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【安価】記憶が無くなる病
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38 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/09(木) 23:43:16.44 ID:3t5IG1yqo
11木漏れ日
木々の合間から暖かい日差しが差し込んでいる。
地面に色鮮やかな草が生えていたので引っこ抜いた。
――これ……見覚えがある。
……草を幾つか懐にしまいこみ、木漏れ日を歩き続けた。
.,| ―→
↓12切り株 13綺麗な泉
選択 下1
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 00:12:50.89 ID:KpOAq7nCO
12
40 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/10(金) 23:42:46.86 ID:EaTUtmgfo
12切り株
人の手があまり入ってない狭い場所に出た。
目の前に大きな切り株がある。君は仰向けに倒れ込んだ。
――はぁ、はぁ、疲れた。休もう。
……自然と瞼が落ちる。君は少なくない時間をココで過ごした。
.,| ―→
↓15夢を見る 17狼
選択 下1
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 23:45:59.68 ID:E++DTx1Qo
狼
42 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/10(金) 23:47:11.47 ID:EaTUtmgfo
17狼
腹部に何かが乗っている。
意識が戻って来た君は”それ”に驚いた。
――狼だ…!
狼は鼻を鳴らして何かを確認している。
こちらへ危害を加える様子は今のところ無い。
.,| ―→
↓18首を絞める 19頭を撫でる
選択 下1
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 23:48:33.98 ID:PVxg+bfAo
19
44 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/10(金) 23:49:40.22 ID:EaTUtmgfo
19頭を撫でる
何を考えたか君は狼の頭を撫でた。
毛皮から掌に伝わる体温はとても温かい。
――クゥーンーァオー。
狼は鳴き声を上げて君の突き出した手を舐めている。
心がほっこりした。
.,| ―→
↓20狼の顎を掴む 21狼に水をあげる
選択 下1
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 23:50:22.60 ID:2lRGVEY3o
2の
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 23:50:50.56 ID:2lRGVEY3o
すまん21
47 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/10(金) 23:52:10.01 ID:EaTUtmgfo
21狼に水をあげる
上体を起こした君は、水筒を開けて水を手に注ぐ。
狼は尻尾を振って手に近づいた。
――ペロペロ。
君の手は狼の涎まみれだ。
そんなに喉が渇いていたのか。
.,| ―→
↓22水を全部あげる 23狼に草をあげる
選択 下1
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/10(金) 23:57:33.55 ID:PVxg+bfAo
22
49 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/11(土) 00:01:01.29 ID:Pm9jQ9SRo
22水を全部あげる
水筒の水を全て与えてみた。
――ペロペロ。ペロペロ。
あっと言う間に水を飲み干す狼。
狼は尻尾を振って走り去って行った。
君の手は狼の涎にまみれている。
……結果に落胆した君は溜息を吐き、この場を立ち去った。
.,|
↓14迷いの森
50 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/11(土) 00:02:22.26 ID:Pm9jQ9SRo
14迷いの森
さっきから同じ光景が続いている。
ぐるぐる、ぐるぐる……そして目も回る。
――バタリ。
君は森達の一部と化した。
記憶を一つ失い17へ戻る
51 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/11(土) 00:02:50.06 ID:Pm9jQ9SRo
17狼
腹部に何かが乗っている。
意識が戻って来た君は”それ”に驚いた。
――狼だ…!
狼は鼻を鳴らして何かを確認している。
こちらへ危害を加える様子は今のところ無い。
.,| ―→
↓18首を絞める 19頭を撫でる
選択 下1
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/11(土) 00:24:05.69 ID:bGcy+nyJ0
19
53 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/15(水) 02:01:41.61 ID:Hsx+V+Ndo
19頭を撫でる
君は狼の頭を撫でた。
毛皮から掌に伝わる体温はやや温かい。
――クゥーン。
狼は鳴き声を上げて君の突き出した手を舐めている。
心がむずむずした。
.,| ―→
↓20狼の顎を掴む 21狼に水をあげる
選択 下1
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 02:07:42.18 ID:3thNauj80
21
55 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/15(水) 02:11:06.05 ID:Hsx+V+Ndo
21狼に水をあげる
上体を起こした君は、水筒を開けて水を手に注ぐ。
――どうして僕は水筒を持っていたんだろう。
狼は尻尾を振って手に近づいた。
――ペロ。
狼は控えめに舐めた。
まるで、君が持っている水を把握しているかのようだ。
.,| ―→
↓22水を全部あげる 23狼に草をあげる
選択 下1
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 04:00:16.15 ID:R6lGYh/D0
23
57 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 07:25:32.55 ID:ql/nom29o
23狼に草をあげる
懐に入れていた草を取り出す。
なんとなく狼に与えてみた。
――アグアグ……ドサッ。
草を飲み込むと狼は動かなくなった。
地に伏した身体が激しく痙攣している。
.,| ―→
↓24捌く 25土葬する
選択 下1
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 07:29:38.78 ID:VpIwhFjD0
24
59 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 07:44:13.74 ID:ql/nom29o
24捌く
両手を合わせて狼の冥福を祈る。
君は生き物の身体を捌き始めた。
――ザクッ、ブシュゥー。
道具はもちろん殆ど無い。
時間をかけて君はゆっくり狼の皮を剥いだ。
.,| ―→
↓26肝臓 34疲れたから止める
選択 下1
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 09:26:26.63 ID:RxFcEJ/6o
26
61 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 09:43:31.08 ID:ql/nom29o
26肝臓
ようやく内臓まで到達した。
両手は血と脂に塗れている。
――肝臓、肝か。
まだ温かい臓器を君は丁寧に切り離す。
……手が何かの拍子で滑ってしまいそうで怖い。
.,| ―→
↓33手が滑る 27調合
選択 下1
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 09:53:39.76 ID:VxZaUGEPO
33
63 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 10:07:00.75 ID:ql/nom29o
33手が滑る
――あっ。手が滑った。
――ザクッ!
君は自分の手首を深く切ってしまった。
意識が遠のく……。
記憶を一つ失い26へ戻る
64 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 10:17:10.75 ID:ql/nom29o
26肝臓
――ウッ……!?
嫌な想像をしてしまった。
うっかり手を滑らせて自分の手首を……。
洒落になってない光景だった。
――肝臓……ここまで進んでたっけ?
まだ温かい臓器を君は慎重に切り離す。
……脳裏に何かがチラつく。
.,| ―→
↓33手が滑る 27調合
選択 下1
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 10:17:45.47 ID:c6GgwISro
27
66 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 10:37:39.05 ID:ql/nom29o
27調合
捌き終えて一息。
君の両手は真っ赤に染まっていた。
――まだだ。まだ終わりじゃない。
――僕はコレをどうするか夢で見た筈だ。
獣臭い臭気に包まれながらの調合。
草を磨り潰し、肝を磨り潰し、水を加えて混ぜ合わせる。
出来上がったそれを君は一口飲み込んだ。
.,| ―→
↓28記憶が…… 35記憶は……
選択 下1
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 10:53:08.69 ID:bEe6tI1do
3
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 10:53:34.71 ID:bEe6tI1do
ごめん35
69 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 11:24:12.85 ID:ql/nom29o
35記憶は……
胃酸の臭いが鼻を刺す。
薬の壮絶な味に君は嘔吐した。
――ゲッ…ボォ。ゴボッゴボォッ。
こんな物で記憶が戻るなら苦労はない。
君は全身の力が抜けていくのを感じた。
……意識が薄れていく。
記憶を一つ失い27へ戻る
70 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 11:27:56.54 ID:ql/nom29o
27調合
獣臭い臭気に包まれながらの調合。
草を磨り潰し、肝を磨り潰し、水を加えて混ぜ合わせる。
出来上がったそれを君は一口飲み込もうとした。
――本当に飲んで大丈夫か。
――吐いたりしないか。
.,| ―→
↓28記憶が…… 35やはり記憶は……
選択 下1
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 11:35:41.45 ID:c6GgwISro
28
72 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 11:42:13.01 ID:ql/nom29o
28記憶が……
全てを思い出した。
――僕は医者だ。……あの街で奇病の近くに居た1人だ。
自分は誰で、何処で何をしていたのか。
――こうしちゃいられない! 街へ……街へ早く帰らないと!
混ぜ合わせた液体を君は水筒へ詰め込む。
.,|
↓30妙薬
73 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 11:48:07.54 ID:ql/nom29o
30妙薬
君はついに完成させた。
奇病を治す薬を。
君が忘れていた人や物も全て思い出した。
――幼馴染も家族もこれでみんな助かる!
君は生まれ育った街へと疾走した。
.,| ―→
↓31街 32帰れない
選択 下1
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 12:27:45.54 ID:bEe6tI1do
31
75 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 12:53:55.97 ID:ql/nom29o
31街
斯くして記憶が消える病は死滅した。
街は元々の活気を取り戻してきている。
幼馴染や家族は君の隣で楽しく談笑をしている所だ。
――助かったよ! でも、あなたがやったって本当?
――本当だよ。大変だったんだからね。
――お前が私の子供で良かったよ。立派な息子だって周りに自慢出来る。
――ハッハッハッ、ふふふっ、あはは……。
皆が幸せそうに笑っている。
おめでとう。君は幸せな結末を迎える事が出来た。
君が知らない世界は知らないままの方が良いだろう。
end 幸せな日々
76 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 12:55:12.74 ID:ql/nom29o
ご参加いただきありがとうございました
HTML化依頼をする前に没ルートを投下して終わりたいと思います
77 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 12:55:54.70 ID:ql/nom29o
32帰れない
君は帰路を忘れていた。
行動力はあっても記憶力が残念だったようだ。
ここまで来たというのに。
なんとむなしい事か。
記憶を一つ失い30へ戻る
78 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 12:58:59.59 ID:ql/nom29o
34疲れたから止める
全身から汗が吹き出る。
――はぁはぁ、疲れた。泉で顔を洗ってこよう。
君は狼をそのままにして泉へと向かった。
……幾ら歩けど景色は変わらない。
――うん? ……もしかして道に迷った?
君は森の一部と化すまで彷徨い続けた。
記憶を一つ失い24へ戻る
79 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 13:03:42.41 ID:ql/nom29o
6土
君は生きる事を放棄した。
この変わり切った世界で生きるのが辛くなった為に。
君を咎める人間はいない。
この世界にはもう。
記憶を一つ失い1へ戻る
80 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 13:04:54.95 ID:ql/nom29o
9目
何故こんな所にまで来てしまったのか。
気を病んでいる君にそれを考える術は無かった。
――ガスッ!
――うあ”あっ……。
最後に見たのはバールを持った”人間もどき”だった。
記憶を一つ失い1へ戻る
81 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 13:05:40.34 ID:ql/nom29o
18首を絞める
君は狼の目を凝視して首を絞めようとした。
狼は激しく暴れ出し君の拘束を振りほどく。
そして君の喉へ鋭く噛みついた。
見るも無残。
鮮血が周囲に舞った。
記憶を一つ失い17へ戻る
82 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 13:06:31.63 ID:ql/nom29o
20狼の顎を掴む
上顎と下顎を掌で掴み込む。
狼はじっと我慢している。
手を離してやると、君から離れてお座りの姿勢を取った。
どうやら君を自分より下と見ていないようだ。
.,| ―→
↓29ここで狼と生活する 14迷いの森
83 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 13:08:31.96 ID:ql/nom29o
29ここで狼と生活する
不自由ばかりだが幸せな日々だった。
狼は君が人として亡くなるまで君に寄り添っていた。
だが最初の頃を思えばこの結末も悪くないだろう。
迷いの森は今日も霧に包まれている。
記憶を一つ失い17戻る or 物語を終らせる
84 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 13:09:16.82 ID:ql/nom29o
25土葬する
おお。何という事だ。
君は罪の無い動物を殺してしまった。
――もう耐えられない。土に埋まろう。
思い詰めた君は穴を掘り、狼と同じ方法で息絶えた。
85 :
◆yhsnRYweKL6n
[saga]:2017/11/17(金) 13:10:12.24 ID:ql/nom29o
【説明】
人間もどき……”自分に無いもの”へ異常なほど興味を示す。奇病に罹った者の末路。
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 14:25:30.35 ID:bEe6tI1do
おつおつ
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/17(金) 15:11:47.81 ID:OLdKBaQWo
乙
自分が医者だったのね
夢に現れたのは誰だろう?
26.5 KB
Speed:0
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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