・・・全部私のものなんだよ。私がいつ、『叫んでいい』なんて言った?」


美琴「・・・・・」


美琴(真)「クローンのお前が『御坂美琴』として研究所を出て行った・・・じゃあ、残された私はどうなったと思う?」


美琴「あ・・・・ああ・・・・」


美琴(真)「そう、『00000号』として、過酷な実験の日々だ。実験動物としてな。・・・・見ろよこれ。」バッ


美琴「!!!!!」


おもむろに『御坂美琴』は自分の服を捲った。
そこには無数の、痛々しい傷跡があった。


本来なら、これを自分が・・・・・



美琴(真)「覚えてるよ、あの日の衝撃を。たった10分で私の人生は、人間から実験動物へと堕ちた。」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/23(木) 23:18:32.72 ID:1PXykqLh0
美琴(真)

これ以外になんかいい名前表記ないですか?
よかったら考えてください。
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 01:08:17.42 ID:1L01/sCdO
いっそ美琴(真)を美琴
美琴をフルチューニング(または00000号)と表記しちゃうとか
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 12:37:59.14 ID:g4XRPhnqO
本物の美琴辛辣スギィ!!
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/25(土) 19:17:47.90 ID:LA7g6RXE0
このネタやると、日常をクローンに任せて去っていくか
そげぶされて新たに日常の仲間入りをはたすかしかなかったけど
第3の道か暗部の王になって☆すら手玉にとる美琴が見たい。
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/25(土) 23:12:47.90 ID:lbt2+2bv0
ぶっちゃけ本編でもあり得る展開だよね
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 02:22:00.28 ID:AtxFa0usO
本当の美琴って意味で真琴なんてどうだろう
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 02:24:22.26 ID:AtxFa0usO
本編でもありそうだがかまちーがそんな展開にするかな…
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/26(日) 06:05:39.61 ID:DGXyQx6cO
名前だけしか出てきてないフルチューニングをいきなり出すより、実は今まで御坂美琴は出ていませんでしたっての方がかまちーらしい。
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 21:13:01.51 ID:kSq9BbLsO
>>115
今までの美琴は美琴じゃないから御坂美琴は出てませんでしたってこと?
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 09:05:19.41 ID:0bsHmnvgO
>>116

そういうこと。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/27(月) 18:27:55.43 ID:0bsHmnvgO
姉妹喧嘩クルー?
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 20:28:50.14 ID:lAa+I5zS0
「実は本物の美琴が〜」なんてフルチュンの設定が明かされて即座に考察というか妄想されてたネタだし、
お前らがすぐ考えつく程度のネタをかまちが今更原作にブッ込んでくるとは思えんが…
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/27(月) 23:46:42.42 ID:xNRE/gR20
そうか?
上里なんて魔神を強くしすぎたから、バランス調整の為に入れたようなもんだし、魔神が大量に出て来たときなんて即座に魔神キラーの新キャラ登場の考察されてたし。
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 08:27:38.72 ID:YBaQP9AWO
エタった?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 13:34:18.60 ID:y3K/UeARO
今この板でこのSSだけ楽しみにしてるからエタらないで下さいお願い致します
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 17:48:31.75 ID:IKnJ2IDV0
10年前


『美琴』はとある実験協力の為に研究所に呼ばれていた。
実験の準備の為に暫く部屋で待つように言われ、美琴は大人しくそこで待つことに決めた。
幸い、おもちゃがいっぱいあったので暇になることはなかった。


幼美琴「それにしても遅いなー。...少し外を見てみよっと。」

外、というのは窓の外ではなく、部屋の外を覗くということである。
扉を開けるなと言われていたが、子供の好奇心は押さえつけることはできなかった。


カラカラカラ...

幼美琴(あ、先生たちが何か話してる...少し聞こえる。)



研究者A「なぜ彼女とフルチューニングを同じ施設に呼んだ!?彼女は我々には見分けがつかないのだぞ!」

研究者B「まあまあ、その時のための腕章じゃないですか。赤が彼女で緑がフルチューニング。覚えやすいでしょう?」

研究者A「だからって隣の部屋にする必要は...!!」

研究者B「そこしか空いていなかったのですよ。まあ、鉢合わせることになっても心配はいりません。そっくりさんで誤魔化しが効きます。」



幼美琴「フルチューニング?...聞いた感じだと誰かの名前かな?珍しいなぁ....私とそっくりなのかな?」

幼美琴「....隣の部屋....行ってみよっと。」


124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 17:50:55.09 ID:IKnJ2IDV0
研究者たちが立ち去るのを見て、美琴は部屋を抜け出した。隣の部屋の扉まで十数メートル。


バチバチバチバチ!!!


幼美琴「!?....なんだろ今の音。」




瞬間、暗闇が視界を満たした。





バツン!!


幼美琴「え!?な、なに!?...停電!?」


幼美琴(で、でも研究所ならすぐに復旧するよね!?)


美琴の期待むなしく、一分以上その暗闇は続いた。
不安に包まれる中、美琴はある音を聞いた。


カラカラカラ....


幼美琴(!?....隣の部屋!?....)


それは扉が開く音だった。前から聞こえて来たので美琴が目指す部屋が開かれたのを理解した。
瞬間、扉を開けた主は美琴の方向に進んで来た。


ガシッ


幼美琴「な、何!?やめて!お願い!ごめんなさい!」



美琴はその時、研究者が自分を見つけて起こったのだと思った。腕章のある右手を掴まれたのだ。

そして抵抗する中、美琴は殴られ、気を失った。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 17:52:27.59 ID:IKnJ2IDV0

目覚めると、研究者が自分を見ていた。
そこは自分がさっきまでいた部屋だった。

研究者A「全く....部屋から出るなとあれほど言ったはずだぞ!!」

幼美琴「ご、ごめんなさい....」

研究者B「まあまあ、流石に部屋におもちゃの一つも置かなかった私らも悪いでしょう。」


幼美琴「え.........?」


見渡すと、おもちゃ箱のあった場所には何もなく、殺風景な部屋となっていた。


幼美琴(....あれ?)

ふと右腕に目をやると、『緑の腕章』が目に入った。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 17:52:59.17 ID:IKnJ2IDV0















幼美琴(確か....赤かったよね?)











127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 17:54:44.90 ID:IKnJ2IDV0
疑問に思っていたが、そこに入ってきたある人物の声により、その思考はかき消される。

「何やら停電が起こったみたいだが。」

研究者A「は!十分という予想外の時間の停電でしたが、特に異常はありません!」

「そうか、ならいい。さて、君とは初対面のはずだね?」

幼美琴「だ、誰ですか?」

「ああ、私は.....
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 17:55:55.21 ID:IKnJ2IDV0














木原還元。これから君、フルチューニング君の実験を担当することになっている。」














129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/11/30(木) 18:01:23.34 ID:IKnJ2IDV0
今回はここまでです。
物語の都合上、幻生を出すわけには行かないので、『木幡還元』というオリキャラを出しました。
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 21:17:49.39 ID:kM2zEwWDO
>>7の言ってる既視感あるタイトルは↓のSSだろうか
御坂「――――私は私、よね」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1416668407/
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/30(木) 22:08:00.02 ID:IKnJ2IDV0
>>129
木幡→木原
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 22:39:19.20 ID:ySJGgqSb0
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/30(木) 23:00:29.37 ID:8hdERmlOO
>>130
これかも
オティヌス「私は」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398434556
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/02(土) 11:02:11.61 ID:MtDQo3VS0
投下
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